JP2006071777A - フイルムキャリア及び画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像読み取り処理を従来に増して効率良く行う。
【解決手段】 写真フイルム11の画像を読み取る場合には、写真フイルム11の幅方向におけるカールが下に凸の状態で、写真フイルム11をフイルムキャリア15にセットする。セットされた写真フイルム11は搬送ローラ42によって送られ、露光開口15c,15d(画像読み取り位置)に画像コマ11aが位置決めされる。この位置決め状態では、両側縁部ガイド部材45によって写真フイルム11の両側縁部が保持される。このため、写真フイルム11自身のカールによって、写真フイルム11はノングレアガラス46に押し付けられ、写真フイルム11の平坦性が確保される。これにより、従来のフイルム狭持に要する時間的なロスを省いて、画像読み取り処理を効率良く行える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、写真フイルムに記録された画像をフイルム搬送路により画像読み取り位置又は画像露光位置に搬送するフイルキャリア、及びこれを有する画像読取装置に関するものである。
写真フイルムに記録された画像コマを、CCDエリアセンサ等からなる撮像部によって光電的に読み取り、デジタルの画像データを出力する画像読取装置が知られている。画像読取装置では、光源の光を写真フイルムに照射し、この写真フイルムの透過光を、撮像レンズによってCCDエリアセンサの光電面に結像させて撮像することで、画像の読み取りを行っている。このような画像読み取り処理では、各画像コマを読み取り位置に順次に搬送するフイルムキャリアが使用される。フイルムキャリアには、写真フイルムをニップして搬送する複数の搬送ローラを内蔵した搬送路が形成されており、その搬送路上に読み取り位置が設定されている。また、フイルムキャリアには、読み取り位置にセットされた画像コマの平面性を確保するため、例えば、ロアマスク及びアッパーマスクからなるフイルムプレス機構が備えられている。このフイルムプレス機構は、ソレノイドへの通電により、固定されたロアマスク側にアッパーマスクを引き寄せることで、ロアマスク上の対象画像コマをアッパーマスクで押さえ付けて圧着し、画像コマを平面状態に維持する。
上記アッパーマスクを駆動させるソレノイドや、フイルム搬送ローラの駆動源となるモータは、フイルムキャリアの各部を制御するコントローラによって予め設定されたタイミングチャートに従って制御される。下記特許文献1に記載のフイルムキャリアには、ソレノイドへの通電開始時間を写真フイルムの搬送停止時間よりも早くしたタイミングチャートの設定がなされている。このようなタイミングチャートに従って制御を行った場合、フイルム搬送停止直後に写真フイルムを圧着するから、フイルム搬送を停止してから、写真フイルムを圧着するまでの間の時間的な間隔が無くなり、フイルム単位の画像読み取り処理を効率良く行うことができる。しかし、この場合、フイルム搬送停止からフイルム圧着までのタイムロスは省けるが、写真フイルムを圧着してからその平面状態が安定するまでのタイムロスは避けられなかった。写真フイルムの平面状態が安定しない状態で画像読み取りを行うと、ピント精度が劣化してしまうことがあり、タイミングチャートの改良だけでは、画像読み取り処理の効率化に限界があった。
そこで、下記特許文献2に記載のフイルムキャリアには、上記フイルム圧着に要するタイムロスを解消するべく、読み取り位置に搬送される写真フイルムを挟んで一対の透明板が設けられている。この一対の透明板は、一方がフイルム搬送面の一部を構成し、他方がフイルム搬送速度に対応してフイルム搬送面の垂直方向に段階的に変位するように制御される。このような一対の透明板の間の隙間(以下、フイルム保持隙間という)は、例えば、「高速搬送」、「低速搬送」、「停止」の第1段階〜第3段階に設定されており、段階が大きくなるに連れてその隙間が狭い状態になる。高速搬送している写真フイルムを読み取り位置に停止させる制御を行った場合、フイルム保持隙間の切り替え動作が、フイルム高速搬送→フイルム低速搬送→フイルム停止の順番に沿って行われ、第1段階隙間状態から第2段階隙間状態を経て第3段階隙間状態になる。この第3段階隙間状態では、一対の透明板が写真フイルムを挟んで完全に圧着した状態になり、フイルム停止と同時に写真フイルムの平面状態が安定して画像読み取りを開始できる。これにより、従来解消できなかったフイルム圧着に要するタイムロスが省けて、画像読み取り処理を従来よりも効率良く行うことができる。
特開2002−277979号公報 特開平10−161239号公報
しかしながら、上記特許文献2のフイルムキャリアは、フイルム保持隙間を複数段階に切り替えるため、その構成が複雑であり、高コストになるという問題があった。
本発明は、構成が簡単であって、画像読み取り処理を効率良く行えるフイルムキャリア、及びこれを備えた画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明のフイルムキャリアは、写真フイルムに記録された画像をフイルム搬送路により画像読み取り位置又は画像露光位置に搬送するものであって、フイルム搬送路の画像読み取り位置又は画像露光位置に設けられる透光部材と、この透光部材上の写真フイルムの両側縁部を挟むように保持するガイド溝を有する両側縁部ガイド部材とを備え、ガイド溝のフイルム保持隙間t1を、写真フイルムの厚みをftとしたときに、ft+0.005≦t1≦ft+1.5(mm)の範囲にしたことを特徴とする。
また、本発明は、透光部材の表面をフイルム搬送路と同一面に配置し、透光部材の表面であって、写真フイルムの両側縁部が位置する部分を覆うように、両側縁部ガイド部材を配置することを特徴とする。また、透光部材を、ノングレアガラスと、このノングレアガラスの表面に金属蒸着により設けられ、写真フイルムの画像に対応するマスク開口を形成するマスク部材とから構成することを特徴とする。また、両側縁部ガイド部材は、写真フイルムをガイドするガイド位置と、このガイド位置から退避してフイルム搬送路を開放する退避位置との間で変位自在に取り付けられていることを特徴とする。
本発明の画像読取装置は、上記のようなフイルムキャリアを有し、このフイルムキャリアに挿入される写真フイルムの画像を撮像部により読み取るものであって、画像読み取り位置にセットされた写真フイルムの感光乳剤面と撮像部との距離の変動を撮像部の合焦位置から検出し、この検出結果に基づき写真フイルムの平坦性を判定する平坦性判定手段と、この平坦性判定手段により写真フイルムが平坦でないときにアラームによる警告又は写真フイルムの排出を行う制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、両側縁部ガイド部材のガイド溝によってフイルムの両側縁部を挟むように保持することにより、常時、画像読み取り位置又は画像露光位置で写真フイルムの平面性を確保するから、フイルム圧着に要するタイムロスを省いて、画像読み取り処理を効率良く行える。また、フイルム搬送及び画像読み取りを一定のフイルム保持隙間で行うから、従来のような、フイルム保持隙間を複数段階に切り替える機構が不要になるため、構成が簡単になる。
図1に示すように、画像読取装置10は、光源13、光拡散ボックス14、フイルムキャリア15、撮像部16、コントローラ17等を備えており、これらは撮像部16の光軸18上に配置される。
光源13は、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)、赤外(IR)の光を発する多数のLED13aを基板13b上にマトリクス状に配置して構成されている。画像の読み取りの際には、各LED13aを、各色で個別に発光させることにより、R,G,B,IRの各光(読取光)を写真フイルム11に向かって順次照射する。光源13からの照明光は、保護カバー19を透過して光拡散ボックス14に入射する。光拡散ボックス14は、入射された照明光を内面反射によりその光量を略均一にし、写真フイルム11に記録された画像コマ11aに向けて出射する。
撮像部16は、レンズユニット20、CCDエリアセンサ21等を備えている。レンズユニット20は、複数枚のレンズから構成され、画像コマ11aを透過した読取光をCCDエリアセンサ21の光電面に結像させる。CCDエリアセンサ21は、光電面に結像した光学像を電気的な撮像信号に変換して出力する。CCDエリアセンサ21からの撮像信号は、画像データ生成部22に入力され、種々の信号処理及びA/D変換が施された後、画像データとして画像出力装置23に入力される。
フイルムキャリア15は、写真フイルム11の種類毎に用意されており、例えば、135タイプの写真フイルム(135フイルム)用や、IX240タイプの写真フイルム(APSフイルム)用等がある。図2に示すフイルムキャリア15は、135フイルム用であり、キャリアベース31及び上カバー32から構成されている。上カバー32は、取り付け軸31aを介して開閉自在にキャリアベース31に取り付けられており、使用時には、搬送ローラ等の内部機構を覆い隠すように上カバー32が閉じられ、メンテナンス時には、内部機構が露呈するように上カバー32が開放される。
フイルムキャリア15には、一端部にフイルム挿入口15aが、他端部にはフイルム排出口15bが形成されている。フイルム挿入口15aとフイルム排出口15bとの間には、セットされる写真フイルム11の幅寸法に対応する搬送路39が、キャリアベース31と上カバー32との間に形成されている。搬送路39において、光軸18と交差する部分には、写真フイルム11の画像コマ11aを読み取るための露光開口15c,15dが、キャリアベース31及び上カバー32に形成されている。露光開口15cには、後述する透光部材としてのノングレアガラス46が嵌め込まれており、光源からの光が透過されるようになっている。
写真フイルム11は、搬送ローラ42、ニップローラ43、図示しない搬送モータ等から構成されるフイルム搬送機構によって1コマずつ間欠搬送され、各画像コマ11aを露光開口15c,15dに位置決めする。搬送路39には、図示は省略したが、フイルム先端センサ、画像コマ位置を特定するためのエッジセンサ、パーフォレーションセンサ等が設けられている。画像コマ11aは、これらの各センサからの情報に基づき、画像コマ位置が特定されることで、画像読み取り位置(露光開口15c,15d)にセットされる。搬送ローラ42は、キャリアベース31に回転自在に組み込まれており、その上部が搬送路39に露呈されている。各搬送ローラ42は、それぞれ写真フイルム11の側端部に対向して配置され、図示しないシャフトで連結されている。各シャフトは、搬送モータによって駆動される。
ニップローラ43は、上カバー32に回転自在に組み込まれており、その下部が搬送路39に露呈されている。各ニップローラ43は、各搬送ローラ42に対向して配置され、写真フイルム11の側端部を各搬送ローラ42との間で狭持する。
写真フイルム11は、プラスチック製ベース部材の一方の面に、感光乳剤層が形成されており、図3に示すように、この感光乳剤面によって、写真フイルム11の幅方向で感光乳剤面側を凹とするように湾曲したカールが発生する。本発明では、この写真フイルム11のカールを利用して、写真フイルム11の両側縁部を両側縁部ガイド部材45によって保持することで、写真フイルム11全体、特に画像コマ形成エリア部分をノングレアガラス46に押し付けて平坦性を確保している。このノングレアガラス46と両側縁部ガイド部材45とによって写真フイルムの平坦性保持機構が構成される。
図4に示すように、ノングレアガラス46は、キャリアベース31に形成された露光開口15cに接着剤などを介して固定されている。また、ノングレアガラス46において写真フイルム11が通過する上面は、微細な凹凸が形成されており、写真フイルム11の張り付きの防止や、写真フイルム11の画像コマ11aが位置決めされたときの密着によるニュートンリングの発生の防止が図られている。ノングレアガラス46の上面は搬送路39のフイルム搬送面と同一面とされている。また、ノングレアガラス46の周辺部にはマスク47が金属蒸着によって形成されており、このマスク47によって、画像コマサイズに対応するマスク開口47a(図2参照)が形成される。なお、マスク47は実際の厚みが、例えば、0.01mmである。
両側縁部ガイド部材45は、写真フイルム11の両側縁部を覆うように、ノングレアガラス46の上面に隙間t1を持った状態で、取り付けネジ48及びコイルバネ49によってキャリアベース31に取り付けられている。この隙間t1が写真フイルム11のガイド溝として機能する。ガイド溝は、写真フイルム11自身のカールを利用してノングレアガラス46の上面に写真フイルム11を押さえ付ける必要から、写真フイルム11の搬送に支障がない範囲で狭く形成されており、このガイド溝のフイルム保持隙間t1は、写真フイルムの厚みをftとしたときに、
ft+0.005≦t1≦ft+1.5(mm)
の範囲とされている。このフイルム保持隙間t1は、より好ましくは、
ft+0.02≦t1≦ft+1.5(mm)
である。フイルム保持隙間t1がft+0.005mm未満であると、フイルム搬送性が低下して実用性が無くなり、フイルム保持隙間t1がft+1.5mmを超えると、カールを利用したフイルム平坦性保持機能が低下し、画像コマ11aを精度良く読み取ることができなくなる。なお、本実施形態では、パーフォレーション形成部とこれよりも外側部分とが対面するガイド溝部分の隙間t2は、パーフォレーション切れ等が発生した写真フイルム11であっても円滑に搬送することができるように、フイルム保持隙間t1よりも大きな隙間としている。
フイルム搬送路39には、露光開口15a,15cに対してフイルム搬送方向の上流側でゴミ取りローラ対50(図2参照)が配置されている。ゴミ取りローラ対50は、写真フイルム11に付着した微細なゴミを捕捉する。これにより、ゴミに起因する写真フイルム11への擦り傷の発生が抑制される。また、ノングレアガラス46側にゴミが侵入することもなく、ゴミに起因する画像欠陥の発生がなくなる。
コントローラ17は画像読取装置10の各部を制御して、写真フイルム11の先端を検出した後のフイルムコマ送り、画像コマ11aの撮像、撮像後の画像処理等を行い、写真フイルム1本分の画像を読み取る。このコントローラ17内には、撮像の際の合焦位置データに基づき、画像データの表裏を反転する指令を発するための表裏判定部51と、写真フイルム11のカールの向きを逆にしてフイルムキャリア15にセットした場合に平坦性が確保されていない場合を検出するための平坦性判定部52とが設けられている。
通常の写真フイルムと異なり逆向きのカールが発生した写真フイルムがセットされた場合に、通常の写真フイルムでは、上側に感光乳剤面がセットされた状態で撮像されるのに対して、逆向きカールの写真フイルムでは、感光乳剤面がべース部材の下側として撮像されるため、表裏が逆になった表裏反転画像となってしまう。この場合には、画像データ生成部22内の画像処理部53に対して表裏反転指令を発して、画像処理部53で表裏反転処理を行う。逆向きカールが発生した写真フイルムとしては、感光乳剤面を外側として巻き取り保管したものや、高温高湿環境下で写真フイルムが保管され乳剤面側が膨潤したもの等がある。
表裏判定部51は、撮影の際の合焦位置データに基づき、通常の感光乳剤面が上側とされた写真フイルム11の合焦位置と、感光乳剤面が下側とされた逆向きカールの写真フイルムの合焦位置とを判定し、逆向きカールの写真フイルム11の合焦位置のときに表裏反転指令を画像処理部53に送る。なお、表裏判定処理は上記のものに限定されることなく、種々の表裏判定処理を用いても良い。また、手動で表裏判定結果を入力しても良い。
平坦性判定部52は、撮像の際の合焦位置データに基づき、この合焦位置データが通常の写真フイルムの合焦位置の範囲内に入っているか否かを判定し、合焦位置の範囲内である場合には平坦性が確保されているとして、画像読み取りを続行する。一方、撮影の際の合焦位置データが通常の写真フイルムの合焦位置の範囲外である場合には、逆向きカール状態で写真フイルム11がフイルムキャリア15にセットされたと判定し、アラーム54から警告音を発するとともに、写真フイルム11をフイルムキャリア15から排出する。これによって、平坦性が確保されていない状態で写真フイルムの各画像コマの撮像が行われることがなくなる。
次に、本実施形態の作用を説明する。写真フイルム11の画像を読み取る場合には、写真フイルム11の幅方向におけるカールが下に凸の状態で、フイルムキャリア15のフイルム挿入口15aにフイルム先端を挿入する。写真フイルム11の先端が検出されると、搬送モータが回転され、搬送ローラ42によって写真フイルム11が送られる。エッジセンサの信号によって画像コマ11aのエッジが検出されると、このエッジ位置に基づき写真フイルム11の送りが制御され、露光開口15c,15dに画像コマ11aが位置決めされる。この位置決め状態では、両側縁部ガイド部材45によって写真フイルム11の両側縁部が保持されるため、写真フイルム11自身のカールによって写真フイルム11はノングレアガラス46に押し付けられ、写真フイルム11の平坦性が確保される。
撮像の際には、合焦(ピント合わせ)が行われ、この合焦による合焦位置データは、平坦性判定部52に送られる。平坦性判定部52では、撮像の際の合焦位置データが通常の写真フイルム11の合焦位置の範囲内にあるために、写真フイルム11の平面性が確保されていると判定され、画像読み取り処理が続行される。この後、合焦位置データは、表裏判定部51に送られる。
表裏判定部51では、撮像の際の合焦位置データが、感光乳剤面が上側とされた通常の写真フイルムの合焦位置データと略同じであったときに、カールが正向きと判定される。この場合、画像データ生成部22では、撮像部16からの撮像信号に対して通常の信号処理が施された後、画像データとして画像出力装置23に入力される。一方、撮像の際の合焦位置データが逆向きカールの写真フイルムの合焦位置データと略同じであったときには、カールが逆向きと判定され、表裏判定部51からの表裏反転指令が画像データ生成部22の画像処理部53に送られる。この場合、画像データ生成部22では、撮像データに対して通常の信号処理が施された後、画像処理部53で表裏反転処理が施され、表裏が反転された画像データが画像出力装置23に出力される。以下、各画像コマ11aの画像データに対して同様の処理が施され、写真フイルム1本分の画像読み取り処理が完了する。
写真フイルム11の幅方向におけるカールが上に凸の状態で、写真フイルム11をフイルムキャリア15にセットした場合について説明する。写真フイルム11は、搬送ローラ42によって送られ、露光開口15c,15dに画像コマ11aが位置決めされる。この位置決め状態では、両側縁部ガイド部材45によって写真フイルム11の両側縁部が保持されている。撮像に際して行われた合焦による合焦位置データは、平坦性判定部52に送られる。平坦性判定部52では、合焦位置データが通常の合焦位置の範囲外にあるために、写真フイルム11が逆向きカールの状態でフイルムキャリア15にセットされたと判定される。この場合、アラーム54から警告音が発っせられるとともに、写真フイルム11がフイルムキャリア15から排出され、画像読み取り処理が強制的に終了される。
上記実施形態では、両側縁部ガイド部材45を、取り付けネジ48を用いてキャリアベース31に固定する固定式のものとしたが、両側縁部ガイド部材45の形態はこれに限定されない。例えば、図5に示すように、2つの両側縁部ガイド部材65a,65bから構成する。各両側縁部ガイド部材65a,65bは、キャリアベース61に回動自在に取り付けられており、フイルムキャリア60のメンテナンズ時に、キャリアベース61の両側縁部に向けて回動し、搬送路を開放する退避位置((a)の状態)に移動する。また、画像読み取り時には、キャリアベース61の中央部に向けて回動し、フイルム搬送隙間を形成して写真フイルム11をガイドするガイド位置((b)の状態)に移動する。
また、図6に示すように、両側縁部ガイド部材75を、露光開口70a,70bと対応する位置に開口75aを形成したマスク型に構成する。両側縁部ガイド部材75は、一方の側縁部がキャリアベース71に回動自在に取り付けられており、両側縁部ガイド部材65a,65bと同様に、メンテナンズ時に搬送路を開放する退避位置((a)の状態)に移動し、画像読み取り時に写真フイルム11をガイドするガイド位置((b)の状態)に移動する。このように、両側縁部ガイド部材を開閉式に構成することにより、露光開口15c,15d及びその周囲の搬送路39の掃除が楽に行える。
上記実施形態では、両側縁部ガイド部材45をキャリアベース31側に取り付けたが、上カバー32側に取り付けても良い。
上記実施形態では、両側縁部ガイド部材45の搬送方向の長さを、露光開口15c,15dの長さに対応させたが、その長さは露光開口の長さ以上であっても構わない。
上記実施形態では、写真フイルム11の搬送を行うフイルムキャリア15を例に説明したが、その他のフイルム、記録紙等を搬送する搬送機構の全てに本発明を適用できる。
画像読取装置を示す概略図である。 フイルムキャリアの構成を示す斜視図である。 写真フイルムのカールの状態を示す説明図である。 両側縁部ガイド部材によって写真フイルムの平面性が確保された状態を示す説明図である。 両側縁部ガイド部材の他の形態を示す説明図である。 両側縁部ガイド部材の他の形態を示す説明図である。
符号の説明
10 画像読取装置
11 写真フイルム
11a 画像コマ
15 フイルムキャリア
39 搬送路
42 搬送ローラ
43 ニップローラ
45 両側縁部ガイド部材
46 ノングレアガラス
47 マスク
50 ゴミ取りローラ対

Claims (5)

  1. 写真フイルムに記録された画像をフイルム搬送路により画像読み取り位置又は画像露光位置に搬送するフイルムキャリアにおいて、
    前記フイルム搬送路の前記画像読み取り位置又は画像露光位置に設けられる透光部材と、
    前記透光部材上の写真フイルムの両側縁部を挟むように保持するガイド溝を有する両側縁部ガイド部材とを備え、
    前記ガイド溝のフイルム保持隙間t1を、前記写真フイルムの厚みをftとしたときに、
    ft+0.005≦t1≦ft+1.5(mm)の範囲にしたことを特徴とするフイルムキャリア。
  2. 前記透光部材の表面を前記フイルム搬送路と同一面に配置し、
    前記透光部材の表面であって、写真フイルムの両側縁部が位置する部分を覆うように、前記両側縁部ガイド部材を配置することを特徴とする請求項1記載のフイルムキャリア。
  3. 前記透光部材を、ノングレアガラスと、このノングレアガラスの表面に金属蒸着により設けられ、写真フイルムの画像に対応するマスク開口を形成するマスク部材とから構成することを特徴とする請求項1又は2記載のフイルムキャリア。
  4. 前記両側縁部ガイド部材は、前記写真フイルムをガイドするガイド位置と、このガイド位置から退避して前記フイルム搬送路を開放する退避位置との間で変位自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載のフイルムキャリア。
  5. 請求項1ないし4いずれか1項記載のフイルムキャリアを有し、このフイルムキャリアに挿入される写真フイルムの画像を撮像部により読み取る画像読取装置において、
    前記画像読み取り位置にセットされた写真フイルムの感光乳剤面と前記撮像部との距離の変動を前記撮像部の合焦位置から検出し、この検出結果に基づき前記写真フイルムの平坦性を判定する平坦性判定手段と、
    この平坦性判定手段により写真フイルムが平坦でないときにアラームによる警告又は写真フイルムの排出を行う制御手段とを有することを特徴とする画像読取装置。
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