JP2004090751A - 車両用空調ダクト構造 - Google Patents

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Katsuhiro Saito
斉藤 勝宏
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Abstract

【目的】この発明の目的は、サイドダクト用案内流路の流路抵抗を減少し得て、センタダクトの分岐位置のレイアウト自由度を高めることにある。
【構成】このため、この発明は、導入室部とセンタダクトと右・左サイドダクトとをブロー成形により一体に形成して設け、導入室部の導入室にはセンタダクト用案内流路と右・左サイドダクト用案内流路とに区画する区画部材を配設した車両用空調ダクト構造において、導入室部は車室の幅方向において対峙する右側・左側導入室壁を有し、この右側・左側導入室壁は車室の幅方向における離間距離を導入室の上流側から下流側に向かって大きくなるように形成して設け、区画部材は車室の幅方向において対向して配設される一対の右側・左側区画壁を有し、この一対の右側・左側区画壁は車室の幅方向における離間距離を導入室の上流側よりも下流側が大きくなるように形成して設けたことを特徴とする。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は車両用空調ダクト構造に係り、特に、区画部材により区画されるサイドダクト用案内流路の流路抵抗を減少し得て、センタダクトの分岐位置のレイアウト自由度を高め得る車両用空調ダクト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の空調装置においては、空調風を車両用空調ダクトにより車室に送給している。従来の車両用空調ダクト構造としては、図14に示すものがある。図14において、202は図示しない車両の車室、204は空調装置、206は空調ユニット、208は車両用空調ダクト(以下「空調ダクト」と記す)である。空調装置204は、空調ユニット206の空調風を空調ダクト208により車室202に送給する。
【0003】
空調装置204は、空調ユニット206の空調風を車室202の幅方向中央部位と幅方向両端部位とに送給するために、空調ダクト208をセンタ吹き出し用のセンタダクト210と右・左サイド吹出用の右・左サイドダクト212・214とに区画して形成している。
【0004】
空調ダクト208は、空調ユニット206の送風口216から送出される空調風を、センタダクト210のセンタ通路218により車室202の幅方向中央部位に案内してセンタ吹出口220から吹き出すとともに、右・左サイドダクト212・214の右・左サイド通路222・224により車室202の幅方向両端部位に案内して右・左サイド吹出口226・228から吹き出す。
【0005】
このような車両用空調ダクト構造としては、実用新案登録第2553257号公報、特開2001−315523号公報、特開2001−260632号公報に開示されるものがある。
【0006】
実用新案登録第2553257号公報に開示されるものは、ヒータユニットとエアダクトとの取付構造において、ヒータユニットのユニット本体に形成される出口管の先端に、エアダクトの左右の分岐管と接続する接続管を接続する際に、前記出口管と接続され、かつ前記接続管に嵌合して、先端側に前記左右の分岐管に指向して位置するエアを吹き出す二股状の吹出し口を有する風向管を介装する構成としたものである。
【0007】
特開2001−315523号公報に開示されるものは、メインダクトに、外面側から対向する内面まで達することのない深さで内方に凹ませた分配用溝によって形成される分配用壁を設け、この分配用壁を導入口側である空調ユニット接続部近傍からセンタ接続部とサイド接続部との間である分岐点に至るまで延在させ、メインダクトの内部を連通路により連通された状態で複数の案内通路に区画したものである。
【0008】
特開2001−260632号公報に開示されるものは、空気送出口に対応する空気流入口に整合するよう形成した通口を有する補強板部と、夫々の通口の間で該補強板部に立設形成した区画壁とから区画補強部材を構成し、この区画補強部材は区画壁の夫々を空気流入口を介してダクト本体内へ挿入させた状態で該ダクトに固定され、各区画壁はダクト本体の内面に密着して空気流通路の夫々を対応的に区画するとともに、補強板部は該ダクト本体の外面に密着して各空気流入口の形状を保持するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図14に示す空調ダクト108は、センタ通路218や右・左サイド通路222・224を有している。このように複数の通路218、222・224を有する空調ダクト208は、ブロー成型により一体に形成することができない場合がある。
【0010】
この場合には、空調ダクト208をセンタダクト210と右・左サイドダクト212・214との2部品に分割して形成しなければならず、形成後にセンタダクト210と右・左サイドダクト212・214との2部品を組み立てる必要があるため、部品点数が増加し、組付作業が増加するとともにダクト製造費用が上昇する問題がある。
【0011】
また、空調ダクトには、特開2001−260632号公報に開示されるように、空調ユニットに接続されるダクト本体内に区画部材を配設し、この区画部材により空調ユニットから空調風が導入されるダクト本体の導入室をセンタダクト用案内流路と右・左サイドダクト用案内流路とに区画するものがある。
【0012】
ところが、この公報に開示される空調ダクトは、区画部材の一対の区画壁が平面板形状に形成されているため、右・左サイドダクト用案内流路が大きな曲率で屈曲されてしまい、右・左サイドダクト用案内流路の通路抵抗が増大する不都合があり、また、区画壁が平面板形状に形成されていることから、センタダクトの分岐位置を空調ユニットの真上にしか配設することができないことから、センタダクトの分岐位置を配設可能な範囲が狭く、レイアウト自由度が制限される不都合がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、車両の空調ユニットに接続されて空調風を導入する導入室部と、この導入室部から分岐して空調風を車室の幅方向中央部位に案内するセンタダクトと、前記導入室部から分岐して空調風を前記車室の幅方向両端部位に案内する右・左サイドダクトとを備え、前記導入室部と前記センタダクトと前記右・左サイドダクトとをブロー成形により一体に形成して設け、前記空調ユニットから空調風が導入される前記導入室部の導入室には前記センタダクトに対応するセンタダクト用案内流路と前記右・左サイドダクトに対応する右・左サイドダクト用案内流路とに区画する区画部材を配設した車両用空調ダクト構造において、前記導入室部は前記車室の幅方向において対峙する右側・左側導入室壁を有し、この右側・左側導入室壁は前記車室の幅方向における離間距離を前記空調ユニットの接続される導入室の上流側から下流側に向かって大きくなるように形成して設け、前記区画部材は前記車室の幅方向において対向して配設される一対の右側・左側区画壁を有し、この一対の右側・左側区画壁は前記車室の幅方向における離間距離を前記導入室の上流側よりも下流側が大きくなるように形成して設けたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
この発明の車両用空調ダクト構造は、空調ダクトの導入室部は車室の幅方向において対峙する右側・左側導入室壁を有し、この右側・左側導入室壁は車室の幅方向における離間距離を空調ユニットの接続される導入室の上流側から下流側に向かって大きくなるように形成して設けたことにより、導入室部の導入室内に区画される右・左サイドダクト用案内流路を、空調ユニット側から右・左サイドダクト側に向かって滑らかに傾斜させて形成することができ、また、区画部材は車室の幅方向において対向して配設される一対の右側・左側区画壁を有し、この一対の右側・左側区画壁は車室の幅方向における離間距離を導入室の上流側よりも下流側が大きくなるように形成して設けたことにより、センタダクトの分岐位置が配設される一対の右側・左側区画壁の下流側の離間距離を大きくすることができ、センタダクトの分岐位置の配設可能な範囲を広げることができる。
【0015】
【実施例】
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1〜図9は、この発明による車両用空調ダクト構造の第1実施例を示すものである。図3において、2は図示しない車両の車室、4は空調装置、6は空調ユニット、8は空調ダクトである。空調装置4は、空調ユニット6の生成する空調風を空調ダクト8により車室2に送給する。空調ユニット6は、空調風を生成するユニット本体10の上部に空調風を送出するセンタ送風口12と右・左サイド送風口14・16を備え、これらセンタ送風口12と右・左サイド送風口14・16とを囲むように空調ダクト8が接続されるユニット側接続部18を設けている。
【0016】
空調ダクト8は、図4・図5に示す如く、空調ユニット6の空調風を車室2の幅方向中央部位と幅方向両端部位とに送給するために、車両の空調ユニット6に接続されて空調風を導入する導入室部20と、この導入室部20から分岐して空調風を車室2の幅方向中央部位に案内するセンタダクト22と、前記導入室部20から分岐して空調風を車室2の幅方向両端部位に案内する右・左サイドダクト24・26とを備えている。空調ダクト8は、導入室部20とセンタダクト22と右・左サイドダクト24・26とを、ブロー成形により一体に形成して設けている。
【0017】
導入室部20は、筒形状の導入室壁体28により導入室30を形成して設けている。導入室壁体28は、車室2の前後方向において対峙する前側・後側導入室壁32・34と、この前側・後側導入室壁32・34の車室2の幅方向両側に接続され且つ車室2の幅方向において対峙する右側・左側導入室壁36・38と、これら各側導入室壁32〜38の上側を覆う上側導入室壁40とを有している。導入室部20は、導入室30の上流側に空調ユニット6のセンタ送風口12と右・左サイド送風口14・16とに連通される導入口42を設け、この導入口42を囲むように空調ユニット6のユニット側接続部18にシール部材44を介して接続される導入室側接続部46を設けている。
【0018】
導入室部20は、車室2の幅方向において対峙する右側・左側導入室壁36・38を有している。右側・左側導入室壁36・38は、図5に示す如く、車室2の幅方向における離間距離Lを、空調ユニット6の接続される導入室30の上流側の離間距離L1から、センタダクト22と右・左サイドダクト24・26との接続される導入室30の下流側の離間距離L2に向かって、次第に大きくなるように形成して設けている(L1<L2)。
【0019】
センタダクト22は、筒形状のセンタダクト壁体48によりセンタ通路50を形成して設け、センタダクト壁体48の一端側を導入室壁体28の上部略中央部位に接続して設け、センタダクト壁体48の他端側を自由端としている。センタダクト22は、図3に示す如く、センタ通路50の上流側に前記導入室30の下流側に開口するセンタ連通孔52を設け、センタ通路50の下流側を分岐して車室2の幅方向中央部位に空調風を吹き出す2つのセンタ吹出口54・54を設けている。
【0020】
右・左サイドダクト24・26は、筒形状の右・左サイドダクト壁体56・58により夫々右・左サイド通路60・62を形成して設け、右・左サイドダクト壁体56・58の各一端側を夫々導入室壁体28の上部右・左部位に接続して設け、右・左サイドダクト壁体56・58の各他端側を夫々自由端としている。右・左サイドダクト24・26は、図3に示す如く、右・左サイド通路60・62の各上流側に前記導入室30の下流側右・左に夫々開口する右・左サイド連通孔64・66を設け、右・左サイド通路60・62の各下流側に夫々車室2の幅方向両端部位に空調風を吹き出す右・左サイド吹出口68・70を設けている。
【0021】
前記空調ユニット6から空調風が導入される導入室部20の導入室30には、区画部材72を配設している。区画部材72は、図6〜図9に示す如く、車室2の幅方向において対向して配設される一対の右側・左側区画壁74・76を有し、この一対の右側・左側区画壁74・76の間を複数の前側・後側補強部材78・80により連結して平面視において環状になるように形成して設けている。
【0022】
一対の右側・左側区画壁74・76は、図6に示す如く、車室2の幅方向における離間距離Lを、空調ユニット6の接続される導入室30の上流側の離間距離L3よりも、センタダクト22と右・左サイドダクト24・26との接続される導入室30の下流側の離間距離L4が、大きくなるように形成して設けている(L3<L4)。
【0023】
また、一対の右側・左側区画壁74・76は、各外周縁に車室2の幅方向外側に向かって伸びる環状の右側・左側フランジ部82・84を夫々形成して設けている。この右側・左側フランジ部82・84には、導入室壁体28の前側・後側導入室壁32・34と上側導入室壁40との間をシールする右側・左側シール部材86・88を夫々装着して設けている。
【0024】
さらに、区画部材72は、前側・後側補強部材78・80のうちの少なくとも一つ、この実施例においては前側補強部材78を、導入室部20の車室2の前後方向において対峙する前側・後側導入室壁32・34のいずれか一方、この実施例においては前側導入室壁32に固定して設けている。
【0025】
導入室部20の前側導入室壁32には、図8に示す如く、導入室壁部側固定孔90を形成して設けている。区画部材72の前側補強部材78には、補強部材側固定孔92を形成して設けている。区画部材72は、固定クリップ94の係合部96を、前側導入室壁32の前側から導入室壁部側固定孔90に挿入し、前側補強部材78の補強部材側固定孔92を貫通させて係合させることにより、導入室部20に固定して設けている。
【0026】
導入室部20に固定された区画部材72は、図1・図2に示す如く、右側・左側シール部材86・88により導入室壁体28の前側・後側導入室壁32・34と上側導入室壁40との間をシールし、導入室30を、センタダクト22に対応するセンタダクト用案内流路98と、右・左サイドダクト24・26に対応する右・左サイドダクト用案内流路100・102とに区画する。
【0027】
センタダクト用案内流路98は、右側区画壁74と左側区画壁76との間に区画され、センタ通路50に連通される。右サイドダクト用案内流路100は、右側導入室壁36と右側区画壁74との間に区画され、右サイド通路60に連通される。左サイドダクト用案内流路102は、左側導入室壁38と左側区画壁76との間に区画され、左サイド通路62に連通される。
【0028】
次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0029】
空調装置4の空調ユニット6に接続された空調ダクト8は、図1・図2に示す如く、導入室部20の導入室30に区画部材72を配設し、導入室30を、センタダクト22に対応するセンタダクト用案内流路98と、右・左サイドダクト24・26に対応する右・左サイドダクト用案内流路100・102とに区画している。
【0030】
空調装置4は、空調ユニット6により生成された空調風を、センタ送風口12と右・左サイド送風口14・16とから、センタダクト用案内流路98と右・左サイドダクト用案内流路100・102とを介して、空調ダクト8のセンタダクト22と右・左サイドダクト24・26とに導入する。
【0031】
空調ダクト8は、空調風を、センタダクト22のセンタ通路50により車室2の幅方向中央部位に案内してセンタ吹出口54から吹き出すとともに、右・左サイドダクト24・26の右・左サイド通路60・62により車室2の幅方向両端部位に案内して右・左サイド吹出口68・70から吹き出す。
【0032】
この空調ダクト8は、導入室部20とセンタダクト22と右・左サイドダクト24・26とを備えている。導入室部20は、車室2の幅方向において対峙する右側・左側導入室壁36・38を有している。右側・左側導入室壁36・38は、車室2の幅方向における離間距離Lを、空調ユニット6の接続される導入室30の上流側から下流側に向かって大きくなるように形成して設けている。
【0033】
また、区画部材72は、車室2の幅方向において対向して配設される一対の右側・左側区画壁74・76を有している。この一対の右側・左側区画壁74・76は、車室2の幅方向における離間距離Lを、空調ユニット6の接続される導入室30の上流側よりも下流側が大きくなるように形成して設けている。
【0034】
これにより、空調ダクト8は、導入室部20の導入室30内に区画部材72によって区画される右・左サイドダクト用案内流路100・102を、空調ユニット6側から右・左サイドダクト24・26側に向かって滑らかに傾斜させて形成することができる。
【0035】
このため、この空調ダクト8は、区画部材72により区画される右・左サイドダクト用案内流路100・102の流路抵抗を減少することができる。
【0036】
また、空調ダクト8は、センタダクト22の分岐位置となるセンタ連通孔52が配設される一対の右側・左側区画壁の下流側の離間距離Lを大きくすることができ、センタダクト22の分岐位置の配設可能な範囲を広げることができる。
【0037】
このため、この空調ダクト8は、センタダクト22の分岐位置のレイアウト自由度を高めることができ、センタダクト22の曲がりを緩やかにして通路抵抗を減少することができる。
【0038】
さらに、区画部材72の一対の右側・左側区画壁74・76は、各外周縁に車室2の幅方向外側に向かって伸びる環状の右側・左側フランジ部82・84を夫々形成して設け、この右側・左側フランジ部82・84に導入室壁体28の前側・後側導入室壁部32・34と上側導入室壁部40との間をシールする右側・左側シール部材86・88を夫々装着して設けている。
【0039】
これにより、この空調ダクト8は、一対の右側・左側区画壁74・76の車室2の幅方向における離間距離Lを導入室30の上流側よりも下流側が大きくなるように形成したことから、一対の右側・左側区画壁74・76が車室2の幅方向外側へ湾曲部が生じ、外側へ変形し易くなる問題があるが、各外周縁に形成した環状の右側・左側フランジ部82・84によって剛性を向上して変形を防止することができるとともに、この右側・左側フランジ部82・84を利用して導入室壁体28との間をシールする右側・左側シール部材86・88を装着することが可能となり、実用上有利である。
【0040】
さらにまた、この空調ダクト8は、区画部材72の一対の右側・左側区画壁74・76の間を複数の前側・後側補強部材78・80により連結して環状になるように形成して設けたことにより、区画部材72の剛性を向上することができ、この前側・後側補強部材78・80のうちの前側補強部材78を導入室部20の前側・後側導入室壁32・34のうちの前側導入室壁32に固定して設けたことにより、導入室部20を補強して振動の発生を防止することができる。
【0041】
図10〜図12は、第2実施例を示すものである。第2実施例の空調ダクト8は、区画部材72を構成する前側・後側補強部材78・80間に、上流側から下流側に向かい螺旋形状に捻れるセンタダクト用旋回翼104を設け、区画部材72を構成する一対の右側・左側区画壁74・76の車室2の幅方向各外側に、上流側から下流側に向かい螺旋形状に捻れる右・左サイドダクト用旋回翼106・108を設けたものである。
【0042】
第2実施例の空調ダクト8は、導入室部20の導入室30に区画部材72を配設すると、右側区画壁74と左側区画壁76との間のセンタダクト用案内流路98にセンタダクト用旋回翼104が位置され、右側導入室壁36と右側区画壁74との間の右サイドダクト用案内流路100に右側旋回翼106が位置され、左側導入室壁38と左側区画壁76との間の左サイドダクト用案内流路102に左側旋回翼108が位置される。
【0043】
これにより、第2実施例の空調ダクト8は、各旋回翼104、106・108によって、各案内流路98、100・102を流れる空調風に旋回流を生じさせることができ、流動抵抗を減少して空調風を各ダクト22、24・26に滑らかに流入させることができる。
【0044】
図13は、第3実施例を示すものである。第3実施例の空調ダクト8は、区画部材72を構成する一対の右側・左側区画壁74・76に右側・左側補助空気管110・112を貫通して設け、右側補助空気管110によって、上流端がセンタダクト用案内流路98の上流側に指向して開口し、下流端が右サイドダクト用案内通路100の下流側に指向して開口する右側補助空気通路114を形成して設け、また、左側補助空気管112によって、上流端がセンタダクト用案内流路98の上流側に指向して開口し、下流端が左サイドダクト用案内通路102の下流側に指向して開口する左側補助空気通路116を形成して設けたものである。
【0045】
第3実施例の空調ダクト8は、導入室部20の導入室30に区画部材72を配設すると、センタダクト用案内流路98を流れる空調風の一部が、右側補助空気管110の右側補助空気通路114に取入れられて、右サイドダクト用案内流路100の下流側に向かう右側補助空気として供給され、また、左側補助空気管112の左側補助空気通路116に取入れられて、左サイドダクト用案内流路102の下流側に向かう左側補助空気として供給される。
【0046】
これにより、第3実施例の空調ダクト8は、右側補助空気通路114の右側補助空気によって、右サイドダクト用案内流路100を流れる空調風を下流側の右サイド通路60に向かって偏向流通させることができ、また、左側補助空気通路116の左側補助空気によって、左サイドダクト用案内流路102を流れる空調風を下流側の左サイド通路62に向かって偏向流通させることができ、導入室部20の導入室壁体28による流動抵抗を減少して空調風を右・左サイドダクト24・26に滑らかに流入させることができる。
【0047】
なお、第3実施例においては、各側補助空気管110・112により形成される各側補助空気通路114・116の上流端をセンタダクト用案内流路98の上流側に指向して開口して設けたが、各側補助空気通路114・116の上流端の開口する方向をセンタダクト用案内流路98の下流側や斜め上流側、斜め下流側等に指向させて開口することによって、各側補助空気通路114・116に取入れられる補助空気量を変化させることができ、また、各側補助空気通路114・116の上流端の開口する方向の設定によって、センタダクト用案内流路98を流れる空調風にセンタ通路50に向かう偏向流を生じさせることができ、センタ通路50に向かう空調風の流動抵抗の減少に寄与し得る。
【0048】
【発明の効果】
このように、この発明の車両用空調ダクト構造は、導入室部の導入室内に区画される右・左サイドダクト用案内流路を、空調ユニット側から右・左サイドダクト側に向かって滑らかに傾斜させて形成することができ、また、センタダクトの分岐位置が配設される一対の右側・左側区画壁の下流側の離間距離を大きくすることができ、センタダクトの分岐位置の配設可能な範囲を広げることができる。
【0049】
このため、この車両用空調ダクト構造は、区画部材により区画される右・左サイドダクト用流路の流路抵抗を減少することができ、また、センタダクトの分岐位置のレイアウト自由度を高めることができ、センタダクトの曲がりを緩やかにして通路抵抗を減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す空調ダクトの要部拡大斜視図である。
【図2】第1実施例を示す図1の矢印IIによる空調ダクトの側面図である。
【図3】第1実施例を示す空調ダクトの組立状態の斜視図である。
【図4】第1実施例を示す空調ダクトの平面図である。
【図5】第1実施例を示す空調ダクトの正面図である。
【図6】第1実施例を示す区画部材の正面図である。
【図7】第1実施例を示す区画部材の底面図である。
【図8】第1実施例を示す区画部材の右側面図である。
【図9】第1実施例を示す区画部材の左側面図である。
【図10】第2実施例を示す区画部材の右側面図である。
【図11】第2実施例を示す区画部材の正面図である。
【図12】第2実施例を示す区画部材の左側面図である。
【図13】第3実施例を示す区画部材の正面図である。
【図14】従来例を示す空調用ダクトの組立状態の斜視図である。
【符号の説明】
2 車室
4 空調装置
6 空調ユニット
8 空調ダクト
20 導入室部
22 センタダクト
24 右サイドダクト
26 左サイドダクト
28 導入室壁体
30 導入室
32 前側導入室壁
34 後側導入室壁
36 右側導入室壁
38 左側導入室壁
40 上側導入室壁
72 区画部材
74 右側区画壁
76 左側区画壁
78 前側補強部材
80 後側補強部材
82 右側フランジ部
84 左側フランジ部
86 右側シール部材
88 左側シール部材
94 固定クリップ
98 センタダクト用案内流路
100 右サイドダクト用案内流路
102 左サイドダクト用案内流路

Claims (3)

  1. 車両の空調ユニットに接続されて空調風を導入する導入室部と、この導入室部から分岐して空調風を車室の幅方向中央部位に案内するセンタダクトと、前記導入室部から分岐して空調風を前記車室の幅方向両端部位に案内する右・左サイドダクトとを備え、前記導入室部と前記センタダクトと前記右・左サイドダクトとをブロー成形により一体に形成して設け、前記空調ユニットから空調風が導入される前記導入室部の導入室には前記センタダクトに対応するセンタダクト用案内流路と前記右・左サイドダクトに対応する右・左サイドダクト用案内流路とに区画する区画部材を配設した車両用空調ダクト構造において、前記導入室部は前記車室の幅方向において対峙する右側・左側導入室壁を有し、この右側・左側導入室壁は前記車室の幅方向における離間距離を前記空調ユニットの接続される導入室の上流側から下流側に向かって大きくなるように形成して設け、前記区画部材は前記車室の幅方向において対向して配設される一対の右側・左側区画壁を有し、この一対の右側・左側区画壁は前記車室の幅方向における離間距離を前記導入室の上流側よりも下流側が大きくなるように形成して設けたことを特徴とする車両用空調ダクト構造。
  2. 前記一対の右側・左側区画壁は、各外周縁に前記車室の幅方向外側に向かって伸びる環状の右側・左側フランジ部を形成して設け、この右側・左側フランジ部に右側・左側シール部材を装着したことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調ダクト構造。
  3. 前記区画部材は、前記一対の右側・左側区画壁の間を複数の前側・後側補強部材により連結して環状になるように形成して設け、前記前側・後側補強部材のうちの少なくとも一つを前記導入室部の前記車室の前後方向において対峙する前側・後側導入室壁のいずれか一方に固定して設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用空調ダクト構造。
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