JP2006083235A - 防水用粘着テープ - Google Patents

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Hirafumi Tada
衡史 多田
Sumio Mukogawa
住男 向川
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Abstract

【課題】 建築物における開口部のサッシとサッシ周りの壁材との段差のある境界部に透湿防水シートを貼設する場合におけるアクリル系防水粘着テープの浮きによる防水不良を解決する。【解決手段】 特定の初期抗張力と残存抗張力及び引張破壊強さを有する合成樹脂フィルム基材の少なくとも片面にアクリル系粘着剤層が設けられてなる防水用粘着テープとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、住宅等の建築物における開口部のサッシとその内側に貼設される透湿防水シートとを接着し、それらの間の防水を確保するのに適した防水用粘着テープに関する。
近年、住宅等の建築物の外壁構造には、断熱材と外壁材との間に通気空間を設けて空気を流通させる通気構法が多用されてきている。この構法においては、通常、断熱材の室外側に透湿防水シートが貼設される。これは、雨水等の通過は防止しながら水蒸気は透過させるという透湿防水シートの機能を利用するものである。このような通気構法においては、特に、窓等の開口部の防水確保が重要となる。例えば、非特許文献1には、開口部に取り付けられたサッシ枠の上に両面粘着テープを介して透湿防水シートを貼着する方法が記載されている。
この構法に用いられる両面粘着テープとしては、特許文献2に記載されているようなブチルゴム系粘着剤を主成分とするものが主流であるが、最近ではアクリル系粘着剤を主成分とするものも使用されるようになってきた。
日本窯業外装材協会発行技術資料「住宅の品質・耐久性向上と外壁通気構法」 特開平10−195405号公報
上記ブチルゴム系の防水粘着テープは、一般に不織布や織布等の基材にブチルゴムを0.5〜1mm程度に厚塗りすることによって製造されているが、アクリル系の防水粘着テープではアクリル系粘着剤を厚く塗工するのが困難であり、通常は0.1〜0.2mm程度の厚みでフィルム基材上に塗工された構成とされている。そのため、アクリル系の防水粘着テープは低温領域から高温領域にいたる安定した接着性能を有しながら、伸縮性や柔軟性に関しては基材フィルムの性能に依存するという問題点があった。即ち、防水粘着テープを用いて開口部のサッシとサッシ周りの壁材との段差のある境界部に透湿防水シートを貼設する場合、従来のアクリル系防水粘着テープでは段差の部分で浮きによる隙間が生じてしまい、防水不良を来すことがあった。また、粘着テープ厚み全体に占める基材厚みの比率が高いため、基材自身にも防水性が要求され、上記不織布や織布等は採用できないという問題点があった。
本発明の目的は、上記従来のアクリル系防水粘着テープの有する欠点を改良しようとするものである。
本発明に係る防水用粘着テープは、300mm/分の引張速度で10%伸張した直後の抗張力で定義する初期抗張力が5〜15N/cmであり、その状態で60秒間保持した後の抗張力で定義する残存抗張力が10N/cm以下であり、更に引張破壊強さが20N/cm以上である合成樹脂フィルム基材の少なくとも片面にアクリル系粘着剤層が設けられてなることを特徴とする。
本発明の防水用粘着テープに用いられる基材には、高い柔軟性と、抗張力が大きい場合には適度の応力緩和性を示すことが要求される。即ち、段差に沿わせて粘着テープを貼り付けた後隙間を塞ぐように押し込み貼りを行う際に、基材自身には伸びが必要であるとともに、伸びに伴って発生する応力は粘着テープの剥離を促進するため、これが緩和しないと粘着テープが剥離して、水密性が失われ防水不良を来すからである。
具体的には、所定厚みのフィルム基材とされたとき、300mm/分の引張速度で10%伸張した直後の抗張力で定義する初期抗張力は5〜15N/cmであることが必要である。5N/cmを下回ると、粘着テープを巻き出す際に不意に伸びきってしまうことがあり、15N/cmを超えると前記押し込み貼りに支障を来す場合がある。より好ましい範囲は5〜10N/cmである。
また、10%伸張した後、その状態で60秒間保持した後の抗張力で定義する残存抗張力が10N/cm以下とされることが必要である。残存抗張力が10N/cmを超えると、押し込み貼りされた粘着テープに働く剥離力により粘着テープに浮きが発生し易くなり、ひいては防水不良が引き起こされることとなる。より好ましくは5N/cm以下である。
更に、基材の引張破壊強さは20N/cm以上とされる。20N/cmを下回ると、粘着テープを巻き出す際に不意に破断してしまうことがあるためである。
本発明の防水用粘着テープの基材フィルムの厚さは必ずしも特定される必要はなく、前記した如くアクリル系粘着剤の厚みが十分確保できない場合には大きくされる必要があるが、例えば、基材上に直接アクリル系重合性組成物を塗布した後、紫外線等の電離性放射線を利用して重合させることで粘着剤層の厚みを十分確保できるような粘着剤層形成方法を採用できる場合には小さくても構わない。従って、上記した各種数値範囲を満足するように所望の基材厚さとすればよい。
基材フィルムに用いられる合成樹脂としては、柔軟性と抗張力が大きい場合には適度に応力緩和性を示す必要があるため熱可塑性のものが好ましく、例えば、スチレン−共役ジエン系エラストマー及びその水添物、ウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー等が挙げられ、これらは単独で用いられてもよく、2種以上が混合されて用いられてもよい。また、これらのエラストマーにその他の熱可塑性樹脂が適量混合されて用いられてもよい。
本発明の粘着テープは、基材フィルムの片面にアクリル系粘着剤層が形成された片面粘着テープとされてもよいし、粘着剤層が両面に形成された両面粘着テープとされてもよい。粘着テープの製造方法としては、従来公知の任意の方法が採用されてよく、例えば、粘着剤層の形成に先立ち、予め基材の粘着剤層形成面にコロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、プライマー塗布処理等の易接着処理を施した後、粘着剤層を形成する方法が挙げられる。
形成された粘着剤層は、離型処理の施された離型シート或いは離型フィルムでその表面を保護してロール状に巻き取るか、片面粘着テープの場合は基材フィルムの背面を予め離型処理しておけば、ロール状に巻き取った際にこの面で粘着剤層面を保護することができる。
本発明の防水用粘着テープは叙上の構成とされているので、例えば、建築物における窓等の開口部に取り付けられたサッシ枠のように段差のある部位で、粘着テープが積層された透湿防水シートをサッシ枠に貼り付ける場合、段差に対する追従性に優れるとともに、形状回復性が小さいため浮きによる剥離が生じ難く、高い防水能力を発揮することができる。また、合成樹脂フィルムを基材とするため、不織布や織布を基材とする場合に懸念される防水不良の発生は未然に防止できるのは言うまでもない。
以下に実施例を示すことにより本発明をより具体的に説明するが、これらの実施例は本発明を限定するものではない。
(実施例1)
アクリル系粘着剤として、2−エチルヘキシルアクリレート70重量部、ブチルアクリレート30重量部、アクリル酸3重量部からなる重量平均分子量50万、不揮発分45%の溶剤型アクリル系粘着剤をベースとし、粘着付与樹脂として不均化ロジンエステル(荒川化学社製「スーパーエステルA−115」をアクリル系粘着剤の不揮発分100重量部に対して30重量部加え均一に混合したものを用い、基材フィルムには、スチレン−ブタジエン系エラストマーの水素添加物(JSR社製「ダイナロン1320P」)を厚み100μmに成形したものを用いた。
上記基材フィルムの両面にコロナ放電処理を施した後、上記アクリル系粘着剤の不揮発分100重量部に対してイソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン社製「コロネートL」)の有効成分1重量部を加えて均一に撹拌したものを、この基材フィルムの片面に乾燥後の厚みが50μmとなるように塗布、乾燥した後、離型紙(カイト化学社製「SLB73D」)の離型処理面を積層した。基材フィルムのもう一方の面にも同様の処理を行い、防水用両面粘着テープを得た。得られた粘着テープの一方の離型紙を剥離し、その面にデュポン社製透湿防水シート「タイベック」(商品名)を積層した後、幅50mm×長さ100mmに裁断して試験用粘着テープとした。
一方、長さ150mm×幅100mm×厚さ2mmのAl板と長さ150mm×幅50mm×厚さ2mmのAl板の2枚を、前者のAl板の幅方向中央に段差を形成するように重ねて接着した被着体を準備し、上記で用意した試験用粘着テープの離型紙を剥がしてその幅方向中央部分が被着体の段差の方向にほぼ一致するように貼り合わせた(図1,2参照)。次いで、段差部分の空隙を塞ぐようにテープの背面側から押し込み貼りを行い、試験片とした(図3参照)。
この試験片を23℃×65%RHの条件下24時間放置した後、段差部分における剥離度合いを、段差部分のAl端面からの剥離長さLで測定した(図4参照)。結果を表1に示す。
(実施例2)
基材フィルムとして、熱可塑性ポリウレタンエラストマー「XN2001」の100μm厚フィルム(日本ユニポリマー社製)を用いたこと以外は実施例1と同様に行った。
(実施例3)
基材フィルムとして、軟質ポリオレフィン「エマソフト3C」の200μm厚フィルム(オカモト社製)を用いたこと以外は実施例1と同様に行った。
(比較例1)
基材フィルムとして、ポリエチレンクロス(萩原工業社製)を用いたこと以外は実施例1と同様に行った。
(比較例2)
基材フィルムとして、ポリエチレンテレフタレートの75μm厚フィルム(東レ社製)を用いたこと以外は実施例1と同様に行った。
(基材フィルムの各種物性測定方法)
上記実施例、比較例で用いた基材フィルムについて、JIS K 7127に準じて初期抗張力、残存抗張力、引張破壊強さを測定した。なお、試験片はタイプ2とし、引張速度は300mm/分とした。結果を併せて表1に示す。
Figure 2006083235
被着体に試験用粘着テープを貼り合わせた状態を示す斜視図である。 透水防湿シートが積層された防水粘着テープ試験片を被着体に重ね合わせた端部の一部を模式的に示す正面図である。 防水粘着テープ試験片を段差部で押し込み貼りした直後の端部の一部を模式的に示す正面図である。 段差部で浮きにより剥離した防水粘着テープ試験片と剥離長さを模式的に示す正面図である。
符号の説明
1 Al板
2 防水粘着テープ試験片
21 防水粘着テープ
22 透湿防水シート
L 剥離長さ

Claims (1)

  1. 300mm/分の引張速度で10%伸張した直後の抗張力で定義する初期抗張力が5〜15N/cmであり、その状態で60秒間保持した後の抗張力で定義する残存抗張力が10N/cm以下であり、更に引張破壊強さが20N/cm以上である合成樹脂フィルム基材の少なくとも片面にアクリル系粘着剤層が設けられてなる防水用粘着テープ。
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