JP2004331696A - 剥離表示機能付き粘着シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】物品から剥がしたときに物品から剥がされたことの証となる剥離表示を表面側から目視可能に表示する剥離表示機能を有する粘着シートであって、前記粘着シートが、基材層支持体4と前記基材層支持体4の片面の一部に形成された剥離層5を有する基材層1と前記剥離層5を覆うように前記基材層支持体4の全面若しくは一部に粘着層2が積層された構造を有し、前記基材層支持体4が透明又は半透明のポリエチレンテレフタレート製のフィルムであり、前記剥離層5がアクリル樹脂を含有し、更に、前記剥離表示が前記基材層支持体4と前記剥離層5の間に現れる剥離表示機能付き粘着シートを用いる。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、不正行為等を検知したり、インスタントくじや絵の出るシールなどに利用可能な、剥がされた証を視認できる剥離表示機能を有する粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、宝石等の貴重品や重要書類等の重要物品の保管、輸送では、これら貴重品や重要物品を収納した金庫やトランクケース等の保管容器自体の盗難被害とは別に、保管容器からの物品の抜き取り、複製(不正な複製)、改竄、すり替えなどの不正行為の防止も重要である。特に、各種物品(貴重品や重要物品に限らない)の保管や託送を業務とする者には、業務の性質上、前述のような不正行為に対する対策が要求される。しかし、前述のような不正行為は捕捉が難しく、また、保管又は託送する物品が複製に利用された後に正規の場所に戻されたり、保管物品との判別が難しい精巧な贋物とすり替えられたりした場合などは、不正行為が有ったこと自体が発覚しにくいといった問題がある。例えば、旅行用スーツケースの一時預かりや託送の業務では、仮に従業員以外の者によってスーツケース内からの物品の抜き取り、複製(不正な複製)、改竄、すり替えなどの不正行為が行われても、不正行為に気づかぬままスーツケースを利用者に返却してしまったり、返却時あるいは返却後に不正行為の存在が判明したりして、思わぬ責任を負わされる可能性がある。
【0003】
そこで、近年、物品を収納した容器の開口部の封止用ラベルとして、容器から剥がしたときに剥がし行為の証となる表示を形成する機能(剥離表示機能)を有するものが提供されており、容器の不正開封の有無の判別等に利用されている。この種のラベル(剥離表示機能付きラベル)としては、例えば、ラベルを容器から剥がしたときに一部が容器側に残り、この残った部分によって剥がし行為が有ったことを示す表示(文字、記号等)を形成するものがある。また、別の方式のラベルとしては、被貼着物件上に粘着剤等の物質痕跡が残留しないタイプの剥がし防止用粘着シートも知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
前記特許文献1には、支持体と、支持体の片面に設けられた、被着体からの剥離に際して被着体に粘着剤や支持体の一部を残すことなく剥離することのできる程度の粘着力を有する粘着剤とから構成される封緘用粘着テープまたはラベルが記載されている。また、特許文献1に記載された種々の実施形態の一つとして、テープまたはラベルの支持体の片面に剥離性透明印刷表示層が設けられ、該表示層を設けた面が接着剤層により他のフィルムに貼り合わせられている例が記載されている(特許文献1の図1B)。そして、被着体からの剥離に際して支持体と剥離性透明印刷表示層部位の間に層間剥離を生じさせ、該層間剥離部位に剥離性透明印刷表示層の形状をかたどった空気層を発現させることにより剥離表示を表示させることが記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−41215号公報(特許請求の範囲、図1B)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の如く支持体と剥離性透明印刷表示層部位の間に層間剥離を生じさせて剥離表示を発現させるためには、支持体と剥離性透明印刷表示層間の接着力を極力小さくしておかなければならない。また、特に、実用上は、低速で剥離したり、接着性の低い被着体から剥離する場合においても剥離表示を発現させるための技術がより重要である。しかしながら、前記特許文献1には、前記剥離表示を表示させるための具体的な手段、例えば、支持体や剥離性透明印刷表示層を構成する材料等については全く触れられておらず、封緘用粘着テープまたはラベルにおいて、剥離表示をより確実且つ明瞭に表示させるためには更なる技術の検討が必要であった。
【0007】
したがって、本発明の目的は上記の課題を解決して、低速で剥離したり、接着性の低い被着体から剥離した場合でも、剥離後に、より確実且つ明瞭に剥離表示を発現する剥離表示機能付き粘着シートを提供することにある。また、本発明の他の目的は、上記課題を解決する剥離時に粘着剤等の残留の無い、剥離表示機能付き粘着シートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、このような状況に鑑み上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、物品から剥がしたときに物品から剥がされたことの証となる剥離表示を表面側から目視可能に表示する剥離表示機能を有する粘着シートであって、前記粘着シートが、基材層支持体4と前記基材層支持体4の片面の一部に形成された剥離層5を有する基材層1と前記剥離層5を覆うように前記基材層支持体4の全面若しくは一部に粘着層2が積層された構造を有し、前記基材層支持体4が透明又は半透明のポリエチレンテレフタレート製のフィルムであり、前記剥離層5がアクリル樹脂を含有し、更に、前記剥離表示が前記基材層支持体4と前記剥離層5の間に現れることを特徴とする剥離表示機能付き粘着シートを提供するものである。
【0009】
本発明の剥離表示機能付き粘着シート(以下、本発明の粘着シートという)の基本的な構造を図1に示す。図1の粘着シートは、一旦、物品に貼り付けた後、剥がしたときに剥離表示を形成する剥離層5が裏面側に形成された柔軟な透明又は半透明のフィルム状の基材層支持体4と、前記剥離層5上を含んで基材層支持体4の裏面側全体若しくは一部を覆うように積層された粘着層2を有する積層構造となっている。本発明の粘着シートを物品に貼着し、その後、該粘着シートを物品から剥がそうとすると、剥離表示機能が作用して剥離表示が出現する(図2中の剥離部10)。本発明では、基材層支持体4としてポリエチレンテレフタレート製のフィルムを使用し、剥離層5の成分としてアクリル樹脂を使用しているため、基材層支持体4と剥離層5の間の接着力を極力小さくすることができる。したがって、低速で剥離したり、接着性の低い被着体から剥離した場合でも、より確実且つ明瞭に剥離部10が出現する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の粘着シートの基本的な構造は図1であるが、より好ましい実施形態を図3に示す。図3の粘着シートは、剥離時に粘着剤等の残留の無い、剥離表示機能付き粘着シートの例である。図3の粘着シートにおける基材層1は、基材層支持体4と粘着層2の間に、基材層支持体4の片面の一部に形成された剥離層5を覆うように基材層支持体4の全面若しくは一部に着色層6が積層された構造をしている。
【0011】
図3の粘着シートを更に詳細に説明する。図3の粘着シートは、基材層1と粘着層2が積層された構造であり、更に前記基材層1が、
(1)透明又は半透明の基材層支持体4
(2)該基材層支持体4の片面の一部に設けられた剥離層5
(3)該基材層支持体4の該剥離層5が設けられた面上に該剥離層5を覆うように該基材層支持体4の全面若しくは一部に積層された着色層6
を有し、前記粘着層2が、
(4)前記着色層6に積層された粘着層支持体7
(5)前記粘着層支持体7に積層された粘着剤層8
を有する構造となっている。更に、前記剥離層5と前記基材層支持体4との接着力▲1▼が、前記剥離層5と前記着色層6との接着力▲2▼、前記着色層6と前記基材層支持体4との接着力▲3▼、及び前記着色層6と前記粘着層2との接着力▲4▼のいずれよりも小さく、且つ、前記粘着剤層8をポリエチレン板に貼着して90°剥離を行った時の接着力▲5▼と前記接着力▲1▼〜▲4▼の関係が、▲2▼〜▲4▼>▲5▼>▲1▼となっている。
【0012】
図3の粘着シートは、上記のような構造であり、各層間の接着力が上記の関係になっているため、被着体からシートを剥がした際には図4に示すように剥離層5と基材層支持体4との間に剥離部10が生じる。所定の形状に形成した剥離層5の部分だけに層間破壊が起こることで、所定の形状に剥離表示を目視可能に出現させる。このような剥離表示は、基材層支持体4の表面から(図4の上側から)入射した光が基材層支持体4を透過して、剥離部10において光の乱反射等、光の反射状態が変化することにより出現するものである。また、本発明の粘着シートには剥離シート3を設けることができる。剥離シート3は、本発明の粘着シートを枚葉の実施形態とする場合は必要であるが、ロール状(巻状)の実施形態で製造する場合は設けなくても良い。ロール状の実施形態とする場合は、基材層支持体4の表面、つまり、剥離層5及び着色層6が設けられていない面は、シリコーン系樹脂等により剥離処理を施されていることが好ましい。
【0013】
(基材層支持体4)
本発明の粘着シートに用いられる基材層支持体4は、透明もしくは半透明のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムである。透明もしくは半透明のポリエチレンテレフタレートフィルムであれば、有色のフィルムあるいは表面処理がされているフィルム等、公知のものが使用できるが、本発明の粘着シートに使用する場合、剥離層5が形成される面が無処理のポリエチレンテレフタレートフィルムであることが好ましく、無色半透明のポリエチレンテレフタレートフィルムであることが特に好ましい。剥離層5が形成される面とは反対の面には、他の任意のプラスチックフィルムが積層されていても良く、印刷インキの密着性を向上させたり、剥離表示をより明瞭に見せる為、等の目的で、易接着処理やマット処理等を行っていても良い。特に、剥離表示をより明瞭に見せる為、表面にマット処理を行ったフィルムが積層されているのが好ましい。また、該剥離表示機能付き粘着シートが被貼着物件に残留しないが故に、そのすり替えを防止する目的で、バーコードや管理コード等の印刷、サイン、あるいは捺印等を基材層支持体4あるいは基材層支持体4に積層したフィルム上に行うことも出来る。
【0014】
基材層支持体4の厚みは特に限定されないが、薄すぎると剥離時の応力が分散して発字性を低下させ、厚すぎると剛性が高くなって変形し難くなるため、好ましくは25〜300μm、より好ましくは35〜100μmである。
【0015】
(剥離層5)
本発明の粘着シートにおける剥離層5は、(メタ)アクリル樹脂を含有する組成物を用いて形成する。特に、(メタ)アクリル樹脂を主成分として含有する組成物を用いることが好ましい。アクリル樹脂を製造するためのモノマーとしては、例えば、以下のものがある。尚、本願では、「アクリル」と「メタクリル」、又は「アクリレート」と「メタクリレート」を併せて「(メタ)アクリル」又は「(メタ)アクリレート)」と記載する。
【0016】
(メタ)アクリル酸エステルモノマーとしては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ターシャリーブチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートの如きアルキル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートの如き脂環族(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートの如き芳香族(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの如き水酸基含有(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロキシエチルホスフェートの如きリン酸基含有(メタ)アクリレート、2−クロロエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−クロロプロピル(メタ)アクリレート、2,3−ジブロモプロピル(メタ)アクリレートの如きハロゲン原子含有(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレートの如きエポキシ基含有(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレートの如きエーテル基含有(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートの如き塩基性窒素原子又はアミド基含有(メタ)アクリレート、等が挙げられる。
【0017】
また、これらと共に共重合可能な不飽和化合物も必要に応じ用いることができる。例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマール酸の如きカルボキシル基含有ビニルモノマー;スルホエチルアクリルアミドの如きスルホ基含有ビニルモノマー、(メタ)アクリロニトリルの如きニトリル基含有ビニルモノマー、ビニルメチルケトン、ビニルイソプロペニルケトンの如きケトン基含有ビニルモノマー、N−ビニルイミダゾール、1−ビニルピロール、2−ビニルキノリン、4−ビニルピリジン、N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニルピペリドンの如き塩基性窒素原子又はアミド基含有ビニルモノマー等を使用することができる。
【0018】
(メタ)アクリル樹脂の製造方法としては通常の重合方法を採ることが可能で、溶液重合、懸濁重合、塊状重合等、重合触媒の存在下に重合反応を行う方法が挙げられる。
【0019】
重合触媒としては、例えば、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、ベンゾイルパーオキサイド、ジブチルパーオキサイド、ブチルパーオキシベンゾエート等が挙げられ、その使用量はモノマー成分の0.1〜10.0重量%が好ましい。
【0020】
剥離層5に使用される樹脂のガラス転移温度(Tg)は50℃以上のものが好ましいが、そのTgが70℃〜130℃のものがより好ましい。中でも、Tgが80℃〜120℃のものが特に好ましい。また、重量平均分子量としては、1万〜20万が好ましく、2万〜15万がより好ましい。中でも3万〜10万が特に好ましい。更に、樹脂の酸価としては、20mgKOH/g以下であることが好ましく、10mgKOH/g以下であることが特に好ましい。
【0021】
上記の中でも、剥離層5に使用するアクリル樹脂としては、メタアクリル酸メチルモノマーを主成分として反応させたアクリル樹脂が好ましい。
【0022】
剥離層5の色彩は特に限定されず、色材により着色されていても良いが、無色透明であることが好ましい。また、剥離層5による剥離表示を発現しやすくするためにセルロース誘導体、ポリスチレン等を添加することが好ましい。
【0023】
セルロース誘導体としては、公知のものが使用できるが、例えば、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、エチルヒドロキシメチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、酢酸セルロース、硝酸セルロース、酢酸フタル酸セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、カチオン化セルロースなどの1種又は2種以上が使用し得るが、特にセルロースアセテートブチレートが好適に使用し得る。
【0024】
ポリスチレンの重量平均分子量としては、200〜1万が好ましく、200〜2千がより好ましい。中でも200〜500が特に好ましい。
【0025】
その他の添加物として、基材層支持体4からの離型性を向上させるためシリコーン系化合物やフッ素系化合物を使用しても構わない。剥離層5を形成するための組成物としては、(メタ)アクリル樹脂を該組成物の固形分全体の中で、70〜100質量%含有することが好ましく、80〜100質量%含有することがより好ましい。特に、80〜90質量%であることが好ましい。また、セルロース誘導体の含有量は、該組成物の固形分全体の中で、1〜20質量%含有することが好ましく、3〜15質量%含有することがより好ましい。特に、5〜10質量%であることが好ましい。更に、ポリスチレンの含有量は、該組成物の固形分全体の中で、1〜20質量%含有することが好ましく、3〜15質量%含有することがより好ましい。特に、5〜10質量%であることが好ましい。
【0026】
上記組成物を基材層支持体上に形成する方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、トルエン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル等の溶剤を用いて不揮発分20〜30質量%になるように溶解し、グラビア印刷等の手段で「VOID」や「開封済」等の剥離表示パターンとして印刷する。その際の膜厚は、乾燥後に0.2〜20μmになるように塗布することが好ましい。
【0027】
前記剥離層5と基材層支持体4に対する接着力▲1▼は、好ましくは0.02[N/25mm]〜5[N/25mm]、より好ましくは0.1[N/25mm]〜3[N/25mm]である。なお、接着力▲1▼及び以下の接着力▲2▼〜▲5▼の測定は以下の方法及びそれに準じた方法で測定した値である。
・サンプルの作製;50μmのPETフィルムに溶媒を用いて適当な濃度に希釈した剥離層5用のインキをバーコーターにて乾燥後の膜厚が約2μmとなるよう塗布し、乾燥、エージング後、接着力測定用の粘着フィルムとして、大日本インキ化学工業製粘着フィルム「UVPET透明50FL−YM」を印刷面に貼り合わせ、25mm×100mmのラミネートサンプルを作製した。その他の層間接着力(▲2▼〜▲5▼)の測定では、接着力を測定すべき層同士を積層したサンプルの両側に上記粘着フィルムを貼り合わせてラミネートサンプルを作製した。
・引張試験機;オリエンテック製テンシロン万能引っ張り試験機RTA100
・測定条件;23℃、50%RHに1時間放置した後に測定。PETフィルムと粘着フィルムをチャックに固定し、上下に引き剥がした。
・剥離速度;300mm/分
・剥離角度;90度(T型ピール)
【0028】
(着色層6)
本発明の粘着シートを図3の実施形態として製造する場合、図3中の着色層6としては、特に限定されるものではなく、例えば、色材を含有するインキの層が単層で積層されていても良く、また、剥離層5を覆うように基材層支持体4の全面若しくは一部に接着層を形成し、該接着層に着色フィルムを積層した複数の層からなる構成であっても良い。特に、着色層6としては、基材層支持体4(PET)に対して接着力の大きなインキが好適に使用される。インキの樹脂成分としてはビニルアルコールを共重合した塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ニトロセルロースなどの混合物があげられ、水酸基価は1〜10程度が好ましい。さらに、フィルムとの接着力を向上させるために架橋させることもできる。この場合、その下の粘着層との接着力も考慮するとイソシアネート系架橋剤の使用が好ましい。
【0029】
着色層6の基材層支持体4に対する接着力▲3▼は、好ましくは5[N/25mm]を超えた値、さらに好ましくは10[N/25mm]以上である。また、着色層6の剥離層5に対する接着力▲2▼は、基材層支持体4に対する剥離層5の接着力▲1▼よりも大きい必要があり、好ましくは5[N/25mm]を超えた値、さらに好ましくは10[N/25mm]以上である。着色層6を形成する方法としては、グラビアインキや平・凸版インキ等のインキ類を印刷やコーティングする方法や、金属をスパッタリングや蒸着等により被覆する方法等がある。
【0030】
(色材)
着色層6にインキを使用する場合の色材は特に限定されるものではないが、公知慣用の顔料・染料を使用することができる。その中でも黒の場合はカーボンブラック、白の場合は酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、黄色の場合は黄色酸化鉄、赤の場合はべんがら、青の場合は群青、紺青、銀の場合はアルミニウム粉、パールの場合は雲母チタン粉が、耐候性、耐熱性、インキ樹脂に対する分散性から好ましい。
【0031】
(着色層の厚み)
着色層6は隠蔽性を出すためにある程度以上の厚みが必要である。また、インキ層が厚過ぎると、粘着シートを剥離する際の剥離層5への剥離力の伝達が悪くなり、剥離表示の発現性を低下させる。従って、着色層の厚みは好ましくは0.3〜20μm、更に好ましくは1〜3μmである。
【0032】
(粘着層2)
粘着層2は単層構造(粘着剤層8のみ)であっても良いが、粘着層支持体7と本発明の粘着シートを物品に貼付するための粘着剤層8との複数の層の積層構造であっても良い。また、必要に応じて、基材層1と粘着層2を接合するための接着層9を粘着層支持体7の上に設けても良い(図3)。接着層9を設けない場合は、粘着層支持体7を熱融着等により基材層1に直接接着する。
【0033】
図3の実施形態における接着層9と着色層6との接着力▲4▼、接着層6と粘着層支持体7との接着力、粘着剤層8と粘着層支持体7との接着力は全て本発明の粘着シートをポリエチレン板に貼着して90°剥離を行った時の接着力▲5▼よりも十分に大きな接着力となるよう、好ましくは5[N/25mm]を超えた値、さらに好ましくは10[N/25mm]以上となるよう原材料を選定する。
【0034】
(粘着剤層8の粘着剤の種類)
粘着層2を構成する粘着剤層8に用いる粘着剤の種類は特に限定されず、アクリル系、ゴム系、シリコーン系等の粘着剤から適宜選択して使用できるが、物品に残留しにくい、いわゆる再剥離タイプのアクリル系粘着剤がより好適に選択される。また、物品への接着力は、低すぎると剥離表示が発現せず、高すぎると粘着シート内部で層間剥離が発生し、貼着物品に粘着剤層等の粘着シートの一部が残留しやすくなるため特定の範囲である必要がある。本発明の粘着シートの物品に対する接着力は、ポリエチレン板に対する接着力▲5▼として規定される。即ち、接着力▲5▼は、本発明の粘着シートをポリエチレン板に貼着して、90°剥離を行った時の接着力として表される。接着力▲5▼は、2[N/25mm]を超えて、15[N/25mm]以下、より好ましくは3〜10[N/25mm]、特に好ましくは、3〜8[N/25mm]である。
【0035】
(接着層9の粘着剤の種類)
接着層9に用いる粘着剤の種類は特に限定されず、アクリル系、ゴム系、シリコーン系等の粘着剤から適宜選択できる。図3において、接着層9の着色層6に対する接着力▲5▼及び接着層9の粘着層支持体7に対する接着力は、本発明の粘着シートを物品から剥がす際の接着力よりも高くする必要があるため、いわゆる強接着タイプの粘着剤、接着剤がより好適に選択される。各層への接着力は高いほど良く、好ましくは5[N/25mm]を超えた値、さらに好ましくは10[N/25mm]以上のものが好適に選択される。
【0036】
以上の如く、各層間の接着力を記載したが、図3の粘着シートにおける前記接着力▲1▼〜▲5▼の関係は、▲2▼〜▲4▼>▲5▼>▲1▼である必要がある。更に、既に説明したように、粘着層2内部での層間の接着力は接着力▲5▼よりも大きな値となるように設定する。このように設計することにより、図3の粘着シートは、物品から剥がした時に、粘着シート内で層間剥離が発生せず、したがって、物品に粘着シートの一部を残留させることが無く、剥離部10が発生し、剥離表示を明瞭に発現させることができる剥離表示機能付き粘着シートとなる。
【0037】
(粘着層2の引張強さ)
粘着層2の引張強さは、該粘着層2の一部が被貼着物件に残留しないことの信頼性を高くする目的において、1[N/10mm]以上であることが好ましく、より好ましくは2[N/10mm]以上、さらに好ましくは4[N/10mm]以上である。なお、本発明においては伸び変形と引張強さの下限が重要であり、これらの値がクリアされれば引張強さの上限は特に問題とならないため特に限定しない。なお、粘着層2の引張強さは、JIS−Z0237(2000)の引張強さの試験方法において、標線間隔を5mmとしたときの引張り強さ[N/10mm]と定義する。
【0038】
(粘着層支持体7)
本発明の粘着シートに使用する粘着層2は、90°剥離伸び変形が2.5%以上であることが好ましい。粘着層2は粘着剤のみの単層構造であっても良いが、必要に応じて多層構造としても良い。粘着層2を多層構造とすることにより、所定の引張強さ(1N/10mm以上)と基材層1に対する十分な接着力(8[N/25mm])を実現することが容易となる。
【0039】
(90°剥離伸び変形)
尚、90°剥離伸び変形とは、図5に示したように23℃雰囲気下における20mm幅の粘着層2をJIS−Z0237(2000)の90度試験板に対する90度引きはがし接着力の測定にしたがい、つかみ間隔がdmmの位置から試料を被着体と90°方向に保ったまま300mm/分の速度でamm引き上げたときの剥離長さをbとし、次式で与えられる値と定義する。
90°剥離伸び変形(%)=(a−b)÷(b+d)×100
また、d=0mm、a=20mm、剥離距離の測定は0.5mm単位とした。
【0040】
90°剥離伸び変形が2.5%以上である粘着層2を有する粘着シートは、剥がされた際に、より確実に剥離表示を発現できるので好ましい。粘着層2の90°剥離伸び変形が2.5%以上且つ引っ張り強さが1[N/10mm]以上であれば、粘着層の一部が被貼着物件に残留することなく、剥離表示の表示が確実に表示されるようになる。
【0041】
粘着層2の90°剥離伸び変形は好ましくは5%以上、さらに好ましくは10%以上である。また、本発明に用いる粘着層2の90°剥離伸び変形の上限は特に限定されないが、粘着層2の変形が大きい粘着シートでは、粘着シートを被貼着物件から剥がす際に粘着層2が引き伸ばされるが故に粘着層2と着色層6の接着性が低下するため、好ましくは900%以下であり、より好ましくは400%以下、更に好ましくは300%以下である。
【0042】
(粘着層支持体7の種類)
粘着層支持体7としては、特に限定されないが、柔軟でかつ破断しにくい材料が好適に選択される。具体的には、LLDPEやLDPE、CPP、EVA、ナイロン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等を主成分とする単層、又は、多層のフィルムが例示できる。また、接着性向上のためにその表面にコロナ処理や易接着コート処理等が施されているものであっても良く、着色や意匠、偽造防止等の目的で印刷等が施されているものであっても良い。さらに、着色剤や帯電防止剤等の添加剤を添加することも出来る。
【0043】
(粘着層支持体7の厚み)
粘着層支持体7の厚みは特に限定されないが、一般に薄すぎると引張り強度が低下するため、破断しやすくなり、厚すぎると剛性が高くなって変形し難くなるため、好ましくは3〜200μm、より好ましくは5〜50μmである。
【0044】
(剥離シート3)
本発明の粘着シートでは剥離シート3を設けることができる。剥離シート3の種類に限定はなく粘着シートに使用される一般的な剥離紙、剥離フィルムを使用する事ができる。例えばクラフト紙の両面にポリエチレンをラミネートし、片側に剥離用のシリコーンを塗布したタイプのものが使用でき、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルムに剥離処理を施したものも使用することもできる。
【0045】
(粘着層2の積層方法)
本発明の粘着シートにおいて、粘着層2を積層する方法は特に限定されないが、基材層支持体4上に剥離層5、及び必要に応じて着色層6を形成した後に、粘着層2を塗布して乾燥させることで積層シートとする方法や、予め各層を積層させた基材層1と粘着層2とを、接着剤や粘着剤を用いて用いて貼り合わせるなどの方法が例示できる。また、粘着シートの粘着層2が接着層9を有し、その接着層9を介して基材層1と粘着層2が積層される態様が挙げられる。
【0046】
【実施例】
以下に実施例により具体的に説明する。
【0047】
(基材層の作成)
〔実施例1〕
(基材層の作成)
基材層支持体4として厚さ50μmの無色透明なPETフィルム(東レ社製「ルミラーTL」)の易接着処理を行っていない面に、剥離層5としてメチルメタクリレートとメタクリル酸エチルの共重合体(重量平均分子量6万、Tg105℃)19質量部、セルロースアセテートブチレート(重量平均分子量2万)2質量部、ポリスチレン(重量平均分子量400(スチレンオリゴマー))2質量部、ポリエチレンワックス0.4質量部、塩素化ポリプロピレン樹脂0.3質量部を含む酢酸エチル、メチルエチルケトン、トルエン溶液(不揮発分23%)から成る透明剥離インキ(大日本インキ化学工業(株)製「MCS−5041D−No2」)を「VOID」のパターンにグラビア印刷機により印刷し、厚み約2μmの剥離層5を作成した。さらに該PETフィルムの印刷面上に着色層6として青色グラビアインキ(大日本インキ化学工業社製「ユニビアA」)を全面に塗布乾燥させて厚み約2μmの基材層1を得た。
【0048】
こうして得た基材層1における、剥離インキとPETフィルムの接着力▲1▼は0.5[N/25mm]、剥離インキとユニビアAの接着力▲2▼は8.9[N/25mm]以上、PETフィルムとユニビアAとの接着力▲3▼は11.8[N/25mm]以上であった。なお、接着力▲2▼と▲3▼の測定においては基材層1内部の各層間から剥離せず、接着力測定用の粘着フィルムとユニビアAの層間で剥離が起こった。したがって、▲2▼及び▲3▼の接着力の値は、接着力測定用の粘着フィルムとユニビアAとの接着力であり、この応力を受けて剥離しないことから接着力▲2▼、▲3▼はそれ以上の接着力であることが分かる。
【0049】
予め両面にコロナ処理を施した厚さ25μmのLLDPEフィルム(密度0.916)を粘着層支持体7とし、その一方の面に、あらかじめ乾燥後の厚さが30μmとなるようにアクリル系粘着剤(大日本インキ化学工業社製「クイックマスター SPS−1068」に大日本インキ化学工業社製イソシアネート系架橋剤「バーノックNC−40」を2重量部添加)を塗布、乾燥してセパレータを貼り合わせて粘着剤層8を形成した。さらに、該粘着層支持体のもう一方の面に、基材との接着層として、アクリル系粘着剤(綜研化学社製「SK−1502」に綜研化学社製架橋剤「L−45」を1.3部添加)を乾燥後の厚さが10μmとなるように塗布、乾燥させて接着層9を形成し前記基材層1の青インキ面と貼り合わせ、粘着剤層8に剥離シート3としてリンテック社製の剥離紙(FPM−11)を貼り合わせることにより、剥離表示表示機能付き粘着シートを作成した。
【0050】
こうして得た粘着シートの対ポリエチレン板接着力は4.9[N/25mm]であった。また、対ステンレス板接着力は5.3[N/25mm]であった。
【0051】
〔実施例2〕
剥離インキとしてポリメチルメタクリレート(重量平均分子量13万)24質量部、ポリエチレンワックス1.5質量部を含むトルエン、メチルエチルケトン溶液(不揮発分26%)から成る透明剥離インキ(大日本インキ化学工業(株)製「TR−201ニス」)を使用する以外は実施例1と同様に基材層1を作製し実施例2の粘着シートを得た。
【0052】
こうして得た基材層1における、剥離インキとポリエステルフィルムの接着力▲1▼は0.9[N/25mm]、剥離インキとユニビアAの接着力▲2▼は8.9[N/25mm]以上、ポリエステルフィルムとユニビアAとの接着力▲3▼は11.8[N/25mm]以上であった。また、粘着シートの対ポリエチレン板接着力は4.9[N/25mm]、対ステンレス板接着力は5.3[N/25mm]であった。なお、接着力▲2▼と▲3▼は実施例1と同様に直接測定することはできなかった。
【0053】
〔比較例1〕
基材層支持体4として厚さ80μmのアキレス製の無色透明な軟質PVCフィルムを使用する以外は実施例1と同様に基材層1を作製し比較例1の粘着シートを得た。
【0054】
こうして得た基材層1における、剥離インキとPVCフィルムの接着力▲1▼は9.0[N/25mm]以上、剥離インキとユニビアAの接着力▲2▼は8.9[N/25mm]以上、PVCフィルムとユニビアAとの接着力▲3▼は11.8[N/25mm]以上であった。また、粘着シートの対ポリエチレン板接着力は5.2[N/25mm]、対ステンレス板接着力は5.9[N/25mm]であった。なお、接着力▲1▼〜▲3▼は直接測定することはできなかった。
【0055】
〔比較例2〕
基材層支持体4として厚さ60μmのトーセロ製の無色透明なOPPフィルムを使用する以外は実施例1と同様に基材層1を作製し比較例2の粘着シートを得た。
【0056】
こうして得た基材層1における、剥離インキとOPPフィルムの接着力▲1▼は0.1[N/25mm]以下、剥離インキとユニビアAの接着力▲2▼は8.9[N/25mm]以上、PPフィルムとユニビアAとの接着力▲3▼は0.2[N/25mm]であった。また、粘着シートの対ポリエチレン板接着力は5.0[N/25mm]、対ステンレス板接着力は5.8[N/25mm]であった。なお、接着力▲2▼は直接測定することはできなかった。
【0057】
実施例1,2及び比較例1,2の粘着シートについて、以下に示す方法により試験し、評価結果を表1,2に示した。
【0058】
(発字性試験)
ステンレス板(SUS)及びポリエチレン板(PE)を被着体として、作成した粘着シートをJIS―Z0237(2000)の90度試験板に対する90度引きはがし接着力の測定を行う。この際、剥離速度を5mm/分から徐々に上げ、接着力が1.5,2.0,2.5,3.0,3.5,4.0[N/25mm]となった速度における剥離表示の発現状態を目視で確認した。
◎:100%剥離表示が発現した。
○:80%以上剥離表示が発現した。
△:20%以上剥離表示が発現した。
×:剥離表示の発現が20%以下であった。
・サンプルの作製;粘着シートを25×120mmに切り、所定の被着体(SUS,PE)に貼付し、2kgローラーで1往復加圧した。
・引張試験機;オリエンテック製テンシロン万能引っ張り試験機RTA100
・測定条件;23℃、50%RHに20〜40分静置した後に測定。
・剥離速度;5〜1000mm/分
・剥離角度;90°
【0059】
【表1】
表1 SUS板に対する剥離力と発現率
※比較例2は剥離試験時に粘着剤とSUS板の間で剥離せず、剥離インキとベタインキがOPPフィルムとの相関で2.0[N/25mm]以下で脱落してSUS板に残ったため、測定不能。
【0060】
【表2】
表2 PE板に対する剥離力と発現率
※比較例2は剥離試験時に粘着剤とSUS板の間で剥離せず、剥離インキとベタインキがOPPフィルムとの相関で1.5[N/25mm]以下で脱落してSUS板に残ったため、測定不能。
【0061】
表1,2に記載した結果から明らかなように、実施例1の粘着シートは、被着体に対する接着力が2.0[N/25mm]を越えると80%以上の良好な発現率を示している。これに対して比較例1(PVC)では剥離インキがフィルムから全く剥離せず、剥離表示は発現しなかった。また、実施例2(OPP)では剥離インキと同時に着色インキまで脱落しており、「剥がした際に被着体に糊残り等の痕跡を残さない」という不転移タイプのラベルとしては不適格であった。
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば、低速で剥離したり、接着性の低い被着体から剥離した場合でも、確実且つ明瞭に剥離表示を発現でき、被貼着物に痕跡を残留させない剥離表示機能を有する粘着シートを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着シートにおける一実施例の断面図である。
【図2】本発明の一実施例の粘着シートを被着体に貼着後、剥離した状態を示す断面図である。
【図3】本発明の粘着シートにおける一実施例の断面図である。
【図4】本発明の一実施例の粘着シートを被着体に貼着後、剥離した状態を示す断面図である。
【図5】粘着シートの粘着層の90°剥離伸び変形の測定の概略図である。
【符号の説明】
1:基材層
2:粘着層
3:剥離シート
4:基材層支持体
5:剥離層
6:着色層
7:接着層支持体
8:粘着剤層
9:粘着層
10:剥離部
11:被着体
12:引張試験機チャック
a:90°剥離伸び変形の測定における引き上げ距離
b:90°剥離伸び変形の測定における剥離距離
d:90°剥離伸び変形の測定における初期つかみ間隔
Claims (3)
- 物品から剥がしたときに物品から剥がされたことの証となる剥離表示を表面側から目視可能に表示する剥離表示機能を有する粘着シートであって、前記粘着シートが、基材層支持体4と前記基材層支持体4の片面の一部に形成された剥離層5を有する基材層1と前記剥離層5を覆うように前記基材層支持体4の全面若しくは一部に粘着層2が積層された構造を有し、前記基材層支持体4が透明又は半透明のポリエチレンテレフタレート製のフィルムであり、前記剥離層5がアクリル樹脂を含有し、更に、前記剥離表示が前記基材層支持体4と前記剥離層5の間に現れることを特徴とする剥離表示機能付き粘着シート。
- 前記基材層支持体4と前記粘着層2の間に、前記基材層支持体4の片面の一部に形成された前記剥離層5を覆うように前記基材層支持体4の全面若しくは一部に着色層6が積層されている請求項1記載の剥離表示機能付き粘着シート。
- 前記剥離層5が、更に、セルロース誘導体又はポリスチレンを含有する請求項1又は2のいずれかに記載の剥離表示機能付き粘着シート。
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