JP2006093142A - 加熱装置および定着装置ならびに温度検出装置 - Google Patents

加熱装置および定着装置ならびに温度検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 加熱対象物の温度を正確に検出でき、トナーを一定の条件の範囲で、記録材に固着できる定着装置を、提供する。
【解決手段】 この発明は、少なくとも放射線を放射する放射線放出部(17d)と雰囲気温度が所定の温度以下である場合に温度追従性の高い温度情報を出力する第1の雰囲気温度検出部と雰囲気温度が所定の温度を超えた場合に温度追従性の高い温度情報を出力する第2の雰囲気温度検出部とを含む放射線検出部(17a,17b)とを含み、検出対象と接触することなく温度を検出可能な温度検出装置(17)を有する定着装置に関する。
【選択図】 図4

Description

この発明は、特に熱溶融性の顕像剤を用いる電子写真方式の複写装置やプリンタ装置等の画像形成装置に利用可能で、出力対象物に顕像剤を定着する定着装置ならびに加熱装置および温度検出装置に関する。
電子写真プロセスを用いた画像形成装置に組み込まれる定着装置は、出力対象物すなわち記録材上に位置されているトナー(顕像剤)、に熱を加えることでトナーを軟化させ、圧力を加えることで、記録材に固着する。近年、電力供給を開始した時点からトナーが軟化する定着可能温度に達するまでの時間すなわち加熱時間を低減できる加熱方式として、誘導加熱が広く利用されている。
しかしながら、誘導加熱を用いる定着装置においては、記録材にトナーを定着するための加加熱ローラ(発熱体)の温度を正確に検出することが困難である。
これらを改善するために、多くの提案がある。
特許文献1には、誘導加熱により加熱対象部材を加熱するもの(定着装置)において、加熱対象部材から放射される赤外線を赤外線検出手段に導くための光学系とミラーを有し、検出された赤外線に基づいて加熱対象部材を加熱する加熱手段に供給する電力を制御することが記載されている。
特許文献2には、自己温度検出手段を有する非接触温度検出手段を有する電子写真装置向けの定着装置において、自己温度検出手段により検出された自己温度と非接触温度検出手段により検出された加加熱ローラの近傍の温度とを用い、両温度から多次式により加加熱ローラの温度を求めることが記載されている。
特許文献3には、画像形成装置の定着装置において、定着装置に向けて気流を発生させ、その気流が通過する領域に設けた非接触温度検出手段を用いて検出した温度に基づいて、定着装置の温度を制御する提案がある。
特開2003−229242号公報 特開平10−31390号公報 米国特許公報5、819、136号
しかしながら、上記のいずれの文献に示された提案によっても、発熱体(加加熱ローラ)の温度を、僅かな温度管理幅内で正確に検出することは困難である。
この発明の目的は、加熱対象物の温度を正確に検出でき、トナーを一定の条件の範囲で、記録材に固着できる定着装置を、提供することである。
この発明は、磁界が供給されることで加熱され、被記録材上および顕像化剤を加熱する被加熱体と、前記被加熱体の長手方向に複数設けられ、それぞれ独立に前記磁界を提供可能で、前記被加熱体に誘導熱を生じさせるための磁界を提供する第1および第2のコイル体と、前記被加熱体が熱を生じる領域を単位として、前記被加熱体から反射される放射熱を前記被加熱体と接触することなく検出する放射熱検出部および前記放射熱検出部の周囲温度を検出するための複数の温度検出部を複数含む温度検出機構と、前記被加熱体と所定位置で接触され、前記被加熱体との間を通過される前記被記録材に前記顕像化剤を固着させる圧力提供部材と、を具備したことを特徴とする定着装置、を提供するものである。
本発明によれば、加熱対象物の温度を正確に検出でき、トナーを一定の条件の範囲で、記録材に固着できる定着装置が得られる。これにより、定着装置により消費される電力も低減される。また、記録材に形成されたトナー画像の画質を高めることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1および図2に、本発明の実施の一形態を示す。
図1は、熱溶融性の顕像剤をシート状出力媒体に定着してハードコピーすなわちプリント出力を得る複写装置やプリンタ装置等の画像形成装置に組み込まれる定着装置を説明している。
定着装置は、シート状出力媒体にトナー(顕像剤)を固着してプリント出力を得るために、既に広く利用されている。シート状出力媒体は、例えば紙や樹脂シート等である。顕像剤(トナー)は、シート状出力媒体に静電的に保持されている。定着装置は、トナーとシート状出力媒体に熱を加えることによりトナーを軟化させ、所定の圧力を加えることでトナーを媒体に固定する。
定着装置1は、加熱ローラ3と加圧ローラ5と誘導加熱方式の発熱装置7とを有する。加熱ローラ3と加圧ローラ5の軸線は、互いに、平行である。
加圧ローラ5は、加圧機構(例えばばね部材とローラ保持構造体を含む)9により圧力が提供されることで、加熱ローラ3に押しつけられている。ばね部材とローラ保持構造体は、加圧ローラ5を加熱ローラ3に所定の圧力で押しつけることができるならば、周知のさまざまな構造体が利用可能である。
加圧ローラ5の外周部分は、加圧機構9から提供される圧力に基づいて変形する。変形する領域は、ニップNと呼称される。ニップNは、加熱ローラ3と加圧ローラ5の外周面の長さである所定の幅を有する。ニップNの幅が一定の範囲内になるよう、加圧ローラ5の外径および材質、加熱ローラ3に押しつけられる際の圧力、加熱ローラ3の外径および硬さ等が適切に、設定される。
加熱ローラ3の外周に沿うとともに加熱ローラが回転される際に、ニップNよりも下流側に規定される所定の位置には、爪11が設けられている。爪11は、用紙(シート状媒体)Sを、(用紙Sが)加熱ローラの表面側へ湾曲することにより生じる用紙Sと加熱ローラ3の表面との密着から(用紙Sを)解放(剥離)させるために用いられる。密着は、加熱ローラ3の表面と用紙S上トナーとの融着もしくは熱が加えられることによる用紙S自身のカールに起因して生じる。
爪11は、用紙Sと加熱ローラ3の表面との融着の強さやローラ表面側への用紙Sの湾曲の程度すなわち剥離性に関連づけられて複数設けられてもよい。爪11は、(用紙Sの)剥離性が高い場合、省略されてもよい。爪11は、加圧ローラ5の外周にも加熱ローラ3に対する位置関係と同様の位置関係で設けられてもよい。
加熱ローラ3および加圧ローラ5のいずれかまたはそれぞれの周囲の所定の位置には、クリーニングローラ13およびまたはオイル(コート)ローラ15が設けられている。クリーニングローラ13は、加熱ローラ3および加圧ローラ5の表面に付着することのあるトナー、挨あるいは塵(特に用紙Sから生じる微粉体)等を除去するために用いられる。オイル(コート)ローラ15は、加熱ローラ3および加圧ローラ5の表面にトナーが固着することを防止するおよびまたは前に説明した用紙Sの剥離性を高める目的で、対応するローラの表面にオイルを供給する。オイルは、例えばシリコーン系が好ましい。
加熱ローラ3および加圧ローラ5のいずれかまたはそれぞれの近傍の所定の位置には、非接触温度検出手段(温度検出機構)17と安全装置19とが設けられている。温度検出機構17および安全装置19は、発熱装置7から発生される磁束(磁力線)の影響を受けない位置に設けられる。温度検出機構17は、加熱ローラ3の表面の温度を検出をする。温度検出機構17は、例えばサーモパイル型の温度センサ(非接触)である。温度検出機構17は、例えば接触式のサーミスタを含むものでもよい。温度検出機構17は、加熱ローラ3の長手方向に、所定の間隔で少なくとも2個、設けられる。
温度検出機構17は、加熱ローラ3の周方向(軸と直交する平面の方向)で見た場合、例えば加熱ローラ3の軸を含む任意の面に配置される。温度検出機構17は、加熱ローラ3の周方向(軸と直交する平面の方向)で見た場合、例えばニップNの近傍(加熱ローラ3の回転方向の上流)や発熱装置7の近傍(発熱装置7と加熱ローラ3との間の空間)等の任意の位置に配置されてもよい。温度検出機構17は、加熱ローラ3の周方向(軸と直交する平面の方向)で見た場合、例えば加熱ローラ3と発熱装置7との間の空間の温度および加熱ローラ3の周囲であってニップNの付近の温度すなわち加熱ローラ3の周方向の複数位置の温度を検出できる。安全装置19は、例えばサーモスタットである。サーモスタット19は、加熱ローラ3の表面の温度が、予定されていない温度まで上昇した場合、発熱装置7の動作すなわち誘導電流の出力を停止させる。加熱ローラ3の表面の予定されていない温度への温度の上昇は、例えば温度検出機構17の異常(焼損/損傷)により生じる。
加熱ローラ3は、発熱装置7により磁界(磁力線)が供給されることで生じる渦電流により発熱する金属導電層3aを有し、例えばチューブ状もしくは棒状に形成される。加熱ローラ3は、図示しない固有の軸線を回転中心とし、図示しないモータあるいは動力伝達機構から提供される回転力により、矢印方向に回転される。加熱ローラ3の外周面は、所定の速度[mm/秒]で移動される(加熱ローラ3は、所定の回転数で回転されるので、外周面が移動される速度は、回転数により求めることができる)。加熱ローラ3の外周面には、弾性体層およびまたはトナーが残存することを低減可能な離型層等が設けられる。
加圧ローラ5は、ニップNを介在させた状態で加熱ローラ3の外周と接触されるので、加熱ローラが回転されることにより、矢印方向に、所定の回転数で回転される。加圧ローラ5の外周面は、所定の移動速度[mm/秒]で移動される。
発熱装置7は、加熱ローラ3の金属導電層3aに、所定強度の磁界を提供するコイル21を有する。コイル21は、磁性体により形成されたコア23の周囲に所定巻数巻き付けられ、所定形状に成形されている。コイル21(発熱装置7)は、加熱ローラ3がチューブ状(中空)である場合、加熱ローラ3の内部に配置されてもよい。
コイル21は、図2に示すように、加熱ローラ3の長手方向に沿って、例えば3つに分割されている。それぞれのコイルに対応して、詳述しないがコアが設けられる。コイル21が3つに分割されている場合、加熱ローラ3の長手方向中央に位置されるコイルとその両端に位置される2つのコイルとが、電気的に等価に形成される。コイル21が3つに分割されている場合、加熱ローラ3の長手方向の中央に位置されるコイルを第1のコイル21−1とする。加熱ローラ3の長手方向に関し、第1のコイル21−1の両側(roller3の長手方向では端部)に位置するコイルを第2のコイル21−2とする。第2のコイルの一方を識別する場合、第1端部コイル21−2a,第2端部コイル21−2bとする。第2のコイルの第1端部コイル21−2aと第2端部コイル21−2bとは、電気的に直列に接続される。第1のコイル21−1以外は、同じ制御で、動作される。
第1のコイル21−1は、少なくとも用紙SがA4サイズの用紙であって、その短辺が、用紙Sが搬送される際の搬送方向と直交する方向に搬送される場合に加熱ローラ3と接する長さを加熱できる大きさに規定される。加熱ローラ3の長さに比較して用紙Sが加熱ローラと接する領域(幅)が少ない場合、用紙Sが接する幅に対応する領域のみ発熱可能に、中央(第1)のコイル21−1にのみ電力を供給可能である。コイル21を、中央(第1)のコイル21−1と両端部(第2)のコイル21−2とに区分したことにより、加熱ローラ3の長手方向の温度分布を均一化できる。
このような定着装置が用いられる画像形成装置において、トナーは、ニップNすなわち定着ポイントを用紙Sとともに通過される際に、加熱ローラ3から提供される熱により加熱され、軟化する(トナーは、用紙Sに定着すべき画像として用紙S上に静電的に位置されている)。軟化したトナーは、ニップNにおいて、加熱ローラ3と加圧ローラ5から所定の圧力を受ける。以上のような工程により、トナーすなわち出力すべき画像が、用紙Sに固定(定着)される。
次に、温度検出機構17が配置されるべき「位置」について説明する。
温度検出機構(サーモパイル型の温度センサ)17は、例えば図2に示した加熱ローラ3の長手方向に関し、3つに分割された個々のコイルの空間に関連づけられて設けられる。サーモパイル型の温度センサ17は、加熱ローラ3の軸に沿って投影した状態で、少なくとも2個、第1コイル21−1と第1端部コイル21−2aとの間、および第1コイル21−1と第2端部コイル21−2bとの間、に設けられる。サーモパイル型の温度センサ17は、好ましくは、加熱ローラ3の長手方向に関して、以下の3個、第1(中央)のコイル21−1により最も加熱される領域、第2のそれぞれのコイル21−2aおよび21−2bにより最も加熱される領域のそれぞれに、前の2個と合計で5個、設けられる。サーモパイル型の温度センサ17は、加熱ローラ3の長手方向に関し、さらに多くの個数が用意されてもよい。例えば図3に示すように、第2コイル21−2が加熱ローラ3の両端を覆うように長く形成されているような場合に、第2コイル21−2の両端に、さらに1個ずつ、前記5個と合わせて7個。
サーモパイル型の温度センサ17は、加熱ローラ3の軸と直交する平面(図1と同じ方向)による表示において、すなわち図1と同じ方向から見た状態で、ニップNを用紙Sが通過される際に加熱ローラ3の側に区分される領域に位置される。サーモパイル型の温度センサ17を上述の位置に配置することで、第1コイル21−1、第1端部コイル21−2aおよび第2端部コイル21−2bのいずれかと加熱ローラ3の表面との間の空間の温度が検出可能である。サーモパイル型の温度センサ17の上述の位置に配置することは、同時に、ニップNの近傍の加熱ローラ3の表面の温度を検出可能とする。
次に、サーモパイル型の温度センサ(温度検出機構)17の構成について説明する。
図2から明らかなように、サーモパイル型の温度センサ17は、加熱ローラ3の長手方向に複数配列されるが、いずれも同一の構造である。
○図4に示すように、サーモパイル型の温度センサ17は、周囲(雰囲気)温度を検出し、所定の規則(インタフェース/プロトコル)に従って報知する第1および第2の周囲温度検出部17a,17bおよびそれぞれの検出部を保持する基板部17cを含む。
基板部17cには、サーモパイル部17dと詳述しないが出力回路要素を含むASIC部が一体的に配置されている。サーモパイル部17dは、温度検出対象物すなわち加熱ローラ3の表面に向けて赤外線を放射する赤外線放射部と加熱ローラ3の表面で反射された赤外線を検出する赤外線検出部とを有する。サーモパイル部17dにおいて放射される赤外線の放射量は、任意に設定できる。このことは、加熱ローラ3の表面の反射率の変化等に起因して加熱ローラ3の表面から反射される赤外線の量が変動した場合に、検出された温度の精度を高めるために有益である。サーモパイル型の温度センサは、赤外線放射部から放射した赤外線が検出対象物で反射された赤外線を検出し、周囲温度(自己温度)を参照して、検出対象物の温度に相当する温度データを得る。
サーモパイル型の温度センサの第1および第2の周囲温度検出部17a,17b、基板部17c、サーモパイル部17dおよびASIC部は、詳述しないが外装パッケージ構造体により、加熱ローラ3から発生する熱から保護されている。サーモパイル型の温度センサの一部、特に基板部17cの一部およびASIC部は、加熱ローラ3から発生する熱に対する耐性を確保するため、加熱ローラ3から離れた位置あるいは定着装置1の外部に、別体として用意されてもよい。少なくともASIC部は、加熱ローラ3から発生する熱に対する耐性を確保するため、加熱ローラ3との間に、詳述しない断熱材あるいは外装カバーを介在させて配置されてもよい。
第1および第2の周囲温度検出部17a,17bは、図5に示すように、第1の出力特性Aあるいは第1の出力特性とは異なる第2の出力特性Bの出力特性のいずれかにより、検出した雰囲気(周囲)温度を報知する。境界温度は、それぞれの温度検出部17a,17bの特性により、任意に規定される。
それぞれの温度検出部17a,17bからは、検出された温度に対応する電気信号すなわち温度データが出力される。温度検出装置17がASIC部を一体的に有する場合には、検出された温度に対応する電圧値(変換済み温度データ)が出力される。第1および第2の温度検出部17a,17bが出力する温度データは、定着装置1内の所定の位置の温度である自己温度の特定に利用される。自己温度は、サーモパイル部17dの赤外線検出部から出力される赤外線検出値であるローラ温度検出信号とともに、加熱ローラ3の表面の温度を特定するために用いられる。
サーモパイル部17dから出力されるローラ温度検出信号(赤外線検出値)は、2つの周囲温度検出部17a,17bから出力される自己温度に対応する温度データのいずれか一方とともに、加熱ローラ3の表面の温度データとして、外部あるいは図示しない出力ターミナルに、出力される。
サーモパイル型の温度センサ17がASIC部を一体的に有する場合、加熱ローラ3の表面の温度は、その温度を示す電圧値(変換済み温度データ)として、外部または図示しない出力ターミナルに、出力される。
図6は、図1および図2(または図3)に示した定着装置を動作させる駆動回路(温度制御回路)の一例を示す。
発熱装置7の中央のコイル21−1、端部コイル21−2(第1端部コイル21−2aと第2端部コイル21−2bが直列に接続された状態で1つのコイルとして扱う)には、それぞれ、共振用のコンデンサ31a,31bが並列に接続されている。第1コイル21−1とコンデンサ31aおよび第2コイル21−2とコンデンサ31bの組には、それぞれスイッチング素子32a,32bが接続されている。個々のスイッチング素子32a,32bには、例えば100[A]程度の電流が供給可能なIGBT(インシュレーテットゲート型バイポーラトランジスタ=Insulated Gate Bipolar Transistor)や、MOS−FET(MOS型電界効果トランジスタ)等が利用可能である。
中央(第1)コイル21−1、コンデンサ31aおよびスイッチング素子32aにより第1のインバータ回路33aが、端部(第2)コイル21−2、コンデンサ31bおよびスイッチング素子32bにより第2のインバータ回路33bが、それぞれ、定義される。
個々のインバータ回路33a,33bには、整流回路34によって整流され、リップル分が所定の大きさまで平滑化された直流電流が供給される。整流回路34には、商用の交流電源が接続される。整流回路34の前段には、発熱装置7(第1コイル21−1、第2コイル21−2)により消費される全消費電力を検出可能とするためのトランス35が配置されている。
スイッチング素子32a,32bの制御端子には、それぞれのスイッチング素子を所定タイミングでONさせる駆動回路36a,36bが接続されている。駆動回路36a,36bは、それぞれ、対応するスイッチング素子の制御端子に、所定の駆動電圧を印加する。駆動回路36a,36bの動作タイミング、すなわち駆動回路36a,36bから対応するスイッチング素子32a,32bの制御端子に、駆動電圧が印加されるタイミングは、制御回路37a,37bにより、指示される。制御回路37a,37bから駆動回路36a,36bには、例えば20〜60kHzの範囲の周波数が、指示される。駆動回路36a,36bから所定周波数の駆動電圧が供給されることで、スイッチング素子32a,32bのそれぞれを伴って規定されるインバータ回路33a,33bが供給された周波数に従って、繰り返しONされる。供給された周波数に応じてインバータ回路33a,33bが繰り返しONされることで、それぞれのインバータ回路33a,33b内の第1コイル21−1、第2コイル21−2に、所定の大きさの電流が供給される。電流の大きさは、加熱ローラ3が発生すべき熱の大きさに応じて規定される。言い換えると、加熱ローラ3が発生する熱の大きさは、制御回路37a,37bから指示される周波数に依存する。
加熱ローラ3から発生される熱は、非接触温度検出手段すなわち温度検出機構17により、加熱ローラ3の長手方向の温度検出機構17の位置毎に検出される。それぞれの温度検出機構17により検出された加熱ローラ3の長手方向の任意の位置の温度情報は、温度制御CPU38に入力される。温度検出機構17がASIC部を別に必要とする構造である場合、温度制御CPU38との間に、温度検出回路が設けられる。接触型の温度センサ(図示しない)が温度検出機構17の他にまたは温度検出機構17内に設けられている場合には、その出力信号(温度データ)も温度制御CPU38に入力される。
温度制御CPU38は、個々の温度検出機構17から入力される温度情報と加熱ローラ3に要求されている熱量およびまたは加熱ローラ3の長手方向の温度分布等を参照して、ONすべきインバータ回路および供給すべき周波数を特定する。
特定された周波数は、制御回路37a,37bを経由して駆動回路36a,36bに入力される。駆動回路36a,36bから対応するスイッチング素子32a,32bの制御端子に、温度制御CPU38で特定された周波数の駆動電圧が供給される。従って、加熱ローラ3に要求されている熱量およびまたは加熱ローラ3の長手方向の温度分布が、定着すべき用紙の大きさに基づいて最適化される。
図1および図2(あるいは図3)に示した定着装置および図6に示した駆動回路では、コイルが2個(組)である場合を例に説明したが、コイルの個数(組)は任意に設定可能であり、3個(組)以上であってもよい。温度検出機構17もコイルの個数に合わせて増やすことが好ましい。少なくとも、コイル個数にコイル相互間の組(個数)分を加えた個数が必要である。
次に、加熱ローラの温度を設定する温度制御の一例を、サーモパイル型の温度センサの出力特性と関連づけて、説明する。
温度検出機構すなわちサーモパイル型の温度センサ17は、図4により前に説明した通り、第1および第2の周囲温度検出部17a,17bを有する。それぞれの周囲温度検出部17a,17bは、第1の出力特性Aあるいは第1の出力特性とは異なる第2の出力特性Bの出力特性のいずれかにより、検出した(雰囲気)温度を、温度制御CPU38(図6参照)に、報知する。
第1の出力特性Aは、図5に曲線aで示したように、雰囲気温度80℃で、出力が出力レンジの90%に達する。言い換えると、雰囲気温度が80℃よりも高い場合に、出力は、必ずしも雰囲気温度を反映しない。この特性(出力特性A)は、第1の周囲温度検出部17aが出力する温度情報が、温度に対応する電気信号(電流値)である場合であっても、例えばASIC部が一体的に形成された場合であって、電圧値である場合であっても変化しない。
第2の出力特性Bは、図5に曲線bで示した通り、雰囲気温度120℃で、出力が出力レンジの90%に達する。言い換えると、雰囲気温度が120℃よりも低い場合、出力は、必ずしも雰囲気温度を反映しない。特に、雰囲気温度が80℃以下である場合に、出力は、概ね一定となる。この特性(出力特性B)は、第2の周囲温度検出部17bが出力する温度情報が、温度に対応する電気信号(電流値)である場合であっても、例えばASIC部が一体的に形成された場合であって、電圧値である場合であっても変化しない。
なお、雰囲気温度が120℃である場合、検出対象の温度すなわち加熱ローラ3の表面の温度は、概ね200℃に達する。
図7は、図4に示したサーモパイル型の温度センサ(温度検出機構、以下温度センサと略称する)17の出力を利用して図1および2に示した定着装置の加熱ローラの温度を、図6に示した駆動回路により設定する一例を示す。
図示しない画像形成装置が起動されることで、全ての温度センサ17がONされる。同時に、第1および第2のコイルの全てに、所定周波数の電力が供給される(S1)。
個々の温度センサ17の第1の周囲温度検出部17a,第2の周囲温度検出部17bおよびサーモパイル部17dから、それぞれ、第1の温度データ(自己温度)、第2の温度データ(自己温度)およびローラ温度検出信号(赤外線検出値)が、それぞれ出力される。なお、(個々の温度センサ17に)接触式サーミスタが設けられている場合は、自己温度の検出に、接触式サーミスタの出力を利用することも可能である(S2)。
温度センサがASIC部を一体に有する場合、第1の温度データ(自己温度)または第2の温度データ(自己温度)とローラ温度検出信号(赤外線検出値)とから、個々の温度センサ17の位置に対応する加熱ローラ3の表面の温度を示す検出温度信号が求められる(S3)。温度センサがASIC部と別々である場合、多くの場合、温度制御CPU38の前段に設けられる温度検知回路(図示せず)により個々の温度センサ17の位置に対応する加熱ローラ3の表面の温度を示す検出温度信号が求められる。
検出温度信号に基づいて、加熱ローラ3の長手方向(軸方向すなわち主走査方向)の全域に関し、表面の温度が基準温度に達したか否かが、温度制御CPU38により判断される。基準温度に達したか否かは、加熱ローラ3の周方向に関しても判断される。温度データ(検出信号)が出力される順番は任意に設定できる。温度制御CPU38側でラッチするタイミングを設定することも、できる(S4)。
ステップS4で、加熱ローラ3表面の温度が基準温度に達したことが検知された場合(S4−Yes)、第1コイル21−1により上昇される領域の温度と第2コイル21−2により上昇される領域の温度との差が所定の範囲内であるか否かが、温度制御CPU38により判断される。必要に応じて、加熱ローラ3の周方向の温度ムラ(リップル)についても判断される(S5)。
ステップS5で、加熱ローラ3の表面の温度差が所定の範囲内である場合(S5−Yes)、プリント(出力)予約があるか否かがチェックされる(S6)。
ステップS6で、プリント(出力)予約がない場合(S6−No)、「待機ルーチン」が実行され(S7)、加熱ローラ3の表面の温度を「待機温度」で保持する『待機制御ルーチン』が実行される(S8)。
ステップS6で、プリント(出力)予約がある場合(S6−Yes)、「プリント動作(画像形成工程)」に引き続いて加熱ローラ3と加圧ローラ5との間のニップNにトナー像が転写された用紙Sが給送され、用紙Sにトナーが定着される『定着工程』(S9)。
ステップS4で、加熱ローラ3表面の温度が基準温度まで上昇していないことが検知された場合(S4−No)、『温度上昇ルーチン(ウォームアップ)』が実行される。すなわち、全てのコイルに、所定の周波数の電力が継続して供給される(S10)。
ステップS5で、加熱ローラ3の表面の温度差が所定の大きさよりも大きい(リップルすなわち温度ムラがある)場合(S5−No)、いずれか一方のコイルにより温度が上昇される領域の温度が基準温度に到達するまでの時間が規定時間以内か否かがチェックされる(S11)。
ステップS11で、加熱ローラ3の表面の温度に温度ムラがあるもののいずれか一方のコイルにより温度が上昇される領域の温度が基準温度に到達するまでの時間が規定時間以内であることが検出された場合(S11−No)、ステップS10の『温度上昇ルーチン(ウォームアップ)』が実行される。この場合、加熱ローラ3の表面の温度が低い領域を加熱できるコイルに、所定周波数の電力が供給される。
ステップS11で、加熱ローラ3の表面のいずれか一方のコイルにより温度が上昇される領域の温度が基準温度に到達するまでの時間が規定時間を超えている(規定時間内で温度が上がらない)場合(S11−Yes)、『加熱ローラ3の表面が劣化した』と判断される。この場合、画像形成装置の表示部に、例えば図8に示すような『加熱ローラの交換/温度センサクリーニング』等のメンテナンスを促すメッセージが表示される(S12)。
なお、ステップS7において「待機ルーチン」が設定された場合、一定時間の間、加熱ローラ3の表面の温度を、ステップS6においてプリント(出力)予約が入力された場合でも、所定の時間でプリントアウト可能な温度に回復できる第1の待機温度に維持される。第1の待機温度に加熱ローラ3の表面の温度を維持する場合、ステップS5と同様に、加熱ローラ3の長手方向において、温度ムラ(リップル)が所定の範囲内に収まるよう、第1および第2のコイルに、独立にまたは同時に所定周波数の電力が継続して供給される。なお、温度センサ17の出力に基づいて、個々のコイルには、非連続に電力が供給されてもよい(第1の待機温度よりも加熱ローラ3の表面の温度が高くなることを防ぐために、供給される電力の周波数が変化されるとともに全てのコイルへの電力の供給が停止される場合もある)。
ステップS6においてプリント(出力)予約が入力され、ステップS9で『定着工程』が実行されている場合、用紙Sのサイズに応じて、電力が供給されるコイル/または電力が供給される時間または電力の周波数が変化されることもある。例えば、画像形成領域の長さ(幅)が加熱ローラ3の長さより短い場合、第1(中央)のコイル21−1に電力が供給される時間に比較して、第2(端部)のコイル21−2に電力が供給される時間が短く設定される。個々のコイルに電力が供給される時間を一定とし、供給される周波数がコイル毎に、変化されてもよい(周波数の差に依存して発生する干渉音のレベルが所定の範囲内である場合)。
一方、定着時の熱の吸収が通常の用紙Sに比較して大きな、例えば減法混色に基づいて色分解された複数色に対応するトナーが積層状態にあるような場合や出力媒体が厚いような場合は、個々の温度センサ17の出力に基づいて、任意の/全てのコイルに供給される電力が増大される(周波数が変化される)。
なお、ステップS9の『定着工程』が連続したプリント出力等であって、定着装置内の雰囲気温度が80℃よりも高い温度に達した場合、温度センサ17の第1の周囲温度検出部17aからの出力が80℃を超える。この時点で、雰囲気温度が80℃より高い場合の出力特性が高い温度追従性を示す第2の周囲温度検出部17bからの出力とサーモパイル部17dからの出力とにより加熱ローラ3の温度が算出される。すなわち、検出する対象となる温度(検出すべき温度)に合わせて、雰囲気温度に対する出力特性の追従性の高い検出部からの出力が利用される。換言すると、サーモパイル部17dにより検出された出力から検出する対象の温度を算出するための雰囲気温度もしくは温度信号の入力に利用されるサーミスタが、雰囲気温度に基づいて、変化される。
また、第1の待機温度に加熱ローラ3の表面の温度が維持されてから所定時間経過した場合、もしくはステップS9の『定着工程』が終了して所定時間が経過した場合、加熱ローラ3の表面の温度は、消費電力が第1の待機温度よりも少ない第2の待機温度に維持される。第2の待機温度は、プリント(出力)が指示された時点から個々のコイルに電力が供給された際に、規定された時間内に加熱ローラ3の温度を『定着工程』が実行可能な温度に復帰可能な温度である。個々のコイルへ供給される電力は、温度センサ17から出力された加熱ローラ3の温度または温度信号に基づいて、制御されることはいうまでもない。また、電力が供給されるコイルまたはコイルに供給される電力の周波数も、検出された温度に応じて変化される。なお、第2の待機温度が継続されることで定着装置内の雰囲気温度が降下して80℃を下回った場合、雰囲気温度が80℃以下で出力特性が高い温度追従性を示す第1の周囲温度検出部17aからの出力とサーモパイル部17dからの出力とにより加熱ローラ3の温度が算出される。すなわち、検出する対象の温度(検出すべき温度)に合わせて、雰囲気温度に対する出力特性の追従性の高い検出部からの出力が利用される。換言すると、サーモパイル部17dにより検出された出力から検出する対象の温度を算出するための雰囲気温度もしくは温度信号の入力に利用されるサーミスタが、雰囲気温度に基づいて、変化される。
図9は、図7に示した定着装置の加熱ローラの温度を設定するフローにおいて、前に説明したサーモパイル型の温度センサの特性を有効に利用する温度制御の一例を示す。
図7に示したフローチャートにおいて、全ての温度センサ17がONされたのち、サブルーチンAとして、個々の温度センサ17により検出された雰囲気温度がいずれのセンサにおいても境界温度すなわち「80℃」より高いか否かがチェックされる。境界温度「80℃」は、もちろん温度センサの特性の特性に応じて任意に設定されるもので、例えば、85℃であっても75℃であっても構わない(S21)。なお、境界温度は、トナーの融点等の特定の条件を用いることも可能である。例えば、サーモパイル部17dにより求められたローラ温度検出信号(赤外線検出値)が、加熱ローラ3の表面の温度が既にトナーの融点を超えるような比較的高温に対応される場合、定着装置内の雰囲気温度は、境界温度よりも高いと判断することができる(ので)。
検出された雰囲気温度がいずれのセンサにおいても『80℃以下』である場合(S21−No)、第1の周囲温度検出部17aから出力される第1の温度データ(出力特性A)が選択され(S22)、定着装置内『雰囲気温度(自己温度)』として利用される(S23)。
検出された雰囲気温度がいずれかのセンサにおいて『80℃より高い』場合(S21−Yes)、第2の周囲温度検出部17bから出力される第2の温度データ(出力特性B)が選択され(S24)、S23で規定される定着装置内『雰囲気温度』として利用される。
ステップS22またはステップS24で定着装置内『雰囲気温度』に利用される温度データの出力元となる温度検出部が設定されることで、サーモパイル部17dにより求められたローラ温度検出信号(赤外線検出値)と選択された『雰囲気温度』とにより、個々の温度センサ17の位置に対応する加熱ローラ3の表面の温度を示す検出温度信号が求められる(S25)。
以上説明したように、本発明の1つの実施形態は、対象とする温度からの検出値(電圧値)と非接触温度検出機構(サーモパイル型の温度センサ)が設置される箇所の雰囲気温度を検出するサーミスタからの出力値に基づいて、加熱対象物の検出対象温度を算出する際に、サーミスタの出力値(電圧値)が規定の値となった時、予め用意した別の温度特性(出力特性)のサーミスタからの出力値(電圧値)を、サーミスタの置かれた雰囲気温度(自己温度)と見なして、その出力値と加熱対象物からの赤外線放射とにより、加熱対象物の温度を求めることを特徴とする。
詳細には、サーミスタは、少なくとも2系統(複数)用意される。
複数用意されるサーミスタからの出力が同時に対象物の温度の検出に用いられることはない。例えば、2つのサーミスタの一方は、対象とする温度が第1の温度領域(例えば80℃以下)である時、すなわち雰囲気温度80℃以下の温度領域において、自身の出力値が、細かく出力可能である(出力特性Aにおいて温度追従性が高い)。2つのサーミスタの他の一方は、対象とする温度が第1の温度領域よりも高い第2の温度領域(例えば80℃より高温)である時、すなわち雰囲気温度80℃よりも高温の温度領域において、自身の出力値が、細かく出力可能である(出力特性Bにおいて温度追従性が高い)。特に、第2の温度領域は、雰囲気温度が、例えば120℃程度であって、サーモパイル部17dにより検出する対象となる温度(検出すべき温度)が150℃から190℃の領域である。両者は、例えば80℃である境界温度を境界として、出力値が切り替えられる。
言い換えると、温度制御CPU38が加熱ローラ3の表面の温度を検出する場合に、CPU38が採用する自己温度を提供可能なサーミスタ(温度センサ)は2以上であり、温度センサの温度特性(出力特性)が大きく変動する温度、例えば80℃を境界として、CPU38が採用する自己温度をCPU38に提供するサーミスタが切り替えられる。
温度センサがASIC部と別々である場合、多くの場合、温度制御CPU38の前段に設けられる温度検知回路(図示せず)により個々の温度センサ17の位置に対応する加熱ローラ3の表面の温度を示す検出温度信号が求められる。
個々の温度センサ17のサーモパイル部17dは、加熱ローラ3の外周の複数の位置の温度を検出でき、その出力タイミングは、任意に設定できる(同時に温度検出しても、時間差で検出しても構わない(任意の位置の温度を所定の順に検知することもできる))。なお、図示しない画像形成部の電源がONされた時点で、画像形成部側から温度センサ17に所定の電圧が供給され、(非制御状態の)加熱ローラ3の温度が検出される。また、検出箇所は、全ての温度センサ17により検出可能な全ての位置である。
以上説明したように、本発明の1つの実施形態においては、
a)定着画像に、温度検出装置の接触による擦れ等が発生することが防止される
b)加熱ローラ表面の温度のリップル(温度ムラ)が低減される
c)誘導加熱を用いた加熱ローラの温度制御において、制御温度の幅が向上される(温度差が低減される)
d)定着画像に、温度変化(リップル)の跡が残る(生じる)ことが抑止される
e)ウォーミングアップタイムが短縮できる。
図10は、図7に示した定着装置の加熱ローラの温度を設定するフローにおいて、前に説明したサーモパイル型の温度センサの特性を有効に利用する温度制御の別の一例を示し、図7により既に説明したフローチャートにおいて、サブルーチンBとして、雰囲気温度が所定温度よりも低い場合に検出対象の温度に対する追従性の高い(出力特性Aの)第1の周囲温度検出部17aから出力される第1の温度データが選択され(S31)、サーモパイル部17dにより求められたローラ温度検出信号(赤外線検出値)とにより、加熱ローラ3の表面の温度を示す検出温度信号が求められる(S32)を示す。
雰囲気温度が、第1の周辺温度検出部17aが検出対象の温度を検出して出力する出力データが「出力/出力レンジ」の概ね90%に達した時点で、第2の周囲温度検出部17bから出力される第2の温度データが選択される。すなわち、温度制御CPU38(図6参照)により、雰囲気温度を検出している第1および第2の周辺温度検出部17a,17bからの出力が、第1の温度検出部17aの「出力/出力レンジ」のどの程度であるか、に基づいて、第2の温度検出部17bの出力に切り替えられる(S33)。この間、継続して、およびまたは所定の温度制御に基づいて第1および第2のコイル21−1、21−2に所定の電力が供給されて加熱ローラ3の表面の温度が所定の温度に維持されている。
ステップS33により、雰囲気温度が所定の温度に達した時点で、検出対象の温度に対する追従性の高い出力特性Bの第1の温度検出部17bからの第2の温度データが選択され(S34)、(選択された第2の温度データと)サーモパイル部17dにより求められたローラ温度検出信号(赤外線検出値)とにより、加熱ローラ3の表面の温度を示す検出温度信号が求められる(S35)。
以上説明したように、本発明の別の実施形態は、検出対象の温度に対する追従性の高い出力特性の検出値(電圧値)を取得するために用いる温度センサ(サーミスタ)を、個々の温度センサの「雰囲気温度に対する出力/出力レンジ」に基づいて切り替えることを特徴とする。このとき、複数用意されるサーミスタからの出力が同時に対象物の温度の検出に用いられることはない。例えば、2つのサーミスタの一方は、対象とする温度が「出力/出力レンジ」が概ね90%に達するまでの第1の温度領域に雰囲気温度がある時、すなわち雰囲気温度が所定の温度以下である場合に、自身の出力値が、細かく出力可能である(出力特性Aにおいて温度追従性が高い)。2つのサーミスタの他の一方は、「出力/出力レンジ」が、出力特性Aの出力が「出力/出力レンジ」の概ね90%を超えた第2の温度領域に雰囲気温度がある時、すなわち雰囲気温度が所定の温度より高い場合に、自身の出力値が、細かく出力可能である(出力特性Bにおいて温度追従性が高い)。特に、第2の温度領域は、雰囲気温度が、例えば120℃程度であって、サーモパイル部17dにより検出する対象となる温度(検出すべき温度)が150℃から190℃の領域である。
言い換えると、温度制御CPU38が加熱ローラ3の表面の温度を検出する場合に、CPU38が採用する自己温度を提供可能なサーミスタ(温度センサ)は2以上であり、温度センサの温度特性(出力特性)が大きく変動する温度、例えば出力が「出力/出力レンジ」の概ね90%となる温度を境界として、CPU38が採用する自己温度をCPU38に提供するサーミスタが切り替えられる。なお、トナーの融点を境界温度として利用する場合、第2の周囲温度検出部17bに切り替えられるための要件となる上述の「出力/出力レンジ」の割合は、例えばトナーの融点が120℃程度である場合には、90%よりも低くなる(雰囲気温度が50ないし100℃の範囲において、「出力/出力レンジ」の割合は、概ね60%となる)。
温度センサがASIC部と別々である場合、多くの場合、温度制御CPU38の前段に設けられる温度検知回路(図示せず)により個々の温度センサ17の位置に対応する加熱ローラ3の表面の温度を示す検出温度信号が求められる。
個々の温度センサ17のサーモパイル部17dは、加熱ローラ3の外周の複数の位置の温度を検出でき、その出力タイミングは、任意に設定できる(同時に温度検出しても、時間差で検出しても構わない(任意の位置の温度を所定の順に検知することもできる))。なお、図示しない画像形成部の電源がONされた時点で、画像形成部側から温度センサ17に所定の電圧が供給され、(非制御状態の)加熱ローラ3の温度が検出される。また、検出箇所は、全ての温度センサ17により検出可能な全ての位置である。
以上説明したように、本発明の別の実施形態においては、
a)定着画像に、温度検出装置の接触による擦れ等が発生することが防止される
b)加熱ローラ表面の温度のリップル(温度ムラ)が低減される
c)誘導加熱を用いた加熱ローラの温度制御において、制御温度の幅が向上される(温度差の大きさが低減される)。
なお、上述したサーモパイル型の温度センサ17を用い、サーモパイル部17dにより求められたローラ温度検出信号から検出対象である加熱ローラ3の表面の温度を求める際に、第1および第2の温度検出機構部のいずれの出力を用いるか、すなわち第1および第2の温度検出機構部17a,17bから出力される温度データまたは温度信号のいずれを温度制御CPUで採用するかに関しては、以下のように区分できる。
例えば雰囲気温度が境界温度よりも常に高い『連続した複写動作時』、『連続した複写動作が終了してから雰囲気温度が境界温度よりも低くなることが予測可能な所定時間経過後』等においては、雰囲気温度が高温の場合に温度追従性が高い第2の温度検出機構からの出力を用いてもよい。なお、境界温度を特定するために、例えば、連続した画像形成が繰り返えされた回数(用紙が給送された回数)等が用いられてもよい。
一方、図示しない画像形成部のメインスイッチがONされてから定着装置内の『雰囲気温度が境界温度まで上昇するまでの少なくとも所定時間が経過するまでの間』は、雰囲気温度が低温の場合に温度追従性が高い第1の温度検出機構からの出力を用いてもよい。
また、加熱ローラ3の表面の温度が『第2の待機温度』まで低下している場合には、図9または図10により前に説明した通り、第1または第2の温度検出部17a,17bの周囲の雰囲気温度は、それぞれの温度検出部から出力される温度または温度データに基づいて特定される(各実施の形態の「切り替え工程」が実行される)。なお、第2の待機温度は、図7の温度制御の主ルーチンと関連づけて既に説明したが、「連続した複写動作が終了してから雰囲気温度が境界温度よりも低くなることが予測可能な所定時間経過後」さらに待機状態が継続され、プリント(出力)が指示された時点から個々のコイルに電力が供給された場合に、『定着工程』が実行可能な温度に復帰するまでに所定時間が必要となる温度である。
なお、サーモパイル型の温度センサ17に一体に、または温度センサ17が設けられる位置の雰囲気温度を検出可能に、加熱ローラ3の表面に寄与しない別の温度センサが設けられている場合には、その温度センサの出力に応じて、温度制御CPUで採用する検出対象の温度に対応する温度検出信号を特定することも可能である。
以上説明したように、本発明のサーモパイル型の温度センサを用いて定着装置の加熱ローラの温度を設定する方法によれば、
a)定着画像に、温度検出装置の接触による擦れ等が発生することが防止される
b)加熱ローラ表面の温度のリップル(温度ムラ)が低減される
c)誘導加熱を用いた加熱ローラの温度制御において、制御温度の幅が向上される(温度差が低減される)
d)定着画像に、温度変化(リップル)の跡が残る(生じる)ことが抑止される
e)ウォーミングアップタイムが短縮できる。
従って、消費電力も低減される.出力材料に形成されたトナー画像の画質を高めることができる。
なお、発明の実施の形態の説明において、加熱ローラの温度を上昇させる加熱機構に、誘導加熱方式を用いる例を説明したが、加熱ローラの長手方向の温度を独立に制御可能であれば、加熱機構は、特に制限を受けない。また、この発明は、前記各実施の形態に限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々な変形もしくは変更が可能である。また、各実施の形態は、可能な限り適宜組み合わせて、もしくは一部を削除して実施されてもよく、その場合は、組み合わせもしくは削除に起因したさまざまな効果が得られる。
この発明の実施形態が適用される定着装置の一例を説明する概略図。 図1に示した定着装置に組み込まれる加熱装置の例を示す概略図。 図2に示した加熱装置の別の例を示す概略図。 図1に示した定着装置に組み込まれる温度検出機構(非接触)の一例を示す概略図。 図4に示した温度検出機構(非接触)の出力特性を示す概略図。 図1および図2(または図3)に示したに示した定着装置を動作させる駆動回路(温度制御回路)の一例を示す概略図。 図4に示した温度検出機構の出力を利用して図1および図2(または図3)に示した定着装置の加加熱ローラの温度を、図6に示した駆動回路により設定する一例を示す概略図。 図7に示した温度設定の工程において表示部に表示される表示の一例を示す概略図。 図7に示した温度設定の工程において、図5に示した出力特性を有効に利用する温度制御の一例を示す概略図。 図7に示した温度設定の工程において、図5に示した出力特性を有効に利用する温度制御の別の例を示す概略図。
符号の説明
1…定着装置、3…加熱ローラ、5…加圧ローラ、7…発熱装置、11…爪、13…クリーニングローラ、15…オイル(コート)ローラ、17…サーモパイルセンサ(非接触温度検出手段,温度検出機構)。

Claims (13)

  1. エネルギーが供給されることで加熱され、被記録材上および顕像化剤を加熱する被加熱体と、
    前記エネルギーを前記被加熱体に提供するものであって、前記被加熱体の長手方向に関連づけられて複数設け、前記被加熱体の前記長手方向の温度分布に対応して選択的に前記被加熱体に熱を生じさせる加熱機構と、
    前記被加熱体から反射される放射熱を前記被加熱体と接触することなく検出する放射熱検出部および前記放射熱検出部の周囲温度を検出するための温度検出部とを含み、前記被加熱体が熱を生じる領域を単位としてその温度を検出する機構と、
    を具備したことを特徴とする加熱装置。
  2. 前記複数の温度検出部は、境界温度以下の雰囲気温度において自身が出力する温度信号が温度追従性の高い第1の検出部と境界温度を超えた雰囲気温度において自身が出力する温度信号が温度追従性の高い第2の検出部を含むことを特徴とする請求項1記載の加熱装置。
  3. 前記複数の温度検出部は、自身が出力する温度信号の値が、自身が温度信号を出力可能な温度範囲において所定の割合の値に達するまでは温度追従性の高い温度信号を出力可能な第1の検出部と、第1の検出部において出力される温度信号の値が、前記所定の割合の値に達する温度かそれ以上の温度において温度追従性の高い温度信号を出力可能な第2の検出部と、を含むことを特徴とする請求項1記載の加熱装置。
  4. 前記放射熱検出部から出力される温度データと前記温度検出部の前記第1および第2の検出部から出力される温度信号のいずれか一方を用いて前記被加熱体の温度を算出する温度算出部、
    をさらに具備したことを特徴とする請求項2または3記載の加熱装置。
  5. 磁界が供給されることで加熱され、被記録材上および顕像化剤を加熱する被加熱体と、
    前記被加熱体の長手方向に複数設けられ、それぞれ独立に前記磁界を提供可能で、前記被加熱体に誘導熱を生じさせるための磁界を提供する第1および第2のコイル体と、
    前記被加熱体が熱を生じる領域を単位として、前記被加熱体から反射される放射熱を前記被加熱体と接触することなく検出する放射熱検出部および前記放射熱検出部の周囲温度を検出するための複数の温度検出部を複数含む温度検出機構と、
    前記被加熱体と所定位置で接触され、前記被加熱体との間を通過される前記被記録材に前記顕像化剤を固着させる圧力提供部材と、
    を具備したことを特徴とする定着装置。
  6. 前記第1のコイル体は、前記被加熱体の前記長手方向の概ね中央に位置され、前記第2のコイル体は、電気的に相互に接続された状態で、前記被加熱体の前記長手方向に沿うとともに前記第1のコイル体の両側で前記被加熱体の長手方向の端部に位置されていることを特徴とする請求項5記載の定着装置。
  7. 前記複数の温度検出部は、境界温度以下の雰囲気温度において自身が出力する温度信号が温度追従性の高い第1の検出部と境界温度を超えた雰囲気温度において自身が出力する温度信号が温度追従性の高い第2の検出部を含むことを特徴とする請求項6記載の定着装置。
  8. 前記複数の温度検出部は、自身が出力する温度信号の値が、自身が温度信号を出力可能な温度範囲において所定の割合の値に達するまでは温度追従性の高い温度信号を出力可能な第1の検出部と、第1の検出部において出力される温度信号の値が、前記所定の割合の値に達する温度かそれ以上の温度において温度追従性の高い温度信号を出力可能な第2の検出部と、を含むことを特徴とする請求項6記載の定着装置。
  9. 前記それぞれの温度検出機構から出力される温度情報に対応して、少なくとも前記第1および第2のコイル体の一方に、所定時間の間、所定周波数の電力を供給し、前記被加熱体の長手方向の温度を、所定の温度差の範囲の温度に維持する温度制御部、
    をさらに具備したことを特徴とする請求項6記載の定着装置。
  10. 前記放射熱検出部から出力される温度データと前記温度検出部の前記第1および第2の検出部から出力される温度信号のいずれか一方を用いて前記被加熱体の温度を算出する温度算出部と、
    前記温度算出部により算出された前記被加熱体の温度を参照して、少なくとも前記第1および第2のコイル体の一方に、所定時間の間、所定周波数の電力を供給し、前記被加熱体の長手方向の温度を、所定の温度差の範囲の温度に維持する温度制御部と、
    をさらに具備したことを特徴とする請求項5ないし9のいずれかに記載の定着装置。
  11. 少なくとも放射線を放射する放射線放出部と放射線を検出する放射線検出部とを含み、として前記検出対象と接触することなく検出可能な放射温度検出部と、
    前記放射温度検出部の雰囲気温度を検出して、雰囲気温度が所定の温度以下である場合に、温度追従性の高い温度情報を出力する第1の雰囲気温度検出部と、
    前記放射温度検出部の雰囲気温度を検出し、雰囲気温度が所定の温度を超えた場合に、温度追従性の高い温度情報を出力する第2の雰囲気温度検出部と、
    を具備したことを特徴とする温度検出装置。
  12. 前記放射温度検出部から出力される温度情報と前記第1および第2の雰囲気温度検出部から出力される温度信号のいずれか一方を用いて前記検出対象の温度を算出する温度算出部、
    をさらに具備したことを特徴とする請求項11記載の温度検出装置。
  13. 前記第2の雰囲気温度検出部は、前記第1の雰囲気温度検出部において出力される温度信号の値が、所定の割合の値に達する温度かそれ以上の温度において温度追従性の高い温度情報を出力することを特徴とする請求項11または12記載の温度検出装置。
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