JP2006116095A - 除染用ガス投入排気システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 構成が簡略化され、かつ循環ファンに過剰な負担が掛からない除染用ガス投入排気システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
循環用ガス管9が、触媒72と迂回ガス管7とを備える第一ガス通路部分A、及び過酸化水素ガス供給装置3、循環ファン83、ヒータ10、循環用HEPAフィルタ84を備える第二ガス通路部分Bとが直列して接続されてなる構成とした。さらに、不飽和エアー供給装置5により除湿された不飽和エアーを投入する構成とした。さらに、過酸化水素ガスをアイソレータ2から除去するときは、過酸化水素ガス供給装置3の駆動を停止させ、かつ過酸化水素ガス不活性化部用バルブ73、及び迂回ガス管用バルブ74を除染用ガス排気態様とし、かつ不飽和エアーを循環用ガス管9内に供給する構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、過酸化水素ガス等の除染用ガスを用いて、アイソレータ等の除染室内にある除染対象物を除染する除染用ガス投入排気システムに関する。
過酸化水素ガス等の除染用ガスをアイソレータやチャンバ等の除染室内に供給し、かつ除染用ガスをその除染室内で飽和させることにより、当該除染室内にある除染対象物の表面に除染用ガスの凝縮液層を薄膜状に形成して当該除染対象物を除染する方法は公知技術である。
このような除染方法を実現する構成としては、次のような構成が既に提案されている(特許文献1参照。)。この特許文献1に記載された発明は、触媒(殺菌剤を不活性化させるシステム)を具備する回路(第1の平行ブランチ)と、殺菌ガスを発生させる蒸発装置を具備する回路(第2の平行ブランチ)とを備えている。すなわち、このシステムは、二重回路で構成されている。そして、チャンバ内を殺菌するときは、第2の平行ブランチを選択し、液体殺菌剤供給源を駆動させながらチャンバに殺菌ガスを供給する。一方、殺菌が終了すると、今度は第1の平行ブランチを選択し、循環ガスを触媒に通過させて殺菌ガスをチャンバから除去する。
ところで、このような構成の回路にあっては、除湿により冷却されたガスの温度を高めるため、蒸発装置に供給するガスの温度を高めるため、及び、殺菌ガス供給時又は除去時に配管内でガスが凝縮してしまうことを防止するためにヒータを備え付けることが一般的である。
特表2003−509165号公報 (第1図)
しかしながら、特許文献1の発明は、上述のように二重回路で構成されているため、回路内のガスの凝縮を防止する目的等を達成するためには、上記ヒータをブランチごとに設ける必要がある。つまり、一つのシステムにヒータが複数設けられることとなるため、システム全体が大型化・複雑化してしまう問題があった。
そこで本発明は、構成が小型化・簡略化される除染用ガス投入排気システムを提供することを目的とする。
本発明は、ガス投入口、及びガス排気口が室壁に形成されてなる除染室と、一端が前記ガス投入口に接続し、かつ他端が前記ガス排気口に接続した循環用ガス通路と、除染用ガスを発生させ、該除染用ガスを前記循環用ガス通路に供給する除染用ガス供給装置と、前記循環用ガス通路内のガスをガス投入口側へ送風して、ガスを一方向に流動させるガス送風装置と、前記循環用ガス通路内に設けられた、除染用ガスと接触して該除染用ガスを不活性化させる除染用ガス不活性化部と、前記循環用ガス通路内に設けられた、ガスと接触して該ガスを清浄化させる清浄化部と、前記循環用ガス通路内のガスを加温する加温装置とを備えた除染用ガス投入排気システムにおいて、循環用ガス通路が、除染用ガス不活性化部、及び該除染用ガス不活性化部の前後を短絡する迂回ガス通路を備えた第一ガス通路部分と、除染用ガス供給装置、ガス送風装置、加温装置、及び清浄化部が直列して設けられた第二ガス通路部分とが直列して接続されてなると共に、迂回ガス通路を不通とし、かつ除染用ガス不活性化部へのガス流通を可能とする除染用ガス排気態様と、迂回ガス通路を開通し、かつ除染用ガス不活性化部へのガス流通を不能とする除染用ガス投入態様のいずれかに選択的に切り替えられるガス通路切替手段と、除染用ガスを除染室に投入するときは、ガス通路切替手段を除染用ガス投入態様とし、かつ除染用ガス供給装置を駆動制御して除染用ガスを循環用ガス通路に供給し、除染用ガスを除染室から排気するときは、除染用ガス供給装置の駆動を停止させてガス通路切替手段を除染用ガス排気態様とする制御内容を具備する除染用ガス投入排気制御手段とを備えてなることを特徴とする除染用ガス投入排気システムである。
かかる構成にあっては、除染用ガスの投入時も排気時も、一つの加温装置を用いて循環用ガス通路内のガスを加温することが可能となる。また、除染用ガスの投入時も排気時も、一つの清浄化部により循環用ガス通路内のガスを清浄化することが可能となる。したがって、一つのシステムに単一の加温装置、及び単一の清浄化部を配備するだけで済むため、システム全体を小型化・簡略化することができる。なお、第一ガス通路部分と第二ガス通路部分とは、順不同に直列接続可能である。さらに、第二ガス通路部分の除染用ガス供給装置、ガス送風装置、加温装置、及び清浄化部も、順不同に直列接続可能である。
ところで、上記構成を具体的に実施しようとした場合には、除染用ガスを含むガスが、除染用ガスの除去時に除染用ガス供給装置の内部を通過する態様が生じ得る。このような場合には、流動するガスが除染用ガス供給装置から流動抵抗を受けることとなって、ガス送風装置に負荷がかかる場合がある。したがって、性能の低いガス送風装置を用いた場合には、能力不足となり、管路内をガスが円滑に循環せず、適正な循環系を確保できない事が想定され得る。
そこで、上記構成にあって、所定湿度の湿度調整用気体を発生させ、該湿度調整用気体を循環用ガス通路に供給する湿度調整用気体供給装置を備え、除染用ガス投入排気制御手段が、除染用ガスを除染室から排気するときは、除染用ガス供給装置の駆動を停止させてガス通路切替手段を除染用ガス排気態様とし、かつ湿度調整用気体供給装置を駆動制御して湿度調整用気体を循環用ガス通路に供給する制御内容を具備する構成が提案される。
ここで、湿度調整用気体供給装置は、循環用ガス通路内に所定の供給圧で湿度調整用気体を供給するものであるため、除染室内の湿度を所定湿度に調整する役割を果たすと共に、ガス通路内のガス供給圧を増加させる役割も果たすこととなる。したがって、湿度調整用気体供給装置による供給圧が加わることとなり、除染用ガス供給装置を通過する際に流動抵抗が発生しても、ガス通路内のガスが円滑に循環することとなる。ここで、湿度調整用気体としては、除染室で凝縮しない不飽和エアーが例示される。この不飽和エアーとは、除染室内で凝縮しない不飽和蒸気、又は乾燥エアーをいう。さらには、不活性ガスであっても良い。ここで、不活性ガスとしては、狭義の不活性ガスであるヘリウム、アルゴンなどの希ガス族元素の他、広義の不活性ガスである化学反応性の低い窒素も含む。
また、本発明は、ガス投入口、及びガス排気口が室壁に形成されてなる除染室と、一端が前記ガス投入口に接続し、かつ他端が前記ガス排気口に接続した循環用ガス通路と、除染用ガスを発生させ、該除染用ガスを前記循環用ガス通路に供給する除染用ガス供給装置と、前記循環用ガス通路内のガスをガス投入口側へ送風して、ガスを一方向に流動させるガス送風装置と、前記循環用ガス通路内に設けられた、ガスと接触して該ガスを清浄化させる清浄化部と、前記循環用ガス通路内のガスを加温する加温装置とを備えた除染用ガス投入排気システムにおいて、除染用ガスを分解して不活性化させる除染用ガス分解用ガスを貯留し、該除染用ガス分解用ガスを循環用ガス通路に供給する除染用ガス分解用ガス供給装置と、除染用ガスを除染室に投入するときは、除染用ガス供給装置を駆動制御して除染用ガスを循環用ガス通路に供給し、除染用ガスを除染室から排気するときは、除染用ガス供給装置の駆動を停止させ、かつ除染用ガス分解用ガス供給装置を駆動制御して除染用ガス分解用ガスを循環用ガス通路に供給する制御内容を具備する除染用ガス投入排気制御手段とを備えてなることを特徴とする除染用ガス投入排気システムである。
かかる構成は、除染用ガスを排気するときは、除染用ガス分解用ガスを循環用ガス通路に供給するようにする構成である。すなわち、除染用ガス分解用ガスが循環用ガス通路に供給されると、除染用ガス分解用ガスが除染用ガスに作用して、除染用ガスが不活性化されることとなる。したがって、従来から良く知られている触媒を備えた設備を配備する必要がない。
さらに、ガス投入口、及びガス排気口が室壁に形成されてなる除染室と、一端が前記ガス投入口に接続し、かつ他端が前記ガス排気口に接続した循環用ガス通路と、除染用ガスを発生させ、該除染用ガスを前記循環用ガス通路に供給する除染用ガス供給装置と、前記循環用ガス通路内のガスをガス投入口側へ送風して、ガスを一方向に流動させるガス送風装置と、前記循環用ガス通路内に設けられた、ガスと接触して該ガスを清浄化させる清浄化部と、前記循環用ガス通路内のガスを加温する加温装置とを備えた除染用ガス投入排気システムにおいて、所定湿度の湿度調整用気体を発生させる湿度調整用気体発生装置と、一端が湿度調整用気体発生装置に接続し、他端が循環用ガス通路に接続する湿度調整用気体供給管路とからなる、湿度調整用気体を循環用ガス通路に供給する湿度調整用気体供給装置と、除染用ガスを分解して不活性化させる除染用ガス分解用ガスを貯留し、該除染用ガス分解用ガスを湿度調整用気体供給管路に供給する除染用ガス分解用ガス供給装置と、除染用ガスを除染室に投入するときは、除染用ガス供給装置を駆動制御して除染用ガスを循環用ガス通路に供給し、除染用ガスを除染室から排気するときは、除染用ガス供給装置の駆動を停止させ、かつ湿度調整用気体供給装置と除染用ガス分解用ガス供給装置とを駆動制御して湿度調整用気体と除染用ガス分解用ガスとを湿度調整用気体供給管路を介して循環用ガス通路に供給する制御内容を具備する除染用ガス投入排気制御手段とを備えてなることを特徴とする除染用ガス投入排気システムが提案される。
かかる構成は、除染室から除染用ガスを排気する手段として、除染用ガス分解用ガスを循環系に供給するようにしたものである。また、上記構成は、除染室内の湿度を所定湿度に調整する役割を果たす湿度調整用気体供給装置を備えている。そして、前記除染用ガス分解用ガスを、湿度調整用気体供給装置の湿度調整用気体供給管路を介して循環用ガス通路に供給する構成としている。このように、ガス管路を共用する構成とすることにより、システム全体を小型化・簡略化することが可能となる。なお、除染用ガス分解用ガスとしては、アンモニアガス、又はオゾンガス等が好適である。また、別の例として、30〜150℃(好ましくは60〜150℃)の空気を採用することも可能である。これは、過酸化水素ガスの分解は、周囲の環境温度が、過酸化水素ガス温度以上で有れば促進されることによるものである。
また、除染室内で除染用ガスを飽和させることにより、除染室内にある除染対象物の表面に凝縮液層を形成して当該除染対象物表面を除染する構成であって、除染用ガス投入排気制御手段が、除染用ガスを除染室に投入するときに、除染用ガスを投入しながら、湿度調整用気体供給装置を駆動制御して湿度調整用気体を循環用ガス通路に供給する制御内容を具備してなる構成が提案される。
ここで、除染用ガスの凝縮液層は、高濃度であるほど除染効果が高いことが良く知られている。しかし、従来構成は、除染用ガス供給時に除染室内の湿度調整(例えば、除湿)が一切行われていないため、高濃度の凝縮液層が安定して形成されにくいという問題があった。一方、本発明は、所定湿度の湿度調整用気体を除染室内に供給することにより、除染室内をその湿度とする。したがって、除染用ガス供給中の室内湿度が不適で高濃度の凝縮液層が安定して形成されない、という問題を解消することができる。
また、除染室内の湿度を測定する湿度測定手段を備え、除染用ガス投入排気制御手段が、除染用ガスを除染室に投入するときに、前記湿度測定手段が測定した測定値に基づいて除染用ガス及び/又は湿度調整用気体の供給量を変更する制御内容を具備してなる構成が提案される。
かかる構成は、それぞれ所定湿度である除染用ガス、及び湿度調整用気体の各供給量が適宜調整されて、凝縮液層を形成するのに、又は一度形成された凝縮液層を保持するのに最適な室内湿度が調整される構成である。例えば、測定された湿度よりも除染室内を低湿度としたい場合は、その測定湿度よりも高い除染用ガス、又は湿度調整用気体の供給量を減ずるようにする。また、測定湿度よりも低い除染用ガス、又は湿度調整用気体の供給量を増やすようにする。そうすると、除染室内を所望の湿度とすることができる。したがって、除染用ガス供給中の室内湿度が不適で高濃度の凝縮液層が安定して形成されない、という問題を確実に解消することができる。
なお、湿度調整用気体供給装置が、湿度Wが0%<W≦40%の湿度調整用気体を供給する構成が提案される。
このような湿度範囲の湿度調整用気体が除染室内に供給されると、通常除染室内が除湿されることとなる。したがって、凝縮液層が希釈化されず、高濃度の凝縮液層が形成することができる。
本発明の除染用ガス投入排気システムは、循環用ガス通路が、迂回ガス通路等を備えた第一ガス通路部分と除染用ガス供給装置等を備えた第二ガス通路部分とが直列して接続されてなる構成としたため、第二ガス通路部分に備えられた加温装置、及び清浄化部を、除染用ガス投入時も除去時も用いることが可能となり、同じ構成の装置が重複して設けられることがないため、システム全体を小型化・簡略化することができる効果がある。
また、かかる構成にあって、湿度調整用気体供給装置と、除染用ガスを除染室から排気するときには、除染用ガス供給装置の駆動を停止させてガス通路切替手段を除染用ガス排気態様とし、かつ湿度調整用気体を循環用ガス通路に供給する制御内容を具備する除染用ガス投入排気制御手段とを備えてなる構成とした場合は、以下の効果がある。
(1)湿度調整用気体供給装置の駆動により、所定湿度の湿度調整用気体が除染室内に投入されるため、除染室内の湿度を所定湿度に調整することができる効果がある。
(2)湿度調整用気体が供給されることにより、ガス通路内のガス供給圧が増加し、除染用ガス供給装置を通過する際に生じる流動抵抗に抗してガス通路内のガスを円滑に循環させることができる効果がある。
また、本発明の除染用ガス投入排気システムは、除染用ガス分解用ガスを循環用ガス通路に供給する除染用ガス分解用ガス供給装置を備えた構成としたため、触媒を備えた設備を配備することなく、除染用ガスを廃棄することが可能となる。
また、本発明の除染用ガス投入排気システムは、湿度調整用気体供給管路を備えた湿度調整用気体供給装置と、除染用ガス分解用ガスを湿度調整用気体供給管路に供給する除染用ガス分解用ガス供給装置とを備えてなる構成としたため、システム内に触媒を設ける必要が無くなり、システム全体を小型化・簡略化することができる効果がある。また、上記構成は、湿度調整用気体と除染用ガス分解用ガスとを、共に湿度調整用気体供給管路を介して循環用ガス通路に供給する構成としたため、ガス管路構造が簡素化され、システム全体を小型化することができる効果がある。
また、除染室内にある除染対象物の表面に凝縮液層を形成して当該除染対象物表面を除染する構成であって、除染用ガス投入排気制御手段が、除染用ガスを投入しながら湿度調整用気体を循環用ガス通路に供給する構成とした場合は、除染用ガスを投入しながら所望の湿度とすることができ、除染用ガス供給中の室内湿度が不適で高濃度の凝縮液層が安定して形成されない、という問題を解消することができる効果がある。
また、除染用ガス投入排気制御手段が、湿度測定手段が測定した測定値に基づいて除染用ガス及び/又は湿度調整用気体の供給量を変更する構成とした場合は、除染室内を精度良く所望の湿度とすることができ、除染用ガス供給中の室内環境が不適で高濃度の凝縮液層が安定して形成されない、という問題を確実に解消することができる。
また、湿度調整用気体供給装置が、湿度Wが0%<W≦40%の湿度調整用気体を供給する構成とした場合は、除染室内を除湿することが可能となり、形成された凝縮液層が希釈化されず、高濃度の凝縮液層を除染対象物外表面で形成・保持できる効果がある。
以下に、本発明にかかる除染用ガス投入排気システム1について説明する。
図1に示されるように、除染用ガス投入排気システム1は、アイソレータ2を備えている。そして、このアイソレータ2の内部には、除染対象物αが載置されている。なお、アイソレータ2は、公知品が好適に用いられる。ここで、前記アイソレータ2により、本発明にかかる除染室が構成される。
前記アイソレータ2の室壁には、ガス投入口11とガス排気口8とが形成されている。そして、ガス投入口11を介して外部からガスが投入される。一方、ガス排気口8を介してガスが外部へ排気される。
さらに、アイソレータ2には、循環用ガス管9が設けられている。この循環用ガス管9の一端9aは、前記ガス投入口11と接続している。また、当該循環用ガス管9の他端9bは、前記ガス排気口8と接続している。そして、ガス排気口8から排気されたガスが、循環用ガス管9を通って、ガス投入口11を介して再びアイソレータ2内に投入される構成となっている。なお、この循環用ガス管9により、本発明にかかる循環用ガス通路が構成される。
また、循環用ガス管9には、除染用ガスとしての過酸化水素ガスを当該循環用ガス管9に供給する過酸化水素ガス供給装置3が接続されている。この過酸化水素ガス供給装置3は、供給器35と蒸発装置34とで構成されている。前記供給器35は、過酸化水素が水に溶解してなる過酸化水素水が入った液体タンク31、過酸化水素水の流量を測定する流量計32、液体タンク31の過酸化水素水を吸引する送液ポンプ33とで構成されている。また蒸発装置34は、過酸化水素水を蒸発させて過酸化水素ガスを発生させる加熱面(図示省略)を備えている。かかる構成にあって、前記循環用ガス管9と蒸発装置34とが連通している。これにより、蒸発装置34により発生した過酸化水素ガスを、循環用ガス管9内に供給可能となる。そして、循環用ガス管9内に供給された過酸化水素ガスは、循環用ガス管9の案内によりアイソレータ2内に投入される。なお、本実施形態例にかかる過酸化水素ガスにより、本発明にかかる除染用ガスが構成される。また、本実施形態例にかかる過酸化水素ガス供給装置3により、本発明にかかる除染用ガス供給装置が構成される。なお、本発明にかかる過酸化水素ガス供給装置3は、フラッシュ蒸発(いわゆる急速蒸発法)によりガスを発生させる構成であって、公知技術が好適に採用される。
また、循環用ガス管9には、循環ファン83が配設されている。この循環ファン83は、循環用ガス管9内のガスをガス投入口11側に送風して、ガスを一方向に流動させる構成である。これにより、循環用ガス管9内のガスが、図中反時計周りに循環流動することとなり、アイソレータ2、及び循環用ガス管9からなる循環系が構成されることとなる。なお、循環ファン83は、公知品が好適に採用される。ここで、本実施形態例にかかる循環ファン83により、本発明にかかるガス送風装置が構成される。
また、循環用ガス管9には、ヒータ10が設けられている。このヒータ10は、循環用ガス管9内の過酸化水素ガスを加温(約80℃)するものであって、循環用ガス管9内で過酸化水素ガスが凝縮してしまうことを防止するものである。なお、ヒータ10は、公知品が好適に採用される。ここで、本実施形態例にかかるヒータ10により、本発明にかかる加温装置が構成される。なお、加温装置としては、その他にも、循環用ガス管9(特に、循環用ガス管9の他端9bから第一ガス通路部分Aまでの範囲、及び第二ガス通路部分Bから循環用ガス管9の一端9aまでの範囲)を保温、又は加温(外気環境温度以上)する構成でも良い。
また、循環用ガス管9内には、循環用HEPAフィルタ84で構成される清浄化部13が設けられている。この循環用HEPAフィルタ84は、循環用ガス管9内のガスと接触することによりガス内の異物を除去し、当該ガスを清浄化するものである。なお、この循環用HEPAフィルタ84は、公知品が好適に採用される。ここで、本実施形態例にかかる循環用HEPAフィルタ84で構成された清浄化部13により、本発明にかかる清浄化部が構成される。
また、循環用ガス管9内には、触媒72により構成される循環用過酸化水素ガス不活性化部12が設けられている。この触媒72は、循環用ガス管9内の過酸化水素ガスと接触してこの過酸化水素ガスを不活性化させるものである。具体的には、白金を採用している。なお、その他の触媒を採用しても勿論良い。ここで、本実施形態例にかかる触媒72により構成される循環用過酸化水素ガス不活性化部12により、本発明にかかる除染用ガス不活性化部が構成される。
ここで、循環用ガス管9における各装置等の配設位置を説明すると、反時計周り(図1中)に、触媒72、循環ファン83、ヒータ10、循環用HEPAフィルタ84、蒸発装置34が直列に配設されている。すなわち、ガス排気口8から排気されたガスは、原則、順次触媒72を通過し、循環ファン83内を通過し、ヒータ10内を通過し、循環用HEPAフィルタ84を通過し、蒸発装置34内を通過し、ガス投入口11を通過して、アイソレータ2内に戻ってくることとなる。
また、アイソレータ2には、給気ファン41を備えた給気回路4が接続されている。この給気回路4は、一端が外界に開口し、他端がアイソレータ2内に開口してなり、給気ファン41が駆動することにより、アイソレータ2と給気ファン41との間に介装された給気回路用HEPAフィルタ43を介して外気がアイソレータ2内に給気される構成となっている。
さらに、アイソレータ2には、排気ファン62、排気回路用HEPAフィルタ61、及び触媒63を備えた排気回路6が接続されている。この排気回路6も、一端が外界に開口し、他端がアイソレータ2内に開口している。そして、アイソレータ2側から順に触媒63、排気回路用HEPAフィルタ61、及び排気ファン62と配設され、排気ファン62が駆動することにより、アイソレータ2内のガスが触媒63、排気回路用HEPAフィルタ61により分解、及び清浄化されて外界に排気される。なお、この排気回路6には、排気するガスの排気量を調整する排気バルブ64が配設されており、ガス排気量を調整可能としている。
また、除染用ガス投入排気システム1は、アイソレータ2内の温度及び湿度を測定する温湿度計82を備えている。この温湿度計82は、アイソレータ2内の温度及び湿度を測定し、温度データ及び湿度データを後述の制御装置20に出力する。なお、温湿度計82は、公知品が好適に用いられる。また、除染用ガス投入排気システム1は、アイソレータ2の内圧を測定する内圧計81を備えている。この内圧計81は、内圧を測定すると、制御装置20に内圧データを出力する。なお、内圧計も、公知品が好適に用いられる。ところで、温湿度計82と内圧計81は、具体的には、アイソレータ2に直接、配設されている。
さらに、除染用ガス投入排気システム1は、図2に示されるように、所定のプログラムを実行する中央制御装置CPUを備えた制御装置20を備えている。この中央制御装置CPUには、データを随時読み書きできる記憶装置RAMと、演算処理に用いる動作プログラムやデータが格納される記憶装置ROMとが備えられている。この記憶装置RAMには前記温度データ等が随時記憶される。一方、記憶装置ROMには固定データが記憶されている。かかる制御装置20は、温湿度計82、内圧計81、過酸化水素ガス供給装置3の送液ポンプ33と流量計32、排気バルブ64、ヒータ10、及び各ファン41,62,83と電気的にそれぞれ接続している。そして、制御装置20には、温湿度計82の温度データ及び湿度データ、内圧計81の内圧データ、並びに過酸化水素ガス供給装置3に備えられた流量計32の流量データが入力される。これに対し、送液ポンプ33、排気バルブ64、ヒータ10、及び各ファン41,62,83には、各装置を所定態様で駆動させるための制御指令信号が出力される。
次に本発明の要部を説明する。
本発明にかかる除染用ガス投入排気システム1は、循環用ガス管9に迂回ガス管7を備えていることを特徴としている。さらに詳述すると、この迂回ガス管7は、触媒72の前後を短絡する配管構造である。すなわち、循環用ガス管9内を流動するガスが、第一分岐点71aから迂回ガス管7内に移入し、第二分岐点71bで迂回ガス管7内から戻ってくる構成となっている。
さらに、触媒72の直前(ガス排気口8側)位置、すなわち、第一分岐点71aと触媒72との間には、過酸化水素ガス不活性化部用バルブ73が設けられている。一方、迂回ガス管7には、迂回ガス管用バルブ74が設けられている。前記過酸化水素ガス不活性化部用バルブ73は、開放状態とすると触媒72にガスが流入し、閉鎖状態とするとガスが流入しない。また、迂回ガス管用バルブ74は、開放状態とすると迂回ガス管7が開通し、閉鎖状態とすると不通となる。また、両バルブ73,74は、上述の制御装置20にそれぞれ電気的に接続されている。そして、所定時に制御装置20から各バルブ73,74へ、開放・閉鎖に関する制御指令信号が出力される。なお、本実施形態例にかかる迂回ガス管7により、本発明にかかる迂回ガス通路が構成される。また、本実施形態例にかかる過酸化水素ガス不活性化部用バルブ73、及び迂回ガス管用バルブ74により、本発明にかかるガス通路切替手段が構成される。
これまでに述べた循環用ガス管9について再度説明する。
本除染用ガス投入排気システム1に係る循環用ガス管9は、第一ガス通路部分Aと第二ガス通路部分Bとが直列に接続されている。前記第一ガス通路部分Aは、触媒72、及び迂回ガス管7を備えている。一方、第二ガス通路部分Bは、循環ファン83、ヒータ10、HEPAフィルタ84、及び過酸化水素ガス供給装置3が直列して設けられている。このような構成とすると、後述するように、過酸化水素ガスをアイソレータ2に投入する時も逆に除去する時も、同じヒータ10、及びHEPAフィルタ84を用いることとなる。したがって、同じ構成の装置が重複することがないため、システム全体を小型化・簡略化することが可能となる。
さらに、本発明にかかる除染用ガス投入排気システム1は、不飽和エアー供給装置5を備えていることを特徴としている。この不飽和エアー供給装置5は、圧縮空気を発生させる圧縮機51、圧縮空気用フィルタ54、圧縮空気を除湿する除湿機56、及び流量計52を具備し、低湿度(例えば、湿度Wが0%<W≦40%)で、かつアイソレータ2内で凝縮しない不飽和エアー(湿度調整用気体)をアイソレータ2に供給するものである。ここで、不飽和エアーを供給する不飽和エアー供給回路55は、循環ファン83の直前(ガス排気口8側)のガス管位置、すなわち、第二分岐点71bと循環ファン83との間に接続されており、かかる位置から所定の供給圧で不飽和エアーが循環用ガス管9内に供給される。
かかる構成にあって、前記圧縮機51により発生された圧縮空気は、図1に示されるように、圧縮空気用フィルタ54を介して除湿機56に送り込まれる。そして、除湿機56からは、除湿された圧縮空気、すなわち不飽和エアーが流量計52により管理されながら放出される。そして、不飽和エアーは、前記接続位置から循環用ガス管9内に供給される。そしてさらに、不飽和エアーは、循環用ガス管9の案内に従ってアイソレータ2内に投入される。なお、このように、所定湿度まで除湿された不飽和エアーが循環用ガス管9を介してアイソレータ2へ供給されると、アイソレータ2内がその湿度に調整され、除湿されることとなる。
ところで、前記流量計52は、流量の調整機能も備えている。また、この流量計52は、制御装置20と電気的に接続されており、制御装置20には流量計52の流量データが入力される。一方、流量計52には流量を調整するための制御指令信号が制御装置20から出力される。なお、本実施形態例にかかる温湿度計82により、本発明にかかる湿度測定手段が構成される。また、本実施形態例にかかる不飽和エアーにより、本発明にかかる湿度調整用気体が構成される。また、本実施形態例にかかる不飽和エアー供給装置5により、本発明にかかる湿度調整用気体供給装置が構成される。
次に、上記除染用ガス投入排気システム1を用いた除染態様を説明する。
まず、未だ除染されていない状態のアイソレータ2について、アイソレータ2の漏れテストを実行する。具体的には、不飽和エアー供給装置5を駆動制御して不飽和エアーを供給し、アイソレータ2を陽圧状態とした後、流量計52でアイソレータ2への流量変化を測定し、漏れの有無を判定する。なお、制御装置20には、適正に漏れテストを実行するリークテスト回路が内蔵されている。
次に、湿度調整を実行する。これは、過酸化水素ガスを供給する前に予めアイソレータ2内を可及的に除湿(0%<W≦40%)しておき、除染環境を良好とするものである。なお、アイソレータ2内が除湿されると、後で過酸化水素ガスを供給した際に、過酸化水素ガス濃度を高くすることができる。
具体的には、制御装置20が、過酸化水素ガス不活性化部用バルブ73、及び迂回ガス管用バルブ74に制御指令信号を出力し、過酸化水素ガス不活性化部用バルブ73を閉鎖状態、迂回ガス管用バルブ74を開放状態とする。また、流量計52に制御指令信号を出力し、流量データを管理しつつ、アイソレータ2内にほぼ湿度Wが0%の不飽和エアーを供給する。また、循環ファン83に制御指令信号を出力し、循環用ガス管9内のガスを送風させる。かかる制御内容を実行すると、不飽和エアーを含むガスが、迂回ガス管7を通りつつ、アイソレータ2、及び循環用ガス管9を循環し、アイソレータ2内が除湿されることとなる。
所定時間経過し、除湿が完了すると、次にアイソレータ2内に載置された除染対象物αを除染すべく、過酸化水素ガスを投入する。本発明にあっては、アイソレータ2内で過酸化水素ガスを飽和させて除染対象物αの表面に凝縮液層を形成することにより、除染対象物αの表面を除染する。
具体的には、制御装置20が、過酸化水素ガス不活性化部用バルブ73、及び迂回ガス管用バルブ74に制御指令信号を出力し、過酸化水素ガス不活性化部用バルブ73を閉鎖状態、迂回ガス管用バルブ74を開放状態とする。このような、両バルブ73,74の態様を、以下除染用ガス投入態様という。また、流量計52には不飽和エアーの供給を継続させる。また、循環ファン83にはガスの送風を継続させる。さらに、過酸化水素ガス供給装置3の送液ポンプ33に制御指令信号を出力し、所定量の過酸化水素水を蒸発装置34に供給し得るように駆動させる。かかる制御内容を実行すると、過酸化水素ガス、及び不飽和エアーを含むガスが、迂回ガス管7を通りつつ、アイソレータ2、及び循環用ガス管9を循環し、アイソレータ2内を除湿しつつ過酸化水素ガスがアイソレータ2内に供給されることとなる。そして、供給した過酸化水素ガスをアイソレータ2内で飽和させることにより除染対象物αの表面に凝縮液層を形成し、除染対象物α表面を除染する。なお、不飽和エアーを供給する間は、温湿度計82によりアイソレータ2内の湿度を管理し、その湿度データに基づいて、凝縮液層を形成するのに最適な湿度となるように、不飽和エアー及び/又は過酸化水素ガスの供給量を適宜変更するようにしている。
このように、本発明にあっては、過酸化水素ガス投入中においても不飽和エアーを継続して供給することを特徴としている。そしてさらに、温湿度計82により室内湿度を管理しながら、不飽和エアー及び/又は過酸化水素ガスの供給量を適宜変更するようにしている。例えば、測定された湿度よりもアイソレータ2内を低湿度としたい場合は、湿度の高い過酸化水素ガスの供給量を減ずるように過酸化水素ガス供給装置3を駆動制御する。または、湿度の低い不飽和エアーの供給量を増やすように不飽和エアー供給装置5を駆動制御する例も挙げられる。
また、その上で、不飽和エアーの放出速度を適宜変更する構成としても良い。すなわち、不飽和エアーの単位時間当りの供給量を変更するものである。本実施形態例では、除湿時、及び後述のエアレーション時には0.45m/sとし、過酸化水素ガス投入時は0.2m/sとした。このように過酸化水素ガス投入時に不飽和エアーの供給速度を下げたのは、凝縮を促進させるためである。
このように、過酸化水素ガスを供給しながらアイソレータ2内の湿度を調整すると、高濃度の凝縮液層を安定して形成することが可能となり、従来構成のように過酸化水素ガス供給中に凝縮液層が希釈化されて高濃度の凝縮液層が安定して形成されない、という問題が解消される。また、従来のような冷媒システムからなる除湿機であると、除湿して集めた水の処理が必要となり、手間・管理負担が増大する問題があるが、本発明の構成であるとそのような問題がない。また、除湿機の種類によっては除湿材の定期的な保守・交換が必要となるが、本発明の構成であるとそのような問題がない。また、不飽和エアーは、一般的な工場施設に備えられている設備を利用することができるため、コストの点で有利である。また、従来構成のように、除湿機として、直接、循環用ガス管9に組み込む必要がないので、システム全体をコンパクト化することができる。
なお、過酸化水素ガスを投入する過程にあっては、凝縮液層を形成するための前期工程と、形成された凝縮液層を除染対象物α表面上に保持するための後期工程とに大別され、各期工程ごとに両供給装置3,5を駆動制御して所定量のガスの供給量を調整するようにしている。なお、調整の際には、室内湿度が高いほど過酸化水素ガスは凝縮しやすく、室内湿度が低いほど過酸化水素ガス濃度が高まることが考慮される。
その他、制御装置20は、流量計32により過酸化水素ガスの供給時間を管理したりする。また、上述の排気バルブ64や各ファン41,62,83を適宜駆動制御して、適正にアイソレータ2を除染管理する。
除染が完了すると、次にエアレーションを実行する。具体的には、制御装置20が、過酸化水素ガス不活性化部用バルブ73、及び迂回ガス管用バルブ74に制御指令信号を出力し、過酸化水素ガス不活性化部用バルブ73を開放状態、迂回ガス管用バルブ74を閉鎖状態とする。このような、両バルブ73,74の態様を、以下除染用ガス排気態様という。また、エアレーション時にも、流量計52に不飽和エアーの供給を継続させる。また、循環ファン83にガスの送風を継続させる。一方、過酸化水素ガス供給装置3の送液ポンプ33には、駆動を停止する制御指令信号を出力する。また、上述の排気バルブ64や各ファン41,62,83を適宜駆動制御して、適正にアイソレータ2を除染管理する。かかる制御内容を実行すると、過酸化水素ガス、及び不飽和エアーを含むガスが、触媒72を通りつつ、アイソレータ2、及び循環用ガス管9を循環する。したがって、徐々にアイソレータ2から過酸化水素ガスが除去されることとなる。なお、過酸化水素ガス濃度を概ね1ppm以下とするのが好適である。
ここで、過酸化水素ガスをアイソレータ2から除去するときに、過酸化水素ガスを含むガスが、本来通過する必要のない蒸発装置34内を通過することになる。したがって、従来構成にはなかった流動抵抗が発生することとなって、循環ファン83に大きな負荷が作用することとなる。しかしながら、不飽和エアー供給装置5により不飽和エアーを供給することによってアイソレータ2内の除湿を実行する構成とすることにより、循環用ガス管9内のガス供給圧が増加されることとなる。したがって、蒸発装置34による流動抵抗に抗して循環用ガス管9内のガスが円滑に循環することとなる。なお、上述のように、過酸化水素ガス不活性化部用バルブ73、及び迂回ガス管用バルブ74を除染用ガス投入態様、又は除染用ガス排気態様に選択的に切り替える等の制御内容を実行する制御装置20により、本発明にかかる除染用ガス投入排気制御手段が構成される。
なお、エアレーション時の除染用ガス排気態様とした際に、不飽和エアーを投入しない構成も、本発明(請求項1)に含まれる。例えば、過酸化水素ガスの濃度が下がった時点で、単に室外空気との換気で湿度を下げることが考えらる。
これまでに述べた構成にあって、除染用ガスとしては、ホルムアルデヒド、エチレンオキサイド、過酢酸水溶液、オゾン水等の除染剤をガス化したものが例示される。また、湿度調整用気体として、不飽和エアーに代えて、不活性ガスを用いた構成としても良い。不活性ガスとしては、窒素、又はアルゴンガス等が例示される。かかる構成とすることにより、アイソレータ2内を除湿することが可能となる。また、循環用過酸化水素ガス不活性化部12としては、触媒72と紫外線照射設備とを直列に配設してなる構成としても良いし、触媒72に代えて紫外線照射設備を単独で配設してなる構成としても良い。この紫外線照射設備は、循環用ガス管9内の過酸化水素ガスを照射対象として紫外線を照射し、過酸化水素ガスを分解して不活性化させるものである。なお、紫外線としては、180〜400nmのものが好適である。
さらに、別構成の除染用ガス投入排気システム1aを図3に従って説明する。
なお、上記した除染用ガス投入排気システム1と同じ構成については、図中に同じ符号を付して示すと共に、説明を簡略、又は省略する。
除染用ガス投入排気システム1aは、ガス投入口11、及びガス排気口8が室壁に形成されてなるアイソレータ2を備えている。また、循環用ガス通路9の両端9a,9bが、それぞれガス投入口11とガス排気口8とに接続されている。さらに、過酸化水素ガス供給装置3、循環ファン83、清浄化部13、及びヒータ10を備えている。一方、本除染用ガス投入排気システム1aは、循環用過酸化水素ガス不活性化部12(触媒72)、迂回ガス管7、過酸化水素ガス不活性化部用バルブ73、及び迂回ガス管用バルブ74は備えていない。
また、除染用ガス投入排気システム1aは、不飽和エアー供給装置5を備えている。この不飽和エアー供給装置5は、圧縮機51、圧縮空気用フィルタ54、除湿機56、及び流量計52を具備している。そして、除湿された不飽和エアーは、湿度調整用気体供給管路88を介して循環用ガス管9に供給される。ここで、前記湿度調整用気体供給管路88は、一端が流量計52に接続し、他端が循環ファン83の直前(ガス排気口8側)のガス管位置に接続している。なお、前記の圧縮機51、及び除湿機56により、本発明にかかる湿度調整用気体(不飽和エアー)を発生させる湿度調整用気体発生装置が構成される。また、この湿度調整用気体発生装置と、湿度調整用気体供給管路88とにより、本発明にかかる湿度調整用気体供給装置が構成される。
ここで、除染用ガス投入排気システム1aは、過酸化水素ガスを分解して不活性化させるアンモニアガス(除染用ガス分解用ガス)を循環用ガス管9に投入して、過酸化水素ガスを排気することを特徴としている。具体的には、アンモニアガスタンク85、アンモニアガス流量計86、アンモニアガス用ファン87、及びアンモニアガス供給管89により構成される過酸化水素ガス分解用ガス供給装置90を備えている。なお、本実施形態例にかかる過酸化水素ガス分解用ガス供給装置90により、本発明にかかる除染用ガス分解用ガス供給装置が構成される。
ここで、アンモニアガスタンク85には、内部にアンモニアガスが貯留されている。また、アンモニアガス供給管89は、一端がアンモニアガス用ファン87に接続され、他端が前記湿度調整用気体供給管路88に接続されている。そして、アンモニアガス用ファン87が駆動すると、アンモニアガスタンク85内のアンモニアガスが、アンモニアガス供給管89を介して湿度調整用気体供給管路88に供給されることとなる。なお、湿度調整用気体供給管路88に供給されるアンモニアガス量は、アンモニアガス流量計86により管理される。
さらに、除染用ガス投入排気システム1aは、図4に示されるように、所定のプログラムを実行する中央制御装置CPUを備えた制御装置20aを備えている。この制御装置20aは、温湿度計82、内圧計81、過酸化水素ガス供給装置3の送液ポンプ33と流量計32、排気バルブ64、ヒータ10、及び各ファン41,62,83と電気的にそれぞれ接続している。さらに、本システム1aにあっては、アンモニアガス用ファン87、及びアンモニアガス流量計86が接続されている。そして、アンモニアガス用ファン87に対して、装置を所定態様で駆動させるための制御指令信号が出力される。一方、アンモニアガス流量計86からは、測定データが入力される。
次に、上記除染用ガス投入排気システム1aを用いた除染態様を説明する。
まず、アイソレータ2の漏れテストを実行する。次に、湿度調整を実行する。具体的には、制御装置20aが、流量計52により流量データを管理しつつ、アイソレータ2内に不飽和エアーを供給する。また、循環ファン83を駆動させてガスを送風させる。
所定時間経過し、除湿が完了すると、次にアイソレータ2内に載置された除染対象物αを除染すべく、過酸化水素ガスを投入し、除染対象物αの表面に凝縮液層を形成する。具体的には、流量計52に不飽和エアーの供給を継続させ、循環ファン83にはガスの送風を継続させる。さらに、所定量の過酸化水素水を蒸発装置34に供給させる。そして、供給した過酸化水素ガスをアイソレータ2内で飽和させることにより除染対象物αの表面に凝縮液層を形成し、除染対象物α表面を除染する。その他、制御装置20aは、流量計32により過酸化水素ガスの供給時間を管理したりする。また、上述の排気バルブ64や各ファン41,62,83を適宜駆動制御して、適正にアイソレータ2を除染管理する。
除染が完了すると、次にエアレーションを実行する。具体的には、制御装置20aが、流量計52に不飽和エアーの供給を継続させる。これにより、不飽和エアーは、湿度調整用気体供給管路88を通って循環用ガス管9内に供給される。また、循環ファン83にガスの送風を継続させる。これにより、不飽和エアーを含むガスが循環系を循環することとなる。一方、過酸化水素ガス供給装置3の送液ポンプ33には、駆動を停止する制御指令信号を出力する。
さらに、アンモニアガス用ファン87を駆動させ、アンモニアガス供給管89を介してアンモニアガスを湿度調整用気体供給管路88に供給する。そして、湿度調整用気体供給管路88に供給されたアンモニアガスは、不飽和エアーと共に循環用ガス管9に供給されることとなる。循環用ガス管9に供給されたアンモニアガスは、過酸化水素ガスと接触し、過酸化水素ガスを分解するため、エアレーションを進行させることが可能となる。
なお、過酸化水素ガスをアイソレータ2に投入するときに、送液ポンプ33を駆動制御して過酸化水素ガスを循環用ガス管9に供給し、一方、排気するときに、送液ポンプ33の駆動を停止させ、かつ流量計52とアンモニアガス用ファン87とを駆動制御して不飽和エアーとアンモニアガスとを湿度調整用気体供給管路88を介して循環用ガス管9に供給する制御内容を具備する制御装置20aにより、本発明にかかる除染用ガス投入排気制御手段が構成される。
なお、本システム1aを用いた除染にあっても、勿論、過酸化水素ガスを供給しながらアイソレータ2内の湿度を調整しても良い。さらに、不飽和エアーの放出速度を適宜変更する構成としても勿論良い。
なお、アンモニアガスを、湿度調整用気体供給管路88を介さずに、直接循環用ガス管9に供給する構成も、本発明(請求項3)に含まれる。さらに詳述すると、上記過酸化水素ガス分解用ガス供給装置90のアンモニアガス供給管89が、一端がアンモニアガス用ファン87に接続され、他端が循環用ガス管9に接続されている構成が提案される。
除染用ガス投入排気システム1の概略図である。 除染用ガス投入排気システム1のブロック回路図である。 別構成の除染用ガス投入排気システム1aの概略図である。 除染用ガス投入排気システム1aのブロック回路図である。
符号の説明
1 除染用ガス投入排気システム
2 アイソレータ
3 過酸化水素ガス供給装置
5 不飽和エアー供給装置
7 迂回ガス管
8 ガス排気口
9 循環用ガス管
9a 循環用ガス管の一端
9b 循環用ガス管の他端
10 ヒータ
11 ガス投入口
12 循環用過酸化水素ガス不活性化部
13 清浄化部
20 制御装置
73 過酸化水素ガス不活性化部用バルブ
74 迂回ガス管用バルブ
82 温湿度計
83 循環ファン
88 湿度調整用気体供給管路
90 過酸化水素ガス分解用ガス供給装置
A 第一ガス通路部分
B 第二ガス通路部分
α 除染対象物

Claims (7)

  1. ガス投入口、及びガス排気口が室壁に形成されてなる除染室と、
    一端が前記ガス投入口に接続し、かつ他端が前記ガス排気口に接続した循環用ガス通路と、
    除染用ガスを発生させ、該除染用ガスを前記循環用ガス通路に供給する除染用ガス供給装置と、
    前記循環用ガス通路内のガスをガス投入口側へ送風して、ガスを一方向に流動させるガス送風装置と、
    前記循環用ガス通路内に設けられた、除染用ガスと接触して該除染用ガスを不活性化させる除染用ガス不活性化部と、
    前記循環用ガス通路内に設けられた、ガスと接触して該ガスを清浄化させる清浄化部と、
    前記循環用ガス通路内のガスを加温する加温装置と
    を備えた除染用ガス投入排気システムにおいて、
    循環用ガス通路が、
    除染用ガス不活性化部、及び該除染用ガス不活性化部の前後を短絡する迂回ガス通路を備えた第一ガス通路部分と、
    除染用ガス供給装置、ガス送風装置、加温装置、及び清浄化部が直列して設けられた第二ガス通路部分と
    が直列して接続されてなると共に、
    迂回ガス通路を不通とし、かつ除染用ガス不活性化部へのガス流通を可能とする除染用ガス排気態様と、迂回ガス通路を開通し、かつ除染用ガス不活性化部へのガス流通を不能とする除染用ガス投入態様のいずれかに選択的に切り替えられるガス通路切替手段と、
    除染用ガスを除染室に投入するときは、ガス通路切替手段を除染用ガス投入態様とし、かつ除染用ガス供給装置を駆動制御して除染用ガスを循環用ガス通路に供給し、
    除染用ガスを除染室から排気するときは、除染用ガス供給装置の駆動を停止させてガス通路切替手段を除染用ガス排気態様とする制御内容を具備する除染用ガス投入排気制御手段と
    を備えてなることを特徴とする除染用ガス投入排気システム。
  2. 所定湿度の湿度調整用気体を発生させ、該湿度調整用気体を循環用ガス通路に供給する湿度調整用気体供給装置を備え、
    除染用ガス投入排気制御手段が、
    除染用ガスを除染室から排気するときは、除染用ガス供給装置の駆動を停止させてガス通路切替手段を除染用ガス排気態様とし、かつ湿度調整用気体供給装置を駆動制御して湿度調整用気体を循環用ガス通路に供給する制御内容を具備することを特徴とする請求項1記載の除染用ガス投入排気システム。
  3. ガス投入口、及びガス排気口が室壁に形成されてなる除染室と、
    一端が前記ガス投入口に接続し、かつ他端が前記ガス排気口に接続した循環用ガス通路と、
    除染用ガスを発生させ、該除染用ガスを前記循環用ガス通路に供給する除染用ガス供給装置と、
    前記循環用ガス通路内のガスをガス投入口側へ送風して、ガスを一方向に流動させるガス送風装置と、
    前記循環用ガス通路内に設けられた、ガスと接触して該ガスを清浄化させる清浄化部と、
    前記循環用ガス通路内のガスを加温する加温装置と
    を備えた除染用ガス投入排気システムにおいて、
    除染用ガスを分解して不活性化させる除染用ガス分解用ガスを貯留し、該除染用ガス分解用ガスを循環用ガス通路に供給する除染用ガス分解用ガス供給装置と、
    除染用ガスを除染室に投入するときは、除染用ガス供給装置を駆動制御して除染用ガスを循環用ガス通路に供給し、
    除染用ガスを除染室から排気するときは、除染用ガス供給装置の駆動を停止させ、かつ除染用ガス分解用ガス供給装置を駆動制御して除染用ガス分解用ガスを循環用ガス通路に供給する制御内容を具備する除染用ガス投入排気制御手段と
    を備えてなることを特徴とする除染用ガス投入排気システム。
  4. ガス投入口、及びガス排気口が室壁に形成されてなる除染室と、
    一端が前記ガス投入口に接続し、かつ他端が前記ガス排気口に接続した循環用ガス通路と、
    除染用ガスを発生させ、該除染用ガスを前記循環用ガス通路に供給する除染用ガス供給装置と、
    前記循環用ガス通路内のガスをガス投入口側へ送風して、ガスを一方向に流動させるガス送風装置と、
    前記循環用ガス通路内に設けられた、ガスと接触して該ガスを清浄化させる清浄化部と、
    前記循環用ガス通路内のガスを加温する加温装置と
    を備えた除染用ガス投入排気システムにおいて、
    所定湿度の湿度調整用気体を発生させる湿度調整用気体発生装置と、一端が湿度調整用気体発生装置に接続し、他端が循環用ガス通路に接続する湿度調整用気体供給管路とからなる、湿度調整用気体を循環用ガス通路に供給する湿度調整用気体供給装置と、
    除染用ガスを分解して不活性化させる除染用ガス分解用ガスを貯留し、該除染用ガス分解用ガスを湿度調整用気体供給管路に供給する除染用ガス分解用ガス供給装置と、
    除染用ガスを除染室に投入するときは、除染用ガス供給装置を駆動制御して除染用ガスを循環用ガス通路に供給し、
    除染用ガスを除染室から排気するときは、除染用ガス供給装置の駆動を停止させ、かつ湿度調整用気体供給装置と除染用ガス分解用ガス供給装置とを駆動制御して湿度調整用気体と除染用ガス分解用ガスとを湿度調整用気体供給管路を介して循環用ガス通路に供給する制御内容を具備する除染用ガス投入排気制御手段と
    を備えてなることを特徴とする除染用ガス投入排気システム。
  5. 除染室内で除染用ガスを飽和させることにより、除染室内にある除染対象物の表面に凝縮液層を形成して当該除染対象物表面を除染する構成であって、
    除染用ガス投入排気制御手段が、
    除染用ガスを除染室に投入するときに、除染用ガスを投入しながら、湿度調整用気体供給装置を駆動制御して湿度調整用気体を循環用ガス通路に供給する制御内容を具備してなることを特徴とする請求項2又は請求項4記載の除染用ガス投入排気システム。
  6. 除染室内の湿度を測定する湿度測定手段を備え、
    除染用ガス投入排気制御手段が、
    除染用ガスを除染室に投入するときに、前記湿度測定手段が測定した測定値に基づいて除染用ガス及び/又は湿度調整用気体の供給量を変更する制御内容を具備してなることを特徴とする請求項5記載の除染用ガス投入排気システム。
  7. 湿度調整用気体供給装置が、湿度Wが0%<W≦40%の湿度調整用気体を供給するものであることを特徴とする請求項2又は請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の除染用ガス投入排気システム。
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