JP5996232B2 - 動力伝達機構及び施解錠装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動力伝達機構及びこの機構を用いた施解錠装置に関する。
電気錠は、電動のモーターにより従動部材を回転し、回転された従動部材によってデッドボルトの進退を行っている。この種の電気錠には、モーターによる電動の施解錠と、例えばサムターンや合鍵による手動による施解錠操作との双方が行えるものがある。このような電動による施解錠と、手動による施解錠とが行われる電気錠では、施錠と解錠の後に、次の動作に備えて常に初期位置で停止していなければならない。
例えば特許文献1に開示される錠装置において、回転出力軸は、最終段ギアの回転に追随して反時計回りに90°回転し、施錠位置に移動する。最終段ギアは90°反時計回りに回転した後、再び反対方向、すなわち、時計回りに回転して中立位置に復帰する。この状態が施錠動作終了となる。
また、特許文献2に開示される電気錠は、モーターは、利用者による施解錠命令により予め決定された方向への回転に続く逆回転を1セットとして駆動される。例えば、1施錠命令に対し、時計方向に所定回転した後、反時計回りに回転駆動される。また、1解錠命令に対しては、まず、反時計方向に往路回転駆動された後、時計方向の復路駆動が続いて処理が終了する。これらの復帰動作を、施解錠装置に設けられている動力伝達機構に行わせることにより、初期状態として、次動作に備えていた。
特開2008−190193号公報(段落番号0045) 特開2011−256587号公報(段落番号0023)
しかしながら、施解錠動作の都度、動力伝達機構を初期状態へ復帰動作させることは、モーターの発停回数が増えたり、稼働時間が長くなったり、正逆回転切換頻度が増えたりして、モーターの寿命を短くする要因となった。これに加え、動力伝達機構において、諸部材の回転位置を検出するための検出スイッチや検出センサ等が必要となるため、構造が複雑となって、製造コストも増大するとともに、作動部品が増えることからメンテナンス期間や耐用年数も短くなった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、検出センサを使用せず、製造コストを低減でき、発停回数、稼働時間、及び正逆回転切換頻度を軽減することができる動力伝達機構及び施解錠装置を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の動力伝達機構11は、中心軸59と、
前記中心軸59を中心に回転駆動される駆動部材(61)と、
前記中心軸59に回転自在に支持される従動部材(63)と、
前記中心軸59に対し偏心位置とされて前記従動部材(63)に設けられる揺動軸(93)を揺動中心として設けられ、係止面(85)が前記駆動部材(61)に係止することで前記駆動部材(61)の正逆方向の回転を前記従動部材(63)に伝達する伝達部材(65,67)と、
前記従動部材(63)の前記揺動軸(93)に揺動自在に支持されて前記従動部材(63)の所定の回転角度で揺動されて、前記伝達部材(65,67)と前記駆動部材(61)との係止を解除し、前記伝達部材(65,67)の係止による前記駆動部材(61)から前記従動部材(63)への回転の伝達を解除する伝達解除部材(69)と、
を具備することを特徴とする。
この動力伝達機構11では、駆動部材(61)が正回転されると、駆動部材(61)の正回転が伝達部材(65,67)によって従動部材(63)に伝えられる。従動部材(63)が所定の正回転角度になると、伝達解除部材(69)によって、伝達部材(65,67)による駆動部材(61)と従動部材(63)の回転伝達が解除される。従動部材(63)との主従関係がキャンセルされた駆動部材(61)は、そのまま正回転され、任意のタイミングでの停止が可能となる。駆動部材(61)が逆回転されると、所定の正回転角度から戻されることにより、再び伝達部材(65,67)によって駆動部材(61)の逆回転が従動部材(63)に伝えられる。この逆回転においても、駆動部材(61)が所定の逆回転角度になると、伝達解除部材(69)によって、伝達部材(65,67)による駆動部材(61)と従動部材(63)の回転伝達が解除される。従動部材(63)との主従関係がキャンセルされた駆動部材(61)は、そのまま逆回転され、任意のタイミングでの停止が可能となる。
本発明の請求項2記載の動力伝達機構11は、請求項1記載の動力伝達機構11であって、
前記駆動部材(61)が第1駆動源(127)によって駆動され、
前記駆動部材(61)から前記従動部材(63)への回転の伝達が解除された状態で、前記従動部材(63)が第2駆動源(43)によって駆動可能となることを特徴とする。
この動力伝達機構11では、駆動部材(61)から従動部材(63)に回転を伝達する伝達部材(65,67)が、伝達解除部材(69)によって解除され、従動部材(63)が駆動部材(61)と独立して回転可能となる。例えば第1駆動源(127)の駆動軸129にウォームギア131が固定され、このウォームギア131が駆動部材(61)であるウォームホイール75に噛み合っている場合、伝達部材(65,67)によって従動部材(63)が駆動部材(61)に接続されていると、従動部材(63)の回転が不能となる。本構成では、伝達解除部材(69)によってウォームホイール75と従動部材(63)との接続がキャンセルされることにより、第2駆動源(43)による従動部材(63)の回転が自在に可能となる。
本発明の請求項3記載の動力伝達機構11は、請求項2記載の動力伝達機構11であって、
前記第1駆動源が電動のモーター127であることを特徴とする。
この動力伝達機構11では、第1駆動源であるモーター127が駆動されると、駆動部材(61)が回転され、駆動部材(61)の回転が伝達部材(65,67)によって従動部材(63)に伝えられる。従動部材(63)は、さらに最終作動部材(25)を作動させることになる。これにより、最終作動部材(25)がモーター127により作動可能となる。
本発明の請求項4記載の動力伝達機構11は、請求項3記載の動力伝達機構11であって、
前記第2駆動源(43)が手動回転部材であることを特徴とする。
この動力伝達機構11では、駆動部材(61)と従動部材(63)との接続がキャンセルされていないと、駆動部材(61)の回転によって従動部材(63)が回転され、第2駆動源(43)も回転される。一方、伝達解除部材(69)によって駆動部材(61)と従動部材(63)との接続がキャンセルされると、従動部材(63)が独立して回転可能となる。これにより、従動部材(63)が駆動する最終作動部材(25)が、手動回転部材によって手動駆動可能となる。
本発明の請求項5記載の動力伝達機構133は、請求項4記載の動力伝達機構11であって、
前記従動部材(63)と前記手動回転部材との間には、前記従動部材(63)と前記手動回転部材との間で伝達されるモーメントが所定以上となったときに前記従動部材(63)と前記手動回転部材との間の回転伝達をキャンセルするトルクリミッター139が介装されていることを特徴とする。
この動力伝達機構133では、伝達部材(65,67)により駆動部材(61)の回転が従動部材(63)に伝えられているとき、従動部材(63)の回転によって手動回転部材も回転される。この際、手動回転部材の回転が手指等により阻止されると、従動部材(63)の回転駆動負荷が増大するが、回転駆動負荷が所定以上になると、トルクリミッター139が作動する。トルクリミッター139の作動により、従動部材(63)と手動回転部材との接続がキャンセルされ、従動部材(63)に大きな回転駆動負荷が加わらなくなる。
本発明の請求項6記載の施解錠装置13は、請求項1,2,3,4,5のいずれか1つに記載の動力伝達機構11を備える施解錠装置13であって、
前記駆動部材がクラッチギア61であり、
前記従動部材がクラッチホルダー63であり、
前記伝達部材が第1クラッチアーム65及び第2クラッチアーム67であり、
前記伝達解除部材がクラッチカム69であ
前記クラッチホルダー63にはデッド駆動部47が連動連結され、該デッド駆動部47を介して進退するデッドボルト25をさらに備えることを特徴とする。
この施解錠装置13では、動力伝達機構11が設けられ、動力伝達機構11が施解錠装置13の部材であるクラッチギア61、クラッチホルダー63、第1クラッチアーム65及び第2クラッチアーム67、クラッチカム69、デッド駆動部47、デッドボルト25によって構成される。クラッチギア61が回転されると、回転は第1クラッチアーム65または第2クラッチアーム67のいずれか一方によりクラッチホルダー63に伝えられる。例えば第1クラッチアーム65が正回転を伝えれば、第2クラッチアーム67が逆回転を伝える。回転の伝えられたクラッチホルダー63は、所定の回転角度になると、自身に揺動自在に支持されているクラッチカム69が作動される。クラッチカム69が作動されることにより、クラッチホルダー63は、自身に設けられている第1クラッチアーム65または第2クラッチアーム67によるクラッチギア61との接続がキャンセルされる。そして、クラッチホルダー63に連動連結されるデッド駆動部47を介して、デッドボルト25の進退となる。
本発明に係る請求項1記載の動力伝達機構によれば、正逆回転の切換を行うことなく、すなわち初期状態に復帰動作させる必要がなくなり、動力源の正逆回転の頻度を低減でき、また、各機構部分の動作状況を監視する検出センサを不要とし、製造コストを低減でき、発停回数、稼働時間を軽減できる。
本発明に係る請求項2記載の動力伝達機構によれば、伝達解除部材によって駆動部材との伝達が解除された従動部材を、第2駆動源によって任意の方向に回転できる。
本発明に係る請求項3記載の動力伝達機構によれば、駆動部材から従動部材まで、及び従動部材によってさらに駆動される最終作動部材までを電動により駆動できる。この際、モーターの発停回数、稼働時間、及び正逆回転切換頻度が軽減されるので、モーターの寿命を長くできる。
本発明に係る請求項4記載の動力伝達機構によれば、従動部材によって駆動される最終作動部材を、モーターによる自動駆動と、手動回転部材による手動駆動との双方で駆動できる。
本発明に係る請求項5記載の動力伝達機構によれば、モーターの駆動により従動部材の回転が手動回転部材に伝達されているとき、手動回転部材が操作されても、一定以上の回転駆動負荷がモーターに加わることを防止できる。
本発明に係る請求項6記載の施解錠装置によれば、モーターにより回転駆動されるクラッチギアの回転を、第1クラッチアームまたは第2クラッチアームを介してクラッチホルダーに伝達し、その伝達をクラッチカムによって切り換えることで、クラッチギアを中立位置へ復帰させるためのモーターの正逆回転切換を不要にできる。
本発明に係る動力伝達機構を備えた施解錠装置の正面図である。 図1に示した施解錠装置の分解正面図である。 図1に示した施解錠装置に備えられる動力伝達機構の分解斜視図である。 図3を中心軸線の反対側から見た分解斜視図である。 動力伝達機構をクラッチホルダー側から見た正面図である。 動力伝達機構をクラッチギア側から見た正面図である。 図1に示した施解錠装置の施錠状態を表す動作説明図である。 (a)は第1クラッチアームが段状斜面に当たった動作説明図、(b)はデッド駆動ギアが回転開始される動作説明図である。 (a)はデッドボルトが後退途中の動作説明図、(b)はカム板部がストッパーに当たった動作説明図である。 (a)は後退終了時のクラッチカムによるキャンセル後の動作説明図、(b)はクラッチギアの空転開始の動作説明図、(c)はクラッチギアの空転中の動作説明図である。 図7に示した施解錠装置の解錠状態の正面図である。 (a)は図11に示した施解錠装置の手動による施錠開始の動作説明図、(b)は手動による施錠途中の動作説明図である。 手動による施錠の終了した施解錠装置の正面図である。 伝達部材とクラッチカムとの位置を入れ替えた他の実施形態に係る動力伝達機構の分解斜視図である。 図14に示した動力伝達機構を中心軸線の反対側から見た分解斜視図である。 図14の動力伝達機構を伝達部材側から見た斜視図である。 図14の動力伝達機構からホルダギアを外した斜視図である。 図17を紙面裏側から見た斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る動力伝達機構を備えた施解錠装置の正面図、図2は図1に示した施解錠装置の分解正面図である。
本実施形態に係る動力伝達機構11は、例えば電気錠を構成する施解錠装置13に好適に用いることができる。施解錠装置13は、扉15に内設される扁平六面体形状の錠ケース17を有する。錠ケース17の一側面にはフロント裏板19が設けられ、フロント裏板19は扉15の木口面21に固定される。木口面21に固定されたフロント裏板19の表面は、さらにフロント板23によって覆われる。錠ケース17には最終作動部材であるデッドボルト25がスライド自在に設けられ、デッドボルト25はフロント板23を貫通して木口面21から進退自在となる。
本実施形態において、錠ケース17にはカマデッド27がカマ軸29を中心に回転自在に支持されている。カマデッド27にはガイド用カマ穴31が形成され、ガイド用カマ穴31はデッドボルト25に固定されるカマ連動軸33に係合している。ガイド用カマ穴31をカマ連動軸33に係合したカマデッド27は、デッドボルト25の進退に従動して、円弧状の軌跡を描いて木口面21から進退される。
錠ケース17には図2に示すダルマ軸受穴35が形成され、ダルマ軸受穴35はダルマ37を回転自在に支持する。ダルマ37の外周には扇形のダルマギア39が設けられ、ダルマギア39は円弧外周側に歯が形成される。ダルマ37にはダルマ状のダルマ穴41が同軸上に形成され、ダルマ穴41には図示しないシリンダー錠の出力部材であるテールピース43が係合している。扉15にはシリンダー錠の反対側に図示しないサムターンが設けられている。サムターンも図示しない出力部材がテールピース43と同様にしてダルマ穴41に係合している。つまり、ダルマギア39は、シリンダー錠とサムターンとの双方から回転されるようになっている。錠ケース17の底側にはダルマストッパー45が回転自在に支持され、ダルマストッパー45は施錠の終了したダルマギア39に係合してダルマギア39のそれ以上の施錠側への回転を規制する。
錠ケース17にはデッドボルト25を挟んでダルマギア39の反対側にデッド駆動部としてのデッド駆動ギア47が回転自在に支持され、デッド駆動ギア47は扇状のモーター側セグメントギア49とダルマ側セグメントギア51とを有している。このうち、ダルマ側セグメントギア51は、ダルマギア39と噛み合っている。デッド駆動ギア47には進退アーム53が半径方向に付設され、進退アーム53はデッド駆動ギア47の正逆回転に伴って先端側がデッドボルト25の進出座面55または後退座面57を押圧して、デッドボルト25を進退させるように駆動する。例えば図1に示す施錠状態からテールピース43が時計回りに回転されると、デッド駆動ギア47が反時計回りに回転され、進退アーム53が後退座面57を押圧して、デッドボルト25が後退され、解錠となる。解錠状態からテールピース43が反時計回りに回転されると、再びデッドボルト25が進出して、施錠となる。
施解錠装置13は、このようなシリンダー錠やサムターンによる手動による施解錠操作に加えて、上記した動力伝達機構11によって電動による施解錠を可能としている。動力伝達機構11は、中心軸59と、駆動部材と、従動部材と、伝達部材と、伝達解除部材と、を備える。駆動部材は、中心軸59を中心に回転駆動される。従動部材は、中心軸59に回転自在に支持される。伝達部材は、従動部材に支持されて駆動部材に係止することで駆動部材の正逆方向の回転を従動部材に伝達する。伝達解除部材は、従動部材に揺動自在に支持されて従動部材の所定の回転角度で揺動されて伝達部材による駆動部材から従動部材への回転の伝達を解除する。
本実施形態では、施解錠装置13に設けられる動力伝達機構11は、駆動部材がクラッチギア61であり、従動部材がクラッチホルダー63であり、伝達部材が第1クラッチアーム65及び第2クラッチアーム67であり、伝達解除部材がクラッチカム69である。
図3は図1に示した施解錠装置13に備えられる動力伝達機構11の分解斜視図、図4は図3を中心軸線71の反対側から見た分解斜視図、図5は動力伝達機構11をクラッチホルダー側から見た正面図、図6は動力伝達機構11をクラッチギア側から見た正面図である。
動力伝達機構11は、錠ケース17に固定される中心軸59(図2参照)に、図3に示すクラッチギア61と、クラッチカム69と、第1クラッチアーム65及び第2クラッチアーム67と、クラッチホルダー63と、ストッパー73と、が順次配置されて構成される。
円板形状に形成されるクラッチギア61は、外周がウォームホイール75として形成され、ウォームホイール75は中心軸59を中心に回転される。クラッチギア61の側面にはカム収容凹部77が形成され、カム収容凹部77はクラッチカム69の一部分を収容する。カム収容凹部77は大径な半円形凹部と小径な半円形凹部とで構成され、このカム収容凹部77を包囲するクラッチ外周壁は、薄肉部79と厚肉部81とに分けられる。クラッチギア61の内壁面にはこれに薄肉部79と厚肉部81との境界に段状斜面83が形成され、段状斜面83は第1クラッチアーム65及び第2クラッチアーム67の係止用アーム面85に係合する。
クラッチカム69は、カム基板部87が略半円形状に形成される。カム基板部87の中央に長円状の切替穴89が穿設され、切替穴89は内方に中心軸59を挿通している。カム基板部87には揺動カム穴91が穿設され、揺動カム穴91は図4に示すクラッチホルダー63の側面に突設される揺動軸93に回転自在に支持される。つまり、クラッチカム69は、クラッチホルダー63とともに回転し、かつ、揺動軸93を中心に、切替穴89が中心軸59の変位を許容する範囲で揺動する。
カム基板部87には揺動カム穴91を挟んで一対のカム突片95が突設され、それぞれのカム突片95は第1クラッチアーム65または第2クラッチアーム67のアーム外側面97と係合する。また、カム基板部87の図6に示す下方には係合用カム凸片99が形成され、係合用カム凸片99はクラッチホルダー63と係合する。
カム基板部87の切替穴89の上方にはカム板部101が設けられる。クラッチホルダー63とともに回転するクラッチカム69は、クラッチホルダー63が所定の回転角度となると、カム板部101がストッパー73に当接する。ストッパー73にカム板部101が当接したクラッチカム69は、揺動軸93を中心に揺動される。揺動されたクラッチカム69は、カム突片95が第1クラッチアーム65及び第2クラッチアーム67のいずれか一方のアーム外側面97を押圧する。
クラッチカム69のカム板部101の下方にはクリックピース保持部103が形成され、クリックピース保持部103はクリックピース105を収容する。クリックピース105の両側面にはガイド用ピース溝107が形成され、ガイド用ピース溝107はクリックピース保持部103の内方に突設されたピース係合凸部109(図4参照)に係合することでクリックピース105をクラッチカム69の半径方向にスライドさせる。クリックピース保持部103とクリックピース105との間にはクリックバネ111が設けられ、クリックバネ111はクリックピース105を図6の下方へ付勢する。クリックピース105の下面にはM形クリック溝113が形成され、M形クリック溝113はクラッチホルダー63に設けられた山形クリック用突起115に当接する。即ち、クラッチカム69は、M形クリック溝113の2つの山形凹部が山形クリック用突起115に選択的に係合することで、揺動カム穴91の長手方向両端の何れか一方に付勢配置される。
本実施形態において、第1クラッチアーム65及び第2クラッチアーム67は、クラッチカム69とクラッチホルダー63との間に配置され、基端側が揺動軸93に回転自在に支持される。第1クラッチアーム65及び第2クラッチアーム67は、揺動軸93を挟んで係止用アーム面85と反対側の基端側同士の間に、アームバネ119が配設される。このアームバネ119によって、第1クラッチアーム65及び第2クラッチアーム67は、図5に示すように、係止用アーム面85,85同士が互いに離間し開脚する方向に付勢される。
クラッチホルダー63は、中心に中心軸59が貫通し、この中心軸59に対して回転自在に支持される。クラッチホルダー63には、上記の揺動軸93、山形クリック用突起115が形成される。これに加え、クラッチホルダー63には一対の当接用ホルダー突部121が突設され、当接用ホルダー突部121は図5に示すように、カム板部101に当接する。また、クラッチホルダー63には一対の従動用ホルダー突部123が突設され、従動用ホルダー突部123は図6に示すように、クラッチカム69の係合用カム凸片99と円周方向で当接して係合する。クラッチホルダー63にはクラッチカム69と反対側の面にホルダギア125が同一中心で設けられ、ホルダギア125はデッド駆動ギア47のモーター側セグメントギア49に噛み合い、連動連結となる。
ストッパー73は、錠ケース17に固定され、正転するクラッチカム69のカム板部101に一方の面が当たり、逆転するクラッチカム69のカム板部101に他方の面が当たる。
動力伝達機構11は、クラッチギア61が第1駆動源である電動のモーター127によって回転駆動される。モーター127の駆動軸129にはウォームギア131が設けられ、ウォームギア131はクラッチギア61のウォームホイール75に噛み合っている。なお、動力伝達機構11は、第2駆動源であるシリンダー錠またはサムターンにより手動によりよっても回転駆動される。手動による回転駆動は、シリンダー錠のテールピース43を代表例として説明する。
次に、上記構成を有する施解錠装置13の作用を説明する。
先ず、施解錠装置13が施錠状態からモーター127によって解錠される動作、すなわち電動による解錠動作を説明する。
図7は図1に示した施解錠装置13の施錠状態を表す動作説明図、図8(a)は第1クラッチアーム65が段状斜面83に当たった動作説明図、(b)はデッド駆動ギア47が回転開始される動作説明図、図9(a)はデッドボルト25が後退途中の動作説明図、(b)はカム板部101がストッパー73に当たった動作説明図、図10(a)は後退終了時のクラッチカム69によるキャンセル後の動作説明図、(b)はクラッチギア61の空転開始の動作説明図、(c)はクラッチギア61の空転中の動作説明図である。
施解錠装置13は、施錠状態において、図7に示すように、デッドボルト25が突出し、図示しない枠側のストライクに進入して、扉15を施錠している。解錠指示によりモーター127が駆動されると、ウォームギア131にウォームホイール75が噛合したクラッチギア61が図7の時計回りに回転される。クラッチギア61の時計回りの回転により、図8(a)に示すように、段状斜面83が第1クラッチアーム65の係止用アーム面85に当たり、第1クラッチアーム65が揺動軸93を押圧してクラッチホルダー63を時計回りに回転させる。
このとき、係合用カム凸片99と従動用ホルダー突部123も当接する。また、第1クラッチアーム65のアーム外側面97がクラッチカム69のカム突片95に当たり、さらに、カム突片95がクラッチホルダー63の従動用ホルダー突部123に当たって、クラッチカム69、クラッチホルダー63が中心軸59を中心に回転される。
図8(b)に示すように、クラッチホルダー63のホルダギア125がデッド駆動ギア47のモーター側セグメントギア49に噛合していることで、デッド駆動ギア47が反時計回りに回転される。デッド駆動ギア47の進退アーム53がデッドボルト25の後退座面57に当接する。同時に、デッド駆動ギア47のダルマ側セグメントギア51によってダルマギア39が時計回りに回転される。
図9(a)に示すように、クラッチギア61がさらに回転されると、デッド駆動ギア47がさらに反時計回りに回転され、デッドボルト25が後退される。図9(b)に示すように、クラッチホルダー63とともに回転されるクラッチカム69は、クラッチホルダー63が所定の回転角度になると、カム板部101がストッパー73に当たる。ストッパー73にカム板部101が当たったクラッチカム69は、回転が停止される。このとき、デッドボルト25も後退が完了する。
クラッチカム69が停止した状態で、クラッチホルダー63がさらに時計回りに回転されると、クラッチカム69は、図10(a)に示すように、中心軸59を切替穴89の反対端へ移動させるように、揺動軸93を中心に揺動される。クラッチカム69が揺動されると、クラッチカム69のカム突片95が第1クラッチアーム65のアーム外側面97を押圧する。カム突片95によってアーム外側面97が押圧された第1クラッチアーム65は、揺動軸93を中心に反時計回りに回転され、図10(a)に示すように、係止用アーム面85が段状斜面83から係止解除される。
段状斜面83が第1クラッチアーム65から係止解除されたクラッチギア61は、図10(b)、図10(c)に示すように、空転され続ける。モーター127の回転が続いても、第1クラッチアーム65及び第2クラッチアーム67には段状斜面83が引っ掛からない方向のため、空転が続く、すなわちクラッチギア61の回転が邪魔されない。また、これによって、手動操作時用の余分な回転部分が形成される。
次に、施解錠装置13が解錠状態から手動によって施錠される動作を説明する。
図11は図7に示した施解錠装置13の解錠状態の正面図、図12(a)は図11に示した施解錠装置13の手動による施錠開始の動作説明図、(b)は手動による施錠途中の動作説明図、図13は手動による施錠の終了した施解錠装置13の正面図である。
施解錠装置13は、解錠状態において、図11に示すように、デッドボルト25が錠ケース17に後退されている。シリンダー錠が操作されて、テールピース43が図12(a)に示す反時計回りに回転されると、ダルマギア39が回転され、デッド駆動ギア47が時計回りに回転される。デッド駆動ギア47が時計回りに回転されると、図12(b)に示すように、デッド駆動ギア47の進退アーム53がデッドボルト25の進出座面55に当たり、デッドボルト25の進出が開始される。
このとき、ホルダギア125によってクラッチホルダー63が図12(a)に示す反時計回りに回転され、クラッチホルダー63とともに第1クラッチアーム65及び第2クラッチアーム67、クラッチカム69も同方向に回転される。回転中に第2クラッチアーム67は、段状斜面83に当たるが、閉脚方向に移動されることとなり、引っ込むため、段状斜面83に係止することはない。つまり、クラッチホルダー63とクラッチギア61とは、動力が伝達されない非接続状態となっている。モーター127とクラッチギア61とが停止したままの状態で、クラッチホルダー63が回転可能となる。
図12(b)に示すテールピース43の回転終了直前に、デッドボルト25の進出が終了し、同時に、カム板部101がストッパー73に当たって、クラッチカム69の回転が停止する。この状態で、さらにクラッチホルダー63が反時計回りに回転されると、図13に示すように、停止しているクラッチカム69に対してクラッチホルダー63が反時計回りに回転される。停止しているクラッチカム69は、揺動軸93が反時計回りに回転されることで、図13に示す切替穴89の反対端に中心軸59が配置されるように、クラッチホルダー63に対して相対的に揺動される。クラッチカム69が揺動されることにより、第2クラッチアーム67がカム突片95に押圧されて引っ込む。第2クラッチアーム67が引っ込むことで、次に、テールピース43にて解錠操作が行われても、第2クラッチアーム67がクラッチギア61の段状斜面83に引っ掛かることがなくなる。
上記にはモーター127により解錠がなされ、手動により施錠がなされる場合を説明したが、逆にモーター127により施錠がなされ、手動により解錠がなされる場合も、上記と略逆の動作で行うことができる。簡単に説明すれば、図示は省略するが、モーター127による施錠では、モーター127によりクラッチギア61が反時計回りに回転され、段状斜面83が第2クラッチアーム67に当たる。さらにクラッチギア61が回転されると、クラッチホルダー63とデッド駆動ギア47が回転され、デッドボルト25が進出される。デッドボルト25の進出が終了すると、クラッチカム69のカム板部101がストッパー73に当たる。クラッチギア61がさらに反時計方向に回転されると、クラッチカム69が揺動され、第2クラッチアーム67が引っ込められ、段状斜面83との係合が解除される。クラッチギア61が回転を続けると第1クラッチアーム65が段状斜面83と当たるが、第1クラッチアーム65が閉脚方向に引っ込むため、クラッチギア61が空転され続ける。
また、手動による解錠では、テールピース43が時計回りに回転されると、クラッチホルダー63が時計回りに回転される。この際、第1クラッチアーム65が閉脚方向に引っ込むため、クラッチギア61が停止したまま、クラッチホルダー63が回転可能となる。手動操作を続けると、クラッチカム69が時計回りに回転し、クラッチカム69のカム板部101がストッパー73に当たる。カム板部101がストッパー73に当たった状態でクラッチホルダー63が時計回りに回転されると、クラッチカム69が揺動され、第1クラッチアーム65が引っ込む。これにより、次に、解錠操作が行われても、第1クラッチアーム65が段状斜面83に引っ掛かることがなくなる。
このようにして、動力伝達機構11では、クラッチギア61が正回転されると、クラッチギア61の正回転が第1クラッチアーム65によってクラッチホルダー63に伝えられる。クラッチホルダー63が所定の正回転角度になると、クラッチカム69によって、第1クラッチアーム65によるクラッチギア61とクラッチホルダー63の回転伝達が解除される。クラッチホルダー63との主従関係がキャンセルされたクラッチギア61は、そのまま正回転され、任意のタイミングでの停止が可能となる。クラッチギア61が逆回転されると、所定の正回転角度から戻されることにより、第2クラッチアーム67によってクラッチギア61の逆回転がクラッチホルダー63に伝えられる。この逆回転においても、クラッチギア61が所定の逆回転角度になると、クラッチカム69によって、第2クラッチアーム67によるクラッチギア61とクラッチホルダー63の回転伝達が解除される。クラッチホルダー63との主従関係がキャンセルされたクラッチギア61は、そのまま回転され、任意のタイミングでの停止が可能となる。
動力伝達機構11では、クラッチギア61が第1駆動源であるモーター127によって駆動され、クラッチギア61からクラッチホルダー63への回転の伝達が解除された状態で、クラッチホルダー63が第2駆動源である手動回転部材(シリンダー錠のテールピース43)によって駆動可能となる。
クラッチギア61からクラッチホルダー63に回転を伝達する第1クラッチアーム65または第2クラッチアーム67は、クラッチカム69によって解除され、クラッチホルダー63がクラッチギア61と独立して回転可能となる。例えばモーター127の駆動軸129にウォームギア131が固定され、このウォームギア131がウォームホイール75に噛み合っている場合、第1クラッチアーム65または第2クラッチアーム67によってクラッチホルダー63がクラッチギア61に接続されていると、クラッチホルダー63の回転が不能となる。本構成では、クラッチカム69によってウォームホイール75とクラッチホルダー63との接続がキャンセルされることにより、テールピース43によるクラッチホルダー63の回転が自在に可能となる。これにより、クラッチカム69によってクラッチギア61との伝達が解除されたクラッチホルダー63を、テールピース43によって任意の方向に回転できる。
また、動力伝達機構11は、第1駆動源が電動のモーター127である。モーター127が駆動されると、クラッチギア61が回転され、クラッチギア61の回転が第1クラッチアーム65及び第2クラッチアーム67によってクラッチホルダー63に伝えられる。クラッチホルダー63は、さらに最終作動部材であるデッドボルト25を作動させることになる。これにより、デッドボルト25がモーター127により作動可能となる。この結果、クラッチギア61からクラッチホルダー63まで、及びクラッチホルダー63によってさらに駆動されるデッドボルト25までを電動により駆動できる。この際、モーター127の発停回数、稼働時間、及び正逆回転切換頻度が軽減されるので、モーター127の寿命を長くできる。
動力伝達機構11は、第2駆動源が手動回転部材(シリンダー錠のテールピース43)である。クラッチギア61とクラッチホルダー63との接続がキャンセルされていないと、クラッチギア61の回転によってクラッチホルダー63が回転される。一方、クラッチカム69によってクラッチギア61とクラッチホルダー63との接続がキャンセルされると、クラッチホルダー63が独立して回転可能となる。これにより、クラッチホルダー63が駆動する最終作動部材が、手動回転部材によって手動駆動可能となる。その結果、クラッチホルダー63によって駆動される最終作動部材を、モーター127による自動駆動と、手動回転部材による手動駆動との双方で駆動できる。
このように、動力伝達機構11が設けられる施解錠装置13では、クラッチギア61が回転されると、回転は第1クラッチアーム65または第2クラッチアーム67のいずれか一方によりクラッチホルダー63に伝えられる。例えば第1クラッチアーム65が正回転を伝えれば、第2クラッチアーム67が逆回転を伝える。回転の伝えられたクラッチホルダー63は、所定の回転角度になると、自身に揺動自在に支持されているクラッチカム69が作動される。クラッチカム69が作動されることにより、クラッチホルダー63は、自身に設けられている第1クラッチアーム65または第2クラッチアーム67によるクラッチギア61との接続がキャンセルされる。
次に、本発明に係る動力伝達機構の他の実施形態を説明する。
図14は伝達部材とクラッチカム135との位置を入れ替えた他の実施形態に係る動力伝達機構133の分解斜視図、図15は図14に示した動力伝達機構133を中心軸線71の反対側から見た分解斜視図、図16は図14の動力伝達機構133を伝達部材側から見た斜視図、図17は図14の動力伝達機構133からホルダギア137を外した斜視図、図18は図17を紙面裏側から見た斜視図である。なお、図1〜図13に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
この実施形態に係る動力伝達機構133は、上記の動力伝達機構11と二つの点で異なる。一つは、第1クラッチアーム65及び第2クラッチアーム67の配置である。他の一つは、トルクリミッター139が備えられることである。他の構成は、動力伝達機構11と同一である。
本実施形態では、第1クラッチアーム65及び第2クラッチアーム67が、クラッチギア61とクラッチカム135との間に配設される。つまり、クラッチカム135とクラッチホルダー141とが直接重ね合わされる。第1クラッチアーム65及び第2クラッチアーム67、クラッチカム135、クラッチホルダー141の作用は、上記の動力伝達機構11の場合と同様である。
動力伝達機構133では、クラッチホルダー141と手動回転部材との間に、トルクリミッター139が設けられている。より具体的には、トルクリミッター139は、クラッチホルダー141のホルダー本体部143とホルダギア137との間に設けられる。図17に示すように、ホルダー本体部143には中心軸59を包囲して円周方向に四分割されたクラッチピース145が設けられている。クラッチピース145には、図18に示すガイドピース凹部147が形成される。一方、ホルダー本体部143には図14に示す十字状のガイド突条149が中心軸59の受け穴151の外側に設けられている。クラッチピース145は、ガイドピース凹部147がガイド突条149に係合され、ホルダー本体部143と一体に回転され、かつ、半径方向に沿って移動自在となる。
これらクラッチピース145は、図18に示すように、ホルダギア137の内方に収容され、それぞれの外周面に突設されたピース突起153がホルダギア137の内周面に形成されるギア凹部155に係合される。それぞれのクラッチピース145の間にはクラッチバネ157が配設され、クラッチバネ157はピース突起153がギア凹部155に係合するようクラッチピース145を拡径方向に付勢している。
このように構成されるトルクリミッター139は、クラッチホルダー141と手動回転部材との間で伝達されるモーメントが所定以上となったときに、クラッチホルダー141と手動回転部材との間の回転伝達をキャンセルする。第1クラッチアーム65または第2クラッチアーム67によりクラッチギア61の回転がクラッチホルダー141に伝えられているとき、クラッチホルダー141の回転によって手動回転部材も回転される。この際、手動回転部材の回転が手指等により阻止されると、クラッチホルダー141の回転駆動負荷が増大するが、回転駆動負荷が所定以上になると、トルクリミッター139が作動する。トルクリミッター139の作動により、クラッチホルダー141と手動回転部材との接続がキャンセルされ、クラッチホルダー141に大きな回転駆動負荷が加わらなくなる。この結果、モーター127の駆動によりクラッチホルダー141の回転が手動回転部材に伝達されているとき、手動回転部材が操作されても、一定以上の回転駆動負荷がモーター127に加わることを防止できる。
従って、上記した本実施形態に係る動力伝達機構11、動力伝達機構133によれば、検出センサを使用せず、製造コストを低減でき、発停回数、稼働時間、及び正逆回転切換頻度を軽減できる。
また、本実施形態に係る施解錠装置13によれば、モーター127により回転駆動されるクラッチギア61の回転を、第1クラッチアーム65または第2クラッチアーム67を介してクラッチホルダー63に伝達し、その伝達をクラッチカム69によって切り換えることで、クラッチギア61を中立位置へ復帰させるためのモーター127の正逆回転切換を不要にできる。
11,133…動力伝達機構
13…施解錠装置
43…第2駆動源(テールピース)
59…中心軸
61…駆動部材(クラッチギア)
63…従動部材(クラッチホルダー)
65…伝達部材(第1クラッチアーム)
67…伝達部材(第2クラッチアーム)
69…伝達解除部材(クラッチカム)
127…第1駆動源(モーター)
139…トルクリミッター

Claims (6)

  1. 中心軸と、
    前記中心軸を中心に回転駆動される駆動部材と、
    前記中心軸に回転自在に支持される従動部材と、
    前記中心軸に対し偏心位置とされて前記従動部材に設けられる揺動軸を揺動中心として設けられ、係止面が前記駆動部材に係止することで前記駆動部材の正逆方向の回転を前記従動部材に伝達する伝達部材と、
    前記従動部材の前記揺動軸に揺動自在に支持されて前記従動部材の所定の回転角度で揺動されて、前記伝達部材と前記駆動部材との係止を解除し、前記伝達部材の係止による前記駆動部材から前記従動部材への回転の伝達を解除する伝達解除部材と、
    を具備することを特徴とする動力伝達機構。
  2. 請求項1記載の動力伝達機構であって、
    前記駆動部材が第1駆動源によって駆動され、
    前記駆動部材から前記従動部材への回転の伝達が解除された状態で、前記従動部材が第2駆動源によって駆動可能となることを特徴とする動力伝達機構。
  3. 請求項2記載の動力伝達機構であって、
    前記第1駆動源が電動のモーターであることを特徴とする動力伝達機構。
  4. 請求項3記載の動力伝達機構であって、
    前記第2駆動源が手動回転部材であることを特徴とする動力伝達機構。
  5. 請求項4記載の動力伝達機構であって、
    前記従動部材と前記手動回転部材との間には、前記従動部材と前記手動回転部材との間で伝達されるモーメントが所定以上となったときに前記従動部材と前記手動回転部材との間の回転伝達をキャンセルするトルクリミッターが介装されていることを特徴とする動力伝達機構。
  6. 請求項1,2,3,4,5のいずれか1つに記載の動力伝達機構を備える施解錠装置であって、
    前記駆動部材がクラッチギアであり、
    前記従動部材がクラッチホルダーであり、
    前記伝達部材が第1クラッチアーム及び第2クラッチアームであり、
    前記伝達解除部材がクラッチカムであり、
    前記クラッチホルダーにはデッド駆動部が連動連結され、該デッド駆動部を介して進退するデッドボルトをさらに備えることを特徴とする施解錠装置。
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