JP3734929B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源からの光をスリット光を介して原稿へ照射し、この原稿を固体撮像素子で読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
原稿画像に光を照射し、その反射又は透過光をレンズを介して固体撮像素子(CCDセンサ)へ案内し、撮像する画像読取光学系において、前記光を主走査方向を長手方向とするスリット光とし、このスリット光を副走査方向へ移動させながら、原稿画像を読み取るようになっている。
【0003】
スリット光の長手方向、すなわち、主走査方向では、光量が一定であることが望ましく、この主走査方向の光量にむらが生じていると、固体撮像素子による読取むらが発生する。
【0004】
このため、光源から直接原稿へ向かう光束を遮蔽板等で一部を遮蔽することがなされているが、この遮蔽板による光量制御は、元の光量が大きいため(直接原稿に向かう光束全てが制御対象であるため)、微妙な光量制御には不向きである。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、スリット光の長手方向の光量変化を微調整することができ、固体撮像装置による読取精度を向上することができる画像読取装置を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、棒状光源からの光を原稿上に走査し、この原稿を固体撮像素子で読取る画像読取装置であって、前記光源から直接原稿へ照射されない光を反射させて再度原稿上へ照射するように前記光源に対向して、その周りに配設された複数の平面鏡部又は曲面鏡部より成るリフレクタと、該リフレクタの複数の平面鏡部又は曲面鏡部の境界部に設けられたスリット孔から挿通され、該リフレクタの複数の平面鏡部又は曲面鏡部の内の少なくとも1つに対向して配設された、前記平面鏡部又は曲面鏡部により反射された反射光の原稿への照射を制限するための配光制限部材とを備え、前記配光制限部材は、前記光源の長手方向において複数個に分割され、前記平面鏡部又は曲面鏡部に対する配設位置が各々調整可能とされたことを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、リフレクタは、複数の平面鏡部又は曲面鏡部で構成されており、配光制限部材は、その平面鏡部又は曲面鏡部の境界部に設けられたスリット孔から挿通されるので、その平面鏡部又は曲面鏡部の少なくとも1つに対向して配光制限部材が配置可能となっている。すなわち、各平面鏡部又は曲面鏡部が制御する光量は、光源からの全光量の一部に過ぎず、この少ない光量毎に配光制限部材で制御することができるため、微調整が容易となる。また、配光制限部材は、スリット光を生成する棒状の光源の長手方向に分割され、それぞれを独立して光束上に配置又は退避させることができるため、この長手方向の光量変動を抑制することができ、固体撮像素子による画像読取精度を向上することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記複数個に分割された配光制限部材は各々、前記光源の長手方向に直交する方向に、前記リフレクタの前記平面鏡部又は曲面鏡部に対する配設位置が調整可能であることを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、平面鏡部又は曲面鏡部による反射光(光束)の一部又は全部を原稿に案内するか否かを選択できるので、細かい光量調整が可能となる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、前記複数個に分割された配光制限部材は各々、前記リフレクタの前記平面鏡部又は曲面鏡部に対する配設角度が調整可能であることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、前記配光制限部材を回転可能とし、各平面鏡部による反射光(光束)の一部又は全部を原稿に案内するか否かを選択できるという前記請求項2と同様の機能を持つ。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の実施の形態に係る画像読取/記録装置10の概略全体構成図が示されている。
【0013】
この画像読取/記録装置10は、画像読取部であるスキャナ部SCNと、画像を記録するプリンタ部PRTと、で構成されており、機台12上にスキャナ部SCNが配設されている。また、プリンタ部PRTは、機台12の内部に配設されている。
(スキャナ部SCN)
図1には、本実施の形態に係るスキャナ部SCNが示されている。
【0014】
スキャナ部SCNの箱型のケーシング200によって被覆されており、上面中央部には、矩形の開口部が設けられ、透明のプラテンガラス202が嵌め込まれている。プラテンガラス202は、平面原稿載置台としての機能を有し、その上には、平面画像を記録した反射原稿、或いは透過原稿が載置されるようになっている。
【0015】
図2に示される如く、プラテンガラス202上には、開閉可能な押さえカバー204が設けられている。この押さえカバー204は、ケーシング200の奥側に設けられた光源ユニット駆動部234のカバー234Aにピン204Aを介して取り付けられている。押さえカバー204にはヒンジ部204Bが設けられ、このヒンジ部204Bを中心に回動可能となっている。
【0016】
従って、反射原稿の場合には、この押さえカバー204の閉止状態では、原稿を上からプラテンガラス202の方向に押圧保持することができる。
【0017】
光源ユニット駆動部234には、プラテンガラス202に向けられた側の側面に図1の左右方向を長手方向とするスリット状の切欠部400が形成されている。
【0018】
この切欠部400からはアーム部(図示省略)がプラテンガラス202方向に延出されている。このアーム部に、透過原稿走査ユニット232が連結されており、プラテンガラス202上を図1の左端から右端へと往復移動するようになっている。なお、この透過原稿走査ユニット232は、前記押さえカバー204の使用時には、プラテンガラス202よりもさらに図1の左側に退避されている。
【0019】
透過原稿走査部232には、光源としてのハロゲンランプ404及びリフレクタ406を備えた照明ユニットとしての透過原稿用光源ユニット408が設けられている。この透過原稿用光源ユニット408は、プラテンガラス202の幅方向に(図1の手前から奥側にかけて)照射するようになっており、プラテンガラス202に原稿が載置されたときの主走査方向となる。
【0020】
ここで、この透過原稿用光源ユニット408は、プラテンガラス202に透過原稿が載置されたときに適用されるものであり、この場合は、前記押さえカバー204を開放状態とし、透過原稿走査部232の移動空間から退避させておく。
【0021】
ケーシング200の上面手前側には、図示しない操作/表示パネルが配設され、各種の機能の指示、また装置内の動作状態の表示等がなされるようになっている。
【0022】
ケーシング200内には、走査部208が配設されている。走査部208は、コントローラ209によって制御される。この走査部208は、原稿画像の幅方向(主走査方向)に延出されたハロゲンランプ及びリフレクタを備えた反射原稿用反射原稿用光源ユニット210、この反射原稿用光源ユニット210と共に原稿画像の幅方向に延出された第1のミラー212が組み込まれた第1のキャリッジ214と、第2のミラー216及び第3のミラー218が組み込まれた第2のキャリッジ220と、絞り222、色調整フィルタ及びNDフィルタ等で4枚構成とされるフィルタ群224、結像のためのレンズ226によって構成される固定ユニット228と、で構成されている。
【0023】
第1のキャリッジ214では、反射原稿用光源ユニット210からの光をプラテンガラス202面上に載置された原稿に照射し、その反射光(垂下する光軸の光)を第1のミラー212で90°偏向し、第2のキャリッジ220の第2のミラー216へ案内する役目を有する。また、第1のキャリッジ214の第1のミラー212は、前記透過原稿用光源ユニット408から照射され、透過原稿を通過した透過光を第2のミラー216へ案内するようになっている。
【0024】
第2のキャリッジ220では、第2のミラー216の反射面が前記第1のミラー212と対向し、かつ平行な状態とされており、第1のミラー212から光を受けると、第2のミラー216で90°偏向し、さらに第3のミラー218で90°偏向する。
【0025】
この第3のミラー218で最終的にプラテンガラス202の面と平行とされた光は、固定ユニット228を経て、CCDラインセンサ230の受光部へと至るようになっている。なお、本実施の形態のCCDラインセンサ230の受光部は、各色(RGB)毎に独立して受光量を検出する3本のラインで構成されている。
【0026】
この固定ユニット228では、絞り222やフィルタ群224のNDフィルタによって光量の調整が行われ、フィルタ群224の色調整フィルタによって各色バランスの調整が行われる。また、レンズ226によって、原稿画像がCCDラインセンサ230の受光面上で結像する構成となっている。なお、色調整フィルタのレンズ表面には、IRカットフィルタに相当するIRカット膜が蒸着されている。
【0027】
第1のキャリッジ214及び第2のキャリッジ220は、プラテンガラス202の下方で原稿面に沿って副走査方向に往復移動する。このとき、原稿反射(又は透過)位置からCCDラインセンサ230の受光部までの光路長を常に一定に維持するべく、第2のキャリッジ220が第1のキャリッジ214の1/2の搬送速度で同一方向へ移動するようになっている。この第1のキャリッジ214及び第2のキャリッジ220の1往復動作が1画像分の走査であり(往路時に画像読取)、これにより、プラテンガラス202上の原稿画像を読み取ることができる。
【0028】
なお、前記透過原稿走査部232は、光源ユニット駆動部234の駆動力により、前記第1のキャリッジ214と同等の動作を行う。すなわち、透過原稿を走査する場合には、第1のキャリッジ214と同期がとられて透過原稿走査部232が動作する。このとき、第1のキャリッジ214の反射原稿用光源ユニット210は消灯しておき、透過原稿走査部232内の透過原稿用光源ユニット408のハロゲンランプ404が点灯することにより、第1のミラー212で透過原稿画像を得ることができる。その後の動作は、反射原稿の場合と同様である。
【0029】
ここで、図3に示される如く、透過原稿用光源ユニット408を構成するリフレクタ406は、その内周面が複数の平面鏡部410が連続した構造となっている。各平面鏡部410には、ハロゲンランプ404(第1焦点)からの光が入射し、第2焦点である、透過原稿面上に集光するようになっている。また、この透過原稿面上の近傍には、スリット板420が配設され、所定幅のスリット光が透過原稿へ案内されるようになっている。
【0030】
この第2焦点には、ハロゲンランプ404から直接入射する光と、リフレクタ406の平面鏡部410で反射して入射する光と、が合成され、ハロゲンランプ404からの光を無駄なく利用することができる。
【0031】
本実施の形態のリフレクタ406は、その内周面が放物面や円弧面等の連続した鏡面ではなく、平面鏡部410の集合体であるため、各平面鏡部410毎に光束が分割されるようになっている。
【0032】
この平面鏡部410の内、リフレクタ406の開口側から2番目の平面鏡部410には、配光制限部材としての配光制限板412が対応配置されている。
【0033】
図3及び図4に示される如く、配光制限板412は、略L字型に屈曲されて略100°前後の鈍角の挟角を持つ一対の平板部412A、412Bが形成されている。
【0034】
リフレクタ406における前記開口側から1番目と2番目との境界部には、ハロゲンランプ404の長手方向に沿ってスリット孔414が設けられ、このスリット孔414に前記配光制限板412が挿通されている。この配光制限板412は、ハロゲンランプ404の長手方向に沿って複数個配列されている。
【0035】
この配光制限板412のリフレクタ406から外側に突出された平板部412Bの図3の下面には、リフレクタ406の外側面から突出されたフランジ415が対向しており、ビス417によって配光制限板412がフランジ415に固定されている。
【0036】
ここで、ビス417を取り外すことにより、配光制限板412は容易に着脱可能となっており、配光制限板412をスリット孔414から抜き出して排除することも可能となっている。
【0037】
この配光制限板412を配置すると、これに対応する平面鏡部410からの反射光束が原稿へと至らず、その分、光量を減じることができる。
【0038】
このような光量調整を、ハロゲンランプ404の長手方向に沿って設けられた配光制限板412毎にハロゲンランプ404の長手方向の光量むらに応じて調整することにより、主走査方向における光量むらを排除し、結果としてCCDラインセンサ230による画像読取むらを解消することができる。
(プリンタ部PRT)
図1及び図2には、画像読取/記録装置10の機台12内のプリンタ部PRTが示されている。
【0039】
機台12の内部には、感光材料16を収納する感材マガジン14が配置されており、感材マガジン14から引き出されたこの感光材料16の感光(露光)面が左方へ向くように感光材料16が感材マガジン14にロール状に巻き取られている。
【0040】
感材マガジン14の感光材料取出し口の近傍には、ニップローラ18およびカッタ20が配置されており、感材マガジン14から感光材料16を所定長さ引き出した後に切断することができる。カッタ20は、例えば固定刃と移動刃から成るロータリータイプのカッタとされており、移動刃を回転カム等によって上下に移動させて固定刃と噛み合わせ感光材料16を切断することができる。
【0041】
カッタ20の側方には、複数の搬送ローラ24、26、28、30、32、34が順に配置されており、各搬送ローラの間には図示しないガイド板が配設されている。所定長さに切断された感光材料16は、まず搬送ローラ24、26の間に設けられた露光部22へ搬送される。
【0042】
この露光部22の左側には露光装置38が設けられている。露光装置38には、3種のLD、レンズユニット、ポリゴンミラー、ミラーユニットが配置されており(何れも、図示省略)、露光装置38から光線Cが露光部22に送られて、感光材料16が露光されるようになっている。
【0043】
なお、LDをポリゴンミラーで振り子の如く走査する構成を用いず、LEDを主走査方向に配列して1ラインを同時に露光する構成であってもよい。
【0044】
さらに、露光部22の上方には、感光材料16をU字状に湾曲させて搬送するUターン部40及び画像形成用溶媒を塗布する為の水塗布部50が設けられている。尚、本実施の形態において画像形成用溶媒としては水が用いられる。
【0045】
感材マガジン14から上昇し露光部22にて露光された感光材料16は、搬送ローラ28、30によりそれぞれ挟持搬送されてUターン部40の上側寄りの搬送経路を通過しつつ水塗布部50へ送り込まれる。
【0046】
一方、図1に示すように、機台12内の左上端部には受像材料108を収納する受材マガジン106が配置されている。この受像材料108の画像形成面には媒染剤を有する色素固定材料が塗布されており、受材マガジン106から引き出さ5た受像材料108の画像形成面が下方へ向くように受像材料108が受材マガジン106にロール状に巻き取られている。
【0047】
受材マガジン106の受像材料取出し口の近傍には、ニップローラ110が配置されており、受材マガジン106から受像材料108を引き出すと共にそのニップを解除することができる。
【0048】
ニップローラ110の側方にはカッタ112が配置されている。カッタ112は前述の感光材料用のカッタ20と同様に、例えば固定刃と移動刃から成るロータリータイプのカッタとされており、移動刃を回転カム等によって上下に移動させて固定刃と噛み合わせることにより、受材マガジン106から引き出された受像材料108を感光材料16よりも短い長さに切断するようになっている。
【0049】
カッタ112の側方には、搬送ローラ132、134、136、138及び図示しないガイド板が配置されており、所定長さに切断された受像材料108を熱現像転写部120側に搬送できるようになっている。
【0050】
図1に示す如く、熱現像転写部120は、それぞれ複数の巻き掛けローラ140に巻き掛けられて、それぞれ上下方向を長手方向としたループ状にされた一対の無端ベルト122、124を有している。従って、これらの巻き掛けローラ140のいずれかが駆動回転されると、これらの巻き掛けローラ140に巻き掛けられた一対の無端ベルト122、124がそれぞれ回転される。
【0051】
これら一対の無端ベルト122、124の内の図上、右側の無端ベルト122のループ内には、上下方向を長手方向とした平板状に形成された加熱板126が、無端ベルト122の左側の内周部分に対向しつつ配置されている。この加熱板126の内部には、図示しない線状のヒータが配置されており、このヒータによって加熱板126の表面を昇温して所定の温度に加熱できるようになっている。
【0052】
従って、感光材料16は、搬送経路の最後の搬送ローラ34により熱現像転写部120の一対の無端ベルト122、124間に送り込まれる。また、受像材料108は感光材料16の搬送に同期して搬送され、感光材料16が所定長さ先行した状態で、搬送経路の最後の搬送ローラ138により熱現像転写部120の一対の無端ベルト122、124間に送り込まれて、感光材料16に重ね合わせられる。
【0053】
この場合、受像材料108は感光材料16よりも幅方向寸法および長手方向寸法がいずれも小さい寸法となっているため、感光材料16の周辺部は四辺とも受像材料108の周辺部から突出した状態で重ね合わせられることになる。
【0054】
以上より、一対の無端ベルト122、124によって重ね合わされた感光材料16及び受像材料108は、重ね合わせられた状態のままで一対の無端ベルト122、124によって挟持搬送されるようになる。さらに、重ね合わされた感光材料16と受像材料108が、一対の無端ベルト122、124間に完全に収まった時点で、一対の無端ベルト122、124は回転を一旦停止し、挟持した感光材料16と受像材料108を加熱板126で加熱する。感光材料16は、この挟持搬送時及び停止時において無端ベルト122を介して加熱板126により加熱されることとなり、加熱に伴って、可動性の色素を放出し、同時にこの色素が受像材料108の色素固定層に転写されて、受像材料108に画像が得られることになる。
【0055】
さらに、一対の無端ベルト122、124に対して材料供給方向下流側には、剥離爪128が配置されており、この剥離爪128が一対の無端ベルト122、124間で挟持搬送される感光材料16と受像材料108のうち、感光材料16の先端部のみに係合し、一対の無端ベルト122、124間より突出したこの感光材料16の先端部を受像材料108から剥離させることができる。
【0056】
剥離爪128の左方には感材排出ローラ148が配置されており、剥離爪128に案内されながら左方へ移動される感光材料16を、更に廃棄感光材料収容部150側へ搬送し得るようになっている。
【0057】
この廃棄感光材料収容部150は、感光材料16が巻き付けられるドラム152及び、このドラム152に一部が巻き掛けられているベルト154を有している。さらに、このベルト154は複数のローラ156に巻き掛けられており、これらローラ156の回転によって、ベルト154が廻され、これに伴ってドラム152が回転するようになっている。
【0058】
従って、ローラ156の回転によりベルト154が廻された状態で、感光材料16が送り込まれると、感光材料16がドラム152の周りに集積できるようになっている。
【0059】
他方、図1に示される如く、一対の無端ベルト122、124の下方から左方に向かって受像材料108を搬送し得るように受材排出ローラ162、164、166、168、170が順に配置されており、一対の無端ベルト122、124から排出された受像材料108は、これら受材排出ローラ162、164、166、168、170によって搬送されて、トレイ172へ排出されることになる。
【0060】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
まず、スキャナ部SCNにおける、原稿画像の読取制御について、説明する。
【0061】
プラテンガラス202面上に原稿を載置し、押さえカバー204を閉じ、操作/表示パネルのキー操作によって読取開始が指示されると、スキャニングが開始される。このスキャニングでは、CCDラインセンサ230のダイナミックレンジを最小濃度域が確実に読み取ることができ、かつ飽和しないように調整されている。
【0062】
上記調整後、反射原稿の場合は反射原稿用光源ユニット210を点灯し、第1のキャリッジ214及び第2のキャリッジ220を同期させて動作を開始する。また、透過原稿の場合は透過原稿用光源ユニット408を点灯し、第1のキャリッジ214及び第2のキャリッジ220を同期させて動作を開始する。
【0063】
このとき、第1のキャリッジ214の搬送速度V1 と、第2のキャリッジ220の搬送速度V2 との関係は、V1 =2V2 である。これを維持することによって、原稿画像面からCCDラインセンサ230の受光面までの光路長を常に一定に維持することができる。
【0064】
画像データは、パソコン等のRAMメモリやハードディスクに記録され、所定の画像処理が施された後、プリンタ部PRTへ送られる。
【0065】
ここで、ハロゲンランプ404は主走査方向に長く、この長手方向に沿った発光量にむらがあると、これが直接CCDラインセンサ230の像読取むらの原因となる。
【0066】
そこで、本実施の形態では、このハロゲンランプ404から発光した光を制限し、ハロゲンランプ404の長手方向に生じているむらを予め排除するようにしている。
【0067】
すなわち、ハロゲンランプ404の光量の多い部分と少ない部分とを予め測定しておく。次に、各配光制限板412に対応する領域毎の光量平均値Lave(1)〜Lave(N)を演算し、この各平均値Lave(1)〜Lave(N)に基づいて、配光制限板412の配置又は非配置を決定する。なお、Nは履こう制限板412の数であり、本実施の形態では、N=5となる。また、必要に応じて、配光制限板412の挿入状態の角度(当該平面鏡部410からの反射光を全部遮蔽するか、一部を原稿に案内するか)を設定する。
【0068】
配光制限板412の配置手順は、配光制限板412の一方の平板部412Aをスリット孔414へ挿入すると共に、平板部412Bをリレクタ406の外側面から突出したフランジ415にビス417によって固定して、保持する。
【0069】
これにより、図3に示される如く、配光制限板412のリフレクタ406内側に位置する平板部412Aによって、平面鏡部410からの反射光が遮蔽され、原稿へ到達する光を減光することができる。
【0070】
このような配光制限板412をハロゲンランプ404の長手方向に沿って、ハロゲンランプ404の光量に応じた配置することにより、ハロゲンランプ404の長手方向にわたって均一の光量を得ることができる。このため、CCDラインセンサ230による画像読取むらを防止することができ、精度よく画像データを得ることができる。
【0071】
なお、本実施の形態では、配光制限板412をハロゲンランプ404の長手方向に沿って5個配列したが、この数は多ければ多いほど細かい制御が可能である。しかし、逆に光量制御のための作業が煩雑となるため、これらを考慮して個数を決定する必要がある。また、1つの領域に1個の配光制限板412としたが、複数の配光制限板412を異なる平面鏡部410の対応させてもよい。
【0072】
さらに、配光制限板412は、全て同一形状としたが、リフレクタ406の内部に挿入される平板部230に大小の孔を設けたり、先端部を櫛型や鋸型にカットしたり、それぞれに最適な加工を施してもよい。また、大小の孔を設けると共にこの孔に対応して可動シャッタを設け、このシャッタの開放度合いで制限する光量を制御してもよい。なお、このシャッタの開放は機械的であってもよいし、液晶シャッタ等を用いて電気的に透過率を変更できるようにしてもよい。
【0073】
また、本実施の形態の説明において、配光制限板412を不透明な部材として考えたが、一部の光を透過する部材(透過率1%以上99%未満)を用いてもよい。
【0074】
さらに、本実施の形態では、配光制限板412を透過原稿用光源ユニット408のリフレクタ406に適用した例を挙げたが、反射原稿用光源ユニット210のリフレクタに適用することも可能である。
【0075】
次に、プリンタ部PRTの動作を説明する。
感材マガジン14がセットされた後には、ニップローラ18が作動され、感光材料16がニップローラ18によって引き出される。感光材料16が所定長さ引き出されると、カッタ20が作動して、感光材料16が所定長さに切断されると共に、その感光(露光)面を左方へ向けた状態で露光部22へ搬送される。そして、この感光材料16の露光部22の通過と同時に露光装置38が作動し、露光422に位置する感光材料16へ画像が走査露光される。露光装置38には、前述したスキャナSCN部で読み取った画像データがパソコンで画像処理されて入力されており、この入力されたデータに基づいて光源の光量が制御され、画像が走査露光される。光源としては、レーザ(半導体レーザ)を用いる場合には、デューティ制御によって光量が制御されたレーザビームの光軸を振り子の如く往復移動させることにより主走査を行い、感光材料16の移動を副走査とすればよい。
【0076】
また、光源として、LED等の主走査方向に配列してLEDアレイを用いる場合には、LED光源を電流又は電圧制御して光量を制御し、1主走査を同時期に行うようにすればよい。
【0077】
露光が終了すると、露光後の感光材料16は、水塗布部50に送られる。水塗布部50において画像形成用溶媒としての水が塗布された感光材料16は、搬送ローラ34によって熱現像転写部120の一対の無端ベルト122、124間へ送り込まれる。
【0078】
他方、感光材料16へ走査露光されるに伴って、受像材料108も受材マガジン106からニップローラ110によって引き出されて搬送される。受像材料108が所定長さ引き出されると、カッタ112が作動して受像材料108が所定長さに切断される。
【0079】
カッタ112の作動後は、切断された受像材料108がガイド板によって案内されながら搬送ローラ132、134、136、138によって搬送される。受像材料108の先端部が搬送ローラ138によって挟持されると、受像材料108は熱現像転写部120の直前で待機状態となる。
【0080】
そして、前述のように感光材料16が搬送ローラ34によって一対の無端ベルト122、124間へ送り込まれるのに伴って、受像材料108の搬送が再開されて、一対の無端ベルト122、124間へ受像材料108が感光材料16と一体的に送り込まれる。
【0081】
この結果、感光材料16と受像材料108が重ねられ、感光材料16と受像材料108とが加熱板126により加熱されつつ挟持搬送されて、熱現像転写を行って画像を受像材料108に形成する。
【0082】
さらに、一対の無端ベルト122、124からこれらが排出されると、受像材料108よりも所定長さ先行して搬送される感光材料16の先端部に剥離爪128が係合し、感光材料16の先端部を受像材料108から剥離する。この感光材料16は、さらに感材排出ローラ148によって搬送され、廃棄感光材料収容部150内に集積される。この際、感光材料16はすぐに乾燥するので、感光材料16を乾燥させる為に、ヒータ類をさらに設ける必要がなくなる。
【0083】
一方、感光材料16と分離された受像材料108は、受材排出ローラ162、164、166、168、170によって搬送され、トレイ172へ排出される。
【0084】
そして、複数枚の画像記録処理を実施する場合には、以上の工程が順次連続して行なわれる。
【0085】
このように、一対の無端ベルト122、124に挟まれて熱現像転写処理されて所定の画像が形成(記録)された受像材料108は、一対の無端ベルト122、124から排出された後に、複数の受材排出ローラ162、164、166、168、170によって挟持搬送されて装置外のトレイ172へ排出される。
(変形例)
図5には、本発明の変形例が示されている。なお、上記実施の形態で説明した構成と同一の構成部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0086】
この変形例では、配光制限板412をビス417で固定したフランジ415の代わりに蝶番415を適用した点が特徴となっている。この蝶番415の軸を中心に配光制限板412を図5の想像線位置に回転することにより、対応する平面鏡部410からの反射光の一部を原稿へ案内することが可能となる(図5の斜線で示す領域参照)。
【0087】
また、蝶番415は、所望の回転位置で図示しない保持手段により保持可能となっている。なお、保持手段としては、蝶番415の回転摩擦係数を大きくしたり、所望の回転位置でビス止めすることが考えられるが、このような手段に限定されるものではなく、所望の回転位置を保持することができればよい。また、蝶番415ではなく、比較的軟弱で可塑性を有する金属や樹脂板でリフレクタ406と配光制限板412とを連結してもよい。
【0088】
ここで、図5に示される如く、配光制限板412のリフレクタ406の内側に位置する平板部412Aがほぼ立設された状態(図5の実線状態)では、2番目の平面鏡部410から原稿へ至る光束のほとんどを制限することができる。すなわち、複数個の平面鏡部(本実施の形態では、左右対照に5対の平面鏡部)410の内の1つを遮蔽することにより、ハロゲンランプ404の全光量の反射光量分のさらに1 /10 の光量のみを制限することができる。
【0089】
また、配光制限板412を蝶番416の回転軸を中心に図3の時計周り方向へ回転させることにより(図5の想像線位置参照)、2番目の平面鏡部410からの反射光の一部を原稿に案内することができ、微調整を行うことができる。
【0090】
【発明の効果】
以上説明した如く請求項1に記載の発明では、スリット光の長手方向の光量変化を微調整することができ、固体撮像装置による読取精度を向上することができるという優れた効果を有する。
【0091】
また、請求項2又は請求項3に記載の発明では、配光制限部材をさらに回転可能とし、この配光制限部材に対応する平面鏡部又は曲面鏡部による原稿への光をさらに細かく調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像読取/記録装置の概略全体構成図である。
【図2】スキャナ部の上部を示す斜視図である。
【図3】透過原稿用光源ユニットの拡大図である。
【図4】透過原稿用光源ユニットの一部を示す斜視図である。
【図5】本発明の変形例に係る透過原稿用光源ユニットの拡大図である。
【符号の説明】
10 画像読取/記録装置
SCN スキャナ部
PRT プリンタ部
202 プラテンガラス
210 反射原稿用光源ユニット
214 第1のキャリッジ
220 第2のキャリッジ
230 CCDラインセンサ(固体撮像素子)
404 ハロゲンランプ(光源)
406 リフレクタ
408 透過原稿用光源ユニット(照明ユニット)
410 平面鏡部
412 配光制限板(配光制限部材)
414 スリット孔
415 蝶番

Claims (3)

  1. 棒状光源からの光を原稿上に走査し、この原稿を固体撮像素子で読取る画像読取装置であって、
    前記光源から直接原稿へ照射されない光を反射させて再度原稿上へ照射するように前記光源に対向して、その周りに配設された複数の平面鏡部又は曲面鏡部より成るリフレクタと、
    該リフレクタの複数の平面鏡部又は曲面鏡部の境界部に設けられたスリット孔から挿通され、該リフレクタの複数の平面鏡部又は曲面鏡部の内の少なくとも1つに対向して配設された、前記平面鏡部又は曲面鏡部により反射された反射光の原稿への照射を制限するための配光制限部材とを備え、
    前記配光制限部材は、前記光源の長手方向において複数個に分割され、前記平面鏡部又は曲面鏡部に対する配設位置が各々調整可能とされたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記複数個に分割された配光制限部材は各々、前記光源の長手方向に直交する方向に、前記リフレクタの前記平面鏡部又は曲面鏡部に対する配設位置が調整可能であることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記複数個に分割された配光制限部材は各々、前記リフレクタの前記平面鏡部又は曲面鏡部に対する配設角度が調整可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像読取装置。
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