JP4347155B2 - 防塵用帽子 - Google Patents

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本発明は作業者の毛髪、フケ、埃等の落下を防止するための防塵用帽子である。この防塵用帽子は食品加工分野、医療分野、電子分野、薬品分野等において作業する人に利用できるものである。
従来、防塵用帽子としてヘアキャップと同様の形状をした比較的簡単な形状の帽子が多用されている。例えば、実用新案登録第3023214号公報(特許文献1)や特開平10−168633号公報(特許文献2)には、このようなヘアキャップ状のものが開示されている。しかしながら、このようなヘアキャップ状の帽子では、髪の毛が長い人や襟足の長い人などに対しては充分な防塵をすることができない。毛髪やフケの落下を完全に防ぐには首の部分まで覆うことが必要である。
一方、実開平1−153337号公報(特許文献3)には、頭から、首および肩まですっぽりと覆うようなフードタイプのものが開示されている。この特許文献3に開示されている防塵用フードは、気密性布により頭巾状に形成し、顔を出す開口が設けられている。しかしながら、頭からすっぽり被らなければならないため、下端部は裾広がりの形状とされている。このため、首のあたりはブカブカとした状態であり、顔にぴったり合ってない場合は開口の位置がずれてしまい、このため防塵性が悪くなるという欠点がある。
また、実公平7−2572号公報(特許文献4)には、首の箇所まで達する作業用帽子が開示されている。この特許文献4に示した頭巾においては、頭巾本体の下端部に細幅の首部用布を縫着し、その先端部に雌雄の面ファスナーを取付けている。この面ファスナーにより作業者の首回り寸法に調節できるようにしているものである。しかしながら、このようなものでは面ファスナーで調節しただけでは顔の回りにぴったりと密着するようにすることは難しく、また首部の面ファスナーを締め過ぎた場合は喉が締付けられるような不快感が生じるものである。また、面ファスナーに塵芥が付着すると言う問題もある。更に、この頭巾本体では、不織布などを裁断して製造するために頭頂部にはダーツをとったり、また首部もダーツをとったりしているので、その製造工程において手間隙が掛かってしまうという問題がある。
更に、特許文献1に従来の技術として開示されているように従来の防塵用帽子においては、エレクトレット加工(電石加工)を施した不織布を使用して埃などを吸着するようにしているが、このような不織布は通気性が悪く蒸れてしまうという問題がある。そのため、頭頂部はナイロンメッシュ生地を使用したりしているが、このような帽子は、特許文献2にも記載されているように、不織布およびナイロンメッシュ生地をそれぞれ所定形状に裁断し、それらを縫合わせ、帽子の下端縁の処理をしたり、開口縁の全周にゴム紐を縫合するなどの製造工程が必要であり、非常に手間隙が掛かってしまうという問題がある。
特に、首部の箇所まで覆うようにした場合は、顔の前面部が露出しているだけであり、頭全体がすっぽりと帽子によって覆われてしまうため、従来の防塵用帽子の場合、長時間被っていると蒸れてしまい不快感を感じるものであった。
実用新案登録第3023214号公報 特開平10−168633号公報 実開平1−153337号公報 実公平7−2572号公報
本発明は、従来のように製造工程に手間隙が掛かるという問題を解決し、製造が容易に行え、しかも首部まであるフードタイプの防塵用帽子であって、頭部にフィットし、そして首部まである防塵用帽子を提供することを目的とする。
本発明は、首部のある防塵用帽子であり、首部の箇所もフィット感があり、毛髪等が帽子の下端部から落下することを防止するとともに、長時間着用していても、喉が締付けられるような感じが生じないような防塵用帽子を提供することを目的とする。
更に、本発明は、着用していても蒸れることなく快適に着用できるような防塵用帽子を提供すること目的とする。
本発明によれば、筒状に編成された編物からなり、頭頂部は裁断・縫製されており、前記筒状編物の胴部に顔用開口が形成されており、前記顔用開口の下方の首部に弾性糸が編込まれており、該弾性糸が編込まれた部分では少なくとも後頭部側に高さ方向に延びるリブ状突起が周方向に多数並列して形成されているが、喉部にはリブ状突起が形成されていないことを特徴とする防塵用帽子により、前述した目的を達成する。この場合、弾性糸が編込まれる幅は高さ方向において2〜4cm程度が好ましい。
本発明においては、首部に弾性糸が編込まれており、該弾性糸が編込まれた部分では少なくとも後頭部側に高さ方向に延びるリブ状突起が周方向に多数並列して形成されており、これにより後頭部側のフィット性がよくなる。また、喉部にはリブ状突起が形成されておらず、リブ状突起が首部の側部から後中心に向かって徐々に長くなっていることが好ましい。
本発明においては、前記リブ状突起は前記弾性糸を編成する際に同一のコースにおいて浮き編を3〜6ウェール連続して行い且つ前記浮き編を同一のウェールにおいて繰返すことにより形成されたものである。
また、筒状編物を構成する糸として吸湿・速乾性を有する糸を主として使用すると、蒸れることがなく、非常に好ましい防塵用帽子となる。
更に、顔用開口の周縁に縫着する弾性体としてポリウレタン製弾性テープを使用すると、従来のゴム紐を使用したもののようにゴロゴロした感じがなく、開口縁が皮膚に対して押圧感も与えないので、好ましい。また、このポリウレタン製弾性テープはオーバーロックミシンにより顔用開口の周縁に縁かがり縫いで縫着することができ、開口縁の始末と同時に縫着することができ、手間が掛らない。
本発明の防塵用帽子は筒状に編成された編物からなり、このような筒状編物は、例えば、丸編機で効率よく編成することができる。頭頂部のところを裁断・縫製(カットアンドソー)という手法により簡単に形成でき、従来のようにダーツなどをとる必要がない。また、顔用開口も裁断して、オーバーロックミシンにより縁かがりするだけでよいので、簡単に処理できる。従って、本発明の防塵用帽子は手間隙が掛からずに効率よく製造することができる。
また、本発明の防塵用帽子は編物からなる筒状物であり、周方向に対して、またその高さ方向に対しても編物として伸縮性があるので、頭に被ったときにフィットし易いものである。このような筒状編物において、特に首部のところに弾性糸を編込むことによって、首部が他の部分よりも細くなっている状態となり、本発明の防塵用帽子を着用した際に着用者の首にフィットさせることができる。
特に、後頭部側に高さ方向に延びるリブ状突起を周方向に多数並列して形成しているので、後頭部側のフィット性がよい。一方、喉部にはリブ状突起を形成していないので、喉部の締付け感が生じない。
また、顔用開口の部分も編物であるためフィット性がいいものである。好ましくは顔用開口の周縁にポリウレタン製弾性テープを取付けると、より一層フィットし易くなるものである。このように顔用開口の部分が着用者の顔によくフィットするので、毛髪が顔用開口からはみだしたり、フケがそこから落下したりする虞がない。
本発明によれば、首部の後頭部下方の箇所に高さ方向に延びるリブ状の突起を周方向に並列して多数形成したことにより、そのリブ状突起の上方および下方に位置する編物部分においてはギャザがよった状態となる。そのため、頭の形状に合った膨らみが得られるとともに、首部にぴったりと沿った状態となる。また、このようなリブ状突起は丸編機により一連に編成することができ、従来のように後でゴム紐を取付けたりするような必要性もない。
本発明によれば、筒状編物を構成する編糸として、種々の編糸が使用でき、また、編物の柄やデザインも丸編機で編成できるものであれば種々のものとすることができる。特に、編糸として吸湿・速乾性を有する糸を使用すれば、より一層蒸れを生ぜずに、長時間着用できる。また、編糸として捲縮加工したフィラメント糸を使用すると、編物の伸縮性がより一層よくなる。頭頂部の箇所の編目を大きくしたり、メッシュ編としたりして、通気性をよくすることも、一連の筒状編物の編成中に行うことができる。
以下、図面に示した実施例に基いて本発明を詳細に説明する。図1は本発明の防塵用帽子を被ったときの状態を示す斜視図である。図2は本発明の防塵用帽子を平に置いたときの状態を示す平面図であり、図3は図2に示した防塵用帽子を裏返したときの状態を示す平面図である。図4は図2に示した防塵用帽子の首部の箇所を拡大して示した拡大図であり、図5は図4に示したV−V線に沿った断面を更に模式的に示したリブ状突起の断面図である。図6はリブ状突起部の編組織を記号で示した編組織図である。図7はリブ状突起部以外の首部における絞り部の編方の一例を示す編組織図である。図8は本発明の防塵用帽子の製造工程を説明する説明図である。
本発明の防塵用帽子は、丸編機により筒状に編成された編物からなるものである。図示した防塵用帽子は径が7インチのダイヤルシリンダ タイプの丸編機を使用して編成した。なお、7インチの丸編機は、インナーウェアやガードルを編成するのに従来使用される丸編機よりは径が小さいものであり、一方、靴下やタイツを編成するのに従来使用される丸編機よりも径が大きいものであり、通常は使用されていなかった。
図1および図2に示すように、本発明の防塵用帽子は頭部1と、それと連続して編成されている首部2とからなるものである。図2および図3に示すように、頭頂部11はこの図示した実施例では着用者の頭に合うように丸くカーブして裁断・縫製されている。図3に示すように、頭頂部の縫目11aは、所謂カットアンドソー手法によりメス付きのオーバーロックミシンにより生地をカットしながら縫製されたものである。
筒状編物の胴部12の箇所には、顔を出すための顔用開口13が図1に示すように設けられている。顔用開口13の周縁部にはポリウレタン弾性テープ14が縫着されている。なお、図示した実施例では弾性テープ14が帽子の内側に縫い付けられているが、帽子の外側に縫い付けてもよい。このポリウレタン製弾性テープとしては、例えば「モビロン」(登録商標、日清紡績株式会社の製品)などが好適に使用できる。このモビロンテープは100%ポリウレタンのテープであり、肌触りもよいものである。これらのポリウレタン製弾性テープはオーバーロックミシンにより縁かがり縫されている。
顔用開口13の下方に首部2が設けられており、その長さは好ましくは顔用開口の下縁から防塵用帽子の下端までで約10〜15cm程度である。首部2においては、顔用開口13の下方近傍において弾性糸Y1(図6、図7参照)が編込まれている絞り部21が設けられており、その下に裾部22が続いている。絞り部21の幅(高さ方向の長さ)は2〜4cm程度でよく、この幅(高さ)に亘って弾性糸Y1が編込まれている。図2および図4に示すように、この絞り部21には少なくとも後頭部側21aに高さ方向(編物のウェール方向)に延びるリブ状突起23が周方向(編物のコース方向)に多数並列して形成されている。多数の並列したリブ状突起23によりこの部分が絞られた状態となり、その絞り部21の上下にはひだ2aが形成されている。
本発明の防塵用帽子を構成する編物の編組織は、絞り部21以外は特に限定されないが、図示した実施例では平編で編まれている。なお、頭頂部の編目を大きくしたり、メッシュ編とすると通気性がよくなる。この編物を構成するメインの糸Y2としては、捲縮加工したフィラメント糸を使用すると、編物の伸縮性が大きく好ましい。特に、編糸Y2として吸湿・速乾性を有する糸を使用することが好ましく、このような糸を使用することにより、本発明の防塵用帽子を長時間着用しても蒸れ感がなく、快適に着用できる。吸湿・速乾性を有する糸としては、例えば、キュープ(登録商標、東レ株式会社製の製品)やソフィスタ(登録商標、株式会社クラレの製品)などが適したものである。また、本発明においては捲縮加工糸や吸湿・速乾性を有する糸をメインに使用するが、帯電防止剤を使用した糸や導電性繊維からなる糸などを防塵用帽子を構成する編糸の一部として使用してもよい。
首部2の絞り部21における弾性糸Y1としては、例えばポリウレタン糸を芯糸として、これをナイロン糸などでカバリングしたもの(FTY、SCY、DCYなど)が使用でき、また、弾性糸とウーリーナイロン糸とを組合わせたものなども使用できる。
図4は首部2における絞り部21の箇所の拡大図であり、符号23は、この絞り部に形成されているリブ状突起を示しており、この実施例ではリブ状突起23は図4において符号21aで示す後頭部側では長く、符号21bで示す喉部に向かって徐々に短くなっている。
顔用開口13の下の喉部21b(防塵用帽子を着用した際に着用者の喉の箇所に対応する部分)には好ましくはリブ状突起23を形成しない。この実施例では、図2および図4に示すように、首の側部から後中心(後頭部)に向けて徐々にリブ状突起23の長さが長くなるようにしている(例えば、3mmから20mmまで徐々に長くする)。リブ状突起23が長い方が絞りが大きく、また隣接するリブ状突起23の間隔が狭いほど絞りが大きくなる。この実施例では、後頭部側21aが大きく絞られているので、本発明の防塵用帽子を着用した際には首によくフィットするとともに、着用者の後頭部の出っ張りはひだ2aがあるので圧迫されることがなく、着用感がよい。なお、図2および図4に示したものは、防塵用帽子の左側部分であり、図2、図4では見えないが右側部分にも対称のリブ状突起が形成されている。
なお、喉部21bにもリブ状突起23を形成する場合は、リブ状突起23の長さを短くし、そして隣接するリブ状突起23の間隔を広くすればよい。
図5に示すように、リブ状突起23は弾性糸Y1と頭部1や首裾部22を編成するときに用いられる糸Y2とから構成されるものであり、図5に模式的に示したように弾性糸Y1が縮んだ状態となるため、編糸Y2による編目が外側に向かって突出した状態となるものである。弾性糸Y1は帽子の内側に位置し、編糸Y2は外側に位置している。従って、リブ状突起23の凸部は防塵用帽子の首部2の内側には存在しないので、着用したときにも滑らかであり、凹凸による圧迫感などが生じない。
図6にはリブ状突起を編成するための編組織の一例が記号により表示されており、×印は平編の編目を表わし、−の印は浮き編の編目を示している。なお、浮き編は編目を保持した編針が編成中にウエルト位置(不作動位置)をとり、編目を保持した編針に糸が新たに給糸されない状態とすることにより形成されるものである。すなわち、浮き編が連続して行われている箇所では編目が連続して作られずに、同じコースにおいて次の編目が作られるところまで糸が真直ぐに飛んでいる状態となる。
例えば、4給糸口の場合、一番目の給糸口(1F)と三番目の給糸口(3F)に弾性糸Y1を給糸し、二番目の給糸口(2F)と四番目の給糸口(4F)に普通の編糸(弾性糸でない編糸のことを言う)Y2を給糸した場合のものを示している。図6に示したように、編物を編成した場合は同一のコースにおいて、例えば、1Fで示したコースにおいては弾性糸Y1により3回連続して浮き編が行われ、次に1回(1針分)平編が行われることが繰返されている。
そして、次のコース2Fにおいて、普通の編糸Y2により全ての編針で平編目が形成される。
次の3Fで示したコースにおいては、1Fで示したコースの編目(編針)と同じウェールに位置する編目(編針)においては同じ浮き編が弾性糸Y1により行われている。すなわち、3回連続して浮き編が行われ、次に平編が行なわれることが繰返されている。
そして、4Fで示したコースにおいては、普通の編み糸Y2により再び全ての編目が平編で編まれる。
このように、浮き編を行った同じウェールにおいて弾性糸Y1が全て同じように浮き編とされているので、図5に示すように、真直ぐに延びた状態の糸となっている。一方、図5でY2で示した部分は、図6の場合では、普通の編糸Y2で編成される3ウェール分の平編目が凸状に突出した状態となっていることが示されている。
リブ状突起23の長さ(防塵用帽子の高さ方向の長さ)はウェール方向に図6に示した編組織を繰返すことにより長くなる。また、リブ状突起23とリブ状突起23との間の間隔は、コース方向における浮き編と浮き編との間の平編の編目の数により狭くも広くもすることができる(平編の数が多い程、隣接するリブ状突起23間の距離が広がる)。
なお、図6において、弾性糸を用いた1Fのコースおよび3Fのコースにおいて平編を行う代りにタック編とすることも可能である。
また、図6に示した編組織においては、浮き編が連続して3ウェール分だけ行われているが、この浮き編は4〜6ウェール分連続して行ってもよい。連続して浮き編を行う数が多い方が、リブ状突起が大きく隆起する(例えば、連続3ウェール浮き編をした場合よりも、連続6ウェール浮き編をした場合の方が、リブ状突起の隆起が大きくなる)。
図7は絞り部21においてリブ状突起23以外の箇所24の編方の一例を示すものであり、図7に示した編組織は鹿の子編を形成しているものである。この図7に示したものにおいても、各×印は平編目を、−印は浮き編を示している。また、−印の箇所を浮き編の代りにタック編としてもよい。なお、絞り部21のリブ状突起以外の部分24の編組織としては、図7に示したものに限られるものではなく、任意の編組織とすることができる。例えば、全てを平編とすることも可能である。
図4に示すように、喉部21bにおいてはリブ状突起23を設けていないので、この部分では弾性糸Y1によって縮められることがなく、喉部の締付け感を生じることがない。
また、絞り部21を編成する場合は、頭部1や裾部22を編む場合よりも編目が小さくなるように度目調整を行うことが好ましい。
図8は本発明の防塵用帽子を製造する工程を示すものである。先ず、ダイヤルシリンダタイプの丸編機において所定長さの筒状体を編成する。この場合、筒状体の上端と下端はそれぞれ折返しされた状態で止め編25を行う。また、首部2における絞り部21となる箇所においては、給糸される糸の一部分(例えば、4給糸口の場合、1F、3Fの給糸口に給糸される糸)が、弾性糸Y1に切替えられて、前述したような編組織で編成される。絞り部21を編成した後は再び糸が弾性糸Y1から普通の編糸Y2に切替えられて編成される。
図8(a)は筒状編物を図4に示したものと同じ方向から見た状態で示したものである。図8(b)は図8(a)の左側端部を正面に向けて見た状態を示し、図8(c)は図8(a)に示した右側端部を正面に向けて見た状態を示している。
このように筒状編物では、絞り部21を形成した状態で所定長さ、例えば、無張力状態で平に置いて測定した場合、その下端から上端までの長さが35〜45cm程度になるように形成される。また、筒状編物の周長が無張力状態で平に置いて測定して40〜52cmとなるように編成する。なお、筒状編物の周長は編糸の性質(伸縮性など)を考慮して決める。
次に、筒状編物を裏返した状態とし、その裏返した筒状編物を平に置き、その上端部をメス付きオーバーロックミシンによりカーブして裁断しながら縁かがり縫い11aを行う(図8(d)参照)。
そして次に図8(e)に示すように、図8(f)において左側となる部分、すなわち、リブ状突起が形成されていない側に顔用開口13を形成するように裁断する。そして、ポリウレタン製弾性テープ14を供給しながらオーバーロックミシンによりテープ14と一緒に顔用開口13の周縁を縁かがり縫い13aを行う。そして、再度裏返して、表側を出す(図8(f)参照)。
このように丸編機により裾部22の下端も止め編するので、裾部22の下端を縫製する必要がなく、ソフトであり、本発明の防塵用帽子を被っても首筋に負担が掛からない。また、頭頂部11および顔用開口13の2箇所を裁断と縫製を行うだけで、簡単に本発明の帽子を形成することができる。
本発明の防塵用帽子を被ったときの状態を示す斜視図である。
本発明の防塵用帽子を平に置いたときの状態を示す平面図である。
図2に示した防塵用帽子を裏返したときの状態を示す平面図である。
図2に示した防塵用帽子の首部の箇所を拡大して示した拡大図である。
図4に示したV−V線に沿った断面を更に模式的に示したリブ状突起の断面図である。
リブ状突起部の編組織を記号で示した編組織図である。
リブ状突起部以外の首部における絞り部の編方の一例を示す編組織図である。
本発明の防塵用帽子の製造工程を説明する説明図であり、(a)は筒状編物を図4に示したものと同じ方向から見た状態で示し、(b)は(a)の左側端部を正面に向けて見た状態を示し、(c)は(a)に示した右側端部を正面に向けて見た状態を示している。(d)は筒状編物を裏返した状態を示し、(e)は顔用開口の裁断・縁かがりを示し、(f)は出来上がった防塵用帽子を示す。
符号の説明
1 防塵用帽子の頭部
2 防塵用帽子の首部
2a ひだ
11 頭頂部
12 筒状編物の胴部
13 開口顔用
21 絞り部
21a 後頭部側
21b 喉部
22 裾部
23 リブ状突起
24 絞り部のリブ状突起以外の部分
25 止め編

Claims (6)

  1. 筒状に編成された編物からなり、頭頂部は裁断・縫製されており、前記筒状編物の胴部に顔用開口が形成されており、前記顔用開口の下方の首部に弾性糸が編込まれており、該弾性糸が編込まれた部分では少なくとも後頭部側に高さ方向に延びるリブ状突起が周方向に多数並列して形成されているが、喉部にはリブ状突起が形成されていないことを特徴とする防塵用帽子。
  2. 筒状に編成された編物からなり、頭頂部は裁断・縫製されており、前記筒状編物の胴部に顔用開口が形成されており、前記顔用開口の下方の首部に弾性糸が編込まれており、該弾性糸が編込まれた部分では少なくとも後頭部側に高さ方向に延びるリブ状突起が周方向に多数並列して形成されているが、喉部にはリブ状突起が形成されておらず、前記リブ状突起が首部の側部から後中心に向かって徐々に長くなっていることを特徴とする防塵用帽子。
  3. 前記リブ状突起は前記弾性糸を編成する際に同一のコースにおいて浮き編を3〜6ウェール連続して行い且つ前記浮き編を同一のウェールにおいて繰返すことにより形成されたものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の防塵用帽子。
  4. 前記筒状編物を構成する糸は吸湿・速乾性を有する糸がメインであることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の防塵用帽子。
  5. 前記顔用開口の周縁にポリウレタン製弾性テープが縫着されていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の防塵用帽子。
  6. 前記ポリウレタン製弾性テープはオーバーロックミシンにより前記顔用開口の周縁に縁かがり縫いで縫着されていることを特徴とする請求項記載の防塵用帽子。
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