JP4641298B2 - 遊技機の入賞口装置 - Google Patents

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本発明は、パチンコ機の如き遊技機において所定の遊技条件の成立下で開動作して入賞口を開放する開閉部材を含む入賞口装置に関し、特に開閉部材の不正開動を防止し得る入賞口装置に関する。
パチンコ機の如き遊技機において、例えば内部抽選の結果、「当たり」を得たときにのみ開動作して、遊技盤面に設けられた入賞口を開放する開閉部材を含む入賞口装置を取り付けた遊技機がある。該開閉部材は、開動作することで遊技球の落下流路内に突出して、遊技盤上を落下する遊技球を捕捉し、これを入賞口に導くのである。
詳細には、入賞口装置の開閉部材は、水平方向に細長い略矩形の板状部材であって、その下方端部において水平方向に伸長する回転軸を有している。また入賞口は遊技盤面に貫通口として設けられている。通常遊技時には開閉部材が遊技盤面と一体となって入賞口をその前方から閉塞している。ここで、遊技盤面に設けられたスタートチャッカーと呼ばれる抽選入賞口に遊技球が入球すると、遊技機の内部において抽選が行われる。抽選の結果、「当たり」の場合にあっては、遊技は通常遊技から特別遊技に移行するのである。
特別遊技への移行において、入賞口装置の開閉部材は、回転軸から離間した上方端部を遊技盤の手前側に倒すようにして回動する。これにより遊技盤面に設けられた入賞口が外部に曝されて開放されるのである。開閉部材は遊技盤面とほぼ垂直な位置で停止すると、遊技盤面上を落下する遊技球のほとんどは該開閉部材上に捕捉されて、開放された入賞口へと導かれる。入賞口を遊技球が通過する毎に一定数の賞球が遊技者に払い戻されるが、一定時間の経過若しくは一定数の遊技球が入賞口を通過すると特別遊技は終了して通常遊技に戻る。
通常遊技への移行において、入賞口装置の開閉部材は、通常遊技から特別遊技へ移行する時と逆方向に回動して、開閉部材が遊技盤面と一体となって、再び入賞口を閉塞するのである。
上記した如き入賞口装置を有する遊技機において、遊技機の側部からピアノ線などを遊技領域に挿入して、開閉部材を強制的に回動せしめた上で、遊技球を入賞口に入球させて賞球を不正に得る行為があるとされている。これに対して、かかる不正行為を防止する機能を具備した遊技機が開発されている。
特許文献1では、入賞口装置の開閉部材を回動させるための信号が生成されてない状態で、該入賞口装置に遊技球が入賞したことを示す信号が生成されると、異常を報知する遊技機が開示されている。かかる遊技機では特別な装置の追加なしに遊技機の内部のソフトウェアの変更で上記した如き不正行為を防止することが出来るのである。ところで、遊技中の遊技機のトラブルに対する補償や、ホールの営業時間終了時の遊技の強制終了に対する補償について、ホールの係員が入賞口装置の開閉部材を回動させて遊技球を入賞口に入れて賞球を補償する場合があった。かかる遊技球の補償行為について、特許文献1に開示の装置を有する遊技機では、ホールの係員の賞球の補償行為を不正行為と判定してしまうので、遊技機の取り扱いに不便なところがあった。
これに対して、特許文献2では、入賞口装置の開閉部材の前方に開放阻止部材を移動自在に設けて、該開放阻止部材を移動せしめないと、開閉部材を回動できないようにした入賞口装置を開示している。入賞口は開放阻止部材及び開閉部材の二段階の移動動作を経ないと開放されないので、上記した如きピアノ線を使用した不正を困難にする一方で、ホールの係員の賞球の補償行為を妨げることはないのである。
特開平11−164950号公報 特開2003−310972号公報
特許文献2に開示の入賞口装置では、開閉部材は従来と同じ機構で開動作するため、開放阻止部材さえ移動せしめることができれば、上記したと同様のピアノ線を使用した不正行為によって入賞口を開放することが容易に出来てしまう。故に、不正を確実に防止するには至ってはいなかった。
そこで本発明の目的は、所定の遊技条件の成立下で開動作して入賞口を開放する入賞口装置であって、より確実に不正を防止できる遊技機の入賞口装置を提供することにある。
本発明による遊技機の入賞口装置は、遊技機の遊技盤面に設けられた入賞口を囲んで入賞を拒む入賞口装置であって、前記遊技盤面に交差する方向において移動自在で且つ前記遊技盤面から前方の突出位置においてのみ前記入賞口を囲んで入賞を拒む内側ハウジングと、前記遊技盤面に交差する方向において且つ前記内側ハウジングの外側の少なくとも一部を囲むように配置されて移動自在な外側ハウジングと、前記内側ハウジング及び外側ハウジングの位置決めをなす位置決め手段と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、内側ハウジングを遊技盤面前方の突出位置から遊技盤面に交差する方向を後方に直線移動せしめなければ入賞口を開放することは出来ない。つまり、内側部材の直線運動によって入賞口が開放されるが、その移動方向が遊技盤面に交差する方向である故、遊技機の側方からピアノ線を遊技機の内部に挿入したとしても、その挿入方向と直角方向に開閉部材を移動せしめることは非常に困難なのである。しかも外側ハウジングが内側ハウジングの少なくとも一部を囲むようにして外側にあるため、ピアノ線が内側ハウジングに到達することさえも困難なのである。以上の如く、本発明によれば、より確実に不正を防止出来るのである。
また、入賞口の閉塞及び開放は、内側ハウジング及び外側ハウジングの2つの部材の遊技盤面に交差する方向における直線運動によって行われ得て、従来の入賞口装置の如く、開閉部材の回転運動によって入賞口を閉塞及び開放するのとは、運動形態が全く異なっている。故に、動作の斬新さを遊技者に訴えることが出来るのである。
発明を実施するための形態
本発明の1つの実施例による入賞口装置は、パチンコ機の如き、遊技盤の遊技領域に遊技球を打ち出して遊技を行う遊技機に取り付けられる。遊技機の遊技領域内の下側部分、例えば、遊技領域の中央部に設置される中央役物装置の下方には、後述する外側ハウジング及び内側ハウジングが貫挿される略矩形の貫通穴が設けられている。貫通穴の下方には、遊技盤面よりも前方へ向けて伸長し、その内部を遊技球が通過可能な連通路が設けられている。連通路の前方端部には入賞口が上方に開口を向けて設けられている。
遊技盤の貫通穴には、内側ハウジングが貫挿されており、遊技盤面に交差する方向、すなわち遊技盤の前後方向に移動自在に支持されている。ここで、内側ハウジングが遊技盤面から前方の突出位置に移動して連通路に設けられた入賞口の上に位置すると、入賞口は内側ハウジングによって囲まれて遊技球の入賞を拒まれてしまうのである。つまり、上方から落下してくる遊技球は入賞口に入ることが出来ないのである。一方、内側ハウジングが遊技盤面から後方の収縮位置にあるとき、内側ハウジングによって囲まれていた入賞口は開放されて、上方から落下してくる遊技球が入賞口に入球可能である。つまり、内側ハウジングを遊技盤面前方の突出位置から遊技盤面に交差する方向を後方に直線移動せしめなければ入賞口を開放することは出来ないのである。
従来の入賞口装置の開閉部材は回転運動によって入賞口を開放していたため、いわゆる「てこの原理」により、遊技機の外部から挿入したピアノ線によって開閉部材の回転軸から離間した端部を容易に移動せしめることができてしまったのである。しかしながら、本実施例によれば、開閉部材としての内側ハウジングの直線運動によって入賞口が開放されるが、その移動方向が遊技盤面に交差する方向である故、これと垂直な方向である遊技機の側方からピアノ線を内部に挿入したとしても内側ハウジングを移動せしめる力を与えることは困難なのである。
更に、遊技盤の貫通穴には、内側ハウジングの少なくとも一部、好ましくは内側ハウジングの上部及び側部を外側から囲むようにして、外側ハウジングが貫挿されている。つまり内側ハウジングの外側表面は、外側ハウジングの内側表面に近接しているのである。外側ハウジングは、内側ハウジングと同様、遊技盤面に交差する方向、すなわち遊技盤の前後方向に且つ内側ハウジングの外側で移動自在に支持されている。外側ハウジング及び内側ハウジングが遊技盤面から前方の突出位置にともにあるとき、外側ハウジングが内側ハウジングの少なくとも一部を外側から囲んでいるのである。すなわち、遊技機の外部からピアノ線を遊技領域に挿入したとしても、外側ハウジングに妨害されてピアノ線は内側ハウジングに到達すら出来ない。よって、内側ハウジングをピアノ線によって突出位置から収縮位置へ移動せしめることはできないのである。
以上の如く、本実施例によれば、より確実に不正を防止出来るのである。
なお、内側ハウジング及び外側ハウジングは位置決め手段に係合しており、それぞれ独立して突出位置及び収縮位置の間を移動自在である。内側ハウジング及び外側ハウジングは、位置決め手段からの駆動力なしに、例えば、直接、内側ハウジング及び外側ハウジングに力を付与しても移動出来ないような、例えば、ウオームギアを用いた駆動機構などを有することがより好ましい。
次に、上記した実施例の入賞口装置の動作について説明する。
入賞口装置は、通常遊技時には、外側ハウジング及び内側ハウジングとも遊技盤前方の突出位置にあって、入賞口は内側ハウジングによって囲われている。所定の特別遊技時には、位置決め手段によって、外側ハウジング及び内側ハウジングの双方を同時に若しくはいずれかを順番に遊技盤後方の収縮位置に移動せしめるのである。外側ハウジング及び内側ハウジングが収縮位置に移動すると、入賞口が開放されて遊技球がこの中に入ることが可能となるのである。
所定の条件下で特別遊技が終了すると、位置決め手段は、まず外側ハウジングを収縮位置から前方の突出位置に移動させる。外側ハウジングが内側ハウジングの上部及び側部を囲むような形状のとき、落下してくる遊技球はもはや外側ハウジングの内側に入ることは出来ないのである。一方、外側ハウジングが突出位置に達した時点では、未だ外側ハウジングの内側にある遊技球は入賞口に回収されていない場合がある。そこで位置決め手段は、外側ハウジングが突出位置に達して停止し、全ての遊技球が入賞口に回収された後に、内側ハウジングを収縮位置から突出位置に移動させて通常遊技に戻るのである。かかる動作により、内側ハウジングとその前方にある保護ガラスとの間に遊技球が挟まれてしまうことを防止出来るのである。
更に、本発明による遊技機の入賞口装置の1つの実施例について図1乃至図10を参照しつつ、詳細に説明する。
特に図1に示すように、遊技機1はパチンコ機の如き、遊技者のハンドル2の操作によって遊技球を遊技盤3の遊技領域3aの上部に向けて打ち出して遊技を行う遊技機である。遊技領域3aの中央部には中央役物装置4が設置されている。中央役物装置4の中央部には前方へ向けて矩形の開口を有する凹部4aがあって、凹部4aの後方には液晶パネルの如き、表示器5が配置されている。
なお、以下において、遊技機1を正面から見て、左下に原点を定め、図1に示した如く、X軸、Y軸を定め、紙面垂直後方に向けてZ軸を定める。ここで、X軸と平行方向を水平方向、Z軸の正の方向を後方、負の方向を前方、Y軸正の方向を上方、負の方向を下方と称することとする。
遊技機1を正面から見て、中央役物装置4の左側には通常入賞口6が設置されている。また、中央役物装置4の下方には、電動チューリップの如き可動片を有する始動入賞口(チャッカー)7が設けられている。始動入賞口7の可動片は、通常入賞口6への遊技球の入球に応じて開閉する。始動入賞口7に遊技球が入球すると、これを図示しないセンサーが検知してCPU50の内部で抽選が行われる。この抽選の結果、「当たり」が得られると、その旨が表示器5に表示されるとともに、後述するように入賞口装置10の入賞口14(図7参照)が開放されて通常遊技から特別遊技へと移行するのである。
図2乃至図5に示すように、始動入賞口7の下方にある入賞口装置10は、遊技盤3に貫通孔3bを設けて取り付けられる。基板11は、入賞口装置10を貫通孔3bに取り付けたときに遊技盤3と一体をなす。基板11には後述する外側ハウジング21の外形に対応した貫通孔であるハウジング収容孔12が設けられている。
ハウジング収容孔12の下方には、基板11から前方へ向けて伸張し、その内部を遊技球が通過可能な連通路13が形成されている。連通路13の前方端部には上方に開口を向けた入賞口14が設けられている。すなわち、入賞口14に入球した遊技球は、連通路13を通って遊技機の内部に回収されるのである。
ハウジング収容孔12の下辺部に沿って基板11には、水平方向(X軸と平行方向)に中央部から両端部に向けて上方に傾斜したV字ステージ15が設置されている。V字ステージ15の中央部、すなわち最も低い位置には入賞口14が設けられている。つまりV字ステージ15上に落下した遊技球はV字ステージ15に沿って転動して入賞口14に落下するのである。
特に図3を参照すると、ハウジング収容孔12に貫挿される外側ハウジング21は、互いに対向しつつ直立した側壁21aと、2つの側壁21aの上端部間を架橋するようにして且つその中央部において上方に突出した屋根部21bとからなる。外側ハウジング21の側壁21aの外側部には、Z軸正方向へ向けて水平に伸張する溝部23が形成されている(1つのみ図示)。ここで図2を併せて参照すると、ハウジング収容孔12の両側部であって基板11の後方には、X軸と平行方向に、ハウジング収容孔12の中央へ向けた突起12aが形成されている(1つのみ図示)。つまり、外側ハウジング21がハウジング収容孔21に手前側から貫挿されると、外側ハウジング21の外表面は、ハウジング収容孔12の内側面に対向するとともに、突起12aが外側ハウジング21の側壁21aの溝部23内に収容されるのである。これにより、突起24が溝部23内を摺動自在に移動するとともに、外側ハウジング21は基板11と垂直方向に移動自在なのである。
更に、外側ハウジング21の側壁21aの内表面であって後方寄りには、外側ハウジング21の中央方向に向けて水平に伸張する突起24が形成されている(1つのみ図示)。
なお、外側ハウジング21の前方端部の内側面は、傾斜した傾斜部21cを有していることが好ましい。すなわち、外側ハウジング21は先端方向に行くに従ってその厚さが減じられるように内側面を切削した傾斜部21cを有しているのである。後述するように、前面ガラス8と外側ハウジング21との間に遊技球が挟まれないようにするためである(図9参照)。
特に図4及び図5を参照すると、内側ハウジング25は、互いに対向しつつ直立した側壁25aと、2つの側壁25aの上方端部を架橋するようにして、その中央部において上方に突出した屋根部25bと、前方を覆う略5角形の前方板25cと、からなる。内側ハウジング25の側壁25aの外側部には、Z軸正の方向へ向けて水平に伸張する溝部26が形成されている。
外側ハウジング21がハウジング収容孔12に手前側からZ軸正の方向に向けて貫挿されて、更に、外側ハウジング21の内部に内側ハウジング25が手前側からZ軸正の方向に向けて貫挿されると、内側ハウジング25の外表面は、外側ハウジング21の内側面に対向するとともに、突起24は、内側ハウジング25の側壁25aの溝部26内に収容されるのである。これにより、突起12aは摺動自在に溝部26内を移動するとともに、内側ハウジング25は基板11と垂直方向に移動自在なのである。
特に図8乃至図10を参照すると、基板11の後方には、外側ハウジング21及び内側ハウジング25を独立してZ軸と平行方向に移動せしめるための位置決め手段が設けられている。内側ハウジング25を移動せしめるための第1の位置決め機構41は、ハウジング収容孔12の後方下部に設置される。第1の位置決め機構41は図示しないモータ、歯車機構などを含み、駆動バー42を前後に移動自在である。駆動バー42の前方端部は、内側ハウジング25の前方板25cの背面に係合している。CPU50から所定の信号を入賞口開閉制御部51が受信すると、駆動バー42をZ軸と平行方向に移動せしめて、内側ハウジング25をハウジング収容孔12に対してZ軸と平行方向に移動するのである。
外側ハウジング21を移動せしめるための第2の位置決め機構45は、ハウジング収容孔12の後方上部に設置される。第2の位置決め機構41も図示しないモータ、歯車機構などを含み、駆動ローラ46を回転軸を中心に双方向に回転自在である。駆動ローラ46は外側ハウジング21の頂部に当接しており、CPU50から所定の信号を入賞口開閉制御部51が受信すると、駆動ローラ46が回転して、摩擦力により外側ハウジング21をハウジング収容孔12に対してZ軸と平行方向に移動するのである。
ここで、第1の位置決め機構41の筐体の前後2箇所には、上方に向けて伸長するステイ48が立設されており、上方端部には遊び車47が回転自在に軸支されている。これにより外側ハウジング21が前方に位置するときは、前方の遊び車47と駆動ローラ46によって外側ハウジング21の頂部を上下から挟持するのである(図8参照)。一方、外側ハウジング21が後方に位置するときは、前後2つの遊び車47と駆動ローラ46によって外側ハウジング21の頂部を上下から挟持するのである(図8参照)。外側ハウジング21は突出位置において上方から落下する遊技球が衝突するため、その動作が不安定になりやすい。しかしながら、駆動ローラ46と遊び車47によって上下から挟持する上記した機構を採用することで、動作の安定性を確保出来るのである。
なお、内側ハウジング25が前方の突出位置(図8参照)から後方に移動しても、内側ハウジング25の頂部には、後方へ向けた切り欠き25dが形成されているので、遊び車47及びステイ48は内側ハウジング25と干渉しないのである。
次に、上記した本発明による遊技機の入賞口装置の1つの実施例の動作について、詳細に説明する。
特に図2及び図8に示すように、通常遊技状態では、外側ハウジング21及び内側ハウジング25とも遊技盤3及び基板11の前方の突出位置にあって、その前方端部を遊技機1の保護ガラス窓8に近接させている。この状態で、外側ハウジング21及び内側ハウジング25とも連通路13及びV字ステージ15に設けられた入賞口14の上にあって、少なくとも内側ハウジング25は入賞口14を囲んでいる。よって遊技球が遊技盤3に沿って落下してきても、入賞口14に入ることは出来ず、その頂部が中央部において突出した形状の外側ハウジング21に衝突して入賞口装置10の両側部から更に落下するのである。
CPU50における内部抽選の結果、「当たり」が得られた場合は、特別遊技へ移行する。つまり、入賞口14を開放して遊技者に容易に賞球を得ることができる機会を付与するのである。
特に図6及び図9に示すように、CPU50から信号を受けた入賞口開閉制御部51は第1の位置決め機構41の図示しないモータを回動させて、駆動バー42を後方へと引き込むのである。駆動バー42には内側ハウジング25が接続しているため、内側ハウジング25はステージ15の上に沿って、ハウジング収容孔12の中を後方へと移動するのである。内側ハウジング25の前方端部が入賞口14よりも後方に位置すると、内側ハウジング25は停止する。好ましくは、内側ハウジング25の前方端部が基板11とほぼ同一平面内に位置する。
内側ハウジング25の移動と同時若しくは遅れて、入賞口開閉制御部51は第2の位置決め機構45の図示しないモータを回動させて、駆動ローラ46を回転せしめる。このとき、駆動ローラ46及び遊び車47によって外側ハウジング21の頂部を上下方向から挟んでいるので、駆動ローラ46の回転力により、外側ハウジング21が後方へと移動するのである。
なお、内側ハウジング25及び外側ハウジング21は、位置決め機構41及び45からの駆動力なしに、例えば、直接、内側ハウジング25及び外側ハウジング21に力を付与しても移動出来ないような機構を有することがより好ましい。例えば、外側ハウジング21及び内側ハウジング25はラック・アンド・ピニオン機構などで移動せしめることで、遊技機1の外部から不正にこれらを移動せしめることがより困難になるのである。
特に図7及び図10に示すように、外側ハウジング21の前方端部が内側ハウジング25の前方端部とほぼ同じ位置に達すると、外側ハウジング21は停止して、入賞口14が完全に解放される。かかる特別遊技状態では、遊技盤に沿って落下する遊技球はV字ステージに捕捉されてこの上を転動して入賞口14へと導かれるのである。
入賞口14を遊技球が通過すると所定数の賞球が遊技者に払い戻されるが、賞球数が一定数に達したとき、若しくは、所定時間が経過すると、特別遊技は終了して通常遊技に戻るのである。CPU50は、入賞口開閉制御部51にその旨を示す信号を送出する。
特に図6及び図9に示すように、入賞口開閉制御部51は第2の位置決め機構45の図示しないモータを回動させて、駆動ローラ46を通常遊技から特別遊技に移行するときとは反対方向に回転せしめる。これにより、外側ハウジング21は前方へと移動するのである。このとき内側ハウジング25は移動しない。外側ハウジング21の前方端部が保護ガラス窓8に近接する突出位置、すなわち、通常遊技での外側ハウジング21の停止位置に到達すると、外側ハウジング21は停止する。このとき、外側ハウジング21の前方端部の傾斜部21cにより、保護ガラス窓8との間に遊技球を噛んでしまうことが防止出来るようになっている。
ところで、外側ハウジング21が突出位置に達したときであっても、既に外側ハウジング21の内部に入っていた遊技球は、V字ステージ15上に未だ滞留している場合がある。かかる遊技球を入賞口14内に回収することなしに内側ハウジング25が突出位置に移動してしまうと、保護ガラス窓8と内側ハウジング25との間に遊技球が挟まれてしまうのである。そこで、所定時間の経過後、若しくは、所定のセンサー(図示せず)で遊技球が外側ハウジング21の内部に存在しないことを確認した上で、第2の位置決め機構41を動作せしめるのである。これにより、内側ハウジング25が突出位置に移動して再び通常遊技に戻るのである。
本実施例によれば、内側ハウジング25を遊技盤3の前方の突出位置から遊技盤面に交差する方向、すなわち後方に直線移動せしめなければ入賞口14を開放することは出来ないのである。すなわち、遊技機1の側方からピアノ線を内部に挿入してもこれと垂直方向である遊技盤面に交差する方向へ押し込むことは非常に困難である故、内側ハウジング25を不正に移動せしめることを防止出来るのである。しかも外側ハウジング21が内側ハウジング25を包囲しているため、ピアノ線が内側ハウジング25に到達することさえも困難である。以上の如く、より確実に不正を防止出来るのである。
また、入賞口14の閉塞及び開放は、内側ハウジング25及び外側ハウジング21の遊技盤面に交差する方向、すなわち前後への直線運動によって行われ得るため、従来の入賞口装置における開閉部材の回転運動による入賞口の閉塞及び開放とは運動が全く異なっており、動作の斬新さを遊技者に訴えることが出来るのである。
本発明による入賞口装置を含む遊技機の正面図である。 本発明による入賞口装置を含む遊技機の部分拡大斜視図である。 本発明による入賞口装置の構成部品の斜視図である。 本発明による入賞口装置の構成部品の斜視図である。 本発明による入賞口装置の構成部品の斜視図である。 本発明による入賞口装置を含む遊技機の部分拡大斜視図である。 本発明による入賞口装置を含む遊技機の部分拡大斜視図である。 本発明による入賞口装置を含む遊技機の要部の断面図である。 本発明による入賞口装置を含む遊技機の要部の断面図である。 本発明による入賞口装置を含む遊技機の要部の断面図である。
符号の説明
1 遊技機
2 ハンドル
3 遊技盤
3a 遊技領域
3b 貫通孔
4 中央役物装置
5 表示器
6 通常入賞口
7 始動入賞口(チャッカー)
8 前面ガラス窓
10 入賞口装置
11 基板
12 ハウジング収容孔
12a、24 突起
13 連通路
14 入賞口
15 V字ステージ
21 外側ハウジング
21a 側壁
21b 屋根部
21c 傾斜部
23、26 溝部
25 内側ハウジング
41 第1の位置決め機構
42 駆動バー
45 第2の位置決め機構
46 駆動ローラ
47 遊び車
48 ステイ
50 CPU
51 入賞口開閉制御部

Claims (7)

  1. 遊技機の遊技盤面に設けられた入賞口を囲んで入賞を拒む入賞口装置であって、
    前記遊技盤面に交差する方向において移動自在で且つ前記遊技盤面から前方の突出位置においてのみ前記入賞口を囲んで入賞を拒む内側ハウジングと、
    前記遊技盤面に交差する方向において且つ前記内側ハウジングの外側の少なくとも一部を囲むように配置されて移動自在な外側ハウジングと、
    前記内側ハウジング及び外側ハウジングの位置決めをなす位置決め手段と、を含むことを特徴とする入賞口装置。
  2. 前記入賞口は、前記遊技盤面から前方に向けて伸張するステージに設けられた上方に向けた開口と、前記開口から前記遊技盤面の後方へと伸長する連通路と、からなることを特徴とする請求項1記載の入賞口装置。
  3. 前記外側ハウジングの頂面は、中央部から側部へ向けて下方へ傾斜した傾斜面を有し中央部において上方へ突出した形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の入賞口装置。
  4. 前記内側ハウジングの外側表面は、前記外側ハウジングの内側表面に近接していることを特徴とする請求項1乃至3のうちの1に記載の入賞口装置。
  5. 前記外側ハウジングの前方端部の厚さを減じるように前方端部内側面が斜面になっていることを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか1に記載の入賞口装置。
  6. 前記位置決め手段は、前記外側ハウジングを突出せしめた後に前記内側ハウジングを突出せしめることを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか1に記載の入賞口装置。
  7. 前記位置決め手段は、前記外側ハウジング及び内側ハウジングを同時に後退せしめることを特徴とする請求項1乃至6のうちのいずれか1に記載の入賞口装置。
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