JP2006138136A - 電気錠のスイッチ機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】 デッドボルトが完全に突出した時に、制御部は、耐久性に優れた磁気感度スイッチを介して施錠信号を取得すること。
【解決手段】 制御部に制御されて駆動する駆動モータ、この駆動モータの駆動力により進退動するデッドボルト、このデッドボルトの進退動の位置を検出するスイッチを備えた電気錠のスイッチ機構に於いて、前記デッドボルトの内端部側に該デッドボルトと一緒に水平移動する磁石従動部材を枢着し、一方、錠箱内に非接触式の磁気感度スイッチを配設し、施錠時、デッドボルトが完全に突出した場合に前記磁石従動部材の磁石が磁気感度スイッチに対して可動接近し、制御部は、該磁気感度スイッチの検知信号を介して「デッドボルトが完全に突出した旨」の施錠信号を取得することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
(2)デッドボルトの内端部側に該デッドボルトと一緒に水平移動する磁石従動部材を枢着したので、デッドボルトが完全に突出した時に、制御部は磁気感度スイッチを介して施錠信号を取得する。換言すれば、デッドボルトが不完全に突出した場合には、制御部は施錠信号を取得しない。
(3)請求項2,3に記載の発明の磁石従動部材は、デッドボルトの進退動に対応してスムースに作動する。また、部品点数が少ないので、デッドボルトに簡単に装着することができる。
(4)請求項4に記載の発明は、背景技術で述べた錠箱内での信号線の引き回し(配線作業)を不要にすることができる。
(5)請求項5に記載の発明は、制御部は磁石従動部材及び磁気感度スイッチを介して解錠信号も取得することができる。
(6)請求項6に記載の発明は、各部材を合理的に組み合わせ、かつ、作動させることができる。
本発明は、「制御部に制御されて駆動する駆動モータ、この駆動モータの駆動力により進退動するデッドボルト、少なくともこのデッドボルトの進退動の位置を検出する単数又は複数個のスイッチを備えた電気錠のスイッチ機構」を前提するので、まず、環境部材について説明する。
次に、本発明の磁石従動部材71に関連する駆動制御ユニットYについて説明する。駆動制御ユニットYは、カセットケース型に形成され、錠箱1の配線用取出し口62と連通するその余の空間58に取り外し自在に組み込まれている。この駆動制御ユニットYのカセットケース39は、合成樹脂材で扁平容器状に形成され、錠箱1内に組み込んだ時は、ケース身1aとケース蓋1bの対向内壁面にサンドイッチ状に規制支持される。
駆動制御ユニットY内には、少なくとも制御部(マイクロコンピュータ)61を有するプリント基板63と、前記制御部61に制御される横型駆動モータ41とが配設されている。
次に、本発明の特徴事項として、デッドボルト2の内端部側2bに磁石M1を備えた可動の磁石従動部材71が設けられている。一方、磁石従動部材71の位置に対応して施錠(位置)信号並びに解錠(位置)信号をそれぞれ検出することができる非接触型のスイッチa,bを、プリント基板63の下縁部に所定間隔離間して個別的に配設している。
まず、少なくとも磁気感度スイッチaを、錠箱1内のプリント基板63の縁部(下縁部)に配設したこと自体が新規事項であるが、本発明の主な特徴部分は、デッドボルト2の進退動の位置を検出する前記スイッチaに対してデッドボルト2と一緒に進退動する可動式の磁石従動部材71をデッドボルト2に直接的に装着したことである。
さて、図14は作動カム72にスライド片73が遊嵌合した正面図、図15は図14を基準にした左側面図、図15は作動カム72とスライド片73と磁石M1をそれぞれ分離した分解斜視図である。
図17及び図18を参照にしてクランクアーム8と作動カム72とスライド片73の関係を説明する。なお、ダルマ21に連動するクランクアーム8の動きについては後述する。
次に、本発明に間接的に関係があるダルマ21とクランクアーム8について説明する。ダルマ21は、図示しないシリンダ錠又はサムターンの回転操作により所定量回転するように錠箱1の軸受け22に配設されている。ダルマ21は、錠箱1の中央部、後壁4寄りの部位等に配設することが可能であるが、本実施例では、一つの用途(例えば電気錠)を考慮して錠箱下部の後壁4寄りの部位に配設されている。
(8)錠箱1
以下、その他の事項について説明する。まず、図1,図3を参照にして錠箱1を説明する。1は錠箱で、この錠箱1は扉の自由端部に取り付けられる。錠箱1は、普通一般にケース身と、ケース蓋と、フロントとを有する。本実施例の錠箱1も、普通一般に使用されている商品形態の大きさの(普通の大きさの意味合い)錠箱であり、ケース身1aと、ケース蓋1bと、フロント1cとを有する。錠箱1の細部的事項は省略する。
2は錠箱の案内部又は錠箱内に固定的に設けられた案内部材5の案内部6にスライド自在に案内されるデッドボルトで、このデッドボルト2は、フロント1cを基準にして水平方向にスライド自在に進退動(突出,後退)する。図1はデッドボルト2の外端部側2aがフロント1cから突出した施錠時の状態、一方、図3はその外端部側2aがフロント1c側に後退した解錠時の状態である。本実施例のデッドボルト2の端面形状は、左側面視下向きコ字型に形成されている。施錠時、この下向き凹内からカマデッド3の先端部側3aが突出する。カマデッド3は、本発明の特定(限定)要件ではないが、デッドボルト2の進退動に伴ってその鉤状先端部側3aがデッドボルト2の外端部側2aから突出し、又は外端部側2a内へと後退する。
錠箱1の案内部又は錠箱1内に固定的に設けられた案内部材5の案内部6は、デッドボルト2をスライド自在に案内する。デッドボルト2を案内する手段5は、ケース身1aとケース蓋1bにそれぞれ対向形成した一対の案内部(ガイド溝、ガイド孔など)6でも良いが、本実施例では各部品の組み合わせの効率化や位置決め容易化を考慮し、錠箱1とは別個の部材を用いている。案内部材5は、金属製又は合成樹脂製の単数の(例えば枠状)支持部材、又は2枚のガイド板である。
図10にデッドボルト2の一例が示されている。また、図1,図3等にデッドボルト2の進退動に連動するカマデッド3の一例が示されている。前述したように、デッドボルト2は「端面下向きコ字状」に形成されている。デッドボルト2は、カマデッド3,クランクアーム8との組み合わせの関係上空洞に形成され、例えば適宜箇所に切欠部を形成している。
ところで、本実施例のデッドボルト2は、普通一般に使用されているデッドボルトの全長と比較すると相当短い(例えば3分の2程度の長さ)。また、デッドボルト2は、その内端部側2bにデッド用第1可動ピン7を横設するための貫通孔11を有しているものの、従来のようにダルマの半径外方向に延びた作動アームが係脱する前後の傾斜突起(ハ又は逆ハの字型の係合突起や係合切欠溝)等を有していない。さらに、内端部側2bの後端面14は、クランクアーム8の第2可動ピン9にスムースに支持されるように湾曲状に形成されている。
その他の本発明の特徴部分について説明する。まず、駆動歯車51は、デッドボルトの後方と錠箱1の後壁4との間の空間部分40に設けられている。すなわち、デッドボルト2の後端面14或いは案内部材5の後端面5bと錠箱1の後壁4との間に空間部分40を設け、この空間部分40に駆動モータ41の駆動力により制御される歯車伝達手段42を介して正逆方向に回動可能な駆動モータ側の駆動歯車51を配設している。
図1は施錠状態、図3は解錠状態、図6は解錠状態から施錠状態になった場合における駆動アーム55の動きをそれぞれ示している。図1又は図3から明らかなように、例えば図示しない合鍵操作によりダルマ21が施錠方向又は解錠方向へ所定量回転しても、クラッチ機能を有する駆動歯車51はそのまま所定位置に停止し、駆動アーム55だけがその係合突起56を介して駆動歯車51の逃がし溝53の溝部分52cを滑っていく。したがって、駆動歯車51の手動時の動力切断機能により、駆動モータ41の出力軸のギヤ部或いは第1伝動歯車43は、ダルマ21の駆動力の影響を全く受けない。
制御部の制御による動力伝達機構は、制御部61に制御される駆動モータ(例えばマイクロモータ)41、この駆動モータ41の駆動力により回転する歯車伝達手段42、この歯車伝達手段42の伝動力により正逆方向へ回転する駆動歯車51、この駆動歯車51が、所定量回転すると、駆動歯車51の係止面52a,52b及びこれらの係止面52a,52bに選択的に係合する係合突起56介して所定方向へと移動する駆動アーム55、この駆動アーム55と共働するように軸受け22に設けられたダルマ21、このダルマ21に連結され、かつ、デッドボルト2を押し出す又は引き戻すクランクアーム8とから成る。なお、本実施例の駆動歯車51は、例えば360度回転すると、解錠方向では係止面52aは駆動アームを引っ張り、一方、施錠方向では係止面52bは駆動アームを押し込む。
図7及び図8は歯車伝達手段42の一例を示す。歯車伝達手段42は、電動力でデッドボルト2を進退動させる場合にその機能を発揮する。歯車伝達手段42は、複数個の伝動歯車で構成されている。43は駆動モータ41の出力軸に設けられたギヤ部或いは第1伝動歯車、44はこのギヤ部や第1伝動歯車43に噛合する第2伝動歯車、45は第2伝動歯車44に噛合する第3伝動歯車、46は第3伝動歯車45に噛合する第4伝動歯車である。
図13を参照にしてデッドボルト2が、解錠状態から施錠状態へと押し出される場合について説明する。
Claims (6)
- 制御部に制御されて駆動する駆動モータ、この駆動モータの駆動力により進退動するデッドボルト、このデッドボルトの進退動の位置を検出するスイッチを備えた電気錠のスイッチ機構に於いて、前記デッドボルトの内端部側に該デッドボルトと一緒に水平移動する磁石従動部材を枢着し、一方、錠箱内に非接触式の磁気感度スイッチを配設し、施錠時、デッドボルトが完全に突出した場合に前記磁石従動部材の磁石が磁気感度スイッチに対して可動接近し、制御部は、該磁気感度スイッチの検知信号を介して「デッドボルトが完全に突出した旨」の施錠信号を取得することを特徴とする電気錠のスイッチ機構。
- 請求項1に於いて、磁石従動部材は、デッドボルトに枢着された作動カムと、該作動カムに設けられたスライド片と、該スライド片に固定された磁石とから成ることを特徴とする電気錠のスイッチ機構。
- 請求項1に於いて、磁石従動部材の磁石は、ダルマに連結されたクランクアームを介して磁気感度スイッチに接近することを特徴とする電気錠のスイッチ機構。
- 請求項1に於いて、磁気感度スイッチは、錠箱内のプリント基板の縁部に配設されていることを特徴とする電気錠のスイッチ機構。
- 請求項1に於いて、デッドボルトが錠箱内に完全に後退した時に、磁石従動部材がプリント基板63の縁部に配設されたスイッチbに対向し、制御部61は、スイッチbを介して解錠信号を取得することを特徴とする電気錠のスイッチ機構。
- 請求項1に於いて、デッドボルトは、駆動モータの駆動力により回転する歯車伝達手段、クラッチ手段を有する駆動歯車、この駆動歯車に係合する駆動アーム、この駆動アームと共働するダルマ、ダルマに連結されたクランクアームを介して進退動することを特徴とする電気錠のスイッチ機構。
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