JP2003015187A - 撮影機器 - Google Patents

撮影機器

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JP2003015187A
JP2003015187A JP2001203313A JP2001203313A JP2003015187A JP 2003015187 A JP2003015187 A JP 2003015187A JP 2001203313 A JP2001203313 A JP 2001203313A JP 2001203313 A JP2001203313 A JP 2001203313A JP 2003015187 A JP2003015187 A JP 2003015187A
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diaphragm
photographic lens
aperture
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lens holding
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JP2001203313A
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English (en)
Inventor
Nagamasa Mizoguchi
修理 溝口
Tetsushi Takaba
哲史 鷹羽
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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  • Lens Barrels (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影レンズ保持部材の開口部をより小さくし
ても成型性が低下せず、絞りやシャッタ羽根を光学的に
不適切な位置に移動させる必要がない撮影機器。 【解決手段】 最終面が凸面に形成された撮影レンズ
と、前記撮影レンズを保持して樹脂成型され、前記撮影
レンズを透過した光束を通過させる開口部を前記最終面
に近接して配設した撮影レンズ保持部材と、前記開口部
を通過した光束を規制する絞り孔を複数個有し、該絞り
孔が前記撮影レンズの光軸と直交する方向から挿脱して
絞り切り換えが行われる絞り切換部材と、を備えた撮影
機器において、前記撮影レンズ保持部材の開口部におけ
る前記絞り切換部材側の周辺部に凸部を設け、前記絞り
切換部材の絞り孔における前記撮影レンズ保持部材側の
周辺部に前記凸部に遊嵌する凹部を設けたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影機器の絞り切
換機構に関し、詳しくは撮影レンズを保持する撮影レン
ズ保持部材と、複数の絞り孔を有して絞り切り換えが行
われる絞り切換部材とに関する。
【0002】
【従来の技術】以前のレンズ付きフィルムユニットにお
ける露光機能としては、撮影レンズの開放絞りと一速の
シャッタ速度との組合せのみであって、高輝度の日中に
おいてはこの露光条件で撮影し、低輝度の室内や夜間に
おいては同一の露光条件でストロボ撮影をしていた。そ
して、露光の過不足をフィルムのラチチュードに頼って
いた。
【0003】しかし、ストロボ撮影においては、主要被
写体と背景との輝度差が大きく、プリント時に主要被写
体に合わせて補正されるため、ストロボ撮影では背景が
真っ暗になって見たままの明るさになっていないという
問題があった。
【0004】このような問題を解決するため、従来より
開放F値の明るい撮影レンズを用い、絞りを2段階に切
換可能にし、より高感度のフィルムを内蔵して、ストロ
ボのガイドナンバーを小さくしたレンズ付きフィルムユ
ニットが近年発売されている。このレンズ付きフィルム
ユニットによれば、ストロボ撮影時には明るいF値に切
り換えて撮影することにより、主要被写体と背景との輝
度差が縮まり、背景が真っ暗になることを防ぐことがで
きる。また、日中の撮影においては小絞りに切り換える
ので、露出過多になることがなく、遠方までのピントが
良好になる。
【0005】以下に、このようなレンズ付きフィルムユ
ニットにおける絞り切換機構について、図1乃至図5を
参照して説明する。
【0006】図1はレンズ付きフィルムユニットの分解
斜視図、図2はストロボ撮影を行わないときの外装部品
を外したレンズ付きフィルムユニットの正面図、図3は
ストロボ撮影を行うときの外装部品を外したレンズ付き
フィルムユニットの正面図、図4は操作部材とストロボ
スイッチの拡大断面図、図5はシャッタユニットの分解
斜視図である。
【0007】図1において、1はフィルムを保持し、シ
ャッタユニット、ストロボユニット、及び巻上げ機構等
の各種の撮影機構を搭載したユニット本体、2はユニッ
ト本体1を前方から被覆する前カバー、3はユニット本
体1を後方から被覆する後カバーである。
【0008】20はストロボユニットであり、4は操作
部材である。操作部材4を手動操作することにより、後
述するようにストロボユニット20を作動状態にした
り、絞りを切り換えたりする。操作部材4はストロボユ
ニット20の上に重ねられ、更に前カバー2を装着する
ことによって、操作部材4はストロボユニット20と共
に保持され、左右方向に自在に摺動することができる。
【0009】操作部材4はつまみ4aを有し、つまみ4
aを前カバー2に設けた長孔2aから突出させているの
で、つまみ4aを指先で左右に移動させて操作部材4を
図2及び図3に示す左右の2カ所の位置に摺動させるこ
とができる。なお、ユニット本体1は左右に平行な2本
のリブ1aを有し、図示していないが操作部材4の裏面
に同様に設けた2本のリブがリブ1aと嵌合するので、
操作部材4はリブ1aに案内されて円滑に摺動する。
【0010】ストロボユニット20のプリント基板21
にはストロボ回路の電源をオンにし、ストロボ回路を作
動状態にするメインスイッチ22が配置されている。メ
インスイッチ22は導通性を有する金属板から形成さ
れ、先端に二股部を有している。そして、図4に示すよ
うに操作部材4の裏面に設けたリブ4bにより、メイン
スイッチ22を押圧することによって、メインスイッチ
22の先端の二股部がプリント基板21の二つの導電性
パターンに接触し、ストロボ回路の電源はオンになる。
【0011】即ち、操作部材4を図2の如く左方に摺動
させたときはメインスイッチ22がオフになり、操作部
材4を図3の如く右方に摺動させて右端を突出させたと
きはメインスイッチ22がオンとなる。
【0012】なお、操作部材4はメインスイッチ22を
左方から押圧するので、リブ4bに沿って傾斜部4cが
設けられ、操作部材4が図2と図3の位置の略中間位置
に移動したとき、メインスイッチ22がオンとなり、操
作部材4が右端位置に移動する間はオンの状態を維持し
ている。
【0013】次に、シャッタユニット10について、図
5を参照して説明する。シャッタユニット10は、比較
的明るいF値を有する2枚構成の撮影レンズL1,L
2、二つの絞り孔13a,13bを有して樹脂成型され
た絞り切換部材13、及び図示していないシャッタ機構
によって開閉作動するシャッタ羽根12等を保持してい
る。
【0014】11はシャッタ地板であり、撮影レンズL
1,L2によりフィルム面に結像する被写体像を透過さ
せる開口部11aが中央に穿設されている。また、2段
の太さの支軸11bが立設していて、支軸11bの奥に
て4カ所が切り欠かれた太い軸にはシャッタ羽根12の
回転孔12cが嵌合し、支軸11bの先端の細い軸には
絞り切換部材13の回転孔13cが嵌合している。
【0015】シャッタ羽根12の先端には二股部12b
が設けられ、図2及び図3に一部が描かれているチャー
ジ部材の先端が係合し、シャッタレリーズによって急速
に反時計方向に回動した後、時計方向に回動することに
よって、開口部11aに対して撮影レンズL1,L2か
らの光束を開閉する。
【0016】14は、撮影レンズL1,L2の光軸に対
して絞り切換部材13の絞り孔13a,13bを何れか
に切り換えるべく、相反する二方向に付勢するねじりコ
イルばねであって、一端14aが絞り切換部材13のば
ね掛けピン13dに係合し、他端14bがシャッタ地板
11の軸11cに係合している。
【0017】また、シャッタ地板11の軸11cの根本
には、3本のリブ11dが軸11cより放射状に形成さ
れている。この3本のリブ11dは左右と上方の3カ所
に形成され、下方には形成されていない。この理由は、
ねじりコイルばね14の他端14bのばね材先端部がシ
ャッタ地板11の面11eに当接してねじりコイルばね
14の作動が不円滑にならないようにするためであっ
て、リブ11dと面11eとの間に段差を設けて、他端
14bのばね材先端部を図2に示すリブ11dがない下
方の部所に位置させ、ばね材先端部を面11eに当接さ
せないようにしている。
【0018】また、絞り切換部材13の下部に突出した
係合ピン13eに操作部材4の左端の二股部4dが係合
している。なお、操作部材4を回動させる力を小さくす
るために、係合ピン13eは回転孔13cからは遠い位
置に配置されている。
【0019】また、係合ピン13eは撮影レンズL1,
L2よりフィルム面側に位置するようにしている。これ
により、撮影レンズ部の周囲を薄く構成することができ
る。
【0020】従って、低輝度のときは、操作部材4を図
2の状態から右方に摺動操作すると、絞り切換部材13
はねじりコイルばね14の付勢力に抗して反時計方向に
回動し、略中央の回動位置で付勢方向が反転し、その後
はねじりコイルばね14の付勢力によって反時計方向に
回動し、図3の如く大絞りの絞り孔13aに切り換わ
る。11fは絞り切換部材13のばね掛けピン13dの
基部が当接するストッパーである。このとき、操作部材
4は右方に摺動しているので、メインスイッチ22はオ
ンとなってストロボユニット20は充電を開始する。
【0021】また、高輝度のときは、操作部材4を図3
の状態から左方に摺動操作すると、絞り切換部材13は
ねじりコイルばね14の付勢力に抗して時計方向に回動
し、略中央の回動位置で付勢方向が反転し、その後はね
じりコイルばね14の付勢力によって時計方向に回動
し、図2の如く小絞りの絞り孔13bに切り換わる。1
1gは絞り切換部材13のばね掛けピン13dの基部が
当接するストッパーである。このとき、操作部材4は左
方に摺動しているので、メインスイッチ22はオフとな
っている。
【0022】このようにばね掛けピン13dの基部、即
ちばね掛け部をストッパーに当接することで、絞り切換
部材13のあおりを小さくして精度良く位置決めを行う
ようにしている。
【0023】なお、操作部材4には両端を保持した弾性
部4eが一体に形成され、弾性部4eから突出した突部
4fが、図2においてはユニット本体1に設けたリブ1
bの左端に当接し、図3においてはリブ1bの右端に当
接してクリックストップを構成している。しかし、操作
部材4と係合している絞り切換部材13も絞り孔13a
と絞り孔13bとの2つの位置に弾性的に位置決めされ
るので、絞り切換部材13の位置決めが確実になされる
ように係合ピン13eと二股部4dとの間には所定の量
の遊びを設けてある。
【0024】また、操作部材の突部4fがプリント基板
21と当接するのを防ぐため、突部4fは弾性部4eの
中央でなく、若干右方に位置している。
【0025】撮影レンズL1,L2は樹脂成型された撮
影レンズ保持部材15に挿入され、レンズ押さえ16が
撮影レンズ保持部材15に係合することによって、撮影
レンズL1,L2は撮影レンズ保持部材15に保持され
ている。この撮影レンズ保持部材15をシャッタ地板1
1に係着することによってシャッタ羽根12、絞り切換
部材13を光軸方向に所定の間隙を有して回動可能に保
持すると共に、シャッタ羽根12、絞り切換部材13、
ねじりコイルばね14を略被覆し、開口部11aへの不
要光を遮光している。
【0026】しかし、撮影レンズ保持部材15の上部側
壁は切り欠かれていてシャッタ羽根12の二股部12b
が上方に突出し、下部側壁も切り欠かれていて絞り切換
部材13の係合ピン13eが下方に突出している。
【0027】また、シャッタ地板11の支軸11b、軸
11cの先端は撮影レンズ保持部材15の裏面に設けた
穴と嵌合し、撮影レンズ保持部材15をシャッタ地板1
1に係合させるときの位置決めとなっている。従って、
シャッタ地板11の開口部11aと、絞り切換部材13
の絞り孔13a,13bと、撮影レンズ保持部材15に
保持された撮影レンズL1,L2のそれぞれの光軸を簡
単な構成で精度良く一致させることができる。
【0028】また、シャッタ羽根12と絞り切換部材1
3は支軸11bに対して同軸に嵌合しているので、シャ
ッタ地板11は簡単な構成になっている。
【0029】また、シャッタ羽根12を回動させたとき
の摩擦力を低減して円滑に作動させるため、シャッタ地
板11に円弧状のリブ11hを設けている。更に、シャ
ッタ羽根12のみならず絞り切換部材13の作動も円滑
にするため、絞り切換部材13の表面に円弧状のリブ1
3fを設けると共に裏面にも設け、撮影レンズ保持部材
15の裏面にも円弧状のリブを設けている。
【0030】以上の如く構成されたシャッタユニット1
0をユニット本体1に装着した後、ストロボユニット2
0を前方からユニット本体1に装着するが、本レンズ付
きフィルムユニットにおいてはデッドスペースがないよ
うにして小型に構成したので、図2の状態においてはス
トロボユニット20のメインコンデンサCが絞り切換部
材13の係合ピン13eに当接してしまう。そこで、図
3の如く絞り切換部材13を回動させ、係合ピン13e
をやや上方に移動させれば、ストロボユニット20を前
方から装着してもメインコンデンサCが係合ピン13e
に当接することがない。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】図6は大絞りの絞り孔
13aに切り換えたときの拡大断面図であり、図3のA
−A断面に相当するが、絞り切換部材13を始め、撮影
レンズL1,L2、撮影レンズ保持部材15、レンズ押
さえ16も描いてある。また、4本の斜線は大絞りの絞
り孔13aに相当する有効な光束を示す。このように、
撮影レンズL1,L2を透過し、撮影レンズ保持部材1
5の開口部15aを通過した有効な光束は絞り孔13a
によって規制され、不要な光束はフィルム面に入射しな
い。
【0032】しかし、希には大絞りの絞り孔13aに切
り換えたときに、絞り切換部材13の回動が不充分で、
ばね掛けピン13dの基部がストッパー11fに当接せ
ずに停止してしまうことがある。これは、ねじりコイル
ばね14の付勢力によって絞り切換部材13を介して操
作部材4を移動させるが、前述の如く操作部材4が右方
に移動したときはメインスイッチ22を押圧するので抵
抗が生じ、ねじりコイルばね14によって絞り切換部材
13を最終位置まで回動させきれないことがあるからで
ある。
【0033】この結果、メインスイッチ22がオンにな
っても、絞り孔13aの中心が開口部15aの中心に対
して位置ずれしてしまう。この状態を図7の拡大断面図
で示す。このときは、図7に示すような不要光がフィル
ムに入射し、点光源であると流星のようになり、一般撮
影では解像度の悪いレンズで撮影したようなプリントに
なってしまう。
【0034】このためには、撮影レンズ保持部材15の
開口部15aの径を可能な限り小さく形成することが望
ましい。しかし、撮影レンズL1,L2の最終面は凸面
であるので、開口部15aの周辺部もこの凸面に沿って
テーパーに形成されており、開口部15aの径をより小
さく形成すると、端部の肉厚が薄くなって撮影レンズ保
持部材15の樹脂成型が困難になる。なお、単純に開口
部15aの絞り切換部材13側の面の肉厚を増すと、撮
影レンズ保持部材15の樹脂成型は可能になるが、それ
に伴って絞り切換部材13やシャッタ羽根12の位置を
フィルム方向に移動せざるを得なくなり、光学的に不適
切な位置になってしまう。
【0035】本発明はかかる問題に鑑みてなされたもの
であり、撮影レンズを保持する撮影レンズ保持部材に設
けた開口部の周辺部が、撮影レンズにおける凸面に形成
された最終面に近接して配置されていたとき、開口部を
より小さくしても撮影レンズ保持部材の成型性が低下せ
ず、且つ絞りやシャッタ羽根を光学的に不適切な位置に
移動させる必要のない構成にした撮影機器を提案するこ
とを発明の目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記目的は下記の手段に
より達成される。
【0037】最終面が凸面に形成された撮影レンズと、
前記撮影レンズを保持して樹脂成型され、前記撮影レン
ズを透過した光束を通過させる開口部を前記最終面に近
接して配設した撮影レンズ保持部材と、前記開口部を通
過した光束を規制する絞り孔を複数個有し、該絞り孔が
前記撮影レンズの光軸と直交する方向から挿脱して絞り
切り換えが行われる絞り切換部材と、を備えた撮影機器
において、前記撮影レンズ保持部材の開口部における前
記絞り切換部材側の周辺部に凸部を設け、前記絞り切換
部材の絞り孔における前記撮影レンズ保持部材側の周辺
部に前記凸部に遊嵌する凹部を設けたことを特徴とする
撮影機器。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の撮影機器における実施の
形態を図8乃至図10に基づいて説明する。
【0039】なお、本実施の形態においては撮影機器を
レンズ付きフィルムユニットとし、絞り切換機構の大部
分は従来技術において図1乃至図5により説明した構成
と同一であるので、同一部所についての説明は省略す
る。また、撮影機器としてはレンズ付きフィルムユニッ
トに限定されるものではなく、フィルム交換可能な通常
のカメラやデジタルカメラ等であってもよい。
【0040】先ず、従来技術との相違点であるが、図8
のシャッタユニットの分解斜視図において、撮影レンズ
保持部材35及び絞り切換部材33が前述の撮影レンズ
保持部材15及び絞り切換部材13と一部の形状が異な
る。
【0041】詳細には図9に基づいて説明するが、図9
は図6に対応した拡大断面図である。図9において、レ
ンズ押さえ16及び撮影レンズL1,L2は前述のもの
と共通である。撮影レンズ保持部材35における開口部
35aは開口部15aより小さく形成され、開口部35
aにおける絞り切換部材33側の周辺部には凸部35b
を設けている。従って、開口部35aにおける撮影レン
ズL1,L2側の面が撮影レンズL1,L2の最終面に
沿ってテーパ面に形成され、開口部35aがより小さい
径に形成されていても、開口部35aの端部は薄くなら
ず、確実に樹脂成型することができる。ただし、凸部3
5bを絞り切換部材33側に設けたので、図8に示す如
く絞り切換部材33の大絞りの絞り孔33a及び小絞り
の絞り孔33bの周辺部、並びに絞り孔33aと絞り孔
33bとの間に凸部35bを逃げる形状の凹部33gを
形成し、凸部35bを凹部33gに遊嵌させている。こ
れにより、各絞り孔やシャッタ羽根をフィルム方向に移
動させる必要がない。
【0042】なお、図9に示すように開口部35aへの
入射光束に対して開口部35aの大きさを若干大きく形
成しているのは、絞り切換部材33が正規の位置に確実
に移動したとしても、部品精度や組立誤差によって開口
部35aの中心と絞り孔33aの中心とが必ずしも正確
に合致するとは限らないので、余裕を設けたためであ
る。
【0043】なお、本発明が有効な条件は、撮影レンズ
L1,L2の最終面と絞り孔33aとの間隔(図9の
D)が0.3mm〜0.8mmのときである。即ち、D
が0.3mm以下のときは、上述の如き構成にしても成
型性を向上させることが困難であり、Dが0.8mm以
上のときは、凸部35bを設けなくても成型に問題が生
じない。
【0044】また、図7に対応した図10の拡大断面図
に示すように、前述と同様に絞り切換部材33が充分に
回動しきれないで正規の位置より若干手前で停止して
も、不要光が入射しないので問題が生じない。
【0045】なお、撮影レンズ保持部材35の開口部3
5aは円形で、撮影レンズ保持部材15の開口部15a
より小さく形成したが、必ずしも円形である必要はな
い。即ち、絞り孔33aを設定するために絞り切換部材
33を移動させる際の上流側(図9の右側)に相当する
開口部35aの右半分は上述の如く小さくする必要があ
るが、絞り切換部材33を移動させる際の下流側(図9
の左側)に相当する開口部35aの左半分は開口部15
aと同じ大きさであっても不要光による問題が生じな
い。
【0046】
【発明の効果】本発明の撮影機器によれば、撮影レンズ
を保持する撮影レンズ保持部材に設けた開口部の周辺部
が、撮影レンズにおける凸面に形成された最終面に近接
して配置されていたとき、開口部をより小さくしても撮
影レンズ保持部材の成型性が低下せず、且つ絞りやシャ
ッタ羽根を光学的に不適切な位置に移動させる必要がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフィルムユニットの分解斜視図であ
る。
【図2】ストロボ撮影を行わないときの外装部品を外し
たレンズ付きフィルムユニットの正面図である。
【図3】ストロボ撮影を行うときの外装部品を外したレ
ンズ付きフィルムユニットの正面図である。
【図4】操作部材とストロボスイッチの拡大断面図であ
る。
【図5】従来のシャッタユニットの分解斜視図である。
【図6】大絞りの絞り孔に切り換えたときの従来の拡大
断面図である。
【図7】大絞りの絞り孔が位置ずれしたときの従来の拡
大断面図である。
【図8】実施の形態のシャッタユニットの分解斜視図で
ある。
【図9】大絞りの絞り孔に切り換えたときの実施の形態
の拡大断面図である。
【図10】大絞りの絞り孔が位置ずれしたときの実施の
形態の拡大断面図である。
【符号の説明】
L1,L2 撮影レンズ 4 操作部材 12 シャッタ羽根 13,33 絞り切換部材 13a,13b,33a 絞り孔 15,35 撮影レンズ保持部材 15a,35a 開口部 22 メインスイッチ 35b 凸部 33g 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 9/26 G03B 9/26 17/02 17/02 17/04 17/04 G03C 3/00 575 G03C 3/00 575D 590 590K Fターム(参考) 2H044 AB06 AB10 AB21 2H080 AA30 AA32 CC04 DD07 2H081 AA43 AA55 DD01 EE04 2H100 AA04 BB06 BB08 DD09 2H101 AA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最終面が凸面に形成された撮影レンズ
    と、前記撮影レンズを保持して樹脂成型され、前記撮影
    レンズを透過した光束を通過させる開口部を前記最終面
    に近接して配設した撮影レンズ保持部材と、前記開口部
    を通過した光束を規制する絞り孔を複数個有し、該絞り
    孔が前記撮影レンズの光軸と直交する方向から挿脱して
    絞り切り換えが行われる絞り切換部材と、を備えた撮影
    機器において、前記撮影レンズ保持部材の開口部におけ
    る前記絞り切換部材側の周辺部に凸部を設け、前記絞り
    切換部材の絞り孔における前記撮影レンズ保持部材側の
    周辺部に前記凸部に遊嵌する凹部を設けたことを特徴と
    する撮影機器。
  2. 【請求項2】 前記絞り孔に近接して開閉するシャッタ
    羽根を備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮影機
    器。
  3. 【請求項3】 ストロボ用メインスイッチの作動が前記
    絞り切換部材の絞り切換作動と連動していることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の撮影機器。
  4. 【請求項4】 前記撮影機器がレンズ付きフィルムユニ
    ットであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項
    に記載の撮影機器。
JP2001203313A 2001-07-04 2001-07-04 撮影機器 Pending JP2003015187A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014042164A1 (ja) * 2012-09-11 2014-03-20 コニカミノルタ株式会社 撮像装置及びレンズユニット
JP2014056063A (ja) * 2012-09-11 2014-03-27 Konica Minolta Inc 撮像装置、レンズユニット、及び、レンズユニットの製造方法

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