JP2006088784A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 空調ケース内で発生した騒音、又は、空調ケース内を伝達してきた騒音を減衰させて車室内の騒音レベルの低減を図ることができる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】 空気流路が形成された空調ケースの車両後方側に立設された車両後方側壁面に吹出開口部を設け、この吹出開口部に吹出ダクトを接続して該吹出ダクトを介して前記空調ケース内の空気を車室へ供給するようにしている構成において、前記吹出開口部をサイドベント用とし、サイドベント吹出グリルへ通じるサイドベント吹出ダクト23を接続する。
【選択図】 図2
【解決手段】 空気流路が形成された空調ケースの車両後方側に立設された車両後方側壁面に吹出開口部を設け、この吹出開口部に吹出ダクトを接続して該吹出ダクトを介して前記空調ケース内の空気を車室へ供給するようにしている構成において、前記吹出開口部をサイドベント用とし、サイドベント吹出グリルへ通じるサイドベント吹出ダクト23を接続する。
【選択図】 図2
Description
この発明は、車両等に用いられる空調装置にあって、空気流路が形成された空調ケースの車両後方側壁面に吹出開口部が設けられている車両用空調装置に関する。
従来、車両の車幅方向略中央に配置される所謂センター置きHVACにおいては、下記する特許文献1乃至3等に示されるように、空気流路が形成された空調ケースの車両後方側壁面の左右の2箇所に吹出開口部を設け、この2箇所の吹出開口部にセンタベント吹出グリルへ通じる吹出ダクトを接続した構成が公知となっている。
具体的には、この車両用空調装置は、概略図6に示されるような構成を有するもので、内部に空気流路2が形成された空調ケース3内に、エバポレータ5と、エアミックスドア9にて通風量が調節されるヒータコア6とを車両の前後方向に配置し、エバポレータ5の上方に設けられた送風機4を回転させることで、空調ケース3内に導入された空気をエバポレータ5及びヒータコア6によって適宜温調した後、エアミックスドア9の上方に設けられた吹出モード切替手段へ供給するようにしている。
吹出モード切替手段は、空調ケース3にフロントガラスへ向けて空気を吹き出すデフロスト吹出開口部12、車室上方へ空気を吹き出すセンタベント吹出開口部11及びサイドベント吹出開口部13、車室下方へ空気を吹き出すフット吹出開口部14が形成され、これら吹出開口部がモードドアにより開閉されるようになっている。
センタベント用吹出開口11は、エアミックスドア9の上方において空気流路2に臨むよう空調ケース3の車室側壁面3aの左右の2箇所に形成され、デフロスト吹出開口部12は、空気流路2の最下流端に位置する空調ケース3の上端部中央に形成され、サイドベント吹出開口部13は、空調ケース3上端部のデフロスト吹出開口部12の両側に形成さ
れている。また、フット吹出開口部14は、空調ケース3の側面に設けられている。
れている。また、フット吹出開口部14は、空調ケース3の側面に設けられている。
そして、フット吹出開口部14の開度は、エアミックスドア9の上方に配されたドラム状のフット用モードドア20によって調節され、センタベント吹出開口部11の開度は、板状のセンタベント用モードドア18によって調節され、デフロスト吹出開口部12及びサイドベント吹出開口部13のそれぞれの開度は、板状のデフベント用モードドア19によって調節されている。
また、それぞれの吹出開口部に吹出ダクトが接続され、この吹出ダクトを介して温調空気が車室へ供給されるようになっている。即ち、図7にも示されるように、センタベント吹出開口部11には、インストルメントパネルの正面に設けられたセンタベント吹出グリルへ通じるセンタベント吹出ダクト28が接続され、サイドベント吹出開口部13には、インストルメントパネルの正面に設けられたサイドベント吹出グリルへ通じるセンタベント吹出ダクト29が接続され、デフロスト吹出開口部12には、インストルメントパネル上面に設けられたデフロスト吹出グリルへ通じる図示しないデフロスト吹出ダクトが接続される。また、フット吹出開口部14には、図示しない足元に開口されたフット吹出ダクトが接続される。
しかしながら、上述のような構成においては、空調ケースの車両後方側壁面に形成されたセンタベント吹出開口部11にセンタ吹出グリルとの間の短い区間を連結するセンタベント吹出ダクト28が接続され、このダクトに十分な曲折部分が形成されていないので、空調ケース内で発生した騒音、又は、空調ケース内を伝播してきた騒音は、図6の波線で示されるように、センタベント吹出開口部11からセンタベント吹出ダクト28の開口部にかけて直進し、減衰されることなく車室に伝播されて車室内の騒音レベルを悪化させる不都合がある。
そこで、本発明においては、空調ケース内で発生した騒音、又は、空調ケース内を伝達してきた騒音を減衰させて車室内の騒音レベルの低減を図ることが可能な車両用空調装置を提供することを主たる課題としている。
上記課題を達成するために、この発明に係る車両用空調装置は、空気流路が形成された空調ケースの車両後方側に立設された車両後方側壁面に吹出開口部を設け、この吹出開口部に吹出ダクトを接続して該吹出ダクトを介して前記空調ケース内の空気を車室へ供給するようにしている構成において、前記吹出開口部にサイドベント吹出グリルへ通じるサイドベント吹出ダクトを接続したことを特徴としている(請求項1)。
したがって、車両後方側壁面に形成された吹出開口部は、車室側に向けて開口されているが、ここにサイドベント吹出ダクトを接続することで、このサイドベント吹出ダクトの通路長を長くし、またサイドベント吹出ダクトを紆余曲折させてサイドベント吹出グリルへ引き回すようにしたので、空調ケース内で発生した騒音、又は、空調ケース内を伝達してきた騒音を、車室内に直射させることなく、吹出ダクト内部で反射させて減衰させることが可能となる。
ここで、サイドベント吹出ダクトは、車両の左右方向に延びるクロスメンバの車両前方側を回して車両後方側へ延設させるようにしてもよい(請求項2)。
このような構成においては、クロスメンバが吹出開口部の近傍を通過する場合でもこれと干渉させることなく、騒音を低減させる紆余曲折した通路を確保することが可能となる。
このような構成においては、クロスメンバが吹出開口部の近傍を通過する場合でもこれと干渉させることなく、騒音を低減させる紆余曲折した通路を確保することが可能となる。
また、前記空調ケースに設けられた吹出開口部よりも下流側に他の吹出開口部を設け、この他の吹出開口部にセンタベント吹出グリルへ通じるセンタベント吹出ダクトを接続し、このセンタベント吹出ダクトを、車両前方側へ延設させた後に車両後方側へ延設させるようにしてもよい(請求項3)。
このような構成においては、センタベント吹出ダクトによっても車両前方側へ迂回する通路が形成されるので、空調ケース内で発生した騒音、又は、空調ケース内を伝達してきた騒音を、このように曲折されたセンタベント吹出ダクト内で反射させて減衰されることが可能となる。
このような構成においては、センタベント吹出ダクトによっても車両前方側へ迂回する通路が形成されるので、空調ケース内で発生した騒音、又は、空調ケース内を伝達してきた騒音を、このように曲折されたセンタベント吹出ダクト内で反射させて減衰されることが可能となる。
さらに、前記空調ケースの前記左右の2箇所に設けられた吹出開口部よりも下流側に他の吹出開口部を設け、この他の吹出開口部が設けられた前記空調ケースの部分を車両前方側へ延設させると共に、前記他の吹出開口部にセンタベント吹出グリルへ通じるセンタベント吹出ダクトを接続してもよい(請求項4)。
このような構成においては、他の吹出開口部が空調ケースの車両前方側へ延設させた部分に設けられているので、空調ケース自体によって車室前方側へ迂回する通路が形成されることになり、空調ケース内で発生した騒音、又は、空調ケース内を伝達してきた騒音を車室前方側へ迂回させる過程で減衰させることが可能になる。
このような構成においては、他の吹出開口部が空調ケースの車両前方側へ延設させた部分に設けられているので、空調ケース自体によって車室前方側へ迂回する通路が形成されることになり、空調ケース内で発生した騒音、又は、空調ケース内を伝達してきた騒音を車室前方側へ迂回させる過程で減衰させることが可能になる。
さらにまた、空気流路が形成された空調ケースの車両後方側に立設された車両後方側壁面に吹出開口部を設け、この吹出開口部に吹出ダクトを接続して該吹出ダクトを介して前記空調ケース内の空気を車室へ供給するようにしている構成において、前記吹出開口部にセンタベント吹出グリルへ通じるセンタベント吹出ダクトを接続し、このセンタベント吹出ダクトを、車両前方側へ延設させた後に車両後方側へ延設させるようにしてもよい(請求項5)。
このような構成においては、センタベント吹出開口部が車両後方側に向かって開口されているが、センタベント吹出ダクトによって、一旦車両前方側へ延びた後に大きく方向を変更して車室後方側へ延びる曲折した通路が形成されるので、このような曲折したダクト内を通過させることで、空調ケース内で発生した騒音、又は、空調ケース内を伝播してきた騒音をダクト内で反射させて減衰されることが可能となる。
このような構成においては、センタベント吹出開口部が車両後方側に向かって開口されているが、センタベント吹出ダクトによって、一旦車両前方側へ延びた後に大きく方向を変更して車室後方側へ延びる曲折した通路が形成されるので、このような曲折したダクト内を通過させることで、空調ケース内で発生した騒音、又は、空調ケース内を伝播してきた騒音をダクト内で反射させて減衰されることが可能となる。
尚、前記センターベント吹出ダクトは、請求項3又は4の構成においては、クロスメンバの上方に近接させ、請求項5の構成においては、クロスメンバの下方に近接させるとよい(請求項6,7)。このような構成とすることで、インストルメントパネル内の限られた空間を有効利用することが可能となる。
以上述べたように、請求項1に係る発明によれば、空調ケースの車両後方側壁面に設けられた吹出開口部にサイドベント吹出ダクトを接続するようにしたので、空調ケース内で発生した騒音、又は、空調ケース内を伝達してきた騒音を、通路長の長い紆余曲折した吹出ダクト内部で減衰されることが可能となり、車室内の騒音レベルを低減することが可能となる。
また、請求項2に係る発明によれば、サイドベント吹出ダクトを、車両の左右方向に延びるクロスメンバの車両前方側を回して車両後方側へ延設させるようにしたので、クロスメンバと干渉することなく、紆余曲折した通路を確保することが可能となり、騒音の低減を図ることが可能となる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、サイドベント吹出ダクトが接続される吹出開口部よりも下流側に他の吹出開口部を設け、この他の吹出開口部にセンタベント吹出グリルへ通じるセンタベント吹出ダクトを接続し、このセンタベント吹出ダクトを車両前方側へ延設させた後に車両後方側へ延設させるようにしたので、空調ケース内で発生した騒音、又は、空調ケース内を伝達してきた騒音を車両前方側へ迂回する通路を通過させることで減衰させることが可能になり、車室内の騒音レベルを低減することが可能となる。
また、請求項4に係る発明によれば、サイドベント吹出ダクトが接続された吹出吹出開口部よりも下流側に設けられる他の吹出開口部を、車両前方側へ延設させた空調ケースの部分に設け、この吹出開口部にセンタベント吹出ダクトを接続したので、空調ケース自体によって車室側へ迂回する通路を形成することが可能となり、空調ケース内で発生した騒音、又は、空調ケース内を伝達してきた騒音をこの車両前方側へ迂回した通路を通過させることで減衰させることが可能になり、車室内の騒音レベルを低減することが可能となる。
さらにまた、請求項5に係る発明によれば、車両後方側に立設された車両後方側壁面に形成された吹出開口部にセンタベント吹出グリルへ通じるセンタベント吹出ダクトを接続し、このセンタベント吹出ダクトを、車両前方側へ延設させた後に車両後方側へ延設させるようにしたので、センタベント吹出ダクトによって車室側へ迂回する通路を形成することが可能となり、空調ケース内で発生した騒音、又は、空調ケース内を伝達してきた騒音をこの車両前方側へ迂回した通路を通過させることで減衰させることが可能になり、車室内の騒音レベルを低減させることが可能となる。
尚、請求項6に係る発明のように、センターベント吹出ダクトをクロスメンバの上方に近接させ、また、請求項7に係る発明のように、センターベント吹出ダクトをクロスメンバの下方に近接させるようにすれば、インストルメントパネル内の限られた空間を有効利用することが可能となる。
以下、この発明の最良の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
図1において、車両のセンターコンソール部に搭載されるセンター置きタイプの空調装置1が示されている。この空調装置1は、エンジンルームと車室とを区画する仕切板よりも車室側に配されているもので、内部に空気流路2が形成された空調ケース3に、送風機4、エバポレータ5、ヒータコア6等が車幅方向のほぼ同位置に収納されており、送風機4に対峙して設けられた図示しないインテーク部を介して内気や外気を空調ケース内に導入するようにしている。
この例において、エバポレータ5は送風機4の下流側となる下方に配置され、空調ケース3内に導入される全ての空気を通過させるように立設させ、また、ヒータコア6は、エバポレータ5よりも下流側(車室側)において空調ケース3の下部に立設されている。尚、図中において、前方とは、車両前方側のことであり、エンジンルーム側を指す。また、後方とは、車両後方側のことであり、車室側を指す。
ヒータコア6は、エバポレータ5の下半分に対峙するように設けられているもので、ヒータコア6の上方には、エバポレータ5を通過した空気をヒータコア6をバイパスして下流側へ導く冷風通路7が形成されている。また、ヒータコア6を通過した空気を下流側へ導く温風通路8がヒータコア6の後方から上方に向かって形成されている。
ヒータコア6の上方には、冷風通路7を流れる空気と温風通路8を流れる空気との割合を調節するエアミックスドア9が配置されている。このエアミックスドア9はバタフライ式の板ドアによって構成されているもので、冷風通路7を全閉にする位置から温風通路8を全閉にする位置にかけて回動するようになっており、冷風通路7を全閉にする場合には温風通路8が全開となり、温風通路8を全閉にする場合には、冷風通路7が全開となるようになっている。
そして、エアミックスドア9の下流側には、冷風通路7を通過した空気と温風通路8を通過した空気とを混合させる混合エリア10が形成され、また、エアミックスドア9よりも下流側には温調された空気を取り出すセンタベント吹出開口部11、デフロスト吹出開
口部12、サイドベント吹出開口部13、及びフット吹出開口部14が設けられている。
口部12、サイドベント吹出開口部13、及びフット吹出開口部14が設けられている。
サイドベント吹出開口部13は、エアミックスドア9の上方に形成された空調通路2aに臨むように空調ケース2の車両後方側壁面3aの上部両脇に形成され、デフロスト吹出開口部12及びセンタベント吹出開口部11は、前記空気流路2の最下流端に位置する空調ケース3の上端部3bに形成されている。この空調ケース3の上端部3bは、車両前方側へ延設するように形成されている。また、フット吹出開口部14は、空調通路2aの中程に臨むように空調ケース2の左右の両側壁に形成されている。
そして、フット吹出開口部14の開度は、エアミックスドア9の上方に配されたドラム状に形成されているフット用モードドア20によって調節され、また、サイドベント吹出開口部13は、板状に形成されたサイドベント用モードドア21によって開度が調節され、センタベント吹出開口部11とデフロスト吹出開口部12は、板状に形成せれたデフベント用モードドア22によって開度が調節されるようになっている。
したがって、送風機3から送られる空気は、エバポレータ5を通過する際に冷却され、エアミックスドア9によってヒータコア6を通過して流れる空気とバイパスして流れる空気との割合が調節され、エアミックスドア9の下流側の混合エリア10で適宜混合された後に吹出モードに応じて開放された吹出開口部から吹き出されるようになっており、全体として、空調ケース内には、車両の前方側から後方側に向かって空気が流れる流路が形成されている。
そして、サイトベント吹出開口部13には、車両に搭載された状態で図示しないインストルメントパネルの正面に設けられたサイドベント吹出グリルへ通じるサイドベント吹出ダクト23が接続され、センタベント吹出開口部11には、インストルメントパネルの正面に設けられたセンタベント吹出グリルへ通じるセンタベント吹出ダクト24が接続され、デフロスト吹出開口部12には、インストルメントパネル上面に設けられたデフロスト吹出グリルへ通じるデフロスト吹出ダクト25が接続されている。また、フット吹出開口部14には、足元に開口された図示しないフット吹出ダクトが接続されている。
さらに、空調ケース3の車両後方側壁面3aのサイドベント吹出開口部13の上方には、車両の左右方向に延びるクロスメンバ26の外径に略等しい曲率を有する内面を備えた凹状の窪み27が車幅方向に形成されている。
前記サイドベント吹出ダクト23は、図2及び図3に示されるように、サイドベント吹出開口部13から車両後方側壁面3aに沿って車幅方向へ延設され、空調ケース3の側方で略90度曲げられ、一旦、車両前方側へ向かってクロスメンバ26よりも前方まで延設し、その後、クロスメンバ26の後方において略90度曲げられ、空調ケース3から遠ざかるように車幅方向に延設されると共にクロスメンバ26の上方まで延設される。その後、略90度曲げられて車両後方に向かって延設し、インストルメントパネルのサイドベントグリルへ接続されるようになっている。即ち、サイドベント吹出ダクト23は、車両の左右方向に延びるクロスメンバ26の車両前方側を回して車両後方側へ延設させるようになっている。
したがって、サイドベント吹出開口部13から送出された空気は、この吹出開口部から送出された直後に流方向が略直角に曲げられて空調ケース3の側方へ導かれ、その後、略直角に曲げられて車両前方側へ導かれ、しかる後に、再び車幅方向へ曲げられると共に徐々に上方へ導かれ、その後、略直角に曲げられて車両後方へ向けられ、図示しないサイドベントグリルを介して車室へ送出される。
これに対してセンタベント吹出ダクト24は、センタベント吹出開口部11の直近から車幅方向に二股に分岐して形成され、車両後方へ延設されて図示しないインストルメントパネルのセンタベントグリルに接続されている。また、センターベント吹出ダクト24は、クロスメンバ26の上方に近接させるように配設されている。
このような構成においては、車両後方側側面3aに形成された吹出開口部をサイドベント吹出ダクト23が接続するサイドベント吹出開口部13としたので、サイドベント吹出ダクト23の通路長を長くすることが可能になると共に、サイドベント吹出開口部13から送出した空気が紆余曲折されてサイドベントグリルへ導かれることになる。このため、空調ケース3内で発生した騒音、又は、空調ケース内を伝達してきた騒音をダクト内を通過する際に曲折部分によって反射させて減衰させることができ、これにより、車室内の騒音レベルを減衰させることが可能となる。
また、上述の構成においては、センタベント吹出開口部11が設けられた空調ケース3の上端部3bを車両前方側へ延設させ、空調ケース内の空気を一旦車両前方側へ導き、しかる後にセンタベント吹出ダクト24へ導くようにしたので、空調ケース自体によって車両前方側へ迂回した通路を形成することができ、空調ケース内で発生した騒音、又は、空調ケース内を伝播してきた騒音をこの迂回部分で反射させて減衰させることが可能となり、前記サイドベント吹出ダクトの構成と相俟って車室内の騒音レベルの低減を図ることが可能となる。さらに、センターベント吹出ダクト24をクロスメンバ26の上方に近接させるように配設したので、インストルメントパネル内の限られた空間を有効利用することが可能となる
図4にセンタベントダクトの他の構成例が示されている。図1の構成においては、空調ケース3のセンタベント吹出開口部11が設けられた部分を車両前方側へ延設させることで、空気を車両前方側へ迂回させるようにしたが、図4に示される構成においては、このような構成に加えて、センタベント吹出ダクト24自体を、一旦、車両前方側へ延設させ、その後、曲折させて車両後方側へ延設させる構成としている。
このような構成においては、センタベント吹出開口部11から送出された空気は、一旦、車両前方側へ流方向を変えられ、しかる後に、センタベント吹出ダクト24の曲折部分24aで大きく流方向が変更されて車両前方側へ導かれるので、センタベント吹出ダクト24自体によって車両前方側へ迂回する通路が形成されており、これにより、センタベント吹出ダクト自体に騒音減衰機能を持たせることができ、前記構成と相俟って一層の騒音低減効果を期待することができる。
図5に更に他の構成例が示されている。この例においては、センタベント吹出開口部11が、エアミックスドア9の上方に形成された空調通路2aに臨むように空調ケース3の車両後方側壁面の上部両脇に形成され、デフロスト吹出開口部12及びサイドベント吹出開口部13は、前記空気流路2の最下流端に位置する空調ケース2の上端部3bに形成されている。また、フット吹出開口部14は、空調通路2aの中程に臨むように空調ケース3の左右の両側壁に形成されている。
そして、フット吹出開口部14の開度は、エアミックスドア9の上方に配されたドラム状に形成されているフット用モードドア20によって調節され、また、センタベント吹出開口部11は、板状に形成されたセンタベント用モードドア31によって開度が調節され、サイドベント吹出開口部13とデフロスト吹出開口部12は、板状に形成されたデフベント用モードドア32によって開度が調節されるようになっている。
また、センタベント吹出開口部11には、車両に搭載された状態でインストルメントパネルの正面に設けられたセンタベントグリルへ通じるセンタベント吹出ダクト28が接続され、サイドベント吹出開口部には、インストルメントパネルの正面に設けられたサイドベントグリルへ通じる図示しないサイドベント吹出ダクトが接続され、デフロスト吹出開口部には、インストルメントパネル上面に設けられたデフロストグリルへ通じる図示しないデフロストダクトが接続されている。また、フット吹出開口部には、図示しない足元に開口されたフットダクトが接続されている。
尚、他の構成は前記構成例と同様であるので、同一箇所に同一番号を付して説明を省略する。
尚、他の構成は前記構成例と同様であるので、同一箇所に同一番号を付して説明を省略する。
このような構成において、センタベント吹出ダクト28は、車両前方側上方へ向かって延設され、クロスメンバ26の下方に近接させつつクロスメンバ26の車両後方側を回すように車両前方へ向かって曲げられ、車両前方側へ一旦延設される。その後、略180度曲げられて車両後方に向かって延設し、インストルメントパネルのセンタベントグリルへ接続されるようになっている。
したがって、センタベント吹出開口部11から送出された空気は、吹出開口部から送出された後にセンタベント吹出ダクト28に案内されてクロスメンバ26の上方を車両前方側へ向かって導かれ、しかる後に、大きく方向が変更されて車両後方へ導かれ、図示しないサイドベントグリルを介して車室へ送出される。即ち、センタベント吹出吹出開口部11からセンタベント吹出ダクト28の開口部にかけて音が直進しないように、センタベント吹出開口部11とセンタベント吹出ダクト28の吹出開口部とを結ぶ線(α線)上にダクト壁面が形成されるようになっている。
よって、上述の構成においては、車両後方側壁面3aにセンタベント吹出開口部11が形成されているが、センタベント吹出ダクト28には、緩やかな曲部28aと急激な曲部28bとが組み合わされて構成され、これにより、センタベント吹出ダクトの通路長を長くすると共に、ダクト自体を紆余曲折させたので、空調ケース内で発生した騒音、又は、空調ケース内を伝達してきた騒音をダクトの内で反射させて減衰させることができ、これにより、車室内の騒音レベルを減衰させることが可能となる。また、センターベント吹出ダクトをクロスメンバの下方に近接させるようにしたので、インストルメントパネル内の限られた空間を有効利用することが可能となる。
尚、以上の各構成においては、車両後方側壁面に形成された吹出開口部を左右2箇所に設けるようにしたが、中央に1箇所に設けた場合でも、また、3箇所以上に設けた場合でも、同様の構成を採用することで、同様の作用効果を得ることが可能である。
1 空調装置
2 空気流路
3 空調ケース
3a 車両後方側側面
5 エバポレータ
6 ヒータコア
11 センタベント吹出開口部
12 デフロスト吹出開口部
13 サイドベント吹出開口部
23 サイドベント吹出ダクト
24 センタベント吹出ダクト
28 センタベント吹出ダクト
2 空気流路
3 空調ケース
3a 車両後方側側面
5 エバポレータ
6 ヒータコア
11 センタベント吹出開口部
12 デフロスト吹出開口部
13 サイドベント吹出開口部
23 サイドベント吹出ダクト
24 センタベント吹出ダクト
28 センタベント吹出ダクト
Claims (7)
- 空気流路が形成された空調ケースの車両後方側に立設された車両後方側壁面に吹出開口部を設け、この吹出開口部に吹出ダクトを接続して該吹出ダクトを介して前記空調ケース内の空気を車室へ供給するようにしている車両用空調装置において、
前記吹出開口部にサイドベント吹出グリルへ通じるサイドベント吹出ダクトを接続したことを特徴とする車両用空調装置。 - 前記サイドベント吹出ダクトは、車両の左右方向に延びるクロスメンバの車両前方側を回して車両後方側へ延設させるものである請求項1記載の車両用空調装置。
- 前記空調ケースに設けられた吹出開口部よりも下流側に他の吹出開口部を設け、この他の吹出開口部にセンタベント吹出グリルへ通じるセンタベント吹出ダクトを接続し、このセンタベント吹出ダクトを、車両前方側へ延設させた後に車両後方側へ延設させたことを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
- 前記空調ケースに設けられた前記吹出開口部よりも下流側に他の吹出開口部を設け、この他の吹出開口部が設けられた前記空調ケースの部分を車両前方側へ延設させると共に、前記他の吹出開口部にセンタベント吹出グリルへ通じるセンタベント吹出ダクトを接続したことを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
- 空気流路が形成された空調ケースの車両後方側に立設された車両後方側壁面に吹出開口部を設け、この吹出開口部に吹出ダクトを接続して該吹出ダクトを介して前記空調ケース内の空気を車室へ供給するようにしている車両用空調装置において、
前記吹出開口部にセンタベント吹出グリルへ通じるセンタベント吹出ダクトを接続し、このセンタベント用吹出ダクトを、車両前方側へ延設させた後に車両後方側へ延設させたことを特徴とする車両用空調装置。 - 前記センターベント吹出ダクトは、クロスメンバの上方に近接させたことを特徴とする請求項3又は4記載の車両用空調装置。
- 前記センターベント吹出ダクトは、クロスメンバの下方に近接させたことを特徴とする請求項5記載の車両用空調装置。
Priority Applications (2)
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