JP2014056063A - 撮像装置、レンズユニット、及び、レンズユニットの製造方法 - Google Patents

撮像装置、レンズユニット、及び、レンズユニットの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化・薄型化を実現しつつ、製造が容易であり、隣接するレンズの撮像領域に伝播するゴースト及び撮像領域以外の不要光を遮断し、良好な再構成画像を得ることのできる撮像装置を提供すること。
【解決手段】撮像装置1000は、2次元的に配列されたレンズ本体部21aとフランジ部21bで構成される複数のレンズ21を有するレンズアレイ20を備え、レンズアレイ20によって、再構成画像を作成するための複数の画像データを生成する撮像装置であって、レンズアレイ20の各レンズ21は一体に成形され、レンズ本体部21aの最も像側の頂点X1よりもフランジ部21b側に設けられレンズ本体部21aの輪郭に沿った形状の開口部P3を有する第1遮光部31と、第1遮光部31よりもレンズアレイ20から離れて設けられ矩形の開口部P4を有する第2遮光部41と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の画像を一括して取得する撮像装置に関し、特に電子部品や複数の撮像レンズを組み込んだ撮像装置、レンズユニット、及び、当該レンズユニットの製造方法に関する。
近年、CCD(Charged Coupled Device)型イメージセンサーやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサー等の固体撮像素子と、2次元的に配置された複数の撮像レンズとを用いて複数の画像を撮影し、得られた複数の画像から1つの画像を再構成する撮像装置(以下、レンズアレイ型撮像装置という)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようなレンズアレイ型撮像装置では、複数の撮像レンズの視差に基づいて各撮像レンズによって得られる画像を再構成することで、高精細な画像を作り出すことができる。そのため、各撮像レンズにはあまり高い光学性能が求められず、結果として小型化・薄型化を実現し、かつ高精細な画像を得ることができる。
特許文献1のレンズアレイ型撮像装置では、撮像素子アレイにおける複数の受光領域に、それぞれ対応する各レンズからの光のみが受光するように、レンズアレイと撮像素子との間に光軸方向に延びる複数の貫通孔を有する遮光ブロックを設けている。特許文献1では、開口を備えた遮光性のプレートを、開口位置をずらしながら複数枚積層して遮光ブロックを構成することにより、光軸に平行な遮光ブロックの貫通孔の内壁面に凹凸を形成し、反射光をこの凹凸によって拡散させてゴーストやフレアーを防止しようとしている。しかしながら、プレートの枚数を多くすると、製造に手間がかかり、撮像装置の小型化・薄型化を実現することも難ししくなる。
ここで、矩形の撮像領域を持つ撮像素子側に近い位置に矩形の開口を有する単一の遮光部材を設け、光軸に垂直な面で不要光を遮光することが考えられる。この方法は、単一の遮光部材によって効率的な遮光を可能にする。しかしながら、開口が矩形であるため、遮光部材を撮像レンズの光学面の近傍に配置することができない。そのため、光学面の外縁付近を通り、隣接する撮像レンズの撮像領域に伝播するゴーストに対しては遮光効果が不十分になるおそれがある。また、本発明者の検討によれば、レンズアレイをガラスや樹脂により一体成形する等して、光学面とフランジ部等の非光学面とが一体的に形成されたレンズアレイを用いる場合、撮像レンズの光学面と非光学面との間に不可避的に形成される曲面によって、レンズの並び方向に対して浅い角度で光が屈折される結果としてゴーストを生じてしまい、単一の遮光部材で撮像素子アレイへの不要光のカットと、隣接レンズから侵入する光に起因するゴーストの防止とを両立させることが難しいことが判明した。
特開2007−329714号公報
本発明では、小型化・薄型化を実現しつつ、しかも製造が容易であり、隣接するレンズの撮像領域に伝播するゴースト及び撮像領域以外の不要光を遮断し、良好な再構成画像を得ることのできる撮像装置及びレンズユニットを提供することを目的とする。
本発明は、上述のレンズユニットを製造するためのレンズユニットの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る撮像装置は、2次元的に配列されたレンズ本体部とフランジ部とで構成される複数のレンズを有するレンズアレイを備え、レンズアレイによって、再構成画像を作成するための複数の画像データを生成する撮像装置であって、レンズアレイの各レンズは一体に成形され、レンズ本体部の最も像側の頂点よりもフランジ部側に設けられレンズ本体部の輪郭に沿った形状の開口を有する第1遮光部を含む第1遮光部材と、第1遮光部よりもレンズアレイから離れて設けられ矩形の開口を有する第2遮光部を含む第2遮光部材と、を備える。
上記撮像装置によれば、レンズアレイと第2遮光部との間に第1遮光部を設けることにより、隣接するレンズの撮像領域に伝播するゴーストを効率良く遮断することができる。つまり、第1遮光部は、レンズ本体部の頂点よりも光軸に沿った方向に関してフランジ部側に設けられ、かつレンズ本体部の輪郭に沿った開口を有するため、レンズアレイのうちレンズ本体部以外のフランジ部から射出するゴーストを遮光することができる。また、第2遮光部を設けることにより、第1遮光部よりもレンズアレイから離れた撮像素子に近い位置において矩形の撮像領域以外の領域に入射する不要光を効率良く遮光することができる。これにより、小型化・薄型化を実現しつつ、良好な再構成画像を得ることのできる撮像装置となる。
本発明の具体的な態様又は観点では、上記撮像装置において、第1遮光部は、レンズ本体部とフランジ部との繋ぎ部で発生するゴーストを遮光する開口径を有し、第2遮光部は、撮像素子の有効撮像領域外を遮光する開口形状を有する。この場合、第1遮光部は、レンズ本体部の外縁付近を遮光でき、遮光効果が向上する。また、第2遮光部は、第1遮光部によってレンズ本体部以外の不要光が遮光されるため、撮像領域以外の領域に入射する不要光を防止するという本来の機能を発揮する開口径とすることができる
本発明の別の観点では、第1遮光部の開口は、円形である。
本発明のさらに別の観点では、第1及び第2遮光部材の少なくともいずれか一方は、第1及び第2遮光部の少なくともいずれか一方を一体化した部材である。この場合、一体化することで上記遮光部の部品点数を削減でき、かつ撮像装置の組み立てが容易になる。
本発明のさらに別の観点では、レンズ本体部の最も像側の光学面は凸面であり、光学面と非光学面との間に曲面を有する。この場合、当該曲面において発生する不要光は、第2遮光部のみでは防ぎきれないが、第1遮光部によれば十分に遮光することができる。
本発明のさらに別の観点では、レンズアレイとして、光軸方向に積層された第1レンズアレイと第2レンズアレイとを含むレンズアレイ積層体が用いられ、第1レンズアレイ内の各レンズは一体に成形され、第2レンズアレイ内の各レンズは一体に成形され、第1及び第2レンズアレイのうち少なくとも一方は、互いに向き合う面に、それぞれ曲面状の光学面を有する複数のレンズを有しており、第1及び第2レンズアレイは、遮光性を有する樹脂製の光硬化性接着層を介して接着され、光硬化性接着層は、少なくとも第1及び第2レンズアレイのうち少なくとも一方の互いに向き合う面に設けられる複数のレンズを構成する光学面と光学面との間に設けられ、吸収による遮光性を有する材料を含む。この場合、吸収による遮光性を有する材料を含ませることで透過率を低くした光硬化性接着層を介して複数のレンズアレイを積層するので、迷光の発生を抑制することができる。つまり、画像再構成で問題となる迷光は全反射後に到達する光学面によって屈折され撮像素子に到達するため、この光硬化性接着層を迷光が到達しうるレンズアレイ内の光学面と光学面との間に配置することで効果的に迷光強度を減衰させることができる。また、光硬化性接着層を介して複数のレンズアレイを積層するため、レンズアレイとレンズアレイとの間隔のばらつきを小さく抑えることができる。これにより、レンズアレイ内の性能のばらつきを小さくすることができる。また、吸収による遮光性を有する材料を用いて光硬化性を保つように透過率を調整することで、硬化時間が比較的短いという光硬化性樹脂の利点を活かしつつ、遮光性を有する接着層を形成することができる。
上記課題を解決するため、本発明に係るレンズユニットは、2次元的に配列されたレンズ本体部とフランジ部とで構成される複数のレンズを有するレンズアレイと、該レンズアレイを保持するホルダーとを備え、レンズアレイによって、再構成画像を作成するための複数の画像データを生成する撮像装置に用いられるレンズユニットであって、レンズアレイの各レンズは一体に成形され、レンズ本体部の最も像側の頂点よりもフランジ部側に設けられレンズ本体部の輪郭に沿った形状の開口を有する第1遮光部を含む第1遮光部材と、第1遮光部よりもレンズアレイから離れて設けられ矩形の開口を有する第2遮光部を含む第2遮光部材と、を備える。
上記レンズユニットによれば、レンズ本体部の頂点よりもフランジ部側にレンズ本体部の輪郭に沿った開口を有する第1遮光部を設け、第1遮光部よりもレンズアレイから離れた撮像素子に近い位置に矩形の開口を有する第2遮光部を設けることにより、隣接するレンズの撮像領域に伝播するゴースト及び撮像領域以外の領域に入射する不要光をそれぞれ効率良く遮断するレンズユニットとなる。
本発明の別の観点では、ホルダーは、レンズアレイを位置決めするための第1の段部と、第1遮光部材を位置決めするための第2の段部と、第2遮光部材を位置決めするための第3の段部とを有する。この場合、レンズアレイ、第1遮光部材、第2遮光部材を効率良く位置決めでき、レンズユニットの組み立てを簡単にすることができる。
上記課題を解決するため、本発明に係るレンズユニットの製造方法は、2次元的に配列されたレンズ本体部とフランジ部とで構成される複数のレンズを有するレンズアレイと、該レンズアレイを保持するホルダーとを備え、レンズアレイによって、再構成画像を作成するための複数の画像データを生成する撮像装置に用いられるレンズユニットの製造方法であって、レンズアレイの各レンズを一体に成形されたレンズアレイを準備する工程と、レンズ本体部の輪郭に沿った形状の開口を有する第1遮光部をレンズ本体部の最も像側の頂点よりもフランジ部側に設ける工程と、矩形の開口を有する第2遮光部を第1絞り部よりもレンズアレイから離れた位置に設ける工程と、を備える。
上記撮像装置の製造方法によれば、レンズ本体部の頂点よりもフランジ部側にレンズ本体部の輪郭に沿った開口を有する第1遮光部を設け、第1遮光部よりもレンズアレイから離れた撮像素子に近い位置に矩形の開口を有する第2遮光部を設けることにより、隣接するレンズの撮像領域に伝播するゴースト及び撮像領域以外の領域に入射する不要光をそれぞれ効率良く遮断する撮像装置となる。これにより、小型化・薄型化を実現しつつ、良好な再構成画像を得ることのできる撮像装置を得ることができる。
第1遮光部は、レンズ本体部の輪郭に沿った形状の開口を有する板状の第1遮光部材によって構成され、第2遮光部は、矩形の開口を有する板状の第2遮光部材によって構成され、ホルダーは、レンズアレイを位置決めするための第1の段部と、第1遮光部材を位置決めするための第2の段部と、第2遮光部材を位置決めするための第3の段部とを有し、レンズユニットをホルダーの第1の段部に位置決めして固定する工程と、第1遮光部材をホルダーの第2の段部に位置決めして固定する工程と、第2遮光部材をホルダーの第3の段部に位置決めして固定する工程と、を備える。
(A)は、第1実施形態の撮像装置の側方断面図であり、(B)は、(A)に示す撮像装置に用いられるレンズアレイ積層体の物体側からみた平面図である。 図1(A)の撮像装置の分解斜視図である。 (A)〜(E)は、図1(A)の撮像装置のうちレンズアレイ積層体の部分拡大部である。 図1(A)の撮像装置を搭載した撮像処理装置を説明する図である。 (A)〜(F)は、撮像装置の製造工程を説明する図である。 (A)〜(D)は、撮像装置の製造工程を説明する図である。 (A)〜(C)は、ホルダー内側の形状を示すとともに、撮像装置の製造工程を説明する図である。 第2実施形態の撮像装置のうち第1遮光部を説明する図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態である撮像装置、レンズユニット、及び、これらの製造方法について、図面を参照しつつ説明する。
撮像装置1000は、複数の撮像レンズを用いて複数の画像を撮影し、1つの画像を再構成するためのものである。図1(A)、1(B)、及び図2に示すように、撮像装置1000は、矩形の外形を有し、ホルダー100と、レンズアレイ積層体200と、第1遮光部材300と、第2遮光部材400と、赤外線カットフィルター500と、撮像素子アレイ600とを有する。
ホルダー100は、レンズアレイ積層体200、第1遮光部材300、第2遮光部材400、赤外線カットフィルター500、及び撮像素子アレイ600を収納し保持するためのものである。レンズアレイ積層体200、第1遮光部材300、第2遮光部材400、及びホルダー100によって、レンズユニット2000が構成される。ホルダー100には、複数の段部T1,T2,T3,T4を有する凹部100aが形成されており、ホルダー100は、全体として升状の外形を有する。凹部100a内には、レンズアレイ積層体200、第1遮光部材300、第2遮光部材400、赤外線カットフィルター500、及び撮像素子アレイ600が順番にセットされる。各部材200,300,400,500,600は、凹部100aの各段部T1,T2,T3,T4によって位置決めされる。ホルダー100には、レンズアレイ積層体200の複数の光学面に対応する格子点位置に円形の開口部P1が形成されている。ホルダー100は、遮光性の樹脂、例えば黒色顔料等の着色剤を含む液晶ポリマー(LCP)やポリフタルアミド(PPA)等で形成されている。
レンズアレイ積層体200は、被写体像を形成するものである。レンズアレイ積層体200は、第1レンズアレイ10と、第2レンズアレイ20と、中間絞り30とを有する。これらの部材10,20,30は、光軸OA方向に積層されている。レンズアレイ積層体200は、被写体像を撮像素子アレイ600の像面又は撮像面(被投影面)Iに結像させる機能を有する。なお、本実施形態において、レンズアレイ積層体200自体をレンズアレイと呼ぶ場合もある。
レンズアレイ積層体200のうち第1レンズアレイ10は、撮像装置1000の最も物体側(レンズアレイ積層体200の物体側)に配置される。第1レンズアレイ10は、光軸OAに垂直な方向に2次元的に配列された複数のレンズ11で構成されている。第1レンズアレイ10は、矩形の外形を有し、第1レンズアレイ10内の各レンズ11は、繋がった状態で一体に成形されている。換言すれば、第1レンズアレイ10は、第1レンズ本体部11aと第1フランジ部11bとを一組とする多数のレンズ11を配列したものであり、隣接する各レンズ11の第1フランジ部11bが一体に成形されている。第1レンズ本体部11aは、物体側が凸形状の非球面である第1光学面11cと、像側が凹形状の非球面である第2光学面11dとを有する。第1レンズ本体部11aの周囲の第1フランジ部11bは、第1光学面11cの周囲に広がる平坦な第1フランジ面11eと、第2光学面11dの周囲に広がる平坦な第2フランジ面11fとを有する。第1及び第2フランジ面11e,11fは、光軸OAに垂直なXY面に対して平行に配置されている。
第1レンズアレイ10の各レンズ11は正のレンズパワーで構成され、以下の条件式を満たす。
1.5<Nd<1.9 …(3)
ただし、
Nd:最も物体側のレンズアレイの屈折率
第1レンズアレイ10の像側面に配置された第2光学面11dは最大面角度が40度以下の凹面である。この凹面は下記条件式を満たす。
YS2/YS1<1.5 …(4)
ただし、
YS1:最も物体側のレンズアレイ物体側光学面の有効半径
YS2:最も物体側のレンズアレイ像側光学面の有効半径
図3(A)に示すように、第1レンズアレイ10の物体側面の第1光学面11cと隣接する第1光学面11cとの間には、反射率10%以下の樹脂層12が設けられている。樹脂層12は、例えば、黒色の塗料等、反射率10%以下の樹脂を塗布することによって形成する。これにより、第1レンズアレイ10の物体側面に入射する光を低減し、第1レンズアレイ10で発生する迷光強度を更に低下させることができる。なお、図3(B)に示すように、第1レンズアレイ10の物体側面の第1光学面11cと隣接する第1光学面11cとの間にあらし面ZPを設けてもよい。あらし面ZPは、例えばブラスト加工や型による転写によって形成する。
第1レンズアレイ10の像側面の外周側には、中間絞り30を位置決めするための斜面部10cが形成されている。
レンズアレイ積層体200のうち第2レンズアレイ20は、撮像装置1000の最も像側に配置される。なお、第2レンズアレイ20は、第1レンズアレイ10の構造と略同様であり、同様の部分は適宜省略して説明する。
第2レンズアレイ20は、第1レンズアレイ10と同様に、光軸OAに垂直な方向に2次元的に配列された複数のレンズ21で構成され、各レンズ21は、第2レンズ本体部21aと第2フランジ部21bとを一組として一体に成形されている。第2レンズ本体部21aは、物体側が凹形状の非球面である第3光学面21cと、像側が凸形状の非球面である第4光学面21dとを有する。第2レンズ本体部21aの周囲の第2フランジ部21bは、第3光学面21cの周囲に広がる平坦な第3フランジ面21eと、第4光学面21dの周囲に広がる平坦な第4フランジ面21fとを有する。第3及び第4フランジ面21e,21fは光軸OAに垂直なXY面に対して平行に配置されている。上述のように、第2レンズ本体部21aの最も像側の第4光学面21dは凸面であり、第4光学面21dと非光学面である第4フランジ面21fとの間の繋ぎ部23には曲面RTが形成されている。第1レンズ21は、第1レンズアレイ10のレンズ11と共に撮像レンズ200uとしての機能を有する。
図3(C)に示すように、第2レンズアレイ20の像側面の第4光学面21dと隣接する第4光学面21dとの間には、反射率10%以下の樹脂層22が設けられている、なお、図3(D)に示すように、第2レンズアレイ20の像側面の第4光学面21dと隣接する第4光学面21dとの間にあらし面ZPを設けてもよい。
以上説明した第1及び第2レンズアレイ10,20は、互いに向き合う面に、それぞれ曲面状の第2及び第3光学面11d,21cを有する複数のレンズ11,21を有することになる。
第1及び第2レンズアレイ10,20は、例えばガラスや樹脂で形成されている。第1及び第2レンズアレイ10,20は、ガラスの場合、例えば金型によるプレス成形によって成形される。また、樹脂の場合、例えば金型による射出成形や金型や樹脂型等によるプレス成形によって成形される。
図1(A)に示すように、第1レンズアレイ10と第2レンズアレイ20とは、遮光性を有する樹脂製の光硬化性接着層40を介して積層されている。光硬化性接着層40は、第1レンズアレイ10側の第1光硬化性接着層40aと第2レンズアレイ20側の第2光硬化性接着層40bとで構成され、第1及び第2光硬化性接着層40a,40b間に中間絞り30を挟んでいる。
光硬化性接着層40は、少なくとも第1及び第2レンズアレイ10,20内の各レンズ11,21を構成する第1及び第2レンズ本体部11a,21aと隣接する第1及び第2レンズ本体部11a,21aとの間(言い換えれば、光学面と隣接する光学面との間)に設けられている。また、図1(B)に示すように、光硬化性接着層40は、少なくとも第1及び第2レンズアレイ10,20中の各レンズ11,21の光軸OAを結んだ直線L1,L2上に設けられる。
光硬化性接着層40は、例えば脂環式エポキシ化合物を含むカチオン重合性樹脂組成物、あるいは、オキセタン環(4員環エーテル)を有するオキセタン化合物と、脂肪族エポキシ化合物とを含むカチオン重合性樹脂組成物を光重合により硬化させたものであり、吸収による遮光性を有する材料及び透光性の微粒子を含む。また、光硬化性接着層40を形成する光硬化性樹脂には、光硬化性樹脂の重合を開始させるカチオン系光重合開始剤及び粘度を調整する多官能モノマーが含まれている。
光重合開始剤としては、紫外域(400nm以下)の波長に吸収極大を持ち、当該紫外域の波長でカチオン発生するものであれば、いずれも用いることができる。
吸収による遮光性を有する材料とは、撮像装置1000の使用光を吸収によって遮光する材料であり、例えば黒色の無機顔料や有機顔料等がある。吸収による遮光性を有する材料として、具体的には、例えばカーボン微粒子、チタン微粒子、アニリン微粒子、ペリレン系色素、アントラキノン系色素等があり、カーボン微粒子又はチタン微粒子が好ましい。吸収による遮光性を有する材料の平均粒径は、0.1μm以上1μm以下である。光硬化性接着層40において、吸収による遮光性を有する材料の含有率は5重量%以上10重量%以下である。光硬化性接着層40は、透光性の微粒子を含むことで、波長350nm以上750nm以下における反射率が1.5%以下となっている。反射率は、オリンパス社製反射率測定器USPM−RuIIIを使用し、350nm〜750nmの波長域における反射率として測定することができる。微粒子としては、架橋アクリルビーズ等の有機系化合物や、シリカ、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、酸化チタン等の無機系化合物のいずれのものも使用することができる。その中でも、微粒子の分散性や低コスト等の観点からシリカを用いることが好ましい。
光硬化性接着層40は、以下の条件式を満足する。
5×10−5<Tg×Dg/cоsθ<1.4×10−3 …(1)
ただし、
Tg:接着層の光軸方向の1mm当たりの透過率
Dg:接着層の光軸方向の厚み
θ:レンズアレイと屈折率1の媒質との境界面での全反射角(図3(E)参照)
また、第1及び第2レンズアレイ10,20の屈折率と、光硬化性接着層40の屈折率とは、以下の条件式を満たす。
Ng/Nd>0.9 …(2)
ただし、
Ng:接着層の屈折率
Nd:レンズアレイの屈折率
吸収による遮光性を有する材料を含ませることで透過率を低くした光硬化性接着層40を介して第1及び第2レンズアレイ10,20を積層するので、迷光の発生を抑制することができる。つまり、画像再構成で問題となる迷光は全反射後に到達する光学面によって屈折され撮像素子61に到達するため、この光硬化性接着層40を迷光が到達しうる第1及び第2レンズアレイ10,20内の第2及び第3光学面11d,21cと隣接する第2及び第3光学面11d,21cとの間に配置することで効果的に迷光強度を減衰させることができる。
中間絞り30は、矩形の板状部材であり、第1レンズアレイ10と、第2レンズアレイ20との間に設けられている。中間絞り30は、光硬化性接着層40を介して第1及び第2レンズアレイ10,20と密着している。つまり、中間絞り30は、光硬化性接着層40の内部に埋め込まれた状態となっている。中間絞り30は、第1及び第2レンズアレイ10,20の第1及び第2レンズ本体部11a,21aに対応する位置に円形の開口部P2が形成されている。中間絞り30は、金属や樹脂等からなる板状部材であって、それ自体で光吸収性を有する黒色又は暗色の材料や、表面を黒色又は暗色に塗装されたものが用いられる。具体的には、中間絞り30として、例えばステンレスシートに黒色又は暗色に表面処理を施したものを用いる。中間絞り30は、入射光を精度よくレンズ11,21の有効面内で通過させ、像側の第2レンズアレイ20中を全反射する迷光を遮断する。中間絞り30は、物体側面及び像側面の少なくとも1面があらし面となっている。これにより、中間絞り30を反射して第1又は第2レンズアレイ10,20内に戻る光の強度を減少させることができる。
第1遮光部材300は、レンズアレイ積層体200(具体的には、レンズアレイ積層体200の最も像側の第2レンズアレイ20)と第2遮光部材400との間に設けられている。第1遮光部材300は、複数の第1遮光部31が一体化した部材であり、全体として矩形の板状部材である。第1遮光部材300の各第1遮光部31は、第2レンズ本体部21aの最も像側の頂点X1よりも光軸OAに沿った方向に関して第2フランジ部21b側に設けられている。第1遮光部31は、第1及び第2レンズアレイ10,20の第1及び第2レンズ本体部11a,21aに対応する位置に円形の開口部P3が形成されている。つまり、第1遮光部31は、第2レンズ本体部21aの輪郭に沿った開口形状となっている。具体的には、第1遮光部31は、第2レンズ本体部21aと第2フランジ部21bとの繋ぎ部23で発生するゴーストを遮光する開口径DXを有する。第1遮光部材300(第1遮光部31)の材料は、中間絞り30と同様のものを用いることができる。第1遮光部31は、第2レンズ本体部21aの外縁付近を遮光でき、第4フランジ面21eや繋ぎ部23から射出又は拡散する迷光を遮断する。
第2遮光部材400は、第1遮光部材300と赤外線カットフィルター500との間に設けられている。第2遮光部材400は、複数の第2遮光部41が一体化した部材であり、全体として矩形の板状部材である。第2遮光部41は、第1遮光部31よりもレンズアレイ積層体200から離れて設けられている。第2遮光部材400の各第2遮光部41は、第1及び第2レンズアレイ10,20の第1及び第2レンズ本体部11a,21aに対応する位置に矩形の開口部P4が形成されている。つまり、第2遮光部41は、撮像素子61(撮像部60a)の有効撮像領域外を遮光する開口形状となっている。第2遮光部材400の材料は、中間絞り30や第1遮光部材300と同様のものを用いることができる。第2遮光部材400は、レンズアレイ積層体200の第4光学面21dから所定距離離れた位置に設けることで、撮像素子アレイ600へ入射する迷光を遮断するという本来の機能を発揮することができる。
赤外線カットフィルター500は、矩形の板状部材であり、第2遮光部材400と撮像素子アレイ600との間に設けられている。赤外線カットフィルター500は、赤外線を反射させる機能を有する。
撮像素子アレイ600は、第1及び第2レンズアレイ10,20の各レンズ11,21によって形成された被写体像を検出するものである。撮像素子アレイ600は、光軸OAに垂直な方向に2次元的に配列された撮像素子61を備える撮像部60aを内蔵している。撮像部60aは、固体撮像素子からなるセンサーチップである。撮像部60aの光電変換部(不図示)は、CCDやCMOSからなり、入射光をRGB毎に光電変換し、そのアナログ信号を出力する。受光部としての光電変換部の表面は、撮像面(被投影面)Iとなっている。撮像素子アレイ600は、不図示の配線基板によって固定されている。この配線基板は、外部回路から撮像部60aを駆動するための電圧や信号の供給を受けたり、検出信号を上記外部回路へ出力したりする。
なお、撮像素子アレイ600のレンズアレイ積層体200側には、透明な平行平板が撮像素子アレイ600等を覆うように配置・固定されていてもよい。
以下、図4を参照しつつ、撮像装置1000を搭載した撮像処理装置3000及びその動作について説明する。
撮像処理装置3000は、撮像装置1000と、マイクロプロセッサー81と、インターフェース82と、ディスプレイ83とを有する。
撮像素子アレイ600は、撮像部60a上に形成された各画像(撮像装置1000で生成された複数の画像データ)をそれぞれ電気信号に変換し、マイクロプロセッサー81に出力する。マイクロプロセッサー81は、入力された信号をマイクロプロセッサー81内のROMに格納された所定の処理プログラムに基づいて処理し、各画像を1つの画像に再構成する。その後、マイクロプロセッサー81は、インターフェース82を介してディスプレイ83へ再構成された1つの画像を出力する。また、マイクロプロセッサー81は、上記処理プログラムに基づく処理を実行する際の種々の演算結果を内蔵RAMに一時記憶させる。なお、マイクロプロセッサー81による画像の再構成処理としては、例えば、各画像から必要な矩形領域を切り出す処理、及び、切り出した矩形画像から各々の視差情報に基づいて画像を再構成する処理を含むもの等、公知の処理を用いることができる。
以下、図5(A)〜5(F)、6(A)〜6(D)、及び7(A)〜7(C)を参照しつつ、撮像装置1000の製造工程について説明する。
まず、研削加工等によって第1レンズアレイ10の最終形状に対応するマスター型を作製する。次に、当該マスター型を用いて第1レンズアレイ10の各レンズ11を一体に成形する。これにより、図5(A)に示すように、第1レンズアレイ10を得る。第2レンズアレイ20についても同様に作製する。
次に、図5(B)に示すように、第1レンズアレイ10の像側面であり、第2光学面11dと隣接する第2光学面11dとの間に第1光硬化性接着層40aとなる光硬化性樹脂BDを塗布する。光硬化性樹脂BDは、第1及び第2レンズアレイ10,20を積層した際に、第1レンズアレイ10の第2フランジ面11fと第2レンズアレイ20の第3フランジ面21eとの間に形成される空間の容積より小さい量を塗布し、光学面11d,21c側にはみ出さないようにする。ここで、光硬化性樹脂BDは、インクジェット方式のディスペンサー等を用いて塗布することができる。本実施形態においては、光硬化性樹脂BDの塗布位置を、X方向及びY方向における隣り合う光学面間、X方向及びY方向における最外に位置する光学面の外側、及び斜め方向に隣り合う光学面間としている。そして、第1及び第2レンズアレイ10,20を互いに押圧した際に、第2光学面11d及び第3光学面21c以外の範囲内で光硬化性樹脂BDが押し広げられる。このように塗布することで、レンズアレイ内を導光する迷光を効果的に抑制するとともに、容易に光吸収性の接着層を形成することができる。
次に、図5(C)に示すように、中間絞り30を第1レンズアレイ10の上方に配置し、第1レンズアレイ10の第1レンズ本体部11aと中間絞り30の開口部P2とをアライメントする。その後、図5(D)に示すように、第1レンズアレイ10上に中間絞り30を押し当てる。この際、中間絞り30は、第1レンズアレイ10の外周側に設けられた斜面部10cによって位置決めされる。
次に、図5(E)に示すように、中間絞り30上に第2光硬化性接着層40bとなる光硬化性樹脂BDを塗布する。この際、光硬化性樹脂BDの塗布量は、第1レンズアレイ10の場合と略同様である。
次に、図5(F)に示すように、第2レンズアレイ20と中間絞り30の上方に配置し、第1レンズアレイ10の第1レンズ本体部11aと第2レンズアレイ20の第2レンズ本体部21aとをアライメントする。その後、図6(A)に示すように、中間絞り30上に第2レンズアレイ20を押し当てる。その後、図6(A)に示すように、第1及び第2レンズアレイ10,20を積層した状態で、第1レンズアレイ10の物体側面と第2レンズアレイ20の像側面に対して紫外線を照射し、光硬化性樹脂BDを硬化させる。これにより、光硬化性接着層40が形成され、図6(B)に示すレンズアレイ積層体200を得る。
次に、図6(C)に示すように、予め作製しておいたホルダー100にレンズアレイ積層体200をセットする。ホルダー100への組み込みに当たっては、レンズアレイ積層体200を損傷しないように、適当な治具や容器に収めた上でホルダー100への組み込み工程へ搬送することが好ましい。図6(C)及び7(A)に示すように、レンズアレイ積層体200は、ホルダー100の凹部100aの段部T1(第1の段部)によって位置決めされる。レンズアレイ積層体200は、接着剤等によってホルダー100に固定される。段部T1は、ホルダー100の凹部100aの底面を形成し、かつ開口部P1に隣接する平坦部である。接着剤等は、例えばレンズアレイ積層体200を段部T1に当接させた状態で、凹部100aの壁面とレンズアレイ積層体200の側面との間に充填し固化する。なお、レンズアレイ積層体200をホルダー100にセットした状態であれば、レンズアレイ積層体200の取り扱いが容易になるため、撮像装置1000に組み込むまでの作業性を向上することができる。
次に、図6(D)に示すように、ホルダー100内のレンズアレイ積層体200上に第1遮光部材300、第2遮光部材400、赤外線カットフィルター500、及び撮像素子アレイ600を順番にセットする。第1遮光部材300、第2遮光部材400、赤外線カットフィルター500、及び撮像素子アレイ600もレンズアレイ積層体200と同様に、ホルダー100の凹部100aをなす側壁の内面に、底部側から上方へ順に形成された段部T2,T3,T4によってそれぞれ位置決めされる。具体的には、図7(B)に示すように、第1遮光部材300は、ホルダー100の凹部100aの段部T2(第2の段部)によって位置決めされる。また、図7(C)に示すように、第2遮光部材400は、ホルダー100の凹部100aの段部T3(第3の段部)によって位置決めされる。これにより、第2レンズアレイ20の第2レンズ本体部12aと第1遮光部31の開口部P3とがアライメントされた状態となり、第2レンズアレイ20の第2レンズ本体部12aと第2遮光部41の開口部P4とがアライメントされた状態となる。ここで、図6(C)、6(D)、及び図7(A)等に示すように、段部T2と段部T3はホルダー100の厚み方向における高さが異なるとともに、凹部100aの上方から見て、段部T2と段部T3とが交互に異なる位置となるように形成されている。これによって、第1遮光部材300及び第2遮光部材400の位置決めを省スペースで実現することができる。第1遮光部材300、第2遮光部材400、赤外線カットフィルター500、及び撮像素子アレイ600は、接着剤等によってホルダー100に固定される。接着剤等は、例えば各部材300,400,500,600をセットする前に凹部100aの段部T2,T3,T4に予め塗布する。なお、第1遮光部材300と第2遮光部材400との間に接着剤が介在してもよい。
以上説明した撮像装置1000によれば、レンズアレイ積層体200と第2遮光部材400との間に第1遮光部材300を設けることにより、隣接するレンズ11,21の撮像領域に伝播するゴーストを効率良く遮断することができる。つまり、第1遮光部材300は、第2レンズ本体部21aの頂点X1よりも第2フランジ部21b側に設けられ、かつ第2レンズ本体部21aの輪郭に沿った開口部P3を有するため、レンズアレイ積層体200のうち第2レンズ本体部21a以外の第2フランジ部21bから射出するゴーストを遮光することができる。特に、第2レンズ本体部21aと第2フランジ部21bとの繋ぎ部23には、金型の製造装置の精度的な限界や、成形工程の精度的な限界により、不可避的に微小な曲面RTが形成されやすい。このような曲面RTが形成される場合、この曲面RTによってレンズの並び方向に対して浅い角度で光が屈折されて像側に光が射出され迷光となる(図1(A)の光線PA1)。しかしながら、本実施形態においては、こうして射出・拡散される迷光を、第1遮光部材300によって遮断することができる。また、第2遮光部材400を設けることにより、第1遮光部材300よりもレンズアレイ積層体200から離れた撮像素子61に近い位置において矩形の撮像領域以外の領域に入射する不要光を効率良く遮光することができる。また、それぞれ特定の形状の開口部P3,P4を有する2枚の遮光部材300,400を配置するだけであるので製造も容易である。これにより、小型化・薄型化を実現しつつ、良好な再構成画像を得ることのできる撮像装置1000となる。
また、第1遮光部材300(第1遮光部31)によってレンズ本体部21a以外の不要光が遮光されるため、第2遮光部材400(第2遮光部41)において、撮像領域以外の領域に入射する不要光を防止するという本来の機能を発揮することができる。
なお、第1遮光部材300(第1遮光部31)を設けない場合、第4フランジ面21fに到達する迷光(図1(A)の光線PA1)が第4フランジ面21fを通過し、透過光(図1(A)の光線PA2)が隣接する撮像レンズの撮像領域に侵入する。これにより、撮像部60aに達し、画像の再構成の際にノイズとなる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態に係る撮像装置等について説明する。なお、第2実施形態の撮像装置等は第1実施形態の撮像装置等を変形したものであり、特に説明しない部分は第1実施形態と同様である。
図8に示すように、第1遮光部31の開口部P3は、レンズアレイ積層体200の第4光学面21dの一部を覆うような樽型形状を有する。これにより、第2レンズ本体部21aの外縁付近を効率良く遮光することができる。なお、第1遮光部31の開口部P3は、レンズ11,21の有効径に干渉しないようにすることが好ましい。
以上、本実施形態に係る撮像装置等について説明したが、本発明に係る撮像装置等は上記のものには限られない。例えば、上記実施形態において、第1〜第4光学面11c,11d,21c,21d等の形状、大きさ、数、配置間隔等は、用途や機能に応じて適宜変更することができる。この場合、第1遮光部31の開口部P3は、第4光学面21dの形状、大きさに合わせて変更する。また、各レンズアレイ10,20の外形形状や、ホルダー100の外形形状等も用途や機能に応じて適宜変更することができる。
また、上記実施形態において、第1及び第2レンズアレイ10,20を積層したレンズアレイ積層体200を撮像装置1000に組み込んだが、積層しない単一のレンズアレイや3枚以上のレンズアレイの積層体を組み込んでもよい。
また、上記実施形態において、第1遮光部31の開口部P3を第2レンズ本体部21aの輪郭に沿った開口形状としたが、第2レンズ本体部21aと第2フランジ部21bとの繋ぎ部23を完全に覆う形状としてもよい。
また、上記実施形態において、第1遮光部材300を板状の部材としたが、黒色又は暗色の樹脂を塗布してもよい。
また、上記実施形態において、第1及び第2遮光部材300,400を一体の部材としたが、各第1及び第2遮光部31,41が分離していてもよい。
また、上記実施形態において、第1レンズアレイ10の像側面に配置された第2光学面11dを凹面としたが、凸面であってもよい。これにより、入射する光線の面に対する角度を小さくすることができる。なお、第2光学面11dを凸面とした場合、中間絞り30の位置決めは斜面部10c以外に、第1及び第2レンズアレイ10,20の外側に別途設けた位置決め機構によって行ってもよい。
また、上記実施形態において、光硬化性樹脂BDを第1及び第2レンズアレイ10,20側から同時に光硬化したが、光硬化性樹脂BDを塗布後、片面ずつ光硬化してもよい。
10,20…レンズアレイ、 11,21…レンズ、 11a,21a…レンズ本体部、 11b,21b…フランジ部、 11c,11d,21c,21d…光学面、 11e,11f,21e,21f…フランジ面、 31,41…遮光部、 40…光硬化性接着層、 61…撮像素子、 60a…撮像部、 100…ホルダー、 200…レンズアレイ積層体、 200u…撮像レンズ、 300,400…遮光部材、 500…赤外線カットフィルター、 600…撮像素子アレイ、 1000…撮像装置、 2000…レンズユニット、 OA…光軸、 P1,P2,P3,P4…開口部

Claims (10)

  1. 2次元的に配列されたレンズ本体部とフランジ部とで構成される複数のレンズを有するレンズアレイを備え、
    前記レンズアレイによって、再構成画像を作成するための複数の画像データを生成する撮像装置であって、
    前記レンズアレイの各レンズは一体に成形され、
    前記レンズ本体部の最も像側の頂点よりも前記フランジ部側に設けられ前記レンズ本体部の輪郭に沿った形状の開口を有する第1遮光部を含む第1遮光部材と、
    前記第1遮光部よりも前記レンズアレイから離れて設けられ矩形の開口を有する第2遮光部を含む第2遮光部材と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1遮光部は、前記レンズ本体部と前記フランジ部との繋ぎ部を遮光する開口径を有し、
    前記第2遮光部は、撮像素子の有効撮像領域外を遮光する開口形状を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1遮光部の前記開口は、円形であることを特徴とする請求項1及び2のいずれか一項に記載の撮像装置。
  4. 前記第1及び第2遮光部材の少なくともいずれか一方は、前記第1及び第2遮光部の少なくともいずれか一方を一体化した部材であることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記レンズ本体部の最も像側の光学面は凸面であり、前記光学面と非光学面との間に曲面を有することを特徴とする請求項1から4までのいずれか一項に記載の撮像装置。
  6. 前記レンズアレイとして、光軸方向に積層された第1レンズアレイと第2レンズアレイとを含むレンズアレイ積層体が用いられ、
    前記第1レンズアレイ内の各レンズは一体に成形され、第2レンズアレイ内の各レンズは一体に成形され、
    前記第1及び第2レンズアレイのうち少なくとも一方は、互いに向き合う面に、それぞれ曲面状の光学面を有する複数のレンズを有しており、
    前記第1及び第2レンズアレイは、遮光性を有する樹脂製の光硬化性接着層を介して接着され、
    前記光硬化性接着層は、少なくとも前記第1及び第2レンズアレイのうち少なくとも一方の互いに向き合う面に設けられる前記複数のレンズを構成する光学面と光学面との間に設けられ、吸収による遮光性を有する材料を含むことを特徴とする請求項1から5までのいずれか一項に記載の撮像装置。
  7. 2次元的に配列されたレンズ本体部とフランジ部とで構成される複数のレンズを有するレンズアレイと、該レンズアレイを保持するホルダーとを備え、前記レンズアレイによって、再構成画像を作成するための複数の画像データを生成する撮像装置に用いられるレンズユニットであって、
    前記レンズアレイの各レンズは一体に成形され、
    前記レンズ本体部の最も像側の頂点よりも前記フランジ部側に設けられ前記レンズ本体部の輪郭に沿った形状の開口を有する第1遮光部を含む第1遮光部材と、
    前記第1遮光部よりも前記レンズアレイから離れて設けられ矩形の開口を有する第2遮光部を含む第2遮光部材と、を備えることを特徴とするレンズユニット。
  8. 前記ホルダーは、前記レンズアレイを位置決めするための第1の段部と、前記第1遮光部材を位置決めするための第2の段部と、前記第2遮光部材を位置決めするための第3の段部とを有する請求項7に記載のレンズユニット。
  9. 2次元的に配列されたレンズ本体部とフランジ部とで構成される複数のレンズを有するレンズアレイと、該レンズアレイを保持するホルダーとを備え、前記レンズアレイによって、再構成画像を作成するための複数の画像データを生成する撮像装置に用いられるレンズユニットの製造方法であって、
    前記レンズアレイの各レンズを一体に成形されたレンズアレイを準備する工程と、
    前記レンズ本体部の輪郭に沿った形状の開口を有する第1遮光部を前記レンズ本体部の最も像側の頂点よりも前記フランジ部側に設ける工程と、
    矩形の開口を有する第2遮光部を前記第1絞り部よりも前記レンズアレイから離れた位置に設ける工程と、
    を備えることを特徴とするレンズユニットの製造方法。
  10. 前記第1遮光部は、前記レンズ本体部の輪郭に沿った形状の開口を有する板状の第1遮光部材によって構成され、
    前記第2遮光部は、矩形の開口を有する板状の第2遮光部材によって構成され、
    前記ホルダーは、前記レンズアレイを位置決めするための第1の段部と、前記第1遮光部材を位置決めするための第2の段部と、前記第2遮光部材を位置決めするための第3の段部とを有し、
    前記レンズユニットを前記ホルダーの前記第1の段部に位置決めして固定する工程と、
    前記第1遮光部材を前記ホルダーの前記第2の段部に位置決めして固定する工程と、
    前記第2遮光部材を前記ホルダーの前記第3の段部に位置決めして固定する工程と、を備える請求項9に記載のレンズユニットの製造方法。
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