JP4360342B2 - コンクリート体の養生方法 - Google Patents

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この発明は、コンクリート体の養生方法に関し、特に、湿潤養生の改良技術に関するものである。
コンクリート構造物には、コンクリートの打設,硬化後に所定の強度や耐久性を発揮することが要求されている。コンクリートは、硬化中に低温,乾燥,急激な温度変化などの有害な影響を受けると、強度や耐久性が低下する。このため、コンクリート表面を保護して、強度や耐久性を十分に発揮させるべく、養生を行う必要がある。
この種のコンクリートの養生方法では、コンクリート表面を適度な湿潤状態に保つことが望ましく、従来から行われている養生方法は、せき板を長期間存置する方法と、コンクリートが所定の強度になった時点で、せき板を撤去した後に、養生を行う方法とに大別される。
後者の養生方法には、(1)コンクリート表面に水を溜める湛水養生方法、(2)コンクリート体を水中に浸漬する水中養生方法、(3)直射日光や風などによる表面の乾燥を防止するために、シートで覆う養生方法、(4)散水を行って、コンクリート表面から水分の逸散を防止する養生方法、(5)コンクリート表面にパラフィンなどで膜を形成し、水の蒸発を防ぐ膜養生方法がある。
ところで、近年、コンクリート構造物の大型化に伴い、中庸熱セメントや高ビーライトセメントなどの低発熱型のセメントを用いることが多くなっている。このようなセメントを使用すると、セメントの特性上、通常の場合よりも長期間の養生が要求されているが、前述した従来の養生方法には、いずれも以下に説明するような技術的な課題があった。
すなわち、せき板を長期間存置する養生方法では、型枠の転用が制限されるので、施工性に劣り、一般的には、あまり採用されていない。一方、(1)の湛水および(2)の水中養生方法は、適用できるコンクリート体に制限があって、一般的でない。また、(3)シートで覆う養生方法では、直射日光や風による乾燥は、防げるものの、水分の逸散を防止することができず、長期間湿潤状態に保つことができない。
さらに、(4)散水を行う養生方法では、散水を適正に行うと、長期間湿潤状態に保つこともできるが、乾湿の繰り返しにより、表面に亀甲状のひび割れが発生することもあり、表面の吸水状態の違いにより、仕上がり面が斑になり、美観上好ましくない。
またさらに、(5)膜養生方法では、コンクリート体の表面に被膜を形成するため、垂直壁状のコンクリート体に採用すると、被膜形成剤が垂れるなどの問題があって、均一な被膜を形成することが難しく、長期間一定の湿潤状態を保つことが困難であった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、長期間湿潤状態に保つことができるとともに、垂直状の壁面などにも適用できる自由度のあるコンクリート体の養生方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、型枠内にコンクリートを打設して、前記型枠を撤去して形成するコンクリート体の表面に、接着剤と水分不透過性の合成樹脂フィルムからなるシートを貼着するコンクリート体の養生方法において、前記シートは、ポリプロピレンを原料とした合成樹脂フィルムであって、厚みが0.065mmで、引張強度が5.3kg/25mm、破断時の伸びが600%であり、前記接着剤をアクリル系接着剤とし、当該アクリル系接着剤は、180℃のピール接着力が430gf/25mmとする
このように構成されたコンクリート体の養生方法によれば、型枠の撤去後に、コンクリート体の表面に接着剤と水分不透過性の合成樹脂フィルムからなるシートを貼着するので、コンクリート体から蒸発逸散しようとする水分は、フィルムにより阻止され、コンクリート体を長期間湿潤状態に保つことができる。
この場合、接着剤と合成樹脂フィルムとからなるシートは、工場生産が可能であって、合成樹脂フィルムは、均一な厚さに簡単に形成することができるので、シートを貼着した全領域で、均質な蒸発逸散防止効果が得られる。
また、接着剤の材質および厚みなどを適宜選択することにより、シートの貼着後数ヶ月程度で接着力が低下するようにすれば、自然にシートが剥がれるようにすることもできる。
本発明で用いるアクリル系接着剤は、強アルカリであるコンクリートでも接着が可能で、しかも、コンクリート体の表面が濡れた状態でも接着することが可能で、かつ、引き剥がしに対する強度が小さいので、簡単に剥がすことができる。
以上、実施例で詳細に説明したように、本発明にかかるコンクリート体の養生方法によれば、コンクリート体の表面を湿潤状態に保って長期間養生することができるので、強度および耐久性に優れた高品質のコンクリートが得られるとともに、アクリル系接着剤は、強アルカリでも、濡れた状態でも接着が可能で、かつ、引き剥がし強度が小さいので、シートの貼着および取外し作業も簡単に行え、施工能率も向上する。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明にかかるコンクリート体の養生方法の一実施例を示している。同図に示す養生方法は、本発明を垂直の壁面を有するコンクリート体10に適用した場合を示している。コンクリート体10は、図示省略の型枠を設置して、型枠内にコンクリートを打設することにより形成される。
コンクリート体10の強度が所定の値に到達すると、型枠を撤去して、シート12の貼着が行われる。図1は、この貼着後の断面図である。同図に示すシート12は、所定厚みの水分不透過性の合成樹脂フィルム12aと、この合成樹脂フィルム12aの一面に接着された接着剤12bとを備えている。
合成樹脂フィルム12aは、例えば、高密度ないしは低密度ポエチレンなどであってもよい。
シート12をコンクリート体10に貼着する際には、接着剤12bによって、シート12がコンクリート体10の全表面を覆うようにして貼着する。接着剤12bは、アクリル系接着剤が用いられる。この場合、接着剤12bは、シート12の全面に設けても良いし、部分的に設けても良い。シート12を貼着すると、コンクリート体10から蒸発逸散しようとする水分は、水分不透過性の合成樹脂フィルム12aにより阻止され、コンクリート体10を長期間湿潤状態に保つことができる。
この場合、接着剤12bと合成樹脂フィルム12aとからなるシート12は、工場生産が可能であって、合成樹脂フィルム12aは、均一な厚さに簡単に形成することができるので、シート12を貼着した全領域で、均質な蒸発逸散防止効果が得られる。
また、接着剤12bの材質および厚みなどを適宜選択することにより、シート12の貼着後数ヶ月程度で接着力が低下するようにすれば、自然にシート12が剥がれるようにすることもできる。
図2は、本発明にかかる養生方法(シート養生)と、従来の養生方法、標準養生(20℃の水中養生),気中養生(20℃の室温養生),膜養生(被膜形成剤パラフィン)で、コンクリート体をそれぞれ養生した場合の、一軸圧縮強度の試験結果である。この試験では、以下に示すコンクリート材料を使用し、以下に示すコンクリート配合とした。
Figure 0004360342

Figure 0004360342
本発明のシート養生に使用したシート12は、ポリプロピレンを原料とした合成樹脂フィルム12aであり、厚みが0.065mmで、引張強度が5.3kg/25mm、破断時の伸びが600%であった。また、接着剤12bには、180℃のピール接着力が430gf/25mmのアクリル系接着剤を使用した。
図2に示した試験結果から明らかなように、本発明の養生方法によれば、気中養生および膜養生の場合よりも、材齢28日では、圧縮強度が約1割程度大きくなるとともに、材齢91日では、圧縮強度が約3割程度大きくなることが確認された。
なお、上記実施例では、垂直の壁面を有するコンクリート体10に本発明を適用した場合を例示したが、本発明の実施は、これに限定されることはなく、例えば、角型断面の柱などにも適用することができる。
本発明にかかるコンクリート体の養生方法の一実施例を示す施工状態の断面図である。 本発明の養生方法と従来の養生方法とにおける圧縮強度の測定結果を示すグラフである。
符号の説明
10,10a コンクリート体
12 シート
12a 合成樹脂フィルム
12b 接着剤

Claims (1)

  1. 型枠内にコンクリートを打設して、前記型枠を撤去して形成するコンクリート体の表面に、接着剤と水分不透過性の合成樹脂フィルムからなるシートを貼着するコンクリート体の養生方法において、
    前記シートは、ポリプロピレンを原料とした合成樹脂フィルムであって、厚みが0.065mmで、引張強度が5.3kg/25mm、破断時の伸びが600%であり、
    前記接着剤をアクリル系接着剤とし、当該アクリル系接着剤は、180℃のピール接着力が430gf/25mmとすることを特徴とするコンクリート体の養生方法。
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