JPH10290334A - 画像読取方法及び画像読取装置 - Google Patents
画像読取方法及び画像読取装置Info
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- JPH10290334A JPH10290334A JP9096229A JP9622997A JPH10290334A JP H10290334 A JPH10290334 A JP H10290334A JP 9096229 A JP9096229 A JP 9096229A JP 9622997 A JP9622997 A JP 9622997A JP H10290334 A JPH10290334 A JP H10290334A
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- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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- H04N1/00—Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
- H04N1/40—Picture signal circuits
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- Signal Processing (AREA)
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- Facsimiles In General (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 原稿画像の低濃度域から高濃度域までS/N
の劣化を抑え、確実に読取るスキャナを得る。 【解決手段】 最大の濃度(最も高濃度)が確実に読み
取ることができるようなダイナミックレンジにCCDラ
インセンサを調整し、原稿画像の濃度分布を把握する
(プレスキャン)。次に、1回の走査で得られた画像デ
ータの内、予め定めた濃度しきい値(例えば、最大の濃
度値Dが3〜3.3 であるのに対して、D=2.0 〜2.3 程
度)よりも高い濃度値のデータを出力した画素を抽出
し、メインスキャニング時に、抽出した画素を受光する
ときにのみ液晶シャッターを動作させ、透過率を低減し
て読み取る(メインスキャン)。
の劣化を抑え、確実に読取るスキャナを得る。 【解決手段】 最大の濃度(最も高濃度)が確実に読み
取ることができるようなダイナミックレンジにCCDラ
インセンサを調整し、原稿画像の濃度分布を把握する
(プレスキャン)。次に、1回の走査で得られた画像デ
ータの内、予め定めた濃度しきい値(例えば、最大の濃
度値Dが3〜3.3 であるのに対して、D=2.0 〜2.3 程
度)よりも高い濃度値のデータを出力した画素を抽出
し、メインスキャニング時に、抽出した画素を受光する
ときにのみ液晶シャッターを動作させ、透過率を低減し
て読み取る(メインスキャン)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源から照射さ
れ、原稿を透過又は反射した光を集光し、その焦点位置
で固体撮像素子によって受光し原稿画像を読取る画像読
取方法及び画像読取装置に関する。
れ、原稿を透過又は反射した光を集光し、その焦点位置
で固体撮像素子によって受光し原稿画像を読取る画像読
取方法及び画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】原稿画
像をCCDセンサで読み取る場合、CCDのダイナミッ
クレンジを調整し、原稿画像の最小濃度から最大濃度ま
で確実に検出することは一般的である。
像をCCDセンサで読み取る場合、CCDのダイナミッ
クレンジを調整し、原稿画像の最小濃度から最大濃度ま
で確実に検出することは一般的である。
【0003】CCDセンサのダイナミックレンジの調整
は、最小濃度部分が、CCDセンサの最大出力値となる
ように行う。これにより、過大光量による飽和を防止
し、確実に画像濃度に応じた出力値を得ることができ
る。
は、最小濃度部分が、CCDセンサの最大出力値となる
ように行う。これにより、過大光量による飽和を防止
し、確実に画像濃度に応じた出力値を得ることができ
る。
【0004】ところが、このようなCCDセンサの調整
では、最小濃度域では問題ないが、最大濃度域(D=3
〜3.3 )の出力値が、最大出力値の1/1000〜1/2000とな
り、S/Nが良くないという問題点がある。
では、最小濃度域では問題ないが、最大濃度域(D=3
〜3.3 )の出力値が、最大出力値の1/1000〜1/2000とな
り、S/Nが良くないという問題点がある。
【0005】特に、原稿画像が露光オーバーのネガフィ
ルムや、広い濃度範囲のポジ画像では、S/Nがさらに
悪くなる。
ルムや、広い濃度範囲のポジ画像では、S/Nがさらに
悪くなる。
【0006】これを解消するため、原稿画像をダイナミ
ックレンジを低レベル及び高レベルの2回で走査するこ
とが考えられるが、画像は高濃度域や低濃度域が分散し
ているため、CCDセンサの一部の画素が飽和するのみ
ならず、飽和した周囲の画素にも悪影響を与えることに
なり、正確な画像に応じた出力値を得ることができな
い。
ックレンジを低レベル及び高レベルの2回で走査するこ
とが考えられるが、画像は高濃度域や低濃度域が分散し
ているため、CCDセンサの一部の画素が飽和するのみ
ならず、飽和した周囲の画素にも悪影響を与えることに
なり、正確な画像に応じた出力値を得ることができな
い。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、原稿画像の低
濃度域から高濃度域までS/Nの劣化を抑え、確実に読
取ることができる画像読取方法及び画像読取装置を得る
ことが目的である。
濃度域から高濃度域までS/Nの劣化を抑え、確実に読
取ることができる画像読取方法及び画像読取装置を得る
ことが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、光源から照射され、原稿を透過又は反射した光を集
光し、その焦点位置で固体撮像素子によって受光し原稿
画像を読取る画像読取方法であって、前記固体撮像素子
を、前記透過又は反射光における最小濃度域が確実に読
み取れ、かつ飽和しないダイナミックレンジに調整し、
調整されたダイナミックレンジで、前記固体撮像素子に
よって原稿画像を読取り、読み取った光量の中から所定
値以上の受光量の画素を抽出して、この抽出画素の前記
固体撮像素子での受光量を所定量低下させて、再度固体
撮像素子によって原稿画像の透過又は反射画像を読取
る、ことを特徴としている。
は、光源から照射され、原稿を透過又は反射した光を集
光し、その焦点位置で固体撮像素子によって受光し原稿
画像を読取る画像読取方法であって、前記固体撮像素子
を、前記透過又は反射光における最小濃度域が確実に読
み取れ、かつ飽和しないダイナミックレンジに調整し、
調整されたダイナミックレンジで、前記固体撮像素子に
よって原稿画像を読取り、読み取った光量の中から所定
値以上の受光量の画素を抽出して、この抽出画素の前記
固体撮像素子での受光量を所定量低下させて、再度固体
撮像素子によって原稿画像の透過又は反射画像を読取
る、ことを特徴としている。
【0009】請求項2に記載の発明は、光源から照射さ
れ、原稿を透過又は反射した光を集光し、その焦点位置
で固体撮像素子によって受光し原稿画像を読取る画像読
取装置であって、前記固体撮像素子を、前記透過又は反
射光における最小濃度域が確実に読み取れ、かつ飽和し
ないダイナミックレンジに調整するレンジ調整手段と、
レンジ調整手段で調整されたダイナミックレンジで、前
記固体撮像素子によって原稿画像を読み取る予備読取手
段と、予備読取手段で読み取った光量の中から所定値以
上の受光量の画素を抽出する画素抽出手段と、前記画素
抽出手段で抽出された画素の前記固体撮像素子における
受光量を所定量低下させる受光量低下制御手段と、前記
受光量低下制御手段での制御後に、再度固体撮像素子に
よって原稿画像の透過又は反射画像を読取る本読取手段
と、を有している。
れ、原稿を透過又は反射した光を集光し、その焦点位置
で固体撮像素子によって受光し原稿画像を読取る画像読
取装置であって、前記固体撮像素子を、前記透過又は反
射光における最小濃度域が確実に読み取れ、かつ飽和し
ないダイナミックレンジに調整するレンジ調整手段と、
レンジ調整手段で調整されたダイナミックレンジで、前
記固体撮像素子によって原稿画像を読み取る予備読取手
段と、予備読取手段で読み取った光量の中から所定値以
上の受光量の画素を抽出する画素抽出手段と、前記画素
抽出手段で抽出された画素の前記固体撮像素子における
受光量を所定量低下させる受光量低下制御手段と、前記
受光量低下制御手段での制御後に、再度固体撮像素子に
よって原稿画像の透過又は反射画像を読取る本読取手段
と、を有している。
【0010】請求項1及び請求項2に記載の発明によれ
ば、まず固体撮像素子のダイナミックレンジを透過又は
反射光における最小濃度域が確実に読み取ることがで
き、かつ飽和しないレンジに調整する(レンジ調整手
段)。
ば、まず固体撮像素子のダイナミックレンジを透過又は
反射光における最小濃度域が確実に読み取ることがで
き、かつ飽和しないレンジに調整する(レンジ調整手
段)。
【0011】この調整により、透過又は反射光を固体撮
像素子により読み取ることにより(予備読取手段)、全
濃度域において画像データを得ることができる。なお、
この全濃度域を読み取る場合は、当然従来と同様である
ため、最大濃度域のS/Nは良くない。
像素子により読み取ることにより(予備読取手段)、全
濃度域において画像データを得ることができる。なお、
この全濃度域を読み取る場合は、当然従来と同様である
ため、最大濃度域のS/Nは良くない。
【0012】次に、この読み取られた画像データから、
所定値以上の受光量の画素を抽出する(画素抽出手
段)。抽出された画素は、次の透過又は反射光の読取り
(本読取手段による読取り)時に、(受光量低下制御手
段によって)固体撮像素子による受光量を所定量減少さ
せるように制御する。
所定値以上の受光量の画素を抽出する(画素抽出手
段)。抽出された画素は、次の透過又は反射光の読取り
(本読取手段による読取り)時に、(受光量低下制御手
段によって)固体撮像素子による受光量を所定量減少さ
せるように制御する。
【0013】この結果、低濃度域と高濃度域との差が減
少し、1つのダイナミックレンジで透過又は反射光を読
取っても(本読取手段)、S/Nの劣化を招くことな
く、低濃度域から高濃度域までの画像データを得ること
ができる。
少し、1つのダイナミックレンジで透過又は反射光を読
取っても(本読取手段)、S/Nの劣化を招くことな
く、低濃度域から高濃度域までの画像データを得ること
ができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、前記請求項2に
記載の発明において、前記固体撮像素子が、原稿に対し
て主走査方向にライン状に配列されており、透過又は反
射光を原稿画像に対して副走査方向に走査することによ
って、一次元で画像を読み取ることを特徴としている。
記載の発明において、前記固体撮像素子が、原稿に対し
て主走査方向にライン状に配列されており、透過又は反
射光を原稿画像に対して副走査方向に走査することによ
って、一次元で画像を読み取ることを特徴としている。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、固体撮像
素子が所謂ライン型であり、原稿画像に対して主走査方
向に画像が並んでおり、例えば主走査(1ラインの読
取)毎に原稿と固体撮像素子との相対的に副走査方向に
移動することによって、1原稿分の画像を読み取ること
ができる。
素子が所謂ライン型であり、原稿画像に対して主走査方
向に画像が並んでおり、例えば主走査(1ラインの読
取)毎に原稿と固体撮像素子との相対的に副走査方向に
移動することによって、1原稿分の画像を読み取ること
ができる。
【0016】この場合、受光量低下制御手段は、1ライ
ン毎に切り換えることになる。受光量低下制御手段とし
ては、各画素毎に対応する液晶シャッター等が最適であ
り、例えば、液晶シャッターの制御を全透過と所定の透
過率(100%未満)での透過との2種類とし、画素抽
出手段で抽出された画素に対応するときのみ所定の透過
率とするように制御すればよい。
ン毎に切り換えることになる。受光量低下制御手段とし
ては、各画素毎に対応する液晶シャッター等が最適であ
り、例えば、液晶シャッターの制御を全透過と所定の透
過率(100%未満)での透過との2種類とし、画素抽
出手段で抽出された画素に対応するときのみ所定の透過
率とするように制御すればよい。
【0017】請求項4に記載の発明は、前記請求項3に
記載の発明において、前記固体撮像素子が、RGB各色
毎に合計3ライン設けられていることを特徴としてい
る。
記載の発明において、前記固体撮像素子が、RGB各色
毎に合計3ライン設けられていることを特徴としてい
る。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、カラー画
像のライン走査装置の基本的構造であり、3本のライン
位置のオフセット量と、副走査移動速度と、の同期をと
ることによって、各ラインで読み取った画像データの合
成を容易とすることができる。
像のライン走査装置の基本的構造であり、3本のライン
位置のオフセット量と、副走査移動速度と、の同期をと
ることによって、各ラインで読み取った画像データの合
成を容易とすることができる。
【0019】ここで、最小濃度域の受光量の低下制御を
行う場合、いずれかの色のみが飛び抜けて濃度が低い場
合に、後で合成する同一位置の他の色を同じように受光
量を低下させてもよいが、この場合、飛び抜けて濃度が
高い色がある場合にS/Nん劣化を招くことがあり得
る。このため、各色のライン毎に別の液晶シャッター等
の受光量低下制御手段を配設して、色別に受光量を低下
させることが好ましい。
行う場合、いずれかの色のみが飛び抜けて濃度が低い場
合に、後で合成する同一位置の他の色を同じように受光
量を低下させてもよいが、この場合、飛び抜けて濃度が
高い色がある場合にS/Nん劣化を招くことがあり得
る。このため、各色のライン毎に別の液晶シャッター等
の受光量低下制御手段を配設して、色別に受光量を低下
させることが好ましい。
【0020】請求項5に記載の発明は、前記請求項2乃
至請求項4のいずれか1項記載の発明において、前記受
光量低下制御手段では、前記画素抽出手段で抽出された
画素毎の受光量に比例して、受光量低下度合いを大きく
するように制御することを特徴としている。
至請求項4のいずれか1項記載の発明において、前記受
光量低下制御手段では、前記画素抽出手段で抽出された
画素毎の受光量に比例して、受光量低下度合いを大きく
するように制御することを特徴としている。
【0021】請求項5に記載の発明によれば、画素抽出
手段で抽出された画素を一律の割合で受光を低下させる
のではなく、画素毎の受光量が低い場合は受光量低下度
合いを低くし、受光量が高い場合は受光量低下度合いを
高くする。
手段で抽出された画素を一律の割合で受光を低下させる
のではなく、画素毎の受光量が低い場合は受光量低下度
合いを低くし、受光量が高い場合は受光量低下度合いを
高くする。
【0022】これにより、画素抽出手段で抽出される所
定値以上の受光量の画素を、当初の濃度−受光量特性曲
線(理解しやすくするために直線とする)の傾きに対し
て、傾きを弱めた濃度−受光量曲線(直線)とすること
になり、濃度が低ければ低い程、受光量の差を拡がらせ
ることができる。
定値以上の受光量の画素を、当初の濃度−受光量特性曲
線(理解しやすくするために直線とする)の傾きに対し
て、傾きを弱めた濃度−受光量曲線(直線)とすること
になり、濃度が低ければ低い程、受光量の差を拡がらせ
ることができる。
【0023】請求項6に記載の発明は、前記請求項2乃
至請求項4のいずれか1項記載の発明において、前記画
素抽出手段は、最大受光量の画素を抽出し、この抽出画
素が最大出力レベルとなるように全ての画素について、
画素毎の受光量に比例して、受光量低下度合いを大きく
するように制御することを特徴としている。
至請求項4のいずれか1項記載の発明において、前記画
素抽出手段は、最大受光量の画素を抽出し、この抽出画
素が最大出力レベルとなるように全ての画素について、
画素毎の受光量に比例して、受光量低下度合いを大きく
するように制御することを特徴としている。
【0024】請求項6に記載の発明によれば、受光量低
下制御手段による受光量低下を全ての画素において実行
する。すなわち、画素抽出手段での抽出が全画素という
ことになる。但し、画素毎の受光量が低い場合は受光量
低下度合いを低くし、受光量が高い場合は受光量低下度
合いを高くする。
下制御手段による受光量低下を全ての画素において実行
する。すなわち、画素抽出手段での抽出が全画素という
ことになる。但し、画素毎の受光量が低い場合は受光量
低下度合いを低くし、受光量が高い場合は受光量低下度
合いを高くする。
【0025】これにより、当初の濃度−受光量特性曲線
(理解しやすくするために直線とする)の傾きに対し
て、傾きを弱めた濃度−受光量曲線(直線)とすること
になり、濃度が低ければ低い程、受光量の差が拡がらせ
ることができる。また、請求項5に比べて、全ての画素
を制御(受光量低下制御)するため、全体を線形な特性
とすることができる。
(理解しやすくするために直線とする)の傾きに対し
て、傾きを弱めた濃度−受光量曲線(直線)とすること
になり、濃度が低ければ低い程、受光量の差が拡がらせ
ることができる。また、請求項5に比べて、全ての画素
を制御(受光量低下制御)するため、全体を線形な特性
とすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の実施の形態に
係る画像読取/記録装置10の概略全体構成図が示され
ている。
係る画像読取/記録装置10の概略全体構成図が示され
ている。
【0027】この画像読取/記録装置10は、画像読取
部であるスキャナ部SCNと、画像を記録するプリンタ
部PRTと、で構成されており、機台12上にスキャナ
部SCNが配設されている。また、プリンタ部PRT
は、機台12の内部に配設されている。 (スキャナ部SCN)図1及び図3には、本実施の形態
に係るスキャナ部SCNが示されている。
部であるスキャナ部SCNと、画像を記録するプリンタ
部PRTと、で構成されており、機台12上にスキャナ
部SCNが配設されている。また、プリンタ部PRT
は、機台12の内部に配設されている。 (スキャナ部SCN)図1及び図3には、本実施の形態
に係るスキャナ部SCNが示されている。
【0028】スキャナ部SCNの箱型のケーシング20
0によって被覆されており、上面中央部には、矩形の開
口部が設けられ、透明のプラテンガラス202が嵌め込
まれている。プラテンガラス202は、平面原稿載置台
としての機能を有し、その上には、平面画像を記録した
原稿が下向きに載置されるようになっている。
0によって被覆されており、上面中央部には、矩形の開
口部が設けられ、透明のプラテンガラス202が嵌め込
まれている。プラテンガラス202は、平面原稿載置台
としての機能を有し、その上には、平面画像を記録した
原稿が下向きに載置されるようになっている。
【0029】プラテンガラス202上には、開閉可能な
押さえカバー204が設けられている。この押さえカバ
ー204は、ケーシング200の奥側において、ケーシ
ング200にヒンジ止めされており、このヒンジを中心
に回動可能となっている。
押さえカバー204が設けられている。この押さえカバ
ー204は、ケーシング200の奥側において、ケーシ
ング200にヒンジ止めされており、このヒンジを中心
に回動可能となっている。
【0030】従って、この押さえカバー204の閉止状
態では、原稿を上からプラテンガラス202の方向に押
圧保持することができる。
態では、原稿を上からプラテンガラス202の方向に押
圧保持することができる。
【0031】ケーシング200の上面手前側には、図示
しない操作/表示パネルが配設され、各種の機能の指
示、また装置内の動作状態の表示等がなされるようにな
っている。
しない操作/表示パネルが配設され、各種の機能の指
示、また装置内の動作状態の表示等がなされるようにな
っている。
【0032】ケーシング200内には、走査部208が
配設されている。走査部208は、コントローラ209
によって制御される。この走査部208は、原稿画像の
幅方向(主走査方向)に延出されたハロゲンランプ及び
リフレクタを備えた光源210、この光源210と共に
原稿画像の幅方向に延出された第1のミラー212が組
み込まれた第1のキャリッジ214と、第2のミラー2
16及び第3のミラー218が組み込まれた第2のキャ
リッジ220と、絞り222、色調整フィルタ及びND
フィルタ等で4枚構成とされるフィルタ群224、結像
のためのレンズ226によって構成される固定ユニット
228と、で構成されている。
配設されている。走査部208は、コントローラ209
によって制御される。この走査部208は、原稿画像の
幅方向(主走査方向)に延出されたハロゲンランプ及び
リフレクタを備えた光源210、この光源210と共に
原稿画像の幅方向に延出された第1のミラー212が組
み込まれた第1のキャリッジ214と、第2のミラー2
16及び第3のミラー218が組み込まれた第2のキャ
リッジ220と、絞り222、色調整フィルタ及びND
フィルタ等で4枚構成とされるフィルタ群224、結像
のためのレンズ226によって構成される固定ユニット
228と、で構成されている。
【0033】第1のキャリッジ214では、光源210
からの光をプラテンガラス202面上に載置された原稿
に照射し、その反射光(垂下する光軸の光)を第1のミ
ラー212で90°偏向し、第2のキャリッジ220の
第2のミラー216へ案内する役目を有する。
からの光をプラテンガラス202面上に載置された原稿
に照射し、その反射光(垂下する光軸の光)を第1のミ
ラー212で90°偏向し、第2のキャリッジ220の
第2のミラー216へ案内する役目を有する。
【0034】第2のキャリッジ220では、第2のミラ
ー216の反射面が前記第1のミラー212と対向し、
かつ平行な状態とされており、第1のミラー212から
光を受けると、第2のミラー216で90°偏向し、さ
らに第3のミラー218で90°偏向する。
ー216の反射面が前記第1のミラー212と対向し、
かつ平行な状態とされており、第1のミラー212から
光を受けると、第2のミラー216で90°偏向し、さ
らに第3のミラー218で90°偏向する。
【0035】この第3のミラー218で最終的にプラテ
ンガラス202の面と平行とされた光は、固定ユニット
228を経て、CCDラインセンサ230の受光部へと
至るようになっている。この固定ユニット228では、
絞り222やフィルタ群224のNDフィルタによって
光量の調整が行われ、フィルタ群224の色調整フィル
タによって各色バランスの調整が行われる。また、レン
ズ226によって、原稿画像がCCDラインセンサ23
0の受光面上で結像する構成となっている。
ンガラス202の面と平行とされた光は、固定ユニット
228を経て、CCDラインセンサ230の受光部へと
至るようになっている。この固定ユニット228では、
絞り222やフィルタ群224のNDフィルタによって
光量の調整が行われ、フィルタ群224の色調整フィル
タによって各色バランスの調整が行われる。また、レン
ズ226によって、原稿画像がCCDラインセンサ23
0の受光面上で結像する構成となっている。
【0036】ここで、第1のキャリッジ214及び第2
のキャリッジ220は、プラテンガラス202の下方で
原稿面に沿って副走査方向に往復移動する。このとき、
原稿反射位置からCCDラインセンサ230の受光部ま
での光路長を常に一定に維持するべく、第2のキャリッ
ジ220が第1のキャリッジ214の1/2の搬送速度
で同一方向へ移動するようになっている。この第1のキ
ャリッジ214及び第2のキャリッジ220の1往復動
作が1画像分の走査であり(往路時に画像読取)、これ
により、プラテンガラス202上の原稿画像を読み取る
ことができる。
のキャリッジ220は、プラテンガラス202の下方で
原稿面に沿って副走査方向に往復移動する。このとき、
原稿反射位置からCCDラインセンサ230の受光部ま
での光路長を常に一定に維持するべく、第2のキャリッ
ジ220が第1のキャリッジ214の1/2の搬送速度
で同一方向へ移動するようになっている。この第1のキ
ャリッジ214及び第2のキャリッジ220の1往復動
作が1画像分の走査であり(往路時に画像読取)、これ
により、プラテンガラス202上の原稿画像を読み取る
ことができる。
【0037】読み取った画像データは、例えば、外部接
続されたパソコン等内のRAMメモリ又はハードディス
ク上に記録される。
続されたパソコン等内のRAMメモリ又はハードディス
ク上に記録される。
【0038】なお、ケーシング200上面には、プラテ
ンガラス202の上を所定の隙間を持って主走査方向へ
移動するプルーフ用光源ユニット232が配設されてい
る。このプルーフ用光源ユニット232は、プラテンガ
ラス202上に透過原稿が載置された場合の光源として
適用されるものである。
ンガラス202の上を所定の隙間を持って主走査方向へ
移動するプルーフ用光源ユニット232が配設されてい
る。このプルーフ用光源ユニット232は、プラテンガ
ラス202上に透過原稿が載置された場合の光源として
適用されるものである。
【0039】すなわち、このプルーフ用光源ユニット2
32は、その一端部(装置奥側)が光源ユニット駆動部
234と連結されており、この光源ユニット駆動部23
4の駆動力により、前記第1のキャリッジ214と同等
の動作を行う。
32は、その一端部(装置奥側)が光源ユニット駆動部
234と連結されており、この光源ユニット駆動部23
4の駆動力により、前記第1のキャリッジ214と同等
の動作を行う。
【0040】ここで、透過原稿を走査する場合には、第
1のキャリッジ214と同期がとられてプルーフ用光源
ユニット232が動作する。このとき、第1のキャリッ
ジ214の光源210は消灯しておき、プルーフ用光源
ユニット232内の光源(図示省略)が点灯することに
より、第1のミラー212で透過原稿画像を得ることが
できる。その後の動作は、反射原稿の場合と同様であ
る。
1のキャリッジ214と同期がとられてプルーフ用光源
ユニット232が動作する。このとき、第1のキャリッ
ジ214の光源210は消灯しておき、プルーフ用光源
ユニット232内の光源(図示省略)が点灯することに
より、第1のミラー212で透過原稿画像を得ることが
できる。その後の動作は、反射原稿の場合と同様であ
る。
【0041】図3に示される如く、CCDラインセンサ
230の近傍かつ上流側には、液晶シャッター236が
配設されている。この液晶シャッター236は、CCD
ラインセンサ230における画素数と同数の画素数の窓
が設けられている。これらの窓は、独立して2種類の透
過率に変更可能(例えば、非動作時 100%透過と、動作
時50〜60%透過の2種類)とされている。
230の近傍かつ上流側には、液晶シャッター236が
配設されている。この液晶シャッター236は、CCD
ラインセンサ230における画素数と同数の画素数の窓
が設けられている。これらの窓は、独立して2種類の透
過率に変更可能(例えば、非動作時 100%透過と、動作
時50〜60%透過の2種類)とされている。
【0042】なお、本実施の形態のCCDラインセンサ
230の受光部は、各色(RGB)毎に独立して受光量
を検出する3本のラインで構成されており、これに対応
して、液晶シャッター236も3ラインとされている。
230の受光部は、各色(RGB)毎に独立して受光量
を検出する3本のラインで構成されており、これに対応
して、液晶シャッター236も3ラインとされている。
【0043】この液晶シャッター236は、CCDライ
ンセンサ230における原稿画像に基づく光の受光時に
低濃度部分の光量(透過原稿においては、ネガとポジで
異なるがいずれにしても透過率の高い部分であり、反射
原稿においては、白に近い部分である)を制限する役目
を有している。この光量制限によって、CCDラインセ
ンサ230のダイナミックレンジの幅狭を補償するよう
になっている。
ンセンサ230における原稿画像に基づく光の受光時に
低濃度部分の光量(透過原稿においては、ネガとポジで
異なるがいずれにしても透過率の高い部分であり、反射
原稿においては、白に近い部分である)を制限する役目
を有している。この光量制限によって、CCDラインセ
ンサ230のダイナミックレンジの幅狭を補償するよう
になっている。
【0044】すなわち、本実施の形態におけるスキャナ
部SCNでは、プレスキャンとメインスキャンとの2回
の走査(2往復)を行うようになっている。
部SCNでは、プレスキャンとメインスキャンとの2回
の走査(2往復)を行うようになっている。
【0045】これは、CCDラインセンサ230のダイ
ナミックレンジが幅狭であること、透過原稿におけるオ
ーバ露光があること、原稿の濃度域が幅広であること、
が理由とされ、1回の走査で低濃度域から高濃度域まで
の広い範囲の濃度に対応する画像データが得にくい。
ナミックレンジが幅狭であること、透過原稿におけるオ
ーバ露光があること、原稿の濃度域が幅広であること、
が理由とされ、1回の走査で低濃度域から高濃度域まで
の広い範囲の濃度に対応する画像データが得にくい。
【0046】そこで、本実施の形態では、最大の濃度
(最も高濃度)が確実に読み取ることができるようなダ
イナミックレンジにCCDラインセンサ230を調整
し、原稿画像の濃度分布を把握する(プレスキャン)。
(最も高濃度)が確実に読み取ることができるようなダ
イナミックレンジにCCDラインセンサ230を調整
し、原稿画像の濃度分布を把握する(プレスキャン)。
【0047】次に、1回の走査で得られた画像データの
内、予め定めた濃度しきい値(例えば、最大の濃度値D
が3〜3.3 であるのに対して、D=2.0 〜2.3 程度)よ
りも高い濃度値のデータを出力した画素を抽出し、メイ
ンスキャニング時に、抽出した画素を受光するときにの
み液晶シャッター236を動作させ、透過率を低減して
読み取る(メインスキャン)。
内、予め定めた濃度しきい値(例えば、最大の濃度値D
が3〜3.3 であるのに対して、D=2.0 〜2.3 程度)よ
りも高い濃度値のデータを出力した画素を抽出し、メイ
ンスキャニング時に、抽出した画素を受光するときにの
み液晶シャッター236を動作させ、透過率を低減して
読み取る(メインスキャン)。
【0048】上記を濃度−受光量特性曲線(理解しやす
くするために直線とする)であわらすと、図5の如く、
濃度しきい値を超える画素の受光量は、50〜60%低減す
ることになる。この結果、幅狭のダイナミックレンジ
(図5のDRの範囲)において、このダイナミックレン
ジを超える濃度域を確実に検出することが可能となる。 (プリンタ部PRT)図1及び図2には、画像読取/記
録装置10の機台12内のプリンタ部PRTが示されて
いる。
くするために直線とする)であわらすと、図5の如く、
濃度しきい値を超える画素の受光量は、50〜60%低減す
ることになる。この結果、幅狭のダイナミックレンジ
(図5のDRの範囲)において、このダイナミックレン
ジを超える濃度域を確実に検出することが可能となる。 (プリンタ部PRT)図1及び図2には、画像読取/記
録装置10の機台12内のプリンタ部PRTが示されて
いる。
【0049】機台12の内部には、感光材料16を収納
する感材マガジン14が配置されており、感材マガジン
14から引き出されたこの感光材料16の感光(露光)
面が左方へ向くように感光材料16が感材マガジン14
にロール状に巻き取られている。
する感材マガジン14が配置されており、感材マガジン
14から引き出されたこの感光材料16の感光(露光)
面が左方へ向くように感光材料16が感材マガジン14
にロール状に巻き取られている。
【0050】感材マガジン14の感光材料取出し口の近
傍には、ニップローラ18およびカッタ20が配置され
ており、感材マガジン14から感光材料16を所定長さ
引き出した後に切断することができる。カッタ20は、
例えば固定刃と移動刃から成るロータリータイプのカッ
タとされており、移動刃を回転カム等によって上下に移
動させて固定刃と噛み合わせ感光材料16を切断するこ
とができる。
傍には、ニップローラ18およびカッタ20が配置され
ており、感材マガジン14から感光材料16を所定長さ
引き出した後に切断することができる。カッタ20は、
例えば固定刃と移動刃から成るロータリータイプのカッ
タとされており、移動刃を回転カム等によって上下に移
動させて固定刃と噛み合わせ感光材料16を切断するこ
とができる。
【0051】カッタ20の側方には、複数の搬送ローラ
24、26、28、30、32、34が順に配置されて
おり、各搬送ローラの間には図示しないガイド板が配設
されている。所定長さに切断された感光材料16は、ま
ず搬送ローラ24、26の間に設けられた露光部22へ
搬送される。
24、26、28、30、32、34が順に配置されて
おり、各搬送ローラの間には図示しないガイド板が配設
されている。所定長さに切断された感光材料16は、ま
ず搬送ローラ24、26の間に設けられた露光部22へ
搬送される。
【0052】この露光部22の左側には露光装置38が
設けられている。露光装置38には、3種のLD、レン
ズユニット、ポリゴンミラー、ミラーユニットが配置さ
れており(何れも、図示省略)、露光装置38から光線
Cが露光部22に送られて、感光材料16が露光される
ようになっている。
設けられている。露光装置38には、3種のLD、レン
ズユニット、ポリゴンミラー、ミラーユニットが配置さ
れており(何れも、図示省略)、露光装置38から光線
Cが露光部22に送られて、感光材料16が露光される
ようになっている。
【0053】なお、LDをポリゴンミラーで振り子の如
く走査する構成を用いず、LEDを主走査方向に配列し
て1ラインを同時に露光する構成であってもよい。
く走査する構成を用いず、LEDを主走査方向に配列し
て1ラインを同時に露光する構成であってもよい。
【0054】さらに、露光部22の上方には、感光材料
16をU字状に湾曲させて搬送するUターン部40及び
画像形成用溶媒を塗布する為の水塗布部50が設けられ
ている。尚、本実施の形態において画像形成用溶媒とし
ては水が用いられる。
16をU字状に湾曲させて搬送するUターン部40及び
画像形成用溶媒を塗布する為の水塗布部50が設けられ
ている。尚、本実施の形態において画像形成用溶媒とし
ては水が用いられる。
【0055】感材マガジン14から上昇し露光部22に
て露光された感光材料16は、搬送ローラ28、30に
よりそれぞれ挟持搬送されてUターン部40の上側寄り
の搬送経路を通過しつつ水塗布部50へ送り込まれる。
て露光された感光材料16は、搬送ローラ28、30に
よりそれぞれ挟持搬送されてUターン部40の上側寄り
の搬送経路を通過しつつ水塗布部50へ送り込まれる。
【0056】一方、図1に示すように、機台12内の左
上端部には受像材料108を収納する受材マガジン10
6が配置されている。この受像材料108の画像形成面
には媒染剤を有する色素固定材料が塗布されており、受
材マガジン106から引き出された受像材料108の画
像形成面が下方へ向くように受像材料108が受材マガ
ジン106にロール状に巻き取られている。
上端部には受像材料108を収納する受材マガジン10
6が配置されている。この受像材料108の画像形成面
には媒染剤を有する色素固定材料が塗布されており、受
材マガジン106から引き出された受像材料108の画
像形成面が下方へ向くように受像材料108が受材マガ
ジン106にロール状に巻き取られている。
【0057】受材マガジン106の受像材料取出し口の
近傍には、ニップローラ110が配置されており、受材
マガジン106から受像材料108を引き出すと共にそ
のニップを解除することができる。
近傍には、ニップローラ110が配置されており、受材
マガジン106から受像材料108を引き出すと共にそ
のニップを解除することができる。
【0058】ニップローラ110の側方にはカッタ11
2が配置されている。カッタ112は前述の感光材料用
のカッタ20と同様に、例えば固定刃と移動刃から成る
ロータリータイプのカッタとされており、移動刃を回転
カム等によって上下に移動させて固定刃と噛み合わせる
ことにより、受材マガジン106から引き出された受像
材料108を感光材料16よりも短い長さに切断するよ
うになっている。
2が配置されている。カッタ112は前述の感光材料用
のカッタ20と同様に、例えば固定刃と移動刃から成る
ロータリータイプのカッタとされており、移動刃を回転
カム等によって上下に移動させて固定刃と噛み合わせる
ことにより、受材マガジン106から引き出された受像
材料108を感光材料16よりも短い長さに切断するよ
うになっている。
【0059】カッタ112の側方には、搬送ローラ13
2、134、136、138及び図示しないガイド板が
配置されており、所定長さに切断された受像材料108
を熱現像転写部120側に搬送できるようになってい
る。
2、134、136、138及び図示しないガイド板が
配置されており、所定長さに切断された受像材料108
を熱現像転写部120側に搬送できるようになってい
る。
【0060】図1及び図2に示す如く、熱現像転写部1
20は、それぞれ複数の巻き掛けローラ140に巻き掛
けられて、それぞれ上下方向を長手方向としたループ状
にされた一対の無端ベルト122、124を有してい
る。従って、これらの巻き掛けローラ140のいずれか
が駆動回転されると、これらの巻き掛けローラ140に
巻き掛けられた一対の無端ベルト122、124がそれ
ぞれ回転される。
20は、それぞれ複数の巻き掛けローラ140に巻き掛
けられて、それぞれ上下方向を長手方向としたループ状
にされた一対の無端ベルト122、124を有してい
る。従って、これらの巻き掛けローラ140のいずれか
が駆動回転されると、これらの巻き掛けローラ140に
巻き掛けられた一対の無端ベルト122、124がそれ
ぞれ回転される。
【0061】これら一対の無端ベルト122、124の
内の図上、右側の無端ベルト122のループ内には、上
下方向を長手方向とした平板状に形成された加熱板12
6が、無端ベルト122の左側の内周部分に対向しつつ
配置されている。この加熱板126の内部には、図示し
ない線状のヒータが配置されており、このヒータによっ
て加熱板126の表面を昇温して所定の温度に加熱でき
るようになっている。
内の図上、右側の無端ベルト122のループ内には、上
下方向を長手方向とした平板状に形成された加熱板12
6が、無端ベルト122の左側の内周部分に対向しつつ
配置されている。この加熱板126の内部には、図示し
ない線状のヒータが配置されており、このヒータによっ
て加熱板126の表面を昇温して所定の温度に加熱でき
るようになっている。
【0062】従って、感光材料16は、搬送経路の最後
の搬送ローラ34により熱現像転写部120の一対の無
端ベルト122、124間に送り込まれる。また、受像
材料108は感光材料16の搬送に同期して搬送され、
感光材料16が所定長さ先行した状態で、搬送経路の最
後の搬送ローラ138により熱現像転写部120の一対
の無端ベルト122、124間に送り込まれて、感光材
料16に重ね合わせられる。
の搬送ローラ34により熱現像転写部120の一対の無
端ベルト122、124間に送り込まれる。また、受像
材料108は感光材料16の搬送に同期して搬送され、
感光材料16が所定長さ先行した状態で、搬送経路の最
後の搬送ローラ138により熱現像転写部120の一対
の無端ベルト122、124間に送り込まれて、感光材
料16に重ね合わせられる。
【0063】この場合、受像材料108は感光材料16
よりも幅方向寸法および長手方向寸法がいずれも小さい
寸法となっているため、感光材料16の周辺部は四辺と
も受像材料108の周辺部から突出した状態で重ね合わ
せられることになる。
よりも幅方向寸法および長手方向寸法がいずれも小さい
寸法となっているため、感光材料16の周辺部は四辺と
も受像材料108の周辺部から突出した状態で重ね合わ
せられることになる。
【0064】以上より、一対の無端ベルト122、12
4によって重ね合わされた感光材料16及び受像材料1
08は、重ね合わせられた状態のままで一対の無端ベル
ト122、124によって挟持搬送されるようになる。
さらに、重ね合わされた感光材料16と受像材料108
が、一対の無端ベルト122、124間に完全に収まっ
た時点で、一対の無端ベルト122、124は回転を一
旦停止し、挟持した感光材料16と受像材料108を加
熱板126で加熱する。感光材料16は、この挟持搬送
時及び停止時において無端ベルト122を介して加熱板
126により加熱されることとなり、加熱に伴って、可
動性の色素を放出し、同時にこの色素が受像材料108
の色素固定層に転写されて、受像材料108に画像が得
られることになる。
4によって重ね合わされた感光材料16及び受像材料1
08は、重ね合わせられた状態のままで一対の無端ベル
ト122、124によって挟持搬送されるようになる。
さらに、重ね合わされた感光材料16と受像材料108
が、一対の無端ベルト122、124間に完全に収まっ
た時点で、一対の無端ベルト122、124は回転を一
旦停止し、挟持した感光材料16と受像材料108を加
熱板126で加熱する。感光材料16は、この挟持搬送
時及び停止時において無端ベルト122を介して加熱板
126により加熱されることとなり、加熱に伴って、可
動性の色素を放出し、同時にこの色素が受像材料108
の色素固定層に転写されて、受像材料108に画像が得
られることになる。
【0065】さらに、一対の無端ベルト122、124
に対して材料供給方向下流側には、剥離爪128が配置
されており、この剥離爪128が一対の無端ベルト12
2、124間で挟持搬送される感光材料16と受像材料
108のうち、感光材料16の先端部のみに係合し、一
対の無端ベルト122、124間より突出したこの感光
材料16の先端部を受像材料108から剥離させること
ができる。
に対して材料供給方向下流側には、剥離爪128が配置
されており、この剥離爪128が一対の無端ベルト12
2、124間で挟持搬送される感光材料16と受像材料
108のうち、感光材料16の先端部のみに係合し、一
対の無端ベルト122、124間より突出したこの感光
材料16の先端部を受像材料108から剥離させること
ができる。
【0066】剥離爪128の左方には感材排出ローラ1
48が配置されており、剥離爪128に案内されながら
左方へ移動される感光材料16を、更に廃棄感光材料収
容部150側へ搬送し得るようになっている。
48が配置されており、剥離爪128に案内されながら
左方へ移動される感光材料16を、更に廃棄感光材料収
容部150側へ搬送し得るようになっている。
【0067】この廃棄感光材料収容部150は、感光材
料16が巻き付けられるドラム152及び、このドラム
152に一部が巻き掛けられているベルト154を有し
ている。さらに、このベルト154は複数のローラ15
6に巻き掛けられており、これらローラ156の回転に
よって、ベルト154が廻され、これに伴ってドラム1
52が回転するようになっている。
料16が巻き付けられるドラム152及び、このドラム
152に一部が巻き掛けられているベルト154を有し
ている。さらに、このベルト154は複数のローラ15
6に巻き掛けられており、これらローラ156の回転に
よって、ベルト154が廻され、これに伴ってドラム1
52が回転するようになっている。
【0068】従って、ローラ156の回転によりベルト
154が廻された状態で、感光材料16が送り込まれる
と、感光材料16がドラム152の周りに集積できるよ
うになっている。
154が廻された状態で、感光材料16が送り込まれる
と、感光材料16がドラム152の周りに集積できるよ
うになっている。
【0069】他方、図1に示される如く、一対の無端ベ
ルト122、124の下方から左方に向かって受像材料
108を搬送し得るように受材排出ローラ162、16
4、166、168、170が順に配置されており、一
対の無端ベルト122、124から排出された受像材料
108は、これら受材排出ローラ162、164、16
6、168、170によって搬送されて、トレイ172
へ排出されることになる。
ルト122、124の下方から左方に向かって受像材料
108を搬送し得るように受材排出ローラ162、16
4、166、168、170が順に配置されており、一
対の無端ベルト122、124から排出された受像材料
108は、これら受材排出ローラ162、164、16
6、168、170によって搬送されて、トレイ172
へ排出されることになる。
【0070】以下に本実施の形態の作用を説明する。ま
ず、スキャナ部SCNにおける、原稿画像の読取制御に
ついて、図4のフローチャートに従い説明する。
ず、スキャナ部SCNにおける、原稿画像の読取制御に
ついて、図4のフローチャートに従い説明する。
【0071】ステップ300では、主走査ライン番号を
示す変数nを1にセットし、次いでステップ302にお
いて、スキャニング開始指示があったか否かが判断され
る。すなわち、プラテンガラス202面上に原稿を載置
し、押さえカバー204を閉じ、操作/表示パネルのキ
ー操作によって読取開始が指示されると、ステップ30
2で肯定判定され、ステップ304へ移行する。
示す変数nを1にセットし、次いでステップ302にお
いて、スキャニング開始指示があったか否かが判断され
る。すなわち、プラテンガラス202面上に原稿を載置
し、押さえカバー204を閉じ、操作/表示パネルのキ
ー操作によって読取開始が指示されると、ステップ30
2で肯定判定され、ステップ304へ移行する。
【0072】ステップ304では、液晶シャッター23
6を非動作状態とする。すなわち、この液晶シャッター
236の非動作では、スキャニグされる原稿画像に基づ
く光を全てCCDラインセンサ230へ送り込むことが
できる(透過率100%)。
6を非動作状態とする。すなわち、この液晶シャッター
236の非動作では、スキャニグされる原稿画像に基づ
く光を全てCCDラインセンサ230へ送り込むことが
できる(透過率100%)。
【0073】次のステップ306では、プレスキャニン
グが開始される。このプレスキャニングでは、CCDラ
インセンサ230のダイナミックレンジを最小濃度域が
確実に読み取ることができ、かつ飽和しないように調整
されている。この調整後、反射原稿の場合は光源210
を点灯し、第1のキャリッジ214及び第2のキャリッ
ジ220を同期させて動作を開始する。このとき、第1
のキャリッジ214の搬送速度V1 と、第2のキャリッ
ジ220の搬送速度V2 との関係は、V1 =2V2 であ
る。これを維持することによって、原稿画像面からCC
Dラインセンサ230の受光面までの光路長を常に一定
に維持することができる。
グが開始される。このプレスキャニングでは、CCDラ
インセンサ230のダイナミックレンジを最小濃度域が
確実に読み取ることができ、かつ飽和しないように調整
されている。この調整後、反射原稿の場合は光源210
を点灯し、第1のキャリッジ214及び第2のキャリッ
ジ220を同期させて動作を開始する。このとき、第1
のキャリッジ214の搬送速度V1 と、第2のキャリッ
ジ220の搬送速度V2 との関係は、V1 =2V2 であ
る。これを維持することによって、原稿画像面からCC
Dラインセンサ230の受光面までの光路長を常に一定
に維持することができる。
【0074】なお、このプレスキャニングで各色の情報
やダイナミックレンジ圧縮のための情報を得るようにし
てもよい。
やダイナミックレンジ圧縮のための情報を得るようにし
てもよい。
【0075】このような動作で、1画像分のスキャニン
グが完了すると、ステップ306からステップ308へ
移行して、予め定められた濃度しきい値と各画素毎の濃
度値とが比較され、濃度しきい値を超えた濃度の画素を
抽出する。
グが完了すると、ステップ306からステップ308へ
移行して、予め定められた濃度しきい値と各画素毎の濃
度値とが比較され、濃度しきい値を超えた濃度の画素を
抽出する。
【0076】ここまでが、プレスキャニング制御であ
り、このプレスキャニングによって、濃度しきい値を超
える画素の存在を認識することができる。
り、このプレスキャニングによって、濃度しきい値を超
える画素の存在を認識することができる。
【0077】次に、メインスキャニング動作に移るが、
まず、ステップ310において液晶シャッター236を
非動作状態とする。なお、プレスキャニングからの移行
時は液晶シャッター236は非動作となっている。ま
た、CCDラインセンサ230のダイナミックレンジを
最高濃度域から濃度しきい値レベルまでに調整する。
まず、ステップ310において液晶シャッター236を
非動作状態とする。なお、プレスキャニングからの移行
時は液晶シャッター236は非動作となっている。ま
た、CCDラインセンサ230のダイナミックレンジを
最高濃度域から濃度しきい値レベルまでに調整する。
【0078】次のステップ312では、nライン目の主
走査の中に抽出画素、すなわち濃度しきい値を超える濃
度の画素が有るか否かを判別し、肯定判定された場合に
は、ステップ314へ移行して液晶シャッター236を
動作し、抽出画素に対応する窓の透過率を低減(透過率
50〜60%)し、次のステップ316でnライン目の主走
査を開始する。また、ステップ312で否定判定の場合
は、ステップ314の処理は行わず、すなわち、液晶シ
ャター236を非動作状態のままステップ316へ移行
する。これにより、図5に示される如く、濃度しきい値
を境にデータに極端な差が生じることになる。すなわ
ち、濃度しきい値を超えた画素の検出値を、受光量を低
くして、CCDラインセンサ230のダイナミックレン
ジの範囲内とすることができる。
走査の中に抽出画素、すなわち濃度しきい値を超える濃
度の画素が有るか否かを判別し、肯定判定された場合に
は、ステップ314へ移行して液晶シャッター236を
動作し、抽出画素に対応する窓の透過率を低減(透過率
50〜60%)し、次のステップ316でnライン目の主走
査を開始する。また、ステップ312で否定判定の場合
は、ステップ314の処理は行わず、すなわち、液晶シ
ャター236を非動作状態のままステップ316へ移行
する。これにより、図5に示される如く、濃度しきい値
を境にデータに極端な差が生じることになる。すなわ
ち、濃度しきい値を超えた画素の検出値を、受光量を低
くして、CCDラインセンサ230のダイナミックレン
ジの範囲内とすることができる。
【0079】次のステップ318では、nをインクリメ
ントし、ステップ320へ移行する。ステップ320で
は、1画像分が終了したか否かが判断され、否定判定さ
れた場合は、ステップ310へ移行し、肯定判定された
場合はステップ300へ戻る。
ントし、ステップ320へ移行する。ステップ320で
は、1画像分が終了したか否かが判断され、否定判定さ
れた場合は、ステップ310へ移行し、肯定判定された
場合はステップ300へ戻る。
【0080】このように、プレスキャン時に濃度の低い
(受光量が多い)画素を予め抽出しておき、この抽出さ
れた画素のみ、受光量を低減することによって、実際の
濃度範囲がCCDラインセンサ230のダイナッミック
レンジよりも幅広であっても全ての濃度域でS/Nの劣
化を招くことなく、確実に読み取ることができる。
(受光量が多い)画素を予め抽出しておき、この抽出さ
れた画素のみ、受光量を低減することによって、実際の
濃度範囲がCCDラインセンサ230のダイナッミック
レンジよりも幅広であっても全ての濃度域でS/Nの劣
化を招くことなく、確実に読み取ることができる。
【0081】読み取られた画像データは、受光量が低減
された画素について、元に戻す必要があるが、光量を低
減したときとの逆算を行えば、容易に得ることができ
る。
された画素について、元に戻す必要があるが、光量を低
減したときとの逆算を行えば、容易に得ることができ
る。
【0082】なお、読み取られた画像データは、パソコ
ン等のRAMメモリやハードディスクに記録され、所定
の画像処理が施された後、プリンタ部PRTへ送られ
る。
ン等のRAMメモリやハードディスクに記録され、所定
の画像処理が施された後、プリンタ部PRTへ送られ
る。
【0083】また、本実施の形態では、光量低減手段と
して液晶シャッター236を用い、CCDラインセンサ
230の直前に配設したが、透過原稿であれば、プルー
フ用光源ユニット232の射出口に透過原稿に対向した
配置してもよいし、プラテンガラス202の下面に設け
てもよい。また、集光レンズを増設し、CCDラインセ
ンサ230の受光面以外の光路上に集光点を設け、この
集光点位置に配設してもよい。
して液晶シャッター236を用い、CCDラインセンサ
230の直前に配設したが、透過原稿であれば、プルー
フ用光源ユニット232の射出口に透過原稿に対向した
配置してもよいし、プラテンガラス202の下面に設け
てもよい。また、集光レンズを増設し、CCDラインセ
ンサ230の受光面以外の光路上に集光点を設け、この
集光点位置に配設してもよい。
【0084】また、液晶シャッター236に限らずマイ
クロミラー等、他の受光量低下制御手段を用いてもよ
い。
クロミラー等、他の受光量低下制御手段を用いてもよ
い。
【0085】さらに、本実施の形態では、各色毎に画素
抽出を行ったが、3色の合成濃度値に基づいて画素抽出
を行ってもよい。
抽出を行ったが、3色の合成濃度値に基づいて画素抽出
を行ってもよい。
【0086】次に、プリンタ部PRTの動作を説明す
る。感材マガジン14がセットされた後には、ニップロ
ーラ18が作動され、感光材料16がニップローラ18
によって引き出される。感光材料16が所定長さ引き出
されると、カッタ20が作動して、感光材料16が所定
長さに切断されると共に、その感光(露光)面を左方へ
向けた状態で露光部22へ搬送される。そして、この感
光材料16の露光部22の通過と同時に露光装置38が
作動し、露光部22に位置する感光材料16へ画像が走
査露光される。露光装置38には、前述したスキャナS
CN部で読み取った画像データがパソコンで画像処理さ
れて入力されており、この入力されたデータに基づいて
光源の光量が制御され、画像が走査露光される。光源と
しては、レーザ(半導体レーザ)を用いる場合には、デ
ューティ制御によって光量が制御されたレーザビームの
光軸を振り子の如く往復移動させることにより主走査を
行い、感光材料16の移動を副走査とすればよい。
る。感材マガジン14がセットされた後には、ニップロ
ーラ18が作動され、感光材料16がニップローラ18
によって引き出される。感光材料16が所定長さ引き出
されると、カッタ20が作動して、感光材料16が所定
長さに切断されると共に、その感光(露光)面を左方へ
向けた状態で露光部22へ搬送される。そして、この感
光材料16の露光部22の通過と同時に露光装置38が
作動し、露光部22に位置する感光材料16へ画像が走
査露光される。露光装置38には、前述したスキャナS
CN部で読み取った画像データがパソコンで画像処理さ
れて入力されており、この入力されたデータに基づいて
光源の光量が制御され、画像が走査露光される。光源と
しては、レーザ(半導体レーザ)を用いる場合には、デ
ューティ制御によって光量が制御されたレーザビームの
光軸を振り子の如く往復移動させることにより主走査を
行い、感光材料16の移動を副走査とすればよい。
【0087】また、光源として、LED等の主走査方向
に配列してLEDアレイを用いる場合には、LED光源
を電流又は電圧制御して光量を制御し、1主走査を同時
期に行うようにすればよい。
に配列してLEDアレイを用いる場合には、LED光源
を電流又は電圧制御して光量を制御し、1主走査を同時
期に行うようにすればよい。
【0088】露光が終了すると、露光後の感光材料16
は、水塗布部50に送られる。水塗布部50において画
像形成用溶媒としての水が塗布された感光材料16は、
搬送ローラ34によって熱現像転写部120の一対の無
端ベルト122、124間へ送り込まれる。
は、水塗布部50に送られる。水塗布部50において画
像形成用溶媒としての水が塗布された感光材料16は、
搬送ローラ34によって熱現像転写部120の一対の無
端ベルト122、124間へ送り込まれる。
【0089】他方、感光材料16へ走査露光されるに伴
って、受像材料108も受材マガジン106からニップ
ローラ110によって引き出されて搬送される。受像材
料108が所定長さ引き出されると、カッタ112が作
動して受像材料108が所定長さに切断される。
って、受像材料108も受材マガジン106からニップ
ローラ110によって引き出されて搬送される。受像材
料108が所定長さ引き出されると、カッタ112が作
動して受像材料108が所定長さに切断される。
【0090】カッタ112の作動後は、切断された受像
材料108がガイド板によって案内されながら搬送ロー
ラ132、134、136、138によって搬送され
る。受像材料108の先端部が搬送ローラ138によっ
て挟持されると、受像材料108は熱現像転写部120
の直前で待機状態となる。
材料108がガイド板によって案内されながら搬送ロー
ラ132、134、136、138によって搬送され
る。受像材料108の先端部が搬送ローラ138によっ
て挟持されると、受像材料108は熱現像転写部120
の直前で待機状態となる。
【0091】そして、前述のように感光材料16が搬送
ローラ34によって一対の無端ベルト122、124間
へ送り込まれるのに伴って、受像材料108の搬送が再
開されて、一対の無端ベルト122、124間へ受像材
料108が感光材料16と一体的に送り込まれる。
ローラ34によって一対の無端ベルト122、124間
へ送り込まれるのに伴って、受像材料108の搬送が再
開されて、一対の無端ベルト122、124間へ受像材
料108が感光材料16と一体的に送り込まれる。
【0092】この結果、感光材料16と受像材料108
が重ねられ、感光材料16と受像材料108とが加熱板
126により加熱されつつ挟持搬送されて、熱現像転写
を行って画像を受像材料108に形成する。
が重ねられ、感光材料16と受像材料108とが加熱板
126により加熱されつつ挟持搬送されて、熱現像転写
を行って画像を受像材料108に形成する。
【0093】さらに、一対の無端ベルト122、124
からこれらが排出されると、受像材料108よりも所定
長さ先行して搬送される感光材料16の先端部に剥離爪
128が係合し、感光材料16の先端部を受像材料10
8から剥離する。この感光材料16は、さらに感材排出
ローラ148によって搬送され、廃棄感光材料収容部1
50内に集積される。この際、感光材料16はすぐに乾
燥するので、感光材料16を乾燥させる為に、ヒータ類
をさらに設ける必要がなくなる。
からこれらが排出されると、受像材料108よりも所定
長さ先行して搬送される感光材料16の先端部に剥離爪
128が係合し、感光材料16の先端部を受像材料10
8から剥離する。この感光材料16は、さらに感材排出
ローラ148によって搬送され、廃棄感光材料収容部1
50内に集積される。この際、感光材料16はすぐに乾
燥するので、感光材料16を乾燥させる為に、ヒータ類
をさらに設ける必要がなくなる。
【0094】一方、感光材料16と分離された受像材料
108は、受材排出ローラ162、164、166、1
68、170によって搬送され、トレイ172へ排出さ
れる。
108は、受材排出ローラ162、164、166、1
68、170によって搬送され、トレイ172へ排出さ
れる。
【0095】そして、複数枚の画像記録処理を実施する
場合には、以上の工程が順次連続して行なわれる。
場合には、以上の工程が順次連続して行なわれる。
【0096】このように、一対の無端ベルト122、1
24に挟まれて熱現像転写処理されて所定の画像が形成
(記録)された受像材料108は、一対の無端ベルト1
22、124から排出された後に、複数の受材排出ロー
ラ162、164、166、168、170によって挟
持搬送されて装置外のトレイ172へ排出される。 (変形例1)以下に本実施の形態におけるスキャナ部S
CNのスキャニング制御の変形例を説明する。
24に挟まれて熱現像転写処理されて所定の画像が形成
(記録)された受像材料108は、一対の無端ベルト1
22、124から排出された後に、複数の受材排出ロー
ラ162、164、166、168、170によって挟
持搬送されて装置外のトレイ172へ排出される。 (変形例1)以下に本実施の形態におけるスキャナ部S
CNのスキャニング制御の変形例を説明する。
【0097】上記実施の形態では、予め濃度しきい値を
設けておき、この濃度しきい値を越える濃度の画素を抽
出し、この抽出された画素に一律の割合で光量低減を行
ったが、変形例1では、この濃度しきい値(以下、この
変形例1では、第1の濃度しきい値という)よりもさら
に濃度の低いレベルに第2の濃度しきい値を設け、この
第2の濃度しきい値との差に応じて、光量低減率を増加
させるようにした。光量低減率の最大値は、最小濃度が
第1の濃度しきい値レベル(或いは、それよりも若干下
回るレベル)となるように設定する。
設けておき、この濃度しきい値を越える濃度の画素を抽
出し、この抽出された画素に一律の割合で光量低減を行
ったが、変形例1では、この濃度しきい値(以下、この
変形例1では、第1の濃度しきい値という)よりもさら
に濃度の低いレベルに第2の濃度しきい値を設け、この
第2の濃度しきい値との差に応じて、光量低減率を増加
させるようにした。光量低減率の最大値は、最小濃度が
第1の濃度しきい値レベル(或いは、それよりも若干下
回るレベル)となるように設定する。
【0098】制御手順としては、図4のフローチャート
とほぼ同様であるが、変形例1では、第2の濃度しきい
値を超えた画素を抽出し、抽出した画素の濃度値と第2
の濃度しきい値との差(ΔD)を求め、最大濃度差ΔD
max を1とした各濃度差ΔDの割合(ΔD/ΔDmax )
を演算する。ここで予め定めた光量低減率(50〜60%)
を1として各画素の光量低減率を演算する。これによれ
ば、例えば、第2の濃度しきい値を若干超えた濃度値の
画素は、光量低減率が少なくなる。
とほぼ同様であるが、変形例1では、第2の濃度しきい
値を超えた画素を抽出し、抽出した画素の濃度値と第2
の濃度しきい値との差(ΔD)を求め、最大濃度差ΔD
max を1とした各濃度差ΔDの割合(ΔD/ΔDmax )
を演算する。ここで予め定めた光量低減率(50〜60%)
を1として各画素の光量低減率を演算する。これによれ
ば、例えば、第2の濃度しきい値を若干超えた濃度値の
画素は、光量低減率が少なくなる。
【0099】この結果、図6に示される如く、第2の濃
度しきい値を超えた画素は、第2の濃度しきい値を超え
ない画素の傾きよりも小さい傾きとなり、全画素をCC
Dラインセンサ230のダイナミックレンジ内に収める
ことができる。 (変形例2)この変形例2では、変形例1のように第2
の濃度しきい値は設けず、全ての画素について、最大濃
度値Dmax を1とした各濃度差ΔDの割合(ΔD/Dma
x )を演算し、各画素の受光量低減率を定める。これに
より、図7に示される如く、最大濃度値である最も受光
量の低い点から傾きが小さくなり、変形例1と同様にC
CDラインセンサ230のダイナミックレンジ内に全て
の画素のデータを収めることができる。 (応用例)なお、本実施の形態及び変形例1及び2で
は、受光量を低減して読み取った画像データを元の画像
データに戻すことが前提であったが、例えば、逆光やス
トロボ撮影で顔等が白っぽくなってしまうところは、元
の画像データに戻さずにそのまま画像データとして適用
するようにすれば、顔等の再現性を向上することができ
る。但し、この場合は、元に戻す必要がない部分を、顔
抽出手段等の手段で選別する必要がある。
度しきい値を超えた画素は、第2の濃度しきい値を超え
ない画素の傾きよりも小さい傾きとなり、全画素をCC
Dラインセンサ230のダイナミックレンジ内に収める
ことができる。 (変形例2)この変形例2では、変形例1のように第2
の濃度しきい値は設けず、全ての画素について、最大濃
度値Dmax を1とした各濃度差ΔDの割合(ΔD/Dma
x )を演算し、各画素の受光量低減率を定める。これに
より、図7に示される如く、最大濃度値である最も受光
量の低い点から傾きが小さくなり、変形例1と同様にC
CDラインセンサ230のダイナミックレンジ内に全て
の画素のデータを収めることができる。 (応用例)なお、本実施の形態及び変形例1及び2で
は、受光量を低減して読み取った画像データを元の画像
データに戻すことが前提であったが、例えば、逆光やス
トロボ撮影で顔等が白っぽくなってしまうところは、元
の画像データに戻さずにそのまま画像データとして適用
するようにすれば、顔等の再現性を向上することができ
る。但し、この場合は、元に戻す必要がない部分を、顔
抽出手段等の手段で選別する必要がある。
【0100】
【発明の効果】以上説明した如く請求項1及び請求項2
に記載の発明は、原稿画像の低濃度域から高濃度域まで
S/Nの劣化を抑え、確実に読取ることができるという
優れた効果を得ることができる。
に記載の発明は、原稿画像の低濃度域から高濃度域まで
S/Nの劣化を抑え、確実に読取ることができるという
優れた効果を得ることができる。
【0101】請求項3に記載の発明によれば、1ライン
毎に画像を走査するため、画素毎の受光量調整のための
手段(受光量低下制御手段)のメカ的に構成を小型化か
つ簡単にすることができる。
毎に画像を走査するため、画素毎の受光量調整のための
手段(受光量低下制御手段)のメカ的に構成を小型化か
つ簡単にすることができる。
【0102】請求項4に記載の発明によれば、原稿画像
の同一点で色毎に受光量調整を行うことができる。
の同一点で色毎に受光量調整を行うことができる。
【0103】請求項5に記載の発明によれば、画素抽出
手段で抽出される画素とされない画素との境目における
受光量に極端な差がつくことなく、比較的連続的な特性
で各画素の受光量を得ることができる。
手段で抽出される画素とされない画素との境目における
受光量に極端な差がつくことなく、比較的連続的な特性
で各画素の受光量を得ることができる。
【0104】請求項6に記載の発明によれば、全ての画
素についてその受光量に応じて低下度合いを変えて制御
するため、濃度−受光量特性曲線が線形となり、後工程
である基のデータに戻すときの演算等を簡略化すること
ができる。
素についてその受光量に応じて低下度合いを変えて制御
するため、濃度−受光量特性曲線が線形となり、後工程
である基のデータに戻すときの演算等を簡略化すること
ができる。
【図1】本実施の形態に係る画像読取/記録装置の概略
全体構成図である。
全体構成図である。
【図2】本実施の形態に係る熱現像転写部の拡大図であ
る。
る。
【図3】本実施の形態に係るCCDラインセンサと液晶
シャッターの配置状態を示す斜視図である。
シャッターの配置状態を示す斜視図である。
【図4】本実施の形態に係る読み取り動作制御を示す制
御フローチャートである。
御フローチャートである。
【図5】本実施の形態に係る画素単位の濃度−受光量特
性図である。
性図である。
【図6】変形例1に係る画素単位の濃度−受光量特性図
である。
である。
【図7】変形例2に係る画素単位の濃度−受光量特性図
である。
である。
10 画像読取/記録装置 SCN スキャナ部 PRT プリンタ部 16 感光材料(画像記録材料) 108 受像材料 202 プラテンガラス 208 走査部 209 コントローラ(レンジ調整手段、予備読取手
段、画像抽出手段、受光量低下制御手段、本読取手段) 210 光源 214 第1のキャリッジ 220 第2のキャリッジ 228 固定ユニット 230 CCDラインセンサ(固体撮像素子) 232 プルーフ光源ユニット 236 液晶シャッター
段、画像抽出手段、受光量低下制御手段、本読取手段) 210 光源 214 第1のキャリッジ 220 第2のキャリッジ 228 固定ユニット 230 CCDラインセンサ(固体撮像素子) 232 プルーフ光源ユニット 236 液晶シャッター
Claims (6)
- 【請求項1】 光源から照射され、原稿を透過又は反射
した光を集光し、その焦点位置で固体撮像素子によって
受光し原稿画像を読取る画像読取方法であって、 前記固体撮像素子を、前記透過又は反射光における最小
濃度域が確実に読み取れ、かつ飽和しないダイナミック
レンジに調整し、調整されたダイナミックレンジで、前
記固体撮像素子によって原稿画像を読取り、 読み取った光量の中から所定値以上の光量の画素を抽出
して、この抽出画素の前記固体撮像素子での受光量を所
定量低下させて、再度固体撮像素子によって原稿画像の
透過又は反射画像を読取る、ことを特徴とした画像読取
方法。 - 【請求項2】 光源から照射され、原稿を透過又は反射
した光を集光し、その焦点位置で固体撮像素子によって
受光し原稿画像を読取る画像読取装置であって、 前記固体撮像素子を、前記透過又は反射光における最小
濃度域が確実に読み取れ、かつ飽和しないダイナミック
レンジに調整するレンジ調整手段と、 レンジ調整手段で調整されたダイナミックレンジで、前
記固体撮像素子によって原稿画像を読み取る予備読取手
段と、 予備読取手段で読み取った光量の中から所定値以上の光
量の画素を抽出する画素抽出手段と、 前記画素抽出手段で抽出された画素の前記固体撮像素子
における受光量を所定量低下させる受光量低下制御手段
と、 前記受光量低下制御手段での制御後に、再度固体撮像素
子によって原稿画像の透過又は反射画像を読取る本読取
手段と、 を有する画像読取装置。 - 【請求項3】 前記固体撮像素子が、原稿に対して主走
査方向にライン状に配列されており、透過又は反射光を
原稿画像に対して副走査方向に走査することによって、
一次元で画像を読み取ることを特徴とする請求項2記載
の画像読取装置。 - 【請求項4】 前記固体撮像素子が、RGB各色毎に合
計3ライン設けられていることを特徴とする請求項3記
載の画像読取装置。 - 【請求項5】 前記受光量低下制御手段では、前記画素
抽出手段で抽出された画素毎の受光量に比例して、受光
量低下度合いを大きくするように制御することを特徴と
する請求項2乃至請求項4のいずれか1項記載の画像読
取装置。 - 【請求項6】 前記画素抽出手段は、最大受光量の画素
を抽出し、この抽出画素が最大出力レベルとなるように
全ての画素について、画素毎の受光量に比例して、受光
量低下度合いを大きくするように制御することを特徴と
する請求項2又は請求項4のいずれか1項記載の画像読
取装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9096229A JPH10290334A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 画像読取方法及び画像読取装置 |
US09/059,409 US6140629A (en) | 1997-04-14 | 1998-04-14 | Image reading method and image reading apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9096229A JPH10290334A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 画像読取方法及び画像読取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10290334A true JPH10290334A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14159408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9096229A Pending JPH10290334A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 画像読取方法及び画像読取装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6140629A (ja) |
JP (1) | JPH10290334A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001142151A (ja) * | 1999-11-10 | 2001-05-25 | Fuji Photo Film Co Ltd | 画像形成装置 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4590367A (en) * | 1983-10-06 | 1986-05-20 | Robotic Vision Systems, Inc. | Arrangement for the expansion of the dynamic range of optical devices |
US4682235A (en) * | 1985-10-18 | 1987-07-21 | Ford Aerospace & Communications Corporation | Ortho-linear imaging device |
NL8802082A (nl) * | 1988-08-23 | 1990-03-16 | Copyguard Enterprises | Videocamera met automatische sterkteregeling. |
JPH0276481A (ja) * | 1988-08-26 | 1990-03-15 | Nec Eng Ltd | 撮像装置 |
JP3171974B2 (ja) * | 1993-01-13 | 2001-06-04 | 富士写真フイルム株式会社 | 画像読取方法 |
JPH06233052A (ja) * | 1993-01-29 | 1994-08-19 | Fuji Photo Film Co Ltd | 画像読取装置 |
EP0692767B1 (en) * | 1994-07-13 | 2003-10-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and method |
JP3840671B2 (ja) * | 1995-03-24 | 2006-11-01 | ソニー株式会社 | 撮像装置 |
US5739915A (en) * | 1996-05-08 | 1998-04-14 | United Microelectronics Corp. | Electro-optical system for scanning color documents |
JPH09312731A (ja) * | 1996-05-22 | 1997-12-02 | Fuji Photo Film Co Ltd | 照度設定方法 |
US5767997A (en) * | 1996-07-05 | 1998-06-16 | Lucent Technologies Inc. | Method and arrangement for a combined modulator/photodetector |
US5963669A (en) * | 1997-01-02 | 1999-10-05 | Ncr Corporation | Method of extracting relevant character information from gray scale image data for character recognition |
-
1997
- 1997-04-14 JP JP9096229A patent/JPH10290334A/ja active Pending
-
1998
- 1998-04-14 US US09/059,409 patent/US6140629A/en not_active Expired - Fee Related
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