JP2006120953A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シリコンからなる半導体基板又は半導体層に形成されるトレンチ素子分離領域に起因する応力を容易に低減できるようにすると共に、該トレンチ素子分離領域による放熱性をも向上させることができるようにする。
【解決手段】 シリコンからなる複数の素子形成領域を有する半導体基板10と、該半導体基板10の上部に形成されたトレンチ10aに熱膨張係数が酸化シリコンと比べてシリコンに近い絶縁性金属窒化物(AlN)を充填されてなり、各素子形成領域を互いに絶縁するトレンチ素子分離領域(STI)14とを有している。
【選択図】 図3

Description

本発明は、半導体装置及び半導体装置の製造方法に関し、特に複数の素子を互いに絶縁分離するトレンチ素子分離を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
デザインルールが0.25μm以下の素子に対する素子分離技術は、複数の素子を高密度に配置するという観点から、半導体基板の主面に深さが0.2μm〜0.3μm程度の溝部(トレンチ)を形成し、形成したトレンチに絶縁物を埋め込んで形成するシャロートレンチアイソレーション(shallow trench isolation、以下、STIという。)技術が主に採用されている。しかしながら、さらなる素子の微細化によりSTIに起因する応力が原因となって、素子に特性変動が生じたり、活性領域に結晶欠陥等が発生したりして、プロセス上の新たな問題となっており、ひいては素子の信頼性の低下を招くことにもなる。
このSTIに起因する応力は、基板を構成するシリコン(Si)とSTIのトレンチに埋め込まれる酸化シリコン(SiO2 )との熱膨張率の違いにより生じ、トレンチを埋め込む絶縁物に酸化シリコンを用いる限りは避けられない。
そこで、STIに起因する応力を緩和するために、熱膨張係数がシリコンと近い絶縁物をSTIの充填材に用いる提案がなされている(特許文献1を参照。)。特許文献1には、トレンチの絶縁充填材として、主に、酸化アルミニウムと酸化シリコンとの混合物(Al23−SiO2 )又は酸化ジルコニウムと酸化シリコンとの混合物(ZrO2 −SiO2 )を用いて、これらの各混合酸化物の組成を精密に制御して、シリコンと熱膨張係数が近いトレンチ用の充填材を得ることにより、STIに起因する応力の低減を図っている。
米国特許第6653200号明細書 米国特許第6593206号明細書
ところで、素子の微細化に伴い、STIに起因する応力のみならず、トランジスタのオフ電流及びゲート電流等のように単位面積当たりの消費電力が増大すると、従来から良く知られているように素子の温度が上昇すると素子の信頼性が低下するため、いかに素子領域を冷却するかが問題となってきている。
従って、信頼性が高い素子を得るには、STIに起因する応力を低減すると共に、素子領域の冷却をも同時に実現する必要がある。そこで、素子領域の冷却を効率的に行なうには、高い熱伝導率の材料を用いて素子内の熱を外部に放出する必要がある。
物質の熱伝導率は材料固有の物性値であり、シリコン(Si)の熱伝導率は148W/m・Kであり、従来のSTIを構成する酸化シリコン(SiO2 )の熱伝導率は1.38W/m・Kである。従って、酸化シリコンの熱伝導率はシリコンの熱伝導率の10分に1以下であり、酸化シリコンを埋め込んだSTIが熱拡散の妨げとなっている。
一方、STIに起因する応力を低減する方法として、特許文献1に記載されているAl23−SiO2 からなる混合物においても、その熱伝導係数は高々15W/m・K〜20W/m・Kであると推定され、依然としてSTIが熱拡散の妨げとなることが分かる。
さらに、Al2O3−SiO2 からなる混合物又はZrO2コンの熱膨張係数と一致することから、これらの混合酸化物を用いてSTIの埋め込みを行なう際には、各組成の精密なプロセス制御が必要となり、組成ずれが生じると素子の特性変動を招くおそれがある。
本発明は、前記従来の問題に鑑み、シリコンからなる半導体基板又は半導体層に形成されるトレンチ素子分離領域に起因する応力を容易に低減できるようにすると共に、該トレンチ素子分離領域による放熱性をも向上させることができるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、半導体装置及びその製造方法を、トレンチ素子分離領域におけるトレンチの少なくとも一部に絶縁性金属窒化物すなわち窒化アルミニウムを充填する構成とする。
すなわち、本発明は、シリコンと熱膨張係数の値が近く且つ熱伝導係数の値がAl23−SiO2 と比較して数倍以上も高い窒化アルミニウム(AlN)をトレンチ素子分離領域(STI)の充填材に用いることにより、信頼性が高い半導体装置を実現する。
図1に窒化アルミニウム、シリコン及び酸化シリコンの線熱膨張係数の温度依存性を示し、図2に窒化アルミニウム、酸化シリコン、シリコン及び酸化アルミニウムの熱伝導係数を示す。図2から分かるように、窒化アルミニウムの熱伝導係数は、酸化シリコンの1.38W/m・Kと比較して極めて高い80W/m・K程度を示し、STIにおける熱拡散に有効であることが分かる。
具体的に、本発明に係る第1の半導体装置は、シリコンからなる複数の素子形成領域を有する半導体層と、半導体層の上部に形成された溝部に熱膨張係数が酸化シリコンと比べてシリコンに近い絶縁性金属窒化物を充填されてなり、各素子形成領域を互いに絶縁するトレンチ素子分離領域とを備えていることを特徴とする。
第1の半導体装置によると、半導体層の上部に形成された溝部に熱膨張係数が酸化シリコンと比べてシリコンに近い絶縁性金属窒化物を充填されてなり、各素子形成領域を互いに絶縁するトレンチ素子分離領域を備えているため、シリコンからなる半導体層に形成されるトレンチ素子分離に起因する応力を、トレンチの充填材の組成を精密に制御することなく容易に低減できるようになる。さらに、絶縁性金属窒化物は、酸化シリコンと比べて熱伝導係数が高いため、トレンチ素子分離領域による放熱性も向上する。このトレンチ素子分離領域における応力の低減と熱伝導性の向上とにより、半導体装置の信頼性が向上する。
本発明に係る第2の半導体装置は、シリコンからなる複数の素子形成領域を有する半導体層と、半導体層の上部に形成された溝部の一部に熱膨張係数が酸化シリコンと比べてシリコンに近い絶縁性金属窒化物を充填されてなり、各素子形成領域を互いに絶縁するトレンチ素子分離領域とを備えていることを特徴とする。
第2の半導体装置によると、半導体層の上部に形成された溝部の一部に熱膨張係数が酸化シリコンと比べてシリコンに近い絶縁性金属窒化物を充填されてなり、各素子形成領域を互いに絶縁するトレンチ素子分離領域を備えているため、シリコンからなる半導体基板又は半導体層に形成されるトレンチ素子分離に起因する応力を、トレンチの充填材の組成を精密に制御することなく容易に低減できるようになる。さらに、絶縁性金属窒化物は、酸化シリコンと比べて熱伝導係数が高いため、トレンチ素子分離領域による放熱性も向上する。このトレンチ素子分離領域における応力の低減と熱伝導性の向上とにより、半導体装置の信頼性が向上する。なお、第2の半導体装置は、第1の半導体装置と異なり、溝部の一部にのみ絶縁性金属窒化物を充填するため、トレンチ素子分離領域による応力の低減及び熱伝導性の向上は劣るものの、溝部の残部に酸化シリコン等を充填すれば、酸化シリコンは窒化物と比べてその硬度が小さいため、トレンチ素子分離領域の上部の平坦化処理が容易となる。さらに、酸化シリコンは半導体プロセスと親和性が高いため、不慮の欠陥も生じにくい。
従って、第2の半導体装置において、溝部の残部には酸化シリコンが充填されていることが好ましい。
また、第1又は第2の半導体装置において、絶縁性金属窒化物は窒化アルミニウムであることが好ましい。
第1又は第2の半導体装置は、トレンチ素子分離領域における溝部と絶縁性金属窒化物との間に形成され、酸化アルミニウムからなる密着層をさらに備えていることが好ましい。このようにすると、溝部の底面及び壁面と該溝部に充填される絶縁性金属窒化物との界面の欠陥を低減することができる。
また、第1又は第2の半導体装置は、トレンチ素子分離領域における絶縁性金属窒化物の上に形成され、酸化アルミニウムからなる表面保護膜をさらに備えていることが好ましい。
第1の半導体装置において、複数の素子形成領域は、各素子形成領域に形成される素子がトレンチ素子分離領域からの応力を低減される第1の領域とトレンチ素子分離領域からの応力を低減されない第2の領域とに区画されており、第1の領域に含まれる溝部には、絶縁性金属窒化物が充填される一方、第2の領域に含まれる溝部には、酸化シリコンが充填されていることが好ましい。このようにすると、トレンチ素子分離領域からの応力を低減されない酸化シリコンが充填された第2の領域においては、従来の回路設計資産を活用できると共に、さらには酸化シリコンから受ける応力歪みによる半導体素子の特性の向上をも図ることができる。
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法は、シリコンからなる半導体層の上部に、複数の素子形成領域を互いに分離する複数の溝部を形成する工程(a)と、半導体層の上に各溝部が埋まるように、窒化アルミニウムからなる絶縁膜を堆積する工程(b)と、堆積した絶縁膜における各溝部を除く部分を除去する平坦化を行なって、絶縁膜を各溝部に残すことにより、前記絶縁膜からなるトレンチ素子分離領域を形成する工程(c)とを備えていることを特徴とする。
第1の半導体装置の製造方法によると、複数の素子形成領域を互いに分離する複数の溝部に窒化アルミニウムからなる絶縁膜を堆積するため、シリコンからなる半導体層に形成されるトレンチ素子分離に起因する応力を、トレンチの充填材の組成を精密に制御することなく容易に低減できるようになる。さらに、窒化アルミニウムは酸化シリコンと比べて熱伝導係数が高いため、トレンチ素子分離領域による放熱性が向上する。従って、トレンチ素子分離領域における応力が低減され且つ熱伝導性が向上することにより、半導体装置の信頼性を向上することができる。
第1の半導体装置の製造方法は、工程(a)よりも前に、半導体層の上に該半導体層を保護する保護膜を形成する工程(d)と、工程(c)よりも後に、半導体層の上から保護膜を除去する工程(e)とをさらに備えていることが好ましい。
第1の半導体装置の製造方法は、工程(a)と工程(b)との間に、形成された各溝部の底面及び壁面に酸化絶縁膜を形成する工程(f)をさらに備えていることが好ましい。
第1の半導体装置の製造方法は、工程(a)と工程(b)との間に、形成された各溝部の底面及び壁面上に酸化アルミニウムからなる密着層を形成する工程(g)をさらに備えていることが好ましい。
第1の半導体装置の製造方法は、工程(c)よりも後に、各溝部に埋め込まれた絶縁膜の表面を酸化する工程(g)をさらに備えていることが好ましい。
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法は、シリコンからなる半導体層の上部に、複数の素子形成領域に分割する複数の溝部を形成する工程(a)と、半導体層の上に各溝部の一部が埋まるように、窒化アルミニウムからなる第1の絶縁膜を堆積する工程(b)と、第1の絶縁膜の上に各溝部の残部が埋まるように、酸化シリコンからなる第2の絶縁膜を堆積する工程(c)と、堆積した第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜における各溝部を除く部分を除去する平坦化を行なって、第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜を各溝部に残すことにより、第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜からなるトレンチ素子分離領域を形成する工程(d)とを備えていることを特徴とする。
第2の半導体装置の製造方法によると、シリコンからなる半導体層の上に各溝部の一部が埋まるように、窒化アルミニウムからなる第1の絶縁膜を堆積し、堆積した第1の絶縁膜の上に各溝部の残部が埋まるように、酸化シリコンからなる第2の絶縁膜を堆積する。その後、堆積した第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜における各溝部を除く部分を除去する平坦化するため、本発明の第2の半導体装置を確実に得ることができる。
本発明に係る第3の半導体装置の製造方法は、複数の素子形成領域を有しシリコンからなる半導体層の主面を、複数の素子形成領域に形成される素子が素子分離領域からの応力を低減される第1の領域と素子分離領域からの応力を低減されない第2の領域とに区画する工程(a)と、第1の領域及び第2の領域を含む半導体層の上部に、複数の素子形成領域を互いに分離する複数の溝部を形成する工程(b)と、半導体層の上に第1の領域に含まれる溝部が埋まるように、窒化アルミニウムからなる第1の絶縁膜を堆積する工程(c)と、半導体層の上に第2の領域に含まれる溝部が埋まるように、酸化シリコンからなる第2の絶縁膜を堆積する工程(d)と、堆積した第1の絶縁膜における溝部を除く部分を除去する平坦化を行なって、第1の絶縁膜を溝部に残すことにより、第1の絶縁膜からなる第1のトレンチ素子分離領域を形成する工程(e)と、堆積した第2の絶縁膜における溝部を除く部分を除去する平坦化を行なって、第2の絶縁膜を溝部に残すことにより、第2の絶縁膜からなる第2のトレンチ素子分離領域を形成する工程(f)とを備えていることを特徴とする。
第3の半導体装置の製造方法によると、シリコンからなる半導体層の第1の領域に含まれる溝部には窒化アルミニウムからなる第1の絶縁膜を堆積する一方、半導体層の第2の領域に含まれる溝部には酸化シリコンからなる第2の絶縁膜を堆積するため、本発明の第3の半導体装置を確実に得ることができる。
第3の半導体装置の製造方法において、工程(d)は、工程(b)の後に、半導体層の上における第1の領域及び第2の領域に含まれる溝部が埋まるように第2の絶縁膜を堆積する工程(g)と、堆積された第2の絶縁膜における第1の領域に含まれる部分を除去する工程(h)とを含み、工程(c)は、工程(h)の後に実施することが好ましい。
第3の半導体装置の製造方法において、第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜に対して行なう平坦化処理は研磨処理であり、第1の絶縁膜に対する研磨処理は、第2の絶縁膜に対する研磨処理と比べて高い温度で行なうことが好ましい。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法によると、STI構造の溝部の充填材にシリコンと熱膨張係数の値が近く、且つ酸化シリコンよりも熱膨張係数が大きい絶縁性窒化物(窒化アルミニウム)を用いることにより、STI構造の半導体素子に対する応力を低減すると共に放熱性が良好となるため、半導体装置の信頼性向上を実現することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図3は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置におけるトレンチ素子分離領域(STI)の断面構造を示している。
図3に示すように、シリコン(Si)からなる半導体基板10の上部には、例えば、深さが0.25μm〜0.30μmで、上部の幅が0.20μm又はそれ以下の溝部(トレンチ)10aに充填され、絶縁性金属窒化物である窒化アルミニウム(AlN)からなるSTI14が形成されている。なお、上記のトレンチ10aの寸法は一例であり、上記の寸法値に限られないことはいうまでもない。また、半導体基板10は、必ずしもシリコンウェハには限られず、表面から所定の深さに設けられた絶縁層を有する、いわゆるSOI基板を用いてもよい。
STI14と半導体基板10との界面には、例えば熱酸化により形成され、トレンチ10aの界面順位を低減するための膜厚が15nm程度の酸化シリコン(SiO2 )からなる側壁酸化膜11が形成されている。また、ここではSTI14を形成する際に、半導体基板10の基板表面を保護するための、膜厚が10nm程度の酸化シリコンからなる保護酸化膜12と、該保護酸化膜12の上に形成され、膜厚が100nm程度の窒化シリコン(Si34 )からなる保護窒化膜13とが形成された状態を示している。
以下、前記のように構成されたSTI構造の製造方法を図4(a)〜(c)、図5(a)〜(c)、図6(a)及び(b)に基づいて説明する。
まず、図4(a)に示すように、半導体基板10の表面を熱酸化法により酸化することにより、保護酸化膜12を形成する。続いて、低圧化学的気相堆積(low-pressure chemical vapor depositoin:LP−CVD)法により、保護酸化膜12の上に保護窒化膜13を堆積する。
次に、図4(b)に示すように、有機樹脂材からなる反射防止膜20をスピナにより塗布した後、リソグラフィ法により、反射防止膜20の上に、STI形成領域に開口部21aを有するレジストパターン21を形成する。
次に、図4(c)に示すように、形成したレジストパターン21をマスクとして、保護窒化膜13、保護酸化膜12及び半導体基板10に対して順次エッチングを行なって、半導体基板10の上部にトレンチ10aを形成する。ここで、トレンチ10aをドライエッチングにより形成する場合には、保護酸化膜12及び保護窒化膜13に対しては、例えばフルオロカーボンを主成分とするエッチングガスを用い、半導体基板10には、例えば塩素又は臭化水素を主成分とするエッチングガスを用いる。その後、レジストパターン21をアッシング等により除去する。
次に、図5(a)に示すように、トレンチ10aが形成された半導体基板10を酸化性雰囲気で加熱することにより、トレンチ10aの底面及び壁面上に側壁酸化膜11を形成する。
次に、図5(b)に示すように、例えば高密度プラズマCVD(HDP−CVD)法により、保護窒化膜13の上にトレンチ10aが充填されるように、窒化アルミニウム(AlN)からなる絶縁性窒化膜14Aを堆積する。ここでの堆積条件は、基板温度を200℃〜400℃とし、窒化ガス原料の流量と有機金属アルミニウム原料ガスの流量との比の値を2〜10とし、チャンバの圧力を200Pa〜2000Pa程度とし、RFパワーを約4000Wとしている。また、窒化ガス原料には、主にアンモニア(NH3 )を用いることができ、有機金属アルミニウム原料には、トリメチルアルミニウム(TMA)又はトリエチルアルミニウム(TEA)等を用いることができる。また、各ガス原料をチャンバに搬送するキャリアガスには、主に水素(H2 )を用いることができる。なお、HDP−CVD法に代えて、熱CVD法を用いる場合には、基板温度を600℃〜800℃程度に加熱する。
次に、図5(c)に示すように、化学機械研磨(CMP)法により、保護窒化膜13上に堆積された絶縁性窒化膜14Aを保護窒化膜13が露出するまで平坦化することにより、絶縁性窒化膜14AからSTI14を形成する。その後、図6(a)に示すように、保護窒化膜13を燐酸を主成分とするエッチング液により除去する。
次に、図6(b)に示すように、半導体基板10から保護酸化膜12をフッ酸(HF)等により除去した後、半導体基板10における複数のSTI14に区画された素子形成領域にMISトランジスタ35を形成する。
MISトランジスタの形成方法の概略を説明すると、公知のように、まず、各素子形成領域に例えばp型ウェル30を形成し、形成したp型ウェル30上に、ゲート絶縁膜31とゲート電極32とを選択的に形成する。続いて、イオン注入法により、p型ウェル30におけるゲート電極32の両側方にソースドレイン拡散層33、34を形成する。その後、半導体基板10の上に、各MISトランジスタ35を覆うように層間絶縁膜36を形成して平坦化する。平坦化された層間絶縁膜36には、MISトランジスタのソースドレイン拡散層33、34と接続されるコンタクトプラグ37を形成し、続いて、層間絶縁膜36の上部にコンタクトプラグ37とそれぞれ電気的に接続される配線38を形成する。
以下、STI14を構成する絶縁性窒化膜14Aに対する研磨方法の詳細を説明する。
図5(c)に示した絶縁性窒化膜14Aに対して行なうCMPにおける研磨速度は、研磨される材料の機械的な硬さに大きく依存しており、窒化アルミニウムと酸化シリコン又は窒化アルミニウムと窒化シリコンとの硬さの差が重要である。絶縁性窒化膜14Aに対して機械的且つ化学的な研磨を行なう際に、保護窒化膜13をCMPストップ膜として機能させるには、トレンチ10aの充填材である絶縁性窒化膜14Aの硬さが保護窒化膜13の硬さよりも小さいことが必要である。
図7に酸化シリコン(SiO2 )、窒化アルミニウム(AlN)、酸窒化シリコンアルミニウム(SiAlON[1])、窒化シリコン(SiN)及び酸窒化シリコンアルミニウム(SiAlON[2])の各材料に対してそれぞれのビッカース硬さHvを示す。図7からは、AlNはSiNよりも柔らかく、トレンチ10aの従来の充填材である酸化シリコンに対するCMP工程と同様のプロセスを用いることが可能であることが分かる。ここで、図7におけるSiAlON[1]とSiAlON[2]とは、SiAlON[2]の方が、SiAlON[1]と比べて、Al及びOの組成比が大きい。
また、図8にCMPレートとビッカース硬さHvとの関係を示す。ここでは、CMPレートは酸化シリコンに対する研磨レートを1としている。図8からも保護窒化膜13がCMPストップ膜として機能することが分かる。
CMP工程の前処理として、まず、堆積後に絶縁性窒化膜14Aの表面に形成されたアルミニウム酸化物からなる表面自然酸化膜をフッ酸を含む薬液によって除去する。アルミニウム酸化物は極めて硬く、CMPを行なう際のエッチストップ層として働くが、CMPの選択比、すなわち、窒化アルミニウムからなる絶縁性窒化膜14Aの研磨レートと、窒化シリコンからなる保護窒化膜13の研磨レートとの比の値を悪化させる要因となる。
次に、図5(c)に示すCMP工程において、中性シリカ系スラリを用いて絶縁性窒化膜14Aを研磨する。研磨条件は、圧力を約6.9×103 Paとし、ヘッドの回転速度を約85rpmとし、テーブルの回転速度を約90rpmとし、スラリの流量を約200ml/minとしている。
次に、保護窒化膜13を除去する前に、STI14の上面の半導体基板10の主面からの高さを調整するため、中性又はアルカリ性で且つ温度が約85℃のエッチング液を用いて、STI14を保護窒化膜13に対して選択的にエッチングを行なう。STI14を構成する窒化アルミニウム(AlN)は、高温下においては、水を含むエッチング液に容易に反応して、すなわち、AlN+3H2 O=Al(OH)3 +NH3 となる反応によって、可溶性の水酸基を持つ水酸化アルミニウムを生成することにより、保護窒化膜13に対して選択的にエッチングされる。その後、保護窒化膜13を燐酸系のエッチング溶液により除去する。
このように、第1の実施形態によると、STI14のトレンチ10aに充填する充填材として、絶縁性金属窒化物である窒化アルミニウム(AlN)を用いるため、シリコン(Si)からなる半導体基板10に形成されるSTI14に起因する応力を、トレンチ10aの充填材を構成する化合物の組成を精密に制御することなく容易に低減することができる。その上、窒化アルミニウムは、酸化シリコン(SiO2 )と比べて熱伝導係数の値が大きいため、STI14による放熱性が向上する。従って、STI14に起因する応力の低減とSTI14を介した熱伝導性の向上とにより、MISトランジスタ35の動作の信頼性を大きく向上することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図9は本発明の第2の実施形態に係る半導体装置におけるトレンチ素子分離領域(STI)の断面構造を示している。図9において、図3に付した符号と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図9に示すように、第2の実施形態に係るSTI14は、半導体基板10の上部に設けられたトレンチ10aの底面及び壁面に形成された側壁絶縁膜11との間に、側壁酸化膜11と窒化アルミニウム(AlN)からなるSTI14との密着性を高めるための、厚さが5nm程度の酸化アルミニウム(Al23)からなる密着層15が形成されている。
その上、密着層15をトレンチ10aの内面だけでなく、保護酸化膜12及び保護窒化膜13におけるトレンチ10a側の端面にも設けることにより、保護酸化膜12とSTI14との界面欠陥が電荷トラップとして働く不具合を防止することができる。従って、第2の実施形態においては、STI14の周囲に材料特性(物性)が安定な酸化アルミニウムからなる密着層15を設けることにより、保護酸化膜12との界面欠陥を低減することができる。
以下、前記のように構成されたSTI構造の製造方法を図10(a)及び(b)に基づいて説明する。ここでは、第1の実施形態との構成の相違点である密着層15の形成方法のみを説明する。
まず、図10(a)に示すように、半導体基板10の主面上に保護酸化膜12及び保護窒化膜13を順次成膜し、その後、半導体基板10の上部にトレンチ10aを選択的に形成する。その後、形成されたトレンチ10aの内面に側壁酸化膜11を形成する。
続いて、例えば熱CVD法により、保護窒化膜13の上にトレンチ10aを含む前面にわたって酸化アルミニウムからなる密着層形成層15Aを堆積する。ここでは、基板温度を300℃〜600℃程度とし、有機金属アルミニウム原料にはTMA又はTEAを用い、酸化剤には酸素(O2 )又はオゾン(O3 )を用いる。また、堆積法は熱CVD法に代えて、原子層堆積(ALD)法を用いることができる。続いて、堆積の後工程として、温度が600℃〜800℃程度の酸素雰囲気で、約60秒間のアニールを行なうことにより、より良質の酸化アルミニウムからなる密着層形成層15Aを形成することができる。続いて、第1の実施形態と同様に、例えばHDP−CVD法により、密着層形成層15Aの上にトレンチ10aが充填されるように、窒化アルミニウム(AlN)からなる絶縁性窒化膜14Aを堆積する。
次に、図10(b)に示すように、CMP法により、密着層形成層15Aの上に堆積された絶縁性窒化膜14Aを保護窒化膜13が露出するまで平坦化することにより、絶縁性窒化膜14AからSTI14を形成する。
このように、第2の実施形態によると、酸化アルミニウムからなる密着層形成層15Aは、保護窒化膜13に加え、エッチストップ層として機能するため、絶縁性窒化膜14Aに対してより高い選択比を得ることができる。なお、CMP工程の後に、残留した密着層形成層15Aはフッ酸で除去することができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図11は本発明の第3の実施形態に係る半導体装置におけるトレンチ素子分離領域(STI)の断面構造を示している。図11において、図3に付した符号と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図11に示すように、第3の実施形態に係るSTI14は、トレンチ10aの充填材として、トレンチ10aの底面及び壁面上に形成された窒化アルミニウム(AlN)からなる第1の充填材16と、該第1の充填材16の内側に充填された酸化シリコン(SiO2 )からなる第2の充填材17とを有している。
このように、第3の実施形態においては、半導体基板10の上部に形成されたトレンチ10aの内部に、窒化アルミニウムからなる第1の充填材16のみを充填する代わりに、第1の充填材16をトレンチ10aに凹部が残る程度に充填し、残した凹部に酸化シリコンからなる第2の充填材17を充填する。これにより、第1の充填材16及び第2の充填材17に対してCMP研磨を行なう際に、第1の充填材16である酸化シリコンは、第2の充填材17である窒化アルミニウムよりも硬度が小さいため、研磨レートが高くなる。また、酸化シリコンの方が窒化アルミニウムよりも堆積時のカバレッジが優れると共に、シリコンからなる半導体基板10を用いるプロセスとの整合性及び親和性が高い。
以下、前記のように構成されたSTI構造の製造方法を図12(a)及び(b)に基づいて説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点である第1の充填材16及び第2の充填材17の堆積方法と堆積膜の研磨方法のみを説明する。
まず、図12(a)に示すように、半導体基板10の主面上に保護酸化膜12及び保護窒化膜13を順次成膜し、その後、半導体基板10の上部にトレンチ10aを選択的に形成する。その後、形成されたトレンチ10aの内面に側壁酸化膜11を形成する。
続いて、例えばHDP−CVD法により、保護窒化膜13の上にトレンチ10aの開口幅の2分の1以下の厚さで且つトレンチ10aの底面及び壁面上に内部に空隙ができるように、窒化アルミニウムからなる第1の充填材16を堆積する。続いて、HDP−CVD法により、堆積した第1の充填材16の上にトレンチ10aの空隙が充填されるように、酸化シリコンからなる第2の充填材17を堆積する。
次に、図12(b)に示すように、CMP法により、保護窒化膜13の上に順次堆積された第1の充填材16及び第2の充填材17を保護窒化膜13が露出するまで平坦化することにより、第1の充填材16及び第2の充填材17からSTI14を形成する。ここでは、窒化アルミニウムからなる第1の充填材16の堆積量を減らし、代わりに窒化アルミニウムよりも硬度が小さい酸化シリコンを窒化アルミニウムの上に積層しているため、CMPレートが向上して、CMP工程のスループットが向上する。なお、第1の充填材16におけるトレンチ10aに堆積された部分を除く領域を除去する方法は、CMP法には限られない。一例として、第2の充填材17をCMP法により除去した後、トレンチ10aに残された第2の充填材17をマスクとして、例えば塩素(Cl2)とアルゴン(Ar)との混合ガス、又はメタン(CH4)と水素(H2)とアルゴン(Ar)との混合ガスを用いたドライエッチングを行なって、第1の充填材16におけるトレンチ10a以外の領域を除去してもよい。
このように、第3の実施形態によると、STI14の充填材の一部に酸化シリコンを用いているため、STI14に占める窒化アルミニウムの割合が減少するので、STI14に起因する応力を低減する効果は減少するものの、酸化シリコンを用いることにより、従来の半導体プロセスとの整合性が高くなる。その結果、欠陥の発生を抑制でき、信頼性が高いデバイスを作製することが可能となる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図13は本発明の第4の実施形態に係る半導体装置におけるトレンチ素子分離領域(STI)の断面構造を示している。図13において、図3に付した符号と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図13に示すように、第4の実施形態に係るSTI14は、該STI14の上面を覆うように形成された酸化アルミニウム(Al23)からなる表面保護膜18を備えている。ここでは、表面保護膜18の膜厚は、例えば5nm〜20nm程度としている。
ところで、酸化アルミニウム(AlN)は、高温では水に可溶であるため、従来の半導体プロセスとの整合性が低く、材料特性の観点からは有利な材料ではあっても活用しにくい材料である。
そこで、第4の実施形態においては、窒化アルミニウムからなるSTI14の表面に化学的に極めて安定な酸化アルミニウムからなる表面保護膜18を設けることにより、高温の水蒸気雰囲気にさらされても、水と窒化アルミニウムとの反応を防ぐことが可能となるため、従来の半導体プロセスとの親和性を向上することができる。
酸化アルミニウムからなる表面保護膜18の形成方法は、例えば、第1の実施形態における図6(a)に示す工程の後に、600℃〜800℃程度の温度下の酸化性雰囲気、例えば酸素、酸素プラズマ又はオゾンを含む雰囲気で、約60秒間のアニールを行なうことにより、窒化アルミニウムからなるSTI14の上面に酸化アルミニウムからなる表面保護膜18を形成することができる。
(第4の実施形態の一変形例)
以下、本発明の第4の実施形態の一変形例に係る半導体装置について図面を参照しながら説明する。
図14は本発明の第4の実施形態の一変形例に係る半導体装置におけるトレンチ素子分離領域(STI)の断面構造を示している。図14において、図3に付した符号と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図14に示すように、本変形例に係るSTI14は、該STI14の上面を覆う表面保護膜18に加え、第2の実施形態と同様に、トレンチ10aの底面及び壁面上に形成された酸化アルミニウムからなる密着層15を備えている。
このようにすると、窒化アルミニウムからなるSTI14は、前述したように、密着層15により側壁酸化膜11との密着性が向上し、且つ、保護酸化膜12との界面欠陥を低減することができる。その上、STI14の上面が安定な表面保護膜18で覆われているため、高温の水蒸気に反応することもなく、従来の半導体プロセスとの親和性が向上する。
なお、密着層15及び表面保護膜18は、第2の実施形態及び第4の実施形態に説明した方法により形成することができる。
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図15は本発明の第5の実施形態に係る半導体装置におけるトレンチ素子分離領域(STI)の断面構造を示している。図15において、図3に付した符号と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
第5の実施形態においては、半導体基板10の主面を、酸化シリコンがトレンチ10aに充填されてなる従来構造を持つ第1のSTI141が形成される第1の回路領域100と、窒化アルミニウムがトレンチ10aに充填されてなる本発明の第2のSTI142が形成される第2の回路領域200とに区画する。
このような従来のSTI構造を有する第1のSTI141が形成される第1の回路領域100には、例えば半導体素子のリーク電流を防止する必要がある入出力(IO)部を形成し、一方、放熱性に優れる本発明の第2のSTI142が形成される第2の回路領域200には、素子温度が大幅に上昇するトランジスタが集積化される、例えばロジック部を形成するとよい。
さらに、他の観点からは、STI構造に起因する応力が比較的に大きい第1のSTI141が形成される第1の回路領域100には、素子形成領域が第1のSTI141から受ける応力歪みにより素子の特性を向上させることができる半導体素子を配置することができる。これに対し、応力が小さいSTI構造を有する第2のSTI142が形成される第2の回路領域200には、特性の向上に応力歪みを必要としない素子からなる回路を形成するとよい。
すなわち、第5の実施形態により、以下のような効果を得ることができる。
酸化アルミニウムの誘電率εの値は9であり、酸化シリコンの誘電率の値の3.9よりも大きいため、第2の回路領域200にMISトランジスタを形成した場合は、ゲートとSTIとの間の基板容量が大きくなる懸念がある。また、第2のSTI142が素子形成領域に与える応力が低減するため、MISトランジスタのSTI応力依存性が従来の場合と異なる。従って、窒化アルミニウムをSTIの充填材に用いる場合は、従来の酸化シリコンを用いる場合と比べて、回路設計時にトランジスタの特性パラメータを変更する必要が生じる。
ところが、第5の実施形態のように、半導体基板10の回路形成領域を、従来のSTI構造を持つ第1のSTI141が形成される第1の回路領域100と、本発明のSTI構造を持つ第2のSTI142が形成される第2の回路領域200とに分けている。これにより、第1の回路領域100においては、従来の回路設計資産を受け継ぐことが可能となり、一方、第2の回路領域200においては、低い応力に対応したトランジスタによって半導体回路を形成することができるようになる。
第2の回路領域200に形成される回路の信頼性に関しても同様であり、第1の回路領域100に形成される従来からの設計資産を受け継いだ回路との整合性を保つ上で、本実施形態は重要である。
以下、前記のように構成されたSTI構造の製造方法を図16(a)及び(b)に基づいて説明する。
まず、図16(a)に示すように、半導体基板10の主面上の第1の回路領域100及び第2の回路領域200に保護酸化膜12及び保護窒化膜13を順次成膜し、その後、半導体基板10の上部に複数のトレンチ10aを選択的に形成する。その後、形成された各トレンチ10aの内面に側壁酸化膜11を形成する。続いて、例えばHDP−CVD法により、保護窒化膜13の上に各トレンチ10aが充填されるように、酸化シリコン(SiO2 )からなる絶縁性酸化膜141Aを堆積する。続いて、堆積した絶縁性酸化膜141Aにおける第2の回路領域200に含まれる部分をフッ酸溶液により選択的に除去することにより、第2の回路領域200における保護窒化膜13及びトレンチ10aを露出する。このとき、第2の回路領域200に含まれるトレンチ10aの側壁酸化膜11も酸化シリコンからなるため同時に除去されるので、露出したトレンチ10aの側面及び底面に、再度、熱酸化法により側壁酸化膜11を形成する。
次に、図16(b)に示すように、例えばHDP−CVD法により、半導体基板10の主面上の絶縁性酸化膜141Aを含む全面にわたって、第2の回路領域200に露出したトレンチ10aが充填されるように、窒化アルミニウム(AlN)からなる絶縁性窒化膜142Aを堆積する。
次に、CMP法により、絶縁性窒化膜142Aを選択的に除去する。絶縁性窒化膜142Aを構成する窒化アルミニウムは、85℃程度の温度下で研磨することにより、酸化シリコンに対して高い選択比を得ることができる。その後、酸化シリコンからなる絶縁性酸化膜141Aを研磨すると、図15に示す第1のSTI141及び第2のSTI142を得ることができる。
ここで、第2のSTI142を構成する窒化アルミニウムに対する高温下で行なう研磨により、以下のような効果を得ることができる。窒化アルミニウム(AlN)は、(有機)アルカリ溶液に可溶であり、その活性化エネルギーは約15kcal/molである(文献"Appl. Phys. Lett. 67, 21 August 1995, pp.1119-1121"に拠る。)。これに対し、酸化シリコン(SiO2 )は、(有機)アルカリ溶液には可溶でないため、研磨温度を上昇させることにより、窒化アルミニウムに対してより高い選択比を得ることが可能となる。この場合、研磨スラリとその濃度及び窒化アルミニウムの材料特性にも依存するが、トレンチ10aの深さと同程度の、例えば250nmの絶縁性窒化膜142Aを数分で研磨すると仮定すると、40nm/minの化学エッチングレートを得られる研磨温度である85℃以上の温度が望ましい。但し、この場合の研磨温度の上限は95℃程度であり、すなわち、スラリに含まれる水が沸騰しない程度の温度を上限とする。
この窒化アルミニウムに対する研磨時の温度条件は、他の実施形態においても同様であり、窒化シリコンに対する選択比を向上させることができる。さらに、第5の実施形態においては、窒化アルミニウムよりも硬度が小さい酸化シリコンに対してCMP研磨における選択比を向上させる必要があるため、このような高温下でのCMP研磨を行なうことがより好ましい。
なお、第5の実施形態においては、第1のSTI141を形成するための絶縁性酸化膜141A及び第2のSTI142を形成するための絶縁性窒化膜142Aを、共に第1の回路領域100及び第2の回路領域200に跨って堆積したが、絶縁性酸化膜141Aは第1の回路領域100上のみに選択的に堆積し、且つ、絶縁性窒化膜142Aは第2の回路領域200上のみに選択的に堆積してもよい。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法は、STI構造の半導体素子に対する応力を低減すると共に放熱性が良好となって、半導体装置の信頼性向上を実現することができるという効果を有し、複数の素子を互いに絶縁分離するトレンチ素子分離領域を有する半導体装置及びその製造方法等に有用である。
符号の説明
10 半導体基板
10a トレンチ(溝部)
11 側壁酸化膜
12 保護酸化膜
13 保護窒化膜
14 トレンチ素子分離領域(STI)
14A 絶縁性窒化膜
15 密着層
15A 密着層形成層
16 第1の充填材
17 第2の充填材
18 表面保護膜
20 反射防止膜
21 レジストパターン
21a 開口部
31 ゲート絶縁膜
32 ゲート電極
33 ソースドレイン拡散層
34 ソースドレイン拡散層
35 MISトランジスタ
36 層間絶縁膜
37 コンタクトプラグ
38 配線
100 第1の回路領域
200 第2の回路領域
141 第1のSTI
141A 絶縁性酸化膜
142 第2のSTI
142A 絶縁性窒化膜
窒化アルミニウム、シリコン及び酸化シリコンの線膨張係数の温度依存性を依存性を表わすグラフである。 窒化アルミニウム、酸化シリコン、シリコン及び酸化アルミニウムの熱伝導係数を表わすグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置に用いる素子分離領域(STI)を示す構成断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置に用いる素子分離領域(STI)の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置に用いる素子分離領域(STI)の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 酸化シリコン、窒化アルミニウム、酸窒化シリコンアルミニウム等のビッカース硬さを表わすグラフである。 酸化シリコンのCMPレートを1とした場合の、窒化アルミニウム及び窒化シリコンの各CMPレートの比を表わすグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置に用いる素子分離領域(STI)を示す構成断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係る半導体装置に用いる素子分離領域(STI)の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置に用いる素子分離領域(STI)を示す構成断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第3の実施形態に係る半導体装置に用いる素子分離領域(STI)の製造方法を示す工程順の構成断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体装置に用いる素子分離領域(STI)を示す構成断面図である。 本発明の第4の実施形態の一変形例に係る半導体装置に用いる素子分離領域(STI)を示す構成断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る半導体装置に用いる素子分離領域(STI)を示す構成断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第5の実施形態に係る半導体装置に用いる素子分離領域(STI)の製造方法を示す工程順の構成断面図である。

Claims (16)

  1. シリコンからなる複数の素子形成領域を有する半導体層と、
    前記半導体層の上部に形成された溝部に熱膨張係数が酸化シリコンと比べてシリコンに近い絶縁性金属窒化物を充填されてなり、前記各素子形成領域を互いに絶縁するトレンチ素子分離領域とを備えていることを特徴とする半導体装置。
  2. シリコンからなる複数の素子形成領域を有する半導体層と、
    前記半導体層の上部に形成された溝部の一部に熱膨張係数が酸化シリコンと比べてシリコンに近い絶縁性金属窒化物を充填されてなり、前記各素子形成領域を互いに絶縁するトレンチ素子分離領域とを備えていることを特徴とする半導体装置。
  3. 前記溝部の残部には、酸化シリコンが充填されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記絶縁性金属窒化物は窒化アルミニウムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  5. 前記トレンチ素子分離領域における前記溝部と前記絶縁性金属窒化物との間に形成され、酸化アルミニウムからなる密着層をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記トレンチ素子分離領域における前記絶縁性金属窒化物の上に形成され、酸化アルミニウムからなる表面保護膜をさらに備えていることを特徴とする請求項1、4及び5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記複数の素子形成領域は、前記各素子形成領域に形成される素子が前記トレンチ素子分離領域からの応力を低減される第1の領域と前記トレンチ素子分離領域からの応力を低減されない第2の領域とに区画されており、
    前記第1の領域に含まれる溝部には、前記絶縁性金属窒化物が充填される一方、前記第2の領域に含まれる溝部には、酸化シリコンが充填されていることを特徴とする請求項1、4、5及び6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. シリコンからなる半導体層の上部に、複数の素子形成領域を互いに分離する複数の溝部を形成する工程(a)と、
    前記半導体層の上に前記各溝部が埋まるように、窒化アルミニウムからなる絶縁膜を堆積する工程(b)と、
    堆積した前記絶縁膜における前記各溝部を除く部分を除去する平坦化を行なって、前記絶縁膜を前記各溝部に残すことにより、前記絶縁膜からなるトレンチ素子分離領域を形成する工程(c)とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 前記工程(a)よりも前に、前記半導体層の上に該半導体層を保護する保護膜を形成する工程(d)と、
    前記工程(c)よりも後に、前記半導体層の上から前記保護膜を除去する工程(e)とをさらに備えていることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記工程(a)と前記工程(b)との間に、
    形成された各溝部の底面及び壁面に酸化絶縁膜を形成する工程(f)をさらに備えていることを特徴とする請求項8又は9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記工程(a)と前記工程(b)との間に、
    形成された前記各溝部の底面及び壁面上に酸化アルミニウムからなる密着層を形成する工程(g)をさらに備えていることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記工程(c)よりも後に、
    前記各溝部に埋め込まれた絶縁膜の表面を酸化する工程(g)をさらに備えていることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  13. シリコンからなる半導体層の上部に、複数の素子形成領域に分割する複数の溝部を形成する工程(a)と、
    前記半導体層の上に前記各溝部の一部が埋まるように、窒化アルミニウムからなる第1の絶縁膜を堆積する工程(b)と、
    前記第1の絶縁膜の上に前記各溝部の残部が埋まるように、酸化シリコンからなる第2の絶縁膜を堆積する工程(c)と、
    堆積した前記第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜における前記各溝部を除く部分を除去する平坦化を行なって、前記第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜を前記各溝部に残すことにより、前記第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜からなるトレンチ素子分離領域を形成する工程(d)とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 複数の素子形成領域を有しシリコンからなる半導体層の主面を、前記複数の素子形成領域に形成される素子が素子分離領域からの応力を低減される第1の領域と素子分離領域からの応力を低減されない第2の領域とに区画する工程(a)と、
    前記第1の領域及び第2の領域を含む前記半導体層の上部に、前記複数の素子形成領域を互いに分離する複数の溝部を形成する工程(b)と、
    前記半導体層の上に前記第1の領域に含まれる前記溝部が埋まるように、窒化アルミニウムからなる第1の絶縁膜を堆積する工程(c)と、
    前記半導体層の上に前記第2の領域に含まれる前記溝部が埋まるように、酸化シリコンからなる第2の絶縁膜を堆積する工程(d)と、
    堆積した前記第1の絶縁膜における前記溝部を除く部分を除去する平坦化を行なって、前記第1の絶縁膜を前記溝部に残すことにより、前記第1の絶縁膜からなる第1のトレンチ素子分離領域を形成する工程(e)と、
    堆積した前記第2の絶縁膜における前記溝部を除く部分を除去する平坦化を行なって、前記第2の絶縁膜を前記溝部に残すことにより、前記第2の絶縁膜からなる第2のトレンチ素子分離領域を形成する工程(f)とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 前記工程(d)は、前記工程(b)の後に、前記半導体層の上における前記第1の領域及び第2の領域に含まれる溝部が埋まるように前記第2の絶縁膜を堆積する工程(g)と、
    堆積された前記第2の絶縁膜における前記第1の領域に含まれる部分を除去する工程(h)とを含み、
    前記工程(c)は、前記工程(h)の後に実施することを特徴とする請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記第1の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜に対して行なう平坦化処理は研磨処理であり、前記第1の絶縁膜に対する研磨処理は、前記第2の絶縁膜に対する研磨処理と比べて高い温度で行なうことを特徴とする請求項14又は15に記載の半導体装置の製造方法。
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