JP2010131374A - 弾球遊技機 - Google Patents

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智章 伊藤
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Abstract

【課題】不正行為を報知によって抑制することができると共に、不正行為と誤認して報知することを防ぐことが可能な弾球遊技機を提供する。
【解決手段】本発明に係るパチンコ遊技機10では、サイド始動入賞口40Aが、表示枠体23の左側領域を流下する遊技球のみが入球可能な位置に配置されているので、左側有利状態(非時短状態)より右側有利状態(時短状態)の方がサイド始動入賞口40Aを通過する遊技球が増えることになり、球詰まりの発生確率も高くなる。これに鑑み、本発明では、球詰まりの発生確率が低い左側有利状態(非時短状態)でのみ、非正規の期間中にサイド始動入賞口40Aへの入球を確認したときに、不正行為が行われた可能性が高いと判断して不正の報知を行うようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、可動部材を駆動することで遊技球の入球が比較的容易になる入球許容状態と比較的困難になる入球規制状態とに切り替え可能な可変入賞口を備えた弾球遊技機に関する。
従来、この種の弾球遊技機として、不正に弾球遊技機の前面扉を開いて入球規制状態の可変入賞口に遊技球を入球させる行為を防ぐために、入球規制状態での入球に対し、特典の付与を禁止すると共に異常の報知を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−54743号公報(請求項1,3,[0017]、図1)
ところで、一般に弾球遊技機では、制御部が可動部材の位置を制御して可変入賞口を入球許容状態と入球規制状態とに切り替えている。そして、従来の弾球遊技機では、制御部の制御信号から入球規制状態であると判断される間に可変入賞口に遊技球が入球すると、無条件に異常の報知を行っていた。
しかしながら、制御信号上、可変入賞口が入球規制状態になっていても、球詰まりによって、可変入賞口が入球許容状態に維持されていることがある。そして、その球詰まり状態で遊技を継続していると、遊技球の衝突により球詰まりが解消され、制御信号上、可変入賞口が入球規制状態になっている間に、不正ではなく、遊技球が可変入賞口に入球することがある。このような場合に異常の報知が行われると、不正を行っていない遊技者に不快感を与え得る。その一方、入球規制状態の可変入賞口への入球に対して、異常の報知を一律に止めると不正な行為を抑制することができなくなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、不正行為を報知によって抑制することができると共に、不正行為と誤認して報知することを防ぐことが可能な弾球遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る弾球遊技機は、遊技球が流下する遊技領域と、遊技領域の上下方向の中間部を、左右方向で第1中間領域と第2中間領域とに区分する区画部材と、遊技者の操作に応じた強度で遊技球を発射して、遊技領域の上方領域から第1中間領域へと流下させるか、或いは、上方領域から第2中間領域へと流下させるかを打ち分け可能な発射装置と、遊技領域に設けられ、遊技球が入球又は内側を通過可能であると共に、その遊技球の入球又は内側通過を入賞として検出可能な複数の入賞部と、入賞部への入賞に起因して遊技者に特典を付与する特典付与処理を実行する特典付与手段と、遊技球が入球可能な入賞部としてのサイド可変入賞口と、サイド可変入賞口を、遊技球が入球し易い入球許容状態と遊技球が入球し難い入球規制状態とに切り替え可能でありかつ、通常は入球規制状態に維持しているサイド可動部材と、所定の条件が成立したときに、予め定められたサイド入球許容期間に亘ってサイド可動部材を駆動制御し、サイド可変入賞口を入球許容状態にする可動制御手段と、サイド入球許容期間中におけるサイド可変入賞口への入球に対しては、特典付与処理の実行を許可する一方、サイド入球許容期間以外の通常の期間におけるサイド可変入賞口への入球に対しては、不正の入球と見なして特典付与処理の実行を禁止する不正入球処理手段とを備えた弾球遊技機において、第2中間領域より第1中間領域を流下する遊技球が増えるに従って、特典が増す第1有利状態と、第1中間領域より第2中間領域を流下する遊技球が増えるに従って、特典が増す第2有利状態とに切り替え可能とし、サイド可変入賞口は、第2中間領域を流下する遊技球のみが入球可能な位置に配置され、第1有利状態で特典付与処理の実行を禁止したときには、異常又は不正の報知を行う一方、第2有利状態で特典付与処理の実行を禁止したときには、異常及び不正の報知を行わない不正入球報知手段を備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明に係る弾球遊技機は、遊技球が流下する遊技領域と、遊技領域の上下方向の中間部を、左右方向で第1中間領域と第2中間領域とに区分する区画部材と、遊技者の操作に応じた強度で遊技球を発射して、遊技領域の上方領域から第1中間領域へと流下させるか、或いは、上方領域から第2中間領域へと流下させるかを打ち分け可能な発射装置と、遊技領域に設けられ、遊技球が入球又は内側を通過可能であると共に、その遊技球の入球又は内側通過を入賞として検出可能な入賞部と、入賞部への入賞に起因して遊技者に特典を付与する特典付与処理を実行する特典付与手段と、遊技球が入球可能な入賞部としてのサイド可変入賞口と、サイド可変入賞口を、遊技球が入球し易い入球許容状態と遊技球が入球し難い入球規制状態とに切り替え可能でありかつ、通常は入球規制状態に維持しているサイド可動部材と、所定の条件が成立したときに、予め定められたサイド入球許容期間に亘ってサイド可動部材を駆動制御し、サイド可変入賞口を入球許容状態にする可動制御手段とを備えた弾球遊技機において、第2中間領域より第1中間領域を流下する遊技球が増えるに従って、特典が増す第1有利状態と、第1中間領域より第2中間領域を流下する遊技球が増えるに従って、特典が増す第2有利状態とに切り替え可能とし、サイド可変入賞口は、第2中間領域を流下する遊技球のみが入球可能な位置に配置され、サイド入球許容期間中におけるサイド可変入賞口への入球に対しては、特典付与処理の実行を許可し、サイド入球許容期間以外の通常の期間でありかつ第1有利状態であるときには、特典付与処理の実行を禁止すると共に異常又は不正の報知を行い、サイド入球許容期間以外の通常の期間でありかつ第2有利状態であるときには、特典付与処理の実行を許可すると共に異常及び不正の報知を行わない不正入球報知手段を備えたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の弾球遊技機において、サイド入球許容期間には、比較的長いロングサイド入球許容期間と、比較的短いショートサイド入球許容期間とが設けられ、第1有利状態で、ショートサイド入球許容期間が採用される一方、第2有利状態で、ロングサイド入球許容期間が採用されるようにしたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載の弾球遊技機において、ショートサイド入球許容期間では、予め定められた通常回数だけサイド可変入賞口を入球許容状態としかつ、その1回当りの入球許容状態になる時間が通常開放時間として定められ、ロングサイド入球許容期間では、通常回数より多い複数の特別回数に亘ってサイド可変入賞口を入球許容状態としかつ、その1回当りの入球許容状態になる時間が通常開放時間より長い特別開放時間として定められているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項3又は4に記載の弾球遊技機において、サイド可変入賞口に対して入球上限個数と入球異常検出個数とが予め設定され、ロングサイド入球許容期間内に入球上限個数の遊技球がサイド可変入賞口に入球した場合には、ロングサイド入球許容期間中であってもサイド可変入賞口を入球規制状態に変更し、ロングサイド入球許容期間内に入球異常検出個数の遊技球がサイド可変入賞口に入球した場合には、弾球遊技機を停止するところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載の弾球遊技機において、弾球遊技機の電源の再投入をもって停止から復帰するようにしたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項3乃至6の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機において、第2中間領域より第1中間領域を流下する遊技球が入賞し易い位置、或いは、第1中間領域を流下する遊技球のみが入賞可能な位置に配置された入賞部としてのメイン始動入賞部と、遊技球が入球可能な入賞部としてのメイン可変入賞口と、メイン可変入賞口を、遊技球が入球し易い入球許容状態と遊技球が入球し難い入球規制状態とに切り替え可能でありかつ、通常は入球規制状態に維持しているメイン可動部材と、メイン始動入賞部への入賞に応じてメイン可変入賞口を入球許容状態にするか否かの当否判定を行うメイン開放当否判定手段とを備え、可動制御手段は、メイン始動入賞部への入賞に応じた当否判定が当りになったとき、又は、サイド可変入賞口への入賞を含む所定の条件が成立したとき、予め定められたメイン入球許容期間に亘ってメイン可動部材を駆動制御し、メイン可変入賞口を入球許容状態とし、メイン始動入賞部への入賞に応じた当否判定が当りになってメイン可変入賞口が入球許容状態になる的中確率に比べて、ショートサイド入球許容期間中に、サイド可変入賞口への入賞を含む所定の条件が成立してメイン可変入賞口が入球許容状態になる第1の条件成立確率を低く設定しかつ、的中確率に比べて、ロングサイド入球許容期間中に、サイド可変入賞口への入賞を含む所定の条件が成立してメイン可変入賞口が入球許容状態になる第2の条件成立確率を高く設定したところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項7に記載の弾球遊技機において、第2中間領域を流下する遊技球のみが入球可能な位置に配置された入賞部としてのサブ可変入賞口と、サブ可変入賞口を、遊技球が入球し易い入球許容状態と遊技球が入球し難い入球規制状態とに切り替え可能でありかつ、通常は入球規制状態に維持しているサブ可動部材と、サブ可変入賞口の奥部に配置され、サブ可変入賞口に入球した遊技球が二者択一的に入球可能な当り開口及び外れ開口とを備え、可動制御手段は、サイド可変入賞口に入賞したことを条件にして、予め定められたサブ入球許容期間に亘ってサブ可動部材を駆動制御してサブ可変入賞口を入球許容状態とし、さらに、サブ可変入賞口の奥部の当り開口に遊技球が入球したときに、メイン可変入賞口をメイン入球許容期間に亘って入球許容状態とし、ロングサイド入球許容期間中に、サイド可変入賞口に入賞しかつサブ可変入賞口が入球許容状態となりかつサブ可変入賞口の奥部の当り開口に遊技球が入球する確率が、第2の条件成立確率に相当し、的中確率より高く設定されているところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項8に記載の弾球遊技機において、サイド可変入賞口への入賞に応じてサブ可変入賞口又はメイン可変入賞口の何れを入球許容状態にするかを決定するための開放口抽選を行うサブ開放抽選手段を備え、開放口抽選の結果、サブ可変入賞口が入球許容状態になる確率が、メイン可変入賞口が入球許容状態になる確率より高く設定され、ロングサイド入球許容期間中に、サイド可変入賞口に入賞し、その入賞に応じた開放口抽選の結果、サブ可変入賞口が入球許容状態になり、そのサブ可変入賞口の奥部の当り開口に遊技球が入球する確率が、第2の条件成立確率に相当し、的中確率より高く設定されているところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機において、第2中間領域を流下する遊技球のみが入賞可能な位置に配置された入賞部としてのサイド始動入賞部を備えて、そのサイド始動入賞部への入賞を、サイド可変入賞口を入球許容状態にするために必要な所定の条件の1つとしたところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項10に記載の弾球遊技機において、サイド始動入賞部への入賞に応じて、サイド可変入賞口を入球許容状態にするか否かの当否判定を行うサイド開放当否判定手段を備え、サイド始動入賞部への入賞に応じた当否判定が当りになったことを、サイド可変入賞口を入球許容状態にするために必要な所定の条件の全てとしたところに特徴を有する。
請求項12の発明は、請求項1乃至11に記載の弾球遊技機において、遊技領域を前面側に有した遊技板が備えられ、サイド可変入賞口は、遊技板の前面に開口し、サイド可変入賞口の内側下面に沿って前後に直動可能に設けられ、サイド可変入賞口の内側に待避してサイド可変入賞口の前方を流下する遊技球と干渉しない待避位置と、サイド可変入賞口の前方に一部が突出してサイド可変入賞口の前方を流下した遊技球を受け止めてサイド可変入賞口内に案内する取込位置との間を移動するサイド可動部材としての遊技球誘導部材が設けられたところに特徴を有する。
請求項13の発明は、請求項1乃至12の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機において、特典付与処理の実行を禁止したときに、異常があったことを表示することで報知する表示手段を、不正入球報知手段として設けたところに特徴を有する。
請求項14の発明は、請求項1乃至13の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機において、特典付与処理の実行を禁止したときに、弾球遊技機が設置された遊技場の管理室に異常を報知するための報知信号を出力する報知信号出力部を不正入球報知手段として設けたところに特徴を有する。
請求項15の発明は、請求項1乃至14の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機において、不正入球報知手段は、報知を予め設定された所定時間継続して行った後、自動停止するところに特徴を有する。
請求項16の発明は、請求項1乃至15の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機において、サイド可変入賞口に連絡された経路の途中に、サイド可変入賞口に入球した遊技球を検出するための入球検出手段を配置し、サイド可変入賞口に入球した遊技球が入球検出手段に到達するまでに要する時間を特定到達時間とすると、サイド入球許容期間の経過後、サイド可動部材がサイド可変入賞口を入球規制状態にしてから特定到達時間以内に入球検出手段によって検出された遊技球は、サイド入球許容期間中にサイド可変入賞口に入球した遊技球と見なして、不正入球処理手段が、サイド入球許容期間中におけるサイド可変入賞口への入球であるか否かを判別するようにしたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の弾球遊技機は、遊技領域に複数の入賞部を備え、各入賞部への入賞に起因して遊技者に特典を付与される。また、遊技領域の上下方向の中間部は、左右方向で第1中間領域と第2中間領域とに区分され、第2中間領域より第1中間領域を流下する遊技球が増えるに従って特典が増す第1有利状態と、第1中間領域より第2中間領域を流下する遊技球が増えるに従って特典が増す第2有利状態とに切り替え可能になっている。これにより、第1有利状態か第2有利状態かに応じて、遊技者は、発射装置を操作して、遊技球を遊技領域の上方領域から第1中間領域へと流下させるか、或いは、上方領域から第2中間領域へと流下させるかを打ち分けて楽しむことができる。
また、サイド可動部材によって遊技球が入球し易い入球許容状態と、遊技球が入球し難い入球規制状態とに切り替え可能な入賞部としてのサイド可変入賞口に関しては、サイド可変入賞口が入球許容状態になるサイド入球許容期間中にそのサイド可変入賞口に遊技球が入球したときには特典を付与するが、通常の期間中にサイド可変入賞口に遊技球が入球した場合には一律に特典を付与しない。これにより、不正による入球に対して誤って特典を付与する事態を確実に防ぐことができる。
ここで、本発明の弾球遊技機では、サイド可変入賞口が、第2中間領域を流下する遊技球のみが入球可能な位置に配置されている。よって、上記した第1有利状態より第2有利状態の方がサイド可変入賞口を通過する遊技球が増えることになり、球詰まりの発生確率も高くなる。そこで本発明では、球詰まりの可能性が低い第1有利状態で特典付与処理の実行を禁止した場合のみ、不正行為が行われた可能性が高いと判断して異常又は不正の報知を行う。一方、球詰まりの可能性が高い第2有利状態で特典付与処理の実行を禁止したときには、不正行為が行われたと断定することができないと判断して異常及び不正の報知を行わないこととした。これにより、サイド可変入賞口に不正に遊技球を入球させる不正行為を異常又は不正の報知によって抑制することができると共に、不正行為と誤認して異常又は不正の報知を行うことを防ぐことが可能になる。
[請求項2の発明]
請求項2の弾球遊技機は、遊技領域に複数の入賞部を備え、各入賞部への入賞に起因して遊技者に特典を付与される。また、遊技領域の上下方向の中間部は、左右方向で第1中間領域と第2中間領域とに区分され、第2中間領域より第1中間領域を流下する遊技球が増えるに従って特典が増す第1有利状態と、第1中間領域より第2中間領域を流下する遊技球が増えるに従って特典が増す第2有利状態とに切り替え可能になっている。これにより、第1有利状態か第2有利状態かに応じて、遊技者は、発射装置を操作して、遊技球を遊技領域の上方領域から第1中間領域へと流下させるか、或いは、上方領域から第2中間領域へと流下させるかを打ち分けて楽しむことができる。
ここで、本発明の弾球遊技機には、サイド可動部材によって遊技球が入球し易い入球許容状態と、遊技球が入球し難い入球規制状態とに切り替え可能な入賞部としてのサイド可変入賞口が備えられ、そのサイド可変入賞口が、第2中間領域を流下する遊技球のみが入球可能な位置に配置されている。よって、上記した第1有利状態より第2有利状態の方がサイド可変入賞口を通過する遊技球が増えることになり、球詰まりの発生確率も高くなる。そこで本発明では、このサイド可変入賞口に関しては、サイド入球許容期間中における入球に対しては、特典付与処理の実行を許可し、サイド入球許容期間以外の通常の期間でありかつ第1有利状態であるときには、特典付与処理の実行を禁止すると共に異常又は不正の報知を行い、サイド入球許容期間以外の通常の期間でありかつ第2有利状態であるときには、特典付与処理を実行するようにした。これにより、サイド可変入賞口に不正に遊技球を入球させる不正行為を異常又は不正の報知によって抑制することができると共に、不正行為と誤認して異常又は不正の報知を行うことを防ぐことが可能になる。
[請求項3及び4の発明]
請求項3の構成によれば、第1有利状態では、サイド入球許容期間が比較的短いショートサイド入球許容期間になるので、サイド可変入賞口を狙った遊技球の発射が減り、第2中間領域より第1中間領域により多くの遊技球が流下する一方、第2有利状態では、サイド入球許容期間が比較的短いショートサイド入球許容期間になるので、サイド可変入賞口を狙った遊技球の発射が増え、第1中間領域より第2中間領域により多くの遊技球が流下することになる。
請求項4の構成によれば、ショートサイド入球許容期間に比べてロングサイド入球許容期間では、サイド可変入賞口が入球許容状態になる回数及びその1回当りの時間が共に多くなるので、サイド可変入賞口に入球し易くなる一方、サイド可変入賞口における球詰まりが発生する可能性も高くなる。これに対し、本発明の弾球遊技機では、ロングサイド入球許容期間が採用される第2有利状態では、異常及び不正の報知が行われることがないので、誤認による報知を行って遊技者を不快な思いにせさることを防ぐことができる。
[請求項5及び6の発明]
請求項5の構成によれば、ロングサイド入球許容期間内に入球上限個数の遊技球がサイド可変入賞口に入球した場合には、ロングサイド入球許容期間中であってもサイド可変入賞口を入球規制状態に変更するので、異常及び不正の報知が行われないロングサイド入球許容期間に不正行為により多くの特典を得ることを規制することができる。また、ロングサイド入球許容期間内に入球異常検出個数の遊技球がサイド可変入賞口に入球した場合には、弾球遊技機を停止するので、異常及び不正の報知が行われないロングサイド入球許容期間に不正行為により、無制限に特典を得ることを規制することができる。そして、請求項6の構成では、弾球遊技機を停止から復帰させるためには、電源の再投入が必要であるので、遊技場の管理者でなければ復帰させることができず、不正行為及び不正の証拠隠滅行為を確実に防ぐことができる。
[請求項7の発明]
請求項7の構成では、メイン始動入賞部への入賞に応じた当否判定が当りになったとき、又は、サイド可変入賞口への入賞を含む所定の条件が成立したとき、メイン可変入賞口が入球許容状態になる。また、当否判定が当りになってメイン可変入賞口が入球許容状態になる的中確率に比べて、ショートサイド入球許容期間中に、サイド可変入賞口への入賞を含む所定の条件が成立してメイン可変入賞口が入球許容状態になる第1の条件成立確率が低く設定される一方、的中確率に比べて、ロングサイド入球許容期間中に、サイド可変入賞口への入賞を含む所定の条件が成立してメイン可変入賞口が入球許容状態になる第2の条件成立確率が高く設定されている。そして、第2中間領域より第1中間領域を流下する遊技球が入賞し易い位置、或いは、第1中間領域を流下する遊技球のみが入賞可能な位置にメイン始動入賞部を配置されているので、これらにより、ショートサイド入球許容期間が採用される第1有利状態では、第2中間領域より第1中間領域を流下する遊技球が増えるに従って、メイン可変入賞口への入球が増えて特典が増すようになり、ロングサイド入球許容期間が採用される第2有利状態では、第1中間領域より第2中間領域を流下する遊技球が増えるに従って、サイド可変入賞口への入球が増えて特典が増すようになり、左右に遊技球を打ち分けて遊技を楽しむことができる。
[請求項8及び9の発明]
請求項8の構成によれば、サイド可変入賞口に入賞したことを条件にして、サブ可変入賞口が入球許容状態となり、さらに、サブ可変入賞口の奥部の当り又は外れの入賞口のうち当り開口に遊技球が入球したときに、メイン可変入賞口が入球許容状態になる。また、それらロングサイド入球許容期間中にサイド可変入賞口に入賞しかつサブ可変入賞口が入球許容状態となりかつサブ可変入賞口の奥部の当り開口に遊技球が入球する確率が、前記した第2の条件成立確率に相当し、的中確率より高く設定されている。そして、サイド可変入賞口が、第2中間領域を流下する遊技球のみが入球可能な位置に配置されているので、第2有利状態では、サイド可変入賞口とサブ可変入賞口と当り開口とが関連した趣向性が高い遊技を楽しむことができる。
また、サイド可変入賞口への入賞に応じて一律にサブ可変入賞口が開く構成にしてもよいし、請求項9の構成のように、サイド可変入賞口への入賞に応じてサブ可変入賞口又はメイン可変入賞口の何れを入球許容状態にするかを決定するための開放口抽選を行い、その抽選結果に応じてサイド可変入賞口を入球許容状態にする構成にしてもよい。この請求項9のように構成すれば、趣向性が増す。
[請求項10及び11の発明]
請求項10の構成によれば、サイド始動入賞部への入賞を、サイド可変入賞口を入球許容状態にするために必要な所定の条件の1つとし、そのサイド始動入賞部を、第2中間領域を流下する遊技球のみが入賞可能な位置に配置したので、第2有利状態では、サイド始動入賞部とサイド可変入賞口とが関連した趣向性が高い遊技を楽しむことができる。
また、サイド始動入賞部への入賞に応じて一律にサイド可変入賞口が開く構成にしてもよいし、請求項11の構成のように、サイド始動入賞部への入賞に応じて、サイド可変入賞口を入球許容状態にするか否かの当否判定を行い、その当否判定結果が当りになったときに、サイド可変入賞口が開く構成にしてもよい。この請求項11のような構成にすれば趣向性が増す。
[請求項12の発明]
請求項12の構成では、サイド可変入賞口が遊技板の前面に開口し、サイド可動部材としての遊技球誘導部材が、サイド可変入賞口の内側下面に沿って前後に直動可能に設けられ、サイド可変入賞口の内側に待避してサイド可変入賞口の前方を流下する遊技球と干渉しない待避位置と、サイド可変入賞口の前方に一部が突出してサイド可変入賞口の前方を流下した遊技球を受け止めてサイド可変入賞口内に案内する取込位置との間を移動する構成になっているので、斬新な動作を伴ってサイド可変入賞口を入球許容状態と入球規制状態とに切り替えることができる。
[請求項13の発明]
請求項13の弾球遊技機では、不正の入球に係る異常を表示によって報知するので、音声等による報知に比べて報知される範囲を限定することができ、遊技場全体を不穏な雰囲気にすることを回避することができる。
[請求項14の発明]
請求項14の構成によれば、弾球遊技機から離れた管理室において、不正の入球に係る異常を知ることができ、弾球遊技機の管理が容易になる。
[請求項15の発明]
請求項15の弾球遊技機では、不正な入球に対する報知を所定時間継続して行った後、自動停止するので管理者の作業が軽減される。
[請求項16の発明]
請求項16の構成によれば、サイド可変入賞口が入球許容状態から入球規制状態に切り替わる直前にサイド可変入賞口に正規に入球した遊技球を、サイド可変入賞口が入球規制状態に切り替わった後に不正に入球した遊技球と誤って認識される事態を回避することができる。
本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図 遊技板の正面図 表示枠体の斜視図 表示枠体の斜視図 右側サイド誘導部材の斜視図 遊技板の一部正面図 遊技板の背面図 パチンコ遊技機の電気的な構成を示したブロック図 RAMの記憶領域の概念図 メイン制御基板メインプログラムのフローチャート 主制御基板割り込み処理のフローチャート 入賞検証処理のフローチャート 入賞エラー検出1処理のフローチャート 遊戯停止処理のフローチャート サブ制御出力処理のフローチャート データ出力処理のフローチャート 入賞エラー検出2処理のフローチャート 入賞エラー検出3処理のフローチャート 入賞エラー検出4処理のフローチャート 入賞エラー検出5処理のフローチャート 入賞エラー検出6処理のフローチャート 入賞エラー検出7処理のフローチャート 報知異常処理のフローチャート 磁気検出処理のフローチャート ガラス扉開放検出処理のフローチャート 内枠開放検出処理のフローチャート サイド大入賞口開放検出処理のフローチャート 衝撃検出処理のフローチャート 下皿満杯検出処理のフローチャート 始動スイッチ検出処理のフローチャート 普通動作処理のフローチャート 普通図柄待機処理のフローチャート 普通図柄当り判定処理のフローチャート 乱数比較処理のフローチャート 普通図柄選択処理のフローチャート 普通図柄乱数シフト処理のフローチャート 普通図柄変動開始設定処理のフローチャート 普通図柄変動処理のフローチャート 普通図柄確定処理のフローチャート 普通電動役物動作処理のフローチャート 普通電動役物終了処理のフローチャート 特別動作処理のフローチャート サイド大入賞口内処理のフローチャート 特定領域ソレノイド動作処理のフローチャート 特別図柄待機処理のフローチャート 時短回数減算処理のフローチャート 特別図柄1大当たり判定処理のフローチャート 特別図柄1選択処理のフローチャート 特別図柄1図柄別設定処理のフローチャート 特別図柄1変動パターン作成処理のフローチャート 特別図柄1乱数シフト処理のフローチャート 特別図柄1変動開始設定処理のフローチャート 始動口スイッチ通過2処理のフローチャート 特別図柄2大当たり判定処理のフローチャート 特別図柄2選択処理のフローチャート 特別図柄2図柄別設定1処理のフローチャート 特別図柄2図柄別設定2処理のフローチャート 特別図柄2変動パターン作成処理のフローチャート 特別図柄2変動開始設定処理のフローチャート 特別図柄変動処理のフローチャート 特別図柄確定処理のフローチャート 大当たり開始処理のフローチャート 特別電動役物作動回数設定処理のフローチャート 大入賞口開放処理のフローチャート 中央大入賞口スイッチ検出処理のフローチャート 大入賞口閉鎖1処理のフローチャート 大入賞口閉鎖2処理のフローチャート 大当たり終了処理のフローチャート 小当たり開始処理のフローチャート 小当たり開放処理のフローチャート サイド大入賞口スイッチ検出処理のフローチャート 小当たり閉鎖処理のフローチャート 小当たり終了処理のフローチャート サブ制御基板メインプログラムのフローチャート 受信割込処理のフローチャート 2msタイマ割込処理のフローチャート 10msタイマ割込処理のフローチャート コマンド監視処理のフローチャート 大当り処理のフローチャート 特別図柄1変動パターン選択テーブルの概念図 特別図柄2変動パターン選択テーブルの概念図 ハズレ図柄作成テーブルの概念図 リーチハズレ図柄作成テーブルの概念図 報知一覧図
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機10(本発明の「弾球遊技機」に相当する)に係る一実施形態を、図1〜図84に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10の遊技板11には、略円形の遊技領域R1が設けられている。遊技板11は、図2に示すように、全体が略四角形の木板であって、この遊技板11の前面(遊技者と対向する側の面)は樹脂でコーティングされている。遊技領域R1は周囲をガイドレール12によって囲まれている。ガイドレール12は、第1及び第2の板金レール12A,12Bとによって構成されている。また、各板金レール12A,12Bは、帯状の板金を円弧状に湾曲させてなり、その一側縁部を遊技板11の前面に宛がった状態に取り付けられている。
具体的には、板金レール12A,12Bの一側縁部の複数位置には図示しない取付釘が溶接され、それら取付釘を遊技板11に形成された図示しない孔に圧入して板金レール12A,12Bが遊技板11から前方に突出した状態に固定されている。そして、第1の板金レール12Aは、遊技領域R1の周縁部のうち上側の略1/4円周分ほどを除いた部分に沿わせて配置されている。また、第2の板金レール12Bの一端部は、第1の板金レール12Aの最下端部に対して左斜め下方(図2に向かって左下方。以下同様。)に配置される一方、第2の板金レール12Bの他端部は、第1の板金レール12Aの右側端部に対して、遊技球にして1〜2球分上方にオフセットした位置に配置されている。
第1の板金レール12Aの右側端部と第2の板金レール12Bの右側端部との間は、緩衝部12Cによって閉塞されている。緩衝部12Cは、遊技板11に固定された樹脂部材にゴム部材を取り付けてなり、そのゴム部材が第1と第2の板金レール12A,12Bの隙間から遊技領域R1内に臨んでいる。また、第1の板金レール12Aの左側端部と第2の板金レール12Bの途中部分との間は、遊技球の1〜2球分離され、ここが遊技球の進入口12Kになっている。また、第1の板金レール12Aの左端部には、進入口12Kを通って遊技球が遊技領域R1の外側に出ないようにするための可撓片12Hが備えられている。
図1に示すように、遊技板11は前側を前面枠10Zにて覆われ、その前面枠10Zには、遊技領域R1に対応した略円形のガラス窓10Wが設けられている。そして、そのガラス窓10Wを通して遊技領域R1が前方に臨んでいる。前面枠10Zのうちガラス窓10Wの上方には左右に1対のスピーカ25S,25S(本発明の「報知信号出力部」に相当する)が設けられ、ガラス窓10Wより下方には、上皿27A及び下皿27Bが上下2段にして設けられている。
前面枠10Zの右下角部の後側には、本発明に係る発射装置の本体部(図示せず)が備えられている。また、その発射装置の一部である操作ノブ28は、前面枠10Zの右下角部の前面側に突出している。そして、操作ノブ28を例えば時計回り方向に回動操作すると、上皿27Aに収容された遊技球が、第2の板金レール12Bに沿って発射され、遊技領域R1へと送り込まれる。このとき、回動操作角を大きくするに従って遊技球の発射強度が増すようになっている。これにより、遊技者は、遊技球を遊技領域R1のうち進入口12Kに近い左側の領域(本発明の「第1中間領域」に相当する)か、遠い右側の領域(本発明の「第2中間領域」に相当する)かを選んで打ち分けることができるようになっている。
なお、上皿27Aに備えたボタン29を押すと上皿27Aに収容されていた遊技球が下皿27Bへと移動する。また、下皿27Bの下方に容器(所謂、ドル箱)を配置して下皿27Bに備えた遊技ボタン27Cを押すと下皿27Bに収容されていた遊技球が容器へと移動する。さらに、下皿27Bの左側には、操作ジョグ27Jが備えられ、遊技ボタン27Cの右側には、球貸し状態表示モニター27D及び球貸し操作ボタン27Eが設けられている。
遊技領域R1の中央には、表示窓34Wが貫通形成され、その表示窓34Wの奥部には液晶表示画面34が備えられている。また、表示窓34Wの縁部には、遊技板11の前面側から表示枠体23(本発明の「区画部材」に相当する)が装着されている。なお、表示枠体23は、樹脂の成形部品を複数組み合わせてなる。
図3及び図4に示すように、表示枠体23の側面からは、略全体に亘って取付壁23Fが張り出している。その取付壁23Fには、点在した複数位置にビス孔23Eが貫通形成されている。そして、遊技板11に形成された表示開口(図示せず)の開口縁に取付壁23Fを重ねた状態にして、ビス孔23Eに挿通したビスを遊技板11に締め付けて固定されている。なお、取付壁23Fの外縁部には傾斜面が形成され、遊技球が取付壁23Fにスムーズに乗り上がるようになっている。
表示枠体23のうち上辺部分及び両側辺部分には、取付壁23Fより前方に突出して遊技球が液晶表示画面34の前側を通過することを規制する進入規制突部23Aが備えられている。より具体的には、表示枠体23の上辺部分では、進入規制突部23Aの外側面における左右方向の中央に段差部23Dが設けられている。そして、進入規制突部23Aの外側面のうち段差部23Dより右側が上方に位置し、左側が下方に位置している。
図2に示すように、表示枠体23の上辺部分のうち上記段差部23Dより左側部分においては、進入規制突部23Aの外側面が、左側方に向かって緩やかに傾斜しかつ、途中から湾曲しながら略鉛直下方に向かっている。一方、表示枠体23のうち段差部23Dより右側部分においては、進入規制突部23Aの外側面が、ガイドレール12との間に遊技球略1.5個分の間隔を開けて、そのガイドレール12と同心の略円弧を描いて延び、途中で鉛直下方に屈曲している。なお、進入規制突部23Aの外側面のうち上部と右側部との間の屈曲部分は、緩衝部12Cより若干上方に位置している。
表示枠体23の左辺部分における上下方向の中間部から下端寄り位置に亘る範囲には、ワープ樋39が設けられている。ワープ樋39の上端は、表示枠体23の外側面に開口した入球口39Aになっている。そして、入球口39Aに入球した遊技球は、表示枠体23を通過して次述するステージ23Sの上面に排出される。
表示枠体23の下辺部分の内側上面には、遊技球が転動可能なステージ23Sが設けられている。ステージ23Sは、表示枠体23の奥行き方向で2段になっており、前段部が後段部より低くなっている。また、ステージ23Sの前段部における左右方向の中央には誘導溝23Yが陥没形成され、ここに進入した遊技球は、中央始動入賞口14の真上で表示枠体23の外に排出される。
表示枠体23のうち右側部分の進入規制突部23Aの外側面には、上下方向の中間部分から下端寄り位置に亘る範囲に、入賞樋37が設けられている。入賞樋37の上端は、進入規制突部23Aの外側面に開口したサイド大入賞口37A(本発明に係る「サブ可変入賞口」に相当する)になっており、そのサイド大入賞口37Aは、通常は、サイドメイン可動扉37T(本発明の「サブ可動部材」に相当する)によって閉塞されている。そのサイドメイン可動扉37Tは、サイド大入賞口37Aの下端部を中心にして回動可能になっており、所定の条件が成立したときに、側方に倒れるように回動して傾斜姿勢になり、サイド大入賞口37Aを開放すると共にサイド大入賞口37Aに遊技球を案内する。
入賞樋37は、サイド大入賞口37Aから下方に延びかつ表示窓34Wの奥側に直角曲げされて透視ケース38に繋がっている。透視ケース38は、透明な樹脂で構成され、ステージ23Sにおける右側端部に配置されている。詳細には、透視ケース38は、ステージ23Sの前段部と後段部とを合わせた全体幅と同じ位の幅をなしてステージ23Sより上方に突出している。また、透視ケース38の内部は、図3に示すように、前後に分けられ、後側に相当する部分に装飾基板等を配置し、前側に相当する部分のみが遊技球1個分通過可能な幅の通過領域になっており、その通過領域にサイド大入賞口37Aに入賞したことを検出するサイド大入賞口入賞検出スイッチ37Bが設けられており、その遊技球の通過領域の下面に継続入賞口37Z(本発明の「当り開口」に相当する)と計数入賞口37S(本発明の「外れ開口」に相当する)を横並びにして備えている。そして、サイド大入賞口37Aに入球した遊技球がサイド大入賞口入賞検出スイッチ37Bに検出された後、二者択一的に継続入賞口37Z又は計数入賞口37Sの何れに入球する。また、サイド大入賞口37Aに入球した遊技球は、継続入賞口37Z及び計数入賞口37Sに備えた継続入賞口スイッチ37C又は計数入賞口スイッチ37D(図7参照)によって検出される。即ち、サイド大入賞口37Aへの遊技球の入球は、サイド大入賞口入賞検出スイッチ37Bで入賞検出され、継続入賞口37Z又は計数入賞口37Sに備えた何れかの検出スイッチで排出されたことを検出可能になっている。よってサイド大入賞口37Aに入賞した遊技球の入球と排出が合っているか検出可能な構成となっている。
継続入賞口37Zは透視ケース38内の右側、計数入賞口37Sは透視ケース38内の左側に配置され、さらに、透視ケース38内の右側部分には、継続入賞口37Zより高い中段位置に中段壁38Nが備えられている。また、中段壁38Nの下面に重ねて規制片38Kが配置され、ソレノイドにより規制片38Kが左右方向に直動されるようになっている。そして、規制片38Kは、サイドメイン可動扉37Tが開いたときには、継続入賞口37Zから離れた位置に退避し、継続入賞口37Zへの遊技球の入球が可能になり、遊技球が1つ継続入賞口37Zに入球すると、規制片38Kが継続入賞口37Z側に出現して上部に位置し、継続入賞口37Zへの入球を禁止する。一方、計数入賞口37Sは常時開放されている。そして、入賞樋37に遊技球が入球し、サイド大入賞口入賞検出スイッチ37Bに遊技球が1つ入球する度に、例えば、3個の賞球が上皿27Aに払い出される。
遊技領域R1のうち表示枠体23の下方における左右方向の中央部には、図2に示すように、中央始動入賞口14(本発明の「メイン始動入賞部」に相当する)、中央大入賞口15(本発明の「メイン可変入賞口」に相当する)及びアウト口16が上から順番に並べて設けられ、左右の両側部には、ガイドレール12に沿って一般入賞口20,21及びサイドランプ22がそれぞれ設けられている。そして、中央始動入賞口14、中央大入賞口15、一般入賞口20,21及びアウト口16に入球した遊技球は、遊技板11の裏側に取り込まれ、中央始動入賞口14、中央大入賞口15及び一般入賞口20,21の奥部に備えた図示しない検出スイッチによって、遊技球の入球が検出される。
中央大入賞口15は、横長矩形に形成されて、常には、中央可動扉15T(本発明の「メイン可動部材」に相当する)にて閉塞されている。そして、所定の条件が成立したときに中央可動扉15Tが下縁部を中心に回動して斜め前側に開き、その中央可動扉15Tを案内にして中央大入賞口15に多くの遊技球が入球可能となる。また、中央大入賞口15の内部には、計数入賞口(図示せず)が設けられている。中央可動扉15Tが開いたときには、計数入賞口で遊技球の通過を検出して中央大入賞口15に入球した遊技球数を計数している。また、計数入賞口に遊技球が1つ入球する度に、例えば、14個の賞球が上皿27Aに払い出される。
中央始動入賞口14及び一般入賞口20,21は、所謂、ポケット構造をなし、遊技球が丁度1つ入球可能な大きさで上方に開口している。また、中央始動入賞口14に遊技球が1つ入球する度に例えば3個、一般入賞口20,21に遊技球が1つ入球する度に例えば10個の賞球が上皿27Aに払い出される。
図2に示すように、遊技領域R1のうち表示枠体23の右側の側方領域には、上端部に、進入規制突部23Aと緩衝部12Cとに挟まれた関所部R2が設けられている。関所部R2は、遊技球が1つ通過可能な幅になっている。また、表示枠体23の右側の側方領域は、関所部R2から上下方向の中間部までは、ガイドレール12の側方への膨出形状に従って下方に向かって徐々に横幅が広くなり、上下方向の中間部より下側が下方に向かって徐々に横幅が狭くなっている。そして、表示枠体23の右側の側方領域のうち上下方向で最も横幅が広くなった領域に臨むように前記したサイド大入賞口37Aが配置されている。
表示枠体23の右側の側方領域のうちサイド大入賞口37Aを開閉する前記サイドメイン可動扉37Tの回動範囲と関所部R2との間には、始動ゲート18(本発明の「サイド始動入賞部」に相当する)が設けられている。始動ゲート18は、内側を遊技球が通過可能な門形構造をなし、内側を通過した遊技球は始動ゲート18に内蔵されたゲートスイッチ(図示せず)によって検出される。
表示枠体23の右側の側方領域のうちサイドメイン可動扉37Tの回動領域より下方には、サイド始動入賞口40A(本発明に係る「サイド可変入賞口」に相当する)が設けられている。図5に示すように、サイド始動入賞口40Aは、遊技球1つ分上方にゲート部40Xを備えている。ゲート部40Xは、左右に並んだ1対のゲート支柱40G,40Gを有してなり、それら1対のゲート支柱40G,40Gは、遊技球が丁度1つ通過可能な間隔に配置されている。
サイド始動入賞口40Aは、遊技球が1つ入球可能な幅をなし、1対のゲート支柱40G,40Gに挟まれた部位の真下に位置して、前方に向かって遊技板11の前面に開口している。サイド始動入賞口40Aの内部には、サイド始動入賞口40Aを開閉するサイドサブ可動扉40T(本発明の「サイド可動部材」に相当する。図6参照)と、サイド始動入賞口40Aの下面に沿って前後に進退する進退ガイド片40Z(本発明の「サイド可動部材」としての「遊技球誘導部材」に相当する)が設けられている。また、そのサイドサブ可動扉40Tは通常はサイド始動入賞口40Aを閉塞し、進退ガイド片40Zは、通常は、サイド始動入賞口40A内、即ち、遊技板11の前面より後方(本発明の「待避位置」に相当する)に配置されて、遊技球がサイド始動入賞口40Aに入球し難い入球規制状態になっている。そして、所定の条件が成立すると、サイドサブ可動扉40Tが開くと共に進退ガイド片40Zが遊技板11の前面より前方(本発明の「取込位置」に相当する)に突出し、ゲート支柱40G,40Gの内部を通過した遊技球をサイド始動入賞口40Aに取り込む入球許容状態になる。また、サイド始動入賞口40Aに遊技球が1つ入球する度に、例えば、3個の賞球が上皿27Aに払い出される。
図2に示すように、表示枠体23の右側の側方領域のうちサイド始動入賞口40Aより下方には、右側サイド誘導部材24Rが設けられている。右側サイド誘導部材24Rは、樹脂の成形品であって、図5に示すように、全体が略三角形になって遊技板11の前面から突出している。また、右側サイド誘導部材24Rには、上方を向くと共に遊技領域R1の左右方向の中央に向かって滑らかかつ緩やかな角度で傾斜したサブ誘導面24Vが備えられている。具体的には、サブ誘導面24Vは、水平面に対して例えば5度の傾斜角で遊技領域R1の左右方向の中央に向かって下るように傾斜している。また、サブ誘導面24Vの上端は、図6に示すように、ガイドレール12に隣接しており、右側サイド誘導部材24Rの上端部とガイドレール12との間に遊技球を通過しないようになっている。さらに、サブ誘導面24Vとサイド始動入賞口40Aの下端部との間は、遊技球1つ分だけ通過可能な間隔を開けて離れている。また、本実施例においては、サイド始動入賞口40Aと右側サイド誘導部材24とは一体的に構成され、一体的に構成された部材の遊技板11への取付ベース部と前記表示枠体23の遊技板11への取付ベース部(即ち、取付壁23F)とが緩衝しそうな位近傍に配置されている。そして、サイド始動入賞口40A及び右側サイド誘導部材24Rの前面は、透明なカバー24Kによって覆われている(図4参照)。
図2に示すように、遊技領域R1のうち表示枠体23の左側の側方領域には、下寄り位置に風車19が設けられている。風車19は、遊技板11から起立した支軸(図示せず)に回転可能に支持され、遊技球が衝突して自在に回転する。その風車19の下方には、左側サイド誘導部材24Lが設けられている。左側サイド誘導部材24Lも、右側サイド誘導部材24Rと同様に樹脂製であって、遊技領域R1の中央側に向かって緩やかに傾斜するサブ誘導面24Wを備えている。また、左側サイド誘導部材24Lの下方には、7セグメントLEDで構成された特別図柄1表示部14Fと、複数(例えば、10個)のLEDを有した特別図柄2表示部40Fとが設けられている。そして、それら特別図柄1表示部14F,特別図柄2表示部40F,の右下方には、複数(例えば、2個)のLEDで構成された普通図柄表示部18Fが設けられている。なお、本実施形態では、左側サイド誘導部材24Lのサブ誘導面24Wと右側サイド誘導部材24Rのサブ誘導面24Vとは、左右対称な形状になっている。
遊技領域R1には、表示枠体23の外側領域全体に亘って複数の釘11Nが起立している。釘11Nは、所々連なって、遊技球の流下方向を誘導する誘導釘群を構成している。その代表的な誘導釘群として、表示枠体23の下方領域には、遊技球を中央大入賞口15に案内するためのメイン誘導釘群11U,11Uが中央大入賞口15の左右に設けられている。それらメイン誘導釘群11U,11Uは、例えば左右各16本ずつの釘11Nによって、左右方向の端部から中央大入賞口15に向かって傾斜して下るように配列されている。そして、メイン誘導釘群11Uを構成する釘11Nの上面を、メイン誘導面11Vとして、そのメイン誘導面11V上を遊技球が転動して中央大入賞口15に案内される。
また、前記したサイド始動入賞口40Aは、右側のメイン誘導釘群11Uの配列方向の延長線L1上に配置されている。より具体的には、図6に示すように、遊技板11を前方から見たとき、右側のメイン誘導釘群11Uにおけるメイン誘導面11Vの延長線L1がサイド始動入賞口40Aの開口を横切るように配置されている。
さらに、右側サイド誘導部材24Rのサブ誘導面24Vは、右側のメイン誘導釘群11Uの上端部に向かってメイン誘導釘群11Uの配列方向より緩やかに傾斜している。より具体的には、図6に示すように、遊技板11を前方から見たとき、右側のメイン誘導釘群11Uのメイン誘導面11Vにおける上端部とサブ誘導面24Vの下端部とが突き合わされ、サブ誘導面24Vがメイン誘導面11Vの上端部における傾斜(水平線に対して例えば傾斜角27度)より水平に近い緩やかな角度で傾斜してメイン誘導面11Vの上端部に向かって傾斜している。
また、図2に示すように、左側サイド誘導部材24Lのサブ誘導面24Wも、右側サイド誘導部材24Rのサブ誘導面24Vと同様に、左側のメイン誘導釘群11Uの上端部に向かってメイン誘導釘群11Uの配列方向より緩やかに傾斜している。
図6に示すように、サイドメイン可動扉37Tの回動領域の右斜め上方には、サイド誘導釘群11Sが設けられている。サイド誘導釘群11Sは、例えば、6本の釘11Nによって構成され、開いた状態のサイドメイン可動扉37Tへと遊技球を案内するように配列されている。
図2に示すように、表示枠体23の下方領域のうち、メイン誘導釘群11U,11Uより上方にオフセットした位置には、遊技球を中央始動入賞口14に案内するための始動誘導釘群11X,11Xが中央始動入賞口14の左右に設けられている。向かって左側の始動誘導釘群11Xは、風車19の下方位置から中央始動入賞口14の側方近傍まで下るように傾斜して配列されている。そして、時計回りに回転した風車19に誘導される遊技球を始動誘導釘群11Xで受けて中央始動入賞口14へと案内する。また、右側の始動誘導釘群11Xは、中央始動入賞口14と表示枠体23の右下角部との中間位置から、中央始動入賞口14の側方近傍位置まで傾斜して延びており、ステージ23Sから連絡した遊技球を中央始動入賞口14に案内するようになっている。また、これら始動誘導釘群11X,11Xは、メイン誘導釘群11U,11Uで弾んだ遊技球が中央始動入賞口14に入球することを規制する役割も兼ねている。よって、本実施形態では、遊技領域R1のうち上方領域から表示枠体23の左側の領域に遊技球を流下させて、左側の始動誘導釘群11Xから中央始動入賞口14へと案内させるか、或いは、遊技球を表示枠体23の左側の領域からワープ樋39を介してステージ23Sに転動させて、そのステージ23Sから直接中央始動入賞口14に入球させるか、ステージ23Sから始動誘導釘群11Xに遊技球を落下してその始動誘導釘群11Xから中央始動入賞口14へと案内させる以外に、遊技球を中央始動入賞口14に入球させることができないようになっている。即ち、中央始動入賞口14は、遊技領域R1のうち上方領域から表示枠体23の左側領域を流下した遊技球のみが入球し得る位置に配置されている。これに対し、始動ゲート18,サイド始動入賞口40A、サイド大入賞口37Aは、遊技領域R1のうち上方領域から表示枠体23の右側領域を流下した遊技球のみが入球し得る位置に配置されている。この構成により、中央始動入賞口14に遊技球を入球させたい場合には、遊技球が遊技領域R1のうち上方領域から表示枠体23の左側領域を流下させるように発射強度が比較的小さくなるように調整する必要があり、始動ゲート18,サイド始動入賞口40A、サイド大入賞口37Aに遊技球を入球させたい場合には、遊技領域R1のうち上方領域から表示枠体23の右側領域に遊技球が流下させるために発射強度が比較的大きくなるように調整する必要がある。
また、上記した中央大入賞口15は、表示枠体23の左側領域を流下した遊技球も、右側領域を流下した遊技球も入球可能な位置に配置されているが、表示枠体23の左側領域の方が幅広になって一度に多くの遊技球が流下し易いので、中央大入賞口15により多くの遊技球を入球させたい場合には、表示枠体23の左側領域を流下させるように発射強度が比較的小さくなるように調整すればよい。
上記したメイン誘導釘群11U、サイド誘導釘群11S以外にも、例えば、サイド始動入賞口40Aの上方には、サイド始動入賞口40Aに向かって遊技球の流下方向を誘導する誘導釘群が設けられている。また、風車19の上方にも、風車19に向かって遊技球を誘導する誘導釘群が設けられている。
なお、本実施形態では、表示枠体23の一側辺部及び上辺部と液晶表示画面34と外縁部とによって前後方向から挟まれた部分には、図示しない可動役物収納部屋がそれぞれ備えられている。そして、図1と図2の相違に示すように、通常は、各可動役物収納部屋に収納されている演出可動部材100A,100Bが、遊技の進行状況に応じて表示枠体23に内側に出現して、液晶表示画面34に表示の画像と重なって遊技を演出する。
上記した各入賞口(14,15,37A,40A)、始動ゲート18等への遊技球の入賞(入球及び内側通過を含む)の有無は、それら入賞口等に入賞した遊技球の通過経路に途中に備えた検出スイッチによって検出される。それら遊技球を検出するための検出スイッチの具体的な配置の一例は図7に示されている。また、それら検出スイッチの電気的回路上の配置は、図8に示されている。
なお、各入賞口への入賞に対して払い出される「賞球」は、本発明のうち「入賞部への入賞に起因して遊技者に付与される『特典』」に相当する。また、その本発明に係る「特典」には、賞球以外に、例えば、通常は閉塞している可変入賞口を開口する特典、入賞口を開口するための抽選(当否判定)を受ける特典も含まれる。
上記した遊技球の検出用の検出スイッチ以外に、例えば、前面枠10Z等の開閉状態を検出するための検出スイッチ、さらには、サイド大入賞口37Aのサイドメイン可動扉37Tの開閉状態を検出するための検出スイッチも備えられている。これら検出スイッチによって不正行為を監視している。
図8には、パチンコ遊技機10の制御に係る電気的な構成が示されている。同図において符号50は、メイン制御基板50であって、CPU51AとRAM51B及びROM51Cを合わせてパッケージしてなるワンチップマイコン51を主要部として備えている。そして、メイン制御基板50のCPU51Aは、パチンコ遊技機10の電源をオンするとROM51Cから後述する主制御回路メインプログラムPG1(図10参照)を取り出してランする。そして、メイン制御基板50のCPU51Aは、入出力回路54,54を介して、入賞球を検出するためのゲートスイッチ18W、中央始動口センサ14W,サイド始動口センサ40W(本発明の「入球検出手段」に相当する)及びその他のセンサ、スイッチ類等から検出信号を受け取り、主制御回路メインプログラムPG1の各処理を行い、その処理結果に応じて、サブ制御基板52、及び払出制御基板59と、ランプ制御基板55、音声制御基板56、さらには、発射制御装置60等に制御データを出力して各部位を制御する。
サブ制御基板52は、メイン制御基板50と同様に、CPU52AをRAM52B及びROM52Cと共にパッケージしたワンチップマイコンとして備えている。そして、サブ制御基板52のCPU52Aも、パチンコ遊技機10の電源をオンするとROM52Cから後述するサブ制御基板メインプログラムPG2(図74参照)を取り出してランする。また、ROM52Cには、サブ制御基板メインプログラムPG2等の制御用プログラムの他に、表示装置13(本発明の「表示手段」に相当する)に画像を表示するための画像制御データや画像データ等が記憶されている。そして、ROM52Cが、メイン制御基板50から受け取った制御データに基づき、ROM52Cから所定のデータを取り出し、RAM52Bの作業領域にて遊技画像(特別図柄13A,13B,13C、演出図柄、背景画像、キャラクター画像、文字画像等)を作成し、表示装置13に表示させる。また、サブ制御基板52は、メイン制御基板50から出力された制御データに応じてランプ制御基板55及び音声制御基板56へと制御データを出力する。
ランプ制御基板55は、メイン制御基板50からサブ制御基板52を介して受け取った制御データに基づいて発光パターン選択を行い、サイドランプ22等を点灯させる。
音声制御基板56は、メイン制御基板50からサブ制御基板52を介して受け取った制御データに基づいてBGMや演出時の音声データを設定し、スピーカ25S,25Sより音声を発生させる。
払出制御基板59は、各入賞口14,15,20,21,40A,37Aへの遊技球の入賞に基づいたワンチップマイコン51からの信号や、パチンコ遊技機10の一側部に備えたプリペイドカードユニット150(図8参照。図1には図示せず)からの信号に基づいて、賞球払出装置62及び貸球払出装置63を駆動して遊技球を上皿27Aに払い出す。
さて、本実施形態のパチンコ遊技機10では、「大当り」を引き当てると、大当り遊技が実行され、所定期間(例えば30秒開放又は8個入賞の何れかを1ラウンドとして、15ラウンド)に亘って中央大入賞口15の中央可動扉15Tを開く。すると、開いた状態の中央可動扉15Tを案内にして中央大入賞口15に多くの遊技球が入球可能になり、通常より多い賞球が上皿27Aに払い出される。
そして、このパチンコ遊技機10では、遊技領域R1の上方領域から表示枠体23の左側領域に遊技球を流下させた方が「大当り」を引き当て易い左側有利状態(本発明の「第1有利状態」に相当する)と、遊技領域R1の上方領域から表示枠体23の右側領域に遊技球を流下させた方が「大当り」を引き当て易い右側有利状態(本発明の「第2有利状態」に相当する)とに切り替わるようになっており、これにより、遊技者は遊技球を遊技領域R1の右側領域と左側領域とに打ち分けて楽しむことができる。
左側有利状態で「大当り」を引き当てるには、中央始動入賞口14に遊技球を入球させる必要がある。ここで、中央始動入賞口14は、遊技領域R1の上方領域から表示枠体23の左側領域に流下した遊技球のみが入球可能な位置に配置されているので、中央始動入賞口14への入球に起因して「大当り」を引き当てる確率(本発明の「的中確率」に相当する)が、表示枠体23の右側領域に流下した遊技球に起因して「大当り」を引き当てる確率より高い状態が、左側有利状態であるとも言える。
中央始動入賞口14に遊技球が入球すると、その入球に対して「大当り遊技」を実行するか否かの当否判定が行われ、その当否判定の結果が当りであれば、「大当り遊技」が実行され、外れであれば、「大当り遊技」は実行されない。ここで、当否判定の結果が当りになって「大当り遊技」が実行される確率は、例えば1/397.18(165/65536)に設定されている。
また、当否判定の結果は、特別図柄1表示部14F及び液晶表示画面34に表示される。詳細には、まず、特別図柄1表示部14Fの7セグが変動を行い、当否判定の結果が「ハズレ」の場合7セグに「−」が表示され、当否判定の結果が「大当り」の場合「−」以外の図柄が表示される。そして、メイン制御基板50からは「大当りかハズレか」の情報がサブ制御基板52に送られ、サブ制御基板52はメイン制御基板50から送られた「大当りかハズレか」の情報に基づいて、液晶表示画面34上に表示する図柄を決定する。液晶表示画面34には、通常、3つの左、中、右の特別図柄13A,13B,13Cが横並びに表示されている。これら各特別図柄13A,13B,13Cは、例えば、「1」〜「7」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄13A,13B,13Cごと、所定の種類のものが停止表示されている。そして、中央始動入賞口14に遊技球が入球して当否判定が行われたときに、これら3つの特別図柄13A,13B,13Cが、上下方向にスクロール表示され、所定時間後に、例えば、左、右、中の順で各特別図柄13A,13B,13Cが停止表示される。このとき、メイン制御基板50から送られた情報が「ハズレ」ならば特定図柄組み合わせ以外の図柄(例えば613のバラけ目等)、「大当り」ならば特定図柄組み合わせ(例えば111のゾロ目等)が液晶表示画面34上に表示される。
液晶表示画面34において特別図柄1表示部14F及び特別図柄13A,13B,13Cが変動表示又は「大当り状態」の最中に中央始動入賞口14に入球した場合、その入賞球は保留球として最大で4個まで記憶される。そして、特別図柄1表示部14F及び特別図柄13A,13B,13Cが停止表示又は「大当り状態」が終了すると、その保留記憶数が1つ減らされて、再び、特別図柄1表示部14F及び特別図柄13A,13B,13Cが変動表示してから停止表示されて、遊技の当否判定結果が表示される。
また、中央始動入賞口14への入球に対する当否判定が「当り」となった場合、大当り遊技の実行後に、後に詳説する「時短状態にする」という特典を付与する(以下、適宜「時短特典」という)か否かの時短有無判定が行われる。この時短有無判定において、大当り遊技に時短特典が付加される確率は、時短状態ではない「通常状態」では、例えば25/50(約50%)、「時短状態」では41/50(約82%)になるように設定されている。また、この時短有無判定の結果は、液晶表示画面34に表示される。詳細には、大当り消化中の液晶表示画面34に敵キャラクターと味方キャラクターとのバトルの映像が表示され、当否判定の結果が「時短状態」となる場合味方キャラクターが勝利し、当否判定の結果が「時短状態」にならない場合敵キャラクターが勝利する。
右側有利状態で「大当り」を引き当てるには、そのための第1条件として遊技球を始動ゲート18に入賞(内側に通過)させる必要がある。ここで、始動ゲート18は、遊技領域R1の上方領域から表示枠体23の右側領域に流下した遊技球のみが通過可能な位置に配置されているので、始動ゲート18への入球に起因して「大当り」を引き当てる確率が、前述した表示枠体23の左側領域を流下させた遊技球が中央始動入賞口14に入球したことに起因して「大当り」を引き当てる確率より高い状態が、右側有利状態であるとも言える。
始動ゲート18に遊技球が入賞すると、その入賞に対してサイド始動入賞口40Aを通常の入球規制状態から入球許容状態に変更するか否かの第1の開放可否判定が行われる。この第1の開放可否判定結果が当りになって、サイド始動入賞口40Aを入球許容状態になる確率は、時短状態であるか否かに関わらず65262/65536(99.58%)に設定されている。そして、第1の開放可否判定の結果が「当り」であれば、所定の開放態様でサイドサブ可動扉40Tが開きかつ進退ガイド片40Zが前進して、サイド始動入賞口40Aが入球許容状態になる。
ここで、第1の開放可否判定の結果が「当り」になった場合のサイド始動入賞口40Aの開放態様は、「時短状態」であるかそれ以外の「通常状態」であるかによって設定が異なっている。具体的には、時短状態で第1の開放可否判定の結果が「当り」になった場合には、1.7秒間(本発明の「特別開放時間」に相当する)に亘ってサイドサブ可動扉40Tが開きかつ進退ガイド片40Zが前進して、サイド始動入賞口40Aを入球許容状態にする動作を、間欠的に3回(本発明の「特別回数」に相当する)行う。一方、通常状態で第1の開放可否判定の結果が「当り」になった場合には、0.088秒間(本発明の「通常開放時間」に相当する)に亘ってサイドサブ可動扉40Tが開きかつ進退ガイド片40Zが前進して、サイド始動入賞口40Aを入球許容状態にする動作を1回(本発明の「通常回数」に相当する)だけ行う。よって、通常状態で第1の開放可否判定の結果が「当り」になったとしても、遊技球がサイド始動入賞口40Aに入球する確率は極めて小さくなる。
なお、1.7秒間に亘ってサイド始動入賞口40Aを入球許容状態にする動作を、3回行うために要する期間が、本発明の「ロングサイド入球許容期間」に相当し、0.088秒間に亘ってサイド始動入賞口40Aを入球許容状態にする動作を、1回行うために要する期間が、本発明の「ショートサイド入球許容期間」に相当する。また、本実施形態では、これら「ロングサイド入球許容期間」及び「ショートサイド入球許容期間」を総称して「サイド入球許容期間」ということとする。
第1の開放可否判定の結果は、普通図柄表示部18Fに表示される。具体的には、始動ゲート18の内側を遊技球が通過すると、普通図柄表示部18FのLED群が所定期間(通常時4.0秒、時短中1.5秒)に亘って変動(点滅)し、第1の開放可否判定の結果が「ハズレ」の場合、例えば普通図柄表示部18FのLED群が消灯し、当否判定の結果が「当り」の場合、例えば普通図柄表示部18FのLED群が点灯する。
普通図柄表示部18Fにおいて点滅又は「当り状態」の最中に始動ゲート18の内側を遊技球が通過した場合、その入賞球は保留球として最大で4個まで記憶される。そして、点滅停止は「当り状態」が終了すると、その保留記憶数が1つ減らされて、再び普通図柄表示部18Fが点滅してから停止表示され、第1の開放可否判定が表示される。
入球許容状態になったサイド始動入賞口40Aに遊技球が入賞すると、その入賞に対してサイド大入賞口37Aを通常の入球規制状態から入球許容状態に変更する「小当り」か、或いは、大当り遊技を実行する「大当り」の何れの当りにするかを決定する第2の開放可否判定が行われる。この第2の開放可否判定結果の結果、「小当り」になる確率は、1/1.0025(65371/65536)であり、「大当り」になる確率は、中央始動入賞口14への入球に対する当否判定で大当りになる確率と同じ、1/397.18(165/65536)に設定されている。
第2の開放可否判定結果の結果、「小当り」になると、サイド大入賞口37Aのサイドメイン可動扉37Tを所定時間(本発明の「サブ入球許容期間」に相当する。例えば1.6秒開放又は5個入賞の何れかを1ラウンドとして、1ラウンド)に亘って開放する。ここで、時短状態では、普通図柄変動時間が1.5秒で、サイド始動入賞口40Aの開放秒が1.7秒の3回開放であるため、サイド始動入賞口40Aの1度の開放契機にサイド大入賞口37Aが2回開放することがある。そして、サイド大入賞口37Aの開放から約1秒後に、透視ケース38内の継続入賞口37Z上部にある規制片38Kが内部に退避して、0.388秒開放する。サイド大入賞口37Aに入賞した遊技球は、計数入賞口37Sに入賞した場合1回目のラウンドで終了し、継続入賞口37Zに入球した場合「大当り」となる。
ここで、前述の如く、「時短状態」では、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入球し易くなる。そして、始動ゲート18及びサイド始動入賞口40Aへの入球に起因して「大当り」を引き当てる確率(本発明の「第2の条件成立確率」に相当する)が、前述した表示枠体23の左側領域を流下させた遊技球が中央始動入賞口14に入球したことに起因して「大当り」を引き当てる確率より高くなる。これにより、「時短状態」では、前記した右側有利状態になる。一方、「時短状態」ではない「通常状態」では、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入球する可能性が極めて小さくなる。このため、始動ゲート18及びサイド始動入賞口40Aへの入球に起因して「大当り」を引き当てる確率(本発明の「第1の条件成立確率」に相当する)は、前述した表示枠体23の左側領域を流下させた遊技球が中央始動入賞口14に入球したことに起因して「大当り」を引き当てる確率より極めて低くなる。これにより、通常状態では、前記した左側有利状態になる。
入球許容状態になったサイド始動入賞口40Aに遊技球が入賞すると、その入賞に起因して実行される大当り遊技に時短特典を付加するか否かの時短有無判定も行う。ここで、「通常状態」においては、第2の開放可否判定の結果、「大当り」となる場合及び、「小当り」を経て「大当り」になる場合は、その大当りに時短特典が付加される確率は0%に設定されている。これらに対し、「時短状態」においては、第2の開放可否判定の結果「大当り」になった場合、及び、「小当り」を経て「大当り」になる場合は、何れの場合も、それら大当りに時短特典が付与される確率は、約82%に設定されている。
つまり、時短状態になると、表示枠体23の右側領域に配置されている始動ゲート18、サイド始動入賞口40A、サイド大入賞口37Aへの入賞に起因した大当りを引き当てることで、時短状態を高い確率(82%)で継続させることができる。また、時短状態になると、前記したしたように、始動ゲート18、サイド始動入賞口40A、サイド大入賞口37Aへの入賞に起因した大当りを引き当て易くなるので、大当りを連続して引き当てる可能性が高くなり、極めて多い賞球の獲得が可能になる。
第2の開放可否判定の判定結果は、特別図柄2表示部40F及び液晶表示画面34に表示される。このとき、特別図柄2表示部40Fの10個のLEDが変動を行い、その点灯したLEDと消灯したLEDの組み合わせの相違によって、大当りと小当りとを区別して表示する。詳細には、特別図柄2表示部40Fの大当り図柄組み合わせは50通りあり、例えば「通常状態」では0通り(0%)、「時短状態」では41通り(約82%)の図柄が大当り遊技後「時短状態」となる図柄となっている。また、特別図柄2表示部40Fの小当り図柄の組み合わせは971通りあり、例えば「通常状態」では0通り(0%)、「時短状態」では796通り(約82%)の図柄が、再び「時短状態」となる図柄となっている。
ここで、小当り変動時には、特別図柄2表示部40Fに表示される図柄組み合わせの種類が多いため、図柄の組み合わせを覚えて図柄の種類から時短がつくか否かを判断することが困難となる。また、止め打ちを行い図柄の種類を確認してから時短のつく図柄組み合わせ表示時のみ遊技球を打ち出そうとしても、そのタイミングで打ち出した遊技球がサイド大入賞口37Aに到達する前にサイド大入賞口37Aの開放時間が終了するように設定してあるため、止め打ちを行い時短がつく状態のみを狙い打つことができない。
なお、メイン制御基板50からは「大当りか小当りか」の情報がサブ制御基板52に送られ、サブ制御基板52は、メイン制御基板50から送られた「大当りか小当りか」の情報に基づいて、液晶表示画面34上に表示する図柄を決定する。このとき、メイン制御基板50から送られた情報が「小当り」ならば特定図柄組み合わせ以外の図柄(例えば135のチャンス目等)、「大当り」ならば特定図柄組み合わせ(例えば111のゾロ目等)が液晶表示画面34上に表示される。液晶表示画面34における判定の表示方法は、時短中はリーチにならない。また、「大当り」では、特別図柄13A,13B,13Cに対する装飾用の色彩、模様等や、液晶表示画面34における特別図柄13A,13B,13Cの背景画等は、「第1の大当り遊技」の当否判定結果の場合と異なる「第2の大当り遊技」が行われ、「小当り」では特に行われない。
そして、特別図柄2表示部40Fに表示された後、メイン制御基板50から「時短状態となるか通常状態となるか」の情報がサブ制御基板52に送られ、サブ制御基板52は、メイン制御基板50から送られた「時短状態となるか通常状態となるか」の情報に基づいて、液晶表示画面34上に表示する図柄を決定する。ここでは、液晶表示画面34に大当り消化中の液晶表示画面34に敵キャラクターと味方キャラクターとのバトルの映像が表示され、当否判定の結果が「時短状態」となる場合味方キャラクターが勝利し、当否判定の結果が「時短状態」にならない場合敵キャラクターが勝利する。
判定の結果が「大当り」であれば、中央大入賞口15の中央可動扉15Tを所定期間(本発明の「メイン入球許容期間」に相当する。例えば30秒開放又は8個入賞の何れかを1ラウンドとして、15ラウンド)に亘って開く。なお、継続入賞口37Zへの入賞による「大当り」では、中央大入賞口15の開放は15ラウンドだが、その前の「小当り」によるサイド大入賞口37Aの開放を1ラウンドとしてカウントしているため、全体としては16Rとなる。
液晶表示画面34において特別図柄2表示部40F及び特別図柄13A,13B,13Cが変動表示又は「大当り状態」の最中にサイド始動入賞口40Aに入球した場合、その入賞球は保留されない。また、「左打ち」からの大当り終了後は、中央始動入賞口14には4つの保留球が記憶されている場合が多く、中央始動入賞口14の保留球が記憶されている場合、特別図柄1表示部14Fの変動を優先して行うため、特別図柄2表示部40Fによる変動は行われない。
なお、本実施形態では、サイド大入賞口37Aの開放から継続入賞口37Zが開放するまでの時間は一定(約1秒)となっているが、継続入賞口37Zの開放タイミングを狙い打つことを防止するためにサイド大入賞口37Aの開放時間の範囲内でランダムにしてもよい。
「時短状態」では、次述する2種類目の抽選における普通図柄表示部18Fの変動時間が例えば通常状態の4秒から1.5秒へと短くなり、抽選結果によって入球可能となるサイド始動入賞口40Aの開放秒数が、例えば通常状態の0.088秒から1.7秒へと長くなり、それらの回数も1回から3回と増える。即ち、「時短状態」である有利な状態が持続されることにより、「時短状態」中は、サイド始動入賞口40Aへ入球し易くなることから、通常遊技状態よりも賞球を得やすくなり、持ち球の減りを抑制する状態になる。そして、持ち球を減らすことを抑制しつつ次の大当りまで遊技を行うことができる。このことから、遊技者は、「通常状態」の場合は、遊技領域R1の左側に遊技球を打ち出す「左打ち」を行い、「時短状態」の場合は、遊技領域R1の右側に遊技球を打ち出す「右打ち」に切り替える。
「通常状態」では、サイド始動入賞口40Aの開放時間が短い・開放回数が少ない・普通図柄の変動時間が長い等の理由から、サイド始動入賞口40Aに入賞する確率が低いことに加え、「通常状態」で「左打ち」を行って「大当り」となった場合50%の確率で「時短状態」となるが、「通常状態」で「右打ち」を行って「大当り」となった場合100%「時短状態」となることはないので、「通常状態」で「右打ち」を行うメリットはない。本実施形態では、「時短状態」中は、音声と液晶上の表示によって「右打ち」に切り替えるように案内される。同様に「通常状態」中は、音声と表示によって「左打ち」に切り替えるように案内される。
本実施形態のパチンコ遊技機10は、不正行為に対する対処機能を備えている。即ち、メイン制御基板50は、サイド始動入賞口40Aへの入球が、サイド入球許容期間中にサイド始動入賞口40Aに入球した正規の入球であるか否かを判別している。そして、正規の入球と判別したときには、サイド始動入賞口40Aへの入球毎に所定数の賞球を賞球払出装置62が払い出すように払出制御基板59を介して賞球払出装置62を制御しかつ、上記した「大当り」と「小当り」の判定を行うようになっている。
しかしながら、サイド入球許容期間中ではない期間中のサイド始動入賞口40Aへの入球、即ち、サイド始動入賞口40Aが入球規制状態である期間中の不正規の入球であると判別したときには、入球を検出しても、賞球払出装置62が賞球を払い出しを禁止するように制御すると共に、上記した「大当り」と「小当り」の判定も禁止するようになっている。
なお、サイド始動入賞口40Aが入球許容状態から入球規制状態に切り替わる直前に遊技球がサイド始動入賞口40Aに入球し、サイド始動入賞口40Aが入球規制状態に切り替わった後に検出スイッチによって検出された入球も正規の入球と判断されるようにしている。具体的には、サイド始動入賞口40Aに入球した遊技球が検出スイッチに到達するまでに要する時間を特定到達時間とすると、サイド入球許容期間の経過後、進退ガイド片40Zがサイド始動入賞口40Aを入球規制状態にしてから特定到達時間以内に検出スイッチによって検出された遊技球は、サイド入球許容期間中にサイド始動入賞口40Aに入球した正規の遊技球と見なし、サイド始動入賞口40Aへの入球の正規、非正規を判別するようにしている。
また、メイン制御基板50は、右側遊技状態において、即ち、時短状態において、サイド入球許容期間中ではない期間中にサイド始動入賞口40Aへの入球を検出した場合には、液晶表示画面34に異常及び不正の報知を行わないようにサブ制御基板52を介して液晶表示画面34の外面を制御するようになっている。一方、左側遊技状態において、即ち、通常状態(非時短状態)において、サイド入球許容期間中ではない期間中にサイド始動入賞口40Aへの入球を検出した場合には、異常又は不正の報知としてのメッセージを表示するように制御するようになっている。
また、メイン制御基板50には、サイド始動入賞口40Aが入球許容状態で入球し得る遊技球の数より1〜3球程度多い入球上限個数と、その入球上限個数より多い入球異常検出個数が設定されている。そして、メイン制御基板50は、上記したロングサイド入球許容期間内に入球上限個数の遊技球がサイド始動入賞口40Aに入球した場合には、ロングサイド入球許容期間中であってもサイド始動入賞口40Aを入球規制状態に変更するように制御している。また、メイン制御基板50は、ロングサイド入球許容期間内に入球異常検出個数の遊技球がサイド始動入賞口40Aに入球した場合には、パチンコ遊技機10を自動停止するように制御している。なお、パチンコ遊技機10の電源の再投入をもって自動停止から復帰するようになっている。
また、上記の如く、不正の入球と見なして賞球の付与等を禁止したときには、メイン制御基板50は、パチンコ遊技機10が設置された遊技場の管理室に不正を報知するための報知信号を出力する。そして、パチンコ遊技機10は不正の報知は、予め設定された所定時間継続して行った後、自動停止するように制御している。
本実施形態のパチンコ遊技機10のうち内部の情報処理(信号処理)に係る構成以外の説明は以上である。その情報処理に係る説明を行う前に、以下、本実施形態のパチンコ遊技機10の動作、作用及び効果について説明する。
パチンコ遊技機10の電源を投入した直後は、「時短状態」ではない「通常状態」になっている。この状態は、前述したように左側有利状態でもあるので、遊技者は、操作ノブ28によって遊技球の発射強度を比較的小さくして、遊技球を遊技領域R1の上方領域から表示枠体23の左側領域に流下させる。すると、それら遊技球は、風車19や左側サイド誘導部材24Lのサブ誘導面24Wに案内されて下方領域へと流下し、別の遊技球の一部は、表示枠体23の左側の側方領域からワープ樋39を通過してステージ23Sを転動し、表示枠体23の下方領域へと流下する。この間、一部の遊技球は、中央始動入賞口14や一般入賞口20,21に入賞して賞球が上皿27Aに払い出される。また、中央始動入賞口14に入賞すると、大当り遊技を実行するか否かの当否判定が行われ、その当否判定結果が当りであると、大当り遊技が実行されて、中央可動扉15Tが開き、表示枠体23の下方領域を流下する遊技球の多くが中央大入賞口15に入賞可能となる。
さて、大当り遊技の実行が終了すると、時短状態になる場合がある。この状態は、前述したように、右側有利状態でもあるので、遊技者は、操作ノブ28によって遊技球の発射強度を比較的大きくして、遊技球を遊技領域R1の上方領域から表示枠体23の右側領域に流下させる。詳細には、遊技領域R1に強く打ち込まれた遊技球は、表示枠体23の上部右側部分とガイドレール12との間の狭い領域を1球ずつ通過して、表示枠体23の側方領域の上端部に到る。そして、関所部R2を通過して表示枠体23の側方領域を遊技球が1球ずつ流下する。
また、表示枠体23の右側の側方領域の上端部では、まず、遊技球が、始動ゲート18の内側を通過するか否かに分かれる。ここで、始動ゲート18の内側を遊技球が通過すると、サイド始動入賞口40Aに入賞可能とするか否かの抽選が行われ、その抽選結果が当りであれば、所定期間(例えば、通常遊技状態では0.088秒間を1回、時短遊技状態では1.7秒を3回)に亘ってサイド始動入賞口40Aへの入賞が可能になる。そして、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入賞すると、大当りか小当りの何れに当りにするかの抽選が行われる。そして、99%の確率で小当りになり、サイド大入賞口37Aのサイドメイン可動扉37Tが開く。そして、サイド大入賞口37Aの奥部の継続入賞口37Zに遊技球が入球すると、大当りになって、大当り遊技が実行される。そして、表示枠体23の右側領域を流下した遊技球に起因して大当りを引き当てることで、時短状態を高い確率(82%)で継続させることができる。これにより、時短状態になると、遊技者は表示枠体23の右側に多くの遊技球を流下させるように操作ノブ28を操作することになる。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、遊技者は、操作ノブ28を操作して、遊技球を遊技領域R1の上方領域から右側へと流下させるか、或いは、上方領域から左側へと流下させるかを打ち分けて楽しむことができる。
ところで、不正に賞球を得るために、前面枠10Zの隙間から遊技領域R1に異物を挿入して、本来、閉状態になっている期間中のサイド始動入賞口40Aを開放し、サイド大入賞口37Aに遊技球を入球さる不正行為が懸念される。このような不正行為によるサイド始動入賞口40Aへの入球に対しては、賞球を払い出しを禁止し、「大当り」と「小当り」の判定も禁止する。これにより、不正による入球に対して誤って特典を付与する事態を確実に防ぐことができる。
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機10では、サイド始動入賞口40Aが、表示枠体23の左側領域を流下する遊技球のみが入球可能な位置に配置されている。このため、上記した通り、左側有利状態(非時短状態)より右側有利状態(時短状態)の方がサイド始動入賞口40Aを通過する遊技球が増えることになり、球詰まりの発生確率も高くなる。これに鑑み、本実施形態では、球詰まりの発生確率が低い左側有利状態(非時短状態)でのみ、上記した賞球等の特典付与を禁止したときに、不正行為が行われた可能性が高いと判断して異常又は不正の報知を行う。
一方、球詰まりの発生確率が高い右有利状態(時短状態)で、上記した賞球等の特典付与を禁止したときには、不正行為が行われた断定することができないと判断して異常及び不正の報知を行わない。これらにより、サイド始動入賞口40Aに不正に遊技球を入球させる不正行為を異常又は不正の報知によって抑制することができると共に、不正行為と誤認して異常又は不正の報知を行うことを防ぐことが可能になる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、不正の入球に係る異常を液晶表示画面34への表示によって報知するので、音声等による報知に比べて報知される範囲を限定することができ、遊技場全体を不穏な雰囲気にすることを回避することができる。しかも、不正の報知に係る信号が、遊技場のうちパチンコ遊技機10から離れた管理室に送信されるので、不正の入球に係る異常を管理者が知ることができ、弾球遊技機の管理が容易になる。
しかも、ロングサイド入球許容期間内に入球上限個数の遊技球がサイド始動入賞口40Aに入球した場合には、ロングサイド入球許容期間中であってもサイド始動入賞口40Aを入球規制状態に変更するので、不正の報知が行われないロングサイド入球許容期間に不正行為により多くの特典を得ることを規制することができる。また、ロングサイド入球許容期間内に入球異常検出個数の遊技球がサイド始動入賞口40Aに入球した場合にはパチンコ遊技機10を停止するので、不正の報知が行われないロングサイド入球許容期間に不正行為により、無制限に特典を得ることを規制することができる。そして、パチンコ遊技機10を停止から復帰させるためには、電源の再投入が必要であるので遊技場の管理者でなければ復帰させることができず、不正行為及び不正の証拠隠滅行為を確実に防ぐことができる。
上記した本実施形態のパチンコ遊技機10の動作を実現するための、メイン制御基板50、サブ制御基板52等は、前記した主制御回路メインプログラムPG1、サブ制御基板メインプログラムPG2等を実行して、情報を処理している。以下、メイン制御基板50及びサブ制御基板52における情報処理に関して詳説する。
図9には、メイン制御基板50に備えられたRAM51Bの記憶領域R0が概念的に示されている。この記憶領域R0は、例えば、複数のアドレス空間に区分されてアドレス(番地)が付されている。そして、所定のアドレス空間に設けられた第1,第2のカウンタ値記憶領域R10,R11が、表1(A)に示した各種の乱数カウンタ値のデータ格納部になっている。また、アドレス空間に設けられた普通図柄カウンタ値記憶領域R12が、上記した普通図柄表示部18Fを用いた判定を行うための普通図柄当り判定用乱数カウンタ値(表1(B)参照)のデータ格納部になっている。さらに、このアドレス空間は、乱数カウンタのデータ格納部以外にも、例えば、フラグ等のデータ格納部としても用いられている。また、RAM51Bには、カウンタ値の更新値記憶領域、CPU51Aの作業領域も備えられている。なお、フラグは、全てデフォルトは「OFF(オフ)」又は「0」になっており、カウンタ値等は全てデフォルトは「0」になっており、さらに、後述するステータスは、全てデフォルトが「1」になっている。
Figure 2010131374
本実施例では、上記表1(A)における「特別図柄1大当り判定用(ラベル−TRND−A1)」と、「特別図柄2大当り・小当り判定用(ラベル−TRND−A2)」と、「普通図柄当り判定用(ラベル−TRND−H)」の乱数カウンタは、ハード乱数を用いている。ハード乱数は、内部システムクロック10.000MH(10000000分の1秒ごと)で値を加算していき、値が65535になると0クリアされ、また値を加算していく(乱数の値は0〜65535となる)。乱数が1周した場合には自動的に乱数列の更新を行い、逐次、そのカウント結果、即ち、「カウンタ値」が、図9の記憶領域R0のうちカウンタ値記憶領域R10〜R12とは別の更新値記憶領域に格納されていく。ここで、乱数の1周期にかかる時間は0.0065536秒と非常に短いため、外部から特定のタイミングを狙って大当たりを誘発することは難しい。
その他の乱数カウンタは、ソフト乱数を用いている。ソフト乱数は、同表における「数値範囲」の連続した複数個の整数からなるカウンタ値を、所定の処理(4msごとの割り込み)が実行される度に、1インクリメントしてカウントし、逐次、そのカウント結果、即ち、「カウンタ値」が、図9の記憶領域R0のうちカウンタ値記憶領域R10〜R12とは別の更新値記憶領域に格納されていく。また、各乱数カウンタのカウント結果が、各乱数カウンタによって異なる「数値範囲」の最大値まで達したら、次に「数値範囲」の最小値をカウントする。これにより、更新値記憶領域に格納されているデータが更新されていき、上記表1(A)に示した各乱数カウンタのカウンタ値同士の組み合わせが変化していく。
そして、中央始動入賞口14に遊技球が入賞したときには第1カウンタ値記憶領域R10に、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入賞したときには第2カウンタ値記憶領域R11に、始動ゲート18を遊技球が通過したときには普通図柄カウンタ値記憶領域R12に、更新値記憶領域の各種カウンタ値群が格納(記憶)される。
ここで、第1カウンタ値記憶領域R10には、上記した中央始動入賞口14に記憶される保留球数の保留上限数の「4つ」に対応して4組の乱数値群(更新値記憶領域の各種カウンタ値群)が格納(記憶)されるようになっている。また、普通図柄カウンタ値記憶領域R12にも、上記した始動ゲート18に記憶される保留球の保留上限数の「4つ」に対応して4組の乱数値群(更新値記憶領域の各種カウンタ値群)が格納(記憶)されるようになっている。
なお、本実施形態では変動パターンを決定する乱数は、「特別図柄変動パターン選択用1(ラベル−TRND−T1)」と「特別図柄変動パターン選択用2(ラベル−TRND−T2)」の2種類があり、「特別図柄変動パターン選択用1(ラベル−TRND−T1)」は「0」〜「238」の間の値をとり、「特別図柄変動パターン選択用2(ラベル−TRND−T2)」は「0」〜「250」の間の値をとる。14F特別図柄1による変動時は、「特別図柄変動パターン選択用1(ラベル−TRND−T1)」と「特別図柄変動パターン選択用2(ラベル−TRND−T2)」の値に基づいて変動パターンを決定し、特別図柄2による変動時は、「特別図柄変動パターン選択用2(ラベル−TRND−T2)」の値のみに基づいて変動パターンを決定する。
また、本実施形態では各乱数カウンタの乱数値を、中央始動入賞口14への入賞検出を起因に取得するが、例えば入賞検出を起因に「特別図柄1大当り判定用(ラベル−TRND−A1)」と「大当り種別決定用(ラベル−TRND−AZ)を取得して、それ以外は変動開始時に取得するなど、取得起因を各乱数カウンタによって異ならせてもよい。
メイン制御基板50に備えたワンチップマイコン51は、パチンコ遊技機10の電源をオンすると、ROM51Cから図10に示した主制御回路メインプログラムPG1を取り出してランする。同図に示すように、主制御回路メインプログラムPG1がランされると、まず初期設定が行われる(S1)。初期設定(S1)では、例えば、スタックの設定、定数設定、割り込み時間の設定、CPU51Aの設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間用コントローラ)の設定や、各種フラグ及びカウンタ値のリセット等を行う。そして、RAMクリアスイッチがONされているか、もしくは電源断フラグがONでRAM51Bの内容が異常と判断された場合には、RAM51Bの初期化が行われる。なお、初期設定(S1)は、主制御回路メインプログラムPG1が、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない。
初期設定(S1)に次いで、割り込みが禁止され(S2)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)が実行される。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)では、上記表1(A)に示した乱数カウンタのうち、前記したソフト乱数を用いている各カウンタ値が1加算されて更新される。各カウンタの設定上限値に至ると次に0に戻って再び加算が行なわれる。更新されたカウンタ値はメイン制御基板50のRAM51Bの記憶領域R0(図9参照)のうち、前記した更新値記憶領域(図示せず)に逐一記憶され、この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)が終了する。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)が終了すると、割り込みが許可され(S4)、主制御基板割り込み処理(S5)が実行可能となる。主制御基板割り込み処理(S5)は、CPU51Aに割り込みパルスが入力すると、例えば、4msec周期で繰り返して実行される。そして、主制御基板割り込み処理(S5)が終了してから、次に主制御基板割り込み処理(S5)が開始されるまでの残余処理期間中に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)による各種カウンタ値の更新処理が複数回に亘って繰り返し実行される。また、割り込み禁止状態のときにCPU51Aに割り込みパルスが入力した場合は、主制御基板割り込み処理(S5)はすぐには開始されず、割り込み許可(S4)がされてから開始される。
主制御基板割り込み処理(S5)について説明する。図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、まず、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S10)が実行される。この処理(S10)では、主制御回路メインプログラムPG1のループ処理内で行われている上記普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S3)と同じである。即ち、上記表1(A)に示したソフト乱数を用いている各種カウンタ値の更新は、主制御基板割り込み処理(S5)の実行期間と、その残余処理期間(主制御基板割り込み処理(S5)の終了後、次の主制御基板割り込み処理(S5)が開始されるまでの期間)の間の期間との両方で行われている。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S10)に次いで入力処理(S11)が行われる。この処理(S11)では、主にパチンコ遊技機10に取り付けられている各種スイッチ(ゲートスイッチ18W、中央大入賞口スイッチ15W、サイド大入賞口入賞検出スイッチ37B、継続入賞口スイッチ37C、計数入賞口スイッチ37D、ガラス扉開放検出スイッチ10S、内枠開放検出スイッチ10U、その他センサ、スイッチ類等。図7及び図8参照。)が検知した検出信号を取り込み、払出数情報として、RAM51Bの出力バッファに記憶する。また、下皿27Bが満杯になったときに発生する下皿満杯検出スイッチ32の検出信号も下皿満杯データとして取り込み、RAM51Bの出力バッファに記憶する。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、入力処理(S11)に次いで入賞検証処理(S12)が行われる。この処理(S12)では、図12〜図22に示されており、サイド始動入賞口40A、サイド大入賞口37A、中央大入賞口15への異常入賞を検出した場合に、報知又は入賞を無効とする(図84参照)。具体的には、図12に示すように、入力処理で検出した入力データを読み込み、サイド始動入賞口40Aに入球した遊技球の個数計算等各種演算を行い、スイッチデータを作成する(S120)。続いて、入賞エラー検出1処理を行う(S121)。
入賞エラー検出1処理(S121)は、図13に示されており、普通電動役物(サイド始動入賞口40A)作動契機間で14個以上の入賞を検出した場合には、普通電動役物過剰入賞を知らせる表示と電源を再投入することを知らせる表示を行い、遊技停止音をならす。電源を再投入するまで遊技を再開しない。即ち、ここでは、14個未満が本発明に係る「入球上限個数」として設定され、14個以上が本発明に係る「入球異常検出個数」として設定されている。まず、サイド始動入賞口40A(普通電動役物)に入賞があるかどうか判断し(S310)、入賞していなければ(S310でno)、この処理(S121)を終了する。一方、サイド始動入賞口40Aに入賞していれば(S310でyes)、右始動口通過個数が14個でないか判断し(S311)、14個でなければ(S311でyes)、そのままこの処理(S121)を終了し、14個であれば(S311でno)、遊技停止コマンドの設定を行い(S312)、遊戯停止処理を行う(S110)。
遊戯停止処理(S110)では、図14に示すように、まず、サブ制御出力処理が実行される(S100)。
サブ制御出力処理(S100)は、図15に示すように、出力ポートの設定を行い(S101)、サブ制御基板52に出力するコマンドの上位コマンドを設定し(S102)、後述するデータ出力処理(S103)を行う。データ出力処理(S103)は、図16に示されており、データ信号を出力ポートに出力し(S119)、サブ制御ストローブをONに設定する(S106)。そして、ストローブがONでウェイト時間が0になるまで待機し(S107)、ストローブがONでウェイト時間が0になったら(S107でno)、サブ制御ストローブをOFFに設定する(S108)。そして、ストローブがOFFでウェイト時間が0になるまで待機し(S109)、ストローブがOFFでウェイト時間が0になったら(S109でno)、この処理(S103)を終了する。そして、図15に示されているサブ制御出力処理(S100)において、データ出力処理(S103)に続いて、下位出力コマンドを設定し(S104)、再び、データ出力処理(S105(前述したステップ103と同様。図16参照。))を行い、この処理(S100)を終了する。
図14に示すように、遊戯停止処理(S110)のステップ111では、入賞装置(サイド大入賞口37A、継続入賞口37Z、サイド始動入賞口40A等)のソレノイドを全てOFFに設定する。続いて、特別図柄表示14F,40FのLEDをすべて消灯し(S112)、異常報知(音声、(液晶)背景赤色で係員をお呼びください。普通電動役物過剰入賞電源を再投入してくださいのエラーコメント表示、警報音、枠ランプ等)をONに設定する(S113)。そして、遊技停止フラグを遊技停止状態に設定し(S114)、この処理(S110)を終了する。
図12に示すように、入賞検証処理(S12)では、入賞エラー検出1処理(S121)に続いて、入賞エラー検出2処理(S122)が行われる。この処理(S122)は、図17に示されており、中央大入賞口15及びサイド大入賞口37Aへの入賞を同時に検出した場合には、左右大入賞口同時入賞を知らせる表示を行い、異常報知音をならす。まず、中央大入賞口15に遊技球が入賞したかを判断する(S320)。そして、中央大入賞口15に入賞していれば(S320でyes)、続いてサイド大入賞口37Aに遊技球が入賞しているか判断する(S321)。そして、サイド大入賞口37Aに遊技球が入賞していれば(S321でyes)、左右大入賞口同時入賞エラーコマンド(左右大入賞口同時入賞の表示、警報音、枠ランプ等)を設定し(S322)、サブ制御出力処理(S323(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行し、入賞報知カウンタのカウンタ値を1加算する(S324)。ここで、入賞報知カウンタが加算されると外部端子のエラー出力端子に信号が出力される。信号はエラー信号として1種類のものである。中央大入賞口15、サイド大入賞口37Aに入賞がないと判断された場合には(S320でno又はS321でno)、この処理(S122)を終了する。
図12に示すように、入賞検証処理(S12)では、入賞エラー検出2処理(S122)に続いて、入賞エラー検出3処理(S123)が行われる。この処理(S123)は、図18に示されており、サイド大入賞口入賞検出スイッチ37Bが遊技球を検出していないにも関わらず、継続入賞口37Zまたは計数入賞口37Sが遊技球を検出した場合には、異常報知を行う。まず、サイド大入賞口37Aを通過した遊技球個数が0でないか判断する(S330)。そして、サイド大入賞口37Aを通過した遊技球個数が0でなければ(S330でyes)、特定領域スイッチ(継続入賞口検出スイッチ37C)がONか、即ち継続入賞口37Zに入賞があるか(S331)、排出口スイッチ(計数入賞口検出スイッチ37D)がONかどうか(S332)を判断する。そして、特定領域スイッチも排出口スイッチもONでなければ(S331でnoかつS332でno)、この処理(S123)を終了する。一方、特定領域スイッチもしくは排出口スイッチがONであれば(S331でyes又はS332でyes)、サイド大入賞口内不正入賞コマンド(サイド大入賞口37A異常排出を表示、報知音、枠ランプ)を設定し(S333)、サブ制御出力処理(S334(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行し、入賞報知カウンタを1加算する(S335)。サイド大入賞口37Aを通過した遊技球個数が0だった場合には(S330でno)、この処理(S123)を終了する。これにより、実際は継続入賞口37Zに入賞していないにも関わらず外部から不正に信号を検出させて大当たりを誘発することを抑制できる。
図12に示すように、入賞検証処理(S12)では、入賞エラー検出3処理(S123)に続いて、入賞エラー検出4処理(S124)が行われる。この処理(S124)は、図19に示されており、サイド始動入賞口40Aの入賞有効時間(普通電動役物作動終了から1100ms)以外の時間にサイド始動入賞口40Aに遊技球が入賞する(本発明の「不正の入球」に相当する)と、入賞が無効化され、通常状態では、さらに液晶に普通電動役物異常入賞を知らせる表示も行う(時短状態では報知しない)。まず、普通電動役物(サイド始動入賞口40A)が作動中(ソレノイドON)かどうか判断する(S340)。そして、普通電動役物(サイド始動入賞口40A)が作動中でなければ(S340でno)、サイド始動入賞口40Aに入賞したかどうか判断する(S341)。サイド始動入賞口40Aに入賞していれば(S341でyes)、入賞を無効に設定し(S342)、時短フラグがONかどうか(S343)、異常入賞未検出タイマが0でないか(S344)判断する。時短フラグがONでなく異常入賞未検出タイマが0であれば(S343でnoかつS344でno)、異常入賞コマンド(普通電動役物異常入賞エラー(普通電動役物異常入賞の文字表示、報知音、枠ランプ等))を設定し(S345)、サブ制御出力処理(S346(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行する。
普通電動役物(サイド始動入賞口40A)が作動中(S340でyes)、或いは、サイド始動入賞口40Aに入賞していない(S341でno)、或いは、時短フラグがONである(S343でyes)、或いは、異常入賞未検出タイマが0でない(S344でyes)場合は、この処理(S124)を終了する。これによりサイド始動入賞口40Aを不正に開放させて遊技球を得ようとすることを抑制できる。なお、異常入賞未検出タイマは、普通電動役物閉鎖処理時に設定されるタイマで、異常入賞未検出タイマは割り込みごとに4msずつ減算される。タイマ時間中は異常検出として検出しない。このタイマにより、球ハケ(サイド始動入賞口40Aに入球した遊技球がサイド始動口センサ40Wに到達するまでに要する時間。即ち本発明の「特定到達時間」に相当する)により閉鎖後にセンサに入賞検知されても不正入賞と検知される不具合を防止することが可能となる。
上記したように、入賞検証処理(S12)では、入賞エラー検出4処理(S124)のステップ340〜S342によって、メイン制御基板50のCPU51Aが本発明の「不正入球処理手段」として機能し、ステップ343〜S346によって、メイン制御基板50のCPU51A及びサブ制御基板52のCPU52A、表示装置13、スピーカ25S,25Sが本発明の「不正入球報知手段」として機能する。
図12に示すように、入賞検証処理(S12)では、入賞エラー検出4処理(S124)に続いて、入賞エラー検出5処理(S125)が行われる。この処理(S125)は、図20に示されており、継続入賞口37Zの通過許可期間以外に継続入賞口37Zへの遊技球の通過を検出した場合には、その遊技球の通過を無効とし、液晶に特定領域通過異常の表示を行う。まず、特定領域有効フラグがONかどうか(S350)、特定領域スイッチ(継続入賞口検出スイッチ37C)がONかどうか(S351)判断する。そして、特定領域有効フラグがONでなく、特定領域スイッチがONでなければ(S350でnoかつS351でno)、特定領域不正入賞コマンド(特定領域異常通過の表示、警報音、枠ランプ等)を設定し(S352)、サブ制御出力処理が実行され(S353(前述したステップ100と同様。図15参照。))、入賞報知カウンタが1加算される(S354)。特定領域有効フラグがON(S350でyes)、或いは、特定領域スイッチがON(S351でyes)であれば、この処理(S125)を終了する。
図12に示すように、入賞検証処理(S12)では、入賞エラー検出5処理(S125)に続いて、入賞エラー検出6処理(S126)が行われる。この処理(S126)は、図21に示されており、サイド大入賞口37Aの開放契機でないときにサイド大入賞口37Aの入賞を検出した場合には、当該入賞を無効とし、液晶にサイド大入賞口異常入賞を知らせる表示を行う。まず、サイド大入賞口入賞報知タイマが0かどうか判断する(S360)。そして、サイド大入賞口入賞報知タイマが0でなければ(S360でno)、サイド大入賞口入賞報知タイマを1割り込み減算し(S361)、サイド大入賞口入賞報知タイマが0であれば(S360でyes)、減算せずに次のステップ362を実行する。ステップ362では、サイド大入賞口37Aが開閉中か(特別動作ステータスが8から12か)どうか判断する(S362)。そして、サイド大入賞口37Aが開閉中でなければ(S362でno)、続いて、サイド大入賞口スイッチ(サイド大入賞口入賞検出スイッチ37B)がONかどうか判断する(S363)。
サイド大入賞口スイッチがONであれば(S363でyes)、サイド大入賞口37Aへの入賞を無効化し(S364)、サイド大入賞口報知タイマが0かどうか判断する(S365)。サイド大入賞口報知タイマが0であれば(S365でyes)、サイド大入賞口不正入賞エラーコマンド(サイド大入賞口37A異常入賞の文字、警報音、枠ランプ等)を設定し(S366)、サブ制御出力処理が実行され(S367(前述したステップ100と同様。図15参照。))、入賞報知カウンタを1加算する(S368)。サイド大入賞口37Aが開閉中(S362でyes)、或いは、サイド大入賞口スイッチがONでない(S363でno)、或いは、サイド大入賞口報知タイマが0でない(S365でno)場合は、この処理(S126)を終了する。
図12に示すように、入賞検証処理(S12)では、入賞エラー検出6処理(S126)に続いて、入賞エラー検出7処理(S127)が行われる。この処理(S127)は、図22に示されており、中央大入賞口15の開放契機でないときに中央大入賞口15の入賞を検出した場合には、当該入賞を無効とし、液晶に中央大入賞口異常入賞を知らせる表示を行う。まず、中央大入賞口15開閉中かどうか(特別動作ステータス3から6か)(S370)、中央大入賞口スイッチ15WがONかどうか(S371)を判断する。そして、中央大入賞口15開閉中ではなく、中央大入賞口スイッチ15WがONだった場合(S370でnoかつS371でyes)、中央大入賞口15への入賞を無効に設定し(S372)、中央大入賞口不正入賞エラーコマンド(中央大入賞口15異常入賞の表示、警報音、枠ランプ等)を設定し(S373)、サブ制御出力処理を実行し(S374(前述したステップ100と同様。図15参照。))、入賞報知カウンタを1加算する(S375)。そして、中央大入賞口15開閉中(S370でyes)、或いは、中央大入賞口スイッチ15WがONでない(S371でno)場合は、この処理(S127)を終了すると共に入賞検証処理(S12)を終了する。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、入賞検証処理(S12)に次いで報知異常処理(S13)が行われる。この処理(S13)は、図23〜図29に示されており、磁気や振動による不正、ガラス窓10Wや前面枠10Zの開放、サイド大入賞口37Aの不正開放を検出し、報知する(図84参照)。具体的には、図23に示すように、まず、報知異常用スイッチデータを入力処理で保存したデータに基づいて作成する(S130)。そして、以下に示すステップ131〜S136の処理を順に実行した後、各処理によって設定された報知コマンドに基づいて報知フラグをセットし(S137)、扉開放検出がONか(ガラス扉、内枠)判断する(S138)。扉開放検出ONしていなければ(S138でno)何も処理せず、扉開放検出がONしていれば(S138でyes)扉開放検出ONに設定し(S139)扉開放結果を設定し(S140)、この処理(S13)を終了する。
報知異常処理(S13)におけるステップ131の磁気検出処理は、図24に示されており、盤面右側の遊技領域に取り付けられた6個の磁気センサのいずれかが、8ms間連続して磁気を検出した場合に、液晶に磁気を検出したことと電源を再投入することを知らせる報知をし、遊技停止の報知音が鳴らされ、電源を再投入するまで遊技を再開しない。まず、磁気検出センサがONかどうか判断する(S240)。磁気検出センサがONでなければ(S240でno)、磁気検出センサのタイマを再設定し(S241)、この処理(S131)を終了する。一方、磁気検出センサがONであれば(S240でyes)、磁気検出タイマを1減算(1割り込み)し(S242)、磁気検出タイマが0かどうか判断する(S243)。
磁気検出タイマが0でない場合(S243でno)は何も処理せずこの処理(S131)を終了し、磁気検出タイマが0であれば(S243でyes)、磁気検出コマンド(背景赤色で係員をお呼びください。磁気検出異常、電源を再投入してくださいの表示、遊技停止異常報知音、枠ランプ等)を設定し(S244)、遊戯停止処理(S245(前述したステップ110と同様。図14参照。))を実行してこの処理(S131)を終了する。なお、磁気検出タイマは8msに設定されており、瞬時の磁性ノイズ等を検出してしまう不具合を防止し、磁石による不正検出が可能な構成となっている。これにより、磁石を用いて図柄の種類を確認してからサイド大入賞口37Aを狙おうとした場合には、磁石センサが反応して直ちに遊技の停止が行われるため、時短のつく図柄組み合わせ表示時のみを狙い打つような磁石を用いた不正行為を抑制できる。
報知異常処理(S13)におけるステップ132のガラス扉開放検出処理は、図25に示されており、遊技盤面左下の位置と、内枠とガラス扉の間の2所に取り付けられたガラス扉開放の検出スイッチのうち、どちらか一方のスイッチが500ms連続して扉の開放を検出すると液晶に扉の開放を知らせる表示と音声による報知が行われ、両方のスイッチが扉の閉鎖を検出してから30秒経過すると報知は終了する。まず、ガラス扉開放検出スイッチ設定がONしているか(扉開放結果設定により設定されているか)どうか判断する(S246)。そして、ガラス扉開放検出スイッチ設定がONでない場合(S246でno)、後述するステップ255へ進み、ガラス扉開放検出スイッチ設定がONである場合(S246でyes)、ガラス扉開放タイマを1減算し(S247)、ガラス扉開放タイマが0でないかどうか判断する(S248)。そして、ガラス扉開放タイマが0でなければ(S248でyes)、この処理(S132)を終了し、ガラス扉開放タイマが0であれば(S248でno)、ガラス扉閉鎖コマンドを設定し(S249)、ガラス扉開放検出スイッチ10SがONしているかどうか判断する(S250)。
ガラス扉開放検出スイッチ10SがONしていれば(S250でyes)、ガラス扉開放設定を実行し(S252)、ガラス扉開放コマンドを設定し(S253)、ステップ254へ進む。一方、ガラス扉開放検出スイッチ10SがONしていなければ(S250でno)、ガラス扉閉鎖設定をし(S251)、サブ制御出力処理を実行する(S254(前述したステップ100と同様。図15参照。))。続いて、ガラス扉開放タイマを125に選択し(S255)、ガラス扉開放検出スイッチ10SがONしているかどうか判断する(S256)。ガラス扉開放検出スイッチ10SがONしていれば(S256でyes)、ステップ258へ進み、ガラス扉開放検出スイッチ10SがONしていなければ(S256でno)、ガラス扉開放タイマを250(割り込み)に選択する(S257)。そして、ガラス扉開放タイマを設定し(S258)、この処理(S132)を終了する。なお、2回割り込み続けて開放がなければ開放タイマを長くし、開放があった場合には短く設定することで不正への対応が機敏になるように構成されている。また、開放している場合にはサブ制御基板52側に125msごとにガラス扉開放コマンドを送信し報知を続けることが可能となっている。これにより、ガラス扉開放異常を検出し、音声やランプ、液晶の表示などによって報知することができる。
報知異常処理(S13)におけるステップ133の内枠開放検出処理は、図26に示されており、まず、内枠開放検出スイッチ設定がONしているか(扉開放結果設定により設定されているか)どうか判断する(S260)。そして、内枠開放検出スイッチ設定がONでない場合(S260でno)、後述するステップ269へ進み、ガラス扉開放検出スイッチ設定がONである場合(S260でyes)、内枠開放タイマを1減算し(S261)、内枠開放タイマが0でないかどうか判断する(S262)。そして、内枠開放タイマが0でなければ(S262でyes)、この処理(S133)を終了し、内枠開放タイマが0であれば(S262でno)、内枠閉鎖コマンドを設定し(S263)、内枠開放検出スイッチ10UがONしているかどうか判断する(S264)。
内枠開放検出スイッチ10UがONしていれば(S264でyes)、内枠開放設定を実行し(S266)、内枠開放コマンドを設定し(S267)、ステップ268へ進む。一方、内枠開放検出スイッチ10UがONしていなければ(S264でno)、内枠閉鎖設定をし(S265)、サブ制御出力処理を実行する(S268(前述したステップ100と同様。図15参照。))。続いて、内枠開放タイマを125(割り込み)に選択し(S269)、内枠開放検出スイッチ10UがONしているかどうか判断する(S270)。内枠開放検出スイッチ10UがONしていれば(S270でyes)、ステップ272へ進み、内枠開放検出スイッチ10UがONしていなければ(S270でno)、内枠開放タイマを250(割り込み)に選択する(S271)。そして、内枠開放タイマを設定し(S272)、この処理(S133)を終了する。なお、2回割り込み続けて開放がなければ開放タイマを長くし、開放が合った場合には短く設定することで不正への対応が機敏になるように構成されている。また、開放している場合にはサブ制御基板52側に125MSごとに内枠開放コマンドを送信し報知を続けることが可能となっている。これにより、内枠開放異常を検出し、音声やランプ、液晶の表示などによって報知することができる。
報知異常処理(S13)におけるステップ134のサイド大入賞口開放検出処理は、図27に示されており、普通電動役物開放検出スイッチが300ms連続して開放を検出した場合は、液晶表示画面34に普通電動役物開放異常を知らせる表示を行い、異常報知音を鳴らす。具体的には、まず、サイド大入賞口37Aが開放する状態かどうか判断する(S274)。そして、サイド大入賞口37Aが開放する状態でない場合(S274でno)、サイド大入賞口タイマを75に選択し(S275)、後述するステップ283へ進み、サイド大入賞口37Aが開放する状態である場合(S274でyes)、サイド大入賞口37Aが開放中か(サイド大入賞口開放センサがONしているか)どうか判断する(S276)。
サイド大入賞口37Aが開放中ならば(S276でyes)、後述するステップ283へ進み、サイド大入賞口37Aが開放中でなければ(S262でno)、サイド大入賞口タイマを1減算し(S277)、サイド大入賞口タイマが0かどうか判断する(S278)。サイド大入賞口タイマが0でなければ(S278でno)、後述するステップ283へ進み、サイド大入賞口タイマが0であれば(S278でyes)、異常状態報知情報カウンタを1加算し(S279)、サイド大入賞口開閉エラーコマンド(サイド大入賞口37A開放異常の表示、報知音、枠ランプ等)を設定し(S280)、サブ制御出力処理を実行する(S281(前述したステップ100と同様。図15参照。))。そして、サイド大入賞口タイマを100に選択し(S282)、ステップ283へ進む。ステップ283では、サイド大入賞口タイマを設定し、この処理(S134)を終了する。これにより、サイド大入賞口37A開放異常を検出し、音声やランプ、液晶の表示などによって報知することができる。
報知異常処理(S13)におけるステップ135の衝撃検出処理は、図28に示されており、振動検出スイッチが8ms連続して振動を検出した場合には液晶に振動を検出したことを知らせる表示を行う。サイド大入賞口37Aの有効時間内でない場合には異常報知音は出力しない。まず、衝撃センサがONしているかどうか判断する(S209)。そして、衝撃センサがONしていなければ(S209でno)、衝撃タイマに2を選択し(S284)、後述するステップ295へ進む。一方、衝撃センサがONであれば(S209でyes)、衝撃タイマを1減算し(S285)、衝撃タイマが0かどうか判断する(S286)。衝撃タイマが0でなければ(S286でno)、後述するステップ295へ進む。
衝撃タイマが0であれば(S286でyes)、衝撃報知コマンド1(振動検出異常1の表示、異常報知音、枠ランプ等(30秒間で復帰))を設定し(S287)、衝撃タイマに250を選択し(S288)、小当たり動作中かどうか判断する(S289)。小当たり動作中でなければ(S289でno)、ステップ294へ進み、小当たり動作中であれば(S289でyes)、異常状態報知情報カウンタを1加算して(S291)、衝撃報知コマンド2(振動検出異常2の表示のみ(10秒間で復帰))を設定し(S292)、衝撃タイマに10を選択し(S293)、サブ制御出力処理(S294(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行する。そして、衝撃タイマを設定し(S295)、この処理(S135)を終了する。これにより、サイド大入賞口37Aの有効時間内に振動を検出した場合には、異常報知音も同時に鳴らすことで台に振動を起こして不正にサイド大入賞口37Aに遊技球を入賞させようとすることを抑制できる。
報知異常処理(S13)におけるステップ136の下皿満杯検出処理は、図29に示されており、まず、下皿満杯検出スイッチ32がONしているかどうか判断する(S296)。そして、下皿満杯検出スイッチ32がONしていなければ(S296でno)、ステップ305へ進み、下皿満杯検出スイッチ32がONしていれば(S296でyes)、下皿満杯タイマを1減算して(S297)、下皿満杯タイマが0でないかどうか判断する(S298)。そして、下皿満杯タイマが0でなければ(S298でyes)、この処理(S136)を終了する。下皿満杯タイマが0であれば(S298でno)、下皿満杯コマンド(報知音、枠ランプ)の設定を行い(S299)、下皿満杯検出をしているか(下皿満杯検出スイッチ32がONしているか)判断する(S300)。
下皿満杯検出していなければ(S300でno)、下皿非満杯設定を行い(S301)、ステップ304へ進む。一方、下皿満杯検出していれば(S300でyes)、下皿満杯設定を行い(S302)、下皿満杯コマンドを設定し(S304)、サブ制御出力処理(S304(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行する。続いて、下皿満杯タイマを150に選択し(S305)、下皿満杯検出をしているか判断する(S306)。下皿満杯検出をしていれば(S306でyes)、ステップ308へ進み、下皿満杯検出をしていなければ(S306でno)、下皿満杯タイマを150に選択する(S307)。そして、下皿満杯タイマを設定し(S308)、この処理(S136)を終了する。
以上が、図23に示す報知異常処理(S13)におけるステップ131〜S136の処理である。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、報知異常処理(S13)に次いで賞球制御処理(S14)が行われる。この処理(S14)は、入賞スイッチに入力されたデータに基づいて、払い出しコマンドをセットする。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、賞球制御処理(S14)に次いで始動スイッチ検出処理(S15)が行われる。この処理(S15)は、図30に示されており、入力処理(S11)において始動口(始動ゲート18、中央始動入賞口14、サイド始動入賞口40A)に入賞があった場合に、始動ゲート18及び中央始動入賞口14の入賞に対しては保留球処理を行い、当該始動口への入賞に対する乱数値を取得して、記憶領域R0(図9参照)の対応する第1、第2カウンタ値記憶領域R10、R11に記憶する。
具体的には、普通図柄入賞あるか(始動ゲート18を遊技球が通過したか)どうか判断する(S150)。ここで、保普通図柄入賞がある場合(S150でyes)、ゲートスイッチ通過処理として、保留球数(普通図柄保留球数)が4以上であるか判断する(S151)。保留球数が4以上でなければ(S151でno)、普通図柄保留球数に1加算し、サブ制御出力処理(S152(前述したステップ100と同様。図15参照。))が実行され、普通図柄乱数値を取得する(S153)。詳細には、記憶領域R0(図9参照)の更新値記憶領域(図示せず)に記憶されている普通図柄当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−H)の更新乱数が取得され、現在の普通図柄保留球数に応じたアドレス空間に取得乱数がセーブ(記憶)される。そして、始動ゲート18に係る普通図柄保留球数の保留上限数である4つの普通図柄保留球数に対応して、最大4つの普通図柄当り判定用乱数カウンタ値を普通図柄カウンタ値記憶領域R12に格納する。また、上記したように、現在の普通図柄保留球数が無くても(「0」であっても)、取得乱数値は暫定的に普通図柄カウンタ値記憶領域R12のアドレス空間に1度は格納されることになる。
普通図柄入賞がない場合(S150でno)、及び、普通図柄入賞があるが保留球数が4以上であれば(S150でyesかつS151でyes)、ステップ154へ進む。ステップ154において、特図1入賞があるか(中央始動入賞口14へ入賞したか)どうか判断する。ここで、特図1入賞がある場合(S154でyes)、始動口スイッチ通過処理として賞球設定がされ(S155)、保留球数(特別図柄1保留球数)が4以上であるか判断する(S156)。保留球数が4以上でなければ(S156でno)、特別図柄1保留球数に1加算し(S207)、サブ制御出力処理(S157(前述したステップ100と同様。図15参照。))が実行され、特図1関係乱数取得処理が行われる(S158)。特図1入賞がない場合(S154でno)、特図1入賞があるが保留球数が4以上であれば(S154でyesかつS156でyes)、ステップ159へ進む。
ステップ159において、特図2入賞あるか(サイド始動入賞口40Aへ入賞したか)どうか判断する。ここで、特図2入賞がある場合(S159でyes)、始動口スイッチ通過処理として賞球設定がされ(S160)、特図1及び特図2が変動中か(ステータスによって)判断する(S161)。特図1及び特図2が変動中でなければ(S161でno)、サブ制御出力処理(S162(前述したステップ100と同様。図15参照。))が実行され、特図2関係乱数取得処理が行われる(S163)。特図2入賞がない場合(S159でno)、特図2入賞があるが特図1及び特図2が変動中であれば(S159でyesかつS161でyes)、この処理(S15)を終了する。
なお、特図1関係乱数取得処理及び特図2関係乱数取得処理では、記憶領域R0(図9参照)の更新値記憶領域(図示せず)に記憶されている特別図柄2及び特別図柄1関係の更新乱数が取得され、現在の特別図柄用保留球数に応じたアドレス空間に取得乱数がセーブ(記憶)される。ここで取得される乱数値は、特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A1)、特別図柄2大当り・小当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A2)、大当り種別決定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−AZ1)、小当り種別決定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−AZ2)、リーチ有無決定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−RC)、特別図柄変動パターン選択用1乱数カウンタ(ラベル−TRND−T1)、特別図柄変動パターン選択用2乱数カウンタ(ラベル−TRND−T2)である。ここで、現在の特別図柄用保留球数に応じたアドレス空間に取得乱数がセーブされるとは、例えば現在の特別図柄用保留球数が1の場合には特別図柄用保留球数1と対応するRAMアドレスに取得乱数値がセーブされ、特別図柄用保留球数が2の場合には特別図柄用保留球数2と対応するアドレス空間に取得乱数値がセーブされることを意味する。
これらにより、始動ゲート18に遊技球が通過するたびに、更新領域の普通図柄当り判定用乱数カウンタ値を普通図柄カウンタ値記憶領域R12(図9参照)に取り込み、中央始動入賞口14に遊技球が入球するたびに、特別図柄1関係の更新乱数値を特別図柄1カウンタ値記憶領域R10(図9参照)に取り込み、サイド始動入賞口40Aに遊技球が入球するたびに、特別図柄2関係の更新乱数値を特別図柄2カウンタ値記憶領域R11(図9参照)に取り込む。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、始動スイッチ検出処理(S15)に次いで動作タイマ減算処理(S16)が行われる。この処理(S16)は、設定されている各動作タイマの値を1割り込み分減算する処理を行う。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、動作タイマ減算処理(S16)に次いで普通動作処理(S17)が行われる。この処理(S17)は、図31〜図41に示されており、普通図柄表示部18Fの表示状態を5つの状態に場合分け、それら各状態を「普通動作ステータス0,1,2,3,4」に割り当てている。そして、「普通動作ステータス」が「0」である場合に(S170でyes)、普通図柄待機処理(S171)を行い、「普通動作ステータス」が「1」である場合に(S170でno,S172でyes)、普通図柄変動中処理(S173)を行い、「普通動作ステータス」が「2」である場合に(S170,S172で共にno、S174でyes)、普通図柄確定処理(S175)を行い、「普通動作ステータス」が「3」である場合に(S170,S172,S174でno、S176でyes)、普通電動役物処理(S177)を行い、「普通動作ステータス」が「4」である場合に(S170,S172,S174,S176でno)、普通電動役物終了処理(S178)を行う。
図31に示した普通動作処理(S17)において普通図柄待機処理(S171)を実行すると、図32に示すように、普通図柄の保留球数が「0」であるか否かが判別され(S800)、「0」であれば(S800でyes)、直ちにこの処理(S171)から抜け、「0」でなければ(S800でno)、普通図柄当り判定処理(S801)を行う。その普通図柄当り判定処理(S801)は、図33に示されており、普通図柄カウンタ値記憶領域R12に格納されている普通図柄当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−H)を取り出し、当り判定値テーブルのアドレスをセットする(S822)。これにより、下記表2に示すように、当り設定値として例えば「0」〜「65261」が設定され、ハズレ設定値として例えば、「65262」〜「65535」が設定される(判定値は通常、時短時とも同じ)。
Figure 2010131374
続いて、乱数比較処理(S823)が実行される。乱数比較処理(S823)は、図34に示されており、ここでは、普通図柄当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−H)が、当り乱数上限値(65261)以下か(S927)、当り乱数下限値(0)以上か(S928)判断し、当り乱数上限値以上(S927でno)、或いは、当り乱数下限値以下(S928でno)だった場合は何も処理せず、当り乱数上限値以下で当り乱数下限値以上だった場合(S927でyesかつS928でyes)は普通当たりフラグをONして(S929)この処理(S823)を終了する。図33に示した普通図柄当り判定処理(S801)において、乱数比較処理(S823)に次いで、普通図柄当りフラグを設定し(S824)、判定された普通図柄当り乱数バッファが0クリアされる(S825)。
上記したように、普通動作処理(S17)では、普通図柄待機処理(S171)の普通図柄当り判定処理(S801)によって、メイン制御基板50のCPU51Aが本発明の「サイド開放当否判定手段」として機能する。
図32に示すように、普通図柄当り判定処理(S801)に次いで、普通図柄選択処理(S802)を行う。この処理(S802)は、図35に示されており、当否判定結果に基づいて普通図柄を選択する。まず、普通図柄ハズレ図柄を設定し(S826)、普通図柄当りフラグがONか判断する(S827)。普通図柄当りフラグがONでなければ(S827でno)ステップ829に進み、普通図柄当りフラグがONであれば(S827でyes)普通図柄当り図柄を設定する(S828)。そして、ステップ829にて、普通図柄停止図柄を設定し(S829)、この処理(S802)を終了する。
図32に示すように、普通図柄選択処理(S802)に次いで、普通図柄乱数シフト処理(S803)を行う。この処理(S803)は、図36に示されており、普通図柄保留球数を1減算し(S830)、普通図柄当り判定用乱数カウンタ値が格納されている普通図柄カウンタ値記憶領域R12のアドレスを上位側にずらし(S831)、さらに、普通図柄カウンタ値記憶領域R12の最上位のアドレスを格納されていたデータ(普通図柄カウンタ値)を空「0」にして(S832)、この処理(S803)から抜ける。
これにより、普通図柄カウンタ値記憶領域R12に格納されている普通図柄当り判定用乱数カウンタ値と対応した普通図柄判定権利を1つ消化して、それ以外にも1つ又は複数の普通図柄判定権利分の普通図柄当り判定用乱数カウンタ値が普通図柄カウンタ値記憶領域R12に格納されている場合には、それら普通図柄当り判定用乱数カウンタ値の格納位置が1つずつ消化される側にずらされる。このようにして、普通図柄判定権利が古い順(先に発生した順)に消化されていく。
図32に示すように、普通図柄乱数シフト処理(S803)に次いで、普通図柄変動開始設定処理(S804)を行う。この処理(S804)は、図37に示されており、当否判定結果、選択された普通図柄変動パターンに従って普通図柄表示部18Fが変動後、停止表示される。このとき、普通動作ステータスは「1」にセットされる。具体的には、まず、通常時の変動開始テーブルを設定する(S833)。続いて、時短フラグがONか判断し(S834)、時短フラグがONであれば(S834でyes)、時短時の変動開始テーブルを設定する(S835)。そして、普通図柄変動開始設定(選択された変動開始テーブルのパターンで普通図柄変動開始、普通動作ステータスを1にセット)を行う(S836)。
図31に示した普通動作処理(S17)において、普通図柄変動処理(S173)を実行すると、図38に示すように、普通図柄表示部18Fにおいて変動時間が経過したか否かが判別され(S805)、変動時間が経過していなかったら(S805でyes)、直ちにこの処理(S173)から抜け、変動時間が経過していれば(S805でno)、普通図柄変動終了設定(普通図柄変動停止コマンド、普通動作ステータスを「2」にセット)を行い(S806)、この処理(S173)を抜ける。
図31に示した普通動作処理(S17)において、普通図柄確定処理(S175)を実行すると、図39に示すように、普通図柄確定か(普通当りフラグが「ON」しているか)否かが判別される(S807)。そして、普通当りフラグが「ON」していない場合(S807でno)には、普通図柄確定前設定(普通動作ステータスを「0」にセット)をして(S208)、この処理(S175)を抜ける。また、普通当りフラグが「ON」している場合(S807でyes)には、普通図柄ハズレ時確定後設定(普通動作ステータスを「0」にセット)をして(S808)、普通図柄当りフラグが「ON」しているか否かが判別される(S809)。普通図柄当りフラグが「ON」している場合(S809でyes)には、普通図柄当り通常時確定後設定(普通動作ステータスに「3」、通常中の開放動作1回、開放時間0.088Sをセット)をして(S810)、普通図柄時短フラグが「ON」しているか否かが判別される(S811)。普通図柄時短フラグが「ON」している場合(S811でyes)には、普通図柄当り時短時確定後設定(普通動作ステータスに「3」、時短中の開放動作3回、開放時間1.7Sをセット)をして(S812)、この処理(S175)を終了する。一方、普通図柄当りフラグが「ON」していない場合(S809でno)、普通図柄時短フラグが「ON」していない場合(S811でno)、この処理(S175)を終了する。
図31に示した普通動作処理(S17)において普通電動役物(電サポ)作動処理(S177)を実行すると、図40に示すように、サイド始動入賞口スイッチ(サイド始動口センサ40W)がONしているかどうか判断する(S813)。そして、サイド始動入賞口スイッチがONしていれば(S813でyes)、サイド始動入賞口が入賞カウンタを1加算して(S814)、サイド始動入賞口入賞カウンタが9以上か判断する(S815)。サイド始動入賞口入賞カウンタが9未満(S815でno)、或いは、サイド始動入賞口スイッチがONしてない(S813でno)場合は、普通電動役物動作終了(普通電動役物動作タイマが0)か判断する(S816)。普通電動役物動作終了であれば(S816でyes)、普通電動役物動作カウンタが0であるか判断する(S817)。普通電動役物動作カウンタが0でなければ(S817でno)、普通電動役物動作カウンタを設定し(S818)、ステップ819へ進む。一方、サイド始動入賞口入賞カウンタが9以上(S815でyes)、或いは、普通電動役物動作カウンタが0である(S817でyes)、或いは、普通電動役物動作終了でない(S816でno)場合にも、ステップ819へ進む。そして、ステップ819において、普通電動役物動作カウンタから普通電動役物作動を設定(普通動作ステータスに「4」をセット)し、この処理(S177)を終了する。なお、普通電動役物動作タイマは、数秒間に亘るサイドサブ可動扉40T及び進退ガイド片40Zの開放動作が終了しているか否かを判別するためのものである。
図31に示した普通動作処理(S17)において普通電動役物(電サポ)終了処理(S178)を実行すると、図41に示すように、普通電動役物の動作が終了しているか(閉鎖後の余剰時間1100msが経過しているか)判断する(S820)。普通電動役物の動作が終了していれば(S820でyes)、普通電動役物作動終了設定(普通動作ステータスを0にセット)して(S821)、普通電動役物の動作が終了していなければ(S820でno)、何も処理せずこの処理(S178)を終了する。
なお、本実施形態では、上記したように普通動作処理(S17)における普通電動役物作動処理(S177)と普通電動役物終了処理(S178)とによって、メイン制御基板50のCPU51A,サイドサブ可動扉40T,進退ガイド片40Zが、本発明の「可動制御手段」として機能する。
以上が、図31に示した普通動作処理(S17)の説明である。この普通動作処理(S17)によって、所定条件が成立した場合には、サイドサブ可動扉40T及び進退ガイド片40Zが開閉動作を行っている状態(「電サポ」状態)になる。なお、普通図柄表示部18Fで表示する普通図柄は、数字やアルファベット、記号等でもよい。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、普通動作処理(S17)に次いで特別動作処理(S18)が行われる。この処理(S18)は、図42〜図73に示されており、特別図柄1表示部14F又は特別図柄2表示部40Fの表示と、表示装置13の表示を制御するための処理である。
なお、メイン制御基板50は、上記した普通動作処理(S17)及び特別動作処理(S18)によって、サブ制御基板52を介さずに普通図柄表示部18F,特別図柄1表示部14F,特別図柄2表示部40F,サイドサブ可動扉40T,進退ガイド片40Zを直接制御する一方、メイン制御基板50は、以下説明する特別動作処理(S18)によって、サブ制御基板52を介して表示装置13を間接的に制御する。
この特別動作処理(S18)は、図42に示されており、まず、サイド大入賞口内処理(S180)を行う。この処理(S180)は、図43に示されており、小当たりが開始しているか(特別動作ステータスによって)判断する(S840)。小当たりが開始していなければ(S840でno)、この処理(S180)を終了する。小当たりが開始していれば(S840でyes)、特定領域ソレノイド動作処理(S841)を実行する。
図44に示すように、特定領域ソレノイド動作処理(S841)では、特定領域動作カウンタ及び動作タイマの値に基づいて開閉制御される。まず、特定領域動作カウンタの値が0か(S871)、特定領域動作タイマが0か(S872)どうか判断する。そして、特定領域動作カウンタの値が0で特定領域動作タイマが0でないと判断されると(S871でyesかつS872でno)、特定領域動作タイマを1減算して(S873)、この処理(S841)を終了する。一方、特定領域動作カウンタの値が0でない(S871でno)、或いは、特定領域動作タイマが0である(S872でyes)と判断されると、特定領域の動作設定(特定領域の動作開始に基づいて特定領域有効フラグがON、特定領域の動作終了に基づいて特定領域有効フラグがOFFに設定)がされ(S874)、この処理(S841)を終了する。
図43に示すように、特定領域ソレノイド動作処理(S841)に続いて、排出口スイッチ(計数入賞口検出スイッチ37D)がONしているかどうか判断される(S842)。排出口スイッチがONしていなければ(S842でno)、ステップ845へ進み、排出口スイッチがONしていれば(S842でyes)、サイド大入賞口通過個数(サイド大入賞口入賞検出スイッチ37Bの検出個数)が0か判断される(S843)。そして、サイド大入賞口通過個数が0であれば(S843でyes)、この処理(S180)を終了する。
一方、サイド大入賞口通過個数が0でなければ(S843でno)、サイド大入賞口通過個数を1減算し(S844)、特定領域スイッチ(継続入賞口検出スイッチ37C)がONかどうか判断する(S845)。特定領域スイッチがONしていれば(S845でyes)、サイド大入賞口入賞通過個数から1減算し(S846)、特定領域有効フラグがONしているかどうか判断する(S847)。特定領域有効フラグがONしていれば(S847でyes)、特定領域通過フラグがONしているかどうか判断する(S848)。特定領域通過フラグがONしていれば(S848でyes)、特定領域通過時の設定をし(S849)、特定領域通過コマンド(変動態様(音声、表示、枠ランプ等)、図柄乱数値よりサブ制御基板52に送信する大当り種別(時短有り大当りもしくは時短無し(通常)大当り)を含めたコマンドセット)を設定し(S850)、サブ制御出力処理(S851(前述したステップ100と同様。図15参照。))が実行される。即ち、小当り中に継続入賞口37Zに入賞して初めて、大当たり種別が、サブ制御基板52に送信される。そして、大当り図柄乱数により大当り種別(時短有り、時短無し)を選択設定し(S852)、この処理(S180)を終了する。
一方、特定領域スイッチがONでない(S845でno)、特定領域有効フラグがONでない(S847でno)、特定領域通過フラグがONでない(S848でno)場合、この処理(S180)を終了する。
図42に示すように、特別動作処理(S18)では、サイド大入賞口内処理(S180)に続いて、普通動作処理(S16)と同様に、遊技の状態を12の状態に場合分け、それら各状態を「特別動作ステータス0〜12」に割り当てている。そして、「特別動作ステータス」が「0」である場合に特別図柄待機処理(S182)を行い、「特別動作ステータス」が「1」である場合に特別図柄変動処理(S184)を行い、「特別動作ステータス」が「2」である場合に特別図柄確定処理(S176)を行い、「特別動作ステータス」が「3」である場合に大当り開始処理(S185)を行い、「特別動作ステータス」が「4」である場合に大入賞口開放処理(S186)を行い、「特別動作ステータス」が「5」である場合に大入賞口閉鎖1処理(S187)を行い、「特別動作ステータス」が「6」である場合に大入賞口閉鎖2処理(S188)を行い、「特別動作ステータス」が「7」である場合に大当り終了処理(S189)を行い、「特別動作ステータス」が「8」である場合に小当り開始処理(S190)を行い、「特別動作ステータス」が「9」である場合に小当り開放処理(S191)を行い、「特別動作ステータス」が「10」である場合に小当り閉鎖処理(S192)を行い、「特別動作ステータス」が「11」及び「12」である場合に小当り終了処理(S193)を行う。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが0の場合に実行される特別図柄待機処理(S182)では、図45に示すように、特別図柄1の保留球数が0かどうか判断する(S259)。そして、特別図柄1の保留球数が0かでなければ(S259でno)、以下の処理(S853〜S858)を順に実行する。実行後、特別動作ステータスを1に設定して(S859)、この処理(S182)を終了する。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、時短回数減算処理(S853)は、図46に示されており、まず、時短カウンタが0かどうか判断される(S875)。時短カウンタが0であれば(S875でyes)、この処理(S853)を終了し、時短カウンタが0でなければ(S875でno)、時短カウンタが減算される(S876)。そして、減算後の時短カウンタの値が0かどうか判断され(S877)、時短カウンタの値が0でなければ(S877でno)、この処理(S853)を終了する。時短カウンタの値が0であれば(S877でyes)、時短終了設定が実行され(S878)、通常状態コマンド(背景設定、所定秒数左打ちを指示する表示コメントの表示等)が設定され(S879)、サブ制御出力処理(S880(前述したステップ100と同様。図15参照。))が実行され、この処理(S853)を終了する。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄1大当り判定処理(S854)は、図47に示されており、第1カウンタ値記憶領域R10に格納されている特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A1)を取り出し、当り判定値テーブルのアドレスをセットする(S273)。これにより、下記表3に示すように、当り設定値として例えば「0」〜「164」が設定され、ハズレ設定値として例えば、「165」〜「65535」が設定される(判定値は通常、時短時とも同じ)。
Figure 2010131374
続いて、乱数比較処理(S881)が実行される。乱数比較処理(S881)は、前述したステップ881と同様で、図34に示されている。ここでは、特別図柄1大当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A1)が、当り乱数上限値(164)以下か(S927)、当り乱数下限値(0)以上か(S928)判断する。そして、図47に示した特別図柄1大当り判定処理(S854)において、乱数比較処理(S881)に次いで大当りフラグを設定し(S882)、判定された特別図柄1大当り乱数バッファが0クリアされる(S883)。
上記したように、特別図柄待機処理(S182)では、特別図柄1大当り判定処理(S854)によって、メイン制御基板50のCPU51Aが本発明の「メイン開放当否判定手段」として機能する。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄1選択処理(S855)は、図48に示されており、特別図柄1大当り図柄用乱数バッファを退避し(S884)、大当りフラグがONしているかどうか判断する(S885)。大当りフラグがONしていなければ(S885でno)、特別図柄1にハズレ停止図柄(特別図柄1表示部14Fの7セグに「−」)を設定し(S886)、特別図柄1変動パターン選択テーブル1(図80(A)参照)を設定し(S887)、時短フラグがONしているか判断する(S888)。時短フラグがONしていなければ(S888でno)リーチ有無決定用乱数カウンタ(ラベル−TRND−RC)から、リーチ有無を設定し(時短フラグがONではないときのみ使用、時短中はリーチにならない)、ステップ890へ進み、時短フラグがONしていれば(S888でyes)、特別図柄1変動パターン選択テーブル2(図80(B)参照)を設定する(S889)。そして、特別図柄変動パターン選択用カウンタ1及び2(ラベル−TRND−T1、ラベル−TRND−T2)から、変動パターン選択値を設定し(S890)、図柄コマンドにハズレ図柄コマンドをセットする(S891)。
一方、大当りフラグがONしていれば(S885でyes)、特別図柄1に大当りの停止図柄(特別図柄1表示部14Fの7セグに図柄乱数により選択した図柄)を設定し(S892)、特別図柄1図柄別設定処理(S893)を行う。特別図柄1図柄別設定処理(S893)は、図49に示されており、特別図柄機能データテーブル1をセットし(S930)、時短フラグがONしているか判断する(S931)。時短フラグがONしていなければ(S931でno)、ステップ933へ進み、時短フラグがONしていれば(S931でyes)、特別図柄機能データテーブル2を設定する(S932)。なお、特別図柄機能データテーブルは、4種類有り、特別図柄1又は特別図柄2、時短状態か通常状態かによって決定され、大入賞口開放や大当たり終了のタイマデータなどの情報が決定される。
ステップ933において、変動パターン選択値を変動パターン選択乱数値に基づいて設定し、図柄コマンドを大当り図柄コマンドに設定し(S934)、大当り種類を大当り図柄乱数により大当り種別(時短あり、時短無し)を選択設定する(S935)。詳細には、例えば下記表4に示すように、特別図柄1保留球の大当り種別決定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−AZ1)が、通常状態で「0」〜「24」、時短状態で「0」〜「40」の何れかと一致した場合「時短有り」と判定され、通常状態で「25」〜「49」、時短状態で「41」〜「49」の何れかと一致した場合「時短無し」と判定される。そして、この処理(S893)を終了すると共に特別図柄1選択処理(S855)を抜ける。
Figure 2010131374
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄1変動パターン作成処理(S856)は、図50に示されており、特別図柄1変動パターン選択テーブル1(図80(A)参照)を設定し(S894)、時短フラグがONしているか判断する(S895)。時短フラグがONしていなければ(S895でno)、ステップ897へ進み、時短フラグがONしていれば(S895でyes)、特別図柄1変動パターン選択テーブル2(図80(B)参照)を設定する(S896)。そして、ステップ897において、設定された変動パターン選択テーブルより、当りかハズレか(リーチハズレ)、特別図柄変動パターン選択用カウンタ1及び2(ラベル−TRND−T1、ラベル−TRND−T2)の値に基づいて、変動パターンを選択設定し、この処理(S856)を終了する。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄1乱数シフト処理(S857)は、図51に示されており、特別図柄1作動保留球数を1減算する(S898)。続いて、特別図柄1大当り乱数バッファを1つずつ前にシフトし(S899)、最後尾の乱数値を0クリアして(S900)、この処理(857)を終了する。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄1変動開始設定処理(S858)は、図52に示されており、変動パターンの変動時間(図80参照)を設定し(S901)、設定されている特別図柄コマンド(時短有り/無し・大当り/ハズレ)を設定し(S902)、サブ制御出力処理(S903(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行する。そして、選択されている変動パターンコマンドを設定し(S904)、サブ制御出力処理(S905(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行し、この処理(S858)を終了する。即ち、特図1については変動開始時に図柄種別(時短大当りもしくは通常大当り)をサブ制御基板52に送信する。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄1の保留球数が0である場合(S259でyes)には、続いてサイド始動入賞口40Aに入賞があるかどうか判断する(S860)。ここで、サイド始動入賞口40Aに入賞がなければ(S860でno)、待機フラグがONかどうか判断する(S861)。待機フラグがONであれば(S861でyes)、この処理(S182)を終了し、待機フラグがONでなければ(S861でno)、待機フラグの設定(ON)を行い(S862)、待機コマンド(待機画面の設定等)を設定し(S863)、サブ制御出力処理(S141(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行し、この処理(S182)を終了する。一方、サイド始動入賞口40Aに入賞があれば(S860でyes)、以下の処理(S864〜S869)を順に実行する。実行後、特別動作ステータスを1に設定して(S870)、この処理(S182)を終了する。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、始動口スイッチ通過2処理(S864)は、図53に示されており、保存してある特別図柄2用各乱数をバッファに格納する(S142)。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、時短回数減算処理(S865)では、前述したステップ853と同様の処理を行っている(図46参照)。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄2大当り判定処理(S866)は、図54に示されており、第2カウンタ値記憶領域R11に格納されている特別図柄2大当り・小当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A2)を取り出し、当り判定値テーブルのアドレスをセットする(S143)。これにより、下記表5に示すように、当り設定値として例えば「0」〜「164」が設定される(判定値は通常、時短時とも同じ)。
Figure 2010131374
続いて、乱数比較処理(S144)が実行される。乱数比較処理(S144)は、前述したステップ881と同様で、図34に示されている。ここでは、特別図柄2大当り・小当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A2)が、当り乱数上限値(164)以下か(S927)、当り乱数下限値(0)以上か(S928)判断する。そして、図54に示した特別図柄2大当り判定処理(S866)において、乱数比較処理(S144)に次いで大当りフラグを設定し(S906)、大当りフラグがONかどうか判断する(S907)。大当りフラグがONしている場合(S907でyes)、ステップ910へ進み、大当りフラグがONしていない場合(S907でno)、小当たり判定設定(小当り設定値として例えば、「165」〜「65535」を設定)し(S908)、乱数比較処理(S145)が実行される。乱数比較処理(S145)は、前述したステップ881と同様で、図34に示されている。ここでは、特別図柄2大当り・小当り判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−A2)が、小当り乱数上限値(65535)以下か(S927)、小当り乱数下限値(165)以上か(S928)判断する。そして、図54に示した特別図柄2大当り判定処理(S866)において、乱数比較処理(S145)に次いで小当りフラグを設定し(S909)、ステップ910において、特別図柄2大当り乱数バッファを0にして(S910)、この処理(S866)を終了する。
上記したように、特別図柄待機処理(S182)では、特別図柄2大当り判定処理(S866)によって、メイン制御基板50のCPU51Aが本発明の「サブ開放抽選手段」として機能する。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄2選択処理(S867)は、図55に示されており、特別図柄2大当り図柄乱数バッファを退避し(S911)、特別図柄2小当り図柄用乱数バッファを退避し(S912)、大当りフラグがONかどうか判断する(S913)。大当りフラグがONしていれば(S913でyes)、特別図柄2(図柄乱数値により決定)を大当りの停止図柄に設定し(S914)、特別図柄2図柄別設定1処理(S915)を実行する。
特別図柄2図柄別設定1処理(S915)は、図56に示されており、特別図柄機能データテーブル3を設定し(S936)、時短フラグがONしているか判断する(S937)。時短フラグがONしていなければ(S937でno)、ステップ939へ進み、時短フラグがONしていれば(S937でyes)、特別図柄機能データテーブル4を設定する(S938)。そして、ステップ939において、特別図柄変動パターン選択用カウンタ2(ラベル−TRND−T2)から、変動パターン選択値を設定し、図柄コマンドを大当り図柄コマンドに設定し(S940)、大当り種類(時短あり、時短無し)を選択設定する(S941)。詳細には、上記表4に示すように、特別図柄2保留球の大当り種別決定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−AZ1)が、時短状態で「0」〜「40」の何れかと一致した場合「時短有り」と判定され、通常状態で「0」〜「49」、時短状態で「41」〜「49」の何れかと一致した場合「時短無し」と判定される。そして、この処理(S915)を終了すると共に、特別図柄2選択処理(S867)を終了する。
一方、図55に示した特別図柄2選択処理(S867)において、大当りフラグがONしていなければ(S913でno)、小当たりフラグがONしているか判断する(S916)。小当たりフラグがONしていない場合(S916でno)、特別図柄2をハズレ停止図柄(LEDをハズレ態様で表示)に設定し(S919)、この処理(S867)を終了する一方、小当たりフラグがONしている場合(S916でyes)、特別図柄2を小当たりの停止図柄に設定し(S917)、特別図柄2図柄別設定2処理(S918)を実行する。
特別図柄2図柄別設定2処理(S918)は、図57に示されており、まず、時短フラグがONしているかどうか判断する(S942)。そして、時短フラグがONでなければ(S942でno)、特別図柄小当たり機能データを非時短図柄に設定し(S943)、ステップ948へ進む(通常時に右打ちして特定領域に入球しても時短有りの当たりを与えず、異なった遊技方法による大量の賞球の獲得を防止する為)。
一方、時短フラグがONしていれば(S942でyes)、小当り種類を小当り図柄乱数により小当り種別(時短あり、時短無し)を選択設定する(S944)。詳細には、例えば下記表6に示すように、小当り種別判定用乱数カウンタ値(ラベル−TRND−AZ2)が(時短状態で)、「0」〜「795」の何れかと一致した場合「時短有り」と判定され、「796」〜「970」の何れかと一致した場合「時短無し」と判定される。
Figure 2010131374
続いて、小当たり図柄時短ありか判断する(S945)。小当たり図柄時短ありの場合(S945でyes)、特別図柄小当たり機能データを時短図柄に設定し(S947)、ステップ948へ進む。小当たり図柄時短なしの場合(S945でno)、特別図柄小当たり機能データを非時短図柄に設定し(S946)、ステップ948へ進む。
ステップ948において、小当たり後からの大当りの種別の値(時短あり、時短なし)を設定し(S948)、特別図柄変動パターン選択用カウンタ2(ラベル−TRND−T2)から、変動パターン選択値を設定し(S949)、図柄コマンドを小当たり図柄コマンドに設定し(S950)、この処理(S918)を終了すると共に、特別図柄2選択処理(S867)を終了する。なお、ここでの図柄コマンドはサブ制御基板52に出力する為のものではなく、メイン制御基板50が特別図柄2表示部40Fに出力する為のものであり、サブ制御基板52には出力しない。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄2変動パターン作成処理(S868)は、図58に示されており、特別図柄2変動パターン選択テーブル7(図81(A)参照)を設定し(S920)、時短フラグがONしているか判断する(S921)。時短フラグがONしていなければ(S921でno)、ステップ923へ進み、時短フラグがONしていれば(S921でyes)、特別図柄2変動パターン選択テーブル8(図81(B)参照)を設定する(S922)。そして、ステップ923において、設定された変動パターン選択テーブルより、当りか小当たりか、特別図柄変動パターン選択用カウンタ2(ラベル−TRND−T2)の値に基づいて、変動パターンを選択設定し、この処理(S868)を終了する。
図45に示した特別図柄待機処理(S182)において、特別図柄2変動開始設定処理(S869)は、図59に示されており、変動パターンの変動時間(図81参照)を設定し(S924)、設定されている特別図柄コマンド(大当り/小当り)を設定し(S925)、サブ制御出力処理(S146(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行する。このとき、設定される特別図柄コマンドには、時短有り、時短無しの情報は含まれず、当りか小当りの情報がサブ制御基板52に送信される。即ち、特図2については変動開始時に図柄種別(時短有り/無し)をサブ制御基板52に送信しない。そして、選択されている変動パターンコマンドを設定し(S926)、サブ制御出力処理(S147(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行し、この処理(S869)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが1の場合に実行される特別図柄変動処理(S183)では、図60に示すように、特別図柄変動時間中かどうか判断する(S951)。そして、特別図柄変動時間中であれば(S951でyes)、この処理(S183)を終了し、特別図柄変動時間中でなければ(S951でno)、特別図柄1変動終了時設定テーブル(特別動作ステータスを2に設定、変動停止コマンド、停止図柄のセットなど)を設定し(S952)、特別図柄2変動終了時間かどうか判断する(S953)。特別図柄2変動終了時間でない場合(S953でno)、この処理(S183)を終了し、特別図柄2変動終了時間の場合(S953でyes)、特別図柄2変動終了時設定テーブル(特別動作ステータスを2に設定、変動停止コマンド、停止図柄のセットなど)を設定し(S954)、この処理(S183)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが2の場合に実行される特別図柄確定処理(S184)では、図61に示すように、特別図柄が確定停止しているか判断する(S955)。そして、特別図柄が確定停止していなければ(S955でno)、この処理(S184)を終了し、特別図柄が確定停止していれば(S955でyes)、続いて、大当りフラグがONかどうか判断する(S956)。大当りフラグがONしていれば(S956でyes)、大当り準備動作(特別動作ステータスを3にセット)をし(S957)、大当りオープニングコマンドの設定を行い(S958)、サブ制御出力処理(S148(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行し、この処理(S184)を終了する。一方、大当りフラグがONしていなければ(S956でno)、小当たりフラグがONされているか判断する(S959)。そして、小当たりフラグがONされていれば(S959でyes)、小当たり準備動作(特別動作ステータスを8にセット)をし(S960)、この処理(S184)を終了する。一方、小当たりフラグがONでされていなければ(S959でno)、ハズレ後設定(特別動作ステータスを0にセット)し(S961)、この処理(S184)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが3の場合に実行される大当り開始処理(S185)では、図62に示すように、大当りオープニング(大当り遊技が始まることの告知変動態様)が終了したか判断する(S962)。大当りオープニングが終了していない場合(S962でno)は何も処理せず、この処理(S185)を終了し、大当りオープニングが終了している場合(S962でyes)は大入賞口開放設定(開放回数(ラウンド回数)、開放秒数設定、特別動作ステータス4に設定等)を行い(S963)、特別電動役物作動回数設定処理(S964)が実行される。特別電動役物作動回数設定処理(S964)は、図63に示されており、大入賞口開放コマンドを設定し(S222)、サブ制御出力処理(S149(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行し、大入賞口開放回数を1減算し(S223)、この処理(S964)を終了すると共に、大当り開始処理(S185)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが4の場合に実行される大入賞口開放処理(S186)では、図64に示すように、中央大入賞口スイッチ検出処理(S965)を実行する。中央大入賞口スイッチ検出処理(S965)は、図65に示されており、中央大入賞口15に入賞があるか判断する(S220)。そして、中央大入賞口15に入賞していれば(S220でyes)、中央大入賞口入賞カウンタを1加算し(S221)、中央大入賞口に入賞していなければ(S220でno)、何も処理せず、この処理(S965)を終了する。そして、中央大入賞口スイッチ検出処理(S965)に続いて、大入賞口入賞個数9以上か(S966)、大入賞口開放時間が経過したか(S967)判断し、大入賞口入賞個数が9未満で大入賞口開放時間が経過していない場合(S966でnoかつS967でno)、何も処理せずにこの処理(S186)を終了する。一方、大入賞口入賞個数9以上か大入賞口開放時間が0だった場合(S966でyes又はS966でnoかつS967でyes)、大入賞口球ハケ閉鎖の設定(扉閉鎖の設定、閉鎖後の球ハケ時間を考慮したタイマの設定(1.5S)、特別動作ステータスを5に設定)を実行し(S968)、この処理(S186)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが5の場合に実行される大入賞口閉鎖1処理(S187)では、図66に示すように、大入賞口球ハケ終了(設定したタイマ時間経過)したか判断する(S969)。大入賞口球ハケ終了していれば(S969でyes)、大入賞口完全閉鎖の設定(完全閉鎖タイマ0.5Sの設定、特別動作ステータスを6に設定)し(S970)、大入賞口球ハケ終了していなければ(S969でno)、何も処理せずこの処理(S187)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが6の場合に実行される大入賞口閉鎖2処理(S188)では、図67に示すように、大入賞口完全閉鎖終了(完全閉鎖タイマが経過した)かどうか判断する(S971)。大入賞口完全閉鎖終了していなければ(S971でno)、何も処理せずこの処理(S188)を終了し、大入賞口完全閉鎖終了していれば(S971でyes)、大入賞口開放回数(残りラウンド回数)は0か判断する(S972)。そして、大入賞口開放回数が0であれば(S972でyes)、大当りエンディングの設定(エンディングタイマの設定、特別動作ステータスを7に設定)し(S974)、大当りエンディングコマンド(エンディング変動態様コマンド等)を設定し(S975)、サブ制御出力処理(S206(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行し、この処理(S188)を終了する。一方、大入賞口開放回数が0でなければ(S972でno)、大入賞口開放の設定(特別動作ステータスを4に設定、大当りラウンド変動態様コマンド)をし(S973)、特別電動役物作動回数設定処理(S200(前述したステップ964と同様。図63参照。))を実行し、この処理(S188)を終了する。サブ制御基板52はメイン制御基板50からの大当りラウンドコマンドと大当り種別(時短大当りもしくは通常大当り)により大当りラウンドの変動態様を選択して表示する。なお、大当り中には複数のラウンドを跨いで主人公と敵との戦いの演出が表示され、時短大当りの場合には味方キャラクター(主人公)が勝利することにより時短大当りを遊技者に報知し、敗北すると通常大当りを遊技者に報知する構成となっている。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが7の場合に実行される大当り終了処理(S189)では、図68に示すように、大当りエンディング終了したか判断する(S976)。そして、大当りエンディング終了していれば(S976でyes)、大当り終了設定(特別動作ステータスを0に設定)し(S977)、時短、非時短状態指定コマンド(当り図柄の種別により決定)を設定し(S978)、サブ制御出力処理(S201(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行し、大当りエンディング終了していなければ(S976でno)、何も処理せずこの処理(S189)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが8の場合に実行される小当たり開始処理(S190)では、図69に示すように、小当たり開始設定(開放秒数の設定、特別動作ステータス9に設定される)がされ(S979)、小当たりオープニングコマンドの設定が実行される(S980)。次に、サブ制御出力処理(S202(前述したステップ100と同様。図15参照。))が実行され、大入賞口開放回数が1加算(0から1にセットされる)され(S981)、この処理(S190)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが9の場合に実行される小当たり開放処理(S191)では、図70に示すように、サイド大入賞口スイッチ検出処理(S982)が実行される。サイド大入賞口スイッチ検出処理(S982)は、図71に示されており、規定入賞個数5個を超えた9個を上限としそれ以上を不正と判断して入賞を無効にする。まず、サイド大入賞口37Aに入賞があるか判断する(S224)。サイド大入賞口37Aに入賞がない場合(S224でno)には、この処理(S982)を終了し、サイド大入賞口37Aに入賞がある場合(S224でyes)には、サイド大入賞口通過個数を1加算し(S225)、サイド大入賞口37A入賞個数が9で無いか判断する(S226)。そして、サイド大入賞口37A入賞個数が9個でない場合(S226でyes)には、サイド大入賞口37A入賞個数を1加算(賞球払い出しカウント用)し(S227)、サイド大入賞口37A入賞個数が9である場合(S226でno)には、何も処理せずこの処理(S982)を終了する。
サイド大入賞口スイッチ検出処理(S982)に続いて、サイド大入賞口入賞個数が5個以上か(S983)、大入賞口開放終了時間(1.6秒経過)か判断される(S984)。そして、サイド大入賞口入賞個数が5個以上(S983でyes)又は大入賞口開放終了時間であれば(S983でnoかつS984でyes)、大入賞口閉鎖の設定(大入賞口(羽根)の閉鎖、閉鎖後終了タイマ1.5sの設定、特別動作ステータスを10に設定)が実行され(S985)、入賞個数が5個未満で大入賞口開放終了していなければ(S983でnoかつS984でno)、何も処理せず、この処理(S191)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが10の場合に実行される小当たり閉鎖処理(S192)では、図72に示すように、サイド大入賞口スイッチ検出処理(S203(前述したステップ982と同様。図71参照。))が実行され、大入賞口開放終了タイマが経過したか判断する(S986)。そして、大入賞口開放終了タイマが経過していれば(S986でyes)、大当りエンディングの設定(特別動作ステータスを11に設定)をし(S987)、大入賞口開放終了タイマが経過していなければ(S986でno)、何も処理せず、この処理(S192)を終了する。
図42に示した特別動作処理(S18)において、特別動作ステータスが11、12の場合に実行される小当たり終了処理(S193)では、図73に示すように、まず、サイド大入賞口内球数(入賞個数(サイド大入賞口入賞検出スイッチON)と排出個数(継続入賞口入賞、計数入賞口入賞)の差球)が0かどうか判断される(S988)。0でなければ(S988でno)、小当りエンディング終了(特別動作タイマが経過)か判断し(S994)、終了していれば(S994でyes)、小当たり終了1(特別動作ステータス11)かどうか判断する(S995)。小当たり終了1であれば(S995でyes)、小当たり終了2(特別動作ステータス12)にセットしてサイド大入賞口内エラーコマンドを設定し(S996)、サブ制御出力処理(S204(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行してこの処理を終了する。小当たりエンディング終了していない場合(S994でno)、小当たり終了1でない場合(S995でno)にはこの処理(S193)を終了する。
一方、サイド大入賞口内球数が0である場合(S988でyes)、小当たり終了2(特別動作ステータス12)かどうか判断し(S989)、小当たり終了2でなければ(S989でno)、ステップ991へ進み、小当たり終了2であった場合(S989でyes)、サイド大入賞口内エラーコマンドを解除して(S990)、サブ制御出力処理(S205(前述したステップ100と同様。図15参照。))を実行してステップ991へ進む。そして、ステップ991において、小当たり終了を設定(特別動作ステータス0にセット)し、継続入賞口37Zを通過したか判断する(S992)。継続入賞口37Zを通過していなければ(S992でno)何も処理せず、継続入賞口37Zを通過していれば(S992でyes)大当り開始を設定(特別動作ステータスを3に設定、開放回数、開放秒数の設定)して(S993)、この処理(S193)を終了する。
小当たり終了処理では、サイド大入賞口内球数が小当たりエンディング終了(特別動作タイマが0になっている)しているにも関わらず0でない(INとOUTの球数が合わない)場合にはエラー報知をし、その後、INとOUTの球数が合った場合にのみエラー解除するように構成することで、不正防止への報知を確実にし、また、球詰まり等で正等に入賞していたにも関わらずエラー報知していた場合等には球詰まり等が解除されてINとOUTの球数が合った場合には直ちにエラー報知を解除するように構成し、遊技者に不快な思いをさせることを抑制することを可能にしている。
なお、上記したステップ5の「主制御基板割り込み処理」における賞球制御処理(S14)〜特別動作処理(S18)によって、メイン制御基板50のCPU51Aが本発明の「特典付与手段」として機能する。また、特別動作処理(S18)における大入賞口開放処理(S186),大入賞口閉鎖1処理(S187)及び大入賞口閉鎖2処理(S188)によって、メイン制御基板50のCPU51Aと中央可動扉15Tとが、本発明の「可動制御手段」として機能し、小当たり開放処理(S191)及び小当たり閉鎖処理(S192)によって、メイン制御基板50のCPU51Aとサイドメイン可動扉37Tとが、本発明の「可動制御手段」として機能する。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、特別動作処理(S18)に続いて、保留球数処理(S19)が行われる。この処理(S19)は、特別図柄1(中央始動入賞口14)の保留球数、普通図柄(始動ゲート18)の保留球数についての加算、減算等の処理を実行する。RAM51Bに記憶されたカウンタ値群の組数から保留球数を読み取り(S180)、その保留球数のデータを保留コマンドとして、RAM51Bの出力バッファにセットする(S181)。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、保留球数処理(S19)に続いて、表示制御処理(S20)が行われる。この処理(S20)は、特別図柄1表示部14F、特別図柄2表示部40F、普通図柄表示部18F、保留表示(LED)の表示処理を実行する。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、表示制御処理(S20)に次いで試験信号端子処理(S21)が行われる。この処理(S21)は、外部端子に、エラーや変動開始の信号等を出力する処理が行われる。
図11に示すように、主制御基板割り込み処理(S5)では、試験信号端子処理(S21)に次いで電源断監視処理(S22)が行われる。この処理(S22)は、電源断信号が入力したか判断され、電源断信号が入力している場合、現在のデータ(状態)が前記メイン制御基板50のRAM51Bに記憶され、次いで電源断フラグがONにされ、その後ループ処理が行われる。
主制御基板割り込み処理(S5)では、電源断監視処理(S22)に次いで、本発明に深く関連しないその他の処理(S23)を実行して、主制御基板割り込み処理(S5)から抜ける。そして、図10に示すように、次にCPU51Aに割り込みパルスが入力するまで、ステップ2〜S4の処理が繰り返し実行され、割り込みパルスの入力を起因(約4msec後)に、再度、主制御基板割り込み処理(S5)が実行される。
さて、サブ制御基板52(図8参照)に備えられたRAM52Bの記憶領域も、メイン制御基板50におけるRAM51Bの記憶領域と同様に(図9参照)、複数のアドレス空間に区分されてアドレス(番地)が付されている。そして、所定のアドレス空間で構成されたカウンタ値記憶領域が、下記表7に示した各種の乱数カウンタのデータ格納部として設けられている。また、このアドレス空間は、乱数カウンタの更新領域以外にも、例えば、フラグ等のデータ格納部としても用いられている。なお、フラグは、全てデフォルトは「OFF(オフ)」又は「0」になっている。
Figure 2010131374
サブ制御基板52のCPU52Aは、前述したように図74に示したサブ制御基板メインプログラムPG2をランしている。そのサブ制御基板メインプログラムPG2をランすると、CPU初期化処理(S50)が行われ、スタックの設定、定数設定、CPU52Aの設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間用コントローラ)等の設定や各種フラグ及びカウンタ値のリセット等を行う。また、電源基板58に電源を投入すると、電源基板58から電源断信号がサブ制御基板52に送信される。この電源断信号が送信されたときに、RAM52Bの内容が正常であるか判断する(S51)。正常であれば(S51でyes)次に進み、正常でなければ(S51でno)、RAM52Bを初期化し各種フラグ及びカウンタ値がリセットされる(S52)。なお、このステップ50,S51及びS52は、サブ制御基板メインプログラムPG2が、電源投入後の1回目にランされたときだけ実行され、それ以降は実行されない。
ステップ50,S51及びS52を終えると、乱数シード更新処理(S53)を、所定周期で無限に繰り返して行う。乱数シード更新処理(S53)が実行されるたびに、上記表7における「乱数カウンタ名」の各カウンタが、同表における「数値範囲」の連続した複数個の整数からなるカウンタ値を、1ずつインクリメントしてカウントし、逐次、そのカウント結果、即ち、「カウンタ値」が、前記RAM52Bのアドレス空間における所定のカウンタ値記憶領域に格納される。また、各乱数カウンタのカウント結果が、各乱数カウンタによって異なる「数値範囲」の最大値まで達したら、次に「数値範囲」の最小値をカウントする。
乱数シード更新(S53)の無限ループに対して、受信割込み処理(S54)、2msタイマ割込処理(S55)、10msタイマ割込処理(S56)、が割り込んで実行される。その受信割込処理(S54)は、サブ制御基板52がメイン制御基板50からストローブ信号を受けると、他の割込処理(S55,S56)より優先して実行される。受信割込処理(S54)が実行されると、図75に示すように、ストローブ信号の入力を確認してから(S510でyes)、上記した主制御基板割込処理(S5)のサブ制御出力処理(S100)でサブ制御基板52に送信される制御データ、例えば、変動パターンコマンド等を取り込み、RAM52Bの記憶領域に設けた入力信号一次記憶領域に格納する(S511)。また、中央始動入賞口14,サイド始動入賞口40Aに遊技球が入賞して当否判定が決定された場合、或いは、図柄が決定された場合に、都度メイン制御基板50からサブ制御基板52に制御信号が送信される。すると、表7に示した各種カウンタ値群がRAM52Bのカウンタ値記憶領域に格納(記憶)される。また、カウンタ値記憶領域には、前述した特別図柄1の4つの保留球、及び特図2の4つの保留球に対応して、乱数値群が格納(記憶)されるようになっている。
2msタイマ割込処理(S55)は、図76に示されており、サブ制御基板52に2ms周期の割込みパルスが入力される度に実行される。この処理(S55)では、後述する10msタイマ割込み処理で作成したランプデータをドライバへ出力する出力処理(S550)を実行する。そして、操作ジョグ27Jのエッジデータ及びレベルデータの作成を行う入力処理(S551)を実行する。そして、ウォッチドッグタイマのリセット設定を行います(S552)。
10msタイマ割込処理(S56)は、図77に示されており、サブ制御基板52に10ms周期の割込パルスが入力される度に実行される。この処理(S56)では、まず、スイッチ状態取得処理(S560)を実行し、2msタイマ割込処理(S55)で作成したスイッチデータを10msタイマ割込処理(S56)用のスイッチデータとして格納する。そして、コマンド受信許可確認処理(S561)を実行し、RAMクリア時などの演出禁止期間の判定を行う。
そして、コマンド監視処理(S562)を実行する。このコマンド監視処理(S562)は、サブ制御基板52がメイン制御基板50等の他の基板から受信割込処理で受信してバッファに蓄えられたコマンドの全てに対して行われ、コマンドの解析を行い、コマンドに対応した処理を行って、それぞれの制御基板に対して送信するコマンドを作成する。具体的には、コマンド監視処理(S562)が実行されると、図78に示すように、まず、受信したコマンドが図柄指定コマンドであるか否かを判別し(S600)、入賞コマンドであった場合(S600でyes)には、図柄指定コマンドをRAMに格納し(S600)、この処理(S562)を終了する。
コマンド監視処理(S562)において、受信したコマンドが図柄指定コマンドでない場合(S600でno)には、続いて、変動に関するコマンド(即ち、変動パターンコマンド)であるか否かを判別し(S602)、変動に関するコマンドである場合(S602でyes)、変動パターン選択処理を行い(S603)、特図1変動パターンかどうか判断する(S604)。ここで、特図1変動パターンだった場合(S604でyes)図柄指定コマンドに基づく図柄選択処理(S605)を行う。具体的には、時短有り大当りであれば「7」、時短無し大当りであれば「1」〜「6」の左図柄、中図柄、右図柄をセットし(ぞろ目)、ハズレの場合、左図柄決定用乱数カウンタ(ラベル−TRND−SUB−B1)の値と、ハズレ図柄選択用乱数カウンタ(ラベル−TRND−SUB−B2)の値を取得して、リーチ無し(時短状態)の場合ハズレ図柄作成テーブル(図82参照)に基づき、リーチ有りの場合リーチハズレ図柄作成テーブル(図83参照)に基づいて、対応する左図柄、中図柄、右図柄をセットする。
一方、特図1変動パターンではない、即ち特図2変動パターンだった場合(S604でno)変動パターンの当否判定に基づく図柄選択処理(S605)を行う。具体的には、当りの場合に「○」、小当たりの場合「◇」の図柄をセットする。そして、コマンド監視処理(S562)を終了する。
コマンド監視処理(S562)において、受信したコマンドが変動パターンコマンドでない場合(S602でno)には、続いて、大当りに関するコマンド(大当りラウンド開始コマンド,大入賞口閉鎖コマンド,大当り終了コマンドの何れか)であるか否かを判別し(S607)、大当りに関するコマンドである場合(S607でyes)、大当り処理を実行する(S608)。
大当り処理(S608)は、図79に示され、メイン制御基板50からの大当りラウンドコマンドと大当り種別(時短大当りもしくは通常大当り)によって、特図2大当り遊技の13〜15ラウンド目の場合、時短付き当りであれば味方キャラクター(主人公)が勝利する演出、時短無し当りであれば味方キャラクター(主人公)が敗北する演出、それ以外の場合は複数のラウンドを跨いで主人公と敵との戦いの演出(大当りラウンドの変動態様)を選択する。具体的には、まず、特図1当りか判断し(S730)、特図1当りでない場合(S730でno)、続いて、大当りラウンドの3ラウンド目であるかどうか判断する(S731)。そして、特図1当りだった場合(S730でyes)、及び、大当たり13〜15ラウンド目でなかった場合(S731でno)、コマンドに基づいたラウンド態様選択を行い(S732)、この処理(S608)を終了する。
大当り13〜15ラウンド目であった場合(S731でyes)、当り図柄に時短図柄がセットされているか判断する(S733)。ここで、当り図柄に時短図柄がセットされていない(即ち、時短無し大当たり)場合(S733でno)、ラウンド数に基づいた味方キャラクター(主人公)の敗北演出を選択し(S734)、この処理(S608)を終了する。一方、当り図柄に時短図柄がセットされている(即ち、時短付き大当たり)場合(S733でyes)、ラウンド数に基づいた勝利演出を選択し(S735)、この処理(S608)を終了する。以上が大当り処理(S603)の説明である。
図78に示したコマンド監視処理(S562)において、受信したコマンドが大当りに関するコマンドでない場合(S607でno)には、その他のコマンドにあった処理(S609)を実行して、この処理(S562)を抜ける。
図77の10msタイマ割込処理(S56)において、コマンド監視処理(S562)に次いで、ランプ処理(S563)が実行される。この処理(S564)は、出力するランプデータの作成、及び、演出時間の管理を行う。
ランプ処理(S563)に次いで、SW処理(S564)が実行される。この処理(S563)は、スイッチ有効時間の管理及び動作の設定と、スイッチ状態取得処理(S561)で格納したスイッチデータを元に処理を行う。
SW処理(S564)に次いで、上記説明した各処理においてサブ制御基板52のRAM52Bに設けられた出力バッファにセットされたコマンド(制御信号)等を、対応するランプ制御基板55及び音声制御基板56等に送信するコマンド送信処理(S565)を実行する。そして、10msタイマ割込処理(S56)から抜ける。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、上記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
10 パチンコ遊技機(弾球遊技機)
11 遊技板
11N 釘
12 ガイドレール
13 表示装置(表示手段、不正入球報知手段)
13A,13B,13C 特別図柄
14 中央始動入賞口(メイン始動入賞部)
14F 特別図柄1表示部
15 中央大入賞口(メイン可変入賞口)
15T 中央可動扉(メイン可動部材)
16 アウト口
18 始動ゲート(サイド始動入賞部)
18F 普通図柄表示部
23 表示枠体(区画部材)
25S スピーカ(報知信号出力部、不正入球報知手段)
28 操作ノブ
34 液晶表示画面
37A サイド大入賞口(サブ可変入賞口)
37S 計数入賞口(外れ開口)
37T サイドメイン可動扉(サブ可動部材)
37Z 継続入賞口(当り開口)
40A サイド始動入賞口(サイド可変入賞口)
40F 特別図柄2表示部
40T サイドサブ可動扉(サイド可動部材)
40Z 進退ガイド片(サイド可動部材としての遊技球誘導部材)
50 メイン制御基板
51A,52A CPU
51B,52B RAM
51C,52C ROM
52 サブ制御基板
PG1 主制御回路メインプログラム
PG2 サブ制御基板メインプログラム
R0 記憶領域
R1 遊技領域

Claims (16)

  1. 遊技球が流下する遊技領域と、
    前記遊技領域の上下方向の中間部を、左右方向で第1中間領域と第2中間領域とに区分する区画部材と、
    遊技者の操作に応じた強度で遊技球を発射して、前記遊技領域の上方領域から前記第1中間領域へと流下させるか、或いは、上方領域から前記第2中間領域へと流下させるかを打ち分け可能な発射装置と、
    前記遊技領域に設けられ、遊技球が入球又は内側を通過可能であると共に、その遊技球の入球又は内側通過を入賞として検出可能な複数の入賞部と、
    前記入賞部への入賞に起因して遊技者に特典を付与する特典付与処理を実行する特典付与手段と、
    遊技球が入球可能な前記入賞部としてのサイド可変入賞口と、
    前記サイド可変入賞口を、遊技球が入球し易い入球許容状態と遊技球が入球し難い入球規制状態とに切り替え可能でありかつ、通常は前記入球規制状態に維持しているサイド可動部材と、
    所定の条件が成立したときに、予め定められたサイド入球許容期間に亘って前記サイド可動部材を駆動制御し、前記サイド可変入賞口を前記入球許容状態にする可動制御手段と、
    前記サイド入球許容期間中における前記サイド可変入賞口への入球に対しては、前記特典付与処理の実行を許可する一方、前記サイド入球許容期間以外の通常の期間における前記サイド可変入賞口への入球に対しては、不正の入球と見なして前記特典付与処理の実行を禁止する不正入球処理手段とを備えた弾球遊技機において、
    前記第2中間領域より前記第1中間領域を流下する遊技球が増えるに従って、前記特典が増す第1有利状態と、前記第1中間領域より前記第2中間領域を流下する遊技球が増えるに従って、前記特典が増す第2有利状態とに切り替え可能とし、
    前記サイド可変入賞口は、前記第2中間領域を流下する遊技球のみが入球可能な位置に配置され、
    前記第1有利状態で前記特典付与処理の実行を禁止したときには、異常又は不正の報知を行う一方、前記第2有利状態で前記特典付与処理の実行を禁止したときには、前記異常及び不正の報知を行わない不正入球報知手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 遊技球が流下する遊技領域と、
    前記遊技領域の上下方向の中間部を、左右方向で第1中間領域と第2中間領域とに区分する区画部材と、
    遊技者の操作に応じた強度で遊技球を発射して、前記遊技領域の上方領域から前記第1中間領域へと流下させるか、或いは、上方領域から前記第2中間領域へと流下させるかを打ち分け可能な発射装置と、
    前記遊技領域に設けられ、遊技球が入球又は内側を通過可能であると共に、その遊技球の入球又は内側通過を入賞として検出可能な入賞部と、
    前記入賞部への入賞に起因して遊技者に特典を付与する特典付与処理を実行する特典付与手段と、
    遊技球が入球可能な前記入賞部としてのサイド可変入賞口と、
    前記サイド可変入賞口を、遊技球が入球し易い入球許容状態と遊技球が入球し難い入球規制状態とに切り替え可能でありかつ、通常は前記入球規制状態に維持しているサイド可動部材と、
    所定の条件が成立したときに、予め定められたサイド入球許容期間に亘って前記サイド可動部材を駆動制御し、前記サイド可変入賞口を前記入球許容状態にする可動制御手段とを備えた弾球遊技機において、
    前記第2中間領域より前記第1中間領域を流下する遊技球が増えるに従って、前記特典が増す第1有利状態と、前記第1中間領域より前記第2中間領域を流下する遊技球が増えるに従って、前記特典が増す第2有利状態とに切り替え可能とし、
    前記サイド可変入賞口は、前記第2中間領域を流下する遊技球のみが入球可能な位置に配置され、
    前記サイド入球許容期間中における前記サイド可変入賞口への入球に対しては、前記特典付与処理の実行を許可し、
    前記サイド入球許容期間以外の通常の期間でありかつ前記第1有利状態であるときには、前記特典付与処理の実行を禁止すると共に異常又は不正の報知を行い、
    前記サイド入球許容期間以外の通常の期間でありかつ前記第2有利状態であるときには、前記特典付与処理の実行を許可すると共に前記異常及び不正の報知を行わない不正入球報知手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 前記サイド入球許容期間には、比較的長いロングサイド入球許容期間と、比較的短いショートサイド入球許容期間とが設けられ、
    前記第1有利状態で、前記ショートサイド入球許容期間が採用される一方、前記第2有利状態で、前記ロングサイド入球許容期間が採用されるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記ショートサイド入球許容期間では、予め定められた通常回数だけ前記サイド可変入賞口を前記入球許容状態としかつ、その1回当たりの前記入球許容状態になる時間が通常開放時間として定められ、
    前記ロングサイド入球許容期間では、前記通常回数より多い複数の特別回数に亘って前記サイド可変入賞口を前記入球許容状態としかつ、その1回当たりの前記入球許容状態になる時間が前記通常開放時間より長い特別開放時間として定められていることを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
  5. 前記サイド可変入賞口に対して入球上限個数と入球異常検出個数とが予め設定され、
    前記ロングサイド入球許容期間内に前記入球上限個数の遊技球が前記サイド可変入賞口に入球した場合には、前記ロングサイド入球許容期間中であっても前記サイド可変入賞口を前記入球規制状態に変更し、
    前記ロングサイド入球許容期間内に前記入球異常検出個数の遊技球が前記サイド可変入賞口に入球した場合には、弾球遊技機を停止することを特徴とする請求項3又は4に記載の弾球遊技機。
  6. 弾球遊技機の電源の再投入をもって前記停止から復帰するようにしたことを特徴とする請求項5に記載の弾球遊技機。
  7. 前記第2中間領域より前記第1中間領域を流下する遊技球が入賞し易い位置、或いは、前記第1中間領域を流下する遊技球のみが入賞可能な位置に配置された前記入賞部としてのメイン始動入賞部と、
    遊技球が入球可能な前記入賞部としてのメイン可変入賞口と、
    前記メイン可変入賞口を、遊技球が入球し易い入球許容状態と遊技球が入球し難い入球規制状態とに切り替え可能でありかつ、通常は前記入球規制状態に維持しているメイン可動部材と、
    前記メイン始動入賞部への入賞に応じて前記メイン可変入賞口を前記入球許容状態にするか否かの当否判定を行うメイン開放当否判定手段とを備え、
    前記可動制御手段は、前記メイン始動入賞部への入賞に応じた前記当否判定が当りになったとき、又は、前記サイド可変入賞口への入賞を含む所定の条件が成立したとき、予め定められたメイン入球許容期間に亘って前記メイン可動部材を駆動制御し、前記メイン可変入賞口を前記入球許容状態とし、
    前記メイン始動入賞部への入賞に応じた前記当否判定が当りになって前記メイン可変入賞口が前記入球許容状態になる的中確率に比べて、前記ショートサイド入球許容期間中に、前記サイド可変入賞口への入賞を含む前記所定の条件が成立して前記メイン可変入賞口が前記入球許容状態になる第1の条件成立確率を低く設定しかつ、
    前記的中確率に比べて、前記ロングサイド入球許容期間中に、前記サイド可変入賞口への入賞を含む前記所定の条件が成立して前記メイン可変入賞口が前記入球許容状態になる第2の条件成立確率を高く設定したことを特徴とする請求項3乃至6の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機。
  8. 前記第2中間領域を流下する遊技球のみが入球可能な位置に配置された前記入賞部としてのサブ可変入賞口と、
    前記サブ可変入賞口を、遊技球が入球し易い入球許容状態と遊技球が入球し難い入球規制状態とに切り替え可能でありかつ、通常は前記入球規制状態に維持しているサブ可動部材と、
    前記サブ可変入賞口の奥部に配置され、前記サブ可変入賞口に入球した遊技球が二者択一的に入球可能な当り開口及び外れ開口とを備え、
    前記可動制御手段は、前記サイド可変入賞口に入賞したことを条件にして、予め定められたサブ入球許容期間に亘って前記サブ可動部材を駆動制御して前記サブ可変入賞口を前記入球許容状態とし、さらに、前記サブ可変入賞口の奥部の前記当り開口に遊技球が入球したときに、前記メイン可変入賞口を前記メイン入球許容期間に亘って前記入球許容状態とし、
    前記ロングサイド入球許容期間中に、前記サイド可変入賞口に入賞しかつ前記サブ可変入賞口が前記入球許容状態となりかつ前記サブ可変入賞口の奥部の前記当り開口に遊技球が入球する確率が、前記第2の条件成立確率に相当し、前記的中確率より高く設定されていることを特徴とする請求項7に記載の弾球遊技機。
  9. 前記サイド可変入賞口への入賞に応じて前記サブ可変入賞口又は前記メイン可変入賞口の何れを前記入球許容状態にするかを決定するための開放口抽選を行うサブ開放抽選手段を備え、
    前記開放口抽選の結果、前記サブ可変入賞口が前記入球許容状態になる確率が、前記メイン可変入賞口が前記入球許容状態になる確率より高く設定され、
    前記ロングサイド入球許容期間中に、前記サイド可変入賞口に入賞し、その入賞に応じた前記開放口抽選の結果、前記サブ可変入賞口が前記入球許容状態になり、そのサブ可変入賞口の奥部の前記当り開口に遊技球が入球する確率が、前記第2の条件成立確率に相当し、前記的中確率より高く設定されていることを特徴とする請求項8に記載の弾球遊技機。
  10. 前記第2中間領域を流下する遊技球のみが入賞可能な位置に配置された前記入賞部としてのサイド始動入賞部を備えて、そのサイド始動入賞部への入賞を、前記サイド可変入賞口を前記入球許容状態にするために必要な前記所定の条件の1つとしたことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機。
  11. 前記サイド始動入賞部への入賞に応じて、前記サイド可変入賞口を前記入球許容状態にするか否かの当否判定を行うサイド開放当否判定手段を備え、
    前記サイド始動入賞部への入賞に応じた前記当否判定が当りになったことを、前記サイド可変入賞口を前記入球許容状態にするために必要な前記所定の条件の全てとしたことを特徴とする請求項10に記載の弾球遊技機。
  12. 前記遊技領域を前面側に有した遊技板が備えられ、
    前記サイド可変入賞口は、前記遊技板の前面に開口し、
    前記サイド可変入賞口の内側下面に沿って前後に直動可能に設けられ、前記サイド可変入賞口の内側に待避して前記サイド可変入賞口の前方を流下する遊技球と干渉しない待避位置と、前記サイド可変入賞口の前方に一部が突出して前記サイド可変入賞口の前方を流下した遊技球を受け止めて前記サイド可変入賞口内に案内する取込位置との間を移動する前記サイド可動部材としての遊技球誘導部材が設けられたことを特徴とする請求項1乃至11に記載の弾球遊技機。
  13. 前記特典付与処理の実行を禁止したときに、前記異常があったことを表示することで報知する表示手段を、前記不正入球報知手段として設けたことを特徴とする請求項1乃至12の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機。
  14. 前記特典付与処理の実行を禁止したときに、弾球遊技機が設置された遊技場の管理室に異常を報知するための報知信号を出力する報知信号出力部を前記不正入球報知手段として設けたことを特徴とする請求項1乃至13の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機。
  15. 前記不正入球報知手段は、前記報知を予め設定された所定時間継続して行った後、自動停止することを特徴とする請求項1乃至14の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機。
  16. 前記サイド可変入賞口に連絡された経路の途中に、前記サイド可変入賞口に入球した遊技球を検出するための入球検出手段を配置し、
    前記サイド可変入賞口に入球した遊技球が前記入球検出手段に到達するまでに要する時間を特定到達時間とすると、
    前記サイド入球許容期間の経過後、前記サイド可動部材が前記サイド可変入賞口を前記入球規制状態にしてから前記特定到達時間以内に前記入球検出手段によって検出された遊技球は、前記サイド入球許容期間中に前記サイド可変入賞口に入球した遊技球と見なして、前記不正入球処理手段が、前記サイド入球許容期間中における前記サイド可変入賞口への入球であるか否かを判別するようにしたことを特徴とする請求項1乃至15の何れか1の請求項に記載の弾球遊技機。
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