JP4619096B2 - 建具としての扉用電気錠のクラッチ機構 - Google Patents

建具としての扉用電気錠のクラッチ機構 Download PDF

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Description

本発明は、建具としての扉用電気錠のクラッチ機構に関する。
特許文献1には、「制御部に制御されて駆動する駆動モータ、この駆動モータの駆動力をダルマに伝達する歯車伝達手段、前記ダルマの駆動力により進退動するデッドボルト、手動の操作力により回転する前記ダルマの駆動力を駆動モータに対して切断可能なクラッチ手段を備えた電気錠のクラッチ機構に於いて、火災や地震が発生した非常時に、錠箱に付設した外部操作部材の操作により、錠箱内に設けた非常解錠手段の作動を介して前記デッドボルトを錠箱内へ後退させる事項」が記載されている。
しかして、前記非常解錠手段は、基本的には、錠箱に直接又は間接的に設けられた棒状の外部操作部材と、錠箱内に回動可能に設けられ、かつ、前記外部操作部材の内端部に一端部が枢着された解除レバーと、この解除レバーの他端部に上端部が係合すると共に、その他端部が解錠用受け歯車にラック部が噛み合うラック板と共働可能に係合連結された長板状の解錠板とから構成されている。
上記構成に於いては、非常時に、錠箱の側壁に添設された外部操作部材用の収納箱の表面板等を破壊し、外部操作部材を一定方向へ操作すると、L形状の解除レバーが傾倒方向へ回転し、その結果、解錠板、ラック板、解錠用受け歯車、ダルマを介してデッドボルトを錠箱内へ後退させることができる。
したがって、特許文献1に記載の発明は、火災や地震の非常時に外部操作部材を操作すると、強制的に電気錠を解錠状態にできるので、劇場、大きなイベント会場等の非常口用の扉に適合している。
特開平8−303077公報
特許文献1に記載の発明は、特定の場所の非常事態を想定した電気錠であるから、非常時に解錠する場合には、収納箱の表面板等を破壊し、外部操作部材を一定方向へ操作する必要性がある。したがって、例えば停電等の異常時に合鍵を利用して解錠状態にすることができない場合があるという問題点がある。
本発明の第1の目的は、完全施錠時の正常時のみならず、異常時(例えば停電時)に於いて、仮に中途半端にデッドボルトが突出している場合でも、強制的に解錠状態にできるクラッチ機構を提案することである。第2の目的は、クラッチ機構を利用することで、極力、主要な構成部品を少なくし、例えば駆動歯車のみで、或いは駆動歯車と共働すると共に単独で回転可能な係合板、或いはまた駆動歯車と共働すると共に単独で摩擦回転可能な捕捉板により、第1の目的を達成することである。第3の目的は、駆動歯車の回転位置の信号を耐久性に優れたスイッチにより取得することである。
本発明の建具としての扉用電気錠のクラッチ機構は、クラッチ手段はデッドボルト2の後方と錠箱1の後壁4との間の空間部分40を利用して歯車伝達手段42とダルマ21との間に介在しており、またクラッチ手段は、駆動歯車52と、この駆動歯車の凹所52a内に縦方向に移動する駆動アーム55の係合突起56を案内する「にがし部分57」を形成するように組み込まれ、かつ、正常時には駆動アーム55及び駆動歯車52と一緒になって共働する非円形状の係合板53とから成り、一方、異常時に於いて、合鍵操作によって前記駆動アームを介して係合板に一定以上のトルクが加わった場合には、該係合板は、前記凹所の被係合部52bから外れるように内側に変位し得る弾性係合変位部53aを有することを特徴とする。
また、本発明の建具としての扉用クラッチ機構は、クラッチ手段は、クラッチ手段はデッドボルト2の後方と錠箱1の後壁4との間の空間部分40を利用して歯車伝達手段42とダルマ21との間に介在しており、またクラッチ手段は、一側上面の周方向に「第1にがし溝」とヒューズ部分を介して該第1にがし溝と連通可能な「第2にがし溝」とを有する駆動歯車部材と、正常時には前記第1にがし溝に他端部の係合突起が係合すると共に、一端部がダルマに枢着された縦方向に移動する駆動アームとで構成され、一方、異常時に於いて、合鍵操作によってダルマと共働する駆動アームを介して前記ヒューズ部分に一定以上のトルクが加わった場合には、該ヒューズ部分が切れて、或いは外れて駆動アームの前記係合突起が「第2にがし溝」へと滑りながら移動することを特徴とする。
さらに、本発明の建具としての扉用電気錠のクラッチ機構は、クラッチ手段はデッドボルト2の後方と錠箱1の後壁4との間の空間部分40を利用して歯車伝達手段42とダルマ21との間に介在しており、またクラッチ手段は、駆動歯車と、正常時にはこの駆動歯車と一緒になって共働するように該駆動歯車に圧接状態に乗っかっていると共に、周方向に「にがし部分」を有し、かつ、単独で摩擦回転可能な弾発性の捕捉板と、前記にがし部分に他端部の係合突起が係合すると共に、一端部がダルマに枢着された縦方向に移動する駆動アームとで構成され、一方、異常時に於いて、合鍵操作によって前記駆動アームを介して捕捉板に一定以上のトルクが加わった場合には、該捕捉板は、駆動歯車に対して摩擦回転することを特徴とする。
(1)完全施錠時の正常時のみならず、異常時(例えば停電時)に於いて、合鍵操作により、突出しているデッドボルトを、強制的に解錠状態にすることができる。したがって、解錠用の外部操作部材、或いは錠箱の外に外端部が突出する解錠用の操作部材等を設ける必要がない。
(2)クラッチ機構を構成する駆動歯車を、コペルニクス的発想により「一物品」にすることにより、又は主な部材である駆動歯車部材を「二物品」にして第1の目的を達成することができる。
(3)駆動歯車の回転位置の信号を耐久性に優れたスイッチにより取得することができる。
以下、図1乃至図11に示す本発明を実施するための最良の形態(これを「第1実施例」とする。)により説明する。まず、「独立請求項」についての主要な特徴点から説明し、次に、新規な加味的事項を説明する。
(1)環境部材
本発明は、「制御部61に制御されて駆動する駆動モータ41、この駆動モータの駆動力をダルマ21に伝達する歯車伝達手段42、前記ダルマの駆動力により進退動するデッドボルト2、手動の操作力により回転する前記ダルマ21の駆動力を駆動モータ41に対して切断可能なクラッチ手段を備えた電気錠のクラッチ機構」を前提するので、まず、環境部材について説明する。
1は錠箱、2は錠箱1のフロント1cを基準にして駆動モータ41の駆動力により進退動するデッドボルトである。デッドボルト2は、駆動モータ41の駆動力により回転する歯車伝達手段42、クラッチ機能を有する駆動歯車部材51、この駆動歯車部材51に係合する駆動アーム55、この駆動アーム55と共働するダルマ21、ダルマ21に連結されたクランクアーム8を介して進退動する。
錠箱1の上端部の角部分には、配線用取出し口62が設けられ、該取出し口62にはプリント基板63側の接続部分(接続端子)64が嵌り合う。この接続部分(接続端子)64には、図示しない制御室側へ案内される外部配線の接続部分65が脱着自在に接続する。
本実施例では、デッドボルト2を案内する案内部材5を基準にして該案内部材5の後端面5bと錠箱1の後壁4との間に駆動歯車部材51を配設するための空間部分40が設定されている。また、案内部材5の下方には、ダルマ21を配設するための下部空間59が設定されている。そして、案内部材5の上方と錠箱1の上壁との間にその余の空間58が設定されている。
(2)本発明の主要な特徴点−クラッチ機構
本発明の特徴点は、まず、駆動歯車部材51を、デッドボルトの後方と錠箱1の後壁4との間の空間部分40に設けたことである。すなわち、デッドボルト2の後端面14或いは案内部材5の後端面5bと錠箱1の後壁4との間に空間部分40を設け、この空間部分40に駆動モータ41の駆動力により制御される歯車伝達手段42を介して正逆方向に回動可能な駆動モータ側の駆動歯車部材51を配設したことである。
次に、この駆動歯車部材51に対してクラッチ機能を付与すると共に、停電等の異常時に施錠状態或いは中途半端に突出しているデッドボルト2を合鍵操作により強制的に解錠状態にできるように工夫をしていることである。
本実施例のクラッチ手段は、駆動歯車52と、この駆動歯車52の凹所52a内に駆動アーム55の係合突起56を案内する「にがし部分57」を形成するように組み込まれ、かつ、正常時には駆動アーム55及び駆動歯車52と一緒になって共働する非円形状の係合板53とから構成されている。この係合板53は、平常時、弾性係合変位部53aを介して駆動歯車52に一体的に係合している。
しかして、本実施例のクラッチ手段は、特に異常時に於いて、合鍵操作によって駆動アーム55を介して係合板53に一定以上のトルクが加わった場合には、該係合板53は、駆動歯車52の凹所52aの内周壁の切欠溝状被係合部52bから外れるように内側に変位し得る弾性係合変位部53aを有する。
ここで、図4及び図5を参照にして駆動歯車52と係合板53の具体的構成を説明する。なお、符号が多くなるので、部分用語の符号は割愛する。
さて、金属製又は合成樹脂製の駆動歯車52は、周側にギヤ部が形成されていると共に、その中心部に軸用の貫通孔を有する。駆動歯車52は貫通孔を貫通(遊挿)する中心軸54に関着状態に設けられている。一側上面に形成した凹所52aは貫通孔と同心円上に設けられている。一方、合成樹脂製の係合板53は、全体として半円形状に形成され、その筒状中心部に前記中心軸54を遊挿するようにして前記凹所52a内に組み込まれる。図4で示すように係合板53が凹所52a内に組み込まれると、係合板53の弾性係合変位部53aの小突起状の係合部53bが駆動歯車52の被係合部52bに係合するので、係合板53は駆動歯車52と合体する(但し、係合板53は単独で摩擦回転可能)。
しかして、係合板53は、「にがし部分57」を形成する両端部に駆動アーム55の係合突起56が選択的に係合する係止面を有する。また、係合板53は、環状中心部から幅広状に広がった半円部分を有し、この半円部分の中央部寄りの部位から他端部にかけて貫通孔と同心円上に切欠部が形成されている。そのために、係合板53の弾性係合変位部53aは、半円部分の両端部と連設する周方向の細幅の弧状部となっている。この弧状部の略中央部に駆動歯車52の凹所52aの内周壁に形成した単数又は複数個の切欠溝状被係合部52bに係脱可能な小突起状係合部53bが形成されている。そして、半円部分の一方の幅広端部に磁石が固定的に嵌め込まれている。
(3)作用−正常時−手動時の動力切断
図1は施錠状態の説明図、図2は電動又は手動を問わず、正常時又は異常時に於いて、デッドボルト2が突出した時、例えば合鍵操作により、デッドボルト2を解錠する場合の説明図である。
図示しない合鍵の回転操作により、ダルマ21が解錠方向(図2の矢印Aで示す時計方向)へ所定量回転しても、クラッチ機能を有する駆動歯車部材51はそのまま所定位置に停止し、駆動アーム55だけがその係合突起56を介して駆動歯車部材51の逃がし部分57を滑っていく。この時、駆動歯車52と係合板53は係合状態で合体しており、また係合板53は駆動アーム55の係合突起56から異常な力を受けない。
したがって、駆動歯車部材51の手動時の動力切断機能により、駆動モータ41の出力軸のギヤ部或いは第1伝動歯車43は、ダルマ21の駆動力の影響を受けず、デッドボルト2がダルマ21及びクランクアーム8を介して図2の矢印B方向へと後退する。したがって、停電時にデッドボルト2が完全に突出していても、合鍵操作により、デッドボルト2を解錠することができる。
(4)作用−異常時−手動時の強制的動力切断
図3及び図4を参照して異常時における手動時の強制的動力切断について説明する。これは本発明の特段の作用である。ここで異常時の代表例は「停電」であり、かつ、駆動歯車部材51が「原点位置」でない場合である。
図3は駆動歯車部材51が中途位置に停止している概略説明図である。図4は係合板53がその中途位置から停止状態の駆動歯車52とは別個に解錠位置へと単独回転する場合の概略説明図である。図4は、特に駆動歯車部材51の係合板53と駆動アームの係合突起56の係合位置の関係を示している。
さて、正常時には給電が可能であるから、施錠又は解錠のいずれの方向であれ、制御部61で制御される駆動モータ41が起動すると、駆動モータ41の出力軸の第1伝動歯車43を含む歯車伝達手段42を介して駆動歯車部材51が360度回転可能である。
今仮に、制御部61で制御により駆動モータ41が駆動中(例えば各部材が解錠方向に作動中)に緊急事態が発生して「停電」したと仮定する。そうすると、駆動歯車部材51の駆動歯車52は中途でその回転を停止し、駆動モータ41が再起動しない限り動かない。そこで、合鍵で所要の力を入れてダルマ21を解錠方向へ回すと、係合板53は、その弾性係合変位部53aが駆動歯車52の凹所52aの被係合部52bから外れるように内側に変位するので、図4で示すように単独で摩擦回転する。
(5)制御部の制御による動力伝達機構
制御部の制御による動力伝達機構は、制御部61に制御される駆動モータ(例えばマイクロモータ)41、この駆動モータ41の駆動力により回転する歯車伝達手段42、この歯車伝達手段42の伝動力により正逆方向へ回転する駆動歯車部材51、この駆動歯車部材51が、所定量回転すると、駆動歯車部材51の係合板53の係止面53c,53c及びこれらの係止面53c,53cに選択的に係合する係合突起56介して所定方向へと移動する駆動アーム55、この駆動アーム55と共働するように軸受け22に設けられたダルマ21、このダルマ21に連結され、かつ、デッドボルト21を押し出す又は引き戻すクランクアーム8とから成る。なお、本実施例の駆動歯車部材51は、例えば360度回転すると、解錠方向では一つの係止面53cは駆動アームを引っ張り、一方、施錠方向では他の係止面53cは駆動アームを押し込む。
(6)歯車伝達手段42
図6及び図7は歯車伝達手段42の一例を示す。歯車伝達手段42は、電動力でデッドボルト2を進退動させる場合にその機能を発揮する。歯車伝達手段42は、複数個の伝動歯車で構成されている。43は駆動モータ41の出力軸に設けられたギヤ部或いは第1伝動歯車、44はこのギヤ部や第1伝動歯車43に噛合する第2伝動歯車、45は第2伝動歯車44に噛合する第3伝動歯車、46は第3伝動歯車45に噛合する第4伝動歯車である。
ところで、前記第4伝動歯車46は、例えば第2伝動歯車44の中心孔47に嵌入する軸状嵌合部48を有し、該軸状嵌合部48の先端部に駆動歯車部材51に噛合する小径のギヤ部46aが形成されている。また、第4伝動歯車46の大径のギヤ部46bは、第3伝動歯車45の一側上面に設けられた小径側のギヤ部45bに噛合している。第3伝動歯車45の大径側のギヤ部45aは第2伝動歯車44の小径側のギヤ部44bに噛合し、その大径側のギヤ部44aが前述した出力軸に設けられたギヤ部43に噛合している。
(7)駆動制御ユニットY
次に、本発明に関連する事項を順次説明する。図1及び図8には、本発明のその他の特徴部分が開示されている。その特徴部分の1つとして、錠箱1の配線用取出し口62と連通するその余の空間58にカセットケース型の駆動制御ユニットYが取り外し自在に組み込まれている。この駆動制御ユニットのカセットケース39は、合成樹脂材で扁平容器状に形成され、錠箱1内に組み込んだ時は、ケース身1aとケース蓋1bの対向内壁面にサンドイッチ状に規制支持される。この駆動制御ユニットY内には、少なくとも制御部(マイクロコンピュータ)61を有するプリント基板63と、前記制御部61に制御される横型駆動モータ41とが配設されている。
次に、その他の特徴部分として、デッドボルト2の内端部側2bに磁石M1を設け、一方、この磁石M1の位置に対応して施錠(位置)信号並びに解錠(位置)信号をそれぞれ検出することができる非接触型のスイッチa,bを、プリント基板63の下縁部に所定間隔離間して個別的に配設したことである。
図1又は図8を基準にすると、フロント1c近傍の前方のスイッチaは、施錠時、デッドボルト2の先端部側2aが完全に錠箱1から突出した時、デッドボルト2の磁石M1と対向して該磁石M1の磁界を感応する磁界感度型スイッチである。したがって、前方のスイッチaは、施錠信号検知用の第1スイッチである。
一方、プリント基板63の下縁部の中央部に設けられた後方のスイッチbは、解錠時、デッドボルト2が完全に錠箱1内に後退した時、前記磁石M1と対向して該磁石M1の磁界を感応する磁界感度型スイッチである。したがって、後方のスイッチbは、解錠信号検出用の第2スイッチである。
これらの第1及び第2スイッチa,bは、いわゆる非接触型のスイッチであり、磁石M1の磁界(S極)の強弱に対してON/OFすることから、「ホールICの原理」を利用した磁気式検知手段である。例えば日本国の浜松光電株式会社が低磁界で高感度の機能を有する磁気式検知センサ(商品名MRセンサ,型式KG1001−51など)を製造販売している。本実施例は、「ホールICの原理」を利用した磁気式検知手段a,bをプリント基板63の下縁部等に複数個所要間隔離間して配設したものである。
ところで、本実施例では、前記第1及び第2スイッチa,bのみならず、この種の磁気式検知手段をプリント基板63にさらに単数又は複数個適宜に配設している。その一つとして、プリント基板63の前方の縁部には、閉扉時、戸枠側(例えば受け金具)66に配設した磁石M2の位置に対応して閉扉信号を検出する非接触型の第3スイッチcが配設されている。
さらに、プリント基板63の下縁部の後方には、ダルマ21の駆動力を駆動モータ41に対して切断可能な駆動歯車部材51の係合板53に設けられた磁石M3の位置に対応して該駆動歯車部材51の回転位置信号を検出する非接触型の第4スイッチdが配設されている。この磁石M3と第4スイッチdは、本発明の従属的事項であるが、駆動モータ41の駆動力によりデッドボルト2を進退動させた時に於いて、クラッチ機能を有する駆動歯車部材51を常に定位置に戻し、「手動(合鍵又はサムターン)」でダルマ21をスムースに回すことができるようにするためのものである。
したがって、カセットケース39内の制御部61は、第1及び第2スイッチa,bが、施錠信号又は解錠信号をそれぞれ検出した時に、クラッチ手段の駆動歯車部材51が常に定位置に戻るように駆動モータ41を制御して、例えば駆動歯車部材51を時計方向又は反時計方向へと回転させると共に、第4スイッチdが駆動歯車部材51の磁石M3の磁界を検出した時に該駆動モータ41の回転を停止させる。したがって、第4スイッチdに対して磁石M3が対向した時が「駆動歯車部材51の原点位置」である。なお、磁石M1ないし磁石M3については、説明の便宜上、図面では黒塗している。
(8)案内部材5の特徴事項
本実施例では、錠箱1内の空間部分40を有効的に活用するために、デッドボルト21を案内する案内部材5の後端面5bを弧状に形成し、駆動歯車部材51を十分に配設することができるようにしてある。
(9)その他の事項−デッドボルト
2は錠箱の案内部又は錠箱内に固定的に設けられた案内部材5の案内部6にスライド自在に案内されるデッドボルトで、このデッドボルト2は、フロント1cを基準にして水平方向にスライド自在に進退動(突出,後退)する。図1はデッドボルト2の外端部側2aがフロント1cから突出した施錠時の状態、一方、図9はその外端部側2aがフロント1c側に後退した解錠時の状態である。本実施例のデッドボルト2の端面形状は、左側面視下向きコ字型に形成されている。施錠時、この下向き凹内からカマデッド3の先端部側3aが突出する。カマデッド3は、本発明の特定(限定)要件ではないが、デッドボルト2の進退動に伴ってその鉤状先端部側3aがデッドボルト2の外端部側2aから突出し、又は外端部側2a内へと後退する。
(10)錠箱又は案内部材の案内部
錠箱1の案内部又は錠箱1内に固定的に設けられた案内部材5の案内部6は、デッドボルト2をスライド自在に案内する。デッドボルト2を案内する手段5は、ケース身1aとケース蓋1bにそれぞれ対向形成した一対の案内部(ガイド溝、ガイド孔など)6でも良いが、本実施例では各部品の組み合わせの効率化や位置決め容易化を考慮し、錠箱1とは別個の部材を用いている。案内部材5は、金属製又は合成樹脂製の単数の(例えば枠状)支持部材、又は2枚のガイド板である。
案内部材5は、例えば横長状の板体に形成され、その先端面5aはフロント1c側に間隙を有さず(本実施例)、又は若干の間隙を有するように配設される。そして、その後端面5bとケース身1aの後壁4との間には、他の部材(前述した電動モータに関係する駆動歯車部材51,ダルマと関係する駆動アーム55等)を配設することができる空間部分40を設定する。
さて、案内部材5の要部について説明する。6はデッドボルト2を複数個の可動ピンを介して押出す又は引き戻すために案内部材5に形成した単数(本実施例)又は複数個の長孔案内部である。この長孔状案内部6は、本実施例では、水平部分6aと、この水平部分6aに連通する段差状曲り部分6bから成る。
長孔案内部6は、水平部分6aに段差状曲り部分6bを一連に形成した合計2個の可動ピン用の一つの係合長孔である。この長孔案内部6は、デッドボルト2が進退動する際には、デッドボルト2と一体のデッド用第1可動ピン7及びクランクアーム8と一体のクランク用第2可動ピン9を同時に案内する。
すなわち、図1で示すように、本実施例のデッドボルト2は、デッドカマ用の可動ピン10及びデッド用第1可動ピン7をそれぞれ有するが、後者のデッド用第1可動ピン7の両端部はデッドボルト2の両側壁にそれぞれ形成した円形の貫通孔11から突出し、かつ、案内部材5,5の対応する前記水平部分6aにそれぞれ係合しているために、デッドボルト2が進退動する際には水平部分6aに案内されて摺動する。
一方、クランクアーム8の一端部に横設された第2可動ピン9も、その一端部8aと他端部8bの中間に相当する部分の両側壁にそれぞれ形成した円形の貫通孔から突出し、かつ、案内部材5の対応する段差状曲り部分6bにそれぞれ係合しているために、デッドボルト2が進退動する際には段差状曲り部分6bに案内されて摺動する。この場合第2可動ピン9は弧状の軌跡を描く。
ところで、前述した第1可動ピン7及び第2可動ピン9は、図1で示す施錠時、案内部材5の水平部分6aに位置すると共に、後方の第2可動ピン9は、水平部分6aと段差状曲り部分6bの共通面に相当する縦方向支持面13に入り込んでいる。本実施例の案内部6の段差状曲り部分6bは、前記縦方向支持面13から後端面5bに向かって形成されている。したがって、施錠時、デッドボルト2が完全に突出した場合には、フック状の先端部にクランクアーム8の第2可動ピン9が落ち込み、該第2可動ピン9は前記縦方向支持面13に支持(拘束)される。この時、第2可動ピン9はデッドボルト2の弧状に形成された後端面14と前記縦方向支持面13との間に挟まった状態となる。したがって、デッドボルト2は錠箱1内へ後退することが不可となる。
一方、第1可動ピン7及び第2可動ピン9は、解錠時、デッドボルト2が錠箱1内に完全に後退した場合には、前方に位置する第1可動ピン7は案内部材5の水平部分6a或いは段差状曲り部分6bの前記縦方向支持面(共通支持面)13に位置するのに対して、後方の第2可動ピン9は、フック状段差状曲り部分6bの後端部にクランクアーム8の第2可動ピン9が入り込み、該第2可動ピン9は後端部の弧状係止面15に支持(拘束)される。この時、第2可動ピン9は段差状曲り部分6bの弧状係止面15に多少落ち込んだ格好となる。
したがって、デッドボルト2が振動等により容易に突出しない。このように、本実施例の案内部材5の長孔案内部6は、複数個の支持面或いは係止面13,15を有し、施錠時及び解錠時の両方に於いて、クランクアーム8の第2可動ピン9を支持(拘束)し、前者の場合には、デッドボルト2が錠箱1内へ後退するのを防止し、一方、後者の場合には、デッドボルト2が錠箱1内から突出するのを防止している。
なお、案内部材5は錠箱1又は錠箱内に固定的に配設された固定部材に適宜に固定される。要は、案内部材5は固定部材であり、デッドボルト2を複数個の可動ピン7,9を介して押出す又は引き戻すため長孔案内部(長孔,長いカイド溝など)6を有していれば良い。
(11)デッドボルト2とカマデッド3
デッドボルト2は「端面下向きコ字状」に形成されている。デッドボルト2は、カマデッド3,クランクアーム8との組み合わせの関係上空洞に形成され、例えば適宜箇所に切欠部を形成している。一方、カマデッド3は鉤状に形成され、前述したデッドカマ用可動ピン10、カマ長孔及び錠箱1のフロント1c側のカマ軸16を介して所定量回転可能に設けられている。
ところで、本実施例のデッドボルト2は、普通一般に使用されているデッドボルトの全長と比較すると相当短い(例えば3分の2程度の長さ)。また、デッドボルト2は、その内端部側2bにデッド用第1可動ピン7を横設するための貫通孔11を有しているものの、従来のようにダルマの半径外方向に延びた作動アームが係脱する前後の傾斜突起(ハ又は逆ハの字型の係合突起や係合切欠溝)等を有していない。さらに、内端部側2bの後端面14は、クランクアーム8の第2可動ピン9にスムースに支持されるように湾曲状に形成されている。
(12)ダルマ21
図10を参照にしてダルマ21を説明する。ダルマ21は、シリンダ錠又はサムターンの回転操作により所定量回転するように錠箱1の軸受け22に配設されている。ダルマ21は、錠箱1の中央部、後壁4寄りの部位等に配設することが可能であるが、本実施例では、一つの用途(例えば電気錠)を考慮して錠箱下部の後壁4寄りの部位に配設されている。
本実施例のダルマ21の特徴は、従来のようにデッドの逆ハの字型突起や切欠溝に対する半径外方向の作動アームを有さない反面、クランクアーム8の他端部8bを、枢軸17を介して軸支するための第1連結突起23を有していることである。やや幅広の第1連結突起23の先端部には、長孔状軸孔24が形成されており、該軸孔24及び枢軸17を介してクランクアーム8の他端部8bがダルマ21に連結されている。
ダルマ21には、その余の連結突起も半径外方向に適宜に形成されている。すなわち、25は第1連結突起23に対して指を開いたように連設する第2連結突起で、この第2連結突起25にはダルマ21のポジション位置(施錠位置と解錠位置)に対応して所定方向に切り換え付勢する付勢手段31が連結される。
ところで、付勢手段31は、デッドボルト2とダルマ21の間に配設され、棒状の連結杆32と、この連結杆32に巻装された付勢バネ33とを含んでいる。そして、前記連結杆32の一端部は連結ピン34を介してダルマ21の第2連結突起25に連結されており、その他端部は錠箱1内に固定された柱状の案内手段35に貫通状態に支持されている。
さらに、26は第1連結突起23及び第2連結突起25に対して反対方向にヒレ状に突設された第3連結突起で、この第3連結突起26は段差状に形成されている。第3連結突起26には、駆動アーム55の一端部が枢着される。
(13)クランクアーム8
図11を参照にしてクランクアーム8を説明する。クランクアーム8の一端部8aは、空洞状のデッドボルト2のデッド用第1可動ピン7に連結されていると共に、クランクアーム8の中間部分に設けられたクランク用第2可動ピン9は案内部材5の案内部6に係合し、かつ、クランクアーム8の他端部8bは、ダルマ21の半径外方向突起する第1連結突起23に枢着されている。
本実施例のクランクアーム8は、一対のL形状の係合片と、これらの係合片を連結する連結板とを有している。本発明には関係がないが、クランクアーム8の端部には単数又は複数個の係合爪が形成されている。
前述したように、12は一端部8aと他端部8bの中間部分に形成された第2可動ピン9が貫通する円形の貫通孔である。この貫通孔12を基準にすると、前方に相当する一端部8aには第1可動ピン7用の貫通孔18が、一方、角度方向の他端部8bには付勢手段31の連結ピン34用貫通孔19がそれぞれ形成されている。
しかして、クランクアーム8の一端部8aはデッド用第1可動ピン7を介してデッドボルト2に連結状態で枢着され、一方、その他端部8bはダルマ21の第1連結突起23に枢軸17を介して連結状態で枢着されている。そして、クランク用第2可動ピン9は案内部材5の案内部6の水平部分6aに続く段差状曲り部分6bに案内される。本実施例のデッドボルト2はクランクアーム8を介して押し出され、又は引き戻される。
第1実施例に於いて、特に図示しないが、係合板53の弾性係合変位部53aに復帰機能を与えるために復帰バネを切欠部に内装しても良い。
次に、この実施例の欄に於いて、本発明の要部の第2実施例、第3実施例及び第4実施例をそれぞれ説明する。なお、第1実施例と同一の部分には、同一の符号又は同様の符号を付し、重複する説明を省略する。
図12及び図13に示す本発明の第2実施例は、要部の係合板53Aの変形例を示す。この第2実施例の係合板53Aが第1実施例と主に異なる点は、該係合板53Aは、駆動歯車52の凹所52aの複数個の被係合部52b,52bから外れるように内側に変位し得る複数個の弾性係合変位部53a,53aを有することである。
しかして、係合板53Aの弾性係合変位部53a,53aは、駆動歯車52を貫通する中心軸54に関着状態に設けられた環状中心部から切欠部を介して反対方向にそれぞれ延設する左右の係合腕部分である。
第2実施例の係合板53Aは、弾性係合変位部53a,53aの両端部に駆動アーム55の係合突起56が選択的に係合する係止面53c,53cを有すると共に、前記両端部に駆動歯車52の凹所52aの内周壁に形成した切欠溝状の被係合部52b,52bにそれぞれ係脱可能な小突起状の係合部53bが形成されている。そして、前記弾性係合変位部53a,53aは、やや幅広に形成されており、その一つに錠箱1内の所定位置に設けられた磁気感度スイッチdと対向可能な磁石M3が設けられている。このように係合板53Aを設計変更しても、図13で示すように、異常時に於いて、合鍵操作によって駆動アームを介して係合板53Aに一定以上のトルクが加わった場合には、該係合板の複数個の弾性係合変位部53a,53aは、駆動歯車52の凹所52の被係合部52b,52bから外れるように内側に同時に変位するので、第1実施例と実質的に同一の作用・効果を得ることができる。
図14及び図15に示す本発明の第3実施例は、クラッチ手段としての駆動歯車部材51Aを「一つの部品」にしたことである。
すなわち、クラッチ手段は、一側上面の周方向に「第1にがし溝57A」とヒューズ部分68を介して該第1にがし溝57Aと連通可能な「第2にがし溝57B」とを有する駆動歯車部材51Aと、正常時には前記第1にがし溝57Aに他端部の係合突起56が係合すると共に、一端部がダルマ21に枢着された駆動アーム55とで構成されている。
しかして、図15で示すように、異常時に於いて、合鍵操作によってダルマ21と共働する駆動アーム55を介して前記ヒューズ部分68に一定以上のトルクが加わった場合には、該ヒューズ部分68が切れるので、駆動アーム55の前記係合突起56が「第2にがし溝57B」へと滑りながら移動する。この時、駆動歯車部材51Aは停止している。
なお、本実施例のヒューズ部分68は、例えば外観上「H形」の嵌め込み小片であり、駆動歯車51Aの第1にがし溝57Aと第2にがし溝57Bの境界部分に突出形成した対向状態の係止突片69,69に係合するが、もちろん、これに限定するものではない。
ヒューズ部分68の係合形態に関しては、任意に設計変更可能であり、また、ヒューズ部分68を予め駆動歯車部材51Aに一体成形しても良い。要は異常時に於いて、合鍵操作によってダルマ21と共働する駆動アーム55を介して前記ヒューズ部分68に一定以上のトルクが加わった場合には、該ヒューズ部分68が切れて(外れる場合も含む)、駆動アーム55の前記係合突起56が「第2にがし溝57B」へと滑りながら移動可能であれば良い。
図16乃至図18に示す本発明の第4実施例は、係合板を捕捉板に設計変更してことである。第1実施例の係合板53は駆動歯車52の凹所内に組み込まれているが、この第4実施例の駆動歯車部材51Bは、中心軸54に遊挿され、かつ、一側上面の周囲に複数個の小突起71を有する駆動歯車52Bと、同じく前記中心軸54に遊挿され、かつ、正常時にはこの駆動歯車52Bと一緒になって共働するように該駆動歯車52Bの前記小突起71に乗っかっている弾発性の捕捉板53Bとから構成されている。
しかして、前記捕捉板53Bは、軸孔72の同心円上に形成された周方向の「にがし部分57」を有している。そして、このにがし部分57に駆動アーム55の他端部の係合突起56が係合している。なお、この実施例では、捕捉板53Bは、中心軸54に螺合する固定手段74により、常時駆動歯車52Bの小突起71に圧接するように押さ付けられている。
したがって、第4実施例のクラッチ手段は、駆動歯車52Bと、正常時にはこの駆動歯車と一緒になって共働するように該駆動歯車に圧接状態に乗っかっていると共に、周方向に「にがし部分57」を有し、かつ、単独で摩擦回転可能な弾発性の捕捉板53Bと、前記にがし部分57に他端部の係合突起56が係合すると共に、一端部がダルマに枢着された駆動アーム55とで構成されている。
上記構成に於いて、異常時、合鍵操作によって駆動アーム55の係合突起56を介して捕捉板53Bに一定以上のトルクが加わった場合には、該捕捉板53Bは、停止中の駆動歯車52Bに対して摩擦回転する。したがって、このように設計変更しても、第1実施例と実質的に同一の作用・効果を得ることができる。
本発明は、主に錠前や建具の業界で利用される。
図1乃至図11は本発明の最良の実施例を示す各説明図。図12及び図13は本発明の第2実施例を示す各説明図。図14及び図15は本発明の第3実施例を示す各説明図。図16乃至図18は本発明の第4実施例を示す各説明図。
本発明の一実施例を示す概略説明図(電動又は手動による施錠時)。 主要部の概略説明図(手動による解錠時)。 異常時における駆動歯車の位置を示す概略説明図。 異常時、係合板が停止状態の駆動歯車とは別個に解錠位置へと単独回転する場合の概略説明図。 駆動歯車部材の分解斜視図。 歯車伝達機構の斜視からの概略説明図。 歯車伝達機構の概略説明図。 制御部、スイッチ等の要部を示す概略説明図。 本発明の一実施例を示す概略説明図(電動又は手動による解錠時)。 ダルマの説明図。 クランクアームの説明図。 本発明の要部の第2実施例を示す説明図。 異常時、係合板が停止状態の駆動歯車とは別個に解錠位置へと単独回転する場合の概略説明図。 本発明の要部の第3実施例を示す説明図。 異常時、ヒューズ部分が切れた概略説明図。 本発明の要部の第4実施例を示す説明図(分解斜視図)。 組み合わせ状態の概略説明図。 異常時、捕捉板が単独で摩擦回転している状態を示す概略説明図。
51,51A,51B…駆動歯車部材、52,52B…駆動歯車、52a…凹所、52b…被係合部、53,53A…係合板、53a…弾性係合変位部、53b…係合部、53c…係止面、54…中心軸、55…駆動アーム、56…係合突起、57…にがし溝、68…ヒューズ部分、57A…第1にがし溝、57B…第2にがし溝、69…係止突片、71…小突起、53B…捕捉板、72…軸孔、74…固定手段、d…第4スイッチ(原点位置信号)、M3…磁石(駆動場車部材)、Y…駆動制御ユニット、58…その余の空間、61…制御部、62…配線用取出し口、63…プリント基板、40…空間部分、41…駆動モータ、42…歯車伝達機構、59…下部空間、64…接続部分、65…外部配線接続部分、66…受け金具、a…第1スイッチ(施錠位置信号)、b…第2スイッチ(解錠位置信号)、c…第3スイッチ(閉扉信号)、d…第4スイッチ(原点位置信号)、M1…磁石(デッドボルト)、M2…磁石(戸枠側)、M3…磁石(駆動場車)、39…カセットケース、1…錠箱、2…デッドボルト、3…カマデッド、4…後壁、55a…案内部材、6…案内部、6a…水平部分、6b…段差状曲り部分、7…第1可動ピン、8…クランクアーム、8a…一端部、8b…他端部、9…第2可動ピン、10…デッドカマ用可動ピン、11,12,18,19…貫通孔、13…縦方向支持面、14…後端面、15…弧状係止面、16…カマ軸、21…ダルマ、22…軸受け、23…第1連結突起、24…軸孔、25…第2連結突起、26…第3連結突起、31…付勢手段。

Claims (10)

  1. クラッチ手段はデッドボルト2の後方と錠箱1の後壁4との間の空間部分40を利用して歯車伝達手段42とダルマ21との間に介在しており、またクラッチ手段は、駆動歯車52と、この駆動歯車の凹所52a内に縦方向に移動する駆動アーム55の係合突起56を案内する「にがし部分57」を形成するように組み込まれ、かつ、正常時には駆動アーム55及び駆動歯車52と一緒になって共働する非円形状の係合板53とから成り、一方、異常時に於いて、合鍵操作によって前記駆動アームを介して係合板に一定以上のトルクが加わった場合には、該係合板は、前記凹所の被係合部52bから外れるように内側に変位し得る弾性係合変位部53aを有することを特徴とする建具としての扉用電気錠のクラッチ機構。
  2. 請求項1に於いて、係合板は、「にがし部分」を形成する両端部に駆動アームの係合突起が選択的に係合する係止面を有することを特徴とする建具としての扉用電気錠のクラッチ機構。
  3. 請求項1又は請求項2に於いて、係合板の弾性係合変位部は、半円部分の端部に連設する周方向の細幅の弧状部であり、この弧状部の略中央部に駆動歯車の凹所の内周壁に形成した切欠溝状の被係合部に係脱可能な小突起状の係合部が形成されていることを特徴とする建具としての扉用電気錠のクラッチ機構。
  4. 請求項1に於いて、係合板は、錠箱内の所定位置に設けられた磁気感度スイッチと対向可能な磁石を備えていることを特徴とする建具としての扉用電気錠のクラッチ機構。
  5. クラッチ手段はデッドボルト2の後方と錠箱1の後壁4との間の空間部分40を利用して歯車伝達手段42とダルマ21との間に介在しており、またクラッチ手段は、駆動歯車と、この駆動歯車の凹所内に縦方向に移動する駆動アームの係合突起を案内する「にがし部分」を形成するように組み込まれ、かつ、正常時には駆動アーム及び駆動歯車と一緒になって共働する非円形状の係合板とから成り、一方、異常時に於いて、合鍵操作によって前記駆動アームを介して係合板に一定以上のトルクが加わった場合には、該係合板は、前記凹所の被係合部から外れるように内側に変位し得る複数個の弾性係合変位部を有することを特徴とする建具としての扉用電気錠のクラッチ機構。
  6. 請求項5に於いて、係合板の弾性係合変位部は、駆動歯車を貫通する中心軸に関着状態に設けられた環状中心部から切欠部を介して反対方向にそれぞれ延設する左右の係合腕部分であることを特徴とする建具としての扉用電気錠のクラッチ機構。
  7. 請求項5に於いて、係合板は、弾性係合変位部の両端部に駆動アームの係合突起が選択的に係合する係止面を有すると共に、前記両端部に駆動歯車の凹所の内周壁に形成した切欠溝状の被係合部に係脱可能な小突起状の係合部が形成されていることを特徴とする建具としての扉用電気錠のクラッチ機構。
  8. 請求項5に於いて、弾性係合変位部は、やや幅広に形成されており、その一つに錠箱内の所定位置に設けられた磁気感度スイッチと対向可能な磁石を備えていることを特徴とする建具としての扉用電気錠のクラッチ機構。
  9. クラッチ手段はデッドボルト2の後方と錠箱1の後壁4との間の空間部分40を利用して歯車伝達手段42とダルマ21との間に介在しており、またクラッチ手段は、一側上面の周方向に「第1にがし溝」とヒューズ部分を介して該第1にがし溝と連通可能な「第2にがし溝」とを有する駆動歯車部材と、正常時には前記第1にがし溝に他端部の係合突起が係合すると共に、一端部がダルマに枢着された縦方向に移動する駆動アームとで構成され、一方、異常時に於いて、合鍵操作によってダルマと共働する駆動アームを介して前記ヒューズ部分に一定以上のトルクが加わった場合には、該ヒューズ部分が切れて、或いは外れて駆動アームの前記係合突起が「第2にがし溝」へと滑りながら移動することを特徴とする建具としての扉用電気錠のクラッチ機構。
  10. クラッチ手段はデッドボルト2の後方と錠箱1の後壁4との間の空間部分40を利用して歯車伝達手段42とダルマ21との間に介在しており、またクラッチ手段は、駆動歯車と、正常時にはこの駆動歯車と一緒になって共働するように該駆動歯車に圧接状態に乗っかっていると共に、周方向に「にがし部分」を有し、かつ、単独で摩擦回転可能な弾発性の捕捉板と、前記にがし部分に他端部の係合突起が係合すると共に、一端部がダルマに枢着された縦方向に移動する駆動アームとで構成され、一方、異常時に於いて、合鍵操作によって前記駆動アームを介して捕捉板に一定以上のトルクが加わった場合には、該捕捉板は、駆動歯車に対して摩擦回転することを特徴とする建具としての扉用電気錠のクラッチ機構。
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