JP2006117113A - 車両の駆動力配分制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】前後駆動力配分制御と左右駆動力配分制御とが様々な車両の走行場面で最大限の効果を有して適切に作動でき、車両の安定性と回頭性を最適に保つ。
【解決手段】駆動力配分制御部60において、前後駆動力配分協調制御付加ヨーモーメントは前後駆動力配分制御付加ヨーモーメントと前後駆動力配分協調制御ゲインとを乗算して演算される。操舵加速状態において前後駆動力配分協調制御ゲインは、実横加速度が高く高μ路と判断できる場合には低く設定して前後駆動力配分制御による制御量を低くする。また、左右駆動力配分協調制御付加ヨーモーメントは左右駆動力配分制御付加ヨーモーメントと左右駆動力配分協調制御ゲインとを乗算して演算される。操舵加速状態において左右駆動力配分協調制御ゲインは、実横加速度が低く低μ路と判断できる場合には低く設定して左右駆動力配分制御による制御量を低くする。
【選択図】図3

Description

本発明は、前後輪間の駆動力配分と左右輪間の駆動力配分とを適切に行う車両の駆動力配分制御装置に関する。
近年、車両においては前後輪間の駆動力配分のみならず、左右輪間の駆動力配分を積極的に制御して、車両の安定性、回頭性を向上させる技術が多く提案されている。
例えば、特開平7−108840号公報には、センタデファレンシャルに設けた差動制限クラッチにより前後輪間でトルク配分制御を可能とし、また、リアデファレンシャルに設けた変速機構と伝達容量可変制御式トルク伝達機構とからなるトルク移動機構により左右輪間でトルク配分制御が可能な技術が開示されている。
特開平7−108840号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示される技術では、前後の駆動力配分制御と、左右の駆動力配分制御とが、車両の走行状態に応じて独立して行われるため、前後の駆動力配分を行って車両にヨーモーメントを付加する制御と左右の駆動力配分を行って車両にヨーモーメントを付加する制御とが作動した場合、そのタイミングによっては、それらが重複し、また、干渉して、付加されるヨーモーメントの値により却って車両が不安定となり、或いは、目標とする効果が得られなくなるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、前後駆動力配分制御と左右駆動力配分制御とが様々な車両の走行場面で最大限の効果を有して適切に作動でき、車両の安定性と回頭性を最適に保つことができる車両の駆動力配分制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、前輪側と後輪側との間の駆動力配分を制御する前後駆動力配分制御手段と、前輪側と後輪側の少なくとも一方の左輪と右輪との間の駆動力配分を制御する左右駆動力配分制御手段とを備えた車両の駆動力配分制御装置において、予め設定しておいた高μ路における操舵走行条件を満足する場合には上記前後駆動力配分制御手段が設定する制御量を少なくとも加速状態に応じて減少させると共に、予め設定しておいた低μ路における操舵走行条件を満足する場合には上記左右駆動力配分制御手段が設定する制御量を少なくとも加速状態に応じて減少させることを特徴としている。
本発明による車両の駆動力配分制御装置によれば、前後駆動力配分制御と左右駆動力配分制御とが様々な車両の走行場面で最大限の効果を有して適切に作動でき、車両の安定性と回頭性を最適に保つことが可能となる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図18は本発明の実施の一形態を示し、図1は車両全体の駆動系の概略構成を示す説明図、図2は左右駆動力配分制御装置の概略構成図、図3は駆動力配分制御部の機能ブロック図、図4は基本付加ヨーモーメント設定部の機能ブロック図、図5は前後駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部の機能ブロック図、図6は左右駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部の機能ブロック図、図7は駆動力配分制御プログラムのフローチャート、図8は基本付加ヨーモーメント設定ルーチンのフローチャート、図9は前後駆動力配分協調制御のフローチャート、図10は左右駆動力配分協調制御のフローチャート、図11は実横加速度に対する基準横加速度を飽和させる疑似横加速度の特性説明図、図12は横加速度/ハンドル角ゲインとハンドル角を乗算した値に対する基準横加速度の特性説明図、図13は車速に対する低速時車速感応ゲインの特性説明図、図14は車速と実横加速度に対する高速時車速感応ゲインの特性説明図、図15は車体すべり角速度に対する車体すべり角速度感応ゲインの特性説明図、図16は車速に対する低速時車速感応ゲインの特性説明図、図17は前後駆動力配分協調制御ゲインの特性説明図、図18は左右駆動力配分協調制御ゲインの特性説明図である。
図1において、符号1は車両前部に配置されたエンジンを示し、このエンジン1による駆動力は、エンジン1後方の自動変速装置(トルクコンバータ等も含んで図示)2からトランスミッション出力軸2aを経てトランスファ3に伝達される。
更に、このトランスファ3に伝達された駆動力は、リアドライブ軸4、プロペラシャフト5、ドライブピニオン軸部6を介して後輪終減速装置7に入力される一方、リダクションドライブギヤ8、リダクションドリブンギヤ9、ドライブピニオン軸部となっているフロントドライブ軸10を介して前輪終減速装置11に入力される。ここで、自動変速装置2、トランスファ3および前輪終減速装置11等は、一体にケース12内に設けられている。
また、後輪終減速装置7に入力された駆動力は、後輪左ドライブ軸13rlを経て左後輪14rlに、後輪右ドライブ軸13rrを経て右後輪14rrに伝達される。ここで、後輪終減速装置7は、後述する左右駆動力配分機構を備えて構成されている。
一方、前輪終減速装置11に入力された駆動力は、前輪左ドライブ軸13flを経て左前輪14flに、前輪右ドライブ軸13frを経て右前輪14frに伝達される。
トランスファ3は、リダクションドライブギヤ8側に設けたドライブプレート15aとリアドライブ軸4側に設けたドリブンプレート15bとを交互に重ねて構成したトルク伝達容量可変型クラッチとしての湿式多板クラッチ(トランスファクラッチ)15と、このトランスファクラッチ15の締結力(トランスファクラッチトルク)を可変自在に付与するトランスファピストン16を有して構成されている。
従って、本車両は、トランスファピストン16による押圧力を制御し、トランスファクラッチ15のトランスファクラッチトルクを制御することで、トルク配分比が前輪と後輪で、例えば100:0から50:50の間で可変できるフロントエンジン・フロントドライブ車ベース(FFベース)の4輪駆動車となっている。
また、トランスファピストン16の押圧力は、複数のソレノイドバルブ等を擁した油圧回路で構成するトランスファクラッチ駆動部80で与えられる。このトランスファクラッチ駆動部80を駆動させる制御信号(ソレノイドバルブに対するトランスファクラッチトルクに応じた出力信号)は、後述の駆動力配分制御部60から出力される。
一方、後輪終減速装置7は、左右後輪14fl、14frに伝達する駆動力配分を、後述する駆動力配分制御部60で設定する駆動力配分比に応じて可変に制御自在な構成となっており、具体的に説明すると、例えば、図2に示すように、差動機構部30と、歯車機構部31と、クラッチ機構部32とを有して主要に構成されている。
差動機構部30は、例えば、ベベルギヤ式の差動機構部(デファレンシャル装置)で構成され、この差動機構部30のデファレンシャルケース35には、ドライブピニオン軸部6後端のドライブピニオン6aに噛合するファイナルギヤ36が周設されている。
デファレンシャルケース35内には、一対のデファレンシャルピニオン37が回動自在に軸支されており、これらに噛合する左右のサイドギヤ38l、38rに、左右のドライブ軸13rl、13rrが連結されている。
歯車機構部31は、後輪左ドライブ軸13rlに固設する第1、第2の歯車40、41と、後輪右ドライブ軸13rrに固設する第3、第4の歯車42、43と、これらにそれぞれ噛合する第5〜第8の歯車44〜47とを有して構成されている。
本実施形態において、第2の歯車41は第1の歯車40よりも大径の歯車で構成され、その歯数Z2は、第1の歯車40の歯数Z1よりも大きく設定されている。また、第3の歯車42は、第1の歯車40と同径の歯車(歯数Z3=Z1)で構成され、第4の歯車43は、第2の歯車41と同径の歯車(歯数Z4=Z2)で構成されている。
第5〜第8の歯車44〜47は、左右のドライブ軸13rl、13rrと平行な同一回転軸心上に配列されている。第5の歯車44は、第1の歯車40との噛合によって第1の歯車列を構成するもので、その歯数Z5は、第1の歯車列のギヤ比(Z5/Z1)を例えば「1.0」とするよう設定されている。また、第6の歯車45は、第2の歯車41との噛合によって第2の歯車列を構成するもので、その歯数Z6は、第2の歯車列のギヤ比(Z6/Z2)を例えば「0.9」とするように設定されている。また、第7の歯車46は、第3の歯車42との噛合によって第3の歯車列を構成するもので、その歯数Z7は、第3の歯車列のギヤ比(Z7/Z3)を例えば「1.0」とするように設定されている。また、第8の歯車47は、第4の歯車43との間に第4の歯車列を構成するもので、その歯数Z8は、第4の歯車列のギヤ比(Z8/Z4)を例えば「0.9」とするように設定されている。
クラッチ機構部32は、第5の歯車44と第8の歯車47との間を接離自在に締結する第1の油圧多板クラッチ48と、第6の歯車45と第7の歯車46との間を接離自在に締結する第2の油圧多板クラッチ49とを有して構成されている。
各油圧多板クラッチ48、49の油圧室(図示せず)にはリアクラッチ駆動部90(図1参照)が接続されており、リアクラッチ駆動部90から供給される油圧によって、第1の油圧多板クラッチ48が締結すると後輪左ドライブ軸13rlに駆動力が多く配分され、一方、第2の油圧多板クラッチ49が締結すると後輪右ドライブ軸13rrに駆動力が多く配分される。
ここで、各油圧多板クラッチ48、49を締結させるための油圧値は、駆動力配分制御部60で設定される制御量に応じてリアクラッチ駆動部90が作動される値であり、この油圧値の大小によってトルク配分量が可変される。尚、この種の終減速装置の構成については、例えば、特開平11−263140号公報に詳述されており、本実施形態で説明した構成に限定するものではない。
そして、車両には、駆動力配分制御部60で後述の如く実行する駆動力配分制御に必要なパラメータを検出するための、センサ類が設けられている。すなわち、各車輪14fl,14fr,14rl,14rrの車輪速度ωfl,ωfr,ωrl,ωrrが車輪速度センサ51fl,51fr,51rl,51rrにより検出され、ハンドル角θHがハンドル角センサ52により検出され、実際に車両に生じている横加速度(以下、実横加速度と略称)(dy/dt)が横加速度センサ53により検出され、実際に車両に生じている前後加速度(以下、実前後加速度と略称)(dxe/dt)が前後加速度センサ54により検出され、実際に車両に生じているヨーレート(以下、実ヨーレートと略称)γがヨーレートセンサ55により検出されて、駆動力配分制御部60に入力される。
駆動力配分制御部60は、前後駆動力配分制御手段、及び、左右駆動力配分制御手段としての機能を有しており、上述の各入力信号に基づいて、トランスファクラッチ15による前後駆動力配分をトランスファクラッチトルクTLSDVとして演算し、トランスファクラッチ駆動部80に出力する。また、後輪終減速装置7のクラッチ機構部32による左右駆動力配分をリアクラッチトルクTRYとして演算し、リアクラッチ駆動部90に出力するように構成されている。
すなわち、駆動力配分制御部60は、図3に示すように、車速演算部61、横加速度/ハンドル角ゲイン演算部62、基準横加速度演算部63、基本付加ヨーモーメント設定部64、基準前後加速度演算部65、前後駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部66、前後駆動力配分協調制御ゲイン演算部67、前後駆動力配分協調制御付加ヨーモーメント演算部68、トランスファクラッチトルク換算制御部69、左右駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部70、左右駆動力配分協調制御ゲイン演算部71、左右駆動力配分協調制御付加ヨーモーメント演算部72、リアクラッチトルク換算制御部73から主要に構成されている。
車速演算部61は、4輪の車輪速度センサ、すなわち、各車輪速度センサ51fl,51fr,51rl,51rrから各車輪14fl,14fr,14rl,14rrの車輪速度ωfl,ωfr,ωrl,ωrrが入力される。そして、例えば、これらの平均を演算することにより車速V(=(ωfl+ωfr+ωrl+ωrr)/4)を演算し、横加速度/ハンドル角ゲイン演算部62、基本付加ヨーモーメント設定部64、前後駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部66、左右駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部70に出力する。
横加速度/ハンドル角ゲイン演算部62は、車速演算部61から車速Vが入力され、以下の(1)式により、横加速度/ハンドル角ゲインGyを演算し、基準横加速度演算部63、基本付加ヨーモーメント設定部64、前後駆動力配分協調制御ゲイン演算部67、左右駆動力配分協調制御ゲイン演算部71に出力する。
Gy=(1/(1+A・V))・(V/L)・(1/n) …(1)
ここで、Aはスタビリティファクタ、Lはホイールベース、nはステアリングギヤ比である。
基準横加速度演算部63は、ハンドル角センサ52からハンドル角θHが入力され、横加速度センサ53から実横加速度(dy/dt)が入力され、横加速度/ハンドル角ゲイン演算部62から横加速度/ハンドル角ゲインGyが入力される。そして、以下の(2)式により、車両の運転状態から線形な車両運動モデルに基づき推定される横加速度と実横加速度の関係を示す基準横加速度(dyr/dt)を演算し、基本付加ヨーモーメント設定部64、前後駆動力配分協調制御ゲイン演算部67、左右駆動力配分協調制御ゲイン演算部71に出力する。
(dyr/dt)=(1/(1+Ty・s))・(dyss/dt) …(2)
ここで、sは微分演算子、Tyは横加速度の1次遅れ時定数、(dyss/dt)は遅れを考慮しない符号付基準横加速度であり、この遅れを考慮しない符号付基準横加速度(dyss/dt)は、以下のように設定される。
・θH≧0の場合…(dyss/dt)=(dysm/dt) …(3)
・θH<0の場合…(dyss/dt)=−(dysm/dt) …(4)
ここで、(dysm/dt)は、後述の(dyx/dt)によって飽和する符号無し基準横加速度である。
すなわち、(dyx/dt)は、基準横加速度を飽和させる疑似横加速度であり、以下の(5)式、或いは、(6)式により演算する。
・(dy/dt)<0の場合…
(dyx/dt)=Gy・θHMax・((10−(dy/dt))/10)
+(dy/dt) …(5)
・(dy/dt)≧0の場合…
(dyx/dt)=10 …(6)
ここで、θHMaxは、最大ハンドル角である。この(5)式、(6)式で設定される基準横加速度を飽和させる疑似横加速度(dyx/dt)は、特性図で示すと、図11のようになり、例えば本実施形態では、10m/sで飽和させるようになっている。
また、ハンドル角に対して線形計算した符号無し基準横加速度を(dysl/dt)として、以下の(7)式により演算する。
(dysl/dt)=Gy・|θH| …(7)
そして、(dysl/dt)からの(dyx/dt)の差を(dyd/dt)(=(dysl/dt)−(dyx/dt))とすると、(dyx/dt)によって飽和する符号無し基準横加速度(dysm/dt)は、以下の(8)式、或いは、(9)式により演算される。
・(dyd/dt)>0の場合…
(dysm/dt)=(dysl/dt)−(dyd/dt) …(8)
・(dyd/dt)≦0の場合…
(dysm/dt)=(dysl/dt) …(9)
こうして、設定される車両の運転状態から線形な車両運動モデルに基づき推定される横加速度と実横加速度の関係を示す基準横加速度(dyr/dt)の特性は、図12に示すようになり、基準横加速度(dyr/dt)は、(Gy・θH)との関係において、路面μが高く実横加速度(dy/dt)が大きい場合は小さい値に抑制され、逆に路面μが低く実横加速度(dy/dt)が小さい場合は大きい値がとれるように設定される。そして、このように基準横加速度(dyr/dt)を設定することにより、後述する基本付加ヨーモーメント設定部64で基準横加速度(dyr/dt)を含んで基本付加ヨーモーメントMzθを演算する際、低μ路における大転舵時の過剰な回頭モーメントが防止されるようになっている。
基本付加ヨーモーメント設定部64は、ハンドル角センサ52からハンドル角θHが入力され、横加速度センサ53から(dy/dt)が入力され、ヨーレートセンサ55から実ヨーレートγが入力され、車速演算部61から車速Vが入力され、横加速度/ハンドル角ゲイン演算部62から横加速度/ハンドル角ゲインGyが入力され、基準横加速度演算部63から基準横加速度(dyr/dt)が入力される。
そして、これら入力信号を基に、基本付加ヨーモーメントMzθを演算し、前後駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部66、左右駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部70に出力する。
以下、図4を基に、基本付加ヨーモーメント設定部64の構成を説明する。この基本付加ヨーモーメント設定部64は、横加速度偏差演算部64a、ヨーレート/ハンドル角ゲイン演算部64b、ヨーレート感応ゲイン演算部64c、横加速度偏差感応ゲイン演算部64d、基本付加ヨーモーメント演算部64eから主要に構成されている。
横加速度偏差演算部64aは、横加速度センサ53から実横加速度(dy/dt)が入力され、基準横加速度演算部63から基準横加速度(dyr/dt)が入力される。そして、以下の(10)式により、横加速度偏差(dye/dt)を演算し、基本付加ヨーモーメント演算部64eに出力する。
(dye/dt)=(dy/dt)−(dyr/dt) …(10)
ヨーレート/ハンドル角ゲイン演算部64bは、車速演算部61から車速Vが入力される。そして、以下の(11)式によりヨーレート/ハンドル角ゲインGγを演算し、ヨーレート感応ゲイン演算部64cに出力する。
Gγ=(1/(1+A・V))・(V/L)・(1/n) …(11)
ヨーレート感応ゲイン演算部64cは、ヨーレート/ハンドル角ゲイン演算部64bからヨーレート/ハンドル角ゲインGγが入力される。そして、グリップ走行((dye/dt)=0)時にMzθ(定常値)=0となるヨーレート感応ゲインKγを考えて、以下の(12)式により設定し、基本付加ヨーモーメント演算部64eに出力する。
Kγ=Kθ/Gγ …(12)
ここで、Kθは舵角感応ゲインであり、以下(13)式で求められる。
Kθ=(Lf・Kf)/n …(13)
ここで、Lfは前軸−重心間距離、Kfは前軸の等価コーナリングパワである。
横加速度偏差感応ゲイン演算部64dは、横加速度/ハンドル角ゲイン演算部62から横加速度/ハンドル角ゲインGyが入力される。そして、極低μ路にて舵が全く効かない状態(γ=0、(dy/dt)=0)でMzθ(定常値)=0となる値を最大値の目安として横加速度偏差感応ゲインKyを以下の(14)式で演算し、基本付加ヨーモーメント演算部64eに出力する。
Ky=Kθ/Gy …(14)
基本付加ヨーモーメント演算部64eは、ハンドル角センサ52からハンドル角θHが入力され、ヨーレートセンサ55から実ヨーレートγが入力され、横加速度偏差演算部64aから横加速度偏差(dye/dt)が入力され、ヨーレート感応ゲイン演算部64cからヨーレート感応ゲインKγが入力され、横加速度偏差感応ゲイン演算部64dから横加速度偏差感応ゲインKyが入力される。
そして、以下の(15)式により、基本付加ヨーモーメントMzθを演算し、前後駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部66、左右駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部70に出力する。
Mzθ=−Kγ・γ+Ky・(dye/dt)+Kθ・θH …(15)
すなわち、この(15)式に示すように、−Kγ・γの項がヨーレートγに感応したヨーモーメント、Kθ・θHの項がハンドル角θHに感応したヨーモーメント、Ky・(dye/dt)の項がヨーモーメントの修正値となっている。このため、高μ路で横加速度(dy/dt)が大きな運転をした場合には、付加ヨーモーメントMzθも大きな値となり、運動性能が向上する。一方、低μ路での走行では、付加ヨーモーメントMzθは、上述の修正値が作用して付加ヨーモーメントMzθを低減するため回頭性が大きくなることがなく、安定した走行性能が得られるようになっている。
一方、図3に戻り、基準前後加速度演算部65は、横加速度センサ53から実横加速度(dy/dt)が入力される。そして、後述する前後駆動力配分協調制御ゲインKcV、左右駆動力配分協調制御ゲインKcYを演算するにあたり、路面μに対する加速操作の強弱を加味する際の基準前後加速度(dxc/dt)を以下の(16)式、或いは、(17)式、或いは、(18)式により設定し、前後駆動力配分協調制御ゲイン演算部67、左右駆動力配分協調制御ゲイン演算部71に出力する。
・|dy/dt|≦1の場合…(dxc/dt)=1 …(16)
・1<|dy/dt|≦3の場合…(dxc/dt)=|dy/dt|…(17)
・|dy/dt|>3の場合…(dxc/dt)=3 …(18)
前後駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部66は、横加速度センサ53から実横加速度(dy/dt)が入力され、ヨーレートセンサ55から実ヨーレートが入力され、車速演算部61から車速Vが入力され、基本付加ヨーモーメント設定部64から基本付加ヨーモーメントMzθが入力される。
そして、これらの入力信号を基に、前後駆動力配分制御付加ヨーモーメントMVzθを演算し、前後駆動力配分協調制御付加ヨーモーメント演算部68に出力する。
以下、図5を基に、前後駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部66の構成を説明する。この前後駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部66は、低速時車速感応ゲイン設定部66a、車体すべり角速度演算部66b、車体すべり角速度感応ゲイン設定部66c、高速時車速感応ゲイン設定部66d、前後駆動力配分制御付加ヨーモーメント演算部66eから主要に構成されている。
低速時車速感応ゲイン設定部66aは、車速演算部61から車速Vが入力される。そして、例えば、図13に示すマップを参照して、低速時車速感応ゲインKVvlを設定し、車体すべり角速度演算部66b、前後駆動力配分制御付加ヨーモーメント演算部66eに出力する。
この低速時車速感応ゲインKVvlは、図13からも明らかなように、極低速での不要な前後駆動力配分制御付加ヨーモーメントMVzθを避けるため、低く設定される。特に、20km/h以下では、低速時車速感応ゲインKVvlは0に設定され、制御による前後駆動力配分制御付加ヨーモーメントMVzθが作用しないように設定される。
車体すべり角速度演算部66bは、横加速度センサ53から実横加速度(dy/dt)が入力され、ヨーレートセンサ55から実ヨーレートγが入力され、車速演算部61から車速Vが入力され、低速時車速感応ゲイン設定部66aから低速時車速感応ゲインKVvlが入力される。
そして、以下の(19)式により、車体すべり角速度(dβ/dt)を演算し、車体すべり角速度感応ゲイン設定部66cに出力する。
(dβ/dt)=KVvl・|((dy/dt)/V)−γ| …(19)
車体すべり角速度感応ゲイン設定部66cは、車体すべり角速度演算部66bから車体すべり角速度(dβ/dt)が入力され、例えば、図14に示すマップを参照して、車体すべり角速度感応ゲインKV(dβ/dt)を設定し、前後駆動力配分制御付加ヨーモーメント演算部66eに出力する。
この車体すべり角速度感応ゲインKV(dβ/dt)は、図14からも明らかなように、車体すべり角速度(dβ/dt)が大きな限界域での過剰な回頭性を抑制するため設定されるものであり、特に、車体すべり角速度(dβ/dt)がm2以上では0に設定されて、制御による前後駆動力配分制御付加ヨーモーメントMVzθが作用しないように設定される。
また、限界域であっても車体すべり角速度(dβ/dt)は過渡的に小さな値をとる瞬間があるため、車体すべり角速度感応ゲインKV(dβ/dt)の復帰勾配を以下の(20)式で制限する。
KV(dβ/dt)n≦KV(dβ/dt)n-1+ΔKV(dβ/dt)・Δt
…(20)
ここで、KV(dβ/dt)nは今回の車体すべり角速度感応ゲインKV(dβ/dt)、KV(dβ/dt)n-1は前回の車体すべり角速度感応ゲインKV(dβ/dt)、ΔKV(dβ/dt)は車体すべり角速度感応ゲイン復帰勾配(定数、例えば、0.3)、Δtは演算周期である。
高速時車速感応ゲイン設定部66dは、横加速度センサ53から実横加速度(dy/dt)が入力され、車速演算部61から車速Vが入力される。
そして、まず、高速時車速感応ゲインKVvhの車速感応項KVvhvを以下の(21)式、或いは、(22)式、或いは、(23)式により設定する。
・(3.6・V)≦60の場合 …KVvhv=1 …(21)
・60<(3.6・V)<120の場合 …
KVvhv=1−(((3.6・V)−60)/(120−60)) …(22)
・(3.6・V)≧120の場合 …KVvhv=0 …(23)
上述の高速時車速感応ゲインKVvhの車速感応項KVvhvを基に、高速時車速感応ゲインKVvhを以下の(24)式、或いは、(25)式、或いは、(26)式により設定する。
・|dy/dt|≦3の場合…KVvh=KVvhv …(24)
・3<|dy/dt|<9の場合…
KVvh=1・((|dy/dt|−3)/(9−3))
+KVvhv・((9−|dy/dt|)/(9−3)) …(25)
・|dy/dt|≧9の場合…KVvh=1 …(26)
上述の(24)式〜(26)式により得られる高速時車速感応ゲインKVvhの特性を図15に示す。すなわち、高速走行において実横加速度の絶対値|dy/dt|が低く(|dy/dt|≦3)、低μ路走行の可能性がある場合には、過剰な回頭性を抑えるため、高速時車速感応ゲインKVvhが小さく設定されるようになっているのである。
前後駆動力配分制御付加ヨーモーメント演算部66eは、基本付加ヨーモーメント設定部64から基本付加ヨーモーメントMzθが入力され、低速時車速感応ゲイン設定部66aから低速時車速感応ゲインKVvlが入力され、車体すべり角速度感応ゲイン設定部66cから車体すべり角速度感応ゲインKV(dβ/dt)が入力され、高速時車速感応ゲイン設定部66dから高速時車速感応ゲインKVvhが入力される。
そして、以下の(27)式により前後駆動力配分制御付加ヨーモーメントMVzθを演算して前後駆動力配分協調制御付加ヨーモーメント演算部68に出力する。
MVzθ=KVzθ・KVvl・KVvh・KV(dβ/dt)・Mzθ …(27)
ここで、KVzθはアシスト量を決めるゲインであり、定数(例えば1)である。
一方、図3に戻り、前後駆動力配分協調制御ゲイン演算部67は、ハンドル角センサ52からハンドル角θHが入力され、前後加速度センサ54から実前後加速度(dxe/dt)が入力され、横加速度/ハンドル角ゲイン演算部62から横加速度/ハンドル角ゲインGyが入力され、基準横加速度演算部63から基準横加速度(dyr/dt)が入力され、基準前後加速度演算部65から基準前後加速度(dxc/dt)が入力される。
そして、以下の(28)式、或いは、(29)式により前後駆動力配分協調制御ゲインKcVを演算して、前後駆動力配分協調制御付加ヨーモーメント演算部68に出力する。
・Gy・|θH|≦10の場合…KcV=1 …(28)
・Gy・|θH|>10の場合…
KcV=1−((Gy・|θH|−(dyr/dt))/(Gy・θHMax−10))
・(|dxe/dt|/(dxc/dt))…但し、KcV≧0
…(29)
上述の(28)式、及び、(29)式を特性図で示すと、図16に示すようになり、(dyr/dt)=10で、且つ、(dxe/dt)=(dxc/dt)の場合、前後駆動力配分協調制御ゲインKcVは、Gy・|θH|=10のところから、次第に低く設定されるようになっている。これは、図12の領域Bの部分であり、実横加速度(dy/dt)が高く高μ路と判断できる場合には、前後駆動力配分協調制御ゲインKcVを低く設定するようにして、前後駆動力配分制御による制御量を低くするものである。逆に、(dyr/dt)=Gy・|θH|、或いは、(dxe/dt)=0の場合は、前後駆動力配分協調制御ゲインKcVは、1のままとし、制御量をそのままに保つようになっている。
前後駆動力配分協調制御付加ヨーモーメント演算部68は、前後駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部66から前後駆動力配分制御付加ヨーモーメントMVzθが入力され、前後駆動力配分協調制御ゲイン演算部67から前後駆動力配分協調制御ゲインKcVが入力される。
そして、以下の(30)式により、前後駆動力配分協調制御付加ヨーモーメントMVzθcを演算して、トランスファクラッチトルク換算制御部69に出力する。
MVzθc=KcV・MVzθ …(30)
トランスファクラッチトルク換算制御部69は、ハンドル角センサ52からハンドル角θHが入力され、前後駆動力配分協調制御付加ヨーモーメント演算部68から前後駆動力配分協調制御付加ヨーモーメントMVzθcが入力される。
そして、以下の(31)式、或いは、(32)式により前後駆動力配分協調制御付加ヨーモーメントMVzθcをトランスファクラッチトルクTLSDVに換算してトランスファクラッチトルク駆動部80に出力する。
・θH≧0の場合…TLSDV=−KLSDV・MVzθc …(31)
・θH<0の場合…TLSDV=KLSDV・MVzθc …(32)
ここで、KLSDVは換算係数(定数)である。
左右駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部70は、ハンドル角センサ52からハンドル角θHが入力され、車速演算部61から車速Vが入力され、基本付加ヨーモーメント設定部64から基本付加ヨーモーメントMzθが入力される。
そして、これらの入力信号を基に、左右駆動力配分制御付加ヨーモーメントMYzθを演算し、左右駆動力配分協調制御付加ヨーモーメント演算部72に出力する。
以下、図6を基に、左右駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部70の構成を説明する。この左右駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部70は、車速感応ゲイン設定部70a、アシスト量決定ゲイン設定部70b、左右駆動力配分制御付加ヨーモーメント演算部70cから主要に構成されている。
車速感応ゲイン設定部70aは、車速演算部61から車速Vが入力される。そして、例えば、図17に示すマップを参照して、低速時車速感応ゲインKYvlを設定し、左右駆動力配分制御付加ヨーモーメント演算部70cに出力する。
この低速時車速感応ゲインKYvlは、図17からも明らかなように、極低速での不要な左右駆動力配分制御付加ヨーモーメントMYzθを避けるため、低く設定される。特に、30km/h以下では、低速時車速感応ゲインKYvlは0に設定され、制御による左右駆動力配分制御付加ヨーモーメントMYzθが作用しないように設定される。
アシスト量決定ゲイン設定部70bは、ハンドル角センサ52からハンドル角θHが入力され、基本付加ヨーモーメント設定部64から基本付加ヨーモーメントMzθが入力される。
そして、以下の(33)式、或いは、(34)式によりアシスト量決定ゲインKYzθを設定して、左右駆動力配分制御付加ヨーモーメント演算部70cに出力する。
・ハンドル角θHと基本付加ヨーモーメントMzθが同符号(現在アンダーステア)の場合…KYzθ=0.1 …(33)
・ハンドル角θHと基本付加ヨーモーメントMzθが異符号(現在オーバーステア)の場合…KYzθ=0.05 …(34)
左右駆動力配分制御付加ヨーモーメント演算部70cは、基本付加ヨーモーメント設定部64から基本付加ヨーモーメントMzθが入力され、車速感応ゲイン設定部70aから低速時車速感応ゲインKYvlが入力され、アシスト量決定ゲイン設定部70bからアシスト量決定ゲインKYzθが入力される。
そして、以下の(35)式により左右駆動力配分制御付加ヨーモーメントMYzθを演算し、左右駆動力配分協調制御付加ヨーモーメント演算部72に出力する。
MYzθ=KYzθ・KYvl・Mzθ …(35)
一方、図3に戻り、左右駆動力配分協調制御ゲイン演算部71は、前後加速度センサ54から実前後加速度(dxe/dt)が入力され、横加速度/ハンドル角ゲイン演算部62から横加速度/ハンドル角ゲインGyが入力され、基準横加速度演算部63から基準横加速度(dyr/dt)が入力され、基準前後加速度演算部65から基準前後加速度(dxc/dt)が入力される。
そして、以下の(36)式、或いは、(37)式により左右駆動力配分協調制御ゲインKcYを演算して、左右駆動力配分協調制御付加ヨーモーメント演算部72に出力する。
・(dyr/dt)≦10の場合…KcY=1 …(36)
・(dyr/dt)>10の場合…
KcY=1−(((dyr/dt)−10)/(Gy・θHMax−10))
・(|dxe/dt|/(dxc/dt))…但し、KcY≧0
…(37)
上述の(36)式、及び、(37)式を特性図で示すと、図18に示すようになり、(dyr/dt)>10となって、(dxe/dt)=(dxc/dt)の場合(加速している場合)、左右駆動力配分協調制御ゲインKcYは、(dyr/dt)=10のところから、次第に低く設定されるようになっている。これは、図12の領域Cの部分であり、実横加速度(dy/dt)が低く低μ路と判断できる場合には、左右駆動力配分協調制御ゲインKcYを低く設定するようにして、左右駆動力配分制御による制御量を低くするものである。
左右駆動力配分協調制御付加ヨーモーメント演算部72は、左右駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部70から左右駆動力配分制御付加ヨーモーメントMYzθが入力され、左右駆動力配分協調制御ゲイン演算部71から左右駆動力配分協調制御ゲインKcYが入力される。
そして、以下の(38)式により、左右駆動力配分協調制御付加ヨーモーメントMYzθcを演算して、リアクラッチトルク換算制御部73に出力する。
MYzθc=KcY・MYzθ …(38)
リアクラッチトルク換算制御部73は、ハンドル角センサ52からハンドル角θHが入力され、左右駆動力配分協調制御付加ヨーモーメント演算部72から左右駆動力配分協調制御付加ヨーモーメントMYzθcが入力される。
そして、以下の(39)式により左右駆動力配分協調制御付加ヨーモーメントMYzθcをリアクラッチトルクTRYに換算してリアクラッチトルク駆動部90に出力する。
TRY=KRY・MYzθc …(39)
ここで、KRYは換算係数(定数)である。こうして、換算されたリアクラッチトルクTRYは、θH≧0で車両が左旋回状態の場合、図2においての第2の油圧多板クラッチ49を作動させるように加圧され、θH<0で車両が右旋回状態の場合、第1の油圧多板クラッチ48を作動させるように加圧される。
このように、本実施の形態においては、前後駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部66、前後駆動力配分協調制御ゲイン演算部67、前後駆動力配分協調制御付加ヨーモーメント演算部68、トランスファクラッチトルク換算制御部69が主として前後駆動力配分制御を実行する部分となっており、左右駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部70、左右駆動力配分協調制御ゲイン演算部71、左右駆動力配分協調制御付加ヨーモーメント演算部72、リアクラッチトルク換算制御部73が主として左右駆動力配分制御を実行する部分となっている。
尚、本実施の形態では、実前後加速度(dxe/dt)は、前後加速度センサ54により得るようになっているが、以下の(40)式のように推定しても良い。
(dxe/dt)=((TCD・GFIN)/Rt)/mv …(40)
ここで、TCDはセンタデファレンシャル入力トルク(エンジントルク及びトランスミッションギヤ比に基づく推定値、GFINはファイナルギヤ比、Rtはタイヤ径、mvは車両質量である。
次に、上述の駆動力配分制御について図7のフローチャートに従い説明する。まず、ステップ(以下、「S」と略称)101で必要なパラメータ、すなわち、車輪速度センサ51fl,51fr,51rl,51rrからの車輪速度ωfl,ωfr,ωrl,ωrr、ハンドル角センサ52からのハンドル角θH、横加速度センサ53からの実横加速度(dy/dt)、前後加速度センサ54からの実前後加速度(dxe/dt)、ヨーレートセンサ55から実ヨーレートγを読み込む。
次いで、S102に進み、必要パラメータ、すなわち、車速演算部61による車速V、横加速度/ハンドル角ゲイン演算部62による横加速度/ハンドル角ゲインGy、基準横加速度演算部63による基準横加速度(dyr/dt)、基本付加ヨーモーメント設定部64による基本付加ヨーモーメントMzθをそれぞれ演算する。ここで、基本付加ヨーモーメントMzθの演算は、後述の図8に示す、基本付加ヨーモーメント設定ルーチンにより演算される。
次に、S103に進み、前後駆動力配分協調制御(後述する図9)を実行させ、S104に進み、左右駆動力配分協調制御(後述する図10)を実行させてプログラムを抜ける。
上述の基本付加ヨーモーメント設定ルーチンは、図8に示すように、まず、S201で、ヨーレート/ハンドル角ゲイン演算部64bにおいてヨーレート/ハンドル角ゲインGγを演算する。
次いで、S202に進み、ヨーレート感応ゲイン演算部64cにおいてヨーレート感応ゲインKγを演算する。
次に、S203に進み、横加速度偏差感応ゲイン演算部64dにおいて横加速度偏差感応ゲインKyを演算する。
次いで、S204に進み、横加速度偏差演算部64aにおいて横加速度偏差(dye/dt)を演算する。
そして、S205に進んで、基本付加ヨーモーメント演算部64eにおいて基本付加ヨーモーメントMzθを演算し出力してルーチンを抜ける。
次に、前述のS103で実行される前後駆動力配分協調制御を、図9のフローチャートで説明する。
まず、S301で、低速時車速感応ゲイン設定部66aにおいて低速時車速感応ゲインKVvlを設定する。
次いで、S302に進み、車体すべり角速度演算部66bにおいて車体すべり角速度(dβ/dt)を演算する。
次に、S303に進み、車体すべり角速度感応ゲイン設定部66cにおいて車体すべり角速度感応ゲインKV(dβ/dt)を設定する。
次いで、S304に進み、高速時車速感応ゲイン設定部66dにおいて高速時車速感応ゲインKVvhを設定する。
次に、S305に進み、前後駆動力配分制御付加ヨーモーメント演算部66eにおいて前後駆動力配分制御付加ヨーモーメントMVzθを演算する。
次いで、S306に進み、前後駆動力配分協調制御ゲイン演算部67において前後駆動力配分協調制御ゲインKcVを演算する。
次に、S307に進み、前後駆動力配分協調制御付加ヨーモーメント演算部68において前後駆動力配分協調制御付加ヨーモーメントMVzθcを演算する。
そして、S308に進み、トランスファクラッチトルク換算制御部69において、前後駆動力配分協調制御付加ヨーモーメントMVzθcをトランスファクラッチトルクTLSDVに換算してトランスファクラッチトルク駆動部80に出力する。
次に、前述のS104で実行される左右駆動力配分協調制御を、図10のフローチャートで説明する。
まず、S401で、アシスト量決定ゲイン設定部70bにおいてアシスト量決定ゲインKYzθを設定する。
次に、S402に進み、車速感応ゲイン設定部70aにおいて低速時車速感応ゲインKYvlを設定する。
次いで、S403に進み、左右駆動力配分制御付加ヨーモーメント演算部70cにおいて左右駆動力配分制御付加ヨーモーメントMYzθを演算する。
次に、S404に進み、左右駆動力配分協調制御ゲイン演算部71において左右駆動力配分協調制御ゲインKcYを演算する。
次いで、S405に進み、左右駆動力配分協調制御付加ヨーモーメント演算部72において左右駆動力配分協調制御付加ヨーモーメントMYzθcを演算する。
そして、S406に進んで、リアクラッチトルク換算制御部73において左右駆動力配分協調制御付加ヨーモーメントMYzθcをリアクラッチトルクTRYに換算してリアクラッチトルク駆動部90に出力し、ルーチンを抜ける。
このように本発明の実施の形態によれば、図12において、領域Aでは、通常域(グリップ領域での操舵)、及び、路面μに対して緩加速域での操舵応答性を改善するため、この領域においては、前後駆動力配分制御も左右駆動力配分制御も共に通常通りの制御が行われようになっている。
また、領域Bの高μ路、限界走行(操舵+加速)時では、制御性を改善するため、左右駆動力配分制御は通常通りに制御させる。回頭性の面で前後駆動力配分制御は後輪側に駆動力を配分する制御となるが、左右駆動力配分制御が作動した時のリア内輪のグリップの確保(リア左右輪の差動回転数が過大になり左右駆動力配分制御のトルク配分量が減少するのを回避)とフロント内輪スリップの防止(特にフロント差動制限装置の非装着車)を図り、前後駆動力配分制御の制御量を減少させる。
更に、領域Cの低μ路、限界走行(操舵+加速)時では、制御性を改善するため、前後駆動力配分制御は通常通りに制御させる。左右駆動力配分制御は回頭方向のトルク配分によってリア内輪のスリップ率が下がり、場合によってはリア内輪の横方向のグリップが回復して狙い通りのヨーモーメントが付加できなくなる。従って、左右駆動力配分制御の制御量を減少させるようになっている。
こうして、前後駆動力配分制御と左右駆動力配分制御とが様々な車両の走行場面で最大限の効果を有して適切に作動でき、車両の安定性と回頭性を最適に保つことが可能となっている。
車両全体の駆動系の概略構成を示す説明図 左右駆動力配分制御装置の概略構成図 駆動力配分制御部の機能ブロック図 基本付加ヨーモーメント設定部の機能ブロック図 前後駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部の機能ブロック図 左右駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部の機能ブロック図 駆動力配分制御プログラムのフローチャート 基本付加ヨーモーメント設定ルーチンのフローチャート 前後駆動力配分協調制御のフローチャート 左右駆動力配分協調制御のフローチャート 実横加速度に対する基準横加速度を飽和させる疑似横加速度の特性説明図 横加速度/ハンドル角ゲインとハンドル角を乗算した値に対する基準横加速度の特性説明図 車速に対する低速時車速感応ゲインの特性説明図 車速と実横加速度に対する高速時車速感応ゲインの特性説明図 車体すべり角速度に対する車体すべり角速度感応ゲインの特性説明図 車速に対する低速時車速感応ゲインの特性説明図 前後駆動力配分協調制御ゲインの特性説明図 左右駆動力配分協調制御ゲインの特性説明図
符号の説明
3 トランスファ
7 後輪終減速装置
14fl,14fr,14rl,14rr 車輪
15 トランスファクラッチ
30 差動機構部
31 歯車機構部
32 クラッチ機構部
48 第1の油圧多板クラッチ
49 第2の油圧多板クラッチ
60 駆動力配分制御部(前後駆動力配分制御手段、左右駆動力配分制御手段)
61 車速演算部
62 横加速度/ハンドル角ゲイン演算部
63 基準横加速度演算部
64 基本付加ヨーモーメント設定部
65 基準前後加速度演算部
66 前後駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部
67 前後駆動力配分協調制御ゲイン演算部
68 前後駆動力配分協調制御付加ヨーモーメント演算部
69 トランスファクラッチトルク換算制御部
70 左右駆動力配分制御付加ヨーモーメント設定部
71 左右駆動力配分協調制御ゲイン演算部
72 左右駆動力配分協調制御付加ヨーモーメント演算部
73 リアクラッチトルク換算制御部
80 トランスファクラッチ駆動部
90 リアクラッチ駆動部
代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (9)

  1. 前輪側と後輪側との間の駆動力配分を制御する前後駆動力配分制御手段と、前輪側と後輪側の少なくとも一方の左輪と右輪との間の駆動力配分を制御する左右駆動力配分制御手段とを備えた車両の駆動力配分制御装置において、
    予め設定しておいた高μ路における操舵走行条件を満足する場合には上記前後駆動力配分制御手段が設定する制御量を少なくとも加速状態に応じて減少させると共に、予め設定しておいた低μ路における操舵走行条件を満足する場合には上記左右駆動力配分制御手段が設定する制御量を少なくとも加速状態に応じて減少させることを特徴とする車両の駆動力配分制御装置。
  2. 上記予め設定しておく高μ路における操舵走行条件と上記予め設定しておく低μ路における操舵走行条件は、車両の運転状態から線形な車両運動モデルに基づき推定される横加速度と実際に車両に生じている横加速度の関係を基に設定することを特徴とする請求項1記載の車両の駆動力配分制御装置。
  3. 上記前後駆動力配分制御手段は、制御に必要なヨーモーメントの値を演算し、少なくとも該ヨーモーメントの値を含んで上記制御量を演算するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の駆動力配分制御装置。
  4. 上記前後駆動力配分制御手段は、車速が予め設定した第1の速度値より小さい極低速走行と判断できる場合は、上記制御量を小さく補正することを特徴とする請求項3記載の車両の駆動力配分制御装置。
  5. 上記前後駆動力配分制御手段は、車速が予め設定した第2の速度値より大きい高速走行であって、且つ、実際に車両に生じている横加速の絶対値が予め設定した値より小さい場合には、上記制御量を小さく補正することを特徴とする請求項3又は請求項4記載の車両の駆動力配分制御装置。
  6. 上記前後駆動力配分制御手段は、車体すべり角速度が予め設定した値より大きい場合には、上記制御量を小さく補正することを特徴とする請求項3乃至請求項5の何れか一つに記載の車両の駆動力配分制御装置。
  7. 上記左右駆動力配分制御手段は、制御に必要なヨーモーメントの値を演算し、少なくとも該ヨーモーメントの値を含んで上記制御量を演算するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載の車両の駆動力配分制御装置。
  8. 上記左右駆動力配分制御手段は、車両のアンダーステア状態とオーバーステア状態とを判定し、オーバーステア状態の場合には上記制御量を、アンダーステア状態の場合に設定される制御量より減少させて設定することを特徴とする請求項7記載の車両の駆動力配分装置。
  9. 上記左右駆動力配分制御手段は、車速が予め設定した第3の速度値より小さい極低速走行と判断できる場合は、上記制御量を小さく補正することを特徴とする請求項7又は請求項8記載の車両の駆動力配分制御装置。
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