JP5771515B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
図3は、遊技の進行を制御する制御手段の内部構成を示すブロック図である。
図13を用いて、主制御基板100のメイン処理を説明する。
メインCPU100aは、初期化処理として、電源投入に応じて、メインROM100bから起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM100cに記憶されるフラグ等を初期化したり、副制御基板200に送信する各種のコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶したりする。
次に、メインCPU100aは、第1変動パターン乱数および第2変動パターン乱数を更新する変動パターン乱数更新処理を行う。
次に、メインCPU100aは、特別図柄乱数および大当たり乱数を更新する際に参照される初期値乱数の更新を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップS2とステップS3との処理を繰り返し行う。
図14を用いて、主制御基板100のタイマ割込処理を説明する。
まず、メインCPU100aは、各種タイマカウンタを更新するタイマ更新処理を行う。
次に、メインCPU100aは、特別図柄乱数、大当たり乱数、普通図柄乱数を更新する処理を行う。具体的には、それぞれの乱数カウンタを1加算して、乱数カウンタを更新する。なお、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時の初期値乱数の値から乱数を更新する。
次に、メインCPU100aは、一般入賞口検出スイッチ18a、第1始動口検出スイッチ20a、第2始動口検出スイッチ22a、ゲート検出スイッチ24a、大入賞口検出スイッチ28aに入力があったか否か判定する入力制御処理を行う。
次に、メインCPU100aは、特別図柄、特別電動役物の制御を行うための特図特電処理を行う。
次に、メインCPU100aは、普通図柄、普通電動役物の制御を行うための普図普電処理を行う。
次に、メインCPU100aは、一般入賞口18、第1始動口20、第2始動口22、大入賞口28に遊技球が入球したか否かを確認するとともに、遊技球の入球があった場合には、それぞれに対応する払出個数指定コマンドを払出制御基板120に送信する。
次に、メインCPU100aは、外部情報データ、第2始動口開閉ソレノイドデータ、大入賞口開閉ソレノイドデータ、各表示器80、82、84、86、88、90の表示データを作成する処理を行う。
次に、メインCPU100aは、上記ステップS700で作成した各データの信号を出力させるポート出力処理、および、上記各ステップでメインRAM100cの演出用伝送データ格納領域にセットされたコマンドを送信するコマンド送信処理を行う。
まず、メインCPU100aは、一般入賞口検出スイッチ18aから検出信号が入力されたか、すなわち、遊技球が一般入賞口18に入球したか否かを判定する。メインCPU100aは、一般入賞口検出スイッチ18aから検出信号が入力された場合には、賞球のために用いる一般入賞口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する。
次に、メインCPU100aは、大入賞口検出スイッチ28aから検出信号が入力されたか、すなわち、遊技球が大入賞口28に入球したか否かを判定する。メインCPU100aは、大入賞口検出スイッチ28aから検出信号が入力された場合には、賞球のために用いる大入賞口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新するとともに、大入賞口28に入球した遊技球を計数するための大入賞口入球カウンタを加算して更新する。
次に、メインCPU100aは、第1始動口検出スイッチ20aから検出信号が入力されたか、すなわち、遊技球が第1始動口20に入球したか否かを判定して、大当たりの抽選を行うための所定のデータをセットする。詳しくは、図16を用いて後述する。
次に、メインCPU100aは、第2始動口検出スイッチ22aから検出信号が入力されたか、すなわち、遊技球が第2始動口22に入球したか否かを判定する。なお、この第2始動口検出スイッチ入力処理は、各種データの記憶領域を異にする点を除いて、上記ステップS330の第1始動口検出スイッチ入力処理と同じである。
次に、メインCPU100aは、ゲート検出スイッチ24aから信号が入力されたか、すなわち、遊技球がゲート24を通過したか否かを判定する。このゲート検出スイッチ入力処理については、図18を用いて後述する。
まず、メインCPU100aは、第1始動口検出スイッチ20aから検出信号が入力されたか否かを判定する。第1始動口検出スイッチ20aから検出信号が入力されたと判定した場合にはステップS330−2に処理を移し、第1始動口検出スイッチ20aから検出信号が入力されていないと判定した場合には、第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
上記ステップS330−1において、第1始動口検出スイッチ20aから検出信号が入力されたと判定した場合には、メインCPU100aは、賞球のために用いる賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する処理を行う。
次に、メインCPU100aは、保留記憶領域に記憶されている第1保留数(X1)が4未満であるか否かを判定する。その結果、第1保留数(X1)<4と判定した場合にはステップS330−4に処理を移し、第1保留数(X1)≧4と判定した場合には第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
上記ステップS330−3において、第1保留数(X1)<4と判定した場合には、メインCPU100aは、第1保留数(X1)に「1」加算した値を新たな第1保留数(X1)として記憶する。
次に、メインCPU100aは、上記ステップS200で更新された特別図柄乱数を取得して、第1保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索し、空いている記憶部に取得した特別図柄乱数を記憶する。
次に、メインCPU100aは、上記ステップS200で更新された大当たり乱数を取得するとともに、当該取得した大当たり乱数を、上記ステップS330−5で特別図柄乱数を記憶したのと同じ記憶部に記憶する。
次に、メインCPU100aは、上記ステップS2で更新された変動パターン乱数を取得するとともに、上記ステップS330−5およびステップS330−6で各乱数を記憶したのと同じ記憶部に記憶する。
次に、メインCPU100aは、事前判定処理を行って当該第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。この事前判定処理について、図17を用いて説明する。
まず、メインCPU100aは、現在の遊技状態が非時短遊技状態であるかを判定する。その結果、現在の遊技状態が非時短遊技状態であると判定した場合にはステップS331−2に処理を移し、現在の遊技状態は非時短遊技状態ではないと判定した場合にはステップS331−6に処理を移す。
上記ステップS331−1において、遊技状態が非時短遊技状態であると判定した場合には、メインCPU100aは、現在設定されている遊技状態に対応する特別図柄判定テーブルと、上記ステップS330−5で取得した特別図柄乱数とに基づいて大当たりの可否を仮判定する。
次に、メインCPU100aは、上記ステップS331−2の判定結果に基づいて図柄種別判定テーブルを選択し、当該選択した図柄種別判定テーブルと、上記ステップS330−6で取得した大当たり乱数とに基づいて特別図柄を仮判定する。
次に、メインCPU100aは、上記ステップS331−3の仮判定によって導出された特別図柄の種別、および、現在設定されている遊技状態に基づいて、事前判定コマンド決定テーブルを選択する。そして、選択した事前判定コマンド決定テーブルと、上記ステップS330−7で取得した第1変動パターン乱数および第2変動パターン乱数と、に基づいて事前判定コマンドを決定する。
次に、メインCPU100aは、上記ステップS331−4で決定した事前判定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
次に、メインCPU100aは、第1保留が留保されたことを示す始動入賞コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、事前判定処理(第1始動口検出スイッチ入力処理)を終了する。
まず、メインCPU100aは、ゲート検出スイッチ24aから検出信号が入力されたか否かを判定する。その結果、ゲート検出スイッチ24aから検出信号が入力されたと判定した場合にはステップS350−2に処理を移し、ゲート検出スイッチ24aから検出信号が入力されていないと判定した場合には、当該ゲート検出スイッチ入力処理を終了する。
上記ステップS350−1において、ゲート検出スイッチ24aから検出信号が入力されたと判定した場合には、メインCPU100aは、普図保留数(Y)が4未満であるかを判定する。その結果、普図保留数(Y)<4と判定した場合にはステップS350−3に処理を移し、普図保留数(Y)≧4と判定した場合には、当該ゲート検出スイッチ入力処理を終了する。
上記ステップS350−2において、普図保留数(Y)<4と判定した場合には、メインCPU100aは、普図保留数(Y)に「1」加算した値を新たな普図保留数(Y)として記憶する。
次に、メインCPU100aは、上記ステップS200で更新された普通図柄乱数を取得して普通図柄保留記憶領域に記憶する。なお、普通図柄保留記憶領域は、第1記憶部〜第4記憶部の4つの記憶部を有しており、普通図柄乱数が取得されると、第1記憶部から順に普通図柄乱数が記憶されていない空きの記憶部が検索され、空いている記憶部のうちもっとも番号(序数)の小さい記憶部に、取得した普通図柄乱数が記憶される。以下では、普通図柄保留記憶領域の記憶部に記憶された普通図柄乱数を普図保留とよぶ。
まず、メインCPU100aは、特図特電データの値をロードする。この特図特電データとしては、特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」と、特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」と、停止後処理の実行を示すデータ「02」と、特別電動役物準備処理の実行を示すデータ「03」と、特別電動役物制御処理の実行を示すデータ「04」と、小当たり遊技制御処理の実行を示すデータ「05」と、特別遊技終了処理の実行を示すデータ「06」と、が設けられている。
メインCPU100aは、第2保留記憶領域に第2保留が記憶されているかを判定する。その結果、第2保留が記憶されていると判定した場合にはステップS420−2に処理を移し、第2保留は記憶されていないと判定した場合にはステップS420−3に処理を移す。
上記ステップS420−1において、第2保留記憶領域に第2保留が記憶されていると判定した場合には、メインCPU100aは、第2保留記憶領域に記憶されている第2保留をシフトする処理を行う。具体的には、第1記憶部に記憶されている乱数を所定の処理領域に複写するとともに、第2記憶部に記憶されている各乱数を第1記憶部にシフトさせて記憶する。同様に、第2記憶部〜第4記憶部に各乱数が記憶されている場合には、これら各乱数を番号(序数)の1つ小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第2保留は、留保された順に処理領域に書き込まれることとなる。したがって、記憶部に記憶された第2保留は、先に記憶された乱数から順に読み出されて、大当たりの抽選を行う際の判定に用いられることとなる。また、このとき、第2保留数(X2)から「1」減算した値を新たな第2保留数(X2)として記憶する。
また、上記ステップS420−1において、第2保留記憶領域に第2保留は記憶されていないと判定した場合には、メインCPU100aは、第1保留記憶領域に第1保留が記憶されているかを判定する。その結果、第1保留が記憶されていると判定した場合にはステップS420−4に処理を移し、第1保留は記憶されていないと判定した場合にはステップS420−10に処理を移す。
上記ステップS420−3において、第1保留記憶領域に第1保留が記憶されていると判定した場合には、メインCPU100aは、第1保留記憶領域に記憶されている第1保留をシフトする処理を行う。具体的には、第1記憶部に記憶されている乱数を所定の処理領域に複写するとともに、第2記憶部に記憶されている各乱数を第1記憶部にシフトさせて記憶する。同様に、第2記憶部〜第4記憶部に各乱数が記憶されている場合には、これら各乱数を番号(序数)の1つ小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第1保留は、留保された順に処理領域に書き込まれることとなる。したがって、記憶部に記憶された第1保留は、先に記憶された乱数から順に読み出されて、大当たりの抽選を行う際の判定に用いられることとなる。また、このとき、第1保留数(X1)から「1」減算した値を新たな第1保留数(X1)として記憶する。
次に、メインCPU100aは、特別図柄判定テーブル(図4参照)および図柄種別判定テーブル(図5参照)のうち、現在の遊技状態に対応するテーブルを選択する。そして、上記ステップS420−2または上記ステップS420−4において処理領域に複写された特別図柄乱数および大当たり乱数を、それぞれ選択したテーブルに基づいて判定して、いずれかの特別図柄を決定するとともに、当該決定した特別図柄に対応するデータを、メインRAM100cの所定の領域に記憶する。また、この特別図柄決定処理においては、現在の遊技状態、すなわち、特別図柄を決定したときの遊技状態が遊技状態バッファに記憶される。
次に、メインCPU100aは、上記ステップS420−5で決定された特別図柄の種別を示す図柄決定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、決定された特別図柄の種別に係る情報が、変動演出の開始時に副制御基板200に伝送されることとなる。
次に、メインCPU100aは、上記ステップS420−2または上記ステップS420−4において処理領域に上書きされた変動パターン乱数を、第1変動パターンコマンド決定テーブルおよび第2変動パターンコマンド決定テーブルに基づいて判定することにより変動パターンを決定する。この変動パターン決定処理については、図21を用いて後述する。
次に、メインCPU100aは、第1特別図柄表示器80または第2特別図柄表示器82において、特別図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、第1保留に基づいて特別図柄の変動表示が行われる場合には、第1特別図柄表示器80が点滅表示を開始するとともに、第2保留に基づいて特別図柄の変動表示が行われる場合には、第2特別図柄表示器82が点滅表示を開始する。なお、ここで制御される点滅表示とは、各表示器82、84において「−」が所定の間隔で点滅することをいうものである。また、第1保留に基づいて特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第1保留が1つ減ることを示すように、第1特別図柄保留表示器84が表示制御され、第2保留に基づいて特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第2保留が1つ減ることを示すように、第2特別図柄保留表示器86が表示制御される。
次に、メインCPU100aは、上記ステップS421で導出した合計変動時間を変動時間カウンタにセットする。
次に、メインCPU100aは、特図特電処理において特別図柄変動停止処理が実行されるように、特図特電データに「01」をセットし、当該特別図柄変動開始処理を終了する。
また、上記ステップS420−3において、第1保留は記憶されていないと判定した場合には、メインCPU100aは、デモ判定処理を実行する。このデモ判定処理において、メインCPU100aは、特別図柄の変動表示が行われていない時間を計時するとともに、所定時間にわたって特別図柄の変動表示が行われない場合には、演出表示部50aにデモ画面を表示するためのデモコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。
まず、メインCPU100aは、始動口種別(第1始動口または第2始動口)、特別図柄決定処理によって決定された特別図柄の種別、現在設定されている遊技状態、時短回数等を判定し、第1変動パターンコマンド決定テーブル(図8参照)を選択する。
次に、メインCPU100aは、処理領域に記憶された第1変動パターン乱数を、上記ステップS421−1で選択した第1変動パターン決定テーブルに基づいて判定することにより第1変動パターンを決定する。
次に、メインCPU100aは、上記ステップS421−2で決定された第1変動パターンに対応する第1変動パターンコマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
次に、メインCPU100aは、始動口種別(第1保留または第2保留)、特別図柄決定処理によって決定された特別図柄の種別、上記ステップS421−3で決定された第1変動パターン情報(なし(0秒)であるか否か)、現在設定されている遊技状態、時短回数等を判定し、第2変動パターンコマンド決定テーブル(図9、図10参照)を選択する。
次に、メインCPU100aは、処理領域に記憶された第2変動パターン乱数を、上記ステップS421−4で選択した第2変動パターンコマンド決定テーブルに基づいて判定することにより第2変動パターンを決定する。
次に、メインCPU100aは、上記ステップS421−5で決定された第2変動パターンに対応する第2変動パターンコマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
次に、メインCPU100aは、上記ステップS421−2で決定された第1変動パターンの変動時間と、上記ステップS421−5で決定された第2変動パターンの変動時間とから合計変動時間を導出し、当該変動パターン決定処理を終了する。
メインCPU100aは、変動時間(ステップS420−8でセット)が経過したか否かを判定する。その結果、変動時間が経過したと判定した場合にはステップS430−2に処理を移し、変動時間は経過していないと判定した場合には当該特別図柄変動停止処理を終了する。
上記ステップS430−1において、変動時間が経過したと判定した場合には、メインCPU100aは、上記ステップS420−5で決定、記憶された特別図柄を、第1特別図柄表示器80または第2特別図柄表示器82に停止表示するための停止表示データをセットする。
次に、メインCPU100aは、図柄が確定したことを示す図柄確定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
次に、メインCPU100aは、上記のようにして特別図柄の停止表示を開始したら、停止表示時間カウンタに図柄を停止表示する時間をセットする。
次に、メインCPU100aは、特図特電処理において停止後処理が実行されるように、特図特電データに「02」をセットし、当該特別図柄変動停止処理を終了する。
メインCPU100aは、停止表示時間(ステップS430−4でセット)が経過したか否かを判定する。その結果、停止表示時間が経過していないと判定した場合には当該停止後処理を終了し、停止表示時間を経過したと判定した場合にはステップS440−2に処理を移す。
上記ステップS440−1において、停止表示時間が経過したと判定した場合には、メインCPU100aは、現在設定されている遊技状態を遊技状態バッファに記憶する。これにより、停止表示された図柄が決定されたときの遊技状態が一時的に保持されることとなる。
次に、メインCPU100aは、時短回数更新処理を行う。ここでは、メインCPU100aは、現在の遊技状態が時短遊技状態であることを示す時短遊技フラグがオンしているか否かを判定する。そして、時短遊技フラグがオンしている場合には、メインRAM100cに設けられた時短回数記憶領域を更新する。この時短回数記憶領域には、時短遊技状態が終了するまでの残り変動回数を示す時短回数が記憶されており、ここでは、現在、記憶されている時短回数から「1」減算した値を新たな時短回数として記憶することとなる。なお、時短回数を更新した結果、時短回数=0となった場合には、同時に時短遊技フラグをオフする処理が行われることとなる。また、時短遊技フラグはオンしていないと判定した場合には、そのまま次のステップS440−4に処理を移す。
次に、メインCPU100aは、高確回数更新処理を行う。ここでは、メインCPU100aは、現在の遊技状態が高確率遊技状態であることを示す高確遊技フラグがオンしているか否かを判定する。そして、高確遊技フラグがオンしている場合には、メインRAM100cに設けられた高確回数記憶領域を更新する。この高確回数記憶領域には、高確率遊技状態が終了するまでの残り変動回数を示す高確回数が記憶されており、ここでは、現在、記憶されている高確回数から「1」減算した値を新たな高確回数として記憶することとなる。なお、高確回数を更新した結果、高確回数=0となった場合には、同時に高確遊技フラグをオフする処理が行われることとなる。また、高確遊技フラグはオンしていないと判定した場合には、そのまま次のステップS440−5に処理を移す。
次に、メインCPU100aは、特定変動回数更新処理を行う。上記したとおり、本実施形態においては、小当たりに当選すると小当たり遊技が実行され、当該小当たり遊技の終了後に特定変動状態に設定される。この特定変動状態は、特別図柄の変動表示が所定回数終了するまで継続する。換言すれば、特定変動状態において特別図柄の変動表示が所定回数終了すると、当該特定変動状態が終了となる。特定変動状態に設定されている場合には、特定変動状態フラグがオンされており、また、当該特定変動状態の継続回数(以下、「特定変動回数」という)が設定されている。
次に、メインCPU100aは、停止表示されている図柄が大当たり図柄であるかを判定する。その結果、停止表示されている図柄は大当たり図柄であると判定した場合にはステップS440−7に処理を移し、停止表示されている図柄は大当たり図柄ではないと判定した場合にはステップS440−10に処理を移す。
上記ステップS440−6において、停止表示されている図柄が大当たり図柄であると判定した場合には、メインCPU100aは、高確遊技フラグおよび時短遊技フラグをオフする。
次に、メインCPU100aは、特図特電処理において特別電動役物準備処理が実行されるように、特図特電データに「03」をセットする。これにより、大当たり図柄が停止表示されてから所定の停止表示時間が経過すると、特別電動役物準備処理が開始されることとなる。
次に、メインCPU100aは、現在の遊技状態を確認し、遊技状態コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして当該停止後処理を終了する。
一方、上記ステップS440−6において、停止表示されている図柄は大当たり図柄ではないと判定した場合には、メインCPU100aは、停止表示されている図柄が小当たり図柄であるかを判定する。その結果、停止表示されている図柄は小当たり図柄であると判定した場合にはステップS440−11に処理を移し、停止表示されている図柄は小当たり図柄ではないと判定した場合にはステップS440−13に処理を移す。
上記ステップS440−10において、停止表示されている図柄が小当たり図柄であると判定した場合には、メインCPU100aは、特定変動状態設定処理を行う。具体的には、特定変動状態フラグをオンするとともに、特定変動回数記憶領域に所定回数(例えば30)を設定する。これにより、小当たり遊技の終了後、所定回数の特別図柄の変動表示に亘って、特定変動状態に対応する変動パターンが決定されることとなる。
次に、メインCPU100aは、特図特電処理において小当たり遊技制御処理が実行されるように、特図特電データに「05」をセットし、ステップS440−9に処理を移す。これにより、小当たり図柄が停止表示された後に、小当たり遊技が開始されることとなる。
一方、上記ステップS440−10において、停止表示されている図柄は小当たり図柄ではないと判定した場合には、メインCPU100aは、特図特電処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、特図特電データに「00」をセットし、ステップS440−9に処理を移す。これにより、次の特別図柄の変動表示が開始可能となる。
メインCPU100aは、まず、準備中フラグがオンしているかを判定する。この準備中フラグは、特別電動役物準備処理の処理時間、換言すれば、大当たり遊技が開始する前の準備期間の経過を判定するための準備期間計時タイマが作動中であることを示すものである。メインCPU100aは、準備中フラグがオンしていると判定した場合にはステップS450−5に処理を移し、準備中フラグがオンしていないと判定した場合にはステップS450−2に処理を移す。
上記ステップS450−1において、準備中フラグはオンしていないと判定した場合には、メインCPU100aは、準備期間計時タイマをセットする。ここでは、準備期間(時間)に対応するタイマカウンタがセットされ、当該セットされたカウンタ値が、上記ステップS100のタイマ更新処理で減算されることとなる。なお、ここでセットする準備期間(時間)は特に限定されるものではないが、例えば、数ミリ秒〜数秒で設定するとよい。
次に、メインCPU100aは、準備中フラグをオンする。
次に、メインCPU100aは、準備期間中であることを示す準備中コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
次に、メインCPU100aは、第2事前判定処理を行う。なお、この第2事前判定処理については、図25を用いて後述する。
一方、上記ステップS450−1において、準備中フラグがオンしていると判定した場合には、メインCPU100aは、準備期間が経過したかを判定する。つまり、ここでは、上記ステップS450−2でセットされたカウンタ値が0になったかを判定することとなる。その結果、準備期間が経過した(カウンタ値=0)と判定した場合にはステップS450−6に処理を移し、準備期間は経過していないと判定した場合には当該特別電動役物準備処理を終了する。
上記ステップS450−5において、準備期間が経過したと判定した場合には、メインCPU100aは、準備中フラグをオフする。
次に、メインCPU100aは、特図特電処理において特別電動役物制御処理が実行されるように、特図特電データに「04」をセットし、当該特別電動役物準備処理を終了する。
メインCPU100aは、まず、上記ステップS440−2で遊技状態バッファに記憶された遊技状態に基づいて、大当たり当選時の遊技状態が時短遊技状態であるかを判定する。その結果、大当たり当選時の遊技状態が時短遊技状態であると判定した場合にはステップS451−2に処理を移し、大当たり当選時の遊技状態は時短遊技状態ではないと判定した場合には当該第2事前判定処理を終了する。
上記ステップS451−1において、大当たり当選時の遊技状態が時短遊技状態であると判定した場合には、メインCPU100aは、第1保留記憶領域に第1保留が記憶されているかを判定する。つまり、ここでは、時短遊技状態に設定されているときに大当たりに当選した場合に、準備期間の設定時に第1保留が記憶されているかを判定することとなる。その結果、第1保留が記憶されていると判定した場合にはステップS451−3に処理を移し、第1保留は記憶されていないと判定した場合には当該第2事前判定処理を終了する。
上記ステップS451−2において、第1保留が記憶されていると判定した場合には、メインCPU100aは、第1保留が記憶される第1保留記憶領域の記憶部番号を示す変数Hを「1」に更新する。
次に、メインCPU100aは、変数Hに対応する記憶部に記憶された第1保留の特別図柄乱数と特別図柄判定テーブルとに基づいて、大当たりの可否を仮判定する。
次に、メインCPU100aは、上記ステップS451−4の判定結果に基づいて図柄種別判定テーブルを選択し、当該選択した図柄種別判定テーブルと、変数Hに対応する記憶部に記憶された第1保留の大当たり乱数とに基づいて特別図柄を仮判定する。
次に、メインCPU100aは、上記ステップS451−5の仮判定によって導出された特別図柄の種別に基づいて、事前判定コマンド決定テーブルを選択する。そして、選択した事前判定コマンド決定テーブルと、変数Hに対応する記憶部に記憶された第1保留の第1変動パターン乱数および第2変動パターン乱数と、に基づいて事前判定コマンドを決定する。なお、ここで参照される事前判定コマンド決定テーブルは、上記ステップS331の事前判定処理で参照される事前判定コマンド決定テーブルと同じである。したがって、この第2事前判定処理では、上記ステップS331と同様の事前判定コマンドが決定されることとなる。
次に、メインCPU100aは、上記ステップS451−6で決定された事前判定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
次に、メインCPU100aは、変数Hを、現在の変数Hに1加算した値に更新する。
次に、メインCPU100aは、上記ステップS451−8で更新された変数Hが4以下であるかを判定する。その結果、変数Hが4以下であると判定した場合にはステップS451−10に処理を移し、変数Hは4以下ではないと判定した場合には当該第2事前判定処理を終了する。
上記ステップS451−9において、変数Hが4以下であると判定した場合には、メインCPU100aは、変数Hに対応する記憶部に第1保留が記憶されているかを判定する。その結果、第1保留が記憶されていると判定した場合にはステップS451−4に処理を移し、第1保留は記憶されていないと判定した場合には当該第2事前判定処理を終了する。これにより、準備期間の設定時に第1保留記憶領域に記憶されている全ての第1保留についての事前判定コマンドが副制御基板200に送信されることとなる。
メインCPU100aは、まず、特別遊技(大当たり遊技、以下、特別電動役物制御処理の説明において同じ)を開始するにあたってオープニング開始処理を実行する。メインCPU100aは、特別遊技の開始にあたって、まず大当たりオープニングコマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。なお、すでに大当たりオープニングコマンドが送信されている場合には、そのままステップS460−2に処理を移すこととなる。
次に、メインCPU100aは、現在、オープニング中であるか、すなわち、オープニング時間が経過したかを判定する。その結果、オープニング時間が経過していると判定した場合にはステップS460−3に処理を移し、オープニング時間は経過していないと判定した場合には当該特別電動役物制御処理を終了する。
上記ステップS460−2において、オープニング時間が経過したと判定した場合には、メインCPU100aは、特別遊技実行処理を行う。ここでは、停止表示されている特別図柄の種別に応じて、作動テーブル1、2のいずれかをセットするとともに、当該セットしたテーブルを参照して、大入賞口開閉ソレノイド28cの通電制御が行われることとなる。
次に、メインCPU100aは、大入賞口28の全開閉が終了したかを判定する。その結果、大入賞口28の全ての開閉が終了したと判定した場合にはステップS460−5に処理を移し、大入賞口28の全ての開閉が終了していないと判定した場合には当該特別電動役物制御処理を終了する。
上記ステップS460−4において、大入賞口28の全開閉が終了したと判定した場合には、メインCPU100aは、エンディング開始処理を実行する。ここでは、エンディングコマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。なお、すでにエンディングコマンドが送信されている場合には、そのままステップS460−6に処理を移すこととなる。
次に、メインCPU100aは、エンディング時間が経過したか否かを判定する。その結果、エンディング時間が経過したと判定した場合にはステップS460−7に処理を移し、エンディング時間は経過していないと判定した場合には当該特別電動役物制御処理を終了する。
上記ステップS460−6において、エンディング時間が経過したと判定した場合には、メインCPU100aは、特図特電処理において特別遊技終了処理が実行されるように、特図特電データに「06」をセットし、当該特別電動役物制御処理を終了する。
メインCPU100aは、まず、特別遊技(小当たり遊技、以下、小当たり遊技制御処理の説明において同じ)を開始するにあたってオープニング開始処理を実行する。メインCPU100aは、特別遊技の開始にあたって、まずオープニングコマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。なお、すでにオープニングコマンドが送信されている場合には、そのままステップS470−2に処理を移すこととなる。
次に、メインCPU100aは、現在、オープニング中であるか、すなわち、オープニング時間が経過したかを判定する。その結果、オープニング時間が経過していると判定した場合にはステップS470−3に処理を移し、オープニング時間は経過していないと判定した場合には当該小当たり遊技制御処理を終了する。
上記ステップS470−2において、オープニング時間が経過したと判定した場合には、メインCPU100aは、小当たり遊技実行処理を行う。ここでは、作動テーブル3(図6参照)をセットするとともに、当該セットしたテーブルを参照して、大入賞口開閉ソレノイド28cの通電制御が行われることとなる。
次に、メインCPU100aは、大入賞口28の全開閉が終了したかを判定する。その結果、大入賞口28の全ての開閉が終了したと判定した場合にはステップS470−5に処理を移し、大入賞口28の全ての開閉が終了していないと判定した場合には当該小当たり遊技制御処理を終了する。
上記ステップS470−4において、大入賞口28の全開閉が終了したと判定した場合には、メインCPU100aは、エンディング開始処理を実行する。ここでは、エンディングコマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。なお、すでにエンディングコマンドが送信されている場合には、そのままステップS470−6に処理を移すこととなる。
次に、メインCPU100aは、エンディング時間が経過したか否かを判定する。その結果、エンディング時間が経過したと判定した場合にはステップS470−7に処理を移し、エンディング時間は経過していないと判定した場合には当該小当たり遊技制御処理を終了する。
上記ステップS470−6において、エンディング時間が経過したと判定した場合には、メインCPU100aは、特図特電処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、特図特電データに「00」をセットし、当該小当たり遊技制御処理を終了する。
まず、メインCPU100aは、停止図柄と大当たり当選時の遊技状態とに基づいて、図7に示す遊技状態設定テーブルを参照して時短遊技フラグおよび高確遊技フラグを設定する。また、時短遊技フラグをオンする場合には、同時に時短回数の設定を行うとともに、高確遊技フラグをオンする場合には、同時に高確回数の設定を行う。このように、大当たり遊技の終了後には、新たに遊技状態が設定されることとなる。
次に、メインCPU100aは、遊技状態を確認し、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。この遊技状態指定コマンドは、上記各ステップで設定された高確遊技フラグ、高確回数、時短遊技フラグ、時短回数に係る情報を有している。
次に、メインCPU100aは、特図特電処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、特図特電データに「00」をセットし、当該特別遊技終了処理を終了する。
まず、メインCPU100aは、普図普電データの値をロードする。この普図普電データは、普通図柄変動開始処理の実行を示すデータ「10」と、普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」と、普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」と、普通電動役物制御処理の実行を示すデータ「13」と、が設けられている。
まず、メインCPU100aは、普図普電データが、普通図柄変動開始処理の実行を示すデータ「10」であるか否かを判定する。その結果、普図普電データ=10と判定した場合にはステップS520−2に処理を移し、普図普電データ=10ではないと判定した場合には当該普通図柄変動開始処理を終了する。
上記ステップS520−1において、普図普電データ=10と判定した場合には、メインCPU100aは、普図保留数(Y)が1以上であるかを判定する。その結果、普図保留数(Y)≧1と判定した場合にはステップS520−3に処理を移し、普図保留数(Y)<1と判定した場合には当該普通図柄変動開始処理を終了する。
上記ステップS520−2において、普図保留数(Y)≧1と判定した場合には、メインCPU100aは、普図保留数(Y)から「1」減算した値を新たな普図保留数(Y)として記憶する。
次に、メインCPU100aは、普通図柄保留記憶領域に記憶されている普図保留をシフトする処理を行う。具体的には、第1記憶部に記憶されている普通図柄乱数を所定の処理領域に複写するとともに、第2記憶部〜第4記憶部に普通図柄乱数が記憶されている場合には、これら各乱数を1つ番号(序数)の小さい記憶部にシフトさせる。具体的には、第1記憶部に記憶されている乱数を所定の処理領域に複写するとともに、第2記憶部に記憶されている乱数を第1記憶部にシフトさせて記憶する。同様に、第3記憶部および第4記憶部に乱数が記憶されている場合には、これら各乱数を番号(序数)の1つ小さい記憶部にシフトさせる。これにより、普通図柄保留記憶領域に記憶された普図保留は、記憶された順に処理領域に書き込まれることとなる。つまり、普通図柄保留記憶領域に記憶された乱数は、先に記憶された乱数から順に読み出されて、当選判定処理に用いられることとなる。
次に、メインCPU100aは、処理領域に複写された普通図柄乱数の当選判定処理を行う。具体的には、現在の遊技状態が非時短遊技状態である場合には、図11(a)に示す普通図柄判定テーブル1を参照して、処理領域に複写された普通図柄乱数を判定する。また、現在の遊技状態が時短遊技状態である場合には、図11(b)に示す普通図柄判定テーブル2を参照して、処理領域に複写された普通図柄乱数を判定する。
次に、メインCPU100aは、上記ステップS520−5の当選判定処理の結果が当選であるか否かを判定する。その結果、当選の判定結果が得られた場合にはステップS520−7に処理を移し、当選ではなくハズレの判定結果が得られた場合にはステップS520−8に処理を移す。
上記ステップS520−6において、判定結果が当選であると判定した場合には、メインCPU100aは、当たり図柄データをメインRAM100cの所定の領域に記憶する。
一方、上記ステップS520−6において、判定結果がハズレであると判定した場合には、メインCPU100aは、ハズレ図柄データをメインRAM100cの所定の領域に記憶する。
次に、メインCPU100aは、現在の遊技状態が、非時短遊技状態または時短遊技状態のいずれに設定されているかを確認するとともに、現在の遊技状態に応じて普図変動時間をセットする。具体的には、図12(a)に示すように、現在の遊技状態が非時短遊技状態である場合には、普図変動時間カウンタに10秒をセットし、時短遊技状態である場合には普図変動時間カウンタに1秒をセットする。
次に、メインCPU100aは、普通図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、普通図柄の変動表示が行われる場合には、普通図柄表示器88が点滅表示を開始する。また、普通図柄の変動表示が開始するのと同時に、普図保留が1つ減ることを示すように、普通図柄保留表示器90が表示制御される。
次に、メインCPU100aは、現在の遊技状態を変動開始時の遊技状態として遊技状態バッファに記憶する。
次に、メインCPU100aは、普図普電処理において普通図柄変動停止処理が実行されるように、普図普電データに「11」をセットし、当該普通図柄変動開始処理を終了する。
まず、メインCPU100aは、普図普電データが、普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」であるか否かを判定する。その結果、普図普電データ=11と判定した場合にはステップS530−2に処理を移し、普図普電データ=11ではないと判定した場合には当該普通図柄変動停止処理を終了する。
上記ステップS530−1において、普図普電データ=11と判定した場合には、メインCPU100aは、普図変動時間(ステップS520−9でセット)が経過したかを判定する。その結果、普図変動時間が経過したと判定した場合にはステップS530−3に処理を移し、普図変動時間は経過していないと判定した場合には当該普通図柄変動停止処理を終了する。
上記ステップS530−2において、普図変動時間が経過したと判定した場合には、メインCPU100aは、普通図柄表示器88に普通図柄を停止表示するための停止表示データをセットする。
次に、メインCPU100aは、上記のようにして普通図柄の停止表示を開始したら、停止表示時間カウンタに図柄を停止表示する時間をセットする。
次に、メインCPU100aは、普図普電処理において普通図柄停止後処理が実行されるように、普図普電データに「12」をセットし、当該普通図柄変動停止処理を終了する。
まず、メインCPU100aは、普図普電データが、普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」であるか否かを判定する。その結果、普図普電データ=12と判定した場合にはステップS540−2に処理を移し、普図普電データ=12ではないと判定した場合には当該普通図柄停止後処理を終了する。
上記ステップS540−1において、普図普電データ=12と判定した場合には、メインCPU100aは、停止表示時間(ステップS530−4でセット)が経過したか否かを判定する。その結果、停止表示時間は経過していないと判定した場合には当該普通図柄停止後処理を終了し、停止表示時間を経過したと判定した場合にはステップS540−3に処理を移す。
上記ステップS540−2において、停止表示時間が経過したと判定した場合には、メインCPU100aは、停止表示されている図柄が当たり図柄であるかを判定する。その結果、停止表示されている図柄は当たり図柄ではないと判定した場合にはステップS540−5に処理を移し、停止表示されている図柄は当たり図柄であると判定した場合にはステップS540−4に処理を移す。
上記ステップS540−3において、停止表示されている図柄は当たり図柄であると判定した場合には、メインCPU100aは、普図普電処理において普通電動役物制御処理が実行されるように、普図普電データに「13」をセットし、当該普通図柄停止後処理を終了する。
一方、上記ステップS540−3において、停止表示されている図柄は当たり図柄ではない(ハズレ図柄である)と判定した場合には、メインCPU100aは、普図普電処理において普通図柄変動開始処理が実行されるように、普図普電データに「10」をセットし、当該普通図柄停止後処理を終了する。
まず、メインCPU100aは、普図普電データが、普通電動役物制御処理の実行を示すデータ「13」であるか否かを判定する。その結果、普図普電データ=13と判定した場合にはステップS550−2に処理を移し、普図普電データ=13ではないと判定した場合には当該普通電動役物制御処理を終了する。
上記ステップS550−1において、普図普電データ=13と判定した場合には、メインCPU100aは、普通電動役物が制御中であるか、すなわち、すでに始動口開閉ソレノイド22cが通電制御中であるかを判定する。その結果、普通電動役物が制御中であると判定した場合には、ステップS550−5に処理を移し、普通電動役物は制御中ではないと判定した場合にはステップS550−3に処理を移す。
上記ステップS550−2において、普通電動役物は制御中ではないと判定した場合には、メインCPU100aは、普通図柄の変動開始時の遊技状態が、非時短遊技状態または時短遊技状態のいずれであったかを判定する。
次に、メインCPU100aは、始動口開閉ソレノイド22cの通電制御を開始すべく、上記ステップS550−3において確認した遊技状態に応じて通電制御データをセットする。具体的には、普通図柄の変動開始時の遊技状態が非時短遊技状態であった場合には始動口開閉ソレノイド22cの通電制御データとして、開放回数=1回、1回の開放時間=0.1秒となる通電制御データをセットする。また、普通図柄の変動開始時の遊技状態が時短遊技状態であった場合には、開放回数=2回、1回の開放時間=2.9秒となる通電制御データをセットする。
また、上記ステップS550−2において、普通電動役物が制御中であると判定した場合には、メインCPU100aは、上記ステップS550−4でセットされた制御時間を経過したかを判定する。その結果、制御時間を経過したと判定した場合にはステップS550−6に処理を移し、制御時間は経過していないと判定した場合には当該普通電動役物制御処理を終了する。
上記ステップS550−5において、制御時間が経過したと判定した場合には、メインCPU100aは、始動口開閉ソレノイド22cの通電制御を停止する処理を行う。
次に、メインCPU100aは、普図普電処理において普通図柄変動開始処理が実行されるように、普図普電データに「10」をセットし、当該普通図柄停止後処理を終了する。
図34は、副制御基板200のメイン処理を説明するフローチャートである。
サブCPU200aは、電源投入に応じて、サブROM200bからメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM200cに記憶されるフラグ等の初期化、設定処理を行う。
次に、サブCPU200aは、各演出乱数を更新する処理を行うとともに、以後は、割込み処理が行われるまで当該ステップS1001の処理を繰り返し行う。
図35は、副制御基板200のタイマ割込処理を説明するフローチャートである。副制御基板200には、所定の周期(2ms)でクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路(不図示)が設けられている。そして、このリセット用クロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生により、サブCPU200aはタイマ割込処理プログラムを読み込んで当該タイマ割込処理を開始する。
まず、サブCPU200aは、副制御基板200で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を行う。
次に、サブCPU200aは、サブRAM200cの受信バッファに格納されているコマンドを解析するとともに、受信したコマンドに応じた種々の処理を行う。副制御基板200においては、主制御基板100からコマンドが送信されると、コマンド受信割込処理が行われ、主制御基板100から送信されたコマンドが受信バッファに格納される。ここでは、コマンド受信割込処理によって受信バッファに格納されたコマンドを解析することとなる。なお、主制御基板100からは、当該主制御基板100の状態を示す遊技状態コマンド、遊技状態指定コマンド、準備中コマンド等が送信される。このように、主制御基板100の状態を示すコマンドを受信すると、サブCPU200aは、主制御基板100の状態を把握すべく、サブRAM200cの処理領域に現在の状態を記憶するための処理を施すこととなる。
次に、サブCPU200aは、実行中の演出進行状況に応じて、演出操作装置56の操作の受け付け可否を判定するとともに、演出操作装置検出スイッチ56aの信号のチェックを行う。そして、演出操作装置検出スイッチ56aから操作信号が入力されたときに、演出操作装置56の操作受け付け中であった場合には、演出操作装置56が操作されたことを画像制御基板210に送信すべく、送信バッファにコマンドを格納する。
次に、サブCPU200aは、サブRAM200cの送信バッファにセットされているコマンドを画像制御基板210や電飾制御基板220へ送信し、タイマ割込処理を終了する。
事前判定コマンドを受信すると、まず、サブCPU200aは、事前判定コマンドを解析するとともに、当該受信した事前判定コマンドに対応する事前判定情報をサブRAM200cの事前判定情報記憶部に記憶する。
次に、サブCPU200aは、事前判定情報記憶部に記憶された事前判定情報に基づいて、保留表示制御処理を実行する。なお、主制御基板100から始動入賞コマンドを受信すると、サブCPU200aは、図38の第1保留表示41a〜41cや第2保留表示42a〜42cに示すように保留数を通常表示するための処理を実行する。
大当たりオープニングコマンドを受信すると、サブCPU200aは、事前判定情報記憶部に、第1保留の事前判定情報が記憶されているかを判定する。その結果、第1保留の事前判定情報が記憶されていると判定した場合にはステップS1220−2に処理を移し、第1保留の事前判定情報は記憶されていないと判定した場合にはステップS1220−3に処理を移す。
上記ステップS1220−1において、第1保留の事前判定情報が記憶されていると判定した場合には、サブCPU200aは、第1保留の事前判定情報の中に、当該保留が大当たりに当選することを示す大当たり情報が含まれているかを判定する。その結果、第1保留の事前判定情報の中に、大当たり情報が含まれていると判定した場合にはステップS1220−4に処理を移し、大当たり情報は含まれていないと判定した場合にはステップS1220−3に処理を移す。
上記ステップS1220−2において、大当たり情報は含まれていないと判定した場合には、サブCPU200aは、大当たり遊技中に実行する演出として通常演出を決定するとともに、当該通常演出を実行するためのコマンドを画像制御基板210や電飾制御基板220に送信する。
一方、上記ステップS1220−2において、大当たり情報が含まれていると判定した場合には、サブCPU200aは、大当たり遊技中に実行する演出としてプレミア演出を決定するとともに、当該プレミア演出を実行するためのコマンドを画像制御基板210や電飾制御基板220に送信する。
また、本実施形態における第1特別図柄表示器80および第2特別図柄表示器82が図柄表示部に相当し、図20の特別図柄変動開始処理および図22の特別図柄変動停止処理を実行するメインCPU100aが変動表示実行手段に相当する。
また、本実施形態において図24に示す特別電動役物準備処理を実行するメインCPU100aが準備期間設定手段に相当する。
また、本実施形態において図26の処理を実行するメインCPU100aが特別遊技実行手段に相当する。
また、本実施形態におけるゲート24内の領域が進入領域に相当する。
また、本実施形態において図18のステップS350−4の処理を実行するメインCPU100aが乱数取得手段に相当する。
また、本実施形態における図30のステップS520−5の処理を実行するメインCPU100aが開閉決定手段に相当する。
また、本実施形態における図33の処理を実行するメインCPU100aが開閉制御手段に相当する。
本実施形態においては、普通図柄の当選確率、始動口開閉ソレノイド22cの通電時間、普通図柄の変動時間の3つの要素全てにおいて、非時短遊技状態に比べて時短遊技状態で有利となるように設定されている。しかしながら、総合的に時短遊技状態の制御条件が非時短遊技状態の制御条件よりも遊技者に有利となればよく、これら3つの要素の全てにおいて、非時短遊技状態よりも時短遊技状態の方が有利でなければならないわけではない。
また、本実施形態において図21に示す変動パターン決定処理を実行するメインCPU100aが変動パターン決定手段に相当する。
また、本実施形態において図37に示す処理を実行するサブCPU200aが演出実行手段に相当する。なお、事前判定コマンドに基づいて実行する演出の具体的内容は特に限定されるものではない。
メインCPU100aは、まず、第2事前判定処理を行う。なお、この第2事前判定処理については、図41を用いて後述する。
次に、メインCPU100aは、準備期間計時タイマをセットする。
次に、メインCPU100aは、特図特電処理において特別電動役物制御処理が実行されるように、特図特電データに「04」をセットし、当該特別電動役物準備処理を終了する。
メインCPU100aは、まず、上記ステップS440−2で遊技状態バッファに記憶された遊技状態に基づいて、大当たり当選時の遊技状態が時短遊技状態であるかを判定する。その結果、大当たり当選時の遊技状態が時短遊技状態であると判定した場合にはステップS451−2に処理を移し、大当たり当選時の遊技状態は時短遊技状態ではないと判定した場合には当該第2事前判定処理を終了する。
上記ステップS452−1において、大当たり当選時の遊技状態が時短遊技状態であると判定した場合には、メインCPU100aは、第1保留記憶領域に第1保留が記憶されているかを判定する。その結果、第1保留が記憶されていると判定した場合にはステップS452−3に処理を移し、第1保留は記憶されていないと判定した場合には当該第2事前判定処理を終了する。
上記ステップS452−2において、第1保留が記憶されていると判定した場合には、メインCPU100aは、メインRAM100cに設けられたバッファに現在の第1保留数をセットする。
次に、メインCPU100aは、ステップS452−4〜ステップS452−7において、上記実施形態と同様に、第1保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている第1保留に対応する事前判定コマンドをセットするための処理を行う。そして、ステップS452−8において、バッファに記憶されている第1保留数から「1」減算した値を新たな第1保留数としてバッファに記憶し、以後、ステップS452−8で更新された第1保留数が「0」になるまで、ステップS452−4〜ステップS452−9の処理を繰り返す。なお、この処理では、事前判定コマンドをセットするための処理が、第1保留記憶領域の第1記憶部から第4記憶部まで順に行われることとなる。
メインCPU100aは、まず、上記ステップS453(図40参照)においてセットされた準備期間が経過したかを判定する。その結果、準備期間が経過したと判定した場合にはステップS460−1に処理を移し、準備期間は経過していないと判定した場合には当該特別電動役物制御処理を終了する。
上記ステップS460−0において、準備期間が経過したと判定した場合には、上記実施形態におけるステップS460−1〜ステップS460−7の処理を実行する。
8 遊技盤
16 遊技領域
20 第1始動口
22 第2始動口
22c 始動口開閉ソレノイド
24 ゲート
28 大入賞口
80 第1特別図柄表示器
82 第2特別図柄表示器
100 主制御基板
100a メインCPU
100b メインROM
100c メインRAM
200 副制御基板
200a サブCPU
200b サブROM
200c サブRAM
Claims (3)
- 遊技球が流下する遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技領域に設けられ遊技球が進入可能な始動領域と、
前記始動領域への遊技球の進入を契機として遊技の進行を制御する主制御基板と、
前記主制御基板から送信されるコマンドに基づいて演出を実行制御する副制御基板と、を備えた遊技機であって、
前記主制御基板は、
前記始動領域への遊技球の進入を条件として乱数を取得して記憶部に記憶する乱数取得手段と、
前記記憶部に記憶された乱数を順次読み出して、前記遊技領域に設けられた大入賞口が開放されるとともに当該大入賞口への遊技球の入球に応じた賞球を獲得可能な特別遊技の実行可否を少なくとも決定する抽選手段と、
前記抽選手段の決定結果に基づいて、少なくとも図柄表示部において実行される図柄の変動表示および停止表示の時間である変動時間が対応付けられた変動パターンを決定する変動パターン決定手段と、
前記変動パターン決定手段によって変動パターンが決定された場合に、当該決定された変動パターンに対応付けられた変動時間にわたって、前記図柄表示部に図柄を変動表示させるとともに、前記抽選手段の決定結果に対応する図柄を停止表示させる変動表示実行手段と、
前記変動表示実行手段によって、前記図柄表示部に前記特別遊技の実行を可能とすることが対応付けられた図柄が停止表示された場合に、当該図柄の変動時間の経過後に特別遊技準備期間を設定する準備期間設定手段と、
前記準備期間設定手段によって設定された特別遊技準備期間の終了後、前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
前記記憶部に乱数が記憶された場合に、当該乱数が前記抽選手段によって読み出されるよりも前に、当該乱数に基づいて前記抽選手段が導出する決定結果、もしくは、当該決定結果に基づいて前記変動パターン決定手段が決定する変動パターンを事前判定する事前判定手段と、
前記準備期間設定手段によって前記特別遊技準備期間が設定された場合に、当該特別遊技準備期間の設定時に前記記憶部に記憶されている乱数に基づいて導出される前記事前判定結果に対応する事前判定コマンドを、当該特別遊技準備期間中に前記副制御基板に送信する事前判定コマンド送信手段と、を備え、
前記副制御基板は、
前記事前判定コマンド送信手段によって送信された前記事前判定コマンドに基づいて演出を実行する演出実行手段を備えたことを特徴とする遊技機。 - 前記遊技領域には、
前記始動領域への遊技球の進入を容易とする開状態、および、前記開状態よりも前記始動領域への遊技球の進入を困難もしくは不可能とする閉状態に変位可能な始動可変入賞装置と、
前記遊技領域に設けられ遊技球が進入可能な進入領域と、がさらに設けられ、
前記主制御基板は、
前記進入領域への遊技球の進入を条件として前記始動可変入賞装置を開状態に変位させるか否かを決定する開閉決定手段と、
前記開閉決定手段によって前記始動可変入賞装置を開状態に変位させる決定がなされた場合に、予め設定された態様で前記始動可変入賞装置を開状態に変位させる開閉制御手段と、
前記開閉決定手段および前記開閉制御手段がそれぞれ第1の条件にしたがって前記始動可変入賞装置の制御態様を決定する非特定遊技状態、または、前記開閉決定手段および前記開閉制御手段のいずれか一方または双方が、前記第1の条件よりも遊技者に有利な第2の条件にしたがって前記始動可変入賞装置の制御態様を決定する特定遊技状態に設定する遊技状態設定手段と、をさらに有し、
前記遊技状態設定手段は、
少なくとも遊技状態が前記特定遊技状態に設定されているときに前記図柄表示部に前記特別遊技の実行を可能とする図柄が停止表示された場合に、前記特別遊技準備期間の終了前に、遊技状態を前記非特定遊技状態に設定し、
前記事前判定コマンド送信手段は、
前記特別遊技準備期間中であって、かつ、遊技状態が前記遊技状態設定手段によって前記非特定遊技状態に設定された後に、前記事前判定コマンドを前記副制御基板に送信することを特徴とする請求項1記載の遊技機。 - 前記始動領域は、
第1始動領域と、前記始動可変入賞装置が設けられた第2始動領域とを有し、
前記乱数取得手段は、
前記第1始動領域に遊技球が進入した場合には、取得した乱数を第1保留として記憶部に記憶するとともに、前記第2始動領域に遊技球が進入した場合には、取得した乱数を第2保留として記憶部に記憶し、
前記抽選手段は、
前記記憶部に第1保留および第2保留のいずれか一方のみが記憶されている場合には、当該記憶されている第1保留および第2保留の中で最も先に記憶された乱数を読み出して前記特別遊技の実行可否を決定し、前記記憶部に第1保留および第2保留の双方が記憶されている場合には、当該記憶されている第2保留の中で最も先に記憶された乱数を読み出して前記特別遊技の実行可否を決定し、
前記事前判定コマンド送信手段は、
遊技状態が前記特定遊技状態に設定されている場合に、前記第1保留については、前記特別遊技準備期間が設定されたときに前記記憶部に記憶されている第1保留の事前判定コマンドを前記副制御基板に送信し、前記第2保留については、当該第2保留が記憶部に記憶されたときに当該第2保留の事前判定コマンドを前記副制御基板に送信することを特徴とする請求項2記載の遊技機。
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