JP2953881B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2953881B2
JP2953881B2 JP24973092A JP24973092A JP2953881B2 JP 2953881 B2 JP2953881 B2 JP 2953881B2 JP 24973092 A JP24973092 A JP 24973092A JP 24973092 A JP24973092 A JP 24973092A JP 2953881 B2 JP2953881 B2 JP 2953881B2
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スリット走査露光によ
って原稿画像の複写画像を得るカラー画像形成装置であ
って、形成画像の変倍率によらず、色再現性に優れた高
画質画像を得ることができる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー複写装置や各種のカラープリンタ
等の画像形成装置においては、対象とする原稿画像とし
ては通常印刷物等の反射原稿が主であった。ところが、
近年の画像情報記録の多様化に伴い、印刷物、写真等の
反射原稿以外にスライド、プルーフ、マイクロフィルム
等の透過原稿の画像を読み取って、感光材料に記録する
ことができる画像形成装置が実用化されている。反射原
稿と透過原稿との両方が使用可能な画像形成装置におい
ては、透過原稿による画像形成のための露光光学系を形
成するフィルム走査ユニットが画像形成装置に装填さ
れ、ユーザは原稿種や透過原稿のサイズに応じた露光光
学系を選択して、感光材料への画像露光を行う。
【0003】このような画像形成装置において、通常の
反射原稿の画像露光は、一次元方向に延在する読取光を
射出する走査子、複数のミラー、調光用の色フィルタや
絞り、結像レンズ等が組み合わされて構成される、画像
形成装置本体の露光光学系によって行われる。画像形成
装置本体の露光光学系(以下、本体露光系とする)によ
る画像露光は、走査子を前記一次元方向と略直交する方
向に移動することによって、原稿台上に載置された反射
原稿をスリット状の読取光によって2次元的に走査す
る。反射原稿からのスリット状の反射光は、複数のミラ
ーによって所定の光路を進行し、色フィルタや絞りによ
って色や光量、結像レンズによって結像位置や倍率等を
調光され、走査子の移動方向に対応する方向に所定速度
(反射原稿の画像形成に応じて設定)で移動する感光材
料上の画像露光位置に入射・結像して、感光材料を露光
する。
【0004】また、透過原稿、特に135サイズのスラ
イド等の小型の透過原稿を用いた画像形成を行う透過原
稿用ユニットとして、特開平2−242246号公報に
開示されるような投影タイプの露光光学系を有するフィ
ルム走査ユニットが知られている。この投影タイプのフ
ィルム走査ユニットは、前述の画像形成装置本体の所定
の部分に装填されてるものであり、投影用光源、調光用
の色フィルタ、光量調整用のNDフィルタ、透過原稿を
保持して移動(走査)する原稿ホルダ、透過原稿の透過
光を規制するスリット、拡大用のズームレンズ、光路調
整用のミラー等を有するものである。
【0005】このようなフィルム走査ユニットによる透
過原稿の画像形成は、投影光源より射出され、色フィル
タおよびNDフィルタ等によって色および光量を調整さ
れた投影光を原稿ホルダに保持された透過原稿に入射
し、透過原稿を透過した透過光を所定のスリットに入射
して、一次元方向に延在するスリット光とする。ここ
で、原稿ホルダはスリット光の延在する一次元方向と略
直交する方向に走査移動するので、結果的に透過原稿は
スリット走査されたのと同様になる。
【0006】スリットを通過した投影光は、ズームレン
ズによって例えば200〜850%設定倍率に拡大され
て、本体露光系の光路に挿入自在のミラーによって前述
の反射原稿からの反射光と光路を一致されて、反射原稿
による画像形成と同様に、透過原稿(原稿ホルダ)の移
動方向に対応する方向に所定速度(透過原稿の画像形成
に応じた速度)で移動する感光材料上に結像して、感光
材料を露光する。
【0007】ところで、反射原稿あるいは透過原稿を原
稿として用いスリット走査露光を行う画像形成装置にお
いては、形成画像のサイズを原稿画像に対して拡大ある
いは縮小した、いわゆる変倍率での画像形成が可能なよ
うに行われる。スリット走査露光においては、読取光
(スリット)の延在方向の変倍率は結像レンズの位置を
移動して、焦点距離を調整することによって行われる。
【0008】一方、走査方向の変倍率は走査速度を変更
することによって、つまり、本体露光系では走査子の移
動速度を変更し、フィルム走査ユニットでは原稿(原稿
ホルダ)の移動速度を変更することによって、走査方向
の変倍率を実現する。通常、感光材料は変倍率によらず
所定の速度で搬送されているので、同サイズ(100
%)の画像形成は走査速度と感光材料の搬送速度を同一
にして行われ、50%の画像形成は走査速度を感光材料
の搬送速度の2倍とし、200%の画像形成は走査速度
を感光材料の搬送速度の半分とすることによって、それ
ぞれ実現される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここで、変倍率を実現
するために走査速度を変更すると、感光材料の単位面積
あたりの露光時間が走査速度によって変化してしまう。
例えば、本体露光系を用いた反射原稿の画像形成におい
て50〜200%の変率での画像形成が可能な装置で
は、スリット幅が10mmで感光材料の搬送速度が50mm
/秒であった場合には、スリット幅に対応する露光時間
は、100%の画像形成では0.2秒であるので、50
%の画像形成では0.1秒、200%では0.4秒とな
る。
【0010】また、フィルム走査ユニットを用いた透過
原稿の画像形成において200〜850%での画像形成
が可能な装置の場合には、スリット幅が2.5mm、感光
材料搬送速度が20mm/秒であった場合には、スリット
幅に対応する露光時間は、200%の画像形成では0.
25秒、500%の画像形成では0.625秒、さらに
850%の画像形成では1.06秒となる。
【0011】つまり、上記の例においては本体露光系で
はスリット幅に対応する露光時間が0.1〜0.4秒の
間で変化し、フィルム走査ユニットを用いた場合には
0.25〜1.06秒の間で変化する。従って、画像形
成装置全体では露光時間に0.1〜1.06秒もの変化
が生じることになる。
【0012】一方、変倍時には照度も各倍率によって異
なるため、「照度×露光時間」であたえられる露光量は
複雑に変化する。このため、形成画像の濃度が変化して
しまうので、従来の画像形成装置では変倍率に応じて形
成画像の濃度調整を行い、変倍率によらず一定濃度の画
像形成が可能なように構成される。
【0013】ところが、上述した135サイズのスライ
ドと反射原稿との両方からの広範囲な変倍率での画像形
成ができる画像形成装置のように、露光時間に0.1〜
1.06秒もの変化が生じる装置では、露光量に対して
発色濃度が一定にならない、いわゆる相反則不軌が生じ
てしまい、形成画像の変倍率によって形成画像の色味が
変化してしまうという問題が新たに発生している。
【0014】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、変倍率によらず、特に透過原稿と
反射原稿との両方の画像形成を行う広範囲な変倍率での
画像形成が可能な画像形成装置であっても、変倍率によ
らず色再現性に優れた高画質な画像形成を行うことがで
きる画像形成装置を実現することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、原稿と読取光源とを形成画像の変倍率に
応じた速度で相対的に移動することにより、前記移動方
向と略直交する1次元方向に延在する読取光を得、この
読取光を前記移動方向に対応する方向に走査搬送される
感光材料上の所定の位置に結像することにより、前記感
光材料をスリット走査露光する画像形成装置であって、
形成画像の変倍率に応じて走査速度を定め、前記形成画
像の変倍率に応じて予め設定された、標準倍率を基準と
する補正パラメータにしたがって、色フィルタ位置を
調整することにより、前記感光材料に入射する読取光の
色補正を行うことを特徴とする画像形成装置を提供す
る。その際、前記色フィルタ位置は、前記形成画像の変
倍率の最小倍率から最大倍率までの範囲について設定し
た前記色補正パラメータから決定されるのが好ましく、
また、前記画像形成装置は、読取光の色補正を行う他
に、さらに形成画像の変倍率に応じて濃度調整を行うの
が好ましい。
【0016】
【発明の作用】本発明の画像形成装置は、走査速度を変
更することによって(走査方向の)変倍率を実現する画
像形成装置であって、形成画像の標準倍率に対する変倍
率に応じて予め設定された補正パラメータにしたがっ
て、感光材料に入射する読取光の濃度(光量)補正のみ
ならず、色補正をも行うことをその基本構成とする。
【0017】前述のように、原稿の走査速度を変更する
ことによって変倍率を実現する画像形成装置において
は、変倍率に応じて感光材料の露光量が変化してしまう
ため、これを補正するために形成画像の濃度調整が行わ
れている。しかしながら、変倍率による露光時間の変化
が大きい画像形成装置、例えば前述ような通常の反射原
稿のみならず、135サイズのスライド等を原稿として
用いた画像形成が可能な装置のように、露光時間に0.
1〜1.06秒もの変化が生じる場合には相反則不軌が
発生して、変倍率によって色味が変化してしまい、色再
現性の良好な、高画質な画像形成を行うことができな
い。
【0018】これに対し、本発明の画像形成装置は、あ
らかじめ標準倍率を基準とする色補正パラメータを変倍
率に応じて設定しておき、実際の画像形成時には変倍率
に応じて設定されたパラメータに従って色調整用のC
(シアン)、M(マゼンタ)およびY(イエロー)の色
フィルタの光路への挿入量を個々に調整して、形成画像
の変倍率に応じた画像形成濃度(光量)調整のみならず
形成画像の色調整も行う。そのため、本発明の画像形成
装置によれば、変倍率の大きな画像形成であっても、常
に色再現性の良好な高画質な画像形成を行うことができ
る。
【0019】
【実施例】図1に、本発明に係る画像形成装置として、
記録材料に、熱現像工程を必要とし、水等の画像形成溶
媒の存在下で受像層を有する受像材料に画像を転写形成
する感光材料を用いた複写装置の一例を示す。図1に示
す複写装置10は、原稿画像として印刷物写真等の通常
の反射原稿のみならず、135サイズのスライド等の小
型の透過原稿の原稿画像も複写可能な複写装置である。
【0020】このような複写装置10は、基本的にハウ
ジング12の上部に配置される露光装置14と、ハウジ
ング12の側部に配置される感光材料・受像材料供給部
16(以下、供給部16とする)と、ハウジング12の
供給部16の逆側の側部に配置される熱現像転写部18
と、供給部16と熱現像転写部18との間に配置される
水塗布部20と、受像材料の取出トレイ26と、熱現像
転写部18の感光材料搬送下流側に配置される廃棄トレ
イ28と、ハウジング12の上面に配置される複写枚
数、画像形成倍率、色/濃度調整の操作を行う操作パネ
ル22とから構成される。また、図1の複写装置10に
おいては、装置の図中右上部に135サイズのスライド
OS等の小型の透過原稿の画像を複写するための、複写
装置10に着脱自在のフィルム走査ユニット300が装
填される。
【0021】供給部16は、感光材料Aを巻回して収納
する感光材料マガジン32と、受像材料Cを巻回して収
納する受像材料マガジン34とが配置・装填されるもの
で、感光材料マガジン32、受像材料マガジン34共に
ハウジング12の前側面(感光材料A搬送方向に対し垂
直方向図中手前側)に引出し可能に構成される。また、
感光材料マガジン32は、ハウジング12内に収納され
た状態においては、完全に遮光された状態となるように
構成されており、感光材料Aが不用意に露光されること
がないようになっている。
【0022】図示例において、感光材料Aは前述のよう
に熱現像工程を必要とし、水等の画像形成溶媒の存在下
で、受像層を有する受像材料Cに画像を転写形成するも
ので、支持体上に感光性ハロゲン化銀、バインダー、色
素供与性物質、還元剤等を有するものである。なお、図
示例の複写装置10においては、感光材料Aはその感光
面が下面になるように巻回され、感光材料マガジン32
に収納される。受像材料Cは、支持体上に媒染剤を有す
る色素固定材料が塗布されてなるものである。受像材料
Cは、その巾が感光材料Aよりも狭いもので、また、画
像形成面が上側になるように巻回され、受像材料マガジ
ン34に収納されている。
【0023】感光材料マガジン32および受像材料マガ
ジン34の前方にはそれぞれその出口に対応して引出し
ローラ対36および38が配置され、また、その前方に
はそれぞれ感光材料Aおよび受像材料Cを所定の長さに
切断するカッタ40および42が配置される。ここで、
後の熱現像転写後の剥離を容易にするために、受像材料
Cは感光材料Aよりも多少短く切断される。
【0024】感光材料Aに対応する引出しローラ対36
は、カッタ40作動後に感光材料Aの先端部を僅かに挟
持する位置まで逆転し、感光材料Aの先端部が不要に露
光され、かつ劣化することを防止する。また、受像材料
Cに対応する引出しローラ対38は、カッタ42作動後
に受像材料Cの挟持を開放し、受像材料C先端部の損傷
を防止する。カッタ40の後方(以下、後方とは感光材
料Aおよび受像材料Cの搬送方向の下流側とする)に
は、露光部44が、その後方には反転部46が配置され
る。引出しローラ対36に引出され、カッタ40によっ
て所定の長さに切断された感光材料Aは、一旦露光部4
4を通過して反転部46において上下反転された後、再
び露光部44に搬送されて後述の露光装置14あるいは
フィルム走査ユニット300によって露光される。
【0025】露光部44は、搬送ローラ対48および4
9と、この搬送ローラ対48および49間に配置される
感光材料Aの搬送経路および露光位置を規定する露光面
ガラス50と、この露光面ガラス50に感光材料Aを押
圧する押圧板51とから構成される。つまり、感光材料
Aは搬送ローラ対48および49によって搬送されて一
旦露光部44を通過して反転部46に搬送され、また、
反転部46で感光面が上方になるように反転されて再び
露光部44に搬送され、露光面ガラス50および押圧板
51によって挟持されて所定の露光位置に規定されつつ
搬送され、露光装置14(フィルム走査ユニット30
0)によってスリット走査露光される。
【0026】ここで、図示例の複写装置10は、複写す
る原稿種(用いる露光ユニット)に応じて露光時の感光
材料Aの搬送速度は異なるものであり、反射原稿OPを
複写する場合の感光材料Aの搬送速度は50mm/秒、一
方、スライドOSの場合には20mm/秒である。
【0027】反転部46は、感光材料Aの搬送経路を上
下に分岐する分岐ガイド52と、分岐ガイド52におけ
る感光材料Aの搬送経路を規定するフラッパー54と、
搬送ローラ対55および56と、感光材料Aの反転搬送
経路を構成する案内ガイド58とから構成される。感光
材料Aが露光部44を通過して搬送されると、最初フラ
ッパー54は分岐ガイド52の下方の経路に作用して、
感光材料Aを分岐ガイド52の上方の経路に案内する。
分岐ガイド52の上方に搬送された感光材料Aは、案内
ガイド58に案内され、搬送ローラ55および56によ
って上下反転されつつ搬送され、感光面を上方に向けて
再び露光部44に搬送される。この際にはフラッパー5
4は分岐ガイド52の上方の経路に作用し、分岐ガイド
52の下方の経路を開放している。
【0028】このような露光部44の上方、すなわちハ
ウジング12の上部には、原稿画像を50〜200%の
変倍率で感光材料Aにスリット走査露光する露光装置1
4が配置される。複写装置10のハウジング12の上面
には、反射原稿OPを載置するための透明なガラス等の
原稿台60および反射原稿OPを原稿台60に固定する
ための着脱自在な原稿圧板62が配置される。また、4
×5サイズのスライド、スリーブ等の比較的大型の透過
原稿の画像を複写するために、原稿圧板62が取り外さ
れ、原稿台60に載置された透過原稿を照射するための
透過原稿光源ユニットが所定の位置に載置されてもよ
い。
【0029】原稿台60の下方には、反射原稿OPの画
像を複写する際の露光用の光源64と、リフレクタ64
aと、ミラー65と、光源64によって射出された反射
原稿OPからの反射光の走査方向の幅を規制するスリッ
ト63とが一体的に構成された光源ユニットが配置され
る。なお、図示例の複写装置10においては、このスリ
ット63の幅は10mmである。この光源ユニットは、原
稿台60の下面を矢印aで示される走査方向に移動し
て、光源64によって反射原稿OPを照射する。
【0030】光源64より照射され、反射原稿OP(原
稿圧板)に反射された反射光は、次いで2枚のミラー6
6aおよび66bが一体的に構成されてなるミラーユニ
ットに入射し、光路Lを所定の方向に反射される。この
ミラーユニットは前述の光源ユニットと同方向に、1/
2の速度で移動するように構成される。
【0031】光路Lのミラーユニット後方には、露光
量、光質および焦点調整用の可変絞り67およびレンズ
ユニット68が配置される。図2に可変絞り67および
レンズユニット68の一例を示す。可変絞り67は、基
本的に、開口部200を有する板カム194と、一対の
絞り板196,198とから構成され、板カム194に
よって絞り板196と198とを接離して開口部200
の開口量を調整することにより、光路Lを進行してきた
反射光の通過光量を調整する。
【0032】板カム194にはラック206が形成さ
れ、このラック206にはギヤ208,210を介して
ステッピングモータ212が噛合される。そのため、板
カム194はステッピングモータ212が時計方向に回
転することにより図中右方向に移動し、ステッピングモ
ータ212が反時計方向に回転することにより図中左方
向に移動するように構成される。また、板カム194に
は、傾斜溝202a,202bおよび204a,204
bが形成され、この各傾斜溝には、それぞれ、絞り板1
96のピン196a,196bおよび絞り板198のピ
ン198aおよび198bが挿入される。
【0033】絞り板196および198は、図示しない
手段で左右方向には固定され、ステッピングモータ21
2の回転により、板カム194が図中左右方向に移動す
ることにより、絞り板196および198は傾斜溝20
2a,202b,204aおよび204bに沿って上下
方向に移動し、光路Lへの挿入量が変化して絞り量が決
まる。
【0034】可変絞り67によって通過光量が調整さ
れ、光路Lを進行する反射光は、次いでレンズユニット
68に入射する。レンズユニット68は、反射原稿OP
の反射光を感光材料A上に結像するための結像レンズ
と、調光用の色フィルタとを組合せたもので、光路L前
方より結像レンズとしてのレンズ前群220、第1色フ
ィルタ板222、固定絞り224、第2色フィルタ22
6、レンズ後群228が配置されて構成される。
【0035】第1および第2色フィルタ板222,22
6は、例えば透明なガラス板からなり、中央部は透明で
両側にそれぞれ異なる色の色フィルタ膜を蒸着させたも
のであり、図2に示される例においては第1色フィルタ
板222はC(シアン)とY(イエロー)、第2色フィ
ルタ板226はC(シアン)とM(マゼンタ)の色フィ
ルタをそれぞれ有している。このような第1および第2
色フィルタ板222および226は、光路Lへの各色フ
ィルタ挿入量を調整することにより光路Lを進行してき
た反射光を調光するものである。
【0036】第1および第2色フィルタ板222および
226における各色フィルタの光路Lへの挿入量の調整
は、それぞれ、駆動源となるステッピングモータ222
aおよび226aの軸端に設けられた歯車222bおよ
び226bと、この歯車222bおよび226bに噛合
する減速歯車222cおよび226cと、この減速歯車
222cおよび226cとに噛合する、第1および第2
色フィルタ板222および226に設けられたラック2
22dおよび226dにより行なわれる。
【0037】このような可変絞り67およびレンズユニ
ット68には、画像形成条件設定時や色/濃度調整(マ
ニュアルでの色および/または濃度調整)、後述するイ
メージセンサ72の測定結果に基づいて、可変絞り67
による通過光量の調整および各色フィルタ板Y,M,C
による光質(各色フィルタの通過光量)の調整を行うた
め絞りD、色フィルタY,M,Cの挿入量(Y,M,
C)の調整を行うと共に、設定された画像形成条件(反
射原稿OP複写の初期設定条件)を記憶し、主電源on
の際等にこの条件に応じて各フィルタを光路Lに所定量
挿入する調整装置76が接続される。この調整装置76
は操作パネル22に接続され、可変絞り67やレンズユ
ニット68を用いた画像形成条件設定や色/濃度調整
は、この操作パネル22によって行われる。
【0038】また、可変絞り67は、変倍率(50〜2
00%)に応じても濃度調整を行い、例えば、変倍率1
00%の複写(画像形成)を基準として、変倍率50%
の複写の際には−5cc(1ccはlogEで0.01
に相当する)絞りを調整し、また、変倍率200%の画
像形成の場合にも−5cc絞りを調整する。さらに、レ
ンズユニット68は相反則不軌を考慮に入れ、変倍率に
応じて各色フィルタの挿入量の調整を行ってもよい。こ
の点については、後に詳述する。
【0039】光路Lのレンズユニット68の後方には、
反射光を所定の方向に反射するミラー70a,70bお
よび70cが配置される。光路Lを進行してきた反射光
は、これらの各ミラーに所定の方向に反射されて光路L
を進行し、露光部44の所定位置において走査搬送され
る感光材料A上に結像し、感光材料Aを露光する。ここ
で、ミラー70bは選択された露光光学系(原稿の種
類)に応じて移動可能に構成されるものであり、露光装
置14を使用した画像形成(反射原稿および大きめの透
過原稿の複写)では図1実線で示される位置に配置さ
れ、フィルム走査ユニット300を使用する画像形成
(小型透過原稿の複写)では、図1中点線で示される位
置に移動する。
【0040】ミラー70cの後方には、反射光の光路
を、露光部44側とイメージセンサ72側とに切り替え
る移動ミラー74が配置される。移動ミラー74は、通
常の露光時には公知の手段にて移動され、光路Lから退
避した状態となっているが、ホワイトバランスの調整
や、プレスキャンの際には、図示位置に移動して光路L
に挿入され、反射光をイメージセンサ72に反射する。
イメージセンサ72は、ホワイトバランスの調整、プレ
スキャン時に反射光の光量および光質を測定するもの
で、赤色(R)センサ、緑色(G)センサ、青色(B)
センサを内蔵している。ここで、センサは各色1個でも
よいが、各色につきそれぞれ2種の波長の光強度を測定
する計6個の光センサを用いてもよい。
【0041】露光部44において露光装置14による露
光を終了した感光材料Aは、反転部80で感光面を下方
に向けるように反転され、搬送ローラ対82および案内
ローラ84によって水塗布部20に搬送される。水塗布
部20は、露光を終了した感光材料Aに画像形成溶媒と
しての水を塗布するものである。
【0042】図3に水塗布部20の一例を示す。図3に
示す水塗布部20は塗布タンク86と、塗布タンク86
の前に配置される搬送ローラ対88と、後に配置される
スクイズローラ対90と、水の補充タンク92とを有す
るものである。
【0043】また、図示例においては塗布タンク86に
対向して感光材料Aの搬送ガイド94が配置される。反
転部80から搬送された感光材料Aは、搬送ローラ対8
8にて塗布タンク86に搬入され、塗布タンク86と搬
送ガイド94との間を搬送されつつ画像形成溶媒である
水を塗布され、スクイズローラ対90によって余分な水
を除去されつつ次工程に搬送される。
【0044】塗布タンク86には、ポンプ96およびフ
ィルタ98を有する供給ライン100が接続され、補充
タンク92から水が供給される。また、塗布タンク86
の底部には電磁弁102を有する排出ライン104が接
続され、通常は閉じている電磁弁102を開放すること
により、塗布タンク86に充填された水を補充タンク9
2に排出する。さらに塗布タンク86にはオーバーフロ
ーライン106が接続され、塗布タンク86内の余分な
水を補充タンク92に排出する。なお、排出ライン10
4、オーバーフローライン106共に、補充タンク92
側の端部は水槽部108に連通され、フィルタ110を
介して補充タンク92に水を排出するように構成され
る。
【0045】なお、本発明における画像形成溶媒は水に
限定されるものではなく、水と、メタノール、DMF、
アセトン、イソブチルケトン等の低沸点溶媒との混合物
であってもよい。また、補充タンク92には、画像形成
溶媒のみならず、消泡剤が配されるのが好ましい。
【0046】水塗布部20の後方には、熱現像転写部1
8が配置される。一方、供給部の受像材料マガジン34
から引出され、カッタ42にて所定長に切断された受像
材料Cは、搬送ローラ対112にて搬送されて、熱現像
転写部18に搬送される。
【0047】熱現像転写部18の入口には、貼り合せロ
ーラ114が配置され、水塗布された感光材料Aと搬送
されてきた受像材料Cとを貼り合せる。ここで、感光材
料Aと受像材料Cとは感光材料Aが5mm程度前方にな
るように貼り合せられる。なお、受像材料Cの搬送経路
の貼り合せローラ114の前方にはレジストローラ対1
16が配置され、図示しないセンサにて受像材料Cの位
置を検出し、感光材料Aと受像材料Cとを所定の位置に
貼り合せるように構成される。
【0048】熱現像転写部18は、加熱源であるハロゲ
ンランプ118aおよび118bを内包する加熱ドラム
118と、この加熱ドラム118の外周面に巻き付けら
れ、4つのベルト支持ローラ120a,120b,12
0cおよび120dに張架される無端ベルト122とで
構成され、感光材料Aと受像材料Cとを貼り合せた状態
で加熱する。この加熱により、前述の露光部44で露光
されて形成された感光材料Aの潜像が現像されると共
に、受像材料Cに転写され、発色する。
【0049】なお、加熱用のハロゲンランプ118aお
よび118bは、一方は400W程度の出力、もう一方
は800W程度の出力とされ、加熱ドラム118を所定
の温度(78℃前後)に昇温する際には両方のランプに
よって加熱ドラム118を加熱し、通常の運転時には8
00Wのハロゲンランプ1個によって加熱ドラム118
を加熱するように構成される。
【0050】このような熱現像転写部18には、感光材
料Aを受像材料Cより剥離して、廃棄トレイ28に搬送
する第1剥離爪124および案内ローラ126と、加熱
ドラム118から受像材料Cを剥離し、取出トレイ26
に搬送する第2剥離爪128および案内ローラ130が
配置される。
【0051】加熱ドラム118と無端ベルト122とに
よって加熱転写された感光材料Aと受像材料Cは、最初
に第1剥離爪124にて感光材料Aが剥離され、この感
光材料Aは案内ローラ126によって廃棄トレイ28方
向に搬送され、搬送ローラ対132によって廃棄トレイ
28に搬送される。一方、加熱ドラム118に残った受
像材料Cは、加熱ドラム118がさらに回転することに
より第2剥離爪128によって加熱ドラム118から剥
離され、案内ローラ130によって取出トレイ26方面
に搬送され、搬送ガイド151および152とによって
案内されつつ、搬送ローラ対134、135および13
6によって取出トレイ26に搬送される。
【0052】図示例の複写装置10においては、ハウジ
ング12図中右上方には、135サイズのスライドOS
等の小型の透過原稿の画像を複写するためのフィルム走
査ユニット300が着脱自在に装填される。フィルム走
査ユニット300は、スライドOSを走査して感光材料
Aに拡大投影することにより、スライドOSの画像を2
00〜850%に拡大して感光材料Aに複写するもので
あって、ハウジング302内に、光路Lsに添って、光
源304、リフレクタ306、防熱フィルタ308とが
一体的に構成されてなる光源部と、色および濃度調整を
行うフィルタ部310と、スライドOSを所定位置に保
持して走査する走査手段316と、スリット330と、
ズームレンズ318とが配備されて構成される。
【0053】このようなフィルム走査ユニット300に
おいては、光源304より射出された照射光の色および
光量をフィルタ部310で調整して、走査手段316に
保持されるスライドOSに入射し、その透過光をスリッ
ト330を通過させる。ここで、スライドOSは複写画
像の変倍率に応じた走査速度で複写装置10本体の感光
材料A搬送方向と同方向に移動しているので、結果的に
スライドOSは前記照射光によってスリット走査された
状態となる。スリット330を通過した透過光は、ズー
ムレンズ318によって設定された変倍率に応じて拡大
され、ミラー70dによって反射されて反射原稿OPの
反射光と光路を一致され、所定速度(図示例では20mm
/秒)で前記走査方向に搬送される感光材料A上に結像
して、感光材料Aを走査露光する。
【0054】スライドOSを照射する照射光を射出する
光源304は、ハロゲンランプ、フラッシュランプなど
のカラー用光源であれば各種のものが利用可能である。
リフレクタ306は光源304からの読取光をスライド
OS側に反射するもので、凹面反射鏡などから構成され
る。また、防熱フィルタ308は、光源304から放射
される光の中に含まれる熱線等を吸収し、露光に必要な
可視光だけを透過するものである。
【0055】フィルタ部310は、本発明の特徴的な部
材であって、Y(イエロー)フィルタ310Y、M(マ
ゼンタ)フィルタ310M、C(シアン)フィルタ31
0Cの3枚の色フィルタ板およびNDフィルタ310D
(図4参照)と、各フィルタを光源304から射出され
た照射光の光路に所定量挿入する調整装置320とから
構成される。また、調整装置320は操作パネル22に
連結され、スライドOSの色および濃度の調整操作は、
基本的に操作パネル22によって行われる。本発明の画
像形成装置にかかる複写装置10においては、スライド
OSの複写を行う際に、通常の色および濃度の補正、お
よび変倍率に応じたNDフィルタ310Dによる濃度
(光量)調整に加え、変倍率に応じて各色フィルタの調
整が行われ、露光時間の変化による相反則不軌を加味し
た形成画像の色補正が行われる。
【0056】図4にフィルタ部310の構成を概念的に
示す。前述のように、フィルタ部310はYフィルタ3
10Y、Mフィルタ310M、Cフィルタ310Cの3
種の色フィルタ、およびNDフィルタ310Dと、各フ
ィルタを照射光の光路に挿入する調整装置320とから
構成され、各色フィルタを図4矢印x方向に移動するこ
とにより色フィルタの光路への挿入量を調整して、照射
光の色および光量、つまり形成画像(スライドOSの複
写画像)の色および濃度の調整を行なう。
【0057】各フィルタはそれぞれのフィルタを矢印x
方向に移動する駆動装置350Y、350M、350C
および350Dに固定され、それぞれの駆動装置350
には、駆動源であるパルスモータ352Y、352M、
352Cおよび352Dが係合されている。また、各パ
ルスモータ352は、その駆動を制御する制御装置35
4に接続され、制御装置は操作パネル22に接続され
る。駆動装置350には特に限定はなく、ラックアンド
ピニオン、ねじ伝動装置等の公知の駆動手段がいずれも
利用可能である。図示例においては、各色フィルタ移動
の駆動源としてパルスモータ352を用いているので、
各色フィルタの照射光の光路への挿入量は、パルスモー
タ352から出力されるパルス数によって管理・制御さ
れる。
【0058】図示例の複写装置10においては、設定さ
れた画像形成条件やマニュアル等での色および濃度調整
と、変倍率に応じた濃度調整のみならず、制御装置35
4は変倍率に応じてあらかじめ設定された補正パラメー
タにしたがって、光源304からの照射光光路への各色
フィルタの挿入量の調整を行って、感光材料Aに入射す
るスライドOSの透過光の色補正を行う。
【0059】前述のように、スリット走査露光による画
像形成装置においては、原稿の走査速度を調整すること
によって副走査方向の変倍率を実現するものであり、図
示例のフィルム走査ユニット300においては、後述す
る走査装置316によるスライドOSの移動速度(走査
速度)を変更することによってこれを実現する。ところ
が、変倍率に応じて走査速度を変更すると、変倍率に応
じてスリット幅に対応する露光時間が変化する。例え
ば、スリット330のスリット幅が2.5mmであった場
合には、感光材料搬送速度が20mm/秒であるので、ス
リット幅に対応する露光時間は、200%の画像形成で
は0.25秒、500%の画像形成では0.625秒、
さらに850%の画像形成では1.06秒となる。
【0060】そのため、従来の画像形成装置では複写
(形成)画像の変倍率に応じて画像濃度調整を行ってい
るが、露光時間の変化が大きい場合にはいわゆる相反則
不軌が生じて、変倍率によって形成画像の色味が変化し
てしまう。つまり、図5の形成画像濃度DとlogEと
の関係を示すグラフの一例に示されるように、露光時間
が0.25秒(200%)から1.06秒(850%)
まで変化した場合におけるlogEの変化は、Yが0.
07、Mが0.11、Cが0.13と3色とも異なって
おり、単に濃度を調整しただけでは形成画像の色味が変
倍率に応じて変化してしまう。
【0061】これに対し、本発明の画像形成装置にかか
る複写装置10においては、変倍率に応じてあらかじめ
設定された補正パラメータにしたがって、光源304か
らの照射光光路への各色フィルタの挿入量の調整を行っ
て、感光材料Aに入射するスライドOSの透過光の色補
正を行うことにより、変倍率によらず良好な色再現性を
有する高画質な画像形成が可能となる。
【0062】以下、具体的に説明する。図6に、前述の
例における変倍率に対する各色の露光量[100×Δl
ogE=cc]の変化を示す。なお、図6に示される線
300は、フィルム走査ユニット300の光源系全体の
露光量変化、つまり感光材料Aの要因を含まない装置と
しての濃度変化である。本発明の画像形成装置にかかる
複写装置10においては、制御装置354はこの露光量
変化に応じてYフィルタ310Y、Mフィルタ310
M、およびCフィルタ310Cの3種の色フィルタの照
射光光路への挿入量を調整するものであり、例えば、変
倍率200%を基準(標準的な原稿が適正に仕上る条
件)とした際に、変倍率400%の画像形成であれば、
変倍率200%に対して、さらにYフィルタ310Yを
8cc、Mフィルタ310Mを5cc、Cフィルタ31
0Cを4cc、変倍率600%の画像形成であれば、変
倍率200%に対して、さらにYフィルタ310Yを1
1cc、Mフィルタ310Mを7cc、Cフィルタ31
0Cを5cc、変倍率850%画像形成であれば、変倍
率200%に対して、さらにYフィルタ310Yを6c
c、Mフィルタ310Mを2cc、Cフィルタ310C
を0cc、それぞれ光源304からの照射光の光路に挿
入すればよい。
【0063】前述のように、調整装置320における各
色フィルタの照射光の光路への挿入量は、パルスモータ
352から出力されるパルス数によって管理・制御され
るので、制御装置354は各色フィルタの調整量に応じ
たパルス数各パルスモータ352を駆動して、各色フィ
ルタの挿入量を調整する。
【0064】図7に、各フィルタの挿入量(濃度)とパ
ルスモータ352Y、352Mおよび352Cの駆動パ
ルス数との関係の一例を示す。図7に示される例におい
ては、標準的な原稿が適正に仕上がるように調整された
基準倍率、すなわち変倍率に対応する色調整のためのフ
ィルタ挿入が0ccである倍率200%における各フィ
ルタの挿入のパスル数は、それぞれ、Yフィルタ310
Yを移動するパルスモータ352Yが296パルス、M
フィルタ310Mを移動するパルスモータ352Mが3
00パスル、Cフィルタ310Cを移動するパルスモー
タ352Cが323パルスである。
【0065】ここで、変倍率600%の画像形成では、
前述のように、さらにYフィルタ310Yを11cc、
Mフィルタ310Mを7cc、Cフィルタ310Cを5
cc挿入するので、各パスルモータをそれぞれの色フィ
ルタの挿入分に相当する量駆動するものであり、具体的
には、Yフィルタ310Yを移動するパルスモータ35
2Yを13パルス駆動して309パルスに、Mフィルタ
310Mを移動するパルスモータ352Mを10パスル
駆動して310パルスに、Cフィルタ310Cを移動す
るパルスモータ352Cを7パルス駆動して330パル
スとする。
【0066】フィルタ部310で色および光量(濃度)
を調整された読取光は、拡散ガラス312に入射する。
拡散ガラス312は、フィルタ部310で色補正および
光量調整された光束を拡散・混合し、色ムラや照明ムラ
のない一様な光とする。
【0067】走査手段316は、スライドOSを所定の
位置に保持して、露光部44における感光材料Aの搬送
に同期して移動することにより、スライドOSを走査す
るものであり、スライドOSを位置決めして装着するた
めのスキャンテーブル314と、スキャンテーブル31
4の下部に取り付けられた送りナット324と、送りナ
ット324と螺合する送りねじ326と、送りねじ32
6を回転駆動するモータ(駆動源)328とから構成さ
れる。
【0068】ここで、モータ328により送りねじ32
6が回転されると送りナット324とともにスキャンテ
ーブル314が移動し、スキャンテーブル314に装着
されたスライドOSが移動する。その移動速度は、感光
材料Aの搬送速度を1とし、フィルム走査ユニット30
0による複写倍率をnとすると1/nとなる。スキャン
テーブル314にはスライドOSの位置決め装着手段
(図示せず)が設けられるが、少なくともスライドOS
の画像部分は透明部材で構成されているか、あるいは開
口されている必要がある。
【0069】スライドOSの近傍には、スライドOSの
移動方向とほぼ90°で交差するスリット330が設け
られる。このため、前述の露光装置14における原稿O
Pの走査と同様に、フィルム走査ユニット300でも露
光部44で感光材料Aにスリット走査露光を行うことが
できる。
【0070】ズームレンズ318は、スリット330を
通過したスライドOSの透過光を200%〜850%に
拡大して露光部44の露光位置に結像する。
【0071】ズームレンズ318を通過したスライドO
Sの透過光は、フィルム走査ユニット300に形成され
る開口332を通過して、ミラー70dによって光路を
約90°偏向されて、原稿OPからの反射光の光路Lと
光路とを一致されてミラー70cに入射する。なお、フ
ィルム走査ユニット300を用いてスライドOSの画像
を複写する際には、ミラー70bは図中点線で示される
位置に移動しているのは前述のとおりである。
【0072】ミラー70cに入射して下方に反射された
スライドOSの透過光は、原稿OPからの反射光と同様
に、搬送ローラ対48,49によって走査搬送される感
光材料A上の所定の露光位置に結像し、これを露光す
る。ここで、スライドOSは走査手段316により、感
光材料Aの走査搬送速度と同期して、すなわち、投影光
学系の拡大倍率をnとすると、感材搬送速度の1/nの
速度で移動するので、スライドOSが全画像領域に亘っ
て移動することにより、スライドOSの全画像が感光材
料Aに走査露光される。
【0073】以上の例では、色および濃度を調整するフ
ィルタ部310はスライドOSに読取光が入射する前
(上流側)に配備されているが、本発明はこれには限定
されず、フィルタ部310をスライドOSの下流側に配
備して、スライドOSを透過した透過光の色および濃度
を調整するような構成であってもよい。
【0074】以上、本発明の画像形成装置について、ス
リットOSを複写する場合を例に説明したが、本発明は
これ以外にも、露光装置14のように反射原稿OPを複
写する場合にも好適に利用可能である。複写装置10の
本体に配備される露光装置14においては、50〜20
0%の変倍率での複写が可能であり、スリット63の幅
が10mmで感光材料Aの搬送速度が50mm/秒であるの
で、スリット幅に対応する露光時間は、100%の画像
形成では0.2秒であるので、50%の画像形成では
0.1秒、200%では0.4秒となる。
【0075】露光装置14においては、複写画像の変倍
率に応じて可変絞り67による絞り量を調節して濃度補
正を行よう構成され、例えば変倍率100%の複写を
基準(0cc)として変倍率50%の画像形成では−5
cc、変倍率200%の画像形成では同様に−5cc、
可変絞り67の開口を調整する。
【0076】ここで、好ましくは変倍率に応じてレンズ
ユニット68の各色フィルタの挿入量も調整して、複写
画像の色補正を行う。例えば、図8の形成画像濃度Dと
logEとのグラフの一例に示される様に、露光時間が
0.1〜0.2秒(50〜100%)から0.4秒(2
00%)まで変化した場合におけるlogEの変化が、
Yが0.01、Mが0.02、Cが0.03であれば、
この差(相反則不軌)を補正するようにレンズユニット
68の各色フィルタの挿入量を調整すればよい。
【0077】下記表に、変倍率100%での複写を基準
とした、変倍率50、100および200%における各
色フィルタ調整量の一例を示す。なお、下記表において
は、相反則不軌を加味して、濃度D(可変絞り67)も
さらに補正している。 D Y M C ───── ───── ───── ───── 50% −5cc 0cc 0cc 0cc 100% 0cc 0cc 0cc 0cc 200% −6cc 0cc +1cc +2cc 上記表に示される各色フィルタ(可変絞り67)の調整
量に従って、レンズユニット68のステッピングモータ
222a,226a、および可変絞り67のステッピン
グモータ212を駆動して、色および濃度の補正を行
う。
【0078】以上、本発明に係る画像形成装置につい
て、好適実施例を基に詳細に説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、銀塩写真式感光材料を用い
た湿式現像による画像形成装置、感熱感圧式感光材料を
用いた画像形成装置や、電子写真式画像形成装置等、各
種の画像形成装置に適用可能であり、銀塩写真感光材
料、感圧性樹脂感光材料、熱現像感光材料、感熱性感光
材料などの感光材料あるいは受像材料に応じて、露光装
置、現像、定着、水洗槽などからなる処理槽、加圧転写
装置、熱現像装置、感熱現像装置、電子写真式感光材料
または感光体に応じて帯電装置、露光装置および現像装
置など画像形成に必要ないかなる処理装置を備えたもの
であってもよい。電子写真式画像形成装置の場合は帯電
条件、露光条件および現像条件を画像形成条件として設
定することができる。
【0079】本発明の画像形成装置はカラープリンタで
あってもよい。また、露光方式も、図示例の光源移動型
走査露光に限定されるものではなく、原稿台移動型走査
露光や、面露光にも適用可能である。
【0080】また、本発明の画像形成装置は以上の例に
限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範
囲において、各種の変更および改良を行なってもよいの
は勿論のことである。
【0081】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の画
像形成装置によれば、変倍率に応じてあらかじめ色補正
パラメータを設定しておき、実際の画像形成時にはこの
色補正パラメータに従って色調整用のC、MおよびYの
各色フィルタの光路への挿入量を個々に調整して、形成
画像の変倍率に応じた画像形成濃度(光量)調整のみな
らず形成画像の色調整も行ので、大きな変倍率におけ
る画像形成であっても、常に安定して色再現性の良好な
高画質な画像形成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置にかかる複写装置の一
実施例を示す模式断面図である。
【図2】 図1に示される複写装置の可変絞りおよびレ
ンズユニットの一実施例の斜視図である。
【図3】 図1に示される複写装置の水塗布部の一例の
概略図である。
【図4】 図1に示される複写装置に装填されるフィル
ム走査ユニットのフィルタ部を概念的に示す図である。
【図5】 図1に示される複写装置においてスライドを
複写する際の画像濃度とlogEとの関係の一例を示す
グラフである。
【図6】 図1に示されるフィルム走査ユニットにおけ
る変倍率と色および濃度調整量との関係を示すグラフで
ある。
【図7】 図4に示されるフィルタ部におけるフィルタ
の挿入量とパルスモータの駆動パルス数との関係を示す
グラフである。
【図8】 図1に示される複写装置において反射原稿を
複写する際の画像濃度とlogEとの関係の一例を示す
グラフである。
【符号の説明】
10 複写装置 12,302 ハウジング 14 露光装置 16 感光材料・受像材料供給部 18 熱現像転写部 20 水塗布部 22 操作パネル 24 搬送経路切換部 26 取出トレイ 28 廃棄トレイ 32 感光材料マガジン 34 受像材料マガジン 44 露光部 63,330 スリット 64,304 光源 67 可変絞り 68 レンズユニット 76,320 調整装置 118 加熱ドラム 122 無端ベルト 124 第1剥離爪 128 第2剥離爪 152 分岐ガイド 154 フラッパ 156,158 搬送ローラ対 300 フィルタ走査ユニット 304 光源 310 フィルタ部 310Y イエローフィルタ 310M マゼンタフィルタ 310C シアンフィルタ 310D NDフィルタ 320 調整装置 316 走査装置 318 ズームレンズ 350(350Y,350M,350C,350D)
駆動装置 352(352Y,352M,352C,352D)
パルスモータ 354 制御装置 OP 反射原稿 OS スライド

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿と読取光源とを形成画像の変倍率に応
    じた速度で相対的に移動することにより、前記移動方向
    と略直交する1次元方向に延在する読取光を得、この読
    取光を前記移動方向に対応する方向に走査搬送される感
    光材料上の所定の位置に結像することにより、前記感光
    材料をスリット走査露光する画像形成装置であって、
    成画像の変倍率に応じて走査速度を定め、前記形成画像
    の変倍率に応じて予め設定された、標準倍率を基準とす
    補正パラメータにしたがって、色フィルタ位置を調
    整することにより、前記感光材料に入射する読取光の色
    補正を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記色フィルタ位置は、前記形成画像の変
    倍率の最小倍率から最大倍率までの範囲について設定し
    た前記色補正パラメータから決定される請求項1に記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成装置は、読取光の色補正を行
    う他に、さらに形成画像の変倍率に応じて濃度調整を行
    う請求項1または2に記載の画像形成装置。
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JP2507915B2 (ja) * 1993-09-24 1996-06-19 科学技術庁無機材質研究所長 光学素子用スカンジウム添加ニオブ酸リチウム単結晶

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