JP2006096535A - エレベータ用機器の揚重装置及び揚重方法 - Google Patents

エレベータ用機器の揚重装置及び揚重方法 Download PDF

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貢 足立
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Abstract

【課題】 吊代を必要とせずに昇降路天井2又は機械室内の天井に近接した部位を含む所定部位までエレベータ用機器15を揚重することができるエレベータ用機器の揚重装置及びこの揚重装置を用いたエレベータ用機器の揚重方法を提供する。
【解決手段】 押上げ手段24を昇降路1内又は機械室内に揺動自在に取り付けて懸垂させる。ロープ19が巻き取られた揚重機18からロープ19を繰り出して押上げ手段24の近傍で垂下させてエレベータ用機器15に係止した後、揚重機18でロープ19を巻き取って押上げ手段24の側部まで上記機器15を揚重して保持する。揚重された上記機器15を押上げ手段24を揺動させて掬い上げて更に上位へ押し上げるようにしたものである。
【選択図】 図1

Description

この発明は、エレベータの昇降路内又は機械室内の所定部位に機器を設置するために上記機器を揚重するエレベータの揚重装置及び揚重方法に係るものである。
エレベータには、機械室を昇降路の直上に設けて巻上機等の機器を設置する形式と、機械室を特に設けずに昇降路内に機器を設置する、いわゆる機械室レスの形式とがある。いずれの形式においても、建物空間の有効利用のために天井高さは制限される。
従来のエレベータ用機器の揚重は、天井からチェーンブロックやウインチ等の揚重機を吊り下げて揚重していた。このため、チェーンブロックの場合は、天井から吊り下げるために自身の垂下寸法を含む吊代が必要となる。また、ウインチの場合はロープを巻き掛ける滑車を天井から吊り下げる必要があり、その滑車の垂下寸法を含む吊代が必要となる。いずれの場合も揚重装置の垂下寸法を含む吊代が必要となるため、上記吊代を越えて天井に接近した位置に設置されるエレベータ用機器の場合、揚重装置によって十分な高さ位置まで揚重することができなかった。
そこで、特許文献1には、天井に近い位置までエレベータ用品を揚重することができる揚重装置が開示されている。即ち、天井部から吊り下げられた吊元部に横方向両側へ延びるビームが連結される。吊元部とビームとは第1の滑車を用いて連結されており、ビームは、吊元部を中心にして周方向及び上下方向の双方に回転可能に構成されている。上記ビームの長手方向の一端部には第2の滑車が回転自在に取り付けられている。そして、第1の滑車及び第2の滑車にはロープが巻き掛けられており、第2の滑車から立ち下げられたロープの端部にはエレベータ用品が吊り下げられる。また、第1の滑車から立ち下げられたロープはチェーンブロックに連結される。チェーンブロックでロープを巻き取ってエレベータ用品を揚重した後、吊元部を中心にして周方向及び上下方向にビームを回転させることにより、第2の滑車の位置、即ちエレベータ用品の位置を適宜に変えることができる。
即ち、吊元部を支点としてビームを上下方向に回転させることができるので、天井部からの吊代が縮減され、吊元部よりも上位までエレベータ用品を持ち上げることができる。このため、天井部に近い位置まで揚重することができる。
特開2003−63777号公報(段落番号22〜23、34、図1)
天井の高さを十分確保できない低いエレベータの機械室や、建物空間を有効活用するために機械室を設けずに昇降路内に揚重ビームや巻上機等のエレベータ用機器を設置する、いわゆる機械室レスのエレベータでは、昇降路天井に接近した部位に上記機器を設置する必要がある。
従来のエレベータ用機器の揚重装置は上記のとおり構成されており、チェーンブロックやウインチ等で揚重する場合は、揚重装置の垂下寸法を含む吊代が必要となるため、吊代を越えて天井に接近した位置に設置されるエレベータ用機器の場合、必要な高さ位置まで揚重することができない、という問題があった。
また、特許文献1によって開示されたエレベータ用品揚重装置の場合も、エレベータ用品は、ビームの長手方向の一端部に取り付けられた第2の滑車に巻き掛けられたロープによって吊り上げられる。このため、ビームと滑車を含めた上下方向の寸法相当の吊代が必要となる。従って、このものにあっても同様に上記吊代を越えて天井に接近した位置に設置されるエレベータ用品の場合、必要な高さ位置まで揚重することができない、という問題があった。
この発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、実質上吊代を必要とせずに昇降路内又は機械室内の天井に近接した部位を含む所定部位までエレベータ用機器を揚重することができるエレベータ用機器の揚重装置及びこの揚重装置を用いたエレベータ用機器の揚重方法を提供することを目的とする。
この発明に係るエレベータ用機器の揚重装置は、昇降路内又は機械室内に垂下されて上記機器を吊持するロープと、このロープを巻き取って上記機器を揚重する揚重機と、長尺の一端部が昇降路内又は機械室内に揺動自在に軸支されて上記ロープの垂下部の近傍に懸垂され、揚重機によって揚重された上記機器を揺動によって掬い上げて更に上位へ押し上げる押上げ手段とを備えたものである。
また、この発明に係るエレベータ用機器の揚重方法は、上記揚重装置を用いて揚重する方法であって、押上げ手段を昇降路内又は機械室内に揺動自在に取り付けて懸垂させる押上げ手段取付工程と、ロープが巻き取られた揚重機からロープを繰り出して押上げ手段の近傍で垂下させて上記機器に係止するロープ張設工程と、揚重機でロープを巻き取って押上げ手段の側部まで上記機器を揚重して保持する第1の揚重工程と、上記第1の揚重工程で揚重された上記機器を押上げ手段を揺動させて掬い上げて更に上位へ押し上げる第2の揚重工程とからなるものである。
この発明によれば、揚重機によって吊り上げられたエレベータ用機器を、押上げ手段で掬い上げて更に上位へ押し上げるようにしたので、揚重操作は揚重機から押上げ手段へ移行することになる。このため、押上げ手段の段階では吊代を必要としないため、昇降路内又は機械室内の天井に近接した部位を含む所定部位までエレベータ用機器を揚重することができる、という効果を奏する。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一符号を付し、説明の重複を省いた。
実施の形態1.
図1から図8は、この発明の実施の形態1を示し、いわゆる機械室レスのエレベータに実施した場合を示す。
図1は、エレベータ用機器の揚重装置が取り付けられた昇降路1の縦断面図、図2は図1のII−II線断面を矢視した昇降路1の横断面図である。なお、図1は図2のI−I線断面を矢視した昇降路1の縦断面図である。
図1及び図2において、昇降路1内には単管パイプ13を直交クランプ14で組み上げた枠組足場11が最上階乗場4の出入口5に達する位置まで立設されている。枠組足場11の最上部には床板12が跨設されている。また、床板12に近接して単管パイプ13が長手を昇降路1の奥行方向へ向けて枠組足場11に横架されている。
単管パイプ13の下位で平行に横架された単管パイプ16には、直交する方向へ長手を向けて単管パイプ17が架設されている。この単管パイプ17の昇降路側壁3側の端部には、手巻ウインチ18が取り付けられている。この手巻ウインチ18は、ロープ19が巻かれた巻胴18aと、この巻胴18aを回動させる把手18bと、巻胴18aに固着されたつめ車18cと、このつめ車18cに噛合して巻き取られたロープ19が繰り出されるのを防止するつめ18dとからなる。また、手巻ウインチ18の単管パイプ17への取付けは、手巻ウインチ18の底面に固着されたクランプ(図示しない。)による。
上記枠組足場11、床板12、単管パイプ13、単管パイプ16、単管パイプ17及び手巻ウインチ18は、図2に示したとおり、昇降路1内に2組が対称的に設置されている。両単管パイプ13には、揚重対象のエレベータ用機器である揚重ビーム15が長手を昇降路1の間口方向へ向けて載置されている。
左右の昇降路側壁3の昇降路天井2に近い高所であって、昇降路1の奥側にはブラケット21が、中央部にはブラケット22が、それぞれ同じ高さで取付ボルト23によって取り付けられている。左右のブラケット21には、揚重ビーム15を掬い上げてブラケット21、22に設置することができる位置まで押し上げる押上げ棒24が、それぞれ揺動自在に軸支されて懸垂されている。この押上げ棒24は、単管パイプからなる鋼管25と、この鋼管25の一端側に取り付けられて鋼管25を昇降路1内に揺動自在に懸垂させる支軸が装着された自在形クランプ26と、この自在形クランプ26の近傍で鋼管25に取り付けられた滑車用クランプ28にフック31を介して取り付けられた滑車30とからなる。更に押上げ棒24の他端側には係止用クランプ32が取り付けられている。この係止用クランプ32は、押上げ棒24を揺動させて水平にしたときに、ブラケット22に係合して押上げ棒24を水平状態に保持するものである。ブラケット22には、シャックル34を介して滑車35が取り付けられている。
ロープ19は、手巻ウインチ18から繰り出されて途中で滑車35に巻き掛けられ、更に滑車30に巻き掛けられて垂下して揚重ビーム15に取り付けられたアイボルト37に通されてクリップ38で留められている。従って、左右の手巻ウインチ18でロープ19を同時に巻き取ることによって、揚重ビーム15は水平を保った状態で引き上げられる。途中で把手18bから手を放しても手巻ウインチ18のつめ車18cとつめ18dが噛合するので、巻き取られたロープ19が不用意に繰り出されて揚重ビーム15が落下することはない。
図3は、ブラケット21の正面から見た押上げ棒24の側面図である。図4は、図3のIV−IV線断面を矢視した図で、ブラケット21の側面から見た押上げ棒24の背面図である。
ブラケット21はL字状に曲げられており、一面を上側へ向けて昇降路壁3に取り付けられている。上記一面は揚重ビーム15が取り付けられる支持部21aであり、支持部21aの下面には補強板21bが垂設されている。
鋼管25に取り付けられた自在形クランプ26の背面には鋼管25と直交する方向へ長手を向けた連結板26aが固着されている。この連結板26aには支軸26bが植設されて背面側へ突出している。支軸26bの軸心から鋼管25の遠方側の外周面までは、投影面上で距離d1を隔てている。支軸26bにはコ字状をした取付金具27の溝底部分が回動自在に係合している。取付金具27のフランジにはねじが螺刻されており、取付金具27の溝に補強板21bを挿入してボルト27aを上記フランジに螺入させて緊締することにより、押上げ棒24をブラケット21に取り付けることができる。このとき、支軸26bの軸心から支持部21aの上面までは、投影面上で距離d2を隔てている。
押上げ棒24は支軸26bを軸として自在に揺動して、符号25で示す垂下位置から符号25′で示す傾斜位置、更に符号25″で示す水平位置へ移動する。この移動により押上げ棒24は揚重ビーム15を掬い上げて、更に上位へ押し上げ、符号25″で示す位置では支軸26bの軸心よりもd1だけ高い位置まで揚重する。ここで、距離d2が距離d1に等しくなるように押上げ棒24をブラケット21に取り付ければ、押上げ棒24を水平にしたとき、押上げ棒24の外周面と支持部21aの上面とが一致する。即ち、揚重ビーム15が載置される両者の面が一致する。
なお、図4に示したとおり、係止用クランプ32の背面には、係止具33の背面が固着されている。即ち、係止具33は、コ字状に屈曲されており、係止用クランプ32が鋼管25に取り付けられたとき、溝の形成方向を鋼管25の長手方向へ向け、開口を係止用クランプ32の反対側へ向けて取り付けられる。
図5は、押上げ棒24によって揚重対象のエレベータ用機器である揚重ビーム15を押上げ棒24で押し上げる作業を示す説明用図である。図において、ロープ19が滑車30、35に巻き掛けられて揚重ビーム15に係止されて張設される。作業者51は最上階乗場4から手巻ウインチ18でロープ19を巻き取って揚重ビーム15を揚重する。このとき、押上げ棒24には支軸26bの周りに反時計方向のモーメントが働くので、床板12に乗った作業者52は、押上げ棒24を保持して上記モーメントによる押上げ棒24の遊動を制止する。
揚重ビーム15が手巻ウインチ18によってブラケット21付近まで揚重されたならば、作業者52は、ロープ19を揚重ビーム15に係止した状態で、押上げ棒24の下端部を持って時計方向へ揺動させて水平にする。係止用クランプ32を図示矢印方向へ移動させてブラケット22の支持部22aに係合させた後、係止用クランプ32を鋼管25に固定する。この固定によって押上げ棒24は水平状態でブラケット21とブラケット22の間に架設される。ロープ19を揚重ビーム15から外した後、揚重ビーム15を押して鋼管25上を図示矢印方向へ摺動させてブラケット22上まで移動させる。
上記は、ブラケット22に揚重ビーム15を載置する場合であるが、ブラケット21に載置する場合も同様である。即ち、係止用クランプ32を鋼管25に固定して押上げ棒24をブラケット21とブラケット22の間に架設した後、揚重ビーム15をブラケット21側へ移動させて載置する。
図6は、図5のVI−VI線断面を矢視した断面図である。
鋼管25に取り付けられた自在形クランプ26の背面には鋼管25と直交する方向へ長手を向けた連結板26aが固着されている。この連結板26aに植設された支軸26bにはコ字状の取付金具27の溝底部分が回動自在に係合している。取付金具27のフランジに螺入したボルト27aにより、押上げ棒24はブラケット21に取り付けられている。
ここで、支軸26bの軸心から支持部21aの上面までは投影面上で距離d2を隔てている。この距離d2は、支軸26bの軸心から揚重ビーム15が載置されている鋼管25の外周面までの距離d1に等しいので、鋼管25の外周面とブラケット21の支持部21aの上面は同一面となる。
図7は、図5のVII−VII線断面を矢視した断面図である。
係止用クランプ32は、押上げ棒24を水平にしたときに、ブラケット22と干渉しないように鋼管25の他端側に仮止めされている。押上げ棒24が水平にされると、係止用クランプ32を移動させてコ字状の係止具33の溝内にブラケット22の支持部22aを遊挿させた後、係止用クランプ32を鋼管25に固定する。溝を形成する係止具33のフランジの内側面が支持部22aの上面に当接して鋼管25は水平に保持される。係止具33の上記内側面は、鋼管25の外周面と一致するので、揚重ビーム15が載置される支持部22aの上面と鋼管25の外周頂面とは同一面となる。
図8は、揚重ビーム15を揚重してブラケット21及び22上に載置する揚重作業の手順を示す流れ図である。
まず、枠組足場11は、昇降路1内に立設されていて揚重ビーム15が既に搬入されて、単管パイプ13に載置されている。ブラケット21、22は、昇降路1の頂部付近の両昇降路側壁3に取り付けられている。また、係止用クランプ32は、押上げ棒24の他端側に仮止めされているものとする。
上記前提条件の元において、手順S11で、両側のブラケット21に押上げ棒24を取り付ける。この取付けは図3による。手順12で、手巻ウインチ18を枠組足場11の単管パイプ17に取り付ける。手順S13で、ブラケット22にシャックル34を取り付け、このシャックル34に滑車35を取り付ける。手順S14で、ロープ19を手巻ウインチ18から繰り出して、先ず滑車35へ巻き掛ける。次に押上げ棒24の滑車30に巻き掛けて立ち下げて端部を揚重ビーム15に係止する。即ち、図8(a)に示した構成になり、揚重を開始できる状態になる。
手順S15で、押上げ棒24の遊動を制止しつつ、手巻ウインチ18でロープ19を巻き取って揚重ビーム15を引き上げる。揚重は、左右の手巻ウインチ18を同期させて行い、揚重ビーム15を水平にした状態を保って引き上げる。ブラケット21の近傍まで揚重したならば、手巻ウインチ18のつめ車18cにつめ18dを噛合させて揚重ビーム15を揚重した状態で保持させる(図8(b))。手順S16で、左右の押上げ棒24を同期させて揺動させて揚重ビーム15を押し上げる(図8(c))。このとき、ロープ19はつめ車18cとつめ18dの噛合により制止されるので、揚重ビーム15が滑落することはない。
手順S17で、押上げ棒24が水平になる位置まで揺動させたならば、係止用クランプ32を移動させて係止具33をブラケット22の支持部22aに係合させ、水平状態を保持させる(図8(d))。手順S18で、揚重ビーム15からロープ19を外した後、押上げ棒24上を摺動させて揚重ビーム15をブラケット22上まで移動させる(図8(e))。手順S19で、係止用クランプ32の係止具33をブラケット22の支持部22aから外して押上げ棒24を垂下させる。即ち、図8(a)の状態に戻す。手順S20で、ブラケット21についても、上記手順S14から手順S19に従って揚重ビーム15を押し上げて載置する。揚重し終ったならば、手順S21へ移り、押上げ棒24、手巻ウインチ18及び滑車35を取り外して揚重作業を終了する。
上記実施の形態1によれば、手巻ウインチ18によって揚重ビーム15を所定の高さまで吊り上げた後、押上げ棒24で掬い上げて揚重ビーム15が取り付けられるブラケット21、ブラケット22の上面位置まで押し上げるようにしたので、揚重操作は手巻ウインチ18から押上げ棒24へ移行することになる。このため、押上げ棒24の段階では吊代を必要としないため、昇降路天井2に近接したブラケット21、ブラケット22の上面位置であっても、揚重ビーム15を揚重することができる。
また、押上げ棒24を揺動させて揚重ビーム15を押し上げる押上げ力は、支軸26bからの距離に反比例する。ここでは、手巻ウインチ18によって揚重ビーム15を支軸26bの近くまで吊り上げた後、押上げ棒24を押し上げるようにしたので、揚重ビーム15の自重よりも小さい力で押し上げることができる。
更に、支軸26bの軸心から支持部21aの上面までの投影面上での距離d2は、支軸26bの軸心から鋼管25の外周面までの距離d1に等しいので、鋼管25の外周面とブラケット21の支持部21aの上面は同一面となる。このため、両者に段差が生じないため揚重ビーム15を押上げ棒24からブラケット21又はブラケット22に容易に移動させることができる。
更にまた、押上げ棒24を揺動させて揚重ビーム15を押し上げる過程では、ロープ19は揚重ビーム15に係止されたままであり、かつ、つめ車18cとつめ18dの噛合により制止されているので、揚重ビーム15が途中で滑落することはない。
実施の形態2.
この実施の形態2は、押上げ手段を押上げ枠60とし、この押上げ枠60に揚重機である手巻ウインチ67を取り付けて一体化したものである。
図9及び図10は、実施の形態2を示す。図9は、押上げ手段である押上げ枠60の側面図である。図10は、図9のX−X線断面を矢視した図で、押上げ枠60の背面図である。図において、押上げ枠60は、一対の長尺枠61aと一対の短尺枠61bとが長方形状に組み合わされた枠体61と、この枠体61の一端側に設けられて上記枠体61を昇降路1内に揺動自在に懸垂させる支軸64と、この支軸64の近傍で上記枠体61に取り付けられた滑車62とからなる。
ここでは、滑車62は、一方の短尺枠61bに取り付けられている。また、長尺枠61aには滑車62に近い位置に取付腕63が突設されている。この取付腕63は支軸64に揺動自在に係合している。支軸64は一端がベースプレート65に植設されており、このベースプレート65が取付ボルト66によって昇降路側壁3等に取り付けられる。
揚重ビーム15は枠体61の正面側で掬い上げて押し上げられる。枠体61の背面側には、両長尺枠61a間に手巻ウインチ67が取り付けられる。この手巻ウインチ67も、手巻ウインチ18と同様であって、ロープ19が巻かれた巻胴67aと、この巻胴67aを回動させる把手67bと、巻胴67aに固着されたつめ車67cと、このつめ車67cに噛合して巻き取られたロープ19が繰り出されるのを防止するつめ67dとからなる。
上記実施の形態2によっても、手巻ウインチ67によって揚重ビーム15を所定の高さまで吊り上げた後、押上げ枠60で掬い上げて揚重ビーム15が押し上げられるので、揚重操作は手巻ウインチ67から押上げ枠60へ移行することになる。このため、押上げ枠60の段階では吊代を必要としないため、昇降路天井2に近接した位置であっても、揚重ビーム15を揚重することができる。
また、実施の形態1と同様に、手巻ウインチ67によって揚重ビーム15を支軸64の近くまで吊り上げた後、押上げ枠60を押し上げるようにしたので、揚重ビーム15の自重よりも小さい力で押し上げることができる。
更に、押上げ枠60に手巻ウインチ67を取り付けて一体化したので、ロープ19の張設が容易である。
なお、上記実施の形態1及び実施の形態2では、揚重対象のエレベータ用機器を揚重ビーム15としたが、これに限られるものではなく、吊車又は巻上機であってもよい。
また、上記実施の形態1及び実施の形態2では、昇降路天井2に接近した位置としたが、機械室の天井に近い位置であっても同様にエレベータ機器を目的の位置まで揚重することができる。
更に、滑車30は支軸26bよりも上位、滑車62は支軸64よりも上位に取り付けられるものとしたが、いずれの場合も滑車30又は滑車62は支軸26b又は支軸64よりも下位であってもよい。
この発明の実施の形態1におけるエレベータ用機器の揚重装置が取り付けられた昇降路1の縦断面図。 図1のII−II線断面を矢視した昇降路1の横断面図。 押上げ棒24の側面図。 図3のIV−IV線断面を矢視した図で、押上げ棒24の背面図。 この発明の実施の形態1におけるエレベータ用機器の揚重作業を示す説明用図。 図5のVI−VI線断面を矢視した断面図。 図5のVII−VII線断面を矢視した断面図。 この発明の実施の形態1におけるエレベータ用機器の揚重作業の手順を示す流れ図。 この発明の実施の形態2におけるエレベータ用機器の揚重装置の側面図。 図9のX−X線断面を矢視した揚重装置の背面図。
符号の説明
1 昇降路、 2 昇降路天井、 3 昇降路側壁、 4 最上階乗場、 5 出入口、 11 枠組足場、 12 床板、 13 単管パイプ、 14 直交クランプ、 15 揚重ビーム、 16 単管パイプ、 17 単管パイプ、 18 手巻ウインチ、 18a 巻胴、 18b 把手、 18c つめ車、 18d つめ、 19 ロープ、 21 ブラケット、 21a 支持部、 21b 補強板、 22 ブラケット、 22a 支持部、 23 取付ボルト、 24 押上げ棒、 25 鋼管、 26 自在形クランプ、 26a 連結板、 26b 支軸、 27 取付金具、 27a ボルト、 28 滑車用クランプ、 29 取付金具、 29a ボルト、 30 滑車、 31 フック、 32 係止用クランプ、 34 シャックル、 35 滑車、 36 フック、 37 アイボルト、 38 クリップ、 60 押上げ枠、 61 枠体、 61a 長尺枠、 61b 短尺体、 62 滑車、 63 取付腕、 64 支軸、 65 ベースプレート、 66 取付ボルト、 67 手巻ウインチ、 67a 巻胴、 67b 把手、 67c つめ車、 67d つめ。

Claims (4)

  1. 昇降路内又は機械室内の所定部位に機器を設置するために上記機器を揚重するエレベータ用機器の揚重装置において、上記昇降路内又は上記機械室内に垂下されて上記機器を吊持するロープと、このロープを巻き取って上記機器を揚重する揚重機と、長尺の一端部が上記昇降路内又は上記機械室内に揺動自在に軸支されて上記ロープの垂下部の近傍に懸垂され、上記揚重機によって揚重された上記機器を上記揺動によって掬い上げて更に上位へ押し上げる押上げ手段とを備えたエレベータ用機器の揚重装置。
  2. 押上げ手段を、長尺の鋼管と、この鋼管の一端側に設けられて上記鋼管を昇降路内又は機械室内に揺動自在に懸垂させる支軸と、この支軸の近傍で上記鋼管に取り付けられた滑車とからなり、上記滑車に巻き掛けられて垂下されて機器に係止されたロープを揚重機で巻き取って上記鋼管の側部まで揚重された機器を、上記鋼管の揺動によって掬い上げて更に上位へ押し上げる押上げ棒とした請求項1に記載のエレベータ用機器の揚重装置。
  3. 押上げ手段を、一対の長尺枠と一対の短尺枠とが長方形状に組み合わされた枠体と、この枠体の一端側に設けられて上記枠体を昇降路内又は機械室内に揺動自在に懸垂させる支軸と、この支軸の近傍で上記枠体に取り付けられた滑車とからなり、上記滑車に巻き掛けられて垂下されて機器に係止されたロープを揚重機で巻き取って上記枠体の側部まで揚重された機器を、上記枠体の揺動によって掬い上げて更に上位へ押し上げる押上げ枠とした請求項1に記載のエレベータ用機器の揚重装置。
  4. 押上げ手段を昇降路内又は機械室内に揺動自在に取り付けて懸垂させる押上げ手段取付工程と、ロープが巻き取られた揚重機から上記ロープを繰り出して上記押上げ手段の近傍で垂下させて上記機器に係止するロープ張設工程と、上記揚重機で上記ロープを巻き取って上記押上げ手段の側部まで上記機器を揚重して保持する第1の揚重工程と、上記押上げ手段を揺動させて上記第1の揚重工程で揚重された上記機器を掬い上げて更に上位へ押し上げる第2の揚重工程とからなる請求項1に記載の揚重装置を用いたエレベータ用機器の揚重方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009215806A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Shinmaywa Engineerings Ltd ボイド内立体駐車装置およびその建設方法

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