JP2006095039A - ナースコールシステム - Google Patents

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Akira Matsumoto
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Abstract

【課題】 簡単な構成で、病院または居室のベッドサイドからのナースコール呼び出しの報知を複数の場所で知ることが出来るシステムを実現するナースコールシステムを提供する。
【解決手段】 病院及び福祉・介護施設で使用されるナースコールシステムにおいて、
病室(福祉・介護施設では居室)のドア近傍に設けられている廊下灯にスピーカまたは電子ブザーと部屋番号・ベッド番号表示器を設け、病室(福祉・介護設備では居室)の各ベッドに設けられている握り押しボタンまたはハンド型子機のボタン操作によるナースコール呼び出しに対して、ナースステーション(福祉・介護施設ではスタッフステーション)に設けられているナースコール親機で呼び出し音を鳴動した後、一定時間を経過しても親機での呼び出し応答がないと、廊下灯に呼び出し音の鳴動と呼び出した部屋番号・ベッド番号を表示する機能を持つナースコールシステム。
【選択図】図2

Description

本発明は、病院及び福祉・介護施設のナースコールシステムにおいて、ナースステーション(福祉・介護施設ではスタッフステーション)にいる看護師(介護士など)と病室(居室)にいる患者(被介護者)が使用するナースコールシステムに関する。
従来のナースコールシステムは、病室(居室)の各ベッド毎に設けられている壁取り付け子機(壁埋め込み型などの形態もあり、一般にウォールユニットと呼ばれている)(3)に接続している握り押しボタン(4)またはハンド型子機(5)の押しボタンを押すと、ナースステーション(福祉・介護施設ではスタッフステーション)に設置されているナースコール親機(1)に呼び出し信号が伝送されて、ナースコール親機(1)から呼び出し音が出る。 看護師または介護士等は、その呼び出し音を聞いて呼び出されたことを知り、送受話器を取り上げて呼び出した患者または被介護者と通話をする。(例えば、特許文献1を参照)
特許第2887552号公報 特許公開2001−211259
患者または被介護者からのナースコール呼び出しに対して、看護師または介護士などはナースコール親機の近くにいるとは限らず、病室(居室)や廊下などに居ることが多く、ナースコール呼び出しにすぐに応答できない場合がある。特に夜間は、看護師や介護士の人手が少なくなる為、呼び出しの応答が遅れるという課題があった。 廊下灯にマイクとスピーカを取り付け、通話できる様にした提案事例(特許文献2参照)があるが、この提案はナースコール親機と廊下灯との間で通話を実現するもので、ベッドからの呼び出しを報知するものではない。
看護師または介護士などがどこにいても呼び出しに対応できるシステムとしては、ナースコール親機から構内交換機(PBX)に接続し、看護師または介護士などが身につけている携帯型電話機(PHS:パーソナル・ハンディホン・システム)に呼び出しを報知する設備が提供されているが、構内交換機と無線設備及びPHSを導入する為には費用が掛かるという課題があった。
本発明は、上記のような点を鑑みてなされたものであり、ナースコール呼び出しに対して、患者または被介護者に長い時間を待たせることがない様に、病室や廊下に居る看護師または介護士に呼び出しがあることを知らせることができるナースコールシステムを提供するものである。
上記の課題を解決する為に本発明のナースコールシステムは、病室または居室のドア近傍に設けられている廊下灯(2)にスピーカまたは電子ブザー(12)と部屋番号・ベッド番号表示器(11)を設け、ナースステーション(福祉・介護施設ではスタッフステーション)に設置されるナースコール親機(1)には、ベッドからの呼び出しを受けると経過時間を計測するタイマー計測機能を設け、一定時間を経過するとナースコール親機から通信線(8)を経由して、廊下灯へ呼び出しに対する発報情報を流し、その情報を受け取った廊下灯は呼び出し音と呼び出した部屋番号・ベッド番号を表示する手段を備えた。
さらに、夜間は呼び出し音で患者や被介護者の睡眠を妨げることがないように、ナースコール親機の時計に従って、ナースコール親機から廊下灯に音量を下げる制御情報を送り、その情報を受け取った廊下灯では電子ボリューム(15)を制御して呼び出し音量を下げる操作を行う機能を備えた。
本発明は、下記(1)〜(3)の効果が期待できる。
(1)
ナースステーション(福祉・介護施設ではスタッフステーション)だけでなく廊下においてもナースコール呼び出しが判り、看護師または介護士は呼び出し応答が素早く出来るので、患者または被介護者にストレスを感じさせない。
(2)
看護師または介護士は、ナースコール呼び出しに対して、ナースステーション(福祉・介護施設ではスタッフステーション)に戻らずに、直接病室(福祉・介護施設では居室)へいくことが出来るので、その病室(居室)に近い看護師または介護士が対応すれば,動線が短くて済む。
(3)
携帯型電話(PHS)設備の様な大きな費用を掛けなくても、ナースコール呼び出しを廊下や病室で知ることが出来る。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、ナースコールシステムの全体構成図である。 ナースステーション(福祉・介護施設ではスタッフステーション)にはナースコール親機(1)が設置され、通信線(8)を通して病室(居室)の入口近傍に設置される廊下灯(2)へ接続されている。廊下灯には病室のベッド毎に設けられている壁取り付け子機(3)が接続され、壁取り付け子機からは握り押しボタン(4)または通話機能を持つハンド型子機(5)が接続される。
患者または被介護者が、握り押しボタン(4)またはハンド型子機(5)の押しボタンを押すことでナースコール呼び出しが始まる。ナースコール親機の近傍にいる看護師または介護士などが、ナースコール親機で呼び出し音の鳴動によって呼び出しを知り、送受話器を取り上げることで看護師と患者(介護士と被介護者)の間で通話が開始され、送受話器を元の位置に戻して通話が終了する。
ナースコール親機側から病室(居室)を呼び出すことも出来る。
図2は、廊下灯の構成図である。 9は制御処理部でマイクロコンピュータなどで構成する。
10は入力・出力部でベッド個別の呼び出し表示灯と代表表示灯(17)と部屋番号・ベッド番号表示器(11)と電子ボリューム(15)付きの呼び出し音を出すスピーカ(12)に接続される。
13は壁取り付け子機と接続する子機接続部である。14は通信制御部で親機側と通信を行うと共に次の廊下灯へ通信線を中継する。 6は、呼び出しの復旧ボタンで、呼び出しをリセットする。
図3は、ナースコール親機の構成図である。 9は制御処理部でマイクロコンピュータなどで構成する。 19はメモリ部でプログラム用とデータ用がある。 14は通信制御部で通信線(8)を介して廊下灯と接続されている。 10は入力・出力部で呼出表示・選局部(20)と呼び出し音出力用スピーカ(12)と操作・表示部(21)が接続されている。 23は通話する為のインターフェイス部で送受話器(22)が接続されている。 18は時計部で、日付・時刻表示や夜間と日中の音量切り替えなどに利用する。
図4は、ベッド側からナースコール呼び出しがあった場合、ナースコール親機での動作説明図である。 ベッドからナースコール呼び出しがある(ステップ4a)と、親機では呼び出し音を鳴動し、呼び出しがあった部屋番号・ベッド番号を表示する。(ステップ4b) それと同時に経過時間を監視するタイマーT1をスタートさせる。(ステップ4c) タイマーはソフトウェア上のタイマーとする。
親機で看護師または介護士が呼び出しに対して通話の応答(ステップ4d)をすれば、経過時間を監視するタイマーT1を停止する。(ステップ4e) その後、通話の呼び出し音を停止し、通話中の表示を行う。(ステップ4f) 通話が終了したら(ステップ4g)通話中の表示と呼び出し部屋番号・ベッド番号表示を消灯(ステップ4h)し、ベッドからの呼び出しの動作を終了する。
親機で通話の応答が一定時間(
t0)経過してもない時(ステップ4i)、タイマーT1を停止する。(ステップ4j) その後,廊下灯へベッドからの呼び出し情報を送信する。(ステップ4k)
廊下灯側では、その情報に従って呼び出し音を鳴動すると共に、部屋番号・ベッド番号を表示する。
親機で通話応答があれば(ステップ4l)、ステップ4fへジャンプする。 廊下灯での呼び出しに気付いた看護師または介護士が、廊下灯で通話の復旧ボタンを押して病室(居室)に直行または、病室(居室にて通話復旧ボタンを押す(ステップ4m)と、親機では呼び出し音の停止と呼び出し表示の消灯を行い(ステップ4n)、ベッドからの呼び出しの動作を終了する。
以上が、ベッドから呼び出しがあった場合の親機の動作フローである。
呼び出しに対して、ナースステーション(福祉・介護施設ではスタッフステーション)で迅速に応答してくれれば、廊下灯で呼び出し音を出す必要はない。 廊下には看護師または介護士の他に面会者など一般の人が通行している。 呼び出し音が出ると、一般の人を驚かしたり、音をうるさがれたり、迷惑がられたりする。
しかし、親機の近傍に看護師または介護士が居ない場合、呼び出しにいつまでも応答してくれないと患者または被介護者がストレスを感じる。そこで、一定時間経過しても親機で応答がない場合に、廊下灯で呼び出しを行うのである。 親機で呼び出し音を鳴動させてから一定時間を経過して廊下灯に呼び出し音を出す理由は、上記に示した内容のためであり、廊下灯で呼び出し音が出ることを少なくすることにある。
廊下灯での呼び出しには、以下(1)〜(4)で示す方法が挙げられる。
(1)
呼び出し元の廊下灯のみで、呼び出し音を鳴動する。
(2)
呼び出し元の廊下灯に呼び出し音を鳴動した後、一定時間経過しても通話の応答ないし通話の復旧(通話の復旧ボタンを押された場合)がない時、他の廊下灯に呼び出し音の鳴動と呼び出した部屋番号・ベッド番号を表示する。
(3)
全ての廊下灯に呼び出し音を出さなくても良い。 環境(廊下の静けさなど)に応じて、設定された廊下灯または一定間隔の廊下灯に呼び出し音を出す。
(4)
夜間は呼び出しの音量を下げると共に、呼び出し音を出す廊下灯の数を日中より減らす。
ナースコールシステムの全体構成 廊下灯の構成 ナースコール親機の構成 呼び出し時のナースコール親機の動作フロー
符号の説明
1.
ナースコール親機 2. 廊下灯
3.
壁取り付け子機(ウォールユニット) 4. 握り押しボタン
5.
ハンド型子機
6. 復旧ボタン
7.
トイレ・浴室押しボタン 8. 通信線
9.
制御処理部

10. 入力・出力部
11.
部屋番号・ベッド番号表示器 12. 呼び出し音用スピーカ
13. 子機接続部 14. 通信制御部
15. 電子ボリューム 16. 増幅器
17. ベッド個別表示灯・代表表示灯 18. 時計部
19. メモリ部 20. 呼出表示・選局部
21. 操作・表示部 22. 送受話器
23.
通話インターフェイス部




Claims (2)

  1. 病院及び福祉・介護施設で使用されるナースコールシステムにおいて、
    病室(福祉・介護施設では居室)のドア近傍に設けられている廊下灯(2)にスピーカまたは電子ブザー(12)と部屋番号・ベッド番号表示器(11)を設け、病室(福祉・介護設備では居室)の各ベッドに設けられている握り押しボタン(4)または押しボタンと通話機能を持つハンド型子機(5)のボタン操作によるナースコール呼び出しに対して、ナースステーション(福祉・介護施設ではスタッフステーション)に設けられているナースコール親機(1)で呼び出し音を鳴動した後、一定時間を経過しても親機での呼び出し応答がないと、呼び出し元の前記廊下灯(2)に呼び出し音を鳴動する機能、及びさらに一定時間経過しても親機での呼び出し応答がないと、呼び出し音の鳴動及び呼び出した部屋番号・ベッド番号を表示する機能を持つナースコールシステム。
  2. 請求項1に於いて、前記廊下灯(2)での呼び出し音は、前記ナースコール親機(1)の時計により、夜間は自動的に音量を下げる機能を有するナースコールシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018067823A (ja) * 2016-10-20 2018-04-26 株式会社ケアコム ナースコールシステムおよび制御機
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