JP2004069853A - リンク機構 - Google Patents

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JP2004069853A
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shutter
piece
switching
lever
pin
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JP2002226510A
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Takeshi Mikami
三上 勇志
Kazuo Kamata
鎌田 和雄
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

【課題】リンク機構のガタツキを補正する。
【解決手段】シャッタ羽根31の揺動軌跡内にパッド45を挿脱してシャッタ速度を切り替えるシャッタ速度切替レバー39は、一体に設けられた突出片44が、切替リング50の2本の挟持ピン50b,50cに挟み込まれている。切替リング50が回動すると、挟持ピン50b,50cのいずれか一方が突出片44を押圧して、シャッタ速度切替レバー39を揺動させる。突出片44の挟持ピン50cが当接する部分に切欠44aを形成することで、突出片44と挟持ピン50cとの当接が安定するため、シャッタ速度切替レバー39と切替リング50との間でガタつきは発生しない。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リンク機構に関し、更に詳しくは、リンク機構を構成する二つの部品のリンク部分でのガタツキを防止したリンク機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
簡単な撮影機構を備え、製造時に写真フイルムが装填されるレンズ付きフイルムユニットが各種製造販売されている。各種レンズ付きフイルムユニットの中には、絞りやシャッタ速度,ストロボ光量等の露出設定や、焦点距離,撮影画角等が切り替えられるものがある。
【0003】
特願2002−151329号明細書に記載されているレンズ付きフイルムユニットには、シャッタ羽根の移動軌跡内に入り込み、シャッタ羽根の移動軌跡を小さくする高速シャッタ位置と、シャッタ羽根の移動軌跡から退避して移動軌跡を大きくする低速シャッタ位置との間で揺動自在とされたシャッタ速度切替レバーが設けられている。このシャッタ速度切替レバーには、回転中心から放射状に突出された突出片が設けられており、この突出片が押圧されることで、高速シャッタ位置と低速シャッタ位置との間を揺動されるようになっている。
【0004】
上記シャッタ速度切替レバーは、撮影レンズの外周に回動自在に保持された切替リングによって揺動される。切替リングには、シャッタ速度切替レバーの突出片を挟み込む一対の挟持ピンが設けられており、回動時にいずれか一方の挟持ピンで突出片を押圧して、シャッタ速度切替レバーを揺動させている。この切替リングは、レンズ付きフイルムユニットの外部に設けられた操作部材に連動している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したシャッタ駆動レバーと切替リングとに限らず、二つの部品をリンクさせた場合には、二つの部品の間でガタツキが生じる場合がある。特に、シャッタ駆動レバーと切替リングとでは、両者の回動位置によって突出片と挟持片との当接状態に変化が生ずるため、ガタツキが発生しやすい。シャッタ駆動レバーにガタツキが生ずると、シャッタ速度が適切に切り替えられなくなり、適正な露出での撮影が行なえなくなる。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためのもので、リンク機構のガタツキを補正することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明のリンク機構は、揺動自在に保持された揺動部品と、この揺動部品から突出された突出片を挟み込む一対の挟持片を有し、移動時にいずれか一方の挟持片で突出片を押圧して揺動部品を揺動させる駆動部品とを含むリンク機構において、突出片の挟持片との当接部分に、突出片と挟持片との間のガタツキを補正する切欠を設けたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を実施したレンズ付きフイルムユニットの外観形状を示す斜視図である。レンズ付きフイルムユニット2は、各種撮影機構が組み込まれたユニット本体3と、このユニット本体3の製造時に装填されたフイルムパトローネと、ユニット本体3の外周に巻き付けられるようにして貼付されるラベル4とからなる。ラベル4には、ユニット本体3の各部を露呈させるための開口が形成されている。
【0009】
ユニット本体3の前面には、撮影レンズ5,ファインダ6,ストロボ発光部7,撮影モード選択部8等が設けられている。ユニット本体3の上面には、シャッタボタン9,カウンタ表示窓10,シグナル用開口11等が設けられている。ユニット本体3の背面からは、撮影後のフイルム巻き上げに用いられる巻上げノブ12の一部が露呈されている。
【0010】
撮影モード選択部8は、ユニット本体3の前面に形成された操作開口14と、この操作開口14内で移動自在とされた略小判形状の操作部材15とからなる。操作部材15は、操作開口14内の下方に位置する第1操作位置と、図2(A)に示すように、第1操作位置から上方に向けてスライドされた第2操作位置と、同図(B)に示すように、第2操作位置から図中時計方向に回動される第3操作位置との間で移動される。
【0011】
レンズ付きフイルムユニット2は、操作部材15が第1操作位置にある際に、ストロボOFF及び小絞り及び高速シャッタの日中撮影モードとなる。また、操作部材15が第2操作位置にある際には、ストロボON及び小絞り及び高速シャッタの日中シンクロ撮影モードとなる。操作部材15が第3操作位置にある際には、ストロボON及び大絞り及び低速シャッタの夜間シンクロ撮影モードとなる。この夜間シンクロ撮影モードでは、ストロボ発光部7の前方に板状の減光部材が下方から挿入され、ストロボ光量の減光が図られる。また、ファインダ6の前方には、夜間シンクロ撮影モードにあることを表す指標板が突出される。
【0012】
図3は、ユニット本体3の構成を示す分解斜視図である。ユニット本体3は、135タイプのフイルムパトローネ17が装填される本体基部18と、この本体基部18の前面側に取り付けられるストロボユニット19と、撮影モードの切り替えを行うモード切替機構20と、本体基部18の前面側及び背面側に取り付けられる前カバー21及び後カバー22とからなる。
【0013】
ストロボユニット19は、各種電気部品が取り付けられてストロボ回路が形成されたプリント基板23と、放電管やリフレクタ,拡散板等からなるストロボ発光部7とから構成されている。また、プリント基板23には、シャッタレリーズによりオンしてストロボ発光を行わせるシンクロスイッチ24と、撮影モード選択部8の操作部材15の移動によってオン/オフされる充電スイッチを構成する金属接片25と、電池26をストロボ回路に接続する電池接片27等が取り付けられている。
【0014】
本体基部18の前面中央には、遮光筒29が設けられている。この遮光筒29の周囲には、シャッタチャージ機構,シャッタレリーズ機構,フイルム巻上げ機構,フイルム巻止機構,フイルムカウント機構,絞り切替機構,シャッタ速度切替機構,撮影光学系,ファインダ光学系等が組み込まれている。
【0015】
図4は、遮光筒29の周囲に組み込まれたシャッタレリーズ機構,絞り切替機構,シャッタ速度切替機構,撮影光学系を構成する複数の部品のうち、シャッタ速度切替機構に関連する部品構成を示す分解斜視図である。符号31は、シャッタ羽根である。シャッタ羽根31は、ピンに挿通されて揺動自在に保持される穴31aと、露光開口32の前方に配置されて開閉を行う開閉部31bと、バネ33が掛けられるピン31cと、シャッタ駆動レバーによって蹴飛ばされる突出部31dと、ストロボユニット19のシンクロスイッチ24を動作させるシンクロ突起31eとが設けられている。
【0016】
シャッタ羽根31は、バネ33に付勢されて露光開口32を塞ぐ閉じ位置に保持されている。シャッタボタン9が押下されると、図示しないシャッタ駆動レバーによって突出部31dが図中左方から右方へと蹴飛ばされ、バネ33の付勢に抗してシャッタ羽根31が図中時計方向に回動する。これにより、露光開口32が開放されて写真フイルムに撮影が行なわれる。
【0017】
また、シャッタ羽根31は、開き位置への回動時にシンクロ突起31eでシンクロスイッチ24の上部金属接片24aを押圧し、下部金属接片24bに接触させる。一対の金属接片24a,24bが接触してシンクロスイッチ24がONすると、ストロボユニット19の発光部7においてストロボ発光が行われる。
【0018】
符号35は、撮影レンズ5等を保持するレンズホルダである。レンズホルダ35の前面には、撮影レンズ5等が収納される円筒形状の鏡筒36と、くの字形状の絞り切替板37を揺動自在に支持するピン38とが設けられている。絞り切替板37は、穴37aにピン38が挿入されることにより、レンズホルダ35の前面に揺動自在に保持される。そして、小絞り開口37bを撮影光軸上に挿脱することで、絞りを切り替える。
【0019】
レンズホルダ35の上部には、シャッタ速度切替レバー39を揺動自在に支持する軸40が形成されている。シャッタ速度切替レバー39は、軸40に支持されるボス42と、このボス42の側面から突出されたアーム43及び突出片44と、アーム43の先端に形成されたパッド45とからなる。なお、図示していないが、レンズホルダ35の前面には、撮影レンズ5や絞り切替板37等を押さえるレンズ押さえ板が取り付けられる。
【0020】
レンズホルダ35の軸40の先端には、一対の係止片47が対称に形成されている。シャッタ速度切替レバー39のボス42には、係止片47が挿入される一対の溝48がやはり対称に形成されている。シャッタ速度切替レバー39を軸40に取り付ける際には、係止片47と溝48とが合致するように軸40をボス42に挿入し、係止片47がボス42の上部に達するまで挿入してからシャッタ速度切替レバー39を僅かに回動させる。これにより、ボス42の上面が係止片47に押さえられるため、シャッタ速度切替レバー39がレンズホルダ35から不用意に外れることはない。
【0021】
図5(A)に示すように、シャッタ速度切替レバー39は、パッド45がシンクロスイッチ24の下部金属接片24bの自由端側の下方に挿入されて当接する高速シャッタ位置と、同図(B)に示すように、パッド45を下部金属接片24bの下方から退避させる低速シャッタ位置との間で回動される。
【0022】
図6(A)に示すように、シャッタ速度切替レバー39のパッド45が高速シャッタ位置にある際にシャッタレリーズが行われると、シャッタ羽根31のシンクロ突起31eに押圧されたシンクロスイッチ24の上部金属接片24aが下部金属接片24bに接触し、ストロボ発光が行われる。下部金属接片24bはパッド45に当接するため、シャッタ羽根31は途中で回動が阻止される。これにより、短時間でシャッタ羽根31が閉じ位置に復帰する。この高速シャッタでは、例えば1/120秒のシャッタ速度を得ることができる。
【0023】
上記とは逆に、図6(B)に示すように、シャッタ速度切替レバー39のパッド45が低速シャッタ位置にある際には、シャッタ羽根31の開き位置への回動が大きくなる。これは、金属接片24bの弾性変形が自由になるためである。その結果、シャッタ羽根31が閉じ位置に復帰するまでの時間が長くなって、シャッタ速度が遅くなる。この低速シャッタでは、例えば1/45秒のシャッタ速度を得ることができる。
【0024】
レンズホルダ35の鏡筒36の外周には、切替リング50が回動自在に嵌入される。切替リング50には、バネ51の一端が掛けられるバネ掛けピン50aと、シャッタ速度切替レバー39の突出片44が間に挟み込まれる一対の挟持ピン50b,50cと、背面側に突出され、撮影モード切替機構20によって押圧される従動ピン50dとが設けられている。符号50eは、絞り切替板37の屈曲されたスリット37cに挿入されるリンクピン50eである。
【0025】
バネ51の他端は、レンズホルダ35の前面下部に形成されたピン53に掛けられ、切替リング50を図中時計方向に付勢する。なお、バネ51によって付勢された切替リング50は、絞り切替板37によって初期位置に保持される。
【0026】
符号55は、操作部材15が一体に形成された切替板である。この切替板55には、水平方向に突出された押圧レバー56が一体に形成されている。操作部材15が第2操作位置から第3操作位置に回動すると、押圧レバー56が切替リング50の従動ピン50dを下方から押圧する。これにより、切替リング50は図中反時計方向に回動される。
【0027】
シャッタ速度切替レバー39は、切替リング50の回動によって突出片44が挟持ピン50bまた50cに押圧された時に、高速シャッタ位置と低速シャッタ位置との間で揺動する。シャッタ速度切替レバー39と切替リング50とは、ともに異なる面で回動しているため、その回動位置によって突出片44と挟持ピン50b,50cとの当接状態が変化し、ガタつきが発生することがある。本実施形態においては、切替リング50が初期位置にあってシャッタ速度切替レバー39が高速シャッタ位置にあるときに、突出片44と挟持ピン50cとの当接状態が安定せず、ガタつきが発生していた。
【0028】
そのため、本実施形態では、突出片44の挟持ピン50cに当接する部分に切欠44aを形成し、ガタつきの発生を補正している。これにより、図5(A)に示すように、突出片44と挟持ピン50cとの当接が安定するため、シャッタ速度切替レバー39と切替リング50との間でガタつきが発生することはない。
【0029】
なお、上記実施形態では、シャッタ速度切替レバーの突出片に切欠を形成したが、レンズ付きフイルムユニットのその他の揺動部品に同様の切欠を形成し、ガタつきを防止することもできる。また、その他の各種製品に使用されるリンク機構にも用いることができる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のリンク機構によれば、二つ部品のリンク部分でのガタつきを簡単に、またローコストに補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視図である。
【図2】日中シンクロ撮影モード及び夜間シンクロ撮影モードの際の撮影モード選択部の状態を示す説明図である。
【図3】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図4】シャッタ速度切替機構の構成を示す分解斜視図である。
【図5】シャッタ速度切替レバーの高速シャッタ状態と低速シャッタ状態とを示す説明図である。
【図6】シャッタ速度切替機構の高速シャッタ状態と低速シャッタ状態とを示す説明図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット
39 シャッタ速度切替レバー
44 突出片
44a 切欠
50 切替リング
50b,50c 挟持ピン

Claims (1)

  1. 揺動自在に保持された揺動部品と、この揺動部品から突出された突出片を挟み込む一対の挟持片を有し、移動時にいずれか一方の挟持片で突出片を押圧して揺動部品を揺動させる駆動部品とを含むリンク機構において、
    前記突出片の挟持片との当接部分に、突出片と挟持片との間のガタつきを補正する切欠を設けたことを特徴とするリンク機構。
JP2002226510A 2002-05-24 2002-08-02 リンク機構 Pending JP2004069853A (ja)

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