JP2006138562A - ガスコンロ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 バーナ20で発生した燃焼ガスをバーナ中心から放射方向とは異なる方向に案内しつつ調理容器底面に沿わせて外側に送るガイド体16により調理容器底面を支持する載置部5を備え、載置部5は、トッププレート2の上面よりも10mm高いレベルよりも低い位置にて調理容器P底面を支持する。
あるいは、載置部5に調理容器Pを載置した状態で、調理容器下方に形成されるバーナの燃焼ガスが流れる燃焼ガス通路を、その通路断面積がバーナ中心からの距離が遠くなるほど狭くなる、あるいは、該距離が遠くなっても略同等であるようにして高効率化を図り、載置部5を、トッププレート2の上面よりも10mm高いレベルよりも低い位置に配置する。
【選択図】 図1
Description
具体的には、中央のバーナが露出する五徳リングと、その五徳リング上に立設されて調理容器を支持する五徳爪とからなる五徳を利用し、まず、五徳爪の高さを低くすると共に、五徳の鍔部をバーナヘッドの主炎口近傍まで延ばした構成により、二次空気を火炎の基部から先端にまで供給する。
そして、バーナの燃焼ガスを、調理容器と五徳リングとの間の隙間(リング状燃焼ガス通路)から外部に放出する構成としている。
この構造により、高温の燃焼ガスと調理容器とを確実に接触させて、調理容器の熱効率の向上を図っている。
従って、五徳の外周から流出する燃焼排気は、かなり高温となっており、トッププレートを過熱しないように、五徳の排気流出位置、つまり五徳爪の上端位置がかなりトッププレート上面よりも高く、少なくともトッププレート上面よりも10mm以上高い位置に形成されていた。
このため、トッププレート上に五徳が大きく飛び出した外観となりデザイン性に劣ると共に、掃除がしにくいという不具合があった。
器体のトッププレートに形成された開口に臨んで設けられ調理容器を加熱するバーナと、
上記バーナで発生した燃焼ガスを、上記バーナ中心から放射方向とは異なる方向に案内しつつ調理容器底面に沿わせて外側に送るガイド体により調理容器底面を支持する載置部とを備え、
上記載置部は、上記トッププレートの上面よりも10mm高いレベルよりも低い位置にて上記調理容器底面を支持することを要旨とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、
上記ガイド体は、上記バーナで発生した燃焼ガスを調理容器底面に沿って旋回させながら外側に送る渦巻き状に形成されることを要旨とする。
器体のトッププレートに形成された開口に臨んで設けられ調理容器下面を加熱するバーナと、
上記調理容器を支持する載置部と、
上記載置部に上記調理容器を載置した状態で、調理容器下方に形成されるバーナの燃焼ガスが流れる燃焼ガス通路を、その通路断面積がバーナ中心からの距離が遠くなるほど狭くなる、あるいは、該距離が遠くなっても略同等であるように形成するとともに、
上記載置部は、上記トッププレートの上面よりも10mm高いレベルよりも低い位置にて上記調理容器底面を支持することを要旨とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
上記載置部は、上記リング板から立設され、上記バーナで発生した燃焼ガスを調理容器底面に沿って旋回させながら外側に送る渦巻き状に形成されることを要旨とする。
この結果、熱効率が向上し、調理容器底面を通過し終えた燃焼排気の温度は低温となり、トッププレートの過熱が防止され、載置部を低い位置(トッププレートの上面よりも10mm高いレベルよりも低い位置)に配置することができる。 こうして、ガスコンロのフラット化等デザイン性が向上し、また、デザインの規制が少なくなり、柔軟なデザインのガスコンロを提供することが出来るようになる。
また、掃除性も向上し、トッププレートと一緒にそのまま載置部も拭くことができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、さらに、バーナで発生した燃焼ガスが渦巻き状に形成されたガイド体により調理容器底面に沿って旋回しながら外側に送られる。この燃焼ガスは、ガイド体に案内されて渦巻き状に流れる過程で水平方向から上方向に流れを変え調理容器底面に衝突するため、調理容器底面との接触状態が一層良好となり、また、長い接触距離を得ることが出来る。また、燃焼ガスは調理容器底面を抜け出ると、この連続した上方向への案内により、そのまま調理容器側面に沿って上昇するため、熱を無駄にせずに有効に調理容器側面を加熱でき、一層、燃焼排気がトッププレートを過熱しにくくなる。
燃焼ガスは、バーナから遠ざかるほど調理容器との熱交換により低温となり、その体積が減るが、調理容器下方に形成される燃焼ガス流路の通路断面積が、バーナの中心からの距離が遠くなっても広がらないため、燃焼ガス通路全体にわたって燃焼ガスの体積に応じた狭い空間を維持でき、燃焼ガスの熱が無駄に拡散されずに調理容器底面全体にわたって良好に熱伝導が可能となる。
この結果、熱効率が向上し、調理容器底面を通過し終えた燃焼排気の温度は低温となり、トッププレートの過熱が防止され、載置部を低い位置(トッププレートの上面よりも10mm高いレベルよりも低い位置)に配置することができる。 こうして、ガスコンロのフラット化等デザイン性が向上し、また、デザインの規制が少なくなり、柔軟なデザインのガスコンロを提供することが出来るようになる。
また、掃除性も向上し、トッププレートと一緒にそのまま載置部も拭くことができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、こうした熱の拡散が抑えられた状態で、バーナで発生した燃焼ガスが渦巻き状に形成されたガイド体により調理容器底面に沿って旋回しながら外側に送られる。この燃焼ガスは、ガイド体に案内されて渦巻き状に流れる過程で水平方向から上方向に流れを変え調理容器底面に衝突するため、調理容器底面との接触状態が一層良好となり、また、長い接触距離を得ることが出来る。また、燃焼ガスは調理容器底面を抜け出ると、この連続した上方向への案内により、そのまま調理容器側面に沿って上昇するため、熱を無駄にせずに有効に調理容器側面を加熱でき、一層、燃焼排気がトッププレートを過熱しにくくなる。
尚、本発明においては、調理容器底面の載置位置は、トッププレート上面位置よりも低い位置であっても構わない。
図1は、ガスコンロの一例であるテーブルコンロ1の説明図で、器体天板であるトッププレート2に形成された開口3には、その中央位置にコンロバーナ20が配置され、さらにコンロバーナ20の周囲に調理容器Pを載置する五徳5(本発明の載置部に相当する)が、その下方には汁受皿4が設けられる。五徳5および汁受皿4は、器体内の載置台40に載置固定される。
コンロバーナ20は、燃焼に必要な空気の殆どを一次空気として吸入する全一次空気式のバーナで、上端にフランジ22を周設した筒状のバーナ本体21と、外周に多数の炎口24,24・・を形成した同じく筒状のバーナヘッド23とからなる。バーナ本体21には、上流側に、燃焼用空気を供給するための給気ファン6が接続されて、その空気供給路7の途中に、燃料ガスを噴出するガスノズル8が設けられている。ガスノズル8に接続されるガス管には、上流側から、安全弁となるマグネット電磁弁9、主弁10、テーブルコンロ1の正面に設けた火力調節レバー12によってガス流路を調節するニードル弁11が夫々設けられている。
また、コンロバーナ20のフランジ22より下側のバーナ本体21外周及び汁受皿4の下面、後述する五徳5の五徳リング15の下面は、断熱材、例えばセラミックウール14,14・・で被覆されている。
まず、内側リング25は、真鍮製で、外周面には、断面V字状の周方向のスリット溝29,29・・が上下方向へ等間隔に凹設され、各スリット溝29の底部に、角形の小孔30,30・・が等間隔で夫々穿設されている。この小孔30は、各スリット溝29間で上下方向に整列している。具体的には、内周面に上下方向の縦溝25a,25a・・が等間隔で形成されたリング体を鍛造で形成し、そのリング体の外周面に、スリット溝29を周方向に旋盤で形成することで作製される。すなわち、縦溝25aとスリット溝29とが重なり合った部分が小孔30となる。
内側リング25に外側リング28を外装した状態では、図2の左端に示すように、内側リング25の小孔30,30・・と外側リング28のスリット開口31,31・・とが周方向にずれており、外側からは内側リング25の小孔30が見えないように両リング同士が位置決めされる。この配置により、バーナヘッド23には、同図の円内拡大図に示すように、内側リング25の小孔30から、内側リング25のスリット溝29を通り、外側リング28のスリット開口31に至る混合ガス通路32が形成され、スリット開口31内の混合ガス通路32との重なり部分が炎口24となる。
また、五徳リング15の上面が外側にいくにしたがって上り傾斜していることも手伝って、各燃焼ガス通路34の通路断面積(燃焼ガスの流れに直交する面の面積)はバーナ20の中心から遠くなるほど狭くなっている。
また、五徳5は、仕切壁16(五徳爪)の上端位置、つまり調理容器Pを載置する載置位置のトッププレート2の上面に対する高さHが10mm未満に設定される。
これにより、旋回羽根リング35の旋回羽根37,37間には、バーナヘッド23の炎口24から噴出した燃焼火炎を斜め上方へ向けて、且つバーナヘッド23の円筒外周面の接線方向に旋回させて五徳リング15の燃焼ガス通路34と一連となる燃焼案内通路38,38・・が形成されることになる。
尚、コンロ部の平面図を図7に示す。
ここでテーブルコンロ1の正面に設けた図示しない点火ボタンを押すと、主弁10及びマグネット電磁弁9が強制的に開弁され、コンロバーナ20へ燃料ガスが供給される。同時にコントローラ13は、給気ファン6を回転させてコンロバーナ20へ燃焼用空気を供給すると共に、イグナイタを作動させて点火制御を行う。
つまり、燃焼用空気が自然ドラフト力に供給される場合には、燃焼空間を狭くしてしまうとドラフト力が形成されず、燃焼空気の給気・排気がスムーズに行われないため、燃焼状態が悪化してしまうが、ここでは燃焼用空気が給気ファン6により強制的に供給されるために、燃焼空間を狭くしても良好な燃焼状態を得ることができる。
さらに、渦巻き状の仕切壁16により火炎が囲まれるため、火炎が調理容器下面横から流出せず、使用者の着衣に引火することがなく安全である。
なお、五徳リング15に伝熱した燃焼ガスの熱は、セラミックウール14によって断熱されるため、燃焼ガス熱の外部への放出を抑制することができる。
そして、トッププレート2の上面よりも10mm高いレベルよりも低い位置に調理容器載置位置を設定することにより、コンロ全体がフラット感をおびてデザイン性が向上する。
また、五徳5の配置制限が少なくなり、デザイン設計も容易になる。
また、コンロの清掃も容易となる。例えば、トッププレート2を拭き掃除するとき、五徳もそのままトッププレートと一緒に拭き掃除できる。
また、調理容器載置位置は、図8に示すように、トッププレート2よりも低い位置(つまり、Hが負の値)であってもよい。この場合、トッププレート2の開口を内側に曲げて、排気がスムーズに器体の外へ排出するようにする。あるいは、排気ガイド体を別に設けてもよい。
このように、調理容器載置位置をトッププレートよりも下方に設定した場合には、五徳5のトッププレートからの飛べ出しが無くフラットになるため、デザイン性や掃除性が一層向上する。
バーナ20の混合ガスの噴出速度が速くなっても、旋回羽根リング35によって燃焼火炎Fのリフトを効果的に防止可能となる。よって、燃焼空間を狭くして熱効率の向上を図るテーブルコンロに好適に用いることができる。
また、リフト防止板として、燃焼火炎Fを、斜め上方で且つバーナ本体21の円筒外周面の接線方向に旋回させる旋回羽根37を設けているため、好適なリフト防止効果が得られるようになっている。特に、複数の旋回羽根37,37・・をバーナ本体21の外周に設けた小リング板36の上面に複数立設した旋回羽根リング35を採用しているため、バーナの全周に亘って万遍なくリフト防止効果が得られる。さらに、旋回羽根37による火炎の旋回により、調理容器底面と火炎との接触が良好になるため、この点でも熱効率が向上する。
また、旋回羽根リング35の周囲に、旋回羽根リング35と同じ方向に燃焼ガスを旋回させる仕切壁16を形成した五徳リング15を配置したことで、旋回羽根リング35から旋回しながら外周へ導かれる燃焼ガスを一連の流れでスムーズに五徳リング15でも旋回させることができ、燃焼ガスによる調理容器Pとの熱交換を好適に行わせることができる。
そして、コンロバーナ20を、給気ファン6によって燃焼用の一次空気が強制的に供給される全一次空気式燃焼バーナとして、調理容器P下部の燃焼空間に外気が殆ど流入しないように形成されたテーブルコンロ1に適用したことで、一次空気の増加による燃焼火炎のリフトを防止して熱効率の向上に寄与することができる。
また、五徳リング15と旋回羽根37とを別体に設けているため、旋回羽根37の熱が五徳リング15に伝わって放熱してしまうという不具合も防止でき、こうした点でも熱効率向上の一助となっている。
また、仕切壁16を上方から見て渦巻き状に形成しているから、調理容器P底面との接触距離を長く保つことができ、一層熱効率を向上することができる。また、隣接する仕切壁16の距離を簡単に調整することができるため、熱流が拡散しないように各燃焼ガス通路34の通過断面積を簡単に調整可能となる。
従って、熱の拡散防止と燃焼ガスの流れのコントロールとにより熱効率が飛躍的に向上する。
また、このような熱効率の向上により、五徳5周囲から排出される燃焼排気の温度をトッププレートの耐熱温度以下に抑えることができる。このため、調理容器載置位置を、トッププレート2の上面よりも10mm高いレベルよりも低い位置に設定することが可能となり、デザイン性および掃除性を向上させることができる。
また、火炎により直接熱せられて高温となる外側リング28を、内側リング25よりも耐熱性の高い金属で形成しているため、耐久性に優れたコンロバーナ20を得ることができる。
例えば、本実施形態ではファンにより燃焼用一次空気を供給する強制燃焼方式であったが、自然燃焼式のバーナであってもよく、また、排気ファンを設けて排気を吸引し、それに伴って燃焼用空気をバーナに供給するようにしてもよい。
また、燃焼用空気の給気ファンと燃焼排気を排出する排気ファンとを設けたものであってもよい。
また、五徳リングと調理容器との間に形成される燃焼ガス流路の通路断面積は、中心から遠くなってもほぼ変わらないようにしてもよく、この場合でも、熱の拡散が防止されて熱効率の向上は充分に図られる。
また、通路断面積をそのようにすることに限定するものでもない。
勿論ガスコンロも、テーブルコンロに限らず、ビルトインコンロ等にも本発明のコンロバーナは適用可能である。
Claims (4)
- 器体のトッププレートに形成された開口に臨んで設けられ調理容器を加熱するバーナと、
上記バーナで発生した燃焼ガスを、上記バーナ中心から放射方向とは異なる方向に案内しつつ調理容器底面に沿わせて外側に送るガイド体により調理容器底面を支持する載置部とを備え、
上記載置部は、上記トッププレートの上面よりも10mm高いレベルよりも低い位置にて上記調理容器底面を支持することを特徴とするガスコンロ。 - 上記ガイド体は、上記バーナで発生した燃焼ガスを調理容器底面に沿って旋回させながら外側に送る渦巻き状に形成されることを特徴とする請求項1記載のガスコンロ。
- 器体のトッププレートに形成された開口に臨んで設けられ調理容器下面を加熱するバーナと、
上記調理容器を支持する載置部と、
上記載置部に上記調理容器を載置した状態で、調理容器下方に形成されるバーナの燃焼ガスが流れる燃焼ガス通路を、その通路断面積がバーナ中心からの距離が遠くなるほど狭くなる、あるいは、該距離が遠くなっても略同等であるように形成するとともに、
上記載置部は、上記トッププレートの上面よりも10mm高いレベルよりも低い位置にて上記調理容器底面を支持することを特徴とするガスコンロ。 - 上記載置部は、上記リング板から立設され、上記バーナで発生した燃焼ガスを調理容器底面に沿って旋回させながら外側に送る渦巻き状に形成されることを特徴とする請求項3記載のガスコンロ。
Priority Applications (1)
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JP2006138562A true JP2006138562A (ja) | 2006-06-01 |
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2004
- 2004-11-15 JP JP2004329890A patent/JP2006138562A/ja active Pending
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