JP4570470B2 - 電気錠 - Google Patents
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Description
(2)電動の時は、クラッチギヤを略360度回転させることを前提にした上で、該クラッチギヤを所定の位置に停止させる。一方、手動の時は、クラッチ機構が有効的に作動させることができる。
(3)クラッチ機構のクラッチギヤは、ダルマの後方に配設されているので、錠箱内の空間を有効的に活用することができる。
図1を参照に環境部材を説明する。1は錠箱で、この錠箱1は扉の自由端部に取り付けられる。錠箱1は、普通一般にケース身と、ケース蓋と、フロントとを有する。本実施例の錠箱1も、普通一般に使用されている商品形態の大きさの(普通の大きさの意味合い)錠箱であり、ケース身1aと、ケース蓋1bと、フロント1cとを有する。錠箱1の細部的事項は省略する。
2は錠箱1の案内部又は錠箱内に固定的に設けられた案内部材の案内部にスライド自在に案内されるデッドボルトである。デッドボルト2は、フロント1cを基準にして水平方向にスライド自在に進退動(突出,後退)する。図1は、電動又は手動時に於いて、その外端部側2aがフロント1c側に後退した解錠時の状態である。一方、図2は、デッドボルト2の外端部側2aがフロント1cから突出した施錠時の状態である。なお、本実施例では、デッドボルト2は、カマデッド3を有し、該カマデッド3は、デッドボルト2の進退動に伴ってその鉤状先端部側3aがデッドボルト2の外端部側2aから突出し、又は外端部側2a内へと後退する。
錠箱1の案内部又は錠箱1内に固定的に設けられた案内部材の具体的構成については、図面を省略する。錠箱1の案内部材の案内部は、デッドボルト2をスライド自在に案内する。案内部は、ケース身1aとケース蓋1bにそれぞれ対向形成した一対のガイド溝、ガイド孔などである。本発明の実施レベルでは、各部品の組み合わせの効率化や位置決め容易化を考慮し、錠箱1とは別個の部材を用いる。それは案内部材である。案内部材は、金属製又は合成樹脂製の単数の(例えば枠状)支持部材、又は2枚のガイド板である。案内部材は、本発明の実施レベルでは、後述するクラッチギヤが、デッドボルト2の後方と錠箱1の後壁1dとの間に設定された空間部分4に設けることから、その長さ寸法は適宜に設定される。
ダルマ8は、図示しないシリンダ錠又はサムターンの回転操作により所定量回転するように錠箱1の軸受け12に配設されている。ダルマ8は、錠箱1の中央部、後壁1d寄りの部位等に配設することが可能であるが、本実施例では、一つの用途(例えば電気錠)を考慮して錠箱下部の後壁1d寄りの部位に配設されている。
さらに、ダルマ8には、第1連結突起9及び第2連結突起10に対して反対方向にヒレ状に突設された第3連結突起11を有する。この第3連結突起11は段差状に形成されていると共に、該第3連結突起11には後述するクラッチ機構の駆動アームの一端部が枢着される。
ポジション位置用付勢手段13は、デッドボルト2とダルマ8の間に配設されている。図4で示すように、この付勢手段13は、棒状の連結杆14と、この連結杆14に巻装された付勢バネ15とを含んでいる。そして、前記連結杆14の一端部は連結ピン16を介してダルマ8の第2連結突起10に連結されており、その他端部は錠箱1内に固定された柱状の案内手段17に貫通状態に支持されている。
本発明の電気錠Xの主要部は、クラッチ機構である。したがって、図1で示すように、電気錠Xは、制御部21に制御されて駆動する駆動源22、この駆動源22の駆動力をダルマ8に伝達する歯車伝達手段23、前記ダルマ8の駆動力により進退動するデッドボルト2、手動の操作力により回転する前記ダルマ8の駆動力を駆動源22に対して切断可能なクラッチ機構25を備えている。駆動源22としては、電動モータが用いられている。また、歯車伝達手段23は、一つの軸を共通軸24とし、かつ、減速機能を有する。
クラッチ機構25は、図2で示すように、クラッチギヤ26と、このクラッチギヤの一側上面に一体的に組み込まれ、かつ、該クラッチギヤ26と共働するストップアーム27と、該ストップアーム27に他端部が組み込まれ、かつ、該ストップアームを介してクラッチギヤ26と共働する駆動アーム28とで構成され、前記クラッチギヤ26は歯車伝達手段23に噛合し、一方、前記駆動アーム28の一端部は、前述したようにダルマ8の第3連結突起11に軸支されている。
図8で示すように、ストッパー手段29は、手前の端面から見ると、逆L形状に形成され、錠箱1の後壁1dの下端部側の空間内に固定的に配設されている。したがって、本実施例では、ストッパー手段29はクラッチギヤ26のそばに配設されている。
手動時の駆動アーム28の作用は、前項で説明したとおりである。また、ストップアーム27に関して簡単に説明すると、図9で示すように、駆動アーム29と連動可能なストップアーム27は、手動時には、基端部27aの軸芯が固定状態のまま、その他端部27bが駆動アーム28と共働してクラッチギヤ26の逃がし溝33に案内される。この点は、後述の電動の場合とは相違する。
Claims (7)
- 制御部に制御されて駆動する駆動源、この駆動源の駆動力をダルマに伝達する歯車伝達手段、ダルマの駆動力により進退動するデッドボルト、手動の操作力により回転するダルマの駆動力を駆動源に対して切断可能なクラッチ機構を備えた電気錠に於いて、前記クラッチ機構のクラッチギヤは、一側面にクラッチギヤと共働するストップアームを介して、一端部がダルマに軸支された駆動アームの他端部側を案内する逃がし溝を有し、また、施・解錠時、駆動源の駆動力により正逆方向へそれぞれ略360度回転すると共に、所定の位置でストッパー手段によって停止され、さらに、該クラッチギヤは、手動時、停止状態となっている反面、駆動アームは前記逃がし溝の範囲内で移動可能であることを特徴とする電気錠。
- 請求項1に於いて、駆動アームの他端部は、ストップアームの他端部を介して逃がし溝に係合していることを特徴とする電気錠。
- 請求項1に於いて、クラッチギヤの一側面には、駆動アームと連動可能なストップアームを設け、該ストップアームは、手動時には、基端部の軸芯が固定状態のまま他端部が駆動アームと共働してクラッチギヤの逃がし溝に案内され、一方、駆動源の駆動力によりクラッチギヤが回転する時は、前記一端部の軸芯が偏芯して移動することを特徴とする電気錠。
- 請求項1に於いて、ストッパー手段は、クラッチギヤを所定位置で停止させるために該クラッチギヤのそばに配設され、垂直部分に駆動アームの他端部側を受け止めるストッパー部を有することを特徴とする電気錠。
- 請求項1に於いて、クラッチギヤは、デッドボルトの後方と錠箱の後壁との間に設定された空間部分に設けられていることを特徴とする電気錠。
- 請求項1に於いて、ストップアームは、その弾性変位力を利用してクラッチギヤの一側面に一体的に組み込まれて、該ストップアームの自由端部に駆動アームの他端部が共働可能に係合していることを特徴とする電気錠。
- 請求項1に於いて、ストッパー手段の垂直部分には、駆動アームの揺れを防止するための揺れ止め突起部分が形成されていることを特徴とする電気錠。
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