JP2006023035A - 冷蔵庫 - Google Patents

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良二 河井
Akiyoshi Ohira
昭義 大平
Hirokazu Nakamura
浩和 中村
Takashi Saotome
隆 早乙女
Shinichi Sato
真一 佐藤
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    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2400/00General features of, or devices for refrigerators, cold rooms, ice-boxes, or for cooling or freezing apparatus not covered by any other subclass
    • F25D2400/28Quick cooling

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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

【課題】
庫内の容量を増加させるためにコンパクト化し、急速冷蔵や温度復帰のために熱交換性能の高い冷蔵室用冷却器を備えた冷蔵庫を提供する。
【解決手段】
本発明は、冷蔵室の内箱に熱的に接触して設けられた冷媒パイプと、内箱の冷媒パイプを設けた領域の冷蔵室側であって冷媒パイプと熱的に接触する位置に冷却手段を設けることにより、冷却器をコンパクト化し、なおかつ熱交換性能を確保した。
【選択図】 図2

Description

本発明は冷蔵庫に関するものである。
冷蔵室、野菜室及び冷凍室を備えた家庭用冷蔵庫において、冷却器を冷蔵室用冷却器と冷凍室冷却器の二つを備えた冷蔵庫がある。冷蔵室用冷却器は、冷蔵室と野菜室を冷却し、冷凍室用冷却器は冷凍室を冷却する。冷蔵室用冷却器において発生する露は少ないので、冷蔵室と野菜室を高湿に保つことができる。
しかし、冷却器を二つ備えた場合には、冷却器が占める容積が増加して冷蔵庫の容積効率が低下してしまう。そのため、外形容積が小さく庫内容積が大きい省スペース大容量の冷蔵庫を作るのが難しくなる。
そこで、二つの冷却器を備えながら省スペース冷却器を採用し、容積を確保した冷蔵庫がある。例えば、特開2000−28257号公報には、従来のファン式冷蔵庫で問題となる食品の乾燥防止のために、冷蔵室側の冷却器を冷蔵室断熱壁内に冷媒パイプを埋め込み壁面介して冷却する直接冷却方式を採用している。更に、冷蔵室内の温度分布を解消し且つ急速冷蔵に対応させるために、冷媒パイプを設けた壁面を覆うように空気通路を設け、送風ファンを設けて空気通路及び冷蔵室内に空気を循環させている。
また、冷却器に従来のフィンチューブ式熱交換器を用いた冷蔵庫に比べ,冷気循環風路を簡略化した構造となっているので,庫内の食品乾燥の防止だけに寄与するだけではなく、庫内の大容量化にも貢献できる構造になっている。
特開2000−28257号公報
特許文献1では、壁面の熱交換性能が良くないため、急速冷蔵の性能はあまりよくない。従って、ドアを開けて温かい食品を庫内に投入した後、庫内の温度が元に戻り、投入した食品が冷えるまでに時間がかかってしまう。
本発明は、上記の課題に際し、省スペースであり、且つ熱交換性能に優れた冷却器を備えた冷蔵庫を提供することである
本発明は、上記の課題を解決するための、外箱と内箱とを有し、前記外箱と内箱の間に充填された断熱材を有する箱体と、前記箱体の内側に設けられた冷蔵室とを備えた冷蔵庫において、前記冷蔵室の前記内箱に熱的に接触して設けられた冷媒パイプと、前記内箱の前記冷媒パイプを設けた領域の前記冷蔵室側であって前記冷媒パイプと熱的に接触する位置に冷却手段を設けたことを特徴とする冷蔵庫である。
また、本発明は、外箱と、内箱とを有し、前記外箱と内箱の間に充填された断熱材を有する箱体と、前記箱体の内側に設けられた冷蔵室とを備えた冷蔵庫において、前記冷蔵室の前記内箱に沿って設けられた空気通路と、前記空気通路に空気を供給する送風機と、前記空気通路内に設けられた冷却手段と、前記冷却手段と熱的に接触する位置で、前記空気通路の外に設けられた冷媒パイプとを備えたことを特徴とする冷蔵庫である。
また、本発明は、外箱と、内箱とを有し、前記外箱と内箱の間に充填された断熱材を有する箱体と、前記箱体の内側に設けられた冷蔵室とを備えた冷蔵庫において、前記冷蔵室の前記内箱に沿って設けられた空気通路と、前記空気通路に設けられた冷却手段と、前記空気通路に空気を供給する送風機とを備え、前記送風機は遠心ファンであり、前記冷却手段を設けた空気通路は、内箱の壁面の法線方向の大きさが、前記遠心ファンの軸方向の大きさより小さいことを特徴とする冷蔵庫である。
また、本発明は、冷蔵室を備えた冷蔵庫において、空気を通過させる空気通路と、前記空気通路内の空気を冷却する冷却手段と、前記冷蔵室内に設けられ、前記冷蔵室よりも低い温度に形成される貯蔵室とを備え、前記冷却手段が設けられた前記空気通路内では空気が上方から下方に流れて冷却され、該冷却された空気が前記貯蔵室に供給されることを特徴とする冷蔵庫である。
本発明は、省スペースで熱交換性能の高い冷却器を備えているので、急速冷蔵性能に優れ、且つ容積効率に優れた冷蔵庫を提供することができる。さらに、その冷却器にファンで冷気を送ることにより、冷却性能を向上させることができる。
本発明の実施の形態を,図1〜図8を参照しながら説明する。なお,以下の説明では、同一機能部品については同一符号を付して重複説明を省略する。
以下、本発明の実施例を、図を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例を示す冷蔵庫正面図である。冷蔵庫1の上部に冷蔵温度室20を設け、その下部に冷凍温度室50を設けている。冷蔵温度室20は、その上部に冷蔵室開閉ドア31を備えて配置される冷蔵室30と、冷蔵室30の下方に野菜室引出ドア41をそなえて配置される野菜室40とから構成される。冷凍温度室50は、その上部に急速冷凍室引出ドア71を備えて配置される急速冷凍室70と、急速冷凍室70の横に並置して貯氷室引出ドア61を備えて配置される貯氷室60と、貯氷室60と急速冷凍室70とが並置された下方に冷凍室引出ドア81を備えて配置される冷凍室80とから構成される。
そして、それぞれの貯蔵室30、40、60、70、80の使用頻度と使い易さの観点から、冷蔵庫1は、置かれる床面から冷凍室引出ドア81上端部までの高さH1、急速冷凍室引出ドア71及び貯氷室引出ドア61上端部までの高さH2、野菜室引出ドア41上端部までの高さH3を設定している。例えば、この実施例では、冷凍室80より使用(開閉)頻度が高い野菜室40の引出ドア41上端部までの高さH3を850mmから1000mmの範囲とし、冷凍室80の引出ドア81上端部までの高さH1を350mmから500mmの範囲とし、冷凍室80より使用頻度の高い急速冷凍室70や貯氷室60の引出ドア61、71上端部までの高さH2を530mmから680mmの範囲とし、それぞれの貯蔵室30、40、60、70、80を使い易い構成にしてある。
次に、図2により各貯蔵室30、40、60、70、80の具体的構成の一実施例を説明する。
図2は、図1のA−A線縦断面図である。冷蔵庫の断熱箱体2は、外箱3と内箱4とを有し、外箱3と内箱4との間に充填された断熱材5を有している。断熱箱体2は、その上部に冷蔵温度室20を、その下部に冷凍温度室50を、断熱材5を内蔵する断熱仕切壁8により区画形成している。
冷蔵温度室20は、その上部に、複数の棚30aと複数のドアポケット31aを有する冷蔵室30を、その下部に、野菜容器42を有する野菜室40を、仕切壁7により区画形成している。
冷蔵室30は、1〜2℃に冷却されている。冷蔵室30は、その下部に冷蔵室30より低い温度に設定され氷温室32を形成する貯蔵容器を備えており、この貯蔵容器の内部は−3〜−1℃に設定されている。
野菜室40は、2〜5℃に冷却されている。野菜容器42は、下段野菜容器42aと、上段野菜容器42bとを有している。下段野菜容器42aは、側面外側に設けられたローラ(図示せず)を野菜室側壁に設けられた野菜室レール(図示せず)に乗せ、前後に移動可能に備えられている。また、上段野菜容器42bは、下段野菜容器42aの後部の側壁の上端の上に、前後に移動可能に設けられている。下段野菜容器42aは、その後部に後部収納部43aを有しており、前部に前部収納部43bを有しており、上段野菜容器は、上段収納部43cを有している。上段容器42bは下段容器42aの前部には移動不可で後部のみ移動可であり、また、上段容器42aは上下方向が小さく作られているため、収納部の収納深さは小さいものから上段収納部43c、後部収納部43a、前部収納部43bという順になっている。そして、上段収納部43cには、トマト、ピーマンやなす等を収納し、後部収納部43aには、白菜、キャベツやブロッコリー等を収納し、収納深さ寸法が大きい前部収納部43bには、ニンジン、きゅうりや飲料等を収納する。つまり、野菜容器42は、上段と後部と前部とに収納深さ寸法の異なる収納部を有しているので、野菜を貯蔵する場合に、野菜の大きさごとに整理して、野菜同士を積み重ねを少なくして貯蔵できるように構成してある。
冷凍温度室50は、その上部に、急速冷凍容器72を有する急速冷凍室70と自動製氷機(図示せず)及び貯氷容器(図示せず)を有する貯氷室60を仕切り部材9及び断熱仕切壁8により区画形成している。また、冷凍温度室50は、急速冷凍室70の下方に、冷凍容器82、83を有する冷凍室80を、仕切り部材9により区画形成している。
冷凍室用蒸発器15は、断熱箱体2の下部に設けられた圧縮機16から送られ凝縮器(図示せず)にて液化した冷媒を内部で蒸発させ、冷媒の気化熱で冷凍温度室50に送る冷気を冷却する。冷凍室用送風機12は、蒸発器15で冷却した冷気を、制御装置(図示せず)からの指令により冷凍室80、急速冷凍室70、製氷室60に循環させて低温温度に冷却保持している。
また、冷蔵室用蒸発器14は、断熱箱体2の下部に設けられた圧縮機16から送られ凝縮器(図示せず)にて液化した冷媒を内部で蒸発させ、冷媒の気化熱で冷蔵温度室20に送る冷気を冷却する。冷蔵室用送風機12は、制御装置(図示せず)からの指令により空気通路13内に備えられた冷蔵室用蒸発器14に冷却する冷気を送る。冷気は、冷蔵用冷却器14で冷却され、化粧板17に設けられた吐出口17aから冷蔵室30に吐出する。その後、冷気は冷蔵室30から野菜室40を循環して冷却を行い、再び送風機11に到る。
図3は、図2のCの拡大断面図である。内箱4の外箱3側の断熱材5中には、冷媒パイプ18が取り付けられており、内箱4に熱的に接触している。また、内箱4の冷蔵室30側で、空気通路13の中には冷蔵室用冷却器14が設けられている。冷蔵室用冷却器14は金属製であり、板部14aと冷却フィン部14bを有している。板部14aは、内箱4に沿って接触して設けられ、内箱4にボルト(図示せず)等により固定されている。冷却フィン部14bは、略長方形の金属板であり、板部14aに略垂直に取り付けられ、長手方向は空気の流れる鉛直方向を向いている。板部14aと冷却フィン14b部は、一体形成で作製されるが、個別に作製した後に溶接やボルト等で接合してもよい。
空気は、冷却フィン部14bの間を流れる。冷媒パイプ18の低温が内箱4を介して冷蔵室用冷却器14に伝わり、空気通路13を流れる空気は、冷蔵室用冷却器14の板部14a及び冷却フィン部14aに熱を奪われて低温になる。
本発明では、冷媒パイプ18を内箱4の断熱材5側に設けており、内箱4の冷蔵室30側には、冷蔵室用冷却器14を設けているので、空気通路13中の空気と冷却器14が熱交換を行い、熱交換性能を高くしている。冷媒パイプは、内箱4の冷蔵室30側で、内箱4と冷却板部14aの間に設けてもよい。
また、図4に、比較例として、従来の間接式冷却の冷却器の断面図を示す。この冷却器では、冷媒パイプ18を冷却フィン19の中に貫通させており、冷却フィン19の間を冷蔵室用送風機14により供給された空気が流れ、その空気と冷却フィン19が熱交換を行っている。この冷却器を薄型化するために、冷媒パイプを一列に配置した場合、図4のようになる。本発明の冷蔵室用冷却器14を従来の間接冷却式の冷却器と比較すると、冷媒パイプ18が断熱壁中に埋め込まれている分、冷却器の冷蔵庫奥行き方向のサイズを小さくすることができる。これは、空気通路13の厚みを薄くし、薄くした分を冷蔵室30の容量増加に用いることができる。
本発明の一実施例は、外箱3と内箱4とを有し、外箱3と内箱4の間に充填された断熱材5を有する箱体2と、箱体2の内側に設けられた冷蔵室30とを備えた冷蔵庫1において、冷蔵室30の内箱4に熱的に接触して設けられた冷媒パイプ18と、内箱4の冷媒パイプ18を設けた領域の冷蔵室30側であって冷媒パイプ30と熱的に接触する位置に冷却手段14を設けたことを特徴とする。
この構成により、冷却手段14を省スペースにし、省スペース化で余った空間を冷蔵室30にあてて、庫内容積を大容量化することができる。
本発明の一実施例は、冷却手段は、冷却器14であることを特徴とする。
本発明の一実施例は、冷却手段は、内箱4に沿って設けられた金属板14aであることを特徴とする。
本発明の一実施例は、金属板14aは、フィン14bを備えていることを特徴とする
この構成により、冷却手段14の熱交換性能を向上させ、急速冷却に対応させ、また、冷却効率を向上させ、省スペースで高性能の冷却器14を備えた冷蔵庫を提供することができる。
本発明の一実施例は、冷媒パイプ18は、内箱4と外箱3との間に設けたことを特徴とする。
この構成により、内箱3及び冷却器18は、冷媒パイプ18用の溝が不要となり、製造が容易になる。また、冷蔵室の容量や圧縮機、凝縮器の性能等により、冷媒パイプ18の設置密度を容易に最適なものに変えることができ、設計の自由度が大きくなる。
本発明の一実施例は、冷媒パイプ18は、内箱3と冷却手段14との間に設けたことを特徴とする。
この構成により、冷媒パイプ18と冷却手段14の距離が短くなり、冷却能力を向上させることができる。
以下、図5〜図7を参照しながら実施例2の説明を行う。
図5は、図2における冷蔵室用送風機11に、遠心ファン22を用いた場合の実施例である。冷蔵室用送風機11以外の他の構成は実施例1と同一であり、説明は省略する。
冷蔵室用送風機11としては、従来は主としてプロペラファンが用いられてきた。しかしながら、単位容積あたりの熱交換性能を上げるために冷却器のフィンピッチを小さくする、冷却器を収納する空気通路の断面積を小さくする等の設計を行った場合、空気通路の通風抵抗が大きくなる。従来用いられてきたプロペラファンは、通風抵抗に対する風量の変化が大きく、所定の風量を得るためには回転数を著しく増加させる必要がある。そして、回転数の増加はファンの消費電力の増加、騒音の増加につながってしまう。よって、低消費電力、低騒音で冷蔵室用送風機11を運転するために、風量及び通風抵抗に見合った送風機を選定する必要がある。一般に送風機の選定には(1)式に示す比速度nsを指標として用いる。
ns=n・Q1/2/H3/4・・・(1)
ここで、nはファン回転数(min-1)、Qは風量(m3/min)、Hは圧力ヘッド(m)を表す。一般に比速度が100<ns<700程度の範囲では多翼ファン(シロッコファン)、200<ns<800程度の範囲ではラジアルファン、450<ns<1000程度の範囲ではターボファン、1000<ns<3000程度の範囲ではプロペラファンを選定すると効率良く、かつ低騒音でファンを運転できる。
本発明のように流れ方向の転向を伴う風路構造(図2参照)は、一般に通風抵抗が大きくなる場合が多い。さらに、熱交換器を薄型にしたため、空気通路も薄くして冷蔵室容積を大きくしたが、通風抵抗は大きくなる。そして、フィンのピッチを小さくする場合、通風抵抗はさらに上昇する。例えば,本発明に係る空気通路構造の所定風量がQ=0.2(m3/min)で、その際の風路抵抗が40(Pa)(H=3.4(m))のとき、ファンをn=2500(min-1)で送風する場合を考えると、比速度はns=450程度となる。効率及び騒音を考慮すると、ラジアルファンあるいは多翼ファンといった遠心ファンを用いることが適当といえる。
図6は遠心ファンの一種である多翼ファン22の簡略図である。多翼ファン22は渦巻き型のケーシング22bにより覆われ、翼列22aが図6においては左回りに回転することにより送風するファンである。吸入口22cは、円形に配置された翼列22aの中心部に設けられ、前記吸入口22cの前方から吸引された空気は、上方に向けられた吐出口22dから吐出される。よって、多翼ファン22のような遠心ファンでは、空気の流れは90度転向される。一方、従来用いられてきたプロペラファン23では、基本的に空気の流れは軸方向となる。
以下では、図7を用いて、冷蔵室送風ファン11をプロペラファンとした場合と遠心ファンとした場合を比較する。
まず、図7(b)に示すように、プロペラファン23から吐出される風を90度曲げて上側の空気通路13へ送風する場合は、プロペラファン23下流側に風を転向するためのスペース23aを設ける必要がある。そのため、プロペラファン23の設置位置を比較的前方にしなければならないため、貯蔵室容積を減少させてしまう。
また、図7(c)に示すようにプロペラファン23の回転軸の方向を空気通路13へ向かう方向にして設置した場合、少なくともプロペラファン23の直径相当のスペースを前後方向に設ける必要がある。
一方、図7(a)に示すように遠心ファン22を設置した場合、遠心ファンの吸引口22c、吐出口22dの配置の特性から無理なく設置することができるため、プロペラファン23を設置する場合に比べて設置容積が小さくなり、庫内の大容量化に寄与することができる。
また、図7(a)に示すように、空気通路を絞って内箱4の壁面の法線方向の大きさを遠心ファン22よりも小さくすることで、庫内容積を稼ぎ、また遠心ファン22のある位置は前後方向に比較的余裕がある野菜室40の後方なので、前後方向に長くして出力を向上させている。
実施例2によれば、熱交換器のフィンのピッチを小さくする、冷気風路の幅を狭くする等の変更を行い、通風抵抗が増大した場合であっても、遠心ファン22を冷蔵室冷却ファンとして採用することで、効率よく所定の風量を得ることができ、さらに、冷蔵室冷却器7の下方に冷蔵室送風ファンを設置する場合には、遠心ファン22を用いることで庫内の省スペース化を図ることもできる。
本発明の一実施例は、外箱3と、内箱4とを有し、外箱3と内箱4の間に充填された断熱材5を有する箱体2と、箱体2の内側に設けられた冷蔵室30とを備えた冷蔵庫1において、冷蔵室30の内箱4に沿って設けられた空気通路13と、空気通路13に空気を供給する送風機11と、空気通路13内に設けられた冷却手段14と、冷却手段14と熱的に接触する位置で、空気通路14の外に設けられた冷媒パイプ18とを備えたことを特徴とする。
この構成により、冷媒パイプ18を空気通路13の外に配置することで、空気通路の通気抵抗を軽減して空気通路13を厚さを薄くして冷蔵室30の容積を大きくすることができる。
本発明の一実施例は、送風機11は、遠心ファン22であることを特徴とする。
この構成により、通気抵抗の大きい空気通路に向いている遠心ファン22を用いることで、厚さを薄くして通気抵抗が上昇した空気通路13に効率よく十分量の空気を送ることができる。
本発明の一実施例は、外箱3と、内箱4とを有し、外箱3と内箱4の間に充填された断熱材5を有する箱体2と、箱体2の内側に設けられた冷蔵室30とを備えた冷蔵庫において、冷蔵室30の内箱4に沿って設けられた空気通路13と、空気通路13に設けられた冷却手段14と、空気通路13に空気を供給する送風機11とを備え、送風機11は遠心ファンであり、冷却手段14を設けた空気通路13は、内箱4の壁面の法線方向の大きさが、遠心ファン11の軸方向の大きさより小さいことを特徴とする。
この構成により、厚さを薄くした空気通路13に、軸方向を長くして出力を向上させた遠心ファン22で十分量の空気を送ることができる。
図8は図2のB−B断面であり、冷蔵室30及び野菜室40背面の空気通路内を冷蔵庫正面方向から見た図である。冷蔵室30背面の空気通路13は、冷蔵室30と化粧板17によって仕切られ、化粧板17と内箱4の間に位置する。また、空気通路13は、空気が下から上へ流れる第一の空気通路13aと、上へ流れた空気が上から下へ流れる第二の空気通路13bとが仕切板26を有しており、化粧板17には、第二の空気通路13bと冷蔵室を連通する複数の吐出口17aを有している。野菜室40背面の上部で、上段野菜容器43cにある冷蔵室用送風ファン8により送り出された空気は、第一の空気通路13aを下から上へ上昇し、その後、第二の空気通路13b内を上から下へ下降しながら、吐出口17aから冷蔵室30内に吐出する。
本実施例では冷蔵室用冷却器14の上流側に冷蔵室用送風機11を備えているため、冷蔵室用送風機11から送られた空気が流れの速いまま冷却器14の冷却フィン14bにあたると、風切り音が発生して騒音の原因となる。そこで本実施例では、空気通路を第一の空気通路13aと第二の空気通路13bの二つに分け、送風機11に近い第一の空気通路13aを、冷却フィン14bを設けずに、空気流の動圧を静圧に変化させる場所とし、静圧に変化した空気流を第二の空気通路13b内の冷蔵室用冷却器14で冷却を行う。
また、第一の空気通路13a内では、冷気があまり冷やされず、露の発生が少ないため、第一の通路13a内で発生した露が冷蔵室用送風ファン8まで降下してきて冷蔵室用送風ファン8を故障させることを防止することができる。
また、第二の空気通路13b内の冷蔵室用冷却器14には結露が生じる。露が大量に生じると熱交換性能が落ちるが、上から下へ流れる空気流で露を下方の樋24に払って排水溝25から排出するので、熱交換性能の低下を抑えることができる。
図8では、第一の空気通路13aと第二の空気通路13bは左右に隣り合っているが、図9のように、第一の空気通路13aを真ん中に、二本の第二の空気通路13bを左右に配置してもよい。この場合には、吐出口17aの配置が略左右対称になり、冷蔵室30内の冷却がより均一になる。
また、吐出口17aの内、最も下側に備えられる吐出口17aの前側には、氷温室を形成する氷温容器32が設けられている。氷温室とは、室内を−3〜−1℃程度に保ち、肉や魚を氷点下で凍らせずに冷却し、冷蔵室と比較して長期間保存ができる貯蔵室である。氷温容器32は、後方に吐出口17aが設けられ、吐出口17aからの冷気によって、低温に冷却されている。
氷温容器32内に導入される空気は、冷蔵室30内に導入される空気よりも低温にして、氷温室の温度を実現することが必要である。そのためには、空気が冷蔵室用冷却器14を通過してから氷温容器32に入るまでの距離を短くすることが必要になる。図10に示すように、従来は冷蔵室の背面に冷却器を設けた場合には、冷却器を空気が下から上へ流れるので、空気の出口から冷蔵室30下部の氷温容器32間での距離が長くなり、氷温容器32に到達するまでに空気の温度が上がってしまい、氷温室の温度を形成できない。氷温容器32内を氷温まで冷却するために冷蔵室用冷却器14の温度を下げた場合には、冷蔵室用冷却器14に霜が生じ、除霜が必要になるという問題が発生する。本発明では、冷却器14を冷蔵室30の背面に大きく備え、この冷却器14を空気が上から下へ流れることで、空気が冷却器14を通り抜けてから氷温容器32に入るまでの距離を短くして、冷却器14で熱交換を行って低温になった空気の温度が上昇する前に氷温容器32に入るようにし、氷温容器32内を氷温室温度に設定可能にしている。
本発明の一実施例は、冷蔵室30を備えた冷蔵庫において、空気を通過させる空気通路13と、空気通路13内の空気を冷却する冷却手段14と、冷蔵室30内に設けられ、冷蔵室30よりも低い温度に形成される貯蔵室32とを備え、冷却手段14が設けられた空気通路13内では空気が上方から下方に流れて冷却され、冷却された空気が貯蔵室32に供給されることを特徴とする。
本発明の一実施例は、冷蔵室30は複数の棚30aによって複数の空間に区切られ、冷却手段14は冷蔵室30の背面にあり、貯蔵室32は複数の空間のうち最も下の空間にあることを特徴とする。
この構成により、冷蔵室30の背面に冷却器14を設けた場合でも、冷蔵室内に氷温室を形成することができる。
本発明の一実施例に係る冷蔵庫の正面図である。 本発明の一実施例に係る冷蔵庫の縦断面図である。 図2のCの拡大断面図である。 従来の冷蔵庫の冷却器付近の断面図である。 本発明の一実施例に係る冷蔵庫の縦断面図である。 本発明の一実施例に係る冷蔵庫の遠心ファンの図である。 本発明の一実施例に係る冷蔵庫において、冷蔵室用送風機に遠心ファン、プロペラファンを用いたときに説明図である。 本発明の一実施例に係る冷蔵庫の空気通路内の断面図である。 本発明の一実施例に係る冷蔵庫の空気通路内の断面図である。 従来の冷蔵庫の空気通路内の断面図である。
符号の説明
1… 冷蔵庫
2… 断熱箱体
3… 外箱
4… 内箱
5… 断熱材
11… 冷蔵室用送風機
13… 空気通路
13a… 第一の空気通路
13b… 第二の空気通路
14… 冷蔵室用蒸発器
14a… 板部
14b… フィン部
17… 化粧板
17a… 吐出口
20… 冷蔵温度室
22… 遠心ファン
30… 冷蔵室
30a… 棚
32… 氷温容器
40… 野菜室
50… 冷凍温度室
60… 貯氷室
70… 急速冷凍室
80… 冷凍室

Claims (11)

  1. 外箱と内箱とを有し、
    前記外箱と内箱の間に充填された断熱材を有する箱体と、
    前記箱体の内側に設けられた冷蔵室とを備えた冷蔵庫において、
    前記冷蔵室の前記内箱に熱的に接触して設けられた冷媒パイプと、
    前記内箱の前記冷媒パイプを設けた領域の前記冷蔵室側であって前記冷媒パイプと熱的に接触する位置に冷却手段を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 請求項1おいて、
    前記冷却手段は、冷却器であることを特徴とする冷蔵庫。
  3. 請求項1おいて、
    前記冷却手段は、前記内箱に沿って設けられた金属板であることを特徴とする冷蔵庫。
  4. 請求項3おいて、
    前記金属板は、フィンを備えていることを特徴とする冷蔵庫。
  5. 請求項1おいて、
    前記冷媒パイプは、前記内箱と外箱との間に設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  6. 請求項1において、
    前記冷媒パイプは、前記内箱と前記冷却手段との間に設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  7. 外箱と、内箱とを有し、
    前記外箱と内箱の間に充填された断熱材を有する箱体と、
    前記箱体の内側に設けられた冷蔵室とを備えた冷蔵庫において、
    前記冷蔵室の前記内箱に沿って設けられた空気通路と、
    前記空気通路に空気を供給する送風機と、
    前記空気通路内に設けられた冷却手段と、
    前記冷却手段と熱的に接触する位置で、前記空気通路の外に設けられた冷媒パイプとを備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  8. 請求項7において、
    前記送風機は、遠心ファンであることを特徴とする冷蔵庫。
  9. 外箱と、内箱とを有し、
    前記外箱と内箱の間に充填された断熱材を有する箱体と、
    前記箱体の内側に設けられた冷蔵室とを備えた冷蔵庫において、
    前記冷蔵室の前記内箱に沿って設けられた空気通路と、
    前記空気通路に設けられた冷却手段と、
    前記空気通路に空気を供給する送風機とを備え、
    前記送風機は遠心ファンであり、
    前記冷却手段を設けた空気通路は、前記内箱の壁面の法線方向の大きさが、前記遠心ファンの軸方向の大きさより小さいことを特徴とする冷蔵庫。
  10. 冷蔵室を備えた冷蔵庫において、
    空気を通過させる空気通路と、
    前記空気通路内の空気を冷却する冷却手段と、
    前記冷蔵室内に設けられ、前記冷蔵室よりも低い温度に形成される貯蔵室とを備え、
    前記冷却手段が設けられた前記空気通路内では空気が上方から下方に流れて冷却され、該冷却された空気が前記貯蔵室に供給されることを特徴とする冷蔵庫。
  11. 請求項10において、
    前記冷蔵室は複数の棚によって複数の空間に区切られ、
    前記冷却手段は前記冷蔵室の背面にあり、
    前記貯蔵室は前記複数の空間のうち最も下の空間にあることを特徴とする冷蔵庫。
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