JP2006097140A - 帽子およびその製造方法 - Google Patents

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勝 四十物
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Abstract

【課題】 折曲乃至展開状態の形状を保持し、また着用に際して展開したときには折り癖が残らず、しかも折曲乃至展開を繰り返しても破断されないようにする。
【解決手段】 所定幅員に裁断した生地材を筒帯状に縫製すると共に長尺状に連結して成るブレード帯1を平面で螺旋状に巻回しながらこのブレード帯1の表裏面に配した上下の糸で縫合し、クラウン部K、鍔部Lを一体状に縫製形成することでブレード帽子Pとする。ブレード帯1の筒帯内部には、形状保持特性を付与して成る保形用芯材2を螺旋状に沿って封入する。このとき保形用芯材2は、互いに重ね合わせて縫合するブレード帯1の一側縁と他側縁のいずれか一方に内封する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、不使用時ではコンパクトに折り畳んだ状態で収納でき、また使用時では着用される通常の形態に速やかに復元して着用できるようにした例えば独特の風合いを備えた所謂ブレード帽子、あるいはキャップ部、鍔部から成るクロッシェ型等の布帛帽子等の各種の帽子およびその製造方法に関するものである。
従来、帯状紐材(ブレード)を螺旋状に一連に縫合することでクラウン部、鍔部を一体状にして形成し、独特の風合いを備えるようにした、いわゆるブレード帽子と称される帽子がある。このブレード帽子は、長さが例えば1300mm、幅員が例えば500mmの布帛原反である所定の生地材を例えば20〜35mmの幅員で裁断するとともに、その裁断された生地材夫々を筒状に縫製すると共に長尺状に連結し、この連結した筒テープ状の形成生地材をミシン機等に連続して挿入セットし、中心側から周縁側に扁平に螺旋状に巻回しながら縫製することでクラウン部、鍔部を一体状にすることで形成しているものである。
そして、ミシン機による縫製に際しては、螺旋状の内側の形成生地材に外側の形成生地材を隣り合わせて配置して縫製作業面側からの1本の縫製糸を供給することで縫合しているのである。すなわちこの縫合に際し、1本の縫製糸を形成生地材の例えば表面側からのみで、形成生地材の一面側から、裏面側に順次に形成されたループ部分を引っ掛けるように絡めることで縫製する、裏糸がない、いわゆる1本の糸による環縫い方式によって構成しているのである。
また従来では、鍔部を有する帽子、例えばキャップ部、鍔部から成るクロッシェ型帽子等をポケット内に仕舞っておく際には、帽子全体を丸めたり、適当に折り畳んだりしてコンパクトにし、また、帽子を着用する場合には、ポケットから帽子を取り出し、折り畳まれた帽子全体を拡げてからキャップ部を頭部に被るのであった。このような鍔部を有する帽子の場合では、鍔部内部の芯材として折曲は可能な例えば厚紙材や柔軟性のある針金材等を用いていることもある。
特になし
上述したブレード帽子は、芯地が無いために折り畳みが容易で、ソフトである故に、携帯性、フィット感等に優れ、好まれているのである。ただ、このブレード帽子自体を折曲したときや展開したときには、その折り畳み状態あるいは展開した原形状態の形状が何等保持されず、しかも一度折り畳むとその折り癖が残ってしまい、着用時に展開しても原形に復元されないため、これを再び着用するには体裁の悪いものとなることが多いものである。
また、従来の鍔部を有する帽子、例えばクロッシェ型帽子では、キャップ部内に芯地が無くて綿布等の布帛のみによるものであると、このキャップ部自体を折曲したときや展開したときには、その折り畳み状態あるいは展開した原形状態の形状が保持されず、型くずれした状態となるものであった。
逆に、鍔部内部の芯材として折曲は可能な例えば厚紙材や柔軟性のある針金材等を用いていると、一度折り畳むとその折り癖が残ってしまい、着用時に展開しても平坦状の原形に復元されず、しかも何回かの折曲展開動作によって芯材自体が破断してしまう等の問題点を有していた。これを解消すべく、折曲部分を予め形成しておくことで、折り畳み自在にすることは可能であるも、構造的に複雑となるばかりでなく、折り畳み形態が限定され、その折曲部分が鍔の外表面に露呈することで体裁が悪くなるものでもあった。
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、ブレード帽子、あるいはキャップ部、鍔部から成るクロッシェ型帽子等の各種の帽子を折曲したときや展開したときには、その折り畳み状態あるいは展開することで着用するときの原形状態の形状が保持され、また折り畳み時の折り癖が残らずに自由な形態での折り畳みが可能であり、しかも折曲乃至展開を繰り返しても破断してしまうことのない折り畳み、着用が容易な帽子およびその製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、所定幅員に裁断された生地材を筒帯状に縫製すると共に長尺状に連結して成るブレード帯1を平面で螺旋状に巻回しながらこのブレード帯1の表裏面に配した上下の糸で縫合し、クラウン部K、鍔部Lを一体状に縫製形成して成る帽子Pであって、該ブレード帯1の筒帯内部には、形状保持特性が付与されて成る保形用芯材2を螺旋状に沿って封入して成るものである。
保形用芯材2は、互いに重ね合わせて縫合されるブレード帯1の一側縁と他側縁のいずれか一方に内封されているものとできる。
平組紐状に形成された所定幅員のブレード帯1を平面で螺旋状に巻回しながらこのブレード帯1の表裏面に配した上下の糸で縫合し、クラウン部K、鍔部Lを一体状に縫製形成して成る帽子Pであって、該ブレード帯1は、形状保持特性が付与されて成る複数の保形用芯材2に生糸等の糸材を編み込んで成るものとすることができる。
保形用芯材2は、その複数を略等間隔平行状に配し、これらに同一の保形用芯材2を二重螺旋状に包絡させて成るものとすることができる。
人体頭部に被せられるキャップ部Cと、頭部外方に突出配置される鍔部Lとから成る帽子Pであって、キャップ部Cを構成する綿布等の布生地内に、形状保持特性が付与されて成る保形用芯材2を封入して成るものとすることができる。
保形用芯材2は、キャップ部Cの形状を覆うよう網の目の格子状に編み込み形成して成るものとすることができる。
形状保持特性ある保形用芯材2は塑性変形性と原形復元性とを備え、塑性変形後の再度の外力によって原形に復元されるものとすることができる。
保形用芯材2は、ポリエチレンまたはこのポリエチレンと他のポリエチレンとの複合物である芯素材と、この芯素材の成分以外の熱可塑性樹脂材を実質的成分として芯素材を覆う鞘素材との複合延伸物である二重構造によって形成することができる。
また、本発明にあっての帽子Pの製造方法は、布帛を所定幅員の帯状に裁断し筒帯状に縫製すると共に長尺状に連続させて長尺筒帯状のブレード帯1を形成し、ブレード帯1の筒帯内部に、形状保持特性が付与されて成る保形用芯材2を封入し、このブレード帯1を、封入されている保形用芯材2毎その一側縁に他側縁を重ね合わせるように平面で螺旋状に巻回しながらブレード帯1の表裏面に配した上下の縫合糸3で縫合し、クラウン部K、鍔部Lを一体状に縫製することで、ブレード帽子Pとするものである。
複数の保形用芯材2を略等間隔平行状に配し、これらに同一の保形用芯材2を二重螺旋状に包絡させてからその外側を生糸等の糸材で平組紐状に包皮して成る長尺帯状のブレード帯1を形成し、このブレード帯1を、その一側縁に他側縁を重ね合わせるように平面で螺旋状に巻回しながらブレード帯1の表裏面に配した上下の縫合糸3で縫合し、クラウン部K、鍔部Lを一体状に縫製することで、ブレード帽子Pとすることができる。
形状保持特性が付与された線状もしくは帯状の保形用芯材2を網の目の格子状に編み込み、保形用芯材2同士が交差する部分を固定し、この編み込まれた保形用芯材2を、キャップ部Cを構成する綿布等の布生地内に封入した後、このキャップ部Cの周囲の少なくとも一部に鍔部Lを縫製によって取り付けることで、鍔部Lを備えた帽子Pとすることができる。
以上のように構成された本発明に係る帽子Pおよびその製造方法にあって、ブレード帯1の筒帯内部に封入された形状保持特性が付与されて成る保形用芯材2は、螺旋状に巻回縫合されたブレード帯1によるクラウン部K、キャップ部C、鍔部Lそれぞれの折り畳み状態あるいは展開した原形状態の形状を保持させる。
特に、形状保持特性が付与されて成る保形用芯材2は、帽子Pの折曲状態や展開状態の形状を保持させ、例えば折り畳み時の折り畳み形態、折り畳みを解除した原形への復元性による展開形態のいずれの状態でも任意形状・形態で保持させる。
互いに重ね合わせて縫合されるブレード帯1の一側縁と他側縁のいずれか一方に内封されている保形用芯材2は、当該一側縁と他側縁の縫合部分に沿っての補強性・形状保持性を向上させる。
形状保持特性が付与されて成る複数の保形用芯材2に糸材を編み込んで成るブレード帯1は、帽子P全体に糸材による螺旋状の装飾ラインを形成させる。
複数を略等間隔平行状に配し、これらに二重螺旋状に包絡させて成る保形用芯材2は、ブレード帯1全体の折り畳み状態あるいは展開した原形状態の形状を保持させると共に、螺旋状に巻回縫合されたブレード帯1面全体の補強性を向上させる。
格子状に編み込み配置された保形用芯材2は、キャップ部Cに対する縦・横・斜め等の如何なる方向からの折曲状態でもその形状を保持させると共に、キャップ部C面全体に対し大きな補強作用を付与させる。
芯素材、鞘素材から成る二重構造の保形用芯材2は、折曲に際し、その折曲箇所に若干の弾性的な戻り作用を付与し鋭角状になるのを防止させると共に、折曲後の反対側への任意の戻りで帽子Pの折り癖の発生を未然に防止させる。
本発明によれば、ブレード帽子P、あるいはキャップ部C、鍔部Lから成るクロッシェ型帽子等の各種の帽子Pを折り畳み折曲したときや着用展開したときには、その折り畳み状態あるいは展開した原形状態の形状が保持され、また折り畳み時の折り癖が残らずに自由な形態での折り畳みが可能であり、しかも収納、着用のために折曲乃至展開を繰り返しても破断してしまうことがない。
すなわちこれは本発明が、所定幅員に裁断された生地材を筒帯状に縫製すると共に長尺状に連結して成るブレード帯1を平面で螺旋状に巻回しながらこのブレード帯1の表裏面に配した上下の糸で縫合し、クラウン部K、鍔部Lを一体状に縫製形成して成る帽子Pであって、該ブレード帯1の筒帯内部には、形状保持特性が付与されて成る保形用芯材2を螺旋状に沿って封入して成るからであり、これにより、着用時の保形性に優れる反面、不使用時には折り畳んで簡単にコンパクトに纏めることができ、着用展開時の形状が保持される等の使用勝手に優れたブレード帽子Pを形成することができる。
保形用芯材2は、互いに重ね合わせて縫合されるブレード帯1の一側縁と他側縁のいずれか一方に内封されているので、一側縁と他側縁の縫合部分に沿っての補強性を向上させることができ、しかも縫合部分に対し綺麗な装飾ラインを形成することができる。
平組紐状に形成された所定幅員のブレード帯1を平面で螺旋状に巻回しながらこのブレード帯1の表裏面に配した上下の糸で縫合し、クラウン部K、鍔部Lを一体状に縫製形成して成る帽子Pであって、該ブレード帯1は、形状保持特性が付与されて成る複数の保形用芯材2に生糸を編み込んで成るので、保形性に優れる反面、不使用時には折り畳んで簡単にコンパクトに纏めることができ、しかも着用展開時の形状が保持される等の使用勝手に優れた編み込み式のブレード帽子Pを形成することができる。
保形用芯材2は、その複数を略等間隔平行状に配し、これらに同一の保形用芯材2を二重螺旋状に包絡させて成るので、ブレード帯1全体の折り畳み状態あるいは展開した原形状態の形状を保持させると共に、螺旋状に巻回縫合されたブレード帯1面全体の補強性・形状保持性等を向上させることができる。
人体頭部に被せられるキャップ部Cと、頭部外方に突出配置される鍔部Lとから成る帽子Pであって、キャップ部Cを構成する布生地内に、形状保持特性が付与されて成る保形用芯材2を封入して成るので、保形性に優れる反面、不使用時には折り畳んで簡単にコンパクトに纏めることができ、使用勝手に優れた例えばクロッシェ型帽子等の鍔部Lを有する帽子Pを形成することができる。
保形用芯材2は、キャップ部Cの形状を覆うよう網の目の格子状に編み込み形成して成るので、キャップ部C全体に対する面状の配置を実現して任意方向での任意角度での折り畳み時、その復元展開時等での保形性の向上を図り、キャップ部Cの縦・横・斜め等の如何なる方向からの折曲力の付与でもその折り畳み形状を保持しておくことができ、しかもキャップ部C面全体の補強性を向上させることができる。
形状保持特性ある保形用芯材2は塑性変形性と原形復元性とを備え、塑性変形後の再度の外力によって原形に復元されるので、折り畳み時の折り癖が残らずに自由な形態での折り畳みが可能であり、しかも折曲乃至展開を繰り返しても破断してしまうことのない帽子Pを形成することができる。
保形用芯材2は、ポリエチレンまたはこのポリエチレンと他のポリエチレンとの複合物である芯素材と、この芯素材の成分以外の熱可塑性樹脂材を実質的成分として芯素材を覆う鞘素材との複合延伸物である二重構造によって形成してあるので、任意方向・角度の折曲に際し、その折曲箇所においての反対側への任意の戻りで戻らせるため、帽子Pの折り癖の発生を未然に防止することができる。
また、本発明にあっての帽子Pの製造方法は、布帛を所定幅員の帯状に裁断し筒帯状に縫製すると共に長尺状に連続させて長尺筒帯状のブレード帯1を形成し、ブレード帯1の筒帯内部に、形状保持特性が付与されて成る保形用芯材2を封入し、このブレード帯1を、封入されている保形用芯材2毎その一側縁に他側縁を重ね合わせるように平面で螺旋状に巻回しながらブレード帯1の表裏面に配した上下の縫合糸3で縫合し、クラウン部K、鍔部Lを一体状に縫製することで、ブレード帽子Pとするので、塑性変形が容易で任意な折り畳み形態に設定でき、しかも折り癖が残らず、また着用に際しての原形への復元性も良好で、使い勝手に優れたブレード帽子Pを容易に作製することができる。
複数の保形用芯材2を略等間隔平行状に配し、これらに同一の保形用芯材2を二重螺旋状に包絡させてからその外側を糸材で平組紐状に包皮して成る長尺帯状のブレード帯1を形成し、このブレード帯1を、その一側縁に他側縁を重ね合わせるように平面で螺旋状に巻回しながらブレード帯1の表裏面に配した上下の縫合糸3で縫合し、クラウン部K、鍔部Lを一体状に縫製することで、ブレード帽子Pとするので、塑性変形が容易で任意な折り畳み形態に設定でき、しかも折り癖が残らず、また着用に際しての原形への復元性も良好で、使い勝手に優れた編み込み式のブレード帽子Pを容易に製作することができる。
形状保持特性が付与された線状もしくは帯状の保形用芯材2を網の目の格子状に編み込み、保形用芯材2同士が交差する部分を固定し、この編み込まれた保形用芯材2を、キャップ部Cを構成する布生地内に封入した後、このキャップ部Cの周囲の少なくとも一部に鍔部Lを縫製によって取り付けることで、鍔部Lを有する帽子Pとするので、塑性変形が容易で任意な折り畳み形態に設定でき、しかも折り癖が残らず、また着用に際しての原形への復元性も良好で、使い勝手に優れた鍔部Lを有する帽子Pを容易に作製することができる。
また、帽子P自体をどのような折り畳み形態であっても屈曲または湾曲させることで容易にこれらに対応させ、例えばパンツ類のポケット等に挿入するように二つ折り状にすることもでき、ファッション性と機能性とを十分に満たすことができる。また、この保形用芯材2は、その製法に際し、芯素材、鞘素材の二重構造とするときの遠心分離性に優れることで、比較的に安価に製造可能にする。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項夫々において付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本発明が限定されるものではない。
以下図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明すると、図において示される符号1は所定の布帛、例えば長さが1300mm、幅員が500mmの布帛原反を所定幅員例えば15mmで裁断し、バイアス態様で縫着接合することで長尺状に連続形成した帯状のブレード帯である。このブレード帯1の筒帯内部には、形状保持特性が付与されて成る保形用芯材2を封入し、当該ブレード帯1を平面的に巻回螺旋状に縫合糸3によって縫合することにより、ブレード帯1の巻回螺旋状に沿って保形用芯材2が内封されて成るクラウン部K、鍔部Lそれぞれを一体にしたブレード帽子Pが構成される。
保形用芯材2に使用される素材としては、塑性変形、原形復元性を備え、塑性変形後の再度の外力によって原形に復元されるものとなっており、その塑性変形性ポリエチレン材料として、例えばポリエチレンまたはこのポリエチレンと他のポリエチレンとの複合物である芯素材と、この芯素材の成分以外の熱可塑性樹脂材を実質的成分として芯素材を覆う鞘素材との複合延伸物として形成する。
より具体的には、ポリエチレンまたはこのポリエチレンと他のポリエチレンとの混合物である第1成分を芯素材とし、この第1成分以外の熱可塑性樹脂を実質的主成分とした第2成分を鞘素材としての芯−鞘構造を有する複合延伸物として形成したものである。これの塑性変形性は、複合延伸物の180度及び90度折り曲げによる戻り角度が20度以下であることで、折曲とこの折曲後の復元が得られる鍔部Lとすることができる。
尚、芯素材となる第1成分のポリエチレンは、極限粘度[η]が3.5dl/g未満、好ましくは1.0dl/gないし3.5dl/g未満のものが用いられ、特に高密度ポリエチレンが好ましいものである。また他のポリオレフィンとしてはポリプロピレン、ポリブデン、ポリ−4メチルペンテン−1等のオレフィンの単独ポリマー、あるいはこれに他のα−オレフィンを共重合したオレフィン共重合体等が使用可能である。
また、他の具体例は、高密度ポリエチレンのような極限粘度数[η]が3.5dl/g未満のポリエチレンの溶融固化物または前記ポリエチレンと他のポリオレフィンとの混合溶融固化物を延伸して塑性変形性を付与したものとする。
これらの塑性変形性を備えた保形用芯材2は、例えば三井化学株式会社製のテクノロート、あるいは名古屋市の金商株式会社の販売に係るキープロンまたはテクノロート(いずれも登録商標)を使用することができる。この保形用芯材2自体は、硬質な芯素材となる中心部分と、柔軟性のある鞘部材となる円周部分とによって二重構造となるように、形状保持合成樹脂材を例えば空気を送って線材に成型する所謂ブロー成型方法等で形成されており、特に針金の代替として使用され、しかも軽量で且つ焼却可能な構成となっていると共に、例えば金属探知機器等による検針作業によっても検出されないものである。
そして、このような保形用芯材2は、これを折曲した場合、その折曲箇所が付与された所定の折曲角度で折曲後では反対側へ僅かな角度(任意の戻り角度)だけ戻るという性質を有している。
ブレード帯1の巻回螺旋状の縫合は、図1に示すようにクラウン部Kの中心位置を一端部とし、鍔部Lの周縁位置を他端部とするようにブレード帯1面を平面的に螺旋状に中心位置から周縁位置に至るように配置すると共に、螺旋状となるブレード帯1における螺旋の周縁側に配される一側縁部分が、螺旋の中心側に位置するブレード帯1の他側縁部分に重ね合わせた状態で表裏に配される上糸、下糸等の縫合糸3による、いわゆる本縫い方式で縫合部線で縫製されるものとしてある。
このとき保形用芯材2は、互いに重ね合わせて縫合されるブレード帯1の一側縁と他側縁のいずれか一方に内封された状態となっている。この螺旋の中心側に位置するブレード帯1に対して、螺旋の周縁側に位置するブレード帯1を上方に重ね合わせて順次に縫合糸3によって縫合することで、完成品にあっての裏側で作業するものとなり、逆に下方に重ね合わせて順次に縫合することで、完成品にあっての表側で作業するものとなり、これらの縫合作業の内容はいずれも任意に選択できる。
またクラウン部Kの中心では、螺旋の中心側では一側縁を襞折りにして部分的に重ね合わせてほぼ長方形状に巻回的に配置しながら周縁側に至るに従い次第に丸味を呈するように順次に巻回し、クラウン部Kの頂天部分から周壁部分にかけて螺旋角度を変更してボックス状に形成し、また周壁部分から鍔部Lにかけて螺旋角度を変更して周縁に至るようにほぼ平坦状に形成し、周縁部分ではその外形がほぼ円形状を呈するように縫合して端末処理をする。
このようにして縫製されることでブレード帽子Pの表面では、ブレード帯1の一側縁がその中心側では周縁側に対して上方に配置されているようにして重ねられ、側縁部が房状ないしはフリル状となっている。
図2、図3には、本発明を実施するための最良の形態における他例が示されている。本実施の形態では、保形用芯材2は、図3に示すように、その複数を略等間隔平行状に配しておき、これらに同一の保形用芯材2を二重螺旋状に包絡させることで構成される。そして、この周囲全体に例えば生糸等所定の糸材の2本の包絡糸6を螺旋状等の複数条に巻き込むことで平組紐形態となるブレード帯1が形成される。
そして、図2に示すように、このように編み込み形成された所定幅員のブレード帯1を平面で螺旋状に巻回しながらこのブレード帯1の表裏面に配した上下の糸で縫合し、クラウン部K、鍔部Lを一体状に縫製形成してブレード帽子Pが形成される。
図4には、本発明を実施するための最良の形態の更に他例が示されている。すなわち、本実施の形態における帽子Pは布帛帽子例えばクロッシェ型帽子としたものであり、人体頭部に被せられるキャップ部Cと、頭部外方例えば周囲に突出配置される鍔部Lとから成る。尚、これは本発明を限定するものではなく、鍔部Lを備えた他の帽子P、例えば野球帽、テニスキャップ、ゴルフキャップ等に応用しても良く、特に帽子全体が所定形状の複数の布帛材を縫合することで形成する場合に好適なものである。
形状保持特性が付与された線状もしくは帯状の保形用芯材2を例えば網の目の格子状に編み込み、保形用芯材2同士が交差する部分を、必要があれば接着剤もしくは熱溶着によって固定しておく。この編み込まれた保形用芯材2を、キャップ部Cを構成する例えば綿布その他の布生地・布帛等の内部に封入してある。
また、鍔部Lは、必要があれば当該鍔部Lの形状に切断された例えばスポンジ等のクッション部材(図示せず)の片面に重ね合わせ、場合によっては接着剤等によって貼着し、全体を例えば綿布製等の化粧用被覆材5で被覆して構成されている。そして、この鍔部Lをキャップ部Cの周縁に頭部を囲繞するように、或いはその一部に一体状に縫製するのであり、場合によっては顔面の位置するキャップ部Cの前側縁部に縫製等によって取り付けることで野球帽その他のスポーツ用帽子とすることもできる。。
このような鍔部Lを備えた帽子Pを折り畳んでポケット内に仕舞う場合、帽子P全体を二つに折り畳み、折曲して、ポケットに仕舞うのである。このときのキャップ部C、鍔部Lの折曲状態は、内部の保形用芯材2によってその塑性変形状態が保持されるのである。一方、帽子Pの着用に際し、キャップ部C、鍔部Lそれぞれの折曲部分を伸ばすように展開すると内部の保形用芯材2の原型への復元機能によって元の鍔部L形状の展開状態に復元するのである。
本発明を実施するための最良の一形態を示す要部拡大図を含む一部切欠斜視図である。 同じく編み込み式の要部拡大図を含む一部切欠斜視図である。 同じく編み込み式のブレード帯の一部切欠平面図である。 同じくクロッシェ型帽子の一部切欠斜視図である。
符号の説明
P…帽子(ブレード帽子、クロッシェ型帽子)
C…キャップ部 L…鍔部
K…クラウン部
1…ブレード帯 2…保形用芯材
3…縫合糸 5…化粧用被覆材
6…包絡糸

Claims (11)

  1. 所定幅員に裁断された生地材を筒帯状に縫製すると共に長尺状に連結して成るブレード帯を平面で螺旋状に巻回しながらこのブレード帯の表裏面に配した上下の糸で縫合し、クラウン部、鍔部を一体状に縫製形成して成る帽子であって、該ブレード帯の筒帯内部には、形状保持特性が付与されて成る保形用芯材を螺旋状に沿って封入して成ることを特徴とする帽子。
  2. 保形用芯材は、互いに重ね合わせて縫合されるブレード帯の一側縁と他側縁のいずれか一方に内封されている請求項1記載の帽子。
  3. 平組紐状に形成された所定幅員のブレード帯を平面で螺旋状に巻回しながらこのブレード帯の表裏面に配した上下の糸で縫合し、クラウン部、鍔部を一体状に縫製形成して成る帽子であって、該ブレード帯は、形状保持特性が付与されて成る複数の保形用芯材に糸材を編み込んで成ることを特徴とする帽子。
  4. 保形用芯材は、その複数を略等間隔平行状に配し、これらに同一の保形用芯材を二重螺旋状に包絡させて成る請求項3記載の帽子。
  5. 人体頭部に被せられるキャップ部と、頭部外方に突出配置される鍔部とから成る帽子であって、キャップ部を構成する布生地内に、形状保持特性が付与されて成る保形用芯材を封入して成ることを特徴とする帽子。
  6. 保形用芯材は、キャップ部の形状を覆うよう網の目の格子状に編み込み形成して成る請求項5記載の帽子。
  7. 形状保持特性ある保形用芯材は塑性変形性と原形復元性とを備え、塑性変形後の再度の外力によって原形に復元されるものとなっている請求項1乃至6のいずれか記載の帽子。
  8. 保形用芯材は、ポリエチレンまたはこのポリエチレンと他のポリエチレンとの複合物である芯素材と、この芯素材の成分以外の熱可塑性樹脂材を実質的成分として芯素材を覆う鞘素材との複合延伸物である二重構造によって形成してある請求項1乃至7のいずれか記載の帽子。
  9. 布帛を所定幅員の帯状に裁断し筒帯状に縫製すると共に長尺状に連続させて長尺筒帯状のブレード帯を形成し、ブレード帯の筒帯内部に、形状保持特性が付与されて成る保形用芯材を封入し、このブレード帯を、封入されている保形用芯材毎その一側縁に他側縁を重ね合わせるように平面で螺旋状に巻回しながらブレード帯の表裏面に配した上下の縫合糸で縫合し、クラウン部、鍔部を一体状に縫製することを特徴とした帽子の製造方法。
  10. 複数の保形用芯材を略等間隔平行状に配し、これらに同一の保形用芯材を二重螺旋状に包絡させてからその外側を糸材で平組紐状に包皮して成る長尺帯状のブレード帯を形成し、このブレード帯を、その一側縁に他側縁を重ね合わせるように平面で螺旋状に巻回しながらブレード帯の表裏面に配した上下の縫合糸で縫合し、クラウン部、鍔部を一体状に縫製することを特徴とした帽子の製造方法。
  11. 形状保持特性が付与された線状もしくは帯状の保形用芯材を網の目の格子状に編み込み、保形用芯材同士が交差する部分を固定し、この編み込まれた保形用芯材を、キャップ部を構成する布生地内に封入した後、このキャップ部の周囲の少なくとも一部に鍔部を縫製によって取り付けることを特徴とした帽子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011219882A (ja) * 2010-04-06 2011-11-04 Suzuki Mohei Shoten:Kk 帽子
JP2012251278A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Kazuko Morishita 紫外線除け鍔
RU206606U1 (ru) * 2021-04-26 2021-09-17 федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Донской государственный технический университет" (ДГТУ) Головной убор

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