本発明を実施したパチンコ機の外観斜視図を図1及び図2に示す。パチンコ機2は、基体となる本体部材3に、上部扉4及び下部扉5からなる2枚の前面扉6が本体部材3に対して回動自在となるように、図示しないヒンジ部を介して組み付けられる。上部扉4の中央には開口4aが設けられており、この開口4aは上部扉4の表側に組み付けられるガラス7等の透光性を有する部材により遮蔽される。なお、上部扉4が閉じている状態では、遊技の際に遊技領域21を流下するパチンコ玉や、遊技領域21に設けられた構造物は、上記開口4aを遮蔽するガラス7を介して視認される。なお、符号8は、本体部材3を遊技場等に固定するための固定枠である。
下部扉5には、供給皿10、操作ハンドル11が設けられる。供給皿10には遊技を開始する際にパチンコ玉が供給される他に、遊技領域21を流下するパチンコ玉が、遊技領域21に設けられた始動入賞口(入賞口)23aや通常入賞口24a等のいずれかに入賞したことを受けて払い出される賞球が供給される。なお、符号13は払い出し口であり、この払い出し口13を介して、賞球としてのパチンコ玉が払い出される。
操作ハンドル11は遊技を行う際に回動され、この操作ハンドル11の回動を受けて発射装置15におけるパチンコ玉の打ち出しの強さが変化する。なお、操作ハンドル11は、図示しない捩りバネによってパチンコ玉を遊技領域21に発射しない初期位置に付勢されており、操作ハンドル11から手が離れた場合には、操作ハンドル11は初期位置に戻る。
上部扉4を開けると、ガイドレール20等によって囲まれた遊技領域21が露呈する。この遊技領域21には、図示しない障害釘や風車の他に、通過チャッカ−22、始動入賞口(入賞口)23aを備えたスタートチャッカ−23、通常入賞口24aを備えた入賞チャッカ−24等の構造物が設けられる。このうち、スタートチャッカ−23には電動チューリップ25と呼ばれる開閉式の可動装置が設けられ、アタッカ26が開放されると、大入賞口が露呈する。なお、パチンコ玉は上記障害釘や風車に弾かれるか、図柄表示装置30の側壁面等に弾かれて遊技領域21を流下し、上記入賞口のいずれかに入賞するか、アウト口28によって回収される。
図柄表示装置30の上側に設けられた保留球表示部32には4つの保留表示LEDが備えられており、図柄表示装置30に設けられた液晶パネル30aにおいて図柄が変動表示されている間に始動入賞口にパチンコ玉が入賞した場合には、その入賞が移行抽選を行い図柄を変動させる権利として持ち越され、保留球表示部32の保留表示LEDが1つ点灯する。この権利の持ち越しは上限が4つと決められており、この権利を消化するごとに点灯した保留表示LEDが1つずつ消灯する。
通過チャッカ−22には、パチンコ玉が通過するための穴22aが設けられ、この穴をパチンコ玉が通過したことを検知するための通過球検知センサ65(図3参照)を備えている。通過チャッカ−22の穴22aをパチンコ玉が通過すると、電動チューリップ25を開放させるか否かの抽選が行われる。なお、この抽選に当選すると、電動チューリップ25が所定時間開き、パチンコ玉が始動入賞口へと入賞しやすくなる。
スタートチャッカ−23には、始動入賞口23aに入賞したパチンコ玉を検知するための始動入賞球検知センサ66(図3参照)が備えられており、始動入賞球検知センサ66からの出力信号を基にパチンコ玉の入賞が検知されると、所定個数のパチンコ玉が賞球として払い出される。また、始動入賞口23aにパチンコ玉が入賞すると、乱数の抽出、及び抽出された乱数が当たりとなる乱数であるか否かの判定が行われる。なお、外部に露呈する液晶パネル30aにおいて図柄の変動表示が行われているときに始動入賞口23aへとパチンコ玉が入賞すると、乱数の抽出が行われるが上記の判定は保留され、抽出された乱数はRAM43(図3参照)に一時的に記憶される。また、一時的にRAM43に記憶された乱数の数が既に上限である場合には、始動入賞口23aへとパチンコ玉が入賞した場合でも乱数の抽出は行われない。
入賞チャッカ−24には通常入賞口24aに入賞したパチンコ玉を検知するための通常入賞球検知センサ67(図3参照)が設けられており、通常入賞球検知センサ67からの出力信号を基にパチンコ玉の入賞が検知されると、所定個数のパチンコ玉が賞球として払い出し口13から球受皿10に払い出される。
アタッカ26は「大当たり」状態のときには開口し、所定期間開口された場合や、所定個数のパチンコ玉が入賞した場合に閉口する。この動作を例えば所定回数行うと、「大当たり」状態が終了するようになっている。このアタッカ26を開放すると、大入賞口が露呈する。この大入賞口には入賞したパチンコ玉を検知するための大入賞球検知センサ68(図3参照)が設けられている。なお、このアタッカ26の開口時にはパチンコ玉が入賞しやすく、数多くの賞球が払い出されることになる。これにより、「大当たり」状態では通常の遊技状態よりもパチンコ玉の出球率が高くなる。
図柄表示装置30に備えられた液晶パネル30aには横に3つの図柄が並べて表示されるようになっており、演出効果を兼ねた様々な態様の図柄が表示される。始動入賞口23aにパチンコ玉が入賞したときに行われる「大当たり」状態へ移行するか否かを決定する移行抽選に応じて、液晶パネル30aに図柄を変動表示した後に、所定の図柄を停止表示することで遊技者に対して抽選結果が報知される。図柄は例えば1〜9までの数字であり、図柄が縦に流れる変動表示が行われた後、移行抽選に当選した場合には同じ数字が3つ順次停止表示される。また、液晶パネル30aに表示される図柄の表示態様として、「大当たり」状態が発生する前段階で、3つの変動図柄のうち2つが同じ図柄で停止表示され、残る1つが変動表示される、いわゆるリーチ状態がある。リーチ状態では1〜9までの数字の他に様々なキャラクタの図柄が変動表示される。「ハズレ」の場合には少なくとも1つが他と異なった3つの図柄が停止表示される。
上部扉4には信頼度告知手段であるレベルメータ34が設けられている。レベルメータ34は上下方向に長く形成されている。レベルメータ34は上下方向に並んだ複数の発光部34aを備えている。レベルメータ34は、例えば、13個の発光部34aを備えており、この発光部34aが下から上に向って連続的に発光し、下から所定の個数の発光部34aまで発光した後は、発光した発光部34aのうち、最も上に位置する発光部34aから順に下に向って連続的に消灯することで、レベルメータ34の発光部分(以降、発光レベルと言う)が昇降する。このように発光部34aが発光あるいは消灯して発光レベルが昇降することでレベルメータ34は変動する。遊技状態の移行、各入賞口へのパチンコ玉の入賞、リーチ状態への突入等に応じて、発光レベルの昇降のスピード、及び発光レベルの最大の高さが異なっており、例えば、通常入賞口24aにパチンコ玉が入賞した際には最上に位置する発光部34aまで発光することで、さらに遊技の興趣を高めている。なお、発光部34aはLEDによって発光させているが、LED以外に適したものがあれば適宜そちらを用いてかまわない。また、レベルメータは左右方向に長いものであってもよい。
図3に示すように、パチンコ機2の基本動作は主制御装置40によって管制される。主制御装置40は動作制御手段であるCPU41、ROM42及びRAM43の他に、払出制御部46、及び可動物制御部47、入賞回数判定部等から構成されている。CPU41はROM42に記憶されている遊技制御プログラムを読み込んでパチンコ機2の遊技状態を制御する命令を生成するとともに、副制御回路装置に命令情報を送信して所定の遊技状態となるように実行させる。ROM42には遊技制御プログラムの他に、乱数処理プログラム、及び乱数テーブル、図柄テーブル56、判定テーブル58、音声データテーブル60、発光パターンテーブル61等の各種データが格納されており、これらは適宜CPU41によって読み出される。RAM43は遊技において利用されるデータなどの一時的な保管や書き換え等を行うために用いられる。
CPU41は、それぞれの入賞球検知センサから入力される信号によってパチンコ玉が入賞したことを検知し、入賞の検知に応じて払出制御部46に払い出し命令を送出する。CPU41からの命令を受けた払出制御部46は払い出し装置62を駆動させて所定個数の賞球を供給皿10に払い出す。ROM42には配当球テーブルが格納されており、配当球テーブルには各入賞口ごとのパチンコ玉の1回の入賞に対する賞球の個数が記憶されている。いずれかの入賞口で入賞が発生すると、CPU41は配当球テーブルを参照して払出制御部46に払い出し命令を送出して払い出し装置62を駆動させ、入賞口の種類に応じた個数の賞球を球受皿10に払い出す。払い出された賞球の個数は払い出し球検出センサ(図示省略)からの信号を基にして払出制御部46によって検知されており、これにより払出制御部46は予め定められた個数の賞球が払い出されたか否かを監視している。
発射制御部45は操作ハンドル11が回動されたことに応答して発射装置15を駆動させる。打出し用ボリューム60は操作ハンドル11の回動量によってその出力値が変化し、この打ち出し用ボリューム60からの出力信号を受けて発射制御部45は発射装置15を駆動させるとともに、打ち出しボリューム60の出力値に応じて発射装置15の打ち出しの強さを調節する。
CPU41は図柄制御部70、ランプ制御部71、音声制御部72、レベルメータ73の動作を制御している。図柄制御部70はCPU41からの駆動信号及び停止信号を受けて図柄の変動表示、及び所定の図柄の停止表示等の表示制御を行う。ランプ制御部71は保留表示部32の背後に配置された保留表示LED76の点灯制御や、遊技の際の演出として前面扉6に設けられた電飾の発光制御を行う。音声制御部72はCPU41から送出される音声データに基づいてスピーカ78(信頼度告知手段)から出力される音声を制御する。
始動入賞口23aにパチンコ玉が入賞すると、始動入賞球検知センサ66からCPU41に検知信号が入力され、これに応じてCPU41は乱数抽出部50を作動させて乱数の抽出処理を行わせる。乱数抽出部50では当たりの発生確率に応じて乱数を発生するようになっており、例えば当たりの確率が100分の1であれば0〜99までの乱数を発生するようになっている。この発生される乱数は当たりの乱数とハズレの乱数とのいずれかであり、ハズレの乱数はさらにリーチ乱数とそれ以外の乱数とのうちのいずれかである。乱数判定部51では乱数抽出部50で抽出された乱数が「当たり」となる乱数か否かの判定が判定テーブル58を参照して行われる。乱数判定部51での判定結果に応じてROM42に格納された図柄テーブル56を参照して図柄の変動パターンや停止表示される図柄が決定され、「当たり」あるいは「ハズレ」であってリーチの乱数であると判定された場合には、液晶パネル30aに予め決められた変動パターンに従って図柄が変動表示された後、停止表示される。なお、図柄テーブル56には乱数が「当たり」の場合に読み出される変動パターン、「ハズレ」であってリーチの乱数でない場合に読み出される変動パターン、「ハズレ」であってリーチの乱数である場合に読み出される変動パターン等、複数の変動パターンがデータとして記憶されている。
図柄表示装置30の液晶パネル30aにおいて停止表示される図柄は乱数判定部51での判定の結果を示すものであり、例えば「7ー7ー7」の3つの図柄が変動表示後に停止表示された場合は「当たり」であり、また「ハズレ」が示される場合には、例えば「3−1−2」のように3つのうち少なくとも1つが他と異なる図柄の組み合わせが停止表示される。液晶パネル30aに「当たり」の図柄が停止表示された場合には、遊技状態は通常の遊技状態から出球率が高くなる「大当たり」状態に移行する。一方、「ハズレ」の場合には通常の遊技状態が引き続き行われる。抽出された乱数が乱数判定部51でリーチの乱数であると判定された場合は、液晶パネル30aに2つの同じ図柄が停止表示され、残り1つが変動表示されるリーチ状態となる。
液晶パネル30aで図柄が変動表示されている最中に始動入賞口23aにパチンコ玉が入賞すると、乱数抽出部50で乱数の抽出処理が行われ、抽出された乱数はRAM43に一時的に記憶される。RAM43に乱数が記憶されると保留球表示部32の保留表示LED76が点灯する。乱数の記憶は4つまで可能であり、現在液晶パネル30aで変動表示されている図柄が停止表示された後に、RAM43に記憶された乱数が乱数判定部51に読み出されて「当たり」あるいは「ハズレ」の乱数であるかが判定され、判定の結果を受けて図柄の変動表示が開始される。RAM43から乱数が読み出されて判定されるごとにランプ制御部71は保留表示LED76を1つずつ消灯させる。
信頼度決定部52では乱数発生部50で抽出された乱数が「当たり」の乱数である可能性の度合を示す信頼度を決定する。乱数発生部50で抽出された乱数は予め「当たり」あるいは「ハズレ」かに割り振られており、さらに「ハズレ」の乱数の中にも信頼度の報知を行う乱数が予め決められている。信頼度決定部52では乱数発生部50で抽出された乱数が「当たり」や信頼度の報知を行う「ハズレ」の乱数であった割合を監視して信頼度を決定している。図4に示すように、ROM42の発光パターンテーブル61には、音声データテーブル60に記憶された音声データが示す音声のリズムに合わせてレベルメータ34の発光レベルを昇降させるための発光パターンデータAと、音声データが示す音声のリズムからずらしてレベルメータ34の発光レベルを昇降させるための発光パターンデータB、Cとが記憶される。さらに、音声のリズムからずらしてレベルメータ34の発光レベルを昇降させる発光パターンデータB、Cは、信頼度ごとに複数記憶されており、例えば、信頼度30%と算出された場合には発光パターンデータBが対応し、信頼度50%と算出された場合には発光パターンデータCが対応する。
ROM42に記憶されたそれぞれの発光パターンデータは、音声データにおける特定周波数の音声信号の出力レベルを基に予め作成されたものである。発光パターンデータAは音声データから採取された音声信号の出力レベルを基に、音声信号の出力レベルのピークに同調してレベルメータ34の発光部34aを発光させるため、出力レベルがピークとなる際にレベルメータ34の発光レベルもピークとなる。発光パターンB,Cでは、音声信号の出力レベルのピークから遅れて発光レベルがピークとなり、発光パターンBと発光パターンCとでは発光レベルのピークが出力レベルのピークから遅れる時間が異なっており、発光パターンCでは、発光パターンBよりも出力レベルのピークから大きく遅れて発光レベルがピークとなる。
信頼度決定部52で決定された信頼度が信頼度情報としてCPU41に入力され、CPU41は信頼度情報と音声データとに基づいて発光パターンテーブル61から発光パターンデータを読み出す。例えば、CPU41は通常時には発光パターンデータAを発光パターンテーブル61から読み出し、信頼度が30%である場合には発光パターンデータBを読み出し、信頼度が50%である場合には発光パターンデータCを発光パターンテーブル61から読み出す。CPU41は、読み出した発光パターンデータをレベルメータ制御部73に入力する。
レベルメータ制御部73は、入力された発光パターンデータに基づいてレベルメータ34の発光部34aに備えられたLEDの点灯を調節する。これにより、例えば、レベルメータ制御部73に発光パターンデータAが入力した場合には、レベルメータ制御部73は音声のリズムに合わせてレベルメータ34を変動させる。発光パターンデータBや発光パターンデータCがレベルメータ制御部73に入力した場合は、レベルメータ制御部73は音声のリズムからずらしてレベルメータ34を変動させる。
本発明の作用について図5のフローチャートを用いて説明する。遊技者によって操作ハンドル11が回動され、これに応じた強さで発射装置15からパチンコ玉が打ち出される。遊技領域21に打ち出されたパチンコ玉は流下する過程で始動入賞口23a、通常入賞口24a、アウト口28のいずれかに入る。信頼度を告知する前では、レベルメータ34はスピーカ78から出力される音声のリズムに合わせて変動しており、音声の出力レベルがピークとなる際にレベルメータ34の発光レベルは最大となる。
パチンコ玉が始動入賞口23aに入賞すると、始動入賞球検知センサ66からの信号を基にCPU41で入賞が検知され、乱数抽出部50が作動して乱数が抽出される。乱数判定部51は抽出された乱数が「当たり」となる乱数か否かを判定し、さらに「当たり」でないと判定された乱数が「リーチ」の乱数か否かを判定する。この判定結果に基づいて図柄テーブル56から図柄を変動表示及び停止表示させるためのデータが読み出され、このデータに従って図柄表示装置30の液晶パネル30aに図柄が変動表示、及び停止表示される。
抽出された乱数が乱数判定部51で「当たり」あるいは「リーチ」の乱数であると判定された場合には、液晶パネル30aの図柄はリーチ状態となる。CPU41は音声データと信頼度決定部52で決定され信頼度に応じた発光パターンデータをROM42から読み出し、音声制御部72及びレベルメータ制御部73に入力する。発光パターンデータを受けたレベルメータ制御部73は、レベルメータ34の発光部34aをスピーカ78から出力される音声のリズムからずらして変動させる。信頼度は、音声のリズムからレベルメータ34の変動がずれることによって遊技者に告知するようになっており、例えば、レベルメータ34において、音声の出力レベルのピークから僅かに遅れて下から3個目の発光部34aまで下から上へ連続的に発光して発光レベルが最大となった場合には信頼度が30%であることを示し、音声の出力レベルのピークから大きく遅れて下から5個目の発光部34aまで下から上に連続的に発光して発光レベルが最大となった場合には信頼度が50パーセントであることを示す。このように、信頼度に応じてレベルメータ34の変動が音声のリズムからずれることにより、遊技者は信頼度を知ることができる。音声のリズムからずれたレベルメータ34の変動は図柄が全て停止表示された時点で終了する。
抽出された乱数が「当たり」である場合には例えば「7−7−7」の図柄が停止表示され、「大当たり」状態ではアタッカが開放され、アタッカが所定の時間開放された場合、あるいは所定の個数のパチンコ玉が入賞した場合に閉口し、この動作が予め定められた回数行われると「大当たり」状態が終了する。「大当たり」状態が終了すると通常の遊技状態に移行し、レベルメータ34の変動はスピーカ78からの音声に合わせて変動する態様となる。
なお、上記の実施形態ではレベルメータ34はLEDによって発光部34aを発光させたが、縦長の液晶パネルや、エレクトロルミネセンス等の他の表示器を用いてレベルメータを構成してもよい。液晶パネル上にレベルメータの画像を表示することで同様の役割を果たすことができる。
また、上記の実施形態では遊技機に設けられたレベルメータは1つであったが、本発明はこれに限らず、2つ以上のレベルメータを備えるようにしてもよい。例えば、図6に示すように前面扉6に2つのレベルメータ85、86を備える。通常の遊技状態では2つのレベルメータがスピーカから出力される音声のリズムに合わせて同様に変動する。図柄表示装置が作動した際には、一方のレベルメータの変動が他方のレベルメータの変動からずれる。レベルメータの動作は信頼度に応じて予め決められており、例えば、信頼度が30%では一方のレベルメータは他方のレベルメータから少し遅れて変動するが、信頼度が50%では一方のレベルメータの発光レベルの昇降と他方のレベルメータの発光レベルの昇降とが互い違いに行われる。このようにレベルメータを複数設け、信頼度に応じたパターンでそれぞれのレベルメータを変動させることで、遊技者への信頼度の告知のバリエーションが広がり、より興趣の高い遊技を提供することができる。
また、上記の実施形態ではレベルメータ34はROM42に予め記憶された発光パターンデータを基に変動したが、レベルメータの制御方法はこれに限らない。例えば、音声データから音声信号の出力レベルを検知する出力レベル検知部と、出力レベル検知部で検知した出力レベルを基にしてレベルメータの発光部の発光を制御するレベルメータ制御部とを設ける。出力レベル検知部はROM42から読み出された音声データから出力レベルを検知し、信頼度を告知する前では、レベルメータ制御部は検知された出力レベルのピークに同調させて発光レベルを昇降させており、出力レベルがピークとなる際に発光レベルも最大となる。信頼度を告知する際には、レベルメータ制御部は、信頼度決定部で決定された信頼度に応じて、出力レベルのピークが検知されたときから一定時間遅らせて、検知された出力レベルに基づいてレベルメータの発光レベルを昇降させるため、出力レベルがピークとなったときから一定時間遅れて発光レベルが最大となる。発光レベルが最大となる時期を出力レベルがピークとなる時期から遅らせる時間は信頼度ごとに予めレベルメータ制御部に設定されており、これによって発光レベルのピークが出力レベルのピークから遅れる時間は信頼度ごとに異なる。このようにしてレベルメータの変動をスピーカから出力される音声のリズムからずらすこともできる。
次に、可動物と、スピーカ78、及びレベルメータ34とを用いて信頼度を遊技者に告知する第2実施形態について図7のブロック図を用いて説明する。なお、上記の第1実施形態と同じ部分については同じ符号を付して説明を省略する。遊技領域21には予め決められた複数の動作パターンに従って動作する可動物88が設けられている。ROM91には可動物88をスピーカ78からの音声に合わせて動作させたり、音声からずれて動作させるための動作データテーブル93が格納されており、CPU41が適宜動作データテーブル93から動作パターンデータを読み出して可動物制御部89に入力する。動作パターンデータは音声データ及び信頼度決定部52で決定される信頼度に対応して予め複数用意されており、例えば、信頼度を告知する前では、音声信号の出力レベルのピークに合わせて可動物88を動作させる動作パターンデータが可動物制御部89に入力され、信頼度を告知する際、信頼度が30%の場合には出力レベルのピークから少し遅れて可動物88を動作させる動作パターンデータが可動物制御部89に入力され、信頼度が50%の場合には出力レベルのピークから大幅に遅れて可動物88を動作させる動作パターンデータが可動物制御部89に入力される。そして、可動物制御部89に入力された動作パターンデータを基に可動物88は動作する。
第2実施形態の作用について説明する。信頼度を告知する前ではレベルメータ34及び可動物88はスピーカ78から出力される音声のリズムに合わせて動作する。始動入賞口23aにパチンコ玉が入賞し、信頼度決定部52で信頼度が決まると、これに応じてCPU41はROM89から発光パターンデータ及び動作パターンデータを読み出してレベルメータ制御部73及び可動物制御部89に入力する。リーチ状態に突入した際、レベルメータ34及び可動物88はスピーカ78が出力する音声のリズムからずれて動作し、例えば、信頼度が30パーセントの場合には音声のリズムから少し遅れて可動物88は動作し、信頼度が50%の場合には音声のリズムから大幅に遅れて動作する。
なお、上記の第1、第2実施形態ではリーチ状態の時に信頼度に応じてCPU41がレベルメータ34の変動を音声のリズムからずらしたが、レベルメータ34の変動を音声のリズムからずらす時期はこれに限らず、保留表示LEDが消灯した際にレベルメータ34の変動を音声のリズムからずらして、信頼度を告知してもよい。例えば、図柄が変動動作している際に始動入賞口23aにパチンコ玉が入賞した際には、これに応じて乱数の抽出、及び抽出処理された乱数を基に信頼度の決定までを行い、信頼度をデータとしてRAM43に一時的に記憶する。そして現在行われている図柄の変動表示及び停止表示が終わり、保留表示LEDを1つ消灯して保留球を消化する際に、CPU41はRAM43に記憶した信頼度のデータを読み出して、この信頼度に基づいた発光パターンデータをレベルメータ制御部73に入力する。レベルメータ制御部73は入力された発光パターンデータを基にしてレベルメータ34を変動させる。このように保留表示LEDが1つ消灯する際に、信頼度に応じてレベルメータ34の変動をスピーカ78が出力する音声のリズムからずらして信頼度を遊技者に告知することもできる。
また、レベルメータ34の変動を音声のリズムからずらす時期は、遊技領域21に設けられた各種入賞口にパチンコ玉が入賞したときでもよい。例えば、図柄が変動動作している場合に始動入賞口23aにパチンコ玉が入賞した際には、これに応じて乱数の抽出、抽出された乱数を基に信頼度の決定までを実行し、信頼度をデータとしてRAM43に一時的に記憶する。信頼度のデータを記憶した後に遊技領域21に設けられた通常入賞口24a等の各種入賞口にパチンコ玉が入賞したことに応じて、CPU41はRAM43に記憶された信頼度のデータを読み出し、信頼度に対応した発光パターンデータをレベルメータ制御部73に入力する。発光パターンデータを受けたレベルメータ制御部73はレベルメータ34を音声のリズムからずらして変動させる。このように、各種入賞口にパチンコ玉が入賞したことに応じてレベルメータの変動を音声のリズムからずらして信頼度を告知することもできる。