JP5544115B2 - パチンコ機 - Google Patents

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本発明は遊技機に関し、特に複数の始動入賞部品及びこれに対応する複数の特別図柄表示装置を備えるパチンコ機に関する。
従来、遊技盤上に第一の特別図柄表示装置と第二の特別図柄表示装置とを備え、第一の始動入賞部品への始動入賞を契機として第一の抽選を行って、その抽選結果を第一の特別図柄表示装置に変動表示後に停止表示させる遊技と、第二の始動入賞部品への始動入賞を契機として第二の抽選を行ってその抽選結果を第二の特別図柄表示装置に変動表示後に停止表示させる遊技とを同時に行い、第一の識別情報としての特別図柄又は第二の識別情報としての特別図柄が予め定められた態様で表示されることにより所謂「大当り」や「大当り」よりも特典付与の少ない所謂「小当り」を発生させるパチンコ機が知られている。
特開2005−185353号公報 特開2008−48990号公報 特開2008−142458号公報
この種のパチンコ機では、第一又は第二の始動入賞を契機として行われた第一又は第二の抽選結果がその後の第一又は第二の抽選によって当りの得られる確率を高確率とする高確率大当りであって、当りの得られる確率を高確率とした状態である高確率遊技が実行されている間に、第一又は第二の始動入賞を契機として行われる第一又は第二の抽選結果がその後の第一又は第二の抽選によって当りの得られる確率を上記高確率より低い低確率とする低確率大当りである場合には、高確率遊技が終了し、低確率遊技へ移行する形態をとるのが一般的である。
なお、具体的には第一又は第二の抽選結果が「高確率大当り」である場合には表示器上に奇数の数字の組み合わせ(7・7・7、3・3・3等)や特定のキャラクター図柄の組み合わせ態様が表示され、「低確率大当り」である場合には偶数の数字の組み合わせ(2・2・2、4・4・4等)や前記特定のキャラクター以外の特定のキャラクター図柄の組み合わせ態様が表示される。
そして、遊技者は「高確率大当り」に当選し、当該「高確率大当り」に基づいて実行される大当り遊技が終了した後に遊技状態が高確率遊技に移行した場合には、当該状態ができるだけ長く継続することを望み、高確率遊技が終了することを回避しようとする。
しかしながら、大当り後の遊技状態が低確率遊技となるか或いは高確率遊技となるかは、第一又は第二の始動入賞部品への入賞を契機とする主制御装置の内部的な抽選によって決定されるため、遊技者が大当り後の状態を意図的に選択或いは操作することは不可能であり、遊技者の技量が反映されることがなくパチンコ機の趣向性、面白さを著しく減殺させる結果を招いていた。
本発明は、上記課題を解決すべく、高確率遊技が実行されている間に得られる第一の抽選結果が「低確率大当り」である場合でも、高確率遊技を維持できる可能性を遊技者に与えることができるパチンコ機を提供する。
前記課題を解決すべく本発明に係る第一の構成として、第一の始動入賞部品への球の検出を契機とする第一の抽選を実行し、第一の抽選結果に基づいて識別情報の変動表示を実行する表示装置を制御する制御装置を備え、制御装置が、変動表示後の識別情報が第一の抽選結果として予め規定された大当りの態様であることに基づき大当り遊技を開始するパチンコ機であって、制御装置が確率変動遊技継続支援手段を備え、確率変動遊技継続支援手段が、前記大当りが大当り遊技後の第一の抽選によって当りの得られる確率を高確率とする高確率大当りであって、かつ、高確率大当り後に実行される高確率遊技が実行されている間に、第一の抽選が行われ、当該第一の抽選結果がその後の第一の抽選によって当りの得られる確率を前記高確率より低い低確率とする低確率大当りである場合に、当該低確率大当りに基づいて制御装置が実行する大当り遊技を開始する前に、第二の始動入賞部品への球の検出を契機とする第二の抽選が実行され、かつ、当該第二の抽選結果に基づいて変動する識別情報の変動表示後の識別情報が第二の抽選結果として予め規定された当り態様であることに基づき実行される当り遊技が開始されるという条件の達成により、低確率大当りを外れに変換して高確率遊技を継続させる構成とした。
本構成によれば、高確率遊技が実行されている間に、第一の抽選結果が低確率大当りである場合であっても、当該低確率大当りを回避するための特定条件の達成を条件として、低確率大当りを外れに変換することにより、遊技者は、特定条件を達成すべく自己の技量を発揮して遊技が行え、かつ、特定条件の達成により低確率大当りが回避(外れに変換)されることからパチンコ機の趣向性、面白さを著しく向上させることができる。
また、遊技者は高確率遊技中に当選した「低確率大当り」を回避するために、第二の始動入賞部品へ遊技媒体としての球を入賞させ、かつ、当該第二の始動入賞を契機として抽選される結果が「当り」であり当該「当り」に基づく遊技を開始させる必要があるため、遊技者の技量を発揮させることができ、遊技の趣向性、面白みを著しく向上させることができる。
また、第の構成として、制御装置が、第一の抽選により設定される識別情報の変動時間情報から低確率大当りに基づいて実行される当り遊技が開始されるまでの時間を算出する特定条件達成支援手段を備え、特定条件達成支援手段が、算出された低確率大当りに基づく大当り遊技が開始されるまでの時間と、第二の抽選結果に基づいて変動する予め定められた前記識別情報の変動時間とから、遊技者に前記特定条件を達成させるための報知時期を算出する構成とした。
本構成によれば、特定条件達成支援手段が算出された低確率大当りに基づく当り遊技が開始されるまでの時間と、第二の抽選結果に基づいて変動する予め定められた前記識別情報の変動時間とから報知時期を算出することから、遊技者に前記特定条件を達成させるために、適切な時期に報知を開始することができる。
また、第の構成として、第二の抽選結果に基づいて変動する予め定められた識別情報の変動時間を第一の抽選結果に基づいて変動する識別情報の複数の変動時間のうち、最も短い変動時間よりも短い変動時間に設定した。
本構成によれば、第一の抽選結果に基づいて変動する識別情報の変動時間が如何なる時間であっても、低確率大当りに基づく大当り遊技が開始する前に報知を開始することができる。
また、第の構成として、制御装置が複数の抽選を実行する主制御装置と、主制御装置から送信されるコマンドに基づいて遊技処理を実行する副制御装置とに機能分割され、副制御装置が算出された報知時期に報知を行う報知手段を制御する構成とした。
本構成によれば、制御装置が機能分割されたことにより、主制御装置が入賞に基づく抽選処理及び当該抽選結果に基づく各遊技部品への制御処理を一括して行う場合に比べ、主制御装置に加わる負荷が低減される。
なお、上記の発明の概要は本発明の必要な特徴のすべてを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
本発明に係るパチンコ機の外観を示す概略正面図。 本発明に係るパチンコ機の制御ブロック図。 低確率遊技又は高確率遊技である場合に第一の抽選で参照されるデータマップ。 (a)は第二の抽選で採用されるデータマップ、(b)は強制停止処理で採用されるデータマップ。 大当り遊技と小当り遊技との関係を示すタイムチャート。 第一の抽選処理の流れを示すフローチャート。 第二の抽選処理の流れを示すフローチャート。 第一特別図柄変動コマンドの送信処理の流れを示すフローチャート。 報知コマンドの送信処理の流れを示すフローチャート。 強制停止コマンドの送信処理の流れを示すフローチャート。 他の実施例において採用されるデータマップ。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
図1及び図2を参照し、パチンコ機の全体構成について説明する。
本発明に係るパチンコ機は、遊技全般を司る制御装置40を中心として遊技処理が実行される形態をとり、遊技盤10に配置された入力側としての多様な始動部品や入賞部品により、遊技者によって打ち込まれる遊技球(以下、球という)が検出されることを契機として、制御装置40が出力側の多様な遊技部品を制御する。
パチンコ機の遊技機枠1は、島と呼ばれる図外の遊技機設置構造体に設置される。
遊技機枠1の前部には、ガラス又は合成樹脂からなる透過性パネル2で閉鎖された開口部3、開口部3よりも下方に設けられた皿4、皿4の例えば右下側に設けられた発射操作機構5、遊技機枠1の周囲に設けられた表示灯6や放音孔部を備える。表示灯6は内部にLED等の発光体を備える。放音孔部の裏側にはスピーカ7等が設けられる。
遊技機枠1の裏部又は遊技機設置構造体には賞球払出装置60が取り付けられる。賞球払出装置60は制御装置40からの払い出し信号により駆動され、遊技機設置構造体に設置された図外の補給装置から供給された球を皿4内に払い出す。
遊技盤10は、透過性パネル2が閉じられた状態において、透過性パネル2の裏側に位置するように遊技機枠1に格納される。遊技盤10の前面と透過性パネル2との間には、発射機構11から発射された球(パチンコ球)の飛び交う遊技領域13がガイドレール14で囲まれた内側の領域として形成される。遊技領域13には、発射操作機構5の操作により発射機構11から発射された球が球通路14aを経由して導かれる。遊技領域13内に導かれた球は遊技盤10を流下する過程において後述する始動部品や入賞部品等に入賞する。
遊技領域13内には、概略、第一の始動入賞部品15A(以下、第一始動入賞部品という)と、第二の始動入賞部品15B(以下、第二始動入賞部品という)と、普通図柄始動部品15Cと、第一の特別図柄表示装置16A(以下、第一特別図柄表示装置という)と、第二の特別図柄表示装置16B(以下、第二特別図柄表示装置という)と、普通図柄表示装置16Cと、演出用図柄表示装置17と、大入賞部品18と、小当り入賞部品19と、始動入賞保留数表示器24、普通図柄保留数表示器25が設けられる。
また、遊技盤10には遊技領域13内に打ち出された球を阻止又は誘導する釘群10aや風車10b、及びいずれの始動、入賞部品にも取込まれなかった球を遊技盤10の裏側へ回収するアウト口10cなどが設けられる。以下、各構成を詳説する。
第一始動入賞部品15Aは、遊技盤10の左右方向正面に取り付けられる部品であって、遊技盤10の前側へ突出し、上方から流下する球を受け入れる前壁と、遊技盤10の裏側に設けられた図外の球排機構に連通する入賞口21を有する。
入賞口21は、球が第一始動入賞部品15Aに取込まれたことを検出する例えば近接スイッチ等により構成される第一始動検出器30を有し、第一始動検出器30は第一始動検出信号を制御装置40に出力する。
制御装置40は第一始動検出信号の入力を契機として、後述する第一抽選手段52による第一の抽選処理を実行し、当該抽選結果に基づいて第一特別図柄表示装置16A及び演出用図柄表示装置17に表示される識別情報の変動処理や、大入賞口作動ソレノイド63を駆動して開閉体18aを開放する大当り遊技を開始する。なお、以下、複数の検出器についての説明を行うが制御装置40の構成及び複数の検出信号に基づく制御装置40の具体的な制御系については後述する。
入賞口21の両側には、入賞口21への球の取り込みをサポートする一対の羽根22が左右方向に開閉自在に取り付けられる。羽根22は閉鎖状態(直立状態)において球が入賞口21の両側から取込まれるのを阻み、一定条件が成立したときに閉鎖状態から開放状態(略水平状態)に移行し、球が入賞口21の両側から取込まれるのをサポートする。羽根22は、後述する普通図柄始動部品15Cを球が通過したことを契機として、制御装置40が有する図外の抽選カウンタにより実行される抽選結果が「当り」と判定された場合に、第一始動口作動ソレノイド61が駆動されることにより開放し、現在の遊技状態が「低確率遊技」である場合には、例えば開放状態を0.6秒間維持し、現在の遊技状態が「高確率遊技」である場合には、例えば開放状態を2.7秒間維持し、かつ、同様の動作を所定間隔ごとに例えば3回繰り返す。即ち、遊技状態が「高確率遊技」である場合には、遊技者は容易に球を第一始動入賞部品15Aに取込ませることが可能である。
ここで「低確率遊技」とは遊技状態を区別する用語であって、球が第一始動検出器30により検出されたことや、普通図柄始動部品15Cを球が通過したことを契機として制御装置40により実行される抽選処理の結果が「当り」となる確率が「高確率遊技」の場合と比較して低い遊技状態をいう。
例えば、「低確率遊技」においては球が第一始動入賞部品15Aに取込まれたことを契機として制御装置40による抽選処理が実行され、後述の大入賞部品18の開閉体18aが開放する「大当り」となる確率が350分の1と設定され、球が普通図柄始動部品15Cを通過したことを契機として制御装置40による抽選処理が実行され、羽根22が開放する確率が12分の1と設定される。
一方で「高確率遊技」は「低確率遊技」とは逆に、第一始動入賞部品15Aに取込まれたことを契機として大入賞部品18の開閉体18aが開放する「大当り」となる確率や、普通図柄始動部品15Cを通過したことを契機として羽根22が開放する確率が高い遊技状態をいう。
例えば、「高確率遊技」において「大当り」となる確率は「低確率遊技」の大当り確率の10倍の35分の1として設定され、羽根22が開放する確率が12分の10として設定される。なお、「高確率遊技」においては、必ずしも羽根22が開放する確率を高く設定する必要はなく、「大当り」のみの確率を高く設定する構成でもよい。
第二始動入賞部品15Bは、遊技盤10における球通路14aと離れた側方に取り付けられる部品であって、流下する球を通過させる形態のゲート部品である。第二始動入賞部品15Bは球が第二始動入賞部品15Bを通過したことを検出する第二始動検出器31を有し、第二始動検出器31は第二始動検出信号を制御装置40に出力する。制御装置40は第二始動検出器31による第二始動検出信号の入力を検知した場合、第二の抽選手段による抽選を実行し、当該抽選結果が「当り」(小当り)である場合に下方に位置する後述の羽根19bを開放する(小当り遊技)。なお、「小当り」時における羽根19bの開放は小当り入賞口作動ソレノイド62が駆動されることにより行われ、例えば、0.6秒の間開放状態を維持し、これを一回又は複数回繰り返す。なお、本例においては第二始動入賞部品15Bを通過型としたが、これに限られるものではなく、取り込み型の入賞口としてもよい。
普通図柄始動部品15Cは、遊技盤10における球通路14aと近い側方に取り付けられるゲート部品である。普通図柄始動部品15Cは普通図柄検出器32を有し、普通図柄検出器32は普通図柄始動検出信号を制御装置40に出力する。
第一特別図柄表示装置16A、第二特別図柄表示装置16B及び普通図柄表示装置16Cは、遊技盤10の両側下方に分かれて設けられる表示装置であって、例えば数字や数字以外の任意の組み合わせを変動表示可能な7セグメント表示器や、表示面にマルやバツ等の記号が付された表示ランプ等により構成される。当該複数の表示装置は制御装置40から出力されるコマンドにより変動を開始し、制御装置40により実行される抽選の結果を遊技者に視認させ、抽選の結果を報知するように予め規定された態様で識別情報を停止する。
識別情報とは抽選結果が「当り」や「外れ」であることを予め定められた態様により表示する「特別図柄」とも称され、例えば第一の抽選の結果が「当り」である場合にはセグメントに「7」や「8・8」等、遊技者が数字として認識可能な形状又はこれらの組み合わせ等の予め定められた識別情報の態様が停止表示され、「外れ」である場合に表示される「_」や「―」等数字として認識不能な形状又はこれらの組み合わせ等の予め定められた識別情報の態様が停止表示される。
また、第一特別図柄表示装置16A、第二特別図柄表示装置16B及び普通図柄表示装置16Cはそれぞれ、第一始動検出器30、第二始動検出器31、普通図柄検出器32から出力される検出信号の入力を契機として制御装置40により実行される抽選結果としての識別情報を変動、停止表示する表示装置であり、3つの抽選結果としての識別情報は前記複数の表示装置に対して個別に表示される。
始動入賞保留数表示器24、普通図柄保留数表示器25は例えば、遊技盤10の下方側部に設けられ、遊技盤10の左右方向に複数配列されるLED等により構成される。
始動入賞保留数表示器24は、球が第一始動入賞部品15Aに取込まれたこと(第一始動検出器30に検出されたこと)を遊技者に視認させるための複数のLEDランプを有する。始動入賞保留数表示器24は、第一特別図柄表示装置16Aに表示される識別情報が変動中であって、かつ、球が第一始動入賞部品15Aに取込まれた場合に、例えば最も外側のLEDを点灯し、その後順次点灯数を増加させることにより球が第一始動入賞部品15Aに取込まれたことを最大4つまで報知可能である。
また同様に、普通図柄保留数表示器25は、球が普通図柄始動部品15Cを通過した時に、順次点灯数を増加させることにより球が普通図柄始動部品15Cを通過したことを最大4つまで報知可能である。
演出用図柄表示装置17は、遊技盤10の裏部又は遊技機枠1の裏部に取り付けられ、表示画面が透過性パネル2を通して遊技機枠1の前側から視認可能となっている。演出用図柄表示装置17としては、例えばCRT、液晶等のように表示画面内における表現形態を電気的に変えられる表示装置や、回動自在な複数のドラムに付された数字や図柄を任意の組み合わせとし得るドラム式の装置が採用される。
演出用図柄表示装置17は第一特別図柄表示装置16Aに表示される識別情報の変動、停止と連動して演出用特別図柄を変動、停止表示する。具体的には、第一特別図柄表示装置16Aに表示される識別情報の変動開始と同時又は略同時に遊技盤10の左右方向に複数に分割された表示画面内に演出用識別情報としての演出用特別図柄(複数の数字やキャラクター)を上下方向又は横方向にスクロール表示した後、制御装置40による抽選結果が「大当り」である場合には「大当り」である旨の数字又はキャラクターの組み合わせ(7・7・7や1・1・1等)を表示画面内に停止表示させる。
一方で、制御装置40による抽選結果が「外れ」である場合には「外れ」である旨の数字又はキャラクターの配列(1・3・7や1・4・1等)を表示画面内に停止表示させる。
即ち、演出用図柄表示装置17は第一特別図柄表示装置16Aに表示される識別情報の変動開始から停止までの間、制御装置40による第一抽選結果について遊技者の興味を引くような演出表示を行う装置である。また、演出用図柄の変動時間や、変動態様は制御装置40等から出力されるコマンドによって規定され、停止表示のタイミングは第一特別図柄表示装置16Aの停止表示のタイミングと同時である。なお、演出用図柄表示装置17を第一の演出図柄を表示する第一の演出図柄表示領域と第二の演出図柄を表示する第二の演出図柄表示領域とに区分けし、第一特別図柄表示装置16Aのみではなく、第二特別図柄表示装置16Bの変動と連動するように演出図柄を表示する構成としてもよい。
演出用図柄表示装置17は、左右方向に配列された複数の保留ランプ17aを備える。保留ランプ17aは始動入賞保留数表示器24が備える複数のLEDランプの点灯、消灯と連動し、球が第一始動入賞部品15Aに取込まれたことを遊技者に報知する。
なお、保留ランプ17aは当該形態に限られるものではなく、CRT、液晶等の表示画面内に保留数を電気的に表示する形態としてもよい。保留ランプ17a及び始動入賞保留数表示器24は、球の入賞と同時に点灯し、識別情報の変動開始と同時に消灯する。
大入賞部品18は、第一始動入賞部品15Aの直下に設けられる遊技部品であって、制御装置40に接続された大入賞口作動ソレノイド63によって遊技盤10に対して前後方向に開閉する開閉体18aを有する。開閉体18aの内部にはカウントゾーンと呼ばれる図外の入賞口が形成され、当該入賞口に取込まれる球は大当り入賞球検出器34により検出され、大当り入賞信号が制御装置40に出力される。
大入賞部品18は本発明に係るパチンコ機における「大当り遊技」を実現させる遊技部品である。具体的には、遊技領域13に発射された球が第一始動入賞部品15Aの第一始動検出器30により検出され、第一始動検出器30からの第一始動検出信号が制御装置40により検出され、制御装置40が当該第一始動検出信号の入力に基づいて第一の抽選手段により抽選を行い、当該抽選の結果が「大当り」である場合には、「大当り遊技」を開始する。
「大当り遊技」とは開閉体18aを開閉する処理を行い、単位時間当りの球払い出し量を相対的に多くする遊技者にとって有利な遊技である。具体的には一度「大当り遊技」が実行されると開閉体18aが開放し、例えば開放開始から大当り入賞球検出器34より球が9個検出するまで又は開放開始から24秒経過するまでのうち、いずれか早い条件が成立するまで継続され、当該動作を1ラウンドとして、最大15ラウンドまで開閉動作を繰り返すことにより行われる。制御装置40は大当り入賞球検出器34により1個の球が検出されたことに対応して、賞球払出装置60を駆動し例えば14個の球を遊技者に払い出す。
即ち、遊技者は当該「大当り遊技」が実行されることにより、極めて短時間に多くの払い出し球を得ることが可能となる。
小当り入賞部品19は第二始動入賞部品15Bの下方に配置される遊技部品であって、遊技盤10の前側へ突出する前壁と、遊技盤10の裏側に設けられた図外の球排機構に連通する入賞口19aと、羽根19bとから構成される。入賞口19aは、球が入賞口19aに取込まれたことを検出する例えば近接スイッチ等により構成される小当り入賞球検出器35を有し、小当り入賞球検出器35は入賞検出信号を制御装置40に出力する。
羽根19bは、入賞口19aへの球の取り込みをサポートする一対の羽根部材であって、制御装置40に接続される小当り入賞口作動ソレノイド62により左右方向に開閉自在である。また、上記構成からなる小当り入賞部品19の直上には、羽根19bが開放した状態でしか球が入賞口19aに入賞できないように釘群19cが配置されている。
小当り入賞部品19は、本発明に係るパチンコ機における「小当り遊技」を実現させる部品である。具体的には、遊技領域13に発射された球が第二始動入賞部品15Bの第二始動検出器31により検出され、第二始動検出器31からの第二始動検出信号が制御装置40により検出され、制御装置40が当該第二始動検出信号の入力に基づいて第二抽選手段53により抽選を行い、当該抽選の結果が「当り」である場合には、「小当り遊技」を開始する。
「小当り遊技」とは羽根19bを開放する処理であって、遊技者に入賞口19aへの入賞機会を与える遊技である。具体的には一度「小当り遊技」が実行されると羽根19bが開放し、開放開始から一定時間後に閉鎖するという動作を一回又は複数回繰り返す。
制御装置40は小当り入賞球検出器35により1個の球が検出されたことに対応して、賞球払出装置60を駆動し例えば3個の球を遊技者に払い出す。
即ち、遊技者は当該「小当り遊技」が実行されることにより、「大当り遊技」と比較した場合に比べて相対的に少量の払い出し球を得ることが可能となる。なお、前述のように「小当り」時における羽根19bの開放時間は極めて短く設定されるため、例え「小当り遊技」が発生したとしても入賞口19aに大量の球が入賞することは稀である。
本例において「小当り」とは前記「大当り」の場合と比較して、相対的に少ない球を払い出す「当り」の一種であることを意味する便宜上の用語であって、前述した第一の始動検出器30の入力を契機として実行される「大当り」との区別をつけるために「小当り」と称する。
即ち、本例において「大当り」とは第一始動検出器30の入力に基づいて実行される第一の抽選結果が当りである場合に開始される遊技であり、「小当り」とは第二の始動検出器31の入力に基づいて実行される前記第一の抽選とは別の第二の抽選結果が当りである場合に開始される遊技である。
以下、図2を参照して制御装置40について詳説する。遊技機枠1の裏部又は遊技盤10の裏部に取り付けられる制御装置40は、主制御装置41と副制御装置42とに機能分割される。
主制御装置41は入力ポート201を介して入力される複数の球検出信号に基づいて遊技全般に関わる第一の抽選処理、第二の抽選処理、複数の図柄変動装置を駆動させるための変動コマンド送信処理、賞球処理及び複数のソレノイド等の駆動部品を駆動する駆動処理を実行する装置であって、出力ポート202を介して出力側にコマンドや電気的信号を出力する。なお、主制御装置41は電源投入時に処理をリセットする図外のリセット回路や、所定期間(例えば2ms)ごとにパルスを発生する定期リセット回路等を備える。
副制御装置42は主制御装置41からのコマンドに基づいて報知手段としての第一特別図柄表示装置16A、第二特別図柄表示装置16B、演出用図柄表示装置17、表示灯6及びスピーカ7を駆動させる。
主制御装置41及び副制御装置42はレジスタ等の記憶領域を有し、入力信号に基づいて各種の演算処理を実行するCPU、CPUによる基本処理動作及びCPUによる演算処理のために必要なプログラムやデータを格納するROM、CPUの処理に必要なデータを一時的に格納するRAM等の記憶装置等を備える所謂コンピュータである。
主制御装置41は、入力検出手段51、第一抽選手段52、第二抽選手段53、第一抽選結果記憶部54、第二抽選結果記憶部55、特定条件成否判定手段56、高確率遊技継続処理手段57を備える。
なお、前記各手段は現実にはハードウェア及びソフトウェアの協働によって具現化されるものであるが説明を簡易化するために「手段」との文言を用いて説明する。
入力検出手段51は入力ポート201のポートの違いにより入力側に複数接続される複数の検出器(30乃至35)のうちいずれの検出器からの検出信号かを識別する。
検出信号が第一始動検出器30からの信号である場合には第一抽選手段52による第一の抽選処理、コマンド送信処理及び入賞に伴う賞球払出処理を実行する。以下、具体的に詳説する。
第一抽選手段52は、第一始動検出信号の入力に基づいて第一抽選カウンタ52aから1つの乱数を取得する。第一抽選カウンタ52aとは例えば、2msごとにカウントアップする例えば0〜699までの整数値を取り得るループ式カウンタであって、第一始動検出器30からの検出信号により1つの乱数値が取得される。第一抽選カウンタ52aから取得した乱数それ自体は乱数記憶部52b内に記憶され、識別情報の変動が停止するまで保持される。
第一抽選手段52は、取得した乱数とROMに格納された当り外れ知識及び変動時間知識とを照合し、当り外れ情報及び変動時間情報を第一抽選結果記憶部54としてのRAMに格納するとともに、当り外れ情報及び変動時間情報を含む先読み情報コマンドを副制御装置42に送信する。
先読み情報コマンドは、第一特別図柄表示装置16Aの識別情報が変動中か否かに拘らず副制御装置42に一方的に送信されるコマンドであって、当該コマンドにより副制御装置42は後述の第一特別図柄変動コマンドが送信されるよりも前に第一の抽選結果を認識することができる。なお、先読み情報コマンドには、識別情報の変動パターン情報も含まれ、変動パターン情報は最終的に停止する識別情報がいかなる態様であるかを示す情報である。
主制御装置41は、第一特別図柄表示装置16Aが変動中でないことを条件として、当り外れ情報及び変動時間情報を含む第一特別図柄変動コマンドを副制御装置42に送信する。
一方で、第一特別図柄表示装置16Aが変動中である場合には先入れ先出しの順序に従って、当該変動が停止した後(変動時間経過後)に第一抽選結果記憶部54に格納された当り外れ情報及び変動時間情報を読み出し、順次第一特別図柄変動コマンドを送信する。なお、第一特別図柄変動コマンドは前記先読み情報コマンドと同様に変動パターン情報を含む。
また、変動時間の経過は主制御装置41内に設けられたタイマ58でカウントされ、変動開始(第一特別図柄変動コマンドの送信)からカウントアップ又はダウンを開始し、タイムアップ後に変動停止コマンドを送信し、その後順次第一特別図柄変動コマンド及び変動停止コマンドを繰り返し送信する。
即ち、主制御装置41は第一始動入賞部品15Aへの球の検出を契機とする第一の抽選を実行し、第一の抽選結果を示す先読み情報コマンドを副制御装置42に予め送信し、かつ、一定条件の下に遊技盤10に設けられた表示装置としての第一特別図柄表示装置16A、演出用図柄表示装置17等を変動させるための第一特別図柄変動コマンドを送信する。
なお、第一抽選手段52による第一の抽選は第一抽選結果記憶部54内に最大4つの当り外れ情報及び変動時間情報が記憶されるまで実行され、それ以降に第一始動検出信号の入力があっても抽選処理は実行されない。また、第一抽選結果記憶部54に記憶された外れ情報及び変動時間情報は第一特別図柄変動コマンドの送信と同時に消去(更新)され、保留ランプ17a及び始動入賞保留数表示器24に表示された保留数表示も消灯する。
図3(a),(b)に示すように「当り外れ知識」及び「変動時間知識」とは取得された乱数が「大当り」となる乱数か、「外れ」となる乱数か規定された領域と、取得された乱数と、当該乱数に基づく識別情報の変動時間とが対応して規定された領域とを有するデータマップである。
図3(a)に示すデータマップは現在の遊技状態が「低確率遊技」である場合に参照されるマップであって、例えば700個の乱数のうち、抽選結果が「大当り」となる乱数が2個(低確率大当り又は高確率大当り)として規定され(大当り確率350分の1、確変比率2分の1)、第一抽選手段52は取得した乱数に対応する抽選結果を抽出する。図3(b)に示すデータマップは現在の遊技状態が「高確率遊技」である場合に参照されるマップであって、700個の乱数のうち、抽選結果が「大当り」となる乱数が20個(低確率大当り又は高確率大当り)として規定され(大当り確率35分の1、確変比率2分の1)、「低確率遊技」の場合よりも「大当り」が発生し易いマップである。
ここで「低確率大当り」とは、大当り遊技終了後の遊技状態が「低確率遊技」、即ち、第一の抽選によって当りの得られる確率が前記高確率より低い状態となる大当りの種類である。「高確率大当り」とは、大当り遊技終了後の遊技状態が「高確率遊技」、即ち、第一の抽選によって当りの得られる確率が前記低確率より高い状態となる大当りの種類である。
そして、上記マップのうちいずれのマップを参照するかは現在の遊技状態によって異なる。一般的には、遊技機の電源投入時に行われる初期動作処理によって、遊技状態は「低確率遊技」から開始され、第一の抽選結果が「高確率大当り」であることにより、以降の遊技状態が「高確率遊技」に移行する。
前記データマップには、取得された乱数と対応する変動時間が規定される。例えば、乱数「1」が取得されたと過程した場合、抽選結果は「外れ」となり、その場合の識別情報の変動時間は、乱数ごとに予め選択率が規定された「11」秒;「18」秒;「24」秒;「30」秒の中からランダムに決定される。
つまり、取得された乱数が同じであっても、変動時間が毎回同一とはならず、抽選結果が同じ「外れ」であっても変動時間が必ずしも同一とはならない。
例えば「外れ」となる乱数「1」を取得した場合に変動時間「11」が選択される確率を98%とし、残りの変動時間に対して選択率を均等に振分けたとすると、乱数「1」が選択された場合の変動時間は相対的に短い変動時間となる可能性が高い。一方で、同じ「外れ」となる乱数「4」を取得した場合に変動時間「18」が選択される確率を75%とし、残りの変動時間に対して選択率を均等に振分けたとすると、乱数「4」が選択された場合の変動時間は相対的に長い変動時間となる可能性が高い。また、同様のことは「大当り」となる乱数を取得した場合にも言える。
このように、取得される乱数によって識別情報の変動時間を異ならせることによって演出用図柄表示装置17には第一特別図柄表示装置16Aに表示される識別情報が「大当り」又は「外れ」を確定するまでに多様な演出が展開される。
例えば、変動時間「11」秒が選択された場合には、変動開始後に所謂「リーチ状態」とならずに最終的に複数の識別情報がバラケた状態(1・4・7)で停止する演出や、変動時間「18」秒が選択された場合には、変動開始後に所謂「リーチ状態」となり、かつ、所謂「スーパーリーチ」に発展した後に最終的に「大当り」又は「外れ」を示す識別情報が停止するというように、変動時間によって演出用図柄表示装置17によって展開される演出が異なる。なお、具体的に変動時間によってどのような演出がなされるかは、後述の副制御装置42が当り外れ情報及び変動時間情報に基づいて決定する。
よって、主制御装置41は少なくとも取得した乱数が「大当り」か「外れ」かを示す当り外れ情報及び変動時間情報を第一特別図柄変動コマンドとして送信すればよい。
取得した乱数が「大当り」と対応する乱数である場合、当該「大当り」が「高確率大当り」であるか、「低確率大当り」であるかを区別する大当り種別情報が先読み情報コマンド及び第一特別変動コマンドの一部として付加される。大当り種別情報がコマンドの一部として付加されることにより、副制御装置42は第一抽選の結果が「高確率大当り」であるのか「低確率大当り」であるのかを判定することができる。また、第一の抽選の結果が「高確率大当り」である場合には、第一特別図柄変動コマンドの送信と同時に図外の確率変動設定手段により高確率フラグがONされ、以降行われる第一の抽選は「高確率遊技」の場合に参照される図3(b)に示すデータマップにより抽選が行われる。
なお、副制御装置42に「当り外れ知識」及び「変動時間知識」を格納することにより、主制御装置41が取得した乱数情報のみを先読み情報コマンド、第一特別図柄変動コマンドとして送信する構成としてもよい。本構成とすれば、主制御装置41は乱数を取得するのみでよいので、前記構成とする場合と比較して処理に伴う負荷が低減する。
主制御装置41は、副制御装置42に先読み情報コマンド、第一特別図柄変動コマンドを送信するとともに、賞球払出装置60に対して賞球払出信号を送信する。賞球払出信号は、第一始動検出器30により球が1つ検出されたことに基づき例えば、3個の賞球を遊技者に払い出すための信号であって、賞球払出装置60は当該信号に基づき図外のモータを駆動し、賞球を遊技者に払い出す。なお、遊技盤10には図外の普通入賞口が設けられており、当該入賞口への球の入賞に基づく払い出し処理も実行される。
主制御装置41は第一抽選結果が「大当り」である場合の第一特別図柄変動コマンドを副制御装置42に送信したときは、タイマのタイムアップ後に大当り表示コマンドを副制御装置42に送信するとともに、開閉体18aを開放動作させるための大当り駆動信号により大入賞口作動ソレノイド63を駆動し、大当り遊技を開始する。大当り表示とは第一特別図柄表示装置16A及び演出用図柄表示装置17に表示される識別情報の停止後に遊技者に対して抽選結果が「大当り」であることを認識させるために行われる演出用図柄表示装置17上で展開される例えば「大当り!!」等の表示演出であって、大当り表示コマンドは当該演出を演出用図柄表示装置17上で実行させるために副制御装置42に対して送信されるコマンドである。
第二抽選手段53は第二始動検出信号の入力に基づいて第二抽選カウンタ53aから1つの乱数を取得する。図4(a)に示すように、第二抽選カウンタ53aは、第一抽選カウンタ52aと同様の構成であって、2msごとにカウントアップする例えば1〜12までの整数値を取り、第二始動検出器31からの検出信号により1つの乱数値が取得される。当該乱数値は現在の遊技状態が「高確率遊技」であるか「低確率遊技」であるかに拘らず第二の抽選結果が「小当り」となる乱数が例えば10個含まれ、残りの乱数は「外れ」となる乱数である(小当り確率1.2分の1)。
第二抽選手段53は取得した乱数とROMに格納された当り外れ知識とを照合し、当り外れ情報を第二抽選結果記憶部55としてのRAMに格納するとともに、当該情報を含む第二図柄変動コマンドを副制御装置42に送信する。第二図柄変動コマンドは、当り外れ情報の他、取得した乱数に関わらず一定時間(例えば1.2秒)に設定される変動時間情報も含む。
第二の抽選手段53は前記第一抽選手段52による第一の抽選が実行されているか、或いは、第一特別図柄表示装置16Aが変動中であるかに拘らず、第一の抽選手段53による第一の抽選と独立して第二の抽選を実行する。即ち、本例におけるパチンコ機は第一、第二の抽選及び当該抽選の結果を表示する識別情報の変動を同時並行して実行することが可能である(同時回しと称することもある)。
即ち、主制御装置41は第二始動入賞部品15Bへの球の検出を契機とする第二の抽選を実行し、遊技盤に設けられた表示装置としての第二特別図柄表示装置16Bを変動させるための第二特別図柄変動コマンドを送信する。また、主制御装置41は第二の抽選結果が「小当り」である場合の第二特別図柄変動コマンドを副制御装置42に送信したときは、図外のタイマのタイムアップ後に小当り表示コマンドを副制御装置42に送信するとともに、羽根19bを開放動作させるための小当り入賞口作動ソレノイド62を駆動し、小当り遊技を開始する。
図4に示すように第二抽選手段53により参照される「当り外れ知識」とは、図3に示すマップと同様に、取得された乱数が「小当り」となる乱数か「外れ」となる乱数かが対応して規定されたデータマップである。例えば、乱数「1」及び「12」以外の乱数が取得されたと仮定した場合の抽選結果は「小当り」となり、乱数「1」及び「12」が取得された場合の抽選結果は「外れ」となる。
なお、「小当り」となる乱数のうち、特定の乱数に対応する抽選結果を前述の小当り遊技の態様と異なる態様の小当り遊技とする抽選結果としてもよい。即ち、特定の乱数と対応する小当り遊技における羽根22の開放時間及び開放回数を特定乱数以外の乱数と対応する小当り遊技における開放時間及び開放回数よりも増大することにより、遊技者に大当り遊技に匹敵する程の賞球を払い出す構成としてもよい。
また、識別情報の変動時間は、取得した乱数に拘らず予め規定された一定の変動時間(例えば1.2秒)として設定される。なお、変動時間はこれに限られるものではないが小当り遊技の発生は後述する特定条件のために必須の要件であるため、長くとも第一特別図柄表示装置16A及び演出用図柄表示装置17による識別情報の最短の変動時間(本例では11秒)よりも短く設定される。即ち、第二の抽選結果に基づいて変動する予め定められた識別情報の変動時間は、第一の抽選結果に基づいて変動する識別情報の複数の変動時間のうち、最も短い変動時間よりも短く設定される。
特定条件成否判定手段56は、遊技状態が「高確率遊技」である場合に、第一始動入賞部品15Aへの入賞を契機とする第一抽選が実行され、かつ、抽選結果が「大当り」のうちの「低確率大当り」である場合に、当該大当り遊技の開始前に特定条件が成立したか否かを判定する。
ここで特定条件とは、主制御装置41の第一の抽選結果が「低確率大当り」である場合に、当該大当りに基づく大当り遊技(開閉体18aの開閉)が開始される前に、第二始動入賞部品15Bへの球の検出(第二始動検出器31)を契機とする第二の抽選が実行されかつ、当該第二の抽選結果が当りであることに基づき開始される小当り遊技(羽根19bの開閉)が開始されるという条件である。
つまり、高確率遊技中に主制御装置41により一方の抽選(第一の抽選)の結果が「低確率大当り」である場合であっても、当該抽選の結果として実行される大当り遊技が開始する前までに、他方の抽選(第二の抽選)の結果が「小当り」であって、当該抽選の結果として実行される小当り遊技が開始すれば、本来実行されるべき「低確率大当り」に基づく大当り遊技を実行せずに、高確率遊技を継続させるということである。
高確率遊技継続処理手段57は、特定条件成否判定手段56が前記特定条件の成立を確認した場合に、第一の抽選による抽選結果である「低確率大当り」を「外れ」に変換して高確率遊技を継続させる処理を行う。
具体的には、特定条件成否判定手段56により特定条件が成立した旨の判定がなされたことを契機として、主制御装置41の乱数記憶部52bに格納された乱数を読み出し、読み出した乱数と、当該乱数に対応する当り外れ知識が規定された強制停止用データマップに基づいて副制御装置42に対して強制停止コマンドを送信する。
図4(b)は、強制停止用データマップの概要を示す図である。同図に示すように強制停止用データマップは乱数記憶部52bから読み出された乱数が如何なる乱数であっても「外れ」となる当り外れ知識を有し、主制御装置41は当該当り外れ情報(外れのみ)を含む強制停止コマンドを副制御装置42に送信する。なお、強制停止コマンドには図3(a),(b)、図4(a)に示す変動時間情報に相当する強制変動停止時間情報が含まれる。強制変動停止時間情報は相対的に極めて短い変動時間情報(例えば0.1秒)であって、当該情報を含む強制停止コマンドが送信されることにより、変動表示中の識別情報が直ちに停止する。
副制御装置42は、強制停止コマンドを受信したことに基づいて現在変動中の第一特別図柄表示装置16A及び演出用図柄表示装置17を直ちに停止する強制停止コマンドを送信し、変動表示中の識別情報の変動を停止させる。この場合、強制停止コマンドによって停止した第一特別図柄表示装置16A及び演出用図柄表示装置17に表示される識別情報は第一の抽選の結果が「外れ」であることを示す態様(1・2・1や3・5・8等)である。
以上のとおり、特定条件成否判定手段56及び高確率遊技継続処理手段57によって、本例における確率変動遊技継続支援手段が形成され、遊技状態が高確率遊技である場合に「低確率大当り」が発生し、かつ特定条件が満たされたことを条件として「低確率大当り」を「外れ」に変換して遊技状態が低確率遊技に移行することを回避する。
また、上述のとおり特定条件を満たすためには、「低確率大当り」に基づく大当り遊技が実行される前に「小当り」に基づく小当り遊技が開始されることが必須であるため、遊技者に特定条件達成の機会を与え当該条件を遊技者にとって達成させ易くするために、副制御装置42による報知処理が実行される。以下、副制御装置42の構成について説明する。
副制御装置42は、第一抽選結果記憶部71、第二抽選結果記憶部72、先読み情報記憶部73、低確率大当り判定部74、報知時期指令手段75、タイマ76を備える。
副制御装置42は、主制御装置41から送信される第一特別図柄変動コマンド及び第二特別図柄変動コマンド等の遊技に関するコマンドや信号を受けて、第一特別図柄表示装置16A、第二特別図柄表示装置16B、演出用図柄表示装置17、表示灯6及びスピーカ7等の報知手段を制御するためのコマンド又は駆動信号を出力する制御装置である。
副制御装置42は、第一抽選結果記憶部71及び第二抽選結果記憶部72に第一特別図柄変動コマンド及び第二特別図柄変動コマンドに含まれる当り外れ情報及び変動時間情報を格納し、第一特別変動コマンドに含まれる当り外れ情報及び変動時間情報と対応する図外のROM等に格納されたキャラクターデータや背景データを読み込み、演出用図柄表示装置17に対して変動開始コマンド及び変動停止コマンドを送信する処理や、第一特別図柄表示装置16A及び第二特別図柄表示装置16Bに表示される識別情報の変動を開始させるコマンド及び変動時間経過後に変動を停止させるコマンド送信の処理、図外のROMに格納されたデータから表示灯6の点滅パターンやスピーカ7から発する効果音、音声を抽出し、図外のドライバ回路を介して表示灯6及びスピーカ7を駆動する処理等を実行する。
また、これ等のコマンド又は信号送信処理の実行は後述のタイマ76によって計時され、タイマのタイムアップ信号によって、識別情報の変動停止処理や他の処理が実行される。
第一抽選結果記憶部71は、主制御装置41から出力される第一特別図柄変動コマンドに基づき、当り外れ情報及び変動時間情報を記憶するRAM等により構成される。
第一特別図柄変動コマンドは、第一の抽選手段52により第一の抽選が実行される度に、一定条件の下に主制御装置41から順次送信されるコマンドであるため、第一抽選結果記憶部71も最大で4つまで入賞ごとの当り外れ情報及び変動時間情報を記憶(保留)し、変動開始コマンドを送信することにより情報を消去(更新)する。
先読み情報記憶部73は、主制御装置41から出力される先読み情報コマンドに基づき、当り外れ情報及び変動時間情報を記憶するRAM等により構成される。
先読み情報コマンドは、第一の抽選手段52により第一の抽選が実行される度に、第一特別図柄表示装置16Aが変動中か否かに拘らず主制御装置41から順次送信されるコマンドであるため、先読み情報記憶部73は最大で4つまで入賞ごとの当り外れ情報及び変動時間情報を記憶(保留)する。
即ち、先読み情報コマンド及び第一特別図柄変動コマンドは、コマンドに含まれる情報は同一の情報ではあるが、第一特別図柄表示装置16Aが変動中である場合には先読み情報コマンドが第一特別図柄変動コマンドよりも先行して副制御装置42に送信され、第一特別図柄表示装置16Aが変動中でない場合には同時に送信されるコマンドである。そして、副制御装置42は第一特別図柄表示装置16Aが変動中の場合であっても、先読み情報コマンドを受信することにより、第一特別図柄変動コマンドを受信する以前に第一抽選結果記憶部54内に記憶(保留)された当り外れ情報及び変動時間情報を認識することができる。
低確率大当り判定部74は現在の遊技状態が「高確率遊技」であることを条件として、先読み情報記憶部73に記憶された当り外れ情報から、「低確率大当り」が存在するかを判定し、「低確率大当り」が存在する場合には、「低確率大当り」が先読み情報記憶部73に保留された当り外れ情報のうち何番目(何ビット目)に保留された当り外れ情報に基づくものであるかを判定する。
報知時期指令手段75は低確率大当り判定部74により「低確率大当り」が存在するとの判定がなされたことを条件として、先読み情報記憶部73に記憶された変動時間情報から当該「低確率大当り」に基づく大当り遊技が開始される時間を算出する。即ち、低確率大当り判定部74と報知時期指令手段75とにより特定条件達成支援手段が構成される。
図5(a)は、現在、第一特別図柄表示装置16Aに表示される識別情報が変動中であって、かつ、先読み情報記憶部73(第一抽選結果記憶部71)の保留3個目に記憶された当り外れ情報が「低確率大当り」である場合の大当り遊技と小当り遊技との関係を示すタイムチャートである。
同図を参照して、報知時期指令手段75が「低確率大当り」に基づく大当り遊技が開始されるまでの時間を算出する方法について説明する。
報知時期指令手段75は、現在変動中の第一特別図柄表示装置16A(演出用図柄表示装置17)に表示された識別情報の残り変動時間T1を算出する。残り変動時間T1は、低確率大当り判定部74により「低確率大当り」が存在するとの判定がなされた時点での残りの変動時間であり、点線で示す領域が変動開始からの経過時間を示す。残り変動時間T1は、タイマ76の残りカウントを判定することにより算出される。
例えば、変動開始点Pから変動停止点Qに至るまでの変動時間が主制御装置41の第一の抽選結果として11秒である場合、副制御装置42から演出用図柄表示装置17に対して出力される変動開始コマンドの出力と同時にカウントダウンを開始するタイマ76において、低確率大当り判定部74により「低確率大当り」が存在するとの判定がなされた時点での残りの変動時間が5秒である場合、残り変動時間T1も5秒として算出される。
次に、保留1、保留2及び保留3の変動時間T2、T3及びT4を算出する。変動時間T2〜T4は先読み情報記憶部73に格納された変動時間情報を読み出すことにより算出される。例えば、変動時間T2は第一の抽選により18秒として設定され、変動時間T3は11秒として設定され、変動時間T4は24秒として設定された変動時間である。
つまり、報知時期指令手段75はタイマ76の残り時間及び先読み情報記憶部73に記憶された変動時間情報に基づいて、これら複数の変動時間(本例の場合T1〜T4)を積算することにより、低確率大当り判定部74により「低確率大当り」が存在するとの判定がなされてから、当該「低確率大当り」に基づく大当り遊技が開始されるまでの時間を算出することができる。
また、上記例においては、保留3個目に「低確率大当り」が存在する場合について説明したが、図5(b)に示すように、遊技状態が「高確率状態」である時に保留が存在しない状態で第一抽選手段52による第一の抽選結果が「低確率大当り」である場合(先読み情報コマンド及び第一図柄変動コマンドが同時に送信された場合)にも、当該先読み情報コマンドに含まれる変動時間情報から「低確率大当り」に基づく大当り遊技が開始されるまでの変動時間T1を算出することができることは言うまでもない。
また、図中において、Taは識別情報の変動時間に含まれる確定時間である。確定時間とは抽選結果が当りであるか外れであるかを問わず、主制御装置41による一回の抽選結果が確定したことを遊技者に視認させるために設けられる一定の時間であって、識別情報の変動が完全に停止する表示期間である。本例においては、説明を簡略化するために変動時間Tを確定時間Taを含む時間として説明する。
つまり、変動時間Tは詳細には変動表示中時間と当該変動が完全に停止した状態である確定時間とからなる。なお、必ずしも変動時間TをTaを含む時間としなくともよいが、Taは一定時間であるため変動時間Tに含める方が時間算出の効率化を図ることができる。
Tbは「低確率大当り」に基づく大当り遊技が開始される前に、前述の大当り表示コマンドによって演出用図柄表示装置17上で展開される演出時間であって、大当り遊技(開閉体18aの開閉)は当該Tbの経過後に実行される。なお、「大当り」に基づく演出時間Tbを設けるかは任意であり、Tbの経過後直ちに大当り遊技を実行してもよい。
報知時期指令手段75は「低確率大当り」に基づく大当り遊技が開始されるまでの時間を算出した後、当該「低確率大当り」に基づく大当り遊技が開始される前までに、主制御装置41の第二抽選手段53による第二の抽選がなされるように、球を打ち出すべきタイミングを遊技者に報知する。
具体的には、保留3個目の抽選結果に基づく識別情報の変動後、かつ、大当り遊技がなされる以前の任意の時期に副制御装置42に接続された報知手段としての演出用図柄表示装置17、表示灯6及びスピーカ7に対して報知コマンド又は駆動信号を送信する。
以下に示すように報知の開始時期は多様な時期に設定できる。
図5(a)に示す報知開始時期Xは、「小当り」開始時期Zが保留3個目の低確率大当り遊技の開始直前(Ta経過後、大当り駆動信号の送信前)であると仮定した状態を示す。
このように「小当り」開始時期Zが低確率大当り遊技の開始直前である場合には、「大当り」であることを認識させるために行われる演出用図柄表示装置17上で展開される演出である大当り表示中に、突如として「外れ」を示す識別情報が演出用図柄表示装置17及び第一特別図柄表示装置16A上に表示されることとなる。
同図においてTcは低確率大当りの確定表示時間Taと対応する時間であって、主制御装置41による一回の抽選結果が確定したことを遊技者に視認させるために設けられる時間である。また、Tdは「小当り」に基づく小当り遊技が開始される前に小当り表示コマンドによって演出用図柄表示装置17上で展開される小当りしたことを遊技者に視認させる演出時間であって、小当り遊技(開閉体19bの開閉)は当該Tdの経過後に実行される。なお、「小当り」に基づく演出時間Tdを設けるかは任意であり、Tcの経過後直ちに小当り遊技を実行してもよい。
本例においては、前述のとおり第二特別図柄表示装置16Bに表示される識別情報の変動時間を1.2秒に設定したことから、「小当り」開始時期Zが低確率大当り遊技の開始直前であると仮定した場合、当該小当りを抽選する第二の抽選は少なくともYの時点(1.2+Td)で実行されることが必要である。
さらに、Yの時点で第二の抽選を実行させるためにはYの時点よりも前に遊技者が右打ちを開始し、かつ、第二の抽選実行の契機となる第二始動入賞部品15Bへ入賞(第二始動検出器31により検出)させることが必要であるから、報知開始から打ち出し開始、打ち出し開始から第二始動入賞部品15Bへ入賞するまでのタイムラグを考慮して猶予期間T6を設けたときの時期が報知開始時期Xとして設定される。
猶予期間T6の始点Xは保留2個目の変動時間T3の経過後(A点)かつ、第二の抽選の実行限界時間であるY点の間であれば常に一定であってもよいし、ランダムに決定してもよい。
即ち、猶予期間T6の始点Xが変動時間T4の始点Aに近ければ近い程、遊技者は余裕を持って右打ち操作を実行し、第二始動入賞部品15Bへ入賞させることができる一方で、猶予期間T6の始点XがY点に近づけば近づく程、急いで右打ち操作を実行し、第二始動入賞部品15Bへ入賞させることが必要となる。
よって、遊技者はできるだけ早急に球を第二始動入賞部品15Bへ入賞させる必要があるため遊技者にとっての趣向性を極めて向上させることができる。
また、「低確率大当り」が「外れ」に変換されるためには、第二の抽選の結果が「小当り」であることが必要であるため、小当り遊技の開始時期は必ずしもZ点となるとは限らない。
つまり、「小当り」のタイミングにより、小当り遊技が開始される時期が変動時間T4中であることも有り得るので、遊技者にとって「小当り」が発生することについて期待感を持たせることが可能となり、かつ、当該「小当り」に基づく小当り遊技が低確率大当り遊技よりも前に実行されるか否かについて期待感を持たせることが可能となる。
ランダムに猶予期間T6を決定する場合には、「低確率大当り」に基づく大当り遊技が開始されるまでの時間を算出した後に、変動時間T4(24秒)と対応する数の乱数(1〜24)を取り得る図外の乱数カウンタから1つの乱数を取得し、取得した乱数をT6の期間とすればよい。
例えば、乱数「1」を取得した場合にはT6の始点XはY点の1秒前となり、乱数「24」を取得した場合にはT6の始点XはY点の24秒前となるというように、毎回同じ猶予期間T6を遊技者に付与するのではなく、場合によって猶予期間T6を変動させることによって、遊技の楽しみを一層増大させることができる。
また、この場合、乱数カウンタは変動時間T4の変動時間のパターン(11秒,18秒,24秒,30秒)と対応する数(例えば4つ)設けられ、変動時間T4を算出した際に変動時間T4と同一の乱数と取り得るカウンタを参照して、対応する乱数カウンタの中から1つの乱数を取得すればよい。
また、上記例では猶予期間T6の始点Xを保留2個目の変動時間T3の経過後(A点)に設けたが、変動時間T3の経過前に始点Xを設けてもよい。
以上説明したとおり、報知時期指令手段75は遅くとも「低確率大当り」に基づく大当り遊技が開始される時期よりも前に報知開始時期を設定する。
さらに望ましくは、前記報知開始時期より前であって、一定時間として設けられる第二の抽選の結果である「小当り」を表示する識別情報の変動時間を加えた時期に報知開始時期を設定する。
さらに望ましくは、報知開始から第二始動入賞部品15Bへ入賞するまでのタイムラグを考慮して、前記「小当り」を表示する識別情報の変動時間を加えた時期よりも前に報知開始時期を設定する。
報知開始時期Xの到来により、演出用図柄表示装置17に対して送信される報知コマンドとしては、例えば表示領域上に遊技盤10の右方向を指す矢印を表示させる旨のコマンドや、「右打ちして下さい」等の文字情報を表示させる旨のコマンド、或いは、報知開始時点から大当り遊技が開始されるまでの時間をカウントダウンして示す旨のコマンド等遊技者が一見して球を遊技盤の右側に打ち出すべきことを認識し得るような表現態様となるコマンドである。
表示灯6に対して送信される報知コマンド又は駆動信号としては、例えば遊技盤10の左右方向に延在する表示灯6内に格納された複数のLEDを左端から右端へと向かって連続的に光が流れるように表示灯6を制御することや、表示灯6上に遊技盤10の右方向を指す矢印を浮かび上がらせるように制御するコマンド等である。
スピーカ7に対して送信されるコマンド又は駆動信号としては、例えば「右打ちして下さい」等の打ち出すベき方向を指示する音声を出力させることや、報知開始時点から大当り遊技が開始されるまでの時間をカウントダウンする音声を出力させる旨のコマンド等である。
猶予期間T6の始点Xを変動時間T3の経過前に設定した場合には、当該カウントダウンを始点Xから開始し、カウントが「0」となるタイミングが変動時間T5中となるようなコマンドが出力される。
そして、遊技者は音声や表示灯6によって行われる報知に従うことにより、特定条件達成のための機会を得ることが可能となる。
即ち、副制御装置42は少なくとも「低確率大当り」に基づく大当り遊技の開始前に上記報知手段の1つ又は複数に対して前記コマンド又は駆動信号を送信することにより、遊技者に対して特定条件の達成機会獲得を促すための報知を行い、遊技者が当該報知に従って特定条件を達成するための打ち出し動作(右打ち)を行うことにより、特定条件達成のための機会を得ることが可能となる。
なお、報知手段としては前記装置に限定されるものではなく、例えば発射操作機構5内部に設けられた発光体を右回りに回転させることや、発射操作機構5内部に設けられた振動体を振動させること等、既知の報知手段を採用することができる。
以下、主制御装置41及び副制御装置42による遊技処理の概略を図6乃至図10に示すフローチャートを用いて詳説する。
1.第一の抽選処理について
図6は第一の抽選処理の流れを示すフローチャートである。以下、各処理について説明する。
S1において、始動条件が成立したかを判定する。即ち、第一の抽選の契機となる第一始動入賞部品15Aへの入賞があるか否かが判定される。判定がYESの場合、S2に移行し、判定がNOの場合、処理をリターンする。S2において、保留球数が4つ未満かを判定する。判定がYESの場合、S3に移行し、判定がNOの場合、処理をリターンする。S3において乱数を取得し、S4に移行する。S4において、高確率フラグのON、OFFに基づいて高確率遊技中か否かを判定し、判定がYESの場合、S5に移行し、判定がNOの場合、S6に移行する。S5において、高確率遊技用のデータマップを参照して第一の抽選を実行し、S7に移行する。S6において低確率遊技用のデータマップを参照して第一の抽選を実行し、S7に移行する。S7において、S5及びS6の抽選結果(当り外れ情報、変動時間情報)を記憶し、S8に移行する。S8において、先読み情報コマンドを副制御装置42に送信し、一回の処理を終了する。
2.第二の抽選処理について
図7は第二の抽選処理の流れを示すフローチャートである。以下、各処理について説明する。
S21において、始動条件が成立したかを判定する。即ち、第二の抽選の契機となる第二始動入賞部品15Bへの入賞があるか否かが判定される。判定がYESの場合、S22に移行し、NOの場合、処理をリターンする。S22において第二特別図柄表示装置16Bに表示された識別情報が停止中かが判定される。判定がYESの場合、S23に移行し、判定がNOである場合処理をリターンする。即ち、第二の抽選は保留数記憶手段を有さず、識別情報変動中に第二始動入賞部品15Bへの入賞があった場合でも、変動停止後に第二の抽選が実行されることはない。
S23において、第二の抽選用の第二抽選カウンタから乱数を取得し、S24に移行する。S24において、小当り用データマップを参照してS23において取得した乱数と対応する当り外れ情報及び変動時間情報を取得する抽選を実行し、S25に移行する。S25において、S24において取得した当り外れ情報及び変動時間情報を第二抽選結果記憶部55に記憶し、S26に移行する。
S26において、当り外れ情報及び変動時間情報を含む第二特別図柄変動コマンドを副制御装置42に送信する。当該コマンドの送信と同時に第二抽選結果記憶部55に記憶された情報が消去され、一回の処理が終了する。
3.第一特別図柄変動コマンド送信処理について
図8は第一特別図柄変動コマンドを送信する処理の流れを示すフローチャートである。以下、各処理の流れを説明する。S31において、第一抽選結果記憶部54に記憶された保留球数が存在するかを判定し、判定がYESの場合、S32に移行し、判定がNOの場合、処理をリターンする。
S32において、第一特別図柄表示装置16Aに表示される識別図柄が停止中かが判定される。判定がYESの場合、S34に移行し、判定がNOの場合、S33に移行する。S33において、前回送信された第一特別図柄変動コマンドの送信と同時にカウントダウンするタイマが0であるかが判定される。
判定がYESの場合、S34に移行し、判定がNOの場合、タイマが0となるまで判定を繰り返し行う。
S34において、第一抽選結果記憶部54から当り外れ情報及び変動時間情報を読み出し、S35に移行する。S35において、当り外れ情報及び変動時間情報に基づいて第一特別図柄変動コマンドを送信し、S36において、第一抽選結果記憶部54に記憶された保留数(当り外れ情報及び変動時間情報)を1減算(消去)するとともに、記憶領域をシフト(更新)し、一回の処理を終了する。
4.報知時間算出処理及び報知開始処理について
図9は、副制御装置42の低確率大当り判定部74及び報知時期指令手段75による処理の流れを示すフローチャートである。以下、説明する。
S41において、高確率フラグがONであるかが判定される。即ち、現在の遊技状態が「低確率遊技」か「高確率遊技」かが判定される。判定がYESの場合、S42に移行し、判定がNOの場合、処理をリターンする。S42において、先読み情報コマンドを受信したかが判定される。即ち、第一の抽選が実行されたかが判定される。判定がYESの場合、S43に移行し、判定がNOの場合、処理をリターンする。
S43において、受信した先読み情報コマンドに低確率大当りが含まれているかが判定される。即ち、第一の抽選が実行される度に逐次送信される受信した先読み情報コマンドに低確率大当りが存在するかが判定される。判定がYESの場合、S44に移行し、判定がNOの場合、処理をリターンする。
S44において、低確率大当りに基づく大当り遊技が開始されるまでの時間を算出し、S45に移行する。S45において、S44において算出された時間よりも前に報知開始時間を設定し、S46に移行する。S46において、S45において設定された報知開始時間に報知コマンドを各報知手段に送信する。
5.強制停止処理について
図10は、主制御装置41の特定条件成否判定手段56及び高確率遊技継続処理手段57による第一特別図柄表示装置16Aの強制停止処理の流れを示すフローチャートである。以下、各処理について説明する。
S51において、高確率フラグがONであるかが判定される。即ち、現在の遊技状態が「低確率遊技」か「高確率遊技」かが判定される。判定がYESの場合、S52に移行し、判定がNOの場合、処理をリターンする。S52において、低確率大当りが存在するかが判定される。具体的には、第一特別図柄変動コマンドを送信する契機となる乱数記憶部52bに記憶された乱数を読み出し、乱数が「低確率大当り」に対応する乱数であるかを判定する。判定がYESの場合、S53に移行し、判定がNOの場合、処理をリターンする。S53において、当該「低確率大当り」に基づく大当り遊技の開始前に小当り遊技が開始したかを判定する。即ち、本例における特定条件が成立したかが判定される。判定がYESの場合、S54に移行し、判定がNOの場合、処理をリターンする。
S54においては、乱数記憶部52bに格納された乱数が読み出され、S55に移行する。S55においては、図4(b)に示す強制停止用データマップを参照して、S54において読み出された乱数と対応する当り外れ情報を取得する抽選を実行し、S56に移行する。S56においては、S55において取得された当り外れ情報を含む強制停止コマンドを副制御装置42に送信し一回の処理を終了する。
以上、説明したとおり本発明に係るパチンコ機によれば、特定条件成否判定手段56及び高確率遊技継続処理手段57により構成される確率変動遊技継続支援手段を備えたことにより、遊技状態が「高確率遊技」である場合における第一の抽選結果が「低確率大当り」であったとしても、特定条件の成立を条件として、確率変動遊技継続支援手段が当該「低確率大当り」を発生させる契機となった乱数を再度乱数記憶部52bから読み出し、当該読み出された乱数が如何なる乱数であっても当り外れ情報が「外れ」となる強制停止用データマップと、読み出した乱数とから当り外れ情報を取得する抽選を実行し、当該取得された当り外れ情報を含む強制停止コマンドを副制御装置42に送信するので「高確率遊技」から「低確率遊技」へ移行することを回避することができる。
また、前記特定条件を遊技者にとって達成させ易くするために、副制御装置42が低確率大当り判定部74及び報知時期指令手段75を備え、遊技状態が「高確率遊技」であることを条件として、主制御装置41から受信した先読みコマンドに基づいて「低確率大当り」が存在することを認識させ、かつ、「低確率大当り」に基づく大当り遊技が開始されるまでの時間を算出するようにしたので、遊技者は算出された時間よりも前に報知が開始される報知手段による報知に従うことによって、特定条件を成立させるための機会の到来を察知することができる。
実施例2
上記実施例では、高確率遊技継続処理手段57が特定条件成否判定手段56により特定条件が成立した旨の判定がなされたことを契機として、主制御装置41の乱数記憶部52bに格納された乱数を読み出し、読み出した乱数と、当該乱数に対応する当り外れ知識が規定された強制停止用データマップに基づいて副制御装置42に対して強制停止コマンドを送信し、現在変動中の第一特別図柄表示装置16A及び演出用図柄表示装置17を直ちに識別情報が「外れ」の態様となるように停止する構成としたが、これに限定されるものではない。
特定条件が成立しさえすれば、「外れ」の態様が停止する時期は小当り遊技中や、小当り遊技終了後であってもよく、必ずしも、小当り遊技開始前に識別情報を強制停止させる必要はない。
この場合、高確率遊技継続処理手段57は特定条件成否判定手段56により特定条件が成立した旨の判定がなされたことを契機として、主制御装置41の乱数記憶部52bに格納された乱数を読み出し、読み出した乱数と、当該乱数に対応する当り外れ知識が規定された強制停止用データマップに基づいて当り外れ情報のみを副制御装置42に対して送信する。
つまり、乱数記憶部52bに格納された乱数を読み出して、当り外れ情報のみを「低確率大当り」から「外れ」に変換し、変動時間情報は特定条件成否判定手段56により特定条件が成立した旨の判定がなされる前に第一の抽選により予め規定されていた変動時間情報を流用するということである。
図5(c)は、実施例2におけるパチンコ機において、特定条件が成立した場合に、第一の抽選結果に基づいて変動する識別情報が停止する時期を示すタイムチャートである。
同図においてT4は図5(a)における第一抽選の結果として規定された変動時間T4(本例では24秒)と同一であって、説明を簡略化するため保留3個目の変動時間T4のみを図示する。
同図においてJ点は保留3個目の変動開始から例えば7秒後に第二抽選の結果である小当り遊技が開始した場合を示し、K点は保留3個目の変動開始から例えば23秒後に小当り遊技が開始した場合を示す。
また、L点は第一抽選の結果として予め規定された変動停止時期であり、本例において識別情報は常にL点で停止する。即ち、保留3個目の識別情報の変動は、小当り遊技が発生する時期に拘らず予め規定された変動停止時期に停止する。
例えば、小当り遊技がJ点において開始された場合、高確率遊技継続処理手段57は特定条件成否判定手段56により特定条件が成立した旨の判定がなされたことを契機として、主制御装置41の乱数記憶部52bに格納された乱数を読み出し、読み出した乱数と、当該乱数に対応する当り外れ知識が規定された強制停止用データマップに基づいて当り外れ情報を抽出し、当該当り外れコマンドを含む強制停止コマンドを副制御装置42に対して送信する。
当該強制停止コマンドには、最良の実施形態における強制変動停止時間情報は含まれない。よって、強制停止コマンドを受信した副制御装置42は強制停止コマンドに含まれる新たに抽出された当り外れ情報及び既に取得済みの変動時間(24秒)コマンドに基づいて、変動時間T4内に第一特別図柄表示装置16Aに表示される識別情報が外れの態様となるように停止させる。
そして、この場合の変動停止時期Lは小当り遊技の終了後となる。
また、例えば小当り遊技がK点において開始された場合、上記同様の処理により、第一特別図柄表示装置16Aに表示される識別情報が変動時間T4内に外れの態様となるように停止される。そして、この場合の変動停止時期Lは小当り遊技中となる。
以上、最良の形態及び実施例2で説明したとおり強制停止コマンドに識別情報の変動時間を変更する情報を含めるかは任意に決定すればよく、「低確率大当り」を「外れ」に変換するためには、特定条件の成立に基づいて、少なくとも当り外れ情報を再抽出すればよい。
実施例3
実施形態においては主制御装置41による強制停止コマンドの送信処理、低確率大当り判定部74及び報知時期指令手段75による報知処理を遊技状態が「高確率遊技」である場合のみ(図9のS41,図10のS51)としたが、当該判定を行わずに遊技状態が「低確率遊技」である場合にも強制コマンドの送信処理及び報知処理を行うようにしてもよい。
この場合、遊技者が報知に従って右打ちを行うことによって特定条件を達成することにより「低確率遊技」における「低確率大当り」を回避してしまう結果(遊技者にとって極めて不利)を招くが、以下の実施形態によれば、極めて趣向性の向上したパチンコ機を提供することができる。
図11は本実施例において、高確率遊技継続処理手段57により参照される強制停止用のデータマップであって、図4(b)に示す実施例1における強制停止用のデータマップに相当する。
同図に示すように当該データマップは当り外れ情報に「外れ」のみならず「当り」も含まれており、かつ、当該「当り」の情報は「高確率大当り」に相当する。
本実施形態においては、S41の判定を行わずに、現在の遊技状態が「低確率遊技」であっても低確率大当り判定部74により「低確率大当り」が存在する旨の判定がなされた場合には報知時期指令手段75による報知処理を実行する構成である。
そして、遊技者が当該報知処理に基づく報知に従って特定条件達成のために右打ちを開始し、「小当り」を発生させた場合、特定条件成否判定手段56がS51の判定を行わずに、現在の遊技状態が「低確率遊技」であっても、「低確率大当り」が存在する旨の判定がなされた場合には特定条件の成立を条件として強制停止コマンドを副制御装置42に対して送信する。
具体的には、乱数記憶部52bに格納された乱数を読み出し、図11に示すデータマップを参照して読み出した乱数に対応する当り外れ情報を取得し、当該当り外れ情報を含む強制停止コマンドを副制御装置42に送信することにより行われる。
本実施形態におけるデータマップにおける「当り」の情報は「高確率大当り」に対応する情報であるため、読み出された乱数が「当り」に対応する乱数である場合、変動表示後に停止する識別情報は「高確率大当り」を示す態様(1・1・1,7・7・7等)となる。
一方で、読み出された乱数が「外れ」に対応する乱数である場合、変動表示後に停止表示される識別情報は「外れ」を示す態様(1・2・3,4・6・8等)となる。
即ち、本実施形態におけるパチンコ機は遊技状態が「低確率遊技」であって、かつ、第一抽選の結果が「低確率大当り」であることを条件として報知処理及び強制停止コマンドの送信処理を行う構成であるため、現在の遊技状態が「低確率遊技」であって、かつ、第一抽選の結果が「低確率大当り」の場合であっても特定条件を達成し、読み出された乱数が「当り」に対応する乱数であれば「高確率大当り」を得ることが可能となる。
また、読み出された乱数が「外れ」に対応する乱数の場合には、本来実行されるべき「低確率大当り」に基づく大当り遊技が実行されないこととなるが、遊技者が報知時期指令手段75による報知に従わない限り、「低確率大当り」が「外れ」に変換されることはないので、自己の判断によって右打ちして「小当り」を発生させるか否かを決定すればよい。
以上、説明したとおり、本実施形態によれば、遊技状態が「低確率遊技」であって、第一の抽選の結果が「低確率大当り」である場合であっても「高確率大当り」に変換可能であるため、遊技者は、変換後の結果が「当り」であるか「外れ」であるかの期待感を保ちつつ、自己の判断、技量を発揮して遊技を楽しむことができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態に多様な変更、改良を加え得ることは当業者にとって明らかであり、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 遊技機枠、10 遊技盤、15A 第一始動入賞部品、
15B 第二始動入賞部品、16A 第一特別図柄表示装置、
16B 第二特別図柄表示装置、19 小当り入賞部品、30 第一始動検出器、
31 第二始動検出器、40 制御装置、41 主制御装置、42 副制御装置、
52 第一抽選手段、53 第二抽選手段、56 特定条件成否判定手段、
57 高確率遊技継続処理手段、73 先読み情報記憶部、
74 低確率大当り判定部、75 報知指令時期指令手段。

Claims (4)

  1. 第一の始動入賞部品への球の検出を契機とする第一の抽選を実行し、
    前記第一の抽選結果に基づいて識別情報の変動表示を実行する表示装置を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置が、前記変動表示後の識別情報が前記第一の抽選結果として予め規定された大当りの態様であることに基づき大当り遊技を開始するパチンコ機であって、
    前記制御装置が高確率遊技継続支援手段を備え、
    前記高確率遊技継続支援手段は、前記大当りが大当り遊技後の第一の抽選によって当りの得られる確率を高めるとする高確率大当りであって、かつ、前記高確率大当り後に実行される高確率遊技が実行されている間に、前記第一の抽選が行われ、当該第一の抽選結果がその後の第一の抽選によって当りの得られる確率を前記高確率遊技より低い低確率遊技とする低確率大当りである場合に、当該低確率大当りに基づいて前記制御装置が実行する大当り遊技を開始する前に、第二の始動入賞部品への球の検出を契機とする第二の抽選が実行され、かつ、当該第二の抽選結果に基づいて変動する識別情報の変動表示後の識別情報が第二の抽選結果として予め規定された当り態様であることに基づき実行される当り遊技が開始されるという条件の達成により、前記低確率大当りを外れに変換して前記高確率遊技を継続させることを特徴とするパチンコ機
  2. 前記制御装置は、前記第一の抽選により設定される前記識別情報の変動時間情報から前記低確率大当りに基づいて実行される大当り遊技が開始されるまでの時間を算出する特定条件達成支援手段を備え、
    前記特定条件達成支援手段は、前記算出された低確率大当りに基づく大当り遊技が開始されるまでの時間と、前記第二の抽選結果に基づいて変動する予め定められた前記識別情報の変動時間とから、遊技者に前記特定条件を達成させるための報知時期を算出することを特徴とする請求項に記載のパチンコ機。
  3. 前記第二の抽選結果に基づいて変動する予め定められた識別情報の変動時間が、
    前記第一の抽選結果に基づいて変動する識別情報の複数の変動時間のうち、最も短い変動時間よりも短いことを特徴とする請求項又は請求項に記載のパチンコ機。
  4. 前記制御装置は、前記複数の抽選を実行する主制御装置と、
    前記主制御装置から送出されるコマンドに基づいて遊技処理を実行する副制御装置とに機能分割され、
    前記副制御装置が前記算出された報知時期に報知を行う報知手段を制御することを特徴とする請求項乃至請求項のいずれかに記載のパチンコ機。
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