JPH0713013Y2 - 偽造防止用シール - Google Patents

偽造防止用シール

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JPH0713013Y2
JPH0713013Y2 JP1988078934U JP7893488U JPH0713013Y2 JP H0713013 Y2 JPH0713013 Y2 JP H0713013Y2 JP 1988078934 U JP1988078934 U JP 1988078934U JP 7893488 U JP7893488 U JP 7893488U JP H0713013 Y2 JPH0713013 Y2 JP H0713013Y2
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JP
Japan
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synthetic resin
resin film
adhesive
film
fluorescent
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JP1988078934U
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Inventor
稔明 新井
清久 芦澤
Original Assignee
モダン・プラスチック工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は改ざん防止用シール、特にパスポートや証紙、
その他印鑑証明や銀行印などに用いる文書、写真、印刷
物、絵画、図面等の改ざん防止について一時的あるいは
半永久的に容易かつ確実に使用できる偽造防止用シール
に関する。
〈従来の技術〉 従来のこの種の貼り合わせ加工には、透明で耐久性と耐
摩耗性のある合成樹脂フィルムの裏側に接着剤を塗布
し、塗布面に剥離紙を貼り合わせた構造のものが使用さ
れていた。
しかし、こうして出来たシールは、上記剥離紙を剥がし
てから写真を貼着したり押印のある被着物に貼着する
が、透明の合成樹脂フィルムが剥離性に優れているため
に、一度貼合した後に慎重に剥離すれば、再度貼着する
ことができ、改ざん防止のシールとしては不十分であっ
た。
そこで、この欠点を解決するために、一度剥ぎ取った後
は、その剥ぎ取った合成樹脂フィルムが直ちに復元不可
能な程に変形ないし破壊されてしまい、そのシールをも
とに戻すことによっても改ざんの事実を隠滅できない性
質を付与するために、上記合成樹脂フィルムを脆性のも
のとしてこれに被着体に貼着する粘着層を積層してお
き、このフィルムにこれを被着物に貼着する前には補強
して取扱いを容易とし、貼着後に剥離除去する保護フィ
ルムを備えたものも知られている(実公昭58-8750)。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記従来のシールは脆性の合成樹脂フィ
ルムを一部剥がした後で、そのフィルムまたは粘着層上
から文書等を訂正して改ざんするか、仮りにフィルムを
丁寧に被着物から剥がし、剥がしたフィルムを再使用せ
ずに、新たな透明フィルムを貼着すれば外見上は偽造さ
れたことが判らなくなるといったことが起り、事実パス
ポートなどにはこの種の偽造問題が頻発している。
そこで、本考案では、剥離時に復元不可能な程度に合成
樹脂フィルムが変形ないし破壊された場合は勿論のこ
と、たとえ脆性あるいは展性に富む透明のフィルムを外
見上きれいに剥離し、新たなフィルムを再貼着すること
ができたとしても、改ざんしたことが光学的に判別でき
るより一層十分な偽造防止用シールを提供せんとする。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その
要旨は脆性あるいは展性に富む合成樹脂フィルム1と、
その片面に貼着した保護テープ2と、前記合成樹脂フィ
ルムの他の片面に塗布した粘着剤3と、この粘着剤の粘
着面に貼付した剥離紙4とからなる偽造防止用シールに
おいて、前記脆性あるいは展性に富む合成樹脂フィルム
の全部あるいは一部に、蛍光増白剤、蛍光染料、集光染
料等の蛍光性材料を添加あるいは蛍光性材料を含むイン
キで印刷したもの、および/または前記粘着剤に、蛍光
増白剤、蛍光染料、集光染料等の蛍光性材料を添加した
偽造防止用シールである。
〈作用〉 本考案の偽造防止用シールは、一般的には被着体に固着
したシールに改ざんを行おうとする者が、表面の合成樹
脂フィルムを無理に剥離すると、該フィルムが脆弱性ま
たは展性により、原型を残さずに分散して破れてしまう
か、展性に富むことにより、伸びてしまって復元が不可
能な状態になり、外見上は偽造防止に有効である。しか
し、この場合でもフィルムを剥離した後に、元の状態と
変わらないように、新たなシールを再貼着して偽造する
と一見して真物と見分けられなくなる。本考案では残留
するフィルムの小片に含まれる蛍光性材料が紫外線ラン
プ等の照射によって改ざんの程度に応じて偏って発光す
ることを利用するか、被着体面に残ったフィルムの小片
を溶剤で拭きとって除去するか、粘着剤層間をカッター
等によって切断したとしても、粘着剤に添加した蛍光性
材料だけはミクロン単位で痕跡を被着体面に残留するか
ら、発光効果は消失せずに紫外線ランプによって偽造を
発見することが出来る。
〈実施例〉 以下本考案の実施例を図面に従って説明する。
第1図は本考案の偽造防止用シールの構造の一例を示す
断面略図である。本考案の偽造防止用シールは、脆性あ
るいは展性に富む透明の合成樹脂フィルム1の一方の面
に紙あるいはフィルムよりなる保護テープ2を貼着し、
他方の面には粘着剤を塗布して粘着剤層3を形成し、こ
の粘着剤層の表面に剥離紙4を貼って使用前の粘着剤塗
布面を保護するものである。本考案に使用する保護テー
プ2は、不必要な場合には被着体に貼着後、直ちに剥ぎ
取る場合もあるが、文書郵送用では第三者の目から内容
を隠蔽するために受取り人が受理するまで剥がさずに使
用される場合もある。
本考案に使用する脆性あるいは展性に富む透明の合成樹
脂フィルムは、剥がそうとした場合に原型のままで剥が
れることがなく、復元不可能な形態に変化する材料を選
んで使用する。そのような材料として次の二種類の材料
を採用した。
第一の材料は機械的に脆いシート状フィルムで、剥がそ
うとしてもシート状にならずに薄紙状に破れて断片とな
り、被着体面に粘着剤と共に微小片が分散固着して残存
するようになる。このような材料は一般にはシートとし
て不向きな材料であるが、合成樹脂のシートを製造する
加工業者であれば分子配合に多少の考慮を加えることに
より常法によって容易に製造が可能である。また、パス
ポート写真の偽造防止であるばかりでなく証紙等で被着
体の保護膜としての役割も必要な場合が実用上多く、そ
の場合はフィルム外表面の平滑性、耐摩耗性、耐久性な
どを兼備することも必要であるが、その要求は脆性の要
求と相反するものでなく、業界の常識にしたがって両要
求を満足するものが製造可能であることも分かってい
る。
第二の材料は展性に富むシートであって、例えば市販の
薄手の未延伸のポリエチレンフィルムのようなものがこ
れに該当する。そのようなシートは弾性に乏しく、被着
体から剥がそうとすると伸びてしまい、収縮して復元す
ることがない。
以上に挙げた二種類の材料は、いずれも強度に乏しく、
シールの製造時の貼り合わせ作業と製品の取り扱いの便
宜のため、まず、はじめに補強用に保護テープ2で裏打
ちをする事が必要である。
本考案の偽造防止用シールでは上記の脆性あるいは展性
に富むシールを被着体に十分固着させ、被着体より剥が
れないように粘着力の優れた粘着剤を考慮する必要があ
る。
本考案では、上記脆性あるいは展性に富む合成樹脂フィ
ルムと合せて、これらの改ざんが外見上判別できなくな
った場合、あるいはフィルムがそっくり新規なものに交
換使用された場合にも、その事実が発見できるように、
透明の合成樹脂フィルムおよび/または粘着剤に蛍光性
材料を添加し、紫外線ランプにより発色の有無を判別す
るようにした。蛍光性材料としては、一般に市販されて
いる蛍光増白剤、蛍光染料、集光染料が利用可能であ
る。それらはフィルム自体および/または粘着剤のいず
れかの全部あるいは一分に練り込んでも有効である。こ
の他に、印刷インキに蛍光性材料を添加しておき、これ
をフィルムの粘着剤に接する表面に印刷することによ
り、上記添加と同じ目的を達成出来る。
〈考案の効果〉 以上述べたように、本考案の偽造防止用シールは脆性あ
るいは展性に富む合成樹脂フィルムにより、改ざんを試
みても復元不可能な程度に破壊ないし変形することで偽
造を防止することを前提とし、その前提の上に以下のよ
うな効果を有する。
偽造が、証紙など表面にある脆性あるいは展性に富む合
成樹脂フィルムの破壊ないし変形による場合、伸びきっ
たフィルムあるいは破れたフィルム小片が被着体面に残
留し、そのままか、その上から新たなシートを再貼着し
たとしても、伸びきったフィルム中の蛍光性材料か、残
留フィルム小片に含まれる蛍光性材料が、紫外線照射に
よって当初予定された配光とは異なって発光することに
なり、これによって偽造を発見することができる。この
場合、上記フィルム小片を溶剤で拭きとって外見上に判
らなくしても、蛍光性材料が被着体面に付着残留するこ
とによって発見することができる。
一方、偽造がパスポートなど被着体上の写真の取り替え
などによって、粘着剤層の層間をカッター等で途中まで
削って改ざん後に再貼着した場合、改ざん時における脆
性ないし展性に富む合成樹脂フィルムの折り目や引き伸
ばしによって添加した蛍光性材料が紫外線照射によって
偏光することで偽造を見破ることができる。
なお、万一に合成樹脂フィルムの小片や粘着剤が被着体
面に残らないように改ざんした場合にも、蛍光性材料を
添加しない新たなフィルムの交換によって、紫外線照射
での発光がなくなり、偽造したことがさらに明確にな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の偽造防止用シールの構造の一例を示す
断面略図である。 1……脆性あるいは展性に富む透明合成樹脂フィルム、
2……保護テープ、3……粘着剤層、4……剥離紙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】脆性あるいは展性に富む透明合成樹脂フィ
    ルムと、その一方の面に貼着した保護テープと、前記合
    成樹脂フィルムの他方の面に塗布した粘着剤と、この粘
    着剤の粘着面に貼付した剥離紙とからなり、前記剥離紙
    を剥離後に前記粘着剤で被着体に貼着するようにした偽
    造防止用シールにおいて、 前記脆性あるいは展性に富む透明合成樹脂フィルムの全
    部あるいは一部に、蛍光増白剤、蛍光染料、集光染料等
    の蛍光性材料を添加あるいは蛍光性材料を含むインキで
    印刷し、および/または前記粘着剤に、蛍光増白剤、蛍
    光染料、集光染料等の蛍光性材料を添加したことを特徴
    とする偽造防止用シール。
JP1988078934U 1988-06-16 1988-06-16 偽造防止用シール Expired - Lifetime JPH0713013Y2 (ja)

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JP1988078934U JPH0713013Y2 (ja) 1988-06-16 1988-06-16 偽造防止用シール

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Publication Number Publication Date
JPH021769U JPH021769U (ja) 1990-01-08
JPH0713013Y2 true JPH0713013Y2 (ja) 1995-03-29

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ID=31303823

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002053826A (ja) * 2000-08-04 2002-02-19 Nitto Denko Hoso System Kk 不正防止用粘着テープおよび該粘着テープを使用した不正防止方法
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