JP2006075523A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 今までにない斬新な変動入賞装置を備えて大入賞口に遊技球が入賞するまでの動きを遊技者に楽しませるとともに、変動入賞装置に有効な機能を発揮させることができる遊技機を提供する。
【解決手段】 変動入賞装置14に、遊技盤1と略平行な開口部を形成して大入賞口51,52を構成し、遊技球を受け入れない閉状態と遊技球を受け入れ易い開状態とに大入賞口を変換可能な大入賞口開閉部材と、遊技領域を流下する遊技球が衝突して跳ね返ることで該遊技球を飛翔させることが可能な飛翔部材56とを設け、飛翔部材56には、遊技球の飛翔経路が異なる複数の飛翔領域59,60を形成し、これら飛翔領域のうちの一つ(第1飛翔領域59)が大入賞口に向けて遊技球を飛翔可能とするとともに、大入賞口が開状態となった場合は、上記第1飛翔領域59が遊技領域に臨んで、遊技領域を流下する遊技球が上記第1飛翔領域59に衝突可能となる構成とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、変動表示ゲームの結果により、変動入賞装置の大入賞口に遊技球を受け入れ可能とするパチンコ機などの遊技機に関する。
従来の遊技機としては、一般にパチンコ遊技機が代表的である。この種のパチンコ遊技機では、例えば、複数の識別情報(図柄、記号、数字等)を複数の変動表示領域で変動表示する変動表示ゲームを行う変動表示装置と、遊技球を受け入れない(もしくは、受け入れ難い)閉状態と、遊技球を受け入れ易い開状態とに変換可能な変動入賞装置と、を備え、変動表示装置における変動表示ゲームの停止表示態様が予め定められた特別表示態様であった場合は、変動入賞装置を閉状態から開状態に変換する特別遊技状態(大当り状態)を発生可能なものが知られている(特許文献1参照)。
上記の変動入賞装置は、特許文献1に見られるように、大入賞口の前面に開閉扉を配設して、この開閉扉を開放状態にすることで遊技球を受け入れ可能に構成されるアタッカー式のものが一般的に搭載されていた。
このアタッカー式の変動入賞装置は、一般的に遊技領域下方に配設されており、通常遊技状態(特別遊技状態でない状態)では開閉扉が閉状態を維持して大入賞口に遊技球を受け入れることはなく、遊技領域を流下する遊技球は下方のアウト口に受け入れられることになるが、特別遊技状態が発生すると開閉扉が開状態に変換されて遊技球を大入賞口に受け入れ可能となるように構成されていた。
特開平6−142304号公報
しかしながら、従来のようなアタッカー式に変動入賞装置を構成すると、特別遊技状態が発生した場合は開閉扉を開状態にするという単純な構成のために、開閉扉が開状態となると、大入賞口に遊技球が容易に入賞するようになることが明らかに分かってしまったため、大入賞口に遊技球が入賞する様を見ていても特段に面白さはなく、パチンコ機が本来持つ遊技球の動きを楽しむということで遊技者の興趣を増すことはできなかった。
また、変動入賞装置は比較的大きく形成されており、遊技領域のスペースを占める比率が大きいが、特別遊技状態中のみしか使用されないため、占有するスペースの割には有効な機能を発揮していなかった。
そこで本発明は、今までにない斬新な変動入賞装置を備えて大入賞口に遊技球が入賞するまでの動きを遊技者に楽しませるとともに、変動入賞装置に有効な機能を発揮させることができる遊技機を提供することを目的とする。
本願請求項1に記載の遊技機は、遊技盤の前面に形成された遊技領域を流下する遊技球が始動入賞口に入賞することを条件に、複数の識別情報を変動表示して変動表示ゲームを行い、該変動表示ゲームの停止表示態様が予め定めた特別表示態様となった場合は、遊技領域中の変動入賞装置に設けた大入賞口に遊技球を受け入れ可能な特別遊技状態を発生可能な遊技機において、
前記変動入賞装置は、
該変動入賞装置の所定部位に遊技盤の前面と略平行に開口部を形成して前記大入賞口を構成する一方、
遊技球を受け入れない閉状態と遊技球を受け入れ易い開状態とに前記大入賞口を変換可能な大入賞口開閉手段と、
前記遊技領域を流下する遊技球が衝突して跳ね返ることで該遊技球を飛翔させることが可能な飛翔手段と、を備え、
前記大入賞口開閉手段は、前記大入賞口の背面側を略平行に沿う状態で可動して該大入賞口を閉状態と開状態とに変換し、
前記飛翔手段は、遊技球が衝突した場合の飛翔経路をそれぞれ異ならせた複数の飛翔領域を有し、これら飛翔領域のうちの少なくとも一つが前記大入賞口に向けて遊技球を飛翔可能なものであるとともに、
少なくとも前記大入賞口開閉手段によって前記大入賞口が開状態となった場合は、該大入賞口に向けて遊技球を飛翔させることが可能な飛翔領域に、遊技領域を流下する遊技球が衝突可能となる構成としたことを特徴とする。
なお、本発明の好ましい態様として、例えば請求項2記載のように、前記飛翔手段は、衝突した遊技球を前記大入賞口に向けて飛翔させることが可能な第1飛翔領域と、衝突した遊技球を前記大入賞口に向かわない方向に飛翔させる第2飛翔領域と、を有し、
前記第1飛翔領域に遊技球が衝突した際の反発力を前記第2飛翔領域よりも高く設定すると共に、該第1飛翔領域に衝突した遊技球の飛翔経路上に前記大入賞口を配設して、該大入賞口に前記第1飛翔領域に衝突して飛翔した遊技球を受け入れ可能に構成してもよい。
また、例えば請求項3記載のように、前記飛翔手段は、前記第1飛翔領域と前記第2飛翔領域のうちの何れか一方が遊技領域に臨み、この一方の飛翔領域のみに遊技領域を流下する遊技球が衝突可能となる構成とし、
前記特別遊技状態が発生した場合は、前記第1飛翔領域が遊技領域に臨む構成としてもよい。
また、例えば請求項4記載のように、前記飛翔手段は、
遊技盤に略平行で遊技球が重力によって流下する方向に設定された回転中心線を中心として回転可能とされた板状部を有する独楽状の飛翔部材により構成し、
前記飛翔部材の板状部の上面に前記第1飛翔領域と第2飛翔領域を形成してもよい。
また、例えば請求項5記載のように、前記飛翔手段の第1飛翔領域によって飛翔した遊技球を前記大入賞口に誘導可能な誘導手段を備え、
前記誘導手段は、前記大入賞口開閉手段によって前記大入賞口が開状態に変換された場合に、前記第1飛翔領域によって飛翔した遊技球の飛翔経路上に出現して前記大入賞口に該遊技球を誘導可能な構成としてもよい。
また、例えば請求項6記載のように、前記第1飛翔領域によって飛翔した遊技球の飛翔経路の先方に前記始動入賞口を配設し、
前記大入賞口開閉手段によって前記大入賞口が閉状態に変換されている場合は、前記第1飛翔領域によって飛翔した遊技球を前記始動入賞口に入賞可能とする構成としてもよい。
また、例えば請求項7記載のように、前記飛翔手段の側部近傍に配設され、前記飛翔領域による飛翔経路上に位置して前記飛翔領域によって飛翔した遊技球を前記始動入賞口へ誘導可能な誘導状態と、前記飛翔領域による飛翔経路外に位置して前記飛翔領域によって飛翔された遊技球を前記始動入賞口へ誘導不可能な非誘導状態とに、動作可能な補助誘導部材を設けてもよい。
また、例えば請求項8記載のように、前記飛翔手段の側部近傍に配設され、前記第2飛翔領域による飛翔経路上に位置して前記第2飛翔領域によって飛翔された遊技球を前記始動入賞口へ誘導可能な誘導状態と、前記第2飛翔領域による飛翔経路外に位置して前記第2飛翔領域によって飛翔された遊技球を前記始動入賞口へ誘導不可能な非誘導状態とに、動作可能な補助誘導部材を設けてもよい。なおこの場合、請求項9記載のように、前記飛翔手段は、前記第1飛翔領域と前記第2飛翔領域のうちの何れか一方が遊技領域に臨み、この一方の飛翔領域のみに遊技領域を流下する遊技球が衝突可能となる構成とし、前記補助誘導部材は、前記第2飛翔領域が遊技領域に臨んだ際に、前記誘導状態となる構成としとしてもよい。
また、例えば請求項10記載のように、前記飛翔手段を前記変動入賞装置の略中央部に配置した飛翔部材によって構成するとともに、該飛翔部材を中心にして前記大入賞口と前記始動入賞口をそれぞれ前記変動入賞装置の左右両側に対称的に配設し、
前記飛翔領域を、中心に向かって下り傾斜した前記飛翔部材の上面によって構成してもよい。
なおここで、「飛翔部材の上面」とは、遊技球が重力により流下する方向に略直角な方向の面であり、重力により流下する遊技球が衝突可能な面を意味する。
請求項1に記載の遊技機によれば、飛翔手段に衝突して跳ね返って飛翔した遊技球が、大入賞口の開状態(特別遊技状態)において大入賞口に入る高い可能性を持つことになり、しかも飛翔手段に衝突して跳ね返る遊技球の飛翔経路が、飛翔手段に複数設けられた飛翔領域によって色々に異なることになる。このため、大入賞口に遊技球が受け入れられるまでの遊技球の動きを今までにない斬新なものにして、大入賞口に遊技球が入るのか否かというドキドキ感を遊技者に与えることができ、遊技者の興趣を増すことができる。
また請求項2に記載の発明によれば、飛翔手段の反発力の高い第1飛翔領域に衝突して大きく飛翔した遊技球が、大入賞口に入る高い可能性を持つことになり、第2飛翔領域に衝突した遊技球は、比較的小さく飛翔して大入賞口に入らない。このため、飛翔手段に遊技球が衝突するか否か、さらには飛翔手段のどの飛翔領域に遊技球が衝突するかを、遊技者が注視することになり、前述のドキドキ感をより高めることができる。また、飛翔領域によって飛翔の大きさが異なるため、大入賞口に遊技球が入賞するまでの動きが、より面白いものとなり、これにより遊技者をより楽しませることができる。
また請求項3に記載の発明によれば、第1飛翔領域と第2飛翔領域のうちの何れか一方が遊技領域に臨むように構成し、特別遊技状態が発生した場合は、第1飛翔領域が遊技領域に臨む構成としたので、前述のドキドキ感を遊技者に与えつつ、特別遊技状態では、遊技球が大入賞口に受け入れ易い状態にすることができ、遊技の興趣をより向上できる。
また請求項4に記載の発明によれば、独楽状に形成された飛翔部材の回転可能な板状部の上面に、第1飛翔領域と第2飛翔領域が形成されているため、第1飛翔領域と第2飛翔領域の位置を回転移動させることができる。このため、前述のドキドキ感や遊技球の動きの面白さを、より高めることができる。
また請求項5に記載の発明によれば、大入賞口に誘導可能な誘導手段を備え、大入賞口が開状態の場合に、第1飛翔領域によって飛翔された遊技球が誘導手段によって大入賞口に誘導可能であるので、前述のドキドキ感を遊技者に与えつつ、特別遊技状態では、遊技球が大入賞口に受け入れ易い状態にすることができ、遊技の興趣をより向上できる。
また請求項6に記載の発明によれば、大入賞口の閉状態(特別遊技状態でない通常状態)では、第1飛翔領域によって飛翔した遊技球が、その飛翔経路の先方に設けられた始動入賞口に入賞可能となる。このため、変動入賞装置を特別遊技状態中にのみ使用するのでなく、通常遊技状態にも始動入賞口への入賞装置として使用することができ、変動入賞装置に新たな機能を発揮させることができる。
また、請求項7や請求項8に記載の発明によれば、補助誘導部材によって、飛翔領域によって飛翔した遊技球を前記始動入賞口へ誘導可能な誘導状態と、この誘導が不可能な非誘導状態とに切換可能である。このため、始動入賞口への遊技球の動きにバリエーションを持たせて遊技者の興趣を増すことができる。
特に請求項8に記載の遊技機では、基本的に入賞口に向けて遊技球を飛翔させない第2飛翔領域によって飛翔した遊技球が、補助誘導部材の動きによっては、始動入賞口へ入賞する可能性が出て来るため、特に興趣が高まる。
また請求項9記載の態様では、第1飛翔領域と第2飛翔領域のうちの何れか一方が遊技領域に臨む構成において、第2飛翔領域が遊技領域に臨んだ際に補助誘導部材が誘導状態となる。このため、第2飛翔領域のみが遊技領域に臨んだ状態でも、飛翔手段により飛翔した遊技球が補助誘導部材によって始動入賞口へ入賞する可能性が高く、飛翔手段に衝突する遊技球の動きを遊技者が楽しむことができる。
また、請求項10に記載の発明では、飛翔手段を構成する飛翔部材を中心にして大入賞口と始動入賞口を左右両側に対称的に変動入賞装置に配設し、飛翔領域を中心に向かって下り傾斜した上面により構成したので、遊技球の動きが更に複雑化されると共に、大入賞口又は始動入賞口に遊技球が入賞する可能性が高くなり、遊技球の興趣をさらに増すことができる。この場合、上記下り傾斜によって、飛翔領域の左側に落下した遊技球が右の大入賞口或いは、さらに始動入賞口の側に飛翔し、飛翔部材の右側に落下した遊技球が左の大入賞口或いは、さらに始動入賞口の側に飛翔するという、面白い遊技球の動きが実現され、また、大入賞口等への入賞の可能性を左右両側について存在させることができる。
以下、本発明の実施の形態として、パチンコ装置に適用した場合の形態例を、図面を参照して説明する。
(第1形態例)
まず、第1形態例を説明する。
A.遊技機の正面構成
図1は本形態例のパチンコ機の遊技盤を示す正面図である。図1において、符号1は遊技盤であり、前面の略円形領域がガイドレール2で囲まれることにより遊技領域3が形成されている。
遊技盤1には、アウト球流入口4、変動表示装置11、普通電動役物タイプの第1始動入賞口13、変動入賞装置14、普図始動ゲート15,16、一般入賞口17,18,19,20、特図記憶表示器21、普図表示器22、普図記憶表示器23、風車と呼ばれる打球方向変換部材24(一部のみ符号付けて他は省略)、多数の障害釘(符号省略)などが設けられている。そして、変動表示装置11の前面及び周囲を構成するセンターケース40の下辺部には、球見せを行うためのステージ41が形成されている。
変動表示装置11は、数字や文字などの識別情報(以下、場合により特図という)を表示可能な画面を備え、それぞれ複数列の特図を表示可能である。この場合、左側と中央と右側に特図を縦3列に表示し、各列において数字や文字等よりなる特図を停止状態で表示(停止表示)したり、あるいは変動状態(例えば、縦方向にスクロールする状態)で表示(即ち、変動表示)したりすることが可能である。また、変動表示装置11の画面には、上記特図とは別個に背景画像やキャラクタ画像などの演出用又は情報報知用の画像が表示可能となっている。
なお、普図表示器22は無くてもよい(普図の変動表示ゲームは行わない態様でもよい)。
B.変動入賞装置の構成
次に、本例の変動入賞装置14の構成について、図2〜図8を参照して説明する。
(正面構成)
まず、図2により、変動入賞装置14の正面構成を説明する。なお、図2は変動入賞装置14の正面を示す斜視図であり、図2(a)は後述する第1飛翔領域59が遊技領域に臨んでいる状態を示し、図2(b)は後述する第2飛翔領域60が遊技領域に臨んでいる状態を示している。
変動入賞装置14の正面は、遊技盤1の前面と平行なベース部材50によって構成され、このベース部材50には、第1大入賞口51、第2大入賞口52、第2始動入賞口53、第3始動入賞口54、及び飛翔部材用開口55が設けられ、飛翔部材用開口55からは飛翔部材56が半分前面に突出している。飛翔部材56は、本発明の飛翔手段を構成している。
ここで、第1大入賞口51と第2大入賞口52は、変動入賞装置14の上部左側と右側にそれぞれ形成されたもので、遊技盤1の前面と平行な四角形状の開口であり、遊技盤1の裏側に貫通している。また、これら第1大入賞口51と第2大入賞口52は、後述する第1大入賞口開閉部材65と第2大入賞口開閉部材66によって、それぞれ開閉される。また、第1大入賞口51の左右方向外側(左側)の縁と下側の縁を囲む位置には、第1誘導部材57が前後方向に出没可能に設けられ、第2大入賞口52の左右方向外側(右側)の縁と下側の縁を囲む位置には、第2誘導部材58が前後方向に出没可能に設けられている。
また飛翔部材56は、後述するように、半分の部分(第1飛翔領域59又は第2飛翔領域60)の何れかが、飛翔部材用開口55から前面に突出した状態(遊技領域3に臨んだ状態)とされる。
また、飛翔部材56(飛翔部材用開口55)は、変動入賞装置14の略中央部に配置され、この飛翔部材56を中心にして、始動入賞口51,52と大入賞口53,54が左右対称に配設されている。
(飛翔手段等の構成)
次に、図3〜図6により、飛翔部材56により構成される飛翔手段と、誘導部材57,58について説明する。なお、図3(a)は飛翔部材の上面図、図3(b)は図3(a)におけるA−A断面図、図3(c)は図3(a)におけるB−B断面図、図3(d)は図3(a)におけるC−C断面図である。また図4は、変動入賞装置14を中央(飛翔部材の軸中心位置)で遊技盤に直交する平面によって縦方向に切断した断面図である。また図5は、遊技球の飛翔経路を説明する図である。また図6は、誘導部材が前進し大入賞口が開放された状態を説明する図である。
第1誘導部材57と第2誘導部材58は、図2や図6に示すように、それぞれ第1大入賞口51と第2大入賞口52の外縁と下縁を囲むように断面L字状とされた部材であり、長手方向(L字状の断面に直角な方向)が遊技盤1に直交する方向(遊技盤1に対する前後方向)に配置され、この長手方向に進退移動可能に設けられている。なお、これら誘導部材57,58の底面57a,58aは、奥に向かって下方に傾斜しており、遊技球を奥側に案内する構成となっている。また、これら誘導部材57,58は、前進状態(遊技球を大入賞口内に誘導する誘導状態)においては、遊技盤1の前面に突出して、飛翔部材56で跳ね返って飛翔した遊技球の飛翔経路を遮断するが、後退状態(遊技球を大入賞口内に誘導する誘導状態)においては、遊技盤1内に収まって、飛翔部材56で跳ね返って飛翔した遊技球の飛翔経路を遮断しない構成となっている。
次に飛翔部材56は、回転軸56aと円板状部56bとよりなる独楽状のものであり、図3(a)に示すように、この飛翔部材56の円板状部56bの上面における片側半分(半円部分)が第1飛翔領域59を構成し、残りの半分が第2飛翔領域60を構成している。なお図においては、第1飛翔領域59を符号aで示し、第2飛翔領域60を符号bで示している。
この飛翔部材56は、図3(b)に示すように、第2飛翔領域60を構成する表面部分が、遊技球が衝突した際の反発力が高い材料61(例えば、ゴム)より形成され、その他の部分が、前記反発力が比較的低い材料62(例えば、プラスチック)により形成されている。なお、ゴム等の反発力の高い材料61は、基材である材料62に対して、例えば接着によって固定されている。
またこの飛翔部材56の第1飛翔領域59と第2飛翔領域60は、図3(c),(d)に示すように、上面が中心に向かって下り傾斜した形状となっている。この場合、この傾斜角度は、第1飛翔領域59よりも第2飛翔領域60の方が大きくなっていて、飛翔領域によって反射角度が異なる構成となっている。このような下り傾斜によって、飛翔部材56の左側に落下した遊技球が右側に飛翔し、飛翔部材56の右側に落下した遊技球が左側に飛翔するという、面白い遊技球の動き(図5に示す)が実現される。
なお、上記飛翔部材56の仕様(第1飛翔領域59と第2飛翔領域60の反発力と傾斜角度などの仕様)は、詳細には次のように設定されている。即ち、第1飛翔領域59が遊技領域3に臨んだ状態では、図5(a)に示すように、飛翔部材56(第1飛翔領域59)上に落下して跳ね返った遊技球Kが、両サイドの大入賞口51,52又は始動入賞口53,54の位置まで飛翔して届くように(又は届く可能性が格段に高くなるように)設定されている。また、第2飛翔領域60が遊技領域3に臨んだ状態では、図5(b)に示すように、飛翔部材56(第2飛翔領域60)上に落下して跳ね返った遊技球Kが、両サイドの大入賞口51,52又は始動入賞口53,54まで届かないように(又は届かない可能性が格段に高くなるように)設定されている。
また、両サイドの大入賞口51,52又は始動入賞口53,54の設置位置は、図5(a)に示すように、第1飛翔領域59上に落下して跳ね返った遊技球Kの飛翔経路の途中に、大入賞口51,52が位置し、この飛翔経路の先方に始動入賞口53,54(始動入賞口)が位置するように設定されている。即ち、第1飛翔領域59上に落下して跳ね返った遊技球Kは、誘導部材57,58が前進している状態では、図6(b)に示すように、誘導部材57,58に当って大入賞口51,52内に誘導され、誘導部材57,58が後退している状態では、大入賞口51,52の前を通過して始動入賞口53,54内に入るように(又はその可能性が格段に高くなるように)、大入賞口51,52や始動入賞口53,54の設置位置が設定されている。
また図4に示すように、飛翔部材56の回転軸56aは、変動入賞装置14の奥(遊技盤1の裏側)に、遊技盤1に平行で遊技球が重力によって流下する方向(この場合、鉛直方向)に配置され、この回転軸56aの中心線を回転中心線として飛翔部材56全体(円板状部56b含む)が水平回転可能となっている。なお図4において、符号63で示すものは、変動入賞装置14の裏側を覆う構造部材であり、この構造部材63に対して、飛翔部材56が水平回転可能に支持されている。また図4において、符号64で示すものは、飛翔部材56を一定方向に回転駆動するモータ(例えば、パルスモータ)であり、飛翔部材56の回転駆動源に相当する。このモータ64は、回転軸56aの下方延長線上に配置された状態で構造部材63に固定され、その出力軸が回転軸56aに連結されている。
(その他の内部構成)
次に、図7と図8により、変動入賞装置14のその他の内部構成について説明する。なお、図7(a),(b)は、変動入賞装置14を左よりの位置(第1大入賞口51の位置)で遊技盤に直交する平面によって縦方向に切断した断面図であり、このうち図7(a)は大入賞口が閉状態で誘導部材が後退状態(非誘導状態)である場合を、図7(b)は大入賞口が開状態で誘導部材が前進状態(誘導状態)である場合を示している。また図8は、図7におけるD断面図であり、左側の図は大入賞口が閉状態である場合を示し、右側の図は大入賞口が開状態である場合を示している。
第1大入賞口51内には、図7に示すように、第1大入賞口開閉部材65が設けられている。この第1大入賞口開閉部材65は、第1大入賞口51の背面側を略平行に沿う状態で上下方向に可動して第1大入賞口51を閉状態と開状態とに変換するものである。この場合、第1大入賞口51の上方(遊技盤1内)に配設された第1大入賞口開閉ソレノイド(SOL)67に駆動されることによって、上記第1大入賞口開閉部材65が上下動する。なお、第2大入賞口52に対しても、同様に、第2大入賞口開閉部材66(図2に示す)と、それを駆動する第2大入賞口開閉ソレノイド68(図9に示す)が設けられている。
また、前述した構造部材63における第1誘導部材57の奥側の位置には、第1誘導部材57を前後方向に駆動する(前進状態と後退状態とに駆動する)第1誘導部材可動ソレノイド(SOL)69が設けられている。なお、第2誘導部材58に対しても、同様に、第2誘導部材可動ソレノイド70(図9に示す)が設けられている。
なお本例では、大入賞口開閉ソレノイド67,68としては、プランジャー式のソレノイドが使用され、誘導部材可動ソレノイド69,70としては、ラッチング式のソレノイドが使用されている。
プランジャー式のソレノイドは、電圧の印加状態によって可動部の位置が前進位置又は後退位置に変化するものである。この場合、大入賞口開閉ソレノイド67,68は、電圧が印加されないオフ状態では、大入賞口開閉部材65,66を下降位置(大入賞口を閉状態とする位置)に維持し、電圧が印加されたオン状態では、大入賞口開閉部材65,66を上昇位置(大入賞口を開状態とする位置)に移動させて、大入賞口開閉部材65,66をこの上昇位置に維持し、電圧の印加が停止すると、大入賞口開閉部材65,66を下降位置に戻す。
一方、ラッチング式のソレノイドは、電圧が印加されると可動部が前進位置から後退位置又は後退位置から前進位置に変化し、次に電圧が印加されるまで状態を維持するものである。この場合、誘導部材可動ソレノイド69,70は、電圧が印加されないオフ状態から印加されたオン状態になると、誘導部材57,58を前進位置から後退位置又は後退位置から前進位置に移動させ、電圧の印加が停止されても、次に電圧が印加されるまで誘導部材57,58の位置をそのまま維持する。
そして、例えば第1大入賞口51に入った遊技球Kは、図7(b)及び図8(右側の図)に示すように、構造部材63内(大入賞口の奥側)に設けられた上下方向の大入賞口流路71を落下して、この大入賞口流路71に設けられた第1カウントセンサ136(図8及び図9に示す)を通過する際に検出された後に、回収される構成となっている。第2大入賞口52に入った遊技球も同様に、第2カウントセンサ137(図9に示す)によって検出された後に回収される。
また、例えば第2始動入賞口53に入った遊技球Kは、図8(左側の図)に示すように、構造部材63内(大入賞口の奥側)に設けられた上下方向の始動入賞流路73を落下して、この始動入賞流路73に設けられた第2特図始動センサ132(図8及び図9に示す)を通過する際に検出された後に、回収される構成となっている。第3始動入賞口54に入った遊技球も同様に、第3特図始動センサ133(図9に示す)によって検出された後に回収される。
C.制御系の構成
次に、本例のパチンコ機の制御系統について、図9を参照して説明する。
図9において、遊技制御装置100は、遊技の総括的制御(遊技進行の制御やそのための各被制御機器の直接的又は間接的な制御含む)を行う制御装置であり、パチンコ遊技等に必要な役物制御を行うワンチップマイコンからなる遊技用マイコン101(遊技用マイクロコンピュータ:いわゆるアミューズチップ用のICとして製造)と、入力インターフェース102と、出力インターフェース103と、外部通信端子101aを含んで構成され、さらに遊技用マイコン101は、CPU104、ROM105、及びRAM106を備えている。
ここで、遊技制御装置100の入力インターフェース102には、第1特図始動センサ131、第2特図始動センサ132、第3特図始動センサ133、第1普図始動センサ134、第2普図始動センサ135、第1カウントセンサ136、第2カウントセンサ137、モータ初期位置検出センサ138、及び第1入賞口センサA1〜第N入賞口センサANからの検出信号が入力される。
ここで、第1入賞口センサA1〜第N入賞口センサANは、一般入賞口17〜20に入賞した入賞球をそれぞれ検出するセンサであり、遊技盤に一般入賞口がN個ある場合には、N個配置される。
また、第1特図始動センサ131は、特図の始動入賞口13(普通電動役物タイプ)に入賞した入賞球を検出するセンサであり、第2特図始動センサ132は、変動入賞装置14の左側の始動入賞口(第2始動入賞口53)に入賞した入賞球を検出するセンサであり、第3特図始動センサ133は、変動入賞装置14の右側の始動入賞口(第3始動入賞口54)に入賞した入賞球を検出するセンサである。また、第1普図始動センサ134は、普図始動ゲート15を通過した球を検出するセンサであり、第2普図始動センサ134は、普図始動ゲート16を通過した球を検出するセンサである。
また、第1カウントセンサ136は、変動入賞装置14の第1大入賞口51に入賞した遊技球を検出し、第2カウントセンサ137は、変動入賞装置14の第2大入賞口52に入賞した遊技球を検出するセンサである。このセンサの出力に基づき、遊技制御装置100は、変動入賞装置14の各大入賞口に入賞した遊技球の総数をカウント可能である。
また、モータ初期位置検出センサ138は、モータ64の初期位置(制御上の原点となる位置)を検出するセンサである。
一方、遊技制御装置100の出力インターフェース103からは、前述の普図表示器22、始動入賞口13のチューリップ型の開閉部材を駆動する普電ソレノイド108、前述の飛翔部材56を駆動するモータ64、第1大入賞口51の開閉部材(第1大入賞口開閉部材65)を駆動する第1大入賞口開閉ソレノイド67、第2大入賞口52の開閉部材(第2大入賞口開閉部材66)を駆動する第2大入賞口開閉ソレノイド68、前述の第1誘導部材57を駆動する第1誘導部材可動ソレノイド69、前述の第2誘導部材58を駆動する第2誘導部材可動ソレノイド70、遊技店の管理装置に対して盤用外部情報(例えば、大当り信号等)を送信するための盤用外部接続端子110に信号が出力される。
また、出力インターフェース103からは、排出制御装置113に対して、賞球データ等の信号が出力される。即ち、遊技制御装置100は、遊技盤1の各入賞口毎に設けられた特図始動センサ131〜133,カウントセンサ136,137,入賞口センサA1〜ANにより遊技球の入賞が検出されると、入賞口の入賞価値に対応して予め設定された賞球数の情報(賞球データ)を、排出制御装置113へ送信する。そして、排出制御装置113では、この賞球データを受信して、それに応じた賞球排出制御を行う。
また、出力インターフェース103からは、前述の変動表示装置11を制御する表示制御装置としても機能する演出制御装置120に対して、制御情報が送信される。
ここで、演出制御装置120は、やはりCPU121を含むマイクロコンピュータよりなり、遊技制御装置100から送信される表示制御情報などの制御情報に基づき変動表示装置11の画像表示制御等を実行する。例えば、変動表示ゲームを実行する際には、遊技制御装置100から変動表示装置11の停止図柄の組合せ(停止表示態様)のデータと、変動時間のデータとを含む表示制御情報が、この場合送信される構成となっており、演出制御装置120では、この停止態様と変動時間を満足する変動態様を選択して、変動表示装置11に特図(識別情報)を変動表示させて最終的に特定の図柄の組合せを導出表示する変動表示ゲームを行う構成となっている。なお、演出制御装置120の制御で実際に実施される特図の変動表示の態様(変動態様)は、遊技制御装置100からの表示制御情報によって一義的に決定されてもよいが、この場合には上記表示制御情報で与えられた条件の範囲で、演出制御装置120が乱数抽出などによって変動態様を最終的に選択する構成(演出制御装置120にも変動態様を選択するある程度の裁量が与えられた構成)となっている。
また、制御情報は、遊技制御装置100から演出制御装置120にパラレル通信によって送られるもので、例えば8ビットのコマンドデータ(停止表示態様のデータや変動時間のデータなどよりなるもの)を送信するための8ビットのパラレル信号(D0〜D7)と、これらコマンドデータの通信用の2ビットのコントロール信号(START信号,STB(ストローブ)信号)とよりなる。そして、各コマンドデータがSTART信号に続いてSTB信号と同期して順次送信され、演出制御装置120のCPU121がSTB信号を確認しつつこれら2種類のコマンドデータを順次読み取る構成となっている。
また、演出制御装置120は、図9のように、CPU121、制御用プログラムや固定データを記憶するROM122、CPU121の作業領域を提供したり遊技制御装置100から送信される表示制御情報を記憶するRAM123、通信インターフェース124、変動表示装置11を駆動制御するGDP(グラフィック・ディスプレイ・プロセッサ)125、画像や文字等の表示データを格納した画像ROM126などから構成される。
ここで、インターフェース124を介して遊技制御装置100から表示制御情報(厳密には、前述のSTART信号)が入力されると、演出制御装置120は次のように表示制御を行う。まず、インターフェース124からCPU121に対して受信割込みがかかり、これに応じてCPU121は表示制御情報(詳細には、前述のコマンドデータ)を受信してRAM123に格納する。そして、CPU121は、受信した表示制御情報を解析し、例えば特図の変動表示の場合であれば、それに含まれる停止表示態様や変動時間の情報に基づいて、変動表示の内容を決定し、その変動表示を実現する表示データ(表示する図柄のコードや表示位置データやスクロールなどのコマンド等よりなるデータ)を生成してRAM123に格納する。
次いでGDP125は、RAM123から送られてくる上記表示データを読み込み展開する。即ち、表示する特図や演出図柄やキャラクタのコードに対応して画像ROM126に格納されているキャラクタフォントデータを読み出し、表示位置データ等に従って表示すべき画像データ(背景画像含む)を生成してRAM123の表示画像格納領域に格納する。
その後GDP125は、前記表示画像格納領域から画像データを読み出して、変動表示装置11の表示駆動信号を出力する。これによって、変動表示装置11の画面上に所定の表示が行われる。
また、演出制御装置120は、音制御装置141を介して遊技機に設けられたスピーカ(図示省略)を制御して所定の音響効果を実現し、さらに、装飾制御装置142を介して遊技盤1等に設けられたLED143やランプ144の点灯制御も実行する。なお、LED143やランプ144は、装飾用又は表示用として、実際には複数ある。本例では、前述の特図記憶表示器21や普図記憶表示器23を構成するLEDも、このLED143に含まれる。
D.遊技の概要
次に、本形態例のパチンコ機で行われる遊技の概要や遊技の流れについて説明する。
まず、遊技開始当初の時点(或は遊技開始前の時点)では、客待ち状態(デモ中)となっており、客待ち画面の表示を指令する表示制御情報が図示省略した遊技制御装置100から演出制御装置120に送信され、変動表示装置11の画面には客待ち画面(動画又は静止画)が表示される。
そして、ガイドレール2を介して遊技領域3に打込まれた遊技球が、何れかの始動入賞口に入賞すると(即ち、特図の始動入賞があると)、特図の変動表示を指令する表示制御情報が遊技制御装置100から演出制御装置120に送信され、変動表示装置11の画面において特図(数字、文字、記号、模様等よりなるもの)が変動(例えば、スクロール)する表示(いわゆる変動表示)が行われて、変動表示ゲームが行われる。
なお、打ち込まれた遊技球は、多くの場合、センターケース40の上面(鎧部材上)にまず流下し、ここに当った後にセンターケース40の左側又は右側に流下し、打ち込んだ位置(遊技球が当った鎧部材の位置)等によっては、遊技球がステージ上を経由したりして、第1始動入賞口13に入ったり、変動入賞装置14の飛翔部材56上に落下して第2始動入賞口53又は第3始動入賞口54(或いは、大当り時には大入賞口51又は52)に入ったりする。
そして、この変動表示ゲームの停止表示態様(変動表示により導出された特図の組合せ)が特定の態様(例えば、「7、7、7」などのゾロ目)であれば、大当りと呼ばれる特典が遊技者に付与される。なお制御上は、例えば始動入賞があったことを条件として、大当り乱数の値が抽出記憶されて、この抽出記憶された乱数値と予め設定された判定値とが判定時に比較判定され、この比較判定結果に基づいて、予め大当りとするか否かが決定され、この決定に応じて上記変動表示ゲームが開始される。
この大当りになると、変動入賞装置14の各大入賞口51,52が、規定時間(例えば、30秒)を越えない範囲内において、例えば10個入賞までの期間だけ一時的に開放される開放動作が行われる。そしてこの開放動作は、例えば、15ラウンドまで行われる。また、この大当たり状態では、大当たり状態を演出したり大当たりラウンド数などを遊技者に報知するための大当たり画面の表示を指令する表示制御情報が遊技制御装置100から演出制御装置120に送信され、変動表示装置11の画面では、このような大当たり中の表示が実行される。
また、上記特図の変動表示ゲーム中又は大当り中に、何れかの始動入賞口にさらに遊技球が入賞したときには、特図始動記憶表示器21で特図始動記憶表示が行われてこの場合4個まで記憶され、変動表示ゲーム又は大当りが終了した後に、その記憶(即ち、始動記憶)に基づいて上記特図の変動表示ゲームが繰り返されたり、客待ち状態に戻ったりする。
即ち、変動表示ゲームが大当たりで終了すれば大当たり状態に移行し、変動表示ゲームがはずれで終了し始動記憶があれば再度変動表示ゲームが実行され、変動表示ゲームがはずれで終了し始動記憶がなければ客待ち状態に戻り、大当たりが終了して始動記憶があれば再度変動表示ゲームが実行され、大当たりが終了して始動記憶がなければ客待ち状態に戻る流れとなっている。
一方、遊技中に、遊技球が普図始動ゲート15又は16を通過したときは、普図表示器22上での普図(例えば、一桁の数字)の変動表示による普図の変動表示ゲームが行われる。そして、この変動表示ゲーム結果(停止した普図)が所定の態様(例えば、「7」)であれば、普図当りと呼ばれる遊技価値(特典)が付与される。
この普図当りになると、第1始動入賞口13の一対の開閉部材が逆ハの字に開いた開放状態に、例えば0.5秒程度保持される遊技が行われる。これにより、第1始動入賞口13に遊技球が入賞し易くなり、その分、特図の変動表示ゲームの実施回数が増えて大当りになる可能性が増す。
また、上記普図の変動表示ゲーム中に、普図始動ゲート15又は16にさらに遊技球が入賞したときには、普図始動記憶表示器23で普図始動記憶表示が実行されてこの場合4個まで記憶され、普図の変動表示ゲームの終了後に、その記憶に基づいて上記普図の変動表示ゲームが繰り返される。
E.変動入賞装置の制御
次に、遊技制御装置100が実行する変動入賞装置14の制御内容について、図10のタイミングチャートにより説明する。
遊技制御装置100は、電源投入後にモータ初期位置検出センサ138によりモータ64の初期位置を検出すると、図10の最上段に示すように、飛翔部材56の第1飛翔領域59が遊技盤1の前面に露出して遊技領域に臨んだ状態「a」と、飛翔部材56の第2飛翔領域60が遊技盤1の前面に露出して遊技領域に臨んだ状態「b」が、順次繰り返されるようにモータ64を制御する。この際、各飛翔領域が前面に露出した状態「a」又は「b」で、所定時間(例えば2秒)だけモータ64を停止させ、何れかの状態を維持する。またこの制御は、大当り状態でない通常状態において、継続される。なお、図10の最上段において、「モータON」は、モータ64が駆動制御され回転している状態を示し、「モータOFF」は、モータ64が停止している状態を示す。
そして大当り状態になると、遊技制御装置100は、図10の最上段に示すように、第1飛翔領域59が前面に露出した状態「a」となるようにモータ64を制御し、大当り中はこの状態「a」を維持する。そして、大当りが終了すると、状態「a」と「b」を繰り返す制御を再び実行する。なお、図10の最下段において、「大当り遊技ON」は、大当り状態を示し、「大当り遊技OFF」は、大当り状態でない通常状態を示す。
また、遊技制御装置100は、大当り状態において、大入賞口開閉ソレノイド67,68と誘導部材可動ソレノイド69,70を、次のように制御する。即ち、図10の2段目〜5段目に示すように、大当りラウンド中は、各大入賞口51,52が開状態(図では「開」で表す)となるとともに、誘導部材57,58が前進状態(図では「前」で表す)となり、大当りラウンド間(インターバル期間)は、各大入賞口51,52が閉状態(図では「閉」で表す)となるとともに、誘導部材57,58が後退状態(図では「後」で表す)となるように、大入賞口開閉ソレノイド67,68や誘導部材可動ソレノイド69,70が制御される。
以上の制御によれば、通常状態においては、図2(a)に示すように第1飛翔領域59が前面に露出した状態「a」と、図2(b)に示すように第2飛翔領域60が前面に露出した状態「b」と、が交互に繰り返される。また通常状態においては、各大入賞口51,52が閉状態とされるとともに、誘導部材57,58が後退状態とされる。このため通常状態においては、図5(a)に示すように飛翔部材56上に落下して飛翔した遊技球が始動入賞口53,54に入り易い状態と、図5(b)に示すように飛翔部材56上に落下して飛翔した遊技球が始動入賞口53,54に入り難い状態と、が交互に繰り返され、始動入賞に対する遊技球の動きが、従来にない斬新なものとなる。
次に大当り状態の各ラウンドでは、図6(a)に示すように第1飛翔領域59が前面に露出するとともに、各大入賞口51,52が開状態とされ、誘導部材57,58が前進状態とされる。このため大当り状態においては、図6(b)に示すように、飛翔部材56上に落下して左右に飛翔した遊技球の多くが、誘導部材57,58に飛翔経路を遮断されて奥方向に案内され、何れかの大入賞口51又は52に入るようになり、大当り時の大入賞口への入賞に対する遊技球の動きが、従来にない斬新なものとなる。
以上説明した本例の遊技機によれば、飛翔部材に衝突して跳ね返って飛翔した遊技球が、大入賞口の開状態(特別遊技状態)において大入賞口に入る高い可能性を持つことになり、しかも飛翔部材に衝突して跳ね返る遊技球の飛翔経路が、飛翔部材に複数設けられた飛翔領域によって色々に異なることになる。このため、大入賞口に遊技球が受け入れられるまでの遊技球の動きを今までにない斬新なものにして、大入賞口に遊技球が入るのか否かというドキドキ感を遊技者に与えることができ、遊技者の興趣を増すことができる。
また、飛翔部材の反発力の高い第1飛翔領域59に衝突して大きく飛翔した遊技球が、大入賞口に入る高い可能性を持つことになり、第2飛翔領域60に衝突した遊技球は、比較的小さく飛翔して大入賞口に入らない。このため、飛翔部材56に遊技球が衝突するか否か、さらには飛翔部材56のどの飛翔領域に遊技球が衝突するかを、遊技者が注視することになり、前述のドキドキ感をより高めることができる。また、遊技領域によって飛翔の大きさが異なるため、大入賞口に遊技球が入賞するまでの動きが、より面白いものとなり、これにより遊技者をより楽しませることができる。
また、第1飛翔領域59と第2飛翔領域60のうちの何れか一方が遊技領域に臨むように構成し、特別遊技状態(大当り状態)が発生した場合は、第1飛翔領域59が遊技領域に臨む構成としたので、前述のドキドキ感を遊技者に与えつつ、特別遊技状態では、遊技球が大入賞口に受け入れ易い状態にすることができ、遊技の興趣をより向上できる。
また、独楽状に形成された飛翔部材56の回転可能な板状部56bの上面に、第1飛翔領域59と第2飛翔領域60が形成されているため、第1飛翔領域59と第2飛翔領域60の位置を回転移動させることができる。このため、前述のドキドキ感や遊技球の動きの面白さを、より高めることができる。
また、大入賞口に誘導可能な誘導手段(第1誘導部材57と第2誘導部材58)を備え、大入賞口が開状態の場合に、第1飛翔領域59によって飛翔された遊技球が誘導手段によって大入賞口に誘導可能であるので、前述のドキドキ感を遊技者に与えつつ、特別遊技状態では、遊技球が大入賞口に受け入れ易い状態にすることができ、遊技の興趣をより向上できる。
また、大入賞口51,52の閉状態(特別遊技状態でない通常状態)では、第1飛翔領域59によって飛翔した遊技球が、その飛翔経路の先方に設けられた始動入賞口53,54に入賞可能となる。このため、変動入賞装置14を特別遊技状態中にのみ使用するのでなく、通常遊技状態にも始動入賞口53,54への入賞装置として使用することができ、変動入賞装置14に新たな機能を発揮させることができる。
また、飛翔手段を構成する飛翔部材56を中心にして大入賞口51,52(或いは、さらに始動入賞口53,54)を左右両側に対称的に変動入賞装置14に配設し、各飛翔領域59,60を中心に向かって下り傾斜した上面により構成したので、遊技球の動きが更に複雑化されると共に、大入賞口(又は始動入賞口)に遊技球が入賞する可能性が高くなり、遊技球の興趣をさらに増すことができる。この場合、上記下り傾斜によって、飛翔領域の左側に落下した遊技球が右の大入賞口(或いは、さらに始動入賞口)の側に飛翔し、飛翔部材の右側に落下した遊技球が左の大入賞口(或いは、さらに始動入賞口)の側に飛翔するという、面白い遊技球の動きが実現され、また、大入賞口等への入賞の可能性が左右両側について存在するからである。
(第2形態例)
次に、第2形態例を図11〜図15によって説明する。なお、第1形態例と同様の構成要素については同符号を使用して重複する説明を省略する。
本例では、変動入賞装置14における飛翔部材56の近傍両側であって各大入賞口51,52(誘導部材57,58)の下方には、補助誘導部材81,82(第1補助誘導部材81と第2補助誘導部材82)がそれぞれ設けられている。
なお、図11は、変動入賞装置14の正面を示す斜視図であり、このうち図11(a)は、大入賞口が閉状態で誘導部材57,58や補助誘導部材81,82が後退状態である場合を、図11(b)は、大入賞口が閉状態で誘導部材57,58が後退状態で補助誘導部材81,82が前進状態である場合を示している。また図12は、補助誘導部材81,82が前進状態である場合の遊技球の飛翔経路を説明する図である。また図13(a),(b)や図14は、変動入賞装置14を左よりの位置(第1大入賞口51の位置)で遊技盤に直交する平面によって縦方向に切断した断面図であり、このうち図13(a)は大入賞口が閉状態で第1誘導部材57や第1補助誘導部材81が後退状態である場合を、図13(b)は大入賞口が閉状態で第1誘導部材57が後退状態で第1補助誘導部材81が前進状態である場合を、図14は大入賞口が開状態で第1誘導部材57が前進状態で第1補助誘導部材81が後退状態である場合を示している。また図15は、変動入賞装置の動作を説明するタイミングチャートである。
補助誘導部材81,82は、平板状のもので、誘導部材57,58と同様に、先端が遊技盤1から突出した前進状態(第2飛翔領域60によって飛翔した遊技球を始動入賞口53,54へ誘導可能な誘導状態)から、全体が遊技盤1内に収まった後退状態(第2飛翔領域60による飛翔経路外に位置して第2飛翔領域60によって飛翔した遊技球を始動入賞口53,54へ誘導不可能な非誘導状態)まで、前後移動可能となっている。例えば第1補助誘導部材81は、図13に示すように、構造部材63に取り付けられた補助誘導部材可動ソレノイド83(補助誘導部材駆動源)によって駆動され、図13(a)に示す後退状態(非誘導状態)、又は図13(b)に示す前進状態(誘導状態)に移動可能となっている。なお、補助誘導部材81,82をそれぞれ駆動する各補助誘導部材可動ソレノイド(例えば、補助誘導部材可動ソレノイド83)は、この場合、ラッチング式のソレノイドである。
また、図14に示すように、補助誘導部材81,82の奥側には、遊技球Kを通過させるための開口(第1補助誘導部材81のみ符号81aで図示する)が形成されており、大当り中に大入賞口51,52から入賞した遊技球Kは、この開口を通って前述の流路71を流下する構成となっている。
また、補助誘導部材81,82の遊技球に対する反発力や、補助誘導部材81,82の詳細な設置位置等の仕様は、次のように設定されている。即ち、飛翔部材56の第2飛翔領域60が遊技盤1の前面に露出した状態「b」であっても、補助誘導部材81,82が前進状態であると、飛翔部材56に衝突して左右に跳ね返った遊技球Kが、図12に示すように補助誘導部材81,82にさらに衝突して跳ね返り、始動入賞口53,54に入る可能性が格段に高くなるように設定されている。
そして本例の場合、遊技制御装置100は、図15の7段目〜8段目に示すように、補助誘導部材81,82を制御する。即ち、通常状態において飛翔部材56が回転している時(モータ64がONしている時)には、補助誘導部材81,82が後退状態になり、通常状態において飛翔部材56が前述の「a」又は「b」状態で停止している時(モータ64がOFFの時)には、補助誘導部材81,82が前進状態になり、大当り状態では、補助誘導部材81,82が後退状態に維持されるように、各補助誘導部材可動ソレノイドが制御される。
以上の制御によれば、通常状態においては、飛翔部材56が前述の「a」又は「b」状態で停止している時に、補助誘導部材81,82が前進状態になる。このため、通常状態において飛翔部材56に衝突して左右に跳ね返った遊技球(そのままでは始動入賞口53,54に到達しない遊技球)が、補助誘導部材81,82にさらに衝突して跳ね返ることによって、始動入賞口53,54に入る可能性がある。特に、通常状態において第2飛翔領域60が遊技盤1の前面に露出した状態「b」であっても、飛翔部材56に衝突して左右に跳ね返った遊技球Kが、図12に示すように補助誘導部材81,82にさらに衝突して跳ね返り、始動入賞口53,54に入る可能性が格段に高くなる。このため、通常状態における始動入賞に対する遊技球の動きが、さらに複雑で斬新なものとなるとともに、始動入賞の可能性が増す。
以上説明した本例の遊技機によれば、第1形態例と同様の効果に加えて、次の効果が得られる。
即ち、補助誘導部材81,82によって、飛翔領域によって飛翔した遊技球を始動入賞口53,54へ誘導可能な誘導状態と、この誘導が不可能な非誘導状態とに切換可能である。このため、始動入賞口53,54への遊技球の動きにバリエーションを持たせて遊技者の興趣を増すことができる。
特に本例では、基本的に入賞口に向けて遊技球を飛翔させない第2飛翔領域60によって飛翔した遊技球が、補助誘導部材81,82の動きによっては、始動入賞口53,54へ入賞する可能性が出て来るため、特に興趣が高まる。
また本例では、第1飛翔領域59と第2飛翔領域60のうちの何れか一方が遊技領域に臨む構成であり、第2飛翔領域が遊技領域に臨んだ際にも補助誘導部材81,82が誘導状態となる。このため、第2飛翔領域60のみが遊技領域に臨んだ状態でも、飛翔手段により飛翔した遊技球が始動入賞口53,54へ入賞する可能性が高く、飛翔手段に衝突する遊技球の動きを遊技者が楽しむことができる。
なお、本発明は上述した形態例に限られず、各種の変形や応用があり得る。
例えば、第1始動入賞口13が無い態様でもよい。また、第1始動入賞口13が無い場合、例えば普図当りによって補助誘導部材81,82を一時的に前進状態(誘導状態)とする構成としてもよい。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
パチンコ機の遊技盤を示す正面図である。 変動入賞装置の正面を示す斜視図であり、(a)は第1飛翔領域が遊技領域に臨む状態を示し、(b)は第2飛翔領域が遊技領域に臨む状態を示す。 (a)は飛翔部材の上面図、(b)は(a)におけるA−A断面図、(c)は(a)におけるB−B断面図、(d)は(a)におけるC−C断面図である。 変動入賞装置を中央で遊技盤に直交する平面によって縦方向に切断した断面図である。 (a)は第1飛翔領域による遊技球の飛翔経路を説明する図、(b)は第2飛翔領域による遊技球の飛翔経路を説明する図である。 (a)は誘導部材が前進し大入賞口が開放された状態の変動入賞装置を示す斜視図、(b)は誘導部材が前進し大入賞口が開放された状態での第1飛翔領域による遊技球の飛翔経路を説明する図である。 変動入賞装置を第1大入賞口の位置で遊技盤に直交する平面によって縦方向に切断した断面図であり、(a)は大入賞口が閉状態で誘導部材が後退状態である場合、(b)は大入賞口が開状態で誘導部材が前進状態である場合を示している。 図7におけるD断面図であり、左側の図は大入賞口が閉状態である場合を示し、右側の図は大入賞口が開状態である場合を示している。 パチンコ機の制御系を示すブロック図である。 変動入賞装置の動作を説明するタイミングチャートである。 第2形態例の変動入賞装置の正面を示す斜視図であり、(a)は補助誘導部材が後退した状態を示し、(b)は補助誘導部材が前進した状態を示す。 第2形態例の補助誘導部材による遊技球の飛翔経路を説明する図である。 第2形態例の変動入賞装置を第1大入賞口の位置で遊技盤に直交する平面によって縦方向に切断した断面図であり、(a)は大入賞口が閉状態で誘導部材が後退状態である場合、(b)は大入賞口が閉状態で誘導部材が後退状態で補助誘導部材が前進状態である場合を示している。 第2形態例の変動入賞装置を第1大入賞口の位置で遊技盤に直交する平面によって縦方向に切断した断面図であり、大入賞口が開状態で誘導部材が前進状態で補助誘導部材が後退状態である場合を示している。 第2形態例の変動入賞装置の動作を説明するタイミングチャートである。
符号の説明
1 遊技盤
3 遊技領域
11 変動表示装置
13 第1始動入賞口
14 変動入賞装置
51 第1大入賞口
52 第2大入賞口
53 第2始動入賞口
54 第3始動入賞口
56 飛翔部材
56a 回転軸
56b 円板状部(板状部)
57 第1誘導部材
58 第2誘導部材
59 第1飛翔領域
60 第2飛翔領域
64 モータ(回転駆動源)
65 第1大入賞口開閉部材
66 第2大入賞口開閉部材
67 第1大入賞口開閉ソレノイド
68 第2大入賞口開閉ソレノイド
69 第1誘導部材可動ソレノイド
70 第2誘導部材可動ソレノイド
81 第1補助誘導部材
82 第2補助誘導部材
83 補助誘導部材可動ソレノイド(補助誘導部材駆動源)

Claims (10)

  1. 遊技盤の前面に形成された遊技領域を流下する遊技球が始動入賞口に入賞することを条件に、複数の識別情報を変動表示して変動表示ゲームを行い、該変動表示ゲームの停止表示態様が予め定めた特別表示態様となった場合は、遊技領域中の変動入賞装置に設けた大入賞口に遊技球を受け入れ可能な特別遊技状態を発生可能な遊技機において、
    前記変動入賞装置は、
    該変動入賞装置の所定部位に遊技盤の前面と略平行に開口部を形成して前記大入賞口を構成する一方、
    遊技球を受け入れない閉状態と遊技球を受け入れ易い開状態とに前記大入賞口を変換可能な大入賞口開閉手段と、
    前記遊技領域を流下する遊技球が衝突して跳ね返ることで該遊技球を飛翔させることが可能な飛翔手段と、を備え、
    前記大入賞口開閉手段は、前記大入賞口の背面側を略平行に沿う状態で可動して該大入賞口を閉状態と開状態とに変換し、
    前記飛翔手段は、遊技球が衝突した場合の飛翔経路をそれぞれ異ならせた複数の飛翔領域を有し、これら飛翔領域のうちの少なくとも一つが前記大入賞口に向けて遊技球を飛翔可能なものであるとともに、
    少なくとも前記大入賞口開閉手段によって前記大入賞口が開状態となった場合は、該大入賞口に向けて遊技球を飛翔させることが可能な飛翔領域に、遊技領域を流下する遊技球が衝突可能となる構成としたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記飛翔手段は、衝突した遊技球を前記大入賞口に向けて飛翔させることが可能な第1飛翔領域と、衝突した遊技球を前記大入賞口に向かわない方向に飛翔させる第2飛翔領域と、を有し、
    前記第1飛翔領域に遊技球が衝突した際の反発力を前記第2飛翔領域よりも高く設定すると共に、該第1飛翔領域に衝突した遊技球の飛翔経路上に前記大入賞口を配設して、該大入賞口に前記第1飛翔領域に衝突して飛翔した遊技球を受け入れ可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記飛翔手段は、前記第1飛翔領域と前記第2飛翔領域のうちの何れか一方が遊技領域に臨み、この一方の飛翔領域のみに遊技領域を流下する遊技球が衝突可能となる構成とし、
    前記特別遊技状態が発生した場合は、前記第1飛翔領域が遊技領域に臨む構成としたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記飛翔手段は、
    遊技盤に略平行で遊技球が重力によって流下する方向に設定された回転中心線を中心として回転可能とされた板状部を有する独楽状の飛翔部材により構成し、
    前記飛翔部材の板状部の上面に前記第1飛翔領域と第2飛翔領域を形成したことを特徴とする請求項2又は3に記載の遊技機。
  5. 前記飛翔手段の第1飛翔領域によって飛翔した遊技球を前記大入賞口に誘導可能な誘導手段を備え、
    前記誘導手段は、前記大入賞口開閉手段によって前記大入賞口が開状態に変換された場合に、前記第1飛翔領域によって飛翔した遊技球の飛翔経路上に出現して前記大入賞口に該遊技球を誘導可能な構成としたことを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の遊技機。
  6. 前記第1飛翔領域によって飛翔した遊技球の飛翔経路の先方に前記始動入賞口を配設し、
    前記大入賞口開閉手段によって前記大入賞口が閉状態に変換されている場合は、前記第1飛翔領域によって飛翔した遊技球を前記始動入賞口に入賞可能とする構成としたことを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載の遊技機。
  7. 前記飛翔手段の側部近傍に配設され、前記飛翔領域による飛翔経路上に位置して前記飛翔領域によって飛翔した遊技球を前記始動入賞口へ誘導可能な誘導状態と、前記飛翔領域による飛翔経路外に位置して前記飛翔領域によって飛翔された遊技球を前記始動入賞口へ誘導不可能な非誘導状態とに、動作可能な補助誘導部材を設けたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の遊技機。
  8. 前記飛翔手段の側部近傍に配設され、前記第2飛翔領域による飛翔経路上に位置して前記第2飛翔領域によって飛翔された遊技球を前記始動入賞口へ誘導可能な誘導状態と、前記第2飛翔領域による飛翔経路外に位置して前記第2飛翔領域によって飛翔された遊技球を前記始動入賞口へ誘導不可能な非誘導状態とに、動作可能な補助誘導部材を設けたことを特徴とする請求項2〜6の何れかに記載の遊技機。
  9. 前記飛翔手段は、前記第1飛翔領域と前記第2飛翔領域のうちの何れか一方が遊技領域に臨み、この一方の飛翔領域のみに遊技領域を流下する遊技球が衝突可能となる構成とし、
    前記補助誘導部材は、前記第2飛翔領域が遊技領域に臨んだ際に、前記誘導状態となる構成としたことを特徴とする請求項8に記載の遊技機。
  10. 前記飛翔手段を前記変動入賞装置の略中央部に配置した飛翔部材によって構成するとともに、該飛翔部材を中心にして前記大入賞口と前記始動入賞口をそれぞれ前記変動入賞装置の左右両側に対称的に配設し、
    前記飛翔領域を、中心に向かって下り傾斜した前記飛翔部材の上面によって構成したことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の遊技機。
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