JP7359525B2 - エアダクト構造 - Google Patents
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Description
車両の空調ユニットからインストルメントパネルに設けられた複数の開口部に空気を導くエアダクト構造であって、
第一部品と第二部品とを備え、
前記第一部品は、互いに一体に組み付けられた前記空調ユニットとクロスメンバとセンタダクトとサブダクトとを備え、
前記クロスメンバは、前記インストルメントパネルの車両前方で左右のフロントピラーに架設されており、
前記センタダクトは、
車両前方側で車両下側に向けて開口して前記空調ユニットの接続口に繋がるセンタ導入口と、
前記複数の開口部のうち、前記インストルメントパネルにおける車幅方向の中央部かつ車両上側に設けられる情報表示装置よりも車両下側に位置するセンタ開口部に繋がるセンタ吹出口とを備え、
前記クロスメンバの車両下側を通って前記センタ導入口から前記センタ吹出口に向かって車両後方に延びており、
前記サブダクトは、前記クロスメンバよりも車両前方に配置されており、センタ用開口部と、車両上下方向に延びる一対のサイド用連通ダクトと、車両上下方向に延びるデフ用連通ダクトとを備え、
前記一対のサイド用連通ダクトは、
車幅方向に離間して配置されており、
車両上下方向の下側に開口して前記接続口に繋がるサイド用下側開口部と、
車両上下方向の上側に開口するサイド用上側開口部とを備え、
前記デフ用連通ダクトは、
前記一対のサイド用連通ダクトの車両前方に配置されており、
車両上下方向の下側に開口して前記接続口に繋がるデフ用下側開口部と、
車両上下方向の上側に開口するデフ用上側開口部とを備え、
前記センタ用開口部は、前記接続口と前記センタ導入口との間に配置されるように、前記サイド用上側開口部間において前記サイド用上側開口部よりも車両下側に位置しており、
前記第二部品は、互いに一体に組み付けられた前記インストルメントパネルとサイドダクトとデフダクトとを備え、
前記サイドダクトは、
前記サイド用上側開口部に繋がるサイド導入口と、
前記複数の開口部のうち、車幅方向の左右両端部に位置するサイド開口部に繋がるサイド吹出口とを備え、
前記サイド導入口から車幅方向に延び、かつ車幅方向の左右両端部が前記クロスメンバの車両上側を通って前記サイド吹出口に向かって車両後方に延びており、
前記デフダクトは、
前記デフ用上側開口部に繋がるデフ導入口と、
前記複数の開口部のうち、車幅方向の中央部で車両上側に向けて開口するデフ開口部に繋がるデフ吹出口とを備え、
前記クロスメンバよりも前方で前記デフ導入口から前記デフ吹出口に向かって車両上方に延びている。
実施形態のエアダクト構造1は、図1に示すように、センタダクト15とサイドダクト25とを備える。センタダクト15は、空調ユニット12からインストルメントパネル21に設けられたセンタ開口部211(図3及び図4)に空気を導く。サイドダクト25は、空調ユニット12からインストルメントパネル21に設けられたサイド開口部212(図3及び図4)に空気を導く。実施形態のエアダクト構造1は、センタダクト15とサイドダクト25とが互いに独立しており、センタダクト15がクロスメンバ11に一体に組み付けられて第一部品10(図2)を構成し、かつサイドダクト25がインストルメントパネル21に一体に組み付けられて第二部品20(図3及び図4)を構成することを特徴の一つとする。また、実施形態のエアダクト構造1は、第一部品10と第二部品20とが組み付けられた状態において、図1に示すように、センタダクト15がクロスメンバ11の車両下側に位置し、サイドダクト25がクロスメンバ11の車両上側に位置することを特徴の一つとする。以下、まず第一部品10及び第二部品20の詳細な構成を説明し、その後に第一部品10と第二部品20とを組み付けた状態でのセンタダクト15及びサイドダクト25の位置関係を説明する。
第一部品10は、図2に示すように、クロスメンバ11にセンタダクト15が一体に組み付けられて構成される。クロスメンバ11には、空調ユニット12も一体に組み付けられる。この例では、センタダクト15は、サブダクト17を介して空調ユニット12に接続される。クロスメンバ11には、サブダクト17も一体に組み付けられる。この例では、第一部品10は、クロスメンバ11と、センタダクト15と、サブダクト17とを備える。
クロスメンバ11は、インストルメントパネル21の車両前方で車幅方向に延びて配置される。この例では、クロスメンバ11は、車両前方の左右のフロントピラー(図示せず)に架設されるピラーツーピラーメンバ(PPメンバ)である。クロスメンバ11は、図1に示すように、車両上側近傍に配置される。
センタダクト15は、クロスメンバ11の車幅方向の略中央部で車両後方に向かって延びる導管である。センタダクト15は、車両後方側で二股に分岐されている。センタダクト15は、センタ導入口151とセンタ吹出口152とを備える。センタ導入口151は、車両前方側で車両下側に向けて開口し、後述するサブダクト17のセンタ用開口部171を介して空調ユニット12の接続口121(図5)に繋がる。センタ吹出口152は、二股に分岐した先端側で車両後方に向けて開口し、後述するインストルメントパネル21に形成されたセンタ開口部211(図3及び図4)に繋がる。センタダクト15は、センタ導入口151から空気を導入し、センタ吹出口152からセンタ開口部211を介して車室内に空気を吹出す。
サブダクト17は、空調ユニット12とセンタダクト15との間に介在されると共に、空調ユニット12と後述するサイドダクト25との間に介在され、空調ユニット12と各ダクト15,25とを連通する連通管である。この例では、サブダクト17は、空調ユニット12と後述するデフダクト27(図3)との間にも介在され、空調ユニット12とデフダクト27とを連通する。この例のサブダクト17は、図5に示すように、車両上下方向に延びる一対のサイド用連通ダクト172と、デフ用連通ダクト173とを備える。一対のサイド用連通ダクト172は、車幅方向に離間して配置されている。デフ用連通ダクト173は、一対のサイド用連通ダクト172の車両前方側に配置されている。一対のサイド用連通ダクト172及びデフ用連通ダクト173はそれぞれ、車両上下方向の下側に開口する下側開口部(図示せず)と、上側に開口する上側開口部(サイド用開口部172a及びデフ用開口部173a)とを備える。各下側開口部は、空調ユニット12の接続口121に接続される。サイド用開口部172aは、サイドダクト25のサイド導入口251(図3)に接続され、デフ用開口部173aは、デフダクト27のデフ導入口271(図3)に接続される。一対のサイド用連通ダクト172は、車両上下方向の下側の端面同士が下端面で接続され、上側の端面同士が上端面で接続されている。この下端面における一対のサイド用開口部172a間には、センタ用開口部171を備える。センタ用開口部171は、下端面を貫通する貫通孔であり、この貫通孔の軸方向に略長さを有しない。センタ用開口部171は、下端面の車両下側で空調ユニット12の接続口121に接続され、下端面の車両上側でセンタダクト15のセンタ導入口151に接続される。サブダクト17は、センタ用開口部171とサイド用連通ダクト172とデフ用連通ダクト173とが一体に設けられた一体物である。
第二部品20は、図3及び図4に示すように、インストルメントパネル21にサイドダクト25が一体に組み付けられて構成される。この例では、インストルメントパネル21には、デフダクト27も一体に組み付けられる。この例では、第二部品20は、インストルメントパネル21と、サイドダクト25と、デフダクト27とを備える。図4では、デフダクト27を省略している。
インストルメントパネル21は、車両のエンジンルームと車室との間に配置される。インストルメントパネル21は、表裏を貫通する複数の開口部を備える。これらの開口部は、空調ユニット12から送られてきた空気を車室内に吹出す吹出し用開口部を備える。吹出し用開口部は、車幅方向の中央部で車両後方に向けて開口するセンタ開口部211と、車幅方向の左右両端部で車両後方に向けて開口するサイド開口部212とを備える。この例では、吹出し用開口部は、車幅方向の中央部で車両上側に向けて開口するデフ開口部213を備える。また、開口部は、カーナビゲーション等の情報表示装置9(図1)が配置されるナビ用開口部215を備える。ナビ用開口部215は、車幅方向の中央部かつ車両上側に設けられる。ナビ用開口部215は、車幅方向に見たとき、センタ開口部211と略同等の位置にある。また、ナビ用開口部215は、車両上下方向に見たとき、センタ開口部211よりも上側に位置し、サイド開口部212と略同等の位置にある。
サイドダクト25は、インストルメントパネル21の車幅方向に延び、かつ車幅方向の左右両端部で車両後方に向かって延びる導管である。サイドダクト25は、サイド導入口251とサイド吹出口252とを備える。サイド導入口251は、車幅方向の略中央部で車両下側に向けて開口し、サブダクト17のサイド用開口部172a(図5)に繋がり、サイド用連通ダクト172(図5)を介して空調ユニット12の接続口121(図5)に繋がる。サイド導入口251は、車幅方向に離間して一対設けられている。サイド吹出口252は、車幅方向の左右両端部でそれぞれ車両後方に向けて開口し、インストルメントパネル21に形成されたサイド開口部212に繋がる。サイドダクト25は、サイド導入口251から空気を導入し、サイド吹出口252からサイド開口部212を介して車室内に空気を吹出す。
デフダクト27は、インストルメントパネル21の車幅方向の略中央部で車両前方かつ車両上方に向かって延びる導管である。デフダクト27は、車両前方側で二股に分岐されている。デフダクト27は、デフ導入口271とデフ吹出口272とを備える。デフ導入口271は、車両後方側で車両下側に向けて開口し、サブダクト17のデフ用開口部173a(図5)に繋がり、デフ用連通ダクト173(図5)を介して空調ユニット12の接続口121(図5)に繋がる。デフ吹出口272は、二股に分岐した先端側で車両上方に向けて開口し、インストルメントパネル21に形成されたデフ開口部213(図3及び図4)に繋がる。デフダクト27は、デフ導入口271から空気を導入し、デフ吹出口272からデフ開口部213を介して車室内に空気を吹出す。
上述した第一部品10と第二部品20とが組み付けられた状態では、図1に示すように、センタダクト15とサイドダクト25とは、クロスメンバ11を挟んで車両の上下方向にずれて位置している。具体的には、センタダクト15は、クロスメンバ11の車両下側で交差するように車両後方側に向かって略直線状に延びている。センタダクト15のセンタ吹出口152は、情報表示装置9よりも車両下側に位置する。サイドダクト25は、車幅方向に略直線状に延び(図3及び図4)、かつ車幅方向の左右両端部がクロスメンバ11の車両上側で交差するように車両後方側に向かって略直線状に延びている。サイドダクト25のサイド吹出口252は、車両上下方向に見たとき、情報表示装置9と略同等の位置にある(図4)。
上述したエアダクト構造1は、第一部品10の組付け、第二部品20の組付け、及び第一部品10と第二部品20との組付けによって得られる。
実施形態のエアダクト構造1は、センタダクト15とサイドダクト25とが互いに独立しており、センタダクト15がクロスメンバ11に一体に組み付けられて第一部品10(図2)を構成し、かつサイドダクト25がインストルメントパネル21に一体に組み付けられて第二部品20(図3及び図4)を構成する。そのため、センタダクト15及びサイドダクト25の各配置形態を独立して構築でき、センタダクト15及びサイドダクト25の各経路を簡易にできる。具体的には、クロスメンバ11をかわすような経路とでき、センタダクト15及びサイドダクト25にそれぞれ複雑な屈曲部分が形成されることを抑制できる。センタダクト15及びサイドダクト25の各経路を簡易にできることで、通風抵抗の増加を抑制し、圧力損失を抑制できる。
10 第一部品
11 クロスメンバ
12 空調ユニット
121 接続口
15 センタダクト
151 センタ導入口
152 センタ吹出口
17 サブダクト
171 センタ用開口部
172 サイド用連通ダクト
172a サイド用開口部
173 デフ用連通ダクト
173a デフ用開口部
20 第二部品
21 インストルメントパネル
211 センタ開口部
212 サイド開口部
213 デフ開口部
215 ナビ用開口部
25 サイドダクト
251 サイド導入口
252 サイド吹出口
27 デフダクト
271 デフ導入口
272 デフ吹出口
9 情報表示装置
Claims (2)
- 車両の空調ユニットからインストルメントパネルに設けられた複数の開口部に空気を導くエアダクト構造であって、
第一部品と第二部品とを備え、
前記第一部品は、互いに一体に組み付けられた前記空調ユニットとクロスメンバとセンタダクトとサブダクトとを備え、
前記クロスメンバは、前記インストルメントパネルの車両前方で左右のフロントピラーに架設されており、
前記センタダクトは、
車両前方側で車両下側に向けて開口して前記空調ユニットの接続口に繋がるセンタ導入口と、
前記複数の開口部のうち、前記インストルメントパネルにおける車幅方向の中央部かつ車両上側に設けられる情報表示装置よりも車両下側に位置するセンタ開口部に繋がるセンタ吹出口とを備え、
前記クロスメンバの車両下側を通って前記センタ導入口から前記センタ吹出口に向かって車両後方に延びており、
前記サブダクトは、前記クロスメンバよりも車両前方に配置されており、センタ用開口部と、車両上下方向に延びる一対のサイド用連通ダクトと、車両上下方向に延びるデフ用連通ダクトとを備え、
前記一対のサイド用連通ダクトは、
車幅方向に離間して配置されており、
車両上下方向の下側に開口して前記接続口に繋がるサイド用下側開口部と、
車両上下方向の上側に開口するサイド用上側開口部とを備え、
前記デフ用連通ダクトは、
前記一対のサイド用連通ダクトの車両前方に配置されており、
車両上下方向の下側に開口して前記接続口に繋がるデフ用下側開口部と、
車両上下方向の上側に開口するデフ用上側開口部とを備え、
前記センタ用開口部は、前記接続口と前記センタ導入口との間に配置されるように、前記サイド用上側開口部間において前記サイド用上側開口部よりも車両下側に位置しており、
前記第二部品は、互いに一体に組み付けられた前記インストルメントパネルとサイドダクトとデフダクトとを備え、
前記サイドダクトは、
前記サイド用上側開口部に繋がるサイド導入口と、
前記複数の開口部のうち、車幅方向の左右両端部に位置するサイド開口部に繋がるサイド吹出口とを備え、
前記サイド導入口から車幅方向に延び、かつ車幅方向の左右両端部が前記クロスメンバの車両上側を通って前記サイド吹出口に向かって車両後方に延びており、
前記デフダクトは、
前記デフ用上側開口部に繋がるデフ導入口と、
前記複数の開口部のうち、車幅方向の中央部で車両上側に向けて開口するデフ開口部に繋がるデフ吹出口とを備え、
前記クロスメンバよりも前方で前記デフ導入口から前記デフ吹出口に向かって車両上方に延びている、
エアダクト構造。 - 前記センタダクトと前記センタ用開口部との間、前記サイドダクトと前記サイド用上側開口部との間、及び前記デフダクトと前記デフ用上側開口部(との間のそれぞれに配置されたシール部材を備える、請求項1に記載のエアダクト構造。
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