JP2006091440A - 剥がし検知表示機能付き粘着シート - Google Patents

剥がし検知表示機能付き粘着シート Download PDF

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Abstract

【課題】剥離表示のコントラストとセキュリティー性が改良された剥がし検知表示機能付き粘着シートを提供する。
【解決手段】基材層1と粘着層2を有する粘着シートであって、前記基材層が、一方の面にレリーフホログラムを形成するレリーフ面Hを有する基材層支持体4、及び前記基材層支持体のレリーフ面側の一部に非開放型の剥離表示を表示するための剥離層5を備え、且つ前記粘着層が、前記基材層の前記基材層支持体の前記剥離層形成側に積層されていることを特徴とする剥がし検知表示機能付き粘着シート。
【選択図】図1

Description

この発明は、不正行為等を検知する目的で、剥がされた証を視認できる剥がし検知表示機能を有する粘着シートに関する。
剥がされたことをより明確に表示できるとともに、より確実に被貼着物件側に物質痕跡が残留しない、剥がし検知表示機能付き粘着シートが開示されている(例えば、特許文献1参照)。当該文献には、剥がされたことをより明確に表示できるとともに、被貼着物件側に物質痕跡が残留しない、剥がし検知表示機能付き粘着シートが記載されている。該粘着シートは、一旦、物品に貼り付けた後、剥がしたときに剥離表示を形成する剥離層が裏面側に形成された基材層支持体と、前記剥離層上を含んで基材層支持体の裏面側全体若しくは一部を覆うように積層された粘着層を有する積層構造となっている。剥離表示は、剥離層と接触する他の層との界面が剥離することにより空隙が発生し、剥離界面と空隙(空気)の屈折率の差から、新たな反射面が形成されることで発現し、目視可能となるものと記載されている。
また、剥離前は透明であるが剥離すると絵柄が現れ、再接着が困難であり、無理に再接着しても容易にそれが分かる、包装の開封防止及び再包装防止に適したレリーフホログラムを用いたホログラムシートが提案されている(特許文献2参照)。
前記ホログラムシートは、ホログラム再生可能な情報が記録されたレリーフホログラムのレリーフ面を有する層と、そのレリーフ面を埋める層からなり、初期にはこの両者が相互に接着されており、両者の層を相互に剥離することによりホログラムに記録された像が再生可能となるホログラムシートである。そして、レリーフ面を有する層と、そのレリーフ面を埋める層とは、容易に剥離でき、かつ通常の圧力ではこれら分離した2枚のシートは再接着出来ない構造となっている。
特開2004−177927号公報 特開平10−222044号公報
前記特許文献1に記載の剥がし検知表示機能付き粘着シートは、剥離表示のコントラストを高めるために、着色層を使用することが好ましい実施の態様であるが、例えば、着色層を金属蒸着層とした場合などは、背景色が明るいために剥離表示のコントラストが著しく低くなるなどの問題が残されていた。また、剥離層が形成する剥離表示のパターンが、例えば、縞模様等の粘着シートの端部まで連続するパターンである場合には、剥離層の剥離界面が外部に開放される状態となり、水の浸入や、故意に接着剤等を注入する行為等により、剥離表示が発現できない、あるいは発現後に剥離表示が消失するという恐れがあった。さらには、剥離表示部分が、剥離層とその隣接するいずれの面でも良く、剥離層自体の破壊でも良いため、剥離界面が制御された形状にコントロールされていないが為に、剥離界面が比較的平滑である場合において、加熱圧着等の手段により剥離界面が再密着し、剥離表示が消失する場合があった。
一方、特許文献2に記載のホログラムシートは、ホログラムに記録させた像が再生可能になるためには、レリーフ面を有する層と、そのレリーフ面を埋める層を相互に剥離する必要があることから、例えば、予めその一方の面に粘着剤層を形成するなどして、剥がし検知表示機能付き粘着シートを作製した場合、被貼着物件に、レリーフ面を有する層、または、そのレリーフ面を埋める層のいずれかが残留することになる。また、再生可能な情報はレリーフホログラムとして記録する必要があるため、特定の情報を少量だけ作製するには、非常にコストがかかるという問題があった。さらに、レリーフ面を有する層と、そのレリーフ面を埋める層を相互に剥離した際、レリーフ面は露出してしまうため、再度、レリーフ面に対して接着性の低い接着剤などを塗布して貼り合わせることで、元通りの外観に改ざんすることが容易であるなど、セキュリティー性は充分ではなかった。
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、剥離表示のコントラストとセキュリティー性が改良された剥がし検知表示機能付き粘着シートを提供することにある。
発明者らは、剥がし検知表示機能付き粘着シートの剥離表示部分において、剥離界面をホログラム再生可能なレリーフ面とすることで、剥離表示部分の反射光が、剥離表示部分以外の反射光の性質と異なり、着色して見えるなど、背景色にあまり制限されずに剥離表示のコントラストが向上出来ることを見出した。さらに、剥離表示が発現する前には、レリーフ面は屈折率の近い剥離層により埋められており、レリーフ面での回折が起こらないためにホログラムが再生されず、ホログラム像は潜像となっていることから、事前にホログラムパターンや、その使用すら予測出来ず、また、レリーフホログラム自体が偽造困難であることからも、優れたセキュリティー性を有することを見出した。
ところが、種々検討する中で、剥離表示パターンが連続的であり、粘着シートの端面に剥離表示パターンの輪郭部分が接する構造であると、その部分から水などが浸入したり、故意に液状接着剤等を注入することなどでホログラム像が消失する場合があり、セキュリティー性が未だ不十分であることが判った。これを解決するため、剥離表示のパターンを非開放型の剥離表示、つまり、剥離表示パターンの輪郭部分が粘着シートの端部に接することなく、したがって、粘着シート端部に剥離表示パターンの輪郭部分が開放状態にならないようにパターンを形成することで、剥離界面を外部から確実に隔離でき、よってセキュリティー性を一層向上出来ることを見出した。さらに、剥離表示パターンを、例えば、「VOID」「開封済み」「当たり」等の情報とすることで、レリーフホログラム自体には、特定の情報を作製する必要はなく、比較的安価に特定の情報を作製、提供することが出来る。
発明者らは、鋭意検討の結果、下記のような粘着シートを用いることにより、剥がされたことをより一層明確に表示できるとともに、被貼着物件側に物質痕跡が残留しない機能が兼ね備えられ、セキュリティー性にも優れることを見いだし、本発明に至った。
即ち、本発明は、基材層と粘着層を有する粘着シートであって、
前記基材層が、一方の面にレリーフホログラムを形成するレリーフ面を有する基材層支持体、及び前記基材層支持体のレリーフ面側の一部に非開放型の剥離表示を表示するための剥離層を備え、
且つ前記粘着層が、前記基材層の前記基材層支持体の前記剥離層形成側に積層されていることを特徴とする剥がし検知表示機能付き粘着シートを提供するものである。
本発明によれば、剥離表示のコントラストとセキュリティー性が改良された被貼着物件側に物質痕跡が残留しない剥がし検知表示機能付き粘着シートを提供することができる。本発明の剥がし検知表示機能付き粘着シートは、剥がされたことを明確に表示できるとともに、剥離表示を消去したり、偽造することが困難であり、かつ、確実に被貼着物件側に物質痕跡が残留しないという特徴を有する。
本発明の剥がし検知表示機能付き粘着シート(以下、本発明の粘着シートという)の基本的な構造を図1に示す。図1の粘着シートは、一旦、物品に貼り付けた後、剥がしたときに剥離表示10(図3中に図示)を形成する非開放型の剥離表示パターンの剥離層5がレリーフホログラムを形成するレリーフ面H側に形成された、実質的に透明なフィルム状の基材層支持体4と、前記剥離層5上を含んで基材層支持体4のレリーフ面H側全体若しくは一部を覆うように積層された粘着層2を有する積層構造となっている。
本発明の粘着シートの基本的な構造は図1であるが、より好ましい実施形態を図2に示す。図2の粘着シートは、剥離層5がレリーフホログラムを形成するレリーフ面H側に非開放型のパターンとして形成された実質的に透明なフィルム状の基材層支持体4の、前記剥離層5上を含んで基材層支持体4のレリーフ面H側に接着層7を介して粘着層2が積層された構造となっている。粘着層2は、粘着剤層9と粘着層支持体8の積層構造となっており、粘着層支持体8の全面もしくは一部に着色層6が設けられている。
本発明の粘着シートには剥離シート3を設けることができる。剥離シート3は、本発明の粘着シートを枚葉の実施形態とする場合は必要であるが、ロール状(巻状)の実施形態で製造する場合は設けなくても良い。ロール状の実施形態とする場合は、基材層支持体4の表面、つまり、剥離層5及び着色層6が設けられていない面は、シリコーン系樹脂等により剥離処理を施されていることが好ましい。
また、図3は、図2の粘着シートを物品から剥がした時に、基材層支持体4のレリーフ面Hと剥離層5との間で剥離が起こり、剥離表示10が現れていることを示した図である。
(粘着層2)
本発明において、粘着層2は物品に貼着するための粘着剤層9を必須の構成とする。粘着層2の構成としては、(1)粘着剤層9のみ、(2)粘着剤層9と粘着層支持体8の構成を挙げることができる。
(粘着層2の90°剥離伸び変形)
本発明の粘着シート及び粘着層2は以下に記載する範囲の90°剥離伸び変形を示すことが好ましい。
本発明に用いる粘着層2の90°剥離伸び変形は好ましくは2.5%以上、より好ましくは5%以上、さらに好ましくは10%以上である。また、本発明に用いる粘着層2の90°剥離伸び変形の上限は特に限定されないが、粘着層2の変形が大きい粘着シートでは、粘着シートを被貼着物件から剥がす際に粘着層2が引き伸ばされるが故に粘着層2と基材層1の接着性が低下するため、好ましくは900%以下であり、より好ましくは400%以下、さらに好ましくは300%以下である。したがって、好ましい剥離伸び変形の範囲は、2.5%〜900%であり、5%〜400%であることがより好ましい。10%〜300%であることが特に好ましい。
特に、本発明に用いる粘着層2をポリエチレン板に貼着して90°剥離を行った時の剥離伸び変形が2.5%以上であることが好ましく、2.5%〜900%であることがより好ましく、5%〜400%であることが更に好ましい。10%〜300%であることが最も好ましい。
(粘着シートの90°剥離伸び変形)
本発明の粘着シートの90°剥離伸び変形は、実質的には本発明に用いる基材層支持体4の剥離伸び変形を示しており、粘着シートを剥離した際に、前記基材層支持体と本発明に用いる粘着層2の剥離伸び変形の差により、本発明に用いる剥離層5と前記基材層支持体の界面が剥離するような応力やひずみが発生するため、剥離表示10が発現するものと考えられる。よって、前記粘着シートの90°剥離伸び変形は、前記粘着層2の90°剥離伸び変形よりも小さいことが好ましく、2.5%未満であることが好ましい。また、より好ましくは1%以下であり、0%であることが特に好ましい。
(90°剥離伸び変形の定義)
90°剥離伸び変形とは、図4に示したように23℃雰囲気下における20mm幅のサンプルをJIS-Z0237(2000)の90度試験板に対する90度引きはがし粘着力の測定にしたがい、つかみ間隔がdmmの位置から試料を被着体11と90°方向に保ったまま300mm/分の速度でamm引き上げたときの剥離長さをbとし、次式で与えられる値と定義する。
90°剥離伸び変形(%)=(a-b)÷(b+d)×100
また、本発明では、d=0mm、a=20mm、剥離距離の測定は0.5mm単位とした。
90°剥離伸び変形を測定することにより、剥がし力による粘着シート及び粘着層2の変形量を定量化することができる。
(基材層支持体4)
本発明の粘着シートに用いられる基材層支持体4は種類に限定はないが、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂などのプラスチックフィルムが例示できるが、高強度で安価な透明の二軸延伸ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレートが好適に選択される。
さらに、該基材層支持体4の表面に、易接着処理等の表面処理を行っても良く、さらに、該剥がし検知表示機能付き粘着シートが被貼着物件に残留しないが故に、そのすり替えを防止する目的で、バーコードや管理コード等の印刷やサイン、捺印等を行うことも出来る。
(レリーフホログラム)
本発明の粘着シートに用いられるレリーフホログラムを形成するレリーフ面Hは、レリーフ面を構成する透明体と空気が接した場合に、その屈折率の差からフレネル反射を行い、ホログラムを再生するものであれば、特にホログラムの種類や撮影方法、作製方法等は、既に公知の技術を使用すれば良く、限定されない。
また、前記レリーフ面Hは、本発明に用いる基材層支持体4に直接エンボス成形等により形成されたものであっても、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂、感光性樹脂などからなる透明なレリーフ形成層を設けても良く、加熱圧着により剥離層5と再融着しにくい熱硬化性樹脂がセキュリティー性の面で好適である。
(剥離層5)
本発明の粘着シートに用いられる剥離層5は、該剥離層5と基材層支持体4上のレリーフ面Hとの密着性が比較的弱い透明インキ等を用い、「VOID」や「開封済」等の非開放型のパターン状に印刷等の手段を用いて基材層支持体4のレリーフ面Hに積層するなどの方法で作製できる。
剥離層5は、例えば、凸版印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷又はスクリーン印刷等、公知慣用の手段を用いて基材層支持体4のレリーフ面H上にレリーフ面を埋めるように形成する。剥離層5を形成する為のインキとしては、UV硬化型のインキや溶媒乾燥型のインキ等から適宜選定して使用すればよく、例えば、アクリル樹脂やポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリスチレン、セルロース、酢酸ビニル、ウレタン樹脂等の樹脂を溶媒に溶解、または分散したものを使用することができる。また、インキを基材層支持体4のレリーフ面H上に形成する方法には、溶剤を含有するインキを用いて印刷後に加熱乾燥する方法や、紫外線や電子線等の照射により硬化するタイプのインキを用いて印刷後に紫外線や電子線を照射させる方法を用いることができる。
しかし、剥離層5がレリーフ面Hより一旦剥離した後に、加熱圧着しようとした場合に、再度剥離層5がレリーフ面Hを埋めるように再接着可能な材料を使用した場合、剥離表示が消失する可能性があることから好ましくない。一方、レリーフ面Hは、ホログラムの再生可能な微細な凹凸が形成されているが故に、前記剥離層5の、レリーフ面Hとの剥離面にもホログラムの再生可能な微細な凹凸が転写成形されるため、再びレリーフ面Hと剥離層5が、完全に相互の凹凸を埋めるように重なることは極めて困難であり、よって、前記剥離層5に使用される樹脂が、熱溶融しにくい樹脂を選択すれば、加熱圧着等の手段によっても、一旦表示された剥離表示を消失することはなく、好ましい実施態様である。この理由から、前記剥離層5は、軟化温度や溶融温度が高い材質により形成されることが好ましく、前記剥離層5が熱硬化性樹脂であることが特に好ましい。さらに、種々の画像や情報を織り交ぜて、少量多品種の粘着シートを生産したい場合には、紫外線や電子線硬化タイプのインキを使用して、凸版又はフレキソ印刷機を用いて印刷することが好ましい。
(粘着層2の引張強さ)
本発明の粘着シートに使用する粘着層2の引張強さは、該粘着層2の一部が被貼着物件に残留しないことの信頼性を高くする目的において、1N/10mm以上であることが好ましく、より好ましくは2N/10mm以上、さらに好ましくは4N/10mm以上である。また、引張り試験の際にフィルムが非晶構造から結晶構造と変化するなどにより、初期は前記90°剥離伸び変形が2.5%以上の柔軟性がありながら、引張強さはむしろ90°剥離伸び変形の低いものよりも高強度を示すものがあるために、該粘着層2の引張強さの上限値は特に限定しない。
(粘着層2の引張強さの定義)
ここで、本発明において、粘着層2の引張強さは、JIS-Z0237(2000)の引張強さの試験方法において、標線間隔を5mmとしたときの引張り強さ(N/10mm)と定義する。
(粘着層支持体8)
本発明の粘着シートに使用する粘着層2は、90°剥離伸び変形が2.5%以上であることが好ましく、このような粘着剤としては、単層ではゴム系粘着剤などが上げられる。しかし、前記粘着層2が粘着剤層9のみの場合、該粘着層2と基材層1との接着力、および該粘着層2の90°剥離伸び変形、及び該粘着層2の引張強さ、及び該粘着層2と被貼着物件との接着力のバランスを調整する必要がある。このため、粘着層2が粘着剤層9と粘着層支持体8と接着層7からなり、該接着層7が前記基材層1上に積層された構成の方が、上記のバランスを調整しやすくなるため好ましい。
(粘着層支持体8の種類)
本発明の粘着シートに粘着層支持体8を使用する場合は、その支持体の種類は特に限定されないが、柔軟でかつ破断しにくい材料が好適に選択される。具体的には、LLDPEやLDPE、CPP、EVA、ナイロン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等を主成分とする単層、又は、多層のフィルムが例示できる。さらに、二軸延伸ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート等の比較的高強度な材料であっても、基材層支持体4と比較し、相対的に伸びやすいものであれば使用することが出来、基材層支持体4と同等の樹脂を使用したものであってもよい。このような場合は、基材層支持体4と粘着層支持体8と厚み差を付ければ良く、同素材の場合、基材層支持体4の厚み÷粘着層支持体の厚みが4以上となる組み合わせが好ましい。また、接着性向上のためにその表面にコロナ処理や易接着コート処理等が施されているものであっても良く、着色や意匠、偽造防止等の目的で印刷等が施されているものであっても良い。さらに、着色剤や帯電防止剤等の添加剤を添加することも出来る。
(粘着層支持体8の厚み)
本発明の粘着シートに使用する粘着層2として支持体を使用する場合は、その支持体の厚みは特に限定されないが、一般に薄すぎると引張り強度が低下するため、破断しやすくなり、厚すぎると剛性が高くなって変形し難くなるため、好ましくは3〜200μm、より好ましくは5〜50μmである。
(粘着層2を構成する粘着剤層9の粘着剤の種類)
本発明の粘着シートに使用する粘着層2を構成する粘着剤層9の粘着剤の種類は特に限定されず、アクリル系、ゴム系、シリコーン系等の粘着剤から適宜選択して使用できるが、貼着物品により残留しにくい、いわゆる再剥離タイプのアクリル系粘着剤がより好適に選択される。また、被貼着物品への接着力は、低すぎると剥離表示が発現せず、高すぎると貼着物品に残留しやすくなるため、好ましくは1〜20N/20mm、より好ましくは2〜10N/20mmのものが好適に選択されるが、特にこの範囲に限定されるものではない。
(着色層6)
本発明の粘着シートは、特に着色層を設けなくともコントラストの高い剥離検知表示が現れるが、さらに明瞭な剥離表示を得る目的や、情報、デザイン等の必要にあわせて、着色層6を積層することが出来る。着色層6は、剥離層5を覆うように基材層支持体4の全面若しくは一部に積層しても良いが、本発明に粘着層支持体8を使用する場合は、そのいずれかの面に積層することも出来る。
着色層6を形成する方法としては、グラビアインキや平・凸版インキ等のインキ類を印刷やコーティングする方法や、金属をスパッタリングや蒸着等により被覆する方法等が例示できる。
着色層6としては、特に限定されるものではなく、例えば、色材を含有するインキの層を単層に積層することが例示出来るが、剥離層5を覆うように基材層支持体4のレリーフ面H側の全面若しくは一部に積層する場合は、透明樹脂がレリーフ面を埋めるように積層されることが好ましいことから、色材を含有するインキの層が透明樹脂からなるプライマー層を介して積層するなど、複数の層からなる構成であっても良い。特に、着色層6が剥離層5を覆うように基材層支持体4の全面若しくは一部に積層される場合は、着色層6としては、基材層支持体4に対して接着力の大きなものが好適に使用される。
着色層6が、剥離層5を覆うように基材層支持体4の全面若しくは一部に積層した場合は、剥離表示が発現する際に、剥離表示部分の着色層6も変形することにより剥離表示のコントラストが高められる効果をも有しており、特に従来の剥がし検知表示機能付き粘着シートでは、好適に用いられていた。
しかし、着色層6を、剥離層5を覆うように基材層支持体4のレリーフ面H側の全面若しくは一部に積層する場合は、剥離層5の厚みや溶解性など種々の影響により、剥離表示が発現していない状態にもかかわらず、剥離層5が形成する非開放型のパターンの輪郭が目視出来たり、剥離層5がレリーフ面Hに対し、接着性が低い設計故に、着色層6を積層させる際に、剥離層5が脱落する恐れがあるなどの問題があった。一方、本発明の剥がし検知表示機能付き粘着シートでは、剥離表示部分にホログラム像が再生されることにより剥離表示のコントラストが改善されたものであることから、着色層6を設けなくても良く、また、本発明に粘着層支持体8を使用する場合は、そのいずれかの面に着色層6を積層してもよい。特に、金属蒸着やスーパーメタリックインキなどの高輝度な着色層は、ホログラム再生のコントラストを向上出来ることや、ラベルの高級感等を付与出来るという着色層でありながら、剥離層5上に、剥離層5が形成するパターンを予め目視出来ないように積層したり、小ロットや安価に積層することが難しかったため、粘着層支持体8の少なくとも片面に金属蒸着などの高輝度着色層6を形成することが好ましい。
なお、着色層6は、必ずしも連続的に形成されている必要はなく、デザイン、情報等の形態にパターン化されたものであってもよい。
(粘着シートの積層方法)
本発明の粘着シートの各層を積層する方法は特に限定されないが、以下のような方法が例示出来る。
a)透明な基材層支持体4の一方の面にレリーフホログラムを形成するレリーフ面Hが成形可能な、好ましくは熱硬化性樹脂をコーティングし、レリーフホログラムが凹凸表面として記録されている版をエンボスし、必要に応じて硬化させることで基材層支持体4の一方の面にレリーフ面Hを形成する。次いで、基材層支持体4のレリーフ面H側に、レリーフ面Hとの接着力が比較的低い透明樹脂を主成分とする、好ましくは二液架橋型等の熱硬化性樹脂性の剥離インキを、星の形状等の非開放型のパターン状に例えばグラビア印刷等の手段を用いてレリーフ面Hの凹凸を埋めるように積層し、必要に応じて加熱乾燥させ、剥離層5を形成する。次に、剥離紙上に透明な永久接着型のアクリル系粘着剤等を塗布乾燥させ、接着層7を形成しておき、前記基材層支持体4の前記剥離層5形成面側に前記接着層7が積層されるように貼り合わせることで、第1の粘着シートを作製する。このとき、前記レリーフ面Hは、前記剥離層5あるいは前記接着層7いずれかにより凹凸が埋められており、この時点ではホログラムが再生出来ず、前記剥離層5が形成する「星」のパターンも目視出来ない。
一方、剥離紙3の剥離処理面側に再剥離性の粘着剤層9を形成しておき、粘着層支持体8の一方の面と貼り合わせることで第2の粘着シートを作製する。
次いで、前記第2の粘着シートの前記粘着層支持体8上に、所望のデザインや色に印刷等の方法を用いて着色層6を形成した後、さらに着色層6面上に、前記第1の粘着シートの剥離紙を除きながら、接着層7面側を貼り合わせることで、本発明の剥がし検知表示機能付き粘着シートが作製出来る。この粘着シートは、前記第1の粘着シートが全て透明な材料により構成されているので、これらの層を通して、前記第2の粘着シート上に積層された着色層6が形成するデザインや色が目視され、かつ、前記剥がし検知表示機能付き粘着シートが物品に貼着されるまでは、剥離表示10は生じていない。また、前記剥がし検知表示機能付き粘着シートから剥離紙3を取り除き、一旦物品に貼着した後、物品より引き剥がした場合は、前記粘着層支持体8が剥離伸び変形により伸ばされ、基材層支持体4は伸ばされないことから、これらの層間に剥離力が発生し、この剥離力よりも層間強度の低い前記剥離層5とレリーフ面Hの界面にて剥離表示10が発生する。剥離表示10が発生した部分では、レリーフ面Hの凹凸により形成されたホログラム像が再生され、「星」のパターン状にホログラムが出現するようになる。なお、前記粘着シートは、貼着物品に残留せず、再貼着が可能であり、剥離表示10は非開放型のパターンであり、外部に開放されていないことから、水等の浸入により剥離表示10のホログラム像が消失することが無く、目視角度によっては、剥離表示部分を通過して着色層6は目視可能であり、例えば、着色層6の形成手段を、インクジェットプリンターや熱転写プリンターなどを用いれば、極めて少量多品種なデザインや色を背景とする剥がし検知表示機能付き粘着シートを作製することが出来る。
b)着色層6として金属蒸着を一方の面に施した粘着層支持体8の着色層6面側に、接着層7として透明な永久強接着タイプの粘着剤を積層し、もう一方の面に再剥離型の粘着剤層9と、両面に剥離処理された剥離紙3を順次積層し、テープ状に巻き取ることにより、両面テープ状の粘着層2を作製する。
透明な基材層支持体4の一方の面にa)と同様にしてレリーフ面Hを形成する。次いで、基材層支持体4のレリーフ面H側に、レリーフ面Hとの接着力が比較的低い透明樹脂を主成分とする、例えば紫外線硬化性の剥離インキを、例えば、シルクスクリーン印刷や凸版印刷などの手段により、「当たり」等の非開放型のパターン状にレリーフ面Hの凹凸を埋めるように積層し、必要に応じて紫外線照射等の手段で硬化させ、剥離層5を形成する(基材層1)。
次に、前記粘着層2の前記接着層7面側と、前記基材層1の前記剥離層5形成面側とを貼り合わせることで、本発明の剥がし検知表示機能付き粘着シートが作製出来る。少量多品種に剥離表示10のパターンを作製する場合に好適な方法である。
c)透明な基材層支持体4の一方の面にa)と同様にしてレリーフ面Hを形成する。次いで、基材層支持体4のレリーフ面H側に、レリーフ面Hとの接着力が比較的低い透明樹脂を主成分とする剥離インキを、例えば、グラビア印刷などの手段により、「開封済み」等の非開放型のパターン状にレリーフ面Hの凹凸を埋めるように積層し、必要に応じて加熱乾燥等の手段で剥離層5を形成する。さらに、前記基材層支持体4の前記剥離層5形成面側に、前記基材層支持体4のレリーフ面Hと接着性の高い透明樹脂からなるプライマー層を全面にグラビア印刷等の手段で積層させ、次いで、プライマー層上に、着色層6として、例えば鱗片状の金属粉等の色材を分散した着色インキなどをグラビア印刷等の手段で積層させ、着色層6上に、粘着層2として、例えば再剥離型のゴム系粘着剤を、さらに、剥離紙3を順次積層させることで、本発明の剥がし検知表示機能付き粘着シートが作製出来る。大量に効率よく剥がし検知表示機能付き粘着シートを作製する場合に好適な方法である。
以下に実施例により具体的に説明する。
(基材層1−aの作製)
厚さ50μmの透明なポリエステルフィルムの一方の面にレリーフ面が形成されたホログラムフィルム(日本コーバン社製ホログラムフィルム 「KP−7」)のレリーフ面側に、ポリメチルメタクリレート(PMMA)を主成分とする二液架橋型の透明剥離インキを用いて、約12ポイントのゴシック体で「開封済」の繰り返しパターンをグラビア印刷機により印刷し、加熱乾燥させることで非開放型のパターン状に剥離層5を形成し、基材層1−aを作製した。
(基材層1−bの作製)
厚さ50μmの透明なポリエステルフィルムの一方の面にレリーフ面が形成されたホログラムフィルム(日本コーバン社製ホログラムフィルム 「KP−7」)のレリーフ面側に、透明なUV硬化型インキ(T&K社製「UV161メジウムS」)を直径5mmのドットが約5mmの間隔に繰り返された「水玉パターン」にシール印刷機(凸版印刷機)により印刷し、直ちにUV照射によりインキを硬化させることで、非開放型のパターン状に剥離層5を形成し、基材層1−bを作製した。
(基材層1−cの作製)
厚さ50μmの透明なポリエステルフィルムの一方の面にレリーフ面が形成されたホログラムフィルム(日本コーバン社製ホログラムフィルム 「KP−7」)のレリーフ面側に、ポリメチルメタクリレート(PMMA)を主成分とする一液型の透明剥離インキを約12ポイントのゴシック体で「開封済」の繰り返しパターンにグラビア印刷機により印刷し、加熱乾燥させることで非開放型のパターン状に剥離層5を形成し、基材層1−cを作製した。
(基材層1−dの作製)
厚さ50μmの透明なポリエステルフィルムの一方の面にレリーフ面が形成されたホログラムフィルム(日本コーバン社製ホログラムフィルム 「KP−7」)のレリーフ面側に、透明なUV硬化型インキ(T&K社製「UV161メジウムS」)を幅5mm間隔5mmの「ストライプパターン」にシール印刷機(凸版印刷機)により印刷し、直ちにUV照射によりインキを硬化させることで、開放型の連続したパターン状に剥離層5を形成し、基材層1−dを作製した。
(基材層1−eの作製)
厚さ50μmの透明なポリエステルフィルムの一方の面に、透明なUV硬化型インキ(T&K社製「UV161メジウムS」)を直径5mmのドットが約5mmの間隔に繰り返された「水玉パターン」にシール印刷機(凸版印刷機)により印刷し、直ちにUV照射によりインキを硬化させることで、非開放型のパターン状に剥離層5を形成し、基材層1−eを作製した。
(粘着層2−aの作製)
予め両面にコロナ処理を施した厚さ20μmのLDPEフィルム(密度0.919)を粘着層支持体8とし、その一方の面に、粘着剤層9として、あらかじめ乾燥後の厚さが30μmとなるようにアクリル系粘着剤(大日本インキ化学工業社製「クイックマスター SPS-1068」に大日本インキ化学工業社製イソシアネート系架橋剤「バーノックNC-40」を2質量部添加)を塗布、乾燥したセパレータを貼り合わせることで、粘着層2−aを作製した。
(粘着層2−bの作製)
着色層6として一方の面にアルミ蒸着を施した厚さ25μmのCPPフィルム(東レフィルム加工株式会社製「VM-CPP2203」)を粘着層支持体8として、その蒸着面の反対面側に粘着層2−aと同様にして粘着剤層9及び剥離紙3を積層し、粘着層2−bを作製した。
〔実施例1〕
(基材層1−bと粘着層2−bの積層)
粘着層2−bの粘着層支持体8面側に、接着層7として、アクリル系粘着剤(綜研化学社製「SK-1502」に綜研化学社製架橋剤「L-45」を1.3部添加)を乾燥後の厚さが20μmとなるように塗布、乾燥したものを予め準備しておき、基材層1−bの剥離層5形成面側と、シール印刷機により剥離層5を形成するのと同一工程上で貼り合わせることにより、剥がし検知表示機能付き粘着シートを作製した。
〔実施例2〕
(粘着層2−aへの着色層積層及び基材層1−aの積層)
基材層1−aの剥離層5形成面側に、接着層7として、予めアクリル系粘着剤(綜研化学社製「SK-1502」に綜研化学社製架橋剤「L-45」を1.3部添加)を乾燥後の厚さが20μmとなるように剥離紙上に塗布、乾燥したものを貼り合わせ、第1の粘着シートを作製した。
次いで、粘着層2−bの粘着層支持体8面側に、着色層6として、黒色のUV硬化型インキ(大日本インキ化学工業社製「RT−V」)を全面ベタ状に、さらに、白色の同UV硬化型インキを「このラベルを剥離すると表示が現れます。」の繰り返しメッセージパターンとしてシール印刷機により印刷することで形成した。さらに、粘着層2−bの着色層6形成面側に、前記第1の粘着シートの剥離紙を剥離しながら、接着層7が接するように貼り合わせることにより、剥がし検知表示機能付き粘着シートを作製した。
〔実施例3〕
(基材層1−aと粘着層2−aの積層)
粘着層2−aの粘着層支持体8面側に、接着層7として、アクリル系粘着剤(綜研化学社製「SK-1502」に綜研化学社製架橋剤「L-45」を1.3部添加)を乾燥後の厚さが20μmとなるように塗布、乾燥したのち、基材層1−aの剥離層5形成面側と貼り合わせることにより、剥がし検知表示機能付き粘着シートを作製した。
〔実施例4〕
(基材層1−cと粘着層2−aの積層)
基材層1−aの替わりに、基材層1−cを使用した以外は実施例3と同様にして剥がし検知表示機能付き粘着シートを作製した。
〔比較例1〕
(基材層1−dと粘着層2−bの積層)
基材層1−bの替わりに、基材層1−dを使用した以外は実施例1と同様にして剥がし検知表示機能付き粘着シートを作製した。
〔比較例2〕
(基材層1−eと粘着層2−bの積層)
基材層1−aの替わりに、基材層1−eを使用した以外は実施例1と同様にして剥がし検知表示機能付き粘着シートを作製した。
実施例1〜4、比較例1、2で作製した粘着シートについて、以下に示す方法により試験し、評価結果を表1に示した。なお、全ての粘着シートにおいて、90°剥離伸び変形は0%、SUS板への接着力は3.4N/10mm、PE板への接着力は1.8N/10mmであった。
(発字性試験)
作製した粘着シートをJIS-Z0237(2000)の90度試験板に対する90度引きはがし粘着力の測定に従い、銀色のステンレス板(SUS)、および乳白色のポリエチレン板(PE)を被着体11として、300mm/minで引き剥がした際に、剥離検知表示の発現状態を目視で確認した。さらに、各被着体に再貼付したときの剥離検知表示の視認性を目視で確認した。
○:剥離検知表示が発現し、高いコントラストで視認できた。
△:剥離検知表示が発現し、視認できた。
×:剥離検知表示が発現したが、ほとんど視認できなかった。
××:剥離検知表示が発現しなかった。
(被着体残留試験)
上記発字性試験において、被着体に粘着層2等の残留の有無を目視にて確認した。
○:被着体に粘着層2等が全く残留しなかった。
×:被着体に粘着層2等が一部でも残留した。
(耐油性試験)
上記発字性試験後の粘着シートにおいて、被着体(SUS)に再貼付し、食用油に5分間浸漬後の発字の状態を目視にて確認した。
○:剥離検知表示が変化無く視認できた。
×:剥離検知表示が消失した。
(耐圧着性試験)
上記発字性試験後の粘着シートにおいて、被着体(SUS)に再貼付し、80℃に加熱後直ちに剥離検知表示部分を爪でこすりつけるように圧着し、剥離検知表示の状態を目視にて確認した。
○:剥離検知表示が変化無く視認できた。
△:剥離検知表示が圧着により多少でも消失した。
×:剥離検知表示が加熱のみで完全に消失した。
Figure 2006091440
表1に記載した結果から明らかなように、実施例1および2の粘着シートは、(1)発字性、(2)被着体残留、(3)耐油性、(4)耐圧着性いずれも良好な評価が得られた。実施例3および4の粘着シートでは、着色層7が無く、粘着シートが透明なために、乳白色の被着体に貼付した場合は、剥離表示がやや視認しにくくなった。また、実施例4の粘着シートでは、(4)にてホログラムが部分的に再生されない傾向が見られた。一方、比較例1の粘着シートでは、(3)において、食用油が剥離表示部分に浸入し、レリーフ面Hを埋めてしまったため、ホログラムが再生されなくなった。さらに、比較例2の粘着シートでは、SUS、PEいずれに貼付の場合も上記(1)を満足するものは得られなかった。
本発明の一実施例の粘着シートの一部の断面図である。 本発明の一実施例の粘着シートの一部の断面図である。 本発明の一実施例の粘着シートを被着体に貼着後、剥離した状態を示す一部の断面図である。 粘着シートの粘着層2の90°剥離伸び変形の測定の概略図である。
符号の説明
1:基材層
2:粘着層
3:剥離紙
4:基材層支持体
5:剥離層
6:着色層
7:接着層
8:粘着層支持体
9:粘着剤層
10:剥離表示
11:被着体
12:引張試験機チャック
a:90°剥離伸び変形の測定における引き上げ距離
b:90°剥離伸び変形の測定における剥離距離
d:90°剥離伸び変形の測定における初期つかみ間隔

Claims (5)

  1. 基材層と粘着層を有する粘着シートであって、
    前記基材層が、一方の面にレリーフホログラムを形成するレリーフ面を有する基材層支持体、及び前記基材層支持体のレリーフ面側の一部に非開放型の剥離表示を表示するための剥離層を備え、
    且つ前記粘着層が、前記基材層の前記基材層支持体の前記剥離層形成側に積層されていることを特徴とする剥がし検知表示機能付き粘着シート。
  2. 前記粘着シートの90°剥離伸び変形が2.5%未満であり、
    且つ前記粘着層の90°剥離伸び変形が2.5%以上である請求項1記載の剥がし検知表示機能付き粘着シート。
  3. 前記剥離層が熱硬化性樹脂である請求項1又は2のいずれかに記載の剥がし検知表示機能付き粘着シート。
  4. 前記粘着層が、粘着剤層と粘着層支持体を積層した構造であり、
    前記基材層の前記剥離層形成側に接着層を介して積層されている請求項1、2又は3のいずれかに記載の剥がし検知表示機能付き粘着シート。
  5. 前記粘着層支持体の少なくともいずれか一方の面に着色層が設けられている請求項4に記載の剥がし検知表示機能付き粘着シート。
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