JP2006103780A - ロール製品用コンテナ - Google Patents

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Junji Suzuki
淳史 鈴木
Shigeki Shimose
茂樹 下瀬
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Abstract

【課題】構成が簡単でロール製品の出し入れが容易で、しかも効率的にロール製品の保管及び輸送が可能なロール製品用コンテナを提供する。
【解決手段】本発明のロール製品用コンテナは、パレットと、パレットの上に配置され、水平方向に位置するロール製品20の両端部から飛び出ている支軸22の各々を、相互に向き合いともにスライド移動する一対の押え部材42及び43で保持する。押え部材42及び43は、バネ部材53あるいはボルト・ナット構造54、56及び57により固定される。支軸22の固定のための別部材を必要とせずに簡単な構成のコンテナを構成することができる。また、押え部材42及び43をスライドさせることによりロール製品20の支軸22を押え部材42及び43の間に挟持することができ、簡単にロール製品20を保持することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ロール製品用コンテナに係り、さらに詳しくは、構成が簡単で、ロール製品の出し入れが容易で、より効率的にロール製品の保管及び輸送が可能なロール製品用コンテナに関する。
ロール製品を輸送するために適した組立式コンテナとして、例えば特許文献1に示すコンテナが知られている。このコンテナによれば、ロール製品は、横向きに置かれ、コンテナの内部に懸架されるように収納される。
またロール製品の出し入れが容易で、効率的にロール製品の保管及び輸送が可能なコンテナとして、パレット上の受け台の受け溝にロール製品の支軸を載置し、これを押え部材で押えて保持するようにしたコンテナも開示されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1に示すコンテナは、パレットの上に組立自在に装着してある側板の一部を利用してロール製品の支軸を保持するように構成してあるために、コンテナ内からロール製品を出し入れする際の作業性に問題があった。例えばコンテナ内からロール製品を取り出す際には、ロール製品がコンテナの側板で保持してあることから、側板をパレットから取り外すことができない。このため、ロール製品の支軸両端部をベルト又はロープにより保持して、ロール製品を上方に持ち上げることによりこれをコンテナから取り出すが、その際に、ロール製品が側板に衝突してロール製品を傷付ける可能性がある。また、ベルトやロープの摩損などによりゴミやホコリなどが発生し、それらがロール製品のコンタミネーションの原因となる可能性がある。このような問題点は、ロール製品をコンテナの内部に収容する作業においても同様である。
特許文献2に示すコンテナにおいては、側板を取り外した状態でロール製品の出し入れが可能なため、その取り扱いを効率よく行うことができるが、受け台が設置されたパレットとは別部材である押え部材を用いてロール製品の固定を行う必要があり、構造が複雑であった。また、受け溝に載置したロール製品の支軸を押え部材で押えた後にこれを固定するという2ステップの動作が必要であり、作業効率が低下する可能性があった。そのため、より簡単な構成で、より簡易な操作によりロール製品を固定し保持するコンテナが望まれている。
特開平11−130062号公報 特開2002−205789号公報
本発明の目的は、構成が簡単でロール製品の出し入れが容易で、しかも効率的にロール製品の保管及び輸送が可能なロール製品用コンテナを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るロール製品用コンテナは、パレットと、前記パレットの上に配置され、水平方向に位置するロール製品の両端部から突出している支軸の各々を、相互に向き合い少なくとも一方がスライド移動する一対の押え治具で保持する一対の支軸保持部とを有する。
好ましくは、前記パレットに、前記支軸を受ける溝が形成してある受け台をさらに有する。
また好ましくは、前記一対の押え治具は、水平方向又は鉛直方向から前記支軸を挟持し保持する。
また好ましくは、本発明に係るロール製品用コンテナは、転写フィルムを含む任意のロール製品を輸送するために用いられる。
本発明において、スライド移動する一対の押え治具は、例えば1本あるいは複数本のレールに沿ってスライドする機構が好ましい。あるいは、支持部材に貫通された開口に嵌め合わされた棒状部材がその開口を貫通してその開口の軸線方向に移動する機構等により実現されるのが好ましい。
また本発明において、各押え治具には、少なくとも支軸を支持し保持する位置において押え治具を維持する機構を具備することが好ましい。この押え治具の位置の維持機構としては、例えば押え治具が支軸を保持する位置に維持されるようにバネ等の弾性部材の弾性力により力を作用させる機構により実現されても良い。あるいは、ネジ、ボルト及びナット等の機械的な手段により、押え治具を支軸を保持する位置に固定する機構等により実現されるのが好ましい。
なお、本発明において、ロール製品としては、特に限定されず、例えば磁気テープ、液晶用フィルム、転写フィルム、金属箔、各種フィルムシート、織物などが支軸の回りに巻回してあるものなどが例示される。支軸は、中実棒材あるいは中空パイプでも良く、その材質は、特に限定されず、金属でもプラスチックなどでも良い。支軸が中空パイプである場合には、支軸の両端部は、キャップにより閉塞してあっても良い。
本発明に係るロール製品用コンテナでは、ロール製品の支軸は、パレット上に設置された支軸保持部の一対の押え治具により支持するため、支軸の固定のための別部材を必要とせずに簡単な構成のコンテナを構成することができる。また、一対の押え治具は、相互に向き合い少なくとも一方がスライド移動するように構成されているため、そのスライド可能な治具をスライドさせることにより、ロール製品の支軸を押え治具の間に挟持することができ、簡単にロール製品を保持することができる。
本発明によれば、構成が簡単でロール製品の出し入れが容易で、しかも効率的にロール製品の保管及び輸送が可能なロール製品用コンテナを提供することができる。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るロール製品用コンテナ2は、パレット4を有する。パレット4は、例えばステンレスなどの金属製棒材を組み合わせて構成してあり、フォークリフトの爪部が差し込まれる凹部6を有する。
このパレット4の上面には底板4aが設置してあり、その上面には、パレット4の長手方向Xに沿って相互に向き合う二対の支軸保持部30が配置してある。これらパレット4の長手方向に沿って向き合う一対の支軸保持部30毎に、1つのロール製品20(図2(B)参照)の両端部から突出している支軸22が保持される。すなわち、図1に示すコンテナ2では、2つのロール製品20を収容することが可能である。支軸保持部30の詳細については後述する。
図1に示すように、パレット4の上には、上蓋8付きの側板10a及び10bが着脱自在に装着される。上蓋8付きの側板10a及び10bは、パレット4の上に配置されるロール製品20の四方と上部とを覆うようになっている。上蓋8付きの側板10a及び10bにおいて、上蓋8と側板10a及び10bとは、予め組み立ててあるが、着脱自在な構成としても良い。
長手方向Xに細長い一対の側板10aには、その下端部に、側板止め金具12が固定してある。側板止め金具12は、パレット4に対して係合し、側板10aの下端部をパレット4に対して着脱自在に取り付ける。また、各側板10aの上端部には、一対の取っ手14が固定してあり、上蓋8付き側板10a及び10bをパレット4から持ち上げ操作可能になっている。
上蓋8の四角部には、ズレ防止凸部16が形成してある。ズレ防止凸部16は、コンテナを積み重ねる際にコンテナ相互のズレを防止するためのものである。また、上蓋8の略中央部には、一対の覗き窓18が形成してあり、コンテナの内部を観察可能になっている。覗き窓18は、例えば透明ガラス又は透明プラスチックにより構成してある。
パレット4の長手方向Xの両側に位置する各一対の支軸保持部30は、スライドバー31の上に固定してある。スライドバー31の両端部は、移動案内用金具33に係合している。固定用ボルト35によりスライドバー31がパレット4に対して固定されていない状態では、スライドバー31は、移動案内用金具33に沿って、パレット4の長手方向Xに沿って移動可能になっている。
すなわち、パレット4の長手方向に沿って相互に向き合う支軸保持部30は、スライドバー31の移動により、接近及び離反移動自在になっている。スライドバー31の移動量は、支軸保持部30により保持されるロール製品の軸方向長さに合わせて調節され、ロール製品の軸方向長さに合わせた適切な位置で、スライドバー31は、ボルト35によりパレット4に対して固定される。
図2(A)及び図2(B)に示すように、各支軸保持部30は、受け台40及びその上部(+Z方向)に構成される支軸保持機構を有する。受け台40には、支軸22の半径に合わせた円弧形状の溝41が形成してあり、その溝41の両側に支軸22を押える第1及び第2の押え部材(押え治具)42及び43が配置される。押え部材42及び43の各々には、押え面44及び45が形成されており、図示のごとくロール製品20の支軸22が溝41に収容された時に、この押え面44及び45が支軸22の周面に当接し、支軸22を、溝41に収容された位置で固定する。
押え部材42及び43の押え面44及び45及び溝41の支軸22との各接触面には、緩衝材50、51及び49が貼着してあり、支軸22が滑るのを防ぐとともに、外部からロール製品20に伝わる振動が減衰されるようになっている。緩衝材50,51及び49を構成する材料は特に限定されないが、例えば、ゴム、熱可塑性樹脂、フェルト等が挙げられる。
なお、押え部材42及び43の長さL(図2(A)参照。支軸22の周面周りの長さ)は、支軸22を適切に保持できる長さであれば任意の長さで良い。
また、押え部材42及び43の幅W(図2(B)参照。X方向の長さ)は、本実施形態においては受け台40の幅(X方向の長さ)よりも若干長い程度としたが、これに限られるものではない。受け台40の幅より短くても良いし、受け台40の幅とほぼ等しい長さでも良いし、支軸22の長さ(X方向の長さ)に近い程度に十分長くても良い。
これら、押え部材42及び43の長さL及び幅Wは、例えば押え部材42及び43に貼着される緩衝材50及び51の摩擦力等に応じて、ロール製品20の支軸22の着脱が容易に行われるとともに、ロール製品20が適切に支軸保持部30により保持されるように、任意好適な長さ及び幅にしてよい。
第1の押え部材42は、支持バー46を介して、受け台40の上面に設置された支持部47に支持されている。第1の押え部材42は、例えばピン等の結合部材48により支持バー46に接続されており、その接続部(結合部材48による結合箇所)を支点として図示する方向Rに回転可能な構成とされている。支持部47には、Y方向に貫通した開口が形成されており(図示省略)、支持バー46は、この開口に挿入される。これにより、支持バー46は、XZ面における位置がこの開口の位置により規定され、また、開口の方向であるY方向に摺動可能な状態で、支持部47に支持される。また、支持バー46の第1の押え部材42との接続箇所と支持部47との接続箇所(支持部47の開口への挿入箇所)との間には、ストッパー52が設けられており、ストッパー52と支持部47との間にはストッパー52を支持部47から離反する方向に力を作用させるバネ部材53が設置されている。これにより、第1の押え部材42に対して+Y方向に力が作用し、溝41にロール製品20の支軸22が収容された場合に、第1の押え部材42の押え面44が支軸22に当接してこれを押える力が作用する。なお、支持バー46には、図示しないが、例えば支軸22が溝41に収容されていない場合に、支持バー46が支持部47の開口から抜け出るのを防ぐためのストッパーが具備されている。
第2の押え部材43は、支持バー54を介して、受け台40の上面に設置された支持部55に支持されている。第2の押え部材43は、所定の角度で支持バー54に固設されている。支持部55には、Y方向に貫通した開口が形成されており(図示省略)、支持バー54は、この開口に挿入される。これにより、支持バー54は、XZ面における位置がこの開口の位置により規定され、また、開口の方向であるY方向に摺動可能な状態で支持部55に支持される。支持バー54にはネジが形成されており、すなわち支持バー54はボルトとして形成されており、支持部55を介在させて2つのナット56及び57が嵌め合わされている。ナット56及び57を支持部55に対して締めることにより、第2の押え部材43及び支持バー54のY方向の位置が決定され固定される。なお、2つのナット56及び57を使用する代わりに、支持部55の開口をネジ穴として形成しておき、これと1つのナット57により、第2の押え部材43及び支持バー54の位置を決定し固定するようにしても良い。
このような構成のロール製品用コンテナ2において支軸保持部30にロール製品20の支軸22を保持させる場合、まず、ナット56及び57を緩めて支持バー54をY方向に移動可能(スライド可能)な状態とし、第2の押え部材43を第1の押え部材42から離反する方向(+Y方向)にスライドさせる。この際のスライド量は、支軸22を溝41に収容するために、支軸22が第1の押え部材42と第2の押え部材43との間を通過可能な状態となるような量で良い。但し、第1の押え部材42はバネ部材53を用いて支持部47に対して支持されており第2の押え部材43から離反する方向(−Y方向)に容易にスライド可能なこと、及び、第1の押え部材42は支持バー46に対して周方向Rに沿って回転可能に構成されていることから、第1の押え部材42と第2の押え部材43との距離が支軸22の直径よりも狭くても、支軸22を溝41の位置に移動させることは可能である。従って、第1の押え部材42と第2の押え部材43との距離が支軸22の直径よりも完全に広くなるまで、第2の押え部材43をスライドさせる必要はない。すなわち、実際の第2の押え部材43のスライド量は、それよりも少ない量で良い。
第2の押え部材43をスライドさせたら、溝41に収容する支軸22の位置に応じて第1の押え部材42の周方向Rに沿った角度を適宜変えながら、第1の押え部材42をバネ部材53の力に抗して第2の押え部材43から離れる方向に押しやり(スライドさせ)、これにより十分に確保された第1の押え部材42と第2の押え部材43との間を通過させて、支軸22を溝41に収容する。
支軸22を溝41に収容したら、第1の押え部材42を支持部47方向に押し戻していた力を解除する。その結果、第1の押え部材42は支軸22方向にスライドし、その押え面44が支軸22に当接し、さらにバネ部材53の力により支軸22を押える。
また、第2の押え部材43を支軸22方向にスライドさせ、その押え面45が支軸22に当接した状態で、ナット56及び57を締め、支持バー54を支持部55に対して固定する。その結果、支軸22は、押え部材42及び43により保持される。
これを一対の支軸保持部30の両方で行うことにより、ロール製品20は両端が支軸保持部30に保持され、ロール製品用コンテナ2に収容される。
なお、図2に示した支軸保持部30においては、第1の押え部材42はバネ部材53の作用により支軸22を押えこれを保持するように作用し、また、第2の押え部材43はボルトとしての支持バー54及びナット56,57により位置が固定されて各々支軸22を押えこれを保持するものとした。しかしながら、押え部材42及び43の両方がバネ部材の作用を利用した構成であっても良いし、あるいはまた、その両方がボルト及びナットによる構成であっても良い。また、その他のスライド機構により押え部材を構成しても良い。また、バネ部材は、図2に示したような巻きバネに限られず、板バネ等の他のバネ、あるいはゴム等の弾性部材で構成しても良い。
支軸保持部30の他の構成例を、図3及び図4に示す。
図2に示した支軸保持部30は、受け台40に支持部47及び支持部55を形成し、これに支持バー46及び支持バー54を貫通させた構成であった。しかしながら、図3に示すように、受け台40bの両端部(±Y方向の端部)を上方(+Z方向)に延長させて柱形状の部分を形成し、この柱部58及び59に第1の押え部材42及び第2の押え部材43を設置するようにしても良い。
図3(A)及び図3(B)に示す支軸保持部30bにおいては、受け台40の一部としての柱部58及び59に、各々開口部60及び61を形成し、これに押え部材42及び43に接続された支持バー62及び63を通す。支持バー62及び63は、押え部材42及び43に対して、各々XZ面に平行な面内に置いて自由に回転可能に構成されるのが好適である。開口部60及び61の内周面にはネジ溝が形成されている。また、支持バー62及び63にはネジ山が形成されている。すなわち、支持バー62及び63はボルトとして構成されている。また、支持バー62及び63の押え部材42及び43とは反対側の各端部には、柱部58及び59を介在させてナット64及び65が設置されている。
このような支軸保持部30bにロール製品20の支軸22を保持させる場合、まず、ナット64及び65を緩めるとともにボルトとしての支持バー62及び63を回転させて、押え部材42及び43が各々支軸22の収容位置から離れる方向に移動させる。
そして、第1の押え部材42と第2の押え部材43との間が、支軸22の直径よりも広い幅に十分開いたら、この第1の押え部材42と第2の押え部材43との間を通過させて支軸22を受け台40bの溝41に収容する。
その後、支持バー62及び63を回転させることにより押え部材42及び43を支軸22方向に移動させ、これを押えて保持する。そして、さらにナット64及び65を締めて柱部58及び59に対して支持バー62及び63を固定する。その結果、支軸22は、押え部材42及び43により保持される。
本発明に係るロール製品用コンテナ2の支軸保持部は、このような構成であっても良い。
また、受け台40とは独立した位置に配置される押え部材42及び43により、ロール製品20の支軸22を保持するような構成であっても良い。そのような支軸保持部30cを図4(A)及び図4(B)に示す。図4に示す支軸保持部30cにおいては、受け台40cに支軸22を収容する溝41(又は41b。図2及び図3参照)は形成されておらず、単に支軸22が通過する凹部66が形成されている。凹部66の両側の柱部67及び68からは、支軸22の延長方向(X方向)外側に支持部69及び70が設置されている。この支持部69及び70に、支持バー62及び63を介して押え部材42c及び43cが設けられている。
押え部材42c及び43cの支軸22の周面に沿った方向の長さL’(図4(A)参照)は、図2に示した押え部材42及び43の長さL(図2(A)参照)よりも長い方が好適である。
支軸保持部30cにおいては、柱部67及び68からX軸方向外側に延長するように設置された支持部69及び70に、各々開口部71及び72が形成されている。図3を参照して例示した支軸保持部30bのように、この開口部71及び72に、押え部材42c及び43cに接続された支持バー62及び63が通される。支持バー62及び63は、押え部材42c及び43cに対して、各々XZ面に平行な面内に置いて自由に回転可能に構成されるのが好適である。また、開口部71及び72の内周面にはネジ溝が形成されており、支持バー62及び63にはネジ山が形成されている。すなわち、支持バー62及び63はボルトとして構成されている。また、支持バー62及び63の押え部材42及び43とは反対側の各端部には、柱部67及び68を介在させてナット64及び65が設置されている。
このような支軸保持部30cにロール製品20の支軸22を保持させる場合、まず、ナット64及び65を緩めるとともにボルトとしての支持バー62及び63を回転させて、押え部材42c及び43cが各々支軸22の収容位置から離れる方向に移動させる。
そして、第1の押え部材42cと第2の押え部材43cとの間が、支軸22の直径よりも広い幅に十分開いたら、この第1の押え部材42cと第2の押え部材43cとの間に支軸22を配置し、今度は支持バー62及び63を回転させることにより押え部材42c及び43cを支軸22方向に移動させ、支軸22を押えて保持する。そして、さらにナット64及び65を締めて支持部69及び70に対して支持バー62及び63を固定する。その結果、支軸22は、押え部材42c及び43cにより保持される。
本発明に係るロール製品用コンテナ2の支軸保持部は、このような構成であっても良い。
なお、図4に示した支軸保持部30cのように、押え部材42c及び43cにより支軸22を保持する構成においては、押え部材42c及び43cの受け台40に対する設置方法は任意で良いし、その方向も任意で良い。例えば、図5に示すように、上下方向(±Z方向)から支軸22を押え部材42c及び43cにより挟み込んで保持する構成であっても良い。
このように、図2〜図5に示した各支軸保持部を有するロール製品用コンテナ2では、パレット4と別部材の押え部材等を用いることなく、ロール製品20を支軸保持部に保持させることができる。従って、ロール製品用コンテナ2を形成する構成部材の数を少なくすることができ、構成を簡単にすることができる。
また、2つの押え部材の少なくとも一方をスライドさせることにより、支軸22を保持位置に配置させ、スライドさせた押え部材を戻すことにより支軸22を保持することができる。従って、支軸22を容易に支持し、保持することができる。
なお、図2に示した支軸保持部30の押え部材42のように、押え部材をバネ部材53等で支持するようにすれば、そのスライド及び固定はより一層容易になる。また、図2に示した支軸保持部30の第2の押え部材43、あるいは、図3及び図5に示した各支軸保持部30b及び30cの各押え部材のように、押え部材をボルトにより支持するようにすれば、支軸22をより確実かつ固定的に保持することができる。このような、押え部材のスライド機構は、例えば搬送対象のロール製品の種類等に応じて任意に決定してよい。
また、図2〜図4に示した支軸保持部を有するロール製品用コンテナ2では、コンテナ2の側板10a及び10bを取り外した状態でロール製品20の出し入れが可能である。そのため、ロール製品20の出し入れ時にロール製品20が側板10a及び10bに衝突することもなく、ロール製品20に傷が付くことを有効に防止することができる。
また、側板10a及び10bをパレット2から完全に取り外した状態となるので、ロール製品20の支軸22を電動フォークなどにより把持してロール製品20の出し入れが可能になり、ロール製品20の出し入れ作業が容易になる。また、ロープやベルトを用いないので、コンタミネーションが少なく、ロール製品20を汚すおそれも少ない。
さらに、複数のロール製品20を収容するコンテナ2を積み重ねることで、効率的なロール製品の保管及び搬送が可能になる。さらにまた、相互に向かい合う支軸保持部30がパレット4の長手方向X(ロール製品20の軸方向に一致する)に沿って移動可能であるために、種々のサイズのロール製品20をコンテナ2の内部に収容可能である。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
例えば、押え部材のスライド機構は、前述した実施形態のような、支持部材に貫通して形成され開口に嵌め合わされた棒状部材(支持バー)がその開口を貫通してその開口の方向に移動する機構に限定されるものではない。例えば、1本あるいは複数本のレールに沿って移動部材が移動するするスライド機構等を用いてもよい。
また、そのスライド機構に沿って移動する押え部材を、支軸を支持し保持する位置において維持する機構も、本実施形態のようなバネ等の弾性部材の弾性力により力を作用させる機構、ネジやボルト及びナット等の機械的な手段により固定する方法に限られず、任意の方法でよい。
図1は、本発明の1実施形態に係るロール製品用コンテナの分解斜視図である。 図2(A)及び図2(B)は、図1に示すコンテナにおける受け台の一具体例の構成を示す図である。 図3(A)及び図3(B)は、図1に示すコンテナにおける受け台の他の具体例の構成を示す図である。 図2(A)及び図2(B)は、図1に示すコンテナにおける受け台のさらに他の具体例の構成を示す図である。 図4に示した受け台の変形例を示す図である。
符号の説明
2…コンテナ
4…パレット
8…上蓋
10a,10b… 側板
16…ズレ防止凸部
20…ロール製品
22…支軸
30…支軸保持部
31…スライドバー
33…移動案内用金具
35…ボルト
40…受け台
41…溝
42,43…押え部材
44,45…押え面
46,54,62,63…支持バー
47,55,69,70…支持部
48…結合部材
49,50,51…緩衝材
52…ストッパー
53…バネ部材
56,57,64,65…ナット
58,59,67,68…柱部
60,61,71,71…開口部

Claims (4)

  1. パレットと、
    前記パレットの上に配置され、水平方向に位置するロール製品の両端部から突出している支軸の各々を、相互に向き合い少なくとも一方がスライド移動する一対の押え治具で保持する一対の支軸保持部と
    を有するロール製品用コンテナ。
  2. 前記パレットに、前記支軸を受ける溝が形成してある受け台をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のロール製品用コンテナ。
  3. 前記一対の押え治具は、水平方向又は鉛直方向から前記支軸を挟持し保持する請求項1又は2に記載のロール製品用コンテナ。
  4. 転写フィルムを含む任意のロール製品を輸送するために用いられる請求項1〜3の何れかに記載のロール製品用コンテナ。
JP2004295873A 2004-10-08 2004-10-08 ロール製品用コンテナ Pending JP2006103780A (ja)

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