JPH09312731A - 照度設定方法 - Google Patents

照度設定方法

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JPH09312731A
JPH09312731A JP8127060A JP12706096A JPH09312731A JP H09312731 A JPH09312731 A JP H09312731A JP 8127060 A JP8127060 A JP 8127060A JP 12706096 A JP12706096 A JP 12706096A JP H09312731 A JPH09312731 A JP H09312731A
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light
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JP8127060A
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English (en)
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Yasunobu Sakaguchi
口 恭 伸 阪
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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    • GPHYSICS
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    • G03B27/72Controlling or varying light intensity, spectral composition, or exposure time in photographic printing apparatus
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/11Scanning of colour motion picture films, e.g. for telecine

Abstract

(57)【要約】 【課題】画像を光電的に読み取る画像入力装置におい
て、基本的な読取光量を設定する照度設定を、容易かつ
高精度に行える照度設定方法を提供する。 【解決手段】光路中に原稿が無い状態で光源絞りを所定
の初期開放値に調整してイメージセンサによる測定を行
い、イメージセンサからの出力が所定範囲に入っていな
ければ、光源光量の調整、あるいは光源絞りの開放値と
イメージセンサの出力との関係を示す光源絞りテーブル
を用いた光源絞りの調整、もしくは前記両調整を行い、
再度イメージセンサによって光路中に原稿が無い状態に
おける測定を行うことを、イメージセンサからの出力が
所定範囲に入るまで繰り返し、出力が所定範囲に入った
際の光源光量および光源絞りの開放値を、画像読取にお
ける光源の基準状態として設定することにより前記目的
を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真焼付装置、画
像記録装置等に利用される、原稿画像を光電的に読み取
る画像読取の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の印画紙等の感光材料への焼き付けは、フィル
ムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光する、
いわゆる直接露光によって行われている。これに対し、
近年では、デジタル露光を利用する焼付装置、すなわ
ち、フィルムに記録された画像情報を光電的に読み取っ
て、種々の画像処理を施して記録用のデジタル画像情報
とし、この画像情報に応じて変調した記録光によって感
光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、プリント
とするデジタルフォトプリンタの開発が進んでいる。
【0003】デジタルフォトプリンタでは、フィルムを
光電的に読み取り、信号処理によって色濃度補正が行わ
れて露光条件が決定されるため、1画像当たりの露光に
かかる時間は短時間であり、また、露光時間も画像サイ
ズに応じて一定であるため、従来の面露光に比して迅速
な焼き付を行うことができる。しかも、画像合成や画像
分割等の編集や、色/濃度調整等の画像処理も自由に行
うことができ、用途に応じて自由に編集、画像処理を施
した仕上りプリントを出力できる。また、仕上りプリン
ト画像を画像情報としてフロッピーディスク等の記録媒
体に保存できるので、焼増し等の際に、原稿となるフィ
ルムを用意する必要がなく、かつ再度露光条件を決定す
る必要がないので迅速かつ簡易に作業を行うことができ
る。さらに、従来の直接露光によるプリントでは、分解
能、色/濃度再現性等の点で、フィルム等に記録されて
いる画像をすべて再生することはできないが、デジタル
フォトプリンタによれば、フィルムに記録されている画
像(濃度情報)をほぼ100%再生したプリントが出力
可能である。
【0004】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、フィルムに撮影された画像を読み取る画像入力
装置、読み取った画像を画像処理して画像記録の露光条
件を決定するセットアップ装置、および決定された露光
条件に従って感光材料を走査露光して現像処理を施す画
像記録装置より構成される。また、本出願人は、このよ
うなデジタルフォトプリンタを実現するための画像読取
装置や方法を各種発明し、特開平6−217091号、
同6−233052号、同6−245062号の各公報
でこれを提案し、また、同公報でデジタルフォトプリン
タの装置概要を開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デジタルフ
ォトプリンタ等に用いられる画像入力装置は、光源から
射出される読取光を原稿に入射して、原稿画像を担持す
る投影光(もしくは反射光)を得、この投影光をCCD
センサ等のイメージセンサに結像して光電変換すること
により、原稿画像を読み取る。このイメージセンサによ
る画像読取は、原稿画像の最明部またはその近傍におけ
るイメージセンサからの出力が、そのイメージセンサの
飽和出力となるような光量で行われるのが、S/N比の
点から好ましい。
【0006】しかしながら、原稿画像の濃度は様々であ
り、すべての原稿に対応して好適な光源光量を一義的に
決定するのは不可能である。そのため、画像入力装置に
おいては、光路中に原稿が無い状態ではイメージセンサ
の飽和出力を超える光量を有する光源を用い、光源から
イメージセンサに至る光路中に可変絞りを配置し、原稿
画像の最明部に対応する出力が飽和出力に近くなるよう
に可変絞りの開放値を調整して画像読取を行うのが好ま
しい。
【0007】画像入力装置では、出力画像を得るために
画像を読み取る本スキャンの前に、画像処理条件や読取
条件を決定するために画像を粗に読み取るプレスキャン
が行われるのが通常であるので、本スキャンにおける可
変絞りの開放値は、このプレスキャンで得られた画像情
報に応じて決定される。他方、プレスキャンの際にも、
原稿画像の最明部におけるイメージセンサからの出力
が、イメージセンサの飽和出力に近いほうが好ましいの
は当然であるが、前述のように、原稿画像の濃度は様々
であり、個々の原稿に応じてプレスキャンの際の可変絞
りの開放値を決定することは困難であるので、読取装置
に対応した基本的な読取光量設定すなわち照度設定をす
る必要がある。また、光源の光量や光学系(光学素子)
の効率は、装置毎に個体差があるのが通常であるため、
照度設定は各読取装置毎に行う必要がある。しかも、光
源光量は、経時劣化や埃等の堆積によって経時的に変化
するので、照度設定は、読取装置の起動時に毎回行うの
が好ましい。さらに、イメージセンサの感度や光源から
射出される読取光の成分は、赤(R)、緑(G)および
青(B)の3原色毎に異なるのが通常であるので、カラ
ー画像の読取装置では、照度設定は3原色のそれぞれに
ついて設定されるのが好ましい。
【0008】本発明の目的は、前述のデジタルフォトプ
リンタの読取装置のような、原稿画像を光電的に読み取
る画像入力装置において、このような読取装置の基本的
な読取光量を設定する照度設定を、容易かつ高精度に行
うことができる照度設定方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、光源から射出され、光源絞りで光量調整
された読取光を原稿に入射して、前記原稿の投影光もし
くは反射光を得、この投影光もしくは反射光をイメージ
センサで光電的に読み取る画像入力装置における、前記
読取光の照度設定方法であって、光路中に原稿が無い状
態で前記光源絞りを所定の初期開放値に調整してイメー
ジセンサによる測定を行い、イメージセンサからの出力
が所定範囲に入っていなければ、光源光量の調整、ある
いは前記光源絞りの開放値とイメージセンサの出力との
関係を示す光源絞りテーブルを用いた前記光源絞りの調
整、もしくは前記光源光量および光源絞りの調整を行
い、再度イメージセンサによって光路中に原稿が無い状
態における測定を行うことを、イメージセンサからの出
力が所定範囲に入るまで繰り返し、前記出力が所定範囲
に入った際の光源光量および光源絞りの開放値を、画像
読取における光源の基準状態として設定することを特徴
とする照度設定方法を提供する。
【0010】また、前記光源絞りテーブルが、前記光源
絞りの開放値とイメージセンサの出力との関係を調べ、
ある開放値におけるイメージセンサの出力を基準値とし
て、各開放値におけるイメージセンサの出力を濃度に変
換して規格化して得られた、前記光源絞りの開放値と濃
度規格値との関係を示すものであり、かつ、前記光路中
に原稿が無い状態におけるイメージセンサの出力から、
下記式[1]によって濃度値Xを求め、この濃度値Xを
用いて前記出力が所定範囲に入ったか否かの判定を行う
のが好ましい。 X=−log(Cout /Cref ) …… [1] (上記式[1]において、Cout はイメージセンサの出
力を、Cref はイメージセンサの飽和出力から設定され
た目的出力を、それぞれ示す。)
【0011】さらに、前記画像読取が原稿画像を3原色
に分解して行うカラー画像読取であって、前記基準状態
を3原色の画像読取のそれぞれに付いて設定し、かつ、
2番目および3番目に基準状態を設定する色について
は、光源光量を固定して、前記光源絞りテーブルを用い
た光源絞りの調整のみを行って基準状態の設定を行うの
が好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の照度設定方法につ
いて、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説
明する。
【0013】図1に、本発明の照度設定方法を利用する
画像入力装置の一例の概略斜視図(制御部21はブロッ
ク図で示す)を示す。図1に示される画像入力装置(以
下、入力装置とする)10は、長尺なネガもしくはリバ
ーサルフィルムであり多数の画像が撮影されているスト
リップスA、通常は1枚のリバーサルフィルムを枠体
(マウント)に固定してなるスライドBに撮影された画
像を光電的に読み取る装置で、光学フレーム12、光源
部14、キャリアベース16、結像部18、イメージセ
ンサとしてのCCDセンサ20、制御部21、およびキ
ャリアベース16に装着自在にされるフィルムキャリア
22ならびにスライドキャリア24(図4および図5参
照)を有して構成されるものである。なお、図1に示さ
れる例は、本発明の照度設定方法を透過原稿の画像を読
み読み取る画像入力装置に利用した例であるが、本発明
はこれに限定はされず、反射原稿の画像読取にも好適に
利用可能である。
【0014】入力装置10は、いずれかのキャリアをキ
ャリアベース16に装着して、ストリップスAもしくは
スライドB(以下、両者をまとめてフィルムとする)を
読取位置Zに搬送し、光源部14から読取光を画像に照
射して、フィルムに撮影された画像を担持する投影光を
得、結像部18によって投影光をCCDセンサ20に結
像して光電変換し、制御部21においてCCDセンサ2
0からの出力信号(画像データ信号)を処理することに
より、フィルムに撮影された画像を光電的に読み取る。
【0015】図2に光源部14の概略図を示す。図示例
の入力装置10において、光源部14は光量調整した読
取光をフィルムの下方から照射して、画像を担持する投
影光を得るためのもので、光学フレーム12のキャリア
ベース16の下に位置しており、ハロゲンランプ25、
絞り26、色フィルタ板28、および拡散ボックス30
を有する。また、光源部14には、これ以外にもハロゲ
ンランプ25等の各種の部材を冷却する冷却ファン等が
配置されている。
【0016】ハロゲンランプ25は読取光の光源であっ
て、図示例の入力装置10においては、好ましい態様と
して、ハロゲンランプ25に印加する電圧を調整するこ
とで、光源光量を調整可能に構成されている。光源の光
量設定は、後述する本発明の照度設定方法によって行わ
れる。なお、本発明において、光源としてはCCDセン
サ20による画像読取に十分な光量の読取光を射出でき
る各種の公知の光源が利用可能であり、例えば、ハロゲ
ンランプ以外にも、キセノンランプ、水銀灯などが例示
される。
【0017】絞り26は、フィルムに入射する読取光の
光量を調節する光源絞りであり、図示例においては、遮
光部分で対数曲線が形成された平面方向で通過光量の異
なる2枚のNDフィルタ26aおよび26bと、モータ
27を駆動源とする移動手段(図示省略)とを用いた可
変絞りである。
【0018】図2および図3に示されるように、NDフ
ィルタ26aおよび26bは、遮光部分の少ない開放側
を互いに向かい合わせて、光軸L(図3では紙面に垂直
方向)と最大開放部とが対応するように光軸Lと直交す
る平面に配置され、モータ27によって、前記平面方向
の矢印a1 方向および矢印a2 にNDフィルタ26aお
よび26bを移動して互いに接離することにより、ハロ
ゲンランプ25から射出された読取光の通過面積すなわ
ち開放値を調整して読取光の通過光量を調整し、フィル
ムに入射する読取光の光量を調節する。モータ27はパ
ルスモータで、絞り26による光量調整すなわち開放値
の制御は、後述する絞り26の開放値とCCDセンサ2
0の出力との関係を示す光源絞りテーブルを用いて、絞
り制御装置104によってパルス制御で行われ、また、
画像読取における絞り26の開放値の基準となるの開放
規格値は、本発明の照度設定方法を用いて設定される。
この点については、後に詳述する。
【0019】モータ27を駆動源とするNDフィルタ2
6aおよび26bの移動手段には特に限定はなく、公知
の板状物の移動手段が各種利用可能であり、例えば、ね
じ伝動を用いる手段、カムを用いる手段、リンク機構を
用いる手段、ラックアンドピニオンを用いる手段等が例
示される。また、本発明に用いられる光源絞りは、図示
例のような、平面方向で通過光量が異なるNDフィルタ
を用いるものには限定されず、アイリス絞り、複数枚の
絞り板を用いる絞り等、公知の可変絞りが各種利用可能
である。
【0020】色フィルタ板28は、円盤状の板材に3個
の貫通孔を形成し、各貫通孔にR(赤)フィルタ28
R、G(緑)フィルタ28G、およびB(青)フィルタ
28Bの3枚の色フィルタを装着してなるもので、軸2
8aを中心にして、図示しない回転手段によって回転可
能に構成される。画像読取時には、Rフィルタ28R、
Gフィルタ28G、およびBフィルタ28Bは、順次光
路Lに挿入され、これにより、フィルムに撮影された画
像がR、GおよびBの3原色に分解されて読み取られ
る。
【0021】ここで、後に詳述するが、CCDセンサ2
0のR、GおよびBのそれぞれの色の光に対する感度は
均一ではなく、B光に対する感度は低く、R光に対する
感度は高い。しかも、読取光光源であるハロゲンランプ
25の光は、R成分が相対的に多い。従って、フィルム
読み取りによるCCDセンサ20からの出力が、Rは高
く、Bは低くなってしまい、R、GおよびBのそれぞれ
で出力のバランスが取れなくなってしまう。そのため、
図示例の入力装置10においては、各色フィルタの分光
特性や、各色フィルタを装着する貫通孔のサイズを調整
することで、Rフィルタ28Rの通過光量を最も低く、
Bフィルタ28Bの通過光量を最も高くして、CCDセ
ンサ20からのR、GおよびBの出力のバランスを取っ
ている。
【0022】拡散ボックス30は、フィルムに入射する
読取光の光量等をフィルムの面方向でムラなく均一にす
るためのものである。図示例において、拡散ボックス3
0は、内面が鏡面で上下面が開放する四角柱30aの、
下面にスリガラス30bを、上面に乳白色のアクリル板
30cを、それぞれ配置したものであるが、これ以外に
も、オパールガラス等の公知の光拡散手段が各種利用可
能である。
【0023】光源部14の上方には、キャリアベース1
6が配置される。キャリアベース16は、その上面にフ
ィルムキャリア22もしくはスライドキャリア24を載
置して、所定の位置に保持する部位であり、光学フレー
ム12に対して垂直に固定されている。また、キャリア
ベース16の光軸Lに対応する部分には、光源部14か
らの読取光が通過するための開口32が形成されてい
る。
【0024】図4に示されるように、キャリアベース1
6の上面には、図中手前側から光学フレーム12に向か
う方向、すなわちフィルムの搬送方向となる矢印x方向
と直交する矢印y方向に、案内レール34および36が
形成されている。また、案内レール34および36に対
応して、フィルムキャリア22の底面には溝38および
40が、他方、スライドキャリア24の底面には溝42
および44が、それぞれ形成されている。キャリアベー
ス16の上面に載置された各キャリアは、案内レール3
4および36とそれに対応する溝とによって、矢印x方
向の位置を規定され、また、光学フレーム12と当接す
ることにより、矢印y方向の位置を規定され、キャリア
ベース16上の所定位置に位置決めされて載置される。
【0025】フィルムキャリア22は、ストリップス
(スリーブ)Aを矢印x方向に断続的に搬送すること
で、ストリップスAに撮影された各画像を光軸L上の所
定位置、すなわちキャリアベース16の開口32に対応
する読取位置Zに順次搬送して、読み取りに供するもの
である。
【0026】フィルムキャリア22の本体46の底面に
は、前述のように、キャリアベース16の案内レール3
4に対応する溝38、ならびに案内レール34に対応す
る溝40が形成されている。また、本体46の上面に
は、矢印xで示される搬送方向でかつ光軸Lと交わる位
置に延在して案内溝48が形成されている。案内溝48
は、ストリップスAとほぼ同じ幅を有する溝で、ストリ
ップスAは、ここに挿入されて長手方向を搬送方向に一
致した状態で矢印x方向に搬送され、各画像が順次、読
取位置Zに搬送される。従って、この案内溝48の深さ
は、ストリップスAの画像面が光軸L方向(焦点深度方
向)の所定位置になるようにされる。さらに、フィルム
キャリア22の本体46の読取位置Zには、光源部14
からの読取光が通過するための開口が形成されている。
この開口は、ストリップスAに入射する読取光を規制す
るマスクも兼ねている。
【0027】案内溝48には、x方向の上流から下流に
向かって、搬送手段50、フィルム圧着ユニット52、
および画面検出センサ54が配置される。搬送手段50
は、ストリップスAを矢印x方向に搬送するもので、モ
ータ56と搬送ローラ58とから構成され、例えば、画
面検出センサ54による検出結果に応じて、画像が読取
位置Zに来たら停止し、制御部21から読み取り終了の
信号を受けたら再度搬送を開始し、次の画像を読取位置
Zに搬送する。フィルム圧着ユニット52は、読取位置
ZでストリップスAの画像周辺を案内溝48に押圧する
ことにより、画像読取時にストリップスAのカール等を
矯正して画像全面を光軸L方向の所定位置に保持するも
のである。このようなフィルム圧着ユニット52は、圧
着部材60と、軸62を中心にして圧着部材60を矢印
b方向に回動させる回動手段64とから構成され、圧着
部材60は、ストリップスAの搬送時には回動手段64
によって上方に回動され、読取時には下方に回動され
て、読取位置ZでストリップスAを押圧する。画面検出
センサ54は、読取位置Zよりx方向の下流側に撮影さ
れている画像やDXコードを検出する、公知の光学的な
センサである。図示例のフィルムキャリア22において
は、画面検出センサ54による検出結果に応じて、搬送
手段50によるストリップスAの搬送を制御、およびフ
ィルム圧着ユニット52によるストリップスAの押圧お
よび開放を行う。
【0028】一方、スライドキャリア24は、スライド
Bを1枚づつ矢印x方向に搬送して読取位置Zに停止し
て画像読取に供し、かつ読み取りを終了したスライドB
を収集するものである。図5に示されるように、スライ
ドキャリア22の本体66の底面には、キャリアベース
16の案内レール34に対応する溝42、および案内レ
ール36に対応する溝44が形成されている。また、本
体66の上面には、スライドAの搬送方向すなわち矢印
x方向に延在して、スライドAが載置されて搬送される
搬送ステージ68が形成される。この搬送ステージ68
のスライドAの載置面は、標準的なスライドAが載置さ
れた際に、その画像面が、ほぼ光軸L方向の所定位置に
なるように設定される。ただし、スライドAのマウント
の厚さはメーカーや仕様によって異なり、画像面が光軸
L方向に変動するので、入力装置10においては、自動
焦点調整を行って投影光を正確にCCDセンサ20の受
光面に結像する。さらに、スライドキャリア22の本体
66には、光源部14からの光が通過するための、マス
クを兼ねる開口22aが読取位置Zに形成されている。
【0029】本体66上面の読取位置Zの近傍にはカバ
ー70が配置されている。カバー70は、上面にスライ
ドAの投影光が通過する通過孔72が形成された底面が
開放する筐体で、通常の読取時には読取位置Zを覆って
いるが、図中手側の下端辺を軸にして矢印c方向に回動
可能に構成されており、必要に応じて、読取位置Zを開
放できる。
【0030】図6に、カバー70を開放した状態の読取
位置Z近傍の概略平面図を示す。スライドキャリア22
のカバー70に覆われる部分には、オペレータによって
スライドAが供給されたことを検出するセンサD1、次
に読み取りに供されるスライドAが待機する待機位置P
においてスライドAを検出するセンサD2、読取位置Z
においてスライドAを検出するセンサD3、およびスラ
イド回収箱88へのスライドAの収納を確認するセンサ
D4が配置されている。
【0031】スライドキャリア22には、スライドAを
搬送するためのローラが、スライドAに対応する間隔を
開けて矢印x方向に平行に、それぞれ9個ずつ配置され
ている。図6中上方のローラは、スライドAの搬送ロー
ラ74,74……である。この搬送ローラ74は、矢印
x方向上流側の3つの駆動ローラからなる第1駆動系
と、同下流側の6つの駆動ローラ74からなる第2駆動
系とに分けられる。第1駆動系は、図示しない駆動源に
掛け回されるエンドレスベルト74aによって駆動さ
れ、オペレータによって供給されたスライドAを、待機
位置Pもしくは読取位置Zの直前まで搬送する。他方、
第2駆動系は、図示しない駆動源に掛け回されるエンド
レスベルト74bによって駆動され、第1駆動系からス
ライドAを受取り、これを読取位置Zに搬送し、かつ読
み取りを終了したスライドAを読取位置Zから排出しス
ライド回収箱88まで搬送する。一方、図6中下方のロ
ーラは、従動ローラ76,76……である。従動ローラ
76は、支点78で回動自在にされるアーム80の先端
に回転自在に軸支されており、また、アーム80はスプ
リング82によって搬送ローラ74側に付勢されてい
る。従って、スライドAは、従動ローラ76によって搬
送ローラ74に押し付けられて確実に搬送され、また、
従動ローラ76を支持するアーム80の回動によってス
ライドAのサイズ差を吸収することができる。
【0032】さらに、読取位置Zには、スライド押さえ
84が配置される。スライド押さえ84は、図示しない
駆動源による軸86の回転によって回動可能に構成さ
れ、読取時に、その先端部(軸86と逆側の先端)でス
ライドAを搬送ステージ68に押圧し、スライドA(そ
の枠体)の歪等を矯正する。
【0033】カバー70の矢印x方向下流には、読み取
りを終了したスライドAを回収するためのスライド回収
箱88が配置される。スライド回収箱88は、搬送ステ
ージ68面より若干上方に突出する搬入ローラ等を用
い、既に回収されたスライドAの下に潜り込ませるよう
にスライドAを収納するように構成されており、読み取
りを終了したスライドAは、順次下方から積層されて回
収される。
【0034】図示例のスライドキャリア22において
は、スライドAを搬送ステージ68に載置して搬送ステ
ージ68の側壁を案内部材として、オペレータがセンサ
D1の位置まで手でスライドAを供給する。センサD1
によってスライドAが検出されると、前記第1駆動系あ
るいはさらに第2駆動系の搬送ローラ74,74……が
回転して、センサD2によってスライドAが検出されな
い場合は読取位置Zまで、他方、センサD2によってス
ライドが検出された場合は待機位置PまでスライドAを
搬送して停止する。この読取位置Zで画像読取が行わ
れ、制御部21から読み取りを終了した旨の信号を受け
ると、再度搬送ローラ74,74……が再度搬送を開始
して、スライドAをスライド回収箱88に収納する。
【0035】キャリアベース16(キャリア)の上部に
は、結像部18が配置される。結像部18は、光学フレ
ーム12に固定される定盤90に垂設されるレンズユニ
ット92ならびに焦点調整モータ94を有するものであ
り、フィルムの投影光をCCDセンサ20に結像させ
る。レンズユニット92は、フィルムのサイズに応じて
倍率を変更して、投影光をCCDセンサ20で受光可能
な最大サイズ(すなわち、必要な画像領域の最長手部が
CCDセンサ20の受光面に内接するサイズ)に調整し
てCCDセンサ20に結像するための、公知のズームレ
ンズが組み込まれたズームレンズ部96と、その上方
(光軸L方向下流側)に位置する、投影光の焦点をCC
Dセンサ20の受光面上に調整する公知の焦点調整レン
ズが組み込まれた焦点調整レンズ部98とを有して構成
される。
【0036】焦点調整レンズ部98の調整ギヤ98a
は、焦点調整モータ94によって回転されるギヤ94a
に噛合しており、焦点調整モータ94によって焦点を調
整される。焦点調整モータ94の駆動は、制御部21の
制御装置102によって制御されており、図示例の入力
装置10は、TTL(Through The Lens)方式により、
CCDセンサ20で読み取った原稿画像の画像コントラ
ストを用いて自動焦点調整を行う。
【0037】フィルムの投影光は、レンズユニット92
によってCCDセンサ20に結像され、光電的に読み取
られる。なお、レンズユニット92とCCDセンサ20
との間には、CCDセンサ20の暗電流を測定するため
のシャッタが配置される。入力装置10において、CC
Dセンサ20は、例えば、1380×920画素のエリ
アCCDセンサである。また、図示例の装置では、CC
Dセンサ20は半画素に対応する量だけx方向およびy
方向に移動可能に構成されており、これにより、読取画
素数を見掛け上で4倍まで増やすことができる。なお、
本発明において、イメージセンサとしてはCCDセンサ
以外にも公知の各種のものが利用可能である。
【0038】前述のように、CCDセンサ20のR、G
およびBのそれぞれの色の光に対する感度は均一ではな
く、B光に対する感度は低く、R光に対する感度は高
い。また、光源であるハロゲンランプ25の光は、R成
分が相対的に多い。さらに、ネガフィルムに撮影された
画像とリバーサルフィルムに撮影された画像とでは、
R、GおよびBの色バランスが異なっており、しかも、
ネガフィルムおよびリバーサルフィルム共に、R、Gお
よびBのそれぞれの濃度バランスが異なる。そのため、
同条件でフィルムの画像読取を行うと、ネガフィルムと
リバーサルフィルムとで、また、両フィルム共にR、G
およびBのそれぞれで、CCDセンサ20からの出力が
大きく異なってしまう。
【0039】ここで、CCDセンサ20からのR、Gお
よびBの出力のバランスを取る方法としては、絞り26
の開放値をR、GおよびBのそれぞれで変更することが
考えられるが、絞り26のみで出力バランスを取るため
には、R、GおよびBのそれぞれで開放値を大きく変動
する必要があり、各色の読み取りにおける絞りの調整量
が非常に大きくなってしまうため、画像読取に非常に時
間がかかり、また、絞り26による光量調整範囲も結果
的に狭くなってしまう。
【0040】そのため、入力装置10においては、ネガ
フィルムとリバーサルフィルム、さらにはR、Gおよび
Bの、各読み取りにおけるCCDセンサ20の蓄積時間
(電子シャッタスピード)を変更し、さらに、前述のよ
うに色フィルタ板28の各色フィルタを通過する光量を
R、GおよびBのそれぞれで変更することにより、画像
読取におけるCCDセンサ20からのR、GおよびBの
出力をできるだけ近付けている。言い換えれば、CCD
センサ20の電子シャッタスピードと色フィルタ板28
の通過光量とを、ネガフィルムとリバーサルフィルム、
さらにR、GおよびBのそれぞれで調整することによ
り、CCDセンサ20からのR、GおよびBの出力のバ
ランスを取って、画像読取の際の絞り26の移動量を極
力少なくして、読取光の光量調整範囲の確保、絞り26
の調整時間短縮化による読取効率の向上(プリント生産
性向上)、および絞り26の移動手段やモータ27の信
頼性確保を計っている。
【0041】電子シャッタスピードの調整量には特に限
定はなく、CCDセンサ20の特性、各色フィルタ板の
光学特性や通過光量等に応じて、例えば実験的に適宜決
定すればよい。なお、電子シャッタスピードは、スミア
が許容できる範囲に設定する必要がある。また、各読み
取りにおける電子シャッタスピードは、設計値として入
力装置10に設定されている。一例として、下記表に示
される電子シャッタスピードが例示される。 上記表の値は、電子シャッタスピードを濃度値Dに換算
した値である。すなわち、蓄積時間の可変範囲が20ms
ec〜50msecのCCDセンサ20であれば、例えば、0
を蓄積時間50msecとして、ネガフィルムのRであれ
ば、CCDセンサ20の出力を濃度Dに換算した際に、
この濃度Dが0.165だけ低くなるように、蓄積時間
を短くする。
【0042】CCDセンサ20の出力信号は、画像処理
装置100、制御装置102、および絞り制御装置10
4を有する制御部21に送られる。制御装置102は、
入力装置10(もしくはデジタルフォトプリンタ)の各
部および全体の制御を行う部位である。この制御装置1
02には、イメージセンサ18によって読み取られた画
像や、プリントサイズ設定、色/濃度調整、モード選択
などの各種の操作指示等を表示するディスプレイ10
6、ディスプレイ106の表示や定められた手順に応じ
て各種の設定や動作指示などの入力装置10の操作等を
行うキーボード108およびマウス110が接続され、
入力装置10(デジタルフォトプリンタ)の操作系を構
成する。また、制御装置102は、焦点調整モータ94
によるレンズユニット92の焦点調整も行う。
【0043】画像処理装置100は、本スキャンに先立
って画像を粗に読み取るプレスキャンの際のCCDセン
サ20からの出力信号(画像データ信号)にA/D変
換、Log変換等の所定の画像処理を施して、濃度ヒス
トグラムの作成、本スキャンにおける各画像処理条件を
設定等を行い、また、出力画像を得るための本スキャン
の際のCCDセンサ20からの出力信号に、A/D変
換、Log変換、階調補正、シェーディング補正、暗時
補正、オフセット補正等の所定の処理や、色/濃度補正
等を施して、画像記録のための出力画像情報として画像
記録装置Pに出力するものであり、これらの各種の画像
処理を行う公知の画像処理回路やメモリ等を組み合わせ
てなるものである。
【0044】絞り制御装置104は、本発明の照度設定
方法を実施すると共に、プレスキャンにおける絞り26
の開放値の設定、およびプレスキャンで得られた画像情
報から本スキャンにおける絞り26の開放値を設定し、
光源部14のモータ27を駆動して、絞り26の開放値
を調整する。
【0045】この絞り制御装置104には、絞り26に
よる読取光の光量調整すなわち開放値制御の基本とな
る、絞り26の開放値とCCDセンサ20からの出力と
の関係を示す光源絞りテーブルが記憶されており、本発
明の照度設定方法、プレスキャンおよび本スキャンにお
ける絞り26の開放値の決定は、この光源絞りテーブル
を基準にして行われる。光源絞りテーブルとしては、絞
り26の開放値とCCDセンサ20からの出力との関係
を示すものであれば特に限定は無いが、好ましい態様と
して、ある開放値でのCCDセンサ20の出力を基準と
して各開放値におけるCCDセンサ20の出力を濃度に
変換して規格化して得られた、絞り26の開放値と、相
対的な濃度値としての絞り規格値との関係を示す光源絞
りテーブルが例示される。以下、この光源絞りテーブル
の作成方法について説明する。
【0046】まず、ハロゲンランプ25は、光路中にフ
ィルムがない状態では、CCDセンサ20の出力が飽和
してしまう光量を有するので、フィルムがない状態で絞
り26を開放してCCDセンサ20で光量測定を行って
も、出力が飽和しないようなNDフィルタを、光路中に
配置する。NDフィルタの濃度には特に限定はないが、
S/N比を高くするために、絞り26を開放した状態の
CCDセンサ20からの出力が、CCDセンサ20の飽
和出力に近くなるものを選択するのが好ましい。
【0047】NDフィルタを光路中に配置したら、いず
れかの色フィルタを挿入し、絞り26を開放して、CC
Dセンサ20からの出力Cを測定する。ここで、前述の
ように、絞り26の開放値を調整するモータ27はパル
スモータで、開放値はパルス制御される。図示例の入力
装置では、一例として、絞り26を開放した際の制御パ
ルスすなわち開放値Iは500である。絞り26を開放
した際の出力C500 を測定したら、次いで、絞り26を
1パルス閉塞してCCDセンサ20の出力C499 を測定
し、以下、同様にして、C498,C497 ,……C0 と、
絞りが閉塞するまで、各開放値IでのCCDセンサ20
の出力Ci を測定する。
【0048】次いで、前記CCDセンサ20とレンズユ
ニット92との間にあるシャッタを閉塞して測定を行
い、CCDセンサ20の暗電流Dを求め、下記式に示さ
れるように、前記各開放値における出力Ci から暗電流
Dを差し引き、各開放値Iにおける真の出力CI を求め
る。 CI =Ci −D (I&i=0〜500) 一例を図7に示す。図7において、横軸は開放値Iで、
縦軸は、CCDセンサ20からの出力(mV)を規格化
した数値(CI )である。
【0049】各開放値Iにおける出力CI が得られた
ら、下記式によって、各開放値Iにおける出力CI を開
放時の出力C500 で除して対数を取り、出力CI を、絞
り26を開放した際の出力C500 を基準とした濃度値N
I に変換する。 NI =−Log(CI /C500 ) (I=0〜500) 前記図7を変換した例を図8に示す。図8に示されるグ
ラフは、開放値Iを幾つから幾つまで動かすと、濃度値
Iがどれだけ変動するかを示すテーブルである。すな
わち、このテーブルを用いることにより、ある濃度を所
望の濃度にするためには、絞り26を何パルス開放もし
くは閉塞すればよいかが分かる。
【0050】最後に、図8に示されるグラフの濃度値N
I が0〜2に相当する分を、256等分して絞り規格値
とし、各絞り規格値に対する開放値Iを求め、開放値I
と絞り規格値との関係を示すテーブルの形として記憶す
る。このテーブルが光源絞りテーブルである。図9に、
図8に示されるグラフを変換した例を示すが、この濃度
テーブルは、図8の濃度値NI を、8bitのデジタル
濃度データに変換(従って、縦軸は図8の濃度値NI
128倍となっている)して絞り規格値としたものであ
る。すなわち、絞り規格値は0〜255のデジタル濃度
データに対応するものであり、光源絞りテーブルは、あ
る濃度データを所望の濃度データにするためには、絞り
26を何パルス開放もしくは閉塞すればよいかを示すテ
ーブルとなる。一例を、下記表に示す。
【0051】以上のような操作を、色フィルタ板28の
R、GおよびBの各色フィルタを順次光路Lに挿入して
行い、R、GおよびBのそれぞれに対応する光源絞りテ
ーブルを作成する。入力装置10は、この光源絞りテー
ブルを用いて、プレスキャンや本スキャンの際の絞り2
6の開放値を制御し、また、後述する本発明の照度設定
方法を実施する。
【0052】図7〜図9に示されるように、以上説明し
た例においては、このような光源絞りテーブルをR、G
およびBの3色に対応して作成しているが、図8に示さ
れるように、開放値Iに対する相対的な濃度値NI (絞
り規格値)は、R、GおよびBでほぼ重なっている。従
って、絞り制御装置104のメモリの容量等を考慮する
際には、光源絞りテーブルはR、GおよびBで共通の1
つとしてもよい。しかしながら、高精度な画像読み取り
を行って、高画質な出力画像を得るためには、光源絞り
テーブルはR、GおよびBのそれぞれに対応して作成す
るのが好ましいのは、もちろんである。また、この光源
絞りテーブルは、読取光の光源であるハロゲンランプ2
5やレンズユニット92等を交換した場合等、光学系の
特性に大きな影響を与える変更があった場合には、新た
に作成し直す必要がある。
【0053】この光源絞りテーブルは、光路中にNDフ
ィルタを挿入して作成された、絞り26の開放時の出力
500 を基準とする、開放値Iと絞り規格値(すなわち
CCDセンサ20の出力)との相対的な関係を示すもの
であり、必ずしも、ある開放値における、絶対的な出力
(濃度)を示すものではない。CCDセンサ20を用い
た画像読取は、最高出力(すなわち、最低濃度部)がC
CDセンサ20の飽和出力となるように行うのがS/N
比の点で好ましく、絞り26の開放値は、このように設
定する必要があるが、この光源絞りテーブルだけでは、
所望の出力を得るための開放値を得ることができない。
【0054】そのため、読取光の光量を所望する出力が
得られる状態にするための、光源部14の基準状態の設
定すなわち画像読取の照度設定を行う必要があり、図示
例の入力装置10は、この照度設定を本発明の照度設定
方法で行う。言い換えれば、本発明の照度設定方法は、
フィルムが無い状態において、CCDセンサ20の出力
が飽和出力となるように光源部14の状態を設定するも
のである。
【0055】まず、ハロゲンランプ25への印加電圧を
所定値に設定し、さらに、CCDセンサ20の飽和出力
ref を目標値として設定する。次いで、フィルムが無
い状態でCCDセンサ20の出力が飽和近傍になると予
測される絞り規格値に絞り26の開放値Iを調整し、こ
の状態で、例えば、初めに色フィルタ板28のGフィル
タ28Gを光路Lに挿入し、CCDセンサ20の出力G
out を測定する。次いで、出力GCout を目標値C
ref で除して対数を取り、濃度値GXを算出する。つま
り下記式[1]によって濃度値GXを求める。 GX=−log(GCout /Cref ) …… [1] 照度設定は、この濃度値GX(すなわち出力GCout
を所定の範囲内にすることを目的として、光源部14の
状態を調整する。
【0056】照度設定方法の一つとして、算出した濃度
値GXに応じて、絞り26の開放値Iを調整して濃度値
GXを所定の範囲内にする方法が例示される(以下、こ
れを方法1とする)。式[1]で算出された濃度値GX
は、その開放値Iにおける出力GCout が目標値Cref
に対して濃度値換算でどれだけ過剰もしくは足りないか
を示す数値である。従って、濃度値GXをフィードバッ
クすることにより、GXを目的範囲に入れる(近付け
る)ことができる。すなわち、前述のようにして最初の
濃度値GXを算出し、その値が所定範囲内に入っている
場合には、その際の絞り規格値をG画像読取の開放規格
値GSsetとして絞り制御装置104に記憶する。CC
Dセンサ20の出力GCout が飽和している場合には絞
り26を適当量閉塞し、濃度値GXが所定範囲に入って
いない場合には、前述の光源絞りテーブルを用いて濃度
値GX分(これに相当する絞り規格値分)だけ絞り26
の開放値を調整して、再度測定を行い、式[1]を用い
て濃度値GXを算出する。この操作を、濃度値GXが所
定範囲に入るまで繰り返し、所定範囲に入った際の絞り
規格値を開放規格値GSset を決定して絞り制御装置1
04に記憶する。
【0057】照度設定方法の別の方法として、光源であ
るハロゲンランプ25に印加する電圧を調整することに
より、濃度値GXを目的範囲内にする方法が例示される
(以下、これを方法2とする)。周知のように、ハロゲ
ンランプ25は、所定の範囲内であれば、ハロゲンサイ
クル、色温度、寿命等に悪影響を与えることなく印加電
圧設定値を変更することができ、これにより、光量を調
整することができる。この方法は、これを利用するもの
である。なお、前述の方法1では、ハロゲンランプ25
の印加電圧は、所定の設定値に固定される。
【0058】前述のように最初の濃度値GXを算出し、
濃度値GXが所定範囲内に入っている場合には、ハロゲ
ンランプ25への印加電圧をそこで固定し、その状態の
絞り規格値を開放規格値GSset として絞り制御装置1
04に記憶する。CCDセンサ20の出力GCout が飽
和している場合にはハロゲンランプ25への印加電圧を
適当量低減し、濃度値GXが所定範囲内に入っていない
場合には、ハロゲンランプ25への印加電圧を所定の刻
み幅だけ増加もしくは低減して光量を調整し、一定時間
経化後に光量が安定してから、出力GCout を測定して
式[1]を用いて濃度値GXを算出する。この操作を、
濃度値GXが所定範囲に入るまで繰り返し、濃度値GX
が所定範囲内に入ったところで、ハロゲンランプ25へ
の印加電圧を固定し、その状態の絞り規格値を開放規格
値GSset として絞り制御装置104に記憶する(従っ
て、この場合、絞り規格値は前記初期設定値となる)。
なお、照度設定の途中でハロゲンランプ25への印加電
圧が調整可能範囲内を超えてしまう場合には、ここでハ
ロゲンランプ25への印加電圧を固定して、これ以降は
前記方法1を用い、濃度値GXが所定範囲内に入るまで
絞り26の開放値Iを調整し、濃度値GXが所定範囲と
なったところで、その際の絞り規格値を開放規格値GS
set として絞り制御装置104に記憶する。
【0059】このようにして、ハロゲンランプ25への
印加電圧が決定され、G画像読取の開放規格値GSset
が設定されたら、次いで、例えば、色フィルタ板28の
Rフィルタ28Rを光路Lに挿入し、前記方法1のみを
用いてR画像読取の開放規格値RSset を設定し、最後
に、色フィルタ板28のBフィルタ28Bを光路Lに挿
入し、同様に前記方法1のみを用いてB画像読取の開放
規格値BSset を設定する。
【0060】このようにして、ハロゲンランプ25への
印加電圧を決定し、開放規格値GS set 、RSset 、お
よびBSset を設定して、照度設定を終了する。なお、
光源であるハロゲンランプ25の光量は、劣化や、汚れ
や埃等の堆積等によって経時的に変化する。そのため、
この照度設定は、入力装置10の立ち上げの際等に、毎
回行うのが好ましい。
【0061】以上説明した光源絞りテーブルの作成時
や、照度設定を行う場合のCCDセンサ20の電子シャ
ッタスピードには特に限定はないが、この実施例では、
R、GおよびBの各色共に、リバーサルフィルムを読み
取る際の電子シャッタスピードとしている。また、光源
絞りテーブルの作成や照度設定におけるCCDセンサ2
0からの出力は、全画素のデータを用いると、シェーデ
ィング等の影響により正確な値を得ることができないの
で、中央部分、例えば、図示例のように、CCDセンサ
20が1380×920画素のCCDセンサであれば、
中央部分の32×8画素を用い、その加算平均値を用い
るのが好ましい。さらに、この際におけるレンズユニッ
ト92のズームレンズ部96の結像倍率は、入力装置1
0が主に読み取るフィルムサイズ(通常は、135サイ
ズ)の画像読取を行う場合の倍率に設定するのが好まし
い。
【0062】入力装置10においては、このようにして
設定された開放規格値GSset 、RSset ならびにBS
set を基準として、前述の光源絞りテーブルを用いて開
放値を決定して、プレスキャンおよび本スキャンを行
う。ここで、CCDセンサ20を用いた画像読取では、
透過光量が最大あるいは最大近傍となる最低濃度点で出
力が飽和になるように行われるのがS/N比の点で好ま
しいのが前述のとおりであるが、フィルムはベース濃度
を持っており、フィルムを光路Lに挿入して測定を行う
と、透過光量(CCDセンサ20の出力)は必ず低下す
る。従って、プレスキャンを行う際には、フィルムのベ
ース濃度分だけ光量を多く、すなわち絞り26を開放し
て読み取りを行うのが好ましい。
【0063】そのため、入力装置10は、プレスキャン
は、設定された開放規格値GSset、RSset およびB
set に、フィルムのベース濃度に対応する濃度分だけ
光量を増加するように、各開放規格値からベース濃度に
対応する絞り規格値(GF、RFおよびBF)差し引い
て行う。また、イメージセンサの出力飽和を防止するた
めに、ベース濃度からは若干の余裕分Sαを差し引く必
要がある。すなわち、入力装置10においては、プレス
キャンの絞り規格値(GSps、RSpsおよびBSps
は、下記式で示されるよう設定される。 GSps=GSset −(GSF −Sα) RSps=RSset −(RSF −Sα) BSps=BSset −(BSF −Sα)
【0064】フィルムのベース濃度は実験的に求めるこ
とができる。なお、プレスキャン時におけるCCDセン
サ20の出力飽和を防止するために、フィルムのベース
濃度は、使用が予想される最も濃度が低いものを対象と
するのが好ましい。一例として、下記の濃度が例示され
る。 上記濃度Dを128倍することにより、ベース濃度分に
対応する絞り規格値に変換することができる。なお、余
裕分は限定はないが、フィルム現像のバラツキ等を考慮
して、濃度Dで0.01〜0.03程度とするのが好ま
しい。また、フィルム種毎にベース濃度を求めておき、
前記フィルムキャリア22の画面検出センサ54でDX
コードを読み取る等の方法でフィルム種を判別し、フィ
ルム種のベース濃度に応じて絞り規格値(開放値)の調
整量を設定してもよい。
【0065】図示例の入力装置10においては、絞り制
御装置104は、プレスキャンの際に、このように決定
したプレスキャンの絞り規格値に基いて、光源絞りテー
ブルを用いて絞り26の開放値を決定し、モータ27を
駆動して絞り26の開放値を調整する。
【0066】入力装置10は、基本的に上記構成を有す
るものであるが、以下にその作用について説明する。入
力装置10の主電源を入れて装置を起動させると、ま
ず、絞り制御装置104によって前述の照度設定が行わ
れる。すなわち、ハロゲンランプ25の印加電圧を所定
値に設定して点灯し、さらに、CCDセンサ20の飽和
出力Cref が目標値として設定され、絞り26の開放値
が初期設定値に設定され、光量が安定した時点で、Gフ
ィルタ28Gが光路Lに挿入され、出力GCout が測定
されてGXが算出される。ここでは、G画像読取の開放
規格値GSset の設定を前記方法2で行うとして、GX
が所定範囲内に入っていなければ、ハロゲンランプ25
への印加電圧を調整して光量を調整し、光量が安定して
から、濃度値GXを算出する。この操作を、濃度値GX
が所定範囲に入るまで繰り返し、濃度値GXが所定範囲
内に入ったところで、ハロゲンランプ25への印加電圧
を固定し、その際の絞り規格値を開放規格値GSset
して絞り制御装置104に記憶する。なお、電圧調整に
よって濃度値GXが所定範囲内にならなかった場合は、
さらに、方法1を用いて開放値を調整して開放規格値G
set を設定するのは前述のとおりである。
【0067】次いで、Rフィルタ28Rを光路Lに挿入
して、前述のように、方法1による開放規格値RSset
の設定、すなわち、GXの算出および絞り26の開放値
の調整を繰り返してR画像読取における開放規格値RS
set を設定して絞り制御装置104に記憶し、同様に、
B画像読取における開放規格値RSset を設定して絞り
制御装置104に記憶し、ハロゲンランプ25への印加
電圧、開放規格値GS set 、RSset 、およびBSset
を設定して、照度設定を終了する。
【0068】一方、オペレータは、読み取る原稿の形
態、すなわち原稿がストリップスAかスライドBかによ
って、それに応じたキャリアを図4に示すようにキャリ
アベース16に装着する。ここでは、仮にストリップス
Aを読み取るとして、図3(a)に示されるように、フ
ィルムキャリア22をキャリアベース16上の所定位置
に装着する。次いで、フィルム圧着ユニット52の圧着
部材60を上方に上げ、ストリップスAに撮影された1
枚目の画像が読取位置ZとなるようにストリップスAを
フィルムキャリア22に装填し、読取開始の指示を出
す。
【0069】読取開始の指示が出されると、必要に応じ
て、自動焦点調整が行われ、次いで、プレスキャンおよ
び本スキャンが開始される。プレスキャンが開始される
と、Gフィルタ28Gが光路Lに挿入され、絞り制御装
置104は、先に設定された開放規格値GSset 、およ
び前述のフィルムベースの濃度に応じた規格値GSF
らびに余裕分の規格値Sαに応じて、プレスキャンの絞
り規格値GSpsを決定して、光源絞りテーブルを用いて
絞り規格値GSpsに応じた開放値Iを決定したモータ2
7を駆動して絞り26を調整し、絞り26およびGフィ
ルタ28Gによって調光された読取光がストリップスA
を透過して、画像を担持する投影光がレンズユニット9
2によってCCDセンサ20に結像され、原稿のG画像
が読み取られる。G画像の読み取りが終了すると、色フ
ィルタ板28が回転して、例えば、Rフィルタ28Rが
光路Lに挿入されて、同様に絞り26がRSpsに応じて
調整されてR画像の読み取りが行われ、さらに、同様に
して、B画像が読み取られ、プレスキャンが終了する。
【0070】CCDセンサ20によって読み取られたプ
レスキャン画像の出力信号は、順次画像処理装置100
に送られ、A/D変換、Log変換等の所定の処理を施
されて画像情報とされ、濃度ヒストグラムの作成、画像
処理条件の設定等が行われ、また、得られた画像がディ
スプレイ106に表示される。さらに絞り制御装置10
4は、画像処理装置100が作成した濃度ヒストグラム
から、例えば、最低濃度に応じて本スキャンにおける絞
り規格値をG,R,Bと順次決定する。
【0071】プレスキャンのB画像読取が終了すると、
再度Gフィルタ28Gが光路Lに挿入されて、続けて本
スキャンのG画像読取が開始され、絞り制御装置104
がモータ27を駆動して、決定した本スキャンのG画像
読取の絞り規格値に応じて、光源絞りテーブルを用いて
絞り26の開放値を調整し、プレスキャンと同様に、G
フィルタ28Gおよび絞り26によって調光された光が
ストリップスAを透過して、投影光がレンズユニット9
2によってCCDセンサ20に結像され、原稿のG画像
が読み取られ、画像処理装置100に送られ、以下、同
様にして、R画像およびB画像が読み取られ、画像処理
装置100に送られる。CCDセンサ20によって読み
取られた本スキャン画像の出力信号は、画像処理装置1
00において、A/D変換、暗時補正、Log変換等の
所定の処理を施されて画像情報とされ、さらに、プレス
キャンに応じて設定された処理条件に応じて色/濃度補
正等を施されて、出力のための画像情報とされ、画像記
録装置Pに出力される。
【0072】このようにして最初の画像読取を終了する
と、その旨の信号が制御部21からフィルムキャリア2
2に出され、圧着部材60が上方に回動してストリップ
スAを開放し、次いで、搬送手段50が駆動してストリ
ップスAを矢印x方向に搬送し、画面検出センサ54に
よる検出結果に応じて搬送を停止し、次ぎの画像が読取
位置Zに搬送される。次いで、圧着部材60が下方に回
動してストリップスAを固定し、先と同様にして、プレ
スキャンおよび本スキャンが行われる。
【0073】以上、本発明の照度設定方法について詳細
に説明したが、本発明は上述の例に限定はされず、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の変更および
改良を行ってもよいのはもちろんである。
【0074】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
照度設定方法によれば、デジタルフォトプリンタの読取
装置のような、原稿画像を光電的に読み取る画像読取装
置において、画像読取の基本的な読取光量を設定する照
度設定を、容易かつ高精度に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照度設定方法を利用する画像入力装置
の一例の1使用態様の概略斜視図である。
【図2】図1に示される画像入力装置の光源部の概略斜
視図である。
【図3】図2に示される光源部の(可変)絞りの作用を
示す概念図である。
【図4】(a),(b)および(c)は、図1に示され
る画像入力装置におけるキャリア交換の操作を示す概略
斜視図である。
【図5】図1に示される画像入力装置に装着されるスラ
イドキャリアの概略斜視図である。
【図6】図5に示されるスライドキャリアの読取位置近
傍を示す概略平面図である。
【図7】カラー画像読取装置における開放値とCCDセ
ンサの出力との関係を示すグラフである。
【図8】図7に示されるグラフにおけるCCDセンサの
出力を絞り開放時を基準として濃度値に変換したグラフ
である。
【図9】図8に示されるグラフの濃度値を規格化したグ
ラフである。
【符号の説明】
10 (画像)入力装置 12 光学フレーム 14 光源部 16 キャリアベース 18 結像部 20 CCDセンサ 21 制御部 22 フィルムキャリア 24 スライドキャリア 25 光源 26 絞り 27 モータ 28 色フィルタ板 30 拡散ボックス 32 開口 34,36 案内レール 38,40,42,44 溝 46,66 本体 48,68 案内溝 50 搬送手段 52 フィルム圧着ユニット 54 画面検出センサ 56 モータ 58,74 搬送ローラ 60 圧着部材 62,86 軸 64 回動手段 70 カバー 72 通過孔 76 アイドルローラ 78 支点 80 アーム 82 スプリング 84 スライド押さえ 88 スライド回収箱 90 定盤 92 レンズユニット 94 焦点調整モータ 96 ズームレンズ部 98 焦点調整レンズ部 100 画像処理装置 102 制御装置 104 絞り制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/253 H04N 1/04 D 9/11 1/40 101A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源から射出され、光源絞りで光量調整さ
    れた読取光を原稿に入射して、前記原稿の投影光もしく
    は反射光を得、この投影光もしくは反射光をイメージセ
    ンサで光電的に読み取る画像入力装置における、前記読
    取光の照度設定方法であって、 光路中に原稿が無い状態で前記光源絞りを所定の初期開
    放値に調整してイメージセンサによる測定を行い、イメ
    ージセンサからの出力が所定範囲に入っていなければ、
    光源光量の調整、あるいは前記光源絞りの開放値とイメ
    ージセンサの出力との関係を示す光源絞りテーブルを用
    いた前記光源絞りの調整、もしくは前記光源光量および
    光源絞りの調整を行い、再度イメージセンサによって光
    路中に原稿が無い状態における測定を行うことを、イメ
    ージセンサからの出力が所定範囲に入るまで繰り返し、 前記出力が所定範囲に入った際の光源光量および光源絞
    りの開放値を、画像読取における光源の基準状態として
    設定することを特徴とする照度設定方法。
  2. 【請求項2】前記光源絞りテーブルが、前記光源絞りの
    開放値とイメージセンサの出力との関係を調べ、ある開
    放値におけるイメージセンサの出力を基準値として、各
    開放値におけるイメージセンサの出力を濃度に変換して
    規格化して得られた、前記光源絞りの開放値と濃度規格
    値との関係を示すものであり、 かつ、前記光路中に原稿が無い状態におけるイメージセ
    ンサの出力から、下記式[1]によって濃度値Xを求
    め、この濃度値Xを用いて前記出力が所定範囲に入った
    か否かの判定を行う請求項1に記載の照度設定方法。 X=−log(Cout /Cref ) …… [1] (上記式[1]において、Cout はイメージセンサの出
    力を、Cref はイメージセンサの飽和出力から設定され
    た目的出力を、それぞれ示す。)
  3. 【請求項3】前記画像読取が原稿画像を3原色に分解し
    て行うカラー画像読取であって、 前記基準状態を3原色の画像読取のそれぞれに付いて設
    定し、かつ、2番目および3番目に基準状態を設定する
    色については、光源光量を固定して、前記光源絞りテー
    ブルを用いた光源絞りの調整のみを行って基準状態の設
    定を行う請求項1または2に記載の照度設定方法。
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