JP2006087168A - ステッピングモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型で且つ軸方向の長さが短く、低コストで高出力なステッピングモータを提供する。
【解決手段】 ステッピングモータは、第1の外側磁極部1a及び第2の外側磁極部1bを一体的に有する軟磁性材料製のステ−タ1と、第1の外側磁極部1aに外嵌される第1のボビン4a、第2の外側磁極部1bに外嵌される第2のボビン4bを一体的に有するボビン体4と、第1のボビン4aに巻回された第1のコイル2と、第2のボビン4bに巻回された第2のコイル3と、第1の円柱部8aの周りに締まり嵌めで固定されたマグネット7を有する軟磁性材料製のロータ部8とを備える。ロータ部8は、その穴部8eにおいて、カバー11の第1の軸部11aに回転自在に支持される。ロータ部8の穴部8e内には、非磁性材料の付勢部材9が回転自在に嵌合しており、穴部8e内において、付勢部材9と共にロータ部8をモータ軸方向に付勢するための圧縮コイルバネ10が配されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ステッピングモータに関し、特に、円筒形状のステッピングモータに関する。
ステッピングモータの第1の従来例として、回転軸を中心とする直径を小さくし、且つ出力を高めたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、第1の従来例のステッピングモータの分解斜視図であり、図10は、図9のステッピングモータの縦断面図である。
図9及び図10において、第1の従来例のステッピングモータは、モータ軸方向に所定の間隔をあけて互いに対向する軟磁性材料製の第1のステータ204及び第2のステータ205と、第1のステータ204と第2のステータ205を所定の間隔で保持する非磁性材料製の連結リング207と、第1のステータ204の軸受け部204E及び第2のステータ205の軸受け部205Eに回転自在に支持された出力軸206と、出力軸206に固着され、円周方向に4分割して異なる極に交互に着磁されたマグネット(永久磁石)製のロータ201とを備える。
第1のステータ204は、先端部が櫛歯形状であると共に、ロータ201の外周面に所定の隙間をあけて対向する第1の外側磁極部204A,204Bと、ロータ201の内周面に所定の隙間をあけて対向する第1の内側磁極部204C,204Dとを備え、第2のステータ205は、ロータ201の外周面に所定の隙間をあけて対向する第2の外側磁極部205A,205Bと、ロータ201の内周面に所定の隙間をあけて対向する第2の内側磁極部205C,205Dとを備える。
第1の内側磁極部204C,204Dには、ロータ201にモータ軸方向に隣接して、第1のステータ204を励磁する第1のコイル202が巻回されており、第2の内側磁極部205C,205Dには、ロータ201にモータ軸方向に隣接して、第2のステータ205を励磁する第2のコイル203が巻回されている。
このステッピングモータは、第1のコイル202、第2のコイル203への通電方向を切り換えて、第1の外側磁極部204A,204B、第1の内側磁極部204C,204D、第2の外側磁極部205A,205B、第2の内側磁極部205C,205Dの各極性を切り換えることによりロータ201を回転させる。
このモータは、コイルに通電することにより発生した磁束が外側磁極部から対向する内側磁極部へ、又は内側磁極部から対向する外側磁極部へと流れ、外側磁極部と内側磁極部の間に位置するマグネットに効率的に作用する。また、外側磁極部と内側磁極部との間隔を円筒形状のマグネットの厚さ程度とすることができるため、外側磁極部と内側磁極部とで構成される磁気回路の抵抗を小さくすることができ、もって少ない電流で多くの磁束を発生させて、出力を向上させることができる。
また、上記ステッピングモータを改良した第2の従来例として、内側磁極部を円筒形状で構成し、その内側磁極部の内径部に挿入されている出力軸を軟磁性材料で構成し、更には、出力軸を回転自在に保持すべくステータに取り付けられた軸受け部を非磁性材料で構成したものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。このステッピングモータによれば、出力軸も磁気回路として利用することにより、モータの出力を増大させることができ、また、軸受け部を非磁性材料で構成することにより、モータ出力増大の際のステータと出力軸の磁気による吸着を防止している。
さらに、上記第1の従来例のステッピングモータを改良した第3の従来例として、モータの回転軸を軸方向に付勢したものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
図11は、第3の従来例のステッピングモータの縦断面図である。
図11において、第3の従来例のステッピングモータは、モータ軸方向に所定の間隔をあけて互いに対向する軟磁性材料製の第1のステータ318及び第2のステータ319と、第1のステータ318と第2のステータ319を連結する連結リング320と、第2のステータ319に固定されたフレーム323と、第1のステータ318の軸受け部325及びフレーム323の先端軸受け部324に夫々回転自在に支持された出力軸307と、出力軸307に圧入により固着された円筒形状のマグネット(永久磁石)製のロータ301とを備える。
第1のステータ318は、先端部が櫛歯形状であると共に、ロータ301の外周面に所定の隙間をあけて対向して第1の外側磁極を構成する外筒318aと、ロータ301の内周面に所定の隙間をあけて対向する内筒318bと、内筒318bと協働して第1の内側磁極を構成する第1の補助ステータ321とを備え、第2のステータ319は、先端部は櫛歯形状であると共に、ロータ301の外周面に所定の隙間をあけて対向して第2の外側磁極を構成する外筒319cと、ロータ301の内周面に所定の隙間をあけて対向する内筒319bと、内筒319bと協働して第2の内側磁極を構成する第2の補助ステータ322とを備える。
第1の内筒318bには、ロータ301にモータ軸方向に隣接して第1のステータ318を励磁する第1のコイル302が巻回されており、第2の内筒319bには、ロータ301にモータ軸方向に隣接して第2のステータ319を励磁する第2のコイル303が巻回されている。
出力軸307には、リードスクリュー部307aが形成されており、このリードスクリュー部307aは、不図示のメネジと噛み合って出力軸307の回転時にメネジを直線移動させることができる。
第1のステータ318の第1の内筒318bは、その中に収納されたスライド部材326と、その端部に固定された蓋328と、スライド部材326を介して出力軸307を先端軸受け部324側に付勢する圧縮コイルスプリング327とを備える。これにより、出力軸307を先端軸受け部324側に付勢して、出力軸307の軸方向位置に関して、出力軸307の回転位置等によるヒステリシス差を排除しつつ位置決めを行うことができ、その際、圧縮コイルスプリング327とスライド部材326から成る付勢手段を第1の内筒318bの内部に収納しているので、モータをコンパクトに構成することができる。
特開平9−331666号公報 特開平10−229670号公報 特開2000−287434号公報
しかしながら、上記第1の従来例〜第3の従来例にて提案されているものは、共にマグネットの内径とそれに対向する内側磁極部との間には所定の間隔が必要であり、それを製造時に管理することはコストアップを招く。また、ステータの形状としても円筒形状の内側磁極部と外側磁極部が必要であり、それらを一体的に構成するのは部品製造上難しい。さらに、それらを別体で製造し、後で一体的に組み立てる場合は部品点数が多くなり、コストアップをもたらす。
また、上記第2の従来例にて提案されたものは、第1のコイルへの通電により発生する磁束が軟磁性材料の出力軸を介して第2のコイル及び第2の外側磁極部、第2の内側磁極部に影響を及ぼし、第2のコイルへの通電により発生する磁束が軟磁性材料の出力軸を介して第1のコイル及び第1の外側磁極部、第1の内側磁極部に影響を及ぼして、回転を不安定にする。
さらに、上記第3の従来例にて提案されているものは、内側磁極部の内部に付勢手段を配置しているので、上記第1の従来例にて提案されているモータに比べてコイルの径方向のスペースが小さくなり、出力が低下する。また、モータのさらなる小径化に対しては付勢手段の配置が困難になる。即ち、付勢手段の最低限の大きさを確保しつつモータの外径を小さくすると、コイルの径方向の幅をさらに小さくするしかなく、出力トルクが低下する。
本発明の目的は、小型で且つ軸方向の長さが短く、低コストで高出力なステッピングモータを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載のステッピングモータは、両端にモータ軸方向に延びる第1の外側磁極部と第2の外側磁極部を夫々一体的に有するステータと、前記第1の外側磁極部と前記第2の外側磁極部の間において前記ステータに回転自在に支持されると共に、周りにマグネットが固定された軟磁性材料製のロータ部と、前記モータ軸方向に関して前記マグネットと前記ステータの間において前記第1の外側磁極部及び前記第2の外側磁極部に夫々巻回された第1のコイル及び第2のコイルと、前記ロータ部を前記モータ軸方向に付勢する付勢手段とを備えることを特徴とする。
請求項2記載のステッピングモータは、請求項1記載のステッピングモータにおいて、前記マグネット側において前記ロータ部の回転中心部に設けられた穴部と、前記第1外側磁極部、前記第2の外側磁極部、前記第1のコイル及び前記第2のコイルを収容すべく前記ステータに固定され、前記ロータ部の穴部に回転自在に嵌合する支持軸部を備える非磁性材料製のカバーとを備えることを特徴とする。
請求項3記載のステッピングモータは、請求項2記載のステッピングモータにおいて、前記付勢手段は、前記穴部内に配されると共に、先端が球面形状であり、当該先端が前記穴部の底面に当接する非磁性材料製の付勢部材と、前記穴部内において前記支持軸部と前記付勢部材の間に配された圧縮コイルバネとを備えることを特徴とする。
請求項4記載のステッピングモータは、請求項2記載のステッピングモータにおいて、前記支持軸部は、先端が球面形状であり、当該先端が前記穴部の底部に当接するように構成され、前記付勢手段は、前記第1のコイルと前記第2のコイルの間において前記マグネットと前記ステータの間に配された圧縮コイルバネから成ることを特徴とする。
請求項5記載のステッピングモータは、請求項4記載のステッピングモータにおいて、前記ロータ部は、軟磁性材料製の軸受けを介して前記ステータに支持されており、前記圧縮コイルバネは、前記軸受けを収容するように配されていることを特徴とする。
請求項1記載のステッピングモータによれば、第1の外側磁極部と第2の外側磁極部に間にあるロータ部の周りにマグネットが固定されているので、強度を向上されると共に、内側磁極部をロータ部に形成することができ、もって内側磁極部とマグネットの間に隙間を不要して磁気抵抗を低減することによりモータ出力を向上させることができ、また、内側磁極部をマグネットの軸方向長さと同じ長さにして外側磁極部とマグネットを有効に利用することにより、外側磁極部と内側磁極部を接続又は一体に構成する場合に比べて容易に製造することができ、さらに、マグネットの外径部のみの隙間に管理にだけにすることにより、組み立てを容易にして不良率も低減することができる。加えて、ロータ部をモータ軸方向に付勢するので、ロータ部のモータ軸方向のがたつきをなくすことができ、回転精度の向上や駆動音を低減することができる。以上の結果、小型で且つ軸方向の長さが短く、低コストで高出力なステッピングモータを提供することができる。
請求項3記載のステッピングモータによれば、付勢手段がロータ部に設けられた穴部内に配されているので、モータの外径の増大を防止することができ、加えて、第1のコイルへの通電により発生する磁界の磁路及び第2のコイルへの通電により発生する磁界の磁路に影響を与えて磁気効率が低下するのを防止することができる。
請求項4記載のステッピングモータによれば、支持軸部は、先端が球面形状であり、当該先端が穴部の底部に当接するように構成され、付勢手段が第1のコイルと第2のコイルの間においてマグネットとステータの間に配された圧縮コイルから成るので、ロータ部をカバーで確実に支持することができ、加えて、摺動摩擦を低減して回転を滑らかにすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るステッピングモータの分解斜視図であり、図2は、図1のステッピングモータの縦断面図である。
図1及び図2のステッピングモータは、開き角θのへの字形をなす平板部1c(図3)、平板部1cの両端において平板部1cと一体的に単純に曲げられて後述するロータ部8の回転軸(モータ回転軸)と夫々平行に櫛歯形状に立設した第1の外側磁極部1a及び第2の外側磁極部1b、平板部1cの中央に穴部1dを有する軟磁性材料製のステ−タ1と、平板部1cの上に載置され、平板部1cと同様の開き角のへの字形をなす平板部4c、平板部4cの一端に立設され、第1の外側磁極部1aに外嵌される第1のボビン4a、平板部4cの他端に立設され、第2の外側磁極部1bに外嵌される第2のボビン4b、及び平板部4cの中央に設けられ、ステータ1の穴部1dに嵌合する軸受け部4dを一体的に有するボビン体4と、第1のボビン4aに巻回された第1のコイル2と、第2のボビン4bに巻回された第2のコイル3とを備える。第1のボビン4aは、図中上部において、第1の外側磁極部1aを暴露するように内側が切り欠かれており、第2のボビン4bは、図中上部において、第2の外側磁極部1bを暴露するように内側が切り欠かれている。また、第1のボビン4aには、2つの端子ピン5が立設しており、第2のボビン4bには、2つの端子ピン6が立設している。
上記ステッピングモータは、さらに、図中上から、大径の第1の円柱部8a及び小径の第2の円柱部8b、軸受け部4dに回転自在に支持される支持軸部8c、出力軸部8d、及び第1の円柱部8aの周りに締まり嵌めで固定されたマグネット7を有する軟磁性材料製のロータ部8と、互いに組み立てられたステータ1、ボビン体4及びロータ部8を収容するようにステータ1に固定され、中央部裏側に、第1の軸部11a、及び第1の軸部11aより小径の第2の軸部11bを有する非磁性材料製のカバー11とを備える。
ロータ部8は、カバー11の第1の軸部11aに嵌合する穴部8eを有し、この穴部8eにおいて、カバー11の第1の軸部11aに回転自在に支持される。
ロータ部8の穴部8e内には、先端が球面形状であり、当該先端が穴部8eの底面に当接する第1の円柱部9a、及び第1の円柱部9aよりも小径の第2の円柱部9bから成る非磁性材料の付勢部材9が回転自在に嵌合している。さらに、穴部8e内において、第1の軸部11aと第1の円柱部9aとの間には、付勢部材9と共にロータ部8をモータ軸方向(図2の下方向)に付勢するための圧縮コイルバネ10が配されている。ロータ部8は、第2の円柱部8bがボビン体4の軸受け部4dに当接することによりモータ軸方向に関しての位置が規制される。即ち、マグネット7が固定されたロータ部8は、ロータ部8の穴部8eに配置された付勢部材9及び圧縮コイルバネ10によりモータ軸方向(図2の下方向)に付勢されて、モータ軸方向に片寄せされる。
ステ−タ1は、第1の従来例〜第3の従来例に記載されたものとは異なり、第1の外側磁極部1aと第2の外側磁極部1bが平板部1cと一体的に構成されている。このため、第1の外側磁極部1aと第2の外側磁極部1bとの相互誤差が少なくなり、組み立てによるモータの性能のばらつきを最小限に抑えることができる。
第1の外側磁極部1aには第1のボビン4aが外嵌され、第1のボビン4aには第1のコイル2が巻回されており、第2の外側磁極部1bには第2のボビン4bが外嵌され、第2のボビン4bには第2のコイル3が巻回されている。第1のコイル2は、その両端が第1のボビン4aの端子ピン5にからげられて導通状態になっており、第2のコイル3は、その両端が第2のボビン4bの端子ピン6にからげられて導通状態になっている。これにより、第1のコイル2へ通電することにより、第1の外側磁極部1aが励磁され、第2のコイル3へ通電することにより、第2の外側磁極部1bが励磁される。
コイル部4の平板部4cには、ロータ部8の出力軸8dを回転可能に支持する軸受け部4dが一体で形成されており、軸受け部4dは、ステータ1の穴部1dに嵌合して位置決めされる。
第1のコイル2と第2のコイル3とは、ステータ1の平板部1cの平面上に隣接して配置され、第1のコイル2及び第2のコイル3の間には、ロータ部8の第2の円柱部8bが隣接して配置されるため、モータの軸方向長さを短くすることができる。
また、出力軸部8dの先端に不図示のギアやレバー、スクリューねじ等を固定することにより、ここから回転出力を得ることができる。
マグネット7は、円周方向に多分割、即ち着磁極数がN(本実施の形態では6分割、即ちN=6)となるように、S極とN極が交互に着磁されている。マグネット7の内周面は、外周面に比べ弱い着磁分布を持つか、又は全く着磁されていないか、又は外周面と逆の極、即ち外周面がS極の場合は、それに対応する内周面はN極に着磁されている。
マグネット7は、その一端面が第1の円柱部8aの上面と同一面となるように、接着や圧入等によりロータ部8の第1の円柱部8aに固定される。
第1の外側磁極部1aと第2の外側磁極部1bは、マグネット7の外周面に所定の隙間をあけて対向している。そして、第1の円柱部8aの第1の外側磁極部1aに対向する部分、及び第2の円柱部8bの第1のコイル2に対向する部分で第1の内側磁極部が形成される。同様に、第1の円柱部8aの第2の外側磁極部1bに対向する部分、及び第2の円柱部8bの第2のコイル3に対向する部分で第2の内側磁極部が形成される。これにより、第1のコイル2へ通電することにより、第1の外側磁極部1aと第1の内側磁極部を夫々反対の極に励磁して、その磁極間にマグネット7を横切る磁束を発生させ、効果的にマグネット7に作用させ、同様に、第2のコイル3へ通電することにより、第2の外側磁極部1bと第2の内側磁極部を夫々反対の極に励磁し、その磁極間にマグネット7を横切る磁束を発生させ、効果的に該マグネット7に作用させる。
マグネット7の内側で内側磁極部を成す第1の円柱部8aの外周部とマグネット7の内周部との間に空隙を設ける必要がなくなるので、第1の外側磁極部1aと第1の円柱部8aとの間隔及び第2の外側磁極部1bと第1の円柱部8aとの間隔を小さくすることができる。よって、第1のコイル2、第1の外側磁極部1a、及び第1の内側磁極部で形成される磁気回路、及び第2のコイル3、第2の外側磁極部1b、及び第2の内側磁極部で形成される磁気回路の磁気抵抗を小さくすることができ、もってモータの出力を高めることができる。
また、第1の内側磁極部及び第2の内側磁極部をロータ部8で構成しているので、ロータ部8が内側磁極部を兼ねることにより、製造コストを低減することができ、さらに、ステータ1は第1の外側磁極部1a及び第2の外側磁極部1bをモータ軸方向に単純に折り曲げただけで構成されることから、製造を容易とし、そのコストを低減することができる。
第1の従来例〜第3の従来例の場合、第1のステータ及び第2のステータは内側磁極部を外側磁極部と一体的に構成しなければならないが、内側磁極部を外側磁極部と同一部品で構成することは、製造上難しい。例えばメタルインジェクションモールドにより成型することは可能であるがコスト高となり、プレスにより一体的に製造することは外側磁極部のみを構成する部品を製造する場合と比較して部品が小さくなればなるほど困難になる。また、内側磁極部と外側磁極部とを別々に製造してからカシメや溶接又は接着等により一体的に固着する場合もコストが高くなる。
また、図2に示すように、マグネット7はロータ8の周りに締まり嵌めで固定されているので、第1の従来例〜第3の従来例のものに比べ、マグネット7の機械的強度が大きく、又ロータ8はマグネット7の内径部に現れるS極、N極との間の磁気抵抗を小さくするいわゆるバックメタルとして作用するので、磁気回路のパーミアンス係数は高く設定されることになり、高温下の環境で使用されても減磁による磁気的劣化も少ない。
更に、上記第1の従来例〜第3の従来例のものは、マグネットの外径部と外側磁極部の隙間を精度良く保って組み立てる必要がある他に、マグネットの内径部に対向する位置にある内側磁極部をマグネットに対して所定の隙間をあけて配置する必要があり、部品精度のばらつきや組み立て精度が悪い場合にこの隙間を確保できず、内側磁極部がマグネットに接触してしまうなどの不良が生じる可能性が高いが、これに対して、本実施の形態では、マグネット7の外径部側のみの隙間を管理するだけでよいので、組み立てが容易になる。
また、第1の従来例〜第3の従来例では、内側磁極部はマグネットと出力軸をつなぐ部分に接触しないように構成しなければならず、これにより内側磁極部とマグネットとが対向する軸方向の長さを十分に長くすることができないが、これに対して、本実施の形態では、出力軸が内側磁極部を兼ねているので、内側磁極部とマグネット7とが対向する軸方向の長さを十分長く確保でき、これにより第1の外側磁極部1a及び第2の外側磁極部1bとマグネット7を有効に利用することが可能となり、モータの出力を高めることができる。
また、第1の外側磁極部1a及び第2の外側磁極部1bはモータ軸方向に延びる櫛歯状であるので、モータの最外径(図3のL1)を最小限に抑えることができる。例えば、外側磁極部をマグネットの半径方向に伸びるヨーク板で構成すると、該マグネットを平面的な展開にする必要があると共に半径方向に向かってコイルを巻くことになり、軸方向の長さは短くてもモータの最外径は大きなものとなってしまう。これに対して、本実施の形態のモータの最外径(L1)は、マグネット7の直径と、第1の外側磁極部1a及び第2の外側磁極部1bの厚みと、第1のコイル2及び前第2のコイル3の巻き線幅とで決定される。また、第1の外側磁極部1a及び第2の外側磁極部1bがモータ軸方向に延びる櫛歯状であるので、第1のコイル2、第2のコイル3、及びマグネット7が固定されるロータ8をすべて一方向(図1の上方向から下方向へ)から組み込むことが可能となり、組み立て作業性がよい。
ロータ8に固定されたマグネット7は、図2に示すように、その外周面が第1の外側磁極部1a及び第2の外側磁極部1bとモータ径方向に所定の隙間をあけているのに加えて、軸方向上端がカバー11の裏面と、軸方向下端が第1のコイル2及び第2のコイル3と夫々モータ軸方向に所定の隙間を保っているので、モータの軸方向長さを短くすることができる。
また、穴部8eがロータ8の中央に形成されているので(図2)、内側磁極部の間の磁気抵抗は大きくなり、しかも、この場合でも、ロータ部8の第1の円柱部8aとステータ1の第1の外側磁極部1aとの対向面積は低減せず、ロータ部8の第1の円柱部8aとステータ1の第1の外側磁極部1aとの磁気抵抗が大きくなるのを防止することができ、同様に、ロータ部8の第1の円柱部8aとステータ1の第2の外側磁極部1bとの対向面積は低減せず、ロータ8の第1の円柱部8aとステータ1の第2の外側磁極部1bとの磁気抵抗が大きくなるのを防止することができる。これにより、第1のコイル2への通電により発生する磁界の磁路と第2のコイル3への通電により発生する磁界の磁路との干渉を大幅に減らしつつ、回転トルクを維持することができ、もって回転精度を大幅に向上させることができる。
さらに、マグネット7が固定されたロータ部8は、ロータ部8に設けられた穴部8eに配置される付勢部材9及び圧縮コイルバネ10で構成される付勢手段によりモータ軸方向(図2の下方向)に付勢されるので、ロータ部8のモータ軸方向のがたつきをなくすことができ、第3の従来例のものと同様に回転精度の向上や駆動音の低減を図ることができる。
第3の従来例のものでは、付勢手段が内側磁極部の内側に配置されているので、第1の従来例のものに比べてコイルの径方向のスペースが少なくなり、出力が低下する。また、モータのさらなる小径化に対しては、付勢手段の配置が困難になる。即ち、付勢手段の最低限の大きさを確保しつつモータの外径を小さくすると、コイルの径方向の幅をさらに小さくするしかなく、出力トルクが大幅に低下する。
一方、本実施の形態では、付勢手段を、モータの外径を大きくすることなくモータ内部に配置できると共に、第1のコイル2への通電により発生する磁界の磁路及び第2のコイル3への通電により発生する磁界の磁路に影響を与えない位置に配置したことで、磁気効率を低下させず出力トルクを維持したまま付勢手段を配置することができ、もってモータをさらに小型化することができる。
また、ロータ部8は、付勢部材9の球面形状の下端でモータ軸方向に押圧され、ボビン体4の軸受け部4cで支承されるので、摺動摩擦を低減して回転が滑らかになる。
圧縮コイルバネ10は、一端が付勢部材9の第2の円柱部9bに外嵌され、他端がカバー11の第2の軸部11bに外嵌されているので、ロータ部8の回転により圧縮コイルバネ10が回転するのを防止することができ、もってロータ部8の片寄せを安定的に行うことができると共に、ロータ部8の回転時に異音が発生するのを防止することができる。
図3は、図1のステッピングモータの内部構造の上面図であり、第1の通電状態の場合を示す。
図3において、ロータ部8のマグネット7は、その外周表面及び内周表面が円周方向に頭角度間隔で複数個に分割(本実施の形態では6分割)され、S極、N極が交互に着磁されている。外周表面がS極である部分は、内周表面はN極である、外周表面がN極である部分は、内周表面はS極である。また、第1の外側磁極部1aと第2の外側磁極部1bとは、マグネット7の回転中心を基準としてθ度位相がずれた位置に配置されている。ここで、θ度は(180度−180度/N)である(N=着磁分割数)。本実施の形態では、N=6なので、θ度は150度である。このように、θ度=(180度−180度/N)にすることにより、図3中のL2寸法を小さくすることができる。
上記構成によれば、第1の外側磁極部1aと第2の外側磁極部1bは同一のマグネット7の、軸方向と垂直な方向の同一面においてそれぞれ異なる角度範囲に関して対向するように構成されているので、マグネット7をモータ軸方向に関して短くすることができ、ひいては、モータもモータ軸方向に関して短くすることができる。
上記構成の大きな特徴として、マグネット7の外周面の一部分に着目すれば、マグネット7が回転することにより、該マグネット7の一部分に対して第1のコイル2により励磁される第1の外側磁極部1aの磁束と、第2のコイル3により励磁される第2の外側磁極部1bの磁束とが交互に作用することになり、これらの外側磁極部がマグネット7の同じ個所に対して磁束を作用させるので、着磁のバラツキなどによる悪影響を受けず、性能を安定化させることができる。
以下、図1のステッピングモータの作動を図3〜図6を参照しながら説明する。
図3において、第1のコイル2に正方向に通電することにより、第1の外側磁極部1aはN極に、第1の内側磁極部(第1の円柱部8a及び第2の円柱部8bのうち第1の外側磁極部1aに対向する部分)をS極に励磁されていると共に、第2のコイル3に正方向に通電することにより、第2の外側磁極部1bはN極に、第2の内側磁極部(第1の円柱部8a及び第2の円柱部8bのうち第2の外側磁極部1bに対向する部分)はS極に励磁されている(第1の通電状態)。
次に、図3の状態から第1のコイル2への通電方向のみ逆方向にして、第1の外側磁極部1aをS極に、第1の内側磁極部をN極に励磁すると、図4に示すように、マグネット7は時計方向に30度回転する(第2の通電状態)。
さらに、図4の状態から第2のコイル3への通電方向のみ逆方向にして、第2の外側磁極部1bをS極に、第2の内側磁極部をN極に励磁すると、図5に示すように、マグネット7は時計方向にさらに30度回転する(第3の通電状態)。
次いで、図5の状態から第1のコイル2への通電方向のみ正方向にして、第1の外側磁極部1aをN極に、第1の内側磁極部をS極に励磁すると、図6に示すように、マグネット7は時計方向にさらに30度回転する(第4の通電状態)。
以後、同様に第1のコイル2及び第2のコイル3への通電方向を順次切り換えていくことにより、第1の外側磁極部1aと第2の外側磁極部1bとは異なるタイミングで励磁の切り換えが行われ、マグネット7は通電位相に応じた位置へと回転する。
上記のように、本実施の形態では、第1の通電状態として、第1のコイル2と第2のコイル3を共に正方向に通電し、第2の通電状態として、第1のコイル2を逆方向に通電、第2のコイル3を正方向に通電し、第3の通電状態として、第1のコイル2を逆方向と第2のコイル3を共に逆方向に通電し、第4の通電状態として、第1のコイル2を正方向に通電、第2のコイル3を逆方向に通電して、第1の通電状態→第2の通電状態→第3の通電状態→第4の通電状態へと通電状態の切り換えを行い、マグネット7を回転させている。
上記の通電状態の切り換えは、第5の通電状態として、第1のコイル2と第2のコイル3を共に正方向に通電し、第6の通電状態として、第1のコイル2を非通電に、第2のコイル3を正方向に通電し、第7の通電状態として、第1のコイル2を逆方向に通電し、第2のコイル3を正方向に通電し、第8の通電状態として、第1のコイル2を逆方向に通電し、第2のコイル3を非通電として、第5の通電状態→第6の通電状態→第7の通電状態→第8の通電状態へと通電状態を切り換えるようにしてもよい。これにより、マグネット7は通電位相に応じた回転位置へと回転する。
次に、マグネット7と第1の外側磁極部1a及び第2の外側磁極部1bとの位相関係について説明する。
上記したように、第1の通電状態、第2の通電状態、第3の通電状態、第4の通電状態と通電状態を切り換えると、第1の外側磁極部1aと第2の外側磁極部1bとは交互に励磁される極性の切り換えが行われる。
図3において、第1のコイル2に正方向に通電することにより第1の外側磁極部1aをN極に励磁すると、マグネット7には第1の外側磁極部1aの中心とマグネット7の着磁部の中心(S極の中心)が一致するように図中半時計方向の回転力が発生するが、同時に第2のコイル3にも正方向に通電することにより第2の外側磁極部1bをN極に励磁すると、マグネット7には第2の外側磁極部1bの中心とマグネット7の着磁部の中心(S極の中心)が一致するように図中時計方向の回転力が発生し、両コイルの通電中は回転力のバランスがとれた状態で静止する。図3は、この状態を示す。両コイルへの通電量が等しい時は、第1の外側磁極部1aの中心とマグネット7の着磁部の中心(S極の中心)との位相差及び第2の外側磁極部1bの中心とマグネット7の着磁部の中心(S極の中心)との位相差は共に約15度となる。
図3の状態から、第1のコイル2を逆方向の通電に切り換えると、第1の外側磁極部1aはS極に励磁されて、マグネット7には第1の外側磁極部1aの中心と該マグネット7の着磁部の中心(N極の中心)が一致するように図中時計方向の回転力が発生する。ここで、第2のコイル3は正通電のままにしておくことで、マグネット7には第2の外側磁極部1bの中心と該マグネット7の着磁部の中心(S極の中心)が一致するように同じく時計方向の回転力が発生し、図3の状態から時計方向に回転を始める。
図3の状態から時計方向に約15度回転すると、第2の外側磁極部1bの中心とマグネット7の着磁部の中心(S極の中心)が一致する状態になり、この時、第1の外側磁極部1aの中心はマグネット7の着磁部の境界(S極、N極の境界)と一致した状態であり、さらに時計方向に回転させる力が発生している。そして、その状態からさらに時計方向に約15度回転(図3の状態から時計方向に約30度回転)すると、両コイルの回転力のバランスがとれた状態となり、その位置で静止する。この状態は、図4に示される。
図4の状態から第2のコイル3を逆方向に通電を切り換えると、第2の外側磁極部1bはS極に励磁されて、マグネット7には第2の外側磁極部1bの中心とマグネット7の着磁部の中心(N極の中心)が一致するように図中時計方向の回転力が発生する。ここで、第1のコイル2は逆方向の通電のままにしておくことで、マグネット7には第1の外側磁極部1aの中心と該マグネット7の着磁部の中心(N極の中心)が一致するように同じく時計方向の回転力が発生し、図4の状態から時計方向に回転を始める。
図4の状態から時計方向に約15度回転すると、第1の外側磁極部1aの中心とマグネット7の着磁部の中心(N極の中心)が一致する状態になり、この時、第2の外側磁極部1bの中心はマグネット7の着磁部の境界(S極、N極の境界)と一致した状態であり、さらに時計方向に回転させる力が発生している。そして、その状態からさらに時計方向に約15度回転(図4の状態から時計方向に約30度回転)すると、両コイルの回転力のバランスがとれた状態となり、その位置で静止する。この状態は図5に示される。
図5の状態から第1のコイル2を正通電に切り換えると、第1の外側磁極部1aはN極に励磁されて、マグネット7には第1の外側磁極部1aの中心と該マグネット7の着磁部の中心(S極の中心)が一致するように図中時計方向の回転力が発生する。ここで、第2のコイル3は逆方向の通電のままにしておくことで、マグネット7には第2の外側磁極部1bの中心と該マグネット7の着磁部の中心(N極の中心)が一致するように同じく時計方向の回転力が発生し、図5の状態から時計方向に回転を始める。
図5の状態から時計方向に約15度回転すると、第2の外側磁極部1bの中心とグネット7の着磁部の中心(N極の中心)が一致する状態になり、この時、第1の外側磁極部1aの中心は該マグネット7の着磁部の境界(S極、N極の境界)と一致した状態であり、さらに時計方向に回転させる力が発生している。そして、その状態からさらに時計方向に約15度回転(図5の状態から時計方向に約30度回転)すると、両コイルの回転力のバランスがとれた状態となり、その位置で静止する。この状態が図6に示される。
(第2の実施の形態)
図7は、本発明の第2の実施の形態に係るステッピングモータの分解斜視図であり、図8は、図7のステッピングモータの縦断面図である。
本第2の実施の形態は、その構成が上記第1の実施の形態と基本的に同じであり、同じ構成要素については同一の符号を付して重複した説明を省略し、以下に異なるもののみ説明する。
図7及び図8において、本実施の形態のステッピングモータは、ステータ1、ボビン部4、第1のコイル2、及び第2のコイル3に加えて、第1のコイル2と第2のコイル3の間に配置され、ステータ1の穴部1dに嵌合して圧入やかしめ、レーザ溶接等で固定されると共に、後述する支持軸部27bを回転自在に支持する第1の円柱部29a、及び支持軸部27bより内径が大きくわずかに隙間を形成する第2の円柱部29bを有する軟磁性材料製の軸受け部29と、軸受け部29に回転自在に支持される支持軸部28b、出力軸部28c、円柱部28a、及び円柱部28aの周りに締まり嵌めで固定されたマグネット7を有する軟磁性材料製のロータ部28と、互いに組み立てられたステータ1、ボビン体4及びロータ部28を収容するようにステータ1に固定され、中央部裏面に先端が球面形状である支持軸部32aを有する非磁性材料製のカバー32とを備える。
ロータ部28は、カバー32の支持軸部32aに嵌合する穴部28dを有し、この穴部28eにおいて、カバー32の支持軸部32aに回転自在に支持される。
円柱部28aとステータ1の平板部1cの間には、軸受け部29を収容するように、ロータ部8をモータ軸方向(図8の上方向)に付勢する圧縮コイルバネ30が配されている。円柱部28aと圧縮コイルバネ30の間には、テフロン(登録商標)等から成るワッシャ31が介装されている。ロータ部8は、穴部28dの底部がカバー32の支持軸部32aに当接することによりモータ軸方向に関して位置が規制される。即ち、マグネット7が固定されたロータ部8は、圧縮コイルバネ30によりモータ軸方向(図8の上方向)に付勢されて、モータ軸方向に片寄せられる。これにより、ロータ部8のモータ軸方向のがたつきをなくすことができる。
また、モータ軸方向に付勢されるロータ部28をカバー32の裏面に設けた先端が球面形状の支持軸部32aで支持する構成にしているため、ロータ部28をカバー32で確実に支持することができ、加えて、摺動摩擦を低減して回転を滑らかにすることができる。
また、圧縮コイルバネ30を軸受け部29に外嵌し、圧縮コイルバネ30をワッシャー31を間に挟んでロータ部28を付勢する構成にしているため、ロータ部28が回転しても圧縮コイルバネ30は回転しないため、安定して片寄せできるとともに、ロータ部28の回転時に異音が発生することもない。
本実施の形態のステッピングモータの回転駆動方法は、上記第1の実施の形態と同様である。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、又は実施の形態がもつ機能が達成できる構成であればどのようなものであってもよいことは言うまでもない。
本発明の第1の実施の形態に係るステッピングモータの分解斜視図である。 図1のステッピングモータの縦断面図である。 図1のステッピングモータの内部構造の上面図であり、第1の通電状態の場合を示す。 図1のステッピングモータの内部構造の上面図であり、第2の通電状態の場合を示す。 図1のステッピングモータの内部構造の上面図であり、第3の通電状態の場合を示す。 図1のステッピングモータの内部構造の上面図であり、第4の通電状態の場合を示す。 本発明の第2の実施の形態に係るステッピングモータの分解斜視図である。 図7のステッピングモータの縦断面図である。 第1の従来例のステッピングモータの分解斜視図である。 図9のステッピングモータの縦断面図である。 第3の従来例のステッピングモータの縦断面図である。
符号の説明
1 ステ−タ
1a 第1の外側磁極部
1b 第2の外側磁極部
2 第1のコイル
3 第2のコイル
4 ボビン
7 マグネット
8,28 ロータ部
9 付勢部材
10,30 圧縮コイルバネ
11,32 カバー
29 軸受け部

Claims (5)

  1. 両端にモータ軸方向に延びる第1の外側磁極部と第2の外側磁極部を夫々一体的に有するステータと、前記第1の外側磁極部と前記第2の外側磁極部の間において前記ステータに回転自在に支持されると共に、周りにマグネットが固定された軟磁性材料製のロータ部と、前記モータ軸方向に関して前記マグネットと前記ステータの間において前記第1の外側磁極部及び前記第2の外側磁極部に夫々巻回された第1のコイル及び第2のコイルと、前記ロータ部を前記モータ軸方向に付勢する付勢手段とを備えることを特徴とするステッピングモータ。
  2. 前記マグネット側において前記ロータ部の回転中心部に設けられた穴部と、前記第1外側磁極部、前記第2の外側磁極部、前記第1のコイル及び前記第2のコイルを収容すべく前記ステータに固定され、前記ロータ部の穴部に回転自在に嵌合する支持軸部を備える非磁性材料製のカバーとを備えることを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ。
  3. 前記付勢手段は、前記穴部内に配されると共に、先端が球面形状であり、当該先端が前記穴部の底面に当接する非磁性材料製の付勢部材と、前記穴部内において前記支持軸部と前記付勢部材の間に配された圧縮コイルバネとを備えることを特徴とする請求項2に記載のステッピングモータ。
  4. 前記支持軸部は、先端が球面形状であり、当該先端が前記穴部の底部に当接するように構成され、前記付勢手段は、前記第1のコイルと前記第2のコイルの間において前記マグネットと前記ステータの間に配された圧縮コイルバネから成ることを特徴とする請求項2記載のステッピングモータ。
  5. 前記ロータ部は、軟磁性材料製の軸受けを介して前記ステータに支持されており、前記圧縮コイルバネは、前記軸受けを収容するように配されていることを特徴とする請求項4記載のステッピングモータ。
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