JP2002088206A - インナーライナー用ゴム組成物 - Google Patents
インナーライナー用ゴム組成物Info
- Publication number
- JP2002088206A JP2002088206A JP2000051853A JP2000051853A JP2002088206A JP 2002088206 A JP2002088206 A JP 2002088206A JP 2000051853 A JP2000051853 A JP 2000051853A JP 2000051853 A JP2000051853 A JP 2000051853A JP 2002088206 A JP2002088206 A JP 2002088206A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clay
- rubber composition
- rubber
- inner liner
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低い空気透過性と、良好な耐屈曲性や低温性
とを両立させたインナーライナー用ゴム組成物を提供す
ること。 【解決手段】 ブチル系ゴムからなるゴム成分100重
量部と、平均アスペクト比が3以上30未満であるクレ
ー10〜50重量部と、カーボンブラック10〜60重
量部とを含有する空気入りタイヤのインナーライナー用
ゴム組成物。
とを両立させたインナーライナー用ゴム組成物を提供す
ること。 【解決手段】 ブチル系ゴムからなるゴム成分100重
量部と、平均アスペクト比が3以上30未満であるクレ
ー10〜50重量部と、カーボンブラック10〜60重
量部とを含有する空気入りタイヤのインナーライナー用
ゴム組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気入りタイヤの
インナーライナー用ゴム組成物に関し、詳しくは、例え
ば、乗用車、トラック、バス、二輪車等に使用する空気
入りタイヤに好適に利用可能なインナーライナー用ゴム
組成物に関する。
インナーライナー用ゴム組成物に関し、詳しくは、例え
ば、乗用車、トラック、バス、二輪車等に使用する空気
入りタイヤに好適に利用可能なインナーライナー用ゴム
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からタイヤの低燃費化や軽量化を目
的に、低空気透過性のインナーライナーを用い、そのゲ
ージを薄くする技術が数多く提案されている。例えば、
インナーライナー用ゴム組成物に、ポリアミド系樹脂や
低空気保持性の熱可塑性樹脂を配合することにより低空
気透過性のインナーライナー用ゴム組成物を提供するこ
とが可能であるが、この方法では耐屈曲性や低温性に限
界があり、汎用性に乏しいという問題があった。
的に、低空気透過性のインナーライナーを用い、そのゲ
ージを薄くする技術が数多く提案されている。例えば、
インナーライナー用ゴム組成物に、ポリアミド系樹脂や
低空気保持性の熱可塑性樹脂を配合することにより低空
気透過性のインナーライナー用ゴム組成物を提供するこ
とが可能であるが、この方法では耐屈曲性や低温性に限
界があり、汎用性に乏しいという問題があった。
【0003】一方、ゴム組成物の充填物として平板状の
雲母を配合する技術(特開平11−140234号公
報)やクレーを配合する技術(特開平05−01764
1号公報等)も知られているが、充填量を増していった
ときに、ゴム混練りでその分散が均一にならず、分散不
良から耐屈曲性や低温性の低下を招き易いという問題が
あった。
雲母を配合する技術(特開平11−140234号公
報)やクレーを配合する技術(特開平05−01764
1号公報等)も知られているが、充填量を増していった
ときに、ゴム混練りでその分散が均一にならず、分散不
良から耐屈曲性や低温性の低下を招き易いという問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低い空気透
過性と、優れた耐屈曲性および低温性とを両立させたイ
ンナーライナー用ゴム組成物を提供することを課題とす
るものである。
過性と、優れた耐屈曲性および低温性とを両立させたイ
ンナーライナー用ゴム組成物を提供することを課題とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究を
行った結果、ゴム成分としてブチル系ゴムを用い、その
充填物として平均アスペクト比が3〜30未満のクレー
およびカーボンブラックを特定の比率で組み合わせて配
合することにより、十分な分散性が確保され、ゴム組成
物全体に渡って低空気保持性、耐屈曲性および低温性が
実現されたインナーライナー用ゴム組成物が得られるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
行った結果、ゴム成分としてブチル系ゴムを用い、その
充填物として平均アスペクト比が3〜30未満のクレー
およびカーボンブラックを特定の比率で組み合わせて配
合することにより、十分な分散性が確保され、ゴム組成
物全体に渡って低空気保持性、耐屈曲性および低温性が
実現されたインナーライナー用ゴム組成物が得られるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は以下の(1)〜(7)
に存する。 (1) ブチル系ゴムからなるゴム成分100重量部
と、平均アスペクト比が3以上30未満であるクレー1
0〜50重量部と、カーボンブラック10〜60重量部
とを含有する空気入りタイヤのインナーライナー用ゴム
組成物。 (2) クレーおよびカーボンブラックの合計配合量
が、50重量部以上である上記(1)に記載のゴム組成
物。 (3) ブチル系ゴムからなるゴム成分が、ブチルゴ
ム、臭素化ブチルゴムおよび塩素化ブチルゴムから選ば
れる1種以上である上記(1)または(2)に記載のゴ
ム組成物。 (4) クレーが、カオリン質クレーまたはセリサイト
質クレーである上記(1)ないし(3)のいずれかに記
載のゴム組成物。 (5) カーボンブラックのヨウ素吸着量が40mg/
g以下であり、かつ、ジブチルフタレート吸油量が10
0ml/100g以下である上記(1)ないし(4)の
いずれかに記載のゴム組成物。 (6) 上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のゴ
ム組成物により構成されるインナーライナーを備えた空
気入りタイヤ。 (7) クレーの面がインナーライナーの厚さ方向と交
差する方向に配向していることを特徴とする上記(6)
に記載の空気入りタイヤ。
に存する。 (1) ブチル系ゴムからなるゴム成分100重量部
と、平均アスペクト比が3以上30未満であるクレー1
0〜50重量部と、カーボンブラック10〜60重量部
とを含有する空気入りタイヤのインナーライナー用ゴム
組成物。 (2) クレーおよびカーボンブラックの合計配合量
が、50重量部以上である上記(1)に記載のゴム組成
物。 (3) ブチル系ゴムからなるゴム成分が、ブチルゴ
ム、臭素化ブチルゴムおよび塩素化ブチルゴムから選ば
れる1種以上である上記(1)または(2)に記載のゴ
ム組成物。 (4) クレーが、カオリン質クレーまたはセリサイト
質クレーである上記(1)ないし(3)のいずれかに記
載のゴム組成物。 (5) カーボンブラックのヨウ素吸着量が40mg/
g以下であり、かつ、ジブチルフタレート吸油量が10
0ml/100g以下である上記(1)ないし(4)の
いずれかに記載のゴム組成物。 (6) 上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のゴ
ム組成物により構成されるインナーライナーを備えた空
気入りタイヤ。 (7) クレーの面がインナーライナーの厚さ方向と交
差する方向に配向していることを特徴とする上記(6)
に記載の空気入りタイヤ。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のゴム組成物は、ブチル系
ゴム100重量部に対して、平均アスペクト比(クレー
の厚みに対する長さの比の平均値)が30未満までのク
レーを10〜50重量部およびカーボンブラックを10
〜60重量部含有する。
ゴム100重量部に対して、平均アスペクト比(クレー
の厚みに対する長さの比の平均値)が30未満までのク
レーを10〜50重量部およびカーボンブラックを10
〜60重量部含有する。
【0008】本発明では、所望の低空気透過性と耐屈曲
性を得るために、ゴム成分としてブチル系ゴムを用いる
必要があり、例えば、ブチルゴム(IIR)のほか、臭
素化ブチルゴム(Br−IIR)、塩素化ブチルゴム
(Cl−IIR)等のハロゲン化ブチルゴム等を挙げる
ことができるが、特に十分な加硫速度を得る観点から、
臭素化ブチルゴムを用いることが好ましい。
性を得るために、ゴム成分としてブチル系ゴムを用いる
必要があり、例えば、ブチルゴム(IIR)のほか、臭
素化ブチルゴム(Br−IIR)、塩素化ブチルゴム
(Cl−IIR)等のハロゲン化ブチルゴム等を挙げる
ことができるが、特に十分な加硫速度を得る観点から、
臭素化ブチルゴムを用いることが好ましい。
【0009】本発明で使用されるクレーは、平均アスペ
クト比が30までのクレーであればその種類は特に限定
されないが、例えば、カオリン質クレー、セリサイト質
クレーや、焼成クレー、表面処理を施したシラン改質ク
レー等の板状のクレーが好ましい。クレーはその平均ア
スペクト比が3以上30未満のものであれば、インナー
ライナー中でクレー粒子の面が、インナーライナーの厚
さ方向と交差する方向に配向し、空気の透過経路を遮る
結果、良好な低空気透過性が得られるが、特に平均アス
ペクト比が10〜20程度のものを使用すると、その充
填量に対し最大の低空気抵抗性が得られるため好まし
い。平均アスペクト比が30以上のクレーを使用する
と、充填量を増していった場合にゴム混練時のクレーの
分散が均一に行われず、分散不良から耐屈曲性や低温性
の低下を招くため好ましくない。
クト比が30までのクレーであればその種類は特に限定
されないが、例えば、カオリン質クレー、セリサイト質
クレーや、焼成クレー、表面処理を施したシラン改質ク
レー等の板状のクレーが好ましい。クレーはその平均ア
スペクト比が3以上30未満のものであれば、インナー
ライナー中でクレー粒子の面が、インナーライナーの厚
さ方向と交差する方向に配向し、空気の透過経路を遮る
結果、良好な低空気透過性が得られるが、特に平均アス
ペクト比が10〜20程度のものを使用すると、その充
填量に対し最大の低空気抵抗性が得られるため好まし
い。平均アスペクト比が30以上のクレーを使用する
と、充填量を増していった場合にゴム混練時のクレーの
分散が均一に行われず、分散不良から耐屈曲性や低温性
の低下を招くため好ましくない。
【0010】また、クレーの平均粒子径は、大きすぎる
と耐屈曲性の低下を招くので10μm以下とすることが
好ましく、特に0.2〜5μm程度の範囲がより好まし
い。
と耐屈曲性の低下を招くので10μm以下とすることが
好ましく、特に0.2〜5μm程度の範囲がより好まし
い。
【0011】平均アスペクト比が3以上30未満のクレ
ーとしては、例えば、Polyfil DLX、Pol
yfil DL(以上、Huber社製)等の市販品を
好適に利用することができる。
ーとしては、例えば、Polyfil DLX、Pol
yfil DL(以上、Huber社製)等の市販品を
好適に利用することができる。
【0012】本発明ゴム組成物におけるクレーの配合量
は、10〜50重量部程度とすることができ、特に20
〜40重量部程度が好ましい。充填量が10重量部未満
では目的とする低空気透過性が得られず、50重量部を
超える場合は、耐屈曲性や低温性が低下するため好まし
くない。
は、10〜50重量部程度とすることができ、特に20
〜40重量部程度が好ましい。充填量が10重量部未満
では目的とする低空気透過性が得られず、50重量部を
超える場合は、耐屈曲性や低温性が低下するため好まし
くない。
【0013】更に、本発明のゴム組成物には、補強性充
填剤としてカーボンブラックが配合される。好ましいカ
ーボンブラックとしては、例えばN660、N772、
N762、N754等を挙げることができる。また、カ
ーボンブラックは以下のコロイダル特性を有するものが
好ましい。すなわち、ヨウ素吸着量(IA)は40mg
/g以下が好ましく、35〜20mg/g程度であれば
より好ましい。また、ジブチルフタレート吸油量(DB
P)は、100ml/100g以下が好ましく、70〜
30ml/100g程度であればより好ましい。ここ
で、上記コロイダル特性のIAはASTM D1510
−95、DBPはASTM D2414−97に従って
それぞれ測定される値である。
填剤としてカーボンブラックが配合される。好ましいカ
ーボンブラックとしては、例えばN660、N772、
N762、N754等を挙げることができる。また、カ
ーボンブラックは以下のコロイダル特性を有するものが
好ましい。すなわち、ヨウ素吸着量(IA)は40mg
/g以下が好ましく、35〜20mg/g程度であれば
より好ましい。また、ジブチルフタレート吸油量(DB
P)は、100ml/100g以下が好ましく、70〜
30ml/100g程度であればより好ましい。ここ
で、上記コロイダル特性のIAはASTM D1510
−95、DBPはASTM D2414−97に従って
それぞれ測定される値である。
【0014】カーボンブラックの配合量は、10〜60
重量部程度とすることができ、特に30〜50重量部程
度が好ましい。カーボンブラックの配合量が10重量部
未満では、ゴムの未加硫強度が十分に得られずにシート
切れ、ゴム密着などの製造上の問題を生ずることがあ
り、60重量部を越えると耐屈曲性や低温性が低下する
ので好ましくない。
重量部程度とすることができ、特に30〜50重量部程
度が好ましい。カーボンブラックの配合量が10重量部
未満では、ゴムの未加硫強度が十分に得られずにシート
切れ、ゴム密着などの製造上の問題を生ずることがあ
り、60重量部を越えると耐屈曲性や低温性が低下する
ので好ましくない。
【0015】また、本発明ゴム組成物において充填剤の
総量(上記クレーおよびカーボンブラックの合計配合
量)は、50重量部以上(すなわち、ゴム成分100重
量部に対して50〜110重量部の範囲)とすることが
好ましく、特に60〜90重量部程度とすることがより
好ましい。総充填剤量が50重量部より少ない場合は、
目的とする低空気透過性が十分に得られなくなる場合が
ある。
総量(上記クレーおよびカーボンブラックの合計配合
量)は、50重量部以上(すなわち、ゴム成分100重
量部に対して50〜110重量部の範囲)とすることが
好ましく、特に60〜90重量部程度とすることがより
好ましい。総充填剤量が50重量部より少ない場合は、
目的とする低空気透過性が十分に得られなくなる場合が
ある。
【0016】本発明のゴム組成物には、必要に応じてイ
ンナーライナー用ゴム組成物に通常使用される成分、例
えば、加硫剤、加硫促進剤、加硫遅延剤、老化防止剤、
酸化防止剤、軟化剤、滑剤、加硫助剤、粘着付与剤等を
適宜配合することが出来る。
ンナーライナー用ゴム組成物に通常使用される成分、例
えば、加硫剤、加硫促進剤、加硫遅延剤、老化防止剤、
酸化防止剤、軟化剤、滑剤、加硫助剤、粘着付与剤等を
適宜配合することが出来る。
【0017】本発明のゴム組成物は、上記成分を、例え
ばバンバリーミキサーで混練りすることにより製造でき
る。また、上記ゴム組成物を用いてのインナーライナー
の製造は、例えばカレンダーロールにより行うことがで
きる。
ばバンバリーミキサーで混練りすることにより製造でき
る。また、上記ゴム組成物を用いてのインナーライナー
の製造は、例えばカレンダーロールにより行うことがで
きる。
【0018】
【作用】図1は、本発明のゴム組成物により得られるイ
ンナーライナーを備えたタイヤの部分断面を模式的に例
示する図面である。図中、インナーライナー層1中に分
散した板状のクレー粒子2は、その面がインナーライナ
ー層の厚さ方向と交差する向き(即ち、インナーライナ
ーの面と平行もしくは平行に近い向き)に配向してい
る。矢印はタイヤ内部からカーカス層への空気の流れ
(エア漏れ)であり、クレー粒子の存在によって迂回を
強いられインナーライナー層を通過するまでの距離が長
くなっている状態を示す。このように、本発明のゴム組
成物により得られるインナーライナーにおいては、ブチ
ル系ゴム中に配合されたクレーが一定方向に配向する結
果、タイヤ内部からの空気の通過を妨げ、低い空気透過
性が達成されるものと考えられる。しかし、従来インナ
ーライナー用ゴムに使用されてきたクレーのようにアス
ペクト比が大きいものを用いると、ゴム混練り時に均一
な分散が困難となり、加硫ゴム中で凝集を生じ、その結
果凝集クレーが破壊核となってインナーライナーの耐屈
曲性や低温性の低下を招き、タイヤ全体の耐久性を損な
うことになってしまう。本発明においては、3〜30未
満という特定のアスペクト比を有するクレーを選択し、
補強性充填剤としてのカーボンブラックとともに一定の
配合量に調整して用いることにより、耐屈曲性や低温性
を損なうことなく空気透過性を低減させることが可能と
なった。
ンナーライナーを備えたタイヤの部分断面を模式的に例
示する図面である。図中、インナーライナー層1中に分
散した板状のクレー粒子2は、その面がインナーライナ
ー層の厚さ方向と交差する向き(即ち、インナーライナ
ーの面と平行もしくは平行に近い向き)に配向してい
る。矢印はタイヤ内部からカーカス層への空気の流れ
(エア漏れ)であり、クレー粒子の存在によって迂回を
強いられインナーライナー層を通過するまでの距離が長
くなっている状態を示す。このように、本発明のゴム組
成物により得られるインナーライナーにおいては、ブチ
ル系ゴム中に配合されたクレーが一定方向に配向する結
果、タイヤ内部からの空気の通過を妨げ、低い空気透過
性が達成されるものと考えられる。しかし、従来インナ
ーライナー用ゴムに使用されてきたクレーのようにアス
ペクト比が大きいものを用いると、ゴム混練り時に均一
な分散が困難となり、加硫ゴム中で凝集を生じ、その結
果凝集クレーが破壊核となってインナーライナーの耐屈
曲性や低温性の低下を招き、タイヤ全体の耐久性を損な
うことになってしまう。本発明においては、3〜30未
満という特定のアスペクト比を有するクレーを選択し、
補強性充填剤としてのカーボンブラックとともに一定の
配合量に調整して用いることにより、耐屈曲性や低温性
を損なうことなく空気透過性を低減させることが可能と
なった。
【0019】
【実施例】次に、実施例および比較例を挙げ、本発明を
更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより制約され
るものではない。
更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより制約され
るものではない。
【0020】実施例1〜4および比較例1〜3 表1に示す組成で、バンバリーミキサーで混練りするこ
とにより、インナーライナー用ゴム組成物を調製し、そ
の特性について以下の項目の試験を実施した。その結果
を併せて表1に示す。なお、使用したクレーの平均アス
ペクト比は、電子顕微鏡を使用して任意の50個につき
単位粒子の平均直径と厚さとを測定し、その平均値を求
めることによって得られた値である。
とにより、インナーライナー用ゴム組成物を調製し、そ
の特性について以下の項目の試験を実施した。その結果
を併せて表1に示す。なお、使用したクレーの平均アス
ペクト比は、電子顕微鏡を使用して任意の50個につき
単位粒子の平均直径と厚さとを測定し、その平均値を求
めることによって得られた値である。
【0021】空気透過性:得られたゴム組成物を、14
5℃で45分間加硫してゴム試験片を作成し、空気透過
試験機M−C1(東洋精機社製)で空気透過率を測定し
た。表1では、比較例1の空気透過率を100として、
各例の空気透過率を指数で表した。指数が小さいほど、
空気透過性が低いことを示す。
5℃で45分間加硫してゴム試験片を作成し、空気透過
試験機M−C1(東洋精機社製)で空気透過率を測定し
た。表1では、比較例1の空気透過率を100として、
各例の空気透過率を指数で表した。指数が小さいほど、
空気透過性が低いことを示す。
【0022】耐屈曲性:得られたゴム組成物を、145
℃で45分間加硫し、JIS K6301-1995の屈
曲試験法に準じてゴム試験片を作成し、屈曲試験を実施
した。表1では、試験片に10mmのクラックが発生す
るまでの時間を測定し、比較例1を100として、各例
のクラック発生時間を指数で表した。指数が大きいほ
ど、耐屈曲性に優れていることを示す。
℃で45分間加硫し、JIS K6301-1995の屈
曲試験法に準じてゴム試験片を作成し、屈曲試験を実施
した。表1では、試験片に10mmのクラックが発生す
るまでの時間を測定し、比較例1を100として、各例
のクラック発生時間を指数で表した。指数が大きいほ
ど、耐屈曲性に優れていることを示す。
【0023】低温性:得られたゴム組成物を、145℃
で45分間加硫し、JIS K6301-1995の低温
衝撃脆化試験法に準じてゴム試験片を作成し、低温衝撃
脆化試験を実施した。表1では、比較例1の衝撃脆化温
度と各例の衝撃脆化温度との差を表した。数値が小さい
ほど、低温性に優れていることを示す。
で45分間加硫し、JIS K6301-1995の低温
衝撃脆化試験法に準じてゴム試験片を作成し、低温衝撃
脆化試験を実施した。表1では、比較例1の衝撃脆化温
度と各例の衝撃脆化温度との差を表した。数値が小さい
ほど、低温性に優れていることを示す。
【0024】
【表1】
【0025】上記の表1に示すように、本発明のインナ
ーライナー用ゴム組成物は、優れた低空気透過性と、良
好な耐屈曲性および低温性を示すことがわかる。
ーライナー用ゴム組成物は、優れた低空気透過性と、良
好な耐屈曲性および低温性を示すことがわかる。
【0026】
【発明の効果】本発明ゴム組成物により構成される空気
入りタイヤのインナーライナーは、優れた低空気透過性
と、良好な耐屈曲性および耐低温性を有するものである
ため、ゲージを薄くしてもエア漏れを防止でき、耐久性
が低下することがない。
入りタイヤのインナーライナーは、優れた低空気透過性
と、良好な耐屈曲性および耐低温性を有するものである
ため、ゲージを薄くしてもエア漏れを防止でき、耐久性
が低下することがない。
【図1】本発明により得られるインナーライナー中のク
レーの状態を模式的に示す図面。
レーの状態を模式的に示す図面。
1・・・インナーライナー 2・・・クレー
Claims (7)
- 【請求項1】 ブチル系ゴムからなるゴム成分100重
量部と、平均アスペクト比が3以上30未満であるクレ
ー10〜50重量部と、カーボンブラック10〜60重
量部とを含有する空気入りタイヤのインナーライナー用
ゴム組成物。 - 【請求項2】 クレーおよびカーボンブラックの合計配
合量が、50重量部以上である請求項1記載のゴム組成
物。 - 【請求項3】 ブチル系ゴムからなるゴム成分が、ブチ
ルゴム、臭素化ブチルゴムおよび塩素化ブチルゴムから
選ばれる1種以上である請求項1または2記載のゴム組
成物。 - 【請求項4】 クレーが、カオリン質クレーまたはセリ
サイト質クレーである請求項1ないし3のいずれかの項
記載のゴム組成物。 - 【請求項5】 カーボンブラックのヨウ素吸着量が40
mg/g以下であり、かつ、ジブチルフタレート吸油量
が100ml/100g以下である請求項1ないし4の
いずれかの項記載のゴム組成物。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかの項記載の
ゴム組成物により構成されるインナーライナーを備えた
空気入りタイヤ。 - 【請求項7】 クレーの面がインナーライナーの厚さ方
向と交差する方向に配向していることを特徴とする請求
項6記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000051853A JP2002088206A (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | インナーライナー用ゴム組成物 |
ES01908151T ES2295135T3 (es) | 2000-02-28 | 2001-02-28 | Composicion de caucho para revestimiento interno. |
PCT/JP2001/001513 WO2001062846A1 (fr) | 2000-02-28 | 2001-02-28 | Composition de caoutchouc pour gomme interieure |
EP01908151A EP1195402B1 (en) | 2000-02-28 | 2001-02-28 | Rubber composition for inner liner |
US09/959,418 US7019063B2 (en) | 2000-02-28 | 2001-02-28 | Rubber composition for inner liner |
DE60130956T DE60130956T2 (de) | 2000-02-28 | 2001-02-28 | Kautschukzusammensetzung für innenauskleidung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000051853A JP2002088206A (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | インナーライナー用ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002088206A true JP2002088206A (ja) | 2002-03-27 |
Family
ID=18573455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000051853A Pending JP2002088206A (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | インナーライナー用ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002088206A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006117168A (ja) * | 2004-10-22 | 2006-05-11 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
GB2441048A (en) * | 2006-08-16 | 2008-02-20 | Glassflake Ltd | A vehicle tyre containing a filler including glass flake |
US7414094B2 (en) | 2005-05-25 | 2008-08-19 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition for inner liner |
JP2009078655A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Bridgestone Corp | タイヤ |
WO2009075127A1 (ja) * | 2007-12-10 | 2009-06-18 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | インナーライナー用ゴム組成物およびそれからなるインナーライナーを有するタイヤ |
US7754802B2 (en) | 2004-03-24 | 2010-07-13 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition for bead and pneumatic tire |
JP2012149148A (ja) * | 2011-01-18 | 2012-08-09 | Denso Corp | ゴム組成物 |
JP2012233093A (ja) * | 2011-05-02 | 2012-11-29 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | インナーライナー用ゴム組成物、その製造方法及び空気入りタイヤ |
JP2015155552A (ja) * | 2007-04-24 | 2015-08-27 | キャボット コーポレイションCabot Corporation | 低構造カーボンブラックおよびその作製方法 |
JP2017521309A (ja) * | 2014-06-30 | 2017-08-03 | コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン | 低含量のカーボンブラック及び他の追加の充填剤を含むブチルゴムをベースとするタイヤインナーライナー |
WO2019111598A1 (ja) | 2017-12-08 | 2019-06-13 | 株式会社ブリヂストン | ゴム組成物、インナーライナーゴム、及びタイヤ |
-
2000
- 2000-02-28 JP JP2000051853A patent/JP2002088206A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7754802B2 (en) | 2004-03-24 | 2010-07-13 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition for bead and pneumatic tire |
JP2006117168A (ja) * | 2004-10-22 | 2006-05-11 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
US7414094B2 (en) | 2005-05-25 | 2008-08-19 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition for inner liner |
GB2441048A (en) * | 2006-08-16 | 2008-02-20 | Glassflake Ltd | A vehicle tyre containing a filler including glass flake |
GB2441048B (en) * | 2006-08-16 | 2009-01-07 | Glassflake Ltd | Vehicle tyres |
JP2015155552A (ja) * | 2007-04-24 | 2015-08-27 | キャボット コーポレイションCabot Corporation | 低構造カーボンブラックおよびその作製方法 |
JP2009078655A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Bridgestone Corp | タイヤ |
WO2009075127A1 (ja) * | 2007-12-10 | 2009-06-18 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | インナーライナー用ゴム組成物およびそれからなるインナーライナーを有するタイヤ |
JP2012149148A (ja) * | 2011-01-18 | 2012-08-09 | Denso Corp | ゴム組成物 |
JP2012233093A (ja) * | 2011-05-02 | 2012-11-29 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | インナーライナー用ゴム組成物、その製造方法及び空気入りタイヤ |
JP2017521309A (ja) * | 2014-06-30 | 2017-08-03 | コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン | 低含量のカーボンブラック及び他の追加の充填剤を含むブチルゴムをベースとするタイヤインナーライナー |
WO2019111598A1 (ja) | 2017-12-08 | 2019-06-13 | 株式会社ブリヂストン | ゴム組成物、インナーライナーゴム、及びタイヤ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1195402B1 (en) | Rubber composition for inner liner | |
JP5768066B2 (ja) | 空気入りタイヤ用ゴム組成物 | |
JP5629422B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ | |
JP5041515B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5864830B2 (ja) | 重荷重用タイヤのトレッド用ゴム組成物 | |
JP4090264B2 (ja) | インナーライナー用ゴム組成物及びタイヤ | |
JP2002088206A (ja) | インナーライナー用ゴム組成物 | |
JP2006199784A (ja) | ベーストレッド用ゴム組成物 | |
JP4925827B2 (ja) | インナーライナー用ゴム組成物及びそれを用いた空気入りラジアルタイヤ | |
JP2004143366A (ja) | インナーライナー用ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ | |
JP5993651B2 (ja) | ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ | |
JP4012160B2 (ja) | ベーストレッド用ゴム組成物および空気入りタイヤ | |
JP2014031405A (ja) | ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ | |
JP2006117168A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2007191510A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH07292157A (ja) | ゴム組成物 | |
JP5919126B2 (ja) | ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ | |
JPH09316256A (ja) | インナーライナー用ゴム組成物及びその製造方法 | |
JP5089855B2 (ja) | タイヤサイドウォール用ゴム組成物および空気入りタイヤ | |
JP2001247721A (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物 | |
JP3683373B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2021095445A (ja) | インナーライナー用ゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤ | |
JP2000080204A (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ | |
JP7357842B2 (ja) | インナーライナー用ゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤ | |
JP2007002031A (ja) | ゴム組成物及び空気入りタイヤ |