JP2006117168A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】空気入りタイヤは、スチールコードからなる少なくとも一枚のカーカスプライ5を、トレッド部1からサイドウォール部2を経てビード部までトロイダルに延在させるとともに、各ビード部3に埋設したビードコア4の周りで、タイヤ半径方向の内側から外側へ巻返し、カーカスプライ5の各巻返し部分に、ビードコアの周面に沿ってそれに巻付く巻込み部7を備える。又、ゴム成分に、アスペクト比が3以上30未満の層状又は板状鉱物を配合したゴム組成物からなるインナーライナー層11を備える。
【選択図】図1
Description
本実施形態に係る空気入りタイヤは、図1に示すように、トレッド部1と、トレッド部1に連続するサイドウォール部2と、サイドウォール部2の半径方向内側に連なるビード部3と、ビード部3に埋設した、横断面形状が六角形をなすビードコア4と、インナーライナー層11とを備える。
次に、本実施形態に係る空気入りタイヤのインナーライナー層11に用いるゴム組成物について説明する。
1<A×D<200 ・・・(I)
を満足する量であることが好ましい。この配合量の範囲で、耐空気透過性の良好な改良効果が得られる。
本実施形態に係る空気入りタイヤは、カーカスプライの各巻返し部分に、ビードコアの周面に沿ってそれに巻付く巻込み部と、ゴム成分に、アスペクト比が3以上30未満の層状又は板状鉱物を配合したゴム組成物からなるインナーライナー層とを備える。
*3:イソブチレン−パラメチルスチレン共重合体のハロゲン化物(エクソン社製 商標「EXPRO50」)
*4:FRR(宇部興産(株)製 商標:「HE 0100」、天然ゴム:ナイロン短繊維=2:1(重量比))
*5:ナイロン6短繊維(ユニチカ(株)製 短繊維(平均径:3.3dtex、平均長:1mm))
*7:扁平クレイ(J.M.Huber社製 商標:「POLYFIL DL」(アスペクト比:10))(扁平クレイとは、カオリンクレイのアスペクト比が大きいもの)
*8:Si69;商標、デクサ社製
*9:分散改良剤(ジメチルステアリルアミン、花王(株)製 商標「DM80」)
各種試験の測定は、下記の方法に従って行った。
JIS K7126−1987「プラスチックスフィルム及びシートの気体透過度試験方法」のA法(差圧式)により、インナーライナー層に用いられたゴム組成物の空気透過係数を測定し、その逆数を取って、比較例1を100とする指数値で示した。この値が大きいほど耐空気透過性は良好である。
各供試タイヤを9.00×22.5のリムに装着し、最高空気圧を充填するとともに、最大負荷能力の2倍に相当する荷重を負荷したドラム上走行試験において、ドラム走行開始から2時間後に、プライ端付近の温度を、熱電対にて測定し、比較例1を100とする指数値で示した。この値が小さいほど耐発熱性は良好である。
比較例1を100とする指数値で示した。この値が小さいほどタイヤ重量が軽い。
プライ端近傍のコーティングゴム中の酸素濃度を測定し、比較例1を100とする指数値で示した。尚、測定は、酸素劣化2ヶ月後において行った。
各供試タイヤを9.00×22.5のリムに装着し、最高空気圧を充填するとともに、最大負荷能力の2倍に相当する荷重を負荷したドラム上走行試験において、ビード部故障(プライ端またはワイヤチェファ端のセパレーション)もしくはゴムチェファクラック等によって走行不能になるまでの走行距離を測定し、比較例1を100とする指数値で示した。この値が大きいほどドラム耐久性は良好である。尚、測定は、酸素を規定内圧までタイヤに充填し、60℃の恒温庫中に2ヶ月間静的に放置した。
実施例1及び実施例2は、比較例1〜3と比較すると、ビード部発熱温度が低く、タイヤ重量が軽く、ビード部耐久性が向上することが分かった。このため、巻込み部7を有する空気入りタイヤは、ビード部耐久性が向上することが確認できた。
Claims (12)
- スチールコードからなる少なくとも一枚のカーカスプライを、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部までトロイダルに延在させるとともに、各ビード部に埋設したビードコアの周りで、タイヤ半径方向の内側から外側へ巻返してなる空気入りタイヤにおいて、
カーカスプライの各巻返し部分に、ビードコアの周面に沿ってそれに巻付く巻込み部と、
ゴム成分に、アスペクト比が3以上30未満の層状又は板状鉱物を配合したゴム組成物からなるインナーライナー層と
を備えることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記ゴム成分は、ブチル系ゴム40〜100重量%とジエン系ゴム60重量%以下とを含有するとともに、前記層状又は板状鉱物の配合量A(ゴム成分100重量部に対する配合重量部)は、インナーライナー層の厚みをD(mm)としたとき、次式(I)
1<A×D<200 ・・・(I)
を満たすことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。 - 前記ゴム成分は、ジエン系ゴム60〜100重量%を含有することを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記ブチル系ゴムは、ハロゲン化ブチルゴムを含むことを特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記層状又は板状鉱物は、カオリン質クレイ又はセリサイト質クレイを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記層状又は板状鉱物は、シリカ及びアルミナの含水複合体を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記インナーライナー層は、前記ゴム成分100重量部に対して窒素吸着比面積(N2SA)が26〜170m2/gのカーボンブラック0.1〜40重量部と、軟化剤1重量部以上とを配合したゴム組成物からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記層状又は板状鉱物の配合量は、前記ゴム成分100重量部に対して20〜160重量部であり、かつ該鉱物と前記カーボンブラックとの合計量は60〜220重量部であることを特徴とする請求項7に記載の空気入りタイヤ。
- 前記インナーライナー層は、ブチル系ゴムから選ばれた少なくとも一種からなるゴム成分100重量部に対して、クレイ10〜50重量部と、カーボンブラック10〜60重量部とを配合したゴム組成物からなることを特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記クレイ及び前記カーボンブラックの合計配合量が、50重量部以上であることを特徴とする請求項9に記載の空気入りタイヤ。
- 前記カーボンブラックのヨウ素吸着量が40mg/g以下であり、かつ、ジブチルフタレート吸油量が100ml/100g以下であることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記ハロゲン化ブチルゴムが、臭素化ブチルゴム及び塩素化ブチルゴムから選ばれた少なくとも一種のゴムである請求項4に記載の空気入りタイヤ。
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