JP2007240550A - 定着装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 互いに逆方向に回転する定着ローラ11と加圧部20の間に、用紙を通過させて用紙上の未定着トナーを定着させるニップ部30が形成された定着装置1において、定着ローラ11は、熱源12を内包し、加圧部20は、ニップ部30と対向し、かつ、加圧部20の回転軸方向に並行して配置された押圧部材22を内包し、押圧部材22は、ニップ部30を通過する用紙幅に合わせて、回転軸方向における発熱幅を変化させる発熱手段を有する。
【選択図】 図1
Description
しかしながら、このような構成では加圧部側に熱源を持たないため、定着ローラの加熱温度を高くする必要があり、定着性能の安定化が難しくなり、定着ローラ内の熱源の緻密な温度制御等が必要となる。
また、低熱容量化のために定着ローラを小径化・薄肉化したり、誘導加熱方式を採用したりすることもなされているが、これらによる加熱効率の向上によって温度上昇速度が大きくなるため、温度検知サーミスタやサーモスタットによる検知遅れの影響が無視できなくなってきている。さらに、薄肉化に伴い定着ローラの回転軸方向への熱移動が減少することで定着ローラの一部が過昇温になりやすい。これらにより、ホットオフセット等の画像不良や、定着ローラ表面が熱破壊されることにもなる。
また、小さいサイズの用紙を連続して通紙する場合、ニップ部において用紙が通紙しない非通紙域が過昇温になることを防止することができない。このような非通紙域の温度上昇は、続けて大サイズの用紙を通紙したときにホットオフセットを引き起こすことにもなる。
請求項2に係る発明は、前記押圧部材は整磁合金で構成され、該整磁合金の近傍に、前記回転軸方向に沿って誘導加熱コイルを備えていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置に関する。
請求項4に係る発明は、前記整磁合金は、鉄ニッケル合金であることを特徴とする請求項2または3に記載の定着装置に関する。
請求項6に係る発明は、前記サーマルヘッドは、前記ニップ部を用紙が通過するとき、ドライバ回路によって通過する用紙幅に対応する範囲にある発熱素子が発熱されることを特徴とする請求項5に記載の定着装置に関する。
請求項7に係る発明は、前記サーマルヘッドは、前記ニップ部を用紙が通過するとき、ドライバ回路によって通過する用紙上の印字部分に対応する範囲にある発熱素子が発熱されることを特徴とする請求項5に記載の定着装置に関する。
請求項9に係る発明は、前記加圧部は、ポリイミドフィルムからなるベルトで構成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の定着装置に関する。
また、加圧部側から定着面の温度に応じて加熱することによって、用紙のカールを抑え、紙詰まりを防止することができる。
さらに、加圧部材側の押圧部材が、用紙幅に合わせて発熱幅を変化させることによって、非通紙域の温度上昇を抑え、続けて大サイズの用紙を通紙するときのホットオフセットを防止することができる。
定着装置1は、定着部10と加圧部20で構成される。定着部10である定着ローラ11の内部には、熱源12が設けられている。また、加圧部20を構成する加圧ベルト21の内部には、押圧部材22と誘導加熱コイル25が備えられている。定着部10と加圧部20とのニップ部30へ用紙が挿入される側には、用紙進入ガイド31が備えられている。なお、図2において、用紙進入ガイド31は省略している。
定着部10において、定着ローラ11の内部に設けられた熱源12には、ハロゲンランプ等が用いられ、一般的に用いられる熱ローラ定着方式が採用される。定着ローラ11は、例えば周速(プロセススピード)140mm/秒で回転し、その制御温度は厚紙でない普通紙(60〜90g/m2程度の用紙)を通紙するときには185℃に設定することができる。
まず、定着部10側において、熱源12から供給される熱によって、定着ローラ11が加熱される。
一方、加圧部21側においては、定着ローラ11と加圧ベルト21が当接するニップ部に用紙が通紙されるとき、定着装置1の外部に備えられた高周波電源から誘導加熱コイル25へ電力が供給され、誘導加熱コイル25から磁界が発生する。その磁界によって誘導加熱コイル25に近接する整磁合金からなる押圧部材24が発熱する。
また、加圧部20側から定着面の温度に応じて加熱することによって、用紙のカールを抑え、紙詰まりを防止することができる。
また、押圧部材22が、加圧部20の回転軸方向の発熱幅を変化させる発熱手段である整磁合金を有することによって、用紙が通紙されない端部に近接する整磁合金からの発熱が急激に弱まることになり、当該端部の温度上昇を抑制することができ、非通紙域50の過昇温状態で続けて大サイズの用紙を通紙するときに発生するホットオフセットを防止することができる。また、トナー定着が不要な箇所の加熱を抑制することができるので、消費電力の削減にもつながる。
さらに、誘導加熱コイル25を、その磁束が定着ローラ11を通るように、押圧部材23と押圧部材24に近接して配置したことによって、定着ローラ11は、熱源12からの熱供給とともに、誘導加熱コイル25からの磁界による芯金13の発熱も期待できるので、熱源12からの熱供給を低減することも可能である。
また、加圧部材である加圧ベルト21にポリイミドフィルムを用いることによって、加圧部材の低熱容量化が図られる。
本第2の実施形態に係る定着装置は、図1において示した第1の実施形態に係る定着装置とは、加圧ベルト21の内部の構成のみが異なり、他の構成は同じである。図3において図1と同じ構成要素には同符号を付し、同じ構成についての説明は省略する。
第2の駆動制御方法としては、スキャナーから読み込まれた画像データに基づいてトナー定着させる部分(印字部分)に対応するサーマルヘッド41の抵抗発熱体42を駆動して発熱させ、トナー定着しない部分に対応する抵抗発熱体42は駆動しないで発熱させないように制御する方法である。
まず、第1の実施形態と同様、定着部10側において、熱源12から供給される熱によって、定着ローラ11が加熱される。
第1の駆動制御方法を設定した場合、ドライバ回路45では、設定された用紙サイズなどからニップ部30に通紙される用紙の通紙幅を取得する。その用紙がニップ部30に通紙されるとき、ドライバ回路45によって、その用紙の通紙幅に対応するサーマルヘッド41の抵抗発熱体42が発熱するように、非通紙域50に対応するサーマルヘッド41の抵抗発熱体42は発熱しないように駆動される。例えば、大サイズの用紙(A4T)がニップ部30に通紙される場合は、サーマルヘッド41におけるすべての抵抗発熱体42が発熱され、小サイズの用紙(A5R)が通紙される場合には、用紙と間接的に接触するサーマルヘッド41の抵抗発熱体42は発熱されるが、非通紙域50に対応する抵抗発熱体42は発熱されない。
このようにしてニップ部30では、定着部10側と加圧部20側の両側から熱が供給され、用紙にトナーが定着される。
また、加圧部20側から定着面の温度に応じて加熱することによって、用紙のカールを抑え、紙詰まりを防止することができる。
また、加圧ベルト21内のサーマルヘッド41の加圧ベルト21との接触部端面を、ニップ部30に通紙される用紙幅に対応して発熱させるようにした場合、非通紙域50に対応する定着ローラ11及び加圧ベルト21の端部の温度上昇を抑制するとともに、非通紙域50である不要部分を加熱しないことによって消費電力を削減することも可能である。また、非通紙域50の過昇温状態で続けて大サイズの用紙を通紙するときに発生するホットオフセットを防止することができる。
さらに、サーマルヘッド41による過昇温防止効果によって、温度検地遅れの影響を最小限に抑えることができる。
また、本第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様、加圧部材である加圧ベルト21にポリイミドフィルムを用いることによって、加圧部材の低熱容量化が図られる。なお、本第2の実施形態においては、第1の実施形態のように加圧部20側から発生する磁界によって定着ローラ11の芯金13を発熱させることがないので、本第2の実施形態における芯金13は、磁性金属に限定されることなく、選択の幅を広げることができる。
実施例において、定着ローラ11は直径40mmで、厚さ500μmの鉄の芯金13の外周に、厚さ300μmのシリコンゴムの弾性層14を巻き、その外側には、厚さ500μmのPFAの離型層15を形成した。定着ローラ11の管内には出力800Wのハロゲンランプを用いた。加圧ベルト21には、厚さ90μmのポリイミドフィルムを用い、内部のパッドである押圧部材23にはノーメックス(デュポン社登録商標)を用いた。サーマルヘッド41である押圧部材27においては、幅10mmの抵抗発熱体42が0.5mmの間隔で加圧ベルト21との接触部端面に31個配置した。サーマルヘッド41の全幅325mmを加熱するときの最大出力は400Wとした。押圧部材23と押圧部材27との総荷重を100Nに設定して、ニップ幅を5.5mmとした。定着ローラ11の周速(プロセススピード)は140mm/秒で回転し、定着ローラ11の制御温度は185℃とした。ドライバ回路45によるサーマルヘッド41の駆動制御方法としては、上記第1の駆動制御方法を採用し、図示しない用紙幅検出装置によって用紙幅情報がCPUに送られるようにした。
その結果、図7及び図8に示すように、実施例では、定着ローラ11の各位置における昇温が抑えられ、比較例に比べ、特に用紙の非通紙域50に相当する−95〜−155と95〜140の位置において、顕著に昇温が抑えられていることがわかった。
10 定着部
11 定着ローラ
12 熱源
20 加圧部
21 加圧ベルト
23 押圧部材(パッド)
24 押圧部材(整磁合金)
25 誘電加熱コイル
Claims (9)
- 互いに逆方向に回転する定着ローラと加圧部の間に、用紙を通過させて用紙上の未定着トナーを定着させるニップ部が形成された定着装置において、
前記定着ローラは、熱源を内包し、
前記加圧部は、前記ニップ部と対向し、かつ、該加圧部の回転軸方向に並行して配置された押圧部材を内包し、
前記押圧部材は、前記ニップ部を通過する用紙幅に合わせて、前記回転軸方向における発熱幅を変化させる発熱手段を有することを特徴とする定着装置。 - 前記押圧部材は整磁合金で構成され、該整磁合金の近傍に、前記回転軸方向に沿って誘導加熱コイルを備えていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記誘導加熱コイルは、該コイルの磁束が前記定着ローラを通る位置に配置され、
前記定着ローラは、磁性金属で構成されていることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。 - 前記整磁合金は、鉄ニッケル合金であることを特徴とする請求項2又は3に記載の定着装置。
- 前記押圧部材は、前記加圧部の回転軸方向に沿って配設された複数の発熱素子を有するサーマルヘッドであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記サーマルヘッドは、前記ニップ部を用紙が通過するとき、ドライバ回路によって通過する用紙幅に対応する範囲にある発熱素子が発熱されることを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
- 前記サーマルヘッドは、前記ニップ部を用紙が通過するとき、ドライバ回路によって通過する用紙上の印字部分に対応する範囲にある発熱素子が発熱されることを特徴とする請求5に記載の定着装置。
- 前記押圧部材は、前記ニップ部への用紙の通過方向の下流側に備えられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の定着装置。
- 前記加圧部は、ポリイミドフィルムからなるベルトで構成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の定着装置。
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- 2006-03-03 JP JP2006058631A patent/JP2007240550A/ja active Pending
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