JP2006098768A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

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武史 増田
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Abstract

【課題】レンズ付きフイルムユニットにおいて、撮影モードの切り替え忘れを防止して常に正しい撮影モードで撮影する。
【解決手段】日中撮影モード又は室内撮影モードにて撮影を行った後、モード切替えノブ8をニュートラル位置に戻すと、バリア羽根70,71からなるレンズバリアが閉じられる。このOFFモードでは、レリーズ操作阻止レバー74が上昇位置に戻り、レリーズボタン9の押下操作が禁止される。次に撮影を行う際には、このままでは、レンズバリア5は閉じられ、レリーズボタン9も押し下げることができないから、自然とモード切替えノブ8を操作することになる。モード切替えノブ8を操作する際には、これから撮影するシーンに合わせて日中撮影モード又は室内撮影モードを選択するから、撮影モードを切り替えるのを忘れて、例えば日中撮影モードのままで室内を撮影して失敗するということを未然に防止できる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、複数の撮影モードを有するレンズ付きフイルムユニットに関するものである。
未露光の写真フイルムが予め装填されたレンズ付きフイルムユニットが各種販売されている。このようなレンズ付きフイルムユニットには、日中屋外等の明るい場所での撮影に適した日中撮影モード(ストロボ発光せず)と、日中屋外での逆光撮影に適した日中シンクロ撮影モード(ストロボ発光あり)と、暗い室内での撮影や夜景撮影に適した夜間撮影モード(ストロボ発光あり)との3つの撮影モードを備えたものがある(特許文献1参照)。
前記レンズ付きフイルムユニットは、ISO1600の写真フイルムが用いられ、日中撮影モード及び日中シンクロ撮影モードでは、シャッタ速度が1/120秒に、絞り値がF14に設定され、夜間撮影モードでは、シャッタ速度が1/45秒に、絞り値がF6.2に設定される。これによれば、ISO100を基準としたEV値での適正露出は、日中撮影モード及び日中シンクロ撮影モードがEV10.5、夜間撮影モードがEV6.8となる。
特開2003−344914号公報
ところが、ユーザが夜間撮影モードにセットしたまま撮影モードを切り替えるのを忘れて日中晴天時の野外で撮影を行うと、極端な露光オーバー(約4EV(=10.5−6.8)の露光差)となって失敗するという問題があった。
本発明は上記問題を解消するためになされたもので、撮影モードの切り替え忘れを防止して常に正しい撮影モードで撮影できるレンズ付きフイルムユニットを提供することを目的とする。
本発明のレンズ付きフイルムユニットは、未露光の写真フイルムが予め装填され、露光条件が異なる複数の撮影モードを有し、前記撮影モードのうちいずれかにセットして撮影を行うとともに、撮影レンズを閉じる閉位置と開放する開位置との間で変位されるレンズバリアを有するレンズ付きフイルムユニットにおいて、前記撮影モードのいずれにもセットされず撮影が禁止されるOFFモードを設け、前記レンズバリアを開位置から閉位置に変位する毎に、前記撮影モードからOFFモードに戻ることを特徴とする。また、前記OFFモードでは、シャッタレリーズ操作が阻止されることを特徴とする。また、前記OFFモードでは、前記レンズバリアがファインダの前面を覆うことを特徴とする。また、前記OFFモードにセットした状態で出荷されることを特徴とする。
また、未露光の写真フイルムが予め装填され、露光条件が異なる複数の撮影モードを有し、前記撮影モードのうちいずれかにセットして撮影を行うとともに、撮影レンズを閉じる閉位置と開放する開位置との間で変位されるレンズバリアを有するレンズ付きフイルムユニットにおいて、前記撮影モードの切替え操作に伴って前記撮影モードの各セット位置と前記撮影モードのいずれにもセットされず撮影が禁止されるOFFモードのセット位置との間で変位されるモード操作部材と、このモード操作部材と前記レンズバリアとを連動し、前記モード操作部材が前記撮影モードの各セット位置にあるときにはレンズバリアを開位置とし、前記モード操作部材がOFFモードのセット位置にあるときにはレンズバリアを閉位置とする連動手段と、前記モード操作部材に連動し、前記モード操作部材が前記撮影モードの各セット位置にあるときにはシャッタレリーズ操作を許容し、前記モード操作部材がOFFモードのセット位置にあるときにはシャッタレリーズ操作を阻止するレリーズ操作制御部材と、を設けたことを特徴とする。
本発明のレンズ付きフイルムユニットによれば、撮影モードのいずれにもセットされず撮影が禁止されるOFFモードを設け、レンズバリアを開位置から閉位置に変位する毎に撮影モードからOFFモードに戻るようにしたので、撮影モードの切り替え忘れを防止して希望と異なる撮影モードにセットしたまま誤って撮影を行うことを防止でき、常に正しい撮影モードで撮影できる。また、前記OFFモードでは、シャッタレリーズ操作が阻止されるから、レンズバリアを閉じたまま撮影を行って写真フイルムを無駄にすることを防止できるとともに、撮影を行うためにはOFFモードからなんらかの撮影モードにセットする必要があることをユーザは知ることができる。また、前記OFFモードでは、前記レンズバリアがファインダの前面を覆うから、フレーミングを行う際にOFFモードになっていることに気づくことができ、写真フイルムを無駄にすることを防止できるとともに、撮影を行うためにはOFFモードからなんらかの撮影モードにセットする必要があることをユーザは知ることができる。また、前記OFFモードにセットした状態で出荷されるから、OFFモードでは、レンズバリアが閉じ、かつシャッタレリーズ操作ができず、撮影を行うこめには、OFFモードからなんらかの撮影モードにセットする必要があることをユーザは自然と学習できる。
また、撮影モードの切替え操作に伴って撮影モードの各セット位置と撮影モードのいずれにもセットされず撮影が禁止されるOFFモードのセット位置との間で変位されるモード操作部材と、このモード操作部材とレンズバリアとを連動し、モード操作部材が撮影モードの各セット位置にあるときにはレンズバリアを開位置とし、モード操作部材がOFFモードのセット位置にあるときにはレンズバリアを閉位置とする連動手段と、モード操作部材に連動し、モード操作部材が撮影モードの各セット位置にあるときにはシャッタレリーズ操作を許容し、モード操作部材がOFFモードのセット位置にあるときにはシャッタレリーズ操作を阻止するレリーズ操作制御部材とを設けたので、撮影モードの切り替え忘れを防止でき、常に正しい撮影モードで撮影できる。
本発明の第1実施形態であるレンズ付きフイルムユニットの外観を示す図1において、レンズ付きフイルムユニット1は、撮影機構が組み込まれたユニット本体2と、このユニット本体2の製造時に装填されたフイルムパトローネと、ユニット本体2の外周に巻き付けられるようにして貼着されるラベル3とからなる。ラベル3には、ユニット本体2の各部を露呈させるための開口が形成されている。なお、レンズ付きフイルムユニット1は、その場の光と影だけで雰囲気のある写真を撮影するためにISO3200の高感度フイルムを使用するとともに、ストロボ装置を搭載していない。
ユニット本体2の前面には、撮影レンズ4(図3参照)を開閉するレンズバリア5,ファインダ6,撮影モードを切り替える際に操作されるモード切替えノブ8が設けられている。また、ユニット本体2の上面には、レリーズボタン9,カウンタ表示窓10が設けられ、背面には撮影後のフイルム巻き上げに用いられる巻上げダイヤル12の一部が露呈されている。
前記モード切替えノブ8は、ユニット本体2の前面下方部に形成された円弧状のスリット状開口14内で回動自在に設けられている。モード切替えノブ8は、ラベル4に印刷されたOFFマーク14で示されるニュートラル位置と、これより反時計方向に回動した晴天マーク15で示される第1操作位置と、これより更に反時計方向に回動した家マーク16で示される第2操作位置との間で回動される。
モード切替えノブ8をニュートラル位置に合わせると、撮影を禁止するOFFモードになり、レンズバリア5は閉位置のままである。また、モード切替えノブ8を第1操作位置に合わせると、小絞り及び高速シャッタの日中撮影モードとなるとともに、レンズバリア5は開位置となる。また、モード切替えノブ8を第2操作位置に合わせると、大絞り及び低速シャッタの室内撮影モードとなるとともに、日中撮影モードと同様に、レンズバリア5は開位置となる。
ユニット本体2の構成を示す図2において、ユニット本体2は、135タイプのフイルムパトローネ22が装填される本体基部23と、撮影モードの切り替えを行うモード切替え機構25と、本体基部23の前面側及び背面側に取り付けられる前カバー26及び後カバー27とからなる。フイルムパトローネ22は、パトローネ22aと、フイルム感度がISO3200の写真フイルム22bとからなり、前述のように製造時に装填される。
本体基部23の前面中央には、遮光筒30が設けられている。この遮光筒30の周囲には、シャッタチャージ機構,シャッタ機構,フイルム巻上げ機構,フイルム巻止機構,フイルムカウント機構,絞り切替え機構,シャッタ速度切替え機構,撮影光学系,ファインダ光学系等が組み込まれ、この前方部には、前記モード切替え機構25が設けられている。
前記シャッタレリーズ機構,絞り切替え機構,シャッタ速度切替え機構,撮影光学系,モード切替え機構25の構成を示す図3において、遮光筒30の前面には、矩形状の露光開口32が形成されている。遮光筒30の側方には、シャッタ羽根34を揺動自在に支持するピン36と、バネ38の一端が掛けられるピン40とが設けられている。
シャッタ機構を構成するシャッタ羽根34は、ピン36に挿通される穴42aが形成されたベース部42と、露光開口32の前方に配置されて該露光開口32の開閉を行う羽根部44と、ベース部42と羽根部44とを接続する連結部46とからなる。ベース部42には、バネ38の他端が掛けられるピン42bと、シャッタ駆動レバー48によって蹴飛ばされる突出部42cと、速度調節突起42dとが設けられている。シャッタ羽根34は、バネ38に付勢されて露光開口32を塞ぐ閉じ位置に保持されている。
シャッタ駆動レバー48は、シャッタ機構を構成する部品の一つであり、シャッタチャージ機構によって図中矢線Aと逆方向に回動し、チャージ位置にセットされる。そして、レリーズボタン9の押圧操作に応答して、チャージ解除位置に向けて矢線A方向に回動し、その際にシャッタ羽根34の突出部42cを蹴飛ばす。
シャッタ駆動レバー48に蹴飛ばされたシャッタ羽根34は、バネ38の付勢に抗して図中矢線B方向に回動し、露光開口32を全開した後に、バネ38の付勢によって閉じ位置に復帰する。シャッタ羽根34は、露光開口32を全開させる全開位置を経て、レンズホルダ56の内面に設けられたストッパーピン56b(図4,図5参照)に当接する移動端位置に達するまで回動可能にされている。
レンズホルダ56の上部には、ストップレバー49を回動自在に支持するピン50が形成されている。ストップレバー49は、ピン50に支持されるボス51と、このボス51の側面から突出された2本のアーム52,53とからなり、一方のアーム52の先端にパッド52aが形成されている。
このストップレバー49は、パッド52aがシャッタ羽根34の速度調節突起42dの移動軌跡内に入り込んだ高速シャッタ位置と、パッド52aがその移動軌跡から退避した低速シャッタ位置との間で回動される。
図4に示すように、ストップレバー49が高速シャッタ位置にあるときにシャッタレリーズが行われると、シャッタ羽根34の速度調節突起42dがパッド52aに当接するので、シャッタ羽根34は全開位置から移動端位置への途中で回動が阻止される。これにより、短時間でシャッタ羽根34が閉じ位置に復帰する。このときのシャッタ速度は1/100秒としており、これが日中撮影モードの高速シャッタのシャッタ速度となる。
上記とは逆に、図5に示すように、ストップレバー49が低速シャッタ位置にあるときには、速度調節突起42dがパッド52aに当接しないで回動する。このため、シャッタ羽根34は、移動端位置まで回動する。その結果、シャッタ羽根34が閉じ位置に復帰するまでの時間が長くなって、シャッタ速度が遅くなる。このときのシャッタ速度は1/45秒としており、これが室内撮影モードの低速シャッタのシャッタ速度となる。
図3に示されるように、遮光筒30の前方には、レンズホルダ56が取り付けられる。レンズホルダ56の前面中央には、筒形状の鏡筒57が形成されている。鏡筒57内には、開口58が形成されており、鏡筒57の側面には切欠59が形成されている。鏡筒57内には、撮影レンズ4を構成する第1レンズ60と第2レンズ61とが収納される。これら第1レンズ60と第2レンズ61との間には、大絞り板62,絞り切替え板63の挿入スペースを確保するスペーサー64が収められる。
前記レンズホルダ56の前面には、鏡筒57に収められた撮影レンズ4等の部品と、鏡筒57の外周に取り付けられた切替えリング68とが外れないように押さえるレンズ押さえ板65が取り付けられる。このレンズ押さえ板65の前面には、第1レンズ60を露呈する開口66aを有する筒状部66が一体に形成されている。
筒状部66の前方には、前記レンズバリア5が設けられている。このレンズバリア5は、一対のバリア羽根70,71からなり、これらはレンズ押さえ板65の前面に立設された一対のピン65aにそれぞれ回動自在に取り付けられている。
前記レンズバリア5の前方には、前記モード切替えノブ8と一体に形成されたモード操作リング69が前カバー26の内壁に回動自在に取り付けられている。このモード操作リング69の中央部には、撮影レンズ4が露呈される円形開口69aが形成されている。また、モード操作リング69は、切替えリング68に形成されたピン68aと、これが遊挿される孔69bとを介して切替えリング68と一体的に連結されている。したがって、前記モード切替えノブ8を操作することによりモード操作リング69が回動され、これに伴って切替えリング68が回動される。
前記モード操作リング69のレンズバリア5側の面には、円形開口69aを挟んで一対のピン69c,69d,69eが立設されている。このピン69c,69dは、本体基部23に前カバー26を取り付ける際に、バリア羽根70,71に形成されたカム孔70a,71aに遊挿され、モード操作リング69が回動されると、バリア羽根70,71が撮影レンズ4を遮蔽する閉位置と撮影レンズ4を開放する開位置との間で回動される。
また、モード操作リング69の外周縁の一部には、モード操作リング69をニュートラル位置,第1,2操作位置にクリックストップするための突起69fが形成されている。なお、この突起69fとの間にクリックストップ機構を構成する凹部は前カバー26の内壁に設けられているが、図示を省略する。
前記ピン69eは、本体基部23に前カバー26を取り付ける際に、レリーズ操作阻止レバー74の長孔74aに遊挿される。このレリーズ操作阻止レバー74は、レンズ押さえ板65の前面に形成された台座65bの上に立設されたピン65c,65dが長孔74bに遊挿されて上下動自在に設けられている。前記台座65bは、レンズ押さえ板65前面からの筒状部66の突出量に合わせて、レリーズ操作阻止レバー74の光軸方向の位置を調節している。なお、図示していないが、ピン65c,65dの頂部には、レリーズ操作阻止レバー74が落下しないように抜け止め用の部材が取り付けられている。
レリーズ操作阻止レバー74の端部74cは、レリーズボタン9の下方に位置しており、レリーズ操作阻止レバー74が上昇位置にあるときには、レリーズボタン9の下面に当接して押下操作を阻止し、また下降位置にあるときには、レリーズボタン9の下面から離間して押下操作を許容する。
前記モード切替え機構25は、絞り切替え機構,シャッタ速度切替え機構,モード操作リング69,係止部材72,リセットレバー76,レリーズ操作阻止レバー74等から構成される。絞り切替え機構は、大絞り板62,絞り切替え板63,スペーサー64,切替えリング68等により構成される。大絞り板62は、円形の薄板からなり、中央に大径の絞り開口62aが形成されている。絞り開口62aは、室内撮影モードの大絞りとなるもので、絞り値がF4.0となるようにその径が決められている。
絞り切替え板63は、く字形状の薄板からなり、一端に大絞り開口62aを塞ぐ大きさの小絞り部63aが設けられ、この小絞り部63aに小径の絞り開口63bが形成されている。絞り開口63aは、日中撮影モードの小絞りとなるものであって、絞り値がF18となるようにその径が決められている。絞り切替え板63の他端には、穴63cと屈曲された長穴63dとが形成されている。穴63cは、レンズホルダ56の鏡筒57の近傍に形成されたピン56aに挿通され、絞り切替え板63を揺動自在とする。
上記の絞り切替え板63は、小絞り部63aを撮影光軸上に配置する小絞り位置と、小絞り部63aを切欠59から鏡筒57の外に退避させ、大絞り開口62aを露呈させる大絞り位置との間で回動される。小絞り位置となると、撮影光は、大径の絞り開口62aと、小径の絞り開口63bとを通過するようになり、結果的には径の小さい小絞り開口63bによって光量が制限される。
切替えリング68には、絞り切替え板63の長穴63dに挿入されるリンクピン68bと、ストップレバー49のアーム53を間に挟み込む一対の挟持ピン68cとが設けられている。OFFモード時の切替えリング68の状態を示す図6において、モード切替えノブ8がニュートラル位置にセットされたときには、リンクピン68bによって絞り切替え板63の小絞り部63aが鏡筒57内に挿入される。これにより、小絞り部63aが大絞り開口62aを塞いで絞り値F18の小絞り状態となる。また、一対の挟持ピン68cは、ストップレバー49を高速シャッタ位置に保持している。
日中撮影モード時の切替えリング68の状態を示す図7において、モード切替えノブ8が第1操作位置にセットされたときには、リンクピン68bが長孔63bの中間位置になるが、絞り切替え板63はOFFモード時から回動されず、小絞り部63aが鏡筒57内に挿入される。また、ストップレバー49は、一対の挟持ピン68cによってやや回動されるが、パッド52aを回動方向に大きいサイズにしているため、やはりOFFモード時と同様に高速シャッタ位置に保持されている。
室内撮影モード時の切替えリング68の状態を示す図8において、モード切替えノブ8が第1操作位置から第2操作位置へと回動されると、長孔69bの縁でピン68aが押され、切替えリング68が図中反時計方向に回動される。リンクピン68bに押圧された絞り切替え板63が図中時計方向に回動し、小絞り部63aが光軸上から退避して絞り値F4.0の大絞り状態となる。また、一対の挟持ピン68cはストップレバー49を低速シャッタ位置にセットする。
日中撮影モードでは、ISO100を基準としたEV値で、適正EV値がEV10となっており、カラーネガタイプの写真フイルム22bのラチチュードを考慮して+5.5EV(露光オーバー)、−1.5EV(露光アンダー)の露光量の過不足を許容すると、EV8.5〜EV15.5の範囲で撮影が行うことができる。室内撮影モードでは、ISO100を基準としたEV値で、適正EV値がEV4.5となっており、ラチチュードを考慮すると、EV3.0〜EV10.0の範囲で撮影が行うことができ、ストロボ発光を用いずに暗い室内や夜間屋外での撮影ができる。
撮影レンズ5の焦点距離は、ピントの実質的な合致範囲を考慮して、撮影レンズ5を広角化して、大絞りの下でも適当な被写界深度を確保するのが好ましく、大絞りの絞り値をF2.8以上F8以下としたときに、焦点距離は28mm以下、好ましくは17mm以上28mm以下とするのがよい。
本実施形態では、撮影レンズ5の焦点距離は、26mmとしており、室内撮影モードでの絞り値は前述のようにF4.0としている。撮影レンズ5は、被写体距離が2mの被写体にピントが合致するようにされており、実質的に日中撮影モードでは1m〜無限遠の被写体に、室内撮影モードで1m〜3mの被写体にピントが合うようになっている。
次に、上記実施形態の作用について説明する。図1に示すように、モード切替えノブ8がニュートラル位置にあり、モード操作リング69がニュートラル位置にクリックストップされているときには、レンズバリア5が閉じている。また、図9に示すように、レリーズ操作阻止レバー74が上昇位置にあって端部74cがレリーズボタン9の下面に接し、レリーズボタン9の押下操作が禁止されている。また、図6に示すように、絞り切替え板63が小絞り位置にセットされるとともに、ストップレバー49が高速シャッタ位置にセットされている。
日中屋外等の明るい場所で撮影を行う場合には、図1に示されるニュートラル位置から、モード切替えノブ8を右方へ操作して晴天マーク15で示される第1操作位置に合わせ、日中撮影モードを選択する。これにより、図10に示すように、モード操作リング69がニュートラル位置から反時計方向に回動してピン69c,69dがカム孔70a,71aの縁を押し、バリア羽根70,71を外方へ回動してレンズバリア5を閉位置から開位置し、モード操作リング69が第1操作位置に達してクリックストップされる。
また、ピン69eがレリーズ操作阻止レバー74を下降させ、端部74cがレリーズボタン9の下面から離間するから、レリーズボタン9の押下操作が許容される。また、モード操作リング69がニュートラル位置から時計方向に回動されると、ピン68aを介して切替えリング68も時計方向に回動され、図7に示すように、OFFモード時と同様に、絞り切替え板63が小絞り位置にセットされるとともに、ストップレバー49が高速シャッタ位置にセットされる。
レリーズボタン9を押し下げると、シャッタ羽根34が露光開口32を開閉する。このときに、図4に示すように、シャッタ羽根34は、その速度調節突起42dがパッド52aに当接し、移動端位置に達する前に閉じ位置に復帰するから1/100秒のシャッタ速度で露光が行われる。また、この露光は、絞り値F18の小絞り開口63bを通して行われるから、シャッタ速度1/100秒,絞り値F18で露光が行われる。したがって、適正EV値はフイルム感度ISO3200の写真フイルム22bに対してEV10となり、EV8.5〜EV15.5の範囲で良好な撮影が行える。
次に、夜景や室内で人物等を撮影する場合には、図1に示されるニュートラル位置又は第1操作位置から、モード切替えノブ8を第2操作位置に回動し、室内撮影モードを選択する。これにより、図11に示すように、モード操作リング69がニュートラル位置又は第1操作位置から反時計方向に回動して第2操作位置にクリックストップされる。この間に、ピン69eがレリーズ操作阻止レバー74を第1操作位置よりも更に下降させ、レリーズボタン9の押下操作を許容する。また、カム孔70a,71aの形状によりバリア羽根70,71は第1操作位置と同じ開位置となる。
また、図5に示すように、絞り切替え板63が大絞り位置にセットされるとともに、ストップレバー49が低速シャッタ位置にセットされる。また、図8に示されるように、切替えリング68の回動に連動して絞り切替え板63が大絞り位置に回動し、小絞り部63aが撮影レンズ4の光路上から退避し、大絞り開口62aによって光量の規制が行われるようになる。また、ストップレバー49は、低速シャッタ位置にセットされる。
レリーズボタン9を押し下げると、シャッタ羽根34が露光開口32を開閉する。このとき、ストップレバー49が低速シャッタ位置にあるため、シャッタ羽根34は、パッド52aに当接することなく回動し、移動端位置に達した後に閉じ位置に復帰する。また、撮影レンズ4に入射した被写体からの光は、大絞り開口62aを通って写真フイルムに露光を与えるから、1/45秒のシャッタ速度と絞り値F4.0とで露光が行われる。この露光は、フイルム感度ISO3200の写真フイルム22bに対して適正EV値がEV4.5となり、EV3.0〜EV10.0の範囲で良好な撮影が行える。
同じシーンでの撮影が終了して次の撮影まで間がある場合には、ユーザはモード切替えノブ8をニュートラル位置に戻してレンズバリア5を閉じる。これにより、レリーズ操作阻止レバー74が上昇位置に戻り、レリーズボタン9の押下操作が禁止される。ユーザは、次に撮影を行いたいと思ったときに、そのままでは、レンズバリア5は閉じられ、レリーズボタン9も押し下げることができないから、自然とモード切替えノブ8を操作することになる。このモード切替えノブ8を操作する際には、これから撮影するシーンに合わせて撮影モードの設定を行うから、撮影モードを切り替えるのを忘れて、例えば日中撮影モードのままで室内を撮影して失敗するということを未然に防ぐことができる。
次に、本発明の第2実施形態を示す図12において、レンズ付きフイルムユニット80のユニット本体81の前面には、長方形の板状をしたレンズバリア82が、撮影レンズ84及びファインダ85を覆い隠す閉位置と、撮影レンズ84及びファインダ85を開放する開位置との間で左右方向にスライド自在に設けられている。このレンズバリア82の前面には、レンズバリア82をスライド移動させる際に右手の中指等で操作される突条をした把手82aが形成されている。
前記撮影レンズ84の図面右方には、モード切替えノブ86が上下動自在に設けられている。レンズ付きフイルムユニット80は、レンズバリア82を開位置にした状態で、モード切替えノブ86を下方位置にしたときには、日中撮影モードになり、上方位置にしたときには、室内撮影モードになる。この日中撮影モード,室内撮影モードは、上記第1実施形態と同じであるから説明を省略する。
図13に示すように、モード切替えノブ86の板状をした基部87は、側方へ突出形成された突起部87aを有する。この突起部87aの端面87bはテーパー面をしており、レンズバリア82の側方へ突出した突起部82bのテーパー面をした端面82cと対峙している。モード切替えノブ86が上方位置にある場合に、レンズバリア82を開位置から閉位置に移動させると、突起部82bの端面82cが突起部87aの端面87bを押し、モード切替えノブ86が下方位置に移動するから、室内撮影モードから日中撮影モードに移行する。
また、レリーズボタン89の下方には、この操作を許容する許容位置と操作を阻止する阻止位置との間で回動されるレリーズ操作阻止レバー90が設けられている。このレリーズ操作阻止レバー90に形成された長孔90aには、レンズバリア82の背面から突出形成された棒状突起92が遊挿されている。これにより、レンズバリア82が開位置にあるときには、レリーズ操作阻止レバー90が反時計方向に回動してレリーズボタン89の押下操作を許容するが、レンズバリア82が閉位置にあるときには、レリーズ操作阻止レバー90が時計方向に回動してレリーズボタン89の押下操作を阻止し、レンズ付きフイルムユニットはOFFモードになる。すなわち、レンズバリア82が閉位置にあるときには、絞りやシャッタ速度は日中撮影モードと同じになるが、レリーズ操作が阻止されるOFFモードになる。
図14(A)に示すように、レンズバリア82が開位置にあるときには、突起部82bは突起部87aに係合しないから、自由にモード切替えノブ86を操作することができるとともに、レリーズ操作阻止レバー90はレリーズボタン89の押下操作を許容する。これにより、ユーザは、日中撮影モード,室内撮影モードのいずれかを選択して撮影を行う。
(B)に示すように、撮影を止め、レンズバリア82を閉位置に移動すると、モード切替えノブ86を日中撮影モードにセットしていた場合には、モード切替えノブ86はそのままであるが、モード切替えノブ86を室内撮影モードにセットしていた場合には、突起部82bの端面82cが突起部87aの端面87bを押し、モード切替えノブ86を押し下げるから、絞り及びシャッタ速度が室内撮影モードから日中撮影モードに移行するとともに、レリーズ操作阻止レバー90によってレリーズボタン89の押下操作が阻止され、OFFモードになる。
次に、本発明の第3実施形態を示す図15において、レンズ付きフイルムユニット100は、レンズバリア101を閉じた際に、撮影レンズ102及びファインダ103を同時に覆い隠す点では、上記第2実施形態と同じであるが、レンズバリア101を手前下方へ開く開き扉式とした点が異なる。
図16に示すように、モード切替えノブ105の側方に突出形成した突起部105aが、レンズバリア101に一体的に形成された爪部材106の前方に配置されている。モード切替えノブ105が上方の室内撮影モードにセットされた状態で、レンズバリア101を閉じると、爪部材106が突起部105aを上から下へ押し下げるから、モード切替えノブ105が下方へ押し下げられ、絞り及びシャッタ速度は室内撮影モードから日中撮影モードに移行する。また、このレンズバリア105の閉位置では、レリーズ操作が阻止されるOFFモードになる。
第1実施形態のレンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視図である。 レンズ付きフイルムユニットの構成を示す分解斜視図である。 モード切替え機構の構成を示す分解斜視図である。 ストッパーレバーの高速シャッタ位置でのシャッタレリーズを示す説明図である。 ストッパーレバーの低速シャッタ位置でのシャッタレリーズを示す説明図である。 絞り及びシャッタ速度切替え機構のOFFモードでの状態を示す説明図である。 絞り及びシャッタ速度切替え機構の日中撮影モードでの状態を示す説明図である。 絞り及びシャッタ速度切替え機構の室内撮影モードでの状態を示す説明図である。 OFFモードでのバリア羽根,モード操作リング及びレリーズ操作阻止レバーの関係を示す説明図である。 日中撮影モードでのバリア羽根,モード操作リング及びレリーズ操作阻止レバーの関係を示す説明図である。 室内撮影モードでのバリア羽根,モード操作リング及びレリーズ操作阻止レバーの関係を示す説明図である。 第2実施形態のレンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視図である。 レンズバリア,モード切替えノブ,レリレリーズ操作阻止レバー及びレリーズボタンの関係を示す説明図である。 日中撮影モードからレンズバリアを閉じる様子を示す説明図である。 第3実施形態のレンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視図である。 レンズバリアとモード切替えノブとの関係を示す説明図である。
符号の説明
1,80,100 レンズ付きフイルムユニット
5 レンズバリア
8,86,105 モード切替えノブ
9,89 レリーズボタン
22b 写真フイルム
25 モード切替え機構
34 シャッタ羽根
49 ストップレバー
62 大絞り板
63 絞り切替え板
65 レンズ押さえ板
68 切替えリング
69 モード操作リング
70,71 バリア羽根
74,90 レリーズ操作阻止レバー
106 爪部材

Claims (5)

  1. 未露光の写真フイルムが予め装填され、露光条件が異なる複数の撮影モードを有し、前記撮影モードのうちいずれかにセットして撮影を行うとともに、撮影レンズを閉じる閉位置と開放する開位置との間で変位されるレンズバリアを有するレンズ付きフイルムユニットにおいて、
    前記撮影モードのいずれにもセットされず撮影が禁止されるOFFモードを設け、前記レンズバリアを開位置から閉位置に変位する毎に、前記撮影モードからOFFモードに戻ることを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 前記OFFモードでは、シャッタレリーズ操作が阻止されることを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユニット。
  3. 前記OFFモードでは、前記レンズバリアがファインダの前面を覆うことを特徴とする請求項1または2記載のレンズ付きフイルムユニット。
  4. 前記OFFモードにセットした状態で出荷されることを特徴とする請求項1または2記載のレンズ付きフイルムユニット。
  5. 未露光の写真フイルムが予め装填され、露光条件が異なる複数の撮影モードを有し、前記撮影モードのうちいずれかにセットして撮影を行うとともに、撮影レンズを閉じる閉位置と開放する開位置との間で変位されるレンズバリアを有するレンズ付きフイルムユニットにおいて、
    前記撮影モードの切替え操作に伴って前記撮影モードの各セット位置と前記撮影モードのいずれにもセットされず撮影が禁止されるOFFモードのセット位置との間で変位されるモード操作部材と、
    このモード操作部材と前記レンズバリアとを連動し、前記モード操作部材が前記撮影モードの各セット位置にあるときにはレンズバリアを開位置とし、前記モード操作部材がOFFモードのセット位置にあるときにはレンズバリアを閉位置とする連動手段と、
    前記モード操作部材に連動し、前記モード操作部材が前記撮影モードの各セット位置にあるときにはシャッタレリーズ操作を許容し、前記モード操作部材がOFFモードのセット位置にあるときにはシャッタレリーズ操作を阻止するレリーズ操作制御部材と、
    を設けたことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
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