JP4570440B2 - 錠前のデッドボルト押し出し機構 - Google Patents

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Description

本発明は、錠前のデッドボルト押し出し機構に関する。
特許文献1は、非電気錠タイプの四角型錠箱に「ダルマ(デッドカムとも称されている)」と「デッドボルト」を設けた一例である。一方、特許文献2,3は、電気錠の縦型錠箱に「ダルマ」と「デッドボルト」を設けた各例である。
従来、非電気錠タイプの四角型錠前や電気錠タイプの縦型錠前は、デッドボルトの内端部側にハの字型又は逆ハの字型の前後突起(後端部にハの字型又は逆ハの字型の係止板が設けられているものも含む)を有し、所定間隔離間したこれらの係合突起にダルマの半径外方向に延びた作動アームが交互に係脱する構成であった。
特許文献1,2,3等の錠前から明らかなように、デッドボルトはダルマの作動アームが前側の係合突起の傾斜面の衝止部に衝突すると押し出され、一方、前記作動アームが後側の係合突起の傾斜面の衝止部に衝突すると錠箱内へと引き戻される。
以下、従来型の「デッドボルト」のことを「逆ハの字型デッド」と、一方、半径外方向に作動アームを有するダルマのことを「腕杆ダルマ」というが、「逆ハの字型デッド」と「腕杆ダルマ」は上記のような係合関係であることから、逆ハの字型デッドの長さを短くすることができない,逆ハの字型デッドの後方に他の部材を配設すると錠箱を大きくせざるを得ない,「腕杆ダルマ」は逆ハの字型デッドの衝止部にその作動アームが当たるように常に逆ハの字型デッドの上方或いは下方に配設しなければならない等の理由から、そのままではデッドボルトの後退方向への不正な攻撃に対して十分に対応することができない,錠箱をコンパクト化できない、或いは錠箱の内部空間を有効的に活用することができない、部品点数が多くなると設計の自由度が制約される等の問題点があった。
特開2000−291303号公報 特許公開平7−197708号公報 特許公開平8−303077号公報
本発明の第1の目的は、デッドボルトが錠箱から完全に突出した場合に、第三者から不正な攻撃を受けても、デッドボルトが容易に錠箱内に後退しないこと。第2の目的は、非電気錠タイプの錠前の場合には、錠箱をコンパクト化することができること。第3の目的は、電気錠タイプの錠前の場合には、錠箱の内部空間を有効的に活用することができること。
本発明の錠前のデッドボルト押し出し機構は、錠箱又は錠箱内に固定的に設けられた案内部材にスライド自在に案内されるデッドボルト、このデッドボルトの内端部側に設けられ、かつ、前記案内部材5に形成された長孔状案内部6の水平部分6aに案内されるデッド用第1可動ピン、この第1可動ピンに一端部が連結されていると共に、前記水平部分に続く前記長孔状案内部6を構成する段差状曲り部分6bに案内されるクランク用第2可動ピンを有するクランクアーム、このクランクアームの他端部を軸支し、かつ、シリンダ錠又はサムターンの回転操作により所定量回転するように錠箱の軸受けに配設されたダルマを備えることを特徴とする。
上記構成に於いて、施錠時、第1及び第2可動ピンは、水平部分に位置すると共に、第1可動ピンよりも後方に位置する第2可動ピンは、水平部分と段差状曲り部分の共通面に相当する支持面に入り込んでいることを特徴とする。また、クランクアームの一端部は、空洞状のデッドボルトのデッド用第1可動ピンに連結されていると共に、クランクアームの中間部分に設けられたクランク用第2可動ピンは案内部材の案内部に係合し、かつ、クランクアームの他端部は、ダルマの半径外方向に突起する第1連結突起に枢着されていることを特徴とする。
なお、上記構成に於いて、案内部材の案内部の水平部分と段差状曲り部分とは一連でなく、別個であっても良い。
(1)デッドボルトとダルマとをクランクアームを介して合理的に連結したので、デッドボルトが錠箱から完全に突出した場合(施錠時)、第三者からの不正な攻撃を受けても、デッドボルトは容易に錠箱内に後退しない。付言すると、従来型の「逆ハの字型デッド」は、第三者から工具等を介して暴力的な攻撃(特に後退方向への攻撃)を受けると、「腕杆ダルマ」はその先端部で直接デッドボルトの係合突起(衝止部)の傾斜面を斜め方向から押さえつける格好であったのに対し、本発明では、クランクアームが、デッドボルトとダルマの間に介在し、そのクランク用第2可動ピン9と錠箱側の案内部材5の案内部8との係合関係を介して前記暴力的な攻撃を受け止めるので、デッドボルトが解錠方向へそう簡単には後退しない。したがって、デッドボルトに対する不正解錠を効果的に防止することができる。
(2)デッドボルトの長さを著しく短くすることができたので、非電気錠タイプの錠前の場合には、錠箱をコンパクト化することができる反面、電気錠タイプの錠前の場合には、錠箱の内部空間を有効的に活用することができる。したがって、設計の自由度が増える。
(3)請求項4に記載の実施例の場合には、解錠時、第2可動ピンは後端部分の弧状係止面に支持(拘束)されるので、不用意にデッドボルトが突出しない。
以下、図1乃至図9に示す本発明を実施するための最良の形態により説明する。
(1)錠箱1
図1乃至図3を参照にして説明する。1は錠箱で、この錠箱1は扉の自由端部に取り付けられる。錠箱1は、普通一般にケース身と、ケース蓋と、フロントとを有する。本実施例の錠箱1も、普通一般に使用されている商品形態の大きさの(普通の大きさの意味合い)錠箱であり、ケース身1aと、ケース蓋1bと、フロント1cとを有する。錠箱1の細部的事項は省略する。
(2)デッドボルト2
2は錠箱の案内部又は錠箱内に固定的に設けられた案内部材の案内部にスライド自在に案内されるデッドボルトで、このデッドボルト2は、フロント1cを基準にして水平方向にスライド自在に進退動(突出,後退)する。図1はデッドボルト2の外端部側2aがフロント1cから突出した施錠時の状態、一方、図8はその外端部側2aがフロント1c側に後退した解錠時の状態である。図2は、図1を基準にした左側面図である。この図2を基準にすると、本実施例のデッドボルト2の端面形状は、左側面視下向きコ字型に形成されている。施錠時、この下向き凹内からカマデッド3の先端部側3aが突出する。カマデッド3は、本発明の特定(限定)要件ではないが、デッドボルト2の進退動に伴ってその鉤状先端部側3aがデッドボルト2の外端部側2aから突出し、又は外端部側2a内へと後退する。
(3)錠箱又は案内部材の案内部
錠箱1の案内部又は錠箱1内に固定的に設けられた案内部材5の案内部6は、デッドボルト2をスライド自在に案内する。デッドボルト2を案内する手段5は、ケース身1aとケース蓋1bにそれぞれ対向形成した一対の案内部(ガイド溝、ガイド孔など)6でも良いが、本実施例では各部品の組み合わせの効率化や位置決め容易化を考慮し、錠箱1とは別個の部材を用いている。案内部材5は、金属製又は合成樹脂製の単数の(例えば枠状)支持部材、又は2枚のガイド板である。
案内部材5は、本実施例では、図4で示すように金属製の一対の案内部材5を用いている。案内部材5はケース身1aの内壁面側のものと、ケース蓋1bの内壁面側のものとが存在するが、両部材5,5には、説明の便宜上、同一の符号を付す。
図1では手前側(ケース蓋1b側)の案内部材5を実線で示している。また、図3は手前側の案内部材5を取り外した状態の説明図である。そこで、図1及び図3を参照して案内部材5を説明する。案内部材5は、例えば横長状の板体に形成され、その先端面5aはフロント1c側に間隙を有さず(本実施例)、又は若干の間隙を有するように配設される。そして、その後端面5bとケース身1aの後壁4との間には、他の部材(例えば電動モータに関係する駆動歯車,ダルマと関係する駆動アーム等)を配設することができる空間部分を設定する。
ところで、案内部材5の形態については特に限定するものではないが、望ましくは、ケース身1aの後壁4と対向する端部の後端面5bを弧状に形成すべきである。そうすると、デッドボルト2の内端部2bの端面と前記後端面5bとの間に他の部材(例えば駆動歯車)を合理的に配設することができる(内部空間の有効的利用)。
さて、案内部材5の本質的事項について説明する。6はデッドボルト2を複数個の可動ピンを介して押出す又は引き戻すために案内部材5に形成した単数(本実施例)又は複数個の長孔案内部である。この長孔状案内部6は、本実施例では、水平部分6aと、この水平部分6aに連通する段差状曲り部分6bから成る。
図4で示すように、長孔状案内部6は、水平部分6aに段差状曲り部分6bを一連に形成した合計2個の可動ピン用の一つの係合長孔である。この長孔状案内部6は、デッドボルト2が進退動する際には、デッドボルト2と一体のデッド用第1可動ピン7及びクランクアーム8と一体のクランク用第2可動ピン9を同時に案内する。
すなわち、図5で示すように、本実施例のデッドボルト2は、デッドカマ用の可動ピン10及びデッド用第1可動ピン7をそれぞれ有するが、後者のデッド用第1可動ピン7の両端部はデッドボルト2の両側壁にそれぞれ形成した円形の貫通孔11から突出し、かつ、案内部材5,5の対応する前記水平部分6aにそれぞれ係合しているために、デッドボルト2が進退動する際には水平部分6aに案内されて摺動する。
一方、クランクアーム8の一端部に横設された第2可動ピン9も、その一端部8aと他端部8bの中間に相当する部分の両側壁にそれぞれ形成した円形の貫通孔12から突出し、かつ、案内部材5の対応する段差状曲り部分6bにそれぞれ係合しているために、デッドボルト2が進退動する際には段差状曲り部分6bに案内されて摺動する。この場合第2可動ピン9は弧状の軌跡を描く。
ところで、前述した第1可動ピン7及び第2可動ピン9は、図1,図3で示す施錠時、案内部材5の水平部分6aに位置すると共に、後方の第2可動ピン9は、水平部分6aと段差状曲り部分6bの共通面に相当する縦方向支持面13に入り込んでいる。本実施例の案内部6の段差状曲り部分6bは、前記縦方向支持面13から後端面5bに向かって形成されている。したがって、施錠時、デッドボルト2が完全に突出した場合には、フック状の先端部にクランクアーム8の第2可動ピン9が落ち込み、該第2可動ピン9は前記縦方向支持面13に支持(拘束)される。この時、第2可動ピン9はデッドボルト2の弧状に形成された後端面14と前記縦方向支持面13との間に挟まった状態となる。したがって、デッドボルト2は錠箱1内へ後退することが不可となる。
一方、第1可動ピン7及び第2可動ピン9は、図8で示す解錠時、デッドボルト2が錠箱1内に完全に後退した場合には、前方に位置する第1可動ピン7は案内部材5の水平部分6a或いは段差状曲り部分6bの前記縦方向支持面(共通支持面)13に位置するのに対して、後方の第2可動ピン9は、フック状段差状曲り部分6bの後端部にクランクアーム8の第2可動ピン9が入り込み、該第2可動ピン9は後端部の弧状係止面15に支持(拘束)される。この時、第2可動ピン9は段差状曲り部分6bの弧状係止面15に多少落ち込んだ格好となる。
したがって、デッドボルト2が振動等により容易に突出しない。このように、本実施例の案内部材5の長孔状案内部6は、複数個の支持面或いは係止面13,15を有し、施錠時及び解錠時の両方に於いて、クランクアーム8の第2可動ピン9を支持(拘束)し、前者の場合には、デッドボルト2が錠箱1内へ後退するのを防止し、一方、後者の場合には、デッドボルト2が錠箱1内から突出するのを防止している。
なお、案内部材5は錠箱1又は錠箱内に固定的に配設された固定部材に適宜に固定される。要は、案内部材5は固定部材であり、デッドボルト2を複数個の可動ピン7,9を介して押出す又は引き戻すため長孔状案内部(長孔,長いカイド溝など)6を有していれば良い。
(4)デッドボルト2とカマデッド3
図5にデッドボルト2の一例が示されている。また、図1,図8等にデッドボルト2の進退動に連動するカマデッド3の一例が示されている。前述したように、デッドボルト2は「端面下向きコ字状」に形成されている。デッドボルト2は、カマデッド3,クランクアーム8との組み合わせの関係上空洞に形成され、例えば適宜箇所に切欠部を形成している。
一方、カマデッド3は鉤状に形成され、前述したデッドカマ用可動ピン10、カマ長孔及び錠箱1のフロント1c側のカマ軸16を介して所定量回転可能に設けられている。
ところで、本実施例のデッドボルト2は、普通一般に使用されているデッドボルトの全長と比較すると相当短い(例えば3分の2程度の長さ)。また、デッドボルト2は、その内端部側2bにデッド用第1可動ピン7を横設するための貫通孔11を有しているものの、従来のようにダルマの半径外方向に延びた作動アームが係脱する前後の傾斜突起(ハ又は逆ハの字型の係合突起や係合切欠溝)等を有していない。さらに、内端部側2bの後端面14は、クランクアーム8の第2可動ピン9にスムースに支持されるように湾曲状に形成されている。
(5)ダルマ21
ダルマ21は、図示しないシリンダ錠又はサムターンの回転操作により所定量回転するように錠箱1の軸受け22に配設されている。ダルマ21は、錠箱1の中央部、後壁4寄りの部位等に配設することが可能であるが、本実施例では、一つの用途(例えば電気錠)を考慮して錠箱下部の後壁4寄りの部位に配設されている。
図6はダルマ21の一例を示している。このダルマ21の特徴は、従来のようにデッドの逆ハの字型突起や切欠溝に対する半径外方向の作動アームを有さない反面、クランクアーム8の他端部8bを、枢軸17を介して軸支するための第1連結突起23を有していることである。やや幅広の第1連結突起23の先端部には、長孔状軸孔24が形成されており、該軸孔24及び枢軸17を介してクランクアーム8の他端部8bがダルマ21に連結されている。
本実施例のダルマ21には、その余の連結突起も半径外方向に適宜に形成されている。すなわち、25は第1連結突起23に対して指を開いたように連設する第2連結突起で、この第2連結突起25にはダルマ21のポジション位置(施錠位置と解錠位置)に対応して所定方向に切り換え付勢する付勢手段31が連結される。
ところで、付勢手段31は、デッドボルト2とダルマ21の間に配設され、棒状の連結杆32と、この連結杆32に巻装された付勢バネ33とを含んでいる。そして、前記連結杆32の一端部は連結ピン34を介してダルマ21の第2連結突起25に連結されており、その他端部は錠箱1内に固定された柱状の案内手段35に貫通状態に支持されている。
さらに、26は第1連結突起23及び第2連結突起25に対して反対方向にヒレ状に突設された第3連結突起で、この第3連結突起26は段差状に形成されている。第3連結突起26には、周方向に遊び用の係合溝を有する駆動歯車27に他端部が係合する駆動アーム28の一端部が枢着される。なお、図示しない電動モータの駆動力により減速機構を介して回転する前記駆動歯車27や駆動アーム28は、必ずしも本発明の限定要件ではない。したがって、本発明の独立項の構成を含む電気錠も請求範囲に含まれる。
(6)クランクアーム8
クランクアーム8の一端部8aは、空洞状のデッドボルト2のデッド用第1可動ピン7に連結されていると共に、クランクアーム8の中間部分に設けられたクランク用第2可動ピン9は案内部材5の案内部6に係合し、かつ、クランクアーム8の他端部8bは、ダルマ21の半径外方向突起する第1連結突起23に枢着されている。
本実施例のクランクアーム8は、図7で示すように一対のL形状の係合片と、これらの係合片を連結する連結板とを有している。本発明には関係がないが、クランクアーム8の端部には単数又は複数個の係合爪が形成されている。
前述したように、12は一端部8aと他端部8bの中間部分に形成された第2可動ピン9が貫通する円形の貫通孔である。この貫通孔12を基準にすると、前方に相当する一端部8aには第1可動ピン7用の貫通孔18が、一方、角度方向の他端部8bには付勢手段31の連結ピン34用貫通孔19がそれぞれ形成されている。
しかして、クランクアーム8の一端部8aはデッド用第1可動ピン7を介してデッドボルト2に連結状態で枢着され、一方、その他端部8bはダルマ21の第1連結突起23に枢軸17を介して連結状態で枢着されている。そして、クランク用第2可動ピン9は案内部材5の案内部6の水平部分6aに続く段差状曲り部分6bに案内される
(7)細部的事項
錠箱1に固定した軸受け22に設けたストッパー用突起とダルマ21との当接関係、錠箱内のその余の空間部分に配設される電動モータ、減速歯車機構等は、本発明にとっては細部的事項なので、説明を割愛する。
(8)作用
本発明は、錠前のデッドボルト押し出し機構なので、図9を参照にしてデッドボルト2が、解錠状態(図8の状態)から施錠状態(図1の状態)へと押し出される場合について説明する。
図示しないシリンダ錠又はサムターンを回転操作すると、ダルマ21は矢印A方向(反時計方向)へ所定量回転する。図9の真ん中の図面は中途状態の説明図である。ダルマ21は矢印A方向に回転すると、デッド用可動ピン7は案内部6の水平部分6aに案内される。同時にクランクアーム8の第2可動ピン9は案内部6の段差状曲り部分6bに案内される。この時付勢手段31の連結杆32はその付勢バネ33のバネ力に抗して案内手段35側に後退する。
クランクアーム8を介してダルマ21の駆動力がデッドボルト2に伝わると、換言すればデッド用可動ピン7が前記水平部分6aに案内されて矢印B方向へ移動すると、当然のことながらクランクアーム8の一端部8aと一体のデッドボルト2は錠箱1から突出する。
しかして、デッドボルト2が錠箱1から完全に突出すると、図9の右図に示すようにクランク用第2可動ピン9は段差状曲り部6bの先端部分に落ち込み、案内部6の共用部分である縦方向(或いは垂直方向)の支持面13に支持され得る状態となる。この時、クランク用第2可動ピン9は、デッドボルト2の内端部の縦方向の端面と案内部6の縦方向の支持面13との間に落ち込み、デッドボルト2の後退を阻止する。このように本発明では、施錠時、デッドボルト2の内端部の縦方向の端面と案内部6の縦方向の支持面13との間に横棒(クランク用第2可動ピン9)が交差状態に入り込み(割り込み)、デッドボルト2の後退を強固に阻止する。なお、案内部6の機能に関しては前述したとおりである。また、施錠時、付勢手段31は、その付勢方向が切り替わる。
発明の実施の形態で示した実施例に於いて、図10で示したように案内部材5Aを設計変更し、案内部材5Aの案内部6の水平部分6aと段差状曲り部分6bとをそれぞれ別個独立に形成しても良い。このように一部を設計変更しても、本発明の第1の目的・効果を達成することができる。
本発明は、主に錠前や建具の業界で利用される。
図1乃至図9は本発明の最良の実施例を示す各説明図。図10は本発明の案内部材の設計変更例を示す説明図。
本発明の一実施例を示す概略説明図(完全突出時)。 フロントから見た説明図。 図1に於いて、手前側の案内部材を取り外した場合の概略説明図。 案内部材の説明図。 デッドボルトの説明図。 ダルマの説明図。 クランクアームの説明図。 デッドボルトが後退した時の概略説明図(完全後退時)。 作用の概略説明図。 本発明の案内部材の設計変更例を示す説明図。
1…錠箱、2…デッドボルト、3…カマデッド、4…後壁、5,5A…案内部材、6…案内部、6a…水平部分、6b…段差状曲り部分、7…第1可動ピン、8…クランクアーム、8a…一端部、8b…他端部、9…第2可動ピン、10…デッドカマ用可動ピン、11,12,18,19…貫通孔、13…縦方向支持面、14…後端面、15…弧状係止面、16…カマ軸、21…ダルマ、22…軸受け、23…第1連結突起、24…軸孔、25…第2連結突起、26…第3連結突起、31…付勢手段、32…連結杆、33…付勢バネ、34…連結ピン、35…柱状案内手段。

Claims (7)

  1. 錠箱又は錠箱内に固定的に設けられた案内部材にスライド自在に案内されるデッドボルト、このデッドボルトの内端部側に設けられ、かつ、前記案内部材5に形成された長孔状案内部6の水平部分6aに案内されるデッド用第1可動ピン、この第1可動ピンに一端部が連結されていると共に、前記水平部分に続く前記長孔状案内部6を構成する段差状曲り部分6bに案内されるクランク用第2可動ピンを有するクランクアーム、このクランクアームの他端部を軸支し、かつ、シリンダ錠又はサムターンの回転操作により所定量回転するように錠箱の軸受けに配設されたダルマを備える錠前のデッドボルト押し出し機構。
  2. 請求項1に於いて、施錠時、第1及び第2可動ピンは、水平部分に位置すると共に、第1可動ピンよりも後方に位置する第2可動ピンは、水平部分と段差状曲り部分の共通面に相当する支持面に入り込んでいることを特徴とする錠前のデッドボルト押し出し機構。
  3. 請求項1において、クランクアームの一端部は、空洞状のデッドボルトのデッド用第1可動ピンに連結されていると共に、クランクアームの中間部分に設けられたクランク用第2可動ピンは案内部材の案内部に係合し、かつ、クランクアームの他端部は、ダルマの半径外方向に突起する第1連結突起に枢着されていることを特徴とする錠前のデッドボルト押し出し機構。
  4. 請求項1において、デッドボルトが完全に突出した時、クランク用第2可動ピンは、デッドボルトの内端部の縦方向の端面と案内部の縦方向の支持面との間に落ち込むことを特徴とする錠前のデッドボルト押し出し機構。
  5. 請求項1において、段差状曲り部分は後端面に向かってフック状に形成されていることを特徴とする錠前のデッドボルト押し出し機構。
  6. 錠箱又は錠箱内に固定的に設けられた案内部材の案内部にスライド自在に案内されるデッドボルト、このデッドボルトの内端部側に設けられ、かつ、前記案内部材5Aに形成された長孔状案内部6の水平部分6aに案内されるデッド用第1可動ピン、この第1可動ピンに一端部が連結されていると共に、前記水平部分とは別個に形成された前記長孔状案内部6を構成する段差状曲り部分6bに案内される第2可動ピンを有するクランクアーム、このクランクアームの他端部を軸支し、かつ、シリンダ錠又はサムターンの回転操作により所定量回転するように錠箱の軸受けに配設されたダルマを備える錠前のデッドボルト押し出し機構。
  7. 請求項6に於いて、施錠時、第1可動ピンは、前方の水平案内部分に位置すると共に、第2可動ピンは、後方の段差状曲り部分の支持面に入り込んでいることを特徴とする錠前のデッドボルト押し出し機構。
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