JP2007064598A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機を上方に載置する冷蔵庫において、断熱箱体の底面付近の空気の対流を効率良くすることを目的とする。
【解決手段】断熱箱体の天面後方を庫内側に凹ませて形成した機械室に圧縮機を載置する冷蔵庫であり、断熱箱体の底面と前記底面カバーとの空間は幅広ダクト状に形成され、その空間内に蒸発器に付着した霜を溶かして貯留するための蒸発皿とファンを配置するものであり、圧縮機が位置しない断熱箱体底面の空間を利用して、蒸発皿内の水の加熱または蒸発した水分を効率良く、かつ合理的に排出することができ、排気ダクトを簡素化して貯蔵室内の収納容積の増大、収納性を高め、小さいスペースで大きな容量を実現することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は圧縮機を天面部に載置した冷蔵庫に関するものである。
近年、冷蔵庫は地球環境保護の観点から更なる省エネルギー化が進むとともに、その使い勝手や収納性の向上が求められている。
従来この種の冷蔵庫は、下奥部の使い勝手の向上を図るために、冷蔵庫本体の上部に冷凍サイクルの構成部品を収納する方法が取られていた。また、蒸発皿は蒸発皿内に滞留する水の蒸発量の向上という観点から冷蔵庫の最下部に収納するという方法が取られていた(例えば、特許文献1参照)。
図10は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の構成を示すものである。
図10に示すように、冷蔵庫本体1は断熱箱体2を有し、断熱箱体2の前方開放面には扉3が設けられている。断熱箱体2はルーフパネル4、ベースパネル5、サイドパネル6、リアパネル7で組み立てられている。断熱箱体2の内部には冷却ユニット8が取り付けられている。冷却ユニット8は冷却ダクト9、庫内ファン10、冷却器11、排水パイプ12で構成されている。排水パイプ12の後端部は、リアパネル7の内部に埋設された排水路13に接続しており、排水路12の下端部はベースパネル5の下面に取り付けられた排水部材14の上方に臨んでおり、排水部材14の前方端部は、ベースパネル5の下面に配置された蒸発皿15の上方に臨んでいる。
また、断熱箱体2のルーフパネル4の上面には機械室16が配設されている。機械室16の機械室カバー17内には、圧縮機(図示せず)、凝縮器(図示せず)、凝縮器冷却ファン(図示せず)が配設されている。機械室カバー17の右側に図示しない吸気口、左側及び後側には吸排気口19が設けられている。機械室カバー17の後方下部からは、リアパネル7に沿って、排気ダクト20が設けられている。排気ダクト20は、機械室16の機械室カバーと粗同等の幅を有している。
以上の構成において、冷却器11の除霜時に発生する除霜水は、排水パイプ12から排水路13を経て、排水部材14を通り、蒸発皿15に排水される。
また、機械室16の運転時に凝縮器冷却用ファンが回転駆動し、吸気口(図示せず)より吸気し、左側の排気口19から排出されるとともに、その一部が後側の排気口19にも排気される。このように、排出された排気は、矢印にて示すように、排気ダクト20の下を通り下方に排出される。排出された排気はリアパネル7及び蒸発皿15を加熱し、蒸発皿15内の水を蒸発させている。
特開平11−63790号公報
しかしながら、上記従来の構成では、圧縮機及び凝縮器が断熱箱体の上面に位置するため、従来から主であった圧縮機が熱源となって、その近傍の蒸発皿に滞留する水を加熱させることはできない。そのため、断熱箱体の上面にある圧縮機及び凝縮器から放出される熱を、ファンによる強制対流により、断熱箱体の下面に位置する蒸発皿まで暖かい空気を循環させるダクトを設け、蒸発皿に滞留する水を加熱する手段を用いることで、ある程度の水を蒸発させることはできるが、依然として圧縮機が上方に位置する際の、下方に位置する蒸発皿近傍の空気の循環を効率良く、かつ合理的に行うための蒸発皿、ファン、凝縮器の配置がうまく出来ていない。
また、特に断熱箱体の圧縮機を設置する最上部から蒸発皿が位置する最下部にまで空気を循環させることが必要になるため、冷蔵庫高さが1800mm程度となっている近年では、通風抵抗が非常に大きくなり、蒸発皿内の水を蒸発させるために必要な風量が確保できないといった問題点もあった。
また、ダクトを背面に構成するための風路構成が必要となり、断熱箱体の貯蔵室の容積を減少させてしまう。さらにダクトを繋ぐための連結や密着する箇所が増加するため、非常に複雑なダクト形状が必要となり、コストアップにも繋がるという問題点もあった。
また、断熱箱体の上面の機械室に圧縮機、凝縮器及び凝縮器冷却ファンを配置しているため、機械室の容積が非常に大きくなり、冷蔵庫の外形寸法に対する貯蔵室の収納容積が減少するとともに、使用者にとって見た目の圧迫感が大きいものとなり、デザイン的にも悪いものとなってしまう。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、断熱箱体の天面後方に圧縮機を載置する冷蔵庫において、圧縮機が位置しない断熱箱体底面の空間を利用して、蒸発皿内の水の加熱または蒸発した水分を効率良く、かつ合理的に排出することができ、底面に構成したダクトを簡素化して貯蔵室内の収納容積の増大、収納性を高める冷蔵庫を提供することを目的とする。
外箱と内箱と前記外箱と前記内箱との間に設けた断熱材とよりなる断熱箱体と、前記断熱箱体の天面後方を庫内側に凹ませて形成した機械室と、前記機械室に載置される冷凍サイクルの圧縮機と、前記断熱箱体内を冷却するための蒸発器と、前記蒸発器に付着した霜を溶かして貯留するための蒸発皿と、前記断熱箱体の底面と前記底面を覆う底面カバーと、側面カバーの冷蔵庫背面側には背面カバーを有し、前記断熱箱体の前記底面と前記底面カバーとの空間を幅広のダクト状にした底面ダクトを形成し、前記底面ダクトに凝縮器と蒸発皿とファンを載置し、前記ファンの運転による強制対流により、前記断熱箱体の前記底面前方から、凝縮器、蒸発皿、ファンの順で風が流れるように構成するものである。
これによって、断熱箱体の底面に位置する蒸発皿近傍の空気の循環量が非常に大きくなり、蒸発させる能力が向上するとともに、排気ダクトを断熱箱体の底面で構成することができるので、貯蔵室内の収納容積の増大し収納性を高め、かつ安価なダクト構成にすることが可能となる。
本発明の冷蔵庫は、本発明にかかる冷蔵庫は、断熱箱体の天面後方に圧縮機を載置する冷蔵庫において、圧縮機が位置しない断熱箱体底面の空間を利用して、蒸発皿内の水の加熱または蒸発した水分を効率良く、かつ合理的に排出することができ、底面に構成したダクトを簡素化して貯蔵室内の収納容積の増大、収納性を高め、小さいスペースで大容量を実現することができる。
請求項1に記載の発明は、外箱と内箱と前記外箱と前記内箱との間に設けた断熱材とよりなる断熱箱体と、前記断熱箱体の天面後方を庫内側に凹ませて形成した機械室と、前記機械室に載置される冷凍サイクルの圧縮機と、前記断熱箱体内を冷却するための蒸発器と、前記蒸発器に付着した霜を溶かして貯留するための蒸発皿と、前記断熱箱体の底面と前記底面を覆う底面カバーと、側面カバーの冷蔵庫背面側には背面カバーを有し、前記断熱箱体の前記底面と前記底面カバーとの空間を幅広のダクト状にした底面ダクトを形成し、前記底面ダクトに凝縮器と蒸発皿とファンを載置し、前記ファンの運転による強制対流により、前記断熱箱体の前記底面前方から、凝縮器、蒸発皿、ファンの順で風が流れるように構成することにより、断熱箱体の底面と底面カバーとの間を直線的な筒状のダクトとして構成し、ファンを設けることで、従来から主であった圧縮機が存在しないことも加えて、非常に風路としての抵抗を減少させることができる。そのため、ダクト内、特に蒸発皿近傍の空気の循環量を増加させることができるので、蒸発皿内に滞留している水を蒸発させる能力を向上することが可能となる。
また、ファンによる強制対流により断熱箱体の底面前方から空気が底面ダクトに流入し、凝縮器により熱交換された温かい空気が、蒸発皿内に滞留している水の上を通過するので、蒸発皿内に滞留している水を蒸発させる能力を飛躍的に向上することが可能となる。
また、風路を断熱箱体の底面に幅広ダクト状に構成しているので、断熱箱体の底面の貯蔵室側への突出を比較的小さく抑えることができ、結果的に貯蔵室内の収納容積を増大させ、収納性を高めることが可能となる。
さらに、圧縮機を載置している断熱箱体の天面後方の凹ませた箇所を極力小さく構成することで、貯蔵室内の見た目の圧迫感もなくデザイン的にも良いものに仕上る。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ファンを境に前記蒸発皿と前記凝縮器とが位置する区画を区画形成したものであり、ファンを境にして強制通風の上流側に凝縮器と蒸発皿を区画配置することができ、断熱箱体の底面前方から空気が底面ダクトに流入し、凝縮器により熱交換された温かい空気が、蒸発皿内に滞留している水の上を通過することにより湿気を伴なった温かい空気を再び凝縮器および蒸発皿の近傍へ行くことを回避しながら、効率良く空気を外へ放出することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記蒸発皿に一部切り部を設け、その切り欠き部に前記ファンを備えたものであり、切り欠き部のスペースを利用してファンを設置することで、比較的大きい口径のファンを適用することができ、凝縮器および蒸発皿に対流している水の上を通過する循環風量を増大することができるので、さらに水の蒸発を促進させることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前記背面カバーに複数の排熱孔を備えたものであり、ファンから吐出した温かく湿った空気を確実に冷蔵庫外に排出することができる。また、排熱孔を複数とすることで、通風抵抗を減らし、循環風量を増大できるので、蒸発皿に滞留する水の蒸発をさらに促進させることが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、前記背面カバーに複数の排熱孔と複数の吸気孔を備えたものであり、吸気側の総開口面積を増加させることで、底面ダクトに流入する空気量を増加させることができ、蒸発皿に対流する水の上を通過する空気量を増大させることができるので、蒸発皿に滞留する水の蒸発をさらに促進させることが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、前記凝縮器の少なくとも一部を前記蒸発皿の内部に経由する蒸発促進手段を設けたものであり、従来から主であった圧縮機がないダクトに変わって、凝縮器の少なくとも一部を蒸発皿に滞留する水に直接接触させて温度を上昇させるための熱源として利用することができ、水の蒸発を促進させることが可能となる。また、ファンによる強制対流と併用することで、さらにその効果は大きいものになる。
以下、本発明による冷蔵庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は同実施の形態における冷蔵庫の機械室の構成図、図4は同実施の形態における冷蔵庫の底面ダクトの縦断面図、図5は同実施の形態における冷蔵庫の底面ダクトの分解斜視図、図6は同実施の形態の冷蔵庫における底面付近の上面図、図7は同実施の形態の冷蔵庫における底面ダクトの背面構成図である。
図において、冷蔵庫本体101は断熱箱体102内に複数に区画された貯蔵室を有しており、上部より冷蔵室103、製氷室104及びこの製氷室104に並設された多目的室105、野菜室106、冷凍室107の順に配置されている。多目的室105は、冷凍、冷蔵、チルド、パーシャルフリージング等の温度帯の切替室や調理、熟成、解凍、乾燥、保温等の処理機能を備えた貯蔵室である。
各貯蔵室の前面開口部には、例えばウレタンのような発泡断熱材を発泡充填した断熱扉が設けられ、冷蔵室103には回転式の扉108、製氷室104、多目的室105、野菜室106、冷凍室107には、それぞれ引き出し式の扉109、110、111、112が設けられている。
断熱箱体102は、ABSなどの樹脂体を真空成型した内箱113とプリコート鋼板などの金属材料を用いた外箱114とで構成された空間に発泡断熱材115を注入してなる断熱壁を備えている。発泡断熱材115はたとえば硬質ウレタンフォームやフェノールフォームやスチレンフォームなどが用いられる。発泡材としてはハイドロカーボン系のシクロペンタンを用いると、温暖化防止の観点でさらによい。
次に、断熱箱体102の各貯蔵室について説明する。
冷蔵室103は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1〜5℃で設定されている。貯蔵室内は上方を圧縮機120を収納するための凹み部が突出して形成され、食品などを整理して収納するための複数の棚121を設けている。最下段には肉魚などの保鮮性向上のためのチルドケース122を設け比較的低めの温度、たとえば−3〜1℃で設定されている。
製氷室104は、氷を生成して貯留するために通常−18℃で設定される。庫内は氷を生成するための製氷機構126を設け、氷を貯留する貯氷容器123を収容している。
野菜室106は、冷蔵室103と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃とすることが一般的で、低温にするほど葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。庫内は野菜などの食品を整理して収納できる野菜室容器124を収容している。
冷凍室107は、冷凍保存のために通常−22〜−18℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、たとえば−30や−25℃の低温で設定されることもある。庫内は食品を整理して収納できる冷凍室容器125を収容している。
野菜室106と冷凍室107の背面に冷却室130が設けられ、冷却室130は断熱性を有する仕切壁131で野菜室106及び冷凍室107を仕切っている。
冷却室130には、庫内の空気を熱交換させて冷気に変換する蒸発器132と、各貯蔵室に冷気を送るための冷却ファン133をその上方に位置させ、冷却時に蒸発器132に付着する霜を除霜するためのヒータなどで構成された除霜装置134が備えられている。また、除霜された水を貯留するための蒸発皿135は、断熱箱体102の底面付近に配置されるよう構成されている。
次に、断熱箱体102の天面部について説明する。
断熱箱体102の天面後方のコーナー部には、冷蔵室103の庫内側に突出する形で凹ませた機械室136が形成されている。
機械室136は、樹脂成型で形成された機械室の外郭137を鋼板製の外箱114を切り欠いた箇所に嵌めこんだ形で係合して接合して形成され、その内部には、機械室の外郭137の底面に載置された圧縮機120、凝縮器の一部となる予冷凝縮器138等、冷凍サイクルの高圧側の機器が収容され、これらを繋ぐ冷媒配管139が複数出入りする。
圧縮機120は冷蔵庫本体101の上部への設置を考慮して低騒音、低振動化を図りやすい内部低圧型でかつ往復動型の圧縮機を適用している。また、冷凍サイクル内の冷媒としては、地球環境保全の観点から地球温暖化係数が小さい可燃性冷媒であるイソブタンを使用している。
発熱を伴なう高圧側の機器である圧縮機120、予冷凝縮器138の放熱促進を図るため、強制通風用の放熱ファン140が圧縮機120と予冷凝縮器138との中間位置即ち機械室136の幅方向の中間位置に配置されている。放熱ファン140を中間にして強制通風の上流側に予冷凝縮器138、下流側に圧縮機120を配置し、上流側と下流側を区画形成している。
また、機械室136は上方と背方とが開放されており、この開放面を覆う形で機械室カバー141を機械室の外郭137に係合させて取り付けている。機械室カバー141は、樹脂で形成され、機械室136内の外部との空気の流通口142を備えている。空気の流通口142は、機械室136の幅方向に強制対流作用が行われるように構成されている。
次に、断熱箱体102の底面部について説明する。
断熱箱体102の底面部は、外箱114を構成する底面板150とその下方を覆う底面カバー151とによってできる空間内に底面ダクト152が形成されている。
底面ダクト152は、前述のように外箱の底面板150と底面カバー151とによって、幅広で高さの低いトンネル状のダクトを形成し、その内部には冷凍サイクルの凝縮器180と除霜された水を貯留するための蒸発皿135、ダクト内に強制対流作用を起こすための対流ファン153を収容している。
また底面ダクト152は、冷蔵庫の背方が開放されており、この開放面を覆う形で背面カバー154を外箱の両側面板155に係合させて取り付けている。背面カバー154は一般的に金属で形成され、底面ダクト152内の温かい湿った空気を排出する排熱孔156を備えている。
外箱の底面板150は、外箱の両側面板155の下方部を連結するように構成され、一般的に厚みが薄く比較的加工性に優れた鋼板を用いることが多く、本実施の形態では、断熱箱体102の前方では設置床面に対してほぼ水平面を形成しているが、その後方の一部は上側に凹ませるよう段差部160を設けて、その段差部160を境に下方に位置する第一の底面部161と上方に位置する第二の底面部162とを形成している。
一方、底面カバー151は、形状の自由性を有する樹脂で成型することが一般的であり、外箱の両側面板155の端面か外箱の底面板150にビス等により固定され取り付けられる。また、底面カバー151には外部との空気の流通口163を備え、冷蔵庫の底面前方に略全幅に渡って複数個で配置構成される。
また、底面カバー151は、それ自体の強度を確保するために凹凸形状を有し、なかでも外箱の底面板150に向かって突出する凸部164を設けていて、段差部160近傍の第一の底面部161と当接するように形成されている。
さらに、冷蔵庫本体101の強度を向上するために、底面カバー151の一部を、外箱の両側面板155とを連結する金属製の連結板165を設けることもあり、その場合は冷蔵庫本体を前後に移動させるキャスター(図示せず)を設けると使い勝手向上にも繋がる。
段差部160は、略全幅に渡って形成され、前述のように底面カバー151から外箱の底面板150に突出する凸部164を設けることで、底面ダクト152を幅方向に一部閉塞するように構成している。その段差部160から冷蔵庫の前方空間を第一の区画166、他方の冷蔵庫の後方空間を第二の区画167として区画形成する。
凝縮器143は、底面ダクト152内であって冷蔵庫の前方側、即ち蒸発皿135よりも強制対流において上流側に位置させるよう配置する。凝縮器143は一般的に冷媒配管にフィンを貫通及び巻付けたフィン&チューブ式を用いることが多く、底面ダクト152の高さ空間の略全高で構成されている。
蒸発皿135は、断熱箱体102の貯蔵室側に極力突出しないように、幅広で低背タイプで構成され、底面ダクト152の内部にあって、上方に空気を対流させるための空間を有するとともに、底面カバー151に当接するよう配置される。なお、樹脂製の底面カバー151と蒸発皿135を一体で成型する場合もあり、蒸発皿135の位置ずれや対流させるための空間を確保する上では非常に有効である。
また、蒸発皿135は第一の区画166と第二の区画167に跨って配置され、第一の区画166に位置する蒸発皿135の表面積を大きくするよう構成されるとともに、第一区画166では、底面ダクト152のほぼ全幅に渡って設けられ、その蒸発皿135の上方空間の高さ寸法は、蒸発皿135の高さ寸法よりも小さくなるように配置されることが望ましい。
また、底面カバーの流通口163は冷蔵庫の前方に配置、背面カバー154の排熱孔156は冷蔵庫の後方に配置され、その間に凝縮器143と蒸発皿135と対流ファン153が設置されるよう構成される。対流ファン153は底面カバー151の流通口163から吸込み、背面カバー154の排熱孔156から排気されるよう第二の区画167の中に冷蔵庫の上方から見て斜めに配置される。
また、対流ファン153は略直方体の樹脂製の外郭170で囲われた軸流ファンを有するモーター駆動の送風機で、対流ファン153の樹脂製の外郭170は、冷蔵庫前方から見てその周壁の底壁を底面カバー151と嵌め合わせ状態で係合固定されているとともに、周壁の前壁、底壁、後壁、上壁は、底面カバーの凸部164及び段差部160、底面カバー151、背面カバー154、第二の底面部162と当接させて吸込み区画と排気区画を区画形成している。
以上のように構成された冷蔵庫において、以下その作用を説明する。
まず、圧縮機120を断熱箱体102の天面後方の機械室136に載置して、従来主であった最下方の貯蔵室である冷凍室107の後方領域には配置せず、断熱箱体102の底面付近に形成した底面ダクト152を幅広く低い背寸法で構成でき、かつその領域を広く利用することができる。
すなわち、本実施の形態では、底面ダクト152を冷蔵庫本体の前方から後方に向かって同じような断面積で、直線的な筒状に構成することができるため、ダクト内を強制対流させる上で非常に通風抵抗を小さくし、対流する風量を飛躍的に増加させることができるものである。
また、必然的に蒸発器132の下方に位置する蒸発皿135に関しても同様に、圧縮機120が存在しないため、底面ダクト152の例えば、ほぼ全幅で構成するといったように、その上面開口の表面積を底面ダクト152内で大きくすることができる。
一般的に水を蒸発させるには、水の温度を高くする、水周辺の風速を上げる、水と接触する表面積を大きくするの3項目を高めれば、その能力は大きく向上する。即ち、従来技術では通風抵抗が大きく蒸発させるための風速が小さかったが、本実施の形態では上述のように水周辺、特に水面を通風する風速が格段に上がるとともに、蒸発皿135の表面積を大きくしているため、非常に効率が良く、かつ合理的な風路を構成することができるので、水を蒸発させる能力が格段に良くなる。
また、凝縮器143を底面ダクト152内に配置することで、その放熱によって底面ダクト152の空気を温度上昇させる。さらに、凝縮器を底面ダクト152の強制対流の上流側に配置することで、温度上昇した空気を蒸発皿135に送ることができるので、滞留する水の温度上昇や比較的乾燥した空気を蒸発皿135に対流させることができるので、より蒸発能力を向上することが可能となる。また、凝縮器143も前方より吸込む外気との熱交換を盛んに行うので、後放熱能力の向上による冷凍サイクル効率を向上することができる。
また、その放熱された空気を蒸発皿135付近に強制対流することが可能となるので、蒸発皿135内の水温を上昇させる効果があるとともに、蒸発能力を向上することができる。
また、底面ダクト152内を対流ファン153を境にして凝縮器143と蒸発皿135とを有する対流ファン153の吸込み区画と対流ファン153から空気が出た後の排気区画に完全に区画形成することで、蒸発皿に対流する水の上を通過する風量を増大させることができるとともに、対流ファン153から出た温かく湿った空気が、再び吸い込み側に流れ込むこと(ショートサーキット)を防止することができるため、蒸発皿135に滞留する水の蒸発を効率良く、促進させることが可能となる。
また、蒸発皿135の形状を例えば図6に示すように切り欠き形状とし、その切り欠き部に対流ファン153を配置することで、比較的大きい口径のファンを適用することができ、凝縮器および蒸発皿に対流している水の上を通過する循環風量を増大することができるので、さらに水の蒸発を促進させることが可能となる。
また、図5に示すように、背面カバー154に設けられた排熱孔156を複数とすることで、開口部の総面積を増やし、通風抵抗を低減し、循環風量を増大できるので、蒸発皿に滞留する水の蒸発をさらに促進させることが可能となる。
以上のように構成された圧縮機上部配置型の冷蔵庫によると、機械室136の形成によって最上段の貯蔵室である冷蔵室103に一部突出して、その収納容積を減少させるが、圧縮機120を極力低い背寸法のものを使用し、機械室136内を放熱ファン140で強制対流させることで、その容積を小さくするとともに、圧縮機120を最下方の後方領域には配置せず、前述したような幅広い底面ダクトを効率良く、かつ合理的に構成することができるので、低い背寸法の蒸発皿135、最小限の段差部160とすることができ、結果的に貯蔵室の収納容積の増大に繋がり、収納性を高めることが可能となる。
また、冷却室130を冷凍室107とその上方の野菜室106の背面に配置し、蒸発器132と冷却ファン133を概ね冷凍室107と野菜室106の高さ範囲内で設け、蒸発器132を高さ方向に延長させ奥行き寸法を短縮することにより、冷却室130の厚みを薄くして庫内容積として寄与しない無効スペースを減少し、野菜室106、冷凍室107の収納容積を増大し収納性を高めることができる。また断熱箱体102の天面後方の機械室136は使用者が手の届き難い、いわば無効スペースに近い空間であったため、その箇所に圧縮機120を位置させることは極めて冷蔵庫本体101の内容積をうまく活用できることになる。
さらに野菜室106、冷凍室107を引出し式の貯蔵室とすると、野菜室容器124、冷凍室容器125の奥に収納された食品なども楽に出し入れできて使い勝手の向上も図れる。
(実施の形態2)
図8は本発明の実施の形態2における冷蔵庫の背面カバーの斜視図である。なお、実施の形態1と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
図において、背面カバー154には、複数の排熱孔156と複数の吸気孔157を備えられており、吸気側の総開口面積を増加させることで、底面ダクト152に流入する空気量を増加させることができ、蒸発皿135に対流する水の上を通過する空気量を増大させることができるので、蒸発皿135に滞留する水の蒸発をさらに促進させることが可能となる。
(実施の形態3)
図9は本発明の実施の形態3における冷蔵庫の底面ダクトの分解斜視図ある。なお、実施の形態1と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
図において、158は凝縮器143の一部として、蒸発皿135内に滞留する水と接するように経由させる配管状の蒸発促進手段である浸漬配管である。浸漬配管158を備えることで、滞留する水を常に浸漬配管158に接触させやすく構成することができ、水温を安定して高い温度にすることが可能となり、蒸発皿135に滞留する水の蒸発をさらに促進させることが可能となる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、断熱箱体の天面後方に圧縮機を載置する冷蔵庫において、圧縮機が位置しない断熱箱体下面の空間を利用して、蒸発皿内の水の加熱または蒸発した水分を効率良く、かつ合理的に排出することができ、排気ダクトを簡素化して貯蔵室内の収納容積の増大、収納性を高め、小さいスペースで大きな容量を実現することができるため、同様のレイアウトを有する他の冷却機器にも適用できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図 図1のA−A断面図 同実施の形態における冷蔵庫の機械室の構成図 同実施の形態における冷蔵庫の底面ダクトの縦断面図 同実施の形態における冷蔵庫の底面ダクトの分解斜視図 同実施の形態の冷蔵庫における底面付近の上面図 同実施の形態の冷蔵庫における底面ダクトの背面構成図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の背面カバーの斜視図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の底面ダクトの分解斜視図 従来技術における冷蔵庫の断面図
符号の説明
101 冷蔵庫本体
102 断熱箱体
103 冷蔵室
104 製氷室
105 多目的室
106 野菜室
107 冷凍室
108 回転式の扉
109,110,111,112 引き出し式の扉
113 内箱
114 外箱
115 発泡断熱材
120 圧縮機
121 棚
122 チルドケース
123 貯氷容器
124 野菜室容器
125 冷凍室容器
130 冷却室
131 仕切壁
132 蒸発器
133 冷却ファン
134 除霜装置
135 蒸発皿
136 機械室
137 外郭
138 予冷凝縮器
139 冷媒配管
140 放熱ファン
141 機械室カバー
143 凝縮器
150 底面板
151 底面カバー
152 底面ダクト
153 対流ファン
154 背面カバー
155 両側面板
156 排熱孔
157 吸気孔
158 浸漬配管
160 段差部
161 第一の底面部
162 第二の底面部
163 流通口
164 凸部
165 連結板
166 第一の区画
167 第二の区画
170 外郭

Claims (6)

  1. 外箱と内箱と前記外箱と前記内箱との間に設けた断熱材とよりなる断熱箱体と、前記断熱箱体の天面後方を庫内側に凹ませて形成した機械室と、前記機械室に載置される冷凍サイクルの圧縮機と、前記断熱箱体内を冷却するための蒸発器と、前記蒸発器に付着した霜を溶かして貯留するための蒸発皿と、前記断熱箱体の底面と前記底面を覆う底面カバーと、側面カバーの冷蔵庫背面側には背面カバーを有し、前記断熱箱体の前記底面と前記底面カバーとの空間を幅広のダクト状にした底面ダクトを形成し、前記底面ダクトに凝縮器と蒸発皿とファンを載置し、前記ファンの運転による強制対流により、前記断熱箱体の前記底面前方から、凝縮器、蒸発皿、ファンの順で風が流れるように構成することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記ファンを境に前記蒸発皿と前記凝縮器とが位置する区画を区画形成した請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記蒸発皿に一部切り部を設け、その切り欠き部に前記ファンを備えた請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記背面カバーに複数の排熱孔を備えた請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記背面カバーに複数の排熱孔と複数の吸気孔を備えた請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記凝縮器の少なくとも一部を前記蒸発皿の内部に経由する蒸発促進手段を設けた請求項1から5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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