JP6576764B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP6576764B2
JP6576764B2 JP2015189159A JP2015189159A JP6576764B2 JP 6576764 B2 JP6576764 B2 JP 6576764B2 JP 2015189159 A JP2015189159 A JP 2015189159A JP 2015189159 A JP2015189159 A JP 2015189159A JP 6576764 B2 JP6576764 B2 JP 6576764B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
special
game ball
ball
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015189159A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017063808A (ja
Inventor
小倉 敏男
敏男 小倉
原田 寛
寛 原田
江羅 佳弘
佳弘 江羅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP2015189159A priority Critical patent/JP6576764B2/ja
Publication of JP2017063808A publication Critical patent/JP2017063808A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6576764B2 publication Critical patent/JP6576764B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、遊技を行うことが可能な遊技機に関する。
パチンコ遊技機等の遊技機には、遊技媒体の進入口を開放状態と閉鎖状態とに変化させる開閉部材(いわゆる電動チューリップ)が設けられたものがある。この開閉部材は、遊技媒体が特定領域(通過ゲート)を通過することによって実行される可変表示が、当たり表示で停止することにより、遊技媒体の進入口を閉鎖状態から開放状態へと変化させる。
特許文献1には、遊技媒体の進入口に設けられた開閉部材に対して、2つの特定領域(通過ゲート)が設けられた遊技機が開示されている。
特開2007−195686号公報
特許文献1に記載の遊技機において、遊技領域を流下する1の遊技媒体は、2つの特定領域(通過ゲート)のうちの一方の特定領域(通過ゲート)にしか通過することはできない。そのため、1の遊技媒体により開閉部材が動作する機会は限られており、遊技媒体の動きに対する注目度合いは十分なものとは言えなかった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、遊技媒体の動きに一層注目させることができる遊技機を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するため、本願に係る遊技機は、遊技媒体が移動可能な複数の経路(例えば、左遊技領域7a内の移動経路である特別経路、及び右遊技領域7b内の移動経路である特定経路)が設けられた遊技機において、前記複数の経路のうちの特定経路(例えば、右遊技領域7b内の移動経路である特定経路)には、遊技媒体が進入し易い状態と進入困難な状態とに、変化可能な可変装置(例えば、普通可変入賞球装置6B)と、遊技媒体の通過に応じて、前記可変装置を進入し易い状態に変化させるための複数の特定領域(例えば、第1通過ゲート41及び第2通過ゲート42)と、が設けられ、前記特定経路を移動する1の遊技媒体がそれぞれを通過することが可能なように、前記複数の特定領域が配置されており、前記複数の特定領域のうち1の特定領域は、前記可変装置の下流側で、該可変装置の下に導かれた遊技媒体が通過可能な位置に配置されている(例えば図1に示すように、第2通過ゲート42は、普通可変入賞球装置6Bの下に配置されている)ことを特徴とする。
このような構成によれば、1の遊技媒体により可変装置が動作する機会が増えるため、遊技媒体の動きに一層注目させることができる遊技機を提供することができる。
(2)上記(1)の遊技機において、前記複数の経路のうちの特別経路(例えば、左遊技領域7a内の移動経路である特別経路)を移動する遊技媒体が進入容易であり、前記特定経路を移動する遊技媒体が進入困難な第1特殊領域(例えば、第1始動入賞口50)が設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、遊技媒体が通過する経路によって、進入可能な領域が異なるため、多様な遊技性を持たせた遊技機を提供することができる。
(3)上記(1)又は(2)の遊技機において、前記可変装置は、遊技媒体が進入可能な第2特殊領域(例えば、第2始動入賞口51)と、前記第2特殊領域を開閉する開閉部材(例えば、対の可動片503)とを有し、前記開閉部材が開放態様の時(例えば、対の可動片503が傾倒した状態にある時)、前記第2特殊領域に進入せずに通過して経路が変更された遊技媒体は、変更後の経路で、前記複数の特定領域のいずれかを通過可能である(例えば、遊技球が第2始動入賞口51を飛び越えて、特別経路から特定経路に、あるいは特定経路から特別経路に移動経路を変更した場合、その変更後の移動経路で第2通過ゲート42を通過可能とする)ことを特徴とする。
このような構成によれば、開閉部材の態様によって、遊技媒体の経路が変更される可能性があり、遊技媒体の動きに一層注目させることができる遊技機を提供することができる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの遊技機において、前記複数の特定領域は、少なくとも第1特定領域(例えば、第1通過ゲート41)及び第2特定領域(例えば、第2通過ゲート42)を有し、前記特定経路上には、上流側から下流側に第1特定領域、可変装置、第2特定領域の順に配置されている(例えば、図6に示すように、第1通過ゲート41、普通可変入賞球装置6B、第2通過ゲート42に順に遊技球が通過する)ことを特徴とする。
このような構成によれば、第2特殊領域に進入しなかった遊技媒体が、第2特定領域を通過する可能性が生じるため、遊技媒体の動きに一層注目させることができる遊技機を提供することができる。
(5)上記(4)の遊技機において、遊技領域の上部に前記第1特定領域が設けられ、前記遊技領域の中部に前記可変装置が設けられ、前記遊技領域の下部に前記第2特定領域が設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、第2特殊領域に進入しなかった遊技媒体が、第2特定領域を通過する可能性が生じるため、遊技媒体の動きに一層注目させることができる遊技機を提供することができる。
本発明の実施形態に係る遊技機の正面図。 本発明の実施形態に係る遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図。 左打ちされ第2通過ゲートを通過する遊技球の動きを説明するための図(普通可変入賞球装置が閉鎖状態)であり、図1中の“III部”を拡大した説明図。 左打ちされ第2通過ゲートを通過する遊技球の動きを説明するための図(普通可変入賞球装置が開放状態)であり、図1中の“IV部”を拡大した説明図。 左打ちされ第2通過ゲートを通過しない遊技球の動きを説明するための図であり、図1中の“V部”を拡大した説明図。 右打ちされ第2通過ゲートを通過する遊技球の動きを説明するための図(普通可変入賞球装置が閉鎖状態)であり、図1中の“VI部”を拡大した説明図。 右打ちされ第2通過ゲートを通過する遊技球の動きを説明するための図(普通可変入賞球装置が開放状態)であり、図1中の“VII部”を拡大した説明図。 右打ちされ第2通過ゲートを通過しない遊技球の動きを説明するための図であり、図1中の“VIII部”を拡大した説明図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。
遊技盤2には、ガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊技領域7が形成されている。遊技領域7は、遊技者の選択により遊技球を打込む領域が変更可能となる複数の領域を含む。本実施の形態の場合、遊技領域7は、遊技領域7の左右方向の中央を境界として左側の領域が左遊技領域7aと呼ばれ、右側の領域が右遊技領域7bと呼ばれ、打ち込まれた遊技球は、左遊技領域7aか右遊技領域7bかのいずれかに進入するようになっている。この遊技領域7には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技球が左遊技領域7aへ流れるように左遊技領域7aを狙って遊技球を打込むことを「左打ち」と呼び、遊技球が右遊技領域7bへ流れるように右遊技領域7bを狙って遊技球を打込むことを「右打ち」と呼ぶ。すなわち、遊技者が、左打ち及び右打ちすることにより打ち込まれた遊技球は、矢印200で示すように、遊技領域7へと飛び出す。そして、左打ちされた遊技球は、矢印300で示すように、左遊技領域7aを流下する。一方、右打ちされた遊技球は、矢印400で示すように、右遊技領域7bを流下する。このように、遊技者は、打球操作ハンドルの操作量に応じて打球発射装置の発射強度を変更することで、右打ちまたは左打ちする等、遊技者の選択により遊技球を打込む領域を変更することができる。なお、左遊技領域7a及び右遊技領域7bを流下する遊技球の流下経路は、無数に想定される。そこで、本明細書においては、左遊技領域7aを移動する遊技球の無数に想定される移動経路(左遊技領域7a内に想定される経路)を特別経路と総称するとともに、右遊技領域7bを移動する遊技球の無数に想定される移動経路(右遊技領域7b内に想定される経路)を特定経路と総称するものとする。
遊技領域7の内部または外部といった遊技盤2の所定位置には、第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、表示装置5、普通入賞球装置6A、普通可変入賞球装置6B、第1特別可変入賞球装置43、第2特別可変入賞球装置44、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25C、第1通過ゲート41、第2通過ゲート42などが設けられている。また、遊技盤2の表面には、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車47、48及び多数の障害釘が設けられている。
表示装置5は、遊技領域7の略中央に設けられており、左遊技領域7aと右遊技領域7bの境界に位置している。また、普通入賞球装置6A、普通可変入賞球装置6B、第2通過ゲート42が、この順で表示装置5の下方に設けられており、左遊技領域7aと右遊技領域7bの境界に位置している。本明細書においては、第1通過ゲート41を第1特定領域、第2通過ゲート42を第2特定領域と記載することがある。また、普通入賞球装置6Aに設けられた第1始動入賞口50を第1特殊領域、普通可変入賞球装置6Bに設けられた第2始動入賞口50を第2特殊領域と記載することがある。
左遊技領域7aには、風車47、第1特別可変入賞球装置43が設けられている。風車47は、表示装置5の左方に位置しており、左遊技領域7aを流下する遊技球を左右に振り分ける。第1特別可変入賞球装置43は、第1始動入賞口52(図3)を開閉する開閉部材としての対の可動片43aを有し、風車47の下方に設けられている。
また、右遊技領域7bには、第1通過ゲート41、風車48、第2特別可変入賞球装置44が設けられている。第1通過ゲート41は、表示装置5の右方に位置している。また、第1通過ゲートの左下であり、表示装置5の右方には、風車48が設けられている。第2特別可変入賞球装置44は、第2始動入賞口53(図3)を開閉する開閉部材としての対の可動片44aを有し、第1通過ゲート41及び風車48の下方に位置している。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力可能なスピーカ8L、8Rが設けられ、遊技領域7周辺部には遊技効果ランプ9が設けられている。遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域7に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)が設けられ、打球操作ハンドルの操作量(回転量)に応じて遊技球の弾発力が調整される。遊技領域7の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技球を保持(貯留)する上皿(打球供給皿)と、上皿からの余剰球などを保持(貯留)する下皿が設けられている。下皿を形成する部材にはスティックコントローラ31Aが取り付けられ、上皿を形成する部材にはプッシュボタン31Bが設けられている。
第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、表示装置5などでは、特別図柄や飾り図柄の可変表示が行われる。これらの可変表示は、普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口50を遊技球が通過(進入)したことによる第1始動入賞の発生に基づいて、あるいは、普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口51を遊技球が通過(進入)したことによる第2始動入賞の発生に基づいて、実行可能となる。第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはそれぞれ、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等から構成され、可変表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)が、変動可能に表示(可変表示)される。表示装置5は、例えば7つのセグメントを発光させることで数字を表示するディスプレイである。表示装置5では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示装置4Aによる特別図柄(「第1特図」ともいう)の可変表示や第2特別図柄表示装置4Bによる特別図柄(「第2特図」ともいう)の可変表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の可変表示部からなる飾り図柄表示エリアにて、識別情報(装飾識別情報)である飾り図柄が可変表示される。この飾り図柄の可変表示も、可変表示ゲームに含まれる。なお、本実施形態では、表示装置5の複数の可変表示部のそれぞれがセグメント発光方式の表示器によって構成された例について説明するが、表示装置5が液晶表示装置等の画像表示可能なものであってもよい。
第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームでは、特別図柄の可変表示を開始させた後、特図変動時間となる所定時間が経過すると、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄が停止表示(導出表示)される。このとき、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示されれば、所定表示結果としての「小当り」となり、大当り図柄や小当り図柄以外の特別図柄が停止表示されれば「ハズレ」となる。特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド遊技(単に「ラウンド」ともいう)を所定回数実行する大当り遊技状態に制御される。また、特図ゲームでの可変表示結果が「小当り」になった後には、大当り遊技状態とは異なる小当り遊技状態に制御される。この実施の形態におけるパチンコ遊技機1では、一例として、「1」、「3」、「5」、「7」を示す数字を大当り図柄とし、「2」を示す数字を小当り図柄とし、「−」を示す記号をハズレ図柄としている。なお、第1特別図柄表示装置4Aによる特図ゲームにおける大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄といった各図柄は、第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームにおける各図柄とは異なる特別図柄となるようにしてもよいし、双方の特図ゲームにおいて共通の特別図柄が大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄となるようにしてもよい。
この実施の形態では、大当り図柄となる「1」、「3」、「5」、「7」の数字を示す特別図柄のうち、「3」、「7」の数字を示す特別図柄を14ラウンド大当り図柄とし、「1」、「5」の数字を示す特別図柄を4ラウンド大当り図柄とする。特図ゲームにおける確定特別図柄として14ラウンド大当り図柄が停止表示された後に制御される大当り遊技状態(14ラウンド大当り状態)では、第2特別可変入賞球装置44の可動片44aが、第1期間となる所定期間(例えば29秒間)あるいは所定個数(例えば10個)の入賞球が発生するまでの期間にて第2大入賞口53を開放状態とすることにより、第2特別可変入賞球装置44を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが実行される。この時、スピーカ8L、8R等の報知手段により、右打ちして遊技球を右遊技領域7bを流下させるよう、遊技者に報知しもよい。こうしてラウンド中に第2大入賞口53を開放状態とした可動片44aは、右遊技領域7bを落下する遊技球を受け止め、その後に第2大入賞口53を閉鎖状態とすることにより、第2特別可変入賞球装置44を遊技者にとって不利な第2状態である閉鎖状態に変化させて、1回のラウンドを終了させる。14ラウンド大当り状態では、第2大入賞口53の開放サイクルであるラウンドの実行回数が、第1回数(例えば「14」)となる。ラウンドの実行回数が「14」となる14ラウンド大当り状態における遊技は、14回開放遊技とも称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として4ラウンド大当り図柄が停止表示された後に制御される大当り遊技状態(4ラウンド大当り状態)では、各ラウンドで第1特別可変入賞球装置43を遊技者にとって有利な第1状態に変化させる期間(可動片43aにより第1大入賞口52を開放状態とする期間)が、14ラウンド大当り状態における第1期間よりも短い第2期間(例えば0.5秒間)となる。また、4ラウンド大当り状態では、ラウンドの実行回数が、14ラウンド大当り状態における第1回数よりも少ない第2回数(例えば「4」)となる。ラウンドの実行回数が「4」となる4ラウンド大当り状態における遊技は、4回開放遊技とも称される。なお、4ラウンド大当り状態では、スピーカ8L、8R等の報知手段により、左打ちして遊技球を左遊技領域7aを流下させるよう、遊技者に報知してもよい。
なお、第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームにおいては、第1特別図柄表示装置4Aによる特図ゲームに比べて、大当たりとなった場合の14ラウンド大当たりの出現率が高く設定されている。つまり、有利度の高い大当りの選択割合が第1特別図柄表示装置4Aによる特図ゲームよりも第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームの方が高くなっている。これにより、遊技者に、普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口50よりも普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口51への遊技球の進入を期待させることができる。そのため、遊技者は、普通可変入賞球装置6Bを開放状態とする、普通図柄の可変表示により注目し、可変表示の開始条件となる第1通過ゲート41及び第2通過ゲート42に遊技球が通過することを期待する。
14ラウンド大当り図柄となる「3」、「7」の数字を示す特別図柄のうち、「3」の数字を示す特別図柄が特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく14ラウンド大当り状態が終了した後には、特別遊技状態の1つとして、通常状態(「低確低ベース状態」ともいう)に比べて特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が短縮される時短状態(「低確高ベース状態」ともいう)に制御される。ここで、通常状態とは、大当り遊技状態や時短状態等の特別遊技状態以外の遊技状態のことであり、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に初期化処理を実行した状態)と同一の制御が行われる。時短状態は、所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、可変表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了すればよい。
14ラウンド大当り図柄となる「3」、「7」の数字を示す特別図柄のうち、「7」の数字を示す特別図柄が特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示されたことに基づく14ラウンド大当り状態が終了した後には、時短状態とは異なる特別遊技状態の1つとして、例えば通常状態に比べて特別図柄や飾り図柄の可変表示時間が短縮される時短制御が行われるとともに、継続して確率変動制御(確変制御)が行われる高確率遊技状態(高確状態)としての確変状態(「高確高ベース状態」ともいう)に制御される。
小当り図柄となる「2」の数字を示す特別図柄が特図ゲームにおける確定特別図柄として停止表示された後には、小当り遊技状態に制御される。この小当り遊技状態では、4ラウンド大当り状態と同様に第1特別可変入賞球装置43を遊技者にとって有利な第1状態に変化させる可変入賞動作が行われる。なお、小当り遊技状態では、スピーカ8L、8R等の報知手段により、左打ちして遊技球を左遊技領域7aを流下させるよう、遊技者に報知してもよい。小当り遊技状態では、第1特別可変入賞球装置43が備える可動片43aにより第1大入賞口52を第2期間にわたり開放状態とする動作が、第2回数に達するまで繰り返し実行される。なお、小当り遊技状態では、第1大入賞口52を第2期間にわたり開放状態とする動作を複数回分繰り返すように制御されればよい。なお、本発明に係るパチンコ遊技機においては、第1特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームにおいて、第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームよりも、小当りとなる確率が高く設定されている。
表示装置5には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rが配置されている。そして、特図ゲームにおいて第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図の変動と第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図の変動のうち、いずれかが開始されることに対応して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄の変動(例えば異なる数字を順に表示)が開始される。その後、特図ゲームにおける可変表示の表示結果として確定特別図柄が停止表示されるときに、表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(最終停止図柄)が停止表示される。特別図柄や飾り図柄の可変表示における表示結果は、可変表示結果ともいう。特に、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示結果は、特図表示結果ともいう。このように、表示装置5では、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の飾り図柄の可変表示を行い、可変表示結果となる確定飾り図柄を導出表示(あるいは単に「導出」ともいう)する。なお、例えば特別図柄や飾り図柄といった、各種の表示図柄を導出表示するとは、飾り図柄等の識別情報を停止表示(完全停止表示や最終停止表示ともいう)して可変表示を終了させることである。
表示装置5の下方には、第1保留表示部45と、第2保留表示部46とが設けられている。第1保留表示部45および第2保留表示部46は、表示装置5において、未だ開始されていない可変表示に対応する保留表示を行うための表示部である。第1保留表示部45は、第1特図保留記憶数を特定可能に表示する。第1特図保留記憶数は、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームに対応する可変表示の保留記憶数である。第2保留表示部46は、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。第2特図保留記憶数は、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームに対応する可変表示の保留記憶数である。
特図ゲームに対応した可変表示の保留記憶は、第1始動入賞や第2始動入賞の発生に基づいて行われる。すなわち、特図ゲームや飾り図柄の可変表示といった可変表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく可変表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、可変表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応して未だ開始されていない可変表示の保留記憶が行われる。第1始動入賞が発生したときに、第1特図を用いた特図ゲームを開始できなければ、第1特図保留記憶数が1加算(インクリメント)され、第1特図を用いた特図ゲームの実行が保留される。第2始動入賞が発生したときに、第2特図を用いた特図ゲームを開始できなければ、第2特図保留記憶数が1加算(インクリメント)され、第2特図を用いた特図ゲームの実行が保留される。これに対して、第1特図を用いた特図ゲームの実行が開始されるときには、第1特図保留記憶数が1減算(デクリメント)され、第2特図を用いた特図ゲームの実行が開始されるときには、第2特図保留記憶数が1減算(デクリメント)される。なお、第1始動入賞が発生したときに、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)に達していれば、その始動入賞に基づく特図ゲームは無効とされ、賞球の払出しのみが行われてもよい。また、第2始動入賞が発生したときに、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)に達していれば、その始動入賞に基づく特図ゲームは無効とされ、賞球の払出しのみが行われてもよい。特図ゲームが開始されることによる保留記憶数(第1特図保留記憶数または第2特図保留記憶数)の減少は、保留の消化とも称される。
第1保留表示部45では、第1特図を用いた特図ゲームの保留記憶に対応する保留表示が行われる。第2保留表示部46では、第2特図を用いた特図ゲームの保留記憶に対応する保留表示が行われる。第1保留表示部45には、点灯、点滅するランプが左右に二つ並んで配置されている。第1保留表示部45において、例えば第1特図保留記憶数の上限値が「4」である場合に、左側ランプが点灯した状態、右側ランプが点灯した状態、左側ランプが点滅した状態、右側ランプが点滅した状態が、保留番号「1」、「2」、「3」、「4」と対応付けられていればよい。また、第2保留表示部46には、点灯、点滅するランプが左右に二つ並んで配置されている。第2保留表示部46において、例えば第2特図保留記憶数の上限値が「4」である場合に、左側ランプが点灯した状態、右側ランプが点灯した状態、左側ランプが点滅した状態、右側ランプが点滅した状態が、保留番号「1」、「2」、「3」、「4」と対応付けられていればよい。
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15なども搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1における遊技盤などの背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板、タッチセンサ基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。図2に示す主基板11には、遊技制御用マイクロコンピュータ100やスイッチ回路110、ソレノイド回路111などが搭載されている。スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチからの検出信号を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82、83に伝送する。普通電動役物用のソレノイド81は、普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口51を遊技球が通過しにくい状態(または通過しない状態)と通過しやすい状態とに変化可能にする。特別電動役物用のソレノイド82は、第1特別可変入賞球装置43に形成された第1大入賞口52を遊技球が通過しない状態と通過しやすい状態とに変化可能にする。特別電動役物用のソレノイド83は、第2特別可変入賞球装置44に形成された第2大入賞口53を遊技球が通過しない状態と通過しやすい状態とに変化可能にする。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号の受信に基づいて、表示装置5、スピーカ8L、8R及び遊技効果ランプ9や装飾用LEDといった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。図2に示す演出制御基板12には、演出制御用CPU120やROM121、RAM122、表示制御部123、乱数回路124、I/O125などが搭載されている。音声制御基板13は、演出制御基板12とは別個に設けられた音声出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、スピーカ8L、8Rから音声を出力させるための音声信号処理を実行する処理回路などが搭載されている。ランプ制御基板14は、演出制御基板12とは別個に設けられたランプ出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、遊技効果ランプ9や装飾用LEDなどにおける点灯/消灯駆動を行うランプドライバ回路などが搭載されている。
図2に示すように、主基板11には、ゲートスイッチ(第1ゲートスイッチ21A、第2ゲートスイッチ21B)、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ(第1カウントスイッチ23A、第2カウントスイッチ23B)といった、各種スイッチからの検出信号を伝送する配線が接続されている。なお、各種スイッチは、例えばセンサと称されるものなどのように、遊技媒体としての遊技球を検出できる任意の構成を有するものであればよい。また、主基板11には、第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20などの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
第1ゲートスイッチ21Aは、第1通過ゲート41を通過した遊技球(ゲート通過球)を検出する。また、第2ゲートスイッチ21Bは、第2通過ゲート42を通過した遊技球(ゲート通過球)を検出する。第1ゲートスイッチ21A、及び第2ゲートスイッチ21Bによるゲート通過球の検出に基づいて、普通図柄表示器20による普通図柄の可変表示が実行可能となる。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームと称される。この普図ゲームでは、普通図柄の変動を開始させた後、普図変動時間となる所定時間が経過すると、普通図柄の可変表示結果となる確定普通図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字といった、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字以外の数字や記号といった、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図ハズレ」となる。普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となったことに対応して、普通可変入賞球装置6Bを構成する電動チューリップの一対の可動片503(図3)が傾倒位置となる開放制御(傾動制御)が行われ、所定時間が経過すると鉛直位置に戻る閉鎖制御が行われる。
確変状態や時短状態では、普通図柄表示器20による普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、可変表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6Bにおける可動片503の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御といった、普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口51に遊技球が進入しやすくして第2始動条件が成立する可能性を高めることで遊技者にとって有利となる制御が行われる。特に、後述するように、確変状態や、時短状態では、右打ちをするように報知するが、右遊技領域7bには、二つの通過ゲート(第1通過ゲート41及び第2通過ゲート42)を設けている。これにより、通過ゲートを通過する遊技球が多くすることができ、「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6Bにおける可動片503の傾動制御を多く実行することができる。なお、確変状態や時短状態では、これらの制御のいずれか1つが行われるようにしてもよいし、複数の制御が組み合わせられて行われるようにしてもよい。このように、確変状態や時短状態において第2始動入賞口51に遊技球が進入しやすくして遊技者にとって有利となる制御は、高開放制御ともいう。高開放制御が行われることにより、第2始動入賞口51の高開放制御が行われていないときよりも開放状態となる頻度が高められる。高開放制御が実行可能となる期間は、高開放制御期間ともいい、この期間は、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変状態と時短状態のいずれかに制御されている期間と同一であればよい。
第1始動口スイッチ22Aは、第1始動入賞口50を通過(進入)した遊技球を検出する。第2始動口スイッチ22Bは、第2始動入賞口51を通過(進入)した遊技球を検出する。第1カウントスイッチ23Aは、第1特別可変入賞球装置43に形成された第1大入賞口52を通過(進入)した遊技球を検出する。第2カウントスイッチ23Bは、第2特別可変入賞球装置44に形成された第2大入賞口53を通過(進入)した遊技球を検出する。第1始動入賞口50、第2始動入賞口51、第1大入賞口52、第2大入賞口53といった、各種の入賞口を通過した遊技球が検出された場合には、それぞれの入賞口に対応して予め個数が定められた賞球としての遊技球が払い出される。
主基板11から出力された制御信号は、中継基板15を介して演出制御基板12に向けて伝送される。この制御信号は、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば表示装置5における表示動作を制御するために用いられる表示制御コマンドや、スピーカ8L、8Rからの音声出力を制御するために用いられる音声制御コマンド、遊技効果ランプ9や装飾用LEDの点灯動作などを制御するために用いられるランプ制御コマンドが含まれている。これらの演出制御コマンドはいずれも、例えば2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を示し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」となり、EXTデータの先頭ビットは「0」となるように、予め設定されていればよい。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM101と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM102と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU103と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備えて構成される。一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。このときには、CPU103がROM101から固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU103がRAM102に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU103がRAM102に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
演出制御基板12に搭載された演出制御用CPU120は、ROM121から読み出した演出制御用のプログラムや固定データ等を用いて、演出用の電気部品による演出動作を制御するための処理を実行する。このときには、演出制御用CPU120がROM121から固定データを読み出す固定データ読出動作や、演出制御用CPU120がRAM122に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、演出制御用CPU120がRAM122に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
演出制御基板12に搭載された表示制御部123は、演出制御用CPU120からの表示制御指令などに基づき、表示装置5における表示動作の制御内容を決定する。例えば、表示制御部123は、表示装置5に表示させる演出表示の切換タイミングを決定することなどにより、飾り図柄の可変表示や各種の演出表示を実行させるための制御を行う。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100では、例えば乱数回路104やRAM102の所定領域に設けられた遊技用ランダムカウンタなどにより、遊技の進行を制御するために用いられる各種の乱数値を示す数値データが更新可能にカウント(生成)される。遊技の進行を制御するために用いられる乱数は、遊技用乱数ともいう。演出制御基板12では、例えば乱数回路124やRAM122の所定領域に設けられた演出用ランダムカウンタなどにより、演出の実行を制御するために用いられる各種の乱数値を示す数値データが更新可能にカウント(生成)される。演出の実行を制御するために用いられる乱数は、演出用乱数ともいう。
パチンコ遊技機1においては、遊技媒体としての遊技球を用いた所定の遊技が行われ、その遊技結果に基づいて所定の遊技価値が付与可能となる。遊技球を用いた遊技の一例として、パチンコ遊技機1における筐体前面の右下方に設置された打球操作ハンドルが遊技者によって所定操作(例えば回転操作)されたことに基づいて、所定の打球発射装置が備える発射モータなどにより、遊技媒体としての遊技球が遊技領域7に向けて発射される。遊技領域7を流下した遊技球が、各種の入賞口を通過(進入)した場合に、賞球としての遊技球が払い出される。特別図柄や飾り図柄の可変表示結果が「大当り」となった場合には、第1大入賞口52又は第2大入賞口53が開放されて遊技球が通過(進入)しやすい状態となることで、遊技者にとって有利な有利状態としての大当り遊技状態となる。
パチンコ遊技機1においては、スピーカ8L、8R等の報知手段により、左遊技領域7aに遊技球を打ち込むべきか、あるいは右遊技領域7bに遊技球を打ち込むべきかが、遊技者に報知される。なお、その他の報知手段、例えば、別途表示装置を設け、その表示装置にいずれかの領域に遊技球を打ち込むかを表示してもよい。遊技者が左遊技領域7aに遊技球を打ち込む場合とは、パチンコ遊技機1が、通常状態(「低確低ベース状態」ともいう)に制御されている場合である。また、遊技者が右遊技領域7bに遊技球を打ち込む場合とは、パチンコ遊技機1が、時短状態(「低確高ベース状態」ともいう)に制御されている場合、及び確変状態(「高確高ベース状態」ともいう)に制御されている場合である。また、14ラウンド大当たり状態に制御されている場合には、右打ちをして、右遊技領域7bを狙って遊技球を打ち込むように報知し、遊技者に対して第2大入賞口53への遊技球の入賞を促す。一方、4ラウンド大当たり状態、及び小当たり遊技状態に制御されている場合には、左打ちをして、左遊技領域7aを狙って遊技球を打ち込むように報知し、遊技者に対して第1大入賞口52への遊技球の入賞を促す。
次に、遊技領域に打ち込まれた遊技球の動きについて説明する。まず、左打ちすることにより左遊技領域7aを移動(流下)する遊技球の動きについて説明する。なお、遊技領域7を移動する遊技球の移動経路は、無数に存在する。従って、以下の説明では、遊技球の代表的な移動経路のみを説明するものとする。なお、左打ちされて、左遊技領域7aを流下する遊技球の経路を総称して、特別経路と総称する。
図3は、左打ちされ第2通過ゲート42を通過する遊技球の動きを説明するための図(普通可変入賞球装置が閉鎖状態)であり、図1中の“III部”を拡大した説明図である。図3に示す普通可変入賞球装置6Bは、対の可動片503が鉛直方向に沿うように起立して、遊技球が第2始動入賞口51に進入しづらい閉鎖状態となっている。遊技者によって打球操作ハンドルが操作されて左打ちされると、矢印300に示すように、遊技球は、左遊技領域7aにおいて、左下方へと移動し、やがて風車47にまで到達する。風車47は、到達した遊技球を、左回りに回転することで矢印310の方向に、右回りに回転することで矢印320の方向に振り分ける。矢印310の方向に振り分けられた遊技球が、普通入賞球装置6Aに設けられた第1始動入賞口50に進入することは、極めて稀な現象となっている。そして、矢印310の方向に振り分けられた遊技球は、多数の障害釘に衝突しながら下流へと移動し、矢印360に示すように左遊技領域7aと右遊技領域7bとの境界に位置する第2通過ゲート42を通過する。第2通過ゲート42を通過した遊技球は、第2ゲートスイッチ21Bにより検出され、普通図柄表示器20による普通図柄の可変表示が実行可能となる。第2通過ゲート42を通過した遊技球は、図示しないアウト口に進入し、パチンコ遊技機1内部に取り込まれる。
一方、風車47が右回りに回転することで、矢印320の方向に振り分けられた遊技球は、例えば、主に3つの経路を辿って第2通過ゲート42を通過可能となっている。1つ目は、矢印320、矢印330、矢印360を辿る経路、2つ目は、矢印320、矢印340、矢印460を辿る経路、3つ目は矢印320、矢印350、矢印360を辿る経路である。
障害釘群501の隙間から落下した遊技球、つまり矢印330の方向へ移動した遊技球が、普通入賞球装置6Aに設けられた第1始動入賞口50に進入することは、極めて稀な現象となっている。矢印330の方向へ移動した遊技球は、多数の障害釘に衝突しながら下流へと移動し、矢印360に示すように、左遊技領域7aと右遊技領域7bとの境界に位置する第2通過ゲート42を通過する。第2通過ゲート42を通過した遊技球はアウト口(不図示)に進入する。
矢印340の方向へ移動した遊技球は、普通入賞球装置6Aの上方に設けられた対の障害釘502を飛び越えて、左遊技領域7aから右遊技領域7bへ移動した遊技球である。このようにして、右遊技領域7bを流下する遊技球が、普通入賞球装置6Aに設けられた第1始動入賞口50に進入することは、稀な現象となっている。矢印340の方向に移動した遊技球は、多数の障害釘に衝突しながら下流へと移動し、矢印460に示すように、左遊技領域7aと右遊技領域7bとの境界に位置する第2通過ゲート42を通過する。第2通過ゲート42を通過した遊技球はアウト口(不図示)に進入する。
矢印350の方向へ移動した遊技球は、第1始動入賞口50に進入することなく、普通可変入賞球装置6Bに設けられた鉛直に起立した可動片503にぶつかり、第2始動入賞口51にも進入しなかった遊技球である。矢印350の方向に移動した遊技球は、矢印360に示すように、左遊技領域7aと右遊技領域7bとの境界に位置する第2通過ゲート42を通過する。第2通過ゲート42を通過した遊技球はアウト口(不図示)に進入する。
図4は、左打ちされ第2通過ゲート42を通過する遊技球の動きを説明するための図(普通可変入賞球装置が開放状態)であり、図1中の“IV部”を拡大した説明図である。図4に示す普通可変入賞球装置6Bは、対の可動片503が鉛直方向に対して傾倒し、遊技球が第2始動入賞口51に進入しやすい開放状態にある。そのため、遊技球は、図3には記載していない矢印355を辿る経路を移動することが可能となる。なお、図4に示す他の矢印は、図3に示す矢印と同様である。
矢印355に示す方向へ移動した遊技球は、傾倒した対の可動片503に衝突しながら第2始動入賞口51を飛び越えて、左遊技領域7aから右遊技領域7bへ移動した遊技球である。このように移動した遊技球は、一度、遊技者に第2始動入賞口51に進入すると思わせただけに、第2始動入賞口51に進入しなかったことに対して、遊技者の落胆は大きなものとなる。しかしながら、このように第2始動入賞口51を飛び越えた遊技球は、矢印460に示すように、左遊技領域7aと右遊技領域7bとの境界に位置する第2通過ゲート42を通過することが可能である。第2通過ゲート42を通過した遊技球はアウト口(不図示)に進入する。
一方、左遊技領域7aに打ち込まれた遊技球には、第2通過ゲート42を通過しないものも存在する。図5は、左打ちされ第2通過ゲート42を通過しない遊技球の動きを説明するための図であり、図1中の“V部”を拡大した説明図である。なお、図5に示す普通可変入賞球装置6Bは、対の可動片503が傾倒し、遊技球が第2始動入賞口51に進入しやすい開放状態にある。
図5に示すように、風車47が左回りに回転し、矢印310の方向に振り分けられた遊技球は、左遊技領域7aを流下していき、矢印365で示す経路、あるいは矢印370で示す経路を辿る。矢印365で示す経路を辿る遊技球は、左遊技領域7aを第2通過ゲート42近傍にまで移動し、第2通過ゲート42を通過することなく、その左方を落下する遊技球である。また、矢印370で示す経路を辿る遊技球は、第1特別可変入賞球装置43に向けて移動する遊技球である。矢印370の方向へ移動した遊技球は、第1特別可変入賞球装置43の可動片43aが傾倒して開放状態にある場合には、第1大入賞口52に進入し、可動片43aが起立して閉鎖状態にある場合には、第1大入賞口52に進入することなくアウト口(不図示)に進入する。
風車47が右回りに回転し、矢印320の方向に振り分けられた遊技球が、第2通過ゲート42を進入しない経路として、図5では以下の3つの経路を示している。1つ目は、矢印320、矢印330、矢印365を辿る経路である。この経路は、遊技球が、障害釘群501の隙間から落下し(矢印330)、第2通過ゲート42の左方を流下し(矢印365)、図示しないアウト口に進入する経路である。2つ目は、遊技球が、矢印320、矢印345を辿る経路である。この経路は、遊技球が障害釘群501に導かれながら普通入賞球装置6Aに向けて移動し、対の障害釘群502の隙間から第1始動入賞口50に進入する経路である。3つ目は、遊技球が、矢印320、矢印356を辿る経路である。この経路は、遊技球が障害釘群501に導かれながら普通可変入賞球装置6Bに向けて移動し、開放状態にある第2始動入賞口51に進入する経路である。このように、遊技球は、第1始動入賞口50及び第2始動入賞口51に進入することにより、第2通過ゲート42を通過することが不可能となる。
このように、左遊技領域7aに打ち込まれた遊技機において、風車47により振り分けられて矢印310の方向に移動する遊技球、障害釘群501の隙間から落下して矢印330の方向に移動する遊技球、及び普通可変入賞球装置6Bに設けられた起立した可動片503にぶつかり矢印350の方向に移動する遊技球は、第1始動入賞口50及び第2始動入賞口51へ進入する可能性がなくなった遊技球である。このような遊技球であったとしても、左遊技領域7aと右遊技領域7bとの境界に設けられた第2通過ゲート42を通過する可能性を生じさせることができる。
また、普通入賞球装置6Aの上方に設けられた対の障害釘502を飛び越えて右遊技領域7bへ移動した(矢印340の方向に移動した)遊技球、及び、傾倒した対の可動片503に衝突しながら第2始動入賞口51を飛び越えて、左遊技領域7aから右遊技領域7bへ移動した(矢印355の方向に移動した)遊技球は、遊技者に第1始動入賞口50又は第2始動入賞口51に入賞するだろうと思わせつつ、第1始動入賞口50及び第2始動入賞口51へ進入する可能性がなくなった遊技球である。そのため、第1始動入賞口50及び第2始動入賞口51に進入しなかったことに対して、遊技者の落胆は大きなものとなるが、このような遊技球であったとしても、左遊技領域7aと右遊技領域7bとの境界に設けられた第2通過ゲート42を通過する可能性がある。そのため、遊技者は、最後まで遊技球の動きに注目することができるとともに、遊技の興趣を一層高めることができる。
このように、パチンコ遊技機1が、通常状態に制御されている場合に、遊技球が左打ちされることにより、特別経路を移動する(左遊技領域7aを移動する)遊技球は、普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口50に進入することが可能であるとともに、左遊技領域7aと右遊技領域7bとの境界に位置する第2通過ゲート42を通過することが可能である。これにより、第1特別図柄による可変表示と普通図柄による可変表示とが実行されるとともに、普通図柄による可変表示が当たりとなることにより、普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口51への遊技球の進入が可能となる。これにより、第2特別図柄による可変表示が生じる。このように、遊技球の移動経路の1つである特別経路上に、普通入賞球装置6A、普通可変入賞球装置6B、及び第2通過ゲート42が配されている。
次に、右打ちすることにより右遊技領域7bを移動(流下)する遊技球の動きについて説明する。なお、右打ちされて、右遊技領域7bを流下する遊技球の経路を総称して、特定経路と総称する。
図6は、右打ちされ第2通過ゲート42を通過する遊技球の動きを説明するための図(普通可変入賞球装置が閉鎖状態)であり、図1中の“VI部”を拡大した説明図である。遊技者によって打球操作ハンドルが操作されて右打ちされると、矢印400に示すように、遊技球は、右遊技領域7bにおいて、右下方へと移動する。やがて、遊技球は、風車48又は第1通過ゲート41に到達する。風車48に到達した遊技球は、回転する風車48によって左右に振り分けられる。
風車48が左回りに回転することで、矢印410に示すように左に振り分けられた遊技球は、障害釘群505を転がりながら普通可変入賞球装置6Bの方向へ移動していく。なお、風車48の左方には、風車48により左に振り分けられた遊技球が衝突し、衝突した遊技球を下方に向けて流下させる障害釘群504が形成されている。障害釘群504は、風車48により左に振り分けられた遊技球を、普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口50に進入しづらくすることを目的として立設されたものである。。これにより、右打ちされた遊技球が、第1始動入賞口50に進入することは極めて稀な現象となっている。これにより、右打ちした遊技球を、多くの賞球を得やすい第2特図ゲームを開始させる第2始動入賞口51へと進入させることができる。また、遊技球を右打ちする場合と、左打ちする場合とで、進入可能な始動口が異なるため、遊技の興趣を一層高めることが可能となる。
一方、風車48が右回りに回転することで、矢印420に示すように右に振り分けられた遊技球は、左に振り分けられた遊技球と同様に、障害釘群505を転がりながら普通可変入賞球装置6Bの方向へ移動していく。
また、矢印430の方向に移動する遊技球は、第1通過ゲート41を通過し、風車48により振り分けられた遊技球と同様に、障害釘群505を転がりながら普通可変入賞球装置6Bの方向へ移動していく。第1通過ゲート41を通過した遊技球は、第1ゲートスイッチ21A(図2)により検出され、普通図柄表示器20(図1)による普通図柄の可変表示が実行可能となる。
矢印410、矢印420、及び矢印430の経路から、障害釘群505を転がる遊技球は、例えば、主に2つの経路を辿って第2通過ゲート42を通過する。1つ目は、矢印440、矢印460を辿る経路、2つ目は、矢印450、矢印460を辿る経路である。
矢印440の方向へ移動した遊技球は、障害釘群505の隙間から落下した遊技球であり、普通可変入賞球装置6Bに設けられた第2始動入賞口51に進入することが不可能となっている。矢印440の方向へ移動した遊技球は、多数の障害釘に衝突しながら下流へと移動し、矢印460に示すように、左遊技領域7aと右遊技領域7bとの境界に位置する第2通過ゲート42を通過する。第2通過ゲート42を通過した遊技球はアウト口(不図示)に進入する。
矢印450の方向へ移動した遊技球は、普通可変入賞球装置6Bに設けられた鉛直に起立した可動片503にぶつかり、第2始動入賞口51に進入しなかった遊技球である。矢印450の方向へ移動した遊技球は、多数の障害釘に衝突しながら下流へと移動し、矢印460に示すように、左遊技領域7aと右遊技領域7bとの境界に位置する第2通過ゲート42を通過する。第2通過ゲート42を通過した遊技球はアウト口(不図示)に進入する。
矢印440、矢印450の方向へ移動した遊技球は、第2始動入賞口51への進入が不可能となった遊技球である。このような遊技球であっても、左遊技領域7aと右遊技領域7bとの境界に設けられた第2通過ゲート42に通過させることができる。また、右打ちされた遊技球は、矢印430及び460を辿る経路を移動することで、第1通過ゲート41及び第2通過ゲート42の2つの通過ゲートを通過することが可能である。これにより、普通図柄表示器20による普通図柄の可変表示を多く実行することが可能となる。
また、図7は、右打ちされ第2通過ゲート42を通過する遊技球の動きを説明するための図(普通可変入賞球装置が開放状態)であり、図1中の“VII部”を拡大した説明図である。図6に示す普通可変入賞球装置6Bは閉鎖状態にある。一方、図7に示す普通可変入賞球装置6Bは、対の可動片503が傾倒し、遊技球が第2始動入賞口51に進入しやすい開放状態にある。そのため、遊技球は、図6には記載していない矢印455を辿る経路を移動することが可能となる。なお、図7に示す他の矢印は、図6に示す矢印と同様である。
矢印455に示す方向へ移動した遊技球は、傾倒した対の可動片503に衝突しながら第2始動入賞口51を飛び越えて、右遊技領域7bから左遊技領域7aに移動した遊技球である。このように移動した遊技球は、一度、遊技者に第2始動入賞口51に進入すると思わせただけに、第2始動入賞口51に進入しなかったことに対して、遊技者の落胆は大きなものとなる。しかしながら、このように第2始動入賞口51を飛び越えた遊技球は、矢印360に示すように、左遊技領域7aと右遊技領域7bとの境界に位置する第2通過ゲート42を通過することが可能である。第2通過ゲート42を通過した遊技球はアウト口(不図示)に進入する。
一方、右遊技領域7bに打ち込まれた遊技球には、第2通過ゲート42を通過しないものも存在する。図8は、右打ちされ第2通過ゲート42を通過しない遊技球の動きを説明するための図であり、図1中の“VIII部”を拡大した説明図である。なお、図8に示す普通可変入賞球装置6Bは、対の可動片503が傾倒し、遊技球が第2始動入賞口51に進入しやすい開放状態にある。
図8に示すように、風車48に振り分けられた(矢印410及び矢印420の方向へ移動する)遊技球、及び第1通過ゲート41を通過した遊技球は、例えば、以下に示す3つの経路を通過可能である。1つ目は、矢印470で示す経路、2つ目は、矢印440、矢印465を辿る経路、3つ目は、矢印456で示す経路である。
矢印470で示す経路を辿る遊技球は、障害釘群505の隙間から落下し、第2特別可変入賞球装置44に向けて移動する遊技球である。矢印470の方向へ移動した遊技球は、第2特別可変入賞球装置44の可動片44aが傾倒して開放状態にある場合には、第2大入賞口53に進入し、可動片44aが起立して閉鎖状態にある場合には、第2大入賞口53に進入することなくアウト口(不図示)に進入する。
矢印440の方向へ移動する遊技球は、障害釘群505の隙間から落下した遊技球であり、多数の障害釘にぶつかりながら流下し、やがて矢印465に示すように、第2通過ゲート42を通過することなく、その右方を落下する。そして、図示しないアウト口に進入する。
また、矢印456の方向へ移動する遊技球は、障害釘群505に導かれながら開放状態にある普通可変入賞球装置6Bに移動し、第2始動入賞口51に進入する遊技球である。遊技球は、第2始動入賞口51に進入することにより、パチンコ遊技機1内部に取り込まれ第2通過ゲート42を通過することがなくなる。
このように、パチンコ遊技機が、時短状態に制御されている場合、及び確変状態に制御されている場合に、遊技球が右打ちされることにより、特定経路を移動する(右遊技領域7bを移動する)遊技球は、第1通過ゲート41及び第2通過ゲート42の複数の通過ゲートを通過することができる。これにより、普通図柄による可変表示を高頻度で実行することができ、普通図柄による可変表示が当たりとなることにより、普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口51に、遊技球を進入することができる。これにより、第2特別図柄による可変表示が実行される。このように、遊技球の移動経路の1つである特定経路上に、第1通過ゲート41、普通可変入賞球装置6B、及び第2通過ゲート42が配されている。
以上説明したように、パチンコ遊技機1においては、右打ちされた1の遊技球を、遊技領域7の右部に設けられた第1通過ゲート41と、遊技領域の下部に設けられた第2通過ゲート42とのそれぞれに通過させることが可能である。このように遊技球が、第1通過ゲート41及び第2通過ゲート42を通過することで、普通図柄の可変表示が実行され、可変表示結果が「普図当り」となったことに対応して、普通可変入賞球装置6Bが、遊技者に有利な開放状態となる。遊技者は、このような開放状態となることを望む。そのため、遊技者は、右打ちされ特定経路を移動する1の遊技球が、異なる場所に設けられた2つの通過ゲートを通過するか否かに注目する。これにより、遊技球の動きに注目させることができるとともに、遊技の興趣を高めることができる。
また、時短状態に制御されている場合、及び確変状態に制御されている場合に遊技球が打ち込まれる右遊技領域7bは、移動する1の遊技球が、第1通過ゲート41及び第2通過ゲート42の2つの通過ゲートを通過可能となるように構成されている。これにより、普通図柄の可変表示の保留記憶が途切れにくくなることから、普通可変入賞球装置6Bの開放状態となる頻度を高めることができる。これにより、時短状態時、及び確変状態時に、普通可変入賞球装置6Bが開放状態とならない状況を少なくすることができ、遊技者にとって快適に遊技を行うことが可能となる。
なお、左打ちされて左遊技領域7a内の特別経路を辿る遊技球は、第1通過ゲート41を通過不可能であり、第2通過ゲート42のみを通過することが可能である。このように、遊技球を右打ちする場合と、左打ちする場合とで、通過することが可能な通過ゲートの数を異ならせることができ、遊技の興趣を一層高めることが可能となる。
また、パチンコ遊技機1においては、遊技領域7の上部に第1通過ゲート41が設けられ、遊技領域7の中部に普通可変入賞球装置6Bが設けられ、遊技領域7の下部に第2通過ゲート42が設けられている。このように、右遊技領域7b内の特定経路の上流側から下流側に、第1通過ゲート41、第2始動入賞口51が形成された普通可変入賞球装置6B、第2通過ゲート42が、これらの順に配置されている。これにより、第2始動入賞口51に進入することなく流下する遊技球が、アウト口(不図示)の直前に設けられた第2通過ゲート42を通過する可能性が生じる。この結果、遊技領域を移動する遊技球の動きに、最後まで注目させることができる。
また、右遊技領域7bに配された風車48の左方には、障害釘群504が形成されている。この障害釘群504は、右打ちされた遊技球(特定経路を移動する遊技球)が普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口50に進入しづらくさせている。一方、左遊技領域7aには、左打ちされた遊技球(特別経路を移動する遊技球)の第1始動入賞口50への進入をしづらくさせる目的の障害釘群は設けられていない。そのため、左打ちされた遊技球は、普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口50に進入可能である。これにより、遊技球を右打ちする場合と、左打ちする場合とで、進入可能な始動入賞口を異ならせることができる。また、有利度の高い大当りの選択割合が第1特別図柄表示装置4Aによる特図ゲームよりも第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームの方が高いため、遊技球を右打ちする場合と、左打ちする場合とで、有利度を異ならせて多様な遊技性を持たせることができ、遊技の興趣を一層高めることが可能となる。
また、パチンコ遊技機1においては、第2通過ゲート42が、普通入賞球装置6A、及び普通可変入賞球装置6Bの下方に設けられている。これにより、遊技領域を移動している途中で、第1始動入賞口50及び第2始動入賞口51へ進入する可能性がなくなった遊技球が、遊技領域7の下部に設けられた第2通過ゲート42を通過する可能性が生じる。これにより、遊技球の動きを最後まで注目させることができる。
また、左遊技領域7aを移動する(特定経路を移動する)遊技球が、普通入賞球装置6Aの上方に設けられた対の障害釘502を飛び越えて右遊技領域7bへ移動し、あるいは、傾倒した対の可動片503に衝突し第2始動入賞口51を飛び越えて、右遊技領域7bへ移動することがある。このような遊技球は、遊技者に第1始動入賞口50又は第2始動入賞口51に入賞するだろうと思わせつつ、第1始動入賞口50及び第2始動入賞口51に進入しなかった遊技球である。そのため、第1始動入賞口50及び第2始動入賞口51に進入しなかったことに対して、遊技者の落胆は大きなものとなりやすい。しかしながら、このような遊技球であったとしても、移動する遊技領域を右遊技領域7bに変更したまま(移動する経路を特別経路から特定経路に変更したまま)、遊技領域7の下部に設けられた第2通過ゲート42を通過する可能性が生じる。これにより、遊技者は、最後まで遊技球の動きに注目することができるとともに、遊技の興趣を一層高めることができる。
また、右遊技領域7bを移動する(特別経路を移動する)遊技球においても、傾倒した対の可動片503に衝突し第2始動入賞口51を飛び越えて、左遊技領域7aへ移動することがある。このような遊技球であったとしても、移動する遊技領域を左遊技領域7aに変更したまま(移動する経路を特定経路から特別経路に変更したまま)、遊技領域7の下部に設けられた第2通過ゲート42を通過する可能性が生じる。これにより、遊技者は、最後まで遊技球の動きに注目することができるとともに、遊技の興趣を一層高めることができる。
また、左遊技領域7aと右遊技領域7bとの境界に第2通過ゲート42が設けられている。これにより、遊技球が打ち込まれる遊技領域にかかわらず、遊技球が第2通過ゲート42を通過する機会を与えることがことができる。つまり、遊技球が打ち込まれる遊技領域にかかわらず、普通図柄による可変表示を実行することができ、普通図柄による可変表示が当たりとなることにより、普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口51に、遊技球が進入することができる。これにより、第2特別図柄による可変表示が実行されるため、第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームの実行機会を増やすことができ、遊技の興趣を一層高めることができる。
また、パチンコ遊技機1においては、第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームにおいて、第1特別図柄表示装置4Aによる特図ゲームに比べて、大当たりとなった場合の14ラウンド大当たりの出現率が高く設定されている(すなわち、多くの賞球が期待できる)。そのため、遊技者は、普通図柄の可変表示の開始条件となる第2通過ゲート42に遊技球が通過することを期待する。そのため、遊技者に、最後まで遊技球の動きに注目させることができる。
この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。上記実施の形態に係る遊技機においては、第1及び第2通過ゲート41、42の2つの通過ゲートを設け、特別経路を移動する遊技球(左遊技領域7aを移動する遊技球)は第2通過ゲート42を、特定経路を移動する遊技球(右遊技領域7bを移動する遊技球)は第1及び第2通過ゲート41、42を通過可能としていた。しかしながら、設ける通過ゲートの個数は、特に限定されるものではなく、2つ以上の通過ゲートを適宜設ければよい。また、遊技球が、異なる経路(例えば、特別経路と特定経路)を移動することで、通過可能な通過ゲートの数を同じにしてもよいし、異ならせるようにしてもよい。
また、第1特別可変入賞球装置43及び第2特別可変入賞球装置44の下方に通過ゲートを設けて、大入賞口に進入しなかった遊技球が通過ゲートを通過する可能性を生じさせるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、遊技機の一例としてパチンコ機を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。
1 パチンコ遊技機
2 遊技盤
5 表示装置
6A 普通入賞球装置
6B 普通可変入賞球装置
7 遊技領域
7a 左遊技領域
7b 右遊技領域
41 第1通過ゲート
42 第2通過ゲート
43 第1特別可変入賞球装置
44 第2特別可変入賞球装置
50 第1始動入賞口
51 第2始動入賞口
503 可動片

Claims (1)

  1. 遊技媒体が移動可能な複数の経路が設けられた遊技機において、
    前記複数の経路のうちの特定経路には、
    遊技媒体が進入し易い状態と進入困難な状態とに、変化可能な可変装置と、
    遊技媒体の通過に応じて、前記可変装置を進入し易い状態に変化させるための複数の特定領域と、が設けられ、
    前記特定経路を移動する1の遊技媒体がそれぞれを通過することが可能なように、前記複数の特定領域が配置されており、
    前記複数の特定領域のうち1の特定領域は、前記可変装置の下流側で、該可変装置の下に導かれた遊技媒体が通過可能な位置に配置されていることを特徴とする遊技機。
JP2015189159A 2015-09-28 2015-09-28 遊技機 Active JP6576764B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015189159A JP6576764B2 (ja) 2015-09-28 2015-09-28 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015189159A JP6576764B2 (ja) 2015-09-28 2015-09-28 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017063808A JP2017063808A (ja) 2017-04-06
JP6576764B2 true JP6576764B2 (ja) 2019-09-18

Family

ID=58490759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015189159A Active JP6576764B2 (ja) 2015-09-28 2015-09-28 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6576764B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017063808A (ja) 2017-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6886767B2 (ja) 遊技機
JP6534967B2 (ja) 遊技機
JP6391233B2 (ja) 遊技機
JPWO2008050561A1 (ja) 遊技機
JP6377653B2 (ja) 遊技機
JP2016221033A (ja) 遊技機
JP6534966B2 (ja) 遊技機
JP5544115B2 (ja) パチンコ機
JP6240415B2 (ja) 遊技機
JP2017029269A (ja) 遊技機
JP6576764B2 (ja) 遊技機
JP2016174675A (ja) 弾球遊技機
JP6682204B2 (ja) 遊技機
JP2008079831A (ja) 遊技機
JP2014168532A (ja) 遊技機
JP2023015934A (ja) 遊技機
JP6242323B2 (ja) 遊技機
JP6027194B1 (ja) 遊技機
JP2005237474A (ja) 遊技機
JP6549539B2 (ja) 遊技機
JP2010201199A (ja) 遊技機
JP2018143671A (ja) 遊技機
JP6996871B2 (ja) 遊技機
JP6776198B2 (ja) 遊技機
JP2018186869A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181016

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190813

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6576764

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250