JP2006105572A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】最下部及びその上部の引き出し式貯蔵室の奥行き寸法を同様に確保しながら、使い勝手を向上させた冷蔵庫を提供すること。
【解決手段】断熱箱体101の背面上部に圧縮機111を配設し、最下部に引き出し式冷凍室103とその上部に引き出し式野菜室104を形成した冷蔵庫において、冷凍室103と野菜室104の背面に冷却室112を設け、蒸発器119を冷凍室103と野菜室104にまたがって配設し、冷凍室用収納容器116と野菜室用収納容器117の奥行きをほぼ同等に拡大し、同様のシンプルな形状としたことにより、冷凍室103と野菜室104の使い勝手を共に向上させることができるとともに冷蔵庫としての品位を高め、さらには製造コストも軽減できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機や蒸発器などの冷凍サイクルの配置構成により貯蔵室の庫内容積有効活用を図る冷蔵庫に関するものである。
近年、冷蔵庫は地球環境保護の観点から更なる省エネルギー化が進むとともに、その使い勝手や収納性の向上が求められている。
従来のこの種の冷蔵庫は、最下部に配設された貯蔵室の庫外側後方領域に機械室を形成し、この機械室内に冷凍サイクルの圧縮機を収容するものが一般的であるが、このような構成であると、機械室に最下部の貯蔵室の収納スペースが侵害されて収納容積が減少し、また収納スペースの空間形状も機械室の突出部を除いた複雑な形状となって収納性がよくないものとなっていた。
このような従来からの収納性に関わる問題点を解消する目的のために、断熱箱体の貯蔵室内最上部の後背部が下がるように窪ませた凹部を設け、その凹部に冷凍サイクルの圧縮機などの高圧側の構成機器を収納するという冷蔵庫が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図4は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の縦断面図を示すものである。
図4に示すように、断熱箱体1は、上から順に、冷蔵室2、冷凍室3、野菜室4を有し、冷蔵室2の前面開口には、冷蔵室回転扉5を設けている。また、断熱箱体1の中央から下方部に位置する冷凍室3と野菜室4は収納性と使い勝手を考慮して、簡易に取り出しが行える引き出しタイプの冷凍室引き出し扉6と野菜室引き出し扉7を設けてある。冷蔵室2の庫内には複数の収納棚8が設けられており、冷凍室3と野菜室4には上面開口形状の収納容器9a,9bが取り付けてある。この収納容器9a,9bは前後方向のレール(図示せず)に、ローラで前後方向へ移動可能に支持されている。
断熱箱体1に設けた凹部10は、外箱上面11と外箱背面12に渡る天面後背部を冷蔵室2の最上部の後背部が下がるように窪ませた箇所である。凹部10はその左右が断熱箱体1の左右壁にて塞がれ上方および背方に開放しており、この凹部10の開放部は、上板13とこれにほぼ直角な背板14とからなる凹部カバー15にて覆われている。また、凹部カバー15はネジなどにて断熱箱体1に取外し可能に固定されている。
冷凍サイクルの構成機器である圧縮機16と凝縮器17は機械室ファン18と共に凹部10内に収まるように配設され、上板13と背板14で構成された凹部カバー15にて覆われている。
また、冷凍サイクルの構成機器である蒸発器20は断熱箱体1の中段となる冷凍室3の後背部に冷却ファン21と共に配設されており、最下部の貯蔵室である野菜室4は奥行き深く構成してある。
これにより、断熱箱体1の背面下部に圧縮機16や凝縮器17を収納するものと比較して、最下部の貯蔵室である野菜室4の内容積を大きく、深く構成でき、貯蔵室の空間形状も圧縮機16などの無効スペースによる複雑な形状とならず収納性を高めることができるものである。
特開2001−99552号公報
しかしながら、上記従来の構成では、圧縮機16を断熱箱体1の天面部に配置することにより、最下部の貯蔵室である野菜室4の内容積、奥行きを大きくし、収納性も高めることができるが、冷凍室3の後背部に蒸発器20と冷却ファン21が配設された冷却室を有するため、冷却室前方に形成された冷凍室3の庫内奥行きは減少し、下部に隣接する野菜室4との奥行きが相当に異なることになる。
このため、引き出し式貯蔵室である冷凍室の収納容器9aと野菜室の収納容器9bの奥行きも相当に異なり、冷凍室引き出し扉6と野菜室引き出し扉7を引いて収納容器9a,9bを最大限に引き出したときの引き出し代が相当に異なるため使用者に違和感を与え、スッキリした統一感が損なわれる。
また、冷凍室3の奥行きが小さいため、野菜室4に比べて使い勝手が悪く、手狭な印象を与える。特に、現在の社会環境から考え、共働き世帯が増加しているため、冷凍室のニーズが高まっている今日、冷凍室の収納容量や収納性を充実させることは重要である。
さらに、引き出し式の冷凍室3の奥行きと野菜室4の奥行きとが相当に異なるため収納容器9a,9bを前後に移動可能とするためのレールの長さや収納容器9a,9bを載置してローラによりレール面を摺動するフレームの長さが異なり、比較的部品コストの高いこれら部品を共用化できず、特に操作性を高めるために円滑で精巧な高品質のものを採用すれば高価であり、共用化できなければ製造コスト面で負担が小さくない。
以上のように、上記従来の構成では冷凍サイクルの配置構成を工夫し、圧縮機16を最下部の貯蔵室の領域から除いて収納容積や収納性を高めても、依然として蒸発器20の配置構成に工夫がなされていないため最下部の貯蔵室とその直上部の貯蔵室、すなわち冷凍室3と野菜室4の収納容量や収納性に差があり、引き出し式の貯蔵室の場合は収納容器9a,9bの引き出し代の相違も相俟って使い勝手面の課題を有するほか、製造コスト面での課題も同時に有するものであった。
また、断熱箱体1の上部に圧縮機16を配置することにより、断熱箱体1の下部領域には当然、圧縮機16を収容するような機械室スペースが設けられず、そのために図示はされていないが、断熱箱体1の下部領域に配置される冷凍サイクルの部品,部位や電気配線,制御基板等の関連部品を収容するためには、新たにこれらの部品や部位を収容するためにスペースを設けなくてはならず、庫内側のスペースを圧迫せずに新たなこれらの収容スペースを創出する課題があった。
特に圧縮機16や凝縮器17などの放熱を伴う冷凍サイクル部品が下部領域にないと、蒸発器20からの除霜水を蒸発させる機構としてこれらの冷凍サイクル部品を利用することができず、これに代わる蒸発促進手段として例えば強制通風ファン等を新たに設置する必要があるが、このような追加部品を庫内側のスペースを圧迫せずに収容できるスペースを創出する工夫が必要であった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、複数の貯蔵室を有する冷蔵庫において、最下部の貯蔵室と少なくともこれに隣接する直上部の貯蔵室の使い勝手を改善し、併せて関連する構成部品の製造コストを軽減した冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、冷凍サイクルの圧縮機を最下部の第一の貯蔵室及びその上部に断熱仕切壁で区画された第二の貯蔵室の後方以外の領域に配設し、第一の貯蔵室の背面と第二の貯蔵室の背面とにまたがって上下方向に仕切壁で区画された冷却室を設け、この冷却室の内部に冷凍サイクルの蒸発器を上下方向に収容したものである。
また、本発明の冷蔵庫は、少なくとも最下部に引き出し式の第一の貯蔵室とその上部に断熱仕切壁で区画された引き出し式の第二の貯蔵室とを配置し、冷凍サイクルの圧縮機を引き出し式の第一の貯蔵室及び引き出し式の第二の貯蔵室の後方以外の領域に配設する冷蔵庫であって、引き出し式の第一の貯蔵室の背面と引き出し式の第二の貯蔵室の背面とにまたがって上下方向に仕切壁で区画された冷却室を設け、この冷却室の内部に冷凍サイクルの蒸発器を上下方向に収容したものである。
これによって、二つの貯蔵室にまたがった背面のほぼ全高を上下方向に蒸発器を収容する冷却室として活用することができ、冷却室の高さを生かして蒸発器の高さ寸法を大きくするとともに蒸発器の奥行き寸法を短縮させれば冷却能力を維持しながら蒸発器の薄型化が図れる。その結果、冷却室の厚みを薄くし二つの貯蔵室内を複雑な空間形状とならずに拡大して使い勝手を向上させることができる。
また、特に二つの貯蔵室が引き出し式の収納容器を備えた貯蔵室である場合は、貯蔵室内の奥行きがほぼ同等であれば収納容器引き出し代もほぼ同等にすることができて使い勝手を高められるほか、引き出し構造に関連する部品等の製造コストも軽減できる。
本発明の冷蔵庫は、最下部の貯蔵室と少なくともその直上部の貯蔵室の奥行きを拡大でき、貯蔵室内の空間形状も複雑な形状とならず、収納容積を増大し、収納性を高めることによって使い勝手を向上させることができる。
また、本発明の冷蔵庫は、最下部の引き出し式貯蔵室と少なくともその直上部の引き出し式貯蔵室の収納容器の引き出し代をほぼ同等に拡大でき、収納性を高めながら使い勝手を向上させることができる。さらに、奥行き寸法がほぼ同等であれば引き出し構造に関連する部品を共用化することができ、製造コストを軽減できる。
請求項1に記載の発明は、前面を開口した断熱箱体内に複数の貯蔵室を区画形成し、冷凍サイクルの圧縮機を最下部の第一の貯蔵室及び前記第一の貯蔵室の上部に断熱仕切壁で区画された第二の貯蔵室の後方以外の領域に配設する冷蔵庫であって、前記第一の貯蔵室の背面と前記第二の貯蔵室の背面とにまたがって上下方向に配置され前記第一の貯蔵室及び前記第二の貯蔵室とは仕切壁で区画された冷却室を設け、前記冷却室の内部に冷凍サイクルの蒸発器を上下方向に収容したものであり、第一の貯蔵室のほぼ底部から第二の貯蔵室のほぼ天部までの二つの貯蔵室にまたがった背面のほぼ全高を上下方向に蒸発器を収容する冷却室として活用することができる。
この冷却室の高さを生かして蒸発器の高さ寸法を大きくするとともに蒸発器の奥行き寸法を短縮させれば冷却能力を維持しながら蒸発器の薄型化が図れる。その結果、冷却室の厚みを薄くすることができ、圧縮機が二つの貯蔵室の領域外にあるため二つの貯蔵室内を複雑な空間形状とならずに拡大して収納容積を増大し、収納性を高めて使い勝手を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、前面を開口した断熱箱体内に区画された複数の貯蔵室のうち、少なくとも最下部に引き出し式の第一の貯蔵室と前記引き出し式の第一の貯蔵室の上部に断熱仕切壁で区画された引き出し式の第二の貯蔵室とを配置し、冷凍サイクルの圧縮機を前記引き出し式の第一の貯蔵室及び前記引き出し式の第二の貯蔵室の後方以外の領域に配設する冷蔵庫であって、前記引き出し式の第一の貯蔵室の背面と前記引き出し式の第二の貯蔵室の背面とにまたがって上下方向に配置され前記引き出し式の第一の貯蔵室及び前記引き出し式の第二の貯蔵室とは仕切壁で区画された冷却室を設け、前記冷却室の内部に冷凍サイクルの蒸発器を上下方向に収容したものであり、第一の貯蔵室のほぼ底部から第二の貯蔵室のほぼ天部までの二つの貯蔵室にまたがった背面のほぼ全高を上下方向に蒸発器を収容する冷却室として活用することができる。
この冷却室の高さを生かして蒸発器の高さ寸法を大きくするとともに蒸発器の奥行き寸法を短縮させれば冷却能力を維持しながら蒸発器の薄型化が図れる。その結果、冷却室の厚みを薄くすることができ、圧縮機が二つの貯蔵室の領域外にあるため二つの貯蔵室内を複雑な空間形状とならずに拡大して収納容積を増大し、収納性を高めて使い勝手を向上させることができる。
また、貯蔵室内の奥行きの拡大に合わせて引き出し構造に関連する部品を選定すれば、収納容器の引き出し代も拡大することができて引き出し時の収納性や視認性を高めて使い勝手を向上することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記蒸発器を前記断熱仕切壁の後方領域を含めて前記第一の貯蔵室と前記第二の貯蔵室とにまたがって配置し、前記冷却室内の前記蒸発器より上方空間に冷却ファンを配置したものであり、第一の貯蔵室と第二の貯蔵室とを併せた高さの領域を活用できるため蒸発器の高さを大きくして奥行き寸法を縮める自由度が高くなる。そして、蒸発器の奥行き寸法を縮めた分、冷却室の厚みを薄くして第一の貯蔵室,第二の貯蔵室の室内奥行きを拡大することができる。また、蒸発器を両室にまたがって配置しても冷却室の上下方向に空間スペースが残るが、このうち蒸発器上部の空間を活用して冷却ファンを合理的に収容することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記冷却室内の前記蒸発器より下方空間に前記蒸発器の除霜装置を配置したものであり、蒸発器を第一の貯蔵室と第二の貯蔵室とにまたがって配置した上で残る空間スペースのうち、蒸発器下部の空間を活用して除霜装置を合理的に収容することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明に、さらに、前記除霜装置の直下に除霜水受け皿と除霜水を庫外に排水する排水管とよりなる除霜水排水機構を設け、前記冷却室の上方からの投影面内に前記除霜水排水機構を配置したものであり、断熱箱体底部の庫外に配置する蒸発皿への排水経路を短くでき、除霜装置の加熱作用を有効に活用して冷却ファン,蒸発器,除霜水受け皿,排水管の各所に付着した霜の除霜を効果的に行うことができる。また、上下方向にこれらの部品を揃えることで室内容積に寄与しない無効スペースの厚みを極力抑えて第一の貯蔵室,第二の貯蔵室の奥行きをほぼ同等に拡大することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、前記蒸発器の奥行き寸法と高さ寸法との比率を1:4から1:10の範囲としたものであり、実使用時を想定した着霜時の冷却能力の劣化度合いを抑えながら蒸発器の奥行き寸法を短縮させることができ、冷却室の薄型化を図って冷第一の貯蔵室,第二の貯蔵室の庫内奥行きをともに拡大させることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明において、前記第一の貯蔵室内の前記冷却室の仕切壁までの奥行きと前記第二の貯蔵室内の前記冷却室の仕切壁までの奥行きとをほぼ同等の奥行きとしたものであり、室内の空間形状も複雑な形状とならず大きめの収納物も合理的に収納できて収納性を高めることができ、棚などの庫内部品の共用化によるコスト低減も図れる。
請求項8に記載の発明は、請求項2または7に記載の発明において、前記第一の引き出し式貯蔵室内及び前記第二の引き出し式貯蔵室内にレールで前後方向に移動する収納容器をそれぞれ備え、前記収納容器を上面を開口したほぼ直方体状で、かつ奥行きがほぼ同等の収納容器としたものであり、引き出し用のレール長さをほぼ同等で極力延長することにより冷凍室用収納容器の引き出し代と野菜室用収納容器の引き出し代をほぼ同等に合わせた上で拡大することが可能となり、収納容器の収納量の増加に対して広々感をもって収納性を高められ、また、使用者が、両室の収納容器を引き出して引き出し代が異なることに対して違和感を覚えることがなく、収納容器の形状も双方がシンプルな形状で揃えることができ、引き出したときの統一感があって冷蔵庫の商品品位が高まる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記第一の引き出し式貯蔵室及び第二の引き出し式貯蔵室のレールの奥行きをほぼ同等としたものであり、レール全体や構成部品の一部を共用化できるため製造コストを軽減することができる。特に、高品位,高機能のレールを採用する場合は部品コストが高価であり共用化できるコストダウン効果が大きい。
請求項10に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記第一の貯蔵室内の高さと前記第二の貯蔵室内の高さをほぼ同等としたものであり、両室の扉を共用化してコスト低減を図れる可能性が出てくる。また、引き出し式の収納用器を両室で共用化することも考えられ、収納容器は一般的に大型の樹脂成型品であるだけにコストメリットが大きい。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記第一の貯蔵室と前記第二の貯蔵室の前記断熱箱体の開口面にそれぞれ備えられる扉の高さをほぼ同等としたものであり、扉の構成部品を共用化することができ、製造コストを軽減できる。また、室内温度が低い方の扉に表面結露問題などが生じなければ断熱扉完成品としての完全共用化も可能であり、この場合は材料コスト、管理コスト、工数コストを含めた製造コスト全体を大きく軽減できる。さらには市場サービス面においても同一扉であるため在庫管理が容易となる。
請求項12に記載の発明は、請求項1から11のいずれか一項に記載の発明において、前記第一の貯蔵室を冷凍室としたものであり、最下部の冷凍室の奥行きを拡大することができて、しかも室内の空間形状も複雑な形状とならず大きめの収納物も合理的に収納できて収納性を高めることができ、長期冷凍保存のストック食品のほか短期冷凍保存のフロー食品の増加による冷凍食品の利用頻度の増加にも十分に対応できる利便性の高い冷蔵庫を提供できる。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、前記第二の引き出し式貯蔵室を野菜室としたものであり、使い勝手のよい中段高さで健康志向の野菜,果物の収納容量を増やすことができ、鮮度管理の利便性も高まる。
請求項14に記載の発明は、請求項12または13に記載の発明において、前記冷却室内の前記蒸発器の高さ方向の配置比率において、前記第一の貯蔵室の後方領域の配置比率を前記第二の貯蔵室の後方領域の配置比率より大きくしたものであり、冷蔵温度帯である野菜室側への過冷却の影響を軽減できる。また、野菜室側の仕切りの断熱材構成も簡素なものとできて上下方向の厚みの相違を極力吸収し、両室内奥行きへの影響を抑えることができる。
請求項15に記載の発明は、請求項12または13に記載の発明に、さらに、前記蒸発器を少なくとも前記第一の貯蔵室を冷却するための第一の蒸発器とし、前記冷却室以外の領域に前記第一の蒸発器とは別に他の貯蔵室を冷却する第二の蒸発器を設けたものであり、冷蔵温度帯の貯蔵室の冷却を第二の蒸発器に分担させ、第一の蒸発器は冷凍温度帯の貯蔵室を主体として冷却するため大きな冷却能力を必要とせず、着霜量も低減する。このため、第一の蒸発器の外形寸法が小型化でき、必然的に奥行き方向の寸法も縮小できて第一の貯蔵室,第二の貯蔵室の奥行きを一層拡大できる。
請求項16に記載の発明は、請求項1から15のいずれか一項に記載の発明において、前記圧縮機を前記断熱箱体の天面部に配置したものであり、圧縮機の配置構成に関して最下部の冷凍室と野菜室の後方領域以外に配置する際に、冷蔵庫としての高さが許せば他の貯蔵室の収納領域にも影響を及ぼすことなく冷蔵庫全体の収納性を高めて使い勝手を向上することができる。
請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の発明において、前記断熱箱体の天面後部を最上部の貯蔵室内側に凹ませて凹部を形成し、前記凹部に前記圧縮機を配置したものであり、凹部に相当する上部貯蔵室内の最上部後方は、使用者の手が届きにくく実質的な無効スペースであるため圧縮機を配置しても実質的に収納容積を侵害したことにならず、第一の貯蔵室,第二の貯蔵室の後方領域から圧縮機を排除した効果が最大限に生かせ、冷蔵庫の全高を高くして設置性を低下させることなく、総合的な使い勝手をバランスよく高めることができる。
請求項18に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記冷却室と前記冷却室の背面を構成する前記断熱箱体の断熱壁との上方からの投影面内下部に収容空間となる凹部を設けたものであり、断熱箱体の下部領域に設けることが必要な冷凍サイクルの関連部品,部位やファン,電気配線,制御基板等の関連部品を収容することができ、室内側を圧迫せず、内容積を減少させることなくすっきり感のある使い勝手の良い貯蔵室を提供することができる。
請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の発明において、前記凹部内に前記除霜水排水機構から排水された除霜水の蒸発を促進する蒸発促進手段を設けたものであり、圧縮機や凝縮器が近辺に配置されていなくても蒸発を促進することができ、室内側を圧迫せず、内容積を減少させることなくすっきり感のある使い勝手の良い貯蔵室を提供することができる。
請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の発明において、前記蒸発促進手段を強制通風ファンとしたものであり、非接触で蒸発促進効果を高めることができるとともに、蒸発ファンは除霜された水の蒸発促進のみならず、空気の澱みをなくして周辺構造体への結露を防止することができる。
請求項21に記載の発明は、請求項20に記載の発明において、冷凍サイクルの凝縮器を前記断熱箱体の底部に配置し、前記強制通風ファンにより冷却するように構成したものであり、凝縮器の放熱能力向上を併せて図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成について同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図を示すものである。
図1において、例えば硬質発泡ウレタンなどの断熱材で周囲と断熱して構成されている断熱箱体101は複数の区画に区分されており、最上部に冷蔵室102、最下部に第一の貯蔵室としての冷凍室103、そして冷蔵室102と冷凍室103との間において冷凍室103の直上部に第二の貯蔵室としての野菜室104が配置される構成となっている。冷凍室103及び野菜室104はともに引き出し式貯蔵室の形態を有している。各貯蔵室の前面開口部にはそれぞれ断熱扉である冷蔵室回転扉105、冷凍室引き出し扉106、野菜室引き出し扉107が備えられている。
冷蔵室102は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1〜5℃で設定されている。また、野菜室104は冷蔵室102と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃とすることが多い。低温にするほど葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。
冷凍室103は冷凍温度帯に設定されており、冷凍保存のために通常−22〜−18℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、たとえば−30や−25℃の低温で設定されることもある。
断熱箱体101の天面部は冷蔵庫の背面方向に向かって階段状に凹みを設けて、第一の天面部108と、第二の天面部109で構成されており、この階段状の凹部110に圧縮機111、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクルの高圧側の構成部品が収納されている。
すなわち、圧縮機111を配設する凹部110は、冷蔵室102内の最上部の後方領域に食い込んで形成されることになる。したがって、従来一般的であった断熱箱体101の最下部の貯蔵室の後方領域に圧縮機111は配置されない。
冷凍室103と野菜室104の両室の背面にまたがって冷却室112が設けられ、冷却室112は仕切壁としての断熱性を有する第一の仕切り113で冷凍室103および野菜室104から仕切られている。
また、冷凍室103と野菜室104は断熱仕切壁としての断熱性を有する第二の仕切り114で仕切られている。第一の仕切り113および第二の仕切り114は、断熱箱体101の発泡後組み立てられる部品であるため、通常断熱材として発泡ポリスチレンが使われるが、断熱性能や剛性を向上させるために硬質発泡ウレタンを用いてもよく、更には高断熱性の真空断熱材を挿入して、仕切り構造のさらなる薄型化を図ってもよい。
また、冷蔵室102と野菜室104とは第三の仕切り115で区画されている。第三の仕切り115は必要に応じて、例えば野菜室104の上部が直接冷蔵室102に隣接するのでなく低温室や製氷室などの冷蔵温度より低い温度帯室に隣接する場合などには断熱材を用いた断熱仕切りとしてもよい。
冷凍室103と野菜室104にはそれぞれ食品を収納する第一の引き出し式貯蔵室用収納容器としての上面を開口した冷凍室用収納容器116と第二の引き出し式貯蔵室用収納容器としての上面を開口した野菜室用収納容器117が設けられており、それぞれの収納容器116,117は図示しない前後方向のレールと収納容器116,117を載置するローラ付きのフレームにより前後方向へ移動可能に支持されている。
冷却室112内には、代表的なものとしてフィンアンドチューブ式の蒸発器118が断熱仕切壁である第二の仕切り114の後方領域を含めて冷凍室103と野菜室104とにまたがって上下方向に縦長に配設されており、冷凍室103の領域の配置比率が野菜室104の領域の配置比率より大きくなるように配置されている。
蒸発器118の上部空間には強制対流方式により冷蔵室102,冷凍室103,野菜室104に蒸発器118で冷却した冷気を送風する冷却ファン119が配置され、蒸発器118の下部空間には冷却時に蒸発器118や冷却ファン119に付着する霜を除霜する除霜装置としてのガラス管製のラジアントヒータ120が設けられている。
また、ラジアントヒータ120で除霜された水を受ける除霜水受け皿121と、除霜水受け皿121に接続された除霜水を庫外へ導出する排水管122で構成される除霜水排水機構123が冷却室112の上方からの投影面内にほぼ収まるように設置されている。なお、排水管122は断熱箱体101の底面を貫通し、断熱箱体101の底面下部に設けられた蒸発皿124に排水するよう構成されている。
蒸発皿124は、排水した除霜水が空気と接触する面積を大きくするために浅広く形成され、蒸発皿124に対しては排水された除霜水を蒸発促進させるための凝縮配管やヒータなどの加熱装置(図示せず)が作用するよう配置されている。
上述のように冷凍サイクルの圧縮機111が冷凍室103の後方領域に存在しないため、冷却室112と除霜水排水機構123は冷凍室103のほぼ底面から野菜室104のほぼ天面となる第三の仕切り115の高さまで、断熱仕切壁である第二の仕切り114の後方領域を貫通するような形で極力奥行き方向の厚みを大きくしないように配慮されて、ほぼ同様の厚みで上下方向に一直線上に配置されている。
このことにより、冷凍室引き出し扉106の室内側裏面から冷却室112の前面壁となる第一の仕切り113までの冷凍室103内の奥行きと野菜室引き出し扉107の室内側裏面から冷却室112の前面壁となる第一の仕切り113までの野菜室104内の奥行きはほぼ同等の奥行きに形成されている。
また、同様に冷凍室引き出し扉106によって引き出される冷凍室用収納容器116の奥行きと野菜室引き出し扉107によって引き出される野菜室用収納容器117の奥行きはほぼ同等のものが用いられ、その形状についても冷凍室103の後方に従来の機械室に相当するような突出部分が食い込まないため双方ともにほぼ直方体状の形状を有している。
また、これに合わせて、冷凍室用収納容器116,野菜室用収納容器117を前後に移動させるレールの長さもほぼ同等のものが適用される。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板(図示せず)からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機111の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器(図示せず)にて放熱して凝縮液化し、キャピラリチューブ(図示せず)に至る。その後、キャピラリチューブでは圧縮機111への吸入管(図示せず)と熱交換しながら減圧されて低温低圧の液冷媒となって蒸発器118に至る。
冷却ファン119の動作により、各貯蔵室内の空気と熱交換されて蒸発器118内の冷媒は蒸発気化し、低温の冷気をダンパ装置(図示せず)などで供給制御することで各室の所望の冷却を行う。蒸発器118を出た冷媒は吸入管を経て圧縮機111へと吸い込まれる。
圧縮機111を断熱箱体101の天面部に配置して冷凍室103の後方領域には設置せず、冷却室112を冷凍室103と野菜室104の背面に配置し、蒸発器118と冷却ファン119を概ね冷凍室103と野菜室104の高さ範囲内で設け、蒸発器118を高さ方向に延長させ奥行き寸法を短縮することにより、冷却室112の厚みを薄くして庫内容積として寄与しない無効スペースを減少でき、冷凍室用収納容器116と野菜室用収納容器117との奥行き寸法をほぼ同等とすることにより、一方の貯蔵室の内容積を減らすことなく冷凍室用収納容器116と野菜室用収納容器117との奥行き寸法を共に拡大させることができ、収納容量を増やして使い勝手を向上させることができる。
特に、近年、使用者の使用頻度や鮮度管理のしやすさ、人間工学的な使い勝手の観点などから、使用頻度の最も高い冷蔵室を使用者の前面で見開いて出し入れできる上段位置に、重量物の出し入れもありかつ健康志向で日常的に鮮度管理もしたい野菜室を使いやすい中段に、そして長期間出し入れしないストック品などもありかつ取り扱い時の落下などへの配慮も必要な冷凍室を最下段にレイアウトした冷蔵庫が主流になっているが、このレイアウトにおいて圧縮機を含めた機械室の配置で最下段の冷凍室の収納容量を十分に確保できないのが欠点であったが、本実施の形態によると最下段の冷凍室103の奥行きを野菜室104と同様に拡大することができて、しかも室内の空間形状も複雑な形状とならず大きめの収納物も合理的に収納できて収納性を高めることができ、長期冷凍保存のストック食品のほか弁当や惣菜用など短期冷凍保存のフロー食品の増加による冷凍食品の利用頻度の増加にも十分に対応できる利便性の高い冷蔵庫を提供できる。
これらの収納容量,収納性に関わる効果は、冷凍室103,野菜室104が引き出し式の貯蔵室でなくても享受できるものであるが、引き出し式の貯蔵室であればさらにその効用は大きい。すなわち、引き出し用のレール長さをほぼ同等のものとすることにより冷凍室用収納容器116の引き出し代と野菜室用収納容器117の引き出し代をほぼ同等に合わせることが可能となり、使用者が日常、両室の収納容器を引き出して引き出し代が異なることに対して違和感を覚えることがなく、また、引き出された収納容器の形状も双方がほぼ直方体状のシンプルな形状で揃えることができ、引き出したときの統一感があって冷蔵庫の商品品位としても高いものとなる。
また、冷凍室103,野菜室104内の奥行きがともに拡大する分、レールの選定によっては冷凍室用収納容器116,野菜室用収納容器117の引き出し代も拡大でき、使用者は収納容器内を広々と見渡しながら物品の出し入れを効率よく行うことができ、使い忘れなどが減って衛生的に管理することもできる。レールの選定にあたっては、摺動性の高い高品位なベアリング式レールや、中間レールを有して庫外側への引き出し代を大きくできるタイプのレールを採用すればその効果を一層享受することができる。
また、冷凍室用収納容器116と野菜室用収納容器117とを前後方向に移動させるためのレールの長さをほぼ同等のものとすれば、レール全体や構成部品の一部を共用化できるため製造コストを軽減することができる。特に、上述のような高品位,高機能のレールは部品コストが高価であり共用化できるコストダウン効果は製造工程や部品管理上のコスト負担の削減にも繋がり大きいものがある。
なお、このようなコストダウン効果はレールのみならず冷凍室用収納容器116,野菜室用収納容器117を載置してレール面を移動するフレームなどの関連部品の共用化に波及させることも可能である。
また、冷凍室103,野菜室104が引き出し式の貯蔵室でなくても、室内奥行きをほぼ同等とすることで、室内に設けられる棚などの部品も共用化が図れる。
また、第一の仕切り113の中に、冷却ファン119、各貯蔵室へ冷気を供給する冷気吐出風路(図示せず)および、各貯蔵室から熱交換された冷気が蒸発器118に戻る冷気戻り風路(図示せず)を構成することにより、組立が容易となり組立工数を削減できる。
また、冷凍室3の底面と概ね同一面奥部に除霜時に発生する除霜水を受ける除霜水受け皿121を設けることにより、除霜水受け皿121から断熱箱体101の下部に設けられた蒸発皿124へ除霜水を排水する排水管122の長さを短くでき、排水管122の長さが短いことにより庫内冷却運転時に排水管122が冷却されても、除霜時に除霜装置であるラジアントヒータ120の輻射熱により温度上昇するために凍結防止用ヒータが無くても排水管122内の水の凍結を防止することができる。
ここで、冷却室112内に上下方向に配置された冷却ファン119,蒸発器118,ラジアントヒータ120と除霜水受け皿121,排水管122がほぼ一直線上に冷却室112の縦方向の投影面積内に収められているために、室内容積に寄与しない無効スペースの厚みを極力抑えて冷凍室103,野菜室104の奥行きをほぼ同等に拡大する効果と、ラジアントヒータ120の輻射加熱を有効に活用して冷却ファン119,蒸発器118,除霜水受け皿121,排水管122の各所に付着した霜の除霜を効果的に行わせる効果を両立することができるものである。
冷却室112の厚みをより抑えるために蒸発器118の奥行き寸法を小さくし、その分高さ寸法を大きくして冷却能力を維持する方法があるが、蒸発器118の吸い込み側間口面積減少による着霜目詰まりの対策、高さ寸法増加によるラジアントヒータ120の輻射加熱不足の対策などを適宜施すことが好ましい。
着霜目詰まり対策としては戻り風路の配置構成やフィン配列などが挙げられ、加熱対策としては別途補助ヒータを設けたり、ラジアントヒータ120の代わりに蒸発器表面に接触して伝熱させるタイプのパイプヒータを用いてもよい。また、蒸発器のタイプをフィンアンドチューブ以外のものとし、厚みを軽減できるものを採用してもよい。
蒸発器118の厚みを抑えても、冷却ファン119の奥行き寸法がこれに伴わない場合も考えられる。また、第一の仕切り113に断熱材を用いる場合の断熱厚みが冷凍室103側と野菜室104側とで異なる場合もあり、厳密には冷却室112の厚みが上下方向の部位によって若干異なるもあるが、冷凍室103,野菜室104の室内奥行きがほぼ同等に拡大して確保できる程度であれば目的は達せられる。
なお、冷凍室103の背面と野菜室104の背面にまたがって配置される蒸発器118の配置比率を冷凍室103側に大きくなるように配置することで、冷蔵温度帯である野菜室104側への過冷却の影響を軽減できる。また、野菜室104側の第一の仕切り113の断熱材の構成も簡素なものとでき、第一の仕切り113の上下方向の厚みの相違を極力吸収し、両室内奥行きへの影響を抑えることができる。
また、一般的に冷蔵庫用の蒸発器は、主として冷蔵庫の外形寸法、容積等により必要冷却能力が決定され、必要冷却能力が確保できるよう、蒸発器の外形寸法、熱交換が行われるフィンのピッチ、伝熱管の本数等から概ね必要熱交換表面積が算出される。熱交換表面積は主に蒸発器の外形寸法によるボリュームで概ね決定されるため、例えば大型冷蔵庫においては、冷蔵庫外形幅寸法は約600mmから700mmのものが多く、冷蔵庫の外形幅寸法が決まれば概ね蒸発器の幅寸法が決定されることより、蒸発器の奥行き寸法と高さ寸法は、蒸発器の奥行き寸法と高さ寸法の比率により決定される。
一般に蒸発器の奥行き寸法は、冷却能力、耐着霜面で約60mmから75mmのものがよく使用されており、また高さ寸法は1つの蒸発器で冷却を行うタイプの冷蔵庫の蒸発器では、例えば約200mmであり、蒸発器の奥行き寸法と高さ寸法が概ね1:2から1:3の比率で構成されている。
本実施の形態における蒸発器118は、奥行き寸法と高さ寸法が1:4から1:10の比率で構成され、従来の蒸発器と比較し奥行き寸法を減少させ、高さ寸法を拡大させている。例えば、蒸発器奥行き寸法を40mmから50mmとし、高さ寸法を従来のものと比較し拡大させている。
しかしながら、一般に蒸発器奥行き寸法を減少させると蒸発器の吸い込み側の下面面積が減少するため、扉開閉頻度が高い時等に蒸発器下面が霜により目詰まり状態となり、冷却能力が劣化してしまう可能性が高くなる。(表1)は、外形体積を一定とした場合の蒸発器の奥行き寸法と高さ寸法の比率と着霜時の蒸発器冷却能力劣化度合いの関係及び蒸発器の薄型化の度合いを表したものである。
Figure 2006105572
(表1)によると、蒸発器の奥行き寸法と蒸発器の高さ寸法が1:10の比率を超えると蒸発器の厚みを十分に薄型化できて本実施の形態の目的を達成する効果を発揮するが、空気吸い込み側の開口面積が小さくなって着霜による目詰まりで通風量すなわち熱交換量低下によって蒸発器冷却能力の劣化が激しい。一方、この比率が小さいほど空気吸い込み側の開口面積が大きくなって着霜時の目詰まりによる冷却能力劣化程度は抑制されるが、比率が1:4を下回ると蒸発器の高さが短くなって着霜量少時のフィンや冷媒パイプとの熱交換距離が徐々に確保しにくくなり冷却効率が低下する傾向となる。また、蒸発器の厚みを薄型化する本実施の形態の目的も達せられない。本実施の形態において十分な薄型化の効果を発揮させるには、蒸発器の奥行き寸法と高さ寸法を同一としたものの奥行き寸法を基準として1とすると、奥行き寸法が概ね0.5以下となれば達せられる。
なお、従来の蒸発器の比率が1:4を下回っているのは、蒸発器が最下部の貯蔵室である冷凍室内に配置され、かつ圧縮機を収容する機械室の上部に相当する上下方向に狭い空間スペースに収容する必要があるため必然的に高さ寸法を小さくし、奥行き寸法を大きくして熱交換表面積を確保しようとしたためである。
そして、蒸発器の奥行き寸法と蒸発器の高さ寸法の比率が、1:4から1:10の範囲にある場合、従来の1:2から1:3の比率と比較し着霜時の冷却能力劣化度合いは劣るがその差は小さく、蒸発器の薄型化の目的にも十分にかなうものとなる。
以上のように、蒸発器118の奥行き寸法と高さ寸法を1:4から1:10の比率で構成することにより、実使用時を想定した冷却能力の劣化度合いを抑えながら蒸発器118の奥行き寸法を短縮させることができ、冷却室112の薄型化を図って冷凍室103,野菜室104の庫内奥行きをともに拡大させることができるものである。
また、蒸発皿124を断熱箱体101の底面に設置したことにより、最大で断熱箱体101の平面断面寸法と等しい程度にまで浅広く形成でき、蒸発皿124の表面積拡大により除霜水を蒸発させる能力を向上させることができる。
また、冷凍室103の高さと野菜室104の高さをほぼ同等とし、冷凍室引き出し扉106と野菜室引き出し扉107の高さをほぼ同等とすることで、冷凍室引き出し扉106と野菜室引き出し扉107の構成部品を共用化することができ、製造コストを軽減できる。温度差の相違から冷凍室引き出し扉106と野菜室引き出し扉107の断熱性に差を設ける必要がある場合には断熱材となる硬質発泡ウレタンの壁厚が異なり、断熱扉完成品としての共用化はできないが、野菜室引き出し扉107の壁厚基準で冷凍室引き出し扉106の表面結露問題などが生じなければ断熱扉完成品としての完全共用化も可能であり、この場合は材料コスト、管理コスト、工数コストを含めた製造コスト全体を大きく軽減できる。さらには市場サービス面においても同一扉であるため在庫管理が容易となる。
また、例えば冷凍室引き出し扉106に高断熱性の真空断熱材を用いれば断熱性能を維持しながら野菜室引き出し扉107との壁厚の差を吸収でき断熱扉完成品としての外形の共用化が可能となって製造工程での組立性が容易となる。
また、冷凍室103と野菜室104の高さをほぼ同等とすれば、引き出し式の冷凍室用収納用器116と野菜室用収納容器117を共用化することも考えられ、一般的に大型の樹脂射出成型品であるだけにコストメリットが大きい。
一方、本実施の形態では圧縮機111を断熱箱体101の天面部のうち後背部に形成した凹部110に収容して、最上部の貯蔵室である冷蔵室102の最上部後方に位置するように構成したもので、冷蔵室102の最上部後方はもともと使用者の手が届きにくいために利用頻度が極端に低く、実質的な無効スペースとなっていた領域であり、この部に圧縮機111を配置しても実質的に収納容積を侵害したことにならず、最下部の冷凍室103の後方領域から圧縮機111を排除した効果が最大限に生かせ、冷蔵庫全体としての総合的な使い勝手をバランスよく高めることができるメリットがある。
このように、本実施の形態では冷蔵庫全体のバランスを考慮して効果的に使い勝手を高める構成を提案したが、圧縮機111の配置構成に関しては最下部の冷凍室103と野菜室104の後方領域以外に配置すれば、少なくとも冷凍室103,野菜室104の使い勝手向上に関する目的はほぼ達せられるものであるから、本実施の形態にとらわれず、例えば、冷蔵庫としての高さが許せば断熱箱体101の天面上に圧縮機111を載置する形態としたり、冷凍室103の下部である断熱箱体101の底部を底上げして圧縮機111を載置する形態とすることも考えられる。
なお、本実施の形態では第一の引き出し式貯蔵室として冷凍室103、第二の引き出し式貯蔵室として野菜室104としたが、これとは逆の配置で第一の引き出し式貯蔵室として野菜室104、第二の引き出し式貯蔵室として冷凍室103としても同様の効果を得ることができる。
また、第一の引き出し式貯蔵室103と第二の引き出し式貯蔵室104は、それぞれの周囲を断熱性を有する第一の仕切り113、第二の仕切り114、第三の仕切り115で区画することにより、野菜室と冷凍室以外の例えば、通常1〜5℃で設定される冷蔵室や、肉魚などの保鮮性向上のため比較的低めの温度、たとえば−7〜1℃で設定される低温室や、製氷を行わせる冷凍温度の製氷室に設定することも可能である。また、冷気をコントロールするダンパ装置(図示せず)を設けることで、冷凍温度を含めた各温度帯に切り替えが可能な切替室とすることができる。
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形2における冷蔵庫の縦断面図を示すものである。なお、実施の形態1と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
冷凍室201と野菜室202の背面領域には第一の冷却室203が上下方向に区画され、第一の冷却室203内には第一の蒸発器204と第一の冷却ファン205が設けられて冷凍温度帯の冷凍室201を強制対流で冷却する。また、冷蔵室206内の背面には第二の冷却室207が設けられ第二の蒸発器208と第二の冷却ファン209が収容されており、蒸発温度を第一の蒸発器204よりも高めて冷蔵温度帯の冷蔵室206,野菜室202を強制対流で冷却する。
以上のような構成において、冷凍室201,野菜室202の背面に配置される第一の蒸発器204ではすべての貯蔵室を冷却せず、冷蔵温度帯の貯蔵室の冷却は冷蔵室206内に設けた第二の蒸発器208に分担させ、第一の蒸発器204は冷凍室201など冷凍温度帯の貯蔵室を主体に冷却することになるため大きな冷却能力を必要とせず、着霜量も低減する。
このため、第一の蒸発器204の外形寸法も小型化でき、必然的に奥行き方向の寸法も縮小できて実施の形態1と比べて一層の薄型化が可能となる。
実施の形態1において、(表1)に示す蒸発器の奥行き寸法と高さ寸法の比率を1:5から1:10の範囲とすることが実用時の冷却能力を維持しながら蒸発器の薄型化を図れる条件であることを述べたが、本実施の形態の第一の蒸発器204の場合は冷凍室201のみの冷却であるためにもともと着霜量が少なく、比率を1:10に近付けても冷却能力の劣化が少なく、より一層の薄型化が図れるのである。
このようにして、第一の蒸発器204の薄型化が図れると第一の冷却室203の厚みも一層の薄型化が可能となり、その結果冷凍室201と野菜室202の室内奥行きを大きく確保できる。これにより、冷凍室201,野菜室202に関しては実施の形態1以上に収納容積と収納性を高めて使い勝手を一層向上した冷蔵庫を提供することができるものである。
(実施の形態3)
図3は本発明の実施の形態3における冷蔵庫の縦断面図を示すものである。なお、実施の形態1と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
冷凍室301と野菜室302の背面領域に冷却室303が上下方向に区画され、冷却室303内には蒸発器304とその上部に配置された冷却ファン305が設けられている。
蒸発器304の下部空間には冷却時に蒸発器304や冷却ファン305に付着する霜を除霜する除霜装置としてのガラス管製のラジアントヒータ306が設けられている。
また、ラジアントヒータ306で除霜された水を受ける除霜水受け皿307と、除霜水受け皿307に接続された除霜水を庫外へ導出する排水管308で構成される除霜水排水機構309が冷却室303の上方からの投影面内にほぼ収まるように設置されている。なお、排水管308は断熱箱体310の底面を貫通し、断熱箱体310の底面下部に設けられた蒸発皿311に排水するよう構成されている。
また、断熱箱体310の底面部背面に空間である凹部312を設けて、除霜されて蒸発皿311に溜まった水を蒸発促進するための蒸発促進手段である蒸発ファン313を設置し、断熱箱体310の底面には平面状の凝縮器314を配置構成している。凝縮器314は代表的なものとしてパイプにスパイラル状のフィンを巻きつけたスパイラルフィンコンデンサや、金属板にパイプを接触させたプレートコンデンサや、ワイヤーコンデンサ、フィンコイルコンデンサ等がある。
なお、蒸発ファン313は除霜された水の蒸発促進のみならず、断熱箱体310の底面部に配設された凝縮器314の放熱能力向上にと、凝縮器314で熱交換された温度が高い空気を蒸発ファン313で攪拌し、比較的表面温度が低くなりやすい冷凍室301周囲の外郭表面が結露するのを防止する。
ここで、蒸発器304、冷却ファン305、ラジアントヒータ306、除霜水排水機構309、凹部312、蒸発ファン313は冷却室303と冷却室303の背面となる断熱壁315を併せた領域の上方からの投影面内にほぼ収まるように下部に設置されている。
このように、冷凍サイクルの圧縮機111が冷凍室301の後方領域に存在しないため、上述の各部品を冷凍室301と野菜室302の、背面領域の冷却室303および断熱壁315の上方からの投影面内にほぼ収納することにより、冷凍室301や野菜室302の奥面が出っ張らず、すっきり感のある使い勝手の良い貯蔵室内を形成することができる。
本実施の形態のように冷凍室301,野菜室302が引き出し式の貯蔵室である場合は、第一の引き出し式貯蔵室用収納容器である冷凍室用収納容器301a,第二の引き出し式貯蔵室用収納容器である野菜室用収納容器302aの奥行きはほぼ同等のものが用いられ、その形状についても冷凍室301の後方に従来の機械室に相当するような突出部分が食い込まないため双方ともにほぼ直方体状の形状とすることができる。
また、これに合わせて、冷凍室用収納容器301a,野菜室用収納容器302aを前後に移動させるレールの長さもほぼ同等のものが適用される。
また、冷却室303の高さを生かして蒸発器304の高さ寸法を大きくするとともに蒸発器304の奥行き寸法を短縮させれば冷却能力を維持しながら蒸発器の薄型化が図れる。その結果、冷却室303の厚みを薄くすることができ、さらに収納容積を増大し、収納性を高めて使い勝手を向上させることができる。
また、貯蔵室内の奥行きの拡大に合わせて引き出し構造に関連する部品を選定すれば、冷凍室用収納容器301a,野菜室用収納容器302aの引き出し代も拡大することができて引き出し時の収納性や視認性を高めて使い勝手を向上することができる。
上述の例では、凹部312には蒸発ファン313を配置したが、蒸発ファン313の作用は蒸発皿311に溜まった除霜水の蒸発促進だけでなく、凝縮器314の強制対流による放熱促進の作用を併せ持たせてもよい。
また、凝縮器314としてフィンコイルコンデンサ(図示せず)を用い、凹部312に収まるように配置すれば断熱箱体310の底面部の凝縮器設置スペースを削減して庫内容積として拡大させ、冷凍室301の内容積増につなげることができる。断熱箱体310の幅方向の寸法を活かせば、凝縮器314を効果的に収容することが可能であり、蒸発ファン313を長手方向に配置して凝縮器314の放熱促進用のファンとして機能させることも可能である。
また、凝縮器314の配管の溶接部や蒸発皿311に対して排水された除霜水を蒸発促進させるための凝縮配管(図示せず)の溶接部を凹部312内の空間に収納することにより作業性を向上させることができる。
さらに、蒸発皿311を含めた除霜水の蒸発促進機構全体を凹部312内に収容することができればよりコンパクトに下部領域の部品配置を集約することができ、庫内側内容積への影響度をより少なくすることができる。
また、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクルの高圧側の構成部品や、蒸発器304を複数設けて適宜切替えを行う冷凍システムを備えた冷蔵庫とした場合には冷媒回路を切り替える切替弁(図示せず)を空間である凹部312に収納することにより、作業性およびサービス性を向上させることができる。
また、凹部312に冷蔵庫の運転を制御する電子制御基板(図示せず)の収納部としたり、電気配線の収納部や接続部とすることにより、これらの収納のために庫内の内容積を減少させることもない。
以上のように、冷却室303および背面の断熱壁315を併せた領域の上方からの投影面内下部に空間である凹部312を設け、所謂ユーティリティースペースとすることにより、断熱箱体310の下部領域に設けることが必要な冷凍サイクルの関連部品,部位やファン,電気配線,制御基板等の関連部品を収容することができ、上述のような機能部品,部位を設けても冷凍室301,野菜室302の室内側を圧迫せず、内容積を減少させることなくすっきり感のある使い勝手の良い貯蔵室を提供することができるものである。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、最下部の貯蔵室と少なくともその直上部の貯蔵室の奥行きをシンプルな形状で拡大して収納性を高めることによって使い勝手を向上させることができ、多様な貯蔵室を複数有する冷蔵庫や冷凍庫等の用途に広く適用できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の縦断面図 従来の冷蔵庫の縦断面図
符号の説明
101,310 断熱箱体
103,201,301 冷凍室(第一の貯蔵室)
104,202,302 野菜室(第二の貯蔵室)
110,312 凹部
111 圧縮機
112,303 冷却室
116,301a 冷凍室用収納容器(第一の引き出し式貯蔵室用収納容器)
117,302a 野菜室用収納容器(第二の引き出し式貯蔵室用収納容器)
118,304 蒸発器
119,305 冷却ファン
120,306 ラジアントヒータ(除霜装置)
121,307 除霜水受け皿
122,308 排水管
123,309 除霜水排水機構
203 第一の冷却室
204 第一の蒸発器
208 第二の蒸発器
313 蒸発ファン(強制通風ファン)
314 凝縮器
315 断熱壁

Claims (21)

  1. 前面を開口した断熱箱体内に複数の貯蔵室を区画形成し、冷凍サイクルの圧縮機を最下部の第一の貯蔵室及び前記第一の貯蔵室の上部に断熱仕切壁で区画された第二の貯蔵室の後方以外の領域に配設する冷蔵庫であって、前記第一の貯蔵室の背面と前記第二の貯蔵室の背面とにまたがって上下方向に配置され前記第一の貯蔵室及び前記第二の貯蔵室とは仕切壁で区画された冷却室を設け、前記冷却室の内部に冷凍サイクルの蒸発器を上下方向に収容した冷蔵庫。
  2. 前面を開口した断熱箱体内に区画された複数の貯蔵室のうち、少なくとも最下部に引き出し式の第一の貯蔵室と前記引き出し式の第一の貯蔵室の上部に断熱仕切壁で区画された引き出し式の第二の貯蔵室とを配置し、冷凍サイクルの圧縮機を前記引き出し式の第一の貯蔵室及び前記引き出し式の第二の貯蔵室の後方以外の領域に配設する冷蔵庫であって、前記引き出し式の第一の貯蔵室の背面と前記引き出し式の第二の貯蔵室の背面とにまたがって上下方向に配置され前記引き出し式の第一の貯蔵室及び前記引き出し式の第二の貯蔵室とは仕切壁で区画された冷却室を設け、前記冷却室の内部に冷凍サイクルの蒸発器を上下方向に収容した冷蔵庫。
  3. 前記蒸発器を前記断熱仕切壁の後方領域を含めて前記第一の貯蔵室と前記第二の貯蔵室とにまたがって配置し、前記冷却室内の前記蒸発器より上方空間に冷却ファンを配置した請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記冷却室内の前記蒸発器より下方空間に前記蒸発器の除霜装置を配置した請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記除霜装置の直下に除霜水受け皿と除霜水を庫外に排水する排水管とよりなる除霜水排水機構を設け、前記冷却室の上方からの投影面内に前記除霜水排水機構を配置した請求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 前記蒸発器の奥行き寸法と高さ寸法との比率を1:4から1:10の範囲とした請求項1から5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記第一の貯蔵室内の前記冷却室の仕切壁までの奥行きと前記第二の貯蔵室内の前記冷却室の仕切壁までの奥行きとをほぼ同等の奥行きとした請求項1から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記第一の引き出し式貯蔵室内及び前記第二の引き出し式貯蔵室内にレールで前後方向に移動する収納容器をそれぞれ備え、前記収納容器を上面を開口したほぼ直方体状で、かつ奥行きがほぼ同等の収納容器とした請求項2または7に記載の冷蔵庫。
  9. 前記第一の引き出し式貯蔵室及び第二の引き出し式貯蔵室のレールの奥行きをほぼ同等とした請求項8に記載の冷蔵庫。
  10. 前記第一の貯蔵室内の高さと前記第二の貯蔵室内の高さをほぼ同等とした請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  11. 前記第一の貯蔵室と前記第二の貯蔵室の前記断熱箱体の開口面にそれぞれ備えられる扉の高さをほぼ同等とした請求項10に記載の冷蔵庫。
  12. 前記第一の貯蔵室を冷凍室とした請求項1から11のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  13. 前記第二の引き出し式貯蔵室を野菜室とした請求項12に記載の冷蔵庫。
  14. 前記冷却室内の前記蒸発器の高さ方向の配置比率において、前記第一の貯蔵室の後方領域の配置比率を前記第二の貯蔵室の後方領域の配置比率より大きくした請求項12または13に記載の冷蔵庫。
  15. 前記蒸発器を少なくとも前記第一の貯蔵室を冷却するための第一の蒸発器とし、前記冷却室以外の領域に前記第一の蒸発器とは別に他の貯蔵室を冷却する第二の蒸発器を設けた請求項12または13に記載の冷蔵庫。
  16. 前記圧縮機を前記断熱箱体の天面部に配置した請求項1から15のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  17. 前記断熱箱体の天面後部を最上部の貯蔵室内側に凹ませて凹部を形成し、前記凹部に前記圧縮機を配置した請求項16に記載の冷蔵庫。
  18. 前記冷却室と前記冷却室の背面を構成する前記断熱箱体の断熱壁との上方からの投影面内下部に収容空間となる凹部を設けた請求項5に記載の冷蔵庫。
  19. 前記凹部内に前記除霜水排水機構から排水された除霜水の蒸発を促進する蒸発促進手段を設けた請求項18に記載の冷蔵庫。
  20. 前記蒸発促進手段を強制通風ファンとした請求項19に記載の冷蔵庫。
  21. 冷凍サイクルの凝縮器を前記断熱箱体の底部に配置し、前記強制通風ファンにより冷却するように構成した請求項20に記載の冷蔵庫。
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