JP2007134559A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体基板の特性を良好にすることができ、半導体素子の特性のバラツキを少なくできる半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】シリコン基板111に複数のMOSトランジスタ1000が形成されている。シリコン基板111の表面には、半導体素子1000間を電気的に分離するための素子分離用トレンチ105が形成されている。トレンチ105の側面と、トレンチ105内に埋め込まれたシリコン酸化膜128との間には間隙109が形成されている。間隙109はトレンチ105外の空間に対して閉鎖されている。
【選択図】図1M

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特に、トレンチ素子分離技術を用いて製造された半導体装置およびその製造方法に関する。
従来、素子分離の方法としてLOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)法が使用されているが、このLOCOS法は、素子を微細化するにつれてバーズビークやシニングにより素子分離特性が劣化するといった問題が顕著になるため、半導体素子の高集積化の妨げとなっていた。
そこで、LOCOS法の問題を解決できるSTI(Shallow Trench Isolation)法が開発された。このSTI法では、基板の表面に形成した複数のトレンチにシリコン酸化膜を充填することにより、バーズビークやシニングによる問題を無くした。
また、STI法では、シリコン酸化膜でトレンチを埋めた後、そのシリコン酸化膜の緻密化のために熱処理を行う。そうすると、上記基板と分離膜であるシリコン酸化膜との材質の差や、トレンチ側面のシリコン基板の酸化による膨張のため、トレンチ間の素子形成領域は圧縮応力を受けるという問題が新たに発生した。
素子形成領域にMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを形成する場合、素子形成領域が圧縮応力を受けると、素子形成領域での電子の移動度が大きく低下し、MOSトランジスタのドレイン電流が低下してしまう。
また、素子の微細化に伴って活性領域が小さくなると、素子形成領域への圧縮応力の影響が大きくなり、微細化したMOSトランジスタのドレイン電流の劣化やバラツキの原因となる。
素子形成領域への圧縮応力の影響という問題を解決する1つの方法として、トレンチ内にシリコン窒化膜ライナを形成した後、トレンチ内にシリコン酸化膜を形成して、シリコン窒化膜ライナおよびシリコン酸化膜でトレンチを埋める方法がある。
上記シリコン窒化膜ライナは引っ張り応力を持つので、素子形成領域に掛かる圧縮応力を打ち消すことが可能である。
また、上記窒化シリコン膜ライナは酸素や水分といった酸化種の拡散を防止するバリア膜として作用するため、後続の熱工程によってトレンチ側面のシリコン基板が酸化されることを防止し、素子形成領域に掛かる応力を減少させ得る。
上記シリコン窒化膜ライナの形成方法は特開2004−207564号公報(特許文献1)に記載されている。以下、図2A〜図2Fを用いて、上記シリコン窒化膜ライナの形成方法について説明する。
まず、シリコン基板の表面上にシリコン酸化膜およびシリコン窒化膜を順次堆積し、これらの膜をパターニングした後、図2Aに示すように、パターニングしたシリコン酸化膜202およびシリコン窒化膜203をマスクとしてシリコン基板201をエッチングする。これにより、シリコン基板201の表面にトレンチ204が形成される。
次に、図2Bに示すように、トレンチ204の内壁を熱酸化して、シリコン酸化膜205を形成し、さらに、全面にシリコン窒化膜を薄く堆積して、トレンチ204内壁を覆うようにシリコン窒化膜ライナ206を形成する。さらに、上記トレンチ204を完全に埋めるシリコン酸化膜207を形成する。
次に、上記シリコン酸化膜207を、シリコン窒化膜ライナ206が露出しない程度に化学的機械研磨して、図2Cに示すように、表面の凹凸が低減したシリコン酸化膜217を形成する。
次に、上記シリコン窒化膜ライナ206の一部が露出するように、シリコン酸化膜217をエッチバックして、図2Dに示すように、残余シリコン酸化膜208を形成する。通常、シリコン酸化膜217のエッチバックは湿式エッチングで行う。
次に、上記シリコン窒化膜ライナ206の露出している一部をエッチングによって除去して、図2Eに示すように、シリコン窒化膜ライナ216を形成する。通常、上記エッチングには乾式プラズマエッチングを用いる。このとき、シリコン窒化膜ライナ206は、シリコン酸化膜207が除去された深さまでの部分が除去される。
次に、図2Fに示すように、全面にCVD酸化膜を堆積して、シリコン窒化膜ライナ216および残余シリコン酸化膜208上に位置してトレンチ204を埋めるシリコン酸化膜209を形成する。
次に、化学的機械研磨による平坦化エッチングによって、素子形成領域のシリコン窒化膜203の表面を露出させる。この素子形成領域のシリコン窒化膜203は後続の湿式エッチングによって除去され、トレンチ素子分離が完全に終了する。
しかしながら、このような方法を用いた場合でも、次のような課題がある。
図3に、トレンチ素子分離幅と素子形成領域のチャネル部にかかる応力とのシミュレーションによる関係を示す。
上記素子形成領域に隣り合うトレンチ素子分離幅が大きい場合、圧縮応力が大きくなる一方、逆に、素子形成領域に隣り合うトレンチ素子分離幅が小さい場合、圧縮応力が小さくなる。
その結果、上記素子形成領域を囲む素子分離領域の形状によってトランジスタのドライブ電流が変化し、回路動作の不安定さを生む原因となる。
特開2004−207564号公報
そこで、本発明の課題は、半導体基板の特性を良好にすることができ、半導体素子の特性のバラツキを少なくできる半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の半導体装置は、
半導体基板
上記半導体基板に形成された複数の半導体素子と、
上記半導体基板の表面に形成され、上記半導体素子間を電気的に分離するための素子分離用トレンチと、
上記トレンチ内に埋め込まれた絶縁材と、
上記トレンチの側面と上記絶縁材との間に形成され、かつ、上記トレンチ外の空間に対して閉鎖された間隙と
を備えたことを特徴としている。
上記構成の半導体装置によれば、上記トレンチの側面と絶縁材との間に間隙を形成していることによって、半導体素子を形成する素子形成領域では絶縁材から受ける圧縮応力が減少するので、半導体素子の特性を良好にすることができる。
また、上記トレンチの幅が大きくても、小さくても、上記素子形成領域が絶縁材から受ける圧縮応力に差が生じないので、半導体素子の特性のバラツキを少なくできる。
また、上記半導体素子の特性のバラツキを少なくできるので、半導体素子の一例としてトランジスタを形成することにより、バラツキの少ないトランジスタを有するLSI(大規模集積回路)を提供できる。
また、上記間隙がトレンチ外の空間に対して閉鎖されていることによって、トレンチの側面の半導体基板が酸化するのを防ぐことができるから、素子形成領域に掛かる応力を低減することができる。
一実施形態の半導体装置では、
上記間隙に対向する上記トレンチの側面がシリコン酸化膜で覆われている。
一実施形態の半導体装置では、
上記半導体基板の表面と上記間隙の上記表面側の端との間の距離が1nm〜30nmの範囲内である。
一実施形態の半導体装置では、
上記トレンチの底面と上記間隙の上記底面側の端との間の距離が1nm〜100nmの範囲内である。
一実施形態の半導体装置では、
上記間隙の幅が1nmより大きく30nm以下である。
一実施形態の半導体装置では、
上記間隙内の圧力が大気圧以下である。
本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体基板の表面上に第1のシリコン酸化膜を形成する第1のシリコン酸化膜形成工程と、
上記第1のシリコン酸化膜上に第1のシリコン窒化膜を形成する第1のシリコン窒化膜形成工程と、
上記第1のシリコン窒化膜、第1のシリコン酸化膜および半導体基板において互いに重なる一部をエッチングで除去して、上記半導体基板の表面に素子分離用トレンチを形成するトレンチ形成工程と、
上記トレンチの側面および底面を覆う第2のシリコン酸化膜を形成する第2のシリコン酸化膜形成工程と、
上記第2のシリコン酸化膜上に第2のシリコン窒化膜を形成する第2のシリコン窒化膜形成工程と、
上記第2のシリコン窒化膜上に第3のシリコン酸化膜を形成する第3のシリコン酸化膜形成工程と、
上記第3のシリコン酸化膜を平坦化する工程と、
上記第3のシリコン酸化膜上面を半導体基板上面より深く後退させる工程と、
上記トレンチの側面に対向する上記第2のシリコン窒化膜を除去して、上記トレンチの側面と上記第3のシリコン酸化膜との間に間隙を形成する間隙形成工程と、
上記第3のシリコン酸化膜上に、上記間隙を埋めないように第4のシリコン酸化膜を形成して、上記トレンチ外の空間に対して上記間隙を閉鎖する間隙閉鎖工程と
を備えたことを特徴としている。
上記構成の半導体装置の製造方法によれば、上記トレンチの側面と第3のシリコン酸化膜との間に間隙を形成していることによって、トレンチの側方にあって半導体素子を形成する素子形成領域では第3のシリコン酸化膜から受ける圧縮応力が減少するので、半導体素子の特性を良好にすることができる。
また、上記トレンチの幅が大きくても、小さくても、上記素子形成領域が第3のシリコン酸化膜から受ける圧縮応力に差が生じないので、上記素子形成領域に形成する半導体素子の特性のバラツキを少なくできる。
また、上記半導体素子の特性のバラツキを少なくできるので、半導体素子の一例としてトランジスタを形成することにより、バラツキの少ないトランジスタを有するLSI(大規模集積回路)を提供できる。
また、上記間隙がトレンチ外の空間に対して閉鎖されていることによって、トレンチの側面の半導体基板が酸化するのを防ぐことができるから、上記素子形成領域に掛かる応力を低減することができる。
一実施形態の半導体装置の製造方法では、
上記第2のシリコン酸化膜をラジカル酸化法により形成する。
一実施形態の半導体装置の製造方法では、
上記第2のシリコン酸化膜を熱酸化法および化学気相成長法により形成する。
一実施形態の半導体装置の製造方法では、
上記トレンチの側面に対向する上記第2のシリコン窒化膜の除去を、加熱燐酸を用いた湿式エッチングで行う。
一実施形態の半導体装置の製造方法では、
上記間隙を形成した後に、800〜1000℃のアニール、または、熱酸化を行う。
一実施形態の半導体装置の製造方法では、
上記第4のシリコン酸化膜の形成を、大気圧以下の雰囲気での化学気相成長法で行う。
本発明によると、LSI(大規模集積回路)におけるトレンチ素子分離とトレンチ側壁に面した半導体基板の間に間隙を形成することで、素子分離に充填した絶縁材からの応力を遮断でき、ドレイン電流の低下を抑える事ができる。
また、素子分離幅の違いによる応力差の影響も受けないので、パターン依存のないバラツキの少ないトランジスタを提供できるため、LSIの回路動作の安定化に貢献する。
以下、本発明の半導体装置およびその製造方法を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1A〜図1Kに、本発明の一実施の形態の半導体装置の一製造工程の模式断面図を示す。
まず、図1Aに示すように、シリコン基板101の表面上に、厚さ2nm〜20nm、例えば厚さ10nmのシリコン酸化膜102を熱酸化により形成する。引き続いて、シリコン酸化膜102の上に、厚さ50nm〜200nm、例えば厚さ100nmのシリコン窒化膜103をLPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法により形成する。さらに、シリコン窒化膜103の上に、レジスト膜を塗布し、露光現像することによりレジストパターン104を形成する。レジストパターン104は、MOSトランジスタ1000(図1M参照)を形成するための素子形成領域(活性領域)上に形成される。この素子形成領域はレジストパターン104の開口部によって画定される。なお、シリコン酸化膜102は第1のシリコン酸化膜の一例であり、シリコン窒化膜103は第1のシリコン窒化膜の一例である。
次に、上記レジストパターン104をエッチングマスクとし、シリコン窒化膜103、シリコン酸化膜102およびシリコン基板101をエッチングする。これにより、図1Bに示すように、シリコン基板111上に、シリコン窒化膜113およびシリコン酸化膜112が形成されると共に、深さ160nm〜500nm、例えば深さ300nmの素子分離用トレンチ105が形成される。その後、レジストパターン104を除去する。
なお、図1Aに示すシリコン窒化膜103およびシリコン酸化膜102にエッチングを行った後、レジストパターン104を除去して、パターニングされたシリコン窒化膜113およびシリコン酸化膜112をマスクにしてシリコン基板101をエッチングすることにより、トレンチ105を形成してもよい。
次に、図1Cに示すように、シリコンだけでなくシリコン窒化膜まで酸化する手法、例えばラジカル酸化法を用いて、トレンチ105の側面および底面(シリコン基板111からなる面)と、シリコン窒化膜103の表面および側面とに、厚さ1〜30nm、例えば厚さ10nmのシリコン酸化膜106を形成する。
なお、上記シリコン酸化膜106は、通常の熱酸化法を用いて、トレンチ105の側面および底面のみを酸化した後、LPCVD法を用いて、酸化されたトレンチ105の側面および底面と、シリコン窒化膜113の表面および側面とを覆うように形成してもよい。また、シリコン酸化膜106は第2のシリコン酸化膜の一例である。
次に、図1Dに示すように、シリコン酸化膜106の表面を覆うように、シリコン窒化膜ライナ107をLPCVD法で形成する。シリコン窒化膜ライナ107の厚さは、5〜30nm、例えば10nmとする。なお、シリコン窒化膜ライナ107は第2のシリコン窒化膜の一例である。
次に、図1Eに示すように、シリコン窒化膜ライナ107上にシリコン酸化膜108をHDPCVD(High Density Plasma Chemical Vapor Deposition)法で形成し、シリコン酸化膜108でトレンチ105を埋める。この際、シリコン酸化膜108の厚さは、シリコン酸化膜112の厚さとシリコン窒化膜113の厚さとトレンチ105の深さとの総和に対して0nm〜100nm大きい範囲、つまり本実施の形態では410nm〜510nmの範囲とし、例えば450nmとする。
次に、CMP(Chemical Mechanical Polish)法によってシリコン酸化膜108を研磨し、図1Fに示すように、表面が平坦化されたシリコン酸化膜118を形成する。このとき、シリコン窒化膜ライナ107をストッパ膜として、シリコン窒化膜113上にあるシリコン酸化膜108を完全に除去してもよい。
次に、エッチングによりシリコン酸化膜118をエッチバックし、図1Gに示すように、絶縁材および第3のシリコン酸化膜の一例としての残余シリコン酸化膜128を形成する。このエッチングにはフッ酸を用いたウェットエッチングもしくはRIE(Reactive Ion Etching)法等を用いる。また、本実施の形態では、エッチング後のシリコン酸化膜128の表面は、シリコン基板111に関してシリコン酸化膜112に接する面から0〜30nm、例えば10nm後退させている。つまり、D1を10nmに設定している。また、D1は1nm〜30nmの範囲内としてもよい。
次に、上記シリコン窒化膜ライナ107の露出部と、シリコン窒化膜ライナ107のトレンチ側面近傍の部分とを、加熱燐酸(HPO)によりエッチングする。これにより、図1Hに示すように、トレンチ105の側面とシリコン酸化膜228との間に間隙109を形成すると共に、シリコン窒化膜ライナ117を形成する。このとき、シリコン酸化膜106がエッチングストッパとなり、シリコン窒化膜113はエッチングされない。ただし、シリコン窒化膜ライナ107の一部を除去するエッチングが過剰に行われると、シリコン窒化膜ライナ107に関してトレンチ105の底面近傍の部分までエッチングされ、シリコン酸化膜228が剥離してしまうため、シリコン窒化膜ライナ107に関してトレンチ105の底面近傍の部分までエッチングしないようにする。また、間隙109の幅D2は1nmより大きく30nm以下に設定し、また、間隙109の下端はトレンチ105の底面に対して1nm〜100nmの範囲内の高さに位置させる。つまり、間隙109の下端とトレンチ105の底面との間の距離D3は1nm〜100nmの範囲内に設定する。
次に、上記シリコン酸化膜108の形成に用いたHDPCVD法によって、図1Iに示すように、厚さ100nm〜400nm、例えば250nmのシリコン酸化膜110を堆積し、トレンチ105の上部をシリコン酸化膜110で埋める。このとき、間隙109の間隔は十分に小さく、HDPCVD法によるシリコン酸化膜110で間隙109は埋まらないで残ったままである。また、HDPCVD法によるシリコン酸化膜110の形成は1mTorr〜10mTorrに減圧して行われるためにシリコン酸化膜110形成後にできる間隙109の内部は大気圧以下となる。
なお、上記シリコン酸化膜110の堆積を行う前に、700℃〜1000℃程度のアニールまたは熱酸化を行うことが望ましい。このアニールまたは熱酸化を行うことによって、間隙109中の水分除去や、既に堆積しているシリコン酸化膜228中の脱ガスが行われるので、後の熱工程で間隙109中の気体圧力が高まることで間隙109が破裂し、半導体装置を破壊することを回避することができる。
次に、CMP法を用いて、シリコン窒化膜113をストッパとして、シリコン酸化膜110を研磨し、図1Jに示すように、表面が平坦化されたシリコン酸化膜120を形成すると共に、シリコン窒化膜113の側面とトレンチ105の側面および底面とを覆うシリコン酸化膜116を形成する。シリコン酸化膜120の表面とシリコン窒化膜113の表面とは同一平面に含まれている。また、上記CMP法は、例えばシリコン酸化または酸化セリウムを砥粒とする研磨剤を用いて行い、シリコン窒化膜113の研磨速度をシリコン酸化膜110の研磨速度よりも小さくすることにより、シリコン窒化膜113を研磨のストッパとして機能させる。なお、シリコン酸化膜120が第4のシリコン酸化膜の一例である。
次に、900℃〜1100℃、例えば1000℃、30分のアニールを行い、シリコン酸化膜120を緻密化する。なお、上記アニールの工程はシリコン酸化膜110の堆積直後、つまりCMP前に行ってもよい。
次に、上記間隙109の形成時に用いた加熱燐酸(HPO)によって、シリコン窒化膜113を除去して、図1Kに示すような状態にする。これにより、素子分離領域が形成される。
次に、図1Lに示すように、通常のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor) LSIの工程に従い、シリコン酸化膜112を除去した後、ゲート絶縁膜1110およびゲート電極1111を形成する。このゲート絶縁膜1110を形成する前に、シリコン基板111に不純物を導入しウェルを形成してもよい。
次に、上記ゲート電極1111の両側にゲートスペーサー1112を形成した後、シリコン基板111にソース・ドレイン部1113を形成する。
次に、図1Mに示すように、層間膜1114、コンタクトプラグ1115および配線1116を形成すると、複数のMOSトランジスタ1000を有する半導体装置が完成する。
上記実施の形態において、シリコン酸化膜102,106,108,110の代わりに、フッ素添加シリコン酸化膜を用いもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を、実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
図1Aは本発明の一実施の形態の半導体装置の一製造工程の模式断面図である。 図1Bは本発明の一実施の形態の半導体装置の一製造工程の模式断面図である。 図1Cは本発明の一実施の形態の半導体装置の一製造工程の模式断面図である。 図1Dは本発明の一実施の形態の半導体装置の一製造工程の模式断面図である。 図1Eは本発明の一実施の形態の半導体装置の一製造工程の模式断面図である。 図1Fは本発明の一実施の形態の半導体装置の一製造工程の模式断面図である。 図1Gは本発明の一実施の形態の半導体装置の一製造工程の模式断面図である。 図1Hは本発明の一実施の形態の半導体装置の一製造工程の模式断面図である。 図1Iは本発明の一実施の形態の半導体装置の一製造工程の模式断面図である。 図1Jは本発明の一実施の形態の半導体装置の一製造工程の模式断面図である。 図1Kは本発明の一実施の形態の半導体装置の一製造工程の模式断面図である。 図1Lは本発明の一実施の形態の半導体装置の一製造工程の模式断面図である。 図1Mは本発明の一実施の形態の半導体装置の一製造工程の模式断面図である。 図2Aは従来の半導体装置の一製造工程の模式断面図である。 図2Bは従来の半導体装置の一製造工程の模式断面図である。 図2Cは従来の半導体装置の一製造工程の模式断面図である。 図2Dは従来の半導体装置の一製造工程の模式断面図である。 図2Eは従来の半導体装置の一製造工程の模式断面図である。 図2Fは従来の半導体装置の一製造工程の模式断面図である。 図3は従来の半導体装置のトレンチ素子分離幅と素子形成領域のチャネル部にかかる応力との関係を示すグラフである。
符号の説明
101,111 シリコン基板
102,112 シリコン酸化膜
103,113 シリコン窒化膜
104 レジストパターン
105 素子分離用トレンチ
106,116 シリコン酸化膜
107,117 窒化シリコン膜ライナ
108,118,128 シリコン酸化膜
110,120 シリコン酸化膜
109 間隙
1000 MOSトランジスタ
1110 ゲート絶縁膜
1111 ゲート電極
1112 ゲートスペーサー
1113 ソース・ドレイン
1114 層間膜
1115 コンタクトプラグ
1116 配線

Claims (12)

  1. 半導体基板と、
    上記半導体基板に形成された複数の半導体素子と、
    上記半導体基板の表面に形成され、上記半導体素子間を電気的に分離するための素子分離用トレンチと、
    上記トレンチ内に埋め込まれた絶縁材と、
    上記トレンチの側面と上記絶縁材との間に形成され、かつ、上記トレンチ外の空間に対して閉鎖された間隙と
    を備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    上記間隙に対向する上記トレンチの側面がシリコン酸化膜で覆われていることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1に記載の半導体装置において、
    上記半導体基板の表面と上記間隙の上記表面側の端との間の距離が1nm〜30nmの範囲内であることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1に記載の半導体装置において、
    上記トレンチの底面と上記間隙の上記底面側の端との間の距離が1nm〜100nmの範囲内であることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1に記載の半導体装置において、
    上記間隙の幅が1nmより大きく30nm以下であることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1に記載の半導体装置において、
    上記間隙内の圧力が大気圧以下であることを特徴とする半導体装置。
  7. 半導体基板の表面上に第1のシリコン酸化膜を形成する第1のシリコン酸化膜形成工程と、
    上記第1のシリコン酸化膜上に第1のシリコン窒化膜を形成する第1のシリコン窒化膜形成工程と、
    上記第1のシリコン窒化膜、第1のシリコン酸化膜および半導体基板において互いに重なる一部をエッチングで除去して、上記半導体基板の表面に素子分離用トレンチを形成するトレンチ形成工程と、
    上記トレンチの側面および底面を覆う第2のシリコン酸化膜を形成する第2のシリコン酸化膜形成工程と、
    上記第2のシリコン酸化膜上に第2のシリコン窒化膜を形成する第2のシリコン窒化膜形成工程と、
    上記第2のシリコン窒化膜上に第3のシリコン酸化膜を形成する第3のシリコン酸化膜形成工程と、
    上記第3のシリコン酸化膜を平坦化する工程と、
    上記第3のシリコン酸化膜上面を半導体基板上面より深く後退させる工程と、
    上記トレンチの側面に対向する上記第2のシリコン窒化膜を除去して、上記トレンチの側面と上記第3のシリコン酸化膜との間に間隙を形成する間隙形成工程と、
    上記第3のシリコン酸化膜上に、上記間隙を埋めないように第4のシリコン酸化膜を形成して、上記トレンチ外の空間に対して上記間隙を閉鎖する間隙閉鎖工程と
    を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項7に記載の半導体装置の製造方法において、
    上記第2のシリコン酸化膜をラジカル酸化法により形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 請求項7に記載の半導体装置の製造方法において、
    上記第2のシリコン酸化膜を熱酸化法および化学気相成長法により形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 請求項7に記載の半導体装置の製造方法において、
    上記トレンチの側面に対向する上記第2のシリコン窒化膜の除去を、加熱燐酸を用いた湿式エッチングで行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 請求項7に記載の半導体装置の製造方法において、
    上記間隙を形成した後に、800〜1000℃のアニール、または、熱酸化を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 請求項7に記載の半導体装置の製造方法において、
    上記第4のシリコン酸化膜の形成を、大気圧以下の雰囲気での化学気相成長法で行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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