JP2014126800A - ホログラムラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】ホログラムラベルは、被貼着物に貼着されたりして、その被貼着物の真正性を証明するものであり、単にホログラムラベルそのものの偽造が困難であることをその偽造防止性の根拠とするが、不正をしようとする者は、特段の注意を払うことによってホログラムラベルを破壊することなく剥がして転用したり、ホログラムデザインを注意深く分析して類似の外観を持つラベルを偽造することができてしてしまうという課題を有していた。
【解決手段】ホログラムラベルを構成するホログラム形成層のホログラムレリーフ面を剥離性を有するパターン状着色層及び粘着剤層で覆って秘匿することにより、あたかもホログラムレリーフを持たない単なるパターン状着色ラベルと認識させ、安易にラベルを剥がそうとすると、ホログラムレリーフが出現してもはや修復ができないものとする偽造防止性に優れたホログラムラベルを提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ホログラムラベルに係り、詳しくは、ラベル状態のときには、単なるパターン状着色ラベルとしか認識できないものであって、被貼着物にラベルを貼着した後、そのラベルを剥がそうとしたときに突然パターン状の着色ホログラムが出現し、最早、そのホログラムを剥がすことも、隠すことも出来ない状態として、被貼着物に貼着したラベルが剥がされたことを容易に証明することができる、偽造防止用ホログラムラベルに関するものである。
本明細書において、配合を示す「部」は特に断わらない限り質量基準である。また、 「ホログラム」は、回折格子などの光回折性機能を有するものも含む。
また、「ヘーズ(曇価ともいう。)」とは、JIS K 7136「プラスチック−透明材料のヘーズの求め方」に準じて求められるものであって、「試験片を透過する透過光のうち、前方散乱によって入射光から2.5°以上それた透過光の百分率」であり、「全光線透過率(平行透過率+拡散透過率)に対する拡散透過率の比」として定義されるものである。
(主なる用途)本発明のホログラムラベルの主なる用途としては、偽造防止分野や意匠用途などに使用される分野であって、具体的には、以下の(1)から(4)に使用される分野、
(1)製造メーカー純正品等、純正品の認証が意義を持つ種々の商品分野、例えば、電子機器、電気機器、コンピュータ関連製品、及び、それらの構成部品、コンピュータ関連ソフト、純正備品類(用紙やトナーなどのプリンタ消耗品等。)医薬品、医薬部外品もしくは化成品等。
(2)商品そのものが真正品であることを消費者に強く求められる分野、もしくは、シート等を貼付等することで意匠性を高めたり、商品が高価であることを示し、その商品の付加価値を高める分野など、例えば、書籍、文書、講演、演劇、映画、写真、絵画、彫刻、版画、図面、模型等もしくは、それらの編集物、又は記録媒体に記録したもの(ビデオカセット、コンパクトディスク、デジタルビデオディスクなど)等の著作物、所定の設定をされ、変更を防止しているROMボード(コンピューター機器、ゲーム機、遊技機等に用いられるもの。ROMとボードに渡る貼付も含む。)、時計類、ネクタイ、マフラー、衣服等衣類、ハンカチーフ、ネッカチーフ、カバン、バッグ、ベルト、財布、小物入れ、装身具、宝石等宝飾品、スポーツ用品、化粧品、食器類、記念カップ、キーホルダー、置物、花瓶、陶器、人形、家具類、建具類、傘、ステッキ、食品容器、たばこ、葉巻等、及びそれらの高級ブランド品等。
(3)本人確認の手段(ID証)分野、例えば、パスポート、運転免許証、保険証、会員証、身分証、住民登録証、病院カード、もしくは図書館カード等。
(4)経済秩序を保つ上で真正品であることが求められる分野、例えば、商品券、ギフト券等の金券類、もしくはプリペイドカード、クレジットカード、キャッシュカード等のカード類。
さらには、これらのものを包装し、その包装を封印する分野、例えば、単に保管のため、もしくは郵便物や小荷物として封筒に入れたり、パッケージに入れて配達や配送をする分野、商品をパッケージに入れて販売する分野、単純に包装する分野、それらの封緘シールとして使用する分野、また、それらの説明書や効能書等にその真正性を証明したり、後発医薬品との識別をするために貼付する分野等、または、これらのものを提供するサービスの用に供するもの等、例えば、各種サービスを提供する証し、貸与品の証し、さらには、各種サービスを受けることができる証し等、に関し、特に、そのホログラムラベルに、印刷パターン等による、製造メーカー、出版社、著作者、ゲーム機運用会社、高級ブランド、証明書発行者、カードセキュリティ会社、金券類等発券・発行者、配達・配送会社、販売会社、その他関連組織等の名称や、ロゴ、印章、その他、他社との識別性を有する文字・図形・記号等、すなわち、ブランドロゴ表示や、真正性を表す文字・記号等を含めており、そのロゴや、文字・図形・記号等が、その製品の付加価値や、品質保証等の信頼性を高めるもの(証明するもの)である分野に好適である。
(先行技術)近年、光の干渉を用いて立体画像(3D画像)を再生し得るホログラムの開発が進められ、このホログラムは高度な製造技術を要すると共に様々な形態、例えばラベル、シール、箔状に形成可能なことから、これを応用し、偽造防止手段として、上記分野を含め、様々なものの一部に貼着して使用されている。
このホログラムは、一見して本物か否かが判り、しかも上記したように製造が困難であることから、広く利用されるようになってきた。
すなわち、偽造防止手段として、クレジットカード等の金券類、証明書等の一部に設けたり、外観の目新しさを狙つて本の表紙、パンフレット、レコードジャケット、パッケージ、衣類等の様々な物品に設けることが試みられている。
この様なホログラムの装飾性および偽造防止性を高めるために、所定の「絵柄」をホログラムに付与することが行われている。すなわち、物品に貼着されたホログラム付きラベルの表面に「絵柄」を印刷等により設けることが試みられている。
従来、本出願人は、絵柄入りホログラム付きラベルについて、支持体とその支持体上にホログラム形成層、反射性薄膜層、接着剤層及び、必要に応じて剥離シ−トが順次積層されると共に、上記の任意の層間に少なくとも一層の「絵柄」層を有してなるもので、「絵柄」とホログラム再生像が一体に調和し、且つ、絵柄入りホログラム付きラベルを貼着した「被着体」のデザイン、色彩、色調と調和した美麗なものとし、「ホログラムステッカー」として有用であると共に、クレジットカード等の金券類および高級製品に貼り付けられた場合には、高い偽造防止性を発揮する、絵柄入りホログラム付きラベルを提供している。
特に、その反射性薄膜層に隣接して(接着して)「絵柄」層を設け、「絵柄」を書き換えようとした場合、反射性薄膜層が損壊してしまい、書き換えられた「絵柄」であるか否かが容易に判別でき、偽造防止を図ることができるものを開示している(特許文献1参照。) 。
また、ホログラム形成層、反射性金属薄膜層、脆質層、および接着剤層からなるホログラムラベルであって、証明書等の表面の一部に貼りつけて使用し、剥離を試みると中間の層が破壊してしまうため、証明書等の貼りつけ部分の記載事項の変更や、剥離して他の証明書等に貼り替えることが不可能なホログラムラベルを開示している。(特許文献2参照。) 。
しかしながら、これらのホログラムラベルは、ラベル状態においてホログラムが形成されていることが明らかであり、被貼着物に貼着した状態においても、偽造防止目的でホログラムラベルが貼着されていることが容易に類推されるものである。
従って、不正に被貼着物を開封しようとしたり、不正にホログラムラベルを剥がして他のものへ貼り換えようとする場合に、そのホログラムを傷つけないように配慮しつつ、あらゆる手段を用いて、極めて慎重にホログラムラベルを剥離するという機会を与えてしまうこととなる。
そもそもホログラムラベルは、その構成層である接着剤層を介して被貼着物に貼着しているため、被貼着物の表面に影響を与え難い溶剤を、その接着剤層と被貼着物の表面との間に浸み込ませたり、もしくは、非常に弱い力で極端に長い時間を掛けてホログラムラベルを引き剥がす動作をすることにより、不正操作の痕跡を残すことなくホログラムラベルを剥がすことが不可能とは言い難いという欠点を有していた。
実公平5−18779号公報 実開昭61−206976号公報
本発明は、ホログラムレリーフ面を光学的に変化を生じないか、もしくは、ほとんど生じることがない光学的に連続な界面(光学的に同一、もしくは、ほぼ同一のもので挟まれた界面という意味。)とすることによって、「ラベル」状態、または、その「ラベル」を被貼着物に貼着した状態においては、ホログラムの存在を示唆することのない、単なる「パターン状着色ラベル」としながらも、その「パターン状着色ラベル」を剥がそうとすると、ホログラムレリーフ面から高い精度の界面剥離が発生し、そこで初めて鮮明なパターン状の着色ホログラムが出現することとなる、偽造防止性に優れ、且つ、不正行為の発見が容易なホログラムラベルを提供する。
上記の課題を解決するために、
本発明のホログラムラベルの第1の態様は、
透明樹脂層の一方の面にホログラムレリーフが設けられたホログラム形成層、前記透明樹脂層の前記ホログラムレリーフを部分的に埋めるように形成されたパターン状着色剥離層、及び、前記パターン状着色剥離層並びに前記ホログラムレリーフを覆うように設けられた粘着剤層がこの順序で設けられているホログラムラベルであって、
前記ホログラム形成層の屈折率、前記着色剥離層の屈折率、及び前記粘着剤層の屈折率が同一、もしくは、それらの屈折率の差が0.1以下であることを特徴とするものである。
上記第1の態様のホログラムラベルによれば、
透明樹脂層の一方の面にホログラムレリーフが設けられたホログラム形成層、前記透明樹脂層の前記ホログラムレリーフを部分的に埋めるように形成されたパターン状着色剥離層、及び、前記パターン状着色剥離層並びに前記ホログラムレリーフを覆うように設けられた粘着剤層がこの順序で設けられているホログラムラベルであって、
前記ホログラム形成層の屈折率、前記着色剥離層の屈折率、及び前記粘着剤層の屈折率が同一、もしくは、それらの屈折率の差が0.1以下であることを特徴とするホログラムラベルを提供することができ、
単なる「パターン状着色ラベル」であるかのような外観を呈しながらも、その「パターン状着色ラベル」を剥がそうとすると鮮明なパターン状着色ホログラムが出現する、偽造防止性に優れ、且つ、不正行為の発見が容易なホログラムラベルを提供する。
本発明のホログラムラベルの第2の態様は、
前記着色剥離層の表面張力が、前記ホログラム形成層の表面張力より大きいことを特徴とするものである。
上記第2の態様のホログラムラベルによれば、
前記着色剥離層の表面張力が、前記ホログラム形成層の表面張力より大きいことを特徴とする第1の態様のホログラムラベルを提供することができ、ホログラムレリーフ面での層間剥離が高い精度で発生して鮮明なホログラム再生像を出現させることにより、その偽造防止性を著しく高めることができる、ホログラムラベルを提供することができる。
本発明のホログラムラベルの第3の態様は、
前記着色剥離層の厚さが、0.1μm〜0.5μmであることを特徴とするものである。
上記第3の態様のホログラムラベルによれば、
前記着色剥離層の厚さが、0.1μm〜0.5μmであることを特徴とする第1の態様または第2の態様のホログラムラベルを提供することができ、ホログラムラベルを不正に剥がそうとすると、着色剥離層が容易に変形を生じるとともに、ホログラム形成層が剥がされた後は、着色剥離層に触れただけでもその瞬間に着色剥離層が破断してしまう、偽造防止性を著しく高めた、ホログラムラベルを提供することができる。
本発明のホログラムラベルの第4の態様は、
前記透明樹脂層のヘーズが、10%〜30%であることを特徴とするものである。
上記第4の態様のホログラムラベルによれば、
前記透明樹脂層のヘーズが、10%〜30%であることを特徴とする第1〜第3の態様のホログラムラベルを提供することができ、ホログラムの存在をより確実に隠ぺいして、その偽造防止性をさらに高めた、ホログラムラベルを提供することができる。
本発明のホログラムラベルの第5の態様は、
前記粘着剤層のヘーズが、10%〜30%であることを特徴とするものである。
上記第5の態様のホログラムラベルによれば、
前記粘着剤層のヘーズが、10%〜30%であることを特徴とする第1〜第4の態様のホログラムラベルを提供することができ、ホログラムの存在をより確実に隠ぺいして、その偽造防止性をさらに高めた、ホログラムラベルを提供することができる。
ホログラムとは、一方で、ホログラム再生像として再生したい「3次元物体」に対して、時間的、且つ、空間的コヒーレント性を有する光であるレーザー光を照射(照明)し、その「3次元物体」の表面で、反射し、散乱(回折)した「光」(これが「物体光」と呼ばれる。)を、所定の角度で、感光材料へ入射させ、他方で、そのレーザー光そのもの(これが、「参照光」と呼ばれる。)を、その「物体光」の入射角度とは異なる角度で、同時に、その感光材料へ入射させて、その「物体光」と、「参照光」とを干渉させ、その干渉によって生じた「干渉縞」を、その感光材料に記録したものである。
このホログラム形成方法は、撮影方式によるホログラム形成方法の一つであって、「二光線束干渉法」とも呼ばれる。
その「物体光」と、「参照光」は、互いにコヒーレントであるので、感光材料内に鮮明な干渉縞が発生し、その干渉縞が記録される。
まず簡単な場合として、参照光及び物体光の二つが、ある角度をなす、いずれも平行光である場合を考えると、二つの光の感光材料面までの道筋(光路)の長さの違い、したがって二つの光の位相の違いによって、感光材料面上のある位置では互いに強め合い、また別の位置では弱め合い、結果として感光材料には、参照光、物体光のなす角度によって決まる等間隔で感光材料面に垂直方向に伸びる干渉縞が記録される。
また、この干渉縞のコントラストは、参照光及び物体光の振幅が等しいときもっとも大きく、相違があるほど小さくなる。物体光は、「3次元物体」の立体形状に依存して変化する光であって平行光ではないので、干渉縞は乱れたものになる。
しかし、その乱れは、参照光に対する物体光の位相の変化が干渉縞の横ずれとして、また、振幅の変化がコントラストの変化として生じ、感光材料には、物体光の位相、振幅の情報がすべて記録される。このようにして露光された感光材料を現像処理したものがホログラムとなる。
このホログラムには、普通のカメラで写した写真のようには、物体の像が写っておらず、ただ一様に白濁(屈折率分布として記録されている。)しているように見えるが、光の波長に近い細かさで物体情報が完全に記録されている。
この感光材料として、フォトレジストを用い、フォトレジストの現像時間管理によって、フォトレジストの表面に、所望の深さの凹凸を設けたものが、レリーフホログラムであって、その凹凸が、上記と同様に、その深さや、周期において乱れたものとなっており、その乱れが、物体光の位相や、振幅の情報を含むことになる。
そして、その凹凸面が、ホログラムレリーフ面であって、このときの「凹凸面を有する感光材料層」が、「透明樹脂層の一方の面にホログラムレリーフが設けられたホログラム形成層」となる。
干渉縞を記録したホログラムを、例えば、上記した参照光と同一のレーザー光で照明すると、感光材料内に記録された干渉縞が、光の進行方向を変える回折格子として作用する。
回折格子に光が入射すると、そのまま透過する直接透過光(ゼロ次回折光)のほかに、格子の間隔、いまの場合は、干渉縞の間隔によって決まる方向にプラス1次、及び、マイナス1次の回折光を生じる。
ホログラム作成時、物体光及び参照光として所定の角度をなす平行光を用いた場合には、このホログラムを照明した際のプラス及び、マイナス1次の回折光は、いずれも平行光であり、前者は元の物体光が感光材料を透過する方向に進む。
実際の干渉縞は物体光の位相や振幅で乱されているので、ちょうどそれに対応するようにプラス1次の回折光は乱され、元の物体光をそのまま再生することになる。ホログラムを通して観察すると、ゼロ次、または、マイナス1次の回折光にじゃまされず、元の位置に物体像が立体的に再生する。この像は直接像とよばれ、あたかも物体から光が出たように、発散する光で見えるので虚像になる。また、マイナス1次の回折光によって、ホログラムの右側に、元の物体と前後が逆になった像が再生する。これは共役像とよばれ、実際に光が集束するので実像になる。
直接像を、見る位置を変えて観察すると、3次元物体の前後の相対位置が変化し、立体的に再生していることを確認できる。
この状況は、レリーフホログラムにおいても同様であって、上記したホログラム形成層が有するホログラムレリーフ面を、所定の「参照光」で照明すると、所定の角度に直接像(ホログラム再生像)が現れる。
そして、このホログラムレリーフ面を「反射面」と位置付けると、そのホログラムレリーフ面で「反射した光」が、所定の角度によって決まる反射方向へ、その直接像を出現させる。その共役像である実像も同様である。
本発明のホログラムラベルは、「透明樹脂層の一方の面にホログラムレリーフが設けられたホログラム形成層」のそのホログラムレリーフの上に、そのホログラムレリーフを部分的に埋めるように「パターン状着色剥離層」を設け、さらにその「パターン状着色剥離層」の上、並びに、「パターン状着色剥離層」の設けられていないホログラムレリーフを覆うように「粘着剤層」を設けたホログラムラベルである。
そのホログラム形成層とパターン状着色剥離層の間の「界面」、及び、ホログラム形成層と粘着剤層の間の「界面」は、「ホログラムレリーフ面」を構成している形となっているが、そのホログラム形成層の屈折率と、そのパターン状着色剥離層の屈折率、及び、粘着剤層の屈折率を同一とするか、もしくは、それらの屈折率差を0.1以下とすることにより、それらの「界面」、すなわち、「ホログラムレリーフ面」において、光の反射や屈折が生じないものとする、もしくは、ほとんど生じないものとする。
そのため、本発明のホログラムラベルは、目視では、「単なるパターン状着色ラベル」と視認され、さらに、比較的強度の大きい照明光を当てて観察したとしても、明確な「ホログラム再生像」が出現せず、ホログラムレリーフの様な回折構造が一切存在しないものと認識されるものである。
すなわち、本発明のホログラムラベルを観察するような一般的環境、例えば、前述した種々の用途において、そのホログラムラベルを適用した物品等を使用する環境であって、身に着けたり、持ち運びする場合には、屋外環境であったり、外出先のデパートやショッピングモール等の室内環境となり、家庭内に据え置くものに適用した場合には、その家庭内環境となるが、屋外環境においては、太陽光線や、その太陽光線が建物等で反射した光が入射光となり、室内環境においては、デパート等や、ショッピングモール等、さらには、一般家庭内の照明である蛍光灯等が光源となって、その蛍光灯等が発する光が入射光となるため、これらの光による照明下においては、本発明のホログラムラベルからホログラム再生像が出現することはなく、また、本発明のホログラムラベルの中にホログラムレリーフが存在することを示唆することもない。
但し、ホログラム再生像の再生に最適な波長を有する大出力のレーザー光線を用いたり、太陽光線を集光し強度の大きい平行光を発生させて、本発明のホログラムラベルを照明した場合には、上記した各層の屈折率差が「0」のときには、やはり、何らの再生像も出現しないものの、それらの屈折率差が0.1を超えるときには、若干のホログラム再生像が出現する可能性があるため、その屈折率差は0.01以下とすることが必要となる。
その屈折率差を0.01以下としたときには、もはや、いかなる照明光を駆使しても本発明のホログラムラベルからホログラム再生像を出現させることはできないものとなる。
ただ、一般的に樹脂材料の屈折率は、それを測定する光の波長や、測定するときの温度によって、その値が0.02〜0.05程度変化することがあるため、本発明のホログラムラベルを観察する環境を考慮した上で、透明樹脂層やパターン状着色剥離層に使用する材料を選定することが必須である。
また、上記したように、本発明のホログラムラベルを観察する際の照明光は、透明樹脂層側から照明され、透明樹脂層を透過して、ホログラムレリーフ面に到達することとなるため、この透明樹脂層のヘーズを10%〜30%とし、その照明光がそのままの状態でホログラムレリーフ面を照明することを阻害して、太陽光を集光した平行光や、大出力のレーザー光線等がこの透明樹脂層を透過する間に、その平行光の平行度や、レーザー光のコヒーレント性を大幅に低下させ(その方向や強度を乱し分散させること、すなわち「散乱させること」を意味する。)、いわゆる「散乱光」へと変化させた後にホログラムレリーフ面に到達させることにより、ホログラムレリーフ面からのホログラム再生像の結像を抑制、もしくは、消滅させる。
この透明樹脂層のヘーズを10%未満としたときは、上記した「散乱」の効果が不十分であり、透明樹脂層のヘーズを30%を超えるものとしたときは、その「散乱」効果は十分であるものの、ホログラムラベルそのものの透明性が不十分となり、ホログラムラベルを被貼着物に貼着した際の、その被貼着物上のデザイン等を視認することができなくなって、被貼着物の意匠性を低下させることとなる。
透明樹脂層の「ヘーズ」を、10%〜30%とするためには、ホログラム形成層となる透明樹脂層に、もともと「ヘーズ」が10%〜30%である比較的透明性の低い樹脂を用いるか、もしくは、「ヘーズ」が10%未満の透明な樹脂を用い、その樹脂に分散性の良い微粒子有機顔料もしくは、微粒子無機顔料を、1%〜20%添加したものを用いるか、その樹脂に相溶する染料を10%〜30%添加したものを用いる。
これらの微粒子有機顔料や、微粒子無機顔料、さらには、染料には、無色のものや、有色のものがあるが、ホログラムレリーフを覆うパターン状着色剥離層と同色とすることにより、ホログラムレリーフ面を隠ぺいする効果を向上させることもできる。
また、透明樹脂層を透過する照明光を「散乱光」とする手段として、「透明樹脂層の一方の面にホログラムレリーフが設けられたホログラム形成層」のそのホログラムレリーフが設けられていない面、すなわち、透明樹脂層の他方の面に、微細な凹凸を設けることも好適である。
このような微細な凹凸は、透明樹脂層表面に湿式エッチング等の化学的処理や、サンドブラスト処理やドライエッチング等の物理的処理を施したり、微細な凹凸面を有する金型を用いて成形加工すことにより得ることができる。
そして、その微細な凹凸の形状は、不要な回折光を発生させないため、可視光波長より大きい深さ(凹凸の頂点から底までの距離を意味する。)や幅(凹凸の周期を意味する。)を有することが必要であり、平均深さが1.0μm〜20.0μmであり、且つ、平均の幅も、2.0μm〜30.0μmであって、隣接する凹部や凸部が類似の形状とならず、大小様々なものとなっている(ランダムな形状。すなわち、凹凸形状が均一でなく、不均一であるという意味。)ことが好適である。
さらに、同様の原理により、粘着剤層のヘーズを10%〜30%とし、粘着剤層側からの照明光が、粘着剤層とホログラム形成層との界面(ホログラムレリーフ面となっている。)、及び、粘着剤層とパターン状着色剥離層との界面(パターン状着色剥離層が0.1μm程度と非常に薄い場合には、ホログラムレリーフ面に追従して、ホログラムレリーフ面と同様の面形状を有する場合がある。)、さらには、パターン状着色剥離層とホログラム形成層との界面(パターン状着色剥離層を透過した光がホログラムレリーフ面に達する場合。)を照明することを阻害して、粘着剤層側からもホログラムレリーフ面を隠ぺいし、本発明のホログラムラベルをその外観からは(両面から観察するという意味。)、一切、ホログラムラベル内部のホログラムレリーフの存在を消し去ることができる。
また、粘着剤層のヘーズを30%を超えるものとすると、本発明のホログラムラベルを貼付したときに、ホログラムラベルの下にあるデザイン等を視認し難くなるため不適当である。
粘着剤層のヘーズを10%〜30%とするには、粘着剤層に用いる粘着剤に、もともと「ヘーズ」が10%〜30%である比較的透明性の低い樹脂を用いるか、もしくは、「ヘーズ」が10%未満の透明な樹脂を用い、その樹脂に分散性の良い微粒子有機顔料もしくは、微粒子無機顔料を、1%〜20%添加したものを用いるか、その樹脂に相溶する染料を10%〜30%添加したものを用いる。
もちろん、粘着剤層においても、その露出している表面に、透明樹脂層と同様な微細な凹凸を設けておくと、照明光を「散乱光」とし、ラベル内に隠されているホログラムレリーフをさらに隠ぺいすることができる。
本発明のホログラムラベルは、真正性を証明するため、上記した用途において対象となる種々の被貼着物に貼付されるが、これらの被貼着物から本発明のホログラムラベルを不正に剥がそうとすると、ホログラム形成層とパターン状着色剥離層との界面において容易に剥離が生じるように設計されている。この際、ホログラム形成層と粘着剤層との間では、きれいな界面剥離が起こらず、粘着剤層の層内剥離や部分的な破断等により、ホログラムレリーフ面に粘着剤が乱雑に部分付着した状態での剥離が生じるため、ホログラム形成層を剥離した後は、パターン状の着色ホログラムの再生像が鮮明に観察されることとなる。
この目的で、ホログラム形成層とパターン状着色剥離層との界面の剥離強度(JIS Z0237で規定する180°剥離試験における値。)を、0.001kg/25mm幅〜0.1kg/25mm幅、好ましくは、0.001kg/25mm幅〜0.01kg/25mm幅とし、パターン状着色剥離層と粘着剤層との界面の剥離強度を、0.1kg/25mm幅超〜3.0kg/25mm幅以下とする。
もちろん、粘着剤層と被貼着体との粘着強度は、0.1kg/25mm幅を超えるものとし、通常は、1.0kg/25mm幅以上とする。
さらに、ホログラム形成層と粘着剤層との粘着強度も、0.1kg/25mm幅を超えるものとすることが好ましい。
ここで、ホログラム形成層とパターン状着色剥離層との界面の剥離強度を、上記した範囲に抑えるためには、互いに接着性や相溶性の低い樹脂を選定したり、ホログラム形成層上にパターン状着色剥離層を設ける際に、パターン状着色剥離層用樹脂等が含む溶剤等がホログラム形成層を溶解しないものを使用して、ホログラムレリーフ面において互いの樹脂が混ざり合うことを阻止し(互いのホログラムレリーフ面を高い精度で維持することとなる。)、さらには、ホログラム形成層の表面張力より、パターン状着色剥離層の表面張力を大きくすることで、パターン状着色剥離層がホログラム形成層のホログラムレリーフ面に濡れ難くする。
または、2液硬化タイプ等の反応性樹脂を用いたホログラム形成層であれば、30℃〜80℃で数日〜数か月のエージング処理をしたり、コロナ処理や、電離放射線硬化タイプであればその電離放射線を照射するなどして、それらの反応を促進して、硬化度(特にホログラムレリーフ面の硬化度)を100%に近づけることで、ホログラムレリーフ面の表面張力を低下させることができる。
さらには、ホログラムレリーフ面へのフッ化処理や、フッ素イオン注入処理も、ホログラムレリーフ面の「形状」を変化させずに維持したまま、ホログラムレリーフ面の表面張力を低下させる効果があるため、好適である。
パターン状着色剥離層をホログラム形成層上に形成する際の濡れ難さは、ホログラム形成層の表面張力より、パターン状着色剥離層の表面張力を1mN/mでも大きくすることで得られるが、さらに、その差を10mN/m以上、より好ましくは20mN/m以上とする。
この両層間にある、ホログラムレリーフ界面での剥離のし易さは、両層の表面張力の差が、1mN/mでも生ずるが、その差が10mN/m以上となると増大し、20mN/m以上とすると顕著となる。但し、両層の表面張力の差を40mN/mを超えるものとすることは両層に使用する樹脂選定にあたりかなりの困難を伴う。しかも、両層の表面張力の差が大きくなればなるほど、ホログラム形成層のホログラムレリーフ面上に設けるパターン状着色剥離層用樹脂等が濡れ難くなり、ホログラム形成層のホログラムレリーフ面への追従性が低下して、パターン状着色剥離層のレリーフ面(ホログラム形成層のホログラムレリーフ面に接している面という意味。)が、高い精度で「ホログラム形成層のホログラムレリーフ面」と同一となることを阻害する。
このため、パターン状着色剥離層を形成する際、もしくは形成後に、パターン状着色剥離層の露出面側から高い線圧(ロールプレスという意味。ロール幅1cmに対して0.1kg以上。さらには、1kg以上。)、もしくは高い平圧(平圧プレスという意味。107Pa以上、さらには、108Pa以上。)を掛けて、パターン状着色剥離層のレリーフ面が、高い精度でホログラム形成層のホログラムレリーフ面と一致させる必要がある。この際、高い圧力によって、パターン状着色剥離層のパターン形状が崩れないように配慮するため、ロールプレスより、平圧プレスの方が好適である。
そして、ホログラム形成層とパターン状着色剥離層の表面張力の差が大きければ大きいほど、両層の界面での界面剥離が発生し易くなり、本発明のホログラムラベルを貼付した被貼着体から不正にホログラムラベルを剥がそうとして、ホログラムラベルに変形圧力を掛けたり、粘着剤を溶解させようとして溶剤を浸み込ませたりすると、両層の界面の至る所で部分剥離が生じ始め(空隙が発生するという意味。)、その部分が空気を含んで「白濁」して見えるようになり、しかも、ホログラムレリーフが非常に微細であって、且つ、パターン状着色剥離層がホログラム形成層に対して濡れ難く設定してあるため、もはや、ホログラム形成層側から高い圧力を掛けてもその剥離部分を元に戻すことは不可能となっているものである。
さらには、ホログラム形成層とパターン状着色剥離層との界面での剥離を助長するため、本発明のホログラムラベルのラベル周辺部分(所定の形にラベル加工したときの、断面露出部分という意味。)に、そのパターン状着色剥離層の一部を配していることが好適である。具体的には、パターン状着色剥離層の中央のデザインとは別に、ラベル周辺から内側に、0.5mm〜3.0mm幅の帯状の着色剥離層を設けることで、この界面で剥離するきっかけを与えることができる。
また、パターン状着色剥離層のデザインとしては、ホログラム再生像の形状と類似した平面形状としたり、ホログラム再生像に関連ある意匠とすることが好適であるが、文字、図形や、形状その他それらの組み合わせ等とする。パターン状着色剥離層の「色」においても、ホログラム再生像と関連するものとすることができるが、他の「色」としてもよい。
但し、ホログラム形成層からの容易な剥離性を確保するため、パターン状着色剥離層のデザインの占める大きさ(図形であれば、その面積、文字等であればその文字の画線面積を意味する。)が、ラベル全体の面積の1/10〜1/2を占めるように設計する。
この面積が1/10未満であると、不正に剥がそうとしたときに発生するホログラム形成層とパターン状着色剥離層との界面剥離によって発生する「空隙」(剥離部分に空気が入り込んだもの。)の存在が不明確であり、この面積が1/2を超えると、ラベル加工や、被貼着体に本発明のホログラムラベルを貼着した際に、不必要な「空隙」が発生し易くなる。また、この不必要な「空隙」の発生を抑えるため、パターン状着色剥離層のデザインを、網点率を30%〜70%とし、網点サイズを30μm〜300μmとした「網点状」で表現してもよい。この網点形状も、個々の網点の剥離性を考慮して、円形よりも、楕円形、もしくは、多角形、さらには、星形のように周辺に鋭角な領域を有するものが好ましい。もちろん、パターン状着色剥離層のデザインそのものを、星形等とすることも同様の理由から好適である。
本発明のホログラムラベルにおける、ホログラム形成層に用いる樹脂としては、パターン状着色剥離層との離形性を有し、且つ、表面張力が低い、シリコン樹脂や、フッ素含有樹脂そのものを用いることができる。
また、各種の熱可塑性樹脂、もしくは熱硬化性樹脂に、シリコン樹脂やフッ素含有樹脂、さらには、シリコンオイルを混合したもの、または、それらの樹脂とシリコン樹脂やフッ素含有樹脂を共重合させたものや、それらの樹脂の分子内にシロキサン結合〔―Si(R1)(R2)−O―〕やフッ素原子〔−F〕を導入したものを用いることができる。
もちろん、パターン状着色剥離層に対して、ホログラム形成層との離形性を有するシリコン樹脂や、フッ素含有樹脂そのものを用いても両層の界面剥離性を大きくすることに寄与し、それらの樹脂中に、所定の着色顔料や着色染料を分散、もしくは溶解したものを用いたり、そのシリコン樹脂等の代わりに、各種の熱可塑性樹脂、もしくは熱硬化性樹脂に、シリコン樹脂やフッ素含有樹脂、さらには、シリコンオイルを混合したもの、または、それらの樹脂とシリコン樹脂やフッ素含有樹脂を共重合させたものや、それらの樹脂の分子内にシロキサン結合〔―Si(R1)(R2)−O―〕やフッ素原子〔−F〕を導入したものを用いることも一つの選択肢として考え得る。
但し、パターン状着色剥離層としての屈折率や、表面張力は、上記した範囲内に入るように設計する。
このパターン状着色剥離層は、ホログラム形成層のホログラムレリーフ面上に、0.05μm〜5.0μmの厚さで形成する。
0.05μm未満では、パターン状着色剥離層としての「色調」を安定させることができず、5.0μmを超えると、パターン状着色剥離層の「成膜した一つの膜」としての「強度」(破断強度や引張強度が大きくなるという意味。)を持つようになり、ホログラムラベルからホログラム形成層を不正に剥がした際に露出したパターン状着色剥離層のレリーフ面(不正をしようとする者は、ホログラム形成層を剥がして初めてホログラムレリーフが存在していることに気づくこととなる。)を隠すために行う物理的、または化学的な種々の手段に耐えるものとなって、不正に剥がした証拠を隠滅することを容易なものとしてしまう。
例えば、不正をしようとする者が、別途、パターン状着色剥離層を溶解せず、且つ、パターン状着色剥離層より表面張力の小さい透明樹脂材料を準備し、そのパターン状着色剥離層のホログラムレリーフ面の上に塗布してホログラム形成層を偽装したとしても、パターン状着色剥離層のホログラムレリーフ面が変形したり、破断したりせず、隠ぺい工作を容易に達成させてしまう。
このような隠ぺい工作を阻止する意味において、パターン状着色剥離層の厚さを、0.1μm〜0.5μmとすることがより効果的である。そもそも、このパターン状着色剥離層の下に形成されている粘着剤層は、ラベル用の粘着剤が持つ一般的な特性、すなわち、圧力を掛けると容易に変形したり、種々の溶剤で溶解し易い性質を有するものであるから、パターン状着色剥離層の厚さを上記の範囲とすることで、このような外的要因で速やかに変形を起こしたり、破断を生じるものとすることができる。

さらに、パターン状着色剥離層に含まれる着色顔料や、着色染料の含有量を、30%〜95%、特に、60%〜90%とし、粒径を0.01μm〜1.0μm、特には、0.01μm〜0.1μmとする。
含有量を30%未満とすると、着色ホログラムとしての「色」が不十分となり、且つ、パターン状着色剥離層の膜強度が大きくなる。逆に、含有量を95%を超えるものとすると、ホログラム形成層上へのパターン状着色剥離層の形成が困難となる。
また、粒径を0.01μm未満とすると、やはり「色」が不十分となるだけでなく、樹脂への分散性が低下して、「色ムラ」が発生し易くなり、真正性を証明する効果が低下する。逆に、粒径が1.0μmを超えると、やはり、樹脂への分散性が低下し、パターン状着色剥離層としての均一な膜厚さを実現できなくなる。
ホログラム形成層を形成するには、透明樹脂層にあたる、透明性を有する感光性樹脂材料にホログラムの干渉露光を行なって現像することによって直接的に形成することもできるが、予め作成したレリーフホログラムもしくはその複製物、またはそれらのメッキ型等を複製用型として用い、その型面を上記の樹脂材料からなる透明樹脂層に押し付けることにより、賦型を行なうか、もしくは、射出形成や、押し出し成型の型を上記の複製用型として用い、成形と同時に形成することも好適である。
以上により、偽造防止性を付与する対象物へ容易に適用でき、且つ、適用後、透明樹脂層を剥離すると、突然、ホログラム再生像が出現し、且つ、残った層が非常に薄く、脆いため、もはや、その残った層を剥がしたり、何らかの偽装を施すことが物理的に難しく、偽造防止性の高い、本発明のホログラムラベルを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら、詳細に説明する。
本発明の一実施例を示すホログラムラベルHの断面図である。
(透明樹脂層の一方の面にホログラムレリーフが設けられたホログラム形成層)
本発明のホログラムラベルHのホログラム形成層1を構成するための透明樹脂層に用いられる樹脂材料としては、各種の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、もしくは電離放射線硬化性樹脂を用いることができる。熱可塑性樹脂としてはアクリル酸エステル樹脂、アクリルアミド樹脂、ニトロセルロース樹脂、もしくはポリスチレン樹脂等が、また、熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂、エポキシ変性アクリル樹脂、エポキシ変性不飽和ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂、もしくは、フッ素化樹脂等が挙げられる。(図1参照。)
これらの熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂は、1種もしくは2種以上を使用することができる。これらの樹脂の1種もしくは2種以上は、各種イソシアネート樹脂を用いて架橋させてもよいし、あるいは、各種の硬化触媒、例えば、ナフテン酸コバルト、もしくはナフテン酸亜鉛等の金属石鹸を配合するか、または、熱もしくは紫外線で重合を開始させるためのベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド等の過酸化物、ベンゾフェノン、アセトフェノン、アントラキノン、ナフトキノン、アゾビスイソブチロニトリル、もしくはジフェニルスルフィド等を配合しても良い。
また、電離放射線硬化性樹脂としては、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、アクリル変性ポリエステル等を挙げることができ、このような電離放射線硬化性樹脂に架橋構造を導入するか、もしくは粘度を調整する目的で、単官能モノマーもしくは多官能モノマー、またはオリゴマー等を配合して用いてもよい。
また、上記の熱可塑性樹脂、もしくは熱硬化性樹脂に、シリコン樹脂やフッ素含有樹脂、さらには、シリコンオイルを混合したもの、または、熱可塑性樹脂、もしくは熱硬化性樹脂とシリコン樹脂やフッ素含有樹脂を共重合させたものや、熱可塑性樹脂、もしくは熱硬化性樹脂の分子内にシロキサン結合〔―Si(R1)(R2)−O―〕やフッ素原子〔−F〕を導入したものを用いることができる。
さらには、上記の熱可塑性樹脂、もしくは熱硬化性樹脂に、シリコンパウダー微粒子やフッ素パウダー微粒子を分散させたものを用いることもできる。
フッ素化樹脂には、完全フッ素化樹脂として、四フッ素化樹脂、部分フッ素化樹脂として、三フッ素化樹脂、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、フッ素化樹脂共重合体として、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂。四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体、エチレン・四フッ化エチレン共重合体、エチレン・クロロトリフルオロエチレン共重合体などを用いることができる。
また、樹脂の界面張力は、JIS K6768(改正)において、ポリ四フッ化エチレン(ポリテトラフロロエチレン)18、シリコン樹脂20、ポリ三フッ化エチレン(PTFE)22、ポリフッ化ビニリデン25、ポリフッ化ビニル28、ポリエチレン(密度O.955〕31、ポリスチレン33、ポリカーボネート35、ポリビニルアルコール37、ポリ酢酸ビニル37、ポリメタクリル酸メチル39、ポリ塩化ビニル39、ポリ塩化ビニリデン40、ウレタン樹脂40、ナイロン6:42、ポリエチレンテレフタレート43、ユリア樹脂45、ナイロン66:46、環状脂肪族エポキシ樹脂46、ポリビニルブチラール54mN/m等であって、これらの値は、和光純薬工業株式会社製濡れ張力試験用混合液を用いて実測できる。
さらに、上記の樹脂材料を用いてホログラム形成層1を形成するには、感光性樹脂材料にホログラムの干渉露光を行なって現像することによって直接的に形成することもできるが、予め作成したレリーフホログラムもしくはその複製物、またはそれらのメッキ型等を複製用型として用い、その型面を、上記の樹脂材料をプレス成型や、射出成型、ブロー成型等により作成した透明樹脂層に押し付けることにより、賦型を行ない、ホログラムレリーフ2面を形成する。(図1参照。)
熱硬化性樹脂や電離放射線硬化性樹脂を用いる場合には、型面に未硬化の樹脂を密着させたまま、加熱もしくは電離放射線照射により、硬化を行わせ、硬化後に剥離することによって、硬化した透明樹脂層の片面にレリーフホログラムの微細凹凸を形成することができ、この微細凹凸がホログラムレリーフ2となる。なお、同様な方法によりパターン状に形成して模様状とした回折格子を有する回折格子形成層も光回折構造(すなわち、ホログラム形成層1のホログラムレリーフ2。)として使用できる。
ホログラムは、物体光と参照光との光の干渉による干渉縞を凹凸のレリーフ形状で記録されたもので、例えば、フレネルホログラムなどのレーザ再生ホログラム、及びレインボーホログラムなどの白色光再生ホログラム、さらに、それらの原理を利用したカラーホログラム、コンピュータジェネレーテッドホログラム(CGH)や、ホログラフィック回折格子などがある。また、マシンリーダブルホログラムのように、その再生光を受光部でデータに変換し所定の情報として伝達したり、真偽判定を行うものであってもよい。
特に、パターン状着色ホログラムとして用いるホログラムとして、着色顔料や着色染料の「色」に対して、「補色(色相環で正反対に位置する色の組み合わせを意味する。)」となる「色」を主体としたホログラム再生像を再生するホログラムを用いることで、ホログラム再生像をより鮮明にすることができる。
また、逆に、パターン状着色ホログラムとして用いるホログラムとして、着色顔料や着色染料の「色」に対して、「同色」となる「色」を主体としたホログラム再生像を再生するホログラムを用いることで、ホログラムラベルの状態でのホログラムレリーフの秘匿性を高めることも好適である。
さらに、微細な凹凸(すなわち、ホログラムレリーフ2。)を精密に作成するため、光学的な方法だけでなく、電子線描画装置を用いて、精密に設計されたレリーフ構造を作り出し、より精密で複雑な再生光を作り出すものであってもよい。このレリーフ形状は、ホログラムを再生する光、もしくは、光源の波長(域)と、再生する方向、及び強度によってその凹凸のピッチや、深さ、もしくは特定の周期的形状が設計される。凹凸のピッチ(周期)は再生角度に依存し、通常0.1μm〜数μmであり、凹凸の深さは、再生強度に大きな影響を与える要素であって、通常0.1μm〜2μmである。
単一回折格子のように、全く同一形状の凹凸の繰り返しであるものは、隣り合う凹凸が同じ形状であればある程、反射する光の干渉度合いが増しその強度が強くなり、最大値へと収束する。回折方向のぶれも最小となる。立体像のように、像の個々の点が焦点に収束するものは、その焦点への収束精度が向上し、再生像が鮮明となる。
また、レリーフ面にホログラム画像の凹凸とは異なる周期や、形状の凹凸が存在すると、それはホログラムもしくは回折格子の再生時のノイズとなり、像を不鮮明にする要因となる。
ホログラムレリーフ形状を賦形(複製ともいう)する方法は、回折格子や干渉縞が凹凸の形で記録された原版をプレス型(スタンパという)として用い、上記ホログラム形成層1上に、もしくは、下記するパターン状着色剥離層3上に、原版を重ねて加熱ロールなどの適宜な手段により、両者を加熱圧着することにより、原版の凹凸模様を複製することができる。形成するホログラムパターンは単独でも、複数でもよい。
特に、パターン状着色剥離層3上に原版を重ねて複製する方法は、凹凸の無い状態のホログラム形成層1上にパターン状着色剥離層3をパターン状に平坦な状態で重ねあわせた〔パターン状着色剥離層3とホログラム形成層1の積層体〕(パターン状着色剥離層3をより薄く、且つ、より均一に形成可能。)を同時に変形させるものであり、あらかじめホログラム形成層1に形成してあるホログラムレリーフ2面上に、濡れ性の悪いパターン状着色剥離層3を形成するよりも、効率よく、且つ、高い精度で、パターン状着色剥離層3にホログラムレリーフ形状を形成(転写)することができ、好適である。

上記の極微細な形状を精密に再現するため、また、複製後の熱収縮などの歪みや変形を最小とするため、原版は金属を使用し、低温、且つ、高圧下で複製を行う。
原版は、Niなどの硬度の高い金属を用いる。光学的撮影もしくは、電子線描画などにより形成したガラスマスターなどの表面にCr、または、Ni薄膜を真空蒸着法、スパッタリングなどにより5〜50nm形成後、Niなどを電着法(電気めっき、無電解めっき、さらには複合めっきなど)により50〜1000μmの厚さで形成した後、それらの金属を剥離することで作ることができる。
高圧回転式の複製に用いるためには、このNi層の厚み精度を高くする必要があり、通常±10μm、好ましくは、±1μmとする。このため、裏面の研磨や、平坦化方法を用いてもよい。
複製方式は、回転式を用い、線圧0.1トン/m〜10トン/m、好ましくは、5トン/m以上とする。複製用シリンダーは、その直径が小さいとレリーフの再現性が低下するため、複製シリンダー直径は大きい方が好ましく、通常、直径0.1m〜2.0m、好ましくは、1.0m以上の弧を使用する。
ホログラム形成層1をこの複製用シリンダーに沿って押し当て、裏面より金属製シリンダーにより上記圧力にて複製を実施する。複製後の熱収縮などの歪みや変形を最小限とするためには、ホログラム形成層1全体を加熱するのではなく、ホログラム形成層1のホログラムレリーフ2面側の一部のみを加熱する方法が望ましい。通常60℃〜110℃に加熱する。さらには、裏面の金属製シリンダーを常温に保つ、もしくは冷却することで、さらにその精度を向上させることができる。
但し、〔パターン状着色剥離層3とホログラム形成層1の積層体〕に対して、ホログラムレリーフ2を形成する場合には、パターン状着色剥離層3のデザインと、ホログラムレリーフ2のホログラムデザイン(ホログラム再生像の形を意味する。)との位置合わせ精度を高めるため、平板プレスによる複製方式を用いることも好適である。

(パターン状着色剥離層)
本発明のホログラムラベルHでは、透明樹脂層の一方の面にホログラムレリーフ2が設けられたホログラム形成層1のホログラムレリーフ2を部分的に埋めるようにパターン状着色剥離層3を形成する。(図1参照。)
パターン状着色剥離層3に用いられる樹脂としては、上記したホログラム形成層1に用いられる樹脂を適宜選択して用いることができる。
この場合、パターン状着色剥離層3と、ホログラム形成層1の屈折率が同一であるか、その屈折率差が0.1以下となるように設計する。さらには、パターン状着色剥離層3の表面張力が、ホログラム形成層1の表面張力より大きくなるように設計する。
さらに、ホログラム形成層1とパターン状着色剥離層3との界面の剥離強度(JIS Z0237で規定する180°剥離試験における値。)を、0.001kg/25mm幅〜0.1kg/25mm幅とする。さらに好ましくは、0.001kg/25mm幅〜0.01kg/25mm幅となるように設計する。
また、パターン状着色剥離層3が、非常に薄く、もしくは、下記する着色顔料が微粒子であるか、または、下記する着色染料が透明性を有して、「透明パターン状着色剥離層」となる場合には、本発明のホログラムラベルを貼付した際に、その下にある被貼着体上のデザイン等をホログラムラベルを通して視認することができ、偽造防止性を向上させることができる。
パターン状着色剥離層3に用いられる着色顔料としては、
有機顔料として、キナクリドン系レッド・マゼンタ、アンスラキノン系レッド・イエロー、ポリアゾ系イエロー、ベンズイミダゾロン系イエロー・オレンジ、フタロシアニン系顔料として、銅フタロシアニンブルー(α型、β型)、銅フタロシアニングリーン、異種金属フタロシアニンブルー、スレン系ブルー、アゾ系顔料として、溶性アゾ顔料(カーミン6B、パーマネントレッド2B他)、不溶性アゾ顔料(ジスアゾ系、モノアゾ系他)、不溶性多環式顔料(赤:キナクリドン、ペリレン、ジケトピロロピロール、橙:ペリノン、ペリレン、ジケトピロロピロール、黄:キノフタロン、イソインドリノン、緑:フタロシアニン、青:フタロシアニン、インダンスレン、紫:ジオキサジン他)、不溶性レーキ顔料(赤:レーキレッドC、ウォチュングレッド他)などがある。
特に、不溶性アゾ顔料、不溶性多環式顔料、不溶性レーキ顔料は、着色力が強く、鮮明な色相を有し、透明性が高いため好適である。
無機顔料としては、複合酸化物系顔料、微粒子複合酸化物系顔料、紺青、ハイブリッド型顔料等があるが、さらに、弁柄、モリブデンレッド、カドミウムレッド、鉛丹(以上、赤色。)、黄鉛(赤口)、モリブデンオレンジ(橙色)、カドミウムオレンジ(橙色)、群青(ウルトラマリンブルー)、紺青(プルシアンブルー)、コバルトブルー、セルリアン、マンガン青(以上、青色。)、アンバー(茶色。)、黄鉛、カドミウムイエロー、チタン黄、黄色酸化鉄(以上、黄色。)、酸化クロム、コバルトグリーン、ビリジアン、ピーコック(以上、緑色。)、マルス紫、コバルトバイオレット、マンガンバイオレット(以上、紫色。)その他、体質顔料や、金属粉顔料等が用いられる。
顔料の粒径は、パターン状着色剥離層3のホログラムレリーフ2面と接する表面を平滑にするため、0.01〜0.1μmのもの(微粒子顔料)とすることも好適である。但し、この粒径のものは、二次凝集しやすく、再分散処理等を施す必要がある。添加量は、用いる形成方法において、形成する厚さとのバランスで決められるが、通常1%〜20%添加が好適であり、適宜な溶剤または水に溶かして、0.1μm〜5.0μmの厚さに形成する。
その形成方法は、パターン状着色剥離層3のホログラムレリーフ2面と接する表面の平滑性を、実質的に、表面粗さRaで、0.01μm〜0.05μmとすることが望ましく、そのため、オフセット印刷方式、ステンレススクリーン印刷方式、活版印刷方式、凹版方式、グラビアコーティング方式、ロールコーティング方式のみならず、レジスト処理方式、さらには、着色層転写方式が好ましい。
特に、パターン状着色剥離層3形成時に高い印圧を付与できる印刷方式やコーティング方式を用いるか、パターン状着色剥離層3を形成後、パターン状着色剥離層3側からロールプレス方式や平プレス方式により高圧を掛けて、濡れ性の悪いホログラムレリーフ2面へのパターン状着色剥離層3の追従性を高める。
さらに、パターン状着色剥離層3を「透明パターン状着色剥離層」とするためには、「ヘーズ」が2%以下の透明な樹脂を用い、その樹脂に分散性の良い微粒子有機顔料若しくは、微粒子無機顔料を、1%〜5%添加したものを用いることが好適である。
すなわち、アクリル樹脂(ヘーズ2%以下)、ポリカーボネート樹脂(同2%以下)等に、上記微粒子顔料を1%〜5%添加し、ホログラム形成層1に対する溶解性の小さい溶剤系を用いて、固形分30%〜50%として形成する。
このとき、溶剤系に乾燥速度の比較的遅いもの(沸点100°以上、好ましくは、沸点130°以上のもの。)を溶剤成分の10%〜20%混入させ、その乾燥中に、パターン状着色剥離層3に上記した圧力を加えて、ホログラムレリーフ2面への追従性を高めることも好適である。
パターン状着色剥離層3に用いられる染料としては、天然染料、及び合成染料があり、ダイレクトレッド2、ダイレクトレッド28(コンゴレッド)などの直接染料、オレンジ2などの酸性染料、メチレンブルーなどの塩基性染料、カチオン染料、アリザリンなどの媒染染料、モーダントブラック3などの酸性媒染染料、硫化染料、インディゴなどの建染染料、ナフトール染料、ディスパースイエロー7、ディスパースオレンジ3、ディスパースレッド17、1,4−ジアミノアンスラキノンなどの分散染料、及び、レアクティブレッド1などの反応染料等を用いることができる。
これら染料を、相溶性の高い透明樹脂に溶解させることで、鮮明な色相と、高い透明性を得ることができるため、その添加量は、1%〜30%とする。また、染料系を用いた場合は、顔料系よりも形成時のレベリング性や、表面平滑性に優れるため、より高い追従性を実現することができる。
固形分及び、形成方法は顔料系と同様である。
さらに、パターン状着色剥離層3を「透明パターン状着色剥離層」とするためには、「ヘーズ」が5%以下の透明な樹脂を用い、その樹脂に相溶する染料を1%〜10%添加したものを用いる。
また、パターン状着色剥離層3に使用される樹脂は、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド系樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂などが挙げられ、ホログラム形成層1との相容性に乏しく、且つ、表面張力が大きく、そして、顔料や染料の分散性や相溶性の良いものが使用できる。
さらに、これらの顔料や、染料に加えて、「色」を調整するため、粒径0.01μm〜0.1μmの炭酸カルシウム等の体質顔料や、透明性を有しながら光散乱性を有するシリコンパウダー等の高屈折率透明樹脂粒子を使用することもできる。
これら体質顔料や、透明樹脂粒子は、パターン状着色剥離層3の光透過性を抑制する効果を持ち、その添加量は、固形分比1%〜10%とする。1%未満では、添加した効果が表れず、10%を超えると、インキとしてのレベリング性や、分散性に悪影響を及ぼすことになる。
用いる樹脂の屈折率は、例えば、熱可塑性樹脂としては、アクリル酸エステル樹脂(屈折率n=1.47)、アクリルアミド樹脂(n=1.50)、ニトロセルロース樹脂(n=1.54)、酢酸ビニル樹脂(n=1.47)、もしくは、ポリスチレン樹脂(n=1.60)等が、また、熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂(n=1.64)、ウレタン樹脂(n=1.60)、エポキシ変性アクリル樹脂(n=1.55)、エポキシ変性不飽和ポリエステル樹脂(n=1.64)、アルキッド樹脂(n=1.54)、もしくはフェノール樹脂(n=1.60)等である。
また、電離放射線硬化性樹脂としては、エポキシアクリレート(n=1.55)、ウレタンアクリレート(n=1.54)、アクリル変性ポリエステル(n=1.64)等である。
さらに、環境に配慮して、ホログラム形成層1や、パターン状着色剥離層3に、さらには、下記する粘着剤層4に、生分解性プラスチックを用いることもできる。
生分解プラスチックとしては、化学合成系として、ラクトン系樹脂:εーカプロラクトン、4−メチルカプロラクトン、3,5,5−トリメチルカプロラクトン、3,3,5−トリメチルカプロラクトン、βープロピオラクトン、γーブチロラクトン、δーバレロラクトン、エナントラクトンの単独重合体またはこれら2種以上のモノマーの共重合体、これらの混合物、ポリカプロラクトン、もしくは、ポリブチレンサクシネート系樹脂:ポリブチレンサクシネート・アジペート、ポリブチレンサクシネートとポリカプロラクトンとの混合物、ポリブチレンサクシネートとポリブチレンサクシネート・アジペートとの混合物、ポリブチレンサクシネート・アジペートとポリ乳酸との混合物、もしくは、ポリ乳酸、ポリ乳酸とD−乳酸との混合物など、もしくは、低分子量脂肪族ジカルボン酸と低分子量脂肪族ジオールより合成したポリエステル樹脂、例えばコハク酸とブタンジオール、エチレングリコールとの組み合わせや、シュウ酸とネオペンチルグリコール、ブタンジオール、エチレングリコールとの組み合わせなど、もしくは、変性ポリビニルアルコールと脂肪族ポリエステル樹脂と澱粉の混合物、または、低分子量脂肪族ポリエステルに脂肪族イソシアネートを添加して重合させたものなどが好適である。
また、天然物系として、ゼラチンなどの動物性天然物質、セルロースなどの植物性天然物質など、もしくは、澱粉脂肪酸エステル、澱粉キトナン・セルロースなど、または、微生物生産系として、ポリヒドロキシブチレートや、ポリエステル系、さらには、炭素源として3−ヒドロキシプロピオン酸、4−ヒドロキシ酪酸、もしくは、γ―ブチロラクトンをベースとするP(3HB−CO―4HB)、炭素源としてプロピオン酸、吉草酸をベースとしたP(3HB−CO―3HV)などが好適である。
さらに、パターン状着色剥離層3の厚さを、0.1μm〜0.5μmすることで、不正を行おうとするものが、ホログラム形成層1を剥離した後に、ホログラムレリーフ2の存在に気づいて、ホログラムレリーフ2を何らかの処理により隠ぺいしようとしたり、パターン状着色剥離層3及び、下記する粘着剤層4を痕跡を残さず剥がそうとしたときに、パターン状着色剥離層3が速やかに変形、乃至は、破断するものとすることができる。
ホログラム形成層1と濡れ性の悪いパターン状着色剥離層3用樹脂を用いて、さらには、ホログラム形成層1のホログラムレリーフ2面を溶解させないため、パターン状着色剥離層3用樹脂に大量の希釈溶剤を用いることができないという物理的な制約の中で、ホログラム形成層1上に、パターン状着色剥離層3を、0.1μm〜0.5μmという薄さで、そのホログラムレリーフ2面に対する高い追従性を持って形成するためには、粘性の小さい樹脂を用いて、高い印圧でパターン状着色剥離層3を形成するか、もしくは、あらかじめ、所定の厚さの「ホログラムレリーフ2を形成していないホログラム形成層1」上に、所定の厚さでパターン状着色剥離層3を形成し、その後、パターン状着色剥離層3側から、ホログラムレリーフ2を有するホログラム原版を押し当てて、「ホログラム形成層1とパターン状着色剥離層3の積層体」を変形させて、その界面(ホログラムレリーフ2面となる。)及び、パターン状着色剥離層3の露出している面に、「ホログラムレリーフ」を形成する。
後者の方法は、ホログラム形成層1が平坦な面であれば、その上に、濡れ性が悪く、希釈溶剤を十分使用できない条件下においても、均一な厚さのパターン状着色剥離層3を形成できるため有用である。
(粘着剤層)
本発明のホログラムラベルH(図1参照。)に用いられる粘着剤層4としては、従来公知の溶剤系及び水系のいずれの粘着剤も用いることができる。例えば、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン樹脂や、天然ゴム、クロロプレンゴムなどのゴム系樹脂などを挙げることができる。自然にやさしい材料構成とするために、特に、天然ゴムを主成分とするラテックス、または、それを変性したもの、特に天然ゴムにスチレンとメタクリル酸メチルとをグラフト重合させて得た天然ゴムラテックス等の天然素材から作製されたものを用いても良い。
但し、ホログラム形成層1のホログラムレリーフ2を覆って、ホログラムレリーフ2の存在を秘匿するため、粘着剤層4の屈折率と、ホログラム形成層1の屈折率を同一、もしくは、その屈折率差を0.1以下とし、且つ、粘着剤層4の屈折率とパターン状着色剥離層3の屈折率を同一、もしくは、その屈折率差を0.1以下とする。
粘着剤層4の塗工量は、約8〜30g/平方メートル(固形分)が一般的であり、従来公知の方法、すなわち、グラビアコート、ロールコート、コンマコートなどの方法で、塗布し乾燥して粘着剤層4を形成する。
また、粘着剤層4の粘着力は、パターン状着色剥離層3と粘着剤層4との剥離強度で、JIS Z0237準拠の180°による剥離方法において、0.1kg/25mm幅超〜3.0kg/25mm幅以下とし、粘着剤層4と被貼着体との粘着強度を、0.1kg/25mm幅を超えるもの、通常は、1.0kg/25mm幅以上とする。もちろん、それ以上の剥離強度を有していても、本発明の目的には適合している。
さらに、ホログラム形成層1と粘着剤層4との粘着強度も、0.1kg/25mm幅を超えるものとすることが好ましい。
以上の如き粘着剤の種類や、塗工量は、ホログラム形成層1上、並びに、パターン状着色剥離層3上に粘着剤層4を形成する際に、その剥離強度が前記範囲になるように、選択して使用することが好ましい。
本発明のホログラムラベルHを、偽造防止を図る対象物(被貼着物)の所望の位置に、その粘着剤層4が接するように貼りつけ、加圧することで、容易にその対象物に適用することができる。
以下、実施例及び比較例により、本発明を更に詳細に説明するが、これに限定されるものではない。なお、溶媒を除き、各層の各組成物は固形分換算の質量部である。
(実施例1)
ホログラム形成層1を構成する透明樹脂層として、50μm厚さのメラミン樹脂(屈折率n=1.60)を押し出し成形法によりシート上に形成し、レーザ光学系を用いて撮影した意匠性の高いホログラム(星形デザイン。回折効率20%)を備えたNi原版を用意し、上記したホログラム形成層1の一方の面に、そのNi原版のレリーフ面を合わせて、回転式レリーフホログラム形成装置(原版シリンダー径1.0m・原版面温度100℃、加圧シリンダー径0.3m水冷式、圧力2トン/m、複製速度10m/分)にてホログラムレリーフ2をホログラム形成層1の一方の面に形成した。(図1参照。)
このホログラム形成層1のホログラムレリーフ2面に、下記組成のパターン状着色剥離層3用組成物を、ステンレススクリーン方式を使用して、厚さ5.0μmのパターン状着色剥離層3を形成した。このパターン状着色剥離層3のデザインは、「星形」とし、その面積は、ホログラムラベルHの面積の1/4とした。(デザインは図示せず。)
そして、乾燥条件は、緩やかなものとし、パターン状着色剥離層3側から1.0×107Paの平圧プレスを掛け、ホログラムレリーフ2面の追従性を高めた。
・<パターン状着色剥離層3用組成物>
メラミン樹脂(n=1.60) 30質量部
フタロシアニン系染料 10質量部
トルエン 30質量部
イソプロピルアルコール 2 5質量部
ブチルセルソルブ 5質量部
さらに、このホログラム形成層1のホログラムレリーフ2面上に、下記組成の粘着剤層3をシルクスクリーン印刷方式にて30μm厚さで形成し、実施例1のホログラムラベルHを得た。(図1参照。)
・<粘着剤組成物>
酢酸ビニル−アクリル共重合体(n=1.47) 5質量部
ウレタン樹脂(n=1.60) 25質量部
トルエン 20質量部
酢酸ビニル 20質量部
イソプロピルアルコール 2 5質量部
ブチルセルソルブ 5質量部
このホログラムラベルHの粘着剤層3を、偽造防止性を付与する対象物(被貼着体)の表面に置き、圧力をかけたところ、ホログラムラベルHが、その対象物表面に容易に貼着し、ホログラム形成層1側から、室内蛍光灯下にて観察したところ、ホログラムレリーフ2からのホログラム再生像は発生せず、単なる着色ラベルが貼着したものと認識した。
そして、ホログラムラベルHを剥がそうとしたところ、ホログラム形成層1とパターン状着色剥離層3の界面であるホログラムレリーフ2面に空隙が発生し、その空隙内のホログラムレリーフ2からホログラム再生像が出現した。
さらにホログラムラベルHを剥がそうとしたところ、この空隙からホログラムレリーフ2面全体に剥離が広がって、ホログラム形成層1が剥がれ、パターン状着色剥離層3が露出して、パターン状着色剥離層3から鮮明なパターン状の着色ホログラム再生像が発現した。このとき、ホログラム形成層1と粘着剤層4とが直接接している部分では、ホログラムレリーフ2面からの界面剥離が生じ難く、粘着剤層4の一部がホログラムレリーフ2に不規則に付着した状態で剥離したため、この部分からのホログラム再生像は視認できるものではなく、粘着剤層4の表面も粗面となっていた。
以上のことから、このような行為を、不正をしようとする者が行った場合には、この段階でホログラムレリーフ2の存在に初めて気づき、もはや、不正を行ったことを隠ぺいすることは不可能であると認識するものと思われた。
(実施例2)
実施例1において、ホログラム形成層1を構成する透明樹脂層として、50μm厚さのメラミン樹脂の代わりに、表面張力40mN/mのウレタン樹脂(n=1.60)を用い、パターン状着色剥離層3用組成物に用いたメラミン樹脂の代わりに、表面張力51mN/mのエポキシ樹脂(n=1.64)を用いたこと、及び、パターン状着色剥離層3側から1.0×108Paの平圧プレスを掛けたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2のホログラムラベルHを得た。(図1参照)
このホログラムラベルHを実施例1と同様に評価したところ、ホログラム形成層1の剥離性が高く、より速やかにホログラム形成層1が剥離したこと、及び、露出したパターン状着色剥離層3によるホログラム再生像がより鮮明に観察されたこと以外は、実施例1と同様の良好な結果を得た。
(実施例3)
ホログラム形成層1を構成する透明樹脂層として、50μm厚さのメラミン樹脂の代わりに、表面張力31mN/mのポリエチレン樹脂(n=1.54)を用いたこと、及び、パターン状着色剥離層3側から5.0×108Paの平圧プレスを掛けたこと以外は、実施例2と同様にして、実施例3のホログラムラベルHを得た。(図1参照)
このホログラムラベルHを実施例2と同様に評価したところ、ホログラム形成層1の剥離性が著しく高く、非常に速やかにホログラム形成層1が剥離したことこと以外は、実施例2と同様の良好な結果を得た。
(実施例4)
実施例1において、ホログラム形成層1にホログラムレリーフ2を形成する前に、そのホログラム形成層1上に、0.5μmの厚さのパターン状着色剥離層3をステンレススクリーン方式及び、平プレス処理を用いて形成した後に、パターン状着色剥離層3側から、実施例1の回転式レリーフホログラム形成装置を用いて、パターン状着色剥離層3の露出面及び、ホログラム形成層1とパターン状着色剥離層3の界面にホログラムレリーフ2を形成したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例4のホログラムラベルHを得た。(図1参照)
このホログラムラベルHを実施例2と同様に評価したところ、ホログラム形成層1を剥離した後に、パターン状着色剥離層3に触れたところ非常に容易にパターン状着色剥離層3が破断したこと以外は、実施例1と同様の良好な結果を得た。
(実施例5)
実施例1において、ホログラム形成層1を構成する透明樹脂層として、50μm厚さのメラミン樹脂の代わりに、平均粒径0.1μmのシリコンパウダーを10%練り込んだメラミン樹脂(ヘーズ15%)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、実施例5のホログラムラベルHを得た。
このホログラムラベルHを実施例1と同様に評価したところ、ホログラム形成層1側から室内蛍光灯下にて観察した際に、ホログラムレリーフ2からのホログラム再生像は全く発生せず、単なる着色ラベルが貼着しているとしか認識できなかったこと以外は、実施例1と同様の良好な結果を得た。
(実施例6)
実施例5において、粘着剤層3に使用する粘着剤組成物に、炭酸カルシウム紛体を、6質量部加えたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例6のホログラムラベルHを得た。
このホログラムラベルHを実施例5と同様に評価したところ、ホログラムラベルHのいずれの側から観察しても、ホログラムレリーフ2の存在を認識できず、ホログラムレリーフ2の存在をより秘匿可能であると判断されたこと以外は、実施例5と同様の良好な結果を得た。
(比較例)
(比較例1)
実施例1のパターン状着色剥離層3に代えて、通常のパターン状着色層を用いたこと以外は、実施例1と同様にし、比較例1のホログラムラベルを得た。
このホログラムラベルを実施例1と同様に評価したところ、ホログラムラベルを被貼着物に貼着したときに、ホログラムレリーフ2からホログラム再生像を視認できてしまい、また、被貼着物から注意深くホログラムラベルを剥がしたところ、パターン状着色層に変形や破壊等のダメージを与えることなく剥がすことができ、偽造防止性に劣るものであると思われた。
H ホログラムラベル
1 ホログラム形成層
2 ホログラムレリーフ
3 パターン状着色剥離層
4 粘着剤層

Claims (5)

  1. 透明樹脂層の一方の面にホログラムレリーフが設けられたホログラム形成層、前記透明樹脂層の前記ホログラムレリーフを部分的に埋めるように形成されたパターン状着色剥離層、及び、前記パターン状着色剥離層並びに前記ホログラムレリーフを覆うように設けられた粘着剤層がこの順序で設けられているホログラムラベルであって、
    前記ホログラム形成層の屈折率、前記着色剥離層の屈折率、及び前記粘着剤層の屈折率が同一、もしくは、それらの屈折率の差が0.1以下であることを特徴とするホログラムラベル。
  2. 前記着色剥離層の表面張力が、前記ホログラム形成層の表面張力より大きいことを特徴とする請求項1に記載のホログラムラベル。
  3. 前記着色剥離層の厚さが、0.1μm〜0.5μmであることを特徴とする請求項1または2に記載のホログラムラベル。
  4. 前記透明樹脂層のヘーズが、10%〜30%であることを特徴とする請求項1〜3に記載のホログラムラベル。
  5. 前記粘着剤層のヘーズが、10%〜30%であることを特徴とする請求項1〜4に記載のホログラムラベル。
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