JP2633396B2 - 画像形成装置および画像形成条件設定方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成条件設定方法

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JP2633396B2
JP2633396B2 JP3001522A JP152291A JP2633396B2 JP 2633396 B2 JP2633396 B2 JP 2633396B2 JP 3001522 A JP3001522 A JP 3001522A JP 152291 A JP152291 A JP 152291A JP 2633396 B2 JP2633396 B2 JP 2633396B2
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  • Color Electrophotography (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、標準画像形成条件のオ
ートセットアップを行う画像形成装置、特にグレイテス
トチャートを再生し、内蔵濃度計により再生画像の3色
のプリント濃度を実測して前記グレイテストチャートと
の比較を行い、標準画像形成条件のオートセットアップ
を行う画像形成装置および所定時期に自動的に標準画像
形成条件のオートセットアップを行う画像形成条件の設
定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー複写装置やカラープリンタ等の画
像形成装置においては、露光光学系や感光材料および受
像材料搬送系等の機械的な狂いや、感光材料の製造ロッ
ト毎のバラツキや経時変化・劣化、さらには現像材料の
製造ロット毎のバラツキや経時変化・劣化等の各種の要
因により、常にカラー原稿画像に忠実な再生画像を得る
ことは困難である。また、同一機種の複写装置を用い、
同一の画像形成条件で同一の画像を形成した場合にも、
上記のような機械的要因等により色バランスや濃度の異
なった再生画像となってしまう。
【0003】従って、通常の画像形成装置においては、
常にカラー原稿画像に忠実な色および濃度を有するカラ
ー画像を形成するために、画像形成装置の設置時や、感
光材料または受像材料や現像材料の交換時、さらには装
置設置後定期的に、カラー原稿画像に忠実な再生画像を
得ることができる複写条件、すなわち画像形成条件の設
定を行う必要がある。
【0004】複写条件を設定する方法は、これまでに各
種のものが知られている。例えば、特開昭57−705
51号、同57−60348号、同60−80865
号、同61−14663号、同60−243649号公
報に開示された方法である。
【0005】しかし、これらの各複写条件設定方法は、
いずれも高精度の条件設定を行うことができないという
問題があった。
【0006】このため、本出願人は、特願昭62−37
249号、同62−37250号および特開平2−91
637号さらに同2−179657号に複写条件を精度
良く設定することができ、各種のカラー複写機に利用す
ることのできる複写条件設定方法を提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の特開
昭57−70551号、同57−60348号および同
60−80865号公報に開示された方法は、いずれも
感光ドラムの帯電量と露光量と制御するもので、電子写
真式複写機以外には用いることができないばかりか、露
光修正量を1点の測定点から算出するため、適正なカラ
ー複写条件が困難である。
【0008】また、上述の特開昭61−14663号お
よび同60−243649号公報に開示された方法は1
回の複写動作中の光源の発光輝度を制御することにより
濃度が異なったストライプが記録されたB(黒)/W
(白)コピーを作成し、このコピーを目視判断して濃度
設定を行う方法であり、上記の方法より優れているが、
3色(青色、緑色、赤色)をバランスよく修正するには
かなりの熟練が必要であり、バラツキが生じやすいとい
う問題もある。
【0009】これに対し、本出願人が提案した方法は、
いずれも予め作成された、3原色のそれぞれについて濃
度の異なる複数のカラーパターンが記録されたテストチ
ャートを走査してこの反射光を測光し、露光量を決定
し、次いで前記のテストチャートを露光して複写し、あ
るいは、各色の色フィルタの挿入量を変えてまたは各色
について照射光の光量を変えて、異なる複数のカラーパ
ターンを作成し、テストチャートパターンを測光して、
露光量を決定し、次いでこの露光量で露光して複写し、
前記の測光値あるいは露光量と得られたテストチャート
パターンのカラーコピー濃度との関係を作成したあるい
は予め定められた基準露光量−濃度特性と比較して、さ
らには使用テストチャートパターン、色フィルタおよび
感光材料の特性等に応じて補正して、各色の色フィルタ
の挿入量を調整するにより複写条件の設定、例えばオー
トセットアップを行う方法であり、種々のタイプのカラ
ー複写装置に適用できる方法であり、前述の方法に比べ
高精度のカラー複写条件の設定が可能な方法である。
【0010】しかし、これらの方法は、いずれも3原色
のそれぞれについて濃度の異なる複数のカラーパターン
を用いるものであるので、使用テストパターン、色フィ
ルタおよび感光材料の特性が各色について完全に影響し
ない独立なものではないため、個々の色フィルタを基準
データからのズレ量だけで調整するものでは、調整が不
十分であるという問題があった。
【0011】また、上記使用テストパターン、色フィル
タおよび感光材料の特性等も考慮して前記ズレ量を補正
するものもあるが、上記方法では、いずれもユーザが複
写条件設定モードを選択しなければならないし、多くの
方法ではユーザがテストチャートパターンを原稿台に載
置して複写しなければならず、さらには複写されたテス
トパターンをもう一度原稿台に載置してプレスキャンさ
せる必要があるなど、複写条件の設定がユーザにとって
極めて面倒なものになっているという問題があった。
【0012】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、所定時期における画像形成条件の設定、特に感
光材料交換時、カラー複写条件等の画像形成条件のオー
トセットアップを容易かつ正確に行うことができ、ユー
ザに手間がかからないあるいはユーザが全く関与せず、
ユーザに全く知らせずに行うことができる画像形成装置
および画像形成装置において所定時期に自動的に標準画
像形成条件のオートセットアップを行うための画像形成
条件設定方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、原稿画像を感光材料に露光した後、露光
済感光材料に形成された画像を現像処理して、最終的に
可視再生画像を得る画像形成装置であって、前記露光を
行う露光系に設けられる光源およびレンズ絞りと、この
レンズ絞りの絞り量を切り換える手段と、原稿台に載置
された原稿を押える白色の原稿押えとから構成されるグ
レイテストチャートの露光手段と、前記テストチャート
の再生画像の色濃度を計測する濃度計と、この濃度計に
より計測されたグレイテストチャートの再生画像の色濃
度と前記グレイテストチャートの露光手段において予め
設定されているテストチャート形成条件とを比較して適
正な画像形成条件の設定を行う露光制御部とを有するこ
とを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0014】また、本発明は、上記画像形成装置であっ
て、さらに、黒および白テストチャートの露光手段と、
前記濃度計による黒および白テストチャートの再生画像
の測定結果によって前記露光を行う露光系の清掃が必要
であることを警告する警告手段とを有することを特徴と
する画像形成装置を提供するものである。
【0015】また、本発明は、上記画像形成装置であっ
て、さらに、前記可視再生画像が前記露光済感光材料か
ら現像転写された受像材料を取り出す取出トレイと、転
写済感光材料を収納する廃棄トレイと、前記受像材料を
前記取出トレイに搬送する搬送経路と、この搬送経路の
途中から分岐して前記受像材料を前記廃棄トレイに搬送
する分岐搬送経路と、前記受像材料に形成された可視再
生画像が前記テストチャートの再生画像の場合に前記受
像材料の搬送経路を前記廃棄トレイに至る分岐搬送経路
に切り換える搬送経路切換手段とを有することを特徴と
する画像形成装置を提供するものである。
【0016】また、本発明は、上記画像形成装置であっ
て、さらに、所定の時期において自動的に条件設定モー
ドに切り換え、少なくとも前記グレイテストチャートの
再生画像を形成して、前記画像形成条件の設定を行った
後、自動的に画像形成モードに切り換えるモード制御手
段を有することを特徴とする画像形成装置を提供するも
のである。
【0017】また、本発明は、原稿画像を感光材料に露
光した後、露光済感光材料に形成された画像を現像処理
して、最終的に可視再生画像を得る画像形成装置であっ
て、黒および白テストチャートの露光手段と、前記テス
トチャートの再生画像の色濃度を計測する濃度計と、こ
の濃度計による黒および白テストチャート再生画像の測
定結果によって前記露光系の清掃が必要であることを警
告する警告手段とを有することを特徴とする画像形成装
置を提供するものである。
【0018】また、本発明は、原稿画像を感光材料に露
光した後、露光済感光材料に形成された画像を受像材料
に現像転写して最終的に可視再生画像を得る画像形成装
置であって、転写後、剥離された感光材料を収納する廃
棄トレイと、この廃棄トレイに前記感光材料を搬送する
搬送経路と、剥離された受像材料を取り出す取出トレイ
と、この取出トレイに前記受像材料を搬送する搬送経路
と、この受像材料の搬送経路から分岐して前記廃棄トレ
イに至る受像材料の搬送経路および搬送経路切換手段を
設け、テストチャート再生画像が形成された受像材料
を、搬送経路切換手段により前記搬送経路を切り換えて
前記廃棄トレイに搬出するよう構成したことを特徴とす
る画像形成装置を提供するものである。
【0019】また、本発明は、原稿画像を感光材料に露
光し、受像材料に現像転写して最終的に適正な可視再生
画像を得るための画像形成条件を設定するに際し、所定
の時期において自動的に条件設定モードとなり、露光用
光源と白色の原稿押えとレンズ絞りとを用いて、黒、白
およびグレイからなるテストチャートを所定のテストチ
ャート形成条件で前記感光材料に露光し、露光済感光材
料に形成されたテストチャート画像を前記受像材料に現
像転写し、前記感光材料と受像材料を剥離した後、前記
感光材料を廃棄トレイに排出し、一方、前記受像材料を
内蔵濃度計まで搬送して、前記受像材料に転写された可
視再生テストチャート画像の色濃度を計測し、計測後、
搬送経路を切り換えて、前記受像材料を前記廃棄トレイ
に排出するとともに、計測された黒および白テストチャ
ートの濃度が所定範囲から外れた場合には露光系の清掃
が必要であることを警告し、前記黒および白テストチャ
ートの濃度が前記所定範囲内にあれば、グレイテストチ
ャートの色濃度と、前記テストチャート形成条件とを3
色のそれぞれについて比較し、この比較値から補正量を
求めて、適正な画像形成条件を設定した後、前記露光系
をこの標準画像形成条件に設定し、自動的に画像形成モ
ードに切り換えることを特徴とする画像形成条件設定方
法を提供するものである。
【0020】
【発明の作用】本発明の画像形成装置は、グレイテスト
チャート、好ましくは、露光系の光源から放射された光
を原稿押えで反射し、レンズユニット内のレンズ絞りを
絞ることにより作成されるグレイテストチャートさらに
好ましくは、黒および白テストチャートをもテストチャ
ート形成条件(予め製品出荷時に標準的な感光材料に対
して適正画像が形成される組み合わせとして設定された
3原色の濃度および絞り量)で感光材料に露光し、現像
処理して、または受像材料に現像転写して、最終的にグ
レイテストチャートおよび/または黒および白テストチ
ャートの可視再生画像を作成し、搬送経路中に設けられ
た内蔵濃度計により3原色の色濃度を計測し、好ましく
はまず黒および白テストチャートの計測結果に応じて、
前記グレイテストチャートの計測結果とテストチャート
形成条件とを比較して、この比較値から演算して適正な
画像形成条件を求め、前記露光系の色フィルタ(3原色
について)および絞りを前記画像形成条件に設定するも
のである。
【0021】すなわち、前記計測結果に黒および白テス
トチャートの計測結果が含まれている場合には、まず黒
と白テストチャートの計測濃度が所定範囲から外れてい
れば、前記露光系、例えば前記原稿押え、原稿台および
光源、ミラー、レンズなどの光学部品が汚れているため
清掃が必要であることを操作パネルやディスプレイなど
に表示しあるいは警報を発して警告し、前記計測濃度が
前記所定範囲内にあれば、続いて前記画像形成条件の設
定を行うようにするのがよい。
【0022】さらに、本発明の好ましい画像形成装置
は、転写後剥離されてテストチャート再生画像の色濃度
計測がなされた受像材料は、取出トレイへの搬送経路か
ら分岐してテストチャート再生画像を転写後剥離された
感光材料を廃棄する廃棄トレイに至る搬送経路に切り換
えられ、前記廃棄トレイに排出される。
【0023】さらに、本発明の好ましい画像形成装置
は、所定時期、例えば、装置の設置時、感光材料または
受像材料もしくは現像材料などの交換時、点検時、装置
設置後一定期間経過時、露光系清掃時、電源投入時、特
に感光材料交換時には必ず自動的に条件設定モードに切
り換えられ、上述したように、グレイテストチャート、
好ましくは黒および白テストチャートをも感光材料に露
光し、再生画像の色濃度の計測を行い、清掃の要否の判
断、警告および画像形成条件の設定を行った後、自動的
に画像形成モード(複写モード)に切り換えられる。
【0024】また、本発明の画像形成条件設定方法は、
上記画像形成装置において、連続かつ自動的にオートセ
ットアップを行う方法である。
【0025】従って、本発明の画像形成装置は、画像形
成条件のオートセットアップを常に容易かつ正確に行う
ことができ、露光系が汚れた場合に清掃するほかは、ユ
ーザの手間を全くかけることなく所定の時期に全自動的
に画像形成を行うことが可能であり、常に適正な画像形
成条件で原稿画像を複写することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明に係る画像形成装置および画像
形成条件設定方法を添付の図面に示す好適実施例に基づ
いて詳細に説明する。
【0027】本発明の画像形成装置では、一般に感光材
料や受像材料のロット毎の特性の変動や熱現像条件の変
動があるため、装置設置時、感光材料・受像材料の交換
時、点検時、さらには装置設置後定期的にもしくは電源
投入時に、条件設定モードにおいて、最適な画像形成条
件、特に色および/または濃度の補正値の設定を下記の
ように行う。
【0028】まず、本発明の画像露光装置においては、
製品出荷時に適正な感光材料に対して最良の画像形成条
件で適正に仕上られたグレイチャート(リファレンスグ
レイチャート:色味が全くなく、濃度が0.6であるグ
レイチャート)の3原色の濃度(R,G,Bの濃度,ま
たはC,M,Yの濃度:リファレンスグレイチャート濃
度)DPref および補正係数Kは予め各製品毎に求めら
れている。ここで、リファレンスグレイチャートの濃度
DPref は下記式(1)の3次元ベクトルで表わされ、
補正係数Kは対角項が大きな数値となる下記式(2)の
3行3列のマトリックスで表わされる。
【0029】また、本発明の画像形成装置においては、
適正な感光材料に対して適正な(濃度および色バランス
の)画像が得られる標準画像形成条件、すなわち個々の
製品に固有の標準設定(画像形成)条件DSo が工場出
荷前に予め定められている。例えば、色フィルタおよび
絞りのポジション(条件)DSo は下記式(3)で表わ
すことができる。 この標準画像形成条件は、各装置において予め調整され
たもので、リファレンスグレイチャート濃度を有するグ
レイテストチャートを同一の濃度のリファレンスグレイ
チャートに再生するための最良の画像形成条件であると
考えることができる。もちろん、リファレンスグレイチ
ャートは、上述のリファレンスグレイテストチャートを
上記標準画像形成条件で再生したものであってもよい
し、リファレンスグレイテストチャートを用いずに、白
色板、例えば白色基準板または原稿押えの白色を用い色
フィルタの条件を上記画像形成条件とし、絞りだけを所
定量、すなわち再生濃度で0.6となるように絞って再
生したものであってもよい。
【0030】従って、まず、条件設定モードでは、上記
標準画像形成条件で露光し、現像処理してグレイテスト
チャート再生画像を形成する。得られたグレイテストチ
ャート再生画像の3原色、例えばC,M,Yの濃度(グ
レイテストチャート再生画像濃度)DPT を内蔵濃度計
により計測する。ここでグレイテストチャート再生画像
濃度DPT は下記式(4)で表わされる。
【0031】この後、制御部において、リファレンスグ
レイチャート濃度DPref とグレイテストチャート再生
濃度DPT を比較し、その比較値(差)から使用感光材
料に対して適正画像を仕上げるための画像形成条件を露
光量の補正値、例えば色フィルタのポジションの変化量
および絞りの変化量として求める。ここで、上記3原色
の露光量の補正値をBとすると、Bは下記3次元ベクト
ルで表わされ、リファレンスグレイチャート濃度DP
refとグレイテストチャート再生濃度DPT と補正係数
Kから下記式(5)に従って演算される。
【0032】露光量の補正値として、例えば、3原色の
色フィルタの補正の他に濃度(絞り)の補正も行う場合
は、4次元ベクトルB´は、3原色の露光量補正値から
定まる濃度(絞り)補正値をΔD´とすると下記式
(6)で表わされる。
【0033】本発明の画像形成装置においては、標準画
像形成条件からこうして求められた露光量補正値Bある
いはB´に相当する分だけ各色フィルタおよび/または
絞りを調整して、これらを画像形成条件DSに設定す
る。ここで、露光量補正値BはB´においてΔD´=0
の場合であるとすると、設定される画像形成条件は、下
記式(7)で表わされる。 DS=DS0 +B´…(7)
【0034】第1図に、本発明に係る画像形成装置とし
て、記録材料に、熱現像工程を必要とし、水等の画像形
成溶媒の存在下で受像層を有する受像材料に画像を転写
形成する感光材料を用いた複写装置の一例を示す。第1
図に示す複写装置10は、基本的にハウジング12の上
部に配置される露光装置14と、ハウジング12の側部
に配置される感光材料・受像材料供給部16(以下、供
給部16とする)と、ハウジング12の供給部16の逆
側の側部に配置される熱現像転写部18と、供給部16
と熱現像転写部18との間に配置される水塗布部20
と、熱現像転写部18の受像材料搬送下流側に配置され
る濃度計22と、その下流側に配設される搬送経路切換
部24と、受像材料の取出トレイ26と、熱現像転写部
18の感光材料搬送下流側に配置される廃棄トレイ28
と、濃度計22の測定結果を受けて画像形成条件の演算
および設定、清掃時期の警告(表示、警報)、モードの
切換およびその他複写装置10に必要な動作を制御する
制御部30とから構成される。
【0035】供給部16は、感光材料Aを巻回して収納
する感光材料マガジン32と、受像材料Cを巻回して収
納する受像材料マガジン34とが配置・装填されるもの
で、感光材料マガジン32、受像材料マガジン34共に
ハウジング12の前側面(感光材料A搬送方向に対し垂
直方向図中手前側)に引出し可能に構成される。
【0036】また、感光材料マガジン32は、ハウジン
グ12内に収納された状態においては、完全に遮光され
た状態となるように構成されており、感光材料Aが不用
意に露光されることがないようになっている。
【0037】図示例において、感光材料Aは前述のよう
に熱現像工程を必要とし、水等の画像形成溶媒の存在下
で、受像層を有する受像材料Cに画像を転写形成するも
ので、支持体上に感光性ハロゲン化銀、バインダー、色
素供与性物質、還元剤等を有するものである。なお、図
示例の複写装置10においては、感光材料Aはその感光
面が下面になるように巻回され、感光材料マガジン32
に収納される。
【0038】また、受像材料Cは、支持体上に媒染剤を
有する色素固定材料が塗布されてなるものである。受像
材料Cは、その巾が感光材料Aよりも狭いものであり、
また、画像形成面が上側になるように巻回され、受像材
料マガジン34に収納されている。
【0039】感光材料マガジン32および受像材料マガ
ジン34の前方にはそれぞれその出口に対応して引出し
ローラ対36および38が配置され、また、その前方に
はそれぞれ感光材料Aおよび受像材料Cを所定の長さに
切断するカッタ40および42が配置される。ここで、
後の熱現像転写後の剥離を容易にするために、受像材料
Cは感光材料Aよりも多少短く切断される。
【0040】感光材料Aに対応する引出しローラ対36
は、カッタ40作動後に感光材料Aの先端部を僅かに挟
持する位置まで逆転し、感光材料Aの先端部が不要に露
光され、かつ劣化することを防止する。また、受像材料
Cに対応する引出しローラ対38は、カッタ42作動後
に受像材料Cの挟持を開放し、受像材料C先端部の損傷
を防止する。
【0041】カッタ40の後方、(以下、後方とは感光
材料Aおよび受像材料Cの搬送方向の下流側とする)に
は、露光部44が、その後方には反転部46が配置され
る。
【0042】引出しローラ対36にて引出され、カッタ
40にて所定の長さに切断された感光材料Aは、一旦露
光部44を通過して反転部46にて上下反転された後、
再び露光部44に搬送されて後述の露光装置14にて露
光される。
【0043】露光部44は、搬送ローラ対48および4
9と、この搬送ローラ対48および49間に配置される
感光材料Aの搬送経路および露光位置を規定する露光面
ガラス50と、この露光面ガラス50に感光材料Aを押
圧する押圧板51とから構成される。つまり、感光材料
Aは露光面ガラス50および押圧板51にて挟持されつ
つ搬送ローラ対48および49にて搬送されて反転部4
6に搬送され、また、反転部46にて感光面が上方にな
るように反転されて再び露光部44に搬送され、同様に
して搬送されつつ、露光装置14にて走査露光される。
【0044】反転部46は、感光材料Aの搬送経路を上
下に分岐する分岐ガイド52と、分岐ガイド52におけ
る感光材料Aの搬送経路を規定するフラッパー54と、
搬送ローラ対55および56と、感光材料Aの反転搬送
経路を構成する案内ガイド58とから構成される。
【0045】感光材料Aが露光部44を通過して搬送さ
れると、最初フラッパー54は分岐ガイド52の下方の
経路に作用して、感光材料Aを分岐ガイド52の上方の
経路に案内する。
【0046】分岐ガイド52の上方に搬送された感光材
料Aは、案内ガイド58にて案内され、搬送ローラ55
および56にて上下反転されつつ搬送され、感光面を上
方に向けて、再び露光部44に搬送される。この際には
フラッパー54は分岐ガイド52の上方の経路に作用
し、分岐ガイド52の下方の経路を開放している。
【0047】このような露光部44の上部、すなわちハ
ウジング12の上部には、本発明の特徴的な部分の1つ
である露光装置14が配置される。複写装置10のハウ
ジング12の上面には、原稿OPを載置するための透明
なガラス等の原稿台60および原稿OPを原稿台60に
固定するための原稿圧板62が配置される。
【0048】原稿台60の下方には、露光用の光源64
と、リフレクタ64aと、ミラー62とが一体的に構成
された光源ユニットが配置される。この光源ユニット
は、原稿台60の下面を矢印aで示される走査方向に移
動して、光源64にて原稿OPを照射する。光源64と
しては、ハロゲンランプ等、通常の複写装置の露光用光
源として適用可能なものはいずれも適用可能である。
【0049】光源64にて照射され、原稿OP(原稿圧
板)にて反射された反射光は次いでミラーユニットに入
射し、光路Lを所定の方向に反射される。ミラーユニッ
トは2枚のミラー66aおよび66bが一体的に構成さ
れてなるもので、前述の光源ユニットと同方向に、1/
2の速度にて移動するように構成される。
【0050】光路Lのミラーユニット後方には、露光
量、光質および焦点調整用の可変絞り67およびレンズ
ユニット68が配置される。第2図に可変絞り67およ
びレンズユニット68の一例を示す。
【0051】可変絞り67は、基本的に板カム194
と、一対の絞り板196,198とからなるもので、板
カム194にて絞り板196と198とを接離すること
により、光路Lを進行してきた反射光の通過光量を調整
する。
【0052】板カム194は開口部200を有するもの
であり、ラック206が形成され、このラック206に
はギヤ208,210を介してステッピングモータ21
2が噛合される。そのため、板カム194はステッピン
グモータ212が時計方向に回転することにより図中右
方向に移動し、ステッピングモータ212が反時計方向
に回転することにより図中左方向に移動するように構成
される。また、このような板カム194には、傾斜溝2
02a,202bおよび204a,204bが形成さ
れ、この各傾斜溝には、それぞれ、絞り板196のピン
196a,196bおよび絞り板198のピン198a
および198bが挿入される。
【0053】また、絞り板196および198は、図示
しない手段で左右方向には固定されるが、ステッピング
モータ212の回転により、板カム194が図中左右方
向に移動し、絞り板196および198は傾斜溝202
a,202b,204aおよび204bに沿って上下方
向に移動し、光路Lへの挿入量が変化して絞り量Dが決
まる。
【0054】可変絞り67にて通過光量が調整され、光
路Lを進行する反射光は、次いでレンズユニット68に
入射する。
【0055】レンズユニット68は、原稿OPの反射光
を搬送される感光材料A上に結像するための結像レンズ
と、光質調整用の色フィルタとを組合せたもので、光路
L前方より結像レンズとしてのレンズ前群220、第1
色フィルタ板222、固定絞り224、第2色フィルタ
226、レンズ後群228が配置されて構成される。
【0056】第1および第2色フィルタ板222,22
6は、例えば透明なガラス板からなり、中央部は透明で
両側にそれぞれ異なる色の色フィルタ膜を蒸着させたも
のであり、第2図に示される例においては第1色フィル
タ板222はC(シアン)とY(イエロー)、第2色フ
ィルタ板226はC(シアン)とM(マゼンタ)の色フ
ィルタをそれぞれ有している。
【0057】このような第1および第2色フィルタ板2
22および226は、光路Lへの各色フィルタ挿入量
Y,M,Cを調整することにより光路Lを進行してきた
反射光の光質を調整するものである。
【0058】第1および第2色フィルタ板222および
226における各色フィルタの光路Lへの挿入量Y,
M,Cの調整は、それぞれ、駆動源となるステッピング
モータ222aおよび226aの軸端に設けられた歯車
222bおよび226bと、この歯車222bおよび2
26bに夫々に噛合する減速歯車222cおよび226
cと、この減速歯車222cおよび226cとに噛合す
る、第1および第2色フィルタ板222および226に
設けられたラック222dおよび226dにより行なわ
れる。
【0059】光路Lのレンズユニット68の後方には、
反射光を所定の方向に反射するミラー70a,70bお
よび70cが配置される。光路Lを進行してきた反射光
は、これらの各ミラーにて所定の方向に反射されて光路
Lを進行し、露光部44の所定位置において走査搬送さ
れる感光材料A上に結像し、感光材料Aを露光する。
【0060】ミラー70cの後方には、反射光の光路
を、露光部44側とイメージセンサ72側とに切り替え
る移動ミラー74が配置される。移動ミラー74は、通
常の露光時には公知の手段にて移動され、光路Lから退
避した状態となっているが、ホワイトバランスの調整
や、プレスキャンの際には、図示位置に移動して光路L
に挿入され、反射光をイメージセンサ72に反射する。
【0061】イメージセンサ72は、ホワイトバランス
の調整、プレスキャン時に反射光の光量および光質を測
定するもので、赤色(R)センサ、緑色(G)センサ、
青色(B)センサを内蔵している。ここで、センサは各
色1個でもよいが、各色につきそれぞれ2種の波長の光
強度を測定する計6個の光センサを用いてもよい。
【0062】また、上述の可変絞り67およびレンズユ
ニット68には、画像形成条件設定時および複写(露
光)時、濃度計22およびイメージセンサ72の測定結
果に基づいて、それぞれ、設定された画像形成条件およ
び複写条件に応じて、可変絞り67による通過光量の調
整および各色フィルタ板Y,M,Cによる光質(各色フ
ィルタの通過光量)の調整を行うため絞りD、色フィル
タY,M,Cの挿入量(Y,M,C)の調整を行う調整
装置76が接続される。
【0063】露光部44にて露光装置14による露光を
終了した感光材料Aは、反転部80にて感光面を下方に
向けるように反転され、搬送ローラ対82および案内ロ
ーラ84にて水塗布部20に搬送される。水塗布部20
は、露光を終了した感光材料Aに画像形成溶媒としての
水を塗布するものである。
【0064】第4図に水塗布部20の一例を示す。第4
図に示す水塗布部20は塗布タンク86と、塗布タンク
86の前に配置される搬送ローラ対88と、後に配置さ
れるスクイズローラ対90と、水の補充タンク92とを
有するものである。
【0065】また、図示例においては塗布タンク86に
対向して感光材料Aの搬送ガイド94が配置される。反
転部80から搬送された感光材料Aは、搬送ローラ対8
8にて塗布タンク86に搬入され、塗布タンク86と搬
送ガイド94との間を搬送されつつ画像形成溶媒である
水を塗布され、スクイズローラ対90にて余分な水を除
去されつつ次工程に搬送される。
【0066】塗布タンク86には、ポンプ96およびフ
ィルタ98を有する供給ライン100が接続され、補充
タンク92から水が供給される。また、塗布タンク86
の底部には電磁弁102を有する排出ライン104が接
続され、通常は閉じている電磁弁102を開放すること
により、塗布タンク86に充填された水を補充タンク9
2に排出する。さらに塗布タンク86にはオーバーフロ
ーライン106が接続され、塗布タンク86内の余分な
水を補充タンク92に排出する。なお、排出ライン10
4、オーバーフローライン106共に、補充タンク92
側の端部は水槽部108に連通され、フィルタ110を
介して補充タンク92に水を排出するように構成され
る。
【0067】なお、本発明における画像形成溶媒は水に
限定されるものではなく、水と、メタノール、DMF、
アセトン、イソブチルケトン等の低沸点溶媒との混合物
であってもよい。また、補充タンク92には、画像形成
溶媒のみならず、消泡剤が配されるのが好ましい。
【0068】水塗布部16の後方には、熱現像転写部1
8が配置される。一方、供給部の受像材料マガジン34
から引出され、カッタ42にて所定長に切断された受像
材料Cは、搬送ローラ対112にて搬送されて、熱現像
転写部18に搬送される。
【0069】熱現像転写部18の入口には、貼り合せロ
ーラ114が配置され、水塗布された感光材料Aと搬送
されてきた受像材料Cとを貼り合せる。ここで、感光材
料Aと受像材料Cとは感光材料Aが5mm程度前方にな
るように貼り合せられる。
【0070】なお、受像材料Cの搬送経路の貼り合せロ
ーラ114の前方にはレジストローラ対116が配置さ
れ、図示しないセンサにて受像材料Cの位置を検出し、
感光材料Aと受像材料Cとを所定の位置に貼り合せるよ
うに構成される。
【0071】熱現像転写部18は、加熱源としてのハロ
ゲンランプ118aおよび118bを内包する加熱ドラ
ム118と、この加熱ドラム118の外周面に約270
°の角度で巻き付けられ、4つのベルト支持ローラ12
0a,120b,120cおよび120dにて張架され
る無端ベルト122とで構成され、感光材料Aと受像材
料Cとを貼り合せた状態にて加熱する。この加熱によ
り、前述の露光部44にて露光されて形成された感光材
料Aの潜像が現像されると共に、受像材料Cに転写さ
れ、発色する。
【0072】なお、加熱用のハロゲンランプ118aお
よび118bは、一方は400W程度の出力、もう一方
は800W程度の出力とされ、加熱ドラム118を所定
の温度(78℃前後)に昇温する際には両方のランプに
て加熱ドラム118を加熱し、通常の運転時には800
Wのハロゲンランプ1個にて加熱ドラム118を加熱す
るように構成される。
【0073】このような熱現像転写部18には、感光材
料Aを受像材料Cより剥離して、廃棄トレイ28に搬送
する第1剥離爪124および案内ローラ126と、加熱
ドラム118から受像材料Cを剥離し、濃度計22およ
び搬送経路切換部24を経て取出トレイ26または廃棄
トレイ28に搬送する第2剥離爪128および案内ロー
ラ130が配置される。
【0074】加熱ドラム118および無端ベルト122
にて加熱転写された感光材料Aと受像材料Cは、最初に
第1剥離爪124にて感光材料Aが剥離され、この感光
材料Aは案内ローラ126にて廃棄トレイ28方向に搬
送され、搬送ローラ対132にて廃棄トレイ28に搬送
される。一方、加熱ドラム118に残った受像材料C
は、加熱ドラム118がさらに回転することにより第2
剥離爪128にて加熱ドラム118から剥離され、案内
ローラ130にて切換部24方面に搬送される。
【0075】案内ローラ130の搬送下流には、2組の
搬送ローラ対134および136が配設され、その間の
受像材料搬送経路の下側に濃度計22が配置され、これ
らの下流に切換部24が配置される。2組の搬送ローラ
対134および136は、複写装置10のモードが条件
設定モードで受像材料Cに形成されている画像がグレ
イ、黒および白テストチャートの再生画像である場合に
は、このテストチャート再生画像の濃度を計測している
間受像材料Cを停止もしくは低速で搬送するように構成
されるのがよい。
【0076】濃度計22は、第4図に模式的に示すよう
に、テストチャート再生画像を有する受像材料Cをスポ
ット状に照明するランプ138、熱吸収フィルタ14
0、集光レンズ142と、テストチャート画像からの反
射光を受光する集光レンズ144、色フィルタ146
R,146G,146B、フォトセンサ148R,14
8G,148B、各フォトセンサの出力記号をそれぞれ
C,M,Yの濃度記号に変換する対数アンプ150R,
150G,150Bからなる。
【0077】受像材料Cの搬送経路切換部24は、分岐
ガイド152と、フラッパ154と、分岐ガイド152
の取出トレイ26側の搬送ローラ対156と分岐ガイド
152の廃棄トレイ28側の搬送ローラ対158とから
構成される。受像材料Cが原稿OPの再生画像を担持し
ている場合(複写モードすなわち画像形成モード)に
は、フラッパ154は受像材料Cの搬送経路を切り換え
て取出トレイ26側に向け、分岐ガイド152を通って
搬送ローラ対156により取出トレイ26に搬出され
る。一方、受像材料Cがテストチャート再生画像を担持
するものである場合(条件設定モード)には、フラッパ
154は受像材料Cの搬送経路を切り換えて廃棄トレイ
28側に分け、搬送ローラ対158により廃棄トレイ2
8に排出される。
【0078】なお、搬送ローラ対132および158の
後方には、それぞれ廃棄される感光材料Aおよび受像材
料Cを寸断するためのカッタ160および162を配置
し、感光材料Aおよび受像材料Cを寸断した状態で廃棄
トレイ28に廃棄するのがよい。
【0079】制御部30は、本発明の画像形成装置の特
徴的な部分であって、図1および図4に示されるように
操作部166と、表示部168と、演算・制御部170
と、感光材料交換センサ172を始めとして図示しない
各種のセンサと、各電気信号の入出力ポート(I/Oポ
ート)173とから構成される。ここで操作部166
は、主電源のオン−オフを行うメインスイッチ174、
ユーザが複写を行うための複写キー176、強制的に手
動で条件設定モードと複写モードとのいずれかのモード
に切り換えるモード切換スイッチ178および図示しな
い各種の公知の操作ボタンからなる。また表示部168
は、複写モードであるかどうか(あるいは少なくとも複
写モードか条件設定モードかのいずれか)を表示するモ
ード表示180、露光系すなわち原稿台60および原稿
圧板62を始めとして露光装置14の光学系が汚れて正
確な画像形成条件ができない場合に清掃が必要であるこ
とすなわち清掃時期であることを表示する警告(清掃)
表示182と音声で警告する警報発生装置184および
図示しない各種の公知の表示からなる。
【0080】また、演算・制御部170は、CPU18
6、ROM188、RAM190、モード自動切換手段
192、搬送経路切換手段194からなる。ここでCP
U186は濃度計22やイメージセンサ72からの3原
色Y,M,C濃度信号を受けて、清掃時期を判定し、必
要であればその旨を警告表示182および警報発生装置
184に出力し、また上記画像形成条件や複写条件の演
算およびこの演算結果に基づいてY,M,Cフィルタお
よび絞りの調整量を調整装置76に出力する。またCP
U186は感光材料交換センサ172などの各種のセン
サからの信号およびメインスイッチ174やモード切換
スイッチ178の入力信号を受けて、あるいは内蔵の時
計等による前回設定からの時間や内蔵カウンタ等による
前回設定からの複写枚数等をカウントして、モード自動
切換手段192を作動させ、自動的に条件設定モードに
切り換えて搬送経路切換手段194に信号を出力しフラ
ッパ154を作動して受像材料Cの搬送経路を廃棄トレ
イ28側に切り換え、画像形成条件のオートセットアッ
プを行うように制御する。またCPU186は、オート
セットアップ終了時に自動的に複写モードに切り換え
る。CPU186はこの他、複写装置10に必要な各
部、例えば露光系、搬送系、熱現像転写部などの作動お
よびその条件を制御する。
【0081】ROM188は、前述した標準画像形成条
件CSo 、リファレンスグレイチャート濃度DPref
補正係数K、黒および白テストチャート濃度DB,DW
の許容範囲DBo ±δB ,DWo ±δW もしくは黒と白
テストチャートの濃度差の許容範囲δ、およびグレイテ
ストチャート露光時の絞りの調整量(例えば濃度で0.
6すなわち30cc)などのオートセットアップに必要
なデータや演算プログラムさらには複写装置10の作動
に必要なデータおよびプログラムを記憶するものであ
る。RAM190は、3色の濃度テーブル、例えば色フ
ィルタY,M,Cの挿入量と濃度のテーブルおよび絞り
テーブル、例えば絞り板の開度と濃度テーブル、ホワイ
トバランス調整やプレスキャン等による露光条件(複写
条件)決定に必要なデータや演算プログラムなどの記憶
や、オートセットアップ時の計測濃度などのデータの一
時的な記憶を行うものである。
【0082】感光材料交換センサ172および各種のセ
ンサは、感光材料、受像材料などの着脱によって自動的
に入断されるスイッチやセンサや熱現像転写条件の変化
などを検知するセンサもしくは外部環境の変化(例えば
温度変化/湿度変化、低温/低湿←常温/常湿→高温/
高湿)を検知するセンサなどのように画像形成条件の再
設定が必要な変化が生じたことを検知するものであれば
何でもよい。
【0083】本発明に係る画像形成装置は、基本的には
以上のように構成されるものであり、以下に、図1に示
す複写装置10を参照して本発明に係る画像形成条件設
定方法を具体的に説明する。
【0084】本発明の画像形成装置である複写装置10
においては、設置時、感光材料・受像材料の交換時、環
境変化時、定時的点検時およびメインスイッチ投入時な
どに、感光材料・受像材料の製造ロット毎の特性の変動
や熱現像装置等の処理条件あるいは状態の変動などが生
じるために、グレイテストチャートの再生画像、使用感
光材料・受像材料に対して原稿画像の再生画像が最適に
仕上がるように画像形成条件、すなわち露光の色および
/または濃度の標準条件すなわち、標準設定条件が自動
的に設定(オートセットアップ)されるものである。
【0085】図5および図6に従って、本発明のオート
セットアップ(画像形成条件設定方法)を説明する。少
なくとも感光材料の交換時に感光材料切換センサ172
からの信号により、最も丁寧にはメインスイッチ174
の投入時に投入信号により、モード切換の判断は真
(Y)となり、モード切換手段192により条件設定モ
ードに自動設定される。モード切換の判断が偽(N)で
あれば、複写モードのままである。上述の時期のどの場
合にモード切換を行うかは予め必要に応じて設定してお
けばよい。なお、この時モード表示180に現在のモー
ドを表示してもよい。条件設定モードになると、画像形
成条件の設定が標準画像形成条件CSo 、すなわち3色
の色フィルタおよび絞りのポジション(挿入位置)が初
期設定値に復帰するとともに受像材料Cの搬送経路を搬
送経路切換手段194によって取出トレイ26側から廃
棄トレイ28側に切り換える。次に原稿圧板62が閉じ
ているかどうかを判断する。例えば、イメージセンサ7
2を用いて原稿圧板62の反射光を計測してもよいし、
センサを用いてもよい。原稿圧板62が開いていれば、
その旨を表示し、閉じていれば、次のテストチャートの
露光走査を行う。
【0086】本実施例では、実際のテストチャートを原
稿台60に載置しないで、原稿圧板62と光源64と絞
り67を用いてテストチャート画像を作成し露光走査す
る。まず、光源64を消灯して黒テストチャートの露光
走査を行う。続いて、光源64を点灯し白テストチャー
トの露光走査を行う。さらに続いて、光源64を点灯し
たまま、レンズ絞り67のみを濃度0.6程度のグレー
が再現できる条件設定絞りポジションに移動して露光走
査を行う。この条件設定絞りポジションDTESTは図7に
示すように、絞りテーブルにおいて標準画像形成条件の
絞りポジションDref から露光量が約半分でのグレイ、
すなわち絞りcc値で約30cc絞った位置に設定する
のがよい。
【0087】この3種類の露光走査時には、もちろん移
動ミラー74は光路Lから退避しているし、光源64の
移動走査速度に同期してマガジン32から引き出され、
カッタ40で所定長に切断された感光材料Aが搬送ロー
ラ48,49に挾持搬送されている。こうして、感光材
料Aに3種類のテストチャート画像が顕像として形成さ
れる。この3種のテストチャート画像の形成は移動走査
しつつ行われるが、1種ずつ停止して行うようにしても
よい。
【0088】露光が終了すると、感光材料Aは反転部8
0にて反転搬送され、感光面を下方にして水塗布部20
に搬送され、搬送ローラ対88およびスクイズローラ対
90にて搬送されつつ、塗布タンク86を通過して画像
形成溶媒である水を塗布される。なお、塗布タンク86
にて塗布された余分な水は、スクイズローラ対90にて
除去される。
【0089】一方、受像材料Cは受像材料マガジン34
から引出しローラ対38にて引き出され、カッタ42に
て所定長に切断され、搬送ローラ対112に搬送されて
レジストローラ対116にて所定の位置に待機させられ
る。
【0090】感光材料Aが所定位置まで搬送されると、
レジストローラ対116が受像材料Cの搬送を開始し、
貼り合せローラ114にて感光材料Aと受像材料Cとが
貼り合せられる。
【0091】貼り合せローラ114にて貼り合せられた
感光材料Aと受像材料Cは、熱現像転写部18にて加熱
ドラム118と無端ベルト122にて挟持搬送されて、
感光材料Aが担持する潜像が熱現像されると共に、受像
材料Cに転写されて発色する。
【0092】次いで、第1剥離爪124にて感光材料A
が受像材料Cから剥離されて案内ローラ126にて案内
され、搬送ローラ対132にて搬送され、カッタ160
にて寸断され、廃棄トレイ28に廃棄される。一方、受
像材料Cは第2剥離爪128にて加熱ドラム118から
剥離され、案内ローラ130にて案内されて搬送ローラ
対134,135に搬送される。
【0093】搬送ローラ対134,135に挾持されて
いる受像材料Cに形成されている3種のテストチャート
再生画像の3色濃度が濃度計22により計測される。こ
の濃度計22のランプ138から放出された照明光は、
熱吸収フィルタ140、集光レンズ142を経て、受像
材料C上のテストチャート再生画像をスポット状に照明
する。この反射光は、集光レンズ142、色フィルタ1
46R,146G,146Bを経てフォトサンサ148
R,148G,148Bに入射する。このフォトセンサ
148R〜148Bの出力信号は、対数変換アンプ15
0R,150G,150Bで濃度信号(厳密には濃度値
に比例した対数値である)に変換される。なお、色濃度
の計測は受像材料Cを停止して行ってもよいし、低速で
搬送しつつ行ってもよい。
【0094】こうして、3種のテストチャートの各3色
の色濃度が読み取られた受像材料Cは、搬送ローラ13
4,135によって搬送経路切換部24に搬送され、分
岐ガイド152に入りフラッパ154によって廃棄トレ
イ28側に向けられ、搬送ローラ対158によって搬送
され、カッタ162にて寸断された後、廃棄トレイ28
に廃棄される。
【0095】一方、計測されたイエロー(Y)、マゼン
タ(M)およびシアン(C)の濃度信号は、A/D変換
器151B,151G,151Rによってデジタル信号
化された後I/O(入出力)ポート171を通してCP
U186からRAM190にメモリされる。
【0096】この時CPU186は図6に示すように、
すでに標準画像設定条件CSo 、リファレンスグレイチ
ャート濃度DPref 、補正係数K、および黒および白テ
ストチャート再生濃度DB ,DW の許容範囲DBO±δ
B ,DWO±δC または黒と白テストチャート再生濃度の
差|DB −DW|の許容範囲δおよび黒および白テスト
チャート再生濃度DB ,DW またはその差|DB −DW
|および画像形成条件の演算プログラムをROM188
から読み出している。
【0097】そこでCPU186は、黒および白テスト
チャートの再生濃度DB ,DW またはその差|DB −D
W |をRAM190にメモリされている3色の濃度デー
タから演算し、これらの値が許容範囲DBO±δB ,DWO
±δC またはδから外れていれば、清掃が必要であるこ
とを警告表示182に表示し、警報発生装置184から
アラームを発生して警告する。
【0098】すなわち、露光系、特に原稿台60、原稿
圧板62および露光光学系が汚れていると、図8に実線
で示す原稿画像濃度Do と再生画像濃度DP との関係を
表わす曲線(画像再現特性)が一点鎖線で示す曲線とな
り、再生濃度DP の最大濃度Dmax が低下し、最小濃度
min が上昇して画質が低下し、色再現が不良となって
しまう。 このため、両曲線は単なる平行移動では重ね
合わせることができない。従って、適正な画像形成条件
を設定するためには、露光系の清浄化が必須となる。
【0099】一方、上記値が上記許容範囲内にあるとき
は、グレイテストチャート再生濃度DPT を用いて画像
形成条件の演算・設定を行う。感光材料、受像材料の特
性および熱現像特性等の変化による上記画像再現特性の
ずれは、図8の点線で示す曲線のように適正な実線で示
す特性が平行移動したものと考えられ、この移動量を演
算することにより、実線で示す適正な特性に補正するこ
とができる。従って、CPU186は上記濃度DPT
用いて前述した演算式(5)によって、露光補正値Bを
演算し、この値Bを調整装置76に出力し、画像形成条
件DSとなるようにモータ222aおよび226aを駆
動してY,M,Cの色フィルタのポジションを設定する
とともにモータ212を駆動して絞り板のポジションを
設定する。
【0100】こうして、3色の色フィルタおよび絞りが
画像形成条件にオートセットアップされると、モード自
動切換手段192により条件設定モードから複写モード
に切り換わり、複写可能であることを表示する。こうし
て本発明の画像形成条件のオートセットアップは終了す
る。
【0101】
【実験例】標準画像形成条件CSo 、補正係数Kおよび
リファレンスグレイチャート濃度DPrefに設定された画像形成装置を用いて、模擬的にYフィル
タを6ccずらした状態の下でグレイテストチャートを
再生し、その再生濃度DPT を計測したところ、下記の
ようになった。この時、本画像形成装置のフィルタ条件
は実際は下記となった。 この濃度DPT を用いて、露光補正値B(cc)を求
めたところ、下記値が求められ、画像形成条件CSが下
記のように設定された。
【0102】この結果からも明らかなように、得られた
画像形成条件CSは、標準画像形成条件CSo と本実験
例では濃度で若干誤差がでたが、色濃度は全く同一に仕
上がるので、感光材料の特性等の変化により、Y,M,
Cのいずれかに色味が生じた場合にも、色味のない適正
に仕上がる画像形成条件をオートセットアップできるこ
とがわかる。
【0103】以上、本発明に係る画像形成装置につい
て、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、銀塩
写真式感光材料を用いた湿式現像による画像形成装置、
感熱感圧式感光材料を用いた画像形成装置や、電子写真
式画像形成装置等、各種の画像形成装置に適用可能であ
り、銀塩写真感光材料、感圧性樹脂感光材料、熱現像感
光材料、感熱性感光材料などの感光材料あるいは受像材
料に応じて、露光装置、現像、定着、水洗槽などからな
る処理槽、加圧転写装置、熱現像装置、感熱現像装置、
電子写真式感光材料または感光体に応じて帯電装置、露
光装置および現像装置など画像形成に必要ないかなる処
理装置を備えたものであってもよい。電子写真式画像形
成装置の場合は帯電条件、露光条件および現像条件を画
像形成条件として設定することができる。
【0104】以上の実施例においては、感光材料と受像
材料とを用いる画像形成装置を代表例として説明した
が、本発明はこれに限定されるわけではなく、原稿画像
を感光材料に露光後、この感光材料を現像、定着して、
この感光材料自身に可視再生画像を担持させる、いわゆ
るモノシート系の画像形成装置にも適用可能であること
はもちろんである。この場合には、テストチャートが記
録された感光材料を廃棄集積する廃棄トレイを別途装置
内に設けて、テストチャートのときのみこの廃棄トレイ
に向うように感光材料の搬送径路を切り換えるように構
成してもよい。
【0105】本発明の画像形成装置は、複写装置であっ
ても、カラープリンタであってもよい。
【0106】また、露光方式も、図示例の光源移動型走
査露光に限定されるものではなく、原稿台移動型走査露
光や、面露光にも適用可能である。
【0107】また、本発明は以上の例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において、各
種の変更および改良を行なってもよいのは勿論のことで
ある。
【0108】
【発明の効果】本発明の画像形成装置および画像形成条
件設定方法によれば、少なくとも感光材料の交換時好ま
しくは、毎日のメインスイッチの投入時にグレイテスト
チャートの再生画像を作成し、内蔵濃度計により3色濃
度を計測して、画像形成条件のセットアップを行うの
で、感光材料や受像材料の交換による製造ロット毎の特
性の変動、処理液の交換や処理温度の変動および熱現像
処理条件、帯電条件、現像条件等の変動があっても、色
バランスが崩れることがなく、自然でかつ原稿画像の色
再現性が良好で適正な画像を形成することができる。
【0109】また、グレイテストチャートの露光を原稿
圧板とレンズ絞りを用いて行う本発明によれば、ユーザ
がテストチャートを原稿台に載置する必要がないので、
上記効果に加え、画像形成条件のセットアップを極めて
容易に行うことができる。
【0110】また、本発明によれば、黒または白テスト
チャートの再生画像の濃度計測を行うものでは、露光
系、特に原稿台、原稿圧板および光学系の汚れを検知し
て、清掃が必要なことを警告するので、常に適正な画像
形成条件のセットアップが可能である。
【0111】また、本発明によれば画像形成条件のオー
トセットアップの際に受像材料の色濃度計測後搬送経路
を廃棄トレイ側に切り換えるので、ユーザがセットアッ
プ時にテストチャート再生画像を担持する受像材料を処
理する手間をかける必要がない。
【0112】また、本発明において画像形成条件のオー
トセットアップが所定時期に自動的に行われ、セットア
ップ後自動的に画像形成モードに切り換わるものでは、
ユーザは、画像形成条件のセットアップを全く行う必要
がなく、セットアップを考慮する必要もないので、カラ
ーコピーやカラー画像形成を容易かつ簡単かつ正確に行
うことができ、失敗をすることが極めて少ない。
【0113】また、本発明の画像形成装置は、装置構成
がコンパクトで、従来装置に新たな部品を付加する必要
がなく、高価な部品を付加することもないので、装置全
体を低コスト化でき、コピーそのもののコストを低くす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例の模式断
面図である。
【図2】図1に示す複写装置に適用される可変絞りおよ
びレンズユニットの一実施例の斜視図である。
【図3】図1に示す複写装置に適用される水塗布部の一
例の概略図である。
【図4】図1に示す複写装置の制御系を示すブロック図
である。
【図5】本発明の画像形成装置の作用および画像形成条
件設定方法の一実施例のフローチャートである。
【図6】本発明の画像形成条件設定方法の一実施例を具
体的に示すフローチャートである。
【図7】本発明の画像形成装置における絞りテーブルの
一実施例のグラフである。
【図8】本発明の画像形成装置における原稿濃度と再生
画像濃度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 複写装置 12 ハウジング 14 露光装置 16 感光材料・受像材
料供給部 18 熱現像転写部 20 水塗布部 22 濃度計 24 搬送経路切換部 26 取出トレイ 28 廃棄トレイ 30 制御部 32 感光材料マガジン 34 受像材料マガジン 44 露光部 67 可変絞り 68 レンズユニット 76 調整装置 118 加熱ドラム 122 無端ベルト 124 第1剥離爪 128 第2剥離爪 152 分岐ガイド 154 フラッパ 156,158 搬送ロ
ーラ対 166 操作部 168 表示部 170 演算・制御部 172 感光材料交換セ
ンサ 186 CPU 188 ROM 190 RAM

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像を感光材料に露光した後、露光済
    感光材料に形成された画像を現像処理して、最終的に可
    視再生画像を得る画像形成装置であって、前記露光を行
    う露光系に設けられる光源およびレンズ絞りと、このレ
    ンズ絞りの絞り量を切り換える手段と、原稿台に載置さ
    れた原稿を押える白色の原稿押えとから構成されるグレ
    イテストチャートの露光手段と、前記テストチャートの
    再生画像の色濃度を計測する濃度計と、この濃度計によ
    り計測されたグレイテストチャートの再生画像の色濃度
    と前記グレイテストチャートの露光手段において予め設
    定されているテストチャート形成条件とを比較して適正
    な画像形成条件の設定を行う露光制御部とを有すること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の画像形成装置であって、
    さらに、黒および白テストチャートの露光手段と、前記
    濃度計による黒および白テストチャートの再生画像の測
    定結果によって前記露光を行う露光系の清掃が必要であ
    ることを警告する警告手段とを有することを特徴とする
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の画像形成装置で
    あって、さらに、前記可視再生画像が前記露光済感光材
    料から現像転写された受像材料を取り出す取出トレイ
    と、転写済感光材料を収納する廃棄トレイと、前記受像
    材料を前記取出トレイに搬送する搬送経路と、この搬送
    経路の途中から分岐して前記受像材料を前記廃棄トレイ
    に搬送する分岐搬送経路と、前記受像材料に形成された
    可視再生画像が前記テストチャートの再生画像の場合に
    前記受像材料の搬送経路を前記廃棄トレイに至る分岐搬
    送経路に切り換える搬送経路切換手段とを有することを
    特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の画像
    形成装置であって、さらに、所定の時期において自動的
    に条件設定モードに切り換え、少なくとも前記グレイテ
    ストチャートの再生画像を形成して、前記画像形成条件
    の設定を行った後、自動的に画像形成モードに切り換え
    るモード制御手段を有することを特徴とする画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】原稿画像を感光材料に露光した後、露光済
    感光材料に形成された画像を受像材料に現像転写して最
    終的に可視再生画像を得る画像形成装置であって、転写
    後、剥離された感光材料を収納する廃棄トレイと、この
    廃棄トレイに前記感光材料を搬送する搬送経路と、剥離
    された受像材料を取り出す取出トレイと、この取出トレ
    イに前記受像材料を搬送する搬送経路と、この受像材料
    の搬送経路から分岐して前記廃棄トレイに至る受像材料
    の搬送経路および搬送経路切換手段を設け、テストチャ
    ート再生画像が形成された受像材料を、搬送経路切換手
    段により前記搬送経路を切り換えて前記廃棄トレイに搬
    出するよう構成したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】原稿画像を感光材料に露光し、受像材料に
    現像転写して最終的に適正な可視再生画像を得るための
    画像形成条件を設定するに際し、所定の時期において自
    動的に条件設定モードとなり、露光用光源と白色の原稿
    押えとレンズ絞りとを用いて、黒、白およびグレイから
    なるテストチャートを所定のテストチャート形成条件で
    前記感光材料に露光し、露光済感光材料に形成されたテ
    ストチャート画像を前記受像材料に現像転写し、前記感
    光材料と受像材料を剥離した後、前記感光材料を廃棄ト
    レイに排出し、一方、前記受像材料を内蔵濃度計まで搬
    送して、前記受像材料に転写された可視再生テストチャ
    ート画像の色濃度を計測し、計測後、搬送経路を切り換
    えて、前記受像材料を前記廃棄トレイに排出するととも
    に、計測された黒および白テストチャートの濃度が所定
    範囲から外れた場合には露光系の清掃が必要であること
    を警告し、前記黒および白テストチャートの濃度が前記
    所定範囲内にあれば、グレイテストチャートの色濃度
    と、前記テストチャート形成条件とを3色のそれぞれに
    ついて比較し、この比較値から補正量を求めて、適正な
    画像形成条件を設定した後、前記露光系をこの標準画像
    形成条件に設定し、自動的に画像形成モードに切り換え
    ることを特徴とする画像形成条件設定方法。
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