JP2006091740A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

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JP2006091740A JP2004280172A JP2004280172A JP2006091740A JP 2006091740 A JP2006091740 A JP 2006091740A JP 2004280172 A JP2004280172 A JP 2004280172A JP 2004280172 A JP2004280172 A JP 2004280172A JP 2006091740 A JP2006091740 A JP 2006091740A
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武史 増田
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Abstract

【課題】レンズ付きフイルムユニットにおいて、撮影モードの切り替え忘れを防止して常に正しい撮影モードで撮影する。
【解決手段】モード切替えノブ8を操作して日中撮影モード又は室内撮影モードにセットすると、突起部69dが凹部72d又は72eに係合し、モード操作リング69が第1又は第2操作位置にクリックストップされる。レリーズボタン9を押し下げると、シャッタ羽根により露光開口の開閉が行われると同時にレリーズボタン9の下面が受け部78を押し、リセットレバー76が反時計方向に回動する。クリックストップ板72が下降位置から上昇位置に移動し、モード操作リング69がコイルバネ70の付勢力によりニュートラル位置に戻り、巻上げ阻止レバー80の端部80aが外周歯12aに係合して巻上げダイヤル12の巻上げ操作を阻止する。
【選択図】 図11

Description

本発明は、複数の撮影モードを有するレンズ付きフイルムユニットに関するものである。
未露光の写真フイルムが予め装填されたレンズ付きフイルムユニットが各種販売されている。このようなレンズ付きフイルムユニットには、日中屋外等の明るい場所での撮影に適した日中撮影モード(ストロボ発光せず)と、日中屋外での逆光撮影に適した日中シンクロ撮影モード(ストロボ発光あり)と、暗い室内での撮影や夜景撮影に適した夜間撮影モード(ストロボ発光あり)との3つの撮影モードを備えたものがある(特許文献1参照)。
前記レンズ付きフイルムユニットは、ISO1600の写真フイルムが用いられ、日中撮影モード及び日中シンクロ撮影モードでは、シャッタ速度が1/120秒に、絞り値がF14に設定され、夜間撮影モードでは、シャッタ速度が1/45秒に、絞り値がF6.2に設定される。これによれば、ISO100を基準としたEV値での適正露出は、日中撮影モード及び日中シンクロ撮影モードがEV10.5、夜間撮影モードがEV6.8となる。
特開2003−344914号公報
ところが、ユーザが夜間撮影モードにセットしたまま撮影モードを切り替えるのを忘れて日中晴天時の野外で撮影を行うと、極端な露光オーバー(約4EV(=10.5−6.8)の露光差)となって失敗するという問題があった。
本発明は上記問題を解消するためになされたもので、撮影モードの切り替え忘れを防止して常に正しい撮影モードで撮影できるレンズ付きフイルムユニットを提供することを目的とする。
本発明のレンズ付きフイルムユニットは、未露光の写真フイルムが予め装填され、露光条件が異なる複数の撮影モードを有し、前記撮影モードのうちいずれかにセットして撮影を行うレンズ付きフイルムユニットにおいて、前記撮影モードのいずれにもセットされず撮影が禁止されるOFFモードを設け、シャッタレリーズ操作を行う毎に、前記撮影モードからOFFモードに戻るとともに、このOFFモードでは写真フイルムの巻上げ操作を阻止することを特徴とする。
また、未露光の写真フイルムが予め装填され、露光条件が異なる複数の撮影モードを有し、前記撮影モードのうちいずれかにセットするとともに巻上げダイヤルを操作してフイルム巻上げを行ってから撮影を行うレンズ付きフイルムユニットにおいて、前記撮影モードの切替え操作に伴って前記撮影モードの各セット位置と前記撮影モードのいずれにもセットされないOFFモードのセット位置との間で変位され、前記OFFモードのセット位置に向かって付勢されているモード操作部材と、前記セット位置の各々でモード操作部材をクリックストップするストップ位置とクリックストップを解除するストップ解除位置との間で変位自在に設けられ、ストップ解除位置からストップ位置へ向かって付勢されたクリックストップ部材と、シャッタレリーズ操作に応動してクリックストップ部材をストップ位置からストップ解除位置へ移動させることにより、前記モード操作部材を前記撮影モードの各セット位置からOFFモードのセット位置に復帰させるリセット部材と、前記モード操作部材に連動して変位され、前記モード操作部材がOFFモードのセット位置にあるときに巻上げダイヤルに係合して巻上げ操作を禁止し、前記モード操作部材が撮影モードの各セット位置にあるときに巻上げダイヤルとの係合位置から退避して巻上げ操作を許容する巻上げ操作制御部材と、を設けたことを特徴とする。
本発明のレンズ付きフイルムユニットによれば、写真フイルムの巻上げ操作が禁止されるOFFモードを設け、シャッタレリーズ操作を行う毎に撮影モードからOFFモードに戻るようにしたので、撮影モードの切り替え忘れを防止して常に正しい撮影モードで撮影できる。
また、撮影モードの切替え操作に伴って撮影モードの各セット位置と撮影モードのいずれにもセットされないOFFモードのセット位置との間で変位され、OFFモードのセット位置に向かって付勢されているモード操作部材と、前記セット位置の各々でモード操作部材をクリックストップするストップ位置とクリックストップを解除するストップ解除位置との間で変位自在に設けられ、ストップ解除位置からストップ位置へ向かって付勢されたクリックストップ部材と、シャッタレリーズ操作に応動してクリックストップ部材をストップ位置からストップ解除位置へ移動させることにより、モード操作部材を撮影モードの各セット位置からOFFモードのセット位置に復帰させるリセット部材と、モード操作部材に連動して変位され、モード操作部材がOFFモードのセット位置にあるときに巻上げダイヤルに係合して巻上げ操作を禁止し、モード操作部材が撮影モードの各セット位置にあるときに巻上げダイヤルとの係合位置から退避して巻上げ操作を許容する巻上げ操作制御部材とを設けたので、シャッタレリーズ操作を行う毎にモード操作部材が撮影モードのセット位置からOFFモードのセット位置に復帰し、次にモード操作部材を撮影モードのセット位置に変位させなければ、巻上げ操作制御部材によって巻上げダイヤルの操作が阻止される。この結果、撮影モードの切り替え忘れを防止でき、常に正しい撮影モードで撮影できる。
本発明を実施したレンズ付きフイルムユニットの外観を示す図1において、レンズ付きフイルムユニット2は、撮影機構が組み込まれたユニット本体3と、このユニット本体3の製造時に装填されたフイルムパトローネと、ユニット本体3の外周に巻き付けられるようにして貼着されるラベル4とからなる。ラベル4には、ユニット本体3の各部を露呈させるための開口が形成されている。なお、レンズ付きフイルムユニット2は、その場の光と影だけで雰囲気のある写真を撮影するためにISO3200の高感度フイルムを使用するとともに、ストロボ装置を搭載していない。
ユニット本体3の前面には、撮影レンズ5,ファインダ6,撮影モードを切り替える際に操作されるモード切替えノブ8が設けられている。また、ユニット本体3の上面には、レリーズボタン9,カウンタ表示窓10が設けられ、背面には撮影後のフイルム巻き上げに用いられる巻上げダイヤル12の一部が露呈されている。
前記モード切替えノブ8は、ユニット本体3の前面下方部に形成された円弧状のスリット状開口13内で回動自在に設けられている。モード切替えノブ8は、ラベル4に印刷されたOFFマーク14で示されるニュートラル位置と、これより反時計方向に回動した晴天マーク15で示される第1操作位置と、これより更に反時計方向に回動した家マーク16で示される第2操作位置との間で回動される。
モード切替えノブ8をニュートラル位置に合わせると、撮影を禁止するOFFモードになる。また、モード切替えノブ8を第1操作位置に合わせると、小絞り及び高速シャッタの日中撮影モードとなる。また、モード切替えノブ8を第2操作位置に合わせると、大絞り及び低速シャッタの室内撮影モードとなる。
ユニット本体3の構成を示す図2において、ユニット本体3は、135タイプのフイルムパトローネ22が装填される本体基部23と、撮影モードの切り替えを行うモード切替え機構25と、本体基部23の前面側及び背面側に取り付けられる前カバー26及び後カバー27とからなる。フイルムパトローネ22は、パトローネ22aと、フイルム感度がISO3200の写真フイルム22bとからなり、前述のように製造時に装填される。
本体基部23の前面中央には、遮光筒30が設けられている。この遮光筒30の周囲には、シャッタチャージ機構,シャッタ機構,フイルム巻上げ機構,フイルム巻止機構,フイルムカウント機構,絞り切替え機構,シャッタ速度切替え機構,撮影光学系,ファインダ光学系等が組み込まれ、この前方部には、前記モード切替え機構25が設けられている。
前記シャッタレリーズ機構,絞り切替え機構,シャッタ速度切替え機構,撮影光学系,モード切替え機構25の構成を示す図3において、遮光筒30の前面には、矩形状の露光開口32が形成されている。遮光筒30の側方には、シャッタ羽根34を揺動自在に支持するピン36と、バネ38の一端が掛けられるピン40とが設けられている。
シャッタ機構を構成するシャッタ羽根34は、ピン36に挿通される孔42aが形成されたベース部42と、露光開口32の前方に配置されて該露光開口32の開閉を行う羽根部44と、ベース部42と羽根部44とを接続する連結部46とからなる。ベース部42には、バネ38の他端が掛けられるピン42bと、シャッタ駆動レバー48によって蹴飛ばされる突出部42cと、速度調節突起42dとが設けられている。シャッタ羽根34は、バネ38に付勢されて露光開口32を塞ぐ閉じ位置に保持されている。
シャッタ駆動レバー48は、シャッタ機構を構成する部品の一つであり、シャッタチャージ機構によって図中矢線Aと逆方向に回動し、チャージ位置にセットされる。そして、レリーズボタン9の押圧操作に応答して、チャージ解除位置に向けて矢線A方向に回動し、その際にシャッタ羽根34の突出部42cを蹴飛ばす。
シャッタ駆動レバー48に蹴飛ばされたシャッタ羽根34は、バネ38の付勢に抗して図中矢線B方向に回動し、露光開口32を全開した後に、バネ38の付勢によって閉じ位置に復帰する。シャッタ羽根34は、露光開口32を全開させる全開位置を経て、レンズホルダ56の内面に設けられたストッパーピン56b(図4,図5参照)に当接する移動端位置に達するまで回動可能にされている。
レンズホルダ56の上部には、ストップレバー49を回動自在に支持するピン50が形成されている。ストップレバー49は、ピン50に支持されるボス51と、このボス51の側面から突出された2本のアーム52,53とからなり、一方のアーム52の先端にパッド52aが形成されている。このストップレバー49は、パッド52aがシャッタ羽根34の速度調節突起42dの移動軌跡内に入り込んだ高速シャッタ位置と、パッド52aがその移動軌跡から退避した低速シャッタ位置との間で回動される。
図4に示すように、ストップレバー49が高速シャッタ位置にあるときにシャッタレリーズが行われると、シャッタ羽根34の速度調節突起42dがパッド52aに当接するので、シャッタ羽根34は全開位置から移動端位置への途中で回動が阻止される。これにより、短時間でシャッタ羽根34が閉じ位置に復帰する。このときのシャッタ速度は1/100秒としており、これが日中撮影モードの高速シャッタのシャッタ速度となる。
上記とは逆に、図5に示すように、ストップレバー49が低速シャッタ位置にあるときには、速度調節突起42dがパッド52aに当接しないで回動する。このため、シャッタ羽根34は、移動端位置まで回動する。その結果、シャッタ羽根34が閉じ位置に復帰するまでの時間が長くなって、シャッタ速度が遅くなる。このときのシャッタ速度は1/45秒としており、これが室内撮影モードの低速シャッタのシャッタ速度となる。
図3に示されるように、遮光筒30の前方には、レンズホルダ56が取り付けられる。レンズホルダ56の前面中央には、筒形状の鏡筒57が形成されている。鏡筒57内には、開口58が形成されており、鏡筒57の側面には切欠59が形成されている。鏡筒57内には、撮影レンズ5を構成する第1レンズ60と第2レンズ61とが収納される。これら第1レンズ60と第2レンズ61との間には、大絞り板62,絞り切替え板63の挿入スペースを確保するスペーサー64が収められる。
前記レンズホルダ56の前面には、鏡筒57に収められた撮影レンズ5等の部品と、鏡筒57の外周に取り付けられた切替えリング68とが外れないように押さえるレンズ押さえ板65が取り付けられる。
前記レンズ押さえ板65の前面には、第1レンズ60を露呈する開口66aを有する筒状部66が一体に形成され、この外周には、モード操作リング69が中央部に形成された円形開口69aを介して回動自在に取り付けられる。モード操作リング69の側方部には、切替えリング68のピン68aが遊挿される孔69bが形成され、モード操作リング69と切替えリング68とは一体に回動される。なお、図示していないが、モード操作リング69が筒状部66から外れないように押さえる押さえ部材が筒状部66の前部に取り付けられている。
前記モード切替えノブ8の下方部には、突起69cを介してコイルバネ70が取り付けられ、このコイルバネ70がモード操作リング69を左方から引っ張っている。これにより、モード操作リング69が常にニュートラル位置に復帰されるように付勢されている。なお、突起69cに当接してモード操作リング69をニュートラル位置に停止させるピン状のストッパ65cがレンズ押さえ板65に立設されている。
モード操作リング69の上方には、モード操作リング69をニュートラル位置,第1操作位置,第2操作位置のそれぞれにクリックストップするクリックストップ板72が設けられている。このクリックストップ板72は、一対の長孔72a,72bとピン65a,65bを介してレンズ押さえ板65の前面に上昇位置と下降位置との間で斜め上下方向に移動自在に取り付けられ、左右端に設けられたコイルバネ73,74によりモード操作リング69側へ付勢されている。
前記クリックストップ板72の下方部は、モード操作リング69の周縁に当接されるように円弧状に凹んだ形状をしており、モード操作リング69の上方部に形成された突起部69dが嵌まり込む3個の凹部72c,72d,72eが形成されている。突起部69dが、凹部72cに嵌まり込むと、モード操作リング69はニュートラル位置にクリックストップされ、凹部72dに嵌まり込むと、第1操作位置にクリックストップされ、凹部72eに嵌まり込むと、第2操作位置にクリックストップされる。
前記クリックストップ板72の上方中央部には突起72fが形成され、このレンズ押さえ板65側の面にピン72gが立設されている。このピン72gは、リセットレバー76の端部76aに形成された長孔77に遊挿されている。リセットレバー76は、長手方向のほぼ中央部に設けられた孔76bがレンズ押さえ板65のピン65dに遊挿され、回動自在に設けられている。また、孔76bを挟んでリセットレバー76の端部76aと反対側の端部76cには、リセットレバー76の長手方向と直交する方向にへらのように細長くてうすい受け部78が、レリーズボタン9の下方部に配置されるように突出形成されている。なお、リセットレバー76の中間部に段差を設け、受け部78の位置が長孔77の位置よりも高くなるようにしてある。
レリーズボタン9の押下操作によってレリーズボタン9の下面で受け部78が押されると、リセットレバー76が回動孔76bを中心に反時計方向に回動される。これにより、クリックストップ板72がコイルバネ73,74の付勢に抗して斜め上方へ上昇し、突起部69dと凹部72c,72d,72eとの係合が解除される。この結果、モード操作リング69は自由に回動可能となり、突起部69dが凹部72d又は72eに係合してクリックストップされていた場合には、コイルバネ70の付勢力により時計方向に回動し、突起69cがストッパ65cに当接してニュートラル位置に戻る。レリーズボタン9の押下操作を止めると、クリックストップ板72はコイルバネ73,74の付勢により下降位置に戻り、突起部69dは凹部72cに係合してクリックストップされる。
前記モード操作リング69の側部には、アーム部69eが突出形成されており、この端部にピン75が立設されている。そして、モード操作リング69の側方には、巻上げ操作制御部材としての巻上げ阻止レバー80が回動自在に設けられ、この一端部80a側に設けられたカム孔81に、前記ピン75が遊挿される。巻上げ阻止レバー80の他端部80bは刃形状をしており、巻上げ阻止レバー80が反時計方向に回動すると、他端部80bが巻上げダイヤル12の外周歯12aに係合して巻上げダイヤル12の巻上げ操作を阻止する。
前記モード切替え機構25は、絞り切替え機構,シャッタ速度切替え機構,モード操作リング69,クリックストップ板72,リセットレバー76,巻上げ阻止レバー80等から構成される。絞り切替え機構は、大絞り板62,絞り切替え板63,スペーサー64,切替えリング68等により構成される。大絞り板62は、円形の薄板からなり、中央に大径の絞り開口62aが形成されている。絞り開口62aは、室内撮影モードの大絞りとなるもので、絞り値がF4.0となるようにその径が決められている。
絞り切替え板63は、く字形状の薄板からなり、一端に大絞り開口62aを塞ぐ大きさの小絞り部63aが設けられ、この小絞り部63aに小径の絞り開口63bが形成されている。絞り開口63aは、日中撮影モードの小絞りとなるものであって、絞り値がF18となるようにその径が決められている。絞り切替え板63の他端には、孔63cと屈曲された長孔63dとが形成されている。孔63cは、レンズホルダ56の鏡筒57の近傍に形成されたピン56aに挿通され、絞り切替え板63を揺動自在とする。
上記の絞り切替え板63は、小絞り部63aを撮影光軸上に配置する小絞り位置と、小絞り部63aを切欠59から鏡筒57の外に退避させ、大絞り開口62aを露呈させる大絞り位置との間で回動される。小絞り位置となると、撮影光は、大径の絞り開口62aと、小径の絞り開口63bとを通過するようになり、結果的には径の小さい小絞り開口63bによって光量が制限される。
切替えリング68には、絞り切替え板63の長孔63dに挿入されるリンクピン68bと、ストップレバー49のアーム53を間に挟み込む一対の挟持ピン68cとが設けられている。
OFFモード時の切替えリング68の状態を示す図6において、モード切替えノブ8がニュートラル位置にセットされたときには、リンクピン68bによって絞り切替え板63の小絞り部63aが鏡筒57内に挿入される。これにより、小絞り部63aが大絞り開口62aを塞いで絞り値F18の小絞り状態となる。また、一対の挟持ピン68cは、ストップレバー49を高速シャッタ位置に保持している。
日中撮影モード時の切替えリング68の状態を示す図7において、モード切替えノブ8が第1操作位置にセットされたときには、リンクピン68bが長孔63bの中間位置になるが、絞り切替え板63はOFFモード時から回動されず、小絞り部63aが鏡筒57内に挿入される。また、ストップレバー49は、一対の挟持ピン68cによってやや回動されるが、パッド52aを回動方向に大きいサイズにしているため、やはりOFFモード時と同様に高速シャッタ位置に保持されている。
室内撮影モード時の切替えリング68の状態を示す図8において、モード切替えノブ8が第1操作位置から第2操作位置へと回動されると、長孔69bの縁でピン68aが押され、切替えリング68が図中反時計方向に回動される。リンクピン68bに押圧された絞り切替え板63が図中時計方向に回動し、小絞り部63aが光軸上から退避して絞り値F4.0の大絞り状態となる。また、一対の挟持ピン68cはストップレバー49を低速シャッタ位置にセットする。
日中撮影モードでは、ISO100を基準としたEV値で、適正EV値がEV10となっており、カラーネガタイプの写真フイルム22bのラチチュードを考慮して+5.5EV(露光オーバー)、−1.5EV(露光アンダー)の露光量の過不足を許容すると、EV8.5〜EV15.5の範囲で撮影が行うことができる。室内撮影モードでは、ISO100を基準としたEV値で、適正EV値がEV4.5となっており、ラチチュードを考慮すると、EV3.0〜EV10.0の範囲で撮影が行うことができ、ストロボ発光を用いずに暗い室内や夜間屋外での撮影ができる。
撮影レンズ5の焦点距離は、ピントの実質的な合致範囲を考慮して、撮影レンズ5を広角化して、大絞りの下でも適当な被写界深度を確保するのが好ましく、大絞りの絞り値をF2.8以上F8以下としたときに、焦点距離は28mm以下、好ましくは17mm以上28mm以下とするのがよい。
本実施形態では、撮影レンズ5の焦点距離は、26mmとしており、室内撮影モードでの絞り値は前述のようにF4.0としている。撮影レンズ5は、被写体距離が2mの被写体にピントが合致するようにされており、実質的に日中撮影モードでは1m〜無限遠の被写体に、室内撮影モードで1m〜3mの被写体にピントが合うようになっている。
次に、上記実施形態の作用について説明する。図1に示すように、モード切替えノブ8がニュートラル位置にあるときには、図9に示すように、突起部69dがクリックストップ板72の凹部72cに係合してクリックストップされている。このとき、巻上げ阻止レバー80の端部80bが外周歯12aに係合し、巻上げダイヤル12の巻上げ操作を阻止している。また、図6に示すように、絞り切替え板63が小絞り位置にセットされるとともに、ストップレバー49が高速シャッタ位置にセットされている。
日中屋外等の明るい場所で撮影を行う場合には、図1に示されるニュートラル位置から、モード切替えノブ8を右方へ操作して晴天マーク15で示される第1操作位置に合わせ、日中撮影モードを選択する。これにより、モード操作リング69がニュートラル位置から反時計方向に回動すると同時にピン75がカム孔81の縁を押して巻上げ阻止レバー80を時計方向に回動し、端部80bが外周歯12aから外れ、巻上げダイヤル12の巻上げ操作が許容される。そして、図10に示すように、モード操作リング69が第1操作位置に達すると、突起部69dが凹部72dに係合してクリックストップされる。また、図7に示すように、OFFモード時と同様に、絞り切替え板63が小絞り位置にセットされるとともに、ストップレバー49が高速シャッタ位置にセットされる。
この後、ユーザは、巻上げダイヤル12を操作して写真フイルム22bを1コマ分巻き上げる。この間に、シャッタ駆動レバー48がチャージ位置にセットされる。ユーザがレリーズボタン9を押し下げると、これに応答してシャッタ羽根34が閉じ位置から開き位置に向けて回動し、再び閉じ位置に戻る開閉動作が行われ、露光開口32の開閉が行われる。このときに、図4に示すように、シャッタ羽根34は、その速度調節突起42dがパッド52aに当接し、移動端位置に達する前に閉じ位置に復帰する。これにより、1/100秒のシャッタ速度で露光が行われる。
シャッタ羽根34の開閉動作が行われている間に、撮影レンズ5に入射した被写体からの光は、絞り値F18の小絞り開口63bを通して写真フイルム22bに露光を与える。この結果、シャッタ速度1/100秒,絞り値F18で露光が行われ、フイルム感度ISO3200の写真フイルム22bに対する適正EV値がEV10となり、EV8.5〜EV15.5の範囲で良好な撮影が行える。
また、図11に示すように、前記レリーズボタン9の押下操作(二点鎖線で示す)に伴って、レリーズボタン9の下面で受け部78が押されてリセットレバー76が反時計方向に回動され、クリックストップ板72がコイルバネ73,74の付勢に抗して図面の斜め左上方向に上昇する。これにより、凹部72dから突起部69dが外れ、モード操作リング69はコイルバネ70の付勢力により時計方向に回動し、突起69cがストッパ65cに当接してニュートラル位置に停止する。また、巻上げ阻止レバー80が反時計方向に回動して端部80aが外周歯12aに係合し、巻上げダイヤル12の巻上げ操作が阻止される。
次に、夜景や室内で人物等を撮影する場合には、図1に示されるニュートラル位置から、モード切替えノブ8を第2操作位置に回動し、室内撮影モードを選択する。これにより、図12に示すように、モード操作リング69がニュートラル位置から反時計方向に回動して、突起部69dが凹部72cから凹部72dを経て凹部72eに係合し、モード操作リング69が第2操作位置にクリックストップされる。また、巻上げ阻止レバー80の端部80bが外周歯12aから外れ、巻上げダイヤル12の巻上げ操作が許容されるから、ユーザは巻上げダイヤル12を操作して写真フイルム22bを1コマ分巻き上げる。
また、図5に示すように、絞り切替え板63が大絞り位置にセットされるとともに、ストップレバー49が低速シャッタ位置にセットされる。図8に示されるように、切替えリング68の回動に連動して絞り切替え板63が大絞り位置に回動し、小絞り部63aが撮影レンズ5の光路上から退避し、大絞り開口62aによって光量の規制が行われるようになる。また、ストップレバー49は、低速シャッタ位置にセットされる。
レリーズボタン9を押し下げて撮影を行うと、ストップレバー49が低速シャッタ位置にあるため、シャッタ羽根34は、パッド52aに当接することなく回動し、移動端位置に達した後に閉じ位置に復帰する。また、このようにシャッタ羽根34の開閉動作が行われている間に、撮影レンズ5に入射した被写体からの光は、大絞り開口62aを通って写真フイルムに露光を与える。
この結果、1/45秒のシャッタ速度と絞り値F4.0とで露光が行われる。したがって、室内撮影モードでの適正EV値は、フイルム感度ISO3200の写真フイルム22bに対してEV4.5となり、EV3.0〜EV10.0の範囲で良好な撮影が行える。また、ストロボ発光をさせていないので、室内の照明等のアベイラブル光を活かした撮影ができ、例えば背景と主要被写体との明るさや色合いに一体感がある自然な写真画像を得ることができる。
また、前記レリーズボタン9の押下操作に伴って、リセットレバー76が反時計方向に回動されるから、クリックストップ板72がコイルバネ73,74の付勢に抗して図12に示す斜め左上方向へ上昇し、凹部72dから突起部69eが外れる。これにより、モード操作リング69がコイルバネ70の付勢力により時計方向に回動し、突起69cがストッパ65cに当接してニュートラル位置に戻る。これにより、巻上げ阻止レバー80の端部80aが外周歯12aに係合して巻上げダイヤル12の巻上げ操作が阻止される。
このように、レリーズ操作を行う度に、クリックストップ板72によるモード操作リング69のクリックストップが解除され、必ずモード操作リング69がニュートラル位置に戻る。このため、次に撮影を行う際には、モード切替えノブ8を操作して第1操作位置又は第2操作位置のいずれかに合わせなければ、巻上げダイヤル12の巻上げ操作を行うことができず、撮影を行うことができない。したがって、例えばユーザが室内撮影モードにセットしたまま撮影モードを切り替えるのを忘れて日中晴天時の野外で撮影を行うというような撮影モードの切り替え忘れを防止でき、常に正しい撮影モードで撮影することができる。
以上説明した実施形態では、撮影モードとして日中撮影モード,室内撮影モードの2種類を設けたが、本発明はこれに限定されることなく、更に、例えば絞りやシャッタ速度を日中撮影モードと室内撮影モードとの中間的なEV値に対応させた夕方撮影モードを設けて3種類としてもよい。
レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視図である。 レンズ付きフイルムユニットの構成を示す分解斜視図である。 モード切替え機構の構成を示す分解斜視図である。 ストッパーレバーの高速シャッタ位置でのシャッタレリーズを示す説明図である。 ストッパーレバーの低速シャッタ位置でのシャッタレリーズを示す説明図である。 絞り及びシャッタ速度切替え機構のOFFモードでの状態を示す説明図である。 絞り及びシャッタ速度切替え機構の日中撮影モードでの状態を示す説明図である。 絞り及びシャッタ速度切替え機構の室内撮影モードでの状態を示す説明図である。 OFFモードでのリセットレバー,クリックストップ板,モード操作リング及び巻上げ阻止レバーの関係を示す説明図である。 日中撮影モードでのリセットレバー,クリックストップ板,モード操作リング及び巻上げ阻止レバーの関係を示す説明図である。 シャッタレリーズ操作を行った直後のリセットレバー,クリックストップ板,モード操作リング及び巻上げ阻止レバーの関係を示す説明図である。 室内撮影モードでのリセットレバー,クリックストップ板,モード操作リング及び巻上げ阻止レバーの関係を示す説明図である。
符号の説明
2 レンズ付きフイルムユニット
8 モード切替えノブ
9 レリーズボタン
12 巻上げダイヤル
25 モード切替え機構
34 シャッタ羽根
49 ストップレバー
62 大絞り板
63 絞り切替え板
65 レンズ押さえ板
68 切替えリング
69 モード操作リング
72 クリックストップ板
76 リセットレバー
80 巻上げ阻止レバー

Claims (2)

  1. 未露光の写真フイルムが予め装填され、露光条件が異なる複数の撮影モードを有し、前記撮影モードのうちいずれかにセットして撮影を行うレンズ付きフイルムユニットにおいて、
    前記撮影モードのいずれにもセットされず撮影が禁止されるOFFモードを設け、シャッタレリーズ操作を行う毎に、前記撮影モードからOFFモードに戻るとともに、このOFFモードでは写真フイルムの巻上げ操作を阻止することを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 未露光の写真フイルムが予め装填され、露光条件が異なる複数の撮影モードを有し、前記撮影モードのうちいずれかにセットするとともに巻上げダイヤルを操作してフイルム巻上げを行ってから撮影を行うレンズ付きフイルムユニットにおいて、
    前記撮影モードの切替え操作に伴って前記撮影モードの各セット位置と前記撮影モードのいずれにもセットされないOFFモードのセット位置との間で変位され、前記OFFモードのセット位置に向かって付勢されているモード操作部材と、
    前記セット位置の各々でモード操作部材をクリックストップするストップ位置とクリックストップを解除するストップ解除位置との間で変位自在に設けられ、ストップ解除位置からストップ位置へ向かって付勢されたクリックストップ部材と、
    シャッタレリーズ操作に応動してクリックストップ部材をストップ位置からストップ解除位置へ移動させることにより、前記モード操作部材を前記撮影モードの各セット位置からOFFモードのセット位置に復帰させるリセット部材と、
    前記モード操作部材に連動して変位され、前記モード操作部材がOFFモードのセット位置にあるときに巻上げダイヤルに係合して巻上げ操作を禁止し、前記モード操作部材が撮影モードの各セット位置にあるときに巻上げダイヤルとの係合位置から退避して巻上げ操作を許容する巻上げ操作制御部材と、
    を設けたことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
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